JP6499759B2 - 鉄道車両の排障装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の線路からの脱線及び線路上の障害物の検知が可能な鉄道車両の排障装置に関する。
鉄道車両では、線路からの脱線及び線路上の障害物の検知が求められることがある。例えば、特許文献1には、図12に示すような脱線及び障害物の検知が可能な鉄道車両の排障装置100が開示されている。
この排障装置100は、線路を横断するように延びる衝突バー111と、この衝突バー111の両端部に連結された一対の作動部材112(図12では一方の作動部材のみを図示)と、これらの作動部材112を支持する一対の支持部材120を含む。各作動部材112は、衝突バー111の両端部から後方に向かって斜め上方に延びている。また、各作動部材112は、支持部材120と関節ジョイント140によって回転可能に連結されているとともに、固定手段150によって支持部材120に対する回転が拘束されている。固定手段150は、例えばシェアピンである。
支持部材120には、作動部材112までの距離を計測する距離センサ130が取り付けられている。鉄道車両が脱線すると、衝突バー111とレールとの衝突により固定手段150が破壊され、作動部材112が上方に回転する。一方、線路上に障害物があると、衝突バー111と障害物との衝突により固定手段150が破壊され、作動部材112が後方に回転する。それ故に、距離センサ130によって作動部材112までの距離の増減を検出することにより、脱線及び障害物を検知することができる。
シンガポール出願公開第187359号公報
しかしながら、図12に示す排障装置100では、一たび脱線又は障害物の検知が行われると固定手段150が破壊されるため、排障装置100を再使用することができない。
そこで、本発明は、少なくとも障害物の検知後に再使用が可能な鉄道車両の排障装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の鉄道車両の排障装置は、脱線及び障害物の検知が可能な鉄道車両の排障装置であって、台車の前方で線路を横断するように延びる衝突バーと、前記衝突バーの両端部に連結された一対の作動部材と、前記一対の作動部材を、前記衝突バーよりも後方かつ上方で車幅方向に延びる回転シャフトを介して支持する一対の支持部材と、前記一対の作動部材のそれぞれを正規位置に維持する弾性体であって、当該弾性体の弾性変形により前記作動部材が前記回転シャフト回りに少なくとも後方へ回転することを許容する弾性体と、前記一対の作動部材の少なくとも一方が上方へ所定角度以上回転したときに第1信号を発生するとともに前記作動部材が後方へ所定角度以上回転したときに第2信号を発生する信号発生器と、を備える、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、鉄道車両が脱線すると、衝突バーとレールとの衝突により作動部材が上方に所定角度以上回転して信号発生器が第1信号を発生する。一方、線路上に衝突バーとの衝撃が所定値以上となる障害物があると、衝突バーと障害物との衝突により作動部材が後方に所定角度以上回転して信号発生器が第2信号を発生する。これにより、脱線及び所定の重さ以上の障害物を検知することができる。しかも、作動部材は弾性体の弾性変形によって少なくとも後方へ回転可能となっているので、作動部材に回転力が付与されて障害物の検知が行われても、作動部材から回転力を取り除けば弾性体が元の状態に戻って作動部材が正規位置に復帰する。従って、障害物の検知後に排障装置を再使用することができる。
本発明によれば、少なくとも障害物の検知後に再使用が可能な鉄道車両の排障装置が提供される。
第1実施形態に係る鉄道車両の排障装置の斜視図である。 図1の要部拡大図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図2に示す一方の支持部材及び作動部材の側面図である。 変形例の鉄道車両の排障装置における一方の支持部材及び作動部材の側面図である。 第2実施形態に係る鉄道車両の排障装置の斜視図である。 図6の要部拡大図である。 図6に示す一方の支持部材及び作動部材の側面図である。 図8のIX−IX線に沿った断面図である。 障害物衝突時の排障装置の動作を説明する図である。 脱線時の排障装置の動作を説明する図である。 従来の鉄道車両の排障装置の断面図である。
<第1実施形態>
図1に、第1実施形態に係る鉄道車両の排障装置1Aを示す。この排障装置1Aは、台車11の前方で図略の線路(軌道及びレール対)を横断するように延びる衝突バー10と、この衝突バー10の両端部に連結された一対の作動部材2A,2Bを含む。また、排障装置1Aは、作動部材2A,2Bを回転可能に支持する一対の支持部材3A,3Bと、台車11の前端部から前方に垂れ下がる一対のフレーム4A,4Bを含む。支持部材3A,3Bは、フレーム4A,4Bにそれぞれ取り付けられている。
衝突バー10は、線路上の障害物を線路の両側へ跳ね飛ばすように、中央が前方に突出する略V字状の形状を有している。ただし、衝突バー10は、鉄道車両の車幅方向と平行なストレートであってもよい。また、本実施形態では、衝突バー10の断面形状が円形状であるが、衝突バー10の断面形状は、例えば矩形状などの他の形状であってもよい。
左側の作動部材2B、支持部材3B及びフレーム4Bは、右側の作動部材2A、支持部材3A及びフレーム4Aと対称であり、右側の作動部材2A、支持部材3A及びフレーム4Aと同様の構造を有する。このため、以下では、図2〜図4を参照して、右側の作動部材2A、支持部材3A及びフレーム4Aの構造を代表して説明する。
作動部材2Aは、衝突バー10の端部から後方に向かって斜め上方に延びている。具体的に、作動部材2Aは、軸方向が車幅方向と平行な筒状のベース21と、このベース21と衝突バー10の端部との間に介在するアーム23を含む。アーム23は、車幅方向と直交する中央壁24と、互いに対向して中央壁24を挟み込む前壁25及び後壁26を含む。
支持部材3Aは、回転シャフト5を介して作動部材2Aのベース21を支持している。回転シャフト5は、衝突バー10よりも後方かつ上方で車幅方向に延びている。支持部材3Aは、鉄道車両の車長方向と直交する、鉛直方向に長い主板31と、主板31の略中央から作動部材2Aのベース21を挟み込むように前方に突出する一対の受け板33を含む。そして、受け板33に、回転シャフト5の両端部が保持されている。
各受け板33には、上向きに開口する溝34が設けられている。回転シャフト5の端部は、溝34に嵌め込まれた状態でボルトB1により受け板33に固定されている。ただし、受け板33への回転シャフト5の固定方法はこれに限らず種々の方法が採用可能である。
作動部材2Aのベース21には、回転シャフト5を中心とする保持穴22が設けられている。保持穴22には、回転シャフト5に挿通されたゴムブッシュ61が挿入されている。本実施形態では、ゴムブッシュ61が保持穴22に圧入され、これによりゴムブッシュ61がベース21に対して回転不能となっている。また、ゴムブッシュ61は、回転シャフト5に接合されている。このため、ゴムブッシュ61は、作動部材2Aを図4に示す正規位置(衝突バー10が図略の線路に近接する位置)に維持する弾性体として機能する。
また、ゴムブッシュ61は、比較的に厚い肉厚を有している。このため、作動部材2Aは、ゴムブッシュ61の弾性変形によって、図4中に矢印Aで示すように回転シャフト5回りに上方に回転できるとともに、図4中に矢印Bで示すように回転シャフト5回りに後方に回転可能である。すなわち、ゴムブッシュ61は、作動部材2Aの上方及び後方への回転を許容している。
さらに、本実施形態では、ゴムブッシュ61が後ろ向きに過剰に捩じられることを防止するために、支持部材3Aの主板31に、作動部材2Aが後方に回転したときに作動部材2Aのアーム23の後壁26に当接するストッパー35が設けられている。ストッパー35は、受け板33の間に配置されている。ただし、ストッパー35は、アーム23の後壁26に設けられていてもよい。
支持部材3Aは、ボルトB2によってフレーム4Aに固定されている。支持部材3Aは、フレーム4Aに対する高さ調整が可能に構成されている。具体的には、支持部材3Aの主板31の裏面には、歯付突起36を有する第1係合板37が接合(例えば、溶接)されている。一方、フレーム4Aの前面には、座板41が接合(例えば、溶接)されており、この座板41に、歯付突起36と噛み合う歯付凹部を有する第2係合板42が接合(例えば、溶接)されている。主板31及び第1係合板37には、上下方向に延びる複数(図例では4つ)の長穴32が設けられており、これらの長穴32にボルトB2が挿通されている。
支持部材3Aの主板31の下部には、ブラケット30を介して信号発生器7が取り付けられている。本実施形態では、双方の支持部材3A,3Bに信号発生器7が取り付けられているが、信号発生器7は支持部材3A,3Bの少なくとも一方に取り付けられていればよい。
信号発生器7は、作動部材2Aが上方へ所定角度(例えば、2〜10度)以上回転したときに第1信号(脱線検知信号)を発生し、作動部材2Aが後方へ所定角度(例えば、2〜10度)以上回転したときに第2信号(障害物検知信号)を発生する。第1信号及び第2信号は、オン信号(a接点)であってもよいしオフ信号(b接点)であってもよい。信号発生器7が発生する第1信号及び第2信号は、ケーブル74を通じて鉄道車両の車体に搭載された制御装置に送られ、これにより非常ブレーキがかけられる。
本実施形態では、信号発生器7として、リミットスイッチ70が用いられている。リミットスイッチ70は、作動部材2Aのアーム23に対して車幅方向の外側に配置されている。ただし、リミットスイッチ70は、アーム23に対して車幅方向の内側に配置されていてもよい。
リミットスイッチ70は、ブラケット30に固定された本体部73と、本体部73から車幅方向の内側に突出するヘッド72と、ヘッド72から斜め下方に延び、作動部材2Aの後方及び上方への回転に伴って傾倒する棒状の検知レバー71を有している。ただし、リミットスイッチ70は、棒状の検知レバー71の代わりに、ローラが取り付けられた検知アームを有していてもよい。
作動部材2Aのアーム23の中央壁24には、検知レバー71を挟むように当該中央壁24から車幅方向の外側に突出する一対の作動片27が設けられている。本実施形態では、各作動片27が円柱状をなしている。
各作動片27と検知レバー71との間には、一定の隙間が形成されている。このため、走行時の振動による検知レバー71への作動片27の接触を回避することができる。また、本実施形態では検知レバー71の揺動中心(ヘッド72の回転中心)は回転シャフト5の中心よりも下方に位置しているために、各作動片27と検知レバー71との間に隙間が形成されていないと、作動部材2Aの回転時に検知レバー71が作動片27によって曲げられることがある。これに対し、各作動片27と検知レバー71との間に一定の隙間が形成されていれば、検知レバー71の曲げ変形を防止できる。
次に、図4を参照して排障装置1Aの動作を説明する。鉄道車両が脱線すると、衝突バー10が図略のレールと衝突する。これにより、作動部材2Aが図4中に矢印Aで示すように上方に所定角度以上回転し、リミットスイッチ70の検知レバー71が後側の作動片27によって前方に傾倒され、リミットスイッチ70が第1信号を発生する。その結果、脱線を検知することができる。
一方、線路上に障害物があると、衝突バー10が図略の障害物と衝突する。これにより、作動部材2Aが図4中に矢印Bで示すように後方に回転する。衝突バー10との衝撃が所定値以上となる障害物であれば、作動部材2Aが後方へ所定角度以上回転し、リミットスイッチ70の検知レバー71が前側の作動片27によって後方に傾倒され、リミットスイッチ70が第2信号を発生する。その結果、所定の重さ以上の障害物を検知することができる。ただし、作動部材2Aを所定角度以上に回転させない程度に障害物が軽い場合には、その障害物は衝突バー10によって跳ね飛ばされる。
そして、本実施形態では、作動部材2Aがゴムブッシュ61の弾性変形によって上方及び後方へ回転可能となっているので、作動部材2Aに回転力が付与されて脱線及び障害物のいずれの検知が行われても、作動部材2Aから回転力を取り除けばゴムブッシュ61が元の状態に戻って作動部材2Aが正規位置に復帰する。従って、脱線及び障害物のいずれの検知後にも排障装置1Aを再使用することができる。
また、本実施形態では、リミットスイッチ70の検知レバー71の揺動中心が回転シャフト5の中心から約100mm下方に位置している。このため、作動部材2Aの回転量に対して検知レバー71の傾倒量を拡大できる。従って、リミットスイッチ70が第1信号及び第2信号を発生するタイミングを、作動部材2Aが比較的に小さい角度だけ回転したときとすることができ、ゴムブッシュ61を保護することができる。
(変形例)
上述した第1実施形態は、次のように変更することも可能である。
排障装置1Aは必ずしも一対のフレーム4A,4Bを含む必要はなく、台車11の形状によっては、支持部材3A,3Bが台車11の前端部に直接取り付けられていてもよい。
また、作動部材2A,2Bのそれぞれを正規位置に維持する弾性体は、必ずしもゴムブッシュ61である必要はなく、例えば図5に示すように、圧縮コイルばね62であってもよい。あるいは、弾性体として、板ばねや捩じりばねなどを用いることも可能である。ただし、前記実施形態のように弾性体としてゴムブッシュ61を用いれば、弾性体回りの構造をシンプルにすることができる。さらに、弾性体として金属製のばねを用いた場合には弾性体が台車11の振動に共振する可能性があるのに対し、弾性体としてゴムブッシュ61を用いた場合にはゴムブッシュ61の減衰性能によりゴムブッシュ61の共振はほとんど生じない。
また、信号発生器7は、必ずしもリミットスイッチ70である必要はなく、例えば図5に示すような距離センサ75であってもよいし、タッチセンサであってもよい。あるいは、信号発生器7としては、回転角検出センサなどを用いることも可能である。ただし、前記実施形態のようにリミットスイッチ70を用いれば、検知レバー71に対する物理的な接触によって作動部材(2A及び/又は2B)の回転を確実に検出することができる。
リミットスイッチ70を用いる場合は、検知レバー71の向きは、例えば水平方向(鉄道車両の車長方向又は車幅方向)であってもよい。この検知レバー71の向きに合わせて、一対の作動片27の突出方向も適宜変更可能である。
<第2実施形態>
図6に、第2実施形態に係る鉄道車両の排障装置1Bを示す。なお、本実施形態において、第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
排障装置1Bは、第1実施形態と同様に、衝突バー10、一対の作動部材2A,2B、一対の支持部材3A,3B及び一対のフレーム4A,4Bを含む。ただし、本実施形態では、排障装置1Bが高剛性に構成されており、衝突バー10が第1実施形態に比べてかなり太くなっている。
本実施形態でも、左側の作動部材2B、支持部材3B及びフレーム4Bは、右側の作動部材2A、支持部材3A及びフレーム4Aと対称であり、右側の作動部材2A、支持部材3A及びフレーム4Aと同様の構造を有する。このため、以下では、図7〜図9を参照して、右側の作動部材2A、支持部材3A及びフレーム4Aの構造を代表して説明する。
本実施形態では、支持部材3Aの主板31がフレーム4Aに接合(例えば、溶接)されている。ただし、第1実施形態と同様に、支持部材3AがボルトB2によってフレーム4Aに固定されてもよい。また、本実施形態では、回転シャフト5の各端部が、ボルトB1及びナットN1により受け板33に固定されている。
さらに、本実施形態では、衝突バー10の端部に高さ調整用の構造体12が設けられており、この構造体12を介して作動部材2Aが衝突バー10の端部に連結されている。そして、作動部材2Aのアーム23が、ベース21から鉛直下向きに延びている。
具体的に、アーム23は、ベース21の前端に対応する位置に配置された、鉄道車両の車長方向に垂直な前壁28と、前壁28及びベース21に接合(例えば、溶接)された左右一対の側壁29を含む。
本実施形態では、フレーム4Aにおける支持部材3Aの下方の部分に、作動部材2Aが後方に回転したときに作動部材2Aのアーム23の側壁29に当接するストッパー16が設けられている。ただし、支持部材3Aの主板31が下向きに長くされ、その主板31の下部にストッパー16が設けられてもよい。また、ストッパー16は、衝撃吸収用部材として用いられてもよく、この場合には交換を可能とするためにフレーム4Aから取り外しできる構造であってもよい。
構造体12は、衝突バー10のフレーム4Aに対する高さを調整するためのものである。具体的に、構造体12は、衝突バー10の端部の後方に位置する、鉄道車両の車長方向に垂直な係合板14と、係合板14及び衝突バー10に接合(例えば、溶接)された左右一対のリブ13を含む。係合板14は、後面に歯付突起15を有している。一方、アーム23の前壁28は、前面に歯付突起15と噛み合う歯付凹部を有している。
アーム23の前壁28には、上下方向に延びる長穴が設けられており、その長穴に挿通される2つのボルトB3によって係合板14が前壁28に固定されている。
本実施形態でも、ゴムブッシュ61が、作動部材2Aを図8に示す正規位置(衝突バー10が図略の線路に近接する位置)に維持する弾性体として機能する。さらに、本実施形態では、作動部材2Aを正規位置に維持する弾性体として、板ばね63も採用されている。
板ばね63は、作動部材2Aを後方から係止部材17に押し付けることによって正規位置に維持する。すなわち、板ばね63は、当該板ばね63の弾性変形により作動部材2Aの後方への回転を許容している。
本実施形態では、係止部材17が、作動部材2Aの前方から作動部材2Aのアーム23の両脇を通って後方に延び、両端が支持部材3Aの主板31にナットN2,N3によって固定されたUボルトである。ただし、係止部材17は、必ずしもUボルトである必要はなく、例えばL字状のフックであってもよい。係止部材17は、脱線時に作動部材2Aの上方への回転力によって破壊(破断)し得るように構成されている。
板ばね63は、作動部材2Aを上方から覆うように前後方向(車長方向)の中央で大きく湾曲している。図8では、板ばね63が変形させられた付勢状態となっているために板ばね63がU字状になっているが、板ばね63は自然状態では図11に示すような形状である。板ばね63の後側部分の下端は、ボルトB7によって支持部材3Aの主板31に固定されている。
板ばね63の前側部分の下端は、作動部材2Aに取り付けられた受け部材8に係合している。受け部材8は、作動部材2Aのアーム23に接合(例えば、溶接)されたブロック84と、作動部材2Aのアーム23の前方に位置する係合バー81を含む。ブロック84は、アーム23の前壁28の裏面に沿って側壁29を貫通している。ブロック84の両端面には、前後方向に延びる左右一対の保持片82,83がボルトB5により固定されており、これらの保持片82,83の前端に係合バー81が保持されている。
板ばね63の前側部分の下端は、係合バー81に後方から係合することによって、係合バー81と支持部材3Aの主板31とを互いに離間するように付勢している。これにより、作動部材2Aが後方から係止部材17に押し付けられている。
作動部材2Aのアーム23の前壁28の前面には、係止部材17よりも下側位置から上側の厚さが薄くなるように段差が形成されている。そして、この段差の下部に、係止部材17との当接用シート18がボルトB4によって固定されている。当接用シート18は、例えば、樹脂やゴムからなる。
受け部材8の左右一対の保持片82,83のうち車幅方向の外側に位置する外側保持片82は、内側保持片83よりも後方に延びている。そして、外側保持片82の後端に、ボルトB5によって案内板91が固定されている。案内板91は、車幅方向の外側に湾曲しながら支持部材3Aの脇を通ってフレーム4Aの側方まで後方に延びている。
フレーム4Aの案内板91と対応する位置には、ブラケット40を介して信号発生器7が取り付けられている。本実施形態では、双方のフレーム4A,4Bに信号発生器7が取り付けられているが、信号発生器7はフレーム4A,4Bの少なくとも一方に取り付けられていればよい。
本実施形態では、リミットスイッチ70のヘッド72が、ブラケット40に固定された本体部73から車幅方向の外側へ突出し、棒状の検知レバー71がヘッド72から前方へ延びている。ただし、リミットスイッチ70は、棒状の検知レバー71の代わりに、ローラが取り付けられた検知アームを有していてもよい。
案内板91の後端には、検知レバー71を挟むように案内板91から車幅方向の内側に突出する一対の作動片92が取り付けられている。つまり、作動片92は、案内板91および外側保持片82を介して作動部材2Aに設けられている。なお、案内板91の後部及びリミットスイッチ70は、車幅方向の外側からカバー77で覆われており、このカバー77は、ボルトB8によってフレーム4Aに固定されている。
次に、図10及び図11を参照して排障装置1Aの動作を説明する。鉄道車両が脱線すると、衝突バー10が図略のレールと衝突する。これにより、図11に示すように、作動部材2Aの上方への回転力によって係止部材17が破壊(破断)されて、作動部材2Aが上方に回転する。作動部材2Aが上方へ所定角度以上回転すると、リミットスイッチ70の検知レバー71が上側の作動片92によって下方に傾倒され、リミットスイッチ70が第1信号を発生する。その結果、脱線を検知することができる。
一方、線路上に障害物があると、衝突バー10が図略の障害物と衝突する。これにより、図10に示すように、作動部材2Aが後方に回転する。衝突バー10との衝撃が所定値以上となる障害物であれば、作動部材2Aが後方へ所定角度以上回転し、リミットスイッチ70の検知レバー71が下側の作動片92によって上方に傾倒され、リミットスイッチ70が第2信号を発生する。その結果、所定の重さ以上の障害物を検知することができる。ただし、作動部材2Aを所定角度以上に回転させない程度に障害物が軽い場合には、その障害物は衝突バー10によって跳ね飛ばされる。
そして、本実施形態では、作動部材2Aがゴムブッシュ61及び板ばね63の弾性変形によって後方へ回転可能となっているので、作動部材2Aに回転力が付与されて障害物の検知が行われても、作動部材2Aから回転力を取り除けばゴムブッシュ61及び板ばね63が元の状態に戻って作動部材2Aが正規位置に復帰する。従って、障害物の検知後に排障装置1Aを再使用することができる。
(変形例)
上述した第2実施形態は、次のように変更することも可能である。
作動部材2A,2Bを正規位置に維持する弾性体としては、ゴムブッシュ61を用いずに板ばね63のみを用いてもよい。この場合、図5に示すのと同様に、回転シャフト5を作動部材2A,2Bのベース21の中心穴に嵌合させればよい。あるいは、板ばね63を用いずに、ゴムブッシュ61のみを用いてもよい。
また、第1実施形態の変形例で説明したうちのいくつか(フレーム4A,4Bがなくてもよいこと、信号発生器7としてリミットスイッチ70以外のセンサが採用可能であること等)が第2実施形態にも適用可能であることは言うまでもない。
1A,1B 鉄道車両の排障装置
10 衝突バー
11 台車
17 係止部材
2A,2B 作動部材
22 保持穴
27 作動片
3 支持部材
4 フレーム
5 回転シャフト
61 ゴムブッシュ(弾性体)
62 圧縮コイルばね(弾性体)
63 板ばね(弾性体)
7 信号発生器
70 リミットスイッチ
71 検知レバー
75 距離センサ
8 受け部材
81 係合バー

Claims (7)

  1. 脱線及び障害物の検知が可能な鉄道車両の排障装置であって、
    台車の前方で線路を横断するように延びる衝突バーと、
    前記衝突バーの両端部に連結された一対の作動部材と、
    前記一対の作動部材を、前記衝突バーよりも後方かつ上方で車幅方向に延びる回転シャフトを介して支持する一対の支持部材と、
    前記一対の作動部材のそれぞれを正規位置に維持する弾性体であって、当該弾性体の弾性変形により前記作動部材が前記回転シャフト回りに上方及び後方へ回転することを許容する弾性体と、
    前記一対の作動部材の少なくとも一方が上方へ所定角度以上回転したときに第1信号を発生するとともに前記作動部材が後方へ所定角度以上回転したときに第2信号を発生する信号発生器と、を備え、
    前記一対の作動部材のそれぞれには、前記回転シャフトを中心とする保持穴が設けられており、
    前記弾性体は、前記回転シャフトに挿通され、かつ、前記保持穴に挿入されたゴムブッシュである、鉄道車両の排障装置。
  2. 脱線及び障害物の検知が可能な鉄道車両の排障装置であって、
    台車の前方で線路を横断するように延びる衝突バーと、
    前記衝突バーの両端部に連結された一対の作動部材と、
    前記一対の作動部材を、前記衝突バーよりも後方かつ上方で車幅方向に延びる回転シャフトを介して支持する一対の支持部材と、
    前記一対の作動部材のそれぞれを正規位置に維持する弾性体であって、当該弾性体の弾性変形により前記作動部材が前記回転シャフト回りに少なくとも後方へ回転することを許容する弾性体と、
    前記一対の作動部材の少なくとも一方が上方へ所定角度以上回転したときに第1信号を発生するとともに前記作動部材が後方へ所定角度以上回転したときに第2信号を発生する信号発生器と、を備え、
    前記弾性体は、前記作動部材を後方から係止部材に押し付けることによって前記正規位置に維持し、
    脱線時には前記作動部材の上方への回転力によって前記係止部材が破壊されて前記作動部材が上方に回転する、鉄道車両の排障装置。
  3. 前記一対の作動部材のそれぞれに取り付けられた、当該作動部材の前方に位置する係合バーを含む受け部材をさらに備え、
    前記弾性体は、前記係合バーと前記支持部材とを互いに離間するように付勢する板ばねである、請求項に記載の鉄道車両の排障装置。
  4. 前記係止部材は、前記作動部材の前方から前記作動部材の両脇を通って後方に延び、両端が前記支持部材に固定されたUボルトである、請求項又はに記載の鉄道車両の排障装置。
  5. 前記信号発生器は、前記作動部材の後方及び上方への回転に伴って傾倒する検知レバーを有するリミットスイッチである、請求項1〜のいずれか一項に記載の鉄道車両の排障装置。
  6. 前記一対の作動部材の少なくとも一方には、前記検知レバーを挟む一対の作動片が設けられている、請求項に記載の鉄道車両の排障装置。
  7. 前記台車の前端部から前方に垂れ下がる一対のフレームをさらに備え、
    前記一対の支持部材は、前記一対のフレームにそれぞれ取り付けられている、請求項1〜のいずれか一項に記載の鉄道車両の排障装置。
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