JP6503022B2 - シュレッダ - Google Patents

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Description

本発明はシート状物の詰まり状態を解除可能なシュレッダに関する。
紙やシート等のシート状物を細断するシュレッダに生じるシート詰まりを解決する技術として、例えば、細断処理手段における紙詰まりを検出し、その検出により駆動手段の停止後、一方向とその逆方向との回転駆動を繰り返して紙詰まり除去処理を行うことが開示されている(特許文献1)。
特許文献1では、紙詰まりが発生すると、紙詰まりのメッセージが表示され、使用者からの紙詰まり除去ボタンの押下を受け付けた後、破砕モータの正転、逆転、正転を行ったり(図6参照)、破砕モータの正転、逆転、正転、逆転を行ったり(図10参照)している。逆転、正転は一定時間行われる。
特開2006−181478号公報
特許文献1の技術では、紙詰まり除去処理の破砕モータは一定時間回転すると、反転するように制御されている。これにより、例えば、破砕モータに高負荷が作用して細断できない状態であっても一定時間の経過を待ったり、逆に低負荷が作用して細断できる状態であっても回転が反転したりすることがある。つまり、紙詰まり除去に時間を要するという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、シート状物が詰まった場合でもその詰まり状態を効率よく解除することができるシュレッダを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るシュレッダは、回転自在に支持された回転刃を備える細断部と、前記回転刃を回転駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃を正回転駆動させる通常細断処理と、前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃の正回転駆動と逆回転駆動とを連続して行う詰まり解消処理とを実施し、前記詰まり解消処理中において、前記回転刃の正回転駆動中又は前記逆回転駆動中の回転駆動の負荷が閾値以上になると、前記回転刃の回転方向を反転させる。
本発明によれば、回転駆動の負荷が、閾値に達すると反転し、閾値に達しないとそのまま回転するため、詰まり状態を効率よく解除することができる。
第1の実施形態に係るシュレッダを示す斜視図である。 第1の実施形態のシュレッダの断面図である。 第1の実施形態の細断ユニット周辺断面を拡大した斜視図である。 第1の実施形態のシュレッダのブロック図である。 第1の実施形態の通常細断処理における駆動電流値の変動を説明する図である。 第1の実施形態の詰まり解消処理における駆動電流値の変動を説明する図であり、(a)はシートのすべてが細断された場合を示し、(b)はシートの一部が細断されずに残った場合を示す。 詰まり解除処理における強制細断を説明する説明図である。 第1の実施形態の制御ユニットのメイン処理のメインフローチャートである。 第1の実施形態の制御ユニットの過投入判定処理のサブフローチャートである。 第1の実施形態の制御ユニットの終了判定処理のサブフローチャートである。 第1の実施形態の制御ユニットの詰まり解消処理のサブフローチャートである。 第1の実施形態の制御ユニットのクリーニング処理のサブフローチャートである。 第2の実施形態の通常細断処理、排出処理及び詰まり解消処理における駆動電流値の変動を示す図である。 第2の実施形態の制御ユニットのメイン処理の一部のフローチャートである。 第2の実施形態の制御ユニットの排出処理のサブフローチャートである。 第3の実施形態のシュレッダのブロック図である。 第3の実施形態の制御ユニットのメインフローチャートである。 第3の実施形態の制御ユニットの通常細断処理指示のサブフローチャートである。 第3の実施形態の電源ユニットのメインフローチャートである。 第3の実施形態の電源ユニットの通常細断処理のサブフローチャートである。 操作ボタンについての変形例を示す図である。 変形例に係る詰まり解消処理のフローチャートである。
<概要>
一態様に係るシュレッダは、回転自在に支持された回転刃を備える細断部と、前記回転刃を回転駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃を正回転駆動させる通常細断処理と、前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃の正回転駆動と逆回転駆動とを連続して行う詰まり解消処理とを実施し、前記詰まり解消処理中において、前記回転刃の正回転駆動中又は前記逆回転駆動中の回転駆動の負荷が閾値以上になると、前記回転刃の回転方向を反転させる。これにより、シート状物の詰まりにより回転刃が回転できなくなるようなことを防止できる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記制御部は、前記詰まり解消処理の前に、前記回転刃を逆回転駆動させる排出処理を実施し、前記排出処理により前記シート状物を前記細断部から排出できない場合に、前記詰まり解消処理を実施する。これにより、細断能力以上のシート状物が投入された場合に、回転刃の逆回転によりシート状物が戻されて細断部によるシート状物の食い込みを解消できる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記制御部は、前記詰まり解消処理の実施指示の操作入力があると前記詰まり解消処理を実施する。これにより、シート状物を手で取り除き難いかどうかを使用者が視覚的に判断でき、詰まり解消処理の利用を使用者の意思に任せることができる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記制御部は前記通常細断処理を行った処理回数を計数する計数手段を備え、前記制御部は、前記処理回数が設定値に達するごとに、前記回転刃の正回転駆動と逆回転駆動とを連続して行うクリーニング処理を実施する。これにより、処理回数が設定値に達するごとに細断部をクリーニングしておくことで、詰まりを防止することができる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記制御部は、前記クリーニング処理中において、シート状物が投入されると、前記クリーニング処理を中断し、前記通常細断処理を実施する。これにより、優先して通常細断を行うことができる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記回転刃は、前記シート状物と接触する領域にフッ素樹脂層を有する。これにより、例えば粘着物付きのシート状物であっても回転刃に付着し難くでき、詰まりを発生し難くできる。
別態様に係るシュレッダにおいて、前記細断部は、一対の回転軸と複数枚の前記回転刃と複数枚のスクレーパとを備え、前記複数枚の回転刃が前記回転軸に管軸に沿って間隔を置いて取り付けられ、前記スクレーパは、間隔をおいて取り付けられた回転刃間に配され、低摩擦樹脂材料により構成されている。これにより、例えば粘着物付きのシート状物であってもスクレーパに付着し難くでき、詰まりの発生を防止できる。
<第1の実施形態>
1.構造
図1及び図2を用いて説明する。
シュレッダ1は、細断ユニット2,3と、駆動ユニット4と、制御ユニット5とを筐体6内に備える。シュレッダ1は、主に駆動ユニット4及び制御ユニット5に電力を供給する電源ユニット7を筐体6内に備える。シュレッダ1は、使用者が細断ユニット2,3の操作を手動で行うための操作ボタン82a,82bと、電源スイッチ83を筐体6に備える。シュレッダ1は、電源スイッチ83のONにより動作可能であることを表示する動作表示灯86aと、シートが詰まり状態になったことを表示するエラー表示灯86bとを有する表示部86を筐体6に備える。
筐体6の投入口61aから、細断すべきシート状物(以下、単に「シート」とする)が投入されると、細断ユニット2,3が駆動ユニット4により駆動され、投入されたシートが細断ユニット2,3により細断され、細断された屑が細断ユニット2,3の下方に配された屑収容ボックス(図示省略)内に収容される。
ここで、シートが筐体6の投入口61aから投入されて内部を移動する方向において、シートが向かう側を下流側とする。また、下流に向かって進行するシートを細断する回転刃23,33(図3参照)の回転を正回転とし、正回転の回転方向と反対方向の回転を逆回転とする。
以下、主要ユニット等について説明する。
(1)筐体
図1及び図2を用いて説明する。
筐体6は、箱状をし、上壁61からシートが投入され、前壁62が開閉自在に設けられている。
上壁61には、シートを細断ユニット2,3側に投入するための投入口61a,61b(図2参照)と、投入されたシートを細断ユニット2,3へと案内するガイド61c,61dとが設けられている。なお、投入口61a及びガイド61cは細断ユニット2用であり、投入口61b及びガイド61dは細断ユニット3用である。
上壁61には、細断ユニット2,3を手動で操作する操作ボタン82a,82bが設けられている。操作ボタン82aは細断ユニット2,3を正回転させるためのものであり、操作ボタン82bは細断ユニット2,3を逆回転させるためのものである。なお、操作ボタン82a,82bは、操作中は細断ユニット2,3が動作し、操作をやめると細断ユニット2,3が停止する。
上壁61には、詰まり解消処理を行ってもシートの詰まった状態が解除できない場合に、エラー表示(ここでは点灯である)するエラー表示灯86bと、詰まった状態であることを使用者が知ったことを入力する操作ボタン87とが設けられている。なお、操作ボタン87は、停止状態の細断ユニット2を稼働させるためのもので、電源スイッチ83と兼用している。
筐体6は、図2に示すように、細断ユニット2,3、駆動ユニット4、制御ユニット5及び電源ユニット7を上部側に、屑収容ボックスを細断ユニット2,3の下方にそれぞれ収容する。
(2)細断ユニット
ここでの細断ユニット2,3は、クロスカット用のクロス細断ユニット2とストレートカット用のストレート細断ユニット3との2種類がある。
(2−1)クロス細断ユニット
クロス細断ユニット2は、図3に示すように、フレーム21と、フレーム21に回転自在であって平行に支持された一対の回転軸22と、各回転軸22に管軸方向に間隔をおいて配された回転刃23と、各回転軸22の管軸方向に隣接する回転刃23間に配されたスクレーパ24とを備える。なお、各回転軸22は駆動ユニット4により駆動される。
フレーム21は、一対の回転軸22の中心軸を含む平面と直交する方向が開口する箱状をしている。なお、開口はガイド61cの下流側端に連続し、シートのスムーズな受け入れを可能としている。
フレーム21は、一対の回転軸22と直交する側壁で回転軸22を支持する。ここでの回転刃23は、2枚一組として設けられている。回転刃23は、円板状をし、外周縁にカッタ刃23aを周方向に間隔を置いて1個又は複数個(ここでは3個である。)有する。ここでのカッタ刃23aは径方向の外方へと三角状に延伸する。
回転刃23における少なくとも外周縁部23b及びカッタ刃23aにはフッ素層が形成されている。これにより、シート状物の粘着物が回転刃23に付着し難くできる。なお、粘着物が付着しているシート状物としては、例えば、のり付き封筒、付箋、宅配便等の送り状伝票等がある。
スクレーパ24は、図3に示すように、一方の回転軸22の一組の回転刃23に対向して他方の回転軸22に設けられている。換言すると、一対の回転軸22には、一組の回転刃23とスクレーパ24とが対向する状態で軸方向に交互に入れ替わりながら配されている。各回転軸22に設けられるスクレーパ24は、回転軸22に平行に延伸する延伸棒25がスクレーパ24の貫通孔を挿通することで、支持されている。
スクレーパ24は、回転刃23と対向する平板部24aと、平板部24aの両主面における外周縁から平板部24aの厚み方向に張り出す外鍔部24bとを有している。外鍔部24bは、回転軸22の延伸する方向から見ると半円弧状をし、平板部24aにおいて対向する回転刃23が存在していない側に設けられている。
これにより、回転軸23の延伸方向に隣接する2つのスクレーパ24により2枚一組の回転刃23を収容するケース26が構成される。
スクレーパ24は樹脂材料により構成されている。ここでのスクレーパ24は、低摩擦樹脂材料であるポリアセタール(POM)を利用した射出成形品である。これにより、細断された屑が回転刃23やスクレーパ24に付着するのを規制できる。
特に、カッタ刃23aのケース26への入り口26a部分での粘着物及び屑のつまりが生じやすいが、回転刃23へのフッ素層の形成と低摩擦樹脂材料のスクレーパ24とにより、入り口26aでのつまりを抑制できる。
(2−2)ストレート裁断ユニット
ストレート細断ユニット3は、図3に示すように、回転自在であって平行に支持された一対の回転軸32と、各回転軸32に管軸方向に間隔をおいて配された複数枚の回転刃33とを備える。なお、一対の回転軸32は駆動ユニット4により駆動される。ここでの回転刃33は、外周縁がカッタ刃33aとなっている。各回転軸32に設けられた1組の回転刃33は軸方向に隣接し、当該隣接する回転刃33によりシート状物が切断される。
(3)駆動ユニット
駆動ユニット4は、駆動モータ41と、駆動モータ41の回転駆動を回転軸22,32に伝える駆動伝達手段(例えば歯車である)とを備える。
(4)センサ等
センサ81は、例えば、ガイド61c,61d内をシートが通過するのを検出する。センサ81は、シートの投入口61aと細断ユニット2との間及び投入口61bと細断ユニット3との間それぞれに配されている。配置位置の例として例えばガイド61c,61d内がある。センサ81として、例えば発光部と受光部とを対向して備える透過型等を利用できる。センサ81の検出信号は、図4に示すように、制御ユニット5に出力される。なお、信号線は出力先を矢印とする線分で示している。
電流計84は、駆動モータ41に供給される駆動電流を検出し、制御ユニット5に出力する。なお、駆動モータ41に供給される駆動電流が増加する場合は、細断ユニット2,3の回転刃23,33の回転負荷が増加する場合であり、シートが過投入されたり、シートが細断ユニット2,3に詰まったりすると生じる。
トルク計85は、駆動モータ41の回転駆動のトルクを検出し、制御ユニット5に出力する。なお、駆動モータ41のトルクの増加は、例えば、シートが過投入されたり、シートが細断ユニット2,3に詰まったりすると生じる。
(5)電源ユニット
電源ユニット7は、図4に示すように、例えば、商用電源70から受電した商用電力を平滑して直流電力に変換する変換回路71と、変換された直流電力を利用して制御ユニット5の指示に従って駆動電力を生成するインバータ73とを備える。なお、インバータ73で生成された駆動電力(駆動電流)は駆動モータ41に供給される。
電源ユニット7は、電源スイッチ83(図1参照)がオンすると、商用電源70から受電して、制御ユニット5、センサ81、電流計84、トルク計85、エラー表示灯86b等に動作電力を供給する。なお、電力供給線は線分で示し、矢印の線分で示す信号線と区別する。
(6)制御ユニット
制御ユニット5は、以下のような制御を行う。
制御ユニット5は、駆動モータ41のトルクが大きくなろうとすると、駆動電流を大きくするように電源ユニット7を制御する。制御ユニット5は、駆動モータ41のトルクと駆動電流とを対応付けたテーブルをROM52内に備え、トルク計85の計測結果に基づいた駆動電流の生成を電源ユニット7に指示する。
制御ユニット5は、シートが投入口61a,61bから投入されると駆動モータ41を正回転させて細断処理を行う。制御ユニット5は細断中のシートが過投入であると詰まり解消処理を行う。ここで、シートが過投入でない場合に正回転させて行う細断処理を「通常細断処理」とし、過投入時に行う詰まり解消処理中の細断を「強制細断」とし、詰まり解消処理中の強制細断処理を「強制細断処理」とする。
過投入は、通常細断処理における通常の細断能力を超えるように駆動モータ41に負荷がかかる場合である。具体的には、細断中の駆動モータ41の駆動電流値Iが電流値I2以上になったときに、過投入と判定している。これにより、投入されたシートが過投入か否かを判定する判定手段を新たに設けることなく、過投入を判定できる。
詰まり解消処理は、回転刃23(駆動モータ41)の正回転駆動と逆回転駆動とを交互に1回以上行う処理である。これにより、回転刃の正回転によりシート状物が細断部に食い込む動作と、回転刃の逆回転によりシート状物が戻されて細断部によるシート状物の食い込みが解消される動作とが交互に連続して行われる。なお、逆回転は主に排出機能を有しているが、逆回転の場合も細断処理に含まれるものとする。
正回転駆動と逆回転駆動との反転は、駆動モータ41の負荷が一定値に達した場合、具体的には、駆動電流値Iが電流値I2以上になった場合に行う。これにより、各回転の反転を所定の回転時間で行うよりも、駆動モータ41の負荷を軽減しつつ効率よく細断できる。
制御ユニット5は、詰まり解消処理における回転駆動中も駆動電流を検知(モニタ)しており、駆動電流値Iが電流値I2に到達せずに正回転駆動中又は逆回転駆動中に駆動電流値Iが電流値I1未満になると、詰まり解消処理を終了する。これにより、シートの細断又は排出が終了しているにも拘わらず、回転刃23が回転するようなことを防止できる。
制御ユニット5は、細断ユニット2のクリーニング時期になるとクリーニング処理を行う。
制御ユニット5は、図4に示すように、CPU51、ROM52、RAM53等を備えたマイクロコンピュータで構成されている。制御ユニット5はカウンタ54を備える。制御ユニット5は電源スイッチ83の操作により電源ユニット7から受電して動作する。
制御ユニット5は、CPU51がROM52に格納されているプログラムやデータに基づき、RAM53を作業領域として利用しながら少なくとも上記制御を行う。
2.駆動モータの動作
シュレッダ1は、シートの細断を行う通常細断処理と、細断処理中のシートが過投入の場合に詰まり解消処理とを行う。以下、細断処理中の駆動モータ41の駆動電流値Iの変動について説明する。
(1)通常細断処理
通常細断処理について図5を用いて説明する。
図5では、過投入でない場合を実線で記載し、過投入の場合を破線で記載し、実線と破線とが一致する箇所は実線で示す。なお、過投入でないシートの投入を「通常投入」とする。
(1−1)通常投入
通常投入の通常細断処理を図5の実線で説明する。
シートの投入をセンサ81が検出する(図中の「T0」である)と、駆動モータ41が正回転を開始する。電源ユニット7は、シートが細断ユニット2に到達する前(図中の「T1」である)に、駆動電流値Iが電流値I1になるように、駆動電流を生成して供給する。
シートが細断ユニット2に到達すると(図中の「T2」である)、細断による回転負荷の増加に伴い駆動電流が増加し、やがて駆動電流値Iが電流値I3で一定になる(図中の「T3」である)。そして、しばらく一定電流が維持され、シートのすべての細断が終了すると(図中の「T4」である)、駆動電流値Iが電流値I1に減少し、その後に駆動モータ41は停止する(図中の「T5」である)。なお、一定となる電流値I3は、投入されたシートにより変化するが、同じ厚みのシートの場合は略同じ値となる。ここでの定格電流値は、細断率が90[%]以上となる枚数に対応する電流値としている。
(1−2)過投入
過投入の通常細断処理を図5の破線で説明する。
過投入の通常細断処理は、時間Tが「T2」まで、通常投入の通常細断処理と同じである。このため、時間Tが「T2」以降について説明する。
細断による回転負荷の増加に伴い駆動電流が増加し、駆動電流値Iが定格電流値I3を超えて電流値I2に達する(図中の「T6」である)と、駆動モータ41は強制停止する(電源ユニット7から供給が停止する)。
この駆動モータ41が強制停止した状態では、シートの一部が細断ユニット2に存在し、シートが詰まった状態となる。なお、この状態を「詰まり状態」ともいう。
(2)詰まり解消処理
シートが過投入により詰まり状態になると、シュレッダ1は詰まり解消処理を行う。詰まり解消処理中の駆動電流値Iの変動について図6の(a)及び(b)を用いて説明する。
図6で示す強制細断は駆動電流の変動を直角三角形状で示している。これは、シートが細断ユニット2内に存在し(センサ81がON状態である)、図5における時間T1と時間T2とが略一致するためである。
詰まり解消処理は、図6に示すように、駆動モータ41(回転刃23)を逆回転と正回転とを交互に行う処理である。
詰まり状態のシート100において、最初、図7の(a)に示すようにシート100の薄肉部分100aがシートの搬送方向の短い領域に存在している。しかしながら、駆動モータ41(回転刃23)の正回転と逆回転とを交互に繰り返すことで、図7の(b)に示すように、薄肉部分100aが搬送方向に徐々に広がると共に、さらにシート100自体が薄くなり、細断されやすくなる。これにより、シートの詰まり状態が解消されやすくなる。
詰まり解消処理は、逆回転と正回転とによる交互の細断が連続して合計でK回(例えば10回)になるまで自動的に行われる。これにより、シートの詰まり状態を自動的に除去でき、詰まりの生じ難いシュレッダ1が得られる。また、逆回転と正回転を交互に連続で複数回行うため、途中で使用者の操作が不要であり、効率よく詰まり解消処理を行うことができる。
逆回転と正回転の切り替えは、駆動電流値Iが電流値I2に達したタイミングである。なお、電流値I2は、上述の通常細断処理において過投入であると判断する際の駆動電流値の閾値である電流値I2と同じである。
図6の(a)では、2回目の強制細断中に、シートがすべて細断された場合を示す。図6の(b)では、K回の強制細断を行い、詰まり状態が解消していない場合を示す。なお、後述するが、シートのすべてが細断されたか否か又はシートが排出されたか否かについては、一例として、駆動モータ41の駆動電流値Iが電流値I2に達することなく電流値I1に減少したか否かで判定している。
また、回転を反転させる場合の判定基準である電流値I2は、装置として有している定格電流値I3に対して、1.5倍以上3.0倍以下の範囲にある。これにより、シートが過投入された場合でも、詰まり解消処理によりシートを細断できる。
3.制御ユニットのフローチャート
上記の通常細断と強制細断とを行う制御ユニット5のメイン処理及びサブ処理を図8〜図12のフローチャートを用いて説明する。
(1)メイン処理
制御ユニット5のメイン処理について図8を用いて説明する。
制御ユニット5は、電源スイッチ83のオンにより、電源ユニット7から受電し、プログラムをスタートとさせる。
制御ユニット5は、投入口61aからシートが投入されてセンサ81がシートを検知すると(S1において「Yes」である)、F1=0とした(S2)後、回転刃23を正回転させる(S3)。
なお、正回転は、制御ユニット5が電源ユニット7に対して駆動モータ41に駆動電流を供給するように指示することで行われる。F1は、後述するが、細断を開始したか否かを示す変数である。
制御ユニット5は、ステップS4において、シートが過投入な状態で行われたか否かの過投入判定処理を行い、シートが通常投入の場合、シートの細断が終了したか否かを判定する終了判定処理を行う(S5)。終了判定処理の結果、細断が終了せずに継続しているときはステップS4に戻り、細断が終了しているときは回転刃23の回転を停止させる(S6)。
なお、回転刃23の停止は、制御ユニット5が電源ユニット7に対して駆動モータ41への駆動電流の供給停止を指示することで行われる。また、ステップS3の正回転から細断を開始してステップS6で細断を終了するまでの処理は、図5の実線で示す通常投入の場合である。
制御ユニット5は、ステップS7において、細断処理枚数(処理回数)を示す変数nが設定値n1より大きいか否かを判定し、変数nが設定値n1より大きい場合(「Yes」である)、クリーニング処理を行う(S8)。変数nが設定値n1より小さい場合(「No」である)、クリーニング処理を行う枚数に達しておらず、変数nに「1」を加算して(S11)、ステップS1に戻る。
なお、クリーニング処理は、細断ユニット2の回転刃23及びスクレーパ24に付着したシートくずや粘着剤を除去するためのものである。
制御ユニット5は、ステップS9において、クリーニング処理中に新たなシートが投入されたか否かを示す変数Lが「1」であるか否かを判定し、変数Lが「1」の場合(「Yes」である)、ステップS3に戻り、投入されたシートを細断する。
変数Lが「1」でない(つまり、「L=0」である)場合(ステップS9において「No」である)、クリーニング処理が完全終了しており、変数nを「0」にして(S10)、ステップS1に戻る。
制御ユニット5は、ステップS4の過投入判定処理において過投入と判定されると、詰まり解消処理を行い(S12)、詰まり解消処理によりシートのすべてが細断されたか又はシートが排出されたか否かを示す変数Mが「0」である場合(ステップS13において「Yes」であり、図6の(b)の状態である)、細断ユニット2内にシートが詰まっていることを示す「つまり表示」を行う(S14)。なお、「つまり表示」は、制御ユニット5がエラー表示灯86bを点灯することで行われる。なお、変数Mが「0」の場合は、例えば、図6の(b)に示すような、シートすべての細断が終了しない又は排出されずに強制終了した場合であり、詰まり状態が解消していない場合である。
ステップS13において、変数Mが「0」でない(つまり、「M=1」である)場合(「No」である)は、ステップS1に戻り、新たなシートの投入を待つ。なお、変数Mが「0」でない場合は、例えば、シートを排出した場合又はシートすべての細断が終了した場合(図6の(a)参照)であり、詰まり状態が解消した場合である。
制御ユニット5は、ステップS15において、使用者からのボタン操作を待ち、ボタン操作があると(「Yes」である)、「つまり表示」を非表示にして(S16)、ステップS1に戻る。なお、非表示はエラー表示灯86bを消灯することで行われる。
(2)サブ処理
(2−1)過投入判定処理
過投入判定処理について図9を用いて説明する。
制御ユニット5は、過投入判定処理がスタートすると、電源ユニット7が駆動モータ41に供給している駆動電流値Iの検出を行い(S101)、検出した駆動電流値Iが電流値I2以上であるか否かを判定する(S102)。なお、駆動電流値Iの検出は電流計84により行われ、検出値が制御ユニット5に入力される(図4参照)。
制御ユニット5は、S102において、駆動電流値Iが電流値I2以上の場合(「Yes」である)、過投入と判定し(S103)、回転を停止させて(S104)、図8に示すメイン処理に戻る。
駆動電流値Iが電流値I2より小さい場合(「No」である)、通常投入と判定し(S105)、図8に示すメイン処理に戻る。
(2−2)終了判定処理
(2−2−1)判定方法
最初に駆動電流値の変動について図5を用いて説明する。
通常細断において、駆動電流値Iが電流値I1より低い場合は細断していないと判定し、駆動電流値Iが電流値I1より大きい場合は細断中と判定している。
ここで、駆動電流値Iが電流値I1よりも小さくなる状態は、シートを検知した後であって駆動電流値Iが電流値I1にまで達していない状態(この状態を「細断前状態」とする)と、細断が終了した状態(この状態を「細断後状態」とする)との2つがある。
細断前状態と細断後状態とは、駆動電流値Iが電流値I1よりも小さい状態となる前に、駆動電流値Iが電流値I1よりも大きくなる状態があったか否かで区別できる。つまり、細断を開始しているか否かで判定できる。したがって、駆動電流値Iが電流値I1よりも小さくなる前に、細断を開始していたか否かを示す変数を「F1」とし、細断有無を示す変数とする。
なお、変数F1が「0」の場合が細断を開始する前の状態を示し、変数F1が「1」の場合が細断を開始した状態を示す。
(2−2−2)処理について
終了判定処理について図10を用いて説明する。
制御ユニット5は、終了判定処理がスタートすると、細断有無を示す変数F1が「0」であるか否かを判定する(S111)。変数F1が「0」である場合(「Yes」である)、駆動電流値Iが電流値I1より大きいか否かを判定する(S112)。
駆動電流値Iが電流値I1より大きい場合(「Yes」である)は、細断中であり、変数F1=1とし(S113)、細断が継続していると判定し(S114)、図8に示すメイン処理に戻る。
ステップS112で、駆動電流値Iが電流値I1より大きくない場合(「No」である)は、細断前状態であり、今後シートが送られてくるため、細断は継続していると判定するステップS114に進む。
制御ユニット5は、ステップS111において、変数F1が「0」でない場合(「No」である)、つまり、変数F1が「1」の場合、駆動電流値Iが電流値I1以下であるか否かを判定する(S115)。
駆動電流値Iが電流値I1以下でない場合(「No」である)は、細断中であり、ステップS114に進む。
駆動電流値Iが電流値I1以下の場合(「Yes」である)は、細断が終了しており、細断は終了したと判定するステップS116に進み、細断有無を示す変数F1を「0」とし(S117)、図8に示すメイン処理に戻る。
(2−3)詰まり解消処理
詰まり解消処理の強制細断処理は、図5に示す細断処理における過投入時の処理を回転刃23の正回転と逆回転とについて交互に連続して行う処理とも言える。
図11を用いて説明する。
制御ユニット5は、詰まり解消処理がスタートすると、強制細断回数を示す変数kを「1」とし(S121)、強制細断を開始したか否かを示す変数F2を「0」とする(S122)。なお、変数F2は、メイン処理(図8)における変数F1に相当する変数であり、「0」は強制細断を開始していない場合を示し、「1」は強制細断を開始している場合を示す。
制御ユニット5は、ステップS123において、変数kが奇数であるか否かを判定し、奇数の場合(「Yes」である)は駆動モータ41を逆回転させ(S124)、偶数の場合(「No」である)は駆動モータ41を正回転させる(S125)。
制御ユニット5は、ステップS126で、駆動電流値Iの検出を行い、検出した駆動電流値Iが電流値I2以上であるか否かを判定する(S127)。駆動電流値Iが電流値I2以上の場合(「Yes」である)、回転を停止させる(S128)。
制御ユニット5は、ステップS129で、変数kが「K」以上であるか否かを判定する。「K」は詰まり解消処理中に行う強制細断の合計処理数である。
変数kが「K」以上でない場合(「No」である)、変数kに「1」を加算して(S130)、ステップS122に戻り、変数kが「K」以上の場合(「Yes」である)、詰まり解消処理の終了状態を示す変数Mを「0」とし(S131)、図8に示すメイン処理に戻る。
なお、変数Mが「0」の場合は、詰まり解消処理を行った後も細断ユニット2にシートが残存し、シートの詰まりが解消されていない状態を示す。
制御ユニット5は、ステップS127において、駆動電流値Iが電流値I2以上でない場合(「No」である)、変数F2が「1」であるか否かを判定する(S133)。
変数F2が「1」である場合(「Yes」である)、駆動電流値Iが電流値I1未満であるか否かを判定する(S134)。駆動電流値Iが電流値I1未満である場合(「Yes」である)、詰まり解消処理の終了状態を示す変数Mを「1」とし(S135)、図8に示すメイン処理に戻る。
なお、変数Mが「1」の場合は、詰まり解消処理中に、上述の通り、シートのすべてが細断(正回転の場合)されたり、シートが投入口61a側に排出(逆回転の場合)されたりして、シートの詰まりが解消された状態を示す。シートが排出されると、メイン処理(図8)のステップS1でシートが検知され、細断される。
制御ユニット5は、ステップS133で、変数F2が「1」でない場合(「No」である)、駆動電流値Iが電流値I1以上であるか否かを判定する(S136)。駆動電流値Iが電流値I1以上である場合(「Yes」である)、変数F2を「1」として(S137)、ステップS126に戻り、駆動電流値Iが電流値I1未満である場合(「No」である)、ステップS126に戻る。
(2−4)クリーニング処理
クリーニング処理について図12を用いて説明する。
クリーニング処理は、回転刃23を所定時間(Tcである)の正回転と所定時間の逆回転とを交互に所定回数(ここでは「J」回である)行う。ここでは、正回転と逆回転とを連続して行う。
制御ユニット5は、クリーニング処理がスタートすると、クリーニングの処理回数を示す変数jを「0」にし(S141)、変数jが奇数であるか否かを判定し(S142)、奇数の場合(「Yes」である)は駆動モータ41を逆回転させ(S143)、偶数の場合(「No」である)は駆動モータ41を正回転させる(S144)。
制御ユニット5は、ステップS145において、カウント値であるCを「0」にして、カウンタをスタートさせる。
制御ユニット5は、ステップS146において、クリーニング中に投入されたシートを検出しているか否かを判定し、検知していない場合(「No」である)、カウント値CがTc以上であるか否かを判定する(S147)。
制御ユニット5は、ステップS147において、カウント値CがTc以上でない場合(「No」である)、ステップS146に戻り、カウント値CがTc以上である場合(「Yes」である)、回転を停止し(S148)、変数jに「1」を換算する(S149)。
制御ユニット5は、ステップS150において、変数jが「J」以上であるかを判定し、変数jが「J」以上でない場合(「No」である)、ステップS142に戻り、変数jが「J」以上である場合(「Yes」である)、変数Lを「0」とし(S151)、図8に示すメイン処理に戻る。
なお、変数Lが「0」の場合、クリーニング処理中にシートが投入されずに、クリーニングが終了したことを示す。
制御ユニット5は、ステップS146において、クリーニング中に投入されたシートを検出した場合(「Yes」である)、駆動モータ41の回転を停止させて(S153)、変数Lを「1」として(S154)、図8に示すメイン処理に戻る。
なお、変数Lが「1」の場合、クリーニング処理中にシートが投入されたことを示す。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、通常細断処理においてシートの過投入があると、自動的に詰まり解消処理を行っている。つまり、使用者の操作を必要とせずに、通常細断処理から詰まり解消処理へ自動的に移行している。
第2の実施形態では、通常細断処理において過投入があった場合に、シートを排出するための排出処理を行い、シートを排出できなかった場合であって使用者から詰まり解消処理の実施指示があった場合に詰まり解消処理を行う。
第2の実施形態では、図21の(a)に示すように、手動で細断ユニット2,3を回転駆動させる操作ボタンは備えてなく、電源スイッチ83と、詰まり解消処理用の操作ボタン182aを備える。なお、詰まり状態が表示された場合のリセット機能は、電源スイッチ83により兼用している。なお、これにより、操作ボタンの数を少なくでき、使用者にとって操作しやすくなる。
以下、第2の実施形態に係る制御ユニットについて説明する。
1.排出処理について
排出処理は、クロス細断ユニット2の回転刃23をシートの排出方向に回転させる処理である。シートの排出方向は逆回転方向である。排出処理は、駆動電流値Iが電流値I2以上になると終了する。つまり、電流値I2は過投入の判断基準でもあり、新たな判断基準を設けることなく実施できる。
2.制御内容について
図13を用いて説明する。
シートの投入があると、第1の実施形態と同様に、回転刃23を正回転させる通常細断処理を実施し、投入されたシートが過投入と判定される(駆動電流値Iが電流値I2以上になる)と、通常細断処理を終了する(図13中の「2T1」である)。その後に、詰まり状態のシートを投入口61aから排出すべく、回転刃23を逆回転させる排出処理を行う。
回転刃23の逆回転によりシートが排出されると、図13の(a)に示すように、駆動電流値Iが電流値I2に達する前に減少し始め、電流値I1より小さくなる(図13中の「2T2」である)。
一方、回転刃23の逆回転によってもシートが排出されない場合、図13の(b)に示すように、駆動電流値Iが電流値I2に達すると(図13中の「2T3」である)、排出処理を終了する。そして、詰まり解消処理を実施させるための操作ボタンの入力が使用者からある(図13中の「2T4」である)と、詰まり解消処理を開始する。
3.制御ユニットのフローチャート
(1)メイン処理
第2の実施形態に係る制御ユニットのメイン処理は、図8に示す第1の実施形態の制御ユニット5のメイン処理に対して排出処理を追加し、第1の実施形態の詰まり解消処理が第2の実施形態の詰まり解消処理に置き換わる以外、第1の実施形態に係る制御ユニット5のメイン処理と同じである。
つまり、第2の実施形態の制御ユニットのメイン処理は、図8におけるステップS4における過投入判定処理で過投入と判定された後、図14に示すステップS201〜S204の処理が行われ、図8におけるステップS12の詰まり解消処理が図14に示すステップS205の詰まり解消処理と置き換わる
ここでは第1の実施形態と異なる特徴的な処理だけを説明する。
制御ユニットは、図8のステップS4において過投入と判定されると、図14に示すように、排出処理を実施し(S201)、変数Pが「0」であるか否かを判定する。変数Pは、シートの排出状態を示す変数であり、変数Pが「0」の場合は排出できていない状態を示し、変数Pが「1」の場合はシートが排出された状態を示す。なお、シートが排出されると、メイン処理(図8)のステップS1でシートが検知され、細断される。
制御ユニットは、ステップS202において、変数Pが「0」でない場合(「No」である)は図8のステップS1に戻り、変数Pが「0」の場合(「Yes」である)は、詰まり表示を行い(S203)、使用者からの詰まり解消処理実施用のボタン操作の入力があると(S204の「Yes」である)、詰まり解消処理を行い(S205)、図8のステップS13に進む。
(2)サブ処理
(2−1)排出処理
排出処理について図15を用いて説明する。
制御ユニットは、排出処理がスタートすると、排出処理を開始したか否かを示す変数F3を「0」とし(S211)、駆動モータ41(回転刃23)を逆回転させる(S212)。
制御ユニットは、ステップS213で、駆動電流値Iの検出を行い、検出した駆動電流値Iが電流値I2以上であるか否かを判定する(S214)。駆動電流値Iが電流値I2以上の場合(「Yes」である)、駆動モータ41の回転を停止させ(S215)、排出状態を示す変数Pを「0」とし(S216)、図14に示すメイン処理に戻る。
制御ユニットは、ステップS214において、駆動電流値Iが電流値I2以上でない場合(「No」である)、変数F3が「1」であるか否かを判定する(S217)。
変数F3が「1」である場合(「Yes」である)、駆動電流値Iが電流値I1未満であるか否かを判定する(S218)。駆動電流値Iが電流値I1未満である場合(「Yes」である)、排出状態を示す変数Pを「1」とし(S219)、図14に示すメイン処理に戻る。
制御ユニットは、ステップS217で、変数F3が「1」でない場合(「No」である)、駆動電流値Iが電流値I1以上であるか否かを判定する(S220)。駆動電流値Iが電流値I1以上である場合(「Yes」である)、変数F3を「1」として(S221)、ステップS213に戻り、駆動電流値Iが電流値I1以上でない場合(「No」である)、ステップS213に戻る。
(2−2)詰まり解消処理
第2の実施形態では、詰まり解消処理を実施する前に、回転刃23を逆回転させる排出処理を行う。このため、第2の実施形態の詰まり解消処理は、図13の(b)に示すように、正回転から始める必要があり、この点が第1の実施形態の詰まり解消処理と異なる。
処理としては、図11におけるステップS123で、「変数kは奇数であるか否か」と判定しているところを、「変数kは偶数であるか否か」と判定することで実施できる。
4.その他
(1)制御ユニットは、図14のステップS204でボタン操作の入力を判定しているが、ボタン操作の入力が一定時間経過してもボタン操作の入力がない場合は、ステップS205に進むようにしてもよい。
(2)制御ユニットは、ステップS204でボタン操作の入力を判定しているが、例えば、ボタン操作の有無に関係なく、ステップS202からステップS205の詰まり解消処理に直接進むようにしてもよい。この場合、詰まり解消処理用の操作ボタン182aは備えなくてよい。
<第3の実施形態>
第1の実施形態及び第2の実施形態では、各処理に対応した駆動モータ41の駆動電流を生成するように制御ユニット5が電源ユニット7に指示しているが、例えば、電源ユニットにCPUを搭載させて、制御ユニットは各種処理を電源ユニットに指示するようにしてもよい。この場合、制御部は電源ユニットと制御ユニットとで構成される。
1.電気的構成
第3の実施形態に係るシュレッダの電気的構成について図16で説明する。
電源ユニット207は、変換回路71、インバータ73、CPU275、ROM277及びRAM279を備える。電源ユニット207は、後述の制御ユニット205からの指示に従って駆動電流を生成して駆動モータ41に供給する。つまり、電源ユニット207は制御ユニット205により指示された処理に対応した駆動電流を生成して供給する。
CPU275、ROM277及びRAM279等によりマイクロコンピュータが構成され、CPU275がROM277に格納されているプログラムやデータに基づき、RAM279を作業領域として利用しながら、制御ユニット205の指示に従った各種の制御などを行う。
電源ユニット207は、駆動モータ41、制御ユニット205、センサ81、電流計84、トルク計85、表示部86(図1参照)、操作ボタン87等に動作電力を供給する。電源ユニット207には電流計84及びトルク計85から計測結果が入力される。電源ユニット207には制御ユニット205から各種処理の実施指示が入力され、制御ユニット205には電源ユニット207から各種処理の実施結果が入力される。
制御ユニット205は、シュレッダ全体の動作を制御している。制御ユニット205は、CPU251、ROM253、RAM255及びカウンタ257等を備え、CPU251、ROM253及びRAM255によりマイクロコンピュータが構成される。CPU251がROM253等に格納されているプログラムやデータに基づき、RAM255を作業領域として利用しながら、電源ユニット207に各種処理の実施を指示したり各種処理の実施結果を受けたりする。
2.制御ユニットの処理
(1)メイン処理
制御ユニット205は、シートの投入がセンサ81で検出されると、プログラムをスタートさせる。以下、図17のフローチャートを用いて説明する。
制御ユニット205は、通常細断処理を実施し且つその結果を報告するように電源ユニット207に指示する(S201)。これを受けて、電源ユニット207は通常細断処理を実施し、細断結果を示す変数Aを制御ユニット205に報告(出力)する。なお、変数Aは、シートが通常投入され、シートのすべての細断が終了した場合は「0」であり、シートが過投入で通常細断処理を強制終了した場合は「1」である。
制御ユニット205は、ステップ202において変数Aが「0」であると(「Yes」である)、ステップS203において細断処理枚数(処理回数)を示す変数nが設定値n1より大きいか否かを判定し、変数nが設定値n1より大きい場合(「Yes」である)、クリーニング処理を実施し且つその結果を報告するように電源ユニット207に指示する(S204)。これを受けて、電源ユニット207はクリーニング処理を実施し、クリーニング結果を示す変数Lを制御ユニット205に報告(出力)する。なお、変数Lは、クリーニング処理が終了した場合は「0」であり、処理中にシートが投入された場合は「1」である。
制御ユニット205は、ステップS205において、変数Lが「1」である(「Yes」である)とステップS201に戻り、変数Lが「1」でない(「No」である)と、変数nを「0」として(S206)、終了する。
制御ユニット205は、ステップS203において、変数nが設定値n1より大きくない場合(「No」である)、変数nに「1」を加算して(S207)、終了する。
制御ユニット205は、ステップS202において、変数Aが「0」でない場合(「No」である)、詰まり解消処理を実施し且つその結果を報告するように電源ユニット207に指示する(S208)。これを受けて、電源ユニット207は詰まり解消処理を実施し、強制細断結果を示す変数Mを制御ユニット205に報告(出力)する。なお、変数Mは、詰まり状態が解消していない場合は「0」であり、処理中にシートのすべてが細断された又はシートが排出された(詰まり状態が解消した)場合は「1」である。
制御ユニット205は、ステップS209において、変数Mが「0」である(「Yes」である)と、詰まりを報知するためにエラー表示灯86bを点灯する(S210)。ステップS211で操作ボタン87の操作があると(「Yes」である)、エラー表示灯86bを消灯して(S212)、終了する。
制御ユニット205は、ステップS209において、変数Mが「0」でない(「No」である)と、終了する。
(2)サブ処理
ステップS201の通常細断処理の指示、ステップS204のクリーニング処理の指示、ステップS208の詰まり解消処理の指示は、同じようなフローであるため、通常細断処理の指示について、図18を用いて説明する。
制御ユニット205は、通常細断処理指示の処理がスタートすると、通常細断処理を実施するように電源ユニット207に指示する(S231)。
制御ユニット205は、ステップS232で電源ユニット207から変数Aについて報告があるのを待って(「No」である)、報告があると(「Yes」である)と、図17のメイン処理に戻る。
3.電源ユニット
(1)メイン処理
電源ユニット207のメイン処理について図19を用いて説明する。
電源ユニット207は、ステップS251において、制御ユニット205から指示があるまで待機し(「無」である)、指示があると(「有」である)、その指示内容が通常細断処理の場合はステップS252へ進み、指示内容がクリーニング処理の場合はステップS253へ進み、指示内容が詰まり解消処理の場合はステップS254へ進む。
電源ユニット207は、対応する処理が終了すると、その結果である変数を制御ユニット205に報告して(S255)、ステップS251へ戻る。
(2)サブ処理
クリーニング処理及び詰まり解消処理は、第1の実施形態と同じである。つまり、クリーニング処理は図12のクリーニング処理と同じフローチャートであり、詰まり解消処理は図11の詰まり解消処理と同じフローチャートである。
以下、通常細断処理のサブフローについて図20を用いて説明する。
電源ユニット207は、通常細断処理をスタートさせると、細断有無を示す変数F1を「0」とし(S261)、駆動モータ41(回転刃23)を正回転させる(S262)。
電源ユニット207は、ステップS263で、駆動電流値Iの検出を行い、検出した駆動電流値Iが電流値I2以上であるか否かを判定する(S264)。駆動電流値Iが電流値I2以上の場合(「Yes」である)、駆動モータ41の回転を停止させ(S265)、変数Aを「0」とした(S266)後に、図19に示すメイン処理に戻る。
電源ユニット207は、ステップS264において、駆動電流値Iが電流値I2以上でない場合(「No」である)、変数F1が「1」であるか否かを判定する(S267)。
変数F1が「1」である場合(「Yes」である)、駆動電流値Iが電流値I1未満であるか否かを判定する(S268)。駆動電流値Iが電流値I1未満である場合(「Yes」である)、変数Aを「1」とし(S269)、図19に示すメイン処理に戻る。
電源ユニット207は、ステップS267で、変数F1が「1」でない場合(「No」である)、駆動電流値Iが電流値I1以上であるか否かを判定する(S270)。駆動電流値Iが電流値I1以上である場合(「Yes」である)、変数F1を「1」として(S271)、ステップS263に戻り、駆動電流値Iが電流値I1未満である場合(「No」である)、ステップS263に戻る。
<その他>
1.第1及び第2の実施形態では、細断ユニット2が本発明の細断部の一例に相当し、駆動ユニット4が本発明の駆動部の一例に相当し、制御ユニット5が本発明の制御部の一例に相当する。
また、駆動部は、細断部と連結された連結ユニットと、連結ユニットを駆動されるための動力を供給する動力ユニットとを備えるとしてもよく、この場合、本発明の駆動部は、駆動ユニット4と電源ユニット7とで構成されるとしてもよい。
2.第3の実施形態では、制御ユニット205と電源ユニット207は制御部の一例に相当する。しかしながら、上述のように、駆動部を連結ユニットと動力ユニットとを備えるとすると、駆動部は、駆動ユニット4と電源ユニット207の駆動電力生成部(変換回路とインバータとである)とで構成されるとしてもよい。また、制御部は、電源ユニット207の電源制御部(CPU251、ROM253等である)と制御ユニット205とで構成されるとしてもよい。
以上、第1〜第3の実施形態を説明したが、これらの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってよい。
また、実施形態や変形例に記載していていない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
<変形例>
1.細断部
(1)実施形態ではクロスカット用のクロス細断ユニット2とストレートカット用のストレート細断ユニット3とを備えているが、少なくともクロス細断ユニット2があればよく、ストレート細断ユニットはなくてもよい。クロス細断ユニット2は他のカット用の細断ユニットと組み合わされてもよい。
(2)実施形態では2種類のカットタイプの細断ユニット2,3を備えているが、他のカットタイプを追加で備えてもよい。実施形態ではクロス細断ユニット2を備えているが、シートが詰まり状態になりやすいクロスカット以外の他のカットタイプの細断ユニットをクロス細断ユニット2に代えて備えてもよい。他のカットタイプとしては、例えば、スパイラルカットやマイクロカットなどがある。
(3)実施形態のストレート細断ユニット3の制御について、特に説明していないが、例えば、クロス細断ユニット2に対して行う制御をストレート細断ユニット3に行ってもよいし、制御ユニット5がクロス細断ユニット2に対して行った制御の一部(サブ処理)をストレート細断ユニット3に行ってもよいし、クロス細断ユニット2に対して行う制御と異なる制御をストレート細断ユニット3に行ってもよい。
(4)回転刃23のフッ素層は少なくともシートと接触する領域に存在すればよく、例えば、回転刃全体にフッ素層を設けてもよい。
2.駆動部
駆動部は、細断ユニット2,3に駆動モータ41の駆動を伝達する伝達手段として、歯車を備えているが、駆動モータ41を細断ユニット2,2の回転軸22,32に直接接続してもよい。
3.制御部
(1)制御部(制御ユニット5又は制御ユニット205及び電源ユニット207)は、駆動モータ41の駆動電流値で過投入を判定している。しかしながら、他の特性値やセンサで過投入を判定してもよい。他の特性値としては、駆動モータのトルク値、電圧値、回転数等がある。センサとしては、シートの厚みを測定する厚みセンサ、シートの重量を測定する重量センサ等がある。
(2)制御部(制御ユニット5又は制御ユニット205及び電源ユニット207)は、強制細断中における回転の反転を駆動モータ41の駆動電流値Iが電流値I2(閾値である)以上で行っている。しかしながら、反転のタイミングは回転駆動の負荷に相当する特性値に基づいて行ってもよい。回転駆動の負荷に相当する特性値としては、例えば、トルク値、電圧値、回転数等がある。
(3)制御部は、通常細断処理の処理回数の計数をプログラムにより行うようにしているが、例えば、投入されたシートが細断部に案内される導入路中に、シートの通過を検知するセンサを設け、センサの検出回数を通常細断処理の処理回数としてもよい。
(4)制御部は、クリーニング処理中においてシートが投入されると、クリーニング処理を中止している。しかしながら、クリーニング処理中にシートの投入があった場合、クリーニング処理終了後に投入されたシートを通常細断するようにしてもよいし、クリーング処理を一旦中断してシートを通常細断処理した後、引き続きクリーニング処理をして(投入されたシートの通常細断処理を優先し、その後クリーニング処理を継続して行う)もよい。
4.操作ボタン
第2の実施形態では、図21の(a)に示すように、詰まり解消処理用の操作ボタン182aを有し、手動用の操作ボタンを備えていない。
しかしながら、図21の(b)に示すように、電源スイッチ83と、細断ユニット2,3を手動で操作するための操作ボタン282a,282bと、詰まり解消処理用の操作ボタン182aとを備えてもよい。なお、操作ボタン282aは正回転用であり、操作ボタン282bは逆回転用である。
また、図21の(c)に示すように、電源スイッチ83と、細断ユニット2,3を手動で操作するための操作ボタン282a,282bとを備え、操作ボタン282aと操作ボタン282bとを同時に操作することで、詰まり解消処理用の操作ボタンとして機能するようにしてもよい。
5.各種処理
(1)通常細断処理、詰まり解消処理及び排出処理は、駆動電流値Iが電流値I2以上で細断や排出を終了している。しかしながら、他の基準で細断や排出を終了してもよい。他の基準としては、駆動モータのトルク値、電圧値、回転数等がある。
(2)通常細断処理、詰まり解消処理及び排出処理は、駆動電流値Iが電流値I2以上で細断や排出を終了している。つまり、1つの閾値で判定している。しかしながら、各処理によって閾値が変わってもよい。例えば、通常細断処理では、定格電流値I3よりも高く電流値I2よりも低い電流値を閾値とし、詰まり解消処理と排出処理では電流値I2を閾値としてもよい。
(3)詰まり解消処理は、第1の実施形態では1回目の細断処理は逆回転であり、第2の実施形態では1回目の細断処理は正回転である。これは、通常細断処理、排出処理を含め、複数の細断処理において細断ユニット2,3の回転方向が、正・逆の順となるようにしているためである。
したがって、詰まり解消処理は、正回転から開始するようにしてもよいし、逆回転から開始するようにしてもよい。
(4)詰まり解消処理は、処理を開始すると、使用者の操作の有無に関係なく(電源スイッチ83のOFFは除く)、正回転・逆回転を交互に連続して1回以上行えばよく、例えば、正転が5回、逆転が4回の合計で奇数の回数で終了してもよい。
(5)詰まり解消処理は、処理が開始すると、シートの細断が終了するまで、又は所定回数行うまで、回転刃23の正回転と逆回転とを連続して行えばよく、場合によっては、正回転及び逆回転を含めて1回目で終了することもあるし、正回転及び逆回転を含めて6回で終了することもあるし、正回転及び逆回転を含めて所定回数で終了することもある。
(6)第1の実施形態では過投入と判定されると自動的に詰まり解消処理を実施している。しかしながら、第2の実施形態のように、過投入と判定された後に、使用者からの入力を受け付けてから詰まり解消処理を実施してもよい(排出処理は行わない)。
(7)通常細断処理及び詰まり解消処理において、細断を開始した状態(F1=1、F2=1の場合である)で駆動モータ41の駆動電流Iが電流値I2未満になったときに、細断又は排出が終了したとして回転を停止するようにしている。しかしながら、例えば、細断ユニット2,3の上流側に配されたセンサによりシートを検出するように構成し、当該センサでシートの検出がなくなった時点から所定時間経過後に回転を停止するようにしてもよい。なお、センサとして実施形態で説明しているセンサ81を利用することもできるし、他のセンサを設けてもよい。
(8)実施形態における詰まり解消処理のサブフローチャートは一例であり、他のフローにより実施してもよい。図22を用いて他のフローについて説明する。
制御部は、詰まり解消処理がスタートすると、細断処理回数を示す変数kを「1」にし(S301)、駆動モータ41を正回転させる(S302)と、駆動電流が上昇しているか否かを判定する(S303)。
制御部は、ステップS303において、電流が増加している(「Yes」である)と、駆動電流値Iが電流値I2以上であるか否かを判定し(S304)、駆動電流値Iが電流値I2以上の場合(「Yes」である)、強制停止を意味するフラグを「ON」とし(S305)、駆動モータ41の回転を停止させる(S306)。
制御部は、ステップS307で、電流が下降しているか否かを判定し、下降している場合(「Yes」である)、フラグが「ON」であるか否かを判定する(S308)。フラグが「ON」の場合(「Yes]である)、変数kに「1」を加算する(S309)。
制御部は、変数kが、詰まり解消処理において予め設定されている細断設定回数K以上であるか否かを判定し(S310)、変数kが細断設定回数K以上の場合(「Yes」である)、メイン処理に戻る。
制御部は、ステップS303において電流上昇していない場合(「No」である)、ステップS307に進み、ステップS304において駆動電流値Iが電流値I2以上でない場合(「No」である)、ステップS307に進む。
制御部は、ステップS307において電流下降していない場合(「No」である)、ステップS303に戻り、ステップS308においてフラグが「ON」でない場合(「No」である)、メイン処理に戻る。
制御部は、ステップS310において変数kが細断設定回数K以上でない場合(「No」である)、フラグを「OFF」して(S311)、駆動モータ41の回転を反転させて(S312)、ステップS303に戻る。
6.ユニット
(1)実施形態の駆動ユニット4は、歯車を駆動伝達手段としていたが、例えば、プリーとベルトとを利用して駆動を伝達するようにしてもよい。
(2)実施形態の駆動ユニット4は、駆動モータ41と駆動伝達手段とを備えているが、例えば、駆動モータ41の回転軸と細断ユニット2,3の回転軸22、32とを直接接続するようにしてもよい。
(3)第1及び第2の実施形態では、制御ユニット5と電源ユニット7は別体として説明しているが、例えば、制御ユニットと電源ユニットとを一体として構成してもよい。
1 シュレッダ
2 クロス細断ユニット
4 駆動ユニット
5 制御ユニット
7 電源ユニット

Claims (6)

  1. 回転自在に支持された回転刃を備える細断部と、
    前記回転刃を回転駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃を正回転駆動させる通常細断処理と、前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃の正回転駆動と逆回転駆動とを連続して行う詰まり解消処理とを実施し、前記詰まり解消処理中において、前記回転刃の正回転駆動中又は前記逆回転駆動中の回転駆動の負荷が閾値以上になると、前記回転刃の回転方向を反転させ、
    前記制御部は、前記通常細断処理を行った処理回数を計数する計数手段を備え、前記処理回数が設定値に達するごとに、前記回転刃の正回転駆動と逆回転駆動とを連続して行うクリーニング処理を実施する
    シュレッダ。
  2. 回転自在に支持された回転刃を備える細断部と、
    前記回転刃を回転駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃を正回転駆動させる通常細断処理と、前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃の正回転駆動と逆回転駆動とを連続して行う詰まり解消処理とを実施し、前記詰まり解消処理中において、前記回転刃の正回転駆動中又は前記逆回転駆動中の回転駆動の負荷が閾値以上になると、前記回転刃の回転方向を反転させ、
    前記詰まり解消処理の前に、前記回転刃を逆回転駆動させる排出処理を実施し、前記排出処理により前記シート状物を前記細断部から排出できない場合において前記詰まり解消処理の実施指示の操作入力が使用者からあると、前記詰まり解消処理を実施する
    シュレッダ。
  3. 回転自在に支持された回転刃を備える細断部と、
    前記回転刃を回転駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃を正回転駆動させる通常細断処理と、前記細断部に投入されたシート状物に対して前記回転刃の正回転駆動と逆回転駆動とを連続して行う詰まり解消処理とを実施し、前記詰まり解消処理中において、前記回転刃の正回転駆動中又は前記逆回転駆動中の回転駆動の負荷が閾値以上になると、前記回転刃の回転方向を反転させ、
    前記詰まり解消処理の前に、前記回転刃を逆回転駆動させる排出処理を実施し、
    前記排出処理により前記シート状物を前記細断部から排出できない場合に、前記詰まり解消処理を実施し、
    前記排出処理において逆回転駆動中の回転駆動の負荷が前記閾値に達しないで低下する場合に、前記シート状物を前記細断部から排出できたと判断して前記排出処理を終了し、待機状態にする
    シュレッダ。
  4. 前記制御部は、前記クリーニング処理中において、シート状物が投入されると、前記クリーニング処理を中断し、前記通常細断処理を実施する
    請求項に記載のシュレッダ。
  5. 前記回転刃は、前記シート状物と接触する領域にフッ素樹脂層を有する
    請求項1〜の何れか1項に記載のシュレッダ。
  6. 前記細断部は、一対の回転軸と複数枚の前記回転刃と複数枚のスクレーパとを備え、
    前記複数枚の回転刃が前記回転軸に管軸に沿って間隔を置いて取り付けられ、
    前記スクレーパは、間隔をおいて取り付けられた回転刃間に配され、低摩擦樹脂材料により構成されている
    請求項1〜のいずれか1項に記載のシュレッダ。
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