JP6494242B2 - 印刷装置の制御装置、制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

印刷装置の制御装置、制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置の制御装置および制御方法に関し、特に、平面形状を有する被印字媒体および立体形状を有する被印字媒体上に画像を形成する印刷装置の制御装置および制御方法に関する。
一般に、プリンタにより画像を被印字媒体(例えば、印刷用紙)に印字・記録する場合、形成すべき所望の画像に関する画像信号値(例えば、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)やシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)など)が外部装置(例えば、カメラ等の撮像装置やパーソナルコンピュータ)からプリンタへ入力される。プリンタは、入力された画像信号値を、例えばカラーマッチング処理等を適用することにより、プリンタに搭載されている各色材(例えば、インク)の被印字媒体への塗布量に相当する色材信号値に変換し、被印字媒体上に色材信号値に応じた色材により画像を形成する。
被印字媒体に画像を形成するためには、例えば、被印字媒体としての印刷用紙に対して色材を例えばドット単位で付着させ、付着したインクを被印字媒体に浸透ないし吸収させるか、または被印字媒体およびインクの表面を十分に乾燥させることで、インクを被印字媒体に定着させる。
最近では、紫外線(UV)で硬化するUV硬化インクを用いるUV硬化型プリンタが提案されている。このUV硬化型プリンタで印字をする場合、被印字媒体にUV硬化インクをドット単位で付着させた後、被印字媒体上のUV硬化インクに紫外光(UV光)を照射することにより、インク成分中のUV硬化樹脂が硬化することにより、UV硬化インクが被印字媒体に定着する。このUV硬化インクを使用すると、被印字媒体上に凹凸の形成が可能となる。例えば、このUV硬化インクを使用するUV硬化型プリンタにおいては、UV硬化インクを被印字媒体上に吐出及び硬化を繰り返すことにより厚塗りして、平面の被印字媒体から例えば数mm〜数cm程度の盛り上がりを形成することにより、手で触っても、または目視でも十分わかる程度の表面凹凸を表現することも可能である。
また、UV硬化インクは、水性の染料や顔料などとは異なり、多くの水分を含まないことから、親水加工された専用紙を被印字媒体として必要としない。このため、UV硬化インクを用いることで、紙以外の多様な材質や形状の被印字媒体(例えば、プラスチックや金属)に印字することも可能である。
UV硬化型プリンタの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1では、テーブルの上に被印字媒体が置かれ、印字を行う際に、当該テーブルに対する印字ヘッドの相対的移動速度を調節している。当該テーブルに対する印字ヘッドの相対的移動速度を調節することにより、被印字媒体に着弾したUV硬化インクの硬化タイミング(照射タイミング)を制御して、所望のインクのレベリング(平滑化)を得ている。印字ヘッドの相対的移動速度は、使用されるインクの種類や温度により調節(制御)される。インクは液体であるので、被印字媒体に着弾すると、時間の経過と共に被印字媒体上で広がる。特許文献1では、UV硬化のタイミングを遅くすることにより、インクの広がりを調節し、表面を平滑化している。
特開2006−110843号公報
ところで、画像形成処理に先立って、一般的に、画像を出力すべき出力デバイスの相違(ディスプレイとプリンタ等)、デバイスの機種の相違や個体差により、出力画像の色に差が生じないように色の再現性を調整するカラーマッチングが行われる。このカラーマッチングにおいては、一般的に平面の被印字媒体に信号値を離散的に印字したカラーパッチを測色し、実際に画像を印字した際の発色を補間等の技術を用いて予測している。すなわち、カラーパッチを印字する被印字媒体の被印字面が平面であり、かつ、実際に画像を印字する被印字媒体の被印字面も同様に平面であるという条件下(前提)で発色の予測をしている。
しかしながら、UV硬化インクを使用した印字においては、前述のように被印字媒体上に凹凸を表現することが可能であるため、実際に画像を印字する被印字媒体の被印字面が平面であるとは限らない。つまり、UV硬化型プリンタでは、被印字媒体へのインクの吐出とUV硬化のプロセスを繰り返すことにより、被印字媒体上に凹凸形状を形成するため、この凹凸形状の形成過程において被印字面が変化していき、平坦ではなくなる、すなわち被印字面に傾斜ができる場合がある。
また、前述のように、UV硬化型プリンタの被印字媒体は紙に限定されないので、曲面を有するプラスチックや金属など、初めから平面ではない被印字媒体に印字する場合がある。
ここで、UV硬化インク等のインクは液体であるため、被印字面が平坦な場合(傾斜していない場合)と傾斜している場合とを比較すると、その挙動は異なる。図15(a)は、被印字媒体16の被印字面16aが平坦な場合に、被印字面16aに着弾したインク(インクドット)17aの断面形状を示しており、図15(c)は被印字面16bが傾斜している場合の着弾インク17bの断面形状を示している。図15(b)は図15(a)の平面図(上面図)であり、図15(d)は図15(c)の平面図(上面図)である。
図15(c)に示されているように、被印字面16bが斜面である場合、液体であるインク17bは、被印字面16bに着弾した後、傾斜面(被印字面16b)を滑るように挙動する(図15(c)中、右斜め下方向に滑る)。図15(b)と図15(d)を比較すると分るように、斜面に着弾したインク17bは、被印字面16b上の付着面積が増大する。つまり、着弾したインク(ドット)17aと17bによる被印字面16aと16bの被覆率は、図15(b)と図15(d)(図15(a)と図15(c))では異なる。このため、図15(a)と図15(c)の状態において、同一タイミングでUV光を照射してUV硬化インク17a、17bを硬化させたとすると、UV硬化インクの形状および被印字面の被覆率も、図15(a)と図15(c)とでは異なる。従って、図15(c)のドット17bの発色、光沢および形状が図15(a)の場合のドット17aとは異なってしまう。
他方、前述のように、カラーマッチング等の画質調整においては、被印字面が平坦であることが前提である。つまり、平坦な被印字面に印字したカラーパッチを測色して、当該側色の結果に基づいて、実際に画像を印字した際の発色を予測しているので、平面でない被印字媒体(被印字面)に印字する場合に、同様のカラーマッチングを行なっても正しいカラーマッチング結果が得られない。
このように、従来は、被印字媒体の被印字面が凹凸形状を有する等平坦でない場合に、所望の発色、光沢性、表面形状等の画像、すなわち所望の質感の画像を形成することができなかった。
ここで、前述の特許文献1では、被印字媒体の被印字面が平面である場合しか想定していないし、厚塗りにより凹凸形状を形成することも開示されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の1つの目的は、凹凸形状を有する等平坦でない被印字面への画像形成においても、所望の質感を有する画像を形成することが可能な画像形成装置、画像形成方法およびコンピュータプログラムを提供することである。
本発明の1つの態様によれば、被印字媒体の被印字面にインクを吐出する印字ヘッドと、前記印字ヘッドから前記被印字面に着弾したインクに光を照射して前記被印字面上で硬化させる光照射手段とを有する印刷装置を制御するための制御装置であって、前記インクの吐出方向に対する前記被印字面の傾きの情報を取得する取得手段と、前記傾きの情報に基づいて、同一の光沢を表現する場合であっても、前記傾きが第1の傾きである場合と前記第1の傾きよりも傾きが大きい第2の傾きである場合とで、前記インクの硬化のタイミングが異なるように、前記光照射手段を制御する制御手段と、を有する制御装置が提供される。

本発明によれば、被印字面の傾きに基づいて光照射手段の光照射を可変に制御することにより、所望の質感を有する画像を形成することができ、多様な形状の被印字面を有する被印字媒体に対する画像形成においても高精度な画質の制御が実現される。
本発明の第一実施形態における画像形成装置を含む画像形成システムの構成を示すブロック図である。 第一実施形態におけるUV照射時間と光沢度との関係の一例を示す図である。 第一実施形態における被印字面の傾きとインクの着弾との関係の一例を示す図である。 第一実施形態における吐出されるインクのドット径の一例を示す図である。 第一実施形態における被印字面の傾き、UV照射時間およびインクドット径の関係の一例を示す図である。 第一実施形態における印字ヘッドの構成の一例を示す図であり、(a)はノズル群とLEDアレイの配置の概略を示し、(b)は(a)のノズル群を4つのパス領域に分割した様子を示している。 図6の印字ヘッドのノズル群とLEDアレイの照射時間との関係を示す図である。 第一実施形態における印字ヘッドのその他の構成の例を示す図である。 第一実施形態の画像形成処理のフローチャートである。 第一実施形態における画像形成装置のハードウエアブロック図である。 本発明の第二実施形態における画像形成装置を含む画像形成システムの構成を示すブロック図である。 STLバイナリフォーマットの一例を説明する図である。 本発明の第二実施形態の画像形成処理のフローチャートである。 被印字媒体の立体形状の情報を取得するための構成の一例を示す図である。 被印字面の傾斜によるUV硬化インクの挙動の違いの一例を示す図であり、(a)は被印字面が平坦な場合を示し、(b)は(a)の平面図であり、(c)は被印字面が傾斜している場合を示し、(d)は(c)の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、異なる図においても、同一の構成については同じ符号を付して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
実施形態1においては、当初平面の被印字媒体に対してUV硬化インクを厚塗りして、凹凸形状を有する印字物を形成する処理を例として説明する。しかしながら、実施形態1に係る画像形成装置により画像形成可能な被印字媒体はこれに限定されず、当初から例えば凹凸形状等平坦でない被印字面を有する被印字媒体に対しても同様に適用することができる。
実施形態1に係る画像形成装置は、例えば油彩画等、表面に凹凸形状を有する物体(再現対象物)を、その再現対象物の質感を再現した画像を形成することができる。この再現対象物の質感の情報は、画像入力装置に入力され、画像入力装置は、画像形成装置における画像形成に必要な画像形成用情報を生成して、画像形成装置へ出力する。
ここで、再現対象物の質感とは、少なくとも再現対象物の凹凸形状、発色(変角色)、光沢のうち、1つまたは複数を含む。例えばこの再現画像における凹凸形状は、再現対象物の凹凸形状と同一であるか、少なくとも近似した形状(または擬似的な形状)に再現される。
再現対象物の凹凸形状の情報は、例えば3次元形状を測定可能なステレオカメラ、スキャナ、3次元形状測定器等の画像入力装置により取得することができる。再現対象物の発色の情報は、例えば変角色を測定可能なマルチライティング機器、ハイパースペクトルカメラ等のカメラ等の画像入力装置により取得することができる。同様に、再現対象物の光沢の情報は、例えば光沢度を測定可能なマルチライティング機器、カメラ、BRDF(Bidirectional Reflectance Distribution Function)およびその平面分布であるBTF(Bidirectional Texture Function)推定エンジン等の画像入力装置により取得することができる。
画像形成装置が被印字面上に形成する凹凸形状は、複数のインク層から形成されてよく、例えば3つのインク層(被印字面から順に、最下層、中間層および最表層から形成されてよい(以下、これら3つの層を総称して単に「層」ということもある)。これら複数のインク層は、それぞれ被印字面へのインクの吐出および被印字面へ着弾したインクへの光照射によるインクの硬化、を繰り返し行うことにより、所望の厚さに形成することができる。これら複数のインク層による厚塗り(凹凸形状の形成)によって、再現対象物の凹凸形状、発色、光沢等の質感を再現することができる。
なお、被印字面上に積層される複数のインク層のそれぞれは、必ずしも他のインク層と同じ成分や同じ色材を含まなくてもよい。例えば、最下層が概ね凹凸形状を形成するためであれば、色材を実質的に含まないクリアインク等で形成してもよい。また、最表層が概ね光沢を規定するためであれば、同様に、色材を実質的に含まないクリアインク等で形成してもよい。
(実施形態1における画像形成システムの構成)
図1は、本実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示すブロック図であり、画像形成装置22がホスト装置21に接続される構成を示す。画像形成装置22は、例えば、UV硬化型プリンタであってよい。以下、画像形成装置を代表してUV硬化型プリンタとして説明するが、実施形態1における画像形成装置はこれに限定されない。ホスト装置21は、例えば、パーソナルコンピュータ21であってよい。
ホスト装置21は、入力画像の入力画像情報20を、外部の各種画像入力装置から取得する。この入力画像情報20は、入力画像の凹凸形状(画素ごとの高さ等)色、および光沢の情報を含む質感情報を含む。すなわち、質感情報は、どのような層の積層により凹凸が構成されているのか、各層はどんな色なのか、表面の光沢はどれくらいなのか等の情報を含む。ホスト装置21から画像形成装置22へ入力される色の情報は例えばRGB画像データであってよく、このRGB画像データは、UV硬化型プリンタ22によりC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のデータに変換され、CMYKのインクを使用して例えば断面凹凸形状を有する積層構造の画像が形成されることができる。UV硬化型プリンタ22の使用可能な色材はこれに限定されず、例えばR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)であってもよく、他の色材が用いられてもよい。
ホスト装置21は、アプリケーション部201とカラーマッチング部202とを備える。ホスト装置21のアプリケーション部201は、入力される入力画像情報20を処理して、RGB画像データ、高さデータ(凹凸データ)Hおよび光沢データGを生成する。アプリケーション部201は、生成されたRGB画像データをカラーマッチング部202へ出力すると共に、生成された高さデータHおよび光沢データGを、UV硬化型プリンタ22へ出力する。
カラーマッチング部202は、後述するカラーマッチング処理を実行して、入力されるRGB画像データを、UV硬化型プリンタ22用に色調整されたRGB画像データへ変換し、変換されたRGB画像データをUV硬化型プリンタ22へ出力する。
UV硬化型プリンタ22は、色分解部203、ハーフトーニング204、重ね回数決定部205、照射時間仮設定部206、パス分解処理部207、UV照射プロセス設定部208および印字ヘッド(記録ヘッド)209を備える。
UV硬化型プリンタ22の色分解部203は、ホスト装置21のカラーマッチング部202から入力される、カラーマッチング処理により変換されたRGB画像データからCMYKなどのUV硬化型インク用の色分解データを算出して、ハーフトーニング部204へ算出された色分解データ(CMYKデータ)を出力する。
ハーフトーニング部204は、色分解部203から入力される色分解データ(CMYKデータ)を量子化して量子化データ(CMYKデータ)へ変換し、変換された量子化データ(量子化CMYKデータ)をパス分解処理部207へ出力する。
重ね回数決定部205は、ホスト装置21のアプリケーション部201から入力される凹凸の高さデータHから、高さHを再現するために必要なドットの重ね回数を決定し、パス分解処理部207へ決定された重ね回数を出力する。
照射時間仮設定部206は、ホスト装置21のアプリケーション部201から入力される光沢データGから、照射時間Tを仮に設定し、UV照射プロセス設定部208へ仮に設定された照射時間Tを出力する。
パス分解処理部207は、ハーフトーニング部204から入力される量子化データ(量子化CMYKデータ)と重ね回数決定部から入力される重ね回数から、パス分解処理を実行し、UV照射プロセス設定部208へパス分解データを出力する。
UV照射プロセス設定部208は、パス分解処理部207から入力されるパス分解データから、UV照射用プロセス用データを設定し、設定されたUVプロセス用データを用いて、印字ヘッド209に供給される画像形成用データ(CMYKデータ)へのUV照射を制御する。
前述の構成により、UV硬化型プリンタ22は、入力されたデータを処理してUV硬化インクの厚塗り工程を決め、凹凸形状を被印字媒体の上に印字する。印字される凹凸形状は、前述のとおり、再現対象物の凹凸形状と同一であるか、少なくとも近似した形状(または擬似的な形状)となる。
(ホスト装置21における各構成の処理)
ホスト装置21のオペレーティングシステム(OS)で動作するプログラムは、各種アプリケーションプログラムやカラーマッチング(色変換)プログラム等を含む。実施形態1において、カラーマッチングは、ホスト装置21のディスプレイ上に表示される画像の色と、当該画像をUV硬化型プリンタ22で印刷した色とが異ならないようにするための色の再現性の調整処理である。
アプリケーション部201は、UV硬化型プリンタ22により印字すべき画像データを生成する。具体的には、アプリケーション部201は、入力画像の入力画像情報20を、或いは印字すべき画像データを、各種の画像入力装置を介して取得してこれら画像データへの編集、加工等を実行する。この編集、加工等の処理により、例えばsRGB(standard RGB)規格のRGB画像データ(RGB色データ)と、UV硬化型プリンタ22により形成すべき凹凸の高さデータHと、光沢データGとを含む出力データを生成する。ここで、sRGBとは国際電気標準会議(IEC)が定めた色空間の国際標準規格である。高さデータHは、UV硬化インクの厚塗りにより再現可能な高さデータである。光沢データGはUV照射時間により制御されるデータである(詳細は後述する)。
外部から印字の指示が、例えば、ホスト装置21の使用者からの指示が、ホスト装置21に入力されると、アプリケーション部201は、RGB画像データをカラーマッチング部202に送出する。また、アプリケーション部201は、凹凸の高さデータHおよび光沢データGを、UV硬化型プリンタ22の重ね回数決定部205および照射時間仮設定部206にそれぞれ送出する。なお、アプリケーション部201が後段の構成要素にデータを出力するタイミングはこれに限定されず、外部からの指示を待たずに、アプリケーションやデータボリュームなどの要請に基づき、適宜のタイミングで後段の構成要素へデータを送出してよい。
実施形態1のカラーマッチング部202は、例えばsRGB規格のRGB画像データ(R、G、Bそれぞれの画像データ)によって再現される色域を、UV硬化型プリンタ22によって再現可能な色域内に変換(写像)する。具体的には、カラーマッチング部202は、このカラーマッチングにおいて、例えば3次元LUT(ルックアップテーブル)を用いることができる。3次元LUTを用いた処理において、カラーマッチング部202は、補間演算などを必要に応じて実行することができる。これらの処理により、例えば8ビットである画像データR,G,Bが、UV硬化型プリンタ22の色域内の画像データR,G,Bへ変換され、UV硬化型プリンタ22用の、例えば8ビットのRGB画像データが生成される。なお、3次元LUT(3D−LUT)はRGBを3軸(R軸、G軸、B軸)で表現した立体的なLUTであると考えることができ、3次元LUTにRGBの中間諧調のポイントを示すことができるので、中間諧調のカラー表現およびグレースケールの正確性が高い。カラーマッチング部202により、RGB画像データは、例えば、UV硬化型プリンタ22の色域の範囲で、XYZ色空間またはL*a*b色空間等に適宜マッピングされる。
なお、本実施形態における3次元LUTを用いた処理には、例えば、機器や色空間を特徴付ける標準であるICC(International Color Consortium)プロファイルを使用することができる。また、このICCプロファイルを用いる場合、周知のデバイスリンクのプロファイルを利用することが可能である。その場合、後述の色分解処理とカラーマッチングを同時に実施することが可能となる(その後の色分解処理が不要となる)。
(UV硬化型プリンタ22における各構成の処理)
ホスト装置21のカラーマッチング部202で生成されたRGB画像データは、UV硬化型プリンタ22の色分解部203に入力される。なお、実施形態1では、色分解部203、ハーフトーニング部204、重ね回数決定部205、照射時間仮設定部206、パス分解処理部207、UV照射プロセス設定部208の処理を実行する機構及び機能をUV硬化型プリンタ22内に設ける例を説明するが、実施形態1はこれに限定されず、例えばこれらの全部または一部をUV硬化型プリンタ22の外部の装置により実現してもよい。
色分解部203は、ホスト装置21のカラーマッチング部202から入力されるUV硬化型プリンタ22が再現可能な色域へのマッピングがなされたRGB画像データから、これらのデータが表す色を再現するUV硬化型プリンタ22のインクの組み合わせに対応した、例えばCMYKのUV硬化インクの色分解データを求める処理を行う。実施形態1では、この色分解処理は、カラーマッチング処理と同様に、例えば3次元LUTを使用して実行することができ、補間演算やキャリブレーション処理を併用することもできる。なお、UV硬化型プリンタ22において使用可能な色材は、CMYKに限定されるものではなく、これに替えて、例えば、比較的濃度の低い淡色インクを用いてもよく、RGB等のインクを使用してもよい。この場合、3次元LUTによる対応付けをUV硬化型プリンタ22に装着されるインクに合わせて変更すればよい。
色分解部203は、例えば8ビットであるCMYK色分解データを、ハーフトーニング部204に送出する。
ハーフトーニング部204は、色分解部203から入力されるCMYK色分解データを、C,M,Y,Kそれぞれについて、例えば3ビットのデータに変換する量子化を実行する。具体的には、この量子化では、例えば誤差拡散法や、ブルーノイズ/グリーンノイズなど周波数特性を有する閾値マスクなどの周知の技術を用いることで、8ビットデータを3ビットデータに変換することができる。
なお、ここでいうビットデータのビット数とは、印字ヘッド(記録ヘッド)209により吐出可能なインクドットのドロップサイズに依存するデータである。例えば3ビットの場合、8階調程度のドロップサイズ制御が可能である。印字ヘッド209から吐出されるインクドロップのサイズは、ハーフトーニング部204によって決定される。インクジェットプリンタでは、インクドットを被印字媒体上に吐出するか吐出しないかによって画像の多段階の連続諧調を表現するので、限られた色のインクを適切に組み合わせて中間色を表現するため、ハーフトーニング(ハーフトーン)処理が必要となる。ハーフトーニング部204では、例えば、8ビットのCMYKデータを3ビットのCMYKデータに量子化する処理を行う。
重ね回数決定部205は、アプリケーション部201から入力される例えば8ビットの凹凸の高さデータHを取得し、該高さを再現するために必要となるドットの重ね回数Knを決定する。この重ね回数Knは、例えば、最終的に必要な高さ(凹凸形状の被印字面からの高さ)をインク1ドットの被印字面からの高さで割ることにより、算出することができる。
なお、実施形態1においては、後述の通りインクドロップサイズ(インクドロップ径)を変更することができる印字ヘッド209を用いることができ、(例えば、後述の図5においては40μm〜90μmの間で変更可能)この場合、重ね回数Knは最小サイズのドットの高さを使用して算出されればよく、後段のパス分解処理部207においてドットサイズに応じた重ね回数Knを決定すればよい。これに代えて、実施形態1では、インクドロップサイズが固定である印字ヘッドを用いてもよい。その場合、例えば、8ビットのCMYKデータを3ビットのCMYKデータに量子化する処理が行われる。
照射時間仮設定部206は、アプリケーション部201から入力される例えば8ビットの光沢データGを取得し、該光沢を再現するために必要なUVインクの被印字面への着弾からUV照射までの時間(照射タイミング)Tを仮に設定する。
図2は、照射時間仮設定部206が参照可能な、インク着弾からUV照射までの時間と、印字画像表面の鏡面光沢度との関係を示している。図2のグラフの縦軸が鏡面光沢度を示し、横軸がインク着弾からUV照射までの時間を示す。図2に示されるように、UVインクの被印字面への着弾からUV照射までの時間を長くすると、印字画像表面の鏡面光沢度はより高くなる。なお、図2において時間tは、印字ヘッド209の構造に依存して着弾からUV照射まで必要な最小時間であり、時間tは本実施形態の印字制御において標準とされる照射時間である。
なお、照射時間仮設定部206は、好適には、図2の関係を使用して、印字画像の鏡面光沢度に最も寄与する最表(最上)層の照射タイミングTを光沢データGに基づき仮に決定すればよい。この最表層より下の層を形成するUVインクについては、例えば全て一律の時間tでUV照射してもよい。このように照射時間仮設定部206を構成すれば、UV照射時間の制御が容易化する。
照射時間仮設定部206において仮設定された照射タイミングTは、UV照射プロセス設定部208に出力され、最終的に被印字面の傾きを考慮した最適な照射タイミングtを求める際に使用される。照射タイミングは、所望の光沢を再現できるように設定され、インクドット径に依存する。図2のグラフは、例えば、事前の実験等により予め用意し、照射時間仮設定部206に保有させておく。
なお、このインク着弾からUV照射までの時間tは、前述のカラーマッチング処理において平坦な平面被印字媒体に色パッチ(例えば確認用のCMYK)を印字する際にも使用される照射時間であってよい。
実施形態1における被印字媒体への印字には、マルチパス印刷技術を利用することができる。このマルチパス印刷では、被印字面の同一領域に複数回の記録(印字)走査が行われる。マルチパス印刷により、インクノズル単体の製造上のばらつきや印刷途中でのインク滴の不吐出、吐出量の変動の影響を軽減して、濃度ムラの発生を低減することができる。マルチパス印刷においては、画像の1ラインを形成する複数の記録走査のうち、1回目の記録走査を1パス、2回目の記録走査を2パスと称する(3回目以降も同様な呼び方をする。)。UV硬化インクを吐出するノズル群209a(図8)については後述するが、実施形態1では、ノズル群209aを複数、例えば4つのパス領域に分割してよい。なお、実施形態1において、マルチパスへの分解を行わない印刷手法を利用することもできる。
パス分解処理部207は、ハーフトーニング部204から入力される例えば3ビットのCMYKデータを取得すると共に、重ね回数決定部205から入力される重ね回数Knを取得し、マルチパス印刷のための最終的なパス分解を行う。ここでいうパス分解とは、各画素の最小1ドットの重ね回数Knを再現するため、各画素のCMYKの各ドロップサイズに応じた高さを足した高さをMn層重ねたならば、最小ドットをKn回重ねた場合と同等の高さHが再現可能かを算出する処理である。なお、印字ヘッド209は、1回の操作でCMYKのドットが形成可能なため、画素xのCMYKの層がMn(x)層必要な場合、Mn回の操作で画像を形成することとなる。パス分解処理部207は、形成すべき画像の全ての画素についてMnを算出し、該Mnの最大数が最終的に必要な走査回数となる。例えば、Mnが3であれば、4パス×3=12パスとなり、最終的に必要な走査回数は12となる。つまり、12パス分の分解画像(パス分解データ)がパス分解処理部207により生成されることになる。パス分解処理部207は、どのパスのときに、どのインクを使用するかを設定する。
なお、このパス分解において、すべてのインク層についてCMYKのインクで画像を形成しなくてもよい。好適には、発色に寄与しない最表層より下層の層については、CMYKインクに替えて、透明であるUV硬化型インク(クリアインク)が使用されてよい。この場合には、UV硬化型インクのドット高さを予め算出しておき、高さHから最表層のCMYKの1層分の高さまで、クリアインクを積層するよう構成すればよい。また、好適には、クリアインクとCMYKインクの間に白色層を形成する。この白色層は、CMYKインクの発色を良くすることができる。
UV照射プロセス設定部208は、パス分解処理部207から入力されるCMYK画像データおよびパス分解データMnと、照射時間仮設定部206から入力される仮照射時間Tとを取得する。UV照射プロセス設定部208は、パス分解制御部207で得られたパス分解データ(すなわち、印字ヘッド209の走査回数毎のパス分解データ)の全画素について、インク着弾からUV照射までの時間を設定する。
UV照射プロセス設定部208の傾き算出部208aは、照射時間仮設定部206から入力される仮に設定されたUV照射時間Tから、被印字面のインク吐出方向に対する傾きの量を取得し、この傾きの量を考慮して補正されたUV照射時間tを設定する。
以下、実施形態1における被印字面の傾きの量を考慮したUV照射時間tの求め方を説明する。
図3は、UV照射プロセス設定部208による処理の概要を説明する図である。図3を参照して、媒体支持部26の上に被印字媒体16が載置され、この被印字媒体16の上に2つの断面三角形状のインク堆積層(積層)27および28が形成されている。この状態において、印字ヘッド209の任意の走査回数Z(ZMn)において吐出される2つのインクドロップ(インク滴)Drop1とDrop2とが、Z−1回目までの走査において形成されたインク堆積層(積層)27および28の被印字面27aおよび28aにそれぞれ着弾する様子を示している。例えば、中間層の上に最表層を形成するためのインクドロップがDrop1とDrop2であってよい。図3では、インクドロップDrop1は傾きθ1をもつ被印字面27aに着弾し、一方、インクドロップDrop2は傾きθ2をもつ被印字面28aに着弾する。ここで、θ1はθ2より小さな角度である。
図4は、傾斜がある場合とない場合のドット径について説明する図である。図4は、インクドロップDrop3が傾斜の無い平坦な被印字面である被印字媒体16の表面16aに着弾した場合を示す。インクドロップDrop3の直径をD1とすると、図4を参照して、インクドロップDrop3が被印字媒体16に着弾して出来るドット径D2がインクドロップDrop3の直径D1と同じであるものとする(と仮定する)。一方、インクドロップDrop2は傾斜している被印字面28aにインクドロップが着弾した場合を示している。インクドロップDrop2の直径はインクドロップDrop3の直径と同じ値D1であるとする。インクドロップDrop2が傾斜している被印字面28aに着弾してできるドット径はD3で示されている。実施形態1では、図4に示すように、インクドロップDrop2のドット径は、傾斜している被印字面28a上のインクのドット径を傾きの無い面(被印字媒体16の表面16a)に射影した際のドット径D3であるとして扱う。すなわち、図4に示すDrop3とDrop2が同じドロップサイズ(インク1滴の直径)D1であった場合、インクドロップDrop3のドット径D2とインクドロップDrop2のドット径D3は同一のものであるとして扱う。
図15を参照して、被印字面が傾斜していると、インクの被印字面着弾から時間が経過するのに伴い図15(c)のようにインクが傾斜面下方にだれてしまう。すなわち、傾斜面上のドット径が大きくなってしまう。これに対して、インク着弾からUV照射までの時間を制御することにより、被印字面の傾斜に影響されることなく同一のドット径でインクを硬化させることができる。すなわち、被印字面の傾斜にかかわらず、同一のドット径を得ることができる。
図5のグラフは、縦軸がインク着弾からUV照射までの時間(t)を示し、横軸が被印字面の傾き量(θ)を示す。図5においては、インクドロップ径(ドット径)を例えば、40μmから90μmの間で選択することができ、10μm単位で代表的なドット径についての等ドット曲線が一例として示されている。
図5に示すとおり、被印字面の傾きθが大きくなるのに伴いUV照射までの時間tを短くすれば、同一のドット径を得ることが可能であることが分かる。この関係により、インクが斜面に着弾した後、傾斜面を滑る前にインクにUV照射して硬化させればドット径の意図しない増大(図15(c)の状態)を防止することができる。例えば、図5の40μmの等ドット径曲線を用いたとすると、図3のインクドロップDrop1のUV照射タイミングをθ1に基づいて決定し、インクドロップDrop2のUV照射タイミングをθ2に基づいて決定することにより、インクドロップDrop1とDrop2のUV硬化後(定着後)のドット径(ドットサイズ)を所望の同一(40μm)にすることができる。このため、図3のような傾斜した被印字面27a、28aに印字する場合であっても、図5に示す等ドット径曲線上での制御を行えば、前述のような傾斜のない平坦な被印字媒体にパッチ印字した場合と同じ扱いができる。すなわち、傾斜がある被印字面に対しても、傾斜のない平坦な被印字面の場合と比較して遜色なく、所望の質感の画像を形成することができる。
図3を参照して、被印字面の傾き(傾斜角度)θの求め方を説明する。図3において、インクドロップDrop1は傾きθ1の被印字面(傾斜面)27aに着弾するが、当該被印字面27aはインクドロップDrop1が着弾する前に、被印字媒体16の所定領域24上に積層されたインクドロップ(インクドット)によりすでに形成されている。例えば、インクドロップDrop1が被印字面に着弾する前に領域24上に例えば2滴のインクドロップが垂直に積み上げられた結果として、傾きθ1の斜面が形成されるものとする。一方、図3の領域24の左側の傾斜面は例えば、1滴のインクドロップにより形成され、領域24の右側の斜面は例えば、3滴のインクドロップにより形成されているものとする。このように連続する被印字面の表面領域への異なるドロップ数の滴下インクが硬化することにより、傾きθを有する傾斜面が形成される。ここで、いくつの数のインクドロップがすでに滴下されたかを示すデータは、UV硬化型プリンタ22において既知である。従って、領域24の傾きθ1は、例えば、領域24とその左右のインクドロップの累積滴下数(累積吐出数)のそれぞれから、インクドット径を用いて各領域の凹凸情報(被印字面からの高さ情報)を求め、これらを微分することにより、求めることができる。このような被印字面の傾きθの算出は、UV照射プロセス部208内に設けられた傾き算出部208aが行う。これに替えて、傾き算出部208aは、UV硬化型プリンタ22内のUV照射プロセス設定部208の外部に設けられてもよい。インクドロップDrop2の着弾地点の傾きθ2についても同様な計算をすることにより求めることができる。
傾き算出部208aにより、被印字面の傾きθが求められたならば、UV照射プロセス設定部208は、図5の関係を用いて最終的なUV照射時間(照射タイミング)tを決定する。具体的には、UV照射プロセス設定部208は、図5を参照して、照射時間仮設定部206において仮設定されたUV照射時間Tに基づいてドット径を決定する。所望の光沢はドット径に依存するからである。つまり、光沢データGに基づいて決定されたUV照射時間Tによって、図5の複数の等ドット径曲線の中のどの等ドット径曲線を使用するかを決定してよい。使用する等ドット径曲線が決定すれば、被印字面の傾きθに基づいて、最終的なUV照射時間tを図5に示す等ドット径曲線から決定することができる。なお、被印字面の傾きθがゼロの場合の等ドット径曲線の値は、例えば標準の照射時間としてのUV照射時間tとしてよい。UV照射プロセス設定部208は、UV照射プロセスに必要なデータ(照射時間tを含む)、例えばUV照射強度、どのUV発光素子を用いるか、等を含むデータ、を生成し、印字ヘッド209に供給すると共に、印字ヘッド209の動作を制御する。
UV照射プロセス設定部208は、これに替えて、予め定められている等ドット径曲線を用いてUV照射時間tを求めてもよい。
(印字ヘッドの構成)
本実施形態における印字ヘッド209の一例を図6(a)に示す。図6(a)に示されるように、印字ヘッド209はUV硬化インクを吐出するインクノズル群(複数のインクノズル)209aと、これの両端側に位置するUV−LEDアレイ209bおよび209cとを具備する。UV−LEDアレイ209bおよび209cは、紫外線照射部(光照射部)の一例である。インクノズル群209a、UV−LEDアレイ209bおよび209cは、キャリッジ部25の横方向(キャリッジ走査方向、図6中左右方向)に所定間隔で搭載されている。パス分解処理部207で設定されたパス分解CMYKデータに対応するUV硬化インクが、インクノズル群209aから被印字面に吐出される。また、UV照射プロセス設定部208で設定されたインク着弾からUV照射までの時間tに応じて、キャリッジ部25の走査速度の調整とUV−LEDアレイ209b、209c中の発光すべき紫外線発光素子の選択との少なくとも一方、或いは両方が行われてよい。
図6には、インクノズル群209aは5つのノズル列N1〜N5を有する例が一例として示されているが、実施形態1のインクノズル列の数はこれに限定されず、任意に設定可能であってよい。各ノズル列N1〜N5はキャリッジ部25の縦方向(走査方向に直交する方向)に配列される。例えば、ノズル列N1がシアン(C)インクを吐出し、ノズル列N2がマゼンタ(M)インクを吐出し、ノズル列N3がイエロー(Y)インクを吐出し、ノズル列N4およびN5がブラック(K)インクを吐出してよい。
図6(b)において、ノズル群209aは、1パス領域、2パス領域、3パス領域および4パス領域に分けられていてよい。例えば、4パス領域の上は不使用ノズル領域であってよい。図6においては、UV−LEDアレイ209bおよび209cはそれぞれ、縦8列×横7列のアレイで56個のUV−LED素子等の紫外線発光素子(以下、「LED素子」ともいう。)が配列されているが、実施形態のアレイ上の紫外線発光素子の数はこれに限定されず、任意に設定かのうであってよい。図6において、例えば、UV−LEDアレイ209cでは、一番左の縦列をLED素子列C1、その右側の7つの縦列を順次、LED素子列C2〜C8とする。UV−LEDアレイ209bおよび209cは、被印字面に着弾したインクに光を照射して被印字面上でインクを硬化させる光照射手段に相当する。
なお、UV−LEDアレイ209bおよび209cの双方を設ければ、キャリッジ走査方向が双方向の場合に対応することができるが、キャリッジ走査方向が一方向の場合には、これに替えて、UV−LEDアレイ209bおよび209cのいずれか一方が設けされればよい。
図7は、図6のキャリッジ部25が一定の速度で走査方向(図7の白矢印で示す方向)に移動する場合の、UV−LEDアレイ209c中の発光素子とUV照射時間(インクの吐出からUVが照射されるまでの時間)との関係の一例を示す図である。なお、図7において媒体支持部(図3の符号26)は、キャリッジ部25の走査方向に移動しないとする。
図7に示すように、キャリッジ部25が走査方向に移動した場合、例えばノズル列N1から吐出されたインクがLED素子列C1により照射されるまでの時間(インク吐出からUV照射までの時間)は100msecであり、LED素子列C3により照射されるまでの時間は120msec、LED素子列C4により照射されるまでの時間は140msecであるとする。同様に、ノズル列N2から吐出されたインクをLED素子列C2により照射するまでの時間は100msecとする。このように、インクを吐出するノズルと発光するLED素子との距離関係から、UV照射のタイミング(インク硬化のタイミング)を調整することが可能である。なお、ノズル列N1に最も近いLED素子列C1により照射した場合の照射時間は100msecであるが、100msec未満にしたい場合には、キャリッジ部25の走査方向移動速度を増加すればよい。したがって、UV照射のタイミングは、どのLED素子列を使用するかと、キャリッジ部25の移動速度との組み合わせによっても調節することができる。被印字面の傾きが大きいほど、照射までの時間は短く設定されるので、ノズル列に近いLED素子が選択されてよい(例えば、LED素子列C2ではなくC1が選択される)。
印字ヘッド209には、UV照射プロセス設定部208から、画像形成用のCMYK画像データ、UV照射タイミングtおよびパス分解データ等(UV照射プロセスに必要なパラメータデータUVp)が入力される。
図8は、実施形態1における印字ヘッドの他の例309を示す。なお、図7および図8において、同様な構成要素に対して同様な参照符号を付けてある。図8に示されるように、印字ヘッド309には、UV硬化インクを吐出するインクノズル群309a(ノズル列N1〜N5)とUV−LEDアレイ309b、309c、309dとが交互に配置されている。
図8において、UV−LEDアレイ309bは、印字ヘッド309の左側端近傍に縦4列×横7列のアレイで設けられ、UV−LEDアレイ309dは印字ヘッド309の右側端近傍に縦4列×横7列のアレイで設けられている。そして、左側UV−―LEDアレイ309bと右側UV−LEDアレイ309dの間には、インクノズル群309aのノズル列N1〜N5とUV−LEDアレイ(複数のLED素子列)309cが交互に設けられている。インクノズル列N1〜N5は所定間隔で設けられ、UVLEDアレイ309cが当該所定間隔内に位置している。この印字ヘッド309を使用した場合も、UV硬化インクがインクノズル群309aから被印字面に吐出され、UV−LEDアレイ309b、309c、309dの中から発光すべきLED素子が選択され、選択されたLED素子からのUV光の照射によりUV硬化インクが照射・硬化される。
図6の印字ヘッド209と比較すると、図8の印字ヘッド309では、インクノズル群309aの各ノズル列N1〜N5の間にUV−LEDアレイ309cがそれぞれ配置されているので、UV−LEDアレイの発光座標の制御(どのLED素子を発光させるべきかを決める制御)をより精密に行うことができる。例えば、図8においてノズル列N1から吐出したインクをすぐ右隣のUV−LEDアレイ309cで照射すると、照射時間は、図7の場合の例えば100msec(ノズル列N1に最も近いLED素子列C1により照射した場合)より短くなる。図8の印字ヘッド309を使用すると、例えば、ノズル列N1から吐出されたインクにUV照射するタイミングは、図6の印字ヘッド209とは異ならせることができる。これは、例えば、ノズル列N1〜N5から、当該ノズル列N1〜N5に最も近いLED素子列までの距離が、図8の印字ヘッド309と図6の印字ヘッド209では異なるからである。図8の印字ヘッド309は、例えば大型の高性能プリンタに用いられてよい。
なお、図8に示す印字ヘッド309において、UV−LEDアレイ309bおよび309dの一方または双方は、印字ヘッド309に設けられていなくてもよい。
なお、上記説明においては印字ヘッド209、309のキャリッジ部25が被印字媒体16に対して相対的に移動するものとしたが、実施形態1はこれに限定されない。例えば、これに替えて、あるいはこれに加えて、被印字媒体16を載置した媒体支持部26(図3)がキャリッジ部25に対して相対的に移動するように構成されてもよい。この場合であっても、どのインクノズル(ノズル列)を使用して、どのUV−LEDアレイ(どのLED素子)を使用するかに応じて、インクの吐出およびUV照射のタイミングの調整が可能である。
なお、図6、図7および図8に示したインクノズルおよびLED−UV発光素子は図示のため簡略化しており、インクノズルの総数および列数並びにLED−UV発光素子の総数および列数は図示した数に限定されない。また、インクノズルおよびLED−UV発光素子の配置も図示された配置に限定されない。どのインクノズル列が何色のインクを吐出すかについても、上記した内容に限定されない。
(実施形態1における画像形成処理)
図9は、図1の画像形成システムにおける動作を示すフローチャートである。以下、図9のフローチャートに従って実施形態1における画像形成装置(UV硬化型プリンタ22)が実行する画像形成処理を説明する。
先ず、ステップS1001において、UV硬化型プリンタ22は、画像形成のための画像データをホスト装置21のアプリケーション部201およびカラーマッチング部202から取得する。この画像形成のための画像データとは、前述のとおり、色再現のためのRGB画像データ、凹凸形状再現のための高さデータH、および光沢再現のための光沢データG等の質感データを含む画像データであり、入力画像データ20に基づいて生成される。画像形成用のデータが取得されるとステップS1002に進む。
ステップS1002において、カラーマッチング部202は、カラーマッチング処理を行う。前述のとおり、ここで行われるカラーマッチング処理により、アプリケーション部201からカラーマッチング部202に入力された例えばRGB画像データが、例えば3次元LUTを利用してUV硬化型プリンタ22の色再現範囲の中で好適なRGB値に変換される。カラーマッチング処理が終了するとステップS1003に進む。
ステップS1003において、色分解部203は、色分解処理を行う。ここで行われる色分解処理は、前述のとおり、カラーマッチング部202から色分解部203に入力されたRGB画像データを、3次元LUTを利用してUV硬化型プリンタ22で出力可能なCMYKのデータに変換する処理である。色分解処理が終了するとステップS1004に進む。
ステップS1004において、色分解部203からハーフトーニング部204に入力された例えば8ビットのCMYKデータを、ハーフトーニング部204が、例えば3ビットのCMYKデータに量子化する(ハーフトーン処理)。入力されるCMYKデータを何ビットのCMYKデータに量子化するかは、例えば印字ヘッド209(309)が吐出可能なインクのドロップサイズのバリエーション(種類)や、所望の画像処理解像度とUV硬化型プリンタ22の再現解像度が違う場合の面積階調などのパラメータにより決まる。ハーフトーン処理が終了するとステップS1005に進む。
ステップS1005において、重ね回数決定部205は、アプリケーション部201から入力される高さデータHに基づき、UV硬化樹脂の厚塗りで高さを再現する場合の必要重ね回数(重ね塗り回数)Knを決定する。ここで行われる重ね塗り回数の決定は、前述のように高さデータHをUV硬化インク1ドットのサイズ(ドロップサイズ)で割ることにより行う。なお、印字ヘッド209が複数のドロップサイズでインクを吐出可能な場合には、最小のドロップサイズ(最小のドット高さ)を用いて重ね回数Knを決定する。最小のドロップサイズを用いることにより、より高精度に高さデータHを再現できる。重ね塗り回数Knを決定すると、ステップS1006に進む。
ステップS1006において、照射時間仮設定部206は、アプリケーション部201から入力される出力画像(印字画像)の光沢データGに基づき、UV樹脂を含むUVインクの着弾からUV照射までの時間Tを仮に設定する。なお、前述のとおり、ここで決定されるUV樹脂の着弾から照射までの時間Tは、光沢に寄与する画像の最表面を形成するインクの層にのみ適用されてよい。その下の層については、図2に示される時間t(実施形態1の印字制御において標準とされる時間)で硬化されるように照射時間が求められてよい。UV照射時間Tが仮設定されるとステップS1007に進む。
ステップS1007において、パス分解処理部207は、マルチパス印刷を用いる場合、マルチパス印刷における各パスへの分解を行う。
なお、凹凸形状の全ての層をCMYKインクで再現する場合、パス分解処理部207で決定された走査回数Mnは、CMYKの積層を何度繰り返せば高さHが再現可能かを示している。つまりMnは、パス分解後のCMYK印字の繰り返し数であり、例えばCMYKのインクノズル群209aが1パス〜4パス領域に分けられて、繰り返しが3回(Mn=3)であったとすると、4x3=12で、12パス分の分解画像データがパス分解処理部207によって生成される。最初の1パス〜4パスにより最下層が形成され、次の1パス〜4パスにより中間層が形成され、最後の1パス〜4パスにより最表層が形成されるという設定がなされる。パス分解処理が終了するとステップS1008に進む。
ステップS1008において、パス分解処理部207において生成された例えば12パス分のデータのうち、積層順に1パス分のデータが選択される。1パス分のデータが選択されるとステップS1009に進む。
ステップS1009において、ステップS1008で選択された1パス分のデータに対して、UV照射プロセス設定部208は、UV照射プロセスの設定を行う。具体的には、ここで行われるUV照射プロセスの設定では、図3で説明したように、先行のパスにより形成された形状の傾きθ(例えば、図3の被印字面27aの傾きθ1)を傾き算出部208aにより取得(検知ないし算出)する。そして、形状の算出は、ステップS1008において選択される積層順のパスデータ毎に吐出されるインクドロップの高さを積分していくことにより算出することができる。算出した形状データ(高さの積分値)と現在処理中のパス印字によりプラスされる高さとを例えば積算値として記憶しておけば、次の処理における形状データの算出をより高速に行うことが可能である。
傾き算出部208aは傾きθの情報を得るための手段であるので、傾き情報取得手段と称することができる。また、UV照射プロセス設定部208は、傾き算出部208aによって取得された被印字部(被印字面27a等)の傾きに応じてUV光照射部(UV−LEDアレイ209b、209c等)のUV照射タイミングを制御するので、被印字部の傾きに基づいてUV照射を可変に制御する制御手段であると言える。
インクドロップの被印字面の傾きθが算出できれば、図5の関係から当該傾きθにおけるUV照射タイミング(UV照射までの時間)tを求めることができる。ステップS1009により、1つのパス内の全ドットについて被印字面へのインク着弾から照射までの時間tが設定される。時間tの設定がなされるとステップS1010に進む。
ステップS1010において、UV照射プロセス設定部208で設定された1パス分のインクと各ドロップの照射時間tに応じて印字ヘッド209を駆動し、印字を行う。照射のタイミングの変更(調節)は、例えば、キャリッジ部25の走査速度を変更することにより行うことができる。被印字面の傾きが大きいほど、キャリッジ部25の走査速度は増大するように調整されてよい。
ステップS1011においては、全パスのUV照射プロセス設定(ステップS1009)とヘッド駆動(ステップS1010)が完了したかを判断する。全てのパスについてステップS1009およびS1010が終了していなければステップS1008に戻り、全てのパスについてステップS1009およびS1010が終了している場合には一連の動作を終了する。
なお、ステップS1005において、ドロップサイズと重ね回数の関係が予め分っている場合には、重ね回数を決定するドロップサイズは最小のドロップサイズでなくてもよい。例えば最大のドロップサイズで計算してもよいし、様々なドロップサイズの組み合わせとしてもよい。また、ステップS1002〜S1006は図9に示された順序以外で実行してもよい。
図10はUV硬化型プリンタ22のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。UV硬化型プリンタ22は、CPU31、ROM32、RAM33、外部メモリ34、印刷部35、入力部36、表示部37、通信I/F38及びシステムバス19を備える。
CPU31は、UV硬化型プリンタ22における動作を統括的に制御するものであり、システムバス19を介して各構成部(32〜38)を制御する。CPU31は、図1の色分解部203、ハーフトーニング部204、重ね回数決定部205、照射時間仮設定部206、パス分解処理部207およびUV照射プロセス設定部208等の機能を実装する。
ROM32は、CPU31が処理を実行するために必要な制御プログラム等を記憶する不揮発性メモリである。なお、当該プログラムは外部メモリ34や着脱可能な記憶媒体(図示せず)に記憶されていてもよい。
RAM33は、CPU31の主メモリ、ワークエリア等として機能する。よって、CPU31は、処理の実行に際してROM32から必要なプログラム等をRAM33にロードし、当該プログラム等を実行することで各種の機能動作を実現する。
外部メモリ34は例えば、CPU31がプログラムを用いた処理を行う際に必要な各種データや各種情報等を記憶する。例えば、図2や図5の曲線のデータが外部メモリ34に記憶されてもよい。また、外部メモリ34には例えば、CPU31がプログラム等を用いた処理を行うことにより得られた各種データや各種情報等が記憶される。
印刷部35は、印字ヘッド209を搭載したキャリッジ部25、媒体支持部26、CMYKインクカートリッジ(図示せず)、キャリッジ部25の駆動部(図示せず)等を含む。印刷部35は、CPU31による制御の下で、印字を実行する。
入力部36は電源ボタンや数値ボタンなどから構成され、UV硬化型プリンタ22のユーザが入力部36を介してUV硬化型プリンタ22に指示を与えることができるようになっている。
表示部37は例えば液晶ディスプレイ等からなり、UV硬化型プリンタ22が生成した画像、外部から入力された画像および入力部36から入力された数値・指示等を表示する。
通信I/F38は、外部装置と通信するためのインターフェースである。通信I/F38は例えば、LANインターフェースである。
システムバス19は、CPU31、ROM32、RAM33、外部メモリ34、印刷部35、入力部36、表示部37及び通信I/F38を通信可能に接続する。
上記の説明から分るように、実施形態1によれば、被印字面の傾きに基づいて光照射手段の光照射(例えば、光照射タイミングや光照射強度)を可変に制御することにより、所望の質感(例えば、所望の発色、凹凸形状、光沢等)を有する画像形成することができ。所望の色と光沢を有する凹凸形状が得られ、適切な質感を表現することができる。
なお、上記した実施形態1の説明において、ホスト装置21に入力される入力画像20は、編集等の処理をした後にホスト装置21に入力されるようにしてもよい。
また、実施形態1では、UV硬化インクはCMYKの4色としたが、使用するインクはこれに限定されない。例えば、White(ホワイト)のインクや、Red(レッド)、Green(グリーン)、Blue(ブルー)などのインクを適宜使用してもよいし、クリアインクを使用してもよいし、比較的濃度の低い淡色インクを用いてもよい。メタリックの質感を出したい場合には、例えば、シルバーのインクを使用してもよい。また、3次元LUTに記述可能な色数にも制限はない。
実施形態1では、凹凸形状が3つの層からなると説明したが、凹凸形状を構成する層の数は3つに限定されず、任意の数を用いることができる。例えば、層の数を4つにして、上記した最表層の上にクリアインク(無色)の層を形成すれば、最表層は、例えば、光沢層として有効に機能する。また、4層構造にした場合、好適には、最下層をクリアインクで形成し、その上の層をホワイトインクで形成し(白色散乱層)、その上の層をCMYKインクで形成し、一番上の層をクリアインクで形成してもよい。このような構成であっても、実施形態1の画像形成を適用することができる。なお、3層構造の場合であっても、クリアインクを使用してよいことは勿論である。
また、実施形態1では、入力画像情報20を外部から取得する例を説明したが、ホスト装置(パーソナルコンピュータ)21のユーザがホスト装置21を使って3次元CG画像を用意してもよく、この場合、入力画像情報20はホスト装置21内で生成されてもよい。
さらに、上記では紫外線(UV)で硬化するインクを用いた例を説明したが、実施形態1のインクは、光の照射により硬化する特性を有するものであればよく、したがって、照射される光もインクを硬化させることが可能な波長ないし強度を有するものであれば、紫外光に限定されない。
実施形態1では図6の説明において被印字媒体16(媒体支持部26)がキャリッジ部25の走査方向に不動であるとしたが、媒体支持部26は可動にしてもよい。その場合、UV照射タイミングの変更は、媒体支持部26の送り速度を変更することにより行ってもよいし、キャリッジ部25の走査速度と媒体支持部26の送り速度の双方を変更することによって行ってもよい。また、印字ヘッド209はLED発光素子209b、209cを含むとしたが、LED発光素子は印字ヘッド209から分離し、印字ヘッド209とは別個に速度制御してもよい。
また、実施形態1では、ホスト装置21とUV硬化型プリンタ22が別体である例を説明したが、ホスト装置21の機能をUV硬化型プリンタ22に内蔵するようにしてもよい。すなわち、アプリケーション部201とカラーマッチング部202との双方をUV硬化型プリンタ22に搭載してもよい。
さらに、実施形態1ではUV照射タイミングを変更することによりインクの硬化のタイミングを制御するとしたが、本発明はこのような態様に限定されない。例えば、UV−LEDアレイ209b、209cから照射されるUVの光強度や周波数を変更することによりインクへのUV照射(UV光照射)のタイミングを制御してもよい。
(実施形態2)
実施形態1においては、被印字媒体16上に形成する凹凸形状を構成する複数層の全てをUV硬化型プリンタ22で印字したが、本発明はこのような実施形態に限定されない。例えば、最表層以外の層を、例えば3次元プリンタ等の外部の形状形成装置で形成し、この形状形成装置で出力した立体の表面に、UV硬化型プリンタで着色や光沢を付与してもよい。この場合を実施形態2として以下に、図11を参照して説明する。
図11は、実施形態2に係る画像形成システムの構成例を示す機能ブロック図である。実施形態1(図1)と同様な構成要素については同様な参照符号を用いている。
(実施形態2の構成)
実施形態2では、ホスト装置(パーソナルコンピュータ)21および(または)UV硬化型プリンタ22に形状形成装置(例えば、3次元プリンタ。以下、単に、「3次元プリンタ」という。)が接続され得るものとする。この接続は、データ授受が可能な接続であればよく、有線接続でも無線接続でもよい。
3次元プリンタが使用するデータ(3Dデータ)は、外部から3次元プリンタに入力される。この3Dデータは、例えば、STL(STereoLithography)フォーマットで記述されてよい。3次元プリンタは、当該3Dデータを例えばSTLフォーマットのデータ(3D−CADデータ)に変換する。あるいは、このSTLフォーマットのデータが3次元プリンタに入力されてもよい。3次元プリンタは、STLフォーマットのデータに基づいて、被印字媒体16上に下地層を造形する。下地層は実施形態1の最下層と中間層を1つの層としたものであると考えてよい。下地層は、色と光沢を考慮せずに形成してよい。
ホスト装置21は、被印字媒体の被印字面の最表層について、実施形態1と同様に、光沢データG、RGB画像データおよび凹凸データ(高さデータ)Hを生成する。光沢データG、RGB画像データおよび凹凸データHはホスト装置21からUV硬化型プリンタ22に入力される。一方、3次元プリンタは、上記したSTLフォーマットのデータに基づいて、被印字媒体16上に下地層を形成する。その後、下地層の上にUV硬化型プリンタ22が光沢データGとRGB画像データと高さデータHに基づいて最表層を形成する。以下の記載では、実施形態1との相違点を説明する。
実施形態2のUV硬化型プリンタ22は、3次元プリンタ用のSTLフォーマットデータを取得することにより、被印字面(下地層の表面)の傾き情報210を傾き情報取得部208bで取得することができる。
例えば、図12に示すのは3次元プリンタで一般用的に使用されるSTLフォーマットのデータの一例である。このSTLフォーマットは例えばバイナリ形式である。STLは、三次元形状を多数の小さな三角形の集合体(ファセットの集合)として捉え、各三角形(3つの頂点)の座標と法線ベクトルにより当該三次元形状を定義するものである。図12に示すように、バイナリ形式のSTLフォーマットは、80バイトの任意の文字列から始まり(ヘッダ)、4バイトの整数で三角形の個数が記述される。その後、50バイトで各三角形の情報が記述されていく(最後の2バイトは未使用データ)。各三角形の情報は、法線ベクトル、頂点1の座標、頂点2の座標、頂点3の座標の順で記述されている。この法線ベクトルを用いれば、被印字面の傾きが分かる。
なお、STLフォーマットはバイナリ形式ではなくASCII形式でもよい。ASCII形式は可読性が高いが、バイナリ形式と比べると情報量が大きくなる)。
(実施形態2の画像形成処理)
図13は、実施形態2の画像形成処理のフローチャートである。実施形態2で使用する3次元プリンタは、例えば、光造形方式のプリンタであり、UV硬化インクを用いて下地層を造形することができる。
以下、図13に基づいて実施形態2のホスト装置21とUV硬化型プリンタ22の動作の説明をする。なお、図13において図9と同じステップ番号で記載されている処理については、図9で説明したのと同様な処理を行うので、その詳細な説明は省略する。
先ずステップS1201において、ホスト装置21は、再現対象物の最表層の画像データを外部から取得する。あるいは、ホスト装置21は、アプリケーション部201により、再現対象物の最表層の画像データを生成する。この画像データは、色再現のためのRGB画像データ、光沢再現のための光沢データGを含むデータである。データ取得が終了するとステップS1002に進む。
ステップS1002において、ホスト装置21のカラーマッチング部202により、カラーマッチング処理を行い、その後、ステップS1003に進む。
ステップS1003において、UV硬化型プリンタ22の色分解部203によって色分解処理を行い、その後、ステップS1004に進む。
ステップS1004において、UV硬化型プリンタ22のハーフトーニング部204により、ハーフトーン処理を行い、その後、ステップS1202に進む。なお、実施形態2では、UV硬化型プリンタ22により形成される層は最表層のみであるので、図1の重ね回数決定部205による処理は不要である。
ステップS1202において、UV硬化型プリンタ22は、3次元プリンタの印字出力時に使用された3次元データ(3次元プリンタデータ)(図12に示されたSTLフォーマットの3次元データ)を取得する。この3次元データは3次元プリンタから直接取得するか、ホスト装置21から(ホスト装置21を介して)取得する。3次元データは、下地層に関するデータである。3次元データを取得したならばステップS1203に進む。
ステップS1203において、UV硬化型プリンタ22は、3次元データの解析を行う。ステップS1203の処理で使用するのは、図12に示されるXYZ座標と法線ベクトルである。解析結果は、下地層の表面(被印字面)の各XYZ座標における法線ベクトルから算出される被印字面の傾き(θ)情報を含む。また、XYZ座標の値から、下地層の高さも分る。したがって、3次元データの解析結果は、下地層の高さ情報も含む。3次元データの解析が終了するとステップS1204に進む。図5で使用する傾きθは、3次元データの解析により得られる。実施形態1で説明した傾き算出部208aは、実施形態2では、上記のように被印字面の傾き情報を解析する手段として機能する。
ステップS1204は下地層の上に最表層を形成するプロセスを設定するステップである。ステップS1203で得られた被印字面の傾きθに応じて、UV硬化型プリンタ22のUV照射プロセスが設定される。UV硬化型プリンタ22から下地層の表面に吐出されたインクへのUV照射タイミングは、ステップS1203の解析結果(傾き情報)に基づいて、各インクドットについて、図5の等ドット曲線を使用して決定することができる。
ステップS1204の次に、ステップS1010が実行される。ステップS1010では、S1204で設定されたUV照射プロセスに基づいて、UV硬化型プリンタ22の印字ヘッド209が駆動され、最表層が形成される。凹凸形状の外観(形状と色と光沢)は、最終的には最表層により決められるので、実施形態2でも、実施形態1と同じように、被印字媒体上において所望の形状と着色(発色)と光沢を含む所望の質感を備える凹凸形状を得ることができる。
(変形例)
本発明の画像形成装置を用いた画像形成(印字)について実施形態1および実施形態2に基づく説明をしたが、本発明は上記した実施形態に限定されない。例えば、実施形態1および2では、再現対象物の凹凸質感情報(各層の色、高さ、光沢等)が予め分っているとして、全ての層をプリンタ(UV硬化型プリンタ22、3次元プリンタ)で作成するとしたが、本発明はこのような構成に限定されない。つまり、凹凸形状を構成する層のいずれかの凹凸情報が未知(例えば、下地層の凹凸情報が未知)であっても本発明は適用することができる。その場合の凹凸情報の取得について以下に説明する。
凹凸情報を取得する方法としては、光切断法、焦点移動法、ステレオマッチング法等が知られている。一例として、図14に、光切断法の原理を示す。図14に示すように、3次元形状を持つ物体40に対し、光源41からスリット板42を介した光(スリット光)43を当てる。物体40上の光の位置は、光源41とイメージセンサ(カメラ)44の位置が既知であれば三角測量により求めることができる。よって、スリット光43を図14の矢印Xの方向に移動させて物体40からの反射光(物体40の画像)をイメージセンサ44によって検知することにより、物体40の3次元形状が測定できる。例えば、図1のUV硬化型プリンタプリンタ22に光源41とスリット板42とイメージセンサ44を搭載することにより、UV硬化型プリンタ22は物体40の外形形状のデータを取得することができる。物体40の外形形状のデータ取得は、UV硬化型プリンタ22のプリスキャン動作などで簡単に行うことができる。なお、ステレオマッチング法を利用する場合には、例えば、ステレオカメラをUV硬化型プリンタ22に搭載する。
光切断法で取得したデータを例えばSTLフォーマットに変換する方法は周知の技術である。よって、図14に示した光切断法により、例えば、実施形態2で説明した下地層の外形情報が得られるならば、実施形態2の構成において、光切断法を利用することができる。すなわち、光切断法により得られたデータをSTLフォーマットデータに変換し、3次元プリンタで使用すればよい。3次元プリンタは、当該STLフォーマットデータに基づいて下地層を形成する。
また、図14の光切断法の別の使い方としては次のような場合が考えられる。例えば、平坦ではない物体の表面にUV硬化型プリンタ22が印字をする場合、当該物体は初めから「被印字面が傾きを有する」と言える。したがって、そのような物体にUV硬化型プリンタ22で印字を行う場合には、まず光切断法により当該物体の被印字部の傾きθに関する情報を取得し、その傾きの量に基づいて図5の等ドット径曲線からUV照射時間tを決めて、UV硬化型プリンタ22が印字を行えばよい。
以上、各種実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用してもよいし、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述した1つ乃至複数のうちのいくつかの効果を有する。
16…被印字媒体、22…UV硬化型プリンタ(画像形成装置)、27a、28a…被印字面(被印字部)、208…UV照射プロセス設定部(制御手段)、208a…傾き算出部(傾き情報取得手段)、209…印字ヘッド、209b、209c…UV―LEDアレイ(光照射手段)、θ…被印字面の傾き

Claims (20)

  1. 被印字媒体の被印字面にインクを吐出する印字ヘッドと、
    前記印字ヘッドから前記被印字面に着弾したインクに光を照射して前記被印字面上で硬化させる光照射手段とを有する印刷装置を制御するための制御装置であって、
    前記インクの吐出方向に対する前記被印字面の傾きの情報を取得する取得手段と、
    前記傾きの情報に基づいて、同一の光沢を表現する場合であっても、前記傾きが第1の傾きである場合と前記第1の傾きよりも傾きが大きい第2の傾きである場合とで、前記インクの硬化のタイミングが異なるように、前記光照射手段を制御する制御手段と、
    有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記取得手段は、前記被印字面の傾きの量を前記傾きの情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記傾きの量が大きいほど、前記印字ヘッドが前記インクを吐出してから前記光照射手段が吐出された前記インクに前記光を照射するまでの時間が短くなるように、前記光照射手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記傾きの量に応じて、前記光照射手段が吐出された前記インクに前記光を照射するタイミングを制御することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記傾きの量に応じて、前記光照射手段が前記インクに照射する前記光の強度を制御することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  6. 前記光照射手段は、複数の発光素子を有し、
    前記制御手段は、前記傾きの量に応じて、前記複数の発光素子の中から前記インクに前記光を照射すべき発光素子を選択することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記印刷装置は、前記光照射手段と前記印字ヘッドのインクノズルとが搭載されたキャリッジ手段を有する装置であって、
    前記制御手段は、前記傾きの量が大きいほど前記インクノズルに近い位置に配列される前記発光素子を選択することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記傾きの量に応じて、前記キャリッジ手段が前記被印字媒体に対して相対移動する走査速度を制御することで、前記光照射手段が吐出された前記インクに前記光を照射するタイミングを制御することを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記制御手段は、前記傾きの量が大きいほど、前記キャリッジ手段の前記走査速度を増加させることを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記制御手段は、前記傾きの量が小さい場合は前記光照射手段が吐出された前記インクに前記光を照射するタイミングを遅らせることで、前記傾きの量が小さい場合に前記被印字面に吐出されたインクのドット径と前記傾きの量が大きい場合に前記被印字面に吐出されたインクのドット径とが同じサイズになるように制御することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載の制御装置。
  11. 前記印字ヘッドは、所定間隔で走査方向に複数配列されたインクノズル列を有し、前記光照射手段の少なくとも一部は、複数の前記インクノズル列の間に配置されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の制御装置。
  12. 被印字媒体の上には、複数の光硬化したインク層が形成されており、前記制御手段は、前記光照射手段を制御することで、少なくとも前記インク層の最表層に吐出されるインクへの光照射を制御することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の制御装置。
  13. 前記取得手段は、前記傾きの情報を外部から取得することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の制御装置。
  14. 前記印刷装置は、前記被印字媒体を載置する媒体支持部をさらに有し
    前記制御手段は、前記媒体支持部の速度を変更することによって、前記光照射手段の光照射を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の制御装置。
  15. 前記被印字面の傾きは、前記被印字面を構成している前記インクのドット径またはその重ね回数との組み合わせに基づいて算出されることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の制御装置。
  16. 前記取得手段は、さらに、前記印字面の表面の光沢の情報を取得し、
    前記制御手段は、さらに前記光沢の情報に基づいて、前記光照射手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項15の何れか一項に記載の制御装置。
  17. 前記取得手段は、前記傾きの情報を処理単位ごとに取得し、
    前記制御手段は、前記処理単位ごとに前記光照射手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の制御装置。
  18. 被印字媒体の被印字面にインクを吐出する印字ヘッドと、
    前記印字ヘッドから前記被印字面に着弾したインクに光を照射して前記被印字面上で硬化させる光照射手段とを有する印刷装置を制御する制御方法であって、
    前記インクの吐出方向に対する前記被印字面の傾きの情報を取得するステップと、
    前記傾きの情報に基づいて、同一の光沢を表現する場合であっても、前記傾きが第1の傾きである場合と前記第1の傾きよりも傾きが大きい第2の傾きである場合とで、前記インクの硬化のタイミングが異なるように、前記光照射手段を制御するステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  19. 被印字媒体の被印字面にインクを吐出する印字ヘッドと、
    前記印字ヘッドから前記被印字面に着弾したインクに光を照射して前記被印字面上で硬化させる光照射手段と、
    同一の光沢を表現する場合であっても、前記インクの吐出方向に対する前記被印字面の傾きが第1の傾きである場合と前記第1の傾きよりも傾きが大きい第2の傾きである場合とで、前記インクの硬化のタイミングが異なるように、前記光照射手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  20. ンピュータ請求項1乃至1のいずれか一項に記載制御装置の各手段として機能させるためのログラム。
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