JP5972405B2 - 磁気センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状の被検知物に含まれる磁気成分を検出する磁気センサ装置に関する。
特開2012−255770号公報(特許文献1参照)には、磁石と磁気抵抗効果素子とを備えた磁気センサ装置が開示されている。この磁石は、被検知物に交差する交差磁界を生成する。また、この磁気抵抗効果素子は、この磁石と被検知物との間に設けられ、出力端子を有し、交差磁界内を搬送される被検知物の磁気成分による交差磁界の搬送方向成分の変化を抵抗値の変化として出力する。特許文献1には、交差磁界を生成するための構成として、被検知物を挟んで磁石を対向配置する構成と、被検知物の一方の面に磁石を配置し他方の面に磁性体を対向配置する構成とが記載されている。
特開2012−255770号公報
特許文献1に記載の発明では、交差磁界を生成するための構成が磁性体を有する被検知物のシート面に対して両側に必要であり、磁気センサ装置が大型化する課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、小型な磁気センサ装置を得ることを目的とする。
本発明に係る磁気センサ装置は、磁界生成部と磁気抵抗効果素子と磁性体部と非磁性体部と信号処理部とを備える。磁界生成部は、第1の磁極を構成する第1の磁極部と第1の磁極とは逆の第2の磁極を構成する第2の磁極部とを備える。磁界生成部は、シート状であって磁気成分を含む被検知物が搬送される位置において被検知物に交差する交差磁界を第1の磁極部と第2の磁極部とにより生成する。磁界生成部は、被検知物のシート面に対して片側に配置される。磁気抵抗効果素子は、第1の磁極部と被検知物が搬送される位置との間に配置される。磁気抵抗効果素子は、交差磁界内で被検知物が搬送方向に沿って搬送されることにより生じる、交差磁界の搬送方向における成分の変化に応じて抵抗値が変化する。磁性体部は、金属により構成され、第1の磁極部と磁気抵抗効果素子との間に配置される。非磁性体部は、金属により構成され、磁性体部から搬送方向に延在し、磁性体部に接合される。信号処理部は、非磁性体部に実装され、磁気抵抗効果素子と電気的に接続される。磁気抵抗効果素子は、磁性体部に実装される。磁気抵抗効果素子の搬送方向における位置は、第1の磁極部の搬送方向における中心位置から搬送方向に沿ってシフトした位置であり、第1の磁極部の搬送方向における両端の間の位置である。
本発明では、磁界生成部が、磁気成分を含む被検知物のシート面に対して片側に配置される。従って、本発明によれば、磁界生成部が小型となり、小型な磁気センサ装置が得られる。
本発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置の構成図である。 図1の磁気センサ装置の磁力線分布図である。 図1の磁気センサ装置の検出原理を示す磁力線ベクトル図(被検知物通過前)である。 図1の磁気センサ装置の検出原理を示す磁力線ベクトル図(被検知物接近中)である。 図1の磁気センサ装置の検出原理を示す磁力線ベクトル図(被検知物通過後)である。 本発明の実施の形態2に係る磁気センサ装置の構成図である。 図4の磁気センサ装置の磁力線分布図である。 本発明の実施の形態3に係る磁気センサ装置の構成図である。 図6の磁気センサ装置のヨーク付近の磁力線の分布図である。 ヨークと永久磁石との接触部を基準(z=0)とし、ヨーク及び永久磁石から離れる方向を正としたときの、磁束密度のz軸方向の強度変化を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る磁気センサ装置が備える永久磁石部の構成図である。 図9の磁気センサ装置の磁力線分布図である。 MR素子を磁性体金属に固定し、MR素子と磁性体金属を同時移動させる場合と、磁性体金属を利用せず、永久磁石が形成する磁場中をMR素子のみで移動させた場合の搬送方向磁束密度の変化を示す図である。 磁性体金属を永久磁石の一方の磁極に接触させて配置したときの磁気センサ装置の磁力線分布図である。 本発明の実施の形態5に係る磁気センサ装置の構成図である。 図13の磁気センサ装置の磁力線分布図である。 本発明の実施の形態7に係る磁気センサ装置の構成図である。 本発明の実施の形態8に係る磁気センサ装置の構成図(正面図)である。 本発明の実施の形態8に係る磁気センサ装置の構成図(側面図)である。 図16Aの磁気センサ装置のMR素子の配置を詳細に示す図である。 図16Aの磁石端部での磁場分布図である。 本発明の実施の形態9に係る磁気センサ装置のMR素子の配置を詳細に示す図である。 本発明の実施の形態10に係る磁気センサ装置の構成図(正面図)である。 本発明の実施の形態10に係る磁気センサ装置の構成図(側面図)である。 本発明の実施の形態11に係る磁気センサ装置の構成図である。 磁性体金属と非磁性体金属の第1の接合構造図である。 磁性体金属と非磁性体金属の第2の接合構造図(第1の斜視図)である。 磁性体金属と非磁性体金属の第2の接合構造図(第2の斜視図)である。 磁性体金属と非磁性体金属の第2の接合構造図(第1の断面図)である。 磁性体金属と非磁性体金属の第2の接合構造図(第2の断面図)である。 磁性体金属と非磁性体金属の第3の接合構造図である。 本発明の実施の形態12に係る磁気センサ装置の構成図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る磁気センサ装置の構成図である。図1において、永久磁石1a、1bは、被検知物4の搬送方向(x軸方向)に並んで配置されるN極S極の磁極を有する永久磁石である。ヨーク2a、2b、2cは、鉄などのヨークである。MR素子3は、磁界の変化を抵抗値の変化として出力する磁気抵抗効果素子である。被検知物4は、磁気インクなどの磁性体が印字された紙幣等のシート状の被検知物である。被検知物4は、例えば、微小磁性パターンが形成(印字)された紙葉状の印刷媒体である。磁気センサ装置は、例えば、紙幣(具体的には、紙幣に印字された微小磁性パターン)を検出する装置である。中心軸5は、磁気センサ装置のx軸方向における中心軸である。つまり、中心軸5は、磁気センサ装置のx軸方向における中心(重心)を通り、鉛直方向に伸びる軸である。なお、x軸は、矢印で示される方向であり、被検知物4の搬送方向である。また、y軸は、x軸とz軸とに直交する方向であり、奥行方向である。そして、z軸は、x軸とy軸とに直交する方向であり、鉛直方向である。
永久磁石1a、1bは、ヨーク2bのx軸方向における両側に同一磁極(図1ではN極)が接するように設けられる。ヨーク2a、2bは、永久磁石1a、1bのx軸方向における外側(図1ではS極側)に設けられる。MR素子3は、z軸方向において、ヨーク2bの近傍に配置される。つまり、MR素子3は、ヨーク2bからz軸方向に少し離間して配置される。また、MR素子3は、中心軸5からx軸方向(図1では、中心軸5から搬送方向出力側)にオフセット(偏移)して配置される。被検知物4は、ヨーク2bを基準として、MR素子3よりもさらにz軸方向に離れた位置で、x軸方向に沿って搬送される。また、ヨーク2a、2b、2cは、z軸方向におけるMR素子3が配置された側が、永久磁石1a、1bよりも突出して設けられる。つまり、ヨーク2a、2b、2cのMR素子3側の端部は、永久磁石1a、1bのMR素子3側の端部よりも、MR素子3側に突出している。
図2は、図1の磁気センサ装置の磁力線分布図である。永久磁石1a、1bは、図1に示すようにx軸方向に着磁される。両永久磁石1a、1bから発せられた磁力線9は、永久磁石1a、1bとヨーク2bとの接触面からヨーク2bに侵入し、ヨーク2bのz軸方向(ヨーク2b上面)から空気中に放出される。ヨーク2bは、z軸方向におけるMR素子3が配置された側に、永久磁石1a、1bから突出して設けられているので、磁力線9はヨーク2bに集中する。また、ヨーク2bはxz平面においてz軸方向に長い構成であるので、ヨーク2b上面ではさらに磁力線9が集中し、ヨーク2b上面近傍の磁束密度が大きくなる。ヨーク2bから空気中に放出された磁力線9は、ヨーク2bの磁極と反対の磁極となっているヨーク2a、2cへと入射し、永久磁石1a、1bへと戻る閉ループを形成する。
矢印6は、MR素子3の位置(典型的には、MR素子3の中心位置)における磁束ベクトル(磁束ベクトルの方向及び大きさ)を示す矢印である。矢印7は、矢印6により示される磁束ベクトルの鉛直方向(z軸方向)成分(磁束ベクトルの鉛直方向成分の方向及び大きさ)を示す矢印である。矢印8は、磁束ベクトルの搬送方向(x軸方向)成分(磁束ベクトルの搬送方向成分の方向及び大きさ)を示す矢印である。
空気中に放出された磁力線9は、左右に広がる形で分布する。また、図1に示すように、MR素子3の位置(典型的には、MR素子3の中心位置)は、中心軸5から少し(0.3mm程度)x軸方向にシフトし、さらにヨーク2b表面から少し(0.5mm程度)z軸方向に離れた位置である。このため、図1のMR素子3の位置においては、大きな磁束密度の鉛直方向成分のほか、小さな(僅かな)磁束密度の搬送方向成分も存在する。本発明で想定するMR素子3は、磁束密度の搬送方向成分を検知する性質のものである。MR素子3は、その感度を最大限に利用するために、搬送方向に2mT(ミリテスラ)程度のバイアス磁場を必要とする。
次に動作について説明する。図2で、MR素子3が設置された位置において、大きな磁束密度の鉛直方向成分が存在するのと同時に小さい搬送方向成分も存在している。これはMR素子3が、中心軸5から少し離れた位置に設置されているからである。MR素子3をこのように配置することで、MR素子3が適切に動作するために必要な2mT(ミリテスラ)程度の搬送方向のバイアス磁場をMR素子3に与えることができる。
このような状態の磁気センサ装置の近傍を被検知物4が通過すると、磁場分布が変化する。この時、MR素子3に印加されている磁束ベクトルの方向がわずかに変化する。この変化は僅かでも、搬送方向成分は割合として大きな変化が発生することになる。この搬送方向成分の変化は、MR素子3で十分検知できる。
詳細な動作を図2、図3A、図3B、図3Cを用いて説明する。図3A、図3B、図3Cは、本発明の実施の形態1における磁気センサ装置の検出原理を示す磁力線ベクトル図である。図2において、磁力線9は、MR素子3が配置されている付近では、搬送経路に交差する交差磁界であるヨーク2bの鉛直方向へ向かう成分が主成分となる。しかしながら、MR素子3が中心軸5より少しx軸方向に離れている。このため、図3Aに示すように、磁力線9は、鉛直方向(z軸方向)から少しだけ搬送方向(x軸方向)に傾く。そして、この磁界の搬送方向(x軸方向)成分がMR素子3のバイアス磁界として作用する。
被検知物4が近づいてくると、図3Bに示すように、磁力線9が被検知物4に吸い寄せられるように被検知物4側に傾くため、搬送方向(x軸方向)の磁束ベクトル成分(矢印8により示されるBx)が小さくなる。被検知物4が離れていくと、図3Cに示すように、磁力線9が被検知物4に引っ張られるように被検知物4側に傾くため、搬送方向(x軸方向)の磁束ベクトル成分(Bx)が大きくなる。このように、x軸方向成分を感磁するMR素子3の抵抗値が変化するため、MR素子3が被検知物4を検知することができる。すなわち、被検知物4の通過により、搬送方向(x軸方向)の磁束ベクトル成分(Bx)が変化するので、x軸方向成分を感磁するMR素子3の抵抗値が変化し、MR素子3が被検知物4を検知することができる。図3B、図3Cにおいて磁力線9に交差している点線矢印は、図3Aにおける磁力線9の位置を示している。
すなわち、矢印6により示される磁束ベクトルの変化は被検知物4の通過によりもたらされるものである。従って、このような構成にすることにより、被検知物4の通過を検知できることになる。その結果、被検知物4による僅かな磁場の変化を読み取ることが可能な磁気センサ装置を提供できる。
また、図1において紙面に垂直な方向(y軸方向、奥行方向)にある程度の大きさ(長さ)を有する磁気センサ装置を製造する場合、角柱状の長い永久磁石が必要となる。このような場合、永久磁石の製造上の理由から、これを1本の磁石とすることができないことがある。この場合は、幾つかの永久磁石をy軸方向に繋いで使用することになる。このとき、図1のようなヨーク2a、2b、2cをガイドとして永久磁石を繋ぎ合わせて行くことができるので、永久磁石の組み立てが容易になると同時に、永久磁石の継ぎ目における磁場分布の乱れを最小限に抑えることできるという利点もある。
なお、本発明の実施の形態1では、MR素子3が、中心軸5から搬送方向出力側にオフセット(偏移)している場合について説明したが、MR素子3が、中心軸5から搬送方向入力側にオフセット(偏移)しても同様の作用効果が得られる。この場合は、被検知物4の通過による、搬送方向(x軸方向)の磁束ベクトル成分(Bx)の変化は、図3A、図3B、図3Cとは逆となる。つまり、搬送方向(x軸方向)の磁束ベクトル成分(Bx)は、被検知物4の接近とともに大きくなり、被検知物4の通過により小さくなるように変化する。
本実施形態では、ヨーク2aと、永久磁石1aと、ヨーク2bと、永久磁石1bと、ヨーク2cとが、搬送方向に沿って順に重ねられて磁界生成部が構成される。この磁界生成部は、被検知物4の一方の面側に配置されるため、小型化が可能となる。なお、ヨーク2b(ヨーク2bのz軸方向における被検知物4側の端部)が第1の磁極部を構成し、ヨーク2a(ヨーク2aのz軸方向における被検知物4側の端部)とヨーク2c(ヨーク2cのz軸方向における被検知物4側の端部)とが第2の磁極部を構成する。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2について、図を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態2に係る磁気センサ装置の構成図である。図4に示すように、磁気センサ装置は、永久磁石1と、ヨーク10とを備える。ヨーク10は、側壁部と底部とを有する箱型形状である。従って、ヨーク10のxz平面の断面図は、コの字型(略U字型)となる。図4において、図1と同一若しくは同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
永久磁石1は、被検知物4の搬送方向に直交する方向(鉛直方向、z軸方向)にN極S極の磁極が並び、ヨーク10のz軸方向の底部に一方の磁極(図4ではS極)が接するように設けられる。MR素子3は、z軸方向において、永久磁石1の近傍に配置される。つまり、MR素子3は、永久磁石1からz軸方向に少し離間して配置される。また、MR素子3は、中心軸5からx軸方向にオフセット(偏移)して配置される。被検知物4は、永久磁石1を基準として、MR素子3よりもさらにz軸方向に離れた位置で、x軸方向に矢印で示される方向に搬送される。なお、永久磁石1のx軸方向の側面は、ヨーク10の側壁部から離間されている。
この場合、永久磁石1は図4の縦方向(z軸方向)に着磁される。また、図5は、図4に示す磁気センサ装置の磁力線の分布図である。永久磁石1は、図4に示すようにz軸方向に着磁されている。永久磁石1から発せられた磁力線9は、永久磁石1のz軸方向における一端(永久磁石1上面、永久磁石1の一方の磁極)から空気中に放出される。永久磁石1は、磁極端部で磁束密度が集中する。従って、永久磁石1上面では磁力線9が集中し、永久磁石1上面近傍(永久磁石1の搬送路側端部近傍)の磁束密度が大きくなる。永久磁石1から空気中に放出された磁力線9は、ヨーク10の側壁部へと入射し、ヨーク10内部を通って永久磁石1の他方の磁極へと戻る閉ループを形成する。このような形状のヨーク10を使用することにより、磁力線9が空気中を通過する部分が小さくなるので、大きな磁束密度が得られる。
このように磁気センサ装置を構成することにより、本発明の実施の形態1と同様の磁場分布が永久磁石1の上面近傍に形成される。これにより、本発明の実施の形態1と同様の動作が得られ、被検知物4の通過を検知することができる。
また、図4の紙面に垂直な方向(y軸方向)にある程度の大きさ(長さ)を有する磁気センサ装置を製造する場合、角柱状の長い永久磁石が必要となる。このような場合、永久磁石の製造上の理由から、これを1本の磁石とすることができないことがある。この場合は、幾つかの永久磁石をy軸方向に繋いで使用することになる。このとき、図4に示すようなヨーク10をガイドとして永久磁石を繋ぎ合わせて行くことができるので、永久磁石の組み立てが容易になると同時に、永久磁石の継ぎ目における磁場分布の乱れを最小限に抑えることできるという利点もある。
本実施形態では、ヨーク10の底部に永久磁石1が載置されて磁界生成部が構成される。この磁界生成部は、被検知物4の一方の面側に配置されるため、小型化が可能となる。なお、永久磁石1のz軸方向における被検知物4側の端部が第1の磁極部を構成し、ヨーク10(ヨーク10のz軸方向における被検知物4側の端部)が第2の磁極部を構成する。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る磁気センサ装置の構成図である。図6に示す永久磁石部は、本発明の実施の形態2における永久磁石1の変形例である。図6に示すように、永久磁石1のMR素子3側の磁極(図6ではN極)の上面に、ヨーク11が配置される。ヨーク11は、鉄などの磁性体で形成され、中心軸5付近に凹み部を有する構成である。図6において、図4と同一若しくは同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図7は、図6に示す磁気センサ装置のヨーク11付近の磁力線の分布図である。永久磁石1は、図6に示すようにz軸方向に着磁されている。永久磁石1から発せられた磁力線9は、ヨーク11のz軸方向における一端(ヨーク11の永久磁石1との接触部)からヨーク11に侵入し、ヨーク11のz軸方向における他端(ヨーク11上面)から空気中に放出される。このとき、ヨーク11の凹み部付近から空気中に放出された磁力線9は、z軸方向で一旦集束した後、発散するという分布をとる。このように、ヨーク11からz軸方向に離間した位置(A部)で磁束密度が大きくなる。
図8は、ヨーク11と永久磁石1との接触部を基準(z=0)とし、ヨーク11及び永久磁石1から離れる方向を正としたときの、磁束密度のz軸方向の強度変化(計算結果)を示す図である。図8から明らかなように、磁束密度のピークを越えた後は、ヨーク11及び永久磁石1から離間するに従い、磁束密度の強度変化が小さくなることがわかる。
このように、本発明の実施の形態3を採用することにより、被検知物4がMR素子3から離れた位置を通過しても、MR素子3が感知する磁場変化の偏差を小さく抑えることが可能となる。結果として、MR素子3により得られる電気信号の、被検知物4とMR素子3間の距離依存性を小さく抑えることができる。
実施の形態4.
図9に、本発明の実施の形態4に係る磁気センサ装置が備える永久磁石部の構成を示す。図9において、磁性体金属21は鉄などの磁性材料部品(磁性体金属)である。また、図10は図9に示す永久磁石部を備える磁気センサ装置の磁力線分布図である。図9、図10において、図4と同一若しくは同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
永久磁石1は、z軸方向に並ぶ磁極を有し、一方の磁極(図9ではN極)からz軸方向に離間して磁性体金属21が設けられ、この磁性体金属21にMR素子3が載置される。
永久磁石1は、図10に示すように、z軸方向に着磁されている。永久磁石1から発せられた磁力線9は、一旦空気中を通過し、そのうちの幾らかは磁性体金属21に入射する。そして、その磁力線9は、再度空気中に出るが、この時、磁性体金属21表面から垂直に空気中に放射されるという性質がある。したがって、この磁性体金属21表面付近にMR素子3を配置すると、MR素子3には、垂直方向(z軸方向)に大きな磁場が印加され、搬送方向(x軸方向)には極僅かな磁場が印加される。MR素子3は、搬送方向に印加すべき磁場は、磁束密度で2mT程度と小さい。従って、上記のような状況は、MR素子について大変好都合である。
鉄板を使用する場合と鉄板を使用しない場合における、MR素子3位置における搬送方向磁束密度の変化を図11に示す。鉄板を使用する場合、MR素子3を磁性体金属21に固定し、MR素子3と磁性体金属21を同時移動させる。一方、鉄板を使用しない場合、磁性体金属21を利用せず、永久磁石1が形成する磁場中をMR素子3のみで移動させる。図11からわかるように、MR素子3を磁性体金属21に固定し、MR素子3と磁性体金属21を同時移動させる場合には、搬送方向(x軸方向)の磁束密度の変化が小さく、MR素子3が配置しやすいことが分かる。
上記のように構成された磁界において、被検知物4がMR素子3近傍を通過すると、MR素子3に印加されている磁束の方向が僅かに変化する。この変化は僅かではあるが、搬送方向成分(x軸方向)は割合として大きな変化となる。従って、MR素子3は、この変化を検知することが可能となるため、感度の優れた磁気センサ装置を提供可能となる。
なお、本発明の実施の形態4を示す図9、図10では、磁性体金属21は永久磁石1の一方の磁極から離間して設けられている。本発明において、磁性体金属21は、永久磁石1の一方の磁極に接触していても同様の作用効果を奏する。
図12は、磁性体金属21を永久磁石1の一方の磁極に接触させて配置したときの磁気センサ装置の磁力線分布図である。図12に示すように、磁力線9は、磁性体金属21の表面から垂直に空気中に放射される。したがって、この磁性体金属21表面付近にMR素子3を配置すると、MR素子3には、垂直方向(z軸方向)に大きな磁場が印加され、搬送方向(x軸方向)には極僅かな磁場が印加される。つまり、磁性体金属21が永久磁石1の一方の磁極から離間して設けられている場合と同様の作用効果が得られる。
本実施形態では、永久磁石1により磁界生成部が構成される。この磁界生成部は、被検知物4の一方の面側に配置されるため、小型化が可能となる。なお、永久磁石1のz軸方向における被検知物4側の端部が第1の磁極部を構成し、永久磁石1のz軸方向における被検知物4の反対側の端部が第2の磁極部を構成する。
実施の形態5.
図13に、本発明の実施の形態5に係る磁気センサ装置の永久磁石の構成を示す。図13は、本発明の実施の形態1における磁気センサ装置の変形例を示す。図13において、磁性体金属21は鉄などの磁性材料部品であり、この磁性体金属21にMR素子3が載置されている。また、図14は図13に示す磁気センサ装置の磁力線分布図である。図13、図14において、図1と同一若しくは同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
この磁気センサ装置の磁場分布を図14に示す。本発明の実施の形態4で説明したのと同様、本発明の実施の形態5の場合でも、磁力線9は磁性体金属21の上側表面から磁性部品21の表面に対して垂直に放射される。従って、磁性体金属21表面付近にMR素子3を配置すると、MR素子3には、垂直方向(z軸方向)に大きな磁場が印加され、搬送方向(x軸方向)には極僅かな磁場が印加され、本発明の実施の形態4と同様の効果を得ることできる。
さらに、このような構成にすることによって、個々の永久磁石1a、1bが発生する磁場が小さくても、ヨーク2bの上側表面付近では、2個の永久磁石が発生する磁場を併せた磁場を得ることが可能となるので、大きな磁場を得られる。その結果、安価な永久磁石を利用可能となり、低コスト化を図ることができる。
なお、本発明の実施の形態5を示す図13、図14では、磁性体金属21はヨーク2bから離間して設けられている。本発明において、磁性体金属21はヨーク2bに接触していても同様の作用効果を奏する。
実施の形態6.
図9に示す磁性体金属21と永久磁石1との間に、図6に示すヨーク11を設けることができる。このような構成により、本発明の実施の形態4に対して、さらに、MR素子3には、鉛直方向(z軸方向)に大きな磁場が印加され、搬送方向(x軸方向)には極僅かな磁場が印加されるという効果がある。同様に、図13に示す磁性体金属21とヨーク2bとの間に、図6におけるヨーク11を設けることができる。このような構成により、本発明の実施の形態5に対して、さらに、MR素子3には、垂直方向(z軸方向)に大きな磁場が印加され、搬送方向(x軸方向)には極僅かな磁場が印加されるという効果がある。
実施の形態7.
図15は、本発明の実施の形態7に係る磁気センサ装置の構成図である。図15において、非磁性体金属22は、鉄などの磁性体金属21から被検知物4の搬送方向(x軸方向)に延在して磁性体金属21に一体に形成されたアルミニウム、銅等の非磁性体金属である。非磁性体金属22は、ロウ付け、溶接などによる溶融接合やカシメなどによる機械的接合により磁性体金属21に接合される。IC31は、非磁性体金属22に接着等によって実装され、磁性体金属21に実装されたMR素子3からの出力信号を信号処理するICである。IC31とMR素子3とは、ワイヤー32によりワイヤーボンディングで電気的に接続される。図15において、図9と同一若しくは同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
IC31の放熱を効率良く実施するためには、IC31が金属キャリアに実装されることが望ましい。非磁性体金属22を磁性体金属で形成すると、永久磁石1の磁力線9がIC31の金属キャリア側にふくらみ、磁力線分布が乱れてしまう。IC31のキャリアを非磁性体金属22で形成することにより、永久磁石1からの磁力線9は磁性体金属21に集中する。このため、本発明の実施の形態4と同様の磁力線分布となり、本発明の実施の形態4と同様の作用効果が得られる。
MR素子3とIC31は、一体形成された磁性体金属21と非磁性体金属22にそれぞれ実装される。従って、本発明の実施の形態4に示すように、MR素子3の搬送方向の位置を調整しても、MR素子3とIC31とは同時移動するのでMR素子3とIC31との距離は変化せず、品質の良い信号がIC31に入力されるという効果も奏する。
実施の形態8.
図16A、図16Bは、本発明の実施の形態8における磁気センサ装置の構成図である。図16Aは、y軸方向から磁気センサ装置を見たときの磁気センサ装置の構成図(正面図)である。図16Bは、x軸方向から磁気センサ装置を見たときの磁気センサ装置の構成図(側面図)である。図16A、図16Bにおいて、ヨーク12は、永久磁石1のMR素子3の実装側(図16A、図16BではN極)とは反対側の磁極側(図16A、図16BではS極)に配置されたヨークである。図16A、図16Bにおいて、図9と同一若しくは同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図16Bに示すように、搬送方向に直交する方向(y軸方向)にライン状に配列された複数のMR素子3が磁性体金属21に実装される。磁性体金属21は磁性体であるのでヨークとしても動作する。磁性体金属21のy軸方向の長さは永久磁石1のy軸方向の長さと同じであり、両者のy軸方向の端部は揃っている。一方、ヨーク12のy軸方向の長さは永久磁石1のy軸方向の長さより短く、ヨーク12のy軸方向の端部は永久磁石1のy軸方向の端部より引っ込んでいる。
図17は、本発明の実施の形態8における磁気センサ装置のMR素子3の配置を詳細に示す図である。図17に示すように、MR素子3は、検知素子3aと、キャンセル素子3bと、信号取出端子3cとを備える。検知素子3aはy軸方向に延在し、キャンセル素子3bはx軸方向に延在するように、検知素子3aとキャンセル素子3bとが直交して配置される。このような繰り返し構造がy軸方向に複数配列される。
バイアス磁場はx軸方向の磁場であり、適切な大きさのバイアス磁場が印加されている状況においては、検知素子3aが僅かな磁場の変化を検知して、抵抗値を変化させる。一方、バイアス磁場が印加されている状況でも、キャンセル素子3bに対しては長さの方向に磁場が印加されているのみである。従って、キャンセル素子3bは、磁場の変化を検知せず、抵抗値も変化させない。その結果、信号取出端子3cの電圧が変化することで磁場の変化を読み取ることができる。
ところが、前述の状況のところにさらにy軸方向の磁場が印加されると、検知素子3aの感度が低下する性質があると同時に、キャンセル素子3bにバイアス磁場が印加されることになる。このため、本来変化を望んでいない、キャンセル素子3bの抵抗値の変化が発生し、所望の動作が得られなくなる。
図16A、16Bに示すように、永久磁石1より短いヨーク12を取り付けることにより、磁石端部での磁場分布は概略、図18のようになる。ここで曲線14はヨーク12を取り付けない場合のBy分布を示し、曲線15はヨーク12を取り付けた場合のBy分布を示す。破線16は永久磁石1の端部が概略この位置に相当することを示す。なお、Byは、y軸方向における磁束密度を示す。
このようなヨーク12を使用することによって、永久磁石1の端部付近でのByの増大を抑制し、MR素子3の配置できるy軸方向の長さを長くできる。逆に言えば、必要なMR素子3の長さに対して短い永久磁石1を使用可能となるので、磁気センサ装置を小型化できる。
本実施形態では、ヨーク12と永久磁石1とヨーク12とが、鉛直方向に順に重ねられて磁界生成部が構成される。この磁界生成部は、被検知物4の一方の面側に配置されるため、小型化が可能となる。なお、ヨーク12(ヨーク12のz軸方向における被検知物4側の端部)が第1の磁極部を構成し、ヨーク12(ヨーク12のz軸方向における被検知物4の反対側の端部)が第2の磁極部を構成する。
実施の形態9.
MR素子3の他の配列方法として、図19に示す方法がある。図19は、本発明の実施の形態9における磁気センサ装置のMR素子3の配置を詳細に示す図である。図19に示すように、MR素子3は、検知素子3aと、検知素子3dと、信号取出端子3cとを備える。このような繰り返し構造がy軸方向に複数配列されている。図19に示すように、検知素子3a、3d共にy軸方向に延在して並行に配置されている。このような繰り返し構造がy軸方向に複数配列されている。
この場合においても、y軸方向の磁場(By)が印加されるとMR素子3の感度が低下してしまう。したがって、この素子配置の場合でも、図16に示すように永久磁石1より短いヨーク12を使用することにより本発明の実施の形態8と同様に磁気センサ装置を小型化することができる。
実施の形態10.
本発明の実施の形態8及び9では、永久磁石1端部でのByの増大を小さく抑えるためにヨーク12の長さを短くする方法を示した。本発明において、図20Bに示すように磁性体金属21のy軸方向の長さを永久磁石1のy軸方向の長さよりを短くする方法でもよい。図20A、図20Bは、本発明の実施の形態10における磁気センサ装置の構成図である。図20Aは、y軸方向から磁気センサ装置を見たときの磁気センサ装置の構成図(正面図)である。図20Bは、x軸方向から磁気センサ装置を見たときの磁気センサ装置の構成図(側面図)である。図20Bに示すように、磁性体金属21のy軸方向の端部は、永久磁石1のy軸方向の端部から引っ込んでいる。
この場合のBy分布も図18に示したものと同様、永久磁石1のy軸方向の端部付近でのByの増大を抑制し、MR素子3が配置できるy軸方向の長さを長くできる。その結果、本発明の実施の形態8及び9と同様に磁気センサ装置を小型化可能である。なお、この方法において、MR素子3の配置は図17及び図19のいずれの場合でも同様に効果を得ることができる。
本実施形態では、ヨーク12と永久磁石1とが、鉛直方向に重ねられて磁界生成部が構成される。この磁界生成部は、被検知物4の一方の面側に配置されるため、小型化が可能となる。なお、ヨーク12(ヨーク12のz軸方向における被検知物4側の端部)が第1の磁極部を構成し、永久磁石1(永久磁石1のz軸方向における被検知物4の反対側の端部)が第2の磁極部を構成する。
実施の形態11.
本発明の実施の形態7では、MR素子3とIC31を直接ワイヤー32で電気的に接続している。本発明において、グランドへの接続やその他電気部品への接続等を考えると、図21に示すように基板33を介してMR素子3とIC31を接続することが望ましい。図21は、本発明の実施の形態11における磁気センサ装置の構成図である。図21において、基板33は、表面又は内部に金属配線パターンが形成されたガラスエポキシなどの誘電体で構成された基板である。MR素子実装面21aは、磁性体金属21のMR素子実装面である。磁石接触面21bは、磁性体金属21の磁石接触面である。IC実装面22aは、非磁性体金属22のIC実装面である。磁石接触面22bは、非磁性体金属22の磁石接触面である。図21において、図15と同一若しくは同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図21に示すように、基板33は、磁性体金属21と非磁性体金属22との接合部に実装される。MR素子3は、ワイヤー32を用いてワイヤーボンディングにより基板33のMR素子接続パッドに電気的に接続される。IC31は、ワイヤー32を用いてワイヤーボンディングにより基板33のIC接続パッドに電気的に接続される。基板33のMR素子接続パッドとIC接続パッドとは、基板33の表面又は内部に形成された配線パターンにより、直接若しくは電気部品を通して接続される。これにより、MR素子3とIC31とは基板33を介して接続される。
前述のように、基板33は磁性体金属21と非磁性体金属22の接合部の上に実装されることになる(基板33はMR素子実装面21aとIC実装面22aの両方に接する)。そのため、MR素子実装面21aとIC実装面22aに段差が生じると基板33が傾く。そうすると、ワイヤーボンディングの際に基板33の位置が安定せず、ワイヤーボンディングに不都合である。そのため、安定してワイヤーボンディングを行うためには、MR素子実装面21aとIC実装面22aの段差が小さくなるように、磁性体金属21と非磁性体金属22を接合する必要がある。
また、永久磁石1と磁性体金属21、非磁性体金属22が接触しているとき、磁石接触面21b、22bにz軸方向の段差があると、永久磁石1が傾く。永久磁石1が傾くと、周囲の磁場が変化する。そのため、磁場を安定させるには、磁石接触面21b、22bの段差が小さくなるように、磁性体金属21と非磁性体金属22を接合する必要がある。
図22は、以上の条件を克服した磁性体金属21と非磁性体金属22の接合構造図である。カシメ部21c及びカシメ部22cは、それぞれ磁性体金属21及び非磁性体金属22のカシメ部である。
図22に示すように、磁性体金属21と非磁性体金属22の厚みは同じであり、対応するカシメ部21cとカシメ部22cとをかしめることによって、磁性体金属21と非磁性体金属22とが結合される。このとき、最低限必要な一つの面のみ接合するのではなく、磁性体金属21のxz平面に並行な二つの面と、yz平面に並行な二つの面の計四つの面を全て接合することで、磁性体金属21と非磁性体金属22の接合を機械的に強化することができる。
非磁性体金属22で磁性体金属21のx軸方向及びy軸方向への動きを固定し、接着剤でz軸方向へ動くことを抑制する方法もある。図23A、図23B、図24A及び図24Bは、磁性体金属21と非磁性体金属22の他の接合構造図である。図23A、図23Bは、斜視図であり、図24A、図24Bは、断面図である。図23A、図23B、図24A及び図24Bにおいて、段差21dは磁性体金属21の段差であり、段差22dは非磁性体金属22の段差であり、へこみ22gは非磁性体金属22に設けられたへこみである。
非磁性体金属22は、x軸方向に所定の幅を有し、y軸方向に延在する開口構造となっており、この開口構造は永久磁石1側の開口が狭くなるように段差22dを有している。磁性体金属21は永久磁石1側の断面が狭くなるように段差21dが形成される。
図23A、図23B、図24A及び図24Bに示すように非磁性体金属22の段差22dを、磁性体金属21の段差21dに嵌め合わせ、x軸方向及びy軸方向への動きを固定する。このとき、へこみ22gに接着剤35を流し込むことで、非磁性体金属22と磁性体金属21がz軸方向へ外れることを抑制する。
非磁性体金属22で磁性体金属21のx軸方向及びy軸方向への動きを固定し、接着剤でz軸方向へ動くことを抑制する他の方法もある。図25は、磁性体金属21と非磁性体金属22の他の接合構造図である。図25において、突起22eは、非磁性体金属22に設けられた突起である。
非磁性体金属22は、x軸方向に所定の幅を有し、y軸方向に延在する開口構造である。この開口構造に磁性体金属21を挿入し、非磁性体金属22の突起22eを磁性体金属21に接触させることで、x軸方向及びy軸方向への動きを固定する。このとき、非磁性体金属22と磁性体金属21の間には突起22eの大きさ分だけ、x軸方向もしくはy軸方向に隙間ができる。その隙間に接着剤35を流し込むことで非磁性体金属22と磁性体金属21とを接合し、非磁性体金属22と磁性体金属21がz軸方向へ外れることを抑制する。
実施の形態12.
図26は、本発明の実施の形態12における磁気センサ装置の構成図である。図26は、本発明の実施の形態11の磁気センサ装置(図21)を収容・保持するケース34を備えた磁気センサ装置を示している。なお、ケース34は、磁気回路としては、本発明の実施の形態2におけるヨーク10の機能・作用を有する。
図26に示すように、ケース34には突起34a、34bが設けてあり、突起34aが磁性体金属21の突起当て面21fに、突起34bが非磁性体金属22の突起当て面22fにそれぞれ接触する。突起34a、34bをy軸方向に少なくとも二つ設けることで、磁性体金属21とそれと一体になっている非磁性体金属22をx軸方向に固定することができる。
MR素子3に印加される永久磁石1からの磁界を調整するため、永久磁石1をx軸方向に位置調整することがある。このとき、永久磁石1と磁性体金属21が引き付けあうため、磁性体金属21が、永久磁石1に引きつられて移動しないように、固定しておく必要がある。本実施の形態とすることにより、磁性体金属21は、機械的に固定されるため、堅固に固定され、永久磁石1の位置調整に引きつられることはない。
本発明は、上記実施の形態に示したものに限定されないことは勿論である。つまり、本発明において、上記実施の形態に種々の変形を加えることができる。例えば、本発明において、上記実施の形態1−実施の形態12における構成を自由に組み合わせることができる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2013年2月7日に出願された日本国特許出願特願2013−022380号と、2013年6月10日に出願された日本国特許出願特願2013−121916号と、2013年10月24日に出願された日本国特許出願特願2013−221279号とに基づく。本明細書中に、これらの明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
1、1a、1b 永久磁石、2a、2b、2c、10、11、12 ヨーク、3 MR素子、3a、3d 検知素子、3b キャンセル素子、3c 信号取出端子、4 被検知物、5 中心軸、6、7、8 矢印、9 磁力線、21 磁性体金属、21a MR素子実装面、21b、22b 磁石接触面、21c、22c カシメ部、21d、22d 段差、21f、22f 突起当て面、22 非磁性体金属、22a IC実装面、22e、34a、34b 突起、22g へこみ、31 IC、32 ワイヤー、33 基板、34 ケース、35 接着剤。

Claims (4)

  1. 第1の磁極を構成する第1の磁極部と前記第1の磁極とは逆の第2の磁極を構成する第2の磁極部とを備え、シート状であって磁気成分を含む被検知物が搬送される位置において前記被検知物に交差する交差磁界を前記第1の磁極部と前記第2の磁極部とにより生成し、前記被検知物のシート面に対して片側に配置される磁界生成部と、
    前記第1の磁極部と前記被検知物が搬送される位置との間に配置され、前記交差磁界内で前記被検知物が搬送方向に沿って搬送されることにより生じる、前記交差磁界の前記搬送方向における成分の変化に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子と、
    金属により構成され、前記第1の磁極部と前記磁気抵抗効果素子との間に配置された磁性体部と、
    金属により構成され、前記磁性体部から前記搬送方向に延在し、前記磁性体部に接合された非磁性体部と、
    前記非磁性体部に実装され、前記磁気抵抗効果素子と電気的に接続された信号処理部と、を備え、
    前記磁気抵抗効果素子は、前記磁性体部に実装され、
    前記磁気抵抗効果素子の前記搬送方向における位置は、前記第1の磁極部の前記搬送方向における中心位置から前記搬送方向に沿ってシフトした位置であり、前記第1の磁極部の前記搬送方向における両端の間の位置である、
    磁気センサ装置。
  2. 前記磁界生成部は、
    前記被検知物のシート面に直交する方向に並ぶ第1の磁極と第2の磁極とを備える磁石と、
    前記搬送方向と平行であり前記磁石が備える第2の磁極と当接する底部と、前記搬送方向に直交し前記底部の前記搬送方向における両端に設けられた一対の側壁部と、を備えるヨークと、を備え、
    前記磁石が備える第1の磁極が前記第1の磁極部を構成し、
    前記一対の側壁部が前記第2の磁極部を構成し、
    前記一対の側壁部のうちの一方の側壁部の内側には、前記搬送方向の反対方向から前記磁性体部に当接する突起部が設けられ、
    前記一対の側壁部のうちの他方の側壁部の内側には、前記搬送方向から前記非磁性体部に当接する突起部が設けられ、
    前記一方の側壁部に設けられた突起部と前記他方の側壁部に設けられた突起部とにより、前記磁性体部と前記非磁性体部とが挟まれて固定される、
    請求項1に記載の磁気センサ装置。
  3. 前記磁界生成部は、
    前記被検知物のシート面に直交する方向に並ぶ第1の磁極と第2の磁極とを備える磁石と、
    前記磁石が備える第1の磁極に当接して配置され、前記搬送方向と直交し前記被検知物と平行である奥行方向における両端の位置が、前記磁石の前記奥行方向における両端の位置よりも内側であるヨークと、を備え、
    前記ヨークが前記第1の磁極部を構成し、
    前記磁石が備える第2の磁極が前記第2の磁極部を構成する、
    請求項1に記載の磁気センサ装置。
  4. 前記第1の磁極部に配置され、前記被検知物側の面に凹み部を備える磁界集束ヨークをさらに備え、
    前記磁気抵抗効果素子の前記搬送方向における位置は、前記凹み部の前記搬送方向における両端の間の位置である、
    請求項1に記載の磁気センサ装置。
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