JP6501529B2 - 工作機械を用いたワークの加工方法及び工作機械 - Google Patents

工作機械を用いたワークの加工方法及び工作機械 Download PDF

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Description

本発明は、工作機械を用いてワークを加工する方法と、これを実施するための工作機械に関し、特に、ベッドが複数の支持具によって支持された工作機械において、ベッドにおける水平レベルの変化に起因して生じる位置誤差を補正してワークを加工する方法と、これを実施するための工作機械に関する。
工作機械は、通常、そのベッドが工場等の床面にジャッキボルト(支持具)を介して配設されており、ベッドの基準面における水平レベルの調整は、各ジャッキボルトの支持状態を調整することにより行っている。尚、このような調整作業は、極めて経験的な要素が強く、また、感覚的なものであり、作業に熟練を要していたが、近年においては、ジャッキに作用する負荷を検出できる負荷検出型ジャッキが用いられるようになっており、比較的容易に調整作業を行うことができるようになっている。
ところで、工作機械におけるベッドの水平レベルは、ワークを加工する際の精度に大きな影響を及ぼす要素の一つであり、水平レベルが所定の範囲を超えた状態のままでワークを加工すると、加工精度が悪化するという問題が発生する。そのため、通常は、上述したように、工作機械におけるベッド基準面の水平レベルを調整した状態でワークの加工を行うようにしているが、例えば、水平レベルの調整から時間が経過し、構造体の経年変化や周囲の環境変化などによって水平レベルが変化して、当該水平レベルが所定の範囲を超えたような場合には、ワークを精度良く加工することができなくなる。
そこで、ベッドの水平レベルが変化した場合に、ベッドの水平レベルを所定の範囲内に収めるよう自動的に調整する装置として、例えば、特開平4−336927号公報に開示された工作機械の自動レベリング装置が提案されている。
この自動レベリング装置は、ベッドのレベル変化を検出するレベリング検出手段と、ベッドの下方に配設され、油圧シリンダで駆動される複数のレベリングブロックと、前記レベリング検出手段によって検出されたレベル変化に係る信号に基づいて、前記油圧シリンダを制御する制御手段とから構成されている。
この自動レベリング装置によれば、レベリング検出手段によって検出されるレベル変化が所定の範囲内であるか否かにより、レベルの修正が必要であるか否かを判断し、レベル変化が所定の範囲内になく、レベルの修正が必要である場合には、制御手段による制御の下で各油圧シリンダがそれぞれのレベリングブロックを駆動し、自動的にレベリングが行われる。
特開平4−336927号公報
ところが、上記従来の自動レベリング装置においては、レベリング検出手段によって検出されるレベル変化が所定の範囲内に収まっていない場合にレベルの修正が必要であると判断し、自動的にレベリングを行うようにしているため、検出されるレベル変化が所定の範囲から外れるまではレベリングが行われない。
したがって、レベル変化が所定の範囲内にある場合には微小なレベル変化を無視することになるため、微小なレベル変化も無視することができないような極めて高い精度が要求される加工を行う場合には、要求された精度を満たすことができなくなるという問題が生じる。
一方、上記問題は、レベル修正が必要であるとする範囲を狭めることによって解消することは可能であるが、このようにした場合、微小なレベル変化が検出される度にレベリングを行うことになるため、加工効率が著しく低下するという別の問題が発生する。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであり、加工効率の著しい低下を抑えつつ、ワークを極めて高精度に加工することができる工作機械を用いたワークの加工方法及び工作機械の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、
垂直方向の支持位置を調整する調整機構、並びに支持荷重を検出するロードセルを有する複数の支持具によって支持された工作機械を用いて、ワークを加工する方法であって、
前記各支持具のロードセルによって検出される支持荷重を基に、工作機械に装着した工具とワークとを相対的に運動させたときの運動軌跡を推定し、
推定した運動軌跡と予め設定した基準運動軌跡との間の運動誤差を、運動方向に沿って所定間隔で算出するとともに、
算出した運動誤差を基に、該運動誤差を補償するように、前記工具とワークとの間の相対運動を補正して前記ワークを加工する一方、
少なくとも、算出した運動誤差の最大値が予め定めた基準値を超えているとき、又は、運動方向に沿った運動誤差の変動値が予め定めた基準値を超えているときには、アラームを発するようしたワーク加工方法に関する。
そして、この加工方法は、
ベッドと、
垂直方向の支持位置を調整する調整機構、並びに支持荷重を検出するロードセルを有し、予め定められた支持位置で前記ベッドを支持する複数の支持具と、
前記ベッド上に配設され、ワークを保持するワーク保持部と、
前記ベッド上に配設され、工具を保持する工具保持部と、
前記ワーク保持部と工具保持部とを相対的に移動させる送り装置と、
前記ワークを前記工具により目標形状に加工するための加工プログラムに従って位置制御信号を生成し、生成した位置制御信号により前記送り装置の動作を数値制御する数値制御装置とを備えた工作機械であって、
該工作機械は、更に、
前記各支持具のロードセルによって検出される支持荷重を基に、前記送り装置による工具とワークとの間の相対的な運動軌跡を推定し、推定した運動軌跡と予め設定した基準運動軌跡との間の運動誤差を、運動方向に沿って所定間隔で算出する運動誤差算出部と、
少なくとも、前記運動誤差算出部によって算出された運動誤差の最大値が予め定めた基準値を超えているとき、又は、運動方向に沿った運動誤差の変動値が予め定めた基準値を超えているときに、アラーム信号を出力する運動誤差判定部とを備え、
前記数値制御装置は、前記位置制御信号を生成するに当たり、前記運動誤差算出部によって算出された運動誤差を基に、この運動誤差を補償した前記位置制御信号を生成するように構成された工作機械によって好適に実施することができる。
上記工作機械によれば、まず、ロードセルによって検出される支持荷重を基に、前記運動誤差算出部において、工具とワークとの間の相対的な運動軌跡を推定し、当該推定した運動軌跡と予め設定した基準運動軌跡との間の運動誤差を、運動方向に沿って所定間隔で算出する。
ついで、数値制御装置は、前記算出された運動誤差を基にして、当該運動誤差を補償した位置制御信号を生成し、生成した位置制御信号によって送り装置の動作を制御して、工具保持部とワーク保持部とを相対的に移動させる。尚、数値制御装置が運動誤差を補償した位置制御信号を生成する態様としては、加工プログラム中に指定された指令がある場合にはその指令に従って、前記運動誤差を補償した位置制御信号を生成する態様や、加工プログラム中に指定された指令があるか否かに関わらず、一連の処理として、算出された運動誤差を補償した位置制御信号を生成する態様を例示することができる。
このように、上記工作機械においては、運動誤差を補償した位置制御信号を生成して、これによって送り装置の動作を制御し、工具保持部とワーク保持部とを相対的に移動させるようにしている。そのため、微小な運動誤差に対しては、工具保持部とワーク保持部とを運動誤差が補償された状態で相対的に移動させてワークを加工することができ、加工効率の著しい低下を抑えつつ、ワークを高精度に加工することができる。
また、上記ワーク加工方法は、
ベッドと、
垂直方向の支持位置を調整する調整機構、並びに支持荷重を検出するロードセルを有し、予め定められた支持位置で前記ベッドを支持する複数の支持具と、
前記ベッド上に配設され、ワークを保持するワーク保持部と、
前記ベッド上に配設され、工具を保持する工具保持部と、
前記ワーク保持部と工具保持部とを相対的に移動させる送り装置と、
前記ワークを前記工具により目標形状に加工するための加工プログラムに従って位置制御信号を生成し、生成した位置制御信号により前記送り装置の動作を数値制御する数値制御装置とを備えた工作機械であって、
該工作機械は、更に、
前記各支持具のロードセルによって検出される支持荷重を基に、前記送り装置による工具とワークとの間の相対的な運動軌跡を推定し、推定した運動軌跡と予め設定した基準運動軌跡との間の運動誤差を、運動方向に沿って所定間隔で算出する運動誤差算出部と、
少なくとも、前記運動誤差算出部によって算出された運動誤差の最大値が予め定めた基準値を超えているとき、又は、運動方向に沿った運動誤差の変動値が予め定めた基準値を超えているときに、アラーム信号を出力する運動誤差判定部と、
前記数値制御装置によって生成される位置制御信号を逐次受信し、前記運動誤差算出部によって算出された運動誤差を基に、受信した位置制御信号に対する補正信号を生成して、生成した補正信号を前記数値制御装置における位置制御信号に加算する位置補正部とを備えた工作機械によっても好適に実施することができる。
この工作機械によれば、上記と同様に、まず、前記運動誤差算出部において、前記運動誤差を運動方向に沿って所定間隔で算出する。
次に、数値制御装置で生成される位置制御信号を位置補正部が逐次受信し、当該位置補正部は、前記算出された運動誤差を基にして、受信した位置制御信号に対する補正信号を生成し、生成した補正信号を数値制御装置における位置制御信号に加算する。そして、前記数値制御装置は、補正信号が加算された位置制御信号によって送り装置の動作を制御して、工具保持部とワーク保持部とを相対的に移動させる。
このように、この工作機械においては、算出された運動誤差を補正する補正信号を生成し、これを位置制御信号に加算し、当該補正信号が加算された位置制御信号により送り装置の動作を制御するようにしている。したがって、上記と同様に、微小な運動誤差に対しては、当該運動誤差が補正された状態で工具保持部とワーク保持部とを相対的に移動させてワークを加工することができ、加工効率の著しい低下を抑えつつ、ワークの加工を高精度に行うことができる。
ところで、算出された運動誤差の値が大き過ぎる場合や、運動方向に沿った運動誤差の変動値が大き過ぎる場合には、運動誤差を補償するように工具保持部とワーク保持部とを相対的に移動させると加工精度が低下する、例えばワーク加工面の平面度などの形状精度や面粗度が悪くなるなどいった問題が生じる虞がある。
そこで、本発明に係る工作機械においては、前記運動誤差算出部で算出された運動誤差が運動誤差判定部へと送信され、当該運動誤差判定部において、前記算出した運動誤差の最大値と予め定めた基準値とを比較して、算出した運動誤差の最大値が基準値を超えている場合、或いは、前記運動方向に沿った運動誤差の変動値と予め定めた基準値とを比較して、算出した運動誤差の変動値が基準値を超えている場合には、当該運動誤差判定部がアラーム信号を出力するように構成されている。尚、アラーム信号が出力された場合に採り得る態様としては、例えば、加工を停止させるといった態様や、操作盤に警告文を表示するなどして作業者に支持位置の調整を促すようにする態様が挙げられる。
したがって、本発明に係る工作機械によれば、算出された運動誤差の値や運動方向に沿った運動誤差の変動値が所定の基準値よりも大きい場合、運動誤差を基に当該運動誤差を補償するように工具保持部とワーク保持部とを相対移動させた際に加工精度が低下するという問題の発生を防止することができる。
尚、前記運動誤差算出部は、予め取得された、前記各支持具に作用する支持荷重と、前記工具とワークとの間の相対的な運動軌跡との関係式と、前記各支持具のロードセルによって検出される支持荷重とを基に、前記工具とワークとの間の相対的な運動軌跡を推定するように構成しても良い。この場合、予め取得された関係式を用いることができるため、スムーズにワークの加工を行うことができる。
以上のように、本発明に係る工作機械を用いたワークの加工方法及び工作機械によれば、加工効率の低下を抑えつつ、ワークの加工を高精度に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る工作機械の外観を示す概略図である。 図1における矢示A方向から見た平面図である。 工作機械を地面に支持するのに用いられる支持具の外観を示す概略図である。 本発明の一実施形態における数値制御装置の構成例を示すブロック図である。 運動軌跡を推定する方法を説明するための図である。 影響係数の説明に用いる図である。 影響係数の説明に用いる図である。 運動誤差を算出する方法を説明するための図である。 本発明の他の実施形態における数値制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態における運動軌跡を推定する方法の説明に用いる図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
[1.工作機械の全体構成]
図1及び図2に示すように、本例の工作機械1は、支持具30を介して地面に配設され、上面に2つの案内部3,4(第1案内部3及び第2案内部4)が並設されたベッド2と、下面に2つの摺動部6,7(第1摺動部6及び第2摺動部7)が設けられ、これら2つの摺動部6,7が前記2つの案内部3,4に係合して水平方向におけるX軸方向に移動自在な状態でベッド2上に配設されたテーブル5と、前記ベッド2の上面に配設されたコラム8と、当該コラム8に支持され、上下方向たるY軸方向に移動自在に設けられたクイル9と、X軸及びY軸の双方と直交するZ軸方向に移動自在、且つ軸線がZ軸方向と平行な軸線中心に回転自在に前記クイル9に支持された主軸頭10と、当該主軸頭10に支持され、先端部に工具Tが装着される主軸11とを備えている。
また、前記工作機械1は、前記2本の案内部3,4の間にこれと平行に設けられた送りねじ16、前記テーブル5の下面に固設され、前記送りねじ16と螺合するナット17及び前記送りねじ16を軸中心に回転させるX軸用サーボモータ18とからなり、前記テーブル5をX軸方向に移動させるX軸送り機構15の他、Y軸用サーボモータ21などからなり、前記主軸頭9をY軸方向に移動させるY軸送り機構20と、Z軸用サーボモータ26などからなり、前記クイル10をZ軸方向に移動させるZ軸送り機構25とを備え、更に、当該工作機械1は、前記X軸送り機構15、Y軸送り機構20及びZ軸送り機構25の作動などを制御する数値制御装置40を備えている。
また、図3に示すように、ベッド2を支持する支持具30は、平板状の基台31と、外周面にねじ溝が形成されたボルト部32a及びこれを支持する基部32bからなり、前記基台31上に配設され、垂直方向の支持位置を調整するジャッキ部32と、前記基部32bの内部に配設され、自身に作用する荷重を測定するロードセル33と、このロードセル33によって測定された荷重データを送信する送信コード34と、この送信コード34を介し、前記ロードセル33から荷重データを受信し、受信した荷重データを無線によって前記数値制御装置40に送信する送信機35とから構成されている。当該支持具30は、前記ベッド2の下面に形成された取付用ねじ穴2aに前記ボルト部32aを螺合させることによってベッド2を支持するようになっており、ベッド2からの荷重はボルト部32aを介してロードセル33に伝達されるようになっている。尚、ボルト部32aを回転させる(ジャッキ部32を操作する)ことによって、ベッド2の支持位置を調整することができるようになっている。また、本例は、10個の支持具30によってベッド2を支持する態様とし、これら10個の支持具30は、その5個を1つの列として、ベッド2における、図2の紙面に向かって左右の両側に、前記第1及び第2案内部3,4の案内方向(X軸方向)と平行な列となるように配設されており、各列において、支持具30同士は一定の間隔を空けて配設されている。
[2.数値制御装置の構成]
前記数値制御装置40の構成(機能ブロック)を、図4を用いて説明する。同図に示すように、数値制御装置40は、加工プログラム記憶部41、プログラム解析部42、位置生成部43、位置制御部44、速度制御部45、電流制御部46、運動軌跡推定部47、影響係数記憶部48、運動誤差算出部49、基準運動軌跡記憶部50、位置補正部51及び運動誤差判定部52から構成される。
前記加工プログラム記憶部41は、予め作成された加工プログラムを記憶する機能部であり、記憶された加工プログラムを前記プログラム解析部42へ送信する。
前記プログラム解析部42は、前記加工プログラム記憶部41から受信した加工プログラムを解析して、前記X軸送り機構15、Y軸送り機構20及びZ軸送り機構25の送り速度や移動位置などに関する指令を抽出し、抽出した指令を前記位置生成部43へと送信する。
前記位置生成部43は、プログラム解析部42から受信した信号を基に予め定められた時定数を加味してX軸送り機構15、Y軸送り機構20及びZ軸送り機構25の時間あたり(予め設定された時間あたり)の移動目標位置に関する信号(制御信号たる動作指令信号)を生成し、これを前記位置制御部44及び前記位置補正部51へ逐次送信する。
前記位置制御部44は、前記位置生成部43から送信される動作指令信号(位置制御信号)と、前記位置補正部51から送信される補正信号とに基づいて速度指令信号を生成し、生成した速度指令信号を前記速度制御部45へ送信する。
前記速度制御部45は、前記位置制御部44から送信される速度指令信号と、適宜X軸用サーボモータ18、Y軸用サーボモータ21及びZ軸用サーボモータ26にそれぞれ設けられた位置検出器(図示せず)から送信(フィードバック)される実際の速度データとの偏差に基づいて電流指令信号を生成し、生成した電流指令信号を前記電流制御部46へ送信する。
また、前記電流制御部46は、前記速度制御部45から送信される電流指令信号と、フィードバックされる実際の電流信号との偏差に基づいた駆動電流を前記X軸用サーボモータ18、Y軸用サーボモータ21及びZ軸用サーボモータ26にそれぞれ送信する。そして、かかる駆動電流によってX軸用サーボモータ18、Y軸用サーボモータ21及びZ軸用サーボモータ26の作動がそれぞれ制御される。
前記運動軌跡推定部47は、前記10個の支持具30における各ロードセル33によって検出された荷重値が前記送信機35からそれぞれ送信され、当該送信された荷重値と、前記影響係数記憶部48に格納されている影響係数行列とを基にして、ワークWと工具Tとの相対的な運動軌跡を推定し、当該推定した運動軌跡を前記運動誤差算出部49に送信する。
運動軌跡の推定は、まず、以下に示す数式1を使用し、前記送信された荷重値を基にして、第1及び第2案内部3,4における10カ所(図5中のY〜Y10)についての垂直方向(Y軸方向)における高さ位置を算出する。
Figure 0006501529
上記数式1において、F10は10行1列の行列であり、f〜f10はそれぞれX〜X10の箇所にある支持具30のロードセル33によってそれぞれ検出された荷重値である。また、S10は10行1列の行列であり、s〜s10は第1案内部3及び第2案内部4における10カ所(図5中のY〜Y10)の高さ位置である。更に、A10,10は10行10列の行列(影響係数行列)であり、行列中のa1,1〜a10,10は、後述するように、予め算出された値であって、各支持具30のロードセル33により検出される荷重値が第1及び第2案内部3,4における前記10カ所の高さ位置に与える影響の度合いを表す係数である。尚、前記荷重値は、実際の値を用いるようにしても良いし、予め設定された基準値からの変動値を用いるようにしても良く、実際の値を用いた場合には、算出される高さ位置も実際の位置が得られ、基準値からの変動値を用いた場合には、得られる高さ位置も実際の高さ位置から基準高さ位置を差し引いた位置(以下、「変動位置」という)となる。
そして、算出された前記10カ所についての高さ位置又は変動位置を基にして、ワークWと工具Tとの相対的な運動軌跡を推定する。具体的には、図5に示すように、第1及び第2案内部3,4におけるY〜Y10の箇所での高さ位置又は変動位置を基にCAE解析等を利用して、テーブル5をX軸方向に沿って移動させた際の、主軸11の軸線(図5中の一点鎖線L)を含むY−Z平面とテーブル5上面(基準面)とが交差する点P(交点P)の高さ位置又は変動位置をテーブル5の移動方向(X軸方向)に沿って所定の間隔で算出し、算出した位置を結んだ線をワークWと工具Tとの相対的な運動軌跡と推定する方法を例示することができる。本例では、ワークWがテーブル5上面に載置されるため、当該テーブル5上面に点Pを設定するようして、この点Pの高さ位置又は変動位置を基にして運動軌跡を推定するようにしている。尚、図5においては、ワークの図示を省略した。
尚、前記影響係数行列は、予め算出したものが前記影響係数記憶部48に格納されており、当該影響係数記憶部48から前記運動軌跡推定部47へ適宜送信されるようになっている。
ここで、影響係数記憶部48に格納される影響係数行列は、本願発明者らが以下に述べる知見に基づいて定めたものである。
本願発明者らは、上面に平行な2本の案内部G1,G2が設けられたベッドBを12個の支持具(図6におけるJ1〜J12)を用いて地面の上に支持した状態(図6参照)で、各支持具J1〜J12に作用している荷重及び2本の案内部G1,G2における16カ所(図6において1〜16の番号を付した箇所)の高さ位置を測定したところ、図7に示すように、一方の案内部G1については、その高さ位置の分布が7の番号を付した箇所を頂点とした中凸状になっており、他方の案内部G2については、その高さの位置の分布が13の番号を付した箇所を頂点とする中凸状になっていた。そこで、2つの支持具J5,J6の支持位置を上方向に移動させ、当該2つの支持具J5,J6に作用する荷重を大きくしたところ、6、7及び8の番号を付した箇所の高さ位置は大きく減少し、12、13及び14の番号を付した箇所の高さ位置にも多少の変化が見られた。このことは、案内部上の所定の箇所における高さ位置には、当該所定の箇所の近傍に配置された支持具に作用する荷重値が大きな影響を与えるものの、他の支持具の荷重値も少なからず影響を与えることを意味している。本願発明者らは、これらのことから、各箇所の高さ位置に対して各支持具が影響を及ぼす程度の度合いを影響係数として算出することにより、全ての支持具の荷重値を基にして、各箇所の高さ位置を算出できるという知見を得た。
具体的に、各支持具が各箇所の高さ位置に対して影響を及ぼす度合いである影響係数からなる影響係数行列は、次のようにして算出することができる。本例においては、まず、10個の支持具30によってベッド2を支持している状態で、いずれか1個の支持具30におけるジャッキ部32を操作して、当該ジャッキ部32を操作した支持具30及びジャッキ部32を操作していない支持具30における各ロードセル33によって検出された荷重値を記録するとともに、その際の第1及び第2案内部3,4における前記10カ所の高さ位置又は変動位置を記録する。以下同様に、残り9個の支持具30におけるジャッキ部32をそれぞれ順次操作して、ジャッキ部32を操作した支持具30及びジャッキ部32を操作していない支持具30におけるロードセル33により検出された荷重値、及びその際の第1及び第2案内部3,4における前記10カ所の高さ位置又は変動位置をそれぞれ記録する。そして、この得られた荷重値及び高さ位置又は変動位置を基にして、以下に示す数式2を用いて影響係数行列を算出する。
Figure 0006501529
尚、数式2において、F10,10’は10行10列の行列であり、行列中のf1,1〜f10,10は、上述した10個のロードセル33によって検出された荷重値であり、具体的には、10個の支持具30の内の1個(図5におけるXの箇所にある支持具)におけるジャッキ部32を操作して、ジャッキ部32を操作した支持具30におけるロードセル33によって検出した荷重値がf1,1、操作していない他の支持具30(図5におけるX〜X10の箇所にある支持具)におけるロードセル33の荷重値がそれぞれf2,1〜f10,1である。同様に、別の支持具30(図5におけるXの箇所にある支持具)におけるジャッキ部32を操作して、ジャッキ部32を操作した支持具30におけるロードセル33によって検出した荷重値をf2,2、ジャッキ部32を操作していない支持具30(図5におけるX,X〜X10の位置にある支持具)におけるロードセル33の荷重値がそれぞれf1,2、f3,2〜f10,2であり、f3,1〜f10,10についても同様に、他の1個の支持具30におけるジャッキ部32を操作して、当該ジャッキ部32を操作した支持具30のロードセル33によって検出した荷重値及びジャッキ部32を操作していない支持具30のロードセル33によって検出した荷重値である。
また、S10,10’は10行10列の行列であり、行列中のs1,1〜s10,10は、上述したように、支持具30のジャッキ部32を操作した際の第1及び第2案内部3,4における前記10カ所の高さ位置又は変動位置であり、具体的には、Xの箇所にある支持具30のジャッキ部32を操作した際の、Y〜Y10の箇所における高さ位置又は変動位置がs1,1〜s10,1であり、同様に、X〜X10の箇所にある支持具30のジャッキ部32を操作した際の、Y〜Y10の箇所における高さ位置又は変動位置がs1,2〜s10,10である。
次に、図8を参照して、前記運動誤差算出部49の機能について説明する。尚、図8は、横軸を工作機械1のX軸、縦軸を工作機械1のY軸とした場合における、前記推定した運動軌跡(実線)と基準運動軌跡(点線)とを模式的に表した図である。同図に示すように、運動誤差算出部49は、前記運動軌跡推定部47から送信される推定した運動軌跡(実線)と、前記基準運動軌跡記憶部50に格納されている基準運動軌跡(点線)との間の運動誤差(図8中のΔt)を、ワークWと工具Tとの相対的な運動方向に沿って所定間隔で算出し、算出した運動誤差を位置補正部51及び運動誤差判定部52へ送信する。尚、本例の「運動誤差」とは、推定した運動軌跡と基準運動軌跡との間におけるY軸方向に沿った高さ位置の差であって、より具体的に言えば、主軸11の軸線を含むY−Z平面におけるワークWと工具Tとの間のY軸方向に沿った相対的な位置誤差である。
前記位置補正部51は、前記運動誤差算出部49から送信された運動誤差を基にして、前記位置生成部43から送信される位置制御信号に対する補正信号を生成し、当該生成した補正信号を、位置生成部43から位置制御部44へ送信される位置制御信号に加算する。
前記運動誤差判定部52は、前記運動誤差算出部49から受信した運動誤差の最大値が予め定めた基準値を超えている、即ち、運動方向に沿って所定間隔で算出した複数の運動誤差のうちのいずれか1つでも所定の基準値を超えているものがある場合、或いは、前記運動誤差算出部49から受信した運動誤差の、運動方向(X軸方向)に沿った変動値が予め定めた基準値を超えている、言い換えれば、受信した運動誤差と、これより1つ前に受信した運動誤差との差が所定の基準値を超えている場合にアラーム信号を出力する。
次に、以上のように構成された本実施形態の工作機械1を用い、ワークWを加工する過程について以下説明する。
工作機械1においては、まず、加工プログラム記憶部41に格納された加工プログラムがプログラム解析部42によって読み出され、当該プログラム解析部42により加工プログラム中の送り速度や移動位置などに関する指令が抽出され、抽出された指令が位置生成部43へ送信される。
そして、位置生成部43は、プログラム解析部42から送信された信号を基に、動作指令信号を生成して、これを位置制御部44及び位置補正部51に送信する。
ところで、工作機械によるワークの加工においては、ベッドの水平レベルが加工精度に大きな影響を及ぼす要素の1つであるため、加工途中でベッドの水平レベルが変化して、当該水平レベルが所定の範囲を超えた状態のまま加工を続けると、加工精度が悪化するという問題がある。また、水平レベルが所定の範囲を超えてから当該水平レベルを調整するようにしたとしても、所定の範囲を超えるまでの間は水平レベルの調整が行われないため、微小ながらも加工精度が悪化し、極めて高い加工精度が要求される場合に対応することができないという問題がある。
そこで、本実施形態に係る工作機械1においては、10個の支持具30に作用する荷重値を各ロードセル33により検出し、検出した荷重値を基にして、ワークWと工具Tとの間の相対的な運動軌跡を推定し、当該推定した運動軌跡を基に運動誤差を算出するようにして、この算出した運動誤差を基に生成した補正信号を、位置生成部43から位置制御部44へ送信される動作指令信号(位置制御信号)に補正信号を加算するように構成している。
具体的に言えば、まず、10個の支持具30のロードセル33によって検出された荷重値が運動軌跡推定部47へ送信される。ついで、運動軌跡推定部47は、上述したように、受信した荷重値と影響係数記憶部48に格納された影響係数行列とを基にしてワークWと工具Tとの間の相対的な運動軌跡を推定し、当該推定した運動軌跡を運動誤差算出部49に送信する。
そして、運動誤差算出部49は、受信した運動軌跡と基準運動軌跡記憶部50に格納された基準運動軌跡とを基にして、推定した運動軌跡と基準運動軌跡との間の運動誤差を算出し、当該算出した運動誤差を位置補正部51及び運動誤差判定部52に送信する。
ついで、位置補正部51は、受信した運動誤差を基にして、位置生成部43から送信された位置制御信号に対する補正信号を生成し、位置生成部43から位置制御部44へ送信される位置制御信号に補正信号を加算する。
このように、工作機械1においては、推定した運動軌跡と基準運動軌跡との間の運動誤差、言い換えれば、その時点での水平レベルと基準水平レベルとの間のずれを算出するようにして、その運動誤差が微小であってもこれを補正する信号を位置制御信号に加算するようにしているため、位置制御部44に対して、運動誤差が補正された位置制御信号が送信される。
ついで、位置制御部44は、補正信号が加算された位置制御信号を基に速度指令信号を生成して速度制御部45に送信し、速度制御部45は受信した速度指令信号を基に電流指令信号を生成して電流制御部46に送信し、電流制御部46は受信した電流指令信号を基に駆動指令信号を生成してX軸用サーボモータ18、Y軸用サーボモータ21及びZ軸用サーボモータ26にそれぞれ送信し、かかる駆動指令信号によってX軸用サーボモータ18、Y軸用サーボモータ21及びZ軸用サーボモータ26がそれぞれ駆動、制御される。
尚、その際、X軸用サーボモータ18、Y軸用サーボモータ21及びZ軸用サーボモータ26にそれぞれ設けられた適宜位置検出器からフィードバックされる現在速度データによって、速度に関する追従誤差が補償され、実電流信号のフィードバックによって、電流に関する追従誤差が補償される。
尚、運動誤差算出部49において算出した運動誤差の最大値が大きすぎる場合や、運動方向(X軸方向)に沿った運動誤差の変動値が大きすぎる場合に、運動誤差を補正する補正信号を位置制御信号に加算して加工を行うと、ワークWと工具Tとを滑らかに相対移動させることができなくなり、結果的に加工面の形状精度や面粗度などが悪くなる、即ち、高い加工精度を維持することができなくなるといった問題が生じる可能性がある。
そこで、工作機械1においては、算出した運動誤差が運動誤差算出部49から運動誤差判定部52へ送信されるようになっており、上述したように、運動誤差判定部52は、受信した運動誤差の最大値が所定の基準値を超えているか否か、又は運動方向に沿った運動誤差の変動値が所定の基準値を超えているか否かを判別し、最大値が所定の基準値を超えている、又は変動値が所定の基準値を超えていると判断した場合には、アラーム信号を出力する。尚、アラーム信号の出力先としては、報知手段を制御する機能部、例えば、操作パネルの表示を制御する機能部や、工作機械1に設けられる警告灯の点灯を制御する機能部を例示することができ、この場合、操作パネル上に警告文を表示する方法や、警告灯を点灯させる方法などによって、運動誤差の最大値が基準値を超えている、或いは変動値が基準値を超えていることが作業者に知らされる。
このように、加工精度を維持することができない可能性があること(運動誤差の最大値が基準値を超えていること、或いは変動値が基準値を超えていること)を作業者に知らせることにより、ワークWの加工を停止して、水平レベルの調整作業を実施することを作業者に促すことができる。
以上のように、本実施形態に係る工作機械1によれば、支持具30に作用する荷重値を基にして前記運動誤差を算出し、当該算出した運動誤差分を補正した位置制御信号によってX軸送り機構15、Y軸送り機構20及びZ軸送り機構25の作動を制御するようにしているため、たとえ運動誤差が微小であってもこれを補正してワークWを加工することができ、極めて高い加工精度を実現することができる。また、補正だけでは対応することができない運動誤差が生じている場合には、その旨を作業者に通知して水平レベルの調整作業を実施することを促し、作業者が水平レベルの調整を行うことで高い加工精度を維持することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、上記数式1は、10個のロードセル33で検出される荷重値を基にして、第1及び第2案内部3,4の各箇所(Y〜Y10の10カ所)における高さ位置又は変動位置を算出する式であるが、これをn個のロードセル33で検出される荷重値を基にして、第1及び第2案内部3,4におけるmカ所の高さ位置又は変動位置を求める式として一般化すると、以下に示す数式3となる。
Figure 0006501529
尚、上記数式3において、Fはn行1列の行列であり、f〜fはそれぞれn個のロードセル33によって検出された荷重値である。また、Sはm行1列の行列であり、s〜sはそれぞれ第1及び第2案内部3,4におけるmカ所の高さ位置(高さ位置の変動値)である。更に、Aはm行n列の行列(影響係数行列)であり、a1,1〜am,nは、予め算出される値であって、支持具30に作用する荷重が前記mカ所の高さ位置に与える影響の度合いを表す定数である。
また、上記数式2を、n個のロードセルで検出される荷重値と、第1及び第2案内部3,4におけるmカ所の高さ位置又は変動位置とから影響係数を算出する式(数式4)として一般化することができる。尚、nとmとは同じ値であることが好ましい。
Figure 0006501529
この数式4において、F’はn行m列の行列であり、f1,1〜fn,mは、上記と同様に、n個の支持具30の内の1個のジャッキ部32を順次操作して、当該ジャッキ部32を操作した支持具30のロードセル33により検出された荷重値及びジャッキ部32を操作していない支持具30のロードセル33により検出された荷重値である。また、S’はm行m列の行列であり、s1,1〜sm,mは、それぞれ支持具30を操作した際の第1及び第2案内部3,4における前記mカ所の運動軌跡である。そして、Aは、上記と同様に、m行n列の行列であり、a1,1〜am,nは、前記荷重値及び運動軌跡から数式4によって算出される値である。
更に、上例においては、位置補正部51で運動誤差を基にした補正指令が生成され、当該位置補正部51が位置制御信号に補正指令を加算するようにしているが、これに限られるものではなく、位置生成部において、運動誤差を補正した位置制御信号が生成され、当該運動誤差を補正した位置制御信号が位置制御部に送信されるようにしても良い。
この場合、図9に示すように、数値制御装置40’は、加工プログラム記憶部41、プログラム解析部42、位置生成部43’、位置制御部44、速度制御部45、電流制御部46、運動軌跡推定部47、影響係数記憶部48、運動誤差算出部49’、基準運動軌跡記憶部50及び運動誤差判定部52から構成される。尚、加工プログラム記憶部41、プログラム解析部42、位置制御部44、速度制御部45、電流制御部46、運動軌跡推定部47、影響係数記憶部48、基準運動軌跡記憶部50及び運動誤差判定部52は、前記数値制御装置40を構成する機能部と同一である。
この数値制御装置40’において、前記運動誤差算出部49’は、算出した運動誤差を位置生成部43’へ送信し、位置生成部43’は、プログラム解析部42から受信した信号と運動誤差算出部49’から受信した運動誤差とを基に、運動誤差が補正された位置制御信号を生成して位置制御部44へ送信する。
尚、位置生成部43’は、加工プログラム中の所定のコードが書き込まれている場合にのみ運動誤差が補正された位置制御信号を生成し、所定のコードが書き込まれていない場合にはプログラム解析部42から受信した信号のみを基にして位置制御信号を生成する構成であっても良いし、加工プログラム中に所定のコードが書き込まれているか否かにかかわらず、運動誤差を補正した位置制御信号を生成する構成であっても良い。
このように、位置生成部43’において、運動誤差を補正した位置制御信号を生成するようにしても、上例と同様に、運動誤差分を補正した位置制御信号によってX軸送り機構15、Y軸送り機構20及びZ軸送り機構25の作動を制御することができ、微小な運動誤差が生じたとしてもこれを補正して高精度にワークWを加工することができる。
また、本例においては、運動誤差が補正された位置制御信号が位置制御部44に送信される態様としたが、これに限られるものではなく、運動誤差に加えて、ピッチエラーや真直度が補正された位置制御信号が位置制御部44に送信されるようにしても良い。
また、上例では、運動軌跡を推定する際に、主軸11の軸線を含むY−Z平面とテーブル5上面とが交差する点Pを補正の対象となる点(補正対象点)として、当該点Pの高さ位置又は変動位置をテーブル5の移動方向に沿って所定の間隔で算出するようにしたが、補正対象点はこれに限られるものではなく、他の任意の点を補正対象点としても良い。
例えば、図10に示すように、前記Y〜Y10の箇所のうち、テーブル5上面の4隅(図10中における点P5a、点P5b、点P5c、点P5d)にそれぞれ最も近い箇所(図10においては、点P5aはY、点P5bはY、点P5cはY10、点P5dはY)の高さ位置又は変動位置を前記4つの点P5a,P5b,P5c,P5dにおける高さ位置又は変動位置とし、これら4つの点P5a,P5b,P5c,P5dの座標を基にCAE解析等を利用して算出される中心点P’を補正対象点としても良い。この場合、当該中心点P’の高さ位置又は変動位置をテーブル5の移動方向に沿って所定間隔で算出し、算出した位置を結んだ線を運動軌跡と推定することができる。なお、テーブル5上面の4隅に対して最も近い箇所及び二番目に近い箇所(例えば、図10においては、点P5aはY、Y)の高さ位置又は変動位置とテーブル5上面の4隅のX軸方向位置に基づき、補間計算で求めた高さ位置又は変動位置(例えば、点P5aのX軸方向位置がY、Yの中間位置であった場合、点P5aの高さ位置又は変動位置をY、Yの平均値とする)を前記4つの点P5a,P5b,P5c,P5dにおける高さ位置又は変動位置とし、上記と同様に、これら4つの点P5a,P5b,P5c,P5dの座標を基にCAE解析等を利用して算出される中心点P’を補正対象点としても良い。
また、上例においては、受信した運動誤差の最大値が基準値を超えている、或いは運動誤差の変動値が基準値を超えていると判定され、運動誤差判定部52からアラーム信号が出力された場合に、操作パネルや警告灯などの報知手段によって、その旨を作業者に対して通知する態様としたが、これに限られるものではなく、作業者に対して通知することなく、ワークWの加工を停止するようにしても良い。
1 工作機械
2 テーブル
3 第1案内部
4 第2案内部
5 テーブル
8 コラム
9 クイル
10 主軸頭
11 主軸
15 X軸送り機構
18 X軸用サーボモータ
20 Y軸送り機構
21 Y軸用サーボモータ
25 Z軸送り機構
26 Z軸用サーボモータ
30 支持具
32 ジャッキ部
33 ロードセル
35 送信機
40 数値制御装置
41 加工プログラム記憶部
42 プログラム解析部
43 位置生成部
44 位置制御部
45 速度制御部
46 電流制御部
47 運動軌跡推定部
48 影響係数記憶部
49 運動誤差算出部
50 運動軌跡記憶部
51 位置補正部
52 運動誤差判定部
T 工具
W ワーク

Claims (5)

  1. 垂直方向の支持位置を調整する調整機構、並びに支持荷重を検出するロードセルを有する複数の支持具によって支持された工作機械を用いて、ワークを加工する方法であって、
    前記各支持具のロードセルによって検出される支持荷重を基に、工作機械に装着した工具とワークとを相対的に運動させたときの運動軌跡を推定し、
    推定した運動軌跡と予め設定した基準運動軌跡との間の運動誤差を、運動方向に沿って所定間隔で算出するとともに、
    算出した運動誤差を基に、該運動誤差を補償するように、前記工具とワークとの間の相対運動を補正して前記ワークを加工する一方、
    少なくとも、算出した運動誤差の最大値が予め定めた基準値を超えているとき、又は、運動方向に沿った運動誤差の変動値が予め定めた基準値を超えているときには、アラームを発するようしたことを特徴とする、工作機械を用いたワークの加工方法。
  2. 前記各支持具に作用する支持荷重と、前記工具とワークとの間の相対的な運動軌跡との関係式を予め取得しておき、
    前記関係式と、前記各支持具のロードセルによって検出される支持荷重とを基に、前記工具とワークとの間の相対的な運動軌跡を推定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の、工作機械を用いたワークの加工方法。
  3. ベッドと、
    垂直方向の支持位置を調整する調整機構、並びに支持荷重を検出するロードセルを有し、予め定められた支持位置で前記ベッドを支持する複数の支持具と、
    前記ベッド上に配設され、ワークを保持するワーク保持部と、
    前記ベッド上に配設され、工具を保持する工具保持部と、
    前記ワーク保持部と工具保持部とを相対的に移動させる送り装置と、
    前記ワークを前記工具により目標形状に加工するための加工プログラムに従って位置制御信号を生成し、生成した位置制御信号により前記送り装置の動作を数値制御する数値制御装置とを備えた工作機械であって、
    該工作機械は、更に、
    前記各支持具のロードセルによって検出される支持荷重を基に、前記送り装置による工具とワークとの間の相対的な運動軌跡を推定し、推定した運動軌跡と予め設定した基準運動軌跡との間の運動誤差を、運動方向に沿って所定間隔で算出する運動誤差算出部と、
    少なくとも、前記運動誤差算出部によって算出された運動誤差の最大値が予め定めた基準値を超えているとき、又は、運動方向に沿った運動誤差の変動値が予め定めた基準値を超えているときに、アラーム信号を出力する運動誤差判定部とを備え、
    前記数値制御装置は、前記位置制御信号を生成するに当たり、前記運動誤差算出部によって算出された運動誤差を基に、この運動誤差を補償した前記位置制御信号を生成するように構成されていることを特徴とする工作機械。
  4. ベッドと、
    垂直方向の支持位置を調整する調整機構、並びに支持荷重を検出するロードセルを有し、予め定められた支持位置で前記ベッドを支持する複数の支持具と、
    前記ベッド上に配設され、ワークを保持するワーク保持部と、
    前記ベッド上に配設され、工具を保持する工具保持部と、
    前記ワーク保持部と工具保持部とを相対的に移動させる送り装置と、
    前記ワークを前記工具により目標形状に加工するための加工プログラムに従って位置制御信号を生成し、生成した位置制御信号により前記送り装置の動作を数値制御する数値制御装置とを備えた工作機械であって、
    該工作機械は、更に、
    前記各支持具のロードセルによって検出される支持荷重を基に、前記送り装置による工具とワークとの間の相対的な運動軌跡を推定し、推定した運動軌跡と予め設定した基準運動軌跡との間の運動誤差を、運動方向に沿って所定間隔で算出する運動誤差算出部と、
    少なくとも、前記運動誤差算出部によって算出された運動誤差の最大値が予め定めた基準値を超えているとき、又は、運動方向に沿った運動誤差の変動値が予め定めた基準値を超えているときに、アラーム信号を出力する運動誤差判定部と、
    前記数値制御装置によって生成される位置制御信号を逐次受信し、前記運動誤差算出部によって算出された運動誤差を基に、受信した位置制御信号に対する補正信号を生成して、生成した補正信号を前記数値制御装置における位置制御信号に加算する位置補正部とを備えていることを特徴とする工作機械。
  5. 前記運動誤差算出部は、予め取得された、前記各支持具に作用する支持荷重と、前記工具とワークとの間の相対的な運動軌跡との関係式と、前記各支持具のロードセルによって検出される支持荷重とを基に、前記工具とワークとの間の相対的な運動軌跡を推定するように構成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の工作機械。
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