JP6491972B2 - 粉体抜出し装置及び粉体抜出し方法 - Google Patents

粉体抜出し装置及び粉体抜出し方法 Download PDF

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本発明は、コンテナに封入された粉体をこのコンテナ下端の筒部の下面開口部から抜出す装置と、この装置を用いてコンテナに封入された粉体をこのコンテナ下端の筒部の下面開口部から抜出す方法に関するものである。
従来、コンテナから粉体を抜出すための抜出し装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この粉体の抜出し装置では、前部領域に粉体流入口を有し後部領域に粉体排出口を有する輸送管の前部領域にヘッド部品が配置される。このヘッド部品は、ガス受取室を区画するとともに、複数のガス出口ポートが形成されたチャンバハウジングを有する。上記ガス受取室にはガス供給管が連通接続され、固定ケースが輸送管に沿うように延びて設けられる。また輸送管は、固定ケースをヘッド部品に第2位置より近付けて配置する第1位置を有し、第1及び第2位置間で固定ケースに対して軸方向に調節可能に構成される。またチャンバハウジングは、上記輸送管の円周方向に完全に拡張され、軸状壁部及び傾斜壁部を有する。更にガス出口ポートは、ヘッド部品の円周方向に間隔をあけて軸状壁部に形成された複数の放射状ポートと、ヘッド部品の円周方向に間隔をあけて傾斜壁部に形成された複数の傾斜ポートとを有する。
上記放射状ポートはヘッド部品の長手方向に整列され間隔をあけたペアのポートとして配置され、いずれのペアのポートもヘッド部品の周囲に、円周方向に等間隔(例えば、5〜20mm、好ましくは10mm)である。また放射状ポートの直径は、1〜5mmの範囲内、好ましくは約2mmである。更にヘッド部品は、その長手方向に約25〜50mmの間隔で配置された壁部を有し、この壁部の内面は、好ましくは輸送管の段差領域から放射状に約10〜30mmだけ間隔があけられ、約60〜100mmの開いた前端部を有する。一方、傾斜ポートは、ヘッド部品の長手方向に整列されたペアの放射状ポートと同じ大きさに形成される。この傾斜ポートは、角度θで傾斜する外面を有する傾斜壁部に沿って長手方向(円周方向)に間隔をあけて形成される。上記角度θは、30〜60度であり、好ましくはヘッド部品の最前端で平坦な上面から約45度である。また傾斜ポートは、傾斜壁部の傾斜外面に対して横方向に延び、空洞に連通する。
上記ガス供給管は、輸送管の内面に沿って延びて設けられ、ガス受取室に連通接続される。ガス供給管(圧力管)は溶接又はねじ切り(螺合)によって輸送管に固定される端部を有する金属材料で形成される。またガス供給管(圧力管)に導入されるガスは空気であることが好ましい。更に圧縮ガス源からガス供給管(圧力管)に圧縮ガスを導入するための延長管が輸送管の外面から離れる方向に延びて設けられ、粉体の流動化を達成するために放射状ポート及び傾斜ポートから噴射されるガスをもたらすのにポンプが選択され、上記延長管には容易に握持可能なハンドルを有する開閉弁が設けられる。
このように構成された粉体の抜出し装置では、先ず、コンテナの出口筒の基部を閉塞している閉塞部材より下方の出口筒に抜出し装置を挿入して、抜出し装置の固定ケースに上記出口筒を取付けた後に、閉塞部材を解除する。次に、輸送管を固定ケースに対して解放した後に第1位置から第2位置に移動し再び固定ケースに固定する。この第2位置では、抜出し装置のヘッド部品が、上記解除された閉塞部材より上方のコンテナの主室内に位置する。更に、この第2位置で圧縮ガスが放射状ポート及び傾斜ポートからコンテナ内に噴射され、コンテナ内の粉体が輸送管の内部を通って抜出される。
米国特許第5,746,347号明細書(クレーム1〜4、第8欄第61行〜第9欄第24行、第10欄第41行〜同欄第65行、要約、図1A、図1B、図2及び図5〜図7)
しかし、上記従来の特許文献1に示された粉体の抜出し装置では、放射状ポートから圧縮ガスが水平方向に噴射され、傾斜ポートから圧縮ガスが斜め上方向に噴射されているけれども、鉛直上方に圧縮ガスが噴射されていないため、コンテナ内に形成された粉体のブリッジを崩すことが難しく、またポンプにより圧縮された圧縮ガスが放射状ポート及び傾斜ポートから噴射されることにより、粉体を流動化しているけれども、粉体を流動化するために連続的に圧縮ガスを噴射するだけでは上記粉体のブリッジを崩すことができない不具合があった。ここで、粉体のブリッジとは、粉体がコンテナの排出口を跨ぐようにアーチ構造を形成して排出口を閉塞し、コンテナ内の粉体が排出口から排出されない現象をいう。また、上記従来の特許文献1に示された粉体の抜出し装置では、ヘッド部品が約60〜100mmの開いた前端部を有し、このヘッド部品の長手方向に整列され間隔をあけたペアのポートとして配置された直径1〜5mmの放射状ポートがヘッド部品の周囲に、円周方向に等間隔(5〜20mm、好ましくは10mm)に配置されており、傾斜ポートもヘッド部品の周囲に、円周方向に等間隔(放射状ポートと同程度の間隔)に配置されているため、これらのポートの個数が多くなってポートの総面積が広くなり、これらのポートから噴射される圧縮ガスの圧力が低下してしまい、コンテナ内の粉体を圧縮ガスで流動化できなくなる問題点もあった。
また、上記従来の特許文献1に示された粉体の抜出し装置では、輸送管の内面に沿って延びて設けられた金属製のガス供給管がガス受取室に連通接続され、このガス供給管が溶接又はねじ切り(螺合)によって輸送管に固定されているため、粉体のガス供給管への接触により、ガス供給管が剥離したり或いはガス供給管に発生した錆が剥離して、粉体中に異物が混入するおそれがあるとともに、ガス供給管が粉体の流れの妨げとなる問題点もあった。また、上記従来の特許文献1に示された粉体の抜出し装置では、金属製のガス供給管を溶接によって輸送管に固定しており、大径で長い輸送管も金属により形成されているため、抜出し装置が重くなってしまい、作業者が抜出し装置を容易に取扱うことができない問題点もあった。更に、上記従来の特許文献1に示された粉体の抜出し装置では、輸送管を固定ケースに対して解放した後に第1位置から第2位置に移動し再び固定ケースに固定するという煩わしい作業を必要とするため、粉体の抜出し作業性が低下してしまう問題点もあった。ここで、輸送管を第1位置から第2位置に移動させるのは、放射状ポートから水平方向に噴射される圧縮ガスをコンテナ内の粉体に効果的に作用させて粉体を流動化させるためである。
本発明の第1の目的は、コンテナ内に形成された粉体のブリッジを速やかに崩すことができるとともに、コンテナ内の粉体を流動化できる、粉体抜出し装置及び粉体抜出し方法を提供することにある。本発明の第2の目的は、第1及び第2噴射口から噴射される圧縮ガスの圧力が低下するのを防止できる、粉体抜出し装置及び粉体抜出し方法を提供することにある。本発明の第3の目的は、粉体が通過する粉体通路内にガス供給管等の突起物が存在しないので、粉体の突起物への接触による粉体中への異物の混入を防止できるとともに、粉体通路内に粉体の流れを妨げる突起物がないので、粉体が粉体通路内をスムーズに通過できる、粉体抜出し装置及び粉体抜出し方法を提供することにある。本発明の第4の目的は、作業者が抜出し装置を容易に取扱うことができるとともに、粉体の抜出し作業性の低下を防止できる、粉体抜出し装置及び粉体抜出し方法を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1〜図3に示すように、コンテナ13に封入された粉体をこのコンテナ13下端の筒部13cの下面開口部13dから抜出す粉体抜出し装置10において、上部がコンテナ13の筒部13cに遊挿される粉体抜出しノズル14と、この粉体抜出しノズル14の内部に鉛直方向に延びて形成されコンテナ13内の粉体が流下可能な粉体通路16と、粉体抜出しノズル14の上端に粉体通路16を囲むように間隔をあけて形成され上方に向って圧縮ガスを噴射可能な複数の第1噴射口11と、粉体抜出しノズル14の上端に粉体通路16を囲むように間隔をあけて形成され斜め上方かつ外方に圧縮ガスを噴射可能な複数の第2噴射口12と、第1及び第2噴射口11,12に供給管17を介して接続され第1及び第2噴射口11,12に圧縮ガスを供給可能な圧縮ガス源18と、供給管17に設けられ圧縮ガスのパルス噴射及び連続噴射を可能にするガス調整装置19とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、粉体抜出しノズル14の周壁内部に筒状空間22が形成され、この筒状空間22の上端が第1及び第2噴射口11,12に連通接続され、筒状空間22の下部に供給管17が粉体抜出しノズル14の周壁外面から連通接続されたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、粉体通路16の中心線を含む鉛直面内における第2噴射口12の角度θ1が、第2噴射口12の内端を回転中心として5〜85度の範囲内であることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図5に示すように、第2噴射口72の平面視における角度θ2が、粉体通路16の中心から半径方向に延びる方向を基準としかつ第2噴射口72の内端を回転中心として30〜60度の範囲内であることを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、第1噴射口11の直径及び個数がそれぞれ1〜5mm及び3〜10個であり、第2噴射口12の直径及び個数がそれぞれ1〜5mm及び3〜10個であることを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、供給管17の途中に2方向に分岐した後に再び合流する第1及び第2分岐管41,42が設けられ、ガス調整装置19が、第1分岐管41に設けられこの第1分岐管41を開閉する電磁弁44と、第2分岐管42に設けられこの第2分岐管42を流れる圧縮ガスの圧力を調整する圧力調整弁46と、第2分岐管42に設けられこの第2分岐管42を流れる圧縮ガスの流量を調整する流量調整弁47とを有し、電磁弁44を制御して第1及び第2噴射口11,12から噴射される圧縮ガスのパルス噴射のタイミングを調整するコントローラ51を更に備えたことを特徴とする。
本発明の第7の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、粉体抜出しノズル14がプラスチックにより形成されたことを特徴とする。
本発明の第8の観点は、図1〜図3に示すように、第1の観点に記載の粉体抜出し装置10を用いて、コンテナ13に封入された粉体をこのコンテナ13下端の筒部13cの下面開口部13dから抜出す粉体抜出し方法において、コンテナ13の筒部13cに粉体抜出しノズル14の上部を遊挿し、粉体抜出しノズル14の上端に形成された複数の第1及び第2噴射口11,12に圧縮ガスを圧縮ガス源18から供給管17を通って供給し、供給管17に設けられたガス調整装置19が供給管17の開閉タイミング並びに圧縮ガスの圧力及び流量を調整し、この調整された圧縮ガスを複数の第1噴射口11から上方に向って噴射すると同時に、複数の第2噴射口12から斜め上方かつ外方に圧縮ガスを噴射することにより、粉体抜出しノズル14の内部の粉体通路16から粉体を流下させることを特徴とする。
本発明の第1の観点の粉体抜出し装置及び本発明の第8の観点の粉体抜出し方法では、粉体抜出しノズルの第1噴射口から圧縮ガスを上方に向って連続噴射及びパルス噴射し、かつ第2噴射口から圧縮ガスを斜め上方かつ外方に向って連続噴射及びパルス噴射するので、コンテナ内に形成された粉体のブリッジを速やかに崩すことができるとともに、コンテナ内の粉体を流動化することができる。また粉体抜出し装置をコンテナ下端の筒部に取付けた後に、粉体抜出しノズルを鉛直方向に移動させる必要がなく、そのまま第1及び第2噴射口から圧縮ガスを噴射できるので、粉体の抜出し作業性の低下を防止できる。
本発明の第2の観点の粉体抜出し装置では、粉体抜出しノズルの周壁内部に筒状空間を形成し、この筒状空間の上端を第1及び第2噴射口に連通接続し、筒状空間の下部に供給管を粉体抜出しノズルの周壁外面から連通接続したので、粉体が通過する粉体通路内にガス供給管等の突起物が存在しない。この結果、粉体の突起物への接触による粉体中への異物の混入を防止できる。また粉体通路内に粉体の流れを妨げる突起物がないので、粉体が粉体通路内をスムーズに通過できる。
本発明の第3の観点の粉体抜出し装置では、粉体通路の中心線を含む鉛直面内における第2噴射口の角度θ1が、第2噴射口の内端を回転中心として5〜85度の範囲内であるので、上記角度θ1を粉体の特性に合せて最適な角度に設定することにより、粉体をコンテナから速やかに抜出すことができる。
本発明の第4の観点の粉体抜出し装置では、第2噴射口の平面視における角度θ2が、粉体通路の中心から半径方向に延びる方向を基準としかつ第2噴射口の内端を回転中心として30〜60度の範囲内であるので、第2噴射口から噴射された圧縮ガスがコンテナ内を螺旋状に上昇するため、コンテナ内の粉体をコンテナ内面から引き剥がしてより効果的に流動化できる。
本発明の第5の観点の粉体抜出し装置では、第1噴射口の直径及び個数がそれぞれ1〜5mm及び3〜10個であり、第2噴射口の直径及び個数がそれぞれ1〜5mm及び3〜10個であるので、第1及び第2噴射口から噴射される圧縮ガスの圧力が低下するのを防止できる。即ち、約60〜100mmの開いた前端部を有する直径1〜5mmの放射状ポートがヘッド部品の周囲に、円周方向に等間隔(5〜20mm、好ましくは10mm)に配置され、傾斜ポートもヘッド部品の周囲に、円周方向に等間隔(放射状ポートと同程度の間隔)に配置されており、これらのポートの個数が多くなってポートの総面積が広くなり、これらのポートから噴射される圧縮ガスの圧力が低下してしまう従来の粉体の抜出し装置と比較して、本発明では、噴射口の数が少なく噴射口の総面積が狭いので、第1及び第2噴射口から噴射される圧縮ガスの圧力が低下するのを防止できる。
本発明の第6の観点の粉体抜出し装置では、ガス調整装置の圧力調整弁が第1及び第2噴射口から噴射される圧縮ガスの連続噴射の圧力を調整し、流量調整弁が第1及び第2噴射口から噴射される圧縮ガスの連続噴射の流量を調整し、コントローラが電磁弁を制御して第1及び第2噴射口から噴射される圧縮ガスのパルス噴射のタイミングを調整するので、より効率良くコンテナ内に形成された粉体のブリッジを速やかに崩すことができるとともに、コンテナ内の粉体を流動化することができる。
本発明の第7の観点の粉体抜出し装置では、粉体抜出しノズルをプラスチックにより形成したので、粉体抜出しノズルを金属により形成した場合と比較して、粉体抜出し装置全体の軽量化を図ることができる。この結果、作業者が抜出し装置を容易に取扱うことができる。
本発明第1実施形態の粉体抜出し装置を示す図4のA−A線断面図である。 コンテナを省略した状態を示す図1のB矢視図である。 ガス調整装置及びコントローラを含む粉体抜出し装置の構成図である。 その粉体抜出し装置の粉体抜出しノズルをコンテナ下端の筒部に遊挿した状態を示す要部正面図である。 本発明第2実施形態を示す図2に対応する図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1〜図3に示すように、粉体抜出し装置10は、上部がコンテナ13下端の筒部13cに遊挿される粉体抜出しノズル14と、この粉体抜出しノズル14の内部に鉛直方向に延びて形成された粉体通路16と、粉体抜出しノズル14の上端に粉体通路16を囲むように間隔をあけて形成された複数の第1噴射口11と、粉体抜出しノズル14の上端に粉体通路16を囲むように間隔をあけて形成された複数の第2噴射口12と、第1及び第2噴射口11,12に供給管17を介して接続され第1及び第2噴射口11,12に圧縮ガスを供給可能な圧縮ガス源18と、供給管17に設けられ圧縮ガスのパルス噴射及び連続噴射を可能にするガス調整装置19とを備える。上記コンテナ13は、この実施の形態では、ポリプロピレンやクロロプレン等により形成され可撓性を有するフレキシブルコンテナである。また、コンテナ13は、縦長の略直方体状に形成され上面が閉止され下面が開放されたたコンテナ本体13a(図4)と、このコンテナ本体13aの開放された下面を閉止し下方に向うに従って次第に小さくなる四角錐状に形成されたコーン部13bと、このコーン部13bの下端中央に下方に向って突設された上記筒部13cと、この筒部13cの下面に形成された下面開口部13dと、コンテナ13の上面角部に上方に向ってそれぞれ突設されコンテナ13を吊下げるためのフック21が係止可能なリング部13eとを有する(図4)。なお、この実施の形態では、コンテナとして、フレキシブルコンテナを挙げたが、剛性を有する金属製のコンテナや、プラスチック製のコンテナ等でもよい。
上記粉体抜出しノズル14は、コンテナ13の下面開口部13dから筒部13cに遊挿可能に構成される(図1)。また、粉体抜出しノズル14は、塩化ビニル、ポリプロピレン、ナイロン等のプラスチックにより2重管構造に形成され、これにより粉体抜出しノズル14の周壁内部に筒状空間22が形成される。具体的には、粉体抜出しノズル14は、コンテナ13の下面開口部13dから筒部13cに遊挿されてこの筒部13cが固定バンド23で外周面に固定される外筒部24と、この外筒部24に挿入され下部及び上部が外筒部24に密着し中央部から上部にかけて隙間があくように形成された内筒部26とを有する。外筒部24は、外筒本体24aと、この外筒本体24aの中央外周面に形成され外筒本体24aの遊挿されたコンテナ13の筒部13cを固定バンド23で締付けて外筒本体24aに固定可能なリング状の固定凹部24bと、外筒本体24aの下端から下方に向って突設され外筒本体24aより小径に形成されたホース接続部24cと、この外筒本体24a内に鉛直方向に延びて形成され内筒部26を挿入可能なアッパ孔24dと、ホース接続部24c内に鉛直方向に延びて形成されたロア孔24eと、外筒本体24aの上部に形成され固定凹部24bと略同一の外径を有するアッパ凹部24fとからなる。上記外筒本体24a及びホース接続部24cはプラスチックにより一体的に形成される。また、上記ホース接続部24cの外周面にはホース27が嵌入され、このホース27は第1ホースバンド31によりホース接続部24cに固定される。更に、内筒部26には鉛直方向に延びかつ上記ロア孔24eと略同径の通孔26aが形成され、内筒部26を外筒本体24aのアッパ孔24dに挿入した状態で通孔26aがロア孔24eに連通して、これら通孔26a及びロア孔24eによりコンテナ13内の粉体が流下可能な粉体通路16が形成される。なお、図3中の符号28は、コンテナ13から排出されてホース27に流入した粉体を搬送するダイヤフラムポンプ等のポンプである。
内筒部26は、下部に設けられ外筒部24のアッパ孔24dに密着した状態で挿入されるロア挿入部26bと、鉛直方向中央から上部近傍にかけて設けられロア挿入部26bより外径が僅かに小さい内筒本体26cと、内筒本体26cの上端に外方に突設されたフランジ部26dと、フランジ部26dの外周縁から下方に向って突設された垂下部26eと、この垂下部26eの下部内周側に膨出して設けられた膨出部26fとからなる(図1)。上記ロア挿入部26b、内筒本体26c、フランジ部26d、垂下部26e及び膨出部26fはプラスチックにより一体的に形成される。上記内筒部26の膨出部26f内面は外筒部24のアッパ凹部24fに密着した状態で嵌入される。また、上記筒状空間22は、外筒部24のアッパ孔24dと内筒部26の内筒本体26cとの間に形成された幅の狭い狭隘空間22aと、内筒本体26の上部外周面とフランジ部26d下面と垂下部26e内周面と膨出部26f上面と外筒部24上面とにより形成され狭隘空間22aの上端に連通接続された幅の広い幅広空間22bとからなる。更に、内筒部26が外筒部24から抜けるのを防止するために、外筒部24と内筒部26との間の密着部分に接着剤が塗布されるとともに、外筒部24に螺合された押しネジ29の先端が内筒部26外周面に圧接される。図1中の符号33及び34は圧縮ガスの漏れを阻止するためのOリングである。なお、外筒部24及び内筒部26はプラスチックの射出成形によりそれぞれ作製してもよいが、射出成形では抜けない部分、特に内筒部26の上部は旋盤等を用いた機械加工により所定の形状に削り出してもよく、或いは円筒状のプラスチック材から外筒部24及び内筒部26をそれぞれ機械加工により全て削り出してもよい。
第1噴射口11は内筒部26のフランジ部26dに形成され、第2噴射口12は内筒部26のフランジ部26dと垂下部26eとの接続部分に形成される(図1)。上記第1噴射口11は鉛直方向に延びて形成され、第1噴射口11の内端に筒状空間22の幅広空間22bが連通接続され、第1噴射口11から上方に向って圧縮ガスを噴射可能に構成される。また、第2噴射口12は斜め上方かつ外方に延びて形成され、第2噴射口12の内端に筒状空間22の幅広空間22bが連通接続され、第2噴射口12から斜め上方かつ外方に向って圧縮ガスを噴射可能に構成される。更に、第1噴射口11の直径及び個数がそれぞれ1〜5mm(より好ましくは2〜4mm)及び3〜10個であることが好ましく、第2噴射口12の直径及び個数がそれぞれ1〜5mm(より好ましくは2〜4mm)及び3〜10個であることが好ましい(図2)。ここで、第1噴射口11の直径を1〜5mmの範囲内に限定したのは、1mm未満では圧縮ガスの噴射量が少な過ぎ、5mmを超えると圧縮ガスの圧力が低過ぎて、コンテナ13内の粉体のブリッジを速やかに崩すことができないからである。また、第1噴射口11の個数を3〜10個の範囲内に限定したのは、3個未満では圧縮ガスをコンテナ13内に均等に噴射できず、10個を超えると圧縮ガスの圧力が低過ぎて、コンテナ13内の粉体のブリッジを速やかに崩すことができないからである。また、第2噴射口12の直径を1〜5mmの範囲内に限定したのは、1mm未満では圧縮ガスの噴射量が少な過ぎ、5mmを超えると圧縮ガスの圧力が低過ぎて、コンテナ13内で粉体を十分に流動化できないからである。更に、第2噴射口12の個数を3〜10個の範囲内に限定したのは、3個未満では圧縮ガスをコンテナ13内に均等に噴射できず、10個を超えると圧縮ガスの圧力が低過ぎて、コンテナ13内で粉体を十分に流動化できないからである。
また、粉体通路16の中心線を含む鉛直面内における第2噴射口12の角度θ1は、第2噴射口12の内端を回転中心として5〜85度の範囲内に設定されることが好ましく、10〜60度の範囲内に設定されることがより好ましく、15〜45度の範囲内に設定されることが更に好ましい(図1)。但し、この実施の形態では、第2噴射口12の平面視における角度は、粉体通路16の中心から半径方向に延びる方向を基準としかつ第2噴射口12の内端を回転中心として0度である、即ち第2噴射口12は図2の実線矢印の方向に延びて設けられる(図2)。ここで、粉体通路16の中心線を含む鉛直面内における第2噴射口12の角度θ1を5〜85度の範囲内に限定したのは、第2噴射口12の角度θ1が上記範囲内にあれば、コンテナ13内の粉体の特性に応じて最適な角度θ1を選択できるようにするためである(図1)。具体的には、上記角度θ1が小さい第2噴射口12は比表面積の小さい重い粉体に適し、上記角度θ1が大きい第2噴射口12は比表面積の大きい軽い粉体に適している。
一方、筒状空間22の下部には、供給管17が粉体抜出しノズル14の周壁外面から連通接続される(図1)。具体的には、外筒本体24aの下部外周面に、筒状空間22の狭隘空間22a下部に連通するテーパネジ24gが形成される。そしてテーパネジ24gには、ニップル36、エルボ37、ニップル38、手動開閉弁39及びホースニップル43を介して供給管17の先端が接続され、供給管17の基端は圧縮ガス源18に接続される(図3)。また、供給管17としては、耐圧ホース、塩ビ管、鋼管等が挙げられ、圧縮ガスのガスとしては、エア、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等を挙げられ、圧縮ガス源18としては、エアを圧縮するコンプレッサ及び圧縮されたエアを貯留するエアタンク、圧縮ガスの貯留されたガスタンク、液体窒素の貯留された液体窒素タンク等が挙げられる。この実施の形態では、供給管17として耐圧ホースが用いられ、この供給管17(耐圧ホース)は第2ホースバンド32によりホースニップル43に固定される(図1)。また、供給管17の途中には、2方向に分岐した後に再び合流する第1及び第2分岐管41,42が設けられる(図3)。ガス調整装置19は、第1分岐管11に設けられこの第1分岐管11を開閉する電磁弁44と、第2分岐管42に設けられこの第2分岐管42を流れる圧縮ガスの圧力を調整する圧力調整弁46と、第2分岐管42に設けられこの第2分岐管42を流れる圧縮ガスの流量を調整する流量調整弁47とを有する。上記電磁弁44は、この実施の形態では、ソレノイドへの通電の有無により第1分岐管41を開閉する電磁弁である。また、上記圧力調整弁46は、この実施の形態では、減圧弁であり、この圧力調整弁46(減圧弁)は、電磁弁44により第1分岐管41が閉じられた状態で、第2分岐管42を流れる圧縮ガスの圧力を好ましくは0.05〜0.15MPa、より好ましくは0.1MPaに設定可能に構成される。また、上記流量調整弁47は、手動で第2分岐管42を流れる圧縮ガスの流量を好ましくは5〜15m3/時、より好ましくは10m3/時に調整可能な弁である。更に、図3中の符号48は第2分岐管42を流れる圧縮ガスの流量は検出する流量計であり、符号49は手動で供給管17を開閉可能な手動開閉弁である。
ここで、電磁弁44により第1分岐管41が閉じられた状態で、第2分岐管42を流れる圧縮ガスの圧力を圧力調整弁46により0.05〜0.15MPaの範囲内に限定したのは、0.05MPa未満では圧力不足により、第1噴射口11から噴射される圧縮ガスでコンテナ13内の粉体のブリッジを速やかに崩すことができず、また第2噴射口12から噴射される圧縮ガスでコンテナ13内の粉体を十分に流動化できず、0.15MPaを超えると必要以上に圧力が大きくなり過ぎて経済的でないからである。また、第2分岐管42を流れる圧縮ガスの流量を流量調整弁47により5〜15m3/時の範囲内に限定したのは、5m3/時未満では流量不足により、第1噴射口11から噴射される圧縮ガスでコンテナ13内の粉体のブリッジを速やかに崩すことができず、また第2噴射口12から噴射される圧縮ガスでコンテナ13内の粉体を速やかに流動化することができず、15m3/時を超えると必要以上に流量が多くなり過ぎて経済的でないからである。
更に、電磁弁44のソレノイドには、コントローラ51の制御出力が接続され、コントローラ51が電磁弁44を開閉制御することにより、第1及び第2噴射口11,12から噴射される圧縮ガスのパルス噴射のタイミングが調整される(図3)。上記コントローラ51には第1及び第2タイマ51a,51bが設けられ、第1タイマ51aには電磁弁44を閉じた状態に保持する時間(待機時間)が設定され、第2タイマ51bには電磁弁44を開いた状態に保持する時間(噴射時間)が設定される。上記待機時間は、好ましくは5〜20秒間、より好ましくは10秒間に設定され、上記噴射時間は、好ましくは1〜5秒間、より好ましくは1秒間に設定される。ここで、第1タイマ51aによる待機時間を5〜20秒間の範囲内に限定したのは、5秒未満ではコンテナ13内における粉体のブリッジの崩壊や粉体の流動化といった効果が殆ど変わらないにも拘らず圧縮ガスの使い過ぎとなり経済的でなく、20秒を超えるとコンテナ13内に粉体のブリッジが形成され易くなるからである。また、第2タイマ51bによる噴射時間を1〜5秒間の範囲内に限定したのは、1秒未満ではコンテナ13内における粉体のブリッジの崩壊や粉体の流動化といった効果が得られず、また電磁弁44の開閉動作がその制御信号に追従できなくなるおそれがあり、5秒を超えるとコンテナ13内における粉体のブリッジの崩壊や粉体の流動化といった効果が殆ど変わらないにも拘らず圧縮ガスの使い過ぎとなり経済的でないからである。なお、上記パルス噴射時において第1及び第2噴射口11,12から噴射される圧縮ガスの総流量は20〜40リットル/秒の範囲内に設定される。また、図1中の符号24hは、内筒部26の下部外周面から斜め下方かつ内方に向って内筒部26の通孔26aに臨むように内筒部26の円周方向に等間隔に形成された複数のキャリアガス噴射口である。これらのキャリアガス噴射口26hの上端は筒状空間22に連通し、下端は内筒部26の通孔26aに連通するように構成される。
このように構成された粉体抜出し装置10の組立手順を説明する。先ず、ニップル36に、エルボ37、ニップル38、手動開閉弁39及びホースニップル43を接続する。次いで、外筒部24に内筒部26を挿入して押しネジ29及び接着剤で固定し、外筒部24のホース接続部24cにホース27を嵌入して第1ホースバンド31で固定し、上記ニップル36を外筒部24のテーパネジ24gに螺合した後に、ホースニップル43に供給管17(耐圧ホース)を嵌入して第2ホースバンド32で固定する。次に、手動開閉弁39,49を開いて、圧縮ガス源18から圧縮ガスを供給管17に供給し、第1及び第2噴射口11,12から圧縮ガスを噴射している状態で、圧力調整弁46により第2分岐管12を流れる圧縮ガスの圧力を調整するとともに、流量調整弁47により第2分岐管12を流れる圧縮ガスの流量を調整し、コントローラ51の第1及び第2タイマ51a,51bをそれぞれ所定値に設定する。更に、圧縮ガスの圧力及び流量の調整後、圧縮ガス源18から供給管17への圧縮ガスの供給を停止し、手動開閉弁39,49を閉じる。
このように組立てられた粉体抜出し装置10を用いて粉体を抜出す方法を説明する。先ず、コンテナ13の下面開口部13dから筒部13cに粉体抜出しノズル14の上部を遊挿した後に、コンテナ13の筒部13cを外筒部24の固定凹部24b外周面に締付けてコンテナ13の筒部13cに粉体抜出しノズル14を固定する。このときコンテナ13の筒部13cの上部を図示しない締付けバンドで閉止してコンテナ13内の粉体の落下を防止しておき、粉体抜出し装置10をコンテナ13の筒部13cに固定した後に、締付けバンドを筒部13cから取外す。これによりコンテナ13内の粉体が粉体抜出しノズル14の粉体通路16に落下する。
次に、手動開閉弁39,49を開いて、圧縮ガス源18から圧縮ガスを供給管17に供給するとともに、コントローラ51をオン(運転状態)にする。これにより圧縮ガスが圧縮ガス源18から供給管17を通って第1及び第2噴射口11,12に供給される。このとき、ガス調整装置19により供給管17の開閉タイミング並びに圧縮ガスの圧力及び流量が調整される。具体的には、コントローラ51により制御される電磁弁44がオフの間、即ち第1分岐管41が閉止されている間、圧縮ガスは、上流側の供給管17と、第2分岐管42と、下流側の供給管17と、筒状空間22を通って第1及び第2噴射口11,12から同時に噴射され、第1噴射口11から噴射される圧縮ガスによりコンテナ13内の比較的小さい粉体のブリッジが崩れるとともに、第2噴射口12から噴射される圧縮ガスによりコンテナ13内の粉体が流動化する。一方、コントローラ51により制御される電磁弁44がオンの間、即ち第1分岐管41が開放されている間、圧縮ガスは、上流側の供給管17と、第1及び第2分岐管41,42と、下流側の供給管17と、筒状空間22を通って第1及び第2噴射口11,12から同時に噴射されて、第1及び第2噴射口11,12から噴射される圧縮ガスが増量されかつ増圧される。このとき第1噴射口11から増量及び増圧されて噴射された圧縮ガスによりコンテナ13内の比較的大きな粉体のブリッジが速やかに崩れるとともに、第2噴射口12から噴射される圧縮ガスによりコンテナ13内の粉体がより流動化する。これにより、コンテナ13内の粉体が粉体通路16内を流下し速やかにコンテナ13から排出される。ここで、圧縮ガスがキャリアガス噴射口24hから粉体通路16内に斜め下方に向けて噴射されるので、コンテナ13内の粉体は粉体通路16をより速やかに流下する。
また、粉体抜出しノズル14をコンテナ13の筒部13cに取付けた後に、粉体抜出しノズル14を鉛直方向に移動させる必要がなく、そのまま第1及び第2噴射口11,12から圧縮ガスを噴射できるので、粉体の抜出し作業性の低下を防止できる。更に、粉体が通過する粉体通路16内にガス供給管等の突起物が存在しないので、粉体の突起物への接触による粉体中への異物の混入を防止できる。また粉体通路16内に粉体の流れを妨げる突起物がないので、粉体は粉体通路16内をスムーズに通過できる。
<第2の実施の形態>
図5は本発明の第2の実施の形態を示す。図5において図2と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、第2噴射口72の平面視における角度θ2が、粉体通路16の中心から半径方向に延びる方向を基準としかつ第2噴射口72の内端を回転中心として30〜60度の範囲内に設定される。ここで、第2噴射口72の平面視における角度θ2を30〜60度の範囲内に限定したのは、30度未満では第2噴射口72から噴射されて螺旋流になる圧縮ガスの螺旋数が少な過ぎ、コンテナ内の粉体をコンテナ内面から引き剥がして流動化する効果が少なく、60度を超えると第2噴射口72から噴射されて螺旋流となる圧縮ガスの螺旋数が多過ぎ、コンテナ内の粉体をコンテナ内面から引き剥がして流動化する効果がコンテナ上部の粉体に達しないからである。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された粉体抜出し装置70では、第2噴射口72から噴射された圧縮ガスがコンテナ内を螺旋状に上昇して、コンテナ内の粉体をコンテナ内面から引き剥がすので、より効果的に流動化できるとともに、コンテナ内の粉体は殆ど全て排出されてコンテナ内には粉体が殆ど残らない。即ち、上記螺旋状の圧縮ガスは、コンテナ内の粉体を流動化する機能と、コンテナ内面に付着している粉体を引き剥がしてコンテナ内面を洗浄する機能とを有する。上記以外の動作は、第1の実施の形態の粉体抜出し装置の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
10,70 粉体抜出し装置
11 第1噴射口
12,72 第2噴射口
13 コンテナ
13c 筒部
13d 下面開口部
14 粉体抜出しノズル
16 粉体通路
17 供給管
18 圧縮ガス源
19 ガス調整装置
22 筒状空間
41 第1分岐管
42 第2分岐管
44 電磁弁
46 圧力調整弁
47 流量調整弁
51 コントローラ

Claims (8)

  1. コンテナに封入された粉体をこのコンテナ下端の筒部の下面開口部から抜出す粉体抜出し装置において、
    上部が前記コンテナの筒部に遊挿される粉体抜出しノズルと、
    前記粉体抜出しノズルの内部に鉛直方向に延びて形成され前記コンテナ内の粉体が流下可能な粉体通路と、
    前記粉体抜出しノズルの上端に前記粉体通路を囲むように間隔をあけて形成され上方に向って圧縮ガスを噴射可能な複数の第1噴射口と、
    前記粉体抜出しノズルの上端に前記粉体通路を囲むように間隔をあけて形成され斜め上方かつ外方に圧縮ガスを噴射可能な複数の第2噴射口と、
    前記第1及び第2噴射口に供給管を介して接続され前記第1及び第2噴射口に圧縮ガスを供給可能な圧縮ガス源と、
    前記供給管に設けられ前記圧縮ガスのパルス噴射及び連続噴射を可能にするガス調整装置と
    を備えたことを特徴とする粉体抜出し装置。
  2. 前記粉体抜出しノズルの周壁内部に筒状空間が形成され、この筒状空間の上端が前記第1及び第2噴射口に連通接続され、前記筒状空間の下部に前記供給管が前記粉体抜出しノズルの周壁外面から連通接続された請求項1記載の粉体抜出し装置。
  3. 前記粉体通路の中心線を含む鉛直面内における前記第2噴射口の角度θ1が、前記第2噴射口の内端を回転中心として5〜85度の範囲内である請求項1記載の粉体抜出し装置。
  4. 前記第2噴射口の平面視における角度θ2が、前記粉体通路の中心から半径方向に延びる方向を基準としかつ前記第2噴射口の内端を回転中心として30〜60度の範囲内である請求項1記載の粉体抜出し装置。
  5. 前記第1噴射口の直径及び個数がそれぞれ1〜5mm及び3〜10個であり、前記第2噴射口の直径及び個数がそれぞれ1〜5mm及び3〜10個である請求項1記載の粉体抜出し装置。
  6. 前記供給管の途中に2方向に分岐した後に再び合流する第1及び第2分岐管が設けられ、前記ガス調整装置が、前記第1分岐管に設けられこの第1分岐管を開閉する電磁弁と、前記第2分岐管に設けられこの第2分岐管を流れる圧縮ガスの圧力を調整する圧力調整弁と、前記第2分岐管に設けられこの第2分岐管を流れる圧縮ガスの流量を調整する流量調整弁とを有し、前記電磁弁を制御して前記第1及び第2噴射口から噴射される圧縮ガスのパルス噴射のタイミングを調整するコントローラを更に備えた請求項1記載の粉体抜出し装置。
  7. 前記粉体抜出しノズルがプラスチックにより形成された請求項1記載の粉体抜出し装置。
  8. 請求項1記載の粉体抜出し装置を用いて、コンテナに封入された粉体をこのコンテナ下端の筒部の下面開口部から抜出す粉体抜出し方法において、
    前記コンテナの筒部に粉体抜出しノズルの上部を遊挿し、
    前記粉体抜出しノズルの上端に形成された複数の第1及び第2噴射口に前記圧縮ガスを圧縮ガス源から供給管を通って供給し、
    前記供給管に設けられたガス調整装置が前記供給管の開閉タイミング並びに前記圧縮ガスの圧力及び流量を調整し、
    前記調整された圧縮ガスを前記複数の第1噴射口から上方に向って噴射すると同時に、前記複数の第2噴射口から斜め上方かつ外方に圧縮ガスを噴射することにより、前記粉体抜出しノズルの内部の粉体通路から前記粉体を流下させる粉体抜出し方法。
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