JP6494895B1 - 磁気センサ装置 - Google Patents

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Abstract

磁気センサ装置(10)は、長手方向に延在するセンサ基板に実装した磁気抵抗効果素子及びセンサ基板の磁気抵抗効果素子の反対側に備えた磁石(3)を備える磁気センサ部と、磁気センサ部を支持する筐体と、筐体の側面と下面を覆う磁気シールド部(4)と、筐体の上方を覆うカバー部と、を備える。磁気シールド部(4)は、磁気抵抗効果素子から検出対象の搬送路を向かうZ軸方向に開口部(4o)を有し、開口部(4o)は、長手方向に沿った長手方向二辺と、短手方向に沿った短手方向二辺とを有する。磁気シールド部(4)の長手方向二辺の方が短手方向二辺よりも、Z軸方向において、検出対象に近い。

Description

この発明は、紙葉状の媒体に形成された磁性パターンを検出する磁気センサ装置に関するものである。
紙葉状の媒体を読み取る装置として、磁石と磁気センサとを備え、紙幣などの媒体に磁気インクなどの磁気成分で形成された磁性パターンを読み取る磁気センサ装置が知られている。磁気センサの検出には、磁気抵抗効果素子(例えば、特許文献1など参照)やホール素子などが用いられる。
特許文献1に記載の磁気センサ装置は、磁石と磁気抵抗効果素子とを備えている。磁石は、磁気成分を有する紙葉状の媒体の一方の面に対向しており、紙葉状の媒体の搬送方向に垂直な鉛直方向に異なる磁極を有し、被検知物に交差する交差磁界を形成している。磁気抵抗効果素子は、交差磁界を形成している磁石の一方の磁極と紙葉状の媒体との間に設けられ、交差磁界内を搬送される紙葉状の媒体の磁気成分による交差磁界の搬送方向成分の変化を、抵抗値の変化として出力する。磁気抵抗効果素子は、磁石の一方の磁極の搬送方向における両端の間に設けられ、磁石の一方の磁極の搬送方向の長さの中心から搬送方向に偏移して配置されている。
また、特許文献1に記載の他の形態の磁気センサ装置は、磁気回路と磁気抵抗効果素子とを備えている。磁気回路は、磁気成分を有する被検知物の一方の面に対向しており、中央部とこの中央部に対し被検知物の搬送方向の入側及び出側に設けたヨークとの間で被検知物に交差する交差磁界を形成する。磁気抵抗効果素子は、被検知物と中央部との間に設けられ、交差磁界内を搬送される被検知物の磁気成分による交差磁界の搬送方向成分の変化を、抵抗値の変化として出力する。この磁気抵抗効果素子は、中央部の搬送方向における両端の間に設けられ、中央部の搬送方向の長さの中心から搬送方向に偏移して配置されている。
また、磁界の漏れや外部の影響を避けるために磁気シールドを有する磁気センサ装置も知られている(例えば、特許文献2及び特許文献3)。さらに、磁界を透過し、電気的にシールドするシールドカバーを備えた磁気センサ装置も提案されている(例えば、特許文献4)。一方、シールドカバーを外殻として備えた磁気センサ装置も提案されている(例えば、特許文献5及び特許文献6)。
特許文献2に記載の磁気センサ装置は、磁性体基板の上に固着されている磁気抵抗効果素子と、磁性体基板の下方に固着される永久磁石とを有し、永久磁石の下方に、端部が上方へ突出している磁気シールド体を設けている。特許文献3に記載の磁気センサ装置は、磁気抵抗効果素子や磁場発生器を有する磁気センサ部の周囲に磁性体が形成されている。磁気センサ部の周囲に形成された磁性体は、磁気シールドとして機能している。
特許文献4に記載の磁気センサ装置は、磁気成分を有する紙葉状の媒体の搬送方向に垂直な鉛直方向に互いに異なる磁極を有し、搬送方向に直交する方向を長手方向として、長手方向に延在する磁石と、異方性磁気抵抗効果素子とを備えている。異方性磁気抵抗効果素子は、長手方向にライン状に配置されている。磁石の鉛直方向の長さは、長手方向の中央部よりも長手方向の端部の方が長いことを特徴としている。
特許文献4に記載の磁気センサ装置は、搬送方向に垂直な鉛直方向における磁石の長さが、中央部よりも端部の方が長いので、ライン方向に並べて実装された各異方性磁気抵抗効果素子の非感磁方向(長手方向)に強制的に同じ方向にバイアス磁束を印加することが可能となる。よって、平面方向において傾いた磁性パターンに対しても、複数の異方性磁気抵抗効果素子で安定的に同じレベルの出力を得ることができると説明している。
特許文献5に記載の磁気センサ装置は、長手方向に延在する磁石と磁気抵抗効果素子とが筐体に収納又は保持され、長手方向に延在するシールドカバーが筐体に固定されている。特許文献6に記載の磁気センサ装置は、磁気抵抗効果素子を保護するカバーが接着固定されている。
国際公開第2014/123142号 実開昭62−68260号公報 国際公開第92/12438号 国際公開第2015/174409号 国際公開第2015/190468号 国際公開第2016/013438号
しかし、従来の磁気センサ装置は、磁気センサ部の長手方向の端部における磁束の長手方向の磁束が均一でない場合があった。例えば、特許文献3に記載の磁気センサ装置では、長手方向の端部にも磁性体を設けた場合でも、長手方向の中央部と同じように、磁性体に磁束が引き寄せられ、長手方向の磁束に乱れが生じるという課題があった。つまり、特許文献3に記載の磁気センサ装置は、磁気センサ部の性能が変化しないように、磁気シールドを形成し、外部からの磁束の影響を受けにくい磁気センサ部を有するが、長手方向の端部で磁気センサ部の感度が低下するという課題があった。
一方、特許文献4に記載の磁気センサ装置は、磁石の搬送方向に垂直な鉛直方向の長さを、長手方向の中央部よりも、端部の方を長くすることで、磁束の長手方向の均一性を向上すると説明されている。しかし、磁気センサ部の周囲にシールドを形成していないため、外部からの磁束の影響を受けるという課題があった。特許文献4に記載の磁気センサ装置において、磁石の長手方向の磁束をゼロにする、または長手方向に一定以上のバイアス磁束を印加することが要望されていた。
なお、特許文献2に記載の磁気センサ装置は、磁気シールド体の上方に突出している端部の先端が、永久磁石のマウント基板との接触部より低い構造となっている。このため、磁気センサ部の上下方向に直交する左右方向の磁界に対しては、永久磁石は磁気シールドされていないという課題があった。さらに、左右方向の磁界が永久磁石に干渉してしまい、外部の磁界に対する耐性が低いという課題や、磁気シールド体が電気的に独立しているため、磁気シールド体がアンテナとして動作する可能性があり、電磁的な不干渉性及び耐性が低いという課題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、検出対象の搬送方向に直交する長手方向の端部で磁気センサ部の感度が低下することを抑制し、磁気シールド効果も有する磁気センサ装置を提供することを目的とする。
この発明に係る磁気センサ装置は、検出対象の磁気成分を検出するセンサであって、長手方向に延在した棒状の磁石及び磁石と検出対象との間に位置する磁気抵抗効果素子を有する磁気センサ部と、検出対象と対向する磁気センサ部の面の少なくとも一部を除き、磁気センサ部と対向する対向面を有し、対向面が、磁石の長手方向に延在して磁石を挟んで対向する第1側面部及び第2側面部、長手方向と交差する短手方向に延在して磁石を挟んで対向する第3側面部及び第4側面部、磁気センサ部に対して、検出対象と反対側で長手方向に延在する底面部を含み、磁気センサ部を支持又は収納する磁気シールド部と、磁気センサ部と検出対象との間に配置され、磁気シールド部を覆うカバー部と、を備える。磁気シールド部は、底面部からカバー部へ向かう方向であり、長手方向及び短手方向に直交する直交方向における第3側面部及び第4側面部の長さは、直交方向における第1側面部及び第2側面部の長さのうち、最も長い部分の長さよりも短い。また、第3側面部及び第4側面部は、第1側面部及び第2側面部とそれぞれ連続し、この連続部分の直交方向における第1側面部及び第2側面部の長さと第3側面部及び第4側面部の長さとが、同じである。
本発明によれば、磁気シールド部の側面部の長さを適切に設定し、又は、磁気シールド部の開口部の長手方向二辺と短手方向二辺との関係を適切に設定することにより、磁気センサ部の長手方向の磁束密度の分布を均一にすることができ、磁気センサ部の長手方向の端部で磁気センサ部の感度の低下を抑制することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置の断面図 この発明の実施の形態1及び6に係る磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置の磁気シールド部の斜視図 この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置に対する比較例である磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置に対する比較例である磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置に対する比較例である磁気センサ装置におけるX軸方向の磁束密度の分布を示す図 この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置に対する比較例である磁気センサ装置におけるY軸方向の磁束密度の分布を示す図 この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置に対する比較例である磁気センサ装置におけるZ軸方向の磁束密度の分布を示す図 この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置におけるY軸方向の磁束密度の分布を示す図 この発明の実施の形態2に係る磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態2に係る磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態2に係る磁気センサ装置におけるY軸方向の磁束密度の分布を示す図 この発明の実施の形態3に係る磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態3に係る磁気センサ装置におけるY軸方向の磁束密度の分布を示す図 この発明の実施の形態4に係る磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態4に係る磁気センサ装置の磁石の斜視図 この発明の実施の形態4に係る磁気センサ装置におけるY軸方向の磁束密度の分布を示す図 この発明の実施の形態5に係る磁気センサ装置の斜視図 この発明の実施の形態5に係る磁気センサ装置の磁石の斜視図 この発明の実施の形態5に係る磁気センサ装置におけるY軸方向の磁束密度の分布を示す図 第1側面部を短手方向に平面視した図 第1側面部を短手方向に平面視した図 第1側面部を短手方向に平面視した図
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置10について、図1から図7を用いて説明する。図中、同一若しくは同等の構成には同一符号を付している。磁気センサ装置10は、磁石3を含む磁気センサ部1を備え、磁気センサ部1が検出対象2の磁気成分を検出する装置である。
実施の形態1を含む他の実施の形態においては、磁気センサ装置10の主走査方向は、磁気センサ部1の長手方向であり、副走査方向が短手方向である。主走査方向と副走査方向は、交差し、好ましくは直交する。主走査方向は、読取幅方向とも呼ぶ。副走査方向は、搬送方向とも呼ぶ。主走査方向及び副走査方向の両方に直交する方向を高さ方向と呼ぶ。後述する底面部4e又は後述するカバー部5を水平面に配置した場合、高さ方向は、鉛直方向である。実施の形態1を含む他の実施の形態において、鉛直方向とはこのような配置を前提にしたものであり、磁気センサ装置10の設置方向によって、変動する方向ではない。すなわち、ここでは、鉛直方向とは、長手方向(主走査方向)及び短手方向(副走査方向)に直交する直交方向である。
さらに、実施の形態1を含む他の実施の形態、及び、図面において、副走査方向(短手方向)をX軸方向、主走査方向(長手方向)をY軸方向、高さ方向(鉛直方向、直交方向)をZ軸方向と称する場合がある。これらのX軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、図中でX、Y、Zと示している。XがX軸、YがY軸、ZがZ軸の3軸を示している。本実施の形態では、好ましい状態であるX軸とY軸が直交している場合について説明する。Z軸は、X軸及びY軸と直交している。すなわち、本実施の形態では、X軸、Y軸、Z軸は互いに90度の角度で交差している。
X軸、Y軸、Z軸の3軸の原点は、それぞれ次のとおりである。磁気センサ装置10の短手方向における長さの中心をX軸の原点、磁気センサ装置10の長手方向の長さの中心をY軸の原点、後述する検出対象2の搬送面をZ軸の原点とする。厳密には、後述するカバー部5からZ軸の正方向(+Z方向)に数ミリメートル離間した位置に搬送面が存する。Z軸の正方向(+Z方向)は、磁気センサ部1から検出対象2に向かう方向を指している。
全ての実施の形態において、検出対象2が、磁気センサ装置10の短手方向に搬送されるか、あるいは、検出対象2は動かず、磁気センサ装置10が短手方向に移動するかのいずれかである。つまり、検出対象2の搬送は、検出対象2自体が搬送される場合に加え、検出対象2は動かずに、磁気センサ部1が短手方向(X軸方向)に動く場合も意味するものとする。磁気センサ部1は検出対象2の磁気成分を検出する。
搬送方向(短手方向)は、X軸の正方向(+X方向)と、X軸の負方向(−X方向)と、を含む。また、検出対象2が搬送方向に搬送される箇所を搬送路と称する。検出対象2又は磁気センサ装置10は、X軸の正方向から負方向に搬送されてもよいし、X軸の負方向から正方向に搬送されてもよい。搬送路のうち、磁気センサ装置10の長手方向における両端の間及び短手方向における両端の間の領域を検出対象2の搬送面と呼ぶ。読取幅方向(長手方向)は、Y軸の正方向(+Y方向)と、Y軸の負方向(−Y方向)と、を含む。
検出対象2は、紙葉状の媒体であり、磁気インクを含む磁気成分で形成された磁性パターンを有している。検出対象2は、紙幣、小切手、有価証券を含む紙葉状の媒体である。
図1は、本実施の形態に係る磁気センサ装置10のXZ平面における断面図である。XZ平面とは、X軸及びZ軸により形成される平面である。換言すると、図1は、磁気センサ装置10の短手方向(搬送方向)に沿った断面図、又は、長手方向(読取幅方向)と交差する断面の断面図である。
図2は、本実施の形態に係る磁気センサ装置10の斜視図である。磁気センサ装置10は、図1、図2に示すように、長手方向に延在する磁石3と、磁気シールド部4と、カバー部5と、を有している。好ましくは、磁石3は永久磁石である。磁気シールド部4は、磁性体で構成させた箱型の磁気シールドで、磁石3を含む磁気センサ部1を支持又は収納するものである。磁気センサ部1は、磁気検出素子を有している。磁気検出素子の詳細説明は後述する。
図3は、本実施の形態に係る磁気センサ装置10の磁気シールド部4の斜視図である。図3に示すように、磁気シールド部4は、磁気センサ部1の検出対象2に対向する面の少なくとも一部を除いた、磁気センサ部1の複数の面に対向する対向面を有している。好ましくは、対向面は、第1側面部4a、第2側面部4b、第3側面部4c、第4側面部4d、底面部4eを有している。第1側面部4aは、磁気センサ部1の−X方向に配置されている。第2側面部4bは、磁気センサ部1の+X方向に配置されている。第3側面部4cは、磁気センサ部1の−Y方向に配置されている。第4側面部4dは、磁気センサ部1の+Y方向に配置されている。底面部4eは、磁気センサ部1の−Z方向に配置されている。
図1から図3に示すように、第1側面部4a及び第2側面部4bは、長手方向に延在して磁石3を挟んで対向している。第3側面部4c及び第4側面部4dは、長手方向と交差する短手方向に延在して磁石3を挟んで対向している。底面部4eは、磁気センサ部1に対して、検出対象2と反対側に位置し、長手方向に延在している。第1側面部4a及び第2側面部4bは、第3側面部4c及び第4側面部4d並びに底面部4eと連続している。
磁気シールド部4は、磁性体で構成させた箱型の磁気シールドであれば、前述した5面を有する磁気シールド部4に限られず、他の構造でもよい。磁気シールド部4は、検出対象2と対向する側に開口部4oを有し、磁気センサ部1を支持又は収納する箱型の磁気シールドである。図3に示すように、磁気シールド部4の開口部4oは、長手方向に沿った長手方向二辺と、短手方向に沿った短手方向二辺とから構成された長方形状の開口である。開口部4oの符号は、図3、図6A、図6Bのみに付し、他の図に関しては、符号は省略する。
図1及び図2に示すように、カバー部5は、磁気センサ部1と検出対象2との間に配置され、磁気シールド部4を覆うシールドカバーである。カバー部5は、非磁性材料で構成され、電気的にシールドするものであり、磁界はカバー部5を透過する。検出対象2がカバー部5と接触する場合は、搬送面がカバー部5の面となる。この場合、Z軸の原点は、搬送面上にあると定義したため、カバー部5の面上の点である。カバー部5から検出対象2に向かう方向が、Z軸の正方向(+Z方向)となり、磁気センサ部1に向かう方向がZ軸の負方向(−Z方向)となる。
筐体6は、磁石3を含む磁気センサ部1を収納又は保持するケースである。磁気センサ装置10は筐体6を別途備えなくてもよい。その場合、例えば、磁気シールド部4が筐体6として機能してもよい。
実施の形態1に係る磁気センサ装置10について詳細を説明する。図1及び図2に示すように、カバー部5は、検出対象2の搬送面近傍に配置する、又は、搬送面そのものを構成する部材である。カバー部5は、Y軸方向(読取幅方向、長手方向)に延在した平板状の部材で、+X方向及び−X方向(搬送方向、短手方向)の端部が傾斜している。カバー部5は、筐体6のZ軸方向(高さ方向)の外面のうち、磁気抵抗効果素子1aが配置されている鉛直上方を覆う形状をしている。
筐体6は、Z軸方向(高さ方向)の搬送面に向かって開口した箱型をしており、実施の形態1に係る磁気センサ装置10の各部材を収納又は保持するための開口、位置決めをするための穴及び取付面を有する。詳しくは、筐体6は、センサ基板1bを支持する段部6a、搬送面に最寄りの第1開口部6b、第1開口部6bと連通する第2開口部6c、側面に形成された凹部6dを有している。第1開口部6bは、カバー部5で覆われている。第1開口部6bの周囲に対してカバー部5が固定されている。第1開口部6bの短手方向の長さは第2開口部6cの短手方向の長さよりも長い。第1開口部6bと第2開口部6cとの短手方向の長さの違いにより生じた段差のうち、第2開口部6cの周囲が段部6aとなる。好ましくは、第1開口部6bと第2開口部6cとは、長方形状の開口である。
磁気センサ部1の検出素子は磁気成分を検出する任意の素子であり、例えば、磁気抵抗効果素子1aである。加えて、磁気センサ部1は、センサ基板1b、ワイヤ1c、実装部1d、外部接続部1eを有している。磁気抵抗効果素子1a及びセンサ基板1bは、Y軸方向に延在している。すなわち、磁気センサ部1は、Y軸方向に延在している。
図1、図2に示すように、センサ基板1bは、Z軸方向においてカバー部5と磁石3との間に存在し、Y軸方向に延在している。センサ基板1bは、一枚でY軸方向に延在してもよく、複数枚に分割した状態でY軸方向に延在してもよい。センサ基板1bは、磁石3と対向する面とは反対側の面に、磁気抵抗効果素子1aを実装している。センサ基板1bは、磁気抵抗効果素子1aを実装するための実装部1dと、磁気抵抗効果素子1aからの電気信号を外部に伝えるための外部接続部1eを備えている。実装部1dは、センサ基板1bの搬送路に向かうZ軸の正方向側の面に形成されている。
図1に示すように、磁気抵抗効果素子1aは、センサ基板1bの実装部1dに、接着剤などで固着して実装されている。磁気抵抗効果素子1aの実装部1dにおけるX軸方向及びY軸方向の位置は、磁気センサ装置10の検知部分の位置に対する要求によって定まる。磁気抵抗効果素子1aは、磁気成分を含む検出対象2が搬送方向に搬送されることにより生じる磁界の搬送方向成分(バイアス磁界)の変化を検知する。具体的には、磁気抵抗効果素子1aの抵抗値が変化することにより、磁気抵抗効果素子1aの出力信号が変化する。ここで、磁気抵抗効果素子1aは、磁石3から発せられる磁界の、搬送方向の成分をバイアス磁界としている。
図1に示すように、センサ基板1bは、ワイヤ1cを介して磁気抵抗効果素子1aと電気的に接続されている。センサ基板1bは、磁石3に対向する面であるZ軸の負方向側の面の一部が、筐体6の段部6aと接し、段部6aと接している面が接着剤で固定されている。このとき、段差6aのZ軸方向の位置を決めることにより、センサ基板1bのZ軸方向の位置を決めることができる。センサ基板1bは、筐体6の第1開口部6bに嵌めることで、X軸方向及びY軸方向の位置を決めてもよい。この場合、第1開口部6bの開口形状は、センサ基板1bの外形と同じ形状にするか、センサ基板1bを固定できる構造を第1開口部6bの開口形状の一部に形成してもよい。
磁石3は、Y軸方向に延在しており棒状の形状を有している。磁石3は、センサ基板1bの磁気抵抗効果素子1aが実装されている面と反対側の面に、接着剤によって固定されている。すなわち、磁石3は、センサ基板1bのZ軸の負方向側の面に固定されている。磁石3は、第2開口部6cの空間内に配置されている。磁石3は、磁気抵抗効果素子1aと平行に配置し、センサ基板1bの磁気抵抗効果素子1aが実装されている面の反対側の面に接触させることで、Z軸方向(高さ方向)の位置を決める。X軸方向において、磁石3のX軸方向の中心と磁気抵抗効果素子1aのX軸方向の中心とが同じになる位置に磁石3及び磁気抵抗効果素子1aを固定する。
磁石3は、一本でY軸方向に延在してもよく、複数本に分割した状態でY軸方向に延在してもよい。磁石3は、磁界を発生して磁気抵抗効果素子1aにバイアス磁界を印加している。この状態において、検出対象2が搬送路を搬送されることにより、バイアス磁界の大きさが変化する。このバイアス磁界の変化により磁気抵抗効果素子1aの抵抗値が変化して、磁気抵抗効果素子1aから出力される検出信号が変化する。なお、磁石3のX軸方向の位置が変化すると、磁石3から発する磁界の、磁気抵抗効果素子1aと検出対象2に与える磁力が変化する。そのため、磁気センサ装置10の性能を見つつ、磁石3のX軸方向の位置を微調整する。
図1に示すように、カバー部5は、筐体6のZ軸方向の外面の内、磁気抵抗効果素子1aが配置されている鉛直上方を覆う形状をしている。すなわち、センサ基板1bの磁気抵抗効果素子1aが実装された面を覆っている。図1及び図2に示すように、カバー部5は、磁気センサ装置10をY軸方向から見たとき、X軸方向に沿って形成された平面形状の搬送面部5bと、この搬送面部5bのX軸方向の両端部から−Z方向に傾斜する一対のテーパ部5aを有する。この一対のテーパ部5aと搬送面部5bは、Y軸方向に延在する形状を成している。
カバー部5は、金属製の薄板の曲げ加工により、搬送面部5bと一対のテーパ部5aを一体に形成している。カバー部5は、筐体6の搬送路に向かう面に取付けられている。カバー部5は、搬送ガイドとなるテーパ部5aを有するため、搬送時に検出対象2はテーパ部5aに沿って流れ、検出対象2がX軸方向以外の方向に流れるのを防ぐ効果がある。但し、テーパ部5aは必ずしも必要ではない。検出対象2の搬送の状況や磁気センサ装置10の周囲の環境に応じて、テーパ部5aの形成の要否を決める。
カバー部5には、検出対象2が磁気センサ装置10の搬送面、又は、磁気センサ装置10の上方に設けた搬送面を搬送される際、磁気センサ装置10の、特に磁気抵抗効果素子1aと衝突したり擦れたりすることによる衝撃や磨耗から保護する役割がある。カバー部5は、検出対象2と磁気抵抗効果素子1aとの間に存在するため、磁気センサ装置10の感磁性能に影響を与えぬように、材料は非磁性材料が望ましい。非磁性材料は、例えば、アルミニウムを含む非磁性金属、セラミック、樹脂がある。カバー部5は、金属製の薄板(例えば、アルミニウム)を曲げて作製する。あるいは、カバー部5は他の材料及び製造方法により作製してもよい。
図1に示すように、筐体6は、カバー部5及び磁気シールド部4以外の他の構成要素であるセンサ基板1b、磁石3を、内部に収納又は保持する部材である。筐体6は、導電性の材料で形成されており、例えば、アルミニウムなどの金属や導電性樹脂から形成される。筐体6は、X軸方向及びY軸方向において、センサ基板1bの位置を決めるための第1開口部6bを備える。第1開口部6bは、筐体6のカバー部5との取付面からZ軸の負方向に向かって凹んだ形状を有している。第1開口部6bの−Z方向に凹んだ先には、センサ基板1bが載置されセンサ基板1bをZ軸方向に支持する段部6aが形成されている。
さらに、筐体6は、段部6aの−Z方向に凹んだ形状を有する第2開口部6cを有している。第2開口部6cは、X軸方向の長さが、第1開口部6bのX軸方向の長さより短い。第2開口部6cには、磁石3が配置され、磁石3のX軸方向及びY軸方向の位置決めを行うことできる。また、筐体6は、磁気シールド部4の第2側面部4bとの間に−Z方向に伸びた凹部6dを有する。凹部6dは、段部6aに載置されたセンサ基板1bから磁気センサ部1が検出した信号を外部へと出力する外部接続部1eを配設する通り道である。凹部6dは、筐体6のY軸方向に延在する側面の一部に形成されている。
加えて、筐体6は、磁気シールド部4を筐体6に固定するために締結部材7を締め付ける取付穴を備える。この取付穴は、筐体6のZ軸の負方向側の面に、Y軸方向に離れた2箇所に設けられている。締結部材7は例えばネジである。ここで、磁気シールド部4は、筐体6の取付穴に合わせた位置に2つの取付穴を備える。さらに、磁気シールド部4は、底面部4eの、筐体6の凹部6dに対応する位置に、穴部4hを備えている。この穴部4hを通して、外部接続部1eが磁気センサ装置10の外部へと引き出されている。
図1に示すように、筐体6の第1開口部6bは、カバー部5が磁気抵抗効果素子1aやワイヤ1cに接触しないように空間を設ける機能も有する。また、筐体6は、磁気抵抗効果素子1aが発した熱を、磁気センサ装置10の外部に逃がす機能も有する。筐体6は、磁界に影響を与えないように、例えばアルミニウムを含む非磁性材料であることが望ましい。筐体6は、任意の材料及び製造方法により形成され、例えば、アルミニウムを切削して形成される
図1、図2、図3に示すように、磁気センサ装置10をY軸方向に見たとき、磁気シールド部4の底面部4eはX軸方向に沿って形成されている。底面部4eは、筐体6の底面に対向している。磁気センサ装置10をY軸方向に見たとき、磁気シールド部4の第1側面部4a及び第2側面部4bは、底面部4eのX軸方向の両端から+Z方向に立設された一対の側面部である。第1側面部4a、第2側面部4b及び底面部4eは、Y軸方向に延在する形状を成している。
図1、図2、図3に示すように、磁気センサ装置10をX軸方向に見たとき、磁気シールド部4の第3側面部4c及び第4側面部4dは、底面部4eのY軸方向の両端から+Z方向に立設された一対の側面部である。第3側面部4c、第4側面部4d及び底面部4eは、X軸方向に延在する形状を成している。
図1、図2、図3において、底面部4eは平面形状をしている。また、第1側面部4a、第2側面部4b、第3側面部4c及び第4側面部4dも平面形状をしている。すなわち、磁気シールド部4は、底面部4eに対して+Z方向に開口している形状である。磁気シールド部4のY軸方向の長さは、少なくとも磁石3及びセンサ基板1bのY軸方向の長さと同一であるか、またはそれ以上の長さであることが望ましい。
磁気シールド部4の底面部4eと、第1側面部4a、第2側面部4b、第3側面部4c及び第4側面部4dとで囲われた磁気シールド部4の内部に筐体6が配置されている。磁気シールド部4は、筐体6に対して締結部材7で締結、又は、接着剤で固着して固定されている。すなわち、筐体6は、センサ基板1bが固定された開口箇所を除き、磁気シールド部4で覆われている。図1においては、磁気シールド部4の底面部4eと筐体6の−Z方向の面が、締結部材7にて締結され、互いに固定されている。なお、磁気シールド部4の底面部4eと第1側面部4a、第2側面部4b、第3側面部4c及び第4側面部4dは、別々に形成して接着剤を用いて接合してもよいし、金属製の薄板の曲げ加工やブロック材の押し出し加工により一体形成してもよい。
図1、図2、図3に示すように、磁気シールド部4は、締結部材7によって筐体6に対して固定されることで、Z軸方向の位置を決めている。また、筐体6の底面に2箇所設けた取付穴と磁気シールド部4の底面部4eに2箇所設けた取付穴の位置をそれぞれ合わせることで、X軸方向及びY軸方向の位置を決めている。このとき、締結部材7は、双方の取付穴に締結される。さらに、第3側面部4c又は第4側面部4dの貫通穴4iと筐体6の側面に2箇所ある取付穴を用いて磁気シールド部4と筐体6は締結される。貫通穴4iは、図2、図3、図6Aにのみ図示して、他の図では省略する。
図1、図3に示すように、磁気シールド部4の長手方向の中央部近傍において、第1側面部4a及び第2側面部4bのZ軸方向の先端は、センサ基板1bの実装部1dが設けられた面のZ軸の位置に等しいか、実装部1dの位置より+Z方向に高い。センサ基板1bの実装部1dが設けられた面は、換言すると、センサ基板1bのZ軸の正方向を向いた面である。
また、磁気シールド部4の第1側面部4a及び第2側面部4bのZ軸方向の先端は、少なくとも、センサ基板1bの実装部1dが設けられた面の反対側の面と同一の位置に位置する。センサ基板1bの実装部1dが設けられた面の反対側の面は、換言すると、センサ基板1bのZ軸の負方向を向いた面である。磁気シールド部4の第1側面部4a及び第2側面部4bのZ軸方向の先端は、センサ基板1bの実装部1dが設けられた面の反対側の面の位置よりも、+Z方向に位置することが好ましい。このとき、磁気シールド部4は、少なくともセンサ基板1bが磁石3に対向する面の位置から−Z方向に存する部分を覆っている。
実施の形態1に係る磁気センサ装置10の特徴を説明するために、図4及び図5を用いて説明する。図4Aは、本実施の形態に係る磁気センサ装置10に対する比較例である磁気センサ装置60の磁石3及び底面ヨーク部8の斜視図である。図4Bは、比較例である磁気センサ装置60の斜視図であり、磁気センサ装置60の構成を分かり易く表示するために、磁気センサ部1、カバー部5、筐体6を省略している。
比較例の磁気センサ装置60は、図4Bに示すように、磁気シールド部4の長手方向に沿った側面部4s及び短手方向に沿った側面部4tの端部が、磁石3の上面と同じ高さであり、磁石3が磁気シールド部4のX軸方向中央部に配置されている構成を有している。この例は、磁石3の外形サイズが、幅、高さ、長さの比率が3:2:60であり、磁石3の底面に、磁性材のヨークとして形成した底面ヨーク部8を設けている。底面ヨーク部8は、高さ以外は磁石3と同じ寸法である。高さの比率は、1:4で磁石3の方が高い。磁性材の底面ヨーク部8は、鉄、珪素鋼や磁性ステンレスなど透磁率と熱伝導率が高い材料で構成され、磁石3と一体で成型し、又は、接着剤で固定している。図4Bに示す磁気シールド部4は、鉄材で構成され、幅、高さ、長さの比率が8:9:82である。磁石3と磁気シールド部4のY軸方向の隙間は、磁気シールド部4を構成する鉄材の厚みと同じ厚みを有している。比較例である磁気センサ装置60の長手方向の中央部と長手方向の端部との側面部4sの高さは同じである。
図5A,B,Cは、図4A,Bに示す比較例である磁気センサ装置60における磁石3の上に配置される磁気抵抗効果素子1aの位置での磁束密度の分布を示したものである。図5Aは、X軸方向の磁束密度Bxである。図5Bは、Y軸方向の磁束密度Byである。図5Cは、Z軸方向の磁束密度Bzである。図5A,B,Cの縦軸の単位はテスラ(tesla:T)である、横軸はY軸方向の位置を意味しており、単位がミリメートル(mm)である。
図5A,B,Cにおいて、Y軸方向の原点は、磁石3の中心とした。Bxは、磁石3の両端を除き、一定の範囲内の値で、磁石3の両端の位置に近づくにつれ値が減少する。Byは、原点の近傍で、ゼロに近い値であるが、Y軸方向のプラス側の端部に近づくにつれ値が増加し、マイナス側の端部に近づくにつれ値が減少する。Bzは、原点の近傍で一定の範囲内の値であるが、磁石3の両端に向かうにつれ一度、値が増加した後、急激に値が減少する。磁気センサ装置60の外部磁束に対する感度としては、Bx、Byが影響し、この場合はByの影響が大きい。感度が均一な領域を長く確保するためには、図5Bに矢印で表示したように、Y軸方向のプラスの領域ではByを下げ、Y軸方向のマイナスの領域ではByを増加することが望ましい。
図6A及び図6Bは、本実施の形態に係る磁気センサ装置10の斜視図である。図6A、図6Bにおいてカバー部5は省略している。図6A、図6Bにおいて、磁気シールド部4の開口部4oは、長手方向に沿った長手方向二辺と、短手方向に沿った短手方向二辺とを有する。磁気シールド部4において、長手方向二辺と短手方向二辺とが連続する部分が段差状になっており、Z軸方向において、長手方向二辺の方が短手方向二辺よりも検出対象2に近い。
言い換えると、図6A及び図6Bにおいて、磁気シールド部4は、Z軸方向における第3側面部4c及び第4側面部4dの長さのうち、最も短い部分の長さは、Z軸方向における第1側面部4a及び第2側面部4bの長さのうち、最も長い部分の長さよりも短い。
また、図6Aに示す短手方向二辺の方が、図6Bに示す短手方向二辺よりも、Z軸方向において検出対象2に近い。図6A、図6Bに示す第3側面部4c及び第4側面部4dの高さは、いずれも第1側面部4a、第2側面部4bや磁石3の端部よりも低い。そして図6Aに示す第3側面部4c及び第4側面部4dの方が、図6Bに示す第3側面部4c及び第4側面部4dよりも高い。
図7は、図4B、図6A、図6Bに示す磁気センサ装置10,60における磁気抵抗効果素子1aが検出する長手方向(Y軸方向)の磁束密度Byの変化を示したものである。磁束密度Byの変化を示す各曲線の引き出し線の先に、当該曲線に対応する磁気センサ装置10,60の図番を付している。
図7の縦軸の単位はテスラ(tesla:T)、横軸の単位はミリメートル(mm)である。横軸はY軸方向の位置を示しており、図7はY軸方向の位置がマイナスの領域を拡大して表示している。Y軸方向の端部の磁束密度Byは、第3側面部4c又は第4側面部4dの高さが低くなるにつれ、Y軸の原点からの減少量が低下する。これは、第3側面部4c又は第4側面部4dに磁石3の磁束を引き寄せる効果が小さくなることを意味している。よって、第3側面部4c又は第4側面部4dの高さを低くすることは、長手方向の磁束密度Byを均一化する効果があるといえる。一方、第3側面部4c又は第4側面部4dの高さが低くなると、外部からの磁束をシールドする効果が小さくなるという悪影響が大きくなる。
このように、本実施の形態に係る磁気センサ装置10は、磁気シールド部4の第3側面部4c及び第4側面部4dの高さを、第1側面部4a及び第2側面部4bの長手方向の中央部分よりも低くした。この構成により、磁気センサ装置10の外部からの磁界の変化が磁気センサ装置10の性能に与える影響を低減し、かつ長手方向の端部で長手方向の磁束が小さい領域を拡大したため、異方性磁気抵抗効果素子の感度を均一にし易い。よって、磁気センサ部1の複数の検出素子(好ましくは、異方性磁気抵抗効果素子)で、安定的に同じレベルに近い出力を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る磁気センサ装置10は、長手方向に延在するセンサ基板1bに実装した磁気抵抗効果素子1a及びセンサ基板1bの磁気抵抗効果素子1aの反対側に備えた磁石3を備える磁気センサ部1と、磁気センサ部1を支持する筐体6と、筐体6の側面と下面を覆う磁気シールド部4と、筐体6の上方を覆うカバー部5と、を備える。磁気シールド部4は、磁気抵抗効果素子1aから検出対象2に向かうZ軸方向に開口部4oを有し、開口部4oは、長手方向に沿った長手方向二辺と、短手方向に沿った短手方向二辺と、を有する。磁気シールド部4において、長手方向二辺と短手方向二辺とが連続する部分が段差状になっており、Z軸方向において、長手方向二辺の方が短手方向二辺よりも検出対象2に近いこととした。これにより、検出対象の搬送方向に直交する長手方向の端部で磁気センサ部1の感度が低下することを抑制し、磁気シールド効果も得ることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る磁気センサ装置20について、図8A,B及び図9を用いて説明する。図中、他の実施の形態を含め、同一若しくは同等の構成には同一符号を付している。磁気センサ装置20は、磁石3を含む磁気センサ部1、磁気シールド部4、筐体6、カバー部5を備え、磁気センサ部1が検出対象2の磁気成分を検出する装置である。磁気センサ部1、筐体6、カバー部5の構成及び機能は実施の形態1と同様である。
図8A、図8Bは、実施の形態2に係る磁気センサ装置20の斜視図であり、磁気センサ装置20の構成を分かり易くするため、磁気センサ部1、カバー部5、筐体6を省略している。図8Aと図8Bとは磁気シールド部4の一部が異なる。
図8A、図8Bにおいて、段差部4xは、第1側面部4a及び第2側面部4bに設けた段差状の部分である。換言すると、第1側面部4aは、長手方向に延在する長方形の面から、検出対象2に対向する頂点の少なくとも一方の周囲を切り欠いた形状を有している。つまり、第1側面部4aの検出対象2に対向する頂点に切り欠き状の段差部4xを有する。同じく、第2側面部4bも、検出対象2に対向する頂点の少なくとも一方の周囲を切り欠いた形状を有しており、段差部4xを有する。図8A、図8Bにおいて、磁気センサ部1、カバー部5、筐体6の図示は省略しているが、カバー部5は、段差部4xを覆い隠すものである。なお、この段差部4xは磁気シールドとしての効果が残る程度の小さい段差が望ましい。
段差部4xについて換言すると、磁気シールド部4は、長手方向二辺と短手方向二辺を有する開口部4oを備え、長手方向二辺と短手方向二辺とが連続する部分から、長手方向二辺の中央に向かう間に、Z軸方向に上がる段差を有し、その段差で長手方向二辺が+Z方向に上がっている。
図8A、図8Bに示す磁気シールド部4の第3側面部4cは、第1側面部4a及び第2側面部4bとそれぞれ連続し、この連続部分のZ軸方向における第1側面部4a及び第2側面部4bの長さと第3側面部4cの長さとが、同じである。図8A、図8Bでは見えない位置にあるが、磁気シールド部4の第4側面部4dは、第1側面部4a及び第2側面部4bとそれぞれ連続し、この連続部分のZ軸方向における第1側面部4a及び第2側面部4bの長さと第4側面部4dの長さとが、同じである。
図8A、図8Bに示す磁気センサ装置20は、第3側面部4c及び第4側面部4dの高さを磁石3の上端よりも低く、第1側面部4a及び第2側面部4bの中央部の高さは磁石3の上端と同じ高さである。さらに、第1側面部4a又は第2側面部4bの長手方向の端部の高さのみ磁石3の上端よりも低く、第3側面部4c又は第4側面部4dの高さと同じである。図8Aに示す第1側面部4a及び第2側面部4bの端部の低い部分のY軸方向の長さを1としたとき、図8Bに示す第1側面部4a及び第2側面部4bの端部の低い部分のY軸方向の長さは2である。
図9は、図8A、図8B及び図6Aに示す磁気センサ装置10,20における磁石3の上に配置される磁気抵抗効果素子1aの位置での、Y軸方向の磁束密度Byの分布を示したものである。つまり、図9は、3条件で磁気抵抗効果素子1aの位置でのY軸方向の磁束密度Byを比較したものである。磁束密度Byの変化を示す各曲線の引き出し線の先に、当該曲線に対応する磁気センサ装置10,20の図番を付している。
図9の縦軸の単位はテスラ(tesla:T)、横軸の単位はミリメートル(mm)である。横軸はY軸方向の位置を示しており、図9はY軸方向の位置がマイナスの領域を拡大して表示している。
図9に示すように、第1側面部4a及び第2側面部4bのY軸方向の端部の磁束密度Byは、段差部4xのY軸方向の長さが長くなるにつれてゼロに近づく。すなわち、第1側面部4a及び第2側面部4bの長手方向の端部に磁石3の磁束を引き寄せる効果が小さくなることを意味している。つまり、段差部4xのY軸方向の長さを長くすることは、長手方向の磁束密度Byを均一化する効果がより高い。換言すると、第1側面部4a及び第2側面部4bは、長手方向における磁石3の磁束を引き寄せる割合が、段差部4xよりも、段差部4x以外の部分の方が大きいといえる。これにより、外部からの磁束の影響を防止しつつ、磁気センサ部1の長手方向の広い範囲で感度が均一な磁気センサ装置20が得られる。
以上説明したように、本実施の形態に係る磁気センサ装置20の磁気シールド部4は、長手方向に延在する第1側面部4a、第2側面部4b、短手方向に存する第3側面部4c、第4側面部4dを備え、第1側面部4a、第2側面部4bの検出対象2に近い辺の長手方向の端部に段差部4xを設ける事とした。これにより、端部へ向かったときのY軸方向の磁束密度Byの変化を抑制することができ、外部からの磁束の影響を防止しつつ、磁気センサ部1の長手方向の広い範囲で感度を均一に保つことが可能になる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る磁気センサ装置30について、図10及び図11を用いて説明する。図中、他の実施の形態を含め、同一若しくは同等の構成には同一符号を付している。本実施の形態においても、磁気センサ装置30は、磁石3を含む磁気センサ部1、磁気シールド部4、筐体6、カバー部5を備え、磁気センサ部1が検出対象2の磁気成分を検出する装置である。磁気センサ部1、筐体6、カバー部5の構成及び機能は実施の形態1と同様である。
図10は、実施の形態3に係る磁気センサ装置30の斜視図であり、磁気センサ装置30の構成を分かり易くするため、磁気センサ部1、カバー部5、筐体6を省略している。実施の形態1、2とは磁気シールド部4の一部が異なる。図10において、第1側面部4a及び第2側面部4bは、長手方向に延在する長方形の面の、検出対象2に向かう頂点の少なくとも一方に切り欠き状のテーパ部4yを有する。カバー部5は、テーパ部4yを覆い隠している。
図10に示す磁気シールド部4の第3側面部4cは、第1側面部4a及び第2側面部4bとそれぞれ連続し、この連続部分のZ軸方向における第1側面部4a及び第2側面部4bの長さと第3側面部4cの長さとが、同じである。図10では見えない位置にあるが、磁気シールド部4の第4側面部4dも同様に、第1側面部4a及び第2側面部4bとそれぞれ連続し、この連続部分のZ軸方向における第1側面部4a及び第2側面部4bの長さと第4側面部4dの長さとが、同じである。実施の形態2の図8A、図8Bに示す磁気シールド部4との違いは、第1側面部4a及び第2側面部4bの端部が段差部4xではなく、テーパ部4yを有していることである。つまり、本実施の形態に係る磁気センサ装置30は、第1側面部4a及び第2側面部4bの長手方向の最端部の高さが低く、中央部に行くにしたがい中央部と同じ高さになる斜め形状(テーパ形状)を有している。
図10に示すように第3側面部4c及び第4側面部4dの高さは磁石3の上端よりも低く、第1側面部4a及び第2側面部4bの長手方向の中央部の高さは磁石3の上端と同じ高さである。さらに、第1側面部4a又は第2側面部4bの長手方向の端部に近づくにつれ、Z軸方向の高さを徐々に下げて、端部では磁石3の上端よりも低くなっている。
図11は、実施の形態1及び3に係る磁気センサ装置10,30において、磁石3の上に配置される磁気抵抗効果素子1aの位置でのY軸方向の磁束密度Byの分布を示したものである。図11は、本実施の形態の磁気センサ装置30について、異なる3条件で磁気抵抗効果素子1aの位置での長手方向の磁束密度Byを比較している。磁束密度Byの変化を示す各曲線の引き出し線の先に、当該曲線に対応する磁気センサ装置10の図番(図6A)及び3条件に対応する符号(T−1)(T−2)(T−3)を付している。
図11の縦軸の単位はテスラ(tesla:T)、横軸の単位はミリメートル(mm)である。横軸はY軸方向の位置を示しており、図9はY軸方向の位置がマイナスの領域を拡大して表示している。
図11において、(T−1)、(T−2)、(T−3)の条件は次のとおりである。(T−1)の、テーパ状(斜め状)の部分であるテーパ部4yの長さを1としたとき、(T−2)のテーパ部4yの長さが1.16、(T−3)のテーパ部4yの長さが1.3となる条件である。長手方向の端部の磁束密度Byは、第1側面部4a及び第2側面部4bのテーパ部4yの長さが長くなるにつれてプラス側に変化する。すなわち、テーパ部4yの長さを長くすることにより、第1側面部4a及び第2側面部4bの長手方向の端部に磁石3の磁束を引き寄せる効果が小さくなることを意味しており、長手方向の磁束密度Byを均一化する効果がより高い。換言すると、第1側面部4a及び第2側面部4bは、長手方向における磁石3の磁束を引き寄せる割合が、テーパ部4yよりも、テーパ部4y以外の部分の方が大きいといえる。
これにより、外部からの磁束の影響を防止しつつ、磁気センサ位置での磁石長手方向の広い範囲で感度が均一な磁気センサ装置30が得られる。但し、(T−2)の条件は、長手方向の磁束密度Byがゼロに近い一定範囲内の領域を長くする目的には好適であり、(T−3)の条件は過剰な補正となる。第1側面部4a及び第2側面部4bのテーパ部4yは、中央部分まで延伸させる必要はなく、磁石3の磁力、搬送路の幅を含む条件に応じて最適な長さを決定するのが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態に係る磁気センサ装置30の磁気シールド部4は、長手方向に延在する第1側面部4a、第2側面部4b、短手方向に存する第3側面部4c、第4側面部4dを備え、第1側面部4a、第2側面部4bの磁気センサ部1に近い辺の長手方向の端部にテーパ部4yを設ける事とした。これにより、端部へ向かったときのY軸方向の磁束密度Byの変化を抑制することができ、外部からの磁束の影響を防止しつつ、磁気センサ部1の長手方向の広い範囲で感度が均一に保つことが可能になる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る磁気センサ装置40について、図12A,B及び図13を用いて説明する。図中、他の実施の形態を含め、同一若しくは同等の構成には同一符号を付している。本実施の形態においても、磁気センサ装置40は、磁石3’を含む磁気センサ部1、磁気シールド部4、筐体6、カバー部5を備え、磁気センサ部1が検出対象2の磁気成分を検出する装置である。磁気センサ部1、筐体6、カバー部5の構成及び機能は実施の形態1と同様である。
図12Aは、実施の形態4に係る磁気センサ装置40の斜視図であり、磁気センサ装置40の構成を分かり易くするため、磁気センサ部1、カバー部5、筐体6を省略している。図12Bは、実施の形態4に係る磁気センサ装置40の磁石3’及び底面ヨーク部8の−Y方向の端部付近の斜視図である。本実施の形態は、実施の形態1−3とは磁石3’の構成が異なる。
図12Bにおいて、磁石3’は、長手方向の端部におけるZ軸方向の厚みである磁石厚みを、長手方向の端部以外の部分よりも厚くするために付した部分である磁石3eを有する。実施の形態4に係る磁気センサ装置40は、磁石3e以外は、実施の形態3に係る磁気センサ装置30と同じ構成である。
実施の形態1から実施の形態3に係る磁気センサ装置10,20,30では、磁石3を直方体とし、磁石の下面に底面ヨーク部8を設けていた。一方、実施の形態4に係る磁気センサ装置40は、例として、磁石3’の長手方向の端部におけるZ軸方向の厚みが、磁石3’の長手方向の端部以外の部分よりも厚く、その部分の底面には底面ヨーク部8を形成していない。換言すると、底面ヨーク部8は、磁石3’の長手方向の端部以外の部分に形成されている。なお、磁石3と磁石3eとは、別部材としてもよいし、磁石3と磁石3eを一体で成型してもよい。
図13は、本実施の形態に係る磁気センサ装置40における長手方向の磁束密度の分布を示したグラフである。図13において、磁束密度Byの変化を示す各曲線の引き出し線の先に、当該曲線に対応する磁気センサ装置10,30,40の図番(図6A,図10,図12A)を付している。図10に示した実施の形態3に係る磁気センサ装置30の条件は(T−1)である。
図13の縦軸の単位はテスラ(tesla:T)、横軸の単位はミリメートル(mm)である。横軸はY軸方向の位置を示しており、図13はY軸方向の位置がマイナスの領域を拡大して表示している。
長手方向の端部の磁束密度Byは、比較例として記載した図6Aに示す磁気センサ装置10や、図10に示す磁気センサ装置30の場合よりも、さらに、Y軸方向の磁束密度Byがゼロに近い領域が拡大していることが分かる。よって、磁石3eを備えることにより、さらに外部からの磁束の影響を防止しつつ、磁石3’の長手方向の広い範囲で感度が均一な磁気センサ装置40が得られる。
以上説明したように、本実施の形態に係る磁気センサ装置40の磁石3’は、長手方向の端部におけるZ軸方向の厚みである磁石厚みを、長手方向の端部以外の部分よりも厚くするために付した部分である磁石3eを有する。これにより、端部へ向かったときのY軸方向の磁束密度Byの低下をさらに抑制することができ、外部からの磁束の影響を防止しつつ、磁気センサ部1の長手方向のより広い範囲で感度を均一に保つことが可能になる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る磁気センサ装置50について、図14A、図14B及び図15を用いて説明する。図中、他の実施の形態を含め、同一若しくは同等の構成には同一符号を付している。本実施の形態においても、磁気センサ装置50は、磁石3”を含む磁気センサ部1、磁気シールド部4、筐体6、カバー部5を備え、磁気センサ部1が検出対象2の磁気成分を検出する装置である。磁気センサ部1、筐体6、カバー部5の構成及び機能は実施の形態1と同様である。
図14Aは、実施の形態5に係る磁気センサ装置50の斜視図であり、磁気センサ装置50の構成を分かり易くするため、磁気センサ部1、カバー部5、筐体6を省略している。図14Bは、実施の形態5に係る磁気センサ装置50の磁石3”及び底面ヨーク部8の斜視図である。本実施の形態は、実施の形態1−4とは磁石3”の構成が異なる。
図14Bにおいて、図12Bと同様に、磁石3”は、長手方向の端部におけるZ軸方向の厚みである磁石厚みを、長手方向の端部以外の部分よりも厚くするために付した部分である磁石3e,3fを有する。本実施の形態では、長手方向の両端の磁石3eと磁石3fとで厚みが異なる。換言すると、磁石厚み(磁石3及び磁石3e,3fの全体の厚み)は、長手方向の端部のうち、一方と他方とでZ軸方向の長さが異なる。実施の形態5に係る磁気センサ装置50は、厚みが異なる磁石3e,3f以外は、実施の形態3に係る磁気センサ装置30と同じ構成である。
実施の形態5に係る磁気センサ装置50は、実施の形態4に係る磁気センサ装置40と同じく、磁石3”の長手方向の端部におけるZ軸方向の磁石厚みが、磁石3”の長手方向の端部以外の部分よりも厚く、その部分の底面には、底面ヨーク部8を形成していない。換言すると、底面ヨーク部8は、磁石3”の長手方向の端部以外の部分に形成されている。磁石3e,3fの厚みに関しては、例えば、第4側面部4d寄りである+Y方向の端部における磁石3eの厚みを1としたとき、第3側面部4c寄りである−Y方向の端部における磁石3fの厚みが1.18である。なお、磁石3と厚みが異なる二箇所の磁石3e,3fとは、別部材としてもよいし、磁石3と厚みが異なる二箇所の磁石3e,3fを一体で成型してもよい。
図15は、本実施の形態に係る磁気センサ装置50における長手方向の磁束密度の分布を示したグラフである。図15の縦軸の単位はテスラ(tesla:T)、横軸はY軸方向の位置を示しており、単位はミリメートル(mm)である。
−Y方向の端部では磁石の厚みが厚い領域の長さが長いため(厚み1.18)、磁束密度Byは、−Y方向の磁束をプラス方向に押し戻す効果が高い。長手方向の+Y方向の端部では磁石の厚みが厚い領域の長さが短いため(厚み1)、磁束密度Byは、−Y方向の磁束をプラス方向に押し戻す効果が弱い。これにより、本実施の形態に係る磁気センサ装置50は、長手方向の磁束密度Byをゼロ近傍に維持しつつ、全体として磁界がプラス寄りの状態が好ましい場合に好適であるといえる。
以上説明したように、本実施の形態に係る磁気センサ装置50の磁石3”は、長手方向の両端におけるZ軸方向の厚みである磁石厚みを、長手方向の両端以外の部分よりも厚くするために付した部分である磁石3e,3fを有する。これにより、外部からの磁束の影響を防止しつつ、磁気センサ部1の長手方向の両端に近い範囲でも感度を保つことが可能になる。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係る磁気センサ装置10について図2を用いて説明する。本実施の形態においても、磁気センサ装置10は、磁石3を含む磁気センサ部1、磁気シールド部4、筐体6、カバー部5を備え、磁気センサ部1が検出対象2の磁気成分を検出する装置である。磁気センサ部1、筐体6、カバー部5の構成及び機能は実施の形態1と同様である。本実施の形態に係る磁気センサ装置10は、補助側面部41及び補助側面部42を備えている。つまり、磁気センサ部1は、磁気シールド部4、カバー部5と、補助側面部41及び補助側面部42によって囲われた空間の内部に形成される。図2において、補助側面部41は、第3側面部4cと連続して側面部を形成している。補助側面部41と第3側面部4cとで一体的に第3側面部4cとしてもよい。補助側面部41は、磁気センサ部1又はカバー部5の長手方向の端部近くに形成されたものである。
図2において、補助側面部42に関して一部見えない状態ではあるが、補助側面部41と同様に、補助側面部42は、第4側面部4dと連続して側面部を形成している。補助側面部42と第4側面部4dとで一体的に第4側面部4dとしてもよい。補助側面部42は、磁気センサ部1又はカバー部5の長手方向の端部近くに形成されたものである。
実施の形態6に係る磁気センサ装置10は、補助側面部41及び補助側面部42を有することで、実施の形態1から実施の形態5に係る磁気センサ装置10,20,30,40,50が奏する作用・効果に加え、磁気シールド部4とカバー部5との隙間が生じにくいという効果がある。
以上説明したように、本実施の形態に係る磁気センサ装置10は、第3側面部4cと連続して又は一体的に、磁気センサ部1又はカバー部5の端部近くに補助側面部41を備え、第4側面部4dと連続して又は一体的に、磁気センサ部1又はカバー部5の端部近くに補助側面部42を備えることとした。これにより、外部からの磁束の影響を防止しつつ、磁気センサ部1の長手方向の両端に近い範囲でも感度を均一に保ち、磁気シールド部4とカバー部5との隙間を有さない磁気センサ装置10を得ることができる。
なお、実施の形態2から実施の形態6に係る磁気センサ装置20,30,40,50は、図16に示すように、短手方向(+X方向)に第1側面部4aを平面視したとき、第1側面部4aの検出対象2に近い長手方向に沿った端部のうち、段差部4x又はテーパ部4y以外の中央寄りの部分Kにおいて、第1側面部4aと磁石3とが重なっている。図16は、第1側面部4aを短手方向に平面視した図であり、テーパ部4yを有する場合の図である。同じく、短手方向(−X方向)に第2側面部4bを平面視したとき、第2側面部4bの検出対象2に近い長手方向に沿った端部のうち、段差部4x又はテーパ部4y以外の中央寄りの部分Kにおいて、第2側面部4bと磁石3とが重なっている。
換言すると、短手方向に第1側面部4aを平面視したとき、第1側面部4aの検出対象2に近い長手方向に沿った端部のうち、段差部4x又はテーパ部4yの部分は、第1側面部4aと磁石3とが重なっていない。また、短手方向に第2側面部4bを平面視したとき、第2側面部4bの検出対象2に近い長手方向に沿った端部のうち、段差部4x又はテーパ部4yの部分は、第2側面部4bと磁石3とが重なっていないといえる。
さらに、実施の形態2から実施の形態6に係る磁気センサ装置20,30,40,50は、図16に示すように、短手方向(+X方向)に第1側面部4aを平面視したとき、テーパ部4yとテーパ部4yとで挟まれた第1側面部4aの長辺と、磁石3の上面(+Z方向の上面)とが一致していなくてもよい。短手方向(−X方向)に第2側面部4bを平面視したときも同様のことが言える。以下、図17、18の説明においても同様である。
図17に示すように、磁気センサ装置20,30,40,50を短手方向(+X方向)に第1側面部4aを平面視したとき、テーパ部4yとテーパ部4yとで挟まれた第1側面部4aの長辺よりも、磁石3の上面(+Z方向の上面)が低い位置にあってもよい。
また、図18に示すように、磁気センサ装置20,30,40,50を短手方向(+X方向)に第1側面部4aを平面視したとき、テーパ部4yとテーパ部4yとで挟まれた第1側面部4aの長辺よりも、磁石3の上面(+Z方向の上面)が高い位置にあってもよい。
なお、図17及び図18においても、図16を用いて説明したものと同様に、短手方向(+X方向)に第1側面部4aを平面視したとき、第1側面部4aの検出対象2に近い長手方向に沿った端部のうち、段差部4x又はテーパ部4yの部分は、第1側面部4aと磁石3とが重なっていない。図18では、テーパ部4yとテーパ部4yとで挟まれた第1側面部4aの長辺でも、第1側面部4aと磁石3とが重なっていないが、Z方向の長さにおいて、テーパ部4yの部分の方が磁石3の側面を覗かせている部分が長い。
このように本発明は、長手方向に延在する磁石及び磁気抵抗効果素子を有する磁気センサ部と、磁気センサ部を支持又は収納する磁気シールド部と、磁気センサ部と検出対象との間に配置され、磁気シールド部を覆うカバー部と備え、磁気シールド部は、磁気抵抗効果素子から検出対象の搬送路に向かう方向に開口部を有し、開口部は、長手方向に沿った長手方向二辺と、短手方向に沿った短手方向二辺から構成されており、長手方向二辺の方が短手方向二辺よりも検出対象に近いこととした。これにより、検出対象の搬送方向に直交する長手方向の端部で磁気センサ部の感度が低下することを抑制し、磁気シールド効果も得ることができる。
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2017年7月19日に出願された、日本国特許出願特願2017−139652号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2017−139652号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
1 磁気センサ部、1a 磁気抵抗効果素子、1b センサ基板、1c ワイヤ、1d 実装部、1e 外部接続部、2 検出対象、3,3’,3” 磁石、3e,3f 磁石、4 磁気シールド部、4a 第1側面部、4b 第2側面部、4c 第3側面部、4d 第4側面部、4e 底面部、4h 穴部、4i 貫通穴、4o 開口部、4s 側面部、4t 側面部、4x 段差部、4y テーパ部、5 カバー部、5a テーパ部、5b 搬送面部、6 筐体、6a 段部、6b 第1開口部、6c 第2開口部、6d 凹部、7 締結部材、8 底面ヨーク部、10,20,30,40,50,60 磁気センサ装置、41 補助側面部、42 補助側面部。

Claims (13)

  1. 検出対象の磁気成分を検出するセンサであって、
    長手方向に延在した棒状の磁石と、前記磁石と前記検出対象との間に位置する磁気抵抗効果素子を有する磁気センサ部と、
    前記検出対象と対向する前記磁気センサ部の面の少なくとも一部を除き、前記磁気センサ部と対向する対向面を有し、前記対向面が、前記磁石の前記長手方向に延在して前記磁石を挟んで対向する第1側面部及び第2側面部、前記長手方向と交差する短手方向に延在して前記磁石を挟んで対向する第3側面部及び第4側面部、前記磁気センサ部に対して前記検出対象と反対側で前記長手方向に延在する底面部を含み、前記磁気センサ部を支持又は収納する磁気シールド部と、
    前記磁気センサ部と前記検出対象との間に配置され、前記磁気シールド部を覆うカバー部と、を備え、
    前記磁気シールド部は、前記底面部から前記カバー部へ向かう方向であり、前記長手方向及び前記短手方向に直交する直交方向における前記第3側面部及び前記第4側面部の長さは、前記直交方向における前記第1側面部及び前記第2側面部の長さのうち、最も長い部分の長さよりも短
    前記第3側面部及び前記第4側面部は、前記第1側面部及び前記第2側面部とそれぞれ連続し、この連続部分の前記直交方向における前記第1側面部及び前記第2側面部の長さと前記第3側面部及び前記第4側面部の長さとが、同じである、
    磁気センサ装置。
  2. 前記第1側面部又は前記第2側面部の前記直交方向における長さが最も短い部分は、前記第3側面部又は前記第4側面部との連続部分である、
    請求項1に記載の磁気センサ装置。
  3. 前記第1側面部又は前記第2側面部は、前記長手方向に延在する長方形の面に、前記検出対象に向かう頂点の少なくとも一方に段差部又はテーパ部を形成した、
    請求項1又は請求項2に記載の磁気センサ装置。
  4. 前記第1側面部又は前記第2側面部は、前記長手方向における前記磁石の磁束を引き寄せる割合が、前記段差部又は前記テーパ部よりも、前記段差部以外又は前記テーパ部以外の部分の方が大きい、
    請求項に記載の磁気センサ装置。
  5. 前記短手方向に前記第1側面部を平面視したとき、前記第1側面部の前記検出対象に近い長手方向に沿った端部のうち、前記段差部又は前記テーパ部の部分以外は、前記第1側面部と前記磁石とが重なっている、
    請求項又は請求項に記載の磁気センサ装置。
  6. 前記カバー部は、前記段差部又は前記テーパ部を覆い隠す、
    請求項から請求項のいずれか1項に記載の磁気センサ装置。
  7. 前記第3側面部と前記カバー部との間に補助側面部が配置され、前記補助側面部は、前記磁気センサ部又は前記カバー部の前記長手方向の端部に形成されている、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の磁気センサ装置。
  8. 前記磁気センサ部は、前記磁気シールド部、前記カバー部及び前記補助側面部によって囲われた空間の内部に位置する、
    請求項に記載の磁気センサ装置。
  9. 検出対象の磁気成分を検出するセンサであって、
    長手方向に延在した棒状の磁石と、前記磁石と前記検出対象との間に位置する磁気抵抗効果素子を有する磁気センサ部と、
    前記検出対象に対向する開口部を有し、前記磁気センサ部を支持又は収納する箱型の磁気シールド部と、
    前記磁気センサ部と前記検出対象との間に配置され、前記磁気シールド部を覆うカバー部と、を備え、
    前記磁気シールド部の開口部は、前記磁石の前記長手方向に沿った長手方向二辺と、前記長手方向と交差する短手方向に沿った短手方向二辺から構成され、
    前記長手方向二辺と前記短手方向二辺とが連続する部分が、前記長手方向及び前記短手方向に直交する直交方向において段差状になっており、前記長手方向二辺の方が前記短手方向二辺よりも前記検出対象の側に近く、
    前記直交方向における前記短手方向二辺の高さは、前記磁石における前記検出対象と対向する面と反対の面よりも高い、
    磁気センサ装置。
  10. 検出対象の磁気成分を検出するセンサであって、
    長手方向に延在した棒状の磁石と、前記磁石と前記検出対象との間に位置する磁気抵抗効果素子を有する磁気センサ部と、
    前記検出対象に対向する開口部を有し、前記磁気センサ部を支持又は収納する箱型の磁気シールド部と、
    前記磁気センサ部と前記検出対象との間に配置され、前記磁気シールド部を覆うカバー部と、を備え、
    前記磁気シールド部の開口部は、前記磁石の前記長手方向に沿った長手方向二辺と、前記長手方向と交差する短手方向に沿った短手方向二辺から構成され、
    前記長手方向二辺と前記短手方向二辺とが連続する部分から、前記長手方向二辺の中央に向かうにつれ、前記長手方向及び前記短手方向に直交する直交方向において段差状又はテーパ状に、前記長手方向二辺が前記検出対象に近づいていく、
    磁気センサ装置。
  11. 前記長手方向二辺は、前記長手方向における前記磁石の磁束を引き寄せる割合が、前記長手方向における端部よりも、前記長手方向における前記端部から離れた部分の方が大きい、
    請求項又は請求項10に記載の磁気センサ装置。
  12. 前記磁石は、前記長手方向の端部における前記直交方向の厚みである磁石厚みが、前記長手方向の前記端部以外の部分よりも厚い、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の磁気センサ装置。
  13. 前記磁石厚みは、前記長手方向の前記端部のうち、一方と他方で前記直交方向の厚みが異なる、
    請求項12に記載の磁気センサ装置。
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