JP6498444B2 - 麺類品質改良剤 - Google Patents

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Description

本発明は、麺類品質改良剤に関する。
従来から、麺類には、粘弾性に富んだ食感や、滑らかなのど越しなどといった良好な品質が要求され、麺類の食感を改良する技術として麺類の主成分となる穀粉と水以外に添加物を加える技術が提案されている。例えば、特許文献1には、食品製造に用いられるイヌリンを有効成分とする添加物を加える技術が開示されている。
他の技術として、特許文献2には、フラクトオリゴ糖を含む物質等を有効成分とする添加物を加える技術が開示されている。
また、従来から用いられている技術として、加工タピオカ澱粉を加える技術も一般的に用いられており、当該加工タピオカ澱粉を用いることにより、粘弾性に富んだ食感の麺類を得ることができる。
特開2006−75043号公報 特開2000−316505号公報
このような食感や風味の改良を目的とした麺類品質改良剤において、製麺適性に着目したものは存在していなかった。
これに対し、本発明は、麺類の食感や風味の改良及び製麺適性の改良の両方を実現可能とする麺類品質改良剤を提供する。
すなわち、本発明は、穀粉と水とを含み、総量に対して水分量が50〜80%である麺類品質改良剤に関する。
また、この麺類品質改良剤は、前記穀粉と前記水とを、50〜98℃に捏ね上げて得られるようにしてもよい。
更に、この麺類品質改良剤は、冷凍又は冷蔵されるようにしてもよい。
本発明に係る麺類品質改良剤によれば、粘弾性に富んだ食感を有し、風味が向上され、且つ製麺適性に優れた麺類を製造することができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
本願において、「製麺適性」とは、製麺工程での加工適性に加えて、ミキシング段階までの生地品質のフレに由来する最終製品の品質のフレ幅が小さいことをいう。また本願における「製麺工程での加工適性」は、適正な生地状態の許容幅が狭い大量製造における製麺工程での加工適性に重点を置いている。なお、本願において、「大量製造」とは、機械製麺によりミキシングから製麺までを連続的に一括して行う工業的な製造のことをいい、概ね1袋ミキサー(穀粉25kg仕込み)以上の規模で実施される製造のことである。
本発明に係る麺類品質改良剤は、穀粉と、水と、を含む。前記穀粉としては、特に限定されず、例えば、小麦粉(強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉、デュラム由来のものを含む)、ライ麦粉、大麦粉、米粉及びそば粉などの公知の穀粉から、1種又は2種以上を選択して用いることができる。製造される麺類の種類に応じて穀粉を選択するのが望ましく、多くの麺類が小麦粉を主体とするため、通常は小麦粉単独もしくは小麦粉を主体とするのが好ましい。また、水としては、食品製造に使用することが可能なものであれば特に限定されない。
本発明に係る麺類品質改良剤には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、前記穀粉及び水以外の原料を適宜用いることができ、例えば、食塩等の塩類や、砂糖やオリゴ糖等の糖類、デキストリン、各種澱粉、油脂などが挙げられる。また、これら原料の配合割合も適宜選択することができる。特に、食塩を加えた場合には、麺類品質改良剤の保水力を高めることができる。
本発明に係る麺類品質改良剤の水分量は、当該麺類品質改良剤の総量に対し、50〜80%であることが好ましく、より好ましくは50〜70%であり、更に好ましくは、50〜65%である。前記麺類品質改良剤に係る水分量を前記範囲とすることで、粘弾性に富んだ食感を有し、風味が向上され、且つ製麺適性が向上された麺類を製造することができる。水分量が80%を超えると、食感における粘弾性のバランスが崩れる(特に弾力が弱くなる)ようになるほか、保形性が悪くなるため取扱い難くなってしまう。また水分量が50%未満であると、十分な効果が得にくくなる。
[麺類品質改良剤の水分量の測定方法]
本発明に係る麺類品質改良剤の水分量は、アルミニウム箔を用いる加熱乾燥法(例えば「新・食品分析法」((社)日本食品科学工学会編纂:平成8年11月30日発行)記載の「1-2-6 アルミニウム箔を用いる加熱乾燥法」を参照)により測定すればよい。具体的には、アルミニウム箔を折って袋を作製し、試料3gを採取、秤量後、袋の外側から圧延後、袋を開いて、常圧135℃で3時間乾燥することにより求めることができる。
本発明に係る麺類品質改良剤は、前記穀粉と水とを捏ね上げることにより得ることができる。前記穀粉と水とを捏ね上げる手段としては特に限定されず、ミキサーを用いる等、公知の手段を採用することができる。
本発明に係る麺類品質改良剤は、その捏上温度を50〜98℃とすることが好ましく、より好ましい捏上温度は60〜80℃である。前記捏上温度を前記範囲とする方法は特に限定されず、例えば、穀粉に水を加えて加温下で捏ね上げる方法や、穀粉に湯又は熱湯を加えて捏ね上げる方法などが挙げられる。前記捏上温度を前記範囲とすることで、前記穀粉に含まれる澱粉の糊化(α化)が起こりやすく、その結果粘弾性に富んだ食感を有し、風味が向上され、且つ製麺適性が向上された麺類を製造することができる。
本発明に係る麺類品質改良剤は、捏ね上げ後に、常温以下の温度に冷却される。冷却の手段は、特に限定されず、最終的に保管・流通を行う温度帯まで冷却可能な手段・方法を適用すればよく、複数の手段・方法を組合せてもよい。保管・流通の温度帯は、冷蔵もしくは冷凍が好ましいが、より好ましくは長期間の保管・流通が可能な冷凍とするのがよい。冷蔵の温度帯は0〜5℃が好ましく、冷凍の温度帯は−18〜−40℃が好ましく、−18〜−25℃がより好ましい。
本発明に係る麺類品質改良剤は、冷蔵又は冷凍されている形態が好ましく、より好ましくは冷凍されている形態である。更に、冷凍された麺類品質改良剤は、解凍して使用することが好ましい。解凍後の麺類品質改良剤の温度は0〜20℃が好ましく、10〜20℃がより好ましい。
本発明に係る麺類品質改良剤は麺類の原材料の一つとして配合して、常法により麺類を製造することができる。前記麺類の製造における麺類品質改良剤の配合割合は、前記麺類を製造する上で用いられる原材料の総量(水を含む)に対して0.5〜30質量%が好ましく、より好ましくは1〜25質量%であり、更に好ましくは2〜20質量%である。当該麺類品質改良剤の配合割合を前記範囲とすることで、粘弾性に富んだ食感を有し、風味が向上され、且つ製麺適性が向上された麺類を製造することができる。
本発明に係る麺類品質改良剤を適用可能な麺類としては、特に限定されず、小麦粉等の穀粉類を主原料として製麺、成形したもの及び、成形後「茹で」、「蒸し」、「油揚げ」、「乾燥」等の加工を行ったものを含み、例えば、うどん、そば、中華麺、パスタ、そうめん、冷麦、餃子皮等の皮もの、生麺、乾麺、半生麺、茹麺、蒸麺、LL(ロングライフ)麺、冷凍麺、即席麺などが挙げられる。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
後述する実施例において用いた原料を以下に示す。
小麦粉(中力粉):奥本製粉株式会社製「麺京美人」
小麦粉(準強力粉):昭和産業株式会社製「中華のちから 剛」
小麦粉(強力粉):奥本製粉株式会社製「ヘルメス」
加工タピオカ澱粉:敷島スターチ株式会社製「SF−2800」
そば粉:日穀製粉株式会社製「金寿(月)」
かんすい:有限会社太洋食化学製「花印かんすい」
乾燥卵白:キユーピータマゴ株式会社製「乾燥卵白 Mタイプ No.5」
[実施例1]
小麦粉(中力粉)8質量部に95℃の熱湯12質量部を加え、ミキサーで5分間混捏し、混合物を得た。混合物の捏上温度は65℃であった。その後、当該混合物を−25℃の温度帯で冷却し、実施例1の麺類品質改良剤(冷凍品)を得た。
[試験例1]
7日間冷凍保存された実施例1に係る麺類品質改良剤を解凍した後、下記表1に示す原料配合にてミキサーを用いて15分間混合した。その後、ロール式製麺機にて圧延し、切刃角10番で切り出し、麺線の厚みが2.50mmの生うどんを得た。得られた生うどんを熱湯で15分間茹でた後、水洗いして冷却し、試験例1の冷やしうどんを製造した。
[比較例1,2、対照例1]
下記表1に示す原料を用いて、試験例1と同様の手順で混合、圧延、切り出し等を行い、比較例1,2及び対照例1の冷やしうどんを製造した。比較例1は湯捏ね製法、比較例2は加工タピオカ澱粉を配合する製法、対照例1は常法により得られる冷やしうどんである。
上記試験例1及び比較例1,2の冷やしうどんについて、対照例1を対照とした以下の評価基準に従って、食感、風味及び製麺適性を評価した。評価結果を下記表1に示す。
(食感)
5:対照例と比べて粘弾性が強い
4:対照例と比べて粘弾性がやや強い
3:粘弾性が対照例と同程度
2:対照例と比べて粘弾性がやや弱い
1:対照例と比べて粘弾性が弱い
(風味)
5:対照例と比べて風味が強い
4:対照例と比べて風味がやや強い
3:風味が対照例と同程度
2:対照例と比べて風味がやや弱い
1:対照例と比べて風味が弱い
(製麺適性)
○:対照例と同程度に良好
△:対照例よりやや劣る
×:対照例より劣る
Figure 0006498444
試験例1は、対照例1よりも食感及び風味が優れており、かつ、対照例1と同程度に製麺適性が良好であった。これに対して、湯捏ね製法を用いた比較例1は、対照例1よりも食感及び風味は優れていたが、製麺適性が劣っていた。加工タピオカ澱粉を配合した比較例2は、対照例1と比較して食感は良好であったが風味は劣り、また、対照例1よりも製麺適性がやや劣った。このように、本発明の麺類品質改良剤を用いることで、常法により得られる麺類と同程度に製麺適性が良好でありながら、食感及び風味が優れた麺類が得られることが確認された。
次に、麺類品質改良剤の水分量の適正値について検討を行った。
[実施例2〜5、比較例3,4]
下記表2に示す割合の小麦粉(中力粉)と熱湯を用いて、実施例1と同様の手順で実施例2〜5及び比較例3,4の麺類品質改良剤(冷凍品)を得た。なお、捏上温度が65±1℃の範囲になるように熱湯の温度を適宜調整した。実施例2〜5及び比較例3,4の麺類品質改良剤の水分量は、冷凍前の麺類品質改良剤を用いてアルミニウム箔を使用した加熱乾燥法により測定した結果、実施例2が50%、実施例3が60%、実施例4が70%、実施例5が80%、比較例3が40%、比較例4が90%であった。
Figure 0006498444
[試験例2〜7]
下記表3に示す原料を用いて、上記試験例1と同様の手順で試験例2〜7の冷やしうどんを製造し、食感、風味及び製麺適性を評価した。評価結果を下記表3に示す。
Figure 0006498444
水分量が50〜80%の麺類品質改良剤を添加した試験例2〜5は、対照例1よりも食感及び風味が良好で、かつ、対照例1と同程度に製麺適性が良好であった。これに対して、水分量が40%の比較例3を添加した試験例6は、対照例1よりも食感が劣り、水分量が90%の比較例4を添加した試験例7は、食感、風味及び製麺適性が対照例1と同程度であった。このように、本発明の麺類品質改良剤は、水分量を50〜80%とすることで、常法により得られる麺と同程度に製麺適性が良好でありながら、食感及び風味が優れた麺が得られることが確認された。
次に、麺類品質改良剤の捏上温度の適正値について検討を行った。
[実施例6〜11、比較例5]
小麦粉(中力粉)40質量部に約40℃の湯60質量部を加え、これらを加熱しながら捏ね上げ、総量に対する水分量を60%とした混合物を得た。混合物の捏上温度は、実施例6は50℃、実施例7は60℃、実施例8は70℃、実施例9は80℃、実施例10は90℃、実施例11は98℃、比較例5は40℃とした。その後、この混合物を−25℃の温度帯で冷却し、麺類品質改良剤(冷凍品)を調製した。
[試験例8〜14]
下記表4に示す原料を用いて、上記試験例1と同様の手順で試験例8〜14の冷やしうどんを製造し、食感、風味及び製麺適性を評価した。評価結果を下記表4に示す。
Figure 0006498444
捏ね上げ時の温度が50〜98℃の麺類品質改良剤を添加した試験例8〜13は、対照例1よりも食感及び風味が良好で、かつ、対照例1と同程度に製麺適性が良好であった。これに対して、捏ね上げ時の温度が40℃の比較例5を添加した試験例14は、食感、風味及び製麺適性が対照例1と同程度であった。このように、本発明の麺類品質改良剤は、50〜98℃に捏ね上げることが好適であることが確認された。
[実施例12]
小麦粉(強力粉)4質量部に、95℃の熱湯6質量部を加え、ミキサーで5分間混捏し、混合物を得た。混合物の捏上温度は65℃であった。その後、当該混合物を−25℃の温度帯で冷却し、実施例12の麺類品質改良剤(冷凍品)を得た。
[実施例13]
小麦粉(強力粉)6質量部とそば粉2質量部に、95℃の熱湯10質量部を加え、ミキサーで5分間混捏し、混合物を得た。混合物の捏上温度は65℃であった。その後、当該混合物を−25℃の温度帯で冷却し、実施例13の麺類品質改良剤(冷凍品)を得た。
[試験例15]
30日間冷凍保存された実施例12の麺類品質改良剤を解凍した後、下記表5に示す原料配合にてミキサーを用いて15分間混合した。その後、ロール式製麺機にて圧延し、切刃角18番で切り出し、麺線の厚みが1.50mmの生そばを得た。得られた生そばを熱湯で2分間茹でた後、水洗いして冷却し、試験例15の茹でそばを製造した。
[試験例16]
30日間冷凍保存された実施例13の麺類品質改良剤を解凍した後、試験例15と同様の手順で、試験例16の茹でそばを製造した。
[比較例6,7、対照例2]
下記表5に示す原料を用いて、試験例15と同様の手順で、比較例6,7及び対照例2の茹でそばを製造した。比較例6は湯捏ね製法、比較例7は加工タピオカ澱粉を配合する製法、対照例2は常法により得られる茹でそばである。
試験例15,16、比較例6,7及び対照例2の茹でそばを4℃で24時間冷蔵し、熱湯で1分間茹でた後、得られた温かい状態の茹でそばについて、対照例2を対照として、試験例1と同様に食感、風味及び製麺適性を評価した。評価結果を下記表5に示す。
Figure 0006498444
上記表5に示すように、本発明の麺類品質改良剤を用いることで、小麦粉以外の穀粉を配合した麺類の場合にも、常法により得られる麺類と同程度に製麺適性が良好でありながら、食感及び風味が優れた麺類が得られることが確認された。
[実施例14]
小麦粉(準強力粉)8質量部に95℃の熱湯12質量部を加え、ミキサーで5分間混捏し、混合物を得た。混合物の捏上温度は65℃であった。その後、当該混合物を−25℃の温度帯で冷却し、実施例14の麺類品質改良剤(冷凍品)を得た。
[試験例17]
10日間冷凍保存された実施例14の麺類品質改良剤を解凍した後、下記表6に示す原料配合にてミキサーを用いて15分間混合した。その後、ロール式製麺機にて圧延し、切刃角20番で切り出し、麺線の厚みが1.30mmの生中華麺を得た。得られた生中華麺を、湿度50〜80%、温度25〜40℃の範囲で適宜調湿・調温しながら12時間乾燥し、試験例17の干し中華麺を製造した。
[比較例8,9、対照例3]
下記表6に示す原料を用いて、試験例17と同様の手順で、比較例8,9及び対照例3の干し中華麺を製造した。比較例8は湯捏ね製法、比較例9は加工タピオカ澱粉を配合する製法、対照例3は常法により得られる中華麺である。
試験例17、比較例8,9及び対照例3の干し中華麺を常温で3日間保管し、熱湯で5分30秒茹でた後、水で冷却し、得られた冷やし中華麺について、対照例3を対照として、試験例1と同様に食感、風味及び製麺適性を評価した。評価結果を下記表6に示す。
Figure 0006498444
上記表6に示すように、本発明の麺類品質改良剤を用いることで、乾麺の場合にも、常法により得られる麺類と同程度に製麺適性が良好でありながら、食感及び風味が優れた麺類が得られることが確認された。
[実施例15]
小麦粉(強力粉)8質量部に95℃の熱湯12質量部を加え、ミキサーで5分間混捏し、混合物を得た。混合物の捏上温度は65℃であった。その後、混合物を−25℃の温度帯で冷却し、実施例15の麺類品質改良剤(冷凍品)を得た。
[実施例16]
小麦粉(強力粉)8質量部に95℃の熱湯12質量部を加え、ミキサーで5分間混捏し、混合物を得た。混合物の捏上温度は65℃であった。その後、混合物を0℃の温度帯で冷却し、実施例16の麺類品質改良剤(冷蔵品)を得た。
[試験例18]
14日間冷凍保存された実施例15の麺類品質改良剤を解凍した後、下記表7に示す原料配合にてミキサーを用いて15分間混合した。その後、ロール式製麺機にて圧延し、切刃角20番で切り出し、麺線の厚みが1.45mmの生中華麺を得た。得られた生中華麺を、熱湯で1分30秒茹でた後、急速冷凍を行い、試験例18の冷凍中華麺を製造した。
[試験例19]
24時間冷蔵保存された実施例16の麺類品質改良剤を用いて、試験例18と同様の手順で、試験例19の冷凍中華麺を製造した。
[比較例10,11、対照例4]
下記表7に示す原料を用いて、試験例18と同様の手順で、比較例10,11及び対照例4の冷凍中華麺を製造した。比較例10は湯捏ね製法、比較例11は加工タピオカ澱粉を配合する製法、対照例4は常法により得られる冷凍中華麺である。
試験例18,19、比較例10,11及び対照例4の冷凍中華麺(−18℃で7日間冷凍保管)を熱湯で1分間茹でて得られたラーメンについて、対照例4を対照として、試験例1と同様に食感、風味及び製麺適性を評価した。評価結果を下記表7に示す。
Figure 0006498444
上記表7に示すように、本発明の麺類品質改良剤を用いることで、冷凍麺の場合にも、常法により得られる麺類と同程度に製麺適性が良好でありながら、食感及び風味が優れた麺類が得られることが確認された。また、本発明に係る麺類品質改良剤が冷蔵品であっても冷凍品と同様に、食感、風味及び製麺適性が良好な麺類が得られることが確認された。

Claims (6)

  1. 穀粉と水とを含み、総量に対して水分量が50〜80%であり、
    前記穀粉と前記水とを50〜98℃に捏ね上げた後に冷凍又は冷蔵され、
    機械製麺によりミキシングから製麺までを連続的に一括して行う工業的な製造の用途に用いられる、麺類品質改良剤。
    (ただし、麺類の原材料の総量(水を含む)に対して20質量%を超えて用いられるものを除く。)
  2. 穀粉と水とを含み、総量に対して水分量が50〜80%であり、
    前記穀粉と前記水とを50〜98℃に捏ね上げた後に冷凍又は冷蔵されて冷凍品又は冷蔵品として流通される、麺類品質改良剤。
    (ただし、麺類の原材料の総量(水を含む)に対して20質量%を超えて用いられるものを除く。)
  3. 穀粉と水とを含み、総量に対して水分量が50〜80%であり、
    前記穀粉と前記水とを50〜98℃に捏ね上げた後に冷凍又は冷蔵され、
    麺類の食感及び風味と製麺適性とを改良する用途に用いられる、麺類品質改良剤。
    (ただし、麺類の原材料の総量(水を含む)に対して20質量%を超えて用いられるものを除く。)
  4. 穀粉と水とを含み、総量に対して水分量が50〜80%であり、前記穀粉と前記水とを50〜98℃に捏ね上げた後に冷凍又は冷蔵された麺類品質改良剤の使用方法であって、
    麺類の製造において、麺類を製造する上で用いられる原材料の総量(水を含む)に対して、前記麺類品質改良剤を0.5〜20質量%の割合で配合し、
    前記麺類品質改良剤を、機械製麺によりミキシングから製麺までを連続的に一括して行う工業的な製造の用途に用いる、麺類品質改良剤の使用方法。
  5. 穀粉と水とを含み、総量に対して水分量が50〜80%であり、前記穀粉と前記水とを50〜98℃に捏ね上げた後に冷凍又は冷蔵されて冷凍品又は冷蔵品として流通された麺類品質改良剤の使用方法であって、
    麺類の製造において、麺類を製造する上で用いられる原材料の総量(水を含む)に対して、前記麺類品質改良剤を0.5〜20質量%の割合で配合する、麺類品質改良剤の使用方法。
  6. 穀粉と水とを含み、総量に対して水分量が50〜80%であり、前記穀粉と前記水とを50〜98℃に捏ね上げた後に冷凍又は冷蔵された麺類品質改良剤の使用方法であって、
    麺類の製造において、麺類を製造する上で用いられる原材料の総量(水を含む)に対して、前記麺類品質改良剤を0.5〜20質量%の割合で配合し、
    前記麺類品質改良剤を、麺類の食感及び風味と製麺適性とを改良する用途に用いる、麺類品質改良剤の使用方法。
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