以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観斜視図である。スロットマシン100は、メダルの投入により遊技が開始され、遊技の結果によりメダルが払い出されるものである。
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが4個(後述する主制御部300が制御するリール110、リール111及びリール112、並びに後述する第1副制御部400が制御するサブリール191の4つ。なお、リール110を左リール110、リール111を中リール111、リール112を右リール112とも称し、左リール110、中リール111及び右リール112を総括してメインリール110〜112と称する場合がある)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112及び191はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112及び191が構成されている。リール110〜112及び191上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、概ね合計12つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112及び191を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112及び191は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のメインリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、メインリールの数やメインリールの設置位置はこれに限定されるものではない。また、本実施形態では、左リール110と中リール111の間にサブリール191を配置しているが、メインリール110〜112とサブリール191の配置はこれに限定されない。例えば、左リール110の左にサブリール191を配置してもよい。また、サブリールの数も1つに限定されるものではなく、複数のサブリールを備えるようにしてもよい。
各々のリール110〜112及び191の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト(図示せず)が配置されている。リールバックライト、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112及び191の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(後述するインデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112及び191を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、リール110〜112に後述する入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かを判定するラインのことである。有効となる入賞ライン(以下、有効ラインと称する場合がある)114は、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっており、入賞ライン114が有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。本実施形態では、左リール110の中段位置、中リール111の中段位置及び右リール112の中段位置によって構成される中段水平入賞ラインの1本の入賞ラインが設定されており、メダルが3枚ベットされた場合、中段水平入賞ラインが有効になる。なお、入賞ライン114の数については1ラインに限定されるものではない。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプであり、遊技メダルを投入可能な期間においてランプを点灯させる。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
メダル投入ボタン(ベットボタンともいう)130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン132はMAXベットボタンとも言う。本実施形態では、メダル投入ボタン130〜132は、ランプ内蔵しており、遊技メダルを投入可能な期間においてランプを点灯させる。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数(本実施形態では3枚)のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130〜132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー135は、リール110〜112及び191の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112及び191が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112及び191を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112及び191に対応づけられている。本実施形態では、ストップボタン137(左ストップボタン137ともいう)に左リール110とサブリール191が対応付けられており、ストップボタン138(中ストップボタン138ともいう)に中リール111が対応付けられており、ストップボタン139(右ストップボタン139ともいう)に、右リール112が対応付けられている。勿論、ストップボタン137〜139とサブリール191の対応はこれに限定されるものではなく、例えば、ストップボタン138とサブリール191が対応付けられてもよい。
以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。本実施形態では、各ストップボタン137〜139の内部に発光体が設けられており、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることができる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられており、タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<リール回転装置>
次に、図2〜図3を用いて、スロットマシン100のリール110〜112及び191を回転させるリール回転装置185について詳細に説明する。
図2は、スロットマシン100のリール回転装置185を示す外観斜視図である。リール回転装置185は、概略、リール駆動ユニット25、26、27及び28と、これらを収納するケース部材221とで構成されている。リール駆動ユニット25、26、27及び28は、リール帯30に印刷される図柄の配列(後述する図6(a)及び図7参照)が異なるだけで、構造的には、いずれも同一の部品で構成されている。各リール駆動ユニット25、26、27及び28(以下、同一構成のため、リール駆動ユニット25について説明する)は、それぞれ個別にケース部材221内に着脱可能に収納されている。なお、本実施形態では、各リール駆動ユニット25、26、27及び28の構成を同一としているが、異なる構成としてもよい。例えば、メインリール110〜112とサブリール191のリール径が異なるようしてもよいし、また、メインリール110〜112とサブリール191でリールを駆動させるモータの構成を異なるようにしてもよい。
図3(a)は、リール駆動ユニット25の分解斜視図である。リール駆動ユニット25は、取付ベース13、センサブラケット14、ステッピングモータ20、センサ80と、帯状部材(リール帯)30、リール枠40、検知片50及び補強リム70で構成されたリール110と、で構成される。また、絵柄を背後から照明するための複数のリールバックライト94で構成される照明基盤90を備えている。なお、照明基盤90をリール駆動ユニット25に取り付ける取り付け部材も設けられているが、同図では省略している。また、照明基盤90は、リール駆動ユニット25に限らずリール駆動ユニット26、27及び28にも設けられていて、それぞれについて複数のリールバックライト94が設けられている。なお、サブリール191のリールバックライト94の数を、メインリール110〜112それぞれのリールバックライト94の数より多く設けてもよい。サブリール191であることを印象づける発光演出を行うことが可能な場合がある。
取付ベース13は、平板上に、センサブラケット14、ステッピングモータ20が形成されている。センサブラケット14は、取付ベース13上に取り付けられ、先端に後述する検知片50の通過を検出するためのセンサ(インデックスセンサ)80が装着される。
ステッピングモータ20は、例えば4相式で、1回転252ステップ程度の分解能を持ったものを1−2相励磁方式で駆動する。従って、1回転を504パルスで制御することができ、回転角度を0.7度/パルスで制御することができる。
なお、サブリール191のステッピングモータ20を、メインリール110〜112それぞれのステッピングモータ20と異なる仕様としてもよい。具体的には、サブリール191のステッピングモータ20の1回転の分解能をメインリール110〜112それぞれのステッピングモータ20の1回転の分解能より高い(例えば、1回転を1008パルスで制御可能)ものとしてもよい。サブリール191であることを印象づける回転演出を行うことが可能な場合がある。なお、サブリール191のみDCモータとしてもよい。DCモータであればサブリール191を高速移動できる場合があるなど、サブリール191であることを印象づける回転演出を行うことが可能な場合がある。
ステッピングモータ20の回転軸には、リール枠40が装着される。リール枠40は、ステッピングモータ20の回転軸に取り付けられるボス部42と帯状部材30が貼り付けられるリム部44と、ボス部42とリム部44とを連結するための4本の連結部43とで構成されている。このような構成にすることで、リール枠40は、軽量化がなされ、ステッピングモータ20への負荷を低減している。連結部43はさらに、検知片50をネジ60で取り付けるために開口したネジ穴48を形成している。
リール枠40のリム部44の周囲には、帯状部材30が接着される。同時に帯状部材30の反対側端には、帯状部材30の補強を目的として補強リム70が接着される。
主制御部300は、各リール110〜112に設けられたインデックス(検知片50)を検知するセンサ(インデックスセンサ)80の検知結果に基づいて各リール110〜112の回転を検知するとともに、各リール110〜112が停止した場合に各リール110〜112の停止位置(リールに表示されている図柄位置)を特定している。さらに、主制御部300は、リールに表示されている図柄位置に関する情報を第1副制御部400に対して送信する。また、第1副制御部400は、サブリール191に設けられたインデックス(検知片50)を検知するセンサ(インデックスセンサ)80の検知結果に基づいてサブリール191の回転を検知するとともに、サブリール191が停止した場合にサブリール191の停止位置(リールに表示されている図柄位置)を特定している。具体的には、主制御部300および第1副制御部400は、リールを定速回転とした後、インデックス(検知片50)を検知するセンサ(インデックスセンサ)80の検知結果に基づいて、リールの図柄位置の情報をクリアし、ステッピングモータ20に出力するパルス数に基づいて回転位置(仮想の回転位置)を更新する。さらに、インデックス(検知片50)を検知するセンサ(インデックスセンサ)80の検知結果がある前は、実際の回転位置と仮想の回転位置との誤差が生じ得るので、この期間にリールを停止させないようにし、所望の位置ではない位置に停止しないようにしている。
複数のリールバックライト94は、LEDからなるものであり、照明基盤90に取り付けられている。複数のリールバックライト94のうち、全てのリールバックライト94を点灯させることにより、図柄表示窓113上の図柄全てを背後から照らすことができる。また、一部のリールバックライト94を点灯させることにより、図柄表示窓113上の一部の図柄を背後から照らすことができる。このように、複数のリールバックライト94は、リール110〜112及び191を、リール110〜112及び191の図柄を背面側から遊技者側に向かって照らすものである。
図3(b)は、照明基盤90に取り付けられた複数のリールバックライト94のLED配置図である。複数のリールバックライト94は、詳しくは、図柄表示窓の113の上段位置を照らすLED−01及びLED−02、図柄表示窓の113の中段位置を照らすLED−03及びLED−04、並びに図柄表示窓の113の下段位置を照らすLED−05及びLED−06を備えている。したがって本実施形態では、リール110〜112を上段、中段、及び下段ごとに点灯制御することが可能である。なお、各リール110〜112及び191のリールバックライト94を区別するため、左リール110を照射するLED01〜06をLED−L01〜L06と表記し、中リール111を照射するLED01〜06をLED−C01〜C06と表記し、右リール112を照射するLED01〜06をLED−R01〜R06と表記し、サブリール191を照射するLED01〜06をLED−S01〜S06と表記する。
<制御部の回路構成>
次に、図4を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図である。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT314とを搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を設けており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ80、リール111のインデックスセンサ80、リール112のインデックスセンサ80等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137〜139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、およびベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130〜132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ80、リール111のインデックスセンサ80、およびリール112のインデックスセンサ80は、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片(検知片50)が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール110〜112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、及び各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328をそれぞれ設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。また、主制御部300は、主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部400から主制御部300にコマンド等の信号を送信できない。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第1副制御部400は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられ、音源IC418には出力インタフェースを介してスピーカ272、277が接続されている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
第1副制御部400には、また、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネルランプ、遊技メダル投入可能ランプ124、ベットボタンランプ、リールバックライト94、ストップボタン137〜139ランプ等)が接続されている。
また、第1副制御部400は、サブリール191に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路424を設けている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163を駆動する駆動回路426が設けられ、駆動回路426には出力インタフェースを介してシャッタ163が接続されている。この駆動回路426は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400は、センサ回路428を設けており、CPU404は、割り込み時間ごとに各種センサ438(シャッタ163センサ、サブリール191のインデックスセンサ80等)の状態を監視している。
サブリール191のインデックスセンサ80は、サブリール191の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片(検知片50)が通過するたびにLレベルになる。CPU404は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、演出画像表示装置157などの制御を行う。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506を設けている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられ、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<メインリール及びサブリールの制御>
次に、図5を用いて、メインリール110〜112及びサブリール191に対する制御について説明する。図5は、メインリール110〜112及びサブリール191を制御する制御部を示すブロック図である。
本実施形態では、上述したように、主制御部300がメインリール110〜112に対して回転信号を出力することによりメインリール110〜112を回転制御し、第1副制御部400がサブリール191に対して回転信号を出力することによりサブリール191を回転制御する。また、メインリール110〜112に備えられたそれぞれのインデックスセンサ80が出力する検知信号(検知片を検知したときに出力する信号)は、主制御部300に出力され、サブリール191に備えられたインデックスセンサ80が出力する検知信号は、第1副制御部400に出力される。一方、メインリール110〜112及びサブリール191にそれぞれ備えられたリールバックライト94は、第1副制御部400からの点灯信号に基づいて、点灯制御される。
なお、サブリール191に設けられたインデックス(検知片50)を検知するセンサ(インデックスセンサ)80からの信号が主制御部300に入力される構成としてもよい。この場合には、主制御部300がサブリール191に設けられたインデックス(検知片50)を検知するセンサ(インデックスセンサ)80の検知結果に基づいて第1副制御部400にコマンドを送信し、第1副制御部400は、主制御部300から受け取ったセンサ(インデックスセンサ)80の検知結果のコマンドに基づいてサブリール191の回転を検知するものである。主制御部300でサブリール191の回転状況を把握することができるようになるので、これを利用してメインリール110〜112の回転等を行うことができる場合がある。例えば、主制御部300は、サブリール191に設けられたインデックス(検知片50)を検知した場合に、メインリール110〜112の回転方向をそれまでの回転方向とは異なる方向となるように変更する。第1副制御部400は、主制御部300から受け取ったセンサ(インデックスセンサ)80の検知結果のコマンドに基づいてサブリール191の回転方向をそれまでの回転方向とは異なる方向となるように変更する。これにより、メインリール110〜112の回転方向とサブリール191の回転方向とが同じタイミングで変更されるので、遊技者の興趣を高める場合がある。
<メインリールの図柄配列>
図6(a)を用いて、上述の各リール110〜112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110〜112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110〜112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「スイカ」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図6(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示している。本実施形態における入賞役のうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行する役として、また、再遊技役(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技役が含まれる。より詳しく説明すると、再遊技役とは、遊技に用いる遊技媒体を新たに使用することなく遊技を行うことが可能である役である。また、本実施形態においては再遊技であると前回の遊技で投入した遊技媒体の数と同数の遊技媒体が自動的に設定される。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技役への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技役(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技状態)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「BB1図柄(赤7ともいう)−BB1図柄−BB1図柄」、BB2が「BB2図柄(青7ともいう)−BB2図柄−BB2図柄」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「赤7−赤7−赤7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7−青7−青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技状態)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「RB図柄(ボーナスともいう)−RB図柄−RB図柄」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに、ビッグボーナス遊技の開始後からレギュラーボーナス遊技を開始し、1回のレギュラーボーナス遊技を終了した場合には次のレギュラーボーナス遊技をすぐに開始するような自動的にレギュラーボーナス遊技を開始させる設定としてもよい。
「小役(チェリー、スイカ、ベル)(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー図柄−ANY図柄−ANY図柄」、スイカが「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」、ベルが「ベル図柄−ベル図柄−ベル図柄」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りであり、チェリーが4枚、スイカが12枚、ベルが8枚である。なお、「チェリー図柄−ANY図柄−ANY図柄」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」図柄であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技役(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技は「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」である。
ここで、入賞役の内部当選確率について概説する。
各々の役の内部当選確率は、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、後述する内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(本実施形態では65536)で除した値で求められる。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。後述する入賞役内部抽選処理では、内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、いずれかの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部当選役を決定する。実際には、この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
<メインリールの停止制御>
次に、リール110〜112の停止制御について概要を説明する。メインリールの停止制御は、予め定めた複数種類のリール停止制御データの中から、所定の条件(例えば、上述した入賞役の内部当選処理の結果)に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御データに基づき行う。
本実施形態ではいわゆる引込制御(コマ滑り制御)を行う。引込制御とは、遊技者による各ストップボタン137〜139の操作があってから一定のコマ数(図柄数)の範囲(引き込み範囲;ここでは最大4コマ)でリール110〜112の停止位置をずらす制御をいう。リール停止データは主制御部300のROM306に格納されている。各リール停止データは、所定の入賞役の図柄組合せが入賞ライン114上に揃って表示されることを許容する許容制御と、いずれの入賞役の図柄組合せも入賞ライン114上に揃って表示されない禁止制御と、に大別される。
許容制御が行われる例としては、例えば、ある入賞役に内部当選した場合や、BBの内部当選中(フラグ持ち越し中)の場合であり、遊技者による各ストップボタン137〜139を操作するタイミングが悪くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されるように制御が行われる。但し、「許容」するだけであるから、各ストップボタン137〜139を操作するタイミング次第で図柄組合せが揃わない場合もある。
例えば、小役2(スイカ)に内部当選した場合には、スイカ図柄は4コマを超えて配置されているので、ストップボタン137〜139を操作するタイミングが好適でないと、スイカ図柄は入賞ライン114に停止しない。
尤も、リール110〜112における図柄の配置と引き込みコマ数次第で100%揃う場合もある。例えば、再遊技役(リプレイ)に対応する、リプレイ図柄の配置間隔は最大4コマであるため、再遊技役(リプレイ)に内部当選すると、そのタイミングに関わらず100%入賞することになる。
一方、禁止制御が行われる例としては、例えば、内部抽選結果がハズレで、BBの内部当選中(フラグ持ち越し中)ではない場合であり、遊技者による各ストップボタン137〜139を操作するタイミングが良くても上記のコマ数の範囲内で入賞役の図柄組合せが揃って表示されないように制御が行われる。
<サブリールの図柄配列>
図7を用いて、サブリール191に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、サブリール191に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
サブリール191には、複数種類の図柄または文字が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)の一部に配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、サブリール191上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、サブリール191の番号0のコマには「大」の文字、番号1のコマには「当」の文字、番号2のコマには「り」の文字がそれぞれ配置されている。つまり、サブリール191の番号0〜2が図柄表示窓113上に表示された場合、「大当り」の文字が図柄表示窓113上に表示されることとなる。なお、サブリール191に施される図柄は、入賞役内部抽選処理の抽選結果を示唆する図柄としているので、万が一誤った位置に停止させてしまうと、遊技者に遊技意欲を著しく低下させることになる。
なお、サブリール191の停止制御も、予め定めた複数種類のリール停止制御データの中から、所定の条件(例えば、上述した入賞役の内部当選処理の結果)に基づいていずれかを選択し、選択したリール停止制御データに基づき行うが、メインリール110〜112の場合と異なり、引込制御(コマ滑り制御)における最大コマ数(最大4コマ)の制限はない。すなわち、サブリール191は、一定のコマ数(図柄数)の範囲を超えて停止制御を行うことが可能であり、メインリール110〜112に比べて自由度の高い停止制御が可能となっている。
<サブリールの停止及び再移動タイミング>
次に、図8〜図10を用いて、サブリール191の停止及び再移動タイミングについて説明する。本実施形態では、入賞役内部抽選処理において特別役(特別役1、2)に内部当選し、所定の条件が成立した場合(以下、この2つの条件が成立した場合を「サブリール移動演出の実行条件が成立した場合」という)には、停止しているサブリール191を再移動させるサブリール移動演出を実行するようになっている。なお、図8〜図10に示した遊技は、サブリール移動演出の実行条件が成立した遊技である。
図8は、特別役1に内部当選中の遊技において、左ストップボタン137に対する操作を第1停止操作、中ストップボタン138に対する操作を第2停止操作、右ストップボタン139に対する操作を第3停止操作とした場合(第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とした場合)のメインリール110〜112及びサブリール191の動作を示す時系列図である。
この場合、スロットマシン100は、スタートレバー操作に基づいてメインリール110〜112及びサブリール191を回転開始させ、第1停止操作である左ストップボタン操作に基づいて左リール110及びサブリール191を停止させ、第2停止操作である中ストップボタン操作に基づいて中リール111を停止させる。そして、第3停止操作である右ストップボタン操作に基づいて右リール112を停止させるとともに停止しているサブリール191を再移動させる。すなわち、この場合、サブリール191は、第1停止操作が行われた時点STO1−1において停止し、第3停止操作が行われた時点STO1−3において再移動をする。
このように本実施形態では、特別役(特別役1、2)に内部当選している遊技において、既にサブリール191が停止している状態で右ストップボタン139に対する停止操作が行われた場合には、図柄表示窓113上のメインリール110〜112及びサブリール191の停止時の表示態様(停止態様)が特定の停止態様をしていることを条件に(これについては詳しくは後述する)、サブリール191を再移動させるサブリール移動演出を実行するようになっている。
本実施形態では、サブリール191の再移動を、図8に示すように、メインリール110〜112の回転方向とは逆方向の回転としているが、一方向の円運動(回転角度は問わない。1周(360度)以上でも1周未満でもよい)に限定されるものではなく、回転可能範囲が制限される正逆両方向の円運動としてもよい。例えば、振動しつつ移動するようにしてもよい。
図9は、図8に示したメインリール110〜112及びサブリール191に対する回転制御を制御部ごとに示した時系列図である。本実施形態では、図9に示すように、メインリール110〜112に対する停止制御は主制御部300が行い、サブリール191に対する停止制御及び再移動制御は第1副制御部400が行うので、メインリール110〜112を停止制御する期間においてサブリール191を停止させたり、再移動させたりしても、主制御部300に対する負荷が増大することはない。その結果、リールに対する停止制御とリールを用いた演出を同時に実行するような場合であっても、メインリール110〜112に対するリール停止制御を正確なものとして遊技の公正を担保するとともに、多様なリールを用いた演出を遊技者に提供して遊技者の興趣を向上させることができる。
図10は、図8の第3停止操作に対するメインリール112の停止時間及びサブリール191の移動時間を示す時系列図である。サブリール191の移動時間TS(右ストップボタン操作からサブリール停止までの時間)のうち最小時間を最小移動時間t2、右リール112の停止時間TM(右ストップボタン操作から右リール停止までの時間)のうち最大時間(4コマの引込み制御に要する時間)を最大停止時間t1とすると、本実施形態では、図10に示すように、最小移動時間t2>最大停止時間t1の関係を有しているので、メインリール110〜112が停止した後にサブリール191が停止するようになっている。この結果、遊技者はメインリール及びサブリール双方の停止の様子を楽しむことができる。
なお、図8では、右ストップボタン139に対する停止操作を第3停止操作とした場合(右リール112を第3停止リールとした場合)について説明したが、右ストップボタン139に対する停止操作を第2停止操作とした場合(右リール112を第2停止リールとした場合)についてもサブリール191は、同様のサブリール移動演出を実行可能である。
図11は、特別役1に内部当選中の遊技において、左ストップボタン137に対する操作を第1停止操作、右ストップボタン139に対する操作を第2停止操作、中ストップボタン138に対する操作を第3停止操作とした場合(第1停止リールを左リール110、第2停止リールを右リール112、第3停止リールを中リール111とした場合)のメインリール110〜112及びサブリール191の動作を示すタイムチャートである。
この場合、スロットマシン100は、スタートレバー操作に基づいてメインリール110〜112及びサブリール191を回転開始させ、第1停止操作である左ストップボタン操作に基づいて左リール110及びサブリール191を停止させ、第2停止操作である右ストップボタン操作に基づいて右リール112を停止させるとともに停止しているサブリール191を再移動させ、第3停止操作である右ストップボタン操作に基づいて右リール112を停止させる。すなわち、この場合、サブリール191は、第1停止操作が行われた時点STO1−1において停止し、第2停止操作が行われた時点STO1−2において再移動をする。第2停止操作を契機にサブリール移動演出を実行する場合には、第2停止操作に対して遊技者の期待感を向上させる場合がある。
なお、右ストップボタン操作を第1停止操作とした場合には、右ストップボタン操作の時点においてサブリール191は停止していないので、サブリール191が再移動することはない。また、左ストップボタン操作を第3停止操作とした場合には、左ストップボタン操作に基づいてサブリール191が停止するので、この場合もサブリール191は再移動することはない。
以上から、本実施形態では、(1)入賞役内部抽選処理において特別役に内部当選し、(2)サブリール191が停止している状態において、(3)右ストップボタン139に対する停止操作が行われ、(4)図柄表示窓113上のメインリール110〜112及びサブリール191が特定の停止態様となっている場合には、停止しているサブリール191を再移動させるサブリール移動演出を実行するようになっている。
<メインリール及びサブリールの停止態様>
次に、図12〜図16を用いて、図柄表示窓113に表示されるメインリール110〜112及びサブリール191の停止態様について説明する。より詳しくは、上記(4)の条件、つまり図柄表示窓113上のメインリール110〜112及びサブリール191が特定の停止態様となっている場合(なっていない場合)の一例を具体的に説明する。なお、図12〜図16は、特別役2に内部当選中の遊技において、左ストップボタン137に対する操作を第1停止操作、中ストップボタン138に対する操作を第2停止操作、右ストップボタン139に対する操作を第3停止操作とした場合(第1停止リールを左リール110、第2停止リールを中リール111、第3停止リールを右リール112とした場合)の停止態様を示している。
図12は、サブリール移動演出を実行することにより、図柄表示窓113上のサブリール191、中リール111及び右リール112のそれぞれの中段位置にBB2図柄が揃った場合のメインリール110〜112及びサブリール191の停止態様である。
詳しくは、図12(a)に示すように、第1停止操作において図柄表示窓113上の左リール110及びサブリール191の中段位置にBB2図柄が停止しなかったが、図12(b)及び(c)に示すように、第2停止操作及び第3停止操作において図柄表示窓113上の中リール111及び右リール112の中段位置にBB2図柄が停止したので、スロットマシン100は、右ストップボタン139に対する第3停止操作に基づいて、停止していたサブリール191を再移動させて、中段位置にBB2図柄を停止させたものである。すなわち、スロットマシン100は、図柄表示窓113上の中リール111及び右リール112の中段位置にBB2図柄が揃ったので、サブリール191の図柄を変更して、隣接する3つのリールの中段位置に特別役2(BB2)に対応する図柄組合せが揃うサブリール移動演出を実行し、特別役2(BB2)の内部当選を示唆した。換言すれば、第1副制御部400は、サブリール191の停止位置と、中リール111及び右リール112の停止位置とから、サブリール191を再移動させるか否か、再移動させる場合にはどの位置まで移動させるかを判断することができる。この結果、遊技者は、図柄表示窓113上の停止態様から特別役2(BB2)当選の期待感を向上させることができる。
なお、第1停止操作において、サブリール191の中段位置にBB2図柄が停止していた場合には、サブリール191を再移動させない。サブリール191を再移動させなくても、BB2図柄が一直線上に揃っているからである。さらに言えば、例えば、中リール111の上段位置、中段位置及び下段位置にBB2図柄が停止していなかった場合のように、サブリール191を再移動させてもBB2図柄が一直線上に揃うことのない状況においては、サブリール191を再移動させない。他の演出装置(例えば、演出画像表示装置157)でBB2図柄が一直線に停止したかのような演出を行うことで、再移動に係わる多くの処理を実行しなくても済む場合がある。
本実施形態では、右ストップボタン139に対する操作により右リール112の停止位置は把握されるので、右リール112の停止位置を加味した上でサブリール191の再移動の有無を判断することが可能である。すなわち、スロットマシン100は、停止させようしているメインリール112の図柄位置及び既に停止しているメインリール110〜111の図柄位置、並びに停止しているサブリール191の図柄位置を考慮して、特定の停止態様になっているか否かを判断し、特定の停止態様になっている場合には、サブリール191の移動させるコマ数を決定し、決定したコマ数に基づいてサブリール移動演出を実行する。
なお、図12においては、第2停止操作が中ストップボタン138に対する操作であって、第3停止操作が右ストップボタン139に対する操作の場合について説明したが、第2停止操作が右ストップボタン139に対する操作であって、第3停止操作が中ストップボタン138に対する操作の場合であってもよい。この場合においても同様にして第3停止操作後、図柄表示窓113上の中リール111及び右リール112の中段位置にBB2図柄が揃っていた場合、サブリール191の図柄を変更して、隣接する3つのリールの中段位置に特別役2(BB2)に対応する図柄組合せが揃うサブリール移動演出を実行する。停止操作順に係わらず停止図柄からサブリール191の図柄を変更するか否かを判定するので、複雑な処理を要せずに済む場合がある。また、当然に特別役(特別役1、2)に内部当選していない遊技においては、サブリール移動演出を実行しないし、また、当然に特別役(特別役1、2)に内部当選している遊技であっても、サブリール移動演出を実行しない場合がある。これにより、サブリール移動演出が実行された場合の喜び高めることができる場合がある。
なお、本実施形態では、左ストップボタン137に対する第1停止操作において好適なタイミングで停止操作を行えば、サブリール191においても図柄表示窓113上の中段位置にBB2図柄が停止するリール停止データを備えているが、これとは別に、左ストップボタン137に対する第1停止操作に基づくサブリール191の停止に関しては、BB2図柄は中段位置に停止しないリール停止データを用い、図柄表示窓113上の中段位置にBB2図柄が停止しないようにしてもよい。
図13は、サブリール移動演出を実行することにより、図柄表示窓113上のサブリール191、中リール111及び右リール112で構成される右下がりライン上にBB2図柄が揃った場合のメインリール110〜112及びサブリール191の停止態様である。
詳しくは、図13(a)に示すように、第1停止操作において図柄表示窓113上の左リール110及びサブリール191における中段位置にBB2図柄が停止しなかったが、図13(b)及び(c)に示すように、第2停止操作及び第3停止操作において図柄表示窓113上の中リール111の中段位置及び右リール112の下段位置にBB2図柄が停止したので、スロットマシン100は、右ストップボタン139に対する第3停止操作に基づいて、停止していたサブリール191を再移動させて、上段位置にBB2図柄を停止させたものである。すなわち、スロットマシン100は、中リール111及び右リール112の右下がりライン上にBB2図柄が揃ったので、サブリール191の図柄を変更して、隣接する3つのリールの右下がりライン上に特別役2(BB2)に対応する図柄組合せが揃うサブリール移動演出を実行し、特別役2(BB2)の内部当選を示唆した。この結果、遊技者は、図柄表示窓113上の停止態様から特別役2(BB2)当選の期待感を向上させることができる。
図14は、サブリール移動演出を実行することにより、図柄表示窓113上のサブリール191、中リール111及び右リール112の右上がりライン上にBB2図柄が揃った場合のメインリール110〜112及びサブリール191の停止態様である。
詳しくは、図14(a)に示すように、第1停止操作において図柄表示窓113上の左リール110及びサブリール191における中段位置にBB2図柄が停止しなかったが、図14(b)及び(c)に示すように、第2停止操作及び第3停止操作において図柄表示窓113上の中リール111の中段位置及び右リール112の上段位置にBB2図柄が停止したので、スロットマシン100は、右ストップボタン139に対する第3停止操作に基づいて、停止していたサブリール191を再移動させて、図柄表示窓113の下段位置にBB2図柄を停止させたものである。すなわち、スロットマシン100は、中リール111及び右リール112の右上がりライン上にBB2図柄が揃ったので、サブリール191の図柄を変更して、隣接する3つのリールの右上がりライン上に特別役2(BB2)に対応する図柄組合せが揃うサブリール移動演出を実行し、特別役2(BB2)の内部当選を示唆した。この結果、遊技者は、図柄表示窓113上の停止態様から特別役2(BB2)当選の期待感を向上させることができる。
図15は、サブリール移動演出を実行しない場合の図柄表示窓113上のメインリール110〜112及びサブリール191の停止態様である。
詳しくは、図15(a)〜(c)に示すように、第1停止操作〜第3停止操作において図柄表示窓113上の左リール110及び右リール112の中段位置にはBB2図柄は停止せず、サブリール191及び中リール111の中段位置にはBB2図柄が停止した場合には、スロットマシン100は、右ストップボタン139に対する第3停止操作に基づいて、停止していたサブリール191を再移動させるサブリール移動演出を実行しない。すなわち、スロットマシン100は、右リール112においてBB2図柄が図柄表示窓113上に停止しなかったので、サブリール191、中リール111及び右リール112のどのライン上にもBB2図柄を揃えることができないと判断し、サブリール移動演出を実行しない。なお、この場合でも、図柄表示窓113上のサブリール191及び中リール111の中段位置に2つのBB2図柄が揃うので、これにより遊技者は特別役2(BB2)の内部当選を把握し得る場合がある。
図16は、サブリール移動演出を実行することにより、図柄表示窓113上の左リール110、サブリール191、中リール111及び右リール112の中段位置にBB2図柄が揃った場合のメインリール110〜112及びサブリール191の停止態様である。
詳しくは、図16(a)〜(c)に示すように、第1〜第3停止操作に対して、図柄表示窓113上の左リール110、中リール111及び右リール112における中段位置にBB2図柄が停止した、つまり特別役2(BB2)に入賞したが、これに加えて、スロットマシン100は、右ストップボタン139に対する第3停止操作に基づいて、停止していたサブリール191を再移動させて、図柄表示窓113の中段位置にBB2図柄を停止させたものである。すなわち、スロットマシン100は、左リール110、中リール111及び右リール112の中段水平入賞ライン114上にBB2図柄が揃ったが、さらにサブリール191の図柄を変更して、隣接する4つのリールの中段位置に特別役2(BB2)に対応する図柄組合せが揃うサブリール移動演出を実行し、特別役2(BB2)の内部当選をより強調した。この結果、遊技者は、図柄表示窓113上の停止態様から特別役2(BB2)入賞を特別な停止態様で堪能することができる。
なお、図12〜図14及び図16においては、右ストップボタン139に対する第3停止操作に基づいて、停止していたサブリール191を再移動させたが、詳しくは、右ストップボタン139が押されたことで再移動(ボタン押下タイミングで演出実行)させるようにしていた。これによれば、遊技者の操作に対して早い時期に演出を実行することができる。勿論、これとは別に、右ストップボタン139が(押された後に)離されたことで再移動(ボタン離しタイミングで演出実行)させるようにしてもよい。これによれば、遊技者が演出実行開始タイミングを変化させることができる。さらに、右ストップボタン139が押されたことでサブリール191の移動準備動作(例えば、細かく振動するような揺れ動作)をさせ、右ストップボタン139が(押された後に)離されたことで再移動(ボタン離しタイミングで演出実行)させるようにしてもよい。これによれば、遊技者が演出実行開始タイミングを図っている間の遊技者の期待感を煽ることができる。また、右ストップボタン139が押されたことにより、右リール112は停止し、遊技者が右ストップボタン139を押してから離すまでの期間を長くすることにより、右リール112の停止時期とサブリール191を再移動時期とを異なる時期とすることができる場合がある。遊技者は、それぞれのリールの移動の様子を確認容易になる場合があり、処理負荷の分散化が図れる場合がある。
<スロットマシンの動作>
以上述べたように本実施形態に係るスロットマシン100は、サブリール191の回転制御に特徴を有するので、以下、サブリール191の回転制御を中心にスロットマシン100の動作について説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図17を用いて、主制御部300のメイン処理について説明する。なお、同図は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、主制御部300のCPU304が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、CPU304が同図の主制御部メイン処理を繰り返し実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、遊技開始処理を実行する。遊技開始処理では、メダル補助収納ケース(図示せず)のメダルオーバーフローに関するエラーチェック、自動発動役物(SRB)の設定、ボーナス信号の更新、メダルの規定枚数の設定、一遊技の開始を示す遊技開始コマンドの送信準備を行う。
ステップS103では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。メダル投入・スタート操作受付処理ではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、第1副制御部400に対してメダルが投入されたことを示すメダル投入コマンドを送信する準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定するとともに、第1副制御部400に対してスタートレバー135が操作されたことを示すスタートレバー受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS104では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS105では、乱数値生成回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS106では、入賞役内部抽選処理を行う。入賞役内部抽選処理では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS105で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合には、内部当選した役の条件装置(フラグ)を作動させる(その入賞役のフラグがONになる)。また、このステップS106では、入賞役内部抽選の結果を示す内部抽選コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。例えば、再遊技役(リプレイ)に内部当選した場合には、再遊技役(リプレイ)に内部当選したことを示す内部抽選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行い、入賞役内部抽選の結果がハズレ(役の非当選)の場合には、ハズレを示す内部抽選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
ステップS107では、ステップS106の内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS108では全リール110〜112の回転を開始させる。また、このステップS108では、リール110〜112が回転開始したことを示すリール回転開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS109では、ストップボタン137〜139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110〜112の何れかをステップS107で選択したリール停止データに基づいて停止させる。全リール110〜112が停止するとステップS110へ進む。なお、このステップS109では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137〜139に関するストップボタン受付コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、ストップボタン受付1コマンド、第2停止操作に対しては、ストップボタン受付2コマンド、第3停止操作に対しては、ストップボタン受付3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS110では、表示判定処理を行う。表示判定処理では、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「スイカ図柄−スイカ図柄−スイカ図柄」が揃っていたならばスイカ入賞と判定する。また、このステップS110では、入賞判定の結果を示す表示判定コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS111では、メダル払出処理を行う。このメダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。
ステップS112では、遊技状態を移行するための制御が行われる遊技状態制御処理を行う。例えば、BB(ビッグボーナス)入賞の場合には次回からBB遊技状態を開始できるよう準備する。また、このステップS112では、遊技状態を示す遊技状態コマンドを送信する準備を行う。例えば、遊技状態がBB遊技状態の場合には、BB遊技状態を示す遊技状態コマンドを送信する準備を行う。
以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(図18のステップS1006)において送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図18を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約1.5msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS1001では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS1002では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約1.5msに1回)リスタートを行う。
ステップS1003では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS1004では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う。例えば、割込みステータスがメダル投入処理中であれば、メダル投入受付処理を行い、また、割込みステータスが払出処理中であれば、メダル払出処理を行う。
ステップS1005では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS1006では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、内部抽選コマンド、リール110〜112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137〜139の操作の受け付けに伴うストップボタン受付コマンド、リール110〜112の停止処理に伴うリール停止コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
第1副制御部400は、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することが可能となる。
ステップS1007では、外部信号出力処理を行う。この、外部信号出力処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS1008では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まず、ステップS1003において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合にはエラー処理を実行する。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ336、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS1009では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS1011に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS1010に進む。
ステップS1010では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS1001で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図17に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS1011では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポート初期化等の電断処理を行い、その後、図17に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図19を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
電源投入が行われると、まずステップS2001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS2002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS2003の処理に移行する。
ステップS2003では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS2004では、コマンド処理を行う。コマンド処理では、主制御部300からコマンドを受信したか否か(RAM408のコマンド記憶領域に未処理コマンドがあるか否か)を判別する。
ステップS2005では、演出制御処理(詳しくは後述)を行う。例えば、ステップS2004で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS2006では、ステップS2005で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS2007では、ステップS2005で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS2008では、ステップS2005で読み出した演出データの中にシャッタ163への命令がある場合には、この命令を駆動回路426に出力する。
ステップS2009では、ステップS2005で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS2002へ戻る。この結果、設定された制御コマンドは、第2副制御部500に送信される。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS2101では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、CPU404は、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS2201では、同図(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS2002において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS2002において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS2202では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部の処理>
図20を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)を用いて、第2副制御部500のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、まずS3001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS3002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS3003の処理に移行する。
ステップS3003では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS3004では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS3005では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS3004で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS3006では、ステップS3005で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップS3002へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS3101では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS3201では、同図(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS3002において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。
ステップS3202では、演出用乱数値などを更新する各種更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第2副制御部500の画像制御処理について説明する。同図(d)は、同図(a)のステップS3006の画像制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS3301では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS3302では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS3303に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS3303では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS3301でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS3304では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS3305では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS3306に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS3306では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<演出制御処理>
図21は、図19(a)の第1副制御部メイン処理のステップS2005の演出制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS4001では、サブリール191の回転開始に関する処理であるサブリール回転開始処理(詳しくは後述)を実行する。
ステップS4002では、サブリール191の回転停止に関する処理であるサブリール回転停止処理(詳しくは後述)を実行する。
ステップS4003では、サブリール191の再移動に関する処理であるサブリール再移動処理(詳しくは後述)を実行する。
ステップS4004では、その他の演出制御処理を実行する。
<サブリール回転開始処理>
図22は、図21のステップS4001のサブリール回転開始処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS4101では、内部抽選コマンドを受信したか否かを判定する。内部抽選コマンドを受信した場合には、ステップ4102に進み、そうでない場合には、サブリール回転開始処理を終了する。
ステップS4102では、内部抽選コマンドの内容に基づいて、サブリール191を停止制御するためのリール停止データを選択するサブリール停止データ抽選処理を実行する。ここで、特別役1に内部当選している場合のリール停止データには、サブリール移動演出の実行条件が成立したときにサブリール191を再移動させるリール停止データが含まれている。
ステップS4103では、サブリール停止データ抽選処理により選択されたリール停止データを設定する。
ステップS4104では、サブリール191を回転開始させるサブリール回転制御を行う。
このように本実施形態では、第1副制御部400が内部抽選コマンドを受信したときに、サブリール191を回転開始させるが、これに限定されず、リール回転開始コマンドを受信したときにサブリール191を回転開始するようにしてもよい。リール回転開始コマンドの受信を契機にサブリール191を回転開始させる場合には、メインリール110〜112の回転開始のタイミングに合わせてサブリール191を回転開始させることができる。
<サブリール回転停止処理>
図23は、図21のステップS4002のサブリール回転停止処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS4201では、左ストップボタン137に対する停止操作が行われたか否かを判定する。具体的には、ストップボタン受付コマンドの内容から左ストップボタン137に対する停止操作が行われたか否か判定する。左ストップボタン137に対する停止操作が行われた場合には、ステップS4202に進み、そうでない場合には、サブリール回転停止処理を終了する。
ステップS4202では、サブリール191のリール停止データに従ってサブリール191を停止させるサブリール停止制御処理を実行する。
<サブリール再移動処理>
次に、図24を用いて、サブリール再移動処理について説明する。図24は、図21のステップ4003のサブリール再移動処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS4301では、右ストップボタン139に対する停止操作が行われたか否かを判定する。具体的には、ストップボタン受付コマンドの内容から右ストップボタン139に対する停止操作が行われたか否か判定する。右ストップボタン139に対する停止操作が行われた場合には、ステップS4302に進み、そうでない場合には、サブリール再移動処理を終了する。
ステップS4302では、サブリール191が停止しているか否かを判定する。サブリール191が停止している場合には、ステップS4303に進み、そうでない場合には、サブリール再移動処理を終了する。
ステップS4303では、その他の再移動条件が成立しているか否かを判定する。ここで、その他の再移動条件とは、特別役に内部当選しているか否か、メインリール110〜112及びサブリール191の停止態様が特定の停止態様になっているか否か、などの条件であり、特別役に内部当選し、かつメインリール110〜112及びサブリール191の停止態様が特定の停止態様になっている場合には、再移動条件が成立していると判定する。なお、メインリール110〜112の停止態様(停止位置)は、リール停止コマンドの内容から把握する。再移動条件が成立している場合には、ステップS4304に進み、そうでない場合には、サブリール再移動処理を終了する。
ステップS4304では、サブリール191を再移動させるサブリール再移動制御を行う。この結果、サブリール191を用いたサブリール移動演出が実行される。
以上、本実施形態によれば、主制御部300がメインリール110〜112を回転制御し、第1副制御部400がサブリール191を回転制御して、処理負荷の分散を図っているので、遊技の結果を左右するメインリール110〜112の回転停止の期間においてサブリール191を再移動させたとしても、遊技の正確性を確保しつつ多様なリール演出を遊技者に提供することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態では、右ストップボタン139に対する停止操作をサブリール移動演出の実行開始契機としたが、サブリール移動演出の実行開始契機は、右ストップボタン139に対する停止操作に限定されるものではない。例えば、第3停止操作をサブリール移動演出の実行開始契機としてもよい(変形例1)。
すなわち、変形例1においては、図25(a)に示すように、右リール112を停止させる右ストップボタン139に対する第3停止操作に基づいて、サブリール移動演出を実行開始してもよいし、図25(b)に示すように、中リール111を停止させる中ストップボタン138に対する第3停止操作に基づいて、サブリール移動演出を実行開始してもよい。なお、変形例1においても、上記実施形態と同様に、第3停止リールの最大停止時間t1<サブリール191の最小移動時間t2の関係が成り立つので、遊技者はメインリールとサブリールの両方の停止の様子を楽しむことができる。
また、上記実施形態では、図柄表示窓113上のメインリール110〜112及びサブリール191が特定の停止態様であった場合に、サブリール移動演出を実行したが、図柄表示窓113上のメインリール110〜112及びサブリール191が特定の停止態様であっても、サブリール移動演出を実行しない場合があってもよい(変形例2)。すなわち、図柄表示窓113上のメインリール110〜112及びサブリール191が特定の停止態様の場合、所定の確率でサブリール移動演出を実行するようにしてもよい。例えば、上記特定の停止態様であった場合には、さらにサブリール移動演出の実行抽選を行い、この実行抽選において当選したときはサブリール移動演出を実行し、非当選のときはサブリール移動演出を実行しないようにしてもよい。
図26及び図27は、変形例2における図柄表示窓113上のメインリール110〜112及びサブリール191の停止態様を示す図である。図26及び図27は、いずれも第1〜第3停止操作においてBB2図柄が図柄表示窓113上の中リール111の中段位置及び右リール112の下段位置に停止する遊技を示しているが、図26に示す遊技においては、サブリール移動演出は実行されず、図27に示す遊技においては、サブリール移動演出が実行されることを示している。このように同一の停止態様であっても、サブリール移動演出を実行する場合と実行しない場合とが混在するようにしてもよい。また、図27に示した遊技においては、「大当たり」の文字が図柄表示窓113上のサブリール191の上段位置から下段位置に跨って表示されるサブリール移動演出を実行したが、図12に示すように、BB2図柄を図柄表示窓113上のサブリール191の上段位置に表示するようなサブリール移動演出を実行してもよい。すなわち、サブリール移動演出をする場合、複数種類のサブリール移動演出の中のいずれか1つを選択し、選択したサブリール移動演出を実行するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、回転中のサブリール191は、左ストップボタン137に対する停止操作に基づいて完全に停止したが、完全に停止しなくてもよい(変形例3)。例えば、図28に示すように、左ストップボタン137に対する停止操作に基づいて完全に停止せず微振動するようにしてもよい。そして、サブリール移動演出の実行条件が成立している場合には、右ストップボタン139に対する停止操作に基づいて微振動しているサブリール191を再移動させるサブリール移動演出を実行するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、サブリール移動演出前とサブリール移動演出後の図柄表示窓113上のサブリール191の停止態様が異なるようにサブリール191を移動させるサブリール移動演出を実行したが、これに限定されず、サブリール移動演出前とサブリール移動演出後の図柄表示窓113上のサブリール191の停止態様が同一となるようにサブリールを移動させるサブリール移動演出を実行してもよい(変形例4)。例えば、図29(a)に示すように、サブリール移動演出前とサブリール移動演出後の図柄表示窓113上のサブリール191の停止態様を同一とするようにサブリール191を1回転させるサブリール移動演出を実行してもよいし、図29(b)に示すように、サブリール移動演出前とサブリール移動演出後の図柄表示窓113上のサブリール191の停止態様を同一とするようにサブリール191を微振動させるサブリール移動演出を実行してもよい。
また、第1〜第3停止操作とは別の操作をサブリール移動演出の実行開始契機としてもよい(変形例5)。例えば、図30に示すように、全停止操作(第1〜第3停止操作)終了後のストップボタン137〜139のいずれかに対する操作に基づいてサブリール移動演出を実行開始してもよい。なお、この場合には、全停止操作後に、再度のストップボタン137〜139に対する操作を促す演出(例えば、「ストップボタンを操作して」などの画像を演出画像表示装置157に表示したり、「ストップボタンを操作して」などの音声をスピーカ272、277から出力したりする演出)を実行することが望ましい。
また、上記実施形態では、サブリール移動演出を本遊技において実行したが、サブリール移動演出を疑似遊技において実行してもよい(変形例6)。ここで、本遊技とは、メダルを投入してスタートレバーを操作することによりリールが回転するとともに内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンを操作することによりリールを停止させた時に、図柄表示窓上に内部決定に応じた図柄の組合せが表示されると役が成立する遊技をいい、メダルの払出を伴う役が成立した場合には、成立した役に対応する規定数のメダルが払い出される遊技をいう。換言すれば、本遊技とは、回転を停止させたリールにより表示される図柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定められた図柄の組合せであって、メダルの払い出しの必要がある場合にはメダルの払い出しがある遊技である。一方、疑似遊技とは、本遊技のリール回転開始前に実行される遊技であり、ストップボタン137〜139に操作があると疑似的にメインリール110〜112を停止させる遊技である。本変形例では、本遊技とは異なることが分かるように第3停止操作に基づいてメインリール110〜112のうち左リール110を疑似停止(完全には停止していない。例えば、微振動を継続している)させるようにしている。また、疑似遊技とは、本遊技とは異なり、疑似遊技におけるメインリール110〜112の停止結果によりメダルが払い出されることはない遊技である。例えば、本遊技の結果を示唆するリール演出を実行して、本遊技に対する期待感を向上させる遊技としてもよい。
図31は、変形例6のメインリール110〜112及びサブリール191の動作を示す時系列図である。図31は、疑似遊技中の右リール112を停止させる右ストップボタン139に対する第3停止操作に基づいて、左リール110を疑似停止させるとともに停止しているサブリール191を移動させるサブリール移動演出を実行することを示している。また、図32は、図31に示した疑似遊技における図柄表示窓113上のメインリール110〜112及びサブリール191の停止態様を示す図である。図32(c)は、第3停止操作に基づいて左リール110が疑似停止している様子を示している。
また、上記実施形態では、1つのサブリールを備えたが、複数のサブリールを備えるようにしてもよい(変形例7)。例えば、図33(a)に示すように、3つのサブリール191、192及び193を備えて、メインリール110〜112の右隣にサブリール191〜193を配置するようにしてもよい。この場合にも、図33(b)に示すように、第1副制御部400は、主制御部300から受信したコマンドに応じて、サブリール191〜193の回転制御を行うものである。そして、図34に示すように、複数のサブリールを備える場合においても、右リール112の最大停止時間t1<サブリール191、192及び193の最小移動時間t2の関係は保たれるものである。遊技者は、メインリール110〜112とサブリール191〜193の停止の様子を楽しむことができる。なお、この場合、1つのボタン操作で複数のサブリール191〜193のすべてが再移動するようにしてもよいし、また、1つのボタン操作で対応する1つのサブリール191〜193が再移動するようにしてもよい。
なお、3つのメインリール110〜112と3つのサブリール191〜193を備える場合、メインリールとサブリールの配置はこれに限定されるものではない。例えば、メインリールとサブリールが交互に配置されてもよいし、メインリールとサブリールは別のケース部材に収納されてもよいし、サブリールはメインリールよりも大きな径を有してもよい。
また、メインリール110〜112及びサブリール191の手前に透過率を変更可能な映像表示装置を備えるようにしてもよい(変形例7)。この映像表示装置は、図柄表示窓113を含む領域で映像を表示可能であり、透過率0〜100%の範囲で映像を表示するものである。例えば、20インチ型の透過型液晶が想定される。そして、サブリール移動演出を実行中(サブリール191が再移動している間)に、この映像表示装置のサブリール191上に映像を表示して、再移動しているサブリール191の図柄の視認性に変化を与えるようにしてもよい。なお、サブリール移動演出を実行した後(再移動したサブリール191が停止した後)は、サブリール191上の映像表示を中止してサブリール191を視認容易とするものである。また、映像表示装置を透過型液晶とした場合、サブリール191を再移動させている間はサブリール191のバックライトは白色で点灯させる。透過型液晶では透過させる領域のバックライト光量が不足するおそれがあるので、光量を補うためにである。
例えば、(1)サブリール移動演出を実行中(サブリール191が再移動している間)に、映像表示装置のサブリール191上に透過率0%の映像Aを表示して、サブリール191を視認困難としてもよい。この場合には、再移動したサブリール191の図柄の停止位置を把握しづらくするので、サブリール191が再移動している間、遊技者の期待感を高めることができる。
また、例えば、(2)サブリール移動演出を実行中(サブリール191が再移動している間)に、映像表示装置のサブリール191上に透過率0%の映像Aと透過率0%でない映像B(例えば、透過率30%の映像)を交互に表示するようにしてもよい。交互に表示する回数はそれぞれ1回でもよいし、それぞれ複数回でもよい。この場合には、再移動したサブリール191の図柄の停止位置が予測可能となるので、サブリール191が再移動している間、遊技者の期待感を高めることができる。
また、例えば、(3)サブリール移動演出を実行中(サブリール191が再移動している間)に、映像表示装置のサブリール191上に透過率0%でない映像B(例えば、透過率30%の映像)を表示して、サブリール191を視認容易とし、サブリール191の図柄の変動及び映像の両方を遊技者に一体的に見せるようにしてもよい。これにより、遊技者の期待感を高めることができる。また、(3)の構成においては、映像Bをサブリール191の再移動の回転方向と同じ方向にサブリール191の回転速度よりも速い速度又は遅い速度で移動させるようにしてもよい。サブリール191の図柄と映像Bの移動速度が異なることにより、サブリール191の視認性に変化を与え、遊技者の期待感を高めることができる。
また、例えば、(4)サブリール移動演出を実行する前(サブリール191が停止しているとき)に、映像表示装置のサブリール191上(図柄表示窓113におけるサブリール191のいずれかの図柄Cの上)に、図柄Cを模した図柄映像を重ねて表示した後、サブリール191の図柄Cを一図柄分再移動させるサブリール移動演出を実行してもよい。この場合、サブリール移動演出を実行する前、実行中及び実行後においても、同一位置に図柄Cを模した図柄映像は継続して表示されるものである。これにより、遊技者は、重なっていた1つの図柄Cが上下に隣接する2つの図柄Cへと変化する態様を視認するので、特定の役(図柄Cを含む図柄組合せの役)入賞に対する期待感を高めることができる。また、(4)の構成においては、図柄Cを模した図柄映像を透過率0%でない映像(例えば、透過率30%の映像)としてもよいし、透過率0%の映像としてもよい。図柄Cを模した図柄映像を0%でない映像(例えば、透過率30%の映像)の場合には、サブリール191の動きを遊技者に把握させることができるので、遊技者の期待感を煽ることができる。一方、図柄Cを模した図柄映像を透過率0の映像とした場合には、当該映像を点滅表示(当該映像の表示及び非表示を交互に行う)させることにより、サブリール191の動きを遊技者に適宜把握させることができるので、遊技者の期待感を煽ることができる。
<その他の遊技台>、
なお、上記実施形態においては、遊技台の一例として、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシン100を示したが、これに限定されるものではなく、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシンや、パチンコ機、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール、カジノマシン等に適用可能である。
なお、スロットマシンは、メダルを使用せずに電子データのやり取りのみ行うスロットマシンであってもよく、この場合の遊技媒体は、メダルに相当する電子化したデータを含むものであり、遊技媒体の投入は、所定の外部装置(電子貯留装置)から、電子化したデータを入力することを含むものであり、遊技媒体の払出は、所定の外部装置(電子貯留装置)へ、電子化したデータを出力することを含むものである。
また、上述した遊技台の機能を、コンピュータプログラムとして実現してもよい。このコンピュータプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROM、フラッシュROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも、通信ネットワークを介して配信することも可能である。すなわち、スロットマシン等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。
<実施形態のまとめ>
以上述べたように、上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100)は、回転駆動される複数のリール(例えば、メインリール110〜112、サブリール191)と、複数の停止ボタン(例えば、ストップボタン137〜139)と、前記複数のリールの回転及び停止を制御する制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数のリールのうちの一つは、第一のリール(例えば、左リール110)であり、前記複数のリールのうちの一つは、第二のリール(例えば、右リール112)であり、前記複数のリールのうちの一つは、第三のリール(例えば、サブリール191)であり、前記複数の停止ボタンのうちの一つは、第一の停止ボタン(例えば、左ストップボタン137)であり、前記複数の停止ボタンのうちの一つは、第二の停止ボタン第一の停止ボタン(例えば、右ストップボタン139)であり、前記制御手段は、前記第一のリールと前記第二のリールの回転及び停止を制御する第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、前記第三のリールの回転及び停止を制御する第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記第一の制御手段は、前記第一の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、前記第一のリールの回転を停止させる制御を行い、前記第二の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、前記第二のリールの回転を停止させる制御を行う手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、前記第三のリールの回転を停止させる制御を行うとともに、前記第三のリールの回転を停止させる制御を行った後、前記第二の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、所定の条件の成立(例えば、特別役の内部当選、図柄表示窓113上の停止態様など)の下、前記第三のリールを再回転(例えば、サブリール移動演出としてのサブリール191の一方向の回転又は正逆方向の回動、振動など)させる制御を行う手段である、ことを基本的構成とする。
この基本的構成によれば、第一の制御手段が第一のリール及び第二のリールの回転制御を行い、第二の制御手段が第三のリールの回転制御を行うので、第一のリール及び第二のリールの停止制御を行う期間において第三のリールを停止させたり、再回転させたりしても、第一の制御手段に対する負荷が増大することはないので、多様なリールを用いた演出を遊技者に提供して遊技者の興趣を向上させつつも遊技の公正性を確保することができる。換言すれば、リールを用いた演出に新たな特徴を有する遊技台を提供することができる。
上記基本的構成において、前記第一の制御手段が前記第二のリールの回転を停止させる制御を行う第一の期間の少なくとも一部と、前記第二の制御手段が前記第三のリールを再回転させる制御を行う第二の期間の少なくとも一部は、重複している、ことが好ましい(好適な構成1)。
この好適な構成1によれば、遊技の結果を左右する第二のリールの回転停止の期間において第三のリールを再回転させたとしても、処理負荷の分散が図れ、遊技の正確性を確保しつつ多様なリール演出を遊技者に提供することができる。
上記基本的構成又は好適な構成1において、前記所定の条件は、前記複数の停止ボタンに対する操作が行われる前に成立する第一の条件(例えば、特別役に内部当選したか否か)と、前記第二の停止ボタンに対する操作が行われる前の前記第三のリール、並びに前記第二の停止ボタンに対する操作が行われた後の前記第一のリール及び前記第二のリールの停止態様に基づいて成立する第二の条件(例えば、図柄表示窓113上の停止態様)と、備え、前記所定の条件は、前記第一の条件と前記第二の条件がともに成立した場合に成立するものである、ことが好ましい(好適な構成2)。
この好適な構成2によれば、第一の条件が成立しても、第一〜第三のリールの停止態様により第二の条件が成立しない場合があるので、遊技者の操作に基づいてリールを用いた演出を遊技者に提供することができる。
上記基本的構成又は好適な構成1〜2において、前記複数のリールのうちの一つは、第四のリール(例えば、中リール111)であり、前記複数の停止ボタンのうちの一つは、第三の停止ボタン(例えば、中ストップボタン138)であり、前記第一の制御手段は、前記第三の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、前記第四のリールの回転を停止させる制御を行う手段であり、前記第二の制御手段は、前記第一の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、前記第三のリールの回転を停止させる制御を行うとともに、前記第三のリールの回転を停止させる制御を行った後、前記複数の停止ボタンに対する2回目または3回目の操作(例えば、第2停止操作又は第3停止操作)として前記第二の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、前記所定の条件の成立の下、前記第三のリールを再回転させる制御を行う手段である、ことが好ましい(好適な構成3)。
この好適な構成3によれば、第三のリールを再回転させるタイミングが複数となり、遊技者の興趣を向上させることができる。
上記好適な構成3において、前記第二の制御手段は、前記第一の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、前記第三のリールの回転を停止させる制御を行うとともに、前記第三のリールの回転を停止させる制御を行った後、前記複数の停止ボタンに対する3回目の操作(例えば、第3停止操作)として前記第二の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、前記所定の条件の成立の下、前記第三のリールを再回転させる制御を行う手段である、ことが好ましい(好適な構成4)。
この好適な構成4によれば、最終操作に基づいて第三のリールを再回転するので、遊技が終了しても遊技者の興趣を向上させることができる。
上記基本的構成又は好適な構成1〜4において、前記第二の制御手段は、
前記複数の停止ボタンに対する最後の操作(例えば、第3停止操作)として前記第一の停止ボタンに対する操作が行われた場合には、前記第三のリールの回転を停止させる制御を行い、その後、前記第三のリールを再回転させる制御は行わない手段である、ことが好ましい(好適な構成5)。
この好適な構成5によれば、特定の操作内容の場合には第三のリールを再回転させる演出を実行しないケースを意図的に作り出すことが可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。