JP6494025B2 - 排気系インシュレータの巻回構造、排気系インシュレータ用巻回装置、及び排気系インシュレータ用巻回方法 - Google Patents

排気系インシュレータの巻回構造、排気系インシュレータ用巻回装置、及び排気系インシュレータ用巻回方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転する排気系パイプにインシュレータを巻き付けながらテープ止めする排気系インシュレータの巻回構造、排気系インシュレータ用巻回装置、及び排気系インシュレータ用巻回方法に関する。
一般に、排気マニホールド、排気管等の内燃機関の排気系には、放熱や騒音を防止するため、特定の部位のパイプに、グラスウール等からなるインシュレータが巻回されている。
例えば特許文献1(特許第3762852号公報)では、パイプ(排気管)にインシュレータ(グラスウール)を巻回した後、その外径が、外管の内径より小さくなるまで圧縮し、その外周にテープ(フィルム、線状体)を巻き付けて圧縮状態を保持するようにした技術が開示されている。
特許第3762852号公報
しかし、上述した文献に開示されている巻き付け作業を作業者が手作業で行う場合、作業者はインシュレータを所定に圧縮させた状態でテープ止めしなければならず、煩雑な作業が要求され、生産効率が悪いという問題がある。
一方、この巻き付け作業を自動化しようとした場合、インシュレータの巻付工程と圧縮工程、及びテープ止工程の3工程が必要となり、工程毎に専用の装置が必要となるため、設備費が嵩むという不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、インシュレータの排気系パイプに対する巻回作業を1工程で行うことができて、作業効率が良く、高い生産性を得ることができるばかりでなく、設備費を安価に抑えることのできる排気系インシュレータの巻回構造、排気系インシュレータ用巻回装置、及び排気系インシュレータ用巻回方法を提供することを目的とする。
本発明の第1は、排気系パイプの外周に巻回されたインシュレータが粘着テープで固定されている排気系インシュレータの巻回構造において、前記インシュレータが前記排気系パイプの外周に対し、先端と後端とが重畳するロール状に巻回され、前記インシュレータの外周を巻き付ける前記粘着テープの先端部が前記インシュレータの先端の前方で前記排気系パイプの外周一側に接着されている。
本発明の第2は、排気系パイプの外周に巻回されたインシュレータを、該インシュレータの外周に巻き付けた粘着テープで固定する排気系インシュレータ用巻回装置において、予めセットされているロールテープから繰り出された前記粘着テープを挟圧して繰り出し抵抗を付与するテープ圧手段と、載置された前記インシュレータの先端を前記排気系パイプに当接自在なインシュレータ支持手段と、前記挟圧手段から繰り出される前記粘着テープを把持して引き出し、該粘着テープを前記排気系パイプの外周一側と該排気系パイプに当接されている前記インシュレータの先端とに接着させるテープクランプ手段と、前記排気系パイプを回転させると共に軸方向へ移動させて、該排気系パイプの外周に接着された前記粘着テープを起点として、該粘着テープに接着されている前記インシュレータを前記粘着テープと共に前記排気系パイプに巻回させるインシュレータ巻回手段と、前記テープ圧手段の前記粘着テープの繰り出し側に設けられて該粘着テープをカットするテープ剪断手段とを備える。
本発明の第3は、排気系パイプの外周に巻回されたインシュレータを、該インシュレータの外周に巻き付けた粘着テープで固定する排気系インシュレータ用巻回方法において、回転すると共に軸方向へ移動自在な前記排気系パイプに前記インシュレータの先端を当接させ、繰り出し抵抗が付与された前記粘着テープを引き出して前記排気系パイプの外周と前記インシュレータの先端とに接着させ、前記排気系パイプを回転させると共に軸方向へ移動させる過程で、該排気系パイプの外周に接着された前記粘着テープを起点として該粘着テープに接着されている前記インシュレータを前記粘着テープと共に前記排気系パイプに巻回させて固定し、その後前記粘着テープをカットする。
本発明によれば、排気系パイプに対してインシュレータを粘着テープと共に巻回したので、インシュレータの巻回と粘着テープの巻き付けとを同時に1工程で行うことができ、作業効率が良く、高い生産性を得ることができ、設備費を安価に抑えることができる。
初期セット時の排気系インシュレータ用巻回装置の概略構成図 インシュレータを内管に巻回した状態を示す排気系インシュレータ用巻回装置の概略構成図 内管とインシュレータの斜視図 (a)はインシュレータを内管に巻き込む状態を示す断面図、(b)はインシュレータを内管に巻回した状態の断面図 テープの巻き付け態様を示し、(a)はスパイラル状に巻き付けた態様の斜視図、(b)はリング状に巻き付けた態様の斜視図、(c)はクロス状に巻き付けた態様の斜視図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。尚、以下においては、便宜的にロールテープ側を上流、テープが繰り出される側を下流として説明する。
図1、図2に示す排気系インシュレータ用巻回装置1は、図3に示すように、図示しない排気マフラを構成する、排気系パイプとしての内管Piに対して、ガラス繊維、ポリウレタン等、吸音性に優れた材料で形成されたマット状のインシュレータInを自動的に巻回するものである。尚、このインシュレータInはビニールカバー15に囲繞されたままの状態で巻回される。又、インシュレータInが所定に巻回された内管Piは、マフラ外管(図示せず)に装着される。内管Piをマフラ外管内にセットするに際し、このマフラ外管内に形成されているリブやリンフォース等の突出物とインシュレータInが干渉すると、正しい位置にセットすることができなくなるため、インシュレータInを所定の外径以下に圧縮して巻回する必要がある。
本実施形態による排気系インシュレータ用巻回装置1は、内管Piに対してインシュレータInを所定外径以下に圧縮した状態で自動的に巻回するものである。
この排気系インシュレータ用巻回装置1は、天井ベース2を有し、天井ベース2の上流側(図1、図2では右端)に側面フレーム3が設けられており、この側面フレーム3の外壁面にテープホルダ4が固設され、このテープホルダ4にロールテープ5がセットされている。
又、天井ベース2には、上流側から圧シリンダ6、カッタシリンダ7、テンショナシリンダ8,押えシリンダ9、及びクランパシリンダ10が垂設されている。圧シリンダ6の下方へ進退自在に突出されているロッドの下端に上側圧ローラ6aが回転自在に支持されており、この上側圧ローラ6aに下側圧ローラ6bが対峙されている。この下側圧ローラ6bは圧シリンダ6の下端に固設されたホルダ6cに回動自在に持されている。
この一対の圧ローラ6a,6bはロールテープ5から繰り出される粘着テープ5aを挟圧して繰り出し抵抗を付与するものであり、この繰り出し抵抗は圧シリンダ6の動作による、上側圧ローラ6aを下側圧ローラ6bに押付ける圧力で調整する。尚、図においては、粘着テープ5aの下面が粘着面となっており、この粘着面が接する下側圧ローラ6bの表面には、粘着面との非接着性を確保するために、シリコンコート、フッ素コート等の離型処理が施されている。又、この圧シリンダ6、両圧ローラ6a,6bが、本発明のテープ挟圧手段に対応している。
又、カッタシリンダ7に設けたロッドの下端に可動刃7aが固設され、この可動刃7aの下方に、カッタホルダ11の先端に固設されている固定刃7bが対峙されている。このカッタホルダ11はL字状に形成されており、その垂立面11aが天井ベース2に固設されている。カッタシリンダ7のロッドが下降すると、可動刃7aが固定刃7bと交差し、粘着テープ5aが剪断される。尚、側面フレーム3とカッタホルダ11の垂立面11aには、粘着テープ5aを通過させるテープ繰り出し窓3a,8bが穿設されている。又、カッタシリンダ7、可動刃7a、固定刃7bが、本発明のテープ剪断手段に対応している。
又、テンショナシリンダ8に設けられているロッドの下端にテンションローラ8aが回動自在に支持されている。このテンショナシリンダ8は繰り出される粘着テープ5aの非接着面を、テンションローラ8aを介して押圧することで、粘着テープ5aにテンションを付与するものである。尚、このテンショナシリンダ8、テンションローラ8aが、本発明のテンション付与手段に対応している。
又、押えシリンダ9に設けたロッドの下端に押えローラ9aが回動自在に支持されている。尚、この押えシリンダ9、押えローラ9aが、本発明の加圧手段に対応している。
更に、この押えシリンダ9の下方に、巻回作業台12が配設されている。この巻回作業台12に、台座13が、図1、図2の紙面手前から奥の方向へ図示しないボールねじ機構によって往復移動自在に載置されている。更に、この台座13の図1、図2の紙面奥側に巻回モータ機構13aが設けられており、この巻回モータ機構13aから支持軸13bが台座13の移動方向に沿って突設されている。
支持軸13bとボールねじ機構は巻回モータ機構13aに設けられているモータを共通の駆動源としており、支持軸13bを予め設定した、粘着テープ5aの巻き数だけ回転したとき台座13は往動端に達する。従って、台座13は、支持軸13bが巻き数の2倍回転することで軸方向X(図3参照)へ1往復される。尚、台座13、巻回モータ機構13a、支持軸13bが、本発明のインシュレータ巻回手段に対応している。
更に、この支持軸13bに、マフラ(図示せず)を構成する内管Piが外装されて位置決め固定される。従って、この支持軸13bの内径は内管Piとほぼ同じ径を有している。又、上述した押えシリンダ9は、内管PiにインシュレータInを巻回して粘着テープ5aで固定するに際し、押えローラ9aの押圧力でインシュレータInを押付け、インシュレータInが予め設定された外径以下で巻回されるようにするものである。
更に、この巻回作業台12の上流側に、インシュレータ支持手段としてのインシュレータ支持台14が、図示しないガイドレールに支持されて、巻回作業台12に対して近接離間自在に配設されている。このインシュレータ支持台14に、ビニールカバー15で囲繞された状態のインシュレータInが載置されている。このインシュレータ支持台14の高さは巻回作業台12にセットされている内管Piの上端よりもやや低い高さに設定されている。
又、クランパシリンダ10は、天井ベース2の天井面に回動自在に支持されていると共に、その軸芯が揺動モータ16に連設されて、上流から下流方向へ揺動自在にされている。更に、このクランパシリンダ10に設けたロッドにクランパアーム10aの基端が小型モータ等の駆動源を有する関節機構10cを介して連設されており、このクランパアーム10aの下端に、テープクランパ10bが小型モータ等の駆動源を有する関節機構10dを介して連設されている。
尚、このテープクランパ10bは関節機構10dに内装されている小型モータ等の動力源を利用してクランプ動作自在にされている。又、クランパシリンダ10、クランパアーム10a,関節機構10c,10d、テープクランパ10b、揺動モータ16が、本発明のテープクランプ手段に対応している。
上述した各シリンダ6〜10、揺動モータ16、各関節機構10c,10dの駆動源、及び:巻回モータ機構13aの動作は、コントロールパネル21に設けたコントローラによってシーケンス制御される。すなわち、コントロールパネル21に配設された、電源スイッチをONした後、作業開始スイッチをONすることで、一連の動作が実行される。
次に、排気系インシュレータ用巻回装置1を用いて内管PiにインシュレータInを巻回する動作について説明する。
コントロールパネル21の電源スイッチがOFFの状態では、各シリンダ6〜9のロッドが後退し、又、クランパシリンダ10は初期の待機位置、すなわち巻回作業台12から離れた位置で待機している。従って、図1に一点鎖線で示すように上側圧ローラ6aを上昇させて下側圧ローラ6bから離間させ、又、可動刃7a,7b間が開口され、更に、テンションローラ8aを後退させて、後述するテープクランパ10bの移動する際の軌跡上から待避させる。又、巻回作業台12は初期位置、すなわち、図3に示すように、支持軸13bに装着固定した内管Piの端部とインシュレータInの端部とが、繰り出される粘着テープ5aの下方に臨まされる位置で待機している。
そして、作業者が、新品のロールテープ5をテープホルダ4にセットしたときは、先ず、ロールテープ5の耳部を把持して粘着テープ5aを引き出し、圧シリンダ6に設けた上下圧ローラ6a,6b間を通し、カッタシリンダ7に支持されている可動刃7aとそれに対峙する固定刃7b付近まで粘着テープ5aを導く。又、インシュレータ支持台14にビニールカバー15にて囲繞されているインシュレータInをセットし、更に、巻回作業台12の支持軸13bに、排気マフラを構成する内管Piをセットする。
そして、作業者がコントロールパネル21の電源スイッチをONすると、圧シリンダ6のロッドが下方へ突出して、その下端に支持されている上側圧ローラ6aを下側圧ローラ6bに押圧させ、粘着テープ5aを挟持して繰り出し抵抗を付与する。
その後、作業者がコントロールパネル21に設けた作業開始スイッチをONすると、予め登録されているセットシーケンスプログラムに従い、先ず、揺動モータ16、クランパシリンダ10のロッド、各関節機構10c,10dを駆動させて、図1に一点鎖線で示すように、テープクランパ10bを可動刃7aと固定刃7bとの間へ移動させ、ここに臨まされている粘着テープ5aの端部をクランプする。そして、図1に実践で示すように、この粘着テープ5aの端部を引いて、巻回作業台12の支持軸13bを越える位置まで引き出す。その際、粘着テープ5aには、両圧ローラ6a,6bによって繰り出し抵抗が付与されているため、弛みが生じること無く繰り出される。
その際、インシュレータ支持台14が、図1の一点鎖線で示す初期位置から、矢印方向へ移動し、実線で示すようにインシュレータInを囲繞するビニールカバー15の先端を内管Inに当接させる。その後、テープクランパ10bが、関節機構10c,10dを稼動させて、図1の矢印で示すように下方へ回動し、粘着テープ5aの途中を、図2に一点鎖線で示すように、支持軸13bに支持されている内管Piの外周一側Ptに押付けて接着させる。すると、図3に示すように、この粘着テープ5aの接着面に、インシュレータInを囲繞するビニールカバー15の先端部が接着される。
次いで、テンショナシリンダ8のロッドが下降し、下端に支持されているテンションローラ8aで粘着テープ5aにテンションを付与して張力を発生させて、図4(a)に示すように、インシュレータInを囲繞するビニールカバー15の先端部を、その前方の外周一側Ptで内管Piに接着されている粘着テープ5aと内管Piとの間に挟み込んで仮止めする。その後、テープクランパ10bによる粘着テープ5aのクランプを解除する
作業者は、内管PiにインシュレータInが仮止めされたことを確認した後、コントロールパネル21に設けられている巻回スタートスイッチをONすると(或いは内管PiにインシュレータInを仮止した後、所定時間経過すると)、押えシリンダ9が稼動してロッドが下降し、その下端に支持されている押えローラ9aが内管Piの直上に対峙する。この押えローラ9aは、内管Piに巻回されるインシュレータInの外径が予め設定されている外径以下となるように押さえ付け、粘着テープ5aを、インシュレータInを囲繞するビニールカバー15に密着させるものである。従って、内管Pi巻回されるインシュレータInの外径が、予め設定されている外径よりも小さい場合、押えローラ9aは空転することになる。
次いで、巻回作業台12に載置されている台座13に設けられた巻回モータ機構13aが起動し、支持軸13bを、図3に示すように反時計回りの回転方向θへ回転させ、更に、これに同期させて台座13を、図2の紙面手前から奥の方向へ往動させる。
すると、内管Piに対してインシュレータInを囲繞するビニールカバー15が、粘着テープ5aを介して仮止めされているため、支持軸13bの回転によりインシュレータInを囲繞するビニールカバー15が、粘着テープ5aが接着されている内管Piの外周一側Ptを起点に内管Piに巻き込まれると共にインシュレータInが支持軸13bの往動に追従してインシュレータ支持台14上をスライドする。その結果、粘着テープ5aがインシュレータInを内管Pi側に引き込んで巻き付け、図5(a)に示すように、インシュレータInを囲繞するビニールカバー15の外周にスパイラル状に巻き付けられて固定される。
内管Piに対するインシュレータInの巻回径は、基本的には一対の圧ローラ6a,6bにて粘着テープ5aに付与される繰り出し抵抗と、巻回モータ機構13aにより内管Piに加えられる回転力とのバランスで決定される。従って、テンショナシリンダ8と押えシリンダ9を省略しても、内管PiにインシュレータInを巻回した際の外径を設定値以内に収めることは可能である。
しかし、巻回されるインシュレータInは真円ではなく、例えば、図4(b)に示すように、インシュレータInの巻き始めと巻き終わりの重畳する部分では外径が太くなり易い。そのため、一つの態様として、押えローラ9aをリミットローラとして機能させることも考えられる。押えローラ9aをリミットローラとして機能させれば、内管PiにインシュレータInを囲繞するビニールカバー15を巻回している際に、押えローラ9aが押圧された場合、巻回されるインシュレータInの外径が、設定値よりも太いことが検知される。従って、この場合、テンショナシリンダ8を作動させ、ロッドを所定量突出させ、テンションローラ8aにより粘着テープ5aの非接着面を押圧することで、粘着テープ5aに対する張力を増加し、粘着テープ5aがインシュレータInを締め付けるため、内管Piに巻回されるインシュレータInの外径が設定値以内に収められる。一方、インシュレータInを囲繞するビニールカバー15が押えローラ9aに接触しない状態では、テンショナシリンダ8のロッドを所定に後退させて、テンションローラ8aによる粘着テープ5aへの張力を緩めることで、インシュレータInの巻回径をやや太くさせる。
その結果、内管PiにインシュレータInを巻回する際に、その表面に接触する押えローラ9aの検出する押圧力に応じて、粘着テープ5aに対する張力をテンションローラ8aの上下動作にて可変調整することで、インシュレータInの外径をほぼ一定にすることができる。
又、別の態様としては、テンショナシリンダ8を省略し、押えシリンダ9に設けた押えローラ9aでインシュレータInの表面を直接押えることで、外径が一定値以内に収まるように成形することも考えられる。或いは、テンショナシリンダ8を省略し、押えシリンダ9の押えローラ9aをリミットローラとして機能させ、この押えローラ9aからの検知信号に従って、巻回モータ機構13aによる支持軸13bの回転速度、及び、それに同期する軸方向Xへの移動速度を可変させることで、インシュレータInの巻回時の外径をほぼ一定にする態様も考えられる。
そして、台座13が往動端に達すると、内管Piに対するインシュレータInの巻回が完了する。すると、図5(a)に示すように、粘着テープ5aが、一端から他端方向へスパイラル状に巻き付けられて、インシュレータInを内管Piに固定する。この状態では、図4(b)に示すように、内管Piに対してインシュレータInは、巻始めの前端に巻き終わりの後端が重畳されたロール状に巻回されている。
その後、カッタシリンダ7のロッドに固定されている可動刃7aが下降し、固定刃7bと交差させて、粘着テープ5aを剪断する。その後、各シリンダ7〜9、インシュレータ支持台14が初期位置に戻され、又、台座13は復動されて初期位置に戻される。
作業者は、初期位置に戻された台座13に設けた支持軸13bに支持されている内管Piを取り外し、作業を完了する。そして、作業者が、支持軸13bに新たな内管Piをセットし、又、インシュレータ支持台14に、ビニールカバー15に囲繞された新たなインシュレータInを載置したのち、作業開始スイッチをONすることで、次の巻回作業が開始される。
ところで、インシュレータInを内管Piに巻回する際の粘着テープ5aの巻き付ける態様は、スパイラル状以外に種々のものが考えられる。例えば、図5(b)には、台座13の移動を停止させ、支持軸13bのみを一回転させて、粘着テープ5aをリング状に一巻きした後に剪断し、次いで、台座13を所定に移動させて次の部位に粘着テープ5aをリング状に一巻きした後に剪断し、これを繰り返すことで、インシュレータInを、所定間隔を開けてリング状に巻き付けた粘着テープ5aで固定する態様が記載されている。
又、図5(c)には、例えば、台座13の移動速度に対して、支持軸13bの回転速度を、図5(a)の1/2とし、台座13を往復移動させ際に、粘着テープ5aを連続的に繰り出して、クロス状に巻き付ける態様が記載されている。
この内管PiにインシュレータInが所定に巻回された完成品は、マフラ外管に収められ、車両の排気系に取付けられる。そして、車両に搭載されているエンジンが稼動し、排気熱が排気系を流通し、マフラ内を通過すると、その排気熱により、インシュレータInを囲繞するビニールカバー15、及び粘着テープ5aが気化され、排気ガスと共に排出される。すると、インシュレータInが膨出してマフラ外管内に充填される。
このように、本実施形態によれば、粘着テープ5aを内管PiとインシュレータInを囲繞するビニールカバー15とに接着させ、内管Piの回転及び軸方向への移動に追従してインシュレータInの巻回と粘着テープ5aの巻き付けとを同時に行うようにしたので、インシュレータInの巻回作業を1工程で行うことができる。その結果、作業効率が良く、高い生産性を得ることができるばかりでなく、設備費を安価に抑えることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば排気系パイプは、排気マフラを構成する内管に限らず、排気系に配設された排気パイプ自体、或いは触媒パイプ等であっても良い。又、インシュレータInはビニールカバー15から取り出した状態で、内管Piに対して直接巻回するようにしても良い。
1…排気系インシュレータ用巻回装置、
5…ロールテープ、
5a…粘着テープ。
6…圧シリンダ、
6a…上側圧ローラ、
6b…下側圧ローラ、
7…カッタシリンダ、
7a…可動刃、
7b…固定刃、
8…テンショナシリンダ、
8a…テンションローラ、
9…押えシリンダ、
9a…押えローラ、
10…クランパシリンダ、
10a…クランパアーム、
10b…テープクランパ、
10c,10d…関節機構、
11…カッタホルダ、
12…巻回作業台、
13…台座、
13a…巻回モータ機構、
13b…支持軸、
14…インシュレータ支持台、
15…ビニールカバー、
16…揺動モータ、
21…コントロールパネル、
In…インシュレータ、
Pi…内管、
X…軸方向、
θ…回転方向

Claims (10)

  1. 排気系パイプの外周に巻回されたインシュレータが粘着テープで固定されている排気系インシュレータの巻回構造において、
    前記インシュレータが前記排気系パイプの外周に対し、先端と後端とが重畳するロール状に巻回され、
    前記インシュレータの外周を巻き付ける前記粘着テープの先端部が前記インシュレータの先端の前方で前記排気系パイプの外周一側に接着されている
    ことを特徴とする排気系インシュレータの巻回構造。
  2. 前記粘着テープは、前記インシュレータの外周を前記排気系パイプの外周一側に接着されている部位を起点に、軸方向へスパイラル状に巻き付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の排気系インシュレータの巻回構造。
  3. 前記粘着テープは、前記インシュレータの外周を前記排気系パイプの外周一側に接着されている部位を起点に、リング状に巻き付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の排気系インシュレータの巻回構造。
  4. 前記粘着テープは、前記インシュレータの外周を前記排気系パイプの外周一側に接着されている部位を起点に、軸方向へクロス状に巻き付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の排気系インシュレータの巻回構造。
  5. 排気系パイプの外周に巻回されたインシュレータを、該インシュレータの外周に巻き付けた粘着テープで固定する排気系インシュレータ用巻回装置において、
    予めセットされているロールテープから繰り出された前記粘着テープを挟圧して繰り出し抵抗を付与するテープ圧手段と、
    載置された前記インシュレータの先端を前記排気系パイプに当接自在なインシュレータ支持手段と、
    前記挟圧手段から繰り出される前記粘着テープを把持して引き出し、該粘着テープを前記排気系パイプの外周一側と該排気系パイプに当接されている前記インシュレータの先端とに接着させるテープクランプ手段と、
    前記排気系パイプを回転させると共に軸方向へ移動させて、該排気系パイプの外周に接着された前記粘着テープを起点として、該粘着テープに接着されている前記インシュレータを前記粘着テープと共に前記排気系パイプに巻回させるインシュレータ巻回手段と、
    前記テープ圧手段の前記粘着テープの繰り出し側に設けられて該粘着テープを剪断するテープ剪断手段と
    を備えることを特徴とする排気系インシュレータ用巻回装置。
  6. 前記インシュレータに巻き付けられる前記粘着テープにテンションを付与するテンション付与手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項5記載の排気系インシュレータ用巻回装置。
  7. 前記排気系パイプの径方向に配設されて該排気系パイプに巻回される前記インシュレータの外径を予め設定した外径に押える加圧手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項5或いは6記載の排気系インシュレータ用巻回装置。
  8. 排気系パイプの外周に巻回されたインシュレータを、該インシュレータの外周に巻き付けた粘着テープで固定する排気系インシュレータ用巻回方法において、
    回転すると共に軸方向へ移動自在な前記排気系パイプに前記インシュレータの先端を当接させ、
    繰り出し抵抗が付与された前記粘着テープを引き出して前記排気系パイプの外周と前記インシュレータの先端とに接着させ、
    前記排気系パイプを回転させると共に軸方向へ移動させる過程で、該排気系パイプの外周に接着された前記粘着テープを起点として該粘着テープに接着されている前記インシュレータを前記粘着テープと共に前記排気系パイプに巻回させて固定し、
    その後前記粘着テープをカットする
    ことを特徴とする排気系インシュレータ用巻回方法。
  9. 前記インシュレータに巻き付ける前記粘着テープにテンションを付与する
    ことを特徴とする請求項8記載の排気系インシュレータ用巻回方法。
  10. 前記排気系パイプに巻回される前記インシュレータを加圧して、該インシュレータの外径を予め設定した外径に押える
    ことを特徴とする請求項8或いは9記載の排気系インシュレータ用巻回方法。
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