JP6502733B2 - ソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物、ドライフィルムおよびプリント配線板 - Google Patents

ソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物、ドライフィルムおよびプリント配線板 Download PDF

Info

Publication number
JP6502733B2
JP6502733B2 JP2015082540A JP2015082540A JP6502733B2 JP 6502733 B2 JP6502733 B2 JP 6502733B2 JP 2015082540 A JP2015082540 A JP 2015082540A JP 2015082540 A JP2015082540 A JP 2015082540A JP 6502733 B2 JP6502733 B2 JP 6502733B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
curable resin
manufactured
film
carboxyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015082540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015227441A (ja
Inventor
千弘 舟越
千弘 舟越
峰岸 昌司
昌司 峰岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Ink Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Ink Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Ink Manufacturing Co Ltd filed Critical Taiyo Ink Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015082540A priority Critical patent/JP6502733B2/ja
Priority to TW104114281A priority patent/TWI675873B/zh
Priority to CN201510233000.0A priority patent/CN105093828B/zh
Priority to KR1020150064574A priority patent/KR102275348B1/ko
Publication of JP2015227441A publication Critical patent/JP2015227441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6502733B2 publication Critical patent/JP6502733B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Description

本発明は、硬化性樹脂組成物、ドライフィルムおよびプリント配線板に関し、特に高周波通信向け基板材料に用いて好適な硬化性樹脂組成物、それを用いたドライフィルムおよびプリント配線板に関する。
一般に、プリント配線板においては、耐熱性や電気絶縁性の観点から、層間絶縁材料用やソルダーレジスト材料用として、変性エポキシアクリレート化合物やエポキシ樹脂などを主成分とし、さらにフィラーなどの添加成分を含有する樹脂組成物が広く用いられている。
しかしながら、このような基板材料に用いられる従来の樹脂組成物の硬化物は、誘電率が約4.0、誘電正接が約0.03であり、かかる樹脂組成物を基板材料として用いた配線板では、高周波領域で通信する場合に、信号伝搬の遅延や信号の損失が避けられないという問題があった。
これに対し従来、配線板材料の誘電率および誘電正接を低下させるために、誘電率や誘電正接が小さいフィラーを用いた配線板材料が提案されている。例えば、誘電率や誘電正接が小さい球状多孔質フィラーを配合したソルダーレジストが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、このような誘電率や誘電正接が小さい球状多孔質フィラーを配合してもなお、十分な信号特性を得られるには至っておらず、未だ改良の余地があった。
国際公開2006/008995号公報
本発明は、前述したような従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、解像性や密着性、塗膜硬度、はんだ耐熱性などの諸特性を劣化させることなく、硬化物が低誘電率および低誘電正接で、しかも安定した絶縁抵抗を示す硬化性樹脂組成物を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、このような硬化性樹脂組成物からなるドライフィルムと、これらを用いて形成してなるソルダーレジスト等の硬化皮膜を有するプリント配線板を提供することにある。
前記目的を達成するために鋭意研究した結果、発明者らは、フィラーとしてチタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、および、これらを主成分とする複合酸化物からなるペロブスカイト型化合物のうちいずれか少なくとも1種を用いることで、意外にも低誘電率を維持しつつ誘電正接を大幅に低下し得ることを見出し、以下の内容を要旨構成とする本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の硬化性樹脂組成物は、カルボキシル基含有樹脂と、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、および、これらを主成分とする複合酸化物からなるペロブスカイト型化合物のうちいずれか少なくとも1種と、を含有することを特徴とするものである。
ここで、本発明の硬化性樹脂組成物は、さらに光硬化性成分および熱硬化性成分から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
本発明のドライフィルムは、前記硬化性樹脂組成物を、フィルム上に塗布、乾燥して得られる。
本発明の硬化物は、前記硬化性樹脂組成物または前記ドライフィルムを硬化して得られる。
本発明のプリント配線板は、前記硬化性樹脂組成物または前記ドライフィルムを硬化して得られる硬化皮膜を有する。
本発明によれば、解像性や密着性、塗膜硬度、はんだ耐熱性などの諸特性を劣化させることなく、硬化物が低誘電率および低誘電正接で、しかも安定した絶縁抵抗を示す硬化性樹脂組成物およびドライフィルムを提供することができる。
その結果、高周波領域で通信する場合においても、信号伝搬の遅延や信号の損失を抑えることが可能となり、高周波通信向け基板材料として有効に用いることができる。
また、本発明によれば、硬化物が低誘電率および低誘電正接で、しかも安定した絶縁抵抗を示す硬化皮膜を有するプリント配線板を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の硬化性樹脂組成物は、カルボキシル基含有樹脂と、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、および、これらを主成分とする複合酸化物からなるペロブスカイト型化合物のうちいずれか少なくとも1種と、を含有することを特徴とする。
[カルボキシル基含有樹脂]
本発明の硬化性樹脂組成物を構成するカルボキシル基含有樹脂としては、公知のカルボキシル基含有樹脂を用いることができる。カルボキシル基の存在により、樹脂組成物をアルカリ現像性とすることができる他、エポキシ樹脂との間では熱硬化性成分として作用する。
また、光硬化性成分としても機能させる場合には、カルボキシル基の他に、分子内にエチレン性不飽和結合を有することが好ましいが、エチレン性不飽和結合を有さないカルボキシル基含有樹脂のみを本発明のカルボキシル基含有樹脂として用いることもできる。
なお、エチレン性不飽和二重結合を有さないカルボキシル基含有樹脂を用いる場合、組成物を光硬化性とするためには、後述する分子中にエチレン性不飽和基を有する感光性化合物(光重合性モノマー)を光硬化に必要な量で併用する。
このようなカルボキシル基含有樹脂としては、特に、エポキシ樹脂を出発原料として使用していないカルボキシル基含有樹脂を用いることが好ましい。エポキシ樹脂を出発原料として使用していないカルボキシル基含有樹脂は、ハロゲン化物イオン含有量が非常に少なく絶縁信頼性に優れ、また水酸基が少ないことから、誘電率の上昇をさらに抑制することが可能となる。
カルボキシル基含有樹脂の具体例としては、以下に列挙するような化合物(オリゴマーおよびポリマーのいずれでもよい)が好ましい。
(1)1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有する化合物と、エチレンオキシド、プロピレンオキシドなどのアルキレンオキシドとを反応させて得られる反応生成物に、(メタ)アクリル酸等の不飽和基含有モノカルボン酸を反応させ、得られる反応生成物に無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、アジピン酸等の多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂。
(2)1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有する化合物とエチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどの環状カーボネート化合物とを反応させて得られる反応生成物に、不飽和基含有モノカルボン酸を反応させ、得られる反応生成物に多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基含有感光性樹脂。
(3)脂肪族ジイソシアネート、分岐脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート等のジイソシアネート化合物と、ポリカーボネート系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、アクリル系ポリオール、ビスフェノールA系アルキレンオキシド付加体ジオール、フェノール性ヒドロキシル基及びアルコール性ヒドロキシル基を有する化合物等のジオール化合物の重付加反応によるウレタン樹脂の末端に酸無水物を反応させてなる末端カルボキシル基含有ウレタン樹脂。
(4)ジイソシアネートと、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸等のカルボキシル基含有ジアルコール化合物と、ジオール化合物との重付加反応によるカルボキシル基含有ウレタン樹脂の合成中に、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の分子中に1つの水酸基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を加え、末端(メタ)アクリル化したカルボキシル基含有感光性ウレタン樹脂。
(5)ジイソシアネートと、カルボキシル基含有ジアルコール化合物と、ジオール化合物との重付加反応によるカルボキシル基含有ウレタン樹脂の合成中に、イソホロンジイソシアネートとペンタエリスリトールトリアクリレートの等モル反応物など、分子中に1つのイソシアネート基と1つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を加え、末端(メタ)アクリル化したカルボキシル基含有感光性ウレタン樹脂。
(6)(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボン酸と、スチレン、α−メチルスチレン、低級アルキル(メタ)アクリレート、イソブチレン等の不飽和基含有化合物との共重合により得られるカルボキシル基含有樹脂。
(7)2官能、またはそれ以上の多官能エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させ、側鎖に存在する水酸基に無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等の2塩基酸無水物を付加させたカルボキシル基含有感光性樹脂。
(8)前記(1)〜(7)のカルボキシル基含有樹脂に、1分子中に環状エーテル基と(メタ)アクリロイル基を有する化合物を付加させたカルボキシル基含有感光性樹脂。
なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート、メタクリレートおよびそれらの混合物を総称する用語で、他の類似の表現についても同様である。
上記のようなカルボキシル基含有樹脂は、バックボーン・ポリマーの側鎖に多数の遊離のカルボキシル基を有するため、アルカリ水溶液による現像が可能になる。
また、上記カルボキシル基含有樹脂の酸価は、40〜150mgKOH/gの範囲が好ましく、より好ましくは40〜130mgKOH/gの範囲である。カルボキシル基含有樹脂の酸価がこのような範囲内であれば、アルカリ現像が容易となり、現像液による露光部の溶解が抑制され、必要以上にラインが痩せることなく、現像液による溶解剥離のない正常なパターンの描画が可能となる。
また、上記カルボキシル基含有樹脂の重量平均分子量は、樹脂骨格により異なるが、一般的に2,000〜150,000が好ましく、より好ましくは5,000〜100,000の範囲である。重量平均分子量がこのような範囲内であれば、タックフリー性能に優れ、露光後の塗膜の耐湿性が良好であり、解像度や現像性、貯蔵安定性に優れる。
このようなカルボキシル基含有樹脂の配合量は、全組成物中に、10〜60質量%が好ましく、より好ましくは20〜50質量%である。カルボキシル基含有樹脂の配合量がこのような範囲内であれば、塗膜強度が低下せず、増粘や、作業性の低下が起こらない。
[ペロブスカイト型化合物]
本発明の硬化性樹脂組成物を構成するペロブスカイト型化合物は、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、および、これらを主成分とする複合酸化物からなる。このようなペロブスカイト型化合物のうちいずれか少なくとも1種からなるフィラーを用いることで、意外にも解像性や密着性、塗膜硬度、はんだ耐熱性などの諸特性を劣化させることなく、低誘電率を維持しつつ、誘電正接を大幅に低下させ、しかも安定した絶縁抵抗を示すことができる。
このようなペロブスカイト型化合物は、その平均粒子径が0.05〜0.5μmであることが好ましい。この平均粒子径がこのような範囲内であれば、塗膜に均一分散され安定した塗膜特性が得られる。
また、このようなペロブスカイト型化合物は、樹脂などの有機化合物に対する十分な濡れ性を得るために、例えば、アミノシランやメルカプトシラン、ビニルシランなどのカップリング剤等で表面処理されているものを用いてもよい。
このようなペロブスカイト型化合物としては、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、ジルコン酸バリウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、および、これらを主成分とする複合酸化物からなるものであって、所望の誘電率、誘電正接を得ることができ、かつプリント配線板としての要求特性を満たせば、特に制限なく用いることができる。これらのなかでもチタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、またはこれらを主成分とする複合酸化物を用いることが好ましい。
市販品としては堺化学工業社製のST-03、CT-03、SZ-03、CZ-03などが挙げられる。
このようなペロブスカイト型化合物は、その配合量が、カルボキシル基含有樹脂100質量部に対して50〜300質量部であることが好ましい。より好ましくは、50〜250質量部である。ペロブスカイト型化合物の配合量がこのような範囲内であれば、諸特性を維持したまま硬化物のより優れた低誘電正接を得ることができる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、さらに光硬化性成分および熱硬化性成分から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
[光硬化性成分]
本発明の硬化性樹脂組成物に用いられる光硬化性成分としては、エチレン性不飽和基を有する感光性化合物(光重合性モノマー)や光重合開始剤、光開始助剤、増感剤を用いることができる。
本発明の硬化性樹脂組成物に用いられるエチレン性不飽和基を有する化合物は、活性エネルギー線照射により光硬化して、本発明の硬化性樹脂組成物の塗膜を、アルカリ水溶液に不溶化、または不溶化を助けるものとして作用する。
このような化合物としては、慣用公知のポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、カーボネート(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどが使用でき、具体的には、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレートなどのヒドロキシアルキルアクリレート類;エチレングリコール、メトキシテトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコールのジアクリレート類;N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドなどのアクリルアミド類;N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリレートなどのアミノアルキルアクリレート類;ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリス−ヒドロキシエチルイソシアヌレートなどの多価アルコールまたはこれらのエチレンオキサイド付加物、プロピレンオキサイド付加物、もしくはε−カプロラクトン付加物などの多価アクリレート類;フェノキシアクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、およびこれらのフェノール類のエチレンオキサイド付加物もしくはプロピレンオキサイド付加物などの多価アクリレート類;グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレートなどのグリシジルエーテルの多価アクリレート類;上記に限らず、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートジオール、水酸基末端ポリブタジエン、ポリエステルポリオールなどのポリオールを直接アクリレート化、もしくは、ジイソシアネートを介してウレタンアクリレート化したアクリレート類およびメラミンアクリレート、および/または上記アクリレートに対応する各メタクリレート類などが挙げられる。
さらに、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などの多官能エポキシ樹脂に、アクリル酸を反応させたエポキシアクリレート樹脂や、さらにそのエポキシアクリレート樹脂の水酸基に、ペンタエリスリトールトリアクリレートなどのヒドロキシアクリレートとイソホロンジイソシアネートなどのジイソシアネートのハーフウレタン化合物を反応させたエポキシウレタンアクリレート化合物などが挙げられる。このようなエポキシアクリレート系樹脂は、指触乾燥性を低下させることなく、光硬化性を向上させることができる。
このようなエチレン性不飽和基を有する化合物は、その配合量が、カルボキシル基含有樹脂100質量部に対し1〜50質量部が好ましく、より好ましくは5〜40質量部である。前記化合物の配合量がこのような範囲内であれば、光硬化性に優れ、活性エネルギー線照射後のアルカリ現像により、パターン形成がより容易となる。
本発明の硬化性樹脂組成物に用いられる光重合開始剤としては、慣用公知のものを用いることができ、例えば、オキシムエステル基を有するオキシムエステル系光重合開始剤、α−アミノアセトフェノン系光重合開始剤、アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤、チタノセン系光重合開始剤などを用いることができる。
前記オキシムエステル系光重合開始剤としては、市販品として、BASFジャパン社製のCGI−325、イルガキュアーOXE01、イルガキュアーOXE02、ADEKA社製N−1919、NCI−831などが挙げられる。
前記α−アミノアセトフェノン系光重合開始剤としては、具体的には、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン、N,N−ジメチルアミノアセトフェノンなどが挙げられ、市販品としては、BASFジャパン社製のイルガキュアー907、イルガキュアー369、イルガキュアー379などを用いることができる。
前記アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤としては、具体的には、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルホスフィンオキサイドなどが挙げられ、市販品としては、BASFジャパン社製のルシリンTPO、イルガキュアー819などを用いることができる。
前記チタノセン系光重合開始剤としては、具体的には、ビス(シクロペンタジエニル)−ジ−フェニル−チタニウム、ビス(シクロペンタジエニル)−ジ−クロロ−チタニウム、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2、3、4、5、6ペンタフルオロフェニル)チタニウム、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2、6−ジフルオロ−3−(ピロール−1−イル)フェニル)チタニウムなどが挙げられる。市販品としては、BASFジャパン社製のイルガキュアー784などが挙げられる。
本発明の硬化性樹脂組成物に用いられる光開始助剤および増感剤としては、ベンゾイン化合物、アセトフェノン化合物、アントラキノン化合物、チオキサントン化合物、ケタール化合物、ベンゾフェノン化合物、3級アミン化合物、およびキサントン化合物などを挙げることができる。なかでも、チオキサントン化合物および3級アミン化合物が好ましい。特に、深部硬化性の面からはチオキサントン化合物が好ましい。
前記チオキサントン化合物としては、具体的には、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントンなどが挙げられ、市販品としては、日本化薬社製カヤキュアーDETX-Sなどを用いることができる。
前記3級アミン化合物としては、具体的には、エタノールアミン化合物、ジアルキルアミノベンゼン構造を有する化合物などが挙げられ、市販品では、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノン(日本曹達社製ニッソキュアーMABP)、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン(保土ヶ谷化学社製EAB)などのジアルキルアミノベンゾフェノン、7−(ジエチルアミノ)−4−メチル−2H−1−ベンゾピラン−2−オン(7−(ジエチルアミノ)−4−メチルクマリン)などのジアルキルアミノ基含有クマリン化合物、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル(日本化薬社製カヤキュアーEPA)、2−ジメチルアミノ安息香酸エチル(インターナショナルバイオ−シンセエティックス社製QuantacureDMB)、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル(インターナショナルバイオ−シンセエティックス社製QuantacureBEA)、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエチルエステル(日本化薬社製カヤキュアーDMBI)、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル(VanDyk社製Esolol 507)、などが挙げられる。
これらの光重合開始剤、光開始助剤および増感剤は、単独でまたは2種類以上の混合物として使用することができる。
このような光重合開始剤、光開始助剤、および増感剤の総量は、カルボキシル基含有樹脂100質量部に対して35質量部以下であることが好ましい。光重合開始剤、光開始助剤、および増感剤の総量がこのような範囲内にあれば、これらによる光吸収がなく深部硬化性が向上する。
[熱硬化性成分]
本発明の硬化性樹脂組成物に用いられる熱硬化成分は、耐熱性を付与するために作用する。
本発明に用いられる熱硬化性成分としては、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などのアミン樹脂、ポリイソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物、シクロカーボネート化合物、多官能エポキシ化合物、多官能オキセタン化合物、エピスルフィド樹脂、メラミン誘導体、ベンゾグアナミン誘導体、ビスマレイミド、オキサジン化合物、オキサゾリン化合物、カルボジイミド化合物などの公知慣用の熱硬化性樹脂が使用できる。特に好ましいのは分子中に複数の環状エーテル基または環状チオエーテル基(以下、「環状(チオ)エーテル基」と略す)を有する熱硬化性成分である。
このような分子中に複数の環状(チオ)エーテル基を有する熱硬化性成分は、分子中に3、4または5員環の環状エーテル基、または環状チオエーテル基のいずれか一方または2種類の基を複数有する化合物であり、例えば、分子内に複数のエポキシ基を有する化合物、すなわち多官能エポキシ化合物、分子内に複数のオキセタニル基を有する化合物、すなわち多官能オキセタン化合物、分子内に複数のチオエーテル基を有する化合物、すなわちエピスルフィド樹脂などが挙げられる。
前記多官能エポキシ化合物としては、三菱化学社製のjER828、jER834、jER1001、jER1004、ダイセル化学工業社製のEHPE3150、DIC社製のエピクロン840、エピクロン850、エピクロン1050、エピクロン2055、新日鉄住金化学社製のエポトートYD−011、YD−013、YD−127、YD−128、ダウケミカル社製のD.E.R.317、D.E.R.331、D.E.R.661、D.E.R.664、BASFジャパン社のアラルダイト6071、アラルダイト6084、アラルダイトGY250、アラルダイトGY260、住友化学工業社製のスミ−エポキシESA−011、ESA−014、ELA−115、ELA−128、旭化成工業社製のA.E.R.330、A.E.R.331、A.E.R.661、A.E.R.664等(何れも商品名)のビスフェノールA型エポキシ樹脂;三菱化学社製のjERYL903、DIC社製のエピクロン152、エピクロン165、新日鉄住金化学社製のエポトートYDB−400、YDB−500、ダウケミカル社製のD.E.R.542、BASFジャパン社製のアラルダイト8011、住友化学工業社製のスミ−エポキシESB−400、ESB−700、旭化成工業社製のA.E.R.711、A.E.R.714等(何れも商品名)のブロム化エポキシ樹脂;三菱化学社製のjER152、jER154、ダウケミカル社製のD.E.N.431、D.E.N.438、DIC社製のエピクロンN−730、エピクロンN−770、エピクロンN−865、新日鉄住金化学社製のエポトートYDCN−701、YDCN−704、BASFジャパン社製のアラルダイトECN1235、アラルダイトECN1273、アラルダイトECN1299、アラルダイトXPY307、日本化薬社製のEPPN−201、EOCN−1025、EOCN−1020、EOCN−104S、RE−306、NC−3000、住友化学工業社製のスミ−エポキシESCN−195X、ESCN−220、ECN−235、ECN−299等(何れも商品名)のノボラック型エポキシ樹脂;DIC社製のエピクロン830、三菱化学社製jER807、新日鉄住金化学社製のエポトートYDF−170、YDF−175、YDF−2004、BASFジャパン社製のアラルダイトXPY306等(何れも商品名)のビスフェノールF型エポキシ樹脂;新日鉄住金化学社製のエポトートST−2004、ST−2007、ST−3000(商品名)等の水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂;三菱化学社製のjER604、新日鉄住金化学社製のエポトートYH−434、BASFジャパン社製のアラルダイトMY720、住友化学工業社製のスミ−エポキシELM−120等(何れも商品名)のグリシジルアミン型エポキシ樹脂;BASFジャパン社製のアラルダイトCY−350(商品名)等のヒダントイン型エポキシ樹脂;ダイセル化学工業社製のセロキサイド2021、BASFジャパン社製のアラルダイトCY175、CY179等(何れも商品名)の脂環式エポキシ樹脂;三菱化学社製のYL−933、ダウケミカル社製のT.E.N.、EPPN−501、EPPN−502等(何れも商品名)のトリヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂;三菱化学社製のYL−6056、YX−4000、YL−6121(何れも商品名)等のビキシレノール型もしくはビフェノール型エポキシ樹脂またはそれらの混合物;日本化薬社製EBPS−200、ADEKA工業社製EPX−30、DIC社製のEXA−1514(商品名)等のビスフェノールS型エポキシ樹脂;三菱化学社製のjER157S(商品名)等のビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂;三菱化学社製のYL−931、BASFジャパン社製のアラルダイト163等(何れも商品名)のテトラフェニロールエタン型エポキシ樹脂;BASFジャパン社製のアラルダイトPT810(商品名)、日産化学工業社製のTEPIC(登録商標)等の複素環式エポキシ樹脂;日油社製ブレンマー(登録商標)DGT等のジグリシジルフタレート樹脂;新日鉄住金化学社製ZX−1063等のテトラグリシジルキシレノイルエタン樹脂;新日鉄住金化学社製ESN−190、ESN−360、DIC社製HP−4032、EXA−4750、EXA−4700等のナフタレン基含有エポキシ樹脂;DIC社製HP−7200、HP−7200H等のジシクロペンタジエン骨格を有するエポキシ樹脂;日油社製CP−50S、CP−50M等のグリシジルメタアクリレート共重合系エポキシ樹脂;さらにシクロヘキシルマレイミドとグリシジルメタアクリレートの共重合エポキシ樹脂;エポキシ変性のポリブタジエンゴム誘導体(例えばダイセル化学工業製PB−3600等)、CTBN変性エポキシ樹脂(例えば新日鉄住金化学社製のYR−102、YR−450等)等が挙げられるが、これらに限られるものではない。これらのエポキシ樹脂は、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記多官能オキセタン化合物としては、ビス[(3−メチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]エーテル、ビス[(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]エーテル、1,4−ビス[(3−メチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]ベンゼン、1,4−ビス[(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]ベンゼン、(3−メチル−3−オキセタニル)メチルアクリレート、(3−エチル−3−オキセタニル)メチルアクリレート、(3−メチル−3−オキセタニル)メチルメタクリレート、(3−エチル−3−オキセタニル)メチルメタクリレートやそれらのオリゴマーまたは共重合体等の多官能オキセタン類の他、オキセタンアルコールとノボラック樹脂、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)、カルド型ビスフェノール類、カリックスアレーン類、カリックスレゾルシンアレーン類、またはシルセスキオキサンなどの水酸基を有する樹脂とのエーテル化物などが挙げられる。その他、オキセタン環を有する不飽和モノマーとアルキル(メタ)アクリレートとの共重合体なども挙げられる。
前記分子中に複数の環状チオエーテル基を有する化合物としては、例えば、三菱化学社製のビスフェノールA型エピスルフィド樹脂YL7000などが挙げられる。また、同様の合成方法を用いて、ノボラック型エポキシ樹脂のエポキシ基の酸素原子を硫黄原子に置き換えたエピスルフィド樹脂なども用いることができる。
前記分子中に複数の環状(チオ)エーテル基を有する熱硬化性成分を配合する場合の配合量は、組成物中のカルボキシル基1当量に対して、0.1〜2.0当量が好ましく、より好ましくは、0.2〜1.6当量である。分子中に複数の環状(チオ)エーテル基を有する熱硬化性成分の配合量がこのような範囲内であれば、カルボキシル基と環状(チオ)エーテル基との熱硬化反応の進行が十分となり、はんだ耐熱性などの特性が十分に得られ、さらに、塗膜の強度、保存安定性が良好となる。
上記分子中に複数の環状(チオ)エーテル基を有する熱硬化性成分を使用する場合、熱硬化触媒を含有することが好ましい。そのような熱硬化触媒としては、例えば、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、4−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール誘導体;ジシアンジアミド、ベンジルジメチルアミン、4−(ジメチルアミノ)−N,N−ジメチルベンジルアミン、4−メトキシ−N,N−ジメチルベンジルアミン、4−メチル−N,N−ジメチルベンジルアミン等のアミン化合物、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド等のヒドラジン化合物;トリフェニルホスフィン等のリン化合物などが挙げられる。また、市販されているものとしては、例えば四国化成工業社製の2MZ−A、2MZ−OK、2PHZ、2P4BHZ、2P4MHZ(いずれもイミダゾール系化合物の商品名)、サンアプロ社製のU−CAT3503N、U−CAT3502T(いずれもジメチルアミンのブロックイソシアネート化合物の商品名)、DBU、DBN、U−CATSA102、U−CAT5002(いずれも二環式アミジン化合物およびその塩)などが挙げられる。特に、これらに限られるものではなく、エポキシ樹脂やオキセタン化合物の熱硬化触媒、もしくはエポキシ基またはオキセタニル基とカルボキシル基の反応を促進するものであればよく、単独でまたは2種以上を混合して使用してもよい。また、グアナミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、メラミン、2,4−ジアミノ−6−メタクリロイルオキシエチル−S−トリアジン、2−ビニル−2,4−ジアミノ−S−トリアジン、2−ビニル−4,6−ジアミノ−S−トリアジン・イソシアヌル酸付加物、2,4−ジアミノ−6−メタクリロイルオキシエチル−S−トリアジン・イソシアヌル酸付加物等のS−トリアジン誘導体を用いることもでき、好ましくはこれら密着性付与剤としても機能する化合物を前記熱硬化触媒と併用する。
これら熱硬化触媒の配合量は、通常の量的割合で十分であり、例えば前記カルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、0.1〜20質量部が好ましく、0.5〜15.0質量部がより好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物には、層間の密着性、または感光性樹脂層と基材との密着性を向上させるために密着促進剤を用いることができる。具体的に例を挙げると、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンズオキサゾール、2−メルカプトベンズチアゾール、3−モルホリノメチル−1−フェニル−トリアゾール−2−チオン、5−アミノ−3−モルホリノメチル−チアゾール−2−チオン、2−メルカプト−5−メチルチオ−チアジアゾール、トリアゾール、テトラゾール、ベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、アミノ基含有ベンゾトリアゾール、ビニルトリアジン、シランカップリング剤などがある。
[その他成分]
本発明の硬化性樹脂組成物には、その他添加成分として、ノイブルグ珪土粒子を配合することが好ましい。
このノイブルグ珪土粒子は、シリチン、シリコロイドと呼ばれる天然の結合物であり、球状のシリカと板状のカオリナイトが互いにゆるく結合した構造を有するものである。このような構造により、例えば硫酸バリウムや破砕あるいは溶融シリカなどのフィラーでは得られない、低誘電特性などの優れた硬化物特性を組成物にさらに付与することが可能になる。
このノイブルグ珪土粒子の平均粒径(D50)は、2.0μm以下とすることが好ましい。最大粒径は5.0μm以下であることが好ましい。より好ましくは、3.0μm以下である。
ノイブルグ珪土粒子の配合量は、カルボキシル基含有樹脂100質量部に対して、5〜200質量部であることが好ましく、より好ましくは、20〜150質量部である。ノイブルグ珪土粒子の配合量がこのような範囲内であれば、硬化物の低誘電率をより確実に維持することが可能となり、さらに硬化性樹脂組成物として分散不良、ならびに著しいチキソ性の向上などを抑制することができる。
このようなノイブルグ珪土粒子としては、例えば、シリチンV85、シリチンV88、シリチンN82、シリチンN85、シリチンN87、シリチンZ86、シリチンZ89、シリコロイドP87、シリチンN85ピュリス、シリチンZ86ピュリス、シリチンZ89ピュリス、シリコロイドP87ピュリス(Hoffmann-mineral社製)などを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
このようなノイブルグ珪土粒子は、樹脂類に対する十分な濡れ性を得るために、表面処理が施されているものを用いることもできる。例えば、アミノシラン、メルカプトシランや、ビニルシラン、メタクリルシラン、エポキシシラン、アルキルシランなどにより表面処理を行うことができる。
表面処理が施されたノイブルグ珪土粒子としては、アクティジルVM56、アクティジルMAM、アクティジルMAM−R、アクティジルEM、アクティジルAM、アクティジルMM、アクティジルPF777(Hoffmann-mineral社製)などを挙げることができる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の硬化性樹脂組成物には、その他添加成分として着色剤を配合することができる。この着色剤としては、赤、青、緑、黄、白、黒などの慣用公知の着色剤を使用することができ、顔料、染料、色素のいずれでもよい。具体的にはカラ−インデックス(C.I.;ザソサイエティ オブ ダイヤーズ アンド カラリスツ(The Society of Dyers and Colourists)発行)番号が付されているものが挙げられる。但し、環境負荷低減並びに人体への影響の観点からハロゲンを含有しないことが好ましい。
このような着色剤の配合割合は、特に制限はないが、組成物の固形分中5質量%以下、好ましくは0.1〜3質量%で十分である。ただし、白色硬化性樹脂組成物とする場合には、1〜50質量%が好ましい。
この白色硬化性樹脂組成物に用いられる着色剤としては、例えば、石原産業社製のCR−50、CR−60、CR−90などのルチル型酸化チタンが好適に用いられる。
本発明の硬化性樹脂組成物には、その他添加成分として、その塗膜の物理的強度等を上げるために、必要に応じて、ペロブスカイト型化合物やノイブルグ珪土粒子以外のフィラーを配合することができる。このようなフィラーとしては、公知慣用の無機または有機フィラーが使用できるが、特に硫酸バリウム、球状シリカ、およびタルク、クレイ、カオリン、ハイドロタルサイトなどが好ましく用いられる。さらに、難燃性を得るために金属酸化物、水酸化アルミニウムなどの金属水酸化物を体質顔料フィラーとしても使用することができる。このようなフィラーの配合量は、組成物全体量の75質量%以下が好ましく、より好ましくは0.1〜60質量%である。フィラーの配合量が、このような範囲内であれば、塗布、成形性により優れ、良好な硬化物が得られる。
本発明の硬化性樹脂組成物には、その他添加成分として、基板やキャリアフィルムに塗布する際の粘度調整などのため、有機溶剤を使用することができる。
このような有機溶剤としては、ケトン類、芳香族炭化水素類、グリコールエーテル類、グリコールエーテルアセテート類、エステル類、アルコール類、脂肪族炭化水素、石油系溶剤などを挙げることができる。より具体的には、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;セロソルブ、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、カルビトール、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールブチルエーテルアセテート、2-ヒドロキシイソ酪酸メチルなどのエステル類;エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類;オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素;石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサ等の石油系溶剤などである。このような有機溶剤は、単独でまたは2種以上の混合物として用いられる。
本発明の硬化性樹脂組成物には、さらに必要に応じて、公知の熱重合禁止剤、微粉シリカ、有機ベントナイト、モンモリロナイト等の公知慣用の増粘剤、シリコーン系、フッ素系、高分子系等の消泡剤および/またはレベリング剤、シランカップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防錆剤等のような公知の添加剤類を配合することができる。
以上説明したような本発明の硬化性樹脂組成物は、例えば以下の方法でプリント配線板の製造に用いられる。
まず、本発明の硬化性樹脂組成物は、例えば、前記有機溶剤で塗布方法に適した粘度に調整され、基材上に、ディップコート法、フローコート法、ロールコート法、バーコーター法、スクリーン印刷法、カーテンコート法等の方法により塗布し、約60〜100℃の温度で組成物中に含まれる有機溶剤を揮発乾燥(仮乾燥)させることにより、タックフリーの塗膜を形成する。
ここで、上記基材としては、予め回路形成されたプリント配線板やフレキシブルプリント配線板の他、紙−フェノール樹脂、紙−エポキシ樹脂、ガラス布−エポキシ樹脂、ガラス−ポリイミド、ガラス布/不繊布−エポキシ樹脂、ガラス布/紙−エポキシ樹脂、合成繊維−エポキシ樹脂、フッ素樹脂・ポリエチレン・PPO・シアネートエステル等の複合材を用いた全てのグレード(FR−4等)の銅張積層板、ポリイミドフィルム、PETフィルム、ガラス基板、セラミック基板、ウエハ板等を用いることができる。
また、本発明の硬化性樹脂組成物を塗布した後に行う揮発乾燥は、熱風循環式乾燥炉、IR炉、ホットプレート、コンベクションオーブンなど(蒸気による空気加熱方式の熱源を備えたものを用いて乾燥機内の熱風を向流接触せしめる方法及びノズルより支持体に吹き付ける方式)を用いて行うことができる。
次に、基板上に形成された乾燥塗膜に対し、接触式(または非接触方式)にてパターンを形成したフォトマスクを通して選択的に活性エネルギー線照射により露光、もしくはレーザーダイレクト露光機により直接パターン露光する。これにより、乾燥塗膜は、露光部(活性エネルギー線により照射された部分)が硬化する。
ここで、上記活性エネルギー線照射に用いられる露光機としては、メタルハライドランプを搭載した露光機、(超)高圧水銀ランプを搭載した露光機、水銀ショートアークランプを搭載した露光機、もしくは(超)高圧水銀ランプなどの紫外線ランプを使用した直接描画装置、例えばコンピューターからのCADデータにより直接レーザーで画像を描くレーザーダイレクトイメージング装置などを用いることができる。また、その露光量は膜厚等によって異なるが、一般には5〜800mJ/cm、好ましくは5〜500mJ/cmの範囲内とすることができる。特に、上記直接描画装置としては、例えば日本オルボテック社製、ペンタックス社製等のものを使用することができ、最大波長が350〜410nmのレーザー光を発振する装置であればいずれの装置を用いてもよく、ガスレーザー、固体レーザーどちらでもよい。
さらに、未露光部をアルカリ水溶液(例えば0.3〜3wt%炭酸ナトリウム水溶液)により現像して、パターン化された絶縁層を基板上に形成する。
ここで、現像方法としては、ディッピング法、シャワー法、スプレー法、ブラシ法等によることができ、現像液としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニア、アミン類などのアルカリ水溶液が使用できる。
その後、例えば、約140〜180℃の温度に加熱して熱硬化させることにより、耐熱性、耐薬品性、耐吸湿性、密着性、電気特性などの諸特性に優れたソルダーレジストなどの硬化塗膜を基材上に形成することができる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、上述したように液状で直接基材に塗布する方法以外にも、予めポリエチレンテレフタレート等のフィルムに塗布、乾燥して形成した乾燥塗膜を有するドライフィルムの形態で使用することもできる。本発明の硬化性樹脂組成物をドライフィルムとして使用する場合を以下に示す。
ドライフィルムは、キャリアフィルムと、硬化性樹脂組成物層と、必要に応じて用いられる剥離可能なカバーフィルムとが、この順序に積層された構造を有するものである。硬化性樹脂組成物層は、例えばアルカリ現像性の光硬化性熱硬化性樹脂組成物をキャリアフィルムまたはカバーフィルムに塗布、乾燥して得られる層である。キャリアフィルムに硬化性樹脂組成物層を形成した後に、カバーフィルムをその上に積層するか、カバーフィルムに硬化性樹脂組成物層を形成し、この積層体をキャリアフィルムに積層すればドライフィルムが得られる。
キャリアフィルムとしては、2〜150μmの厚みのポリエステルフィルム等の熱可塑性フィルムが用いられる。
硬化性樹脂組成物層は、硬化性樹脂組成物をブレードコーター、リップコーター、コンマコーター、フィルムコーター等でキャリアフィルムまたはカバーフィルムに10〜150μmの厚さで均一に塗布し乾燥して形成される。
カバーフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等を使用することができるが、硬化性樹脂組成物層との接着力が、キャリアフィルムよりも小さいものがよい。
このようなドライフィルムを用いて、例えばプリント配線板上に永久保護膜(ソルダーレジスト)を作製するには、カバーフィルムを剥がし、硬化性樹脂組成物層と回路形成された基材を重ね、ラミネーター等を用いて貼り合わせ、回路形成された基材上に硬化性樹脂組成物層を形成する。形成された硬化性樹脂組成物層に対し、前述した液状組成物の場合と同様に露光、現像、加熱硬化すれば、硬化塗膜を形成することができる。なお、キャリアフィルムは、露光前または露光後のいずれかに剥離すればよい。
以下に実施例および比較例を示して本発明について具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものではないことはもとよりである。なお、以下において「部」および「%」とあるのは、特に断りのない限り全て質量基準である。
<カルボキシル基含有樹脂の合成例>
(合成例1)
温度計、窒素導入装置兼アルキレンオキシド導入装置および撹拌装置を備えたオートクレーブに、ノボラック型クレゾール樹脂(昭和高分子社製、商品名「ショーノールCRG951」、OH当量:119.4)119.4部、水酸化カリウム1.19部及びトルエン119.4部を仕込み、撹拌しつつ系内を窒素置換し、加熱昇温した。次に、プロピレンオキシド63.8部を徐々に滴下し、125〜132℃、0〜4.8kg/cmで16時間反応させた。その後、室温まで冷却し、この反応溶液に89%リン酸1.56部を添加混合して水酸化カリウムを中和し、不揮発分62.1%、水酸基価182.2g/eq.であるノボラック型クレゾール樹脂のプロピレンオキシド反応溶液を得た。これは、フェノール性水酸基1当量当りアルキレンオキシドが平均1.08モル付加しているものであった。
次いで、得られたノボラック型クレゾール樹脂のアルキレンオキシド反応溶液293.0部、アクリル酸43.2部、メタンスルホン酸11.53部、メチルハイドロキノン0.18部およびトルエン252.9部を、撹拌機、温度計及び空気吹き込み管を備えた反応器に仕込み、空気を10ml/分の速度で吹き込み、撹拌しながら、110℃で12時間反応させた。反応により生成した水は、トルエンとの共沸混合物として、12.6部の水が留出した。その後、室温まで冷却し、得られた反応溶液を15%水酸化ナトリウム水溶液35.35部で中和し、次いで水洗した。その後、エバポレーターにてトルエンをジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート118.1部で置換しつつ留去し、ノボラック型アクリレート樹脂溶液を得た。次に、得られたノボラック型アクリレート樹脂溶液332.5部およびトリフェニルホスフィン1.22部を、撹拌器、温度計及び空気吹き込み管を備えた反応器に仕込み、空気を10ml/分の速度で吹き込み、撹拌しながら、テトラヒドロフタル酸無水物60.8部を徐々に加え、95〜101℃で6時間反応させた。固形物の酸価88mgKOH/g、不揮発分71%、Mw約10,000のカルボキシル基含有感光性樹脂の樹脂溶液を得た。以下、この樹脂溶液をA−1と称す。
(合成例2)
温度計、攪拌機、滴下ロート、及び還流冷却器を備えたフラスコに、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、およびメタクリル酸をモル比で1:1:2となるように仕込み、溶媒としてジプロピレングリコールモノメチルエーテル、触媒としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を入れ、窒素雰囲気下、80℃で4時間攪拌し、樹脂溶液を得た。この樹脂溶液を冷却し、重合禁止剤としてメチルハイドロキノン、触媒としてテトラブチルホスホニウムブロミドを用い、グリシジルメタクリレートを、95〜105℃で16時間の条件で、上記樹脂のカルボキシル基に対し20モル%付加反応させ、冷却後、取り出した。このようにして得られたエチレン性不飽和結合およびカルボキシル基を併せ持つカルボキシル基含有感光性樹脂は、固形物の酸価120mgKOH/g、不揮発分71%、Mw約20,000であった。この樹脂溶液をA−2と称す。
(実施例1〜3、参考例1〜9、比較例1〜3)
下記表1にしたがって各成分を3本ロールミルで混練し、実施例1〜3、参考例1〜9、比較例1〜3の樹脂組成物を得た。表中の数字は、質量部を表す。
Figure 0006502733
※1 メラミン:日産化学工業社製
※2 JERキュアDICY7:三菱化学社製
※3 C.I.Pigment Blue 15:3
※4 C.I.Pigment Yellow 147
※5 タイペークCR90:石原産業社製
※6 LUCIRIN TPO:BASFジャパン社製
※7 KAYACURE DETX−S:日本化薬社製
※8 イルガキュアOXE02:BASFジャパン社製
※9 RE-306:日本化薬社製
※10 YX-4000:三菱化学社製
※11 DPHA:日本化薬社製
※12 ラロマーLR8868(3官能アクリレートモノマー):BASFジャパン社製
※13 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
※14 アクティジルEM:HOFFMANN MINERAL製 シリチン
※15 B-30:堺化学工業社製 表面処理硫酸バリウム
※16 CT-03(チタン酸カルシウム):堺化学工業社製
※17 ST-03(チタン酸ストロンチウム):堺化学工業社製
※18 CZ-03(ジルコン酸カルシウム):堺化学工業社製
※19 CT-03(ジルコン酸ストロンチウム):堺化学工業社製
※20 BT-03(チタン酸バリウム):堺化学工業社製
<はんだ耐熱性および鉛筆硬度の評価>
(評価基板の作製)
前記実施例1〜3、参考例1〜9および比較例1〜3で得られた組成物を、パターン形成された銅箔基板上にスクリーン印刷で全面塗布し、80℃で30分乾燥し、室温まで放冷した。この基板に高圧水銀灯を搭載した露光装置を用いて最適露光量でパターン露光し、30℃の1質量%炭酸ナトリウム水溶液をスプレー圧0.2MPaの条件で90秒間現像を行い、パターン化したソルダーレジスト層を得た。この基板を、UVコンベア炉にて積算露光量1000mJ/cmの条件で紫外線照射した後、160℃で60分加熱して硬化した。このようにして評価基板を作成した。
ここで、最適露光量とは以下の露光量を意味する。すなわち、銅厚18μmの回路パターン基板を銅表面粗化処理(メック(株)製メックエッチボンドCZ−8100)後、水洗し、乾燥した後、前記実施例及び比較例の硬化性樹脂組成物をスクリーン印刷法により全面に塗布し、80℃の熱風循環式乾燥炉で30分間乾燥させ、乾燥後、高圧水銀灯搭載の露光装置を用いてステップタブレット(KodakNo.2)を介して露光し、現像(30℃、0.2MPa、1質量%炭酸ナトリウム水溶液)を90秒で行った際に残存するステップタブレットのパターンが7段の時の露光量を意味する。
このようにして得られた評価基板に対し、以下のようにしてはんだ耐熱性、鉛筆硬度を評価した。
(はんだ耐熱性)
ロジン系フラックスを塗布した評価基板を、予め260℃に設定したはんだ槽に浸漬し、変性アルコールでフラックスを洗浄した後、目視によるレジスト層の膨れ・剥がれについて観察し評価した。
評価基準は以下のとおりである。
○:10秒間浸漬を3回以上繰り返しても剥がれが認められない。
△:10秒間浸漬を3回以上繰り返すと少し剥がれる。
×:10秒間浸漬を3回以内にレジスト層に膨れ、剥がれがある。
(鉛筆硬度)
評価基板の硬化塗膜をJIS K 5600の試験方法に従って試験し、塗膜に傷のつかない最も高い硬度を測定した。
<絶縁抵抗の評価>
(評価基板の作製)
前記実施例1〜3、参考例1〜9および比較例1〜3で得られた組成物を、上記の評価基板の作製方法に従って、IPCくし型Bパターンが形成された銅箔基板上に、塗布、硬化し、評価基板を作製した。
(評価方法)
このようにして作製した評価基板に対し、DC500Vにて1分値の絶縁抵抗値を測定し、初期値として評価した。また、90%RH、25〜65℃、DC100Vに印加にて168時間加湿後の絶縁抵抗を、DC500Vにて1分値の絶縁抵抗値を測定して評価した。
<誘電率、誘電正接の評価>
(試験片の作製)
前記実施例1〜3、参考例1〜9および比較例1〜3で得られた組成物を、それぞれメチルエチルケトンで適宜希釈した後、アプリケーターを用いて、乾燥後の膜厚が20μmになるようにPETフィルム(東レ社製、FB−50:16μm)に塗布し、80℃で30分乾燥させドライフィルムを得た。得られたドライフィルムを、厚さ9μmの電解銅箔(古川電工(株)製)上に、真空ラミネーター(名機製作所社製、MVLP(登録商標)−500)を用いて加圧度:0.8MPa、70℃、1分、真空度:133.3Paの条件で加熱ラミネートした。この銅箔にラミネートされたドライフィルムに対し、高圧水銀灯(ショートアークランプ)搭載の露光装置を用いて、最適露光量でベタ露光し、PETフィルムを剥離した。その露光されたドライフィルム上に、再度ドライフィルムを熱ラミネートした後、最適露光量でベタ露光した。ラミネートと露光を20回繰り返すことによって、銅箔上に厚さ400μmのドライフィルム層を形成した。このようにしてドライフィルム層を形成した銅箔に対し、UVコンベア炉にて積算露光量1000mJ/cmの条件で紫外線照射した後、160℃で60分加熱し、ドライフィルム層を硬化した。次いで、このドライフィルム層付銅箔に対し、塩化第二銅340g/l、遊離塩酸濃度51.3g/lの組成のエッチング液を用いて銅箔をエッチング除去し、十分に水洗、乾燥して厚さ400μmの硬化フィルムからなる試験片を作製した。
(評価方法)
このようにして作製した試験片を、RFインピーダンス/マテリアルアナライザー(アジレントテクノロジー社製、Agilent E4991A)を用いて、1GHzにおける誘電率および誘電正接を測定し評価した。その評価基準は以下のとおりである。
(誘電率)
○:誘電率が4未満である。
×:誘電率が4以上である。
(誘電正接)
○:誘電正接が0.01未満である。
△:誘電正接が0.01以上0.02未満である。
×:誘電正接が0.02を超えている。
以上説明したような、はんだ耐熱性、鉛筆硬度、絶縁抵抗、誘電率および誘電正接についての評価結果を上記表1に併せて示す。表1に示す結果から明らかなように、本実施例によれば、塗膜硬度、はんだ耐熱性などの諸特性を劣化させることなく、硬化物が低誘電率および低誘電正接で、しかも安定した絶縁抵抗を示すことがわかる。

Claims (4)

  1. カルボキシル基含有樹脂と、光重合開始剤と、光硬化性成分と、熱硬化性成分と、
    ルコン酸カルシウム、ジルコン酸ストロンチウム、および、これらを主成分とする複合酸化物からなるペロブスカイト型化合物のうちいずれか少なくとも1種と、を含有することを特徴とするソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物。
  2. 請求項に記載の硬化性樹脂組成物を、フィルム上に塗布、乾燥して得られることを特徴とするドライフィルム。
  3. 請求項に記載の硬化性樹脂組成物、または請求項に記載のドライフィルムを、硬化して得られることを特徴とする硬化物。
  4. 請求項に記載の硬化性樹脂組成物、または請求項に記載のドライフィルムを、硬化して得られる硬化皮膜を有することを特徴とするプリント配線板。
JP2015082540A 2014-05-09 2015-04-14 ソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物、ドライフィルムおよびプリント配線板 Active JP6502733B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082540A JP6502733B2 (ja) 2014-05-09 2015-04-14 ソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物、ドライフィルムおよびプリント配線板
TW104114281A TWI675873B (zh) 2014-05-09 2015-05-05 硬化性樹脂組成物、乾膜及印刷電路板
CN201510233000.0A CN105093828B (zh) 2014-05-09 2015-05-08 固化性树脂组合物、干膜以及印刷电路板
KR1020150064574A KR102275348B1 (ko) 2014-05-09 2015-05-08 경화성 수지 조성물, 드라이 필름 및 프린트 배선판

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014098065 2014-05-09
JP2014098065 2014-05-09
JP2015082540A JP6502733B2 (ja) 2014-05-09 2015-04-14 ソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物、ドライフィルムおよびプリント配線板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015227441A JP2015227441A (ja) 2015-12-17
JP6502733B2 true JP6502733B2 (ja) 2019-04-17

Family

ID=54885088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015082540A Active JP6502733B2 (ja) 2014-05-09 2015-04-14 ソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物、ドライフィルムおよびプリント配線板

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6502733B2 (ja)
KR (1) KR102275348B1 (ja)
TW (1) TWI675873B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6872484B2 (ja) * 2014-12-23 2021-05-19 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. レジスト組成物、レジストパターン形成方法、レジスト組成物の製造方法、ペロブスカイト材料のリソグラフィプロセスへの使用およびレジスト組成物で被覆された基板
CN108885400A (zh) * 2016-03-31 2018-11-23 太阳油墨制造株式会社 固化性树脂组合物、干膜、固化物和印刷电路板
JP6748663B2 (ja) * 2017-03-31 2020-09-02 太陽インキ製造株式会社 硬化性組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP6409106B1 (ja) * 2017-08-30 2018-10-17 太陽インキ製造株式会社 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP7166142B2 (ja) * 2018-10-31 2022-11-07 住友化学株式会社 硬化性組成物、膜、積層体及び表示装置
CN114479743A (zh) * 2022-03-07 2022-05-13 上海回天新材料有限公司 一种用于tws耳机粘接的反应型聚氨酯热熔胶及其制备方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002265797A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Hitachi Chem Co Ltd 樹脂組成物とその利用
CA2523569A1 (en) 2003-05-06 2004-11-18 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Photo-cured and stabilized coatings
JP4485232B2 (ja) * 2004-03-25 2010-06-16 京セラ株式会社 アルカリ現像が可能な感光性樹脂及びその感光性樹脂を含有する感光性樹脂組成物並びにその感光性樹脂組成物を含有する感光性無機組成物。
TW200628536A (en) * 2004-11-30 2006-08-16 Ajinomoto Kk Curable resin composition
JP2007051225A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Ajinomoto Co Inc 高誘電率樹脂組成物
TW201035680A (en) * 2008-12-25 2010-10-01 Ajinomoto Kk Photosensitive resin composition
JP5412936B2 (ja) * 2009-04-23 2014-02-12 味の素株式会社 プリント配線板の製造方法
JP5493519B2 (ja) * 2009-07-07 2014-05-14 Jsr株式会社 感放射線性樹脂組成物およびその用途、誘電体ならびに電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
TW201609911A (zh) 2016-03-16
TWI675873B (zh) 2019-11-01
KR20150128614A (ko) 2015-11-18
JP2015227441A (ja) 2015-12-17
KR102275348B1 (ko) 2021-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4999685B2 (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物並びにそれを用いて得られるプリント配線板
JP4616863B2 (ja) 感光性樹脂組成物及びそれを用いて得られるフレキシブル配線板
JP5043516B2 (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物及びそれを用いて得られるプリント配線
JP5117623B2 (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物並びにそれを用いて得られるプリント配線板
JP5567543B2 (ja) 樹脂組成物及びその硬化物並びにそれを用いて得られるプリント配線板
JP5865369B2 (ja) 難燃性硬化性樹脂組成物、それを用いたドライフィルム及びプリント配線板
JP5632146B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP5315441B1 (ja) 光硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP5384785B2 (ja) 樹脂組成物及びその硬化物並びにそれを用いて得られるプリント配線板
JP6502733B2 (ja) ソルダーレジスト形成用硬化性樹脂組成物、ドライフィルムおよびプリント配線板
JP5355845B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物、及びその硬化物。
JP6895902B2 (ja) 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP5952904B2 (ja) アルカリ現像型感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP2022025366A (ja) ドライフィルム、ドライフィルムセット、その硬化物および電子部品
JP5043775B2 (ja) 難燃性光硬化性樹脂組成物、そのドライフィルム及び硬化物並びにそれらを用いたプリント配線板
CN105093828B (zh) 固化性树脂组合物、干膜以及印刷电路板
JP5079310B2 (ja) ソルダーレジスト露光用フォトツール及びそれを用いて露光処理されるソルダーレジストパターンの形成方法
JP5681243B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物およびプリント配線板
JP2008122843A (ja) ソルダーレジスト露光用フォトツール及びそれを用いて露光処理されるソルダーレジストパターンの形成方法
WO2019187904A1 (ja) アルカリ現像型感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物、およびプリント配線板
JP2010113244A (ja) 光硬化性樹脂組成物、そのドライフィルム及び硬化物並びにそれらを用いたプリント配線板
JP2008122845A (ja) ソルダーレジストパターンの形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6502733

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250