本実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に基づく半導体記憶装置の外観構成図である。
図1に示されるように、半導体記憶装置は、メモリアレイ1と、行選択駆動回路2と、列選択駆動回路3と、書込回路4と、読出回路5と、制御回路8とを含む。
メモリアレイ1は、行列状に配置された複数のメモリセルMCを有する。
メモリアレイ1は、メモリセル行にそれぞれ対応して配置された複数のワード線WLと、メモリセル列にそれぞれ対応して配置された複数のビット線対BLPを有する。
ビット線対BLPは、ビット線BL,/BLを有する。
本例においては、4行のメモリセル行にそれぞれ対応して配置されたワード線WL[0]〜WL[3]と、2列のメモリセル列にそれぞれ対応して配置されたビット線対BLP0,BLP1とが示されている。なお、さらに複数行、複数列のメモリセルを設けることも可能である。
ビット線対BLP0は、ビット線BL[0],/BL[0]を有する。ビット線対BLP1は、ビット線BL[1],/BL[1]を有する。
メモリセルMCは、各メモリセルMCは、書き換え可能に設けられたSRAM(Static Random Access Memory)セルである。各メモリセルMCは、後述するが駆動トランジスタ、転送トランジスタおよび負荷素子とにより構成されたスタティック型メモリセルである。具体的には、メモリセルMCは、2つのアクセストランジスタAT1,AT2(転送トランジスタ)と、駆動トランジスタNT1,NT2と、負荷トランジスタPT1,PT2(負荷素子)とを含む、6トランジスタのSRAMセルが示されている。
アクセストランジスタAT1,AT2は、対応するワード線WLと電気的に接続されている。アクセストランジスタAT1,AT2は、メモリセルMCのデータ読出あるいはデータ書込を実行する際に活性化されたワード線WLに従って導通する。
負荷トランジスタPT1と、駆動トランジスタNT1は、電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間に接続される。
負荷トランジスタPT2と、駆動トランジスタNT2は、電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間に接続される。
負荷トランジスタPT1と、駆動トランジスタNT1とのゲートは、共に負荷トランジスタPT2と、駆動トランジスタNT2の接続ノードである記憶ノードMTと接続される。アクセストランジスタAT2は、記憶ノードMTとビット線/BL[0]との間に設けられ、そのゲートはワード線WL[0]と接続される。
負荷トランジスタPT2と、駆動トランジスタNT2とのゲートは、共に負荷トランジスタPT1と、駆動トランジスタNT1の接続ノードである記憶ノードMBと接続される。アクセストランジスタAT1は、記憶ノードMBとビット線BL[0]との間に設けられ、そのゲートはワード線WL[0]と接続される。
他のメモリセルMCの構成についても基本的に同様である。
行選択駆動回路2は、制御回路8から入力されるロウアドレス信号RA[0]〜RA[2]に従ってワード線WLを駆動(選択)する。
列選択駆動回路3は、制御回路8から入力されるコラムアドレス信号CA[0],CA[1]に従ってビット線対BLPを選択する。
書込回路4は、制御信号WTE、制御信号NBST、書込データD[0]に従って列選択駆動回路3により選択された選択列のビット線対BLPを駆動する。
例えば、書込データD[0]に従ってビット線BL[0]を「H」レベル(電源電圧VCC)、ビット線/BL[0]を「L」レベル(接地電圧GND)に設定する。また、制御信号NBSTに従ってビット線/BL[0]を負電位に設定する。
読出回路5は、制御信号RDEに従って列選択駆動回路3により選択された選択列のビット線対BLPと接続されたメモリセルMCのデータを読み出す。例えば、データ読出時においてビット線対BLPは、ともに「H」レベル(電源電圧VCC)に設定されている。ワード線WLの選択に伴いアクセストランジスタAT1,AT2が導通して、メモリセルMCが保持するデータに従ってビット線BL,/BLの電位が変動する。読出回路5は、ビット線対BLPのビット線BL,/BLの電位差を検知して増幅した読出データRD[0]を出力する。
制御回路8は、クロック信号CLK、アドレス信号AD[2:0]、制御信号CEN,WEN、REN、TMに従って動作する。
具体的には、制御回路8は、制御信号CENに従って活性化されクロック信号CLKに同期して動作する。制御回路8は、後述するが3ビットのアドレス信号AD[2:0]に従ってロウアドレス信号RAおよびコラムアドレス信号CAを生成する。
制御回路8は、制御信号WENに従ってデータ書込を実行し、制御信号WTEを活性化させる。
制御回路8は、制御信号RENに従ってデータ読出を実行し、制御信号RDEを活性化させる。
制御回路8は、制御信号TMに従ってテストモードに設定する。一例として、本例におけるテストモードは、リテンション不良のメモリセルに対するデータ書込を実行する。
図2は、実施形態1に基づく制御回路8の内部回路の構成について説明する図である。
図2を参照して、制御回路8は、内部クロック回路9と、NAND回路ND1〜ND11と、インバータIV1〜IV16と、インバータ群IVT1,IVG2とを含む。
内部クロック回路9は、クロック信号CLKと、制御信号CENに従って動作する。
具体的には、内部クロック回路9は、制御信号CENの入力(「L」レベル)に従って活性化され、クロック信号CLKに基づいて内部クロック信号ICLKを生成する。
当該内部クロック信号ICLKに基づいて各内部回路が動作する。
本例においては、アドレス信号AD[0]は、列選択用に用いられる。また、アドレス信号AD[1],AD[2]は、行選択用に用いられる。
NAND回路ND6は、内部クロック信号ICLKとアドレス信号AD[0]とのNAND論理演算結果を出力する。インバータIV7は、NAND回路ND6の反転信号をコラムアドレス信号CA[1]として出力する。
NAND回路ND7は、内部クロック信号ICLKとインバータIV5を介するアドレス信号AD[0]の反転信号とのNAND論理演算結果を出力する。インバータIV6は、NAND回路ND7の反転信号をコラムアドレス信号CA[0]として出力する。
一例として、アドレス信号AD[0]が「H」レベルの場合には、制御回路8は、内部クロック信号ICLKに同期してコラムアドレス信号CA[1]を「H」レベル、CA[0]を「L」レベルに設定する。
アドレス信号AD[0]が「L」レベルの場合には、制御回路8は、内部クロック信号ICLKに同期してコラムアドレス信号CA[0]を「H」レベル、CA[1]を「L」レベルに設定する。
NAND回路ND1は、制御信号TMと、インバータIV1を介した制御信号WENの反転信号との入力を受けて、そのNAND論理演算結果をNAND回路ND2に出力する。なお、制御信号TMが「L」レベルの場合には、NAND回路ND1の出力信号は「L」レベルに設定される。
NAND回路ND2は、内部クロック信号ICLKとNAND回路ND1の出力信号との入力を受けて、そのNAND論理演算結果を出力する。インバータIV8は、NAND回路ND2の反転信号をNAND回路ND3,ND4,ND5に出力する。
アドレス信号AD[2]は、インバータIV12,IV13を介してロウアドレス信号RA[2]として出力する。
NAND回路ND4は、アドレス信号AD[1]とインバータIV8を介するNAND回路ND2の反転信号の入力を受けて、そのNAND論理演算結果を出力する。インバータIV11は、NAND回路ND4の反転信号をロウアドレス信号RA[1]として出力する。
NAND回路ND5は、インバータIV9を介するアドレス信号AD[1]の反転信号とインバータIV8を介するNAND回路ND2の反転信号との入力を受けて、そのNAND演算結果を出力する。インバータIV10は、NAND回路ND5の反転信号をロウアドレス信号RA[0]として出力する。
一例として、アドレス信号AD[1],AD[2]がともに「L」レベルの場合には、制御回路8は、内部クロック信号ICLKに同期してロウアドレス信号RA[0]を「H」レベル、ロウアドレス信号RA[1],RA[2]を「L」レベルに設定する。
なお、制御信号TMは「L」レベルに設定されているものとする。従って、NAND回路ND1の出力信号は「H」レベルに設定されているものとする。
アドレス信号AD[1]が「H」レベル、アドレス信号AD[2]が「L」レベルの場合には、制御回路8は、内部クロック信号ICLKに同期してロウアドレス信号RA[1]を「H」レベル、ロウアドレス信号RA[0],RA[2]を「L」レベルに設定する。
アドレス信号AD[1]が「L」レベル、アドレス信号AD[2]が「H」レベルの場合には、制御回路8は、内部クロック信号ICLKに同期してロウアドレス信号RA[2],RA[0]を「H」レベル、ロウアドレス信号RA[1]を「L」レベルに設定する。
アドレス信号AD[1]が「H」レベル、アドレス信号AD[2]が「H」レベルの場合には、制御回路8は、内部クロック信号ICLKに同期してロウアドレス信号RA[2],RA[1]を「H」レベル、ロウアドレス信号RA[0]を「L」レベルに設定する。
NAND回路ND8は、インバータIV2を介する制御信号WENの反転信号と内部クロック信号ICLKとの入力を受けて、そのNAND論理演算結果を出力する。
インバータIV3は、NAND回路ND8の反転信号を制御信号WTEとして出力する。一例として、制御信号WENが「L」レベルに設定された場合に、制御回路8は、内部クロック信号ICLKに同期して制御信号WTEを「H」レベルに設定する。
インバータ群IVG1は、奇数個のインバータが直列に接続され、NAND回路ND8の反転信号をNAND回路ND9に出力する。
インバータ群IVG2は、奇数個のインバータが直列に接続され、インバータ群IVG1の出力信号を受けてその反転信号をNAND回路ND9に出力する。
NAND回路ND9は、インバータ群IVG1の出力信号の入力と、インバータ群IVG2の出力信号の入力とを受けて、そのNAND論理演算結果を出力する。インバータIV4は、NAND回路ND9の反転信号を制御信号NBSTとして出力する。
一例として、初期状態としてNAND回路ND8の出力信号は、「H」レベルに設定されているものとする。この場合、インバータ群IVG1の出力信号は「L」レベルである。一方で、インバータ群IVG2の出力信号は「H」レベルである。NAND回路ND9の出力信号は「H」レベルに設定される。したがって、制御信号NBSTは、「L」レベルに設定されている。
NAND回路ND8の出力信号が「L」レベルに変化した場合、インバータ群IVG1の出力信号は「H」レベルとなる。一方で、インバータ群IVG2の出力信号は、所定期間の遅延後「H」レベルから「L」レベルに設定される。したがって、インバータ群IVG1の出力信号が「H」レベルとなった際にNAND回路ND9の出力信号は「L」レベルに設定される。したがって、1ショットのパルス信号として制御信号NBSTは、「H」レベルに設定される。
NAND回路ND11は、インバータIV15を介する制御信号RENの反転信号と内部クロック信号ICLKとの入力を受けて、そのNAND論理演算結果を出力する。
インバータIV16は、NAND回路ND11の反転信号を制御信号RDEとして出力する。一例として、制御信号RENが「L」レベルに設定された場合に、制御回路8は、内部クロック信号ICLKに同期して制御信号RDEを「H」レベルに設定する。
制御信号TMが「H」レベルに設定された場合には、制御信号WENが「L」レベルの場合にNAND回路ND1の出力は「L」レベルに設定される。これに伴い、NAND回路ND2の出力は「H」レベルに設定される。したがって、インバータIV8は、その反転信号である「L」レベルを出力する。これによりアドレス信号AD[1]に依らずロウアドレス信号RA[0],RA[1]は「L」レベルに設定される。この場合には、ワード線WLは駆動されない。
図3は、実施形態1に基づく行選択駆動回路2の回路構成を説明する図である。
図3を参照して、行選択駆動回路2は、NAND回路ND20〜ND23と、インバータIV20〜IV25とを含む。
NAND回路ND20は、ロウアドレス信号RA[1],RA[2]の入力を受けて、そのNAND論理演算結果をインバータIV20に出力する。インバータIV20は、NAND回路ND20の反転信号に基づいてワード線WL[3]を駆動する。
NAND回路ND21は、ロウアドレス信号RA[0],RA[2]の入力を受けて、そのNAND論理演算結果をインバータIV21に出力する。インバータIV21は、NAND回路ND21の反転信号に基づいてワード線WL[2]を駆動する。
NAND回路ND22は、インバータIV24を介するロウアドレス信号RA[2]の反転信号と、ロウアドレス信号RA[1]との入力を受けて、そのNAND論理演算結果をインバータIV22に出力する。インバータIV22は、NAND回路ND22の反転信号に基づいてワード線WL[1]を駆動する。
NAND回路ND23は、インバータIV25を介するロウアドレス信号RA[2]の反転信号と、ロウアドレス信号RA[0]の入力を受けて、そのNAND論理演算結果をインバータIV23に出力する。インバータIV23は、NAND回路ND23の反転信号に基づいてワード線WL[0]を駆動する。
上記したように、アドレス信号AD[1],AD[2]がともに「L」レベルの場合には、ロウアドレス信号RA[0]は「H」レベル、ロウアドレス信号RA[1],RA[2]は「L」レベルに設定される。この場合、行選択駆動回路2は、ワード線WL[0]を駆動(活性化状態)する。
アドレス信号AD[1]が「H」レベル、アドレス信号AD[2]が「L」レベルの場合には、ロウアドレス信号RA[1]は「H」レベル、ロウアドレス信号RA[0],RA[2]は「L」レベルに設定される。この場合、行選択駆動回路2は、ワード線WL[1]を駆動(活性化状態)する。
アドレス信号AD[1]が「L」レベル、アドレス信号AD[2]が「H」レベルの場合には、ロウアドレス信号RA[2],RA[0]は「H」レベル、ロウアドレス信号RA[1]は「L」レベルに設定される。この場合、行選択駆動回路2は、ワード線WL[2]を駆動(活性化状態)する。
アドレス信号AD[1]が「H」レベル、アドレス信号AD[2]が「H」レベルの場合には、ロウアドレス信号RA[2],RA[1]は「H」レベル、ロウアドレス信号RA[0]は「L」レベルに設定される。この場合、行選択駆動回路2は、ワード線WL[3]を駆動(活性化状態)する。
なお、制御信号TMが「H」レベルの場合には、ロウアドレス信号RA[0],RA[1]は「L」レベルに設定される。したがって、ワード線WL[0]〜WL[3]のいずれも駆動されない。
図4は、実施形態1に基づく列選択駆動回路3、書込回路4および読出回路5の回路構成を説明する図である。
図4を参照して、列選択駆動回路3は、複数の列選択ゲートユニットCSUを含む。
本例においては、ビット線対BLP0,BLP1にそれぞれ対応して列選択ゲートユニットCSU0,CSU1とが設けられる。
列選択ゲートユニットCSU0は、イコライズ回路EQ1と、トランスファーゲートTG1,TG2と、インバータIVAとを含む。
トランスファーゲートTG1は、データ線DLとビット線BL[0]との間に設けられる。トランスファーゲートTG2は、データ線/DLとビット線/BL[0]との間に設けられる。トランスファーゲートTG1,TG2は、コラムアドレス信号CA[0]およびインバータIVAを介する反転信号に従って導通する。
一例として、コラムアドレス信号CA[0]が「H」レベルに従ってトランスファーゲートTG1,TG2が導通して、データ線DL,/DLとビット線BL[0],/BL[0]とが電気的に接続される。
イコライズ回路EQ1は、PチャネルMOSトランジスタP1〜P3を含む。
PチャネルMOSトランジスタP1は、電源電圧VCCとビット線BL[0]との間に設けられ、そのゲートはコラムアドレス信号CA[0]の入力を受ける。
PチャネルMOSトランジスタP2は、電源電圧VCCとビット線/BL[0]との間に設けられ、そのゲートはコラムアドレス信号CA[0]の入力を受ける。
PチャネルMOSトランジスタP3は、ビット線BL[0]とビット線/BL[0]との間に設けられ、そのゲートはコラムアドレス信号CA[0]の入力を受ける。
一例として、コラムアドレス信号CA[0]が「L」レベルに従ってPチャネルMOSトランジスタP1〜P3は導通し、ビット線BL[0],/BL[0]は、「H」レベルにイコライズされる。一方、コラムアドレス信号CA[0]が「H」レベルに従ってPチャネルMOSトランジスタP1〜P3は非導通となり、ビット線BL[0],/BL[0]のイコライズは終了する。
列選択ゲートユニットCSU1についても基本的に同様である。
書込回路4は、トランスファーゲート10,12と、インバータ11,18,19,20,23,25,27と、キャパシタ21,22と、NチャネルMOSトランジスタ13,16,17と、PチャネルMOSトランジスタ14,15と、NAND回路24,26とを含む。
トランスファーゲート10は、データ線DLとノードN2との間に設けられる。トランスファーゲート12は、データ線/DLとノードN3との間に設けられる。トランスファーゲート10,12は、制御信号WTEおよびインバータ11を介する反転信号に従って導通する。
NチャネルMOSトランジスタ17は、接地電圧GNDとノードN1との間に設けられ、そのゲートは、ノードN0と接続される。
インバータ18は、制御信号NBSTの信号の入力を受けてノードN0にその反転信号を出力する。インバータ19,20と、キャパシタ21とは、ノードN0とノードN1との間に設けられる。キャパシタ22は、ノードN1と接地電圧GNDとの間に設けられる。
制御信号NBSTが「L」レベルの場合には、インバータ18は、「H」レベルの信号を出力する。これに伴い、NチャネルMOSトランジスタ17が導通し、ノードN1は、接地電圧GNDと接続される。
PチャネルMOSトランジスタ14は、ノードN2と電源電圧VCCとの間に設けられる。NチャネルMOSトランジスタ13は、ノードN2とノードN1との間に設けられる。NチャネルMOSトランジスタ13およびPチャネルMOSトランジスタ14のゲートは、インバータ23の出力信号の入力を受ける。
PチャネルMOSトランジスタ15は、ノードN3と電源電圧VCCとの間に設けられる。NチャネルMOSトランジスタ16は、ノードN3とノードN1との間に設けられる。NチャネルMOSトランジスタ15およびPチャネルMOSトランジスタ16のゲートは、インバータ25の出力信号の入力を受ける。
NAND回路24は、制御信号WTEとデータD[0]との入力に基づいてそのNAND論理演算結果をインバータ23に出力する。インバータ23は、NAND回路24の出力の反転信号を出力する。
NAND回路26は、制御信号WTEとインバータ27を介するデータD[0]の反転信号との入力に基づいてそのNAND論理演算結果をインバータ25に出力する。インバータ25は、NAND回路26の出力の反転信号を出力する。
データ書込時において制御信号WTEは「H」レベルに設定される。一方、制御信号RDEは「L」レベルに設定される。
制御信号WTEが「H」レベルであり、かつデータD[0]が「H」レベルに設定されている場合には、インバータ23の出力信号は「H」レベルであり、インバータ25の出力信号は「L」レベルである。これに伴いNチャネルMOSトランジスタ13、PチャネルMOSトランジスタ15が導通する。制御信号WTE(「H」レベル)に従ってトランスファーゲート10,12は導通している。また、初期状態において、制御信号NBSTは、「L」レベルに設定されているためノードN1は、接地電圧GNDと接続されている。したがって、データ線DLは、ノードN1を介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。一方、データ線/DLは、電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。
制御信号WTEが「H」レベルあり、かつデータD[0]が「L」レベルに設定されている場合には、インバータ25の出力信号は「H」レベルであり、インバータ23の出力信号は「L」レベルである。これに伴いNチャネルMOSトランジスタ16が導通する。また、PチャネルMOSトランジスタ14が導通する。制御信号WTE(「H」レベル)に従ってトランスファーゲート10,12は導通している。また、初期状態において、制御信号NBSTは、「L」レベルに設定されているためノードN1は、接地電圧GNDと接続されている。したがって、データ線DLは、電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。データ線/DLは、ノードN1を介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。
ここで、制御信号NBSTを「H」レベルに設定すると、インバータ18によりNチャネルMOSトランジスタ17が非導通となり、ノードN1がフローティングとなる。
次に、インバータ19,20の出力が「L」レベルに設定される。キャパシタ21を介してノードN1が負電位にブーストされる。負電位にブーストした結果として、ノードN1と接続されているデータ線の電位を引き下げる。
これにより、メモリセルのアクセストランジスタATのゲート−ソース間電圧Vgsが大きくなり、アクセストランジスタATの電流駆動能力が増大し、記憶ノードの電位をさらに引き下げる。他方の記憶ノードが「H」レベルに引き上げられ、記憶ノードの反転を加速する。これにより高速で安定したデータ書込を実行することが可能である。
なお、本例においては、容量素子を用いて負電位にブーストする方式について説明するが、容量素子を用いずに図示しない負電位発生回路を設けて、当該回路から負電位を供給するようにすることも可能である。
読出回路5は、センスアンプ50と、トランスファーゲート51,52と、インバータ53とを含む。
トランスファーゲート51は、データ線DLとセンスアンプ50の一方の入力ノードとの間に設けられる。トランスファーゲート52は、データ線/DLとセンスアンプ50の他方の入力ノードとの間に設けられる。トランスファーゲート51,52は、制御信号RDEおよびインバータ53を介する反転信号に従って導通する。センスアンプ50は、入力ノード間の電位差を増幅して読出データRD[0]として出力する。
データ読出時において制御信号WTEは「L」レベルに設定されている。一方、制御信号RDEは「H」レベルに設定される。
制御信号RDEが「H」レベルであり、データ線DLを介して接続されたビット線BLの電位レベルがデータ線/DLを介して接続されたビット線/BLの電位レベルよりも高い場合には、センスアンプ50は、読出データRD[0]として「H」レベルを出力する。一方、データ線/DLを介して接続されたビット線/BLの電位レベルがデータ線DLを介して接続されたビット線BLの電位レベルよりも高い場合には、読出データRD[0]として「L」レベルを出力する。これによりメモリセルMCに書き込まれた読出データを検出するデータ読出を実行することが可能である。
図5は、実施形態1に基づくメモリアレイのデータ書込、データ読出およびテストモード時の信号関係を説明するタイミングチャート図である。
図5を参照して、クロック信号CLKは、所定のクロック周期で入力される。制御信号CENは、「L」レベルに設定されている場合が示されている。
データ書込時において、時刻T0において制御信号WENは、「L」レベルに設定される。時刻T1において、クロック信号CLKは、「H」レベルに設定される。また、本例においては、アドレス信号AD[0]は「L」レベル、アドレス信号AD[1],AD[2]は、「L」レベルに設定される。データ信号D[0]は「L」レベルに設定される。
これに伴い、時刻T2においてロウアドレス信号RA[0]は「H」レベルに設定される。また、コラムアドレス信号CA[0]が「H」レベルに設定される。また、制御信号WENの「L」レベルへの遷移に伴い、制御信号WTEは「H」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択ゲートユニットCSU0が選択される。具体的には、データ線DLは、ビット線BL[0]と接続され、データ線/DLは、ビット線/BL[0]と接続される。
制御信号WTEが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号D[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「L」レベルに設定される。インバータ25は「H」レベルに設定される。これに伴い、PチャネルMOSトランジスタ14が導通し、NチャネルMOSトランジスタ16が導通する。したがって、ビット線BL[0]は、データ線DLを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。また、ビット線/BL[0]は、データ線/DLを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。
そして、時刻T3において、ワード線WL[0]は、ロウアドレス信号RA[0]が「H」レベル、ロウアドレス信号RA[1],RA[2]が「L」レベルに設定されるのに伴い活性化(「H」レベルに設定)される。
これによりワード線WL[0]と接続されているメモリセルMCへのデータ書込が実行される。具体的には、記憶ノードMBが「H」レベルに設定されて、記憶ノードMTが「L」レベルに設定される。
次に、時刻T4において、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線/BL[0]の電位がさらに引き下がり、データ書込がアシストされる。
時刻T5において、ロウアドレス信号RA[0]、コラムアドレス信号CA[0]、制御信号WTEが「L」レベルに設定される。
これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2は、非導通となり、データ書込は終了する。
次に、データ読出時において、時刻T6において制御信号WENは、「H」レベルに設定される。また、制御信号RENは、「L」レベルに設定される。
時刻T7において、クロック信号CLKは、「H」レベルに設定される。また、本例においては、アドレス信号AD[0]は「L」レベル、アドレス信号AD[1],AD[2]は、「L」レベルに設定される。
これに伴い、時刻T8においてロウアドレス信号RA[0]は「H」レベルに設定される。また、コラムアドレス信号CA[0]は「H」レベルに設定される。また、制御信号RDEは、「H」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択ゲートユニットCSU0が選択される。具体的には、データ線DLは、ビット線BL[0]と接続され、データ線/DLは、ビット線/BL[0]と接続される。
制御信号RDE(「H」レベル)に従いトランスファーゲート51,52が導通する。これによりセンスアンプ50とデータ線DL,/DLとが電気的に接続される。
そして、時刻T9において、ワード線WL[0]は、ロウアドレス信号RA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い「H」レベルに設定される。
これによりワード線WL[0]と接続されているメモリセルMCへのデータ読出が実行される。具体的には、記憶ノードMTと接続されるデータ線/DLの電位レベルが低下する。一方で記憶ノードMBと接続されるデータ線DLの電位レベルは維持される。データ線DL,/DLの電位差に基づいてセンスアンプ50は、メモリセルMCに格納されたデータを読出データRD[0]として出力する。本例においては、読出データRD[0]は「L」レベルとして出力される。
次に、時刻T10において、ロウアドレス信号RA[0]、コラムアドレス信号CA[0]が「L」レベルに設定される。また、制御信号RDEは「L」レベルに設定される。
これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2,51,52非導通となり、データ読出は終了する。
次に、テストモードについて説明する。
本実施形態におけるテストモードは、リテンション不良のメモリセルに対するデータ書込を実行する。
時刻T11において、制御信号TMは「H」レベルに設定される。また、制御信号WENは「L」レベルに設定される。データ信号D[0]は「H」レベルに設定される。
時刻T12において、クロック信号CLKは、「H」レベルに設定される。また、本例においては、アドレス信号AD[0]は「L」レベル、アドレス信号AD[1],AD[2]は、「L」レベルに設定される。
時刻T13においてコラムアドレス信号CA[0]は「H」レベルに設定される。また、制御信号WENの「L」レベルへの遷移に伴い、制御信号WTEは「H」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択ゲートユニットCSU0が選択される。具体的には、データ線DLは、ビット線BL[0]と接続され、データ線/DLは、ビット線/BL[0]と接続される。
制御信号WTEが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号D[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「H」レベルに設定される。インバータ25は「L」レベルに設定される。これに伴い、PチャネルMOSトランジスタ15が導通し、NチャネルMOSトランジスタ13が導通する。したがって、ビット線BL[0]は、データ線DLを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。また、ビット線/BL[0]は、データ線/DLを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。
一方、制御信号TMが「H」レベルに従って、ロウアドレス信号RA[0],RA[1]は、「L」レベルに設定される。したがって、ワード線WLは、全て非選択状態となる。
時刻T14において、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線BL[0]の電位がさらに引き下がる。
これにより、仮にリテンション不良のメモリセルMCが存在する場合には、当該非選択のワード線と接続されているアクセスMOSトランジスタが導通に近い状態となる。これにより意図しない電流が流れることになり、記憶しているデータが反転する可能性がある。
時刻T15において、コラムアドレス信号CA[0]、制御信号WTEが「L」レベルに設定される。これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2は、非導通となり、リテンション不良のメモリセルに対するデータ書込を終了する。当該リテンション不良のメモリセルに対するデータ書込の後、書き込まれたデータを読み出すデータ読出を実行することによりリテンション不良のメモリセルを検出することが可能となる。
図6は、実施形態1に基づく半導体記憶装置のテスト方法を説明するフロー図である。
図6を参照して、まず、メモリセルMCにデータ「0」を書き込む(ステップS1)。
一例としてデータ「0」は、データ信号D[0]が「L」レベル、データ「1」は、データ信号D[0]が「H」レベルに相当するものとする。
具体的には、図5で説明したように、制御信号WENを「L」レベルに設定する。これに伴い制御信号WTEは「H」レベルに設定される。
また、アドレス信号AD[0]を「L」レベル、アドレス信号AD[1]、AD[2]を「L」レベルに設定する。アドレス信号AD[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、コラムアドレス信号CA[0]は「H」レベル、コラムアドレス信号CA[1]は「L」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択ゲートユニットCSU0が選択される。データ線DLは、ビット線BL[0]と接続され、データ線/DLは、ビット線/BL[0]と接続される。
制御信号WTEが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号D[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「L」レベルに設定される。インバータ25は「H」レベルに設定される。これに伴い、PチャネルMOSトランジスタ14が導通し、NチャネルMOSトランジスタ16が導通する。したがって、ビット線BL[0]は、データ線DLを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。また、ビット線/BL[0]は、データ線/DLを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。
アドレス信号AD[1]、AD[2]が「L」レベルの場合にロウアドレス信号RA[0]は、「H」レベル、ロウアドレス信号RA1,RA[2]は「L」レベルに設定される。これに伴い、ワード線WL[0]が駆動される。
これにより、ワード線WL[0]と接続されているメモリセルMCへのデータ書込が実行される。具体的には、記憶ノードMBが「H」レベルに設定されて、記憶ノードMTが「L」レベルに設定される。次に、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線/BL[0]の電位がさらに引き下がり、データ書込がアシストされる。
これによりワード線WL[0]および1列目のビット線対BLP0と接続されているメモリセルMCにデータ「0」が書き込まれる。なお、他のメモリセルMCについても同様に書き込むことが可能である。
次に、テストモードに設定する(ステップS2)。具体的には、制御信号TMは「H」レベルに設定される。また、制御信号WENは「L」レベルに設定される。これに伴い制御信号WTEは「H」レベルに設定される。
そして、メモリセルMCにデータ「1」を書き込む(ステップS1)。
具体的には、アドレス信号AD[0]を「L」レベル、アドレス信号AD[1]、AD[2]は、不定状態に設定される。アドレス信号AD[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、コラムアドレス信号CA[0]は「H」レベル、コラムアドレス信号CA[1]は「L」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択ゲートユニットCSU0が選択される。データ線DLは、ビット線BL[0]と接続され、データ線/DLは、ビット線/BL[0]と接続される。
制御信号WTEが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号D[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「H」レベルに設定される。インバータ25は「L」レベルに設定される。これに伴い、NチャネルMOSトランジスタ13が導通し、PチャネルMOSトランジスタ15が導通する。したがって、ビット線BL[0]は、データ線DLを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。また、ビット線/BL[0]は、データ線/DLを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。
制御信号TMは「H」レベルに設定されるためアドレス信号AD[1]に依らずにロウアドレス信号RA[0],RA[1]はすべて「L」レベルに設定される。これに伴い、ワード線WL[0]〜WL[3]は、ロウアドレス信号RA[0],RA[1]が「L」レベルに設定されるのに伴い「L」レベルに設定される。
また、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線BL[0]の電位がさらに引き下がる。
これにより、1列目のビット線対BLP0と接続されているメモリセルMCについて、リテンション不良のメモリセルMCが存在する場合には、当該非選択のワード線と接続されているアクセスMOSトランジスタAT1が導通に近い状態となる。これにより意図しない電流が流れることになり、記憶しているデータが反転する。
次にコラムアドレス信号を変更する。具体的には、アドレス信号AD[0]を「H」レベル、AD[1]、AD[2]はともに不定状態に設定される。
アドレス信号AD[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い、コラムアドレス信号CA[0]は「L」レベル、コラムアドレス信号CA[1]は「H」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CA[1]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択ゲートユニットCSU1が選択される。データ線DLは、ビット線BL[1]と接続され、データ線/DLは、ビット線/BL[1]と接続される。
制御信号WTEが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号D[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「H」レベルに設定される。インバータ25は「L」レベルに設定される。これに伴い、NチャネルMOSトランジスタ13が導通し、PチャネルMOSトランジスタ15が導通する。したがって、ビット線BL[1]は、データ線DLを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。また、ビット線/BL[1]は、データ線/DLを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。
制御信号TMは「H」レベルに設定されるためアドレス信号AD[1]に依らずにロウアドレス信号RA[0],RA[1]はすべて「L」レベルに設定される。これに伴い、ワード線WL[0]〜WL[3]は、ロウアドレス信号RA[0],RA[1]が「L」レベルに設定されるのに伴い「L」レベルに設定される。
また、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線BL[1]の電位がさらに引き下がる。
これにより、2列目のビット線対BLP1と接続されているメモリセルMCについて、リテンション不良のメモリセルMCが存在する場合には、当該非選択のワード線と接続されているアクセスMOSトランジスタAT1が導通に近い状態となる。これにより意図しない電流が流れることになり、記憶しているデータが反転する。
そして、次に、テストモードを解除する(ステップS4)。具体的には、制御信号TMは「L」レベルに設定される。
次に、メモリセルMCからデータ「0」を読み出す(ステップS5)。ステップS1で書き込んだメモリセルMCのデータ「0」を読み出す。リテンション不良のメモリセルMCは、データ「1」が読み出されるため不良を検出することが可能である。
具体的には、制御信号WENは、「H」レベルに設定される。また、制御信号RENは、「L」レベルに設定される。また、アドレス信号AD[0]は「L」レベル、アドレス信号AD[1],AD[2]は、「L」レベルに設定される。
アドレス信号AD[1],AD[2]がともに「L」レベルの場合にロウアドレス信号RA[0]は「H」レベルに設定される。制御信号RDEは、「H」レベルに設定される。
アドレス信号AD[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、コラムアドレス信号CA[0]は「H」レベル、コラムアドレス信号CA[1]は「L」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択ゲートユニットCSU0が選択される。データ線DLは、ビット線BL[0]と接続され、データ線/DLは、ビット線/BL[0]と接続される。
制御信号RDEが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート51,52が導通する。これによりセンスアンプ50とデータ線DL,/DLとが電気的に接続される。
ロウアドレス信号RA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴いワード線WL[0]は「H」レベルに設定される。
これによりワード線WL[0]と接続されているメモリセルMCへのデータ読出が実行される。
仮にリテンション不良のメモリセルMCでない場合には、記憶ノードMTと接続されるデータ線/DLの電位レベルが低下する。一方で記憶ノードMBと接続されるデータ線DLの電位レベルは維持される。データ線DL,/DLの電位差に基づいてセンスアンプ50は、メモリセルMCに格納されたデータを読出データRD[0]として出力する。本例においては、読出データRD[0]は「L」レベルとして出力される。
一方、アクセスMOSトランジスタAT1側が導通した結果としてリテンション不良となったメモリセルMCの場合には、記憶ノードMBと接続されるデータ線DLの電位レベルが低下する。一方で記憶ノードMTと接続されるデータ線/DLの電位レベルは維持される。データ線DL,/DLの電位差に基づいてセンスアンプ50は、メモリセルMCに格納されたデータを読出データRD[0]として出力する。本例においては、読出データRD[0]は「H」レベルとして出力される。
当該動作を全てのアドレスについて繰り返す。具体的には、アドレス信号AD[1],AD[2]を変更することにより、ワード線WL[1],WL[2],WL[3]と接続されているメモリセルMCに格納されたデータを読み出す。
1列目のデータ読出後に、2列目のデータ読出を実行する。具体的には、アドレス信号AD[0]を「H」レベルに変更し、上記と同様にしてワード線WL[0]、WL[1]、WL[2],WL[3]と接続されているメモリセルMCに格納されたデータを読み出す。
読み出された読出データRD[0]が「L」レベルであれば、リテンション不良の無い正常なメモリセルMCであると判定される。一方、読み出された読出データRD[0]が「H」レベルであればリテンション不良のあるメモリセルMCであると判定される。
次に、メモリセルMCにデータ「1」を書き込む(ステップS6)。
そして、テストモードに設定する(ステップS7)。
次に、メモリセルMCにデータ「0」を書き込む(ステップS8)。
そして、テストモードを解除する(ステップS9)。
次に、メモリセルMCからデータ「1」を読み出す(ステップS10)。
そして、処理を終了する(エンド)。
ステップS6〜S10の処理は、ステップS1〜S5の処理と同様の処理でありその詳細な説明については繰り返さない。ステップS6〜S10のテストにより、アクセスMOSトランジスタAT2側が導通した結果としてリテンション不良となるメモリセルMCを検出することが可能である。
本実施形態に基づくテスト方法におけるデータ書込は、テストモードに設定することにより、全てのワード線を非選択にした状態で各列に対応するリテンション不良のメモリセルMCに対してビット線を負電位レベルに維持することが可能である。
したがって、本実施形態1に基づく半導体記憶装置のテスト方法により、リテンション不良を確実に検出することが可能となる。
(変形例1)
図7は、実施形態1の変形例1に基づく制御回路8Aの内部回路の構成について説明する図である。
図7を参照して、制御回路8Aは、制御回路8と比較して、インバータIV17およびOR回路OR2,OR3をさらに追加した点が異なる。その他の構成は、図2で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
インバータIV17は、NAND回路ND1の反転信号をOR回路OR2,OR3にそれぞれ出力する。
OR回路OR2は、インバータIV5の出力と、インバータIV17の出力とのOR論理演算結果をNAND回路ND7に出力する。NAND回路ND7は、OR回路OR2の出力と内部クロック信号ICLKとのNAND論理演算結果をインバータIV6に出力する。
OR回路OR3は、アドレス信号AD[0]とインバータIV17の出力とのOR論理演算結果をNAND回路ND6に出力する。NAND回路ND6は、OR回路OR3の出力と内部クロック信号ICLKとのNAND論理演算結果をインバータIV7に出力する。
制御信号TMが「H」レベル、制御信号WENが「L」レベルに設定される場合にNAND回路ND1は、「L」レベルに設定される。NAND回路ND1が「L」レベルに設定される場合に、インバータIV17を介する出力信号は「H」レベルに設定される。
したがって、内部クロック信号ICLKに従ってNAND回路ND6,ND7はともに「L」レベルに設定される。これに伴い、その反転信号であるコラムアドレス信号CA[0],CA[1]は「H」レベルに設定される。すなわち、制御信号TMを「H」レベルに設定することによりコラムアドレス信号CA[0],CA[1]を「H」レベルに設定して、2列同時に選択することが可能となる。
図8は、実施形態1の変形例1に基づくメモリアレイのデータ書込、データ読出およびテストモード時の信号関係を説明するタイミングチャート図である。
図8を参照して、データ書込、データ読出については図5で説明したのと同様である。
テストモードの動作が異なる。
具体的には、時刻T13の時点が異なる。すなわち、時刻T13Aにおいて、コラムアドレス信号CA[0],CA[1]がともに「H」レベルに設定される。
そして、制御信号WENの「L」レベルへの遷移に伴い、制御信号WTEは「H」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CA[0],CA[1]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択ゲートユニットCSU0,CSU1が選択される。具体的には、データ線DLは、ビット線BL[0],BL[1]と接続され、データ線/DLは、ビット線/BL[0],BL/「1」と接続される。
制御信号WTEが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号D[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「L」レベルに設定される。インバータ25は「H」レベルに設定される。これに伴い、PチャネルMOSトランジスタ14が導通し、NチャネルMOSトランジスタ16が導通する。したがって、ビット線BL[0],BL[1]は、データ線DLを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。また、ビット線/BL[0],/BL[1]は、データ線/DLを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。
一方、制御信号TMが「H」レベルに従って、ロウアドレス信号RA[0]〜RA[2]は、全て「L」レベルに設定される。したがって、ワード線WLは、全て非選択状態となる。
時刻T14において、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線/BL[0],/BL[1]の電位がさらに引き下がる。
これにより、仮にリテンション不良のメモリセルMCが存在する場合には、当該非選択のワード線と接続されているアクセスMOSトランジスタが導通に近い状態となる。これにより意図しない電流が流れることになり、記憶しているデータが反転する可能性がある。
時刻T15において、コラムアドレス信号CA[0]、制御信号WTEが「L」レベルに設定される。これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2は、非導通となり、リテンション不良のメモリセルに対するデータ書込を終了する。当該リテンション不良のメモリセルに対するデータ書込の後、書き込まれたデータを読み出すデータ読出を実行することによりリテンション不良のメモリセルを検出することが可能となる。
当該処理により、2列のリテンション不良のメモリセルに対して一斉にデータを書き込むことが可能となる。
半導体記憶装置のテスト方法は、図5で説明したのと同様のフローである。
したがって、本実施形態1の変形例に基づく半導体記憶装置のテスト方法により、リテンション不良のメモリセルに対するデータ書込の処理が高速になるためリテンション不良を高速に検出することが可能となる。
なお、テストモードにおけるデータ書込のみならず、図5におけるステップS1およびステップS6におけるデータ書込についても制御信号TMを「H」レベルに設定することにより、通常のデータ[0]、データ[1]の書込も高速に実行することが可能となる。
したがって、当該方式により、さらに、本実施形態1の変形例に基づく半導体記憶装置のテスト方法により、メモリセルに対するデータ書込の処理が高速になるためリテンション不良を高速に検出することが可能となる。
(変形例2)
図9は、実施形態1の変形例2に基づく制御回路8Bの内部回路の構成について説明する図である。
図9を参照して、制御回路8Bは、制御回路8Aと比較して、NAND回路ND12〜ND14と、インバータ群IVG3,IVG4をさらに追加した点が異なる。また、NAND回路ND9の代わりにNAND回路ND15を設けた点が異なる。その他の構成は、図6で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
NAND回路ND13は、インバータ群IVG1の出力と、インバータ群IVG2の出力とを受けて、そのNAND論理演算結果をNAND回路ND12に出力する。
NAND回路ND15は、インバータ群IVG1の出力と、インバータ群IVG4の出力とを受けて、そのNAND論理演算結果をインバータIV4に出力する。インバータIV4は、NAND回路ND9の反転信号を制御信号NBSTとして出力する。
NAND回路ND14は、インバータ群IVG3の出力と、インバータ群IVG4の出力と、インバータIV17の反転信号を受けて、そのNAND論理演算結果をNAND回路ND12に出力する。
NAND回路ND12は、NAND回路ND13の出力と、NAND回路ND14の出力とを受けて、そのNAND論理演算結果を制御信号NBST2として出力する。
インバータ群IVG1は、奇数個のインバータが直列に接続され、NAND回路ND8の反転信号をNAND回路ND13に出力する。
インバータ群IVG2は、奇数個のインバータが直列に接続され、インバータ群IVG1の出力信号を受けてその反転信号をNAND回路ND13に出力する。
インバータ群IVG3は、奇数個のインバータが直列に接続され、インバータ群IVG2の出力信号を受けてその反転信号をNAND回路ND14に出力する。
インバータ群IVG4は、奇数個のインバータが直列に接続され、インバータ群IVG3の出力信号を受けてその反転信号をNAND回路ND14に出力する。
一例として、初期状態としてNAND回路ND8の出力信号は、「H」レベルに設定されているものとする。この場合、インバータ群IVG1の出力信号は「L」レベルである。インバータ群IVG2の出力信号は「H」レベルである。また、インバータ群IVG3の出力信号は「L」レベルである。また、インバータ群IVG4の出力信号は「H」レベルである。
これにより、NAND回路ND15の出力信号は「H」レベルに設定される。すなわち、その反転信号である制御信号NBSTは「L」レベルに設定される。NAND回路ND13の出力信号は「H」レベルに設定される。NAND回路ND14の出力信号は「H」レベルに設定される。これに伴い、NAND回路ND12の出力信号は「L」レベルに設定される。すなわち、制御信号NBST2は「L」レベルに設定される。
ここで、NAND回路ND8の出力信号が「L」レベルに変化した場合、インバータ群IVG1の出力信号は「H」レベルとなる。一方で、インバータ群IVG2の出力信号は、所定期間の遅延後「H」レベルから「L」レベルに設定される。また、インバータ群IVG3の出力信号は、インバータ群IVG2の出力信号が変化した後、さらに所定期間の遅延後「H」レベルから「L」レベルに設定される。また、インバータ群IVG4の出力信号は、インバータ群IVG3の出力信号が変化した後、さらに所定期間の遅延後「H」レベルから「L」レベルに設定される。
したがって、NAND回路ND15は、インバータ群IVG1の出力信号が「H」レベルに変化した後、インバータ群IVG2、IVG3、IVG4の遅延が経過するまで「L」レベルの信号を出力する。すなわち、当該インバータ群IVG2、IVG3、IVG4の遅延期間に応じた1ショットのパルス信号として制御信号NBSTは、「H」レベルに設定される。
NAND回路ND13は、インバータ群IVG1の出力信号が「L」レベルから「H」レベルに変化した場合に、インバータ群IVG2の出力信号が所定期間遅延して「H」レベルから「L」レベルに変化するまでの間、「L」レベルをNAND回路ND12に出力する。
NAND回路ND12は、NAND回路ND13からの「L」レベルの信号を受けて、制御信号NBST2を「H」レベルに設定する。すなわち、インバータ群IVG2の遅延期間に応じた1ショットのパルス信号として制御信号NBST2は、「H」レベルに設定される。
また、インバータ群IVG2の出力信号が所定期間遅延して「H」レベルから「L」レベルに変化した後、インバータ群IVG3の出力信号は、さらに所定期間遅延して「L」レベルから「H」レベルに設定される。そして、インバータ群IVG4の出力信号は、さらに所定期間遅延して「H」レベルから「L」レベルに設定される。
制御信号TMが「H」レベルが入力されるのに従ってインバータIV17の出力信号が「H」レベルに設定されている場合にNAND回路ND14は、インバータ群IVG4の出力信号が所定期間遅延して「H」レベルから「L」レベルに設定されるまでの間、「L」レベルをNAND回路ND12に出力する。
NAND回路ND12は、NAND回路ND14からの「L」レベルの信号を受けて、制御信号NBST2を「H」レベルに設定する。すなわち、インバータ群IVG4の遅延期間に応じた1ショットのパルス信号として制御信号NBST2は、「H」レベルに設定される。
制御信号TMが「L」レベルの場合には、インバータIV17の出力信号は「L」レベルに設定される。これにより、NAND回路ND14は、インバータ群IVG4の出力信号によらずに「H」レベルをNAND回路ND12に出力する。
したがって、制御信号TMが「H」レベルである場合には、当該方式により、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される場合に、その期間に制御信号NBST2は、1ショットの「H」レベルのパルス信号を2回設定する。
制御信号TMが「L」レベルである場合には、当該方式により、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される場合に、その期間に制御信号NBST2は、1ショットの「H」レベルのパルス信号を1回設定する。
図10は、実施形態1の変形例2に基づく列選択駆動回路3、書込回路4Aおよび読出回路5の回路構成を説明する図である。
図10を参照して、実施形態1の変形例2に基づく書込回路4Aは、書込回路4と比較して、NチャネルMOSトランジスタ32,33と、インバータ31,34をさらに追加した点が異なる。その他の構成については同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
また、インバータ18は、制御信号NBST2の信号を受けてその反転信号をインバータ19に出力する。
NチャネルMOSトランジスタ17は、インバータ34を介する制御信号NBSTの反転信号の入力を受ける。
NチャネルMOSトランジスタ33は、接地電圧GNDとノードN4との間に設けられ、そのゲートはインバータ18を介する制御信号NBST2の反転信号の入力を受ける。
NチャネルMOSトランジスタ32は、ノードN1とノードN2との間に設けられ、そのゲートはインバータ31を介するインバータ20の出力信号の反転信号の入力を受ける。
キャパシタ22は、ノードN4と接地電圧GNDとの間に接続される。
キャパシタ21は、インバータ20とノードN4との間に設けられる。
インバータ19,20は直列に接続され、キャパシタ21と接続される。
データ書込時において制御信号WTEは「H」レベルに設定される。一方、制御信号RDEは「L」レベルに設定される。
制御信号WTEが「H」レベルであり、かつデータD[0]が「H」レベルに設定されている場合には、インバータ23の出力信号は「H」レベルであり、インバータ25の出力信号は「L」レベルである。これに伴いNチャネルMOSトランジスタ13、PチャネルMOSトランジスタ15が導通する。制御信号WTE(「H」レベル)に従ってトランスファーゲート10,12は導通している。また、初期状態において、制御信号NBSTは、「L」レベルに設定されているためノードN1は、接地電圧GNDと接続されている。したがって、データ線DLは、ノードN1を介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。一方、データ線/DLは、電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。
制御信号WTEが「H」レベルあり、かつデータD[0]が「L」レベルに設定されている場合には、インバータ25の出力信号は「H」レベルであり、インバータ23の出力信号は「L」レベルである。これに伴いNチャネルMOSトランジスタ16が導通する。また、PチャネルMOSトランジスタ14が導通する。制御信号WTE(「H」レベル)に従ってトランスファーゲート10,12は導通している。また、初期状態において、制御信号NBSTは、「L」レベルに設定されているためノードN1は、接地電圧GNDと接続されている。したがって、データ線DLは、電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。データ線/DLは、ノードN1を介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。
ここで、制御信号NBSTを「H」レベルに設定すると、インバータ34によりNチャネルMOSトランジスタ17が非導通となり、ノードN1がフローティングとなる。
制御信号NBST2が「L」レベルの場合には、インバータ18の出力信号は「H」レベルに設定されており、NチャネルMOSトランジスタ33が導通している。したがって、キャパシタ21は、接地電圧GNDと接続されている。
次に、制御信号NBST2を「H」レベルに設定すると、インバータ18は、「L」レベルを出力する。これに伴い、NチャネルMOSトランジスタ33が非導通となる。
そして、インバータ20の出力が「L」レベルに設定される。キャパシタ21を介してノードN4が負電位にブーストされる。また、NチャネルMOSトランジスタ32は、インバータ31を介してインバータ20の反転信号に従って導通する。その結果として、ノードN4の負電位にブーストした電位がノードN1と接続されているデータ線の電位を引き下げる。
これにより、メモリセルのアクセストランジスタATのゲート−ソース間電圧Vgsが大きくなり、アクセストランジスタATの電流駆動能力が増大し、記憶ノードの電位をさらに引き下げる。他方の記憶ノードが「H」レベルに引き上げられ、記憶ノードの反転を加速する。これにより高速で安定したデータ書込を実行することが可能である。
図11は、実施形態1の変形例2に基づくメモリアレイのデータ書込、データ読出およびテストモード時の信号関係を説明するタイミングチャート図である。
図11を参照して、データ読出については図5で説明したのと同様である。
データ書込については、具体的には、時刻T4Aの時点が異なる。
時刻T4Aにおいて、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される。また、制御信号NBST2が「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線/BL[0]の電位がさらに引き下がり、データ書込がアシストされる。
時刻T5において、ロウアドレス信号RA[0]、コラムアドレス信号CA[0]、制御信号WTEが「L」レベルに設定される。
これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2は、非導通となり、データ書込は終了する。
また、テストモードについては、具体的には、時刻T14Aおよび時刻T14Bの時点が異なる。
時刻T14Aにおいて、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される。また、制御信号NBST2が「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線/BL[0]の電位がさらに引き下がり、データ書込がアシストされる。
時刻T14Bにおいて、制御信号NBST2が「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1がさらに負電位にブーストされてビット線/BL[0]の電位がさらに引き下がり、データ書込がさらにアシストされる。
すなわち、1ショットパルスの制御信号NBST2が2回入力されることにより2回データ書込がアシストされる。
これにより、仮にリテンション不良のメモリセルMCが存在する場合には、当該非選択のワード線と接続されているアクセスMOSトランジスタが導通に近い状態となる。特に、ビット線の電位をより負電位に引き下げることにより条件が厳しい(負荷の高い)テストを行うことが可能である。
なお、本例においては、2回データ書込をアシストする方式について説明したが、2回に限らず、さらに複数回データ書込をアシストしてより条件が厳しいリテンション不良のメモリセルを検出するテストを実行することも可能である。
なお、本例においては、テストモード時において、2回データ書込をアシストする方式について説明したが、通常のデータ書込においても複数回のデータ書込のアシストを実行するようにしても良い。
(変形例3)
図12は、実施形態1の変形例3に基づく列選択駆動回路3、書込回路4Bおよび読出回路5の回路構成を説明する図である。
図12を参照して、実施形態1の変形例3に基づく書込回路4Bは、書込回路4と比較して、NAND回路40と、インバータ41と、キャパシタ42とをさらに追加した点が異なる。その他の構成については同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
NAND回路40は、ノードN0の信号と制御信号TMとの信号の入力を受けて、そのNAND論理演算結果をインバータ41に出力する。
インバータ41は、NAND回路40の反転信号をキャパシタ42に出力する。
キャパシタ42は、ノードN1とインバータ41との間に設けられる。
NAND回路40は、制御信号TMが「H」レベルに設定される場合にノードN0の電位に基づいて「L」レベルをインバータ41に出力する。
インバータ41は、その反転信号をキャパシタ42に出力する。
制御信号NBSTが「L」レベルである初期状態において、ノードN0は、「H」レベルに設定されている。
したがって、制御信号TMを「H」レベルに設定すると、NAND回路40の出力は「L」レベルに設定され、インバータ41は、その反転信号(「H」レベル)をキャパシタ42に出力する。
そして、制御信号NBSTが「H」レベルに設定された場合に、NAND回路40の出力は「H」レベルに設定され、インバータ41はその反転信号(「L」レベル)をキャパシタ42に出力する。これにより、キャパシタ42を介してノードN1が負電位にブーストされる。また、キャパシタ21を介してノードN1が負電位にブーストされる。
それゆえ、制御信号TMが「L」レベルの場合には、キャパシタ21を用いた負電位のブーストが実行される。また、制御信号TMが「H」レベルの場合には、キャパシタ21,42を用いた負電位のブーストが実行される。
すなわち、テストモードの場合には、ノードN1の電位を通常のデータ書込よりもさらに負電位に引き下げることが可能である。
なお、本例においては、キャパシタ42を設けた構成について説明したが、さらに複数のキャパシタを設けて、引き下げる負電位を調整するようにしても良い。
本例においては、キャパシタ42をテストモードの場合に利用する構成について説明したが、当該構成に限られずスイッチ素子を設けて、テストモードの場合にスイッチ素子を導通させてキャパシタ21と並列に接続させるようにしても良い。
(実施形態2)
図13は、実施形態2に基づく半導体記憶装置の外観構成図である。
図13に示されるように、半導体記憶装置は、メモリアレイ1#と、行選択駆動回路2と、列選択駆動回路3A,3Bと、書込回路4A,4Bと、読出回路5A,5Bと、制御回路8A,8Bとを含む。
メモリアレイ1#は、行列状に配置された複数のメモリセルMC#を有する。
メモリアレイ1#は、メモリセル行にそれぞれ対応して配置された複数のワード線WLA,WLBと、メモリセル列にそれぞれ対応して配置された複数のビット線対BLPA,BLPBを有する。
ビット線対BLPAは、ビット線BLA,/BLAを有する。
ビット線対BLPBは、ビット線BLB,/BLBを有する。
本例においては、3行のメモリセル行にそれぞれ対応して配置されたワード線WLA[0]〜WLA[2]と、2列のメモリセル列にそれぞれ対応して配置されたビット線対BLPA0,BLPA1,BLPB0,BLPB1とが示されている。なお、さらに複数行、複数列のメモリセルを設けることも可能である。
ビット線対BLPA0は、ビット線BLA[0],/BLA[0]を有する。ビット線対BLPA1は、ビット線BLA[1],/BLA[1]を有する。ビット線対BLPB0は、ビット線BLB[0],/BLB[0]を有する。ビット線対BLPB1は、ビット線BLB[1],/BLB[1]を有する。
メモリセルMC#は、各メモリセルMC#は、書き換え可能に設けられたSRAM(Static Random Access Memory)セルである。メモリセルMC#は、メモリセルMCと比較して2ポートのメモリセルである。
各メモリセルMC#は、駆動トランジスタ、転送トランジスタおよび負荷素子とにより構成されたスタティック型メモリセルである。具体的には、メモリセルMCは、4つのアクセストランジスタAT1〜AT4(転送トランジスタ)と、駆動トランジスタNT1,NT2と、負荷トランジスタPT1,PT2(負荷素子)とを含む、8トランジスタのSRAMセルが示されている。
アクセストランジスタAT1,AT2は、対応するワード線WLAと電気的に接続されている。アクセストランジスタAT1,AT2は、ポートAのメモリセルMC#のデータ読出あるいはデータ書込を実行する際に活性化されたワード線WLAに従って導通する。
アクセストランジスタAT3,AT4は、対応するワード線WLBと電気的に接続されている。アクセストランジスタAT3,AT4は、ポートBのメモリセルMC#のデータ読出あるいはデータ書込を実行する際に活性化されたワード線WLBに従って導通する。
負荷トランジスタPT1と、駆動トランジスタNT1は、電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間に接続される。
負荷トランジスタPT2と、駆動トランジスタNT2は、電源電圧VCCと接地電圧GNDとの間に接続される。
負荷トランジスタPT1と、駆動トランジスタNT1とのゲートは、共に負荷トランジスタPT2と、駆動トランジスタNT2の接続ノードである記憶ノードMTと接続される。アクセストランジスタAT2は、記憶ノードMTとビット線/BL[0]との間に設けられ、そのゲートはワード線WLA[0]と接続される。
負荷トランジスタPT2と、駆動トランジスタNT2とのゲートは、共に負荷トランジスタPT1と、駆動トランジスタNT1の接続ノードである記憶ノードMBと接続される。アクセストランジスタAT1は、記憶ノードMBとビット線BL[0]との間に設けられ、そのゲートはワード線WLB[0]と接続される。
他のメモリセルMC#の構成についても基本的に同様である。
行選択駆動回路2Aは、制御回路8から入力されるロウアドレス信号RAA[0]〜RAA[2]に従ってワード線WLAを駆動(選択)する。
行選択駆動回路2Bは、制御回路8から入力されるロウアドレス信号RAB[0]〜RAB[2]に従ってワード線WLBを駆動(選択)する。
列選択駆動回路3Aは、制御回路8から入力されるコラムアドレス信号CAA[0],CAA[1]に従ってビット線対BLPAを選択する。
列選択駆動回路3Bは、制御回路8から入力されるコラムアドレス信号CAB[0],CAB[1]に従ってビット線対BLPBを選択する。
書込回路4Aは、制御信号WTEA、制御信号NBSTA、書込データDA[0]に従って列選択駆動回路3Aにより選択された選択列のビット線対BLPAを駆動する。
例えば、書込データDA[0]に従ってビット線BLA[0]を「H」レベル(電源電圧VCC)、ビット線/BLA[0]を「L」レベル(接地電圧GND)に設定する。また、制御信号NBSTAに従ってビット線/BLA[0]を負電位に設定する。
書込回路4Bは、制御信号WTEB、制御信号NBSTB、書込データDB[0]に従って列選択駆動回路3Bにより選択された選択列のビット線対BLPBを駆動する。
例えば、書込データDB[0]に従ってビット線BLB[0]を「H」レベル(電源電圧VCC)、ビット線/BLB[0]を「L」レベル(接地電圧GND)に設定する。また、制御信号NBSTBに従ってビット線/BLB[0]を負電位に設定する。
読出回路5Aは、制御信号RDEAに従って列選択駆動回路3Aにより選択された選択列のビット線対BLPAと接続されたメモリセルMC#のデータを読み出す。例えば、データ読出時においてビット線対BLPAは、ともに「H」レベル(電源電圧VCC)に設定されている。ワード線WLAの選択に伴いアクセストランジスタAT1,AT2が導通して、メモリセルMC#が保持するデータに従ってビット線BLA,/BLAの電位が変動する。読出回路5Aは、ビット線対BLPAのビット線BLA,/BLAの電位差を検知して増幅した読出データRDA[0]を出力する。
読出回路5Bは、制御信号RDEBに従って列選択駆動回路3Bにより選択された選択列のビット線対BLPBと接続されたメモリセルMC#のデータを読み出す。例えば、データ読出時においてビット線対BLPBは、ともに「H」レベル(電源電圧VCC)に設定されている。ワード線WLAの選択に伴いアクセストランジスタAT1,AT2が導通して、メモリセルMC#が保持するデータに従ってビット線BLA,/BLAの電位が変動する。読出回路5Aは、ビット線対BLPAのビット線BLA,/BLAの電位差を検知して増幅した読出データRDA[0]を出力する。
制御回路8Aは、クロック信号CLKA、アドレス信号ADA[2:0]、制御信号CENA,WENA,RENA,TMAに従って動作する。
具体的には、制御回路8Aは、Aポート側について、制御信号CENAに従って活性化し、クロック信号CLKAに同期して動作する。制御回路8Aは、後述するが3ビットのアドレス信号ADA[2:0]に従ってロウアドレス信号RAAおよびコラムアドレス信号CAAを生成する。制御回路8Aは、制御信号WENAに従ってデータ書込を実行し、制御信号WTEAを活性化させる。制御回路8Aは、制御信号RENAに従ってデータ読出を実行し、制御信号RDEAを活性化させる。制御回路8Aは、制御信号TMAに従ってテストモードに設定する。一例として、本例におけるテストモードは、リテンション不良のメモリセルに対するデータ書込を実行する。
制御回路8Bは、クロック信号CLKB、アドレス信号ADB[2:0]、制御信号CENB,WENB,RENB,TMBに従って動作する。
具体的には、制御回路8Bは、Bポート側について、制御信号CENBに従って活性化し、クロック信号CLKBに同期して動作する。制御回路8Bは、後述するが3ビットのアドレス信号ADB[2:0]に従ってロウアドレス信号RABおよびコラムアドレス信号CABを生成する。制御回路8Aは、制御信号WENBに従ってデータ書込を実行し、制御信号WTEBを活性化させる。制御回路8Bは、制御信号RENBに従ってデータ読出を実行し、制御信号RDEBを活性化させる。制御回路8Bは、制御信号TMBに従ってテストモードに設定する。一例として、本例におけるテストモードは、リテンション不良のメモリセルに対するデータ書込を実行する。
各ポートの動作については、実施形態1で説明したのと同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。Aポート側とBポート側とで符号が異なる。一例として、Aポート側の回路の場合には「A」が付記され、Bポート側の回路の場合には、「B」が付記される。回路構成については、実施形態1で説明したのと基本的に同様である。
図14は、実施形態2のメモリセルMC#におけるリテンション不良のメモリセルMC#を説明する図である。
図14に示されるように、ビット線BLA[0]を負電位、/BLA[0]を「H」レベルに設定し、ビット線BLB[0],/BLB[0]を「H」レベルに設定した場合について説明する。具体的には、Aポート側からデータ「1」のデータ書込を実行する場合が示されている。なお、メモリセルMC#は、データ「0」の状態を保持しており、記憶ノードMBは「H」レベル、記憶ノードMTは「L」レベルに設定されている。
ワード線WLAを「L」レベル、ワード線WLBを「H」レベルに設定する。
リテンション不良のメモリセルとして、アクセストランジスタAT1が導通した場合に、ビット線BLB[0]からビット線BLA[0]へのパスが生じることにより、記憶ノードMBは「H」レベルから「L」レベルに変化する場合が考えられる。
これにより意図しない電流が流れることになり、記憶しているデータが反転する可能性がある。
図15は、実施形態2に基づくメモリアレイのデータ書込、データ読出およびテストモード時の信号関係を説明するタイミングチャート図である。
図15を参照して、クロック信号CLKA,CLKBは、所定のクロック周期で入力される。制御信号CENA,CENBは、「L」レベルに設定されている場合が示されている。
データ書込時において、時刻T20において制御信号WENA, WENBは、「L」レベルに設定される。時刻T21において、クロック信号CLKA,CLKBは、「H」レベルに設定される。
また、本例においては、アドレス信号ADA[2:0]=「L」レベルに設定される。アドレス信号ADA[0]は「L」レベル、アドレス信号ADA[1],ADA[2]は、「L」レベルに設定される。データ信号DA[0]は「L」レベルに設定される。
また、本例においては、アドレス信号ADB[2]は「L」レベル、アドレス信号ADB[1]は「H」レベル、アドレス信号ADB[0]は「L」レベルに設定される。
これに伴い、時刻T22においてロウアドレス信号RAA[0]は「H」レベルに設定される。また、コラムアドレス信号CAA[0]が「H」レベルに設定される。また、制御信号WENAの「L」レベルへの遷移に伴い、制御信号WTEAは「H」レベルに設定される。
また、ロウアドレス信号RAB[1]は「H」レベルに設定される。また、コラムアドレス信号CAB[0]は「H」レベルに設定される。また、制御信号WENBの「L」レベルへの遷移に伴い、制御信号WTEBは「H」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CAA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Aは、Aポート側の列選択ゲートユニットを選択する。具体的には、Aポート側のデータ線DLAは、ビット線BLA[0]と接続され、データ線/DLAは、ビット線/BLA[0]と接続される。
制御信号WTEAが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号DA[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「L」レベルに設定される。インバータ25は「H」レベルに設定される。これに伴い、PチャネルMOSトランジスタ14が導通し、NチャネルMOSトランジスタ16が導通する。したがって、ビット線BLA[0]は、データ線DLAを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。また、ビット線/BLA[0]は、データ線/DLAを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。
そして、時刻T23において、ワード線WLA[0]は、ロウアドレス信号RAA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い「H」レベルに設定される。
これによりワード線WLA[0]と接続されているメモリセルMC#へのデータ書込が実行される。具体的には、記憶ノードMBが「H」レベルに設定されて、記憶ノードMTが「L」レベルに設定される。
次に、時刻T24において、制御信号NBSTAが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線/BLA[0]の電位がさらに引き下がり、データ書込がアシストされる。
時刻T25において、ロウアドレス信号RAA[0]、コラムアドレス信号CAA[0]、制御信号WTEAが「L」レベルに設定される。
これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2は、非導通となり、Aポート側のデータ書込は終了する。
コラムアドレス信号CAB[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Bは、Bポート側の列選択ゲートユニットを選択する。具体的には、Bポート側のデータ線DLBは、ビット線BLB[0]と接続され、データ線/DLBは、ビット線/BLB[0]と接続される。
制御信号WTEBが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号DB[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「L」レベルに設定される。インバータ25は「H」レベルに設定される。これに伴い、PチャネルMOSトランジスタ14が導通し、NチャネルMOSトランジスタ16が導通する。したがって、ビット線BLB[0]は、データ線DLBを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。また、ビット線/BLB[0]は、データ線/DLBを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。
そして、時刻T23において、ワード線WLB[1]は、ロウアドレス信号RAB[1]が「H」レベルに設定されるのに伴い「H」レベルに設定される。
これによりワード線WLB[1]と接続されているメモリセルMC#へのデータ書込が実行される。具体的には、記憶ノードMBが「H」レベルに設定されて、記憶ノードMTが「L」レベルに設定される。
次に、時刻T24において、制御信号NBSTBが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線/BLB[0]の電位がさらに引き下がり、データ書込がアシストされる。
時刻T25において、ロウアドレス信号RAB[1]、コラムアドレス信号CAB[0]、制御信号WTEBが「L」レベルに設定される。
これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2は、非導通となり、Bポート側のデータ書込は終了する。
Aポート、Bポートのそれぞれにより独立したデータ書込が可能である。
次に、データ読出時において、時刻T26において制御信号WENA,WENBは、「H」レベルに設定される。また、制御信号RENA,WRNBは、「L」レベルに設定される。
時刻T27において、クロック信号CLKA,CLKBは、「H」レベルに設定される。また、本例においては、アドレス信号ADA[2:0]=「L」レベルに設定される。アドレス信号ADA[0]は「L」レベル、アドレス信号ADA[1],ADA[2]は、「L」レベルに設定される。データ信号DA[0]は「L」レベルに設定される。
また、本例においては、アドレス信号ADB[2]は「L」レベル、アドレス信号ADB[1]は「H」レベル、アドレス信号ADB[0]は「L」レベルに設定される。
これに伴い、時刻T28においてロウアドレス信号RAA[0]は「H」レベルに設定される。また、コラムアドレス信号CAA[0]が「H」レベルに設定される。また、制御信号RDEAは、「H」レベルに設定される。また、ロウアドレス信号RAB[1]は「H」レベルに設定される。また、コラムアドレス信号CAB[0]が「H」レベルに設定される。また、制御信号RDEBは、「H」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CAA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Aは、Aポート側の列選択ゲートユニットを選択する。具体的には、Aポート側のデータ線DLAは、ビット線BLA[0]と接続され、データ線/DLAは、ビット線/BLA[0]と接続される。
制御信号RDEA(「H」レベル)に従いトランスファーゲート51,52が導通する。これによりセンスアンプ50Aとデータ線DLA,/DLAとが電気的に接続される。
そして、時刻T29において、ワード線WLA[0]は、ロウアドレス信号RAA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い「H」レベルに設定される。
これによりワード線WLA[0]と接続されているメモリセルMC#へのデータ読出が実行される。具体的には、記憶ノードMTと接続されるデータ線/DLAの電位レベルが低下する。一方で記憶ノードMBと接続されるデータ線DLAの電位レベルは維持される。データ線DLA,/DLAの電位差に基づいてセンスアンプ50Aは、メモリセルMC#に格納されたデータを読出データRDA[0]として出力する。本例においては、読出データRDA[0]は「L」レベルとして出力される。
次に、時刻T30において、ロウアドレス信号RAA[0]、コラムアドレス信号CAA[0]が「L」レベルに設定される。また、制御信号RDEAは「L」レベルに設定される。
これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2,51,52非導通となり、Aポート側のデータ読出は終了する。
コラムアドレス信号CAB[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Bは、Bポート側の列選択ゲートユニットを選択する。具体的には、Bポート側のデータ線DLBは、ビット線BLB[0]と接続され、データ線/DLBは、ビット線/BLB[0]と接続される。
制御信号RDEB(「H」レベル)に従いトランスファーゲート51,52が導通する。これによりセンスアンプ50Bとデータ線DLB,/DLBとが電気的に接続される。
そして、時刻T29において、ワード線WLB[1]は、ロウアドレス信号RAB[1]が「H」レベルに設定されるのに伴い「H」レベルに設定される。
これによりワード線WLB[1]と接続されているメモリセルMC#へのデータ読出が実行される。具体的には、記憶ノードMTと接続されるデータ線/DLBの電位レベルが低下する。一方で記憶ノードMBと接続されるデータ線DLBの電位レベルは維持される。データ線DLB,/DLBの電位差に基づいてセンスアンプ50Bは、メモリセルMC#に格納されたデータを読出データRDB[0]として出力する。本例においては、読出データRDB[0]は「L」レベルとして出力される。
次に、時刻T30において、ロウアドレス信号RAB[0]、コラムアドレス信号CAB[0]が「L」レベルに設定される。また、制御信号RDEBは「L」レベルに設定される。
これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2,51,52非導通となり、Bポート側のデータ読出は終了する。
次に、テストモードについて説明する。
本実施形態におけるテストモードは、リテンション不良のメモリセルMC#に対するデータ書込を実行する。Aポート側で「H」レベルのデータ書込を実行する。一方、Bポート側でダミーのデータ読出を実行する。
時刻T31において、制御信号TMAは「H」レベルに設定される。制御信号TMBは、「L」レベルに設定される。また、制御信号WENAは「L」レベルに設定される。制御信号WENBは、「H」レベルに設定される。また、制御信号RENBは「L」レベルに設定される。制御信号RENAは「H」レベルに設定される。
時刻T32において、クロック信号CLKA,CLKBは、「H」レベルに設定される。また、本例においては、アドレス信号ADA[2:0]=「L」レベルに設定される。アドレス信号ADA[0]は「L」レベル、アドレス信号ADA[1],ADA[2]は、「L」レベルに設定される。データ信号DA[0]は「H」レベルに設定される。
また、本例においては、アドレス信号ADB[2:0]=「L」レベルに設定される。アドレス信号ADB[0]は「L」レベル、アドレス信号ADB[1]は「L」レベル、アドレス信号ADB[2]は「L」レベルに設定される。
時刻T33においてアドレス信号ADA[0](「L」レベル)に従いコラムアドレス信号CAA[0]は「H」レベルに設定される。また、制御信号WENAの「L」レベルへの遷移に伴い、制御信号WTEAは「H」レベルに設定される。また、アドレス信号ADB[0](「L」レベル)に従いコラムアドレス信号CAB[0]が「H」レベルに設定される。また、制御信号RDEBは、「H」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CAA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Aは、Aポート側の列選択ゲートユニットを選択する。具体的には、Aポート側のデータ線DLAは、ビット線BLA[0]と接続され、データ線/DLAは、ビット線/BLA[0]と接続される。
制御信号WTEAが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号DA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「H」レベルに設定される。インバータ25は「L」レベルに設定される。これに伴い、PチャネルMOSトランジスタ15が導通し、NチャネルMOSトランジスタ13が導通する。したがって、ビット線BLA[0]は、データ線DLAを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。また、ビット線/BLA[0]は、データ線/DLAを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。
一方、制御信号TMAが「H」レベルに従って、ロウアドレス信号RAA[0],RAA[1]は、全て「L」レベルに設定される。したがって、ワード線WLAは、全て非選択状態となる。
時刻T35において、制御信号NBSTAが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線BLA[0]の電位がさらに引き下がる。
また、同時に、Bポート側からダミーのデータ読出が実行される。
コラムアドレス信号CAB[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Bは、Bポート側の列選択ゲートユニットを選択する。具体的には、Bポート側のデータ線DLBは、ビット線BLB[0]と接続され、データ線/DLBは、ビット線/BLB[0]と接続される。
制御信号RDEB(「H」レベル)に従いトランスファーゲート51,52が導通する。これによりセンスアンプ50Bとデータ線DLB,/DLBとが電気的に接続される。
そして、時刻T34において、ロウアドレス信号RAB[0]が「H」レベル、RAB[2]が「L」レベルに設定されるのに伴いワード線WLB[0]が活性化される。
これによりワード線WLB[0]と接続されているメモリセルMC#へのダミーのデータ読出が実行される。
したがって、図14で説明した状態となる。
これにより、仮にリテンション不良のメモリセルMC#が存在する場合には、当該非選択のワード線と接続されているアクセスMOSトランジスタが導通に近い状態となる。これにより意図しない電流が流れることになり、記憶しているデータが反転する可能性がある。
次に、時刻T36において、コラムアドレス信号CAA[0]が「L」レベルに設定される。また、制御信号WTEAは「L」レベルに設定される。これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2は、非導通となり、テストモードにおけるAポート側からのデータ書込は終了する。また、コラムアドレス信号CAB[0]が「L」レベルに設定される。また、制御信号RDEBは「L」レベルに設定される。これに伴い、トランスファーゲートTG1,TG2,51,52非導通となり、テストモードにおけるBポート側からのダミーのデータ読出は終了する。
他のメモリセルMC#に対しても同様の方式に従ってリテンション不良のテストが実行される。
図16は、実施形態2に基づく半導体記憶装置のテスト方法を説明するフロー図である。
図16を参照して、Aポート側からメモリセルMC#にデータ「0」を書き込む(ステップS20)。
一例としてデータ「0」は、データ信号DA[0]が「L」レベル、データ「1」は、データ信号DA[0]が「H」レベルに相当するものとする。
具体的には、図14で説明したように、制御信号WENAを「L」レベルに設定する。これに伴い制御信号WTEAは「H」レベルに設定される。
また、アドレス信号ADA[0]を「L」レベル、アドレス信号ADA[1]、ADA[2]は、ともに「L」レベルに設定される。アドレス信号ADA[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、コラムアドレス信号CAA[0]は「H」レベル、コラムアドレス信号CAA[1]は「L」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CAA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Aは、列選択ゲートユニットを選択し、データ線DLAは、ビット線BLA[0]と接続され、データ線/DLAは、ビット線/BLA[0]と接続される。
制御信号WTEAが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号DA[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「L」レベルに設定される。インバータ25は「H」レベルに設定される。これに伴い、PチャネルMOSトランジスタ14が導通し、NチャネルMOSトランジスタ16が導通する。したがって、ビット線BLA[0]は、データ線DLAを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。また、ビット線/BLA[0]は、データ線/DLAを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。
アドレス信号ADA[1]、ADA[2]が「L」レベルの場合にロウアドレス信号RAA[0]は「H」レベル、ロウアドレス信号RAA[1],RAA[2]は「L」レベルに設定される。これに伴い、ワード線WLA[0]は、ロウアドレス信号RAA[0]が「H」レベル、ロウアドレス信号RAA[1],RAA[2]が「L」レベルに設定されるのに伴い「H」レベルに設定される。
これにより、ワード線WLA[0]と接続されているメモリセルMC#へのデータ書込が実行される。具体的には、記憶ノードMBが「H」レベルに設定されて、記憶ノードMTが「L」レベルに設定される。次に、制御信号NBSTが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線/BLA[0]の電位がさらに引き下がり、データ書込がアシストされる。
これにより1列目のビット線対BLPA0およびワード線WLA[0]と接続されているメモリセルMC#にデータ「0」が書き込まれる。他のメモリセルMC#についてもアドレスを変更することにより同様にデータを書き込むことが可能である。
次に、Aポート側についてテストモードに設定する(ステップS21)。具体的には、制御信号TMAは「H」レベルに設定される。また、制御信号WENAは「L」レベルに設定される。これに伴い制御信号WTEAは「H」レベルに設定される。
そして、Aポート側からメモリセルMC#にデータ「1」を書き込むとともにBポート側からメモリセルMC#に対してダミーの読み出しを実行する(ステップS22)。
まず、Aポート側からのデータ「1」の書き込みについて説明する。
具体的には、アドレス信号ADA[2:0]を「L」レベルに設定する。アドレス信号ADA[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、コラムアドレス信号CAA[0]は「H」レベル、コラムアドレス信号CAA[1]は「L」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CAA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Aは列選択ゲートユニットを選択し、データ線DLAは、ビット線BLA[0]と接続され、データ線/DLAは、ビット線/BLA[0]と接続される。
制御信号WTEAが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート10,12は導通する。また、データ信号DA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い、インバータ23は、「L」レベルに設定される。インバータ25は「H」レベルに設定される。これに伴い、NチャネルMOSトランジスタ13が導通し、PチャネルMOSトランジスタ15が導通する。したがって、ビット線BLA[0]は、データ線DLAを介して接地電圧GNDと接続されて「L」レベルに設定される。また、ビット線/BLA[0]は、データ線/DLAを介して電源電圧VCCと接続されて「H」レベルに設定される。
制御信号TMAは「H」レベルに設定されるためアドレス信号ADA[1]、ADA[2]に依らずにロウアドレス信号RAA[0]〜RAA[2]はすべて「L」レベルに設定される。これに伴い、ワード線WLA[0]〜WLA[3]は、ロウアドレス信号RAA[0]〜RAA[2]が「L」レベルに設定されるのに伴い「L」レベルに設定される。
また、制御信号NBSTAが「H」レベルに設定される。これに伴いノードN1が負電位にブーストされてビット線BLA[0]の電位がさらに引き下がる。
Bポート側からメモリセルMC#に対してダミーの読み出しについて説明する。
具体的には、制御信号RENBは、「L」レベルに設定される。
Aポート側からの1列目のデータ書込に対応して、Bポート側について1列目からのデータ読出を実行する。
アドレス信号ADB[0]は「L」レベル、アドレス信号ADB[1],ADB[2]は、「L」レベルに設定される。
アドレス信号ADB[1],ADB[2]がともに「L」レベルの場合にロウアドレス信号RAB[0]は「H」レベルに設定される。制御信号RDEBは、「H」レベルに設定される。
アドレス信号ADB[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、コラムアドレス信号CAB[0]は「H」レベル、コラムアドレス信号CAB[1]は「L」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CAB[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Bは、列選択ゲートユニットを選択し、データ線DLBは、ビット線BLB[0]と接続され、データ線/DLBは、ビット線/BLB[0]と接続される。
制御信号RDEBが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート51,52が導通する。これによりセンスアンプ50Bとデータ線DLB,/DLBとが電気的に接続される。
ロウアドレス信号RAB[0]が「H」レベルに設定されるのに伴いワード線WLB[0]は「H」レベルに設定される。
これによりワード線WLB[0]と接続されているメモリセルMC#へのダミーのデータ読出が実行される。
なお、Bポートを用いたデータ読出はダミーのデータ読出である。
これにより、1列目のビット線対BLPA0と接続されているワード線WLA[0],WLB[0]と接続されているメモリセルMC#について、リテンション不良のメモリセルMCが存在する場合には、当該非選択のワード線と接続されているアクセスMOSトランジスタAT1が導通に近い状態となる。これにより意図しない電流が流れることになり、記憶しているデータが反転する。
そして、次に、Aポート側のテストモードを解除する(ステップS23)。具体的には、制御信号TMAは「L」レベルに設定される。
次に、メモリセルMC#からデータ「0」を読み出す(ステップS24)。ステップS20で書き込んだメモリセルMC#のデータ「0」を読み出す。リテンション不良のメモリセルMC#は、データ「1」が読み出されるため不良を検出することが可能である。
具体的には、制御信号WENAは、「H」レベルに設定される。また、制御信号RENAは、「L」レベルに設定される。また、アドレス信号ADA[0]は「L」レベル、アドレス信号ADA[1],ADA[2]は、「L」レベルに設定される。
アドレス信号ADA[1],ADA[2]がともに「L」レベルの場合にロウアドレス信号RAA[0]は「H」レベルに設定される。コラムアドレス信号CAA[0]は「H」レベルに設定される。制御信号RDEAは、「H」レベルに設定される。
アドレス信号ADA[0]が「L」レベルに設定されるのに伴い、コラムアドレス信号CAA[0]は「H」レベル、コラムアドレス信号CAA[1]は「L」レベルに設定される。
コラムアドレス信号CAA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴い列選択駆動回路3Aは、列選択ゲートユニットを選択する。列選択駆動回路3Aは、データ線DLAをビット線BLA[0]と接続され、データ線/DLAをビット線/BLA[0]と接続する。
制御信号RDEAが「H」レベルに設定されるのに伴いトランスファーゲート51,52が導通する。これによりセンスアンプ50Aとデータ線DLA,/DLAとが電気的に接続される。
ロウアドレス信号RAA[0]が「H」レベルに設定されるのに伴いワード線WLA[0]は「H」レベルに設定される。
これによりワード線WLA[0]と接続されているメモリセルMC#へのデータ読出が実行される。
仮にリテンション不良のメモリセルMC#でない場合には、記憶ノードMTと接続されるデータ線/DLAの電位レベルが低下する。一方で記憶ノードMBと接続されるデータ線DLAの電位レベルは維持される。データ線DLA,/DLAの電位差に基づいてセンスアンプ50Aは、メモリセルMC#に格納されたデータを読出データRDA[0]として出力する。本例においては、読出データRDA[0]は「L」レベルとして出力される。
一方、アクセスMOSトランジスタAT1側が導通した結果としてリテンション不良となったメモリセルMCの場合には、記憶ノードMBと接続されるデータ線DLAの電位レベルが低下する。一方で記憶ノードMTと接続されるデータ線/DLAの電位レベルは維持される。データ線DLA,/DLAの電位差に基づいてセンスアンプ50Aは、メモリセルMCに格納されたデータを読出データRDA[0]として出力する。本例においては、読出データRDA[0]は「H」レベルとして出力される。
次に、Aポート側からメモリセルMC#にデータ「1」を書き込む(ステップS25)。
そして、Aポート側についてテストモードに設定する(ステップS26)。
次に、Aポート側からメモリセルMC#にデータ「0」を書き込むとともにBポート側からメモリセルMC#に対してダミーの読み出しを実行する(ステップS27)。
そして、Aポート側のテストモードを解除する(ステップS28)。
次に、Aポート側からメモリセルMC#のデータ「1」を読み出す(ステップS29)。
そして、処理を終了する(エンド)。
ステップS25〜S29の処理は、ステップS20〜S24の処理と同様の処理でありその詳細な説明については繰り返さない。ステップS25〜S29のテストにより、アクセスMOSトランジスタAT2側が導通した結果としてリテンション不良となるメモリセルMCを検出することが可能である。
当該動作を全てのアドレスに対応するメモリセルMC#について繰り返す。
本実施形態2に基づくテスト方法におけるデータ書込は、テストモードに設定することにより、全てのワード線を非選択にした状態で各列に対応するリテンション不良のメモリセルMCに対してビット線BLを負電位レベルに維持することが可能である。
そして、読み出された読出データRDA[0]が「L」レベルであれば、リテンション不良の無い正常なメモリセルMC#であると判定される。一方、読み出された読出データRDA[0]が「H」レベルであればリテンション不良のあるメモリセルMCであると判定される。
したがって、本実施形態2に基づく半導体記憶装置のテスト方法により、2ポートのメモリセルに対してリテンション不良を確実に検出することが可能となる。
以上、本開示を実施形態に基づき具体的に説明したが、本開示は、実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。