JP2016115558A - 車両用灯具 - Google Patents

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【課題】灯室内の端部まで好適に発光させる。
【解決手段】車両用灯具1は、正面視で左右方向に略沿ってリアコンビネーションランプ110と並設され、LED8と、LED8からの光を入射させる入光部51、及び、左右方向へ延在して左端部で入光部51と連結された発光部52を有する導光レンズ5とを備える。入光部51は、入射させた光を右斜め下方から発光部52の左端面521に向けて導光させる。発光部52は、左端面521により入光部51からの光のうちの一部の光を透過させつつ残りの光を内部反射させ、この左端面521で内部反射された光を後面522で前方へ内部反射させる。第二ブラケット6の左側板61の内側面611は、灯室内の左端部であって発光部52の左方に発光部52の左端面521と対向配置され、当該左端面521を透過して導光レンズ5内から出射した一部の光を反射させて左端面521に再入射させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載される車両用灯具に関し、特に、並設された他の灯具と一体的に発光する車両用灯具に関する。
従来、車両に搭載される車両用灯具として、並設された複数の導光体を個別に発光させるものが知られている。このような車両用灯具では、隣り合う2つの導光体をより近接させて一体的に発光させるために、2つの導光体のうち互いに対向する各一端部とは反対側の各他端部に光源を設けることが一般的である。しかし、単純に2つの導光体の各他端部に光源を設けただけでは、光源から遠い側となる各一端部側が他端部側よりも暗くなる発光態様となってしまう。
そこで、例えば特許文献1に記載の技術では、互いに対向する2つの導光体(光ファイバ)の一端部の間に、透明弾性材料からなる接続部品を介在させて、当該2つの導光体の一端部間から空気層を排除している。このような接続部品を用いれば、2つの導光体の一端部間での接続損失を低減させつつ当該2つの導光体間で互いに光量を補うことができるため、それぞれの一端部側をより明るく発光させ、よりムラの少ない均一な発光態様を実現することができる。
特開2006−220717号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両用灯具では、例えば2つの導光体が異なる灯体内に分かれて設けられているときなど、構造上2つの導光体間に間隙部が存在する場合には、この2つの導光体間に上述の接続部品を配置することができない。
例えば、車両後部のテールゲートに設けられるリッドランプと、車両本体に設けられるリアコンビネーションランプとからなるリアランプにおいては、2つのランプがテールゲート閉時に隣接するように配置され、当該2つのランプそれぞれの灯室内に設けられた導光体を一体的に発光させる場合がある。
このような場合には、2つのランプ間に構造上必要な間隙があるため、当該ランプ間に上記特許文献1に記載の接続部品を設けることができない。そのため、各ランプにおいて灯室内の他のランプ側の端部まで発光させて、2つのランプの発光部をより近接させることが望ましい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、灯室内の端部まで好適に発光させることができる車両用灯具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、正面視で前後方向と直交する所定方向に略沿って他の灯具と並設される車両用灯具であって、
光源と、
前記光源から出射された光を入射させる入光部、及び、正面視で前記所定方向に略沿って延在するとともに前記所定方向のうちの前記他の灯具側の一端部で前記入光部の先端部と連結された発光部を有する導光体と、
を灯室内に備え、
前記入光部は、前記光源から出射されて基端部から当該入光部内に入射させた光を、正面視で前記他の灯具側である前記所定方向の一方側とは反対側の斜め方向から前記発光部の一端面に向けて導光させるように設けられ、
前記発光部は、前記入光部からの光のうちの一部の光を透過させつつ残りの光を前記所定方向の他方側へ内部反射させる複数の第一レンズカットを前記一端面に有するとともに、前記一端面で内部反射されて当該発光部内を導光する光を前方へ内部反射させる複数の第二レンズカットを後面に有し、
前記灯室内のうち前記所定方向の一方側の端部であって前記発光部の前記所定方向の一方に配置されるとともに、前記発光部の前記一端面と対向するように設けられ、当該一端面を透過して前記導光体内から出射した前記一部の光を反射させて当該一端面に再入射させる反射面をさらに備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用灯具において、
前記発光部の前記後面のうちの前記所定方向の一方側の部分と対向配置された他の反射面を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両用灯具において、
当該車両用灯具がリッドランプであり、
前記他の灯具がリアコンビネーションランプであることを特徴とする。
本発明によれば、光源から出射されて基端部から導光体の入光部内に入射した光が、正面視で前後方向と直交する所定方向(例えば左右方向)のうち他の灯具側である一方側(例えば左側)とは反対側の斜め方向から、所定方向に沿った発光部のうちの一端面に入射する。そして、この光のうち一部を除く残りの光が、当該一端面に形成された複数の第一レンズカットで所定方向の他方側へ内部反射されて発光部内を導光し、当該発光部の後面に形成された複数の第二レンズカットで前方へ内部反射されて前面から出射することにより、当該前面が発光する。
このとき、入光部から発光部の一端面に入射した光のうちの一部は、当該一端面に形成された複数の第一レンズカットを透過して導光体内から出射し、灯室内のうち所定方向の一方側の端部に当該一端面と対向するように設けられた反射面で反射されて、当該一端面から導光体内に再入射した後に、残りの光と同様に発光部内を導光する。これにより、導光体の発光部が発光するのは勿論のこと、所定方向に沿って延在する発光部の当該所定方向の一方であって灯室内の端部に配置された反射面も発光することとなる。そのため、前方から見たときに、導光体の発光部と反射面とが所定方向に沿って灯室内の端部にまで亘ってあたかも一体的に発光しているような発光態様となる。
したがって、灯室内のうち他の灯具側の端部まで好適に発光させることができる。
車両用灯具を備えるリアランプユニットの正面図である。 車両用灯具の要部の分解斜視図である。 (a)が図2のIII−III線での導光レンズの断面図であり、(b)が(a)のB部を拡大した図である。 図2のIV−IV線での断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における車両用灯具1を備えるリアランプユニット100の正面図であり、図2は、車両用灯具1の要部の分解斜視図であり、図3は、後述する導光レンズ5の構成を説明するための図であって、(a)が図2のIII−III線での断面図であり、(b)が(a)のB部を拡大した図である。また、図4は、図2のIV−IV線での断面図である。
図1に示すように、車両用灯具1は、図示しない車両後部のテールゲートに設けられるリッドランプであり、車両本体の後部右端に設けられるリアコンビネーションランプ110とともにリアランプユニット100を構成している。
リアランプユニット100では、図示しないテールゲートが閉じられた状態において、車両用灯具1とリアコンビネーションランプ110とが正面視で左右方向に隣接するように並設されている。そして、後述する車両用灯具1の発光部52と、リアコンビネーションランプ110の発光部111とが、左右方向に略沿って互いに連なっており、点灯時にはあたかも一体的であるかのように発光するようになっている。
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1から見た方向、すなわち、図示しない車両から見た方向とは前後左右を逆にした方向を意味するものとする。
具体的には、図2に示すように、車両用灯具1は、前面が開口したハウジング2と、当該ハウジング2の前面開口を覆うほぼ素通しのアウターレンズ3とを備えている。これらハウジング2とアウターレンズ3とで画成される灯室の内部には、第一ブラケット4と、導光レンズ5と、第二ブラケット6と、エクステンション7とが収容されている。
第一ブラケット4は、主にLED(発光ダイオード)8(図3(a)参照)を保持するためのものである。具体的に、第一ブラケット4は、LED8が上方向きに実装された基板80を保持した状態で、第二ブラケット6の前面に固定されている。
導光レンズ5は、LED8から出射された光を当該導光レンズ5内に入射させる入光部51と、この入光部51からの光によって発光する発光部52とを有している。
このうち、入光部51は、その下端部から上方に向かって上下方向に略沿いつつ上部が緩やかに左斜め後方へ湾曲した長尺な湾曲棒状に形成されている。この入光部51は、下端面がLED8の発光面と対向しているとともに、上端部が発光部52の左端部と連結しており、LED8から出射された光を発光部52へ導くようになっている。より詳しくは、入光部51は、LED8から出射された光を、下端部から当該入光部51内に入射させた後に、正面視で右斜め下方から後述の発光部52の左端面521に入射させるように、当該光を導光させる。
発光部52は、長尺に形成されて、灯室内の上部に配置されている。具体的には、発光部52は、正面視で左右方向に略沿いつつ平面視で左後方へ傾斜した方向に沿って延在するように設けられており、上述したように、その左端部で入光部51の上端部と連結している。
発光部52の左端面521は、図3(a)に示すように、その基本形状が左右方向と略直交する略平面状に形成されており、入光部51の上端部の延長線上に位置している。この左端面521は、それぞれ前後方向に略沿った複数の第一レンズカット521a,…が上下方向に略沿って並設されたレンズカット面となっている。より詳しくは、左端面521は、前部がその他の部分よりも僅かに突出しており、当該前部を除く他の部分がレンズカット面となっている(図4参照)。複数の第一レンズカット521a,…は、入光部51を導光して右斜め下方から左端面521に入射した光のうち、一部の光を透過させるとともに、残る大部分の光を右側へ内部反射させるようになっている。
発光部52の後面522は、図4に示すように、それぞれ上下方向に略沿った複数の第二レンズカット522a,…が当該発光部52の長手方向に沿って並設されたレンズカット面となっている。この後面522は、左端面521で内部反射されて発光部52内を右側へ導光する光を、複数の第二レンズカット522a,…によって前方へ内部反射させる。
発光部52の前面523は、いわゆる魚眼カットが形成された発光面となっている。この前面523は、発光部52内を導光して後面522で前方へ内部反射された光を、魚眼カットで拡散させつつ前方へ出射させることにより、前方向きに発光する。
第二ブラケット6は、図2に示すように、主に第一ブラケット4及び導光レンズ5を保持するためのものであり、これらを前面で保持した状態で、ハウジング2に固定されている。具体的に、第二ブラケット6は、正面視で中央が開口した枠体状に形成されており、その左端部に第一ブラケット4が取り付けられるとともに、上部に導光レンズ5が取り付けられている。
第二ブラケット6の上部左端には、灯室内の左端部であって導光レンズ5の発光部52の左方に位置する左側板61が設けられている。この左側板61の右側の内側面611は、図3(b)に示すように、導光レンズ5の左端面521と近接して対向しているとともに、それぞれ前後方向に略沿った複数の第一反射カット611a,…が上下方向に略沿って並設された反射面となっている。そのため、当該内側面611は、導光レンズ5の左端面521を透過して当該導光レンズ5内から左方へ出射した光を、複数の第一反射カット611a,…で右方へ反射させて、当該左端面521から導光レンズ5の発光部52内へ再入射させる。
第二ブラケット6の上板部62は、図4に示すように、導光レンズ5の発光部52の後方に位置している。この上板部62のうちの前面左端部621は、発光部52の後面522のうちの左端部と対向しているとともに、それぞれ上下方向に略沿った複数の第二反射カット621a,…が左右方向に略沿って並設された他の反射面となっている。
導光レンズ5のうち発光部52の左端部(すなわち、入光部51と発光部52との連結部近傍)では、入光部51から導光してきた光が発光部52の左端面521での内部反射(または再入射)により進行方向を大きく変えたときに、発光部52の後面522に対して鋭角に(小さな入射角で)入射して当該後面522から後方へ抜け出てしまいやすい。そこで、第二ブラケット6の前面左端部621は、発光部52の後面522を透過して導光レンズ5内から後方へ抜け出てしまった光を、複数の第二反射カット621a,…で前方へ反射させて、当該後面522から導光レンズ5の発光部52内へ再入射させるようになっている。
なお、複数の第二反射カット621a,…は、上板部62の前面のうち、前面左端部621だけでなく、導光レンズ5の発光部52全体の後方に位置する略全面に亘って形成されてもよい。
エクステンション7は、アウターレンズ3を通じて灯具外に露出する意匠部材であり、正面視外形が第二ブラケット6と略同様の枠体状に形成されて、灯室内の他部品の前方に配置されている。より詳しくは、エクステンション7は、導光レンズ5の発光部52よりも下側に位置するように配置されており、当該発光部52を前方に露出させつつ、第二ブラケット6の上部以外の部分と第一ブラケット4と導光レンズ5の入光部51とを覆い隠すように設けられている。
以上のように、本実施形態の車両用灯具1によれば、LED8から出射されて下端部から導光レンズ5の入光部51内に入射した光が、右斜め下方から発光部52の左端面521に入射する。そして、この光のうち一部を除く残りの光が、当該左端面521に形成された複数の第一レンズカット521a,…で右側へ内部反射されて発光部52内を導光し、当該発光部52の後面522に形成された複数の第二レンズカット522a,…で前方へ内部反射されて前面523から出射することにより、当該前面523が発光する。
このとき、入光部51から発光部52の左端面521に入射した光のうちの一部は、当該左端面521に形成された複数の第一レンズカット521a,…を透過して導光レンズ5内から出射し、第二ブラケット6のうち、灯室内の左端部に当該左端面521と対向するように設けられた左側板61の内側面611で反射されて、当該左端面521に再入射した後に、残りの光と同様に発光部52内を導光する。これにより、導光レンズ5の発光部52が発光するのは勿論のこと、左右方向に略沿って延在する発光部52の左方であって灯室内の左端部に配置された第二ブラケット6の内側面611も発光することとなる。そのため、前方から見たときに、導光レンズ5の発光部52と第二ブラケット6の内側面611とが左右方向に沿って灯室内の左端部にまで亘ってあたかも一体的に発光しているような発光態様となる。
したがって、灯室内のうちリアコンビネーションランプ110側の左端部まで好適に発光させることができ、ひいては、当該車両用灯具1の発光部52とリアコンビネーションランプ110の発光部111とをより近接させて一体的に発光させることができる。
また、第二ブラケット6の上板部62のうちの前面左端部621が、発光部52の後面522のうちの左端部と対向配置された他の反射面となっているので、当該後面522のうちの左端部を透過して後方へ抜け出た光が、当該前面左端部621により前方へ反射されて当該後面522に再入射する。
したがって、入光部51から導光してきて発光部52の左端面521で内部反射(または再入射)されたときに発光部52の後面522から後方へ抜け出てしまいやすい光を、発光部52内へ好適に再入射させることができ、ひいては、光利用率を向上させることができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、車両用灯具1としてリアコンビネーションランプ110と正面視で左右方向に沿って並設されたリッドランプを例に挙げて説明したが、本発明に係る車両用灯具は、正面視で前後方向と直交する所定方向に沿って他の灯具と並設されるものであれば、リッドランプやリアコンビネーションランプでなくともよく、また、左右方向以外の方向に沿って他の灯具と並設されていてもよい。
1 車両用灯具
5 導光レンズ(導光体)
51 入光部
52 発光部
521 左端面(一端面)
521a 第一レンズカット
522 後面
522a 第二レンズカット
523 前面
6 第二ブラケット
61 左側板
611 内側面(反射面)
611a 第一反射カット
62 上板部
621 前面左端部(他の反射面)
621a 第二反射カット
8 LED(光源)
110 リアコンビネーションランプ(他の灯具)

Claims (3)

  1. 正面視で前後方向と直交する所定方向に略沿って他の灯具と並設される車両用灯具であって、
    光源と、
    前記光源から出射された光を入射させる入光部、及び、正面視で前記所定方向に略沿って延在するとともに前記所定方向のうちの前記他の灯具側の一端部で前記入光部の先端部と連結された発光部を有する導光体と、
    を灯室内に備え、
    前記入光部は、前記光源から出射されて基端部から当該入光部内に入射させた光を、正面視で前記他の灯具側である前記所定方向の一方側とは反対側の斜め方向から前記発光部の一端面に向けて導光させるように設けられ、
    前記発光部は、前記入光部からの光のうちの一部の光を透過させつつ残りの光を前記所定方向の他方側へ内部反射させる複数の第一レンズカットを前記一端面に有するとともに、前記一端面で内部反射されて当該発光部内を導光する光を前方へ内部反射させる複数の第二レンズカットを後面に有し、
    前記灯室内のうち前記所定方向の一方側の端部であって前記発光部の前記所定方向の一方に配置されるとともに、前記発光部の前記一端面と対向するように設けられ、当該一端面を透過して前記導光体内から出射した前記一部の光を反射させて当該一端面に再入射させる反射面をさらに備えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記発光部の前記後面のうちの前記所定方向の一方側の部分と対向配置された他の反射面を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 当該車両用灯具がリッドランプであり、
    前記他の灯具がリアコンビネーションランプであることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
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