JP6497207B2 - リンク確立方法及び伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、重畳通信システムにおける各伝送装置間のリンク確立を実現し得るリンク確立方法に関する。
近年、通信線に伝送データを重畳する伝送装置を用いた重畳通信システムの開発が行なわれている。この重畳通信システムをオフィスビルやテナントビル等の建物に導入する際には、所定の手順により各伝送装置間のリンク確立を行なう必要がある。リンク確立に関する技術として、例えば特許文献1(特開2007−318511号公報)には、電力線通信ネットワークに接続した子機間の識別情報に基づいて機器設定を行なうものが開示されている。
通信線上で伝送装置間のリンク確立を行なう場合、外部環境に起因するノイズ等により子機である伝送装置の存在を認識できないことがある。これにより、重畳通信システムを各種施設の建物等に適切に導入できないことがある。
本発明の課題は、通信線を介した重畳通信システムにおける各伝送装置間のリンク確立を確実に実現し得るリンク確立方法を提供することにある。
本発明の第1観点に係るリンク確立方法は、通信線を介して低周波伝送データを相互に通信して空調制御信号を伝達する複数の空調ユニットと、各空調ユニットに対応して配備され、通信線を介して低周波伝送データに重畳する高周波伝送データを相互に通信する複数の伝送装置とを備えた重畳通信システムにおける、各伝送装置間の初期のリンク確立を行なう際に実行される。この方法では、まず、各伝送装置のうちの一の伝送装置を親機として設定する。次に、親機が、高周波伝送データとは異なる通信手段を用いて、通信線に接続された親機以外の伝送装置である子機の存在確認を行なう。そして、親機が、子機の存在確認ができた場合、子機に対して高周波伝送データによりリンク確立を行なう。
この方法によれば、親機が、高周波伝送データとは異なる通信手段を用いて子機の存在確認をしてから、高周波伝送データを用いてリンク確立を行なうので、各伝送装置間のリンク確立を確実に実現することができる。
本発明の第2観点に係るリンク確立方法は、第1観点に係る方法において、親機が、異なる通信手段として、低周波伝送データの通信内容に基づいて、子機の存在確認を行なう。
この方法によれば、低周波伝送データとして既存の空調制御信号等を用いることができるので、重畳通信システムを各種施設の建物等に容易に導入できる。
本発明の第3観点に係るリンク確立方法は、第2観点に係る方法において、各空調ユニットのうち、一の空調ユニットが親空調ユニットとして設定されており、親空調ユニットが、親空調ユニット以外の空調ユニットである子空調ユニットの存在情報を有している場合に実行される。この方法では、親機が、低周波伝送データを用いて親空調ユニットから子空調ユニットの存在情報を取得する。そして、親機が、子空調ユニットの存在情報に基づいて子機の存在確認を行なう。
この方法によれば、親機は、子空調ユニットの存在情報も利用してリンク確立を行なうので、リンク確立の確実性を高めることができる。
本発明の第4観点に係るリンク確立方法は、第1観点に係る方法において、親機が、異なる通信手段として、低周波伝送データよりさらに低い周波数の伝送データを用いて、子機の存在確認を行なう。
この方法によれば、空調制御信号を伝達する低周波伝送データよりさらに低い周波数の伝送データを用いて子機の存在確認を行なうので、外部環境に起因するノイズが生じる状況でも、リンク確立の確実性を高めることができる。
本発明の第5観点に係るリンク確立方法は、第1観点に係る方法において、各伝送装置は相互に無線通信可能な無線通信部をさらに備えている場合に実行される。この方法では、親機が、異なる通信手段として、無線通信により子機の存在確認を行なう。
この方法によれば、親機は、無線通信により子機の存在確認を行なうので、有線の通信線にノイズが生じる状況でも、リンク確立の確実性を高めることができる。
本発明の第6観点に係る伝送装置は、通信線を介して低周波伝送データにより空調制御信号を伝達する空調ユニットに対応して配備され、通信線を介して低周波伝送データに重畳する高周波伝送データを送受信する。伝送装置は、親子設定部と子機存在確認部とリンク確立部とを備える。親子設定部は、伝送装置を親機又は子機として設定する。伝送装置が親機として設定された場合、親機の子機存在確認部が、親機以外の伝送装置を子機と認識し、高周波伝送データとは異なる通信手段を用いて子機の存在確認を行なう。親機のリンク確立部は、子機存在確認部により子機の存在確認ができた場合、子機に対して高周波伝送データによりリンク確立を行なう。
ここでは、親機に設定された伝送装置が、高周波伝送データとは異なる通信手段を用いて子機の存在確認をしてから、高周波伝送データを用いて子機である伝送装置とリンク確立するので、各伝送装置間のリンク確立を確実に実現することができる。
本発明の第1観点に係るリンク確立方法では、各伝送装置間のリンク確立を確実に実現することができる。
本発明の第2観点に係るリンク確立方法では、重畳通信システムを各種施設の建物等に容易に導入できる。
本発明の第3〜5観点に係るリンク確立方法では、リンク確立の確実性を高めることができる。
本発明の第6観点に係る伝送装置では、各伝送装置間のリンク確立を確実に実現することができる。
本発明の一実施形態に係る重畳通信システム1の概略構成を示す模式図である。 同実施形態に係る重畳通信システム1の構成を説明するための模式図である。 同実施形態に係る重畳伝送装置40の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る複数の重畳伝送装置間の初期のリンク確立を説明するためフローチャートである。 リンク確立不成功のときの対処の一例を示す図である。 空調通信線を用いた重畳通信ネットワークの概念を示す図である。
(1)重畳通信システム1の構成の概略
図1は本発明の一実施形態に係る重畳通信システム1の概略構成を示す模式図である。
本発明の一実施形態に係る重畳通信システム1は、例えば空調システムを利用して各種施設の建物等に導入される。空調システムは、オフィスビルやテナントビル等の建物に設置されるものであり、システム管理装置2と、複数の空調機10とから構成される。空調機10は、室外空調ユニット20と室内空調ユニット30とから構成される。室外空調ユニット20及び室内空調ユニット30には、重畳伝送装置40が設けられる。また、重畳伝送装置40には、非空調機器50が接続自在に設けられる。これらのシステム管理装置2、空調機10(室外空調ユニット20、室内空調ユニット30)及び重畳伝送装置40は空調通信線5で接続される。
(2)重畳通信システム1の構成の詳細
図2は本実施形態に係る重畳通信システム1の構成を説明するための模式図である。
(2−1)システム管理装置2
システム管理装置2は、複数の室内空調ユニット30の運転データを包括的に管理するものである。「運転データ」とは、運転履歴に関するデータ及び運転状態に関するデータである。「運転履歴に関するデータ」とは、室内空調ユニット30等の電源のオン・オフ、サーモオン・オフ、運転モード、設定温度等に関する情報をいう。「運転状態に関するデータ」とは、空調機10に取り付けられている各種センサで検知された値等である。また、システム管理装置2は、ビル等の建物を管理するユーザからの指令を受け付ける機能や、ユーザに対して空調運転に関する各種報告書を出力する機能を有する。さらに、システム管理装置2は、室内空調ユニット30に設けられた監視カメラ51で撮像された撮像データ及びセンサ52で計測された計測データを蓄積したり、無線データ送信機53を介して室内の人々が携帯する携帯端末に有用情報を配信したりする機能を有する。
(2−2)空調通信線5
空調通信線5は、システム管理装置2、空調機10(室外空調ユニット20、室内空調ユニット30)及び重畳伝送装置40を接続する通信線である。図1,2では、空調通信線5の配線形態としてバス型が示されているが、スター型などの他の配線形態を採用することもできる。空調通信線5としては、ツイストペアケーブルあるいは同軸ケーブルを用いることができる。
(2−3)空調機10
空調機10は、マルチタイプの空調機であり、1台の室外空調ユニット20と、それに接続される複数の室内空調ユニット30とから構成される。室外空調ユニット20には電源が接続されており、この電源からの電力が電力供給線を経由して室内空調ユニット30にも供給される。
(2−3−1)室外空調ユニット20
室外空調ユニット20は、建物の屋上や地下に設置される熱源ユニットであり、後述する室内空調ユニット30とともに運転制御されて室内空間の空気調和を行なうものである。室外空調ユニット20は、室外通信部21、室外空調制御部22及び室外機23を備える。また、室外空調ユニット20には、重畳伝送装置40が着脱可能に設置される。
室外通信部21は、空調通信線5を介して、システム管理装置2及び後述する室内通信部31と通信するものである。室外通信部21が受信した信号は、室外空調制御部22に送出される。室外通信部21は、例えば、通信ドライバ、プロトコルコントローラ、CPU等から構成される。また、室外通信部21は例えば調歩同期式通信を行う。通信方式として、半2重通信、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)の勝ち残り方式、AMI符号化方式等が採用される。1データは、例えば、1ビットのスタートビットSTと、8ビットの転送データD0〜D7と、1ビットのパリティビットPと、1ビットのストップビットSPの計11ビットで構成される。室外通信部21では、最初のスタートビットSTを出すタイミングが決められており、基準クロックを元に送信を行う。そして、受信側においてパリティビットPによる誤り検出(パリティチェック)が行われ、誤りが検出されると再送処理や送信中断処理が行われる。
室外空調制御部22は、システム管理装置2から受信した空調データに基づいて、室外機23の空調運転を制御するものである。「空調データ」としては、例えば、リモコンから送出された空調運転オンの情報や室内空調ユニット30の空調サーモオフの情報や、システム管理装置2から送出された運転スケジュールに基づく室内空調ユニット30の空調運転オフの情報などがある。室外空調制御部22では、このような空調データに基づいて、室外機23の圧縮機の運転周波数や室外膨張弁の開度等を制御する。また、室外空調制御部22は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイス等により構成される。
室外機23は、圧縮機、室外熱交換器、室外膨張弁、及び室外ファン等を備える。室外機23の動作は室外空調制御部22により制御される。
(2−3−2)室内空調ユニット30
室内空調ユニット30は、施設内の各部屋の天井に設置され、室内空間に向かって空気吸込口や空調空気吹出口が露出し、室内空間の空気調和を行なう。ここで、室内空調ユニット30は、室内通信部31、室内空調制御部32及び室内機33を備える。また、室内空調ユニット30には、重畳伝送装置40が着脱可能に設置される。
室内通信部31は、空調通信線5を介して室外通信部21と通信するものである。この室内通信部31は、室外通信部21と基本的に同様の構成を有しており、室外通信部21から受信した空調データを室内空調制御部32に送出する。
室内空調制御部32は、室外通信部21から受信した空調データに基づいて、室内機33の空調運転を制御するものである。具体的には、室内空調制御部32は、室内膨張弁、室内ファンなどに接続されており、運転中の各種条件に応じて室内膨張弁の開度や室内ファンの回転数を制御して空調運転の制御を行う。室内空調制御部32は、室外空調制御部22と基本的に同様の構成を有し、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイスなどにより構成される。
室内機33は、空調用の部品として、室内熱交換器、室内膨張弁、室内ファン等を備える。室内機33の動作は室内空調制御部32により制御される。
(2−4)重畳伝送装置40
重畳伝送装置40は、空調通信線5を介して低周波信号の空調データ(以下、「低周波空調データ」ともいう)に重畳する高周波信号の非空調データ(以下、「高周波非空調データ」ともいう)を送受信して、他の重畳伝送装置と相互に通信するものである。ここでは、重畳伝送装置40は、空調通信線5を介して低周波空調データにより空調制御信号を伝達する室外空調ユニット20又は室内空調ユニット30に対応して配備される。例えば、重畳伝送装置40は、室外空調ユニット20又は室内空調ユニット30に着脱可能に設置されて、一体化される。重畳伝送装置40は、図3に示すように、重畳通信部41、非空調制御部42及び初期設定部43を備える。
重畳通信部41は、空調通信線5上のデータを受信すると、低周波信号である空調データと高周波信号である非空調データとに分けて、空調データを室外通信部21又は室内通信部31に、非空調データを非空調制御部42に送出する分波器等により構成される。
非空調制御部42は、低周波空調データに対して高周波非空調データを重畳させるものである。「非空調データ」としては、例えば、監視カメラ51の撮像データや、センサ52の計測データ、無線データ送信機53へ送られる有用情報データ等の空調以外の用途で用いられるものがある。非空調制御部42は、低周波空調データへ高周波非空調データを重畳させる際に高周波非空調データの挿入開始タイミングを決定する。そして、非空調制御部42は、室外通信部21又は室内通信部31からの低周波空調データと、非空調制御部42からの高周波非空調データとを混合し、重畳通信部41を介して、低周波空調データに重畳する高周波非空調データの送受信を行なう。
初期設定部43は、重畳伝送装置40が室外空調ユニット20又は室内空調ユニット30等に設置されると、各重畳伝送装置間のリンク確立を行なうものである。具体的には、初期設定部43は、親子設定部43A、子機存在確認部43B及びリンク確立部43Cを備える。
親子設定部43Aは、重畳伝送装置40を「親機40P」又は「子機40C」として設定するものであり、ディップスイッチ等で構成される。ここでは、重畳伝送装置40の初期状態は子機40Cとして設定されており、ユーザにより選択された重畳伝送装置40がディップスイッチの操作を介して親機40Pに設定される。
子機存在確認部43Bは、親子設定部43Aにより重畳伝送装置が親機40Pとして設定された場合、親機40P以外の重畳伝送装置を子機40Cと認識し、高周波の非空調データとは異なる低周波の空調データを用いて子機40Cの存在確認を行なうものである。ここでは、空調機毎に重畳伝送装置による重畳通信ネットワークが構築される。また、1台の室外空調ユニット20及びそれに接続された室内空調ユニット30には、それぞれ重畳伝送装置40が1台ずつ対応して設置される。
リンク確立部43Cは、子機存在確認部43Bにより子機40Cの存在確認ができた場合、子機40Cに対して高周波非空調データを用いてリンク確立を行なうものである。リンク確立方法の詳細については後述する。
なお、ここでは、重畳伝送装置40が、室外空調ユニット20又は室内空調ユニット30に一体化されているが、本実施形態に係る重畳伝送装置40は、これに限られるものではない。すなわち、重畳伝送装置40は、各空調ユニット20,30に対応して配備されていれば、異なる場所に設置されてもよいものである。
(2−5)非空調機器50
非空調機器50は、空調以外の非空調機能を備えた機器である。ここでは、非空調機器50は、室外空調ユニット20又は室内空調ユニット30に着脱可能に設置される。非空調機器50は、室外空調ユニット20又は室内空調ユニット30に設置されると、重畳伝送装置40に接続し、重畳伝送装置40により構築される重畳通信ネットワーク上で非空調データの送受信を行なう。非空調機器50としては、室内を監視する監視カメラ51、センサ52、及び無線データ送信機53等がある。監視カメラ51は、防犯用の画像を撮影し、撮像データをシステム管理装置2に送出する。センサ52は、各種計測データをシステム管理装置2に送出する。無線データ送信機53は、室内の人々が携帯する携帯端末に有用情報(例えば、商業テナントビルにおけるテナント商品の広告情報)を配信する。
(3)重畳伝送装置40におけるリンク確立の方法
図4は本実施形態に係る複数の重畳伝送装置間の初期のリンク確立を説明するためフローチャートである。
まず、重畳通信ネットワークを構築するための複数の重畳伝送装の中から、親機40Pとなる重畳伝送装置がユーザにより選択される。選択された重畳伝送装置は、ユーザによる親子設定部43Aの操作により「親機40P」に設定される(ステップS1)。なお、重畳伝送装置40は、初期状態において子機40Cに設定されているので、ユーザにより親子設定部43Aの操作が行なわれなかった重畳伝送装置は「子機40C」とみなすことができる。
続いて、これらの親機40P及び子機40Cが室外空調ユニット20又は室内空調ユニット30に設置される(ステップS2)。ここでは、1台の空調機10に対して1つの重畳通信ネットワークが構築される。また、空調機10を構成する1台の室外空調ユニット20及びそれに接続する複数の室内空調ユニット30のそれぞれに対応して重畳伝送装置40が配備される。したがって、1台の室外空調ユニット20及びそれに接続する複数の室内空調ユニット30の台数と、親機40P及び複数の子機40Cの台数とは同数である。
親機40P及び複数の子機40Cが、室外空調ユニット20及びそれに接続された複数の室内空調ユニット30に接続されると、親機40Pが「リンク確立モード」を開始する(ステップS3)。
親機40Pはリンク確立モードを開始すると、内部クロックを用いて所定の設定時間の計測を開始する。そして、親機40Pの子機存在確認部43Bが空調通信線5を伝送する低周波空調データを解析し、子機40Cの台数を認識する(ステップS4)。ここでは、空調機10を構成する1台の室外空調ユニット20及びそれに接続する複数の室内空調ユニット30の台数と親機40P及び複数の子機40Cの台数とが同数であることから、室外空調ユニット20及び室内空調ユニット30の台数を把握することで、子機40Cの台数を認識できる。
親機40Pが設定時間内に子機40Cの存在を確認すると、親機40Pは高周波非空調データを用いて子機40Cとリンク確立を行なう(ステップS5−Yes,S6)。そして、親機40Pは、リンク確立を行なった子機40Cの台数がステップ4で認識した台数に到達するまでリンク確立を続行する(ステップS7−No,S5,S6)。親機40Pが設定時間内にステップS4で認識した台数の子機40Cとリンク確立を完了した場合は、リンク確立が成功したとみなし、リンク確立モードを終了する(S7−Yes,S8,S9)。
一方、親機40Pが、設定時間内にステップS4で認識した台数の子機40Cとリンク確立を完了できなかった場合は、リンク確立は不成功とみなし、リンク確立モードを終了する(S5−No,S10,S9)。
なお、リンク確立が不成功となる場合は、高周波非空調データが外部環境に起因するノイズに埋もれて子機40Cの存在を認識できなかった可能性が高い。このような場合、図5に示すように、子機40Cの一部をリピータとすることで、ノイズの影響を除去してリンク確立を実現してもよい。図5では、論理回路上で親機40Pに一番近くにある子機40Cをリピータとすることで、親機40Pから一番遠くにある子機40Cのリンク確立が実現されている。
(4)特徴
(4−1)
以上説明したように、本実施形態に係るリンク確立方法は、重畳通信システム1における複数の重畳伝送装置の間で実行される。重畳伝送装置40は、空調通信線5を介して低周波空調データ(低周波伝送データ)により空調制御信号を伝達する空調ユニット20,30に対応して配備され、空調通信線5を介して低周波空調データに重畳する高周波非空調データ(高周波伝送データ)を送受信する。この重畳伝送装置40は、親子設定部43Aと子機存在確認部43Bとリンク確立部43Cとを備える。親子設定部43Aは、重畳伝送装置40を親機40P又は子機40Cとして設定する。重畳伝送装置40が親機40Pとして設定された場合、親機40Pの子機存在確認部40Bが、親機40P以外の重畳伝送装置を子機40Cと認識し、高周波伝送データとは異なる通信手段を用いて子機40Cの存在確認を行なう。親機40Pのリンク確立部43Cは、子機存在確認部43Bにより子機40Cの存在確認ができた場合、子機40Cに対して高周波非空調データによりリンク確立を行なう。
よって、本実施形態では、親機40Pに設定された重畳伝送装置が、高周波非空調データとは異なる低周波空調データ(異なる通信手段)を用いて子機40Cの存在確認をしてから、高周波非空調データを用いて子機40Cである重畳伝送装置とリンク確立を行なうので、各伝送装置間のリンク確立を確実に実現することができる。
なお、他のリンク確立方法として、各重畳伝送装置40の接続関係を事前に設定した上で、各重畳伝送装置40を各空調ユニット20,30に設置するという方法も考えられる。しかし、この方法では、各重畳伝送装置40を所定箇所に正確に設置することが求められるので、重畳伝送装置40が誤った箇所に設置された場合にはリンク確立が実現されないことになる。これに対し、本実施形態に係るリンク確立方法では、各重畳伝送装置40を設置した後にリンク確立が自動的に実現されるので、設置箇所を意識せずに各重畳伝送装置40を設置することができる。換言すると、施工業者等による重畳伝送装置40の設置ミスによる不具合等を回避できる。
また、本実施形態に係るリンク確立方法によれば、仮にリンク確立が自動で成功しなかった場合でも、子機40Cの一部をリピータとすることでリンク確立を実現することができる。ここで、リピータは速度低下の要因となるため、必要以上のリピータを導入すると、重畳通信ネットワークの通信性能が悪化することになる。本実施形態に係るリンク確立方法によれば、予め全ての子機40Cをリピータとする方法に比して、リピータの個数を最小限に抑えることができるので、通信性能の高い重畳通信ネットワークを構築できる。
(4−2)
本実施形態では、親機40Pの子機存在確認部43Bが、異なる通信手段として、低周波空調データ(低周波伝送データ)の通信内容に基づいて、子機40Cの存在確認を行なう。これにより、既存の空調制御信号等を用いて子機40Cの存在確認ができるので、重畳通信システムを各種施設の建物等に容易に導入できる。例えば図6に示すように、既存の空調通信線5を用いることで、各重畳伝送装置間のIP通信を実現できる。
(5)変形例
(5−1)変形例1A
本実施形態に係るリンク確立方法は、各空調ユニット20,30のうち、一の空調ユニットが「親空調ユニット」として設定されており、親空調ユニットが、親空調ユニット以外の空調ユニットである「子空調ユニット」の存在情報を有している場合に実行されるものでもよい。この場合は、親機40Pが、低周波の空調データを用いて親空調ユニットから子空調ユニットの存在情報を取得する。そして、親機40Pが、子空調ユニットの存在情報に基づいて子機40Cの存在確認を行なう。このような方法によれば、親機40Pが、子空調ユニットの存在情報も利用してリンク確立を行なうので、リンク確立の確実性を高めることができる。
(5−2)変形例1B
本実施形態に係るリンク確立方法は、親機40Pの子機存在確認部43Bが、異なる通信手段として、低周波空調データよりさらに低い周波数の伝送データを用いて、子機40Cの存在確認を行なうものでもよい。この場合、親機40Pが、空調制御信号を伝達する低周波空調データよりさらに低い周波数の伝送データを用いて子機40Cの存在確認を行なうので、外部環境に起因するノイズが生じる状況でも、リンク確立の確実性を高めることができる。
(5−3)変形例1C
本実施形態に係るリンク確立方法は、各重畳伝送装置40が相互に無線通信可能な無線通信部をさらに備える場合に実行されるものでもよい。この場合は、親機40Pの子機存在確認部43Bが、異なる通信手段として、無線通信により子機40Cの存在確認を行なう。このような方法によれば、親機40Pが、無線通信により子機40Cの存在確認を行なうので、有線の空調通信線5にノイズが生じる状況でも、リンク確立の確実性を高めることができる。
(5−4)変形例1D
上述の説明では、親子設定部43Aを備える同一仕様の重畳伝送装置40によりリンク確立が実行されていたが、本実施形態に係るリンク確立方法は、これに限られるものではない。例えば、各重畳伝送装置は、親機40P又は子機40Cに予め設定された上で出荷されるものでもよい。この場合は、ユーザによる親機40Pを設定する処理が省略される。
<付記>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではない。本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、本発明は、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できるものである。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素は削除してもよいものである。さらに、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよいものである。
1 重畳通信システム
2 システム管理装置
5 空調通信線
10 空調機
20 室外空調ユニット
21 室外通信部
22 室外空調制御部
23 室外機
30 室内空調ユニット
31 室内通信部
32 室内空調制御部
33 室内機
40 重畳伝送装置
40C 子機
40P 親機
41 重畳通信部
42 非空調制御部
43 初期設定部
43A 親子設定部
43B 子機存在確認部
43C リンク確立部
50 非空調機器
51 監視カメラ
52 センサ
53 無線データ送信機
特開2007−318511号公報

Claims (6)

  1. 通信線(5)を介して低周波伝送データを相互に通信して空調制御信号を伝達する複数の空調ユニット(20,30)と、前記各空調ユニットに対応して配備され、前記通信線を介して前記低周波伝送データに重畳する高周波伝送データを相互に通信する複数の伝送装置(4)と、を備えた重畳通信システム(1)における、前記各伝送装置間の初期のリンク確立を行なうためのリンク確立方法であって、
    前記各伝送装置のうちの一の伝送装置を親機(40P)として設定する親機設定ステップと、
    前記親機が、前記高周波伝送データとは異なる通信手段を用いて、前記通信線に接続された前記親機以外の伝送装置である子機(40C)の存在確認を行なう子機存在確認ステップと、
    前記親機が、前記子機の存在確認ができた場合、前記子機に対して前記高周波伝送データにより前記リンク確立を行なうリンク確立ステップと、
    を備える、リンク確立方法。
  2. 前記子機存在確認ステップにおいて、前記異なる通信手段として、前記低周波伝送データの通信内容に基づいて、前記子機の存在確認を行なう、
    請求項1に記載のリンク確立方法。
  3. 前記各空調ユニットのうち、一の空調ユニットが親空調ユニットとして設定されており、
    前記親空調ユニットが、前記親空調ユニット以外の空調ユニットである子空調ユニットの存在情報を有している場合、前記子機存在確認ステップにおいて、
    前記親機が、前記低周波伝送データを用いて前記親空調ユニットから前記子空調ユニットの存在情報を取得し、
    前記子空調ユニットの存在情報に基づいて前記子機の存在確認を行なう、
    請求項2に記載のリンク確立方法。
  4. 前記子機存在確認ステップにおいて、前記異なる通信手段として、前記低周波伝送データよりさらに低い周波数の伝送データを用いて、前記子機の存在確認を行なう、
    請求項1に記載のリンク確立方法。
  5. 前記各伝送装置は相互に無線通信可能な無線通信部をさらに備えており、
    前記子機存在確認ステップにおいて、前記異なる通信手段として、無線通信により前記子機の存在確認を行なう、
    請求項1に記載のリンク確立方法。
  6. 通信線(5)を介して低周波伝送データにより空調制御信号を伝達する空調ユニットに対応して配備され、前記通信線を介して前記低周波伝送データに重畳する高周波伝送データを送受信する伝送装置(40)であって、
    前記伝送装置を親機(40P)又は子機(40C)として設定する親子設定部(43A)と、
    前記親機として設定された場合、前記親機以外の伝送装置を子機と認識し、前記高周波伝送データとは異なる通信手段を用いて前記子機の存在確認を行なう子機存在確認部(43B)と、
    前記子機存在確認部により前記子機の存在確認ができた場合、前記子機に対して前記高周波伝送データによりリンク確立を行なうリンク確立部(43C)と、
    を備える、伝送装置。
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