JP6494976B2 - 成分放出装置およびアミューズメント機器 - Google Patents
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ニアアクチュエータは、前記可動部材を前記放出口から離間する方向および前記放出口に接近する方向に駆動して前記空気室の内容積の膨張および収縮を行うことが好ましい。かかる構成によれば、可動部材が放出口に接近する方向に移動して空気室の内容積を収縮させるので、放出口から空気を勢いよく遠くまで放出することができる。
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る成分放出装置を放出口の側からみた説明図であり、図1(a)、(b)、(c)は、成分放出装置の斜視図、ケース部材を取り外した状態の分解斜視図、およびさらにリニアアクチュエータ等を取り外した状態の分解斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る成分放出装置を放出口とは反対側からみた説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は、成分放出装置の斜視図、リニアアクチュエータ等を取り外した状態の分解斜視図、およびさらにケース部材等を取り外した状態の分解斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る成分放出装置の断面構成を示す説明図であり、図3(a)、(b)、(c)は、成分放出装置の断面図、ケース部材を取り外した状態の断面図、および放出口を拡大して示す断面図である。
5を固定すると、ケース部材3と可動部材5との間には、放出口30に連通する空気室15が構成され、可動部材5は、放出口30から離間する位置で空気室15の後側L2の壁面を構成する。従って、放出口30と可動部材5とは、空気室15を介して前後方向(リニアアクチュエータ6による駆動方向)で対向する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る成分放出装置1のハウジング部材10等を放出口の側からみた説明図であり、図4(a)、(b)は、ケース部材3と隔壁部材4とを分離させた状態の分解斜視図、およびさらにシャッター部材等を分離させた状態の分解斜視図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る成分放出装置1のハウジング部材10等を放出口とは反対側からみた説明図であり、図5(a)、(b)は、ケース部材3と隔壁部材4とを分離させた状態の分解斜視図、およびさらにシャッター部材等を分離させた状態の分解斜視図である。
4とによって構成されている。より具体的には、図4に示すように、隔壁部材4は、中央に穴110が形成された板状隔壁部112を構成する底板部41と、底板部41の内縁から前側L1に突出して筒状隔壁部111の一部を構成する円環状凸部42と、底板部41の外縁から前側L1に突出した側板部43とを有しており、円環状凸部42の内側は、空気室15の一部を構成している。
本形態の成分放出装置1では、成分供給口118を開閉するためのシャッター部材8と、シャッター部材8を駆動して成分供給口118を開閉するシャッター部材駆動装置9とが設けられている。本形態において、シャッター部材8は、筒状隔壁部111の内側で周方向に延在する円筒状の筒部81と、筒部81の後側L2の端部で拡径する略円形のフランジ部82とを有しており、フランジ部82は、隔壁部材4の底板部41の後側L2の面に重なっている。このため、シャッター部材8は、前側L1の移動が阻止されている。また、筒部81の外径は、筒状隔壁部111の内径と略等しく、シャッター部材8は、筒部81が筒状隔壁部111の内面に摺動することによって軸線L周りに回転可能である。かかるシャッター部材8では、筒部81の内側は、空気室15の一部になっており、空気室15において放出口30から空気が放出される際の空気通路となる。
成されている。ここで、成分供給口118は、周方向の4箇所に形成されており、シャッター部材8は、4つの成分供給口118を選択的に開閉する。但し、4つの発生源収容室19には、周方向において、第1成分発生源17a、第2成分発生源17b、第1成分発生源17a、および第2成分発生源17bが順に配置されていることから、シャッター部材8は、同一の成分発生源に対応する2つの成分供給口118を同時に開閉する。このため、シャッター部材8において、切り欠き83は、周方向において等角度間隔の2個所に形成されている。ここで、切り欠き83の周方向の中央部分には、フランジ部82から放出口30の内側まで突出して先端が周溝33内に向けて突出した係合爪84が形成されている。このため、シャッター部材8は、簡素な構成で後側L2の移動が阻止されている。また、筒部81には、2つのスリットによって挟まれた個所にも、フランジ部82から放出口30の内側まで突出して先端が周溝33内に向けて突出した係合爪84が形成されている。
このように構成した成分放出装置1において、まず、待機状態では、4つの成分供給口118はいずれもシャッター部材8によって閉状態にある。また、4つの発生源収容室19の内部では、成分発生源17を収容しても隙間が空いているので、発生源収容室19の内部では、成分発生源17から香り成分が発生している。
放出口30から放出される。
以上説明したように、本形態の成分放出装置1では、シャッター部材8が成分供給口118を開状態としたときに、リニアアクチュエータ6が可動部材5を駆動して空気室15の内容積を膨張させた後に収縮させると、発生源収容室19で成分発生源17から発生した気体状の香り成分(放出成分)が空気とともに放出口30から放出される。このため、空気通路に液状の香り成分を供給する場合と比較して、放出した空気に含まれる気体状の香り成分の量を制御することができる。また、シャッター部材8は、空気室15内で成分供給口118を開閉するため、放出成分の放散や異種放出成分の混合を防ぐことができるとともに、成分放出装置1の小型化を図ることができる。
に空気室15、発生源収容室19、およびシャッター部材8を設けることができるので、成分放出装置1の放出成分の放散や異種放出成分の混合を防ぐことができるとともに、小型化を図ることができる。また、隔壁11は複数の発生源収容室19を形成しているため、複数種類の成分発生源17を設けることができる。
図6は、本発明の実施の形態2に係る成分放出装置1を放出口30の側からみた説明図であり、図6(a)、(b)は、成分放出装置1の斜視図および分解斜視図である。図7は、本発明の実施の形態2に係る成分放出装置を放出口とは反対側からみた説明図であり、図7(a)、(b)は、成分放出装置1の斜視図および分解斜視図である。図8は、本発明の実施の形態2に係る成分放出装置1の隔壁部材4等を放出口30の側からみた説明図であり、図8(a)、(b)は、隔壁部材4等の斜視図および分解斜視図である。図9は、本発明の実施の形態2に係る成分放出装置1の隔壁部材4等を放出口30とは反対側からみた説明図であり、図9(a)、(b)は、隔壁部材4等の斜視図および分解斜視図である。
噛合している。減速歯車96、歯車97および歯車98は各々、隔壁部材4の底板部41の前側L1の面に形成された支軸416、417、418に回転可能に支持されている。
図10は、本発明を適用した成分放出装置1に使用可能な成分発生源17の説明図である。本発明を適用した成分放出装置1に用いる成分発生源17については、成分発生源17を直接、発生源収容室19に配置してもよいが、図10に示すように、アルミニウム等からなる受皿170に成分発生源17を収容した状態で発生源収容室19に配置してもよい。例えば、香り成分と樹脂との混合物を加熱して流動物とした後、流動物を受皿170に流し込んで冷却して成分発生源17を製造する場合、成分発生源17を受皿170から外さずに、受皿170に成分発生源17を収容した状態のまま発生源収容室19に配置してもよい。かかる構成によれば、手に香りが付きにくい等、成分発生源17の取り扱いが容易である。
図11は、本発明を適用した成分放出装置1を搭載したアミューズメント機器の説明図である。本発明を適用した成分放出装置1は、例えば、図11に示すパチンコ遊技機等のアミューズメント機器100に1台あるいは複数台を搭載することができる。本発明におけるアミューズメント機器とは、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、回胴式遊技機等の遊技場に設置される遊技機の他、アーケードゲームと呼ばれるゲームセンターや遊園地などのアミューズメントスポットに設置される業務用の遊技機を含む意味である。かかる構成によれば、遊技中に発生したイベントの内容や遊技者の指示によって、香りを遊技者に向けて放出することができる。このことによって、遊技者には、視覚や聴覚だけでなく、香りによる嗅覚や、渦輪による風圧による多彩な感覚を与えることができる。よって、遊技者は、さらに特別感や幸福感、驚きを得ながら遊技を楽しむことができる。その場合でも、成分放出装置1から出射される空気は指向性を有するため、隣の遊技者に空気が吹き付けられることを防止することができる。その際、渦輪を単発で発生させることもできるとともに、連発で発生させることもできる。さらに、渦輪の量を制御することで香りの量も制御できる。
上記実施の形態では、放出成分が香り成分であったが、消臭成分、水蒸気、眠気防止用の臭い成分、殺虫剤成分、動物の撃退成分等を放出成分として用いてもよい。
Claims (17)
- 単一の放出口に連通する空気室と、
前記空気室に成分供給口を介して連通し、放出成分を発生させる成分発生源が収容された発生源収容室と、
前記空気室の前記放出口から離間する壁面を構成する可動部材と、
該可動部材を前記空気室の内容積が膨張する方向および収縮する方向に駆動して前記放出口から空気を放出させるリニアアクチュエータと、
前記空気室内で前記成分供給口を開閉するためのシャッター部材と、
前記シャッター部材を駆動して前記成分供給口を開閉するシャッター部材駆動装置と、
を有し、
前記発生源収容室が複数設けられていると共に、
前記成分供給口は、前記複数の発生源収容室の各々が前記空気室と個別に連通可能に複数設けられ、
前記複数の発生源収容室には、少なくとも、前記成分発生源として、第1成分発生源が収容された発生源収容室と、前記第1成分発生源とは異なる第2成分発生源が収容された発生源収容室とが含まれていることを特徴とする成分放出装置。 - 前記放出口と前記可動部材とは、前記空気室を介して対向し、
前記リニアアクチュエータは、前記可動部材を前記放出口から離間する方向および前記放出口に接近する方向に駆動して前記空気室の内容積の膨張および収縮を行うことを特徴とする請求項1に記載の成分放出装置。 - 前記空気は、前記放出口から環状の渦輪として放出されることを特徴とする請求項1または2に記載の成分放出装置。
- 前記成分発生源は、固形状であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の成分放出装置。
- 前記発生源収容室と前記空気室を区画する隔壁を備えたハウジング部材を有し、
前記隔壁は、前記放出口と前記可動部材とを対向させる穴が形成された筒状隔壁部と、該筒状隔壁部から径方向外側に延在する板状隔壁部と、を備え、
前記筒状隔壁部の径方向外側において前記板状隔壁部に対して前記放出口が位置する側に前記発生源収容室が設けられているとともに、前記筒状隔壁部に前記成分供給口が形成されており、
前記シャッター部材は、前記シャッター部材駆動装置によって駆動されて前記筒状隔壁部の内周面に摺動しながら周方向に回転することにより、前記成分供給口を開閉することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の成分放出装置。 - 前記シャッター部材駆動装置は、前記板状隔壁部に支持されていることを特徴とする請求項5に記載の成分放出装置。
- 前記シャッター部材駆動装置は、前記空気室に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の成分放出装置。
- 前記隔壁は、前記筒状隔壁部の径方向外側において前記筒状隔壁部の周りに前記発生源収容室を複数区画する仕切り用隔壁部を有するとともに、
前記複数の発生源収容室の各々は、前記筒状隔壁部に形成された複数の前記成分供給口によって前記空気室に連通しており、
前記シャッター部材は、前記シャッター部材駆動装置によって駆動されて前記複数の成分供給口を選択的に開閉することを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の成分放出装置。 - 前記放出口の内周面には、周方向に延在する周溝が形成されており、
前記シャッター部材は、前記筒状隔壁部の内周面に沿って周方向に延在する筒部と、該筒部から前記放出口の内側まで突出して先端が前記周溝内に向けて突出した係合爪と、を
有していることを特徴とする請求項8に記載の成分放出装置。 - 前記シャッター部材と前記筒状隔壁部との間にはグリスまたはオイルからなる封止材が塗布されていることを特徴とする請求項5乃至9の何れか一項に記載の成分放出装置。
- 前記放出口は、前記ハウジング部材の前面で開口する穴からなり、
前記放出口の外側の縁は、前記前面から突出していないことを特徴とする請求項5乃至10の何れか一項に記載の成分放出装置。 - 前記ハウジング部材は、前記放出口が設けられた前板部を備えたケース部材と、前記隔壁の少なくとも前記板状隔壁部を構成する隔壁部材と、を有していることを特徴とする請求項5乃至11の何れか一項に記載の成分放出装置。
- 前記ケース部材と前記隔壁部材とが重なった封止部分の少なくとも一部では、前記ケース部材および前記隔壁部材の一方から突出した板状の凸部が、他方に形成された溝内に嵌っており、
前記溝内にはグリスまたはオイルからなる封止材が塗布されていることを特徴とする請求項12に記載の成分放出装置。 - 前記可動部材は、外周端部が固定された振動板であって、
前記リニアアクチュエータは、前記振動板の中央を前記放出口に接近する方向および前記放出口から離間する方向に駆動することを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の成分放出装置。 - 前記可動部材および前記リニアアクチュエータは、スピーカーとして構成されていることを特徴とする請求項14に記載の成分放出装置。
- 前記放出成分は、香り成分であることを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載の成分放出装置。
- 請求項1乃至16の何れか一項に記載の成分放出装置を有することを特徴とするアミューズメント機器。
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