JP6502081B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
例えば、車両後部のテールゲートに設けられるリッドランプと、車両本体に設けられるリアコンビネーションランプとからなるリアランプにおいては、2つのランプがテールゲート閉時に隣接するように配置され、当該2つのランプそれぞれの灯室内に設けられた導光体を一体的に発光させる場合がある。
このような場合には、2つのランプ間に構造上必要な間隙があるため、当該ランプ間に上記特許文献1に記載の接続部品を設けることができない。そのため、各ランプにおいて灯室内の他のランプ側の端部まで発光させて、2つのランプの発光部をより近接させることが望ましい。
光源と、
前記光源から出射された光を入射させる入光部、及び、正面視で前記所定方向に略沿って延在するとともに前記所定方向のうちの前記他の灯具側の一端部で前記入光部の先端部と連結された発光部を有する導光体と、
前記導光体を保持する保持部材と、
を灯室内に備え、
前記入光部は、前記光源から出射された光が入射する基端部から前記一端部まで延びる長尺形状に形成され、前記基端部から入射した前記光源からの光を、正面視で斜め方向から前記発光部の一端面に向けて導光させるように設けられ、
前記発光部は、正面視で前記一端部から前記他の灯具と反対側に位置する他端部まで延びる長尺形状に形成され、前記所定方向に沿って延在しており、
前記発光部の一端面は、前記入光部の延長線上に位置し、基本形状が前記所定方向と略直交する略平面状に形成され、前記入光部からの光のうちの一部の光を透過させつつ残りの光を前記発光部の他端部側へ内部反射させる複数の第一レンズカットを有しており、
前記発光部の後面は、前記一端面で内部反射されて当該発光部内を導光する光を前方へ内部反射させる複数の第二レンズカットを有しており、
前記保持部材は、前記灯室内のうち前記所定方向の一方側の端部であって前記発光部の前記一端部の近傍の位置に前記発光部の前記一端面と対向するように設けられ、当該一端面を透過して前記導光体内から出射した光を反射させて当該一端面に再入射させる第1の反射面と、前記発光部の前記後面と対向するように設けられ、当該後面から後方に抜けた光を反射させて当該後面に再入射させる第2の反射面とを備え、
前記入光部と前記発光部とは、前記基端部から入射して前記入光部内を導光してきた光が、前記一端面で内部反射するか又は前記第1の反射面で反射されて前記一端面から再入射した際に、少なくとも一部の光が前記一端面の近傍の前記後面に対して鋭角に入射して前記後面から後方に抜けるように斜めに連結されていることを特徴とする。
前記発光部が左右方向に沿って延在しており、
前記灯室内には、さらに意匠部材が備えられており、
前記意匠部材は、前記導光体の前記発光部を前方に露出させつつ、前記入光部の前方を覆っていることを特徴とする。
当該車両用灯具がリッドランプであり、
前記他の灯具がリアコンビネーションランプであることを特徴とする。
このとき、入光部から発光部の一端面に入射した光のうちの一部は、当該一端面に形成された複数の第一レンズカットを透過して導光体内から出射し、灯室内のうち所定方向の一方側の端部に当該一端面と対向するように設けられた第1の反射面で反射されて、当該一端面から導光体内に再入射した後に、残りの光と同様に発光部内を導光する。これにより、導光体の発光部が発光するのは勿論のこと、所定方向に沿って延在する発光部の当該所定方向の一方であって灯室内の端部に配置された第1の反射面も発光することとなる。そのため、前方から見たときに、導光体の発光部と第1の反射面とが所定方向に沿って灯室内の端部にまで亘ってあたかも一体的に発光しているような発光態様となる。
したがって、灯室内のうち他の灯具側の端部まで好適に発光させることができる。
図1は、本実施形態における車両用灯具1を備えるリアランプユニット100の正面図であり、図2は、車両用灯具1の要部の分解斜視図であり、図3は、後述する導光レンズ5の構成を説明するための図であって、(a)が図2のIII−III線での断面図であり、(b)が(a)のB部を拡大した図である。また、図4は、図2のIV−IV線での断面図である。
リアランプユニット100では、図示しないテールゲートが閉じられた状態において、車両用灯具1とリアコンビネーションランプ110とが正面視で左右方向に隣接するように並設されている。そして、後述する車両用灯具1の発光部52と、リアコンビネーションランプ110の発光部111とが、左右方向に略沿って互いに連なっており、点灯時にはあたかも一体的であるかのように発光するようになっている。
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1から見た方向、すなわち、図示しない車両から見た方向とは前後左右を逆にした方向を意味するものとする。
このうち、入光部51は、その下端部から上方に向かって上下方向に略沿いつつ上部が緩やかに左斜め後方へ湾曲した長尺な湾曲棒状に形成されている。この入光部51は、下端面がLED8の発光面と対向しているとともに、上端部が発光部52の左端部と連結しており、LED8から出射された光を発光部52へ導くようになっている。より詳しくは、入光部51は、LED8から出射された光を、下端部から当該入光部51内に入射させた後に、正面視で右斜め下方から後述の発光部52の左端面521に入射させるように、当該光を導光させる。
導光レンズ5のうち発光部52の左端部(すなわち、入光部51と発光部52との連結部近傍)では、入光部51から導光してきた光が発光部52の左端面521での内部反射(または再入射)により進行方向を大きく変えたときに、発光部52の後面522に対して鋭角に(小さな入射角で)入射して当該後面522から後方へ抜け出てしまいやすい。そこで、第二ブラケット6の前面左端部621は、発光部52の後面522を透過して導光レンズ5内から後方へ抜け出てしまった光を、複数の第二反射カット621a,…で前方へ反射させて、当該後面522から導光レンズ5の発光部52内へ再入射させるようになっている。
なお、複数の第二反射カット621a,…は、上板部62の前面のうち、前面左端部621だけでなく、導光レンズ5の発光部52全体の後方に位置する略全面に亘って形成されてもよい。
このとき、入光部51から発光部52の左端面521に入射した光のうちの一部は、当該左端面521に形成された複数の第一レンズカット521a,…を透過して導光レンズ5内から出射し、第二ブラケット6のうち、灯室内の左端部に当該左端面521と対向するように設けられた左側板61の内側面611で反射されて、当該左端面521に再入射した後に、残りの光と同様に発光部52内を導光する。これにより、導光レンズ5の発光部52が発光するのは勿論のこと、左右方向に略沿って延在する発光部52の左方であって灯室内の左端部に配置された第二ブラケット6の内側面611も発光することとなる。そのため、前方から見たときに、導光レンズ5の発光部52と第二ブラケット6の内側面611とが左右方向に沿って灯室内の左端部にまで亘ってあたかも一体的に発光しているような発光態様となる。
したがって、灯室内のうちリアコンビネーションランプ110側の左端部まで好適に発光させることができ、ひいては、当該車両用灯具1の発光部52とリアコンビネーションランプ110の発光部111とをより近接させて一体的に発光させることができる。
したがって、入光部51から導光してきて発光部52の左端面521で内部反射(または再入射)されたときに発光部52の後面522から後方へ抜け出てしまいやすい光を、発光部52内へ好適に再入射させることができ、ひいては、光利用率を向上させることができる。
5 導光レンズ(導光体)
51 入光部
52 発光部
521 左端面(一端面)
521a 第一レンズカット
522 後面
522a 第二レンズカット
523 前面
6 第二ブラケット
61 左側板
611 内側面(反射面)
611a 第一反射カット
62 上板部
621 前面左端部(他の反射面)
621a 第二反射カット
8 LED(光源)
110 リアコンビネーションランプ(他の灯具)
Claims (3)
- 正面視で前後方向と直交する所定方向に略沿って他の灯具と並設される車両用灯具であって、
光源と、
前記光源から出射された光を入射させる入光部、及び、正面視で前記所定方向に略沿って延在するとともに前記所定方向のうちの前記他の灯具側の一端部で前記入光部の先端部と連結された発光部を有する導光体と、
前記導光体を保持する保持部材と、
を灯室内に備え、
前記入光部は、前記光源から出射された光が入射する基端部から前記一端部まで延びる長尺形状に形成され、前記基端部から入射した前記光源からの光を、正面視で斜め方向から前記発光部の一端面に向けて導光させるように設けられ、
前記発光部は、正面視で前記一端部から前記他の灯具と反対側に位置する他端部まで延びる長尺形状に形成され、前記所定方向に沿って延在しており、
前記発光部の一端面は、前記入光部の延長線上に位置し、基本形状が前記所定方向と略直交する略平面状に形成され、前記入光部からの光のうちの一部の光を透過させつつ残りの光を前記発光部の他端部側へ内部反射させる複数の第一レンズカットを有しており、
前記発光部の後面は、前記一端面で内部反射されて当該発光部内を導光する光を前方へ内部反射させる複数の第二レンズカットを有しており、
前記保持部材は、前記灯室内のうち前記所定方向の一方側の端部であって前記発光部の前記一端部の近傍の位置に前記発光部の前記一端面と対向するように設けられ、当該一端面を透過して前記導光体内から出射した光を反射させて当該一端面に再入射させる第1の反射面と、前記発光部の前記後面と対向するように設けられ、当該後面から後方に抜けた光を反射させて当該後面に再入射させる第2の反射面とを備え、
前記入光部と前記発光部とは、前記基端部から入射して前記入光部内を導光してきた光が、前記一端面で内部反射するか又は前記第1の反射面で反射されて前記一端面から再入射した際に、少なくとも一部の光が前記一端面の近傍の前記後面に対して鋭角に入射して前記後面から後方に抜けるように斜めに連結されていることを特徴とする車両用灯具。 - 前記発光部が左右方向に沿って延在しており、
前記灯室内には、さらに意匠部材が備えられており、
前記意匠部材は、前記導光体の前記発光部を前方に露出させつつ、前記入光部の前方を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。 - 当該車両用灯具がリッドランプであり、
前記他の灯具がリアコンビネーションランプであることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
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- 2014-12-16 JP JP2014253712A patent/JP6502081B2/ja active Active
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