JP6497263B2 - 回転電機ステータ - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機ステータに関する。
回転電機のステータの複数のティースに巻回されるコイルの巻回方式としては、1つのティースに1つの相の巻線を巻回する集中巻と、複数のティースにまたがって1つの相の巻線を巻回する分布巻とが知られている。
特許文献1には、巻線を集中巻方式で所定形状に構成した1つのコイルを単体コイルとして複数用意したものを、ステータのティースに挿入して結線する構成において、コイルをステータに位置決めし、脱落しないようにするコイル固定装置が開示されている。このコイル固定装置は、ステータの外周側に配置される円環状の連結部材から各ティースの軸方向の両端側に延びる突起部を有し、各突起部の先端にコイル係止用の返し部を備える。
特許文献2には、ステータコアの内周側にティースに窓を嵌め込むようにして、ステータコアの外側に位置する連結部にてリング状となっているコイル固定具が取付られることが開示されている。
特開2014−007940号公報 特開2002−078299号公報
集中巻コイルをステータコアに組付するにはある程度の組付隙間が必要となる。この組付隙間のために集中巻コイルがステータコアから抜け落ちて脱落することがあり得る。ステータコアからのコイルの脱落等を防止するため、従来技術では集中巻コイルをステータコアに固定するための別部材を用いている。また、集中巻コイル方式のステータでは、隣接するティースの間の空間であるスロットには、異なる相のコイルが嵌め込まれるので、その相間絶縁のための間隔を確実に確保する必要がある。
本発明の目的は、コイル脱落を防止し、相間絶縁のための間隔を確保できる回転電機ステータを提供することである。
本発明の形態の1つに係る回転電機ステータは、円環状のステータヨーク、及びステータヨークから内周側に突き出す複数のティースを有するステータコアと、隣接するティースの間のスロットに配置されティースに巻回された複数の集中巻コイルと、円環状形状を有し、コイルの配置範囲よりも内周側、且つ、インシュレータを介してステータコアの軸方向の両端面に接触して設けられる上下一組の径方向固定部材と、スロット内に隣接して配置される2つのコイルの外周面の間で2つのコイルと固定された支え部、支え部の径方向の外周端に設けられた上下一組の支持端、及び、上下一組の支持端からそれぞれ支え部の上面及び下面と所定の隙間を空けて径方向の内周側に延びる上下一組の固定部を含む複数の相間固定部材と、を備え、上下一組の径方向固定部材において上方側固定部材の上面側の位置と下方側固定部材の下面側の位置との間の寸法をH1として、上下一組の径方向固定部材が配置されていない場合における相間固定部材において上下一組の支持端及び上下一組の固定部について上方側の支持端における上方側の固定部の下面側の位置と下方側の支持端における下方側の固定部の上面側の位置との間の寸法であるH2は、H1より小さい値に設定されており、上下一組の前記固定部は上下一組の前記径方向固定部材の外周側端部よりも内周側に突出しており、上下一組の径方向固定部材が配置された場合にH1とH2の寸法差によって上下一組の固定部は弾性変形して上下一組の径方向固定部材の上面に載り弾性変形の反力によって上下一組の径方向固定部材はステータコア側に押し付けられていることを特徴とする。
上記構成の回転電機ステータによれば、相間固定部材の先端の固定部で径方向固定部材を固定する。径方向固定部材は、コイル配置範囲よりも内周側に設けられるので、コイルが径方向に脱落しない。相間固定部材は、スロット内において例えば接着剤等でコイルと固定されるので、スロット内における相間絶縁のための周方向の位置決め精度が向上する。
上記構成の回転電機ステータによれば、コイル脱落を防止し、相間絶縁のための間隔を確保できる。
本発明に係る回転電機ステータの上面図である。 図1のA部分を回転電機ステータの内径側から見た展開図である。 図2のB−B線に沿った断面図である。 図2のC−C線に沿った断面図である。 図2のD−D線に沿った断面図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、車両に搭載される回転電機に用いられるステータを述べるが、これは説明のための例示であって、集中巻された複数のコイルを用いる回転電機ステータであれば、車両搭載以外の用途であっても構わない。以下では、集中巻されたコイルとして、平角線を用いて単層巻したコイルを述べるが、これは説明のための例示であって、平角線以外の円形断面の丸線、楕円断面の巻線等でも構わない。また、複数巻であってもよい。
以下で述べる形状、寸法、ティースの数、磁極の数、巻数、材質等は、説明のための例示であって、回転電機ステータの仕様に合わせ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、車両に搭載される回転電機に用いられる回転電機ステータ10の構成を示す図である。以下では、回転電機ステータ10を特に断らない限り、ステータ10と呼ぶ。ステータ10が用いられる回転電機は、駆動回路の制御によって、車両が力行するときは電動機として機能し、車両が制動時にあるときは発電機として機能するモータ・ジェネレータで、三相同期型回転電機である。回転電機は、図1に示される固定子であるステータ10と、ステータ10の内周側に所定の隙間を隔てて配置される円環状の回転子であるロータとで構成される。図1ではロータの図示を省略した。
図1は、ステータ10の軸方向から見た上面図である。図1に、ステータコア12の周方向θ、径方向R、軸方向Zをそれぞれ示した。(+θ)方向はステータ10の上面図において時計回りの方向であり、(+R)方向はステータコア12の内周側から外周側に向かう方向であり、(+Z)方向は、軸方向について図1の紙面の向こう側から手前側に向かう方向である。以下の図でも同様である。
ステータ10は、ステータコア12と、ステータコア12に装着されるコイル14と、ステータコア12とコイル14との間に配置されるインシュレータ16とを含んで構成される。
ステータコア12は、円環状の磁性体部品で、円環状のステータヨーク20とステータヨーク20から内周側に突き出す複数のティース22とを含む。隣接するティース22の間の空間は、スロット24である。なお、図1では、後述する相間固定部材40を構成する固定部44にスロット24の一部が隠されている。ティース22はコイル14が装着され磁極となる突出部である。
かかるステータコア12は、ステータヨーク20とティース22とを含み、スロット24が形成されるように所定の形状に成形された円環状の磁性体薄板28を複数積層したものが用いられる。磁性体薄板28の両面には電気的絶縁処理が施される。磁性体薄板28の材質としては、電磁鋼板を用いることができる。磁性体薄板28の積層体に代えて、磁性粉末を所定の形状に一体化成形したものを用いることもできる。
コイル14は、集中巻コイルで、1つのティース22に1つの相巻線が単層巻によって所定巻数で巻回されたものである。隣接するティース22の間の1つのスロット24には異なる相のコイル14が配置される。
かかるコイル14は、絶縁皮膜付きの導線を所定の巻型を用いて所定の巻数で巻回し、巻き終わったものを巻型から取り外すことで形成される単体コイルである。ステータ10のティース22には、ティース22の両側の空間であるスロット24を利用して絶縁皮膜付き導線が直接巻きつけられるのではなく、ステータコア12とは別体の単体コイルとしてのコイル14が嵌め込まれて装着される。コイル14は、絶縁皮膜付き導線を用いて形成されたままの単体コイルで、例えば、ボビン等を用いない。
コイル14の絶縁皮膜付き導線の素線としては、銅線、銅錫合金線、銀メッキ銅錫合金線等を用いることができる。素線としては、断面形状が略矩形の平角線が用いられる。絶縁皮膜としては、ポリアミドイミドのエナメル皮膜が用いられる。これに代えて、ポリエステルイミド、ポリイミド、ポリエステル、ホルマール等を用いることができる。
コイル14は、ステータコア12の各ティース22にそれぞれ1つずつ装着される。図1の例では、ステータコア12は、U相用のティース22が3つ、V相用のティース22が3つ、W相用のティース22が3つであり、この9個のティース22のそれぞれに1つずつコイル14が装着される。コイル14が装着されたティース22について、図1では、U相に用いられるU1〜U3、V相に用いられるV1〜V3、W相に用いられるW1〜W3と示した。
同相のコイル14同士は、図示しない渡り線等で互いに接続される。例えば、U相に用いられるティースU1〜U3に装着されるコイル14は、互いに渡り線で接続されて1つのU相コイルとなり、その一方端子は動力線のU端子に接続される。V相に用いられるティースV1〜V3に装着されるコイル14、W相に用いられるティースW1〜W3に装着されるコイル14も同様で、渡り線で接続されてそれぞれ1つのV相コイル、W相コイルとなり、それぞれの一方端は動力線のV端子、W端子に接続される。U相コイル、V相コイル、W相コイルのそれぞれの他方端は、互いに接続されて中性点とされる。
インシュレータ16は、コイル14の内周側面とこれに向かい合うステータコア12の外周側面との間に保持される筒状形状を有する絶縁体である。インシュレータ16は接着等の固定手段によってステータコア12に固定される。かかるインシュレータ16は、電気絶縁性を有するシートを所定の形状に成形したものを用いることができる。電気絶縁性を有するシートとしては、紙の他、プラスチックフィルムを用いることができる。
径方向固定部材30は、電気絶縁性を有し、コイル14よりもステータコア12の内周側に設けられる円環状形状の部材である。相間固定部材40は、電気絶縁性を有し、ステータコア12の外周側から内周側に延びて各スロット24におけるコイル14の間の隙間に対応する領域を覆うように設けられる部材である。
コイル14は、1つのティース22に1つ装着される単体コイルであるので、装着されたままでは、ティース22から脱落する恐れがある。ステータ10は、コイル14の径方向の脱落防止用に径方向固定部材30を用いる。径方向固定部材30は、コイル14よりも内周側に設けられる環状部材であるので、径方向固定部材30が軸方向に脱落しない限り、コイル14の径方向脱落を防止できる。ステータ10は、径方向固定部材30の軸方向への脱落防止のために2つの手段を用いる。1つは、インシュレータ16を介したティース22の軸方向端面であり、もう1つが相間固定部材40である。
図2に、コイル14の脱落防止のための各手段の関係を示す。図2は、図1のA部分をステータ10の内径側から見た展開図である。図1のA部分には、U1,V1の2つのティース22、これらのティース22にインシュレータ16を介してそれぞれ装着されるコイル14、径方向固定部材30,31、3つの相間固定部材40を構成する支え板部42と固定部44,45を含む。
径方向固定部材30,31は、コイル14よりも内周側に設けられる円環状形状を有する部材である。図1に示すように、径方向固定部材30は、ステータコア12の軸方向の(+Z)方向端に設けられる。径方向固定部材31は、ステータコア12の軸方向の(−Z)方向端に設けられる。径方向固定部材30,31は、複数のコイル14の全部について、ティース22から内周側に脱落することを防止する。
かかる径方向固定部材30,31は、樹脂を用いて所定の形状に成形したものを用いることができる。樹脂としては、適当な強度と耐熱性を有する材料が用いられる。例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、芳香族ナイロン樹脂コンパウンド等が用いられる。樹脂に適当なフィラーを含ませてもよい。
図2に示されるように、径方向固定部材30と径方向固定部材31とは、ステータ10の(+Z)方向端と(−Z)方向端とに対称的に設けられ、その作用の方向が互いに逆であるが、形状等は同じである。そこで、径方向固定部材30について説明する。
ステータコア12の+Z方向端に設けられる径方向固定部材30の(−Z)方向端面は、インシュレータ16を介してティース22の(+Z)方向端面に接触する。これにより、径方向固定部材30の(−Z)方向への移動、脱落は、インシュレータ16を介してティース22の(+Z)方向端面で止められる。径方向固定部材30の(+Z)方向端面には、後述する相間固定部材40の固定部44の(−Z)方向端面に接触する。固定部44は、後述するように(−Z)方向に向かう弾力を有するので、径方向固定部材30の(+Z)方向への移動、脱落に対し抑制力が働く。このように、径方向固定部材30の軸方向への移動、脱落は、インシュレータ16を介したティース22の軸方向端面と、相間固定部材40の固定部44との作用によって防止される。径方向固定部材31についても同様である。
上記構成におけるコイル14、インシュレータ16、径方向固定部材30、相間固定部材40の間の配置関係について、図3〜図5を用いてさらに詳細に説明する。
図3は、図2においてインシュレータ16を含むB−B線に沿った(Z−R)断面図である。ティース22は、ステータヨーク20から(−R)方向に突出する。ステータヨーク20とティース22とは、同じ形状の磁性体薄板28を用いて積層されるので、Z方向に沿った高さ寸法は、ステータヨーク20とティース22は同じである。なお、ステータ10の仕様によっては、ステータヨーク20とティース22とで異なる電磁鋼板として、互いに異なる高さ寸法としてもよい。
インシュレータ16は、コイル14とステータヨーク20との間を電気的に絶縁するための背面板部60を有する。さらに、インシュレータ16は、背面板部60に接続され、コイル14の内周側面とこれに向かい合うティース22の外周側面との間を絶縁するための側壁板部62を有する。背面板部60はティース22を通す開口部を有し、その開口部の縁部に接続して側壁板部62が設けられる。側壁板部62は、ティース22の外周側面に沿って一周する筒状部材である。
コイル14は、略矩形断面の平角線を用い、R方向を巻方向の軸として、所定の巻数として単層4巻で巻回された単体コイルである。コイル14は、ティース22のステータヨーク20側の根元側から(−R)方向に向かって配置される。図3にコイル14の配置範囲15を示す。ティース22の(−R)方向の端部とインシュレータ16の(−R)方向の端部とは、コイル14の配置範囲15よりも内周側である(−R)方向に突出す。
径方向固定部材30は、コイル14の配置範囲15よりも内周側である(−R)方向で、インシュレータ16の側壁板部62を構成する(+Z)側の側壁板64の(+Z)側端面上に配置される。径方向固定部材30は、コイル14の(−R)方向への脱落防止部材であるが、径方向固定部材30そのものは、インシュレータ16を介してティース22の内周側先端の端面によって、(−Z)方向への移動、脱落が防止される。
同様に、コイル14の配置範囲15よりも内周側である(−R)方向で、インシュレータ16の側壁板部62を構成する(−Z)側の側壁板66の(−Z)側端面上に配置される。これによって、径方向固定部材31そのものは、インシュレータ16を介してティース22の内周側先端の端面によって、(+Z)方向への移動、脱落が防止される。
インシュレータ16を介してティース22の軸方向両端部に径方向固定部材30,31を配置したときにおいて、径方向固定部材30の(+Z)方向端部の位置と、径方向固定部材31の(−Z)方向端部の位置との間の寸法をH1として示す。H1は、径方向固定部材30,31がZ方向へ移動、脱落していないときの寸法である。
図4は、図2において、相間固定部材40を含むC−C線に沿った(Z−R)断面図である。
上記のように、径方向固定部材30は、各ティース22の両側のインシュレータ16の(+Z)側端面上に配置され、径方向固定部材31は、各ティース22の両側のインシュレータ16の(−Z)側端面上に配置される。したがって、このままでは径方向固定部材30は、(+Z)側に移動、脱落が生じ得る。同様に径方向固定部材31は(−Z)側に移動、脱落が生じ得る。スロット24に配置される相間固定部材40は、径方向固定部材30の(+Z)側への移動、脱落を防止し、径方向固定部材31の(−Z)側への移動、脱落を防止する。
相間固定部材40は、支え板部42と固定部44,45とを含み、スロット24内において2つのコイル14の間の隙間に対応する領域を覆うように配置される部材である。相間固定部材40は、9つのスロット24のそれぞれについて設けられる。支え板部42は、2つのコイル14の外周面の間の相間隙間においてZ方向とR方向とに薄壁板の状態で延びる板部である。固定部44は、支え板部42の(+Z)方向端部に設けられ、(+R)方向端部で支持端46によって支え板部42と一体に接続され、(−R)方向端は支え板部42との間に隙間を有する。固定部45は、支え板部42の(−Z)方向端部に設けられ、(+R)方向端部で支持端47によって支え板部42と一体に接続され、(−R)方向端は支え板部42との間に隙間を有する。固定部44,45の(−R)方向先端部は、コイル14の配置範囲15よりも(−R)側に突出し、径方向固定部材30,31の(+R)側外径よりも(−R)側に突出す。固定部44,45は、支持端46,47を固定端として、(−R)方向先端部を弾性的に変形することが可能な寸法に設定される。弾性的変形の作用については後述する。
かかる相間固定部材40は、樹脂を用いて所定の形状に成形したものを用いることができる。樹脂としては、インシュレータ16と同じ材質、または径方向固定部材30と同じ材質のものを用いることができる。
図4において、相間固定部材40の支持端46における固定部44の(−Z)方向端面の位置と、支持端47における固定部45の(+Z)方向端面の位置との間の寸法をH2として示す。H2は、固定部44,45が弾性変形していないときの寸法である。H2はH1よりも小さな値に設定される。固定部44,45の(−R)方向先端部は、径方向固定部材30,31の(+R)側外径よりも(−R)側に突出すので、相間固定部材40の固定部44,45は弾性変形し、径方向固定部材30,31をインシュレータ16側へ図4の白抜矢印の方向に押し付ける。この押し付けにより、径方向固定部材30の(+Z)方向への移動、脱落を防止し、径方向固定部材31の(−Z)方向への移動、脱落を防止する。図4において、支え板部42のZ方向に沿った高さ寸法H3は、径方向固定部材30,31の間のZ方向に沿った間隔距離H4よりも大きいものとした。このときは、径方向固定部材30,31のそれぞれのZ方向に沿った厚さをスロット24の領域において薄くすることが好ましい。これは例示であって、例えば、径方向固定部材30,31のZ方向に沿った厚さを一様となるようにH3をH4よりも小さく設定してもよい。
相間固定部材40の支え板部42は、スロット24内に配置される2つのコイル14の外周面の間の相間隙間に配置される。図5は、図2のD−D線に沿った(R−θ)断面図である。図5(a)は全体図であり、(b)は部分拡大図である。図5(a)には、U1のティース22とV1のティース22の間のスロット24における2つのコイル14と、相間固定部材40が示される。スロット24における2つのコイル14の一方は、U1のティース22に巻回されるU相巻線であり、他方は、V1のティース22に巻回されるV相巻線である。
支え板部42の板厚は、スロット24における2つのコイル14の間の隙間よりも十分薄く設定される。支え板部42は、スロット24において周方向のほぼ中央部に配置され、その配置位置で固定部44,45は径方向固定部材30,31をインシュレータ16側に押し付けて固定する。これを径方向固定部材30,31から見れば、径方向固定部材30,31によって固定部44,45を介して相間固定部材40が固定される。
支え板部42は、スロット24内における2つのコイル14と適当な接着剤50で固定される。接着剤50としては、ワニス等を用いることができる。接着剤50は、スロット24の中に充填され、支え板部42と2つのコイル14との間を固定する。支え板部42のスロット24内における配置は、径方向固定部材30,31と固定部44,45の固定に加えて、接着剤50によってさらにしっかり固定される。これにより、支え板部42と2つのコイル14との間の配置関係が精度よく定まり、スロット24内の2つのコイル14の間の相間絶縁のための間隔の精度が向上する。
上記では、相間固定部材40において、固定部44,45の周方向に沿った寸法は、スロット24の隣接するコイル14の間の隙間に対応する領域を覆うものとした(図1参照)。したがって、固定部44,45の周方向に沿った寸法は、支え板部42の周方向に沿った寸法よりも大きい。これは例示であって、例えば、径方向固定部材30,31を固定できる場合等において、固定部44,45の周方向に沿った寸法と、支え板部42の周方向に沿った寸法とを同じとしてもよい。
10 (回転電機)ステータ、12 ステータコア、14 コイル、15 (コイルの)配置範囲、16 インシュレータ、20 ステータヨーク、22 ティース、24 スロット、28 磁性体薄板、30,31 径方向固定部材、40 相間固定部材、42 支え板部、44,45 固定部、46,47 支持端、50 接着剤、60 背面板部、62 側壁板部、64,66 側壁板。

Claims (1)

  1. 円環状のステータヨーク、及び該ステータヨークから内周側に突き出す複数のティースを有するステータコアと、
    隣接する前記ティースの間のスロットに配置され前記ティースに巻回された複数の集中巻コイルと、
    円環状形状を有し、前記コイルの配置範囲よりも前記内周側、且つ、インシュレータを介して前記ステータコアの軸方向の両端面に接触して設けられる上下一組の径方向固定部材と、
    前記スロット内に隣接して配置される2つの前記コイルの外周面の間で2つの前記コイルと固定された支え部、前記支え部の径方向の外周端に設けられた上下一組の支持端、及び、上下一組の前記支持端からそれぞれ前記支え部の上面及び下面と所定の隙間を空けて径方向の内周側に延びる上下一組の固定部を含む複数の相間固定部材と、
    を備え、
    上下一組の前記径方向固定部材において上方側固定部材の上面側の位置と下方側固定部材の下面側の位置との間の寸法をH1として、
    上下一組の前記径方向固定部材が配置されていない場合における前記相間固定部材において上下一組の前記支持端及び上下一組の前記固定部について上方側の前記支持端における上方側の前記固定部の下面側の位置と下方側の前記支持端における下方側の前記固定部の上面側の位置との間の寸法であるH2は、前記H1より小さい値に設定されており、
    上下一組の前記固定部は上下一組の前記径方向固定部材の外周側端部よりも内周側に突出しており、上下一組の前記径方向固定部材が配置された場合に前記H1と前記H2の寸法差によって上下一組の前記固定部は弾性変形して上下一組の前記径方向固定部材の上面に載り前記弾性変形の反力によって上下一組の前記径方向固定部材は前記ステータコア側に押し付けられていることを特徴とする回転電機ステータ。
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