JP6495728B2 - 形状変形装置および形状変形用プログラム - Google Patents

形状変形装置および形状変形用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、形状変形装置および形状変形用プログラムに関し、特に、例えばCAD等の設計ツールにより設計される物体の形状を、曲面どうしの連続性を満足するように変形させるための技術に関するものである。
今日、製品の設計を行う際には、CAD(Computer Aided Design)によって製品の形状データを生成することが一般的に行われている。一般に、CADでは、複数の構成面(曲面)の集合として1つの物体の形状を表す。よって、滑らかな形状面を生成するためには、構成面に関して所定の連続性を満たすことが要求される。単独の曲線や曲面の連続性は、パラメータに関して何回連続微分可能であるかということで表される。例えば、2つのパラメータu,vで表された曲面s(u,v)の場合で言えば、パラメータu,v についてn回連続微分可能なときに、曲面s(u,v)は「C連続」であると呼ぶ。
一方、異なるパラメータで表された複数の曲線や曲面が接続している場合、その接続箇所の連続性を表現するためには、C連続とは別の概念が必要である。曲線もしくは曲面の接続箇所の近傍における形状が、何らかの1個のC連続な曲線または曲面と一致する場合に、この接続箇所は「G連続」であると呼ぶ。これは、接続箇所のまわりの幾何的形状が、C連続な1個の曲線もしくは曲面の形状と区別がつかないくらいに滑らかな形状であることを表しており、「幾何的連続性」とも呼ばれる。
ここで、G連続は「位置連続」とも呼ばれ、点が一致するレベルの連続性をいう。G連続は「接連続」とも呼ばれ、2つの構成面に関する接続箇所での法線ベクトル(接平面)が一致するレベルの連続性をいう。また、G連続は「曲率連続」とも呼ばれ、接続箇所での曲率が一致するレベルの連続性をいう。さらに、G連続は「曲率変化率連続」とも呼ばれ、接続箇所での曲率の変化率が一致するレベルの連続性をいう。G連続からG連続のどのクラスの連続性が要求されるかは、設計する製品によって異なる。
自動車のドア・フェンダ・ボンネット・ルーフなどの外観形状、またダッシュボードやドアトリム等の内装部品の形状を含めて、消費者の目に直接触れる部分であるために高度な意匠性が要求される曲面形状を、「クラスA曲面」と呼ぶ。大抵の場合、クラスAの曲面には少なくともG連続性を満たすことが要求される。例えば、自動車の車体の自由曲面モデリングでは、生成される車体の曲面を構成する複数の構成面どうしが互いにG連続であることが要求される。G連続で車体の形状が滑らかなように見えても、G連続でないと、光を当てた場合に生じるハイライト線が折れて見えてしまい、全箇所でスムーズな見た目を表現することができなくなってしまうからである。ハイライト線を含めて構成面をより滑らかに接続するためには、G連続性まで満たすことが必要となる。
例えば、自動車のドア1枚を表現するCADデータは、数10個の構成面から成る。従来のシステムでは、これらの構成面をすべて互いにG連続性を満たすように一括作成することは不可能である。そのため、G連続性を満たさない箇所を、曲面の様々なパラメータや制御点を変えながら試行錯誤的に修正する必要があり、データ作成作業に非常な困難を伴っていた。
形状モデリングシステムにおいて広く用いられている曲面は、Bezier(ベジエ)曲面やBスプライン曲面などのテンソル積スプライン曲面である。これらの曲面は制御点によって制御されており、これらの制御点を直接制御することによって、曲面の変形が行われる。制御点を直接制御して変形を行う場合、局所的な変形は容易に行える。しかしながら、設計者の要求を満足すべく曲面全体を大域的に変形しようとすると、非常に多くの制御点の位置決めが要求される。しかも、その位置決めをG連続性の条件を満足するように行わなければならないため、試行錯誤の手間が非常に多くかかっていた。1つの曲面境界に沿ってG連続のマッチングを行うと、他の曲面境界に沿った連続性を破壊してしまうことがあるため、設計者は制御点を編集し、マッチングを繰り返し行う必要がある。
なお、従来、G連続性を満足する形状変形に関する手法がいくつか考案されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1に記載された発明の目的は、双3次一様Bスプライン曲面である初期曲面に対し、曲面の大域的幾何構造を直接制御することによって曲面形状の広範な操作を可能とし、設計者の要求する形状の特徴を満足するように制御点を自動的に位置決めできるようにすることにある。
この目的を達成するために、特許文献1に記載の曲面変形装置は、初期曲面の周囲の曲面とG連続で交わるという条件のもとで変形曲面の写像の変形族を生成する変形族生成手段と、初期曲面および所望の曲面のガウス曲率および平均曲率をもとにエネルギー汎関数を生成するエネルギー汎関数生成手段と、生成した変形族の中からエネルギー汎関数の値を極小にする写像を求める極小エネルギー写像探索手段と、求められた写像に対応する双3次一様Bスプライン曲面を生成する変形曲面生成手段とを備えている。
また、特許文献2に記載された発明の目的は、G連続の幾何学的拘束条件を満たしつつ、NURBS曲面を隣接曲面との4つのエッジに沿って同時にマッチさせることを可能とすることにある。この目的を達成するために、特許文献2に記載のモデリングシステムは、第1曲面1つと、当該第1曲面とBスプライン曲線である共通の境界線を有する少なくとも1つの隣接曲面とをユーザが指定する手段と、第1曲面の境界線上のポイントに対応する隣接曲面の境界線上のポイントでの法曲率を決定する手段と、第1曲面の境界線に沿って最小2乗フィットを行う手段とを備えている。
上記特許文献1,2に代表される従来の形状モデリングシステムは、NURBSあるいはBスプラインをベースとした関数を用いて曲面形状の変形を行うものであり、構成面を1つ1つ処理していかなければならない。また、適用可能な構成面は形状が四角形の四辺面に限定され、それ以外の形状、例えば三角形や五角形の構成面に対しては適用することができない。また、上記特許文献1,2に記載の技術で解決しているのはG連続性までであり、G連続性を満足する形状変形を実現する方法は示されていない。
これに対し、RBF(Radial Basis Function:放射基底関数)と呼ばれる関数を用いて曲面形状の変形を行う技術が知られている。RBFは、関数補間、特に多変数における不規則なデータの補間および近似に用いられる技術である。形状処理分野への応用としては、2000年頃に測定点群データからの曲面生成の問題に適用され(例えば、非特許文献1参照)、その後2005年頃にポリゴンおよび曲面の変形処理に適用された(例えば、非特許文献2,3参照)。
曲線や曲面、あるいは点群やポリゴンといったCAD・形状処理で扱う形状データは、3次元ユークリッド空間R内に存在しており、空間の各点についてその「行き先」を指定する変形写像Ψ:R→Rを与えることによって、形状を変形することができる。しかしながら、非特許文献1〜3に記載されている形状変形処理は、「この点をこの点に動かす」という、点の位置(座標値)の拘束条件(G拘束条件)から変形写像を求める方法に限定されており、曲面の法線ベクトルや曲率といった微分量に関わる高次の連続性、すなわち、G連続やG連続、G連続に対する拘束条件を与えることはできない。
また、これ以外にも、RBFを用いた形状処理に関する技術が考案されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載された発明の目的は、異なるCADシステム間で交換されたCADデータの中に存在する傷(修復すべき部分)を自動的に修復できるようにすることにある。この目的を達成するために、特許文献3に記載のシステムは、CSRBF(compactly supported radial basis functions)技術を使用することにより、CADデータに表される構造を部分に分け、解析に不適な形状を探し出して、スムーズな形状となるよう修正している。
具体的には、特許文献3に記載のシステムは、2次元CADデータに表される2次元画像上の傷の部分を範囲指定する手段と、範囲指定された傷の部分を適度に広げた領域を指定する手段と、当該広げた領域から傷の部分を引いた領域に対して、CSRBF法を用いて関数データを求める手段と、求められた関数データを用いて、傷のついた部分を連続的に滑らかに補間して修復する手段とを備えている。しかしながら、特許文献3では、傷のついた部分を連続的に滑らかに補間することは記載されているものの、G連続性を満足するように形状を変形することについては何ら開示されていない。
特開平7−85314号公報 特許第4856538号公報 特開2005−190045号公報
J.C.Carr et.al., Reconstruction and Representation of 3D Objects with Radial Basis Functions, Proceedings of SIGGRAPH 2001, pp.67-76, ACM Express, 2001 M.Botsch, L.Kobbelt, Real-Time Shape Editing using Radial Basis Function, Computer Graphics Forum Vol.24, No.3 (EUROGRAPHICS 2005), pp.611-621, 2005 M. Botch et al.,"Polygon Mesh Processing", A K Peters, Ltd., 2010
本発明は、以上のような実情に鑑みて成されたものであり、RBFで記述した空間変形写像を用いて、G連続という高次の幾何的連続性に対する拘束条件を満足する形状変形を行うことができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、RBFの1次結合で表わした位置連続に関する項と、RBFの1階導関数の1次結合で表わした接連続に関する項とを含む第1の変形写像式を設定する一方、位置連続に関する拘束条件と接連続に関する拘束条件とを含む第1の拘束条件方程式を設定し、第1の拘束条件方程式を解いて、第1の変形写像式に含まれる未知数を求めることにより、位置連続および接連続を満たす第1の変形写像を確定させる。また、本発明では、確定された第1の変形写像を用いて、移動元位置における接ベクトルである1階微分ベクトルを写像させた第1の像ベクトルを求め、RBFの1次結合で表わした位置連続に関する項と、RBFの1階導関数の1次結合で表わした接ベクトルの変形写像による像ベクトルの一致に関する項と、RBFの1階導関数および2階導関数の1次結合で表わした曲率連続に関する項とを含む第2の変形写像式を設定する一方、位置連続に関する拘束条件と、接ベクトルの変形写像による像ベクトルが上記第1の像ベクトルと一致することを表した拘束条件と、曲率連続に関する拘束条件とを含む第2の拘束条件方程式を設定し、第2の拘束条件方程式を解いて、第2の変形写像式に含まれる未知数を求めることにより、位置連続、接連続および曲率連続を満たす第2の変形写像を確定させる。
さらに、本発明では、上述のように確定された第2の変形写像を用いて、移動元位置における2階微分ベクトルを写像させた第2の像ベクトルを求め、RBFの1次結合で表わした位置連続に関する項と、RBFの1階導関数の1次結合で表わした接ベクトルの変形写像による像ベクトルの一致に関する項と、RBFの1階導関数および2階導関数の1次結合で表わした接ベクトルの変形写像による像ベクトルの一致に関する項と、RBFの1階導関数、2階導関数および3階導関数の1次結合で表わした曲率変化率連続に関する項とを含む第3の変形写像式を設定する一方、位置連続に関する拘束条件と、接ベクトルの変形写像による像ベクトルが上記第1の像ベクトルと一致することを表した拘束条件と、接ベクトルの変形写像による像ベクトルが上記第2の像ベクトルと一致することを表した拘束条件と、曲率変化率連続に関する拘束条件とを含む第3の拘束条件方程式を設定し、第3の拘束条件方程式を解いて、第3の変形写像式に含まれる未知数を求めることにより、位置連続、接連続、曲率連続および曲率変化率連続を満たす第3の変形写像を確定させる。そして、このようにして確立させた第3の変形写像を用いて曲面の形状を変形させる処理を実行するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、RBFで記述した空間変形写像を用いて、曲率変化率連続(G連続)という高次の幾何的連続性に対する拘束条件を満足する形状変形を行うことができる。
本実施形態による形状変形装置の機能構成例を示すブロック図である。 曲面上の接ベクトルと法線ベクトルとで表わしたG拘束条件を説明するための図である。 実施例1を説明するための図である。 処理対象とするCAD曲面の入力画面を示す図である。 変形前曲面の画像とその曲率プロファイルを示す図である。 変形後曲面の画像とその曲率プロファイルを示す図である。 実施例2を説明するための図である。 実施例3を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の形状変形装置では、複数の構成面を一括して所定の拘束条件を満たすように変形させることができ、かつ、任意の形状の構成面に適用可能な変形機能を、RBFを用いて構成する。RBFは、「定点からの距離によって値が定まる関数」である。一般には、n次元ユークリッド空間Rにおけるノルムを||・||と表すときに、以下の形で表されるn変数実数値関数Φ(x)をRBFと呼ぶ。
Φ(x)=φ(||x−ξ||)
ここで、φは1変数の関数である。また、ξ∈Rはn次元空間における固定点で、Φ(x)の中心点と呼ぶ。
本実施形態では、このようなRBFを用いて空間変形写像を表現し、G連続、G連続およびG連続に対する拘束条件を具体的な方程式の形に表し、それを解くことで目的の空間変形写像を得る。具体的には、G連続性を満足するような形状の変形を行うために、G連続の拘束条件(G拘束条件という)およびG連続の拘束条件(G拘束条件という)に関する方程式に解いた後、G連続の拘束条件(G2拘束条件という)に関する方程式を解き、さらに、G連続の拘束条件(G拘束条件という)に関する方程式を解くといった順序処理を行う。そこで、まずは、G拘束条件の方程式、G拘束条件の方程式、G拘束条件の方程式、G拘束条件の方程式について順に説明する。その後、形状変形の具体的な実施例について説明することとする。
<G拘束条件の方程式>
拘束条件は、N個の点ξ(i=1,・・・,N)について、それらが行き先の新しい点ξ~(i=1,・・・,N)に移動することとする。N個の点ξが特許請求の範囲の「空間上の指定された移動元位置」であり、行き先の新しい点ξ~が「空間上の指定された移動先位置」である。
まず、変形写像Ψを、点ξを中心点に持つRBF(Φ(x−ξ)=φ(||x−ξ||))の1次結合として、次の(式1)のように表す。ここで、係数a∈R(i=1,・・・,N)は未知ベクトルである。
一方、G拘束条件の方程式は、次の(式2)で表される。
Ψ(ξ)=ξ~ (i=1,・・・,N)・・・(式2)
これは、移動元位置から移動先位置への移動を表したG連続に関する拘束条件を示すものである。この(式2)に(式1)を代入したものを行列にて表すと、次の(式3)のようになる。
この(式3)に示すN元連立1次方程式を解くことにより、未知ベクトルa(i=1,・・・,N)が求められ、目的の変形写像Ψが確定する。例えば、移動対象とする空間上にあるN個の拘束点ξについて(式3)の連立1次方程式を解くことによって変形写像Ψが求まれば、その空間上の拘束点ではない点についても、それらがどこに移動するかを計算することができるようになる。すなわち、変形写像Ψが求まるということは、空間のどの点に対しても移動先が決まるということである。
<G拘束条件の方程式>
曲面形状を想定したとき、1階微分レベルの重要な幾何的データは法線ベクトル(接平面に直交するベクトル)である。そこで、G拘束条件では、変形後の曲面に対する法線ベクトルを拘束条件として与えることを考える。
ここで、変形前の法線ベクトルと変形後の法線ベクトルとを拘束条件として与えるという方法では、うまく方程式の形に記述することができない。そこで、本実施形態では、変形前の接ベクトルと変形後の法線ベクトルとで拘束条件を記述するようにしている。すなわち、図2に示すように、変形前の曲面s上の点ηにおける2つの独立な接ベクトルをs,sとするとき、変形写像Ψによってこれらの接ベクトルが写された先のベクトルが、変形後の曲面s~上の法線ベクトルn~と直交することを拘束条件として設定する。
すなわち、接ベクトルs,sと法線ベクトルn~との拘束条件を、次の(式4)に示す2つの方程式で表す。これは、点ηの変形写像Ψによる移動先位置における接ベクトルと、移動先位置における法線ベクトルとの内積値がゼロになることを表したG連続に関する拘束条件である。
DΨ(η,s)・n~=0、DΨ(η,s)・n~=0 ・・・(式4)
この(式4)において、“・”はベクトルの内積を表す。また、この(式4)において、G拘束条件を満たす変形写像Ψの1階微分写像DΨを、次の(式5)のように定義している。ここで、vは任意のベクトルであり、添え字のαは3変数{x,y,z}上を動く。
拘束条件でもうひとつ検討する必要があるのが、RBFを使って変形写像Ψをどういう形に表現し、何を未知数とすればよいかということである。G拘束条件のみの場合は(式1)の簡単な形でよいが、これにG拘束条件を追加したときには、それに応じて未知数を追加して適切な方程式を作らなければならない。そこで、変形写像Ψの表現式の中にRBFの1階導関数DΦを登場させる。
なお、ここではRBF(Φ(x)=φ(||x||))の1階導関数DΦを、任意のベクトルvに対して、次の(式6)のように定義する。
Φ(x,v)=−(▽Φ(x))・v=−2Φ’(x)x・v ・・・(式6)
ここで、▽Φ(x)はΦ(x)の勾配ベクトルである。この勾配ベクトル▽Φ(x)は、1変数関数f(r)の導関数をf’(r)とし、
Φ’(x)=f’(x・x)=f’(x+y+z)
という記号を導入したとき、▽Φ(x)=2Φ’(x)xと表される。
本実施形態では、上記の1階導関数DΦを用いて、変形写像Ψを次の(式7)のように表す。
この(式7)において、Ψ(x)の項はRBFの1次結合として表されるもので、上述したG拘束条件の(式1)と同じであり、NはG拘束点の個数を示している。これに対し、Ψ(x)およびΨ(x)の項は1階導関数DΦの1次結合として表されるものであり、MはG拘束点の個数を示している。すなわち、(式7)に示す変形写像Ψの式は、RBFの1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)と、RBFの1階導関数の1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x),Ψ(x)とを含む第1の変形写像式である。ここで、Ψ(x)の右辺の係数ベクトルa∈R(i=1,・・・,N)と、Ψ(x)およびΨ(x)の右辺の係数b∈R,c∈R(j=1,・・・,M)とがそれぞれ未知数である。
一方、G拘束条件の方程式は、次の(式8)で表される。ここで、Ψ(ξ)の方程式は、上述したG拘束条件の(式2)と同じであり、移動元位置から移動先位置への移動を表したG連続に関する拘束条件を示している。これに対し、DΨ(η,s )・n~およびDΨ(η,s )・n~の方程式は、上述したG拘束条件の(式4)と同じであり、移動先位置における接ベクトルと、移動先位置における法線ベクトルとの内積値がゼロになることを表したG連続に関する拘束条件を示している。
上記(式7)をもとに(式8)を行列にて表すと、係数行列は(3N+2M)次の対称行列となる。この対称行列で示される連立1次方程式を解くことにより、未知数a,b,cが求められ、G拘束条件とG拘束条件とが混在した拘束条件を満たす変形写像Ψが確定する。
<G拘束条件の方程式>
さきにG拘束条件で導入したs,sというベクトルは、変形前の曲面上の1点における2つの独立な接ベクトルであるが、これらは変形前曲面s(u,v)のu方向・v方向の1階微分ベクトルと解釈することができる。そこで、G拘束条件では、この1階微分ベクトルs,sに加えて、変形前曲面の2階微分ベクトルsuu,svv,suvを用いて、これらと変形後曲面の法線ベクトルn~とを使って拘束条件を与えることを考える。
まず、変形前曲面の微分ベクトルと変形後曲面の微分ベクトルとの関係について説明する。変形前曲面をs(u,v)、これを変形写像Ψで変形した変形後曲面をs~(u,v)で表すと、次の(式9)に示す関係が成り立つ。
s~(u,v)=Ψ(s(u,v)) ・・・(式9)
つまり、変形後曲面s~を2変数u,vのベクトル値の関数として見ると、これは変形写像Ψと変形前曲面sとの合成関数であると言える。そこで、合成関数の微分法を適用することにより、変形後曲面の微分ベクトルを求めることができる。
すなわち、変形写像Ψの1階微分写像を上述の(式5)のように定義し、2階微分写像を次の(式10)のように定義すると(v,v,vは任意のベクトルであり、添え字のα,βは3変数x,y,z上を動く)、変形後曲面s~(u,v)=Ψ(s(u,v))の1階微分ベクトルは(式11)のように表され、2階微分ベクトルは(式12)のように表される。
本実施形態では、この(式12)で示される変形後曲面の移動先位置における2階微分ベクトルs~uu,s~vv,s~uvと、変形後曲面上の移動先位置における法線ベクトルn~との内積の値が、指示された値と一致することをG拘束条件として設定する。すなわち、α,β,γを指示された値として、次の(式13)をG拘束条件として設定する。なお、右辺の定数α,β,γの求め方は後述する。
s~uu・n~=α、s~vv・n~=β、s~uv・n~=γ ・・・(式13)
ここで、G拘束条件を与える点(変形前曲面上の拘束点)をζとすると、上記(式13)の拘束条件は、次の(式14)により表される。
拘束条件を解く際には、まず、上記式(8)に示すG・G拘束条件の方程式を解いて(式7)に示す第1の変形写像Ψを求め、この第1の変形写像Ψによって各1階微分ベクトルs,sを写した像ベクトルs~,s~を求める。その上で、上記(式14)のG拘束条件に加えて、(式2)のG拘束条件および次の(式15)に示すC拘束条件を用いて、G連続に関する第2の変形写像Ψの方程式を設定する。
DΨ(η,s)=s~、DΨ(η,s)=s~ ・・・(式15)
すなわち、G連続を満たす第2の変形写像Ψは、次の(式16)のように、6個の項の和として表す。
この(式16)において、Ψ(x)の項はG拘束条件に対応し、Ψ(x),Ψ(x)の項はC拘束条件に対応し、Ψ(x),Ψ(x) ,Ψ(x)の項はG拘束条件に対応する。C拘束条件とは、曲面の接ベクトルに対して、対応する変形後の接ベクトルを指定するものである。なお、(式16)では、上記(式6)に示した1階導関数DΦに加えて、次の(式17)に示す2階導関数HΦを用いている。
Φ(x,v,v)=−(▽DΦ(x,v))・v ・・・(式17)
すなわち、(式16)に示す第2の変形写像Ψの方程式は、RBFの1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)と、RBFの1階導関数の1次結合で表わしたC連続に関する項Ψ(x),Ψ(x)と、RBFの1階導関数および2階導関数の1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)〜Ψ(x)とを含む変形写像式である。ここで、Ψ(x)〜Ψ(x)の中にあるRBFの係数aベクトル、1階導関数DΦの係数b,cおよび2階導関数HΦの係数ベクトルの各成分d,e,fが方程式の未知数である。
一方、G拘束条件の方程式は、次の(式18)で表される。ここで、Ψ(ξ)の方程式は、上述したG拘束条件の(式2)と同じであり、移動元位置から移動先位置への移動を表したG連続に関する拘束条件を示している。また、DΨ(η,s )およびDΨ(η,s )の方程式は、上述したC拘束条件の(式15)と同じであり、接ベクトルの変形写像による像ベクトルが、第1の変形写像に基づいて求められた像ベクトルと一致することを示している。また、残り3つの方程式は、上述したG拘束条件の(式14)と同じであり、移動先位置における2階微分ベクトルと法線ベクトルとの内積値が、指示された値α,β,γになることを表したG連続に関する拘束条件を示している。
,G,Gの各拘束点の個数をN,M,Lとするとき、上記(式16)をもとに(式18)を行列にて表すと、係数行列は(3N+6M+3L)次の対称行列となる。この対称行列で示される連立1次方程式を解くことにより、未知数a,b,c,d,e,fが求められ、G拘束条件を満たす変形写像Ψが確定する。
<G拘束条件の方程式>
拘束条件では、上述した1階微分ベクトルs,sおよび2階微分ベクトルsuu,svv,suvに加えて、変形前曲面の3階微分ベクトルsuuu,svvv,suuv,suvvを用いて、これらと変形後曲面の法線ベクトルn~とを使って拘束条件を与える。
ここで、変形写像Ψの1階微分写像を上述の(式5)、2階微分写像を上述の(式10)のように定義し、さらに3階微分写像を次の(式19)のように定義すると(v,v,v,vは任意のベクトルであり、添え字のα,β,γは3変数x,y,z上を動く)、変形後曲面s~(u,v)=Ψ(s(u,v))の3階微分ベクトルは(式20)のように表される。
本実施形態では、この(式20)で示される変形後曲面の移動先位置における3階微分ベクトルs~uuu,s~vvv,s~uuv,s~uvvと、変形後曲面上の移動先位置における法線ベクトルn~との内積の値が、指示された値と一致することをG拘束条件として設定する。すなわち、α,β,γ,δを指示された値として、次の(式21)をG拘束条件として設定する。なお、右辺の定数α,β,γ,δの求め方は後述する。
s~uuu・n~=α、s~vvv・n~=β、s~uuv・n~=γ、s~uvv・n~=δ ・・・(式21)
ここで、G拘束条件を与える点(変形前曲面上の拘束点)をωとすると、上記(式21)の拘束条件は、次の(式22)により表される。
拘束条件を解く際には、まず、上述のようにして求めた(式16)に示す第2の変形写像Ψにより、各2階微分ベクトルsuu,svv,suvを写した像ベクトルs~uu,s~vv,s~uvを求める。その上で、上記(式22)のG拘束条件に加えて、(式2)に示したG拘束条件、(式15)に示したC拘束条件および次の(式23)に示すC拘束条件を用いて、G連続に関する第3の変形写像Ψの方程式を設定する。
すなわち、G連続を満たす第3の変形写像Ψは、次の(式24)のように、10個の項の和として表す。
この(式24)において、Ψ(x)の項はG拘束条件に対応し、Ψ(x),Ψ(x)の項はC拘束条件に対応し、Ψ(x)〜Ψ(x)の項はC拘束条件に対応し、Ψ(x)〜Ψ10(x)の項はG拘束条件に対応する。なお、(式24)では、次の(式25)に示す3階導関数KΦを用いている。
Φ(x,v,v,v)=−(▽HΦ(x,v,v))・v ・・・(式25)
すなわち、(式24)に示す第3の変形写像Ψの方程式は、RBFの1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)と、RBFの1階導関数の1次結合で表わしたC連続に関する項Ψ(x),Ψ(x)と、RBFの1階導関数および2階導関数の1次結合で表わしたC連続に関する項Ψ(x)〜Ψ(x)と、RBFの1階導関数〜3階導関数の1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)〜Ψ10(x)とを含む変形写像式である。ここで、Ψ(x)〜Ψ10(x)の中にあるRBFの係数aベクトル、1階導関数DΦの係数b,c、2階導関数HΦの係数ベクトルの各成分d,e,fおよび3階導関数KΦの係数ベクトルの各成分p,q,r,sが方程式の未知数である。
一方、G拘束条件の方程式は、次の(式26)で表される。
ここで、Ψ(ξ)の方程式は、上述したG拘束条件の(式2)と同じであり、移動元位置から移動先位置への移動を表したG連続に関する拘束条件を示している。また、DΨ(η,s )およびDΨ(η,s )の方程式は、上述したC拘束条件の(式15)と同じであり、接ベクトルの変形写像による像ベクトルが、第1の変形写像に基づいて求められた像ベクトルと一致することを示している。
また、DΨ(ζ,suu )、DΨ(ζ,svv )およびDΨ(ζ,suv )を含む方程式は、上述したC拘束条件の(式23)と同じであり、接ベクトルの変形写像による像ベクトルが、第2の変形写像に基づいて求められた像ベクトルと一致することを示している。さらに、残り4つの方程式は、上述したG拘束条件の(式22)と同じであり、移動先位置における3階微分ベクトルと法線ベクトルとの内積値が、指示された値α,β,γ,δになることを表したG連続に関する拘束条件を示している。
,G,G,Gの各拘束点の個数をN,M,L,Kとするとき、上記(式24)をもとに(式26)を行列にて表すと、係数行列は(3N+6M+9L+4K)次の対称行列となる。この対称行列で示される連立1次方程式を解くことにより、未知数a,b,c,d,e,f,p,q,r,sが求められ、G拘束条件を満たす変形写像Ψが確定する。
<形状変形装置の機能構成例>
図1は、以上説明した処理を実行する本実施形態による形状変形装置の機能構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態による形状変形装置は、その機能構成として、第1の変形写像設定部11、第1の拘束条件設定部12、第1の変形写像確定部13、第1の像ベクトル算出部14、第2の変形写像設定部15、第2の拘束条件設定部16、第2の変形写像確定部17、第2の像ベクトル算出部18、第3の変形写像設定部19、第3の拘束条件設定部20、第3の変形写像確定部21および曲面変形部22を備えて構成されている。
上記各機能ブロック11〜22は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11〜22は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶された形状変形用プログラムが動作することによって実現される。
第1の変形写像設定部11は、RBFの1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)と、RBFの1階導関数の1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x),Ψ(x)とを含む第1の変形写像式(上述した(式7))を設定する。すなわち、(式7)に対して、未知数a,b,c以外の値(移動元位置に関するξ,η,s ,s )と、移動先位置に関するn~)を代入することにより、第1の変形写像式を設定する。
なお、移動元位置であるN個の点ξおよび移動先位置であるN個の点ξ~を指定する方法は、ユーザが各点ξ,ξ~を個別にダイレクトに指定する方法と、ユーザにより指定された空間上の範囲の中から第1の変形写像設定部11が内部処理によって自動的に設定する方法とがある。後者の場合、例えば、隣接している2つの曲面の境界線をユーザが指定して形状変形の実行を指示すると、当該境界線上にある各N個の点ξ,ξ~を第1の変形写像設定部11が自動的に設定する。また、離れて存在している2つの曲面のそれぞれについて、接触させる辺を指定して形状変形の実行を指示すると、それぞれの辺上にある各N個の点ξ,ξ~を第1の変形写像設定部11が自動的に設定する。
また、移動元位置ηにおける接ベクトルs ,s と、移動先位置における法線ベクトルn~は、上述のように指定した空間上の移動元位置ξおよび移動先位置ξ~の情報を用いて第1の変形写像設定部11が自動的に計算して設定する。
第1の拘束条件設定部12は、移動元位置(N個の点ξ)から移動先位置(N個の点ξ~)への移動を表したG連続に関する拘束条件と、移動先位置における接ベクトルである1階微分ベクトルと移動先位置における法線ベクトルとの内積値がゼロになることを表したG連続に関する2つの拘束条件とを含む第1の拘束条件方程式(上述した(式8))を設定する。
第1の変形写像確定部13は、第1の拘束条件設定部12により設定された第1の拘束条件方程式を解いて、第1の変形写像設定部11により設定された第1の変形写像式に含まれる未知数a,b,cを求めることにより、G連続およびG連続を満たす第1の変形写像、すなわち(式7)に示す変形写像Ψ(x)を確定させる。
第1の像ベクトル算出部14は、第1の変形写像確定部13により確定された第1の変形写像Ψ(x)を用いて、移動元位置における接ベクトルである1階微分ベクトルs,sを写像させた第1の像ベクトルs~,s~を求める。ここで、移動元位置における接ベクトル(1階微分ベクトル)s,sは、上述のように指定された移動元位置ξの情報から第1の変形写像設定部11が算出したものを用いることが可能である。第1の像ベクトル算出部14は、この接ベクトルs,sを第1の変形写像Ψ(x)を用いて写像する。
第2の変形写像設定部15は、RBFの1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)と、RBFの1階導関数DΦの1次結合で表わしたC連続に関する項Ψ(x),Ψ(x)と、RBFの1階導関数DΦおよび2階導関数HΦの1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)〜Ψ(x)とを含む第2の変形写像式(上述した(式16))を設定する。すなわち、(式16)に対して、未知数a,b,c,d,e,f以外の値(移動元位置に関するξ,η,ζk,s ,s ,s ,s ,suu ,svv ,suv と、移動先位置に関するn~)を代入することにより、第2の変形写像式を設定する。
ここで、移動元位置ηにおける接ベクトルs ,s 、移動元位置ζkにおける接ベクトルs ,s ,suu ,svv ,suv 、および、移動先位置における法線ベクトルn~は、上述のように指定した空間上の移動元位置ξおよび移動先位置ξ~の情報を用いて第2の変形写像設定部15が自動的に計算して設定する。
第2の拘束条件設定部16は、移動元位置ξから移動先位置ξ~への移動を表したG連続に関する拘束条件と、第1の像ベクトル算出部14により求められた第1の像ベクトルs~,s~を用いて表したC連続に関する拘束条件と、移動先位置における2階微分ベクトルと移動先位置における法線ベクトルとの内積値が指示された値になることを表したG連続に関する拘束条件とを含む第2の拘束条件方程式(上述した(式18))を設定する。
第2の変形写像確定部17は、第2の拘束条件設定部16により設定された第2の拘束条件方程式を解いて、第2の変形写像設定部15により設定された第2の変形写像式に含まれる未知数a,b,c,d,e,fを求めることにより、G連続、G連続およびG連続を満たす第2の変形写像を確定させる。
第2の像ベクトル算出部18は、第2の変形写像確定部17により確定された第2の変形写像Ψ(x)を用いて、移動元位置における2階微分ベクトルsuu,svv,suvを写像させた第2の像ベクトルs~uu,s~vv,s~uvを求める。
第3の変形写像設定部19は、RBFの1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)と、RBFの1階導関数DΦの1次結合で表わしたC連続に関する項Ψ(x),Ψ(x)と、RBFの1階導関数DΦおよび2階導関数HΦの1次結合で表わしたC連続に関する項Ψ(x)〜Ψ(x)と、RBFの1階導関数DΦ、2階導関数HΦおよび3階導関数KΦの1次結合で表わしたG連続に関する項Ψ(x)〜Ψ10(x)とを含む第3の変形写像式(上述した(式24))を設定する。すなわち、(式24)に対して、未知数a,b,c,d,e,f,p,q,r,s以外の値(移動元位置に関するξ,η,ζk,ω,s ,s ,s ,s ,suu ,svv ,suv ,s ,s ,suu ,svv ,suv ,suuu ,svvv ,suuv ,suvv と、移動先位置に関するn~)を代入することにより、第3の変形写像式を設定する。
ここで、移動元位置ηにおける接ベクトルs ,s 、移動元位置ζkにおける接ベクトルs ,s ,suu ,svv ,suv 、移動元位置ωにおける接ベクトルs ,s ,suu ,svv ,suv ,suuu ,svvv ,suuv ,suvv および、移動先位置における法線ベクトルn~は、上述のように指定した空間上の移動元位置ξおよび移動先位置ξ~の情報を用いて第3の変形写像設定部18が自動的に計算して設定する。
第3の拘束条件設定部20は、移動元位置ξから移動先位置ξ~への移動を表したG連続に関する拘束条件と、第1の像ベクトル算出部14により求められた第1の像ベクトルs~,s~を用いて表したC連続に関する拘束条件と、第2の像ベクトル算出部18により求められた第2の像ベクトルs~uu,s~vv,s~uvを用いて表したC連続に関する拘束条件と、移動先位置における3階微分ベクトルと移動先位置における法線ベクトルとの内積値が指示された値になることを表したG連続に関する拘束条件とを含む第3の拘束条件方程式(上述した(式26))を設定する。
第3の変形写像確定部21は、第3の拘束条件設定部20により設定された第3の拘束条件方程式を解いて、第3の変形写像設定部19により設定された第3の変形写像式に含まれる未知数a,b,c,d,e,f,p,q,r,sを求めることにより、G連続、G連続、G連続およびG連続を満たす第3の変形写像を確定させる。
曲面変形部22は、第3の変形写像確定部21により確定された第3の変形写像を用いて、曲面の形状を変形させる処理を実行する。これにより、G連続、G連続、G連続およびG連続を満足するような形状変形が実行される。
<実施例1>
次に、以上に説明したRBFによる変形写像Ψを利用して、具体的なCAD曲面を変形する処理の実施例について説明する。実施例1では、図3に示すように、2つの曲面s(u,v),r(w,t)が境界線を介して隣接している状況で、一方の曲面s(u,v)を変形して他方の曲面r(w,t)と幾何的連続性を満たすようにするケースを説明する。ここでは、境界線上の点s(u,v)=r(w,t)において2面が法線ベクトルを共有しているとし(G連続)、曲面s(u,v)の変形後曲面s~(u,v)が隣接面r(w,t)とこの点でG連続となるように変形するケースについて説明する。
曲面r(w,t)のパラメータw,tは曲面s(u,v)のパラメータu,vとは異なるが、w,tはu,vの関数になっていると考えられる。そこで、合成関数の微分法を適用することにより、r(w,t)をu,vで微分したベクトルr,r,ruu,rvv,ruv,ruuu,rvvv,ruuv,ruvvを、次のように求めることができる。すなわち、変形後曲面s~(u,v)と隣接面r(w,t)とが1点s~(u,v)=r(w,t)を共有しているとき、この点において曲面r(w,t)を相手の曲面のパラメータu,vで微分した偏導関数r,r,ruu,rvv,ruv,ruuu,rvvv,ruuv,ruvvに関して、次の(式27)が成り立つ。
上述したように、G連続性を満たす形状変形を行う際には、(式26)に示したように、G拘束条件とC拘束条件とC拘束条件とG拘束条件とを付与する。このうち、C拘束条件より、s~=r,s~=rであり、これと上記(式27)に示した1階微分の2つの式より、∂w/∂u,∂w/∂v,∂t/∂u,∂t/∂vの4つの係数を求めることができる。さらに C拘束条件より、s~uu=ruu,s~vv=rvv,s~uv=ruvであり、これと上記(式27)に示した2階微分の3つの式より、∂w/∂u,∂w/∂v,∂w/∂u∂v,∂t/∂u,∂t/∂v,∂t/∂u∂vの6つの係数を求めることができる。
次に、上記のように求めた合計10個の係数を用いて、上記(式4)からr・n~=r・n~=0に注意すると、上記(式27)に示した3階微分の3つの式より、ruuu・n~,rvvv・n~,ruuv・n~,ruvv・n~の4つの値を求めることができる。この4つの値が、上記(式26)に示したG拘束条件における右辺の定数α,β,γ,δとなる。よって、この(式26)に示す連立1次方程式を解くことにより、G拘束条件を満たす変形写像Ψを得ることができる。
図4〜図6は、実施例1のケースを実際に実行した結果を示す図である。図4は、処理対象とするCAD曲面の入力画面を示す図である。この入力画面では、変形元面群と枠線(境界線群)を指定するとともに、境界線ごとの連続性(G〜Gの何れか)を指定するようになっている。図4では、2つの曲面と、外側の枠線および2面間の境界線とを指定するとともに、外側の枠線にはG連続、真ん中の境界線にはG連続を指定した状態を示している。
図5は、変形前曲面の画像とその曲率プロファイルを示す図である。図5において、左上はシェーディング表示、右上はゼブラ表示、右下はゼブラ表示の一部拡大画像、左下は曲率プロファイルを示している。曲率プロファイルとは、曲面を平面で切った断面線に沿って、曲率の大きさに比例した長さの法線方向線分を表示したものであり、法線方向がほぼ一定のケースでは「曲率のグラフ」とみなすことができる。
図5の例では、左右2つの曲面のほぼ中間位置が接続箇所(境界線)となっており、この中間位置での滑らかさから、断面線沿いでの曲率の連続性や曲率変化率の連続性を判断することができる。図5の左下に示す曲率プロファイルから分かるとおり、変形前の状態では、2面の曲率は不連続(G不連続)である。さらに、右下のゼブラ表示から分かるように、境界線において2面の法線も一致せず、折れた状態である(G不連続)。
図6は、変形後曲面の画像とその曲率プロファイルを示す図である。図6の左下に示す曲率プロファイルから分かるとおり、変形後の状態では、2面の曲率は連続(G連続)である。曲率変化率も連続(G連続)である。さらに、右下のゼブラ表示から分かるように、境界線において2面の法線も一致しており、滑らかな状態である(G連続)。
<実施例2>
実施例2では、図7に示すように、2つの曲面s(u,v),s(u,v)が境界線を介して隣接している状況で、両方の曲面を同時に変形して幾何的連続性を満たすようにするケースを説明する。
曲面s(u,v)と曲面s(u,v)とが境界線を介して隣接しているとき、図7に示すように、境界線沿いに帯状の仮想的な曲面71を考える。そして、2つの曲面s(u,v),s(u,v)がそれぞれこの仮想的な曲面71に対して幾何的連続性を満足するように、当該2つの曲面s(u,v),s(u,v)を変形する。すなわち、一方の曲面s(u,v)と仮想的な曲面71とがG拘束条件を満たし、かつ、他方のs(u,v) と仮想的な曲面71とがG拘束条件を満たすように変形することにより、2つの曲面s(u,v),s(u,v)のG連続性を満足させることができる。
<実施例3>
実施例3では、図8に示すように、2つの曲面s(u,v),r(w,t)が離れた場所にある状況で、一方の曲面s(u,v)を変形して、離れた場所にある他方の曲面r(w,t)の頂点および辺と一致させて幾何的連続性を満たすようにするケースを説明する。
この場合には、G〜Gの拘束条件を曲面r(w,t)の一致させたい辺から設定した上で、曲面s(u,v)を実施例1と同様の処理によって変形する。これによって、離れた場所にある曲面に対してもG〜Gの望むレベルでの幾何的連続性を満足するように、曲面s(u,v)を変形することができる。
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、RBFの空間変形写像を用いて、位置連続(G連続)や接連続(G連続)だけでなく、曲率連続(G連続)および曲率変化率連続(G連続)という高次の幾何的連続性に対する拘束条件を満足する形状変形を行うことができる。RBFを利用した本実施形態の形状変形手法によれば、形状が四角形の曲面に限らず、三角形や五角形といった任意形状の曲面に対しても適用することができる。
また、2面に限らず、3面以上のn個の面を一括で指定して拘束条件を満たすように変形させることもできる。例えば、隣接しているn個の曲面を一括して形状変形する場合、複数の境界線に対してそれぞれ上述の変形写像と拘束条件を適用すれば、高次の幾何的連続性に対する拘束条件を満足するように複数の曲面を一括して形状変形することができる。
なお、上記実施形態では、CADにより設計される物体の曲面形状を変形させる例について説明したが、CADデータに限らず、点群データやポリゴンデータにも適用することが可能である。例えば、ポリゴンモデリングや、ポリゴンとCAD面との混在(ハイブリッド)処理等にも応用することができる。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
11 第1の変形写像設定部
12 第1の拘束条件設定部
13 第1の変形写像確定部
14 第1の像ベクトル算出部
15 第2の変形写像設定部
16 第2の拘束条件設定部
17 第2の変形写像確定部
18 第2の像ベクトル算出部
19 第3の変形写像設定部
20 第3の拘束条件設定部
21 第3の変形写像確定部
22 曲面変形部

Claims (5)

  1. 曲面の形状を、所定の幾何的連続性を満たすように変形させる形状変形装置であって、
    放射基底関数の1次結合で表わした位置連続に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数の1次結合で表わした接連続に関する項とを含む第1の変形写像式を設定する第1の変形写像設定部と、
    空間上の指定された移動元位置から移動先位置への移動を表した上記位置連続に関する拘束条件と、上記移動先位置における接ベクトルである1階微分ベクトルと上記移動先位置における法線ベクトルとの内積値がゼロになることを表した上記接連続に関する拘束条件とを含む第1の拘束条件方程式を設定する第1の拘束条件設定部と、
    上記第1の拘束条件設定部により設定された上記第1の拘束条件方程式を解いて、上記第1の変形写像設定部により設定された上記第1の変形写像式に含まれる未知数を求めることにより、上記位置連続および上記接連続を満たす第1の変形写像を確定させる第1の変形写像確定部と、
    上記第1の変形写像確定部により確定された上記第1の変形写像を用いて、上記移動元位置における接ベクトルである1階微分ベクトルを写像させた第1の像ベクトルを求める第1の像ベクトル算出部と、
    上記放射基底関数の1次結合で表わした位置連続に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数の1次結合で表わした上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルの一致に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数および2階導関数の1次結合で表わした曲率連続に関する項とを含む第2の変形写像式を設定する第2の変形写像設定部と、
    上記移動元位置から上記移動先位置への移動を表した上記位置連続に関する拘束条件と、上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルが、上記第1の像ベクトル算出部により求められた上記第1の像ベクトルと一致することを表した拘束条件と、上記移動先位置における2階微分ベクトルと上記移動先位置における法線ベクトルとの内積値が指示された値になることを表した上記曲率連続に関する拘束条件とを含む第2の拘束条件方程式を設定する第2の拘束条件設定部と、
    上記第2の拘束条件設定部により設定された上記第2の拘束条件方程式を解いて、上記第2の変形写像設定部により設定された上記第2の変形写像式に含まれる未知数を求めることにより、上記位置連続、上記接連続および上記曲率連続を満たす第2の変形写像を確定させる第2の変形写像確定部と、
    上記第2の変形写像確定部により確定された上記第2の変形写像を用いて、上記移動元位置における2階微分ベクトルを写像させた第2の像ベクトルを求める第2の像ベクトル算出部と、
    上記放射基底関数の1次結合で表わした位置連続に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数の1次結合で表わした上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルの一致に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数および2階導関数の1次結合で表わした上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルの一致に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数、2階導関数および3階導関数の1次結合で表わした曲率変化率連続に関する項とを含む第3の変形写像式を設定する第3の変形写像設定部と、
    上記移動元位置から上記移動先位置への移動を表した上記位置連続に関する拘束条件と、上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルが、上記第1の像ベクトル算出部により求められた上記第1の像ベクトルと一致することを表した拘束条件と、上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルが、上記第2の像ベクトル算出部により求められた上記第2の像ベクトルと一致することを表した拘束条件と、上記移動先位置における3階微分ベクトルと上記移動先位置における法線ベクトルとの内積値が指示された値になることを表した上記曲率変化率連続に関する拘束条件とを含む第3の拘束条件方程式を設定する第3の拘束条件設定部と、
    上記第3の拘束条件設定部により設定された上記第3の拘束条件方程式を解いて、上記第3の変形写像設定部により設定された上記第3の変形写像式に含まれる未知数を求めることにより、上記位置連続、上記接連続、上記曲率連続および上記曲率変化率連続を満たす第3の変形写像を確定させる第3の変形写像確定部と、
    上記第3の変形写像確定部により確定された上記第3の変形写像を用いて、上記曲面の形状を変形させる処理を実行する曲面変形部とを備えたことを特徴とする形状変形装置。
  2. 2つの曲面が境界線を介して隣接している状況で、一方の曲面のみを変形して上記幾何的連続性を満足させる場合、上記一方の曲面を、他方の曲面に対して上記幾何的連続性を満たすように変形することを特徴とする請求項1に記載の形状変形装置。
  3. 2つの曲面が境界線を介して隣接している状況で、上記2つの曲面を同時に変形して上記幾何的連続性を満足させる場合、上記境界線沿いに帯状の仮想的な曲面を設定し、上記2つの曲面をそれぞれ上記仮想的な曲面に対して上記幾何的連続性を満たすように変形することを特徴とする請求項1に記載の形状変形装置。
  4. 2つの曲面が離れている状況で、上記2つの曲面のうち一方の曲面を変形して、離れた場所にある他方の曲面の頂点および辺と一致させて上記幾何的連続性を満足させる場合、上記他方の曲面の上記一致させたい辺から拘束条件を設定した上で、上記一方の曲面を、上記他方の曲面に対して上記幾何的連続性を満たすように変形することを特徴とする請求項1に記載の形状変形装置。
  5. 曲面の形状を所定の幾何的連続性を満たすように変形させる処理をコンピュータに実行させるための形状変形用プログラムであって、
    放射基底関数の1次結合で表わした位置連続に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数の1次結合で表わした接連続に関する項とを含む第1の変形写像式を設定する第1の変形写像設定手段、
    空間上の指定された移動元位置から移動先位置への移動を表した上記位置連続に関する拘束条件と、上記移動先位置における接ベクトルである1階微分ベクトルと上記移動先位置における法線ベクトルとの内積値がゼロになることを表した上記接連続に関する拘束条件とを含む第1の拘束条件方程式を設定する第1の拘束条件設定手段、
    上記第1の拘束条件設定手段により設定された上記第1の拘束条件方程式を解いて、上記第1の変形写像設定手段により設定された上記第1の変形写像式に含まれる未知数を求めることにより、上記位置連続および上記接連続を満たす第1の変形写像を確定させる第1の変形写像確定手段、
    上記第1の変形写像確定手段により確定された上記第1の変形写像を用いて、上記移動元位置における接ベクトルである1階微分ベクトルを写像させた第1の像ベクトルを求める第1の像ベクトル算出手段、
    上記放射基底関数の1次結合で表わした位置連続に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数の1次結合で表わした上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルの一致に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数および2階導関数の1次結合で表わした曲率連続に関する項とを含む第2の変形写像式を設定する第2の変形写像設定手段、
    上記移動元位置から上記移動先位置への移動を表した上記位置連続に関する拘束条件と、上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルが、上記第1の像ベクトル算出手段により求められた上記第1の像ベクトルと一致することを表した拘束条件と、上記移動先位置における2階微分ベクトルと上記移動先位置における法線ベクトルとの内積値が指示された値になることを表した上記曲率連続に関する拘束条件とを含む第2の拘束条件方程式を設定する第2の拘束条件設定手段、
    上記第2の拘束条件設定手段により設定された上記第2の拘束条件方程式を解いて、上記第2の変形写像設定手段により設定された上記第2の変形写像式に含まれる未知数を求めることにより、上記位置連続、上記接連続および上記曲率連続を満たす第2の変形写像を確定させる第2の変形写像確定手段、
    上記第2の変形写像確定手段により確定された上記第2の変形写像を用いて、上記移動元位置における2階微分ベクトルを写像させた第2の像ベクトルを求める第2の像ベクトル算出手段、
    上記放射基底関数の1次結合で表わした位置連続に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数の1次結合で表わした上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルの一致に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数および2階導関数の1次結合で表わした上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルの一致に関する項と、上記放射基底関数の1階導関数、2階導関数および3階導関数の1次結合で表わした曲率変化率連続に関する項とを含む第3の変形写像式を設定する第3の変形写像設定手段、
    上記移動元位置から上記移動先位置への移動を表した上記位置連続に関する拘束条件と、上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルが、上記第1の像ベクトル算出手段により求められた上記第1の像ベクトルと一致することを表した拘束条件と、上記接ベクトルの変形写像による像ベクトルが、上記第2の像ベクトル算出手段により求められた上記第2の像ベクトルと一致することを表した拘束条件と、上記移動先位置における3階微分ベクトルと上記移動先位置における法線ベクトルとの内積値が指示された値になることを表した上記曲率変化率連続に関する拘束条件とを含む第3の拘束条件方程式を設定する第3の拘束条件設定手段、
    上記第3の拘束条件設定手段により設定された上記第3の拘束条件方程式を解いて、上記第3の変形写像設定手段により設定された上記第3の変形写像式に含まれる未知数を求めることにより、上記位置連続、上記接連続、上記曲率連続および上記曲率変化率連続を満たす第3の変形写像を確定させる第3の変形写像確定手段、および
    上記第3の変形写像確定手段により確定された上記第3の変形写像を用いて、上記曲面の形状を変形させる処理を実行する曲面変形手段
    として上記コンピュータを機能させるための形状変形用プログラム。
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