JP6491653B2 - アルコール消費を低減するためまたは過剰のアルコール消費を防止するための薬剤としてのナルメフェン塩 - Google Patents

アルコール消費を低減するためまたは過剰のアルコール消費を防止するための薬剤としてのナルメフェン塩 Download PDF

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Description

本発明は、以下の2つのカテゴリー:非水和物形成塩および非溶媒和物形成塩のうちの少なくとも1つのカテゴリーに含まれる新規のナルメフェン塩に関する。特に、本発明は、ナルメフェンのアジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、乳酸塩、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩に関する。また本発明は、治療において使用するためのこのような塩に関する。
ナルメフェン[17−(シクロプロピルメチル)−4,5−アルファ−エポキシ−6−メチレンモルヒナン−3,14−ジオール]は以下の一般式:
を有し、当該技術分野において周知の方法、例えば、国際公開第2012/059103号パンフレットに記載されるようにノロキシモルホンからナルトレキソンを製造することから始まり、続いて、例えば国際公開第2010/136039号パンフレットに記載されるようなウィティッヒ反応によりナルトレキソンからナルメフェンを製造する方法など用いて調製することができる。
ナルメフェンは、別個のμ、δ、およびκ受容体プロファイルを有するオピオイド系調節因子である。インビトロ研究により、ナルメフェンは、μおよびδ受容体においてアンタゴニスト活性を有し、κ受容体において部分アゴニスト活性を有する選択的オピオイド受容体リガンドであることが実証された。急性アルコール摂取は中脳辺縁系のドーパミン放出(β−エンドルフィンの放出により促進される)をもたらし、正の強化を提供し得ることが示された。ナルメフェンは、おそらくこれらの皮質−中脳辺縁系の機能を調節することによって、強化作用に対抗して、アルコール消費を低減すると考えられる。
アルコール依存の治療におけるナルメフェンの効力および耐容性は、Lundbeckにより実行された3つのIII相研究(2つの確証的な6か月の効力研究および1つの1年の安全性研究)において(Mann et al.Extending the Treatment Options in Alcohol Dependence:A Randomized Controlled Study of As−Needed Nalmefene.Biol.Psychiatry(2013);73(8):706−713、Gual et al.A randomised,double−blind,placebo−controlled,efficacy study of nalmefene,as−needed use,in patients with alcohol dependence.European Neuropsychopharmacology(2013);23(11):1432−1442、van den Brink et al.,Long−term efficacy,tolerability and safety of nalmefene as−needed in patients with alcohol dependence:A 1−year,randomised controlled study.J.Psychopharmacol.,印刷前のオンライン出願 March 26,2014,doi:10.1177/0269881114527362)、そしてBiotie社によって実行されたアルコール使用障害における5つの研究(Karhuvaara et al.,Alcohol.Clin Exp Res.(2007);31:1179−1187)において評価されている。
欧州連合(EU)では2013年2月に、成人アルコール依存患者におけるアルコール消費の低減のために商品名Selincro(登録商標)で経口ナルメフェンの製造承認が与えられた。
ナルメフェンの唯一の既知の塩は塩酸塩である。前記ナルメフェン塩酸塩は水和物形成塩とされており、既知の形態は、ナルメフェン塩酸塩一水和物(Brittain,H.G.,Analytical Profiles of Drug Substances and Excipients;1996,Vol.24:351−395)およびナルメフェン塩酸塩二水和物(国際公開第2010/063292号パンフレット)である。前記ナルメフェン塩酸塩一水和物および二水和物を粗製ナルメフェン塩酸塩から得るための方法は、国際公開第2010/063292号パンフレットに記載されている。
水和物の脱水による無水物質の形成は、水和物への転換を受けて水を吸収する吸湿性物質をもたらし、エタノールからの結晶化はエタノール和物をもたらすので、ナルメフェン塩酸塩の安定した無水形態を得ることは不可能であった(Brittain,H.G.,Analytical Profiles of Drug Substances and Excipients;1996,Vol.24:351−395および国際公開第2010/063292号パンフレット)。
例えば、化学処理のためならびに医薬品の製剤および貯蔵のために、改善された特性を有するナルメフェンの新規の塩が必要とされている。
本発明は、以下の特性:非溶媒和物形成特性および非水和物形成特性のうちの少なくとも1つを有する新規のナルメフェン塩を提供する。
本発明は、式[I]
の化合物の塩に関し、前記塩は、以下の2つのカテゴリー:
a)非水和物形成塩、
b)非溶媒和物形成塩
のうちの少なくとも1つのカテゴリーに含まれる。
一実施形態では、本発明は、本発明の塩を含む医薬組成物に関する。
一実施形態では、本発明は、治療において使用するための本発明の塩に関する。
一実施形態では、本発明は、アルコール依存患者におけるアルコール消費の低減で使用するための本発明の塩に関する。
図1〜8に従うX線粉末ディフラクトグラム(XRPD)は、CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られる。y軸は強度(カウント)を示し、x軸は2θ角度(°)を示す。
ナルメフェン塩のTGAおよびDSCプロファイルは図9〜16に示される。x軸は温度(℃)を示し、左側のy軸はTGA重量損失(%)を示し、右側のy軸はDSC熱流量(W/g)を示す。
ナルメフェンのアジピン酸水素塩のXRPDパターンである。 ナルメフェンのマロン酸水素塩のXRPDパターンである。 ナルメフェンのL−乳酸塩のXRPDパターンである。 ナルメフェンのフマル酸水素塩のXRPDパターンである。 ナルメフェンのコハク酸水素塩のXRPDパターンである。 ナルメフェンのベンゼンスルホン酸塩のXRPDパターンである。 ナルメフェンのマレイン酸水素塩のXRPDパターンである。 ナルメフェンのサリチル酸塩のXRPDパターンである。 ナルメフェンのアジピン酸水素塩のTGAおよびDSCサーモグラムである。 ナルメフェンのマロン酸水素塩のTGAおよびDSCサーモグラムである。 ナルメフェンのL−乳酸塩のTGAおよびDSCサーモグラムである。 ナルメフェンのフマル酸水素塩のTGAおよびDSCサーモグラムである。 ナルメフェンのコハク酸水素塩のTGAおよびDSCサーモグラムである。 ナルメフェンのベンゼンスルホン酸塩のTGAおよびDSCサーモグラムである。 ナルメフェンのマレイン酸水素塩のTGAおよびDSCサーモグラムである。 ナルメフェンのサリチル酸塩のTGAおよびDSCサーモグラムである。 [a]:アジピン酸、[b]:マロン酸、[c]:乳酸、[d]:フマル酸、[e]:コハク酸、[f]:ベンゼンスルホン酸、[g]:マレイン酸、[h]:サリチル酸の構造式の表である。
定義
本発明の文脈では、ナルメフェンの「非溶媒和物形成塩」は、種々の有機溶媒、例えば、EtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールから沈殿される場合に、通常溶媒和物を形成しない塩を示す。特に、大気圧および室温、例えば15〜30℃の間の温度範囲、例えば20〜25℃の間の温度範囲において、種々の溶媒から沈殿された塩の結晶格子の一部を溶媒分子が形成しない場合に、前記塩は非溶媒和物形成性である。「溶媒和物」は、溶媒分子が結晶格子内に取り込まれた結晶性材料を示す。本発明の文脈では、「溶媒」に言及する場合、これらは、非水溶媒、好ましくは有機溶媒に限定される。本発明に従って溶媒和物形成について評価される溶媒には、以下の:エタノール(EtOH)、メタノール(MeOH)、イソプロパノール(IPA)、酢酸エチル(EtOAc)、アセトン、アセトニトリル(ACN)、テトラヒドロフラン(THF)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールが含まれる。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「非水和物形成塩」は、水などの水溶液から沈殿される場合に水和物を形成しない塩を示す。特に、大気圧および室温、例えば15〜30℃の間の温度範囲、例えば20〜25℃の間の温度範囲において、水から沈殿された塩の結晶格子の一部を水分子が形成しない場合に、前記塩は非水和物形成性である。「水和物」は、水(HO)分子が結晶格子内に取り込まれた結晶性材料を示す。より具体的には、ナルメフェンの「非水和物形成塩」は、その任意の単離された結晶形態が、前記塩の結晶格子内に、25モル%未満の水、例えば20モル%未満の水、例えば15モル%未満の水、例えば10モル%未満の水、例えば5モル%未満の水、例えば4、3、2または1モル%未満の水を含有する、例えば、実質的に水を含有しない塩を示す。
本発明の文脈では、「水溶液」は、必須量の水を含む溶液、例えば、少なくとも50%の水、例えば少なくとも60、70、80または90%の水、例えば少なくとも95または99%の水を含む溶液、例えば、純水を含む溶液である。
本出願全体を通して、「本発明の塩」または「本発明のナルメフェン塩」は、以下の2つのカテゴリー:a)非水和物形成塩、b)非溶媒和物形成塩のうちの少なくとも1つのカテゴリーに含まれるナルメフェン塩を示す。本発明の塩は全て薬学的に許容可能な酸の酸付加塩である。
本発明の文脈では、「1:1塩」は、1当量の式[I]の化合物および0.8〜1.2当量の塩形成酸、例えば1当量の式[I]の化合物および0.9〜1.1当量の塩形成酸、例えば1当量の式[I]の化合物および0.95〜1.05当量の塩形成酸、例えば1当量の式[I]の化合物および0.98〜1.02当量の塩形成酸を含む塩を示す。一実施形態では、「1:1塩」は、1当量の式[I]の化合物および1当量の塩形成酸を含む塩を示す。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「アジピン酸水素」塩は、式[I]の化合物およびアジピン酸の1:1塩を指す。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「マロン酸水素」塩は、式[I]の化合物およびマロン酸の1:1塩を指す。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「乳酸」塩は、式[I]の化合物および乳酸の1:1塩を指す。特に、ナルメフェンの「DL−乳酸」塩は、式[I]の化合物およびDL−乳酸の1:1塩を指す。特に、ナルメフェンの「D−乳酸」塩は、式[I]の化合物およびD−乳酸の1:1塩を指す。特に、ナルメフェンの「L−乳酸」塩は、式[I]の化合物およびL−乳酸の1:1塩を指す。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「フマル酸水素」塩は、式[I]の化合物およびフマル酸の1:1塩を指す。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「コハク酸水素」塩は、式[I]の化合物およびコハク酸の1:1塩を指す。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「ベンゼンスルホン酸」塩は、式[I]の化合物およびベンゼンスルホン酸の1:1塩を指す。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「マレイン酸水素」塩は、式[I]の化合物およびマレイン酸の1:1塩を指す。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「サリチル酸」塩は、式[I]の化合物およびサリチル酸の1:1塩を指す。
本発明の文脈では、「図1に示されるXRPDによって特徴付けられるナルメフェンの特定の塩の結晶形態」のような表現は、実質的に図1に類似したXRPDを有する、すなわち、実質的にその図に例示される角度での反射を有し、本明細書中で記載されたものと同等の条件下でまたは任意の同等の方法によって測定されたXRPDパターンを示す、ナルメフェンの塩の結晶形態を意味する。
本発明の文脈では、「医薬組成物」は、固体剤形、例えば固体経口剤形、通常は錠剤またはカプセルなどの剤形を指す。「本発明の医薬組成物」は、特許請求の範囲および本記載によって包含される全ての医薬組成物を指す。
本発明の文脈では、「単位剤形」は、医薬組成物の製剤単位、例えば1つの錠剤またはカプセルを指す。
本発明の文脈では、ナルメフェンの「治療的に有効な量」は、患者に投与したときに有効な応答(すなわち、研究者、獣医、医師または他の臨床医が求める組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答)を生じさせるために十分であるナルメフェンの量/用量を意味する。「治療的に有効な量」は、特に、疾患およびその重症度、ならびに治療される患者の年齢、体重、身体状態および応答性に応じて異なり得る。さらに、ナルメフェンが1つまたは複数の他の薬理活性化合物と併用される場合、「治療的に有効な量」は異なり得る。このような場合、ナルメフェンの量は少なくなる可能性があり、例えば有効量より少なくなり得る。一実施形態では、遊離塩基形態で計算されるナルメフェンの「治療的に有効な量」は18mgである。
本発明の文脈では、「治療(treatment)」および「治療すること(treating)」は、疾患または障害などの状態と闘うための患者の管理およびケアを指す。この用語は、患者が患っている所与の状態のためのあらゆる処置、例えば、症状または合併症を軽減するため、疾患、障害または状態の進行を遅延するため、症状および合併症を軽減または緩和する、および/または疾患、障害または状態を治癒または除去するため、ならびに状態を予防するための活性化合物の投与などを含むことが意図され、ここで予防は、疾患、状態、または障害と闘うための患者の管理およびケアであると理解されるべきであり、症状または合併症の発症を予防するための活性化合物の投与を含む。本発明の1つの態様では、「治療」および「治療すること」は、予防(防止)的な処置を指す。別の態様では、「治療」および「治療すること」は、(治癒的な)処置を指す。治療される患者は、好ましくは哺乳類、特にヒトである。
「アルコール依存」という用語は当業者に周知の用語であり、精神障害の診断と統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)改訂第4版(DSM−IV−TR)に記載されている(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,4th edition text revision,American Psychiatric Publishing,2000)。本明細書で使用される場合、「アルコール依存」という用語は、同じ12か月間にアルコールに関連する生活の障害の7つの領域のうち3つ以上の存在として定義される。これらの障害には、1)耐性、2)離脱症状、3)意図したよりも大量にまたは長期間にわたってアルコールを摂取することが多いこと、4)持続的欲求、またはアルコール摂取を低減または制御する努力の失敗、5)アルコールの入手、アルコールの摂取、またはその効果からの回復に必要な活動にかなりの時間が費やされること、6)重要な社会的、職業的、または娯楽的活動がアルコール消費のために断念または低減されること、7)アルコール消費によって発生または悪化された可能性がある持続性または反復性の身体的または心理学的な問題を有することを認識しているにもかかわらずアルコール使用が継続されることが含まれる。
本発明者らは意外にも、ナルメフェンの特定の塩が水から沈殿される場合に水和物を形成しないこと、および/または例えばEtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールなどの有機溶媒から沈殿される場合に前記塩が溶媒和物を形成しないことを見出した。
本発明の非水和物形成ナルメフェン塩は、化学的製造ならびに医薬品の製造および貯蔵の両方の観点から作業が容易であるという利点を有する。例えば、高せん断混合または流動床処理による顆粒化などの特定の製剤プロセスは、ナルメフェン塩が顆粒化液中に部分的または完全に溶解され得ることを意味する。ナルメフェン塩が水和物形成性であれば、これは塩を水和形態に転換させるリスクを誘発し得る。さらに、その後の顆粒の乾燥は、水和塩形態が水を損失し、より低水和度の形態に転換され得るリスクを意味する。このような変化は処理の間に化学量論が変化され得ることを意味し、これは、規格を満たさない最終産物が得られるリスクなどの特定の欠点を有する。
水和物の形成または水和物からの水の損失のいずれかのリスクを意味する製剤プロセスは、例えば、湿式顆粒化;流動床処理;高温(例えば、60〜90℃の範囲の温度)における乾燥;水性噴霧乾燥;顆粒、ペレットまたは錠剤の水性コーティング;高温(例えば、60〜150℃の範囲の温度)における製粉である。ナルメフェンの非水和物形成塩は、化合物の製剤処理の自由度をより高くし得る、すなわち化合物のために最良の可能なプロセスを設計するための選択肢をより多くし得る。
また化学処理において、水和物形成塩を回避すると、水和物形成のリスクを伴わずに精製プロセスにおける溶媒としても沈殿のための溶媒としても水の使用が可能になるので、プロセス観点から有利であろう。
水和物形成に関して、以下のナルメフェンの塩は、室温および大気圧において純水から沈殿される場合に水和物を形成しないことが示された:アジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩。これまで知られているナルメフェンの唯一の塩であるナルメフェンのHCl塩は、水和形態または溶媒和形態においてのみ熱力学的に安定であることが文献(Brittain,H.G.,Analytical Profiles of Drug Substances and Excipients;1996,Vol.24:351−395および国際公開第2010/063292号パンフレット)から知られているので、これは予想外であった。ナルメフェン塩から水和物を形成するための試みについてのさらなる詳細は実施例6において記載される。
本発明の非水和物形ナルメフェン塩は、さらに、40℃/75%RHの貯蔵において少なくとも1週間は無水および安定性であることによって特徴付けられる。本発明の非水和物形成ナルメフェン塩は吸湿性ではなく、これらは全て90%RHにおいて1%未満の水を吸収することが注目され、これは、実施例5、表3においてDVS実験に反映される。
本発明の非溶媒和物形成ナルメフェン塩は、溶媒和物形成がないことによって結晶化プロセスのための最適な有機溶媒を選択することが可能になり、それにより精製および収率が最適化されるという化学処理に関する利点を意味する。文献(Brittain,H.G.,Analytical Profiles of Drug Substances and Excipients;1996,Vol.24:351−395)から、ナルメフェン塩酸塩はエタノールから沈殿される場合に溶媒和物を形成することが知られている。
本発明の塩の溶媒和物形成は、以下の溶媒:EtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールにおいて評価した。室温および大気圧において種々の有機溶媒から沈殿される場合に、以下の塩から溶媒和物は形成されなかった:アジピン酸水素塩、L−乳酸塩およびマレイン酸水素塩。マロン酸水素塩は、MeOHから沈殿される場合に溶媒和物を形成し、ベンゼンスルホン酸塩は、EtOHおよびTHFから沈殿される場合に溶媒和物を形成し、そしてサリチル酸塩は、IPAから沈殿される場合に溶媒和物を形成した。さらに、フマル酸水素塩およびコハク酸水素塩は、これらが2,2,2−トリフルオロエタノール(しかしながら、これは化学プロセスにおいて一般に使用される標準的な溶媒ではない)から沈殿される場合に溶媒和物を形成することが示された。本発明の特定の塩は、1つの特定の有機溶媒から沈殿される場合に溶媒和物を形成するが、前記塩は、溶媒和物形成を伴わずに種々の他の有機溶媒から沈殿させることができるので、通常は溶媒和物形成を起こす傾向がない。比較のために、塩酸塩は全ての溶媒から溶媒和物を形成することが示された。ナルメフェン塩からの溶媒和物形成についてのさらなる詳細は実施例7において記載される。
本発明の特定の塩は、水溶解度に関して付加的な利点を有する。サリチル酸塩の水溶解度は3mg塩基/mLであり、フマル酸水素塩、マレイン酸水素塩およびベンゼンスルホン酸塩の水溶解度は27〜29mg塩基/mLの範囲であり、アジピン酸水素塩の水溶解度は65mg塩基/mLである(表4を参照)。それにより、これらの5つの塩は、既知のナルメフェンの塩酸塩の水溶解度(109mg塩基/mL(未発表データ)である)よりもかなり低い水溶解度を有する。これは、水溶液からの再結晶から化合物のより良好な回収が得られるという利点を意味し、さらに、水溶解度の低い塩は溶解度のより高い特定の不純物の除去を容易にし得る。
また活性成分の水溶解度は、特定の剤形の製剤に対して直接影響を与え得るので、剤形の選択のためにも重要である。一部の患者、例えば高齢患者は錠剤の嚥下が困難なことがあり、経口ドロップ溶液は、錠剤の嚥下の必要性を回避する適切な代替手段であり得る。経口ドロップ溶液の容積を制限するために、溶液中に高濃度の活性成分を有することが必要であり、この場合もやはり化合物の高溶解度が必要とされる。ナルメフェンの乳酸塩およびコハク酸水素塩の水溶解度はそれぞれ439および424mg塩基/mLであることが分かった(表4)。これは、既知のナルメフェンの塩酸塩の水溶解度(109mg塩基/mLである)よりもかなり高い。
簡単に言うと、本発明のナルメフェン塩は以下の一般的方法によって調製することができる。ナルメフェン塩基は、IPAc(酢酸イソプロピル)またはEtOHなどの適切な溶媒中の同量の対応する酸(例えば、それぞれ、アジピン酸、マロン酸、L−乳酸、フマル酸、コハク酸、ベンゼンスルホン酸、マレイン酸およびサリチル酸)が添加される。懸濁液は少なくとも60℃まで加熱され、続いてゆっくり室温まで冷却される。沈殿した塩は単離され、任意選択で、IPA(イソプロパノール)などの適切な溶媒中で再結晶される。本発明の塩の調製についてのさらなる詳細は実施例1および2において記載される。
本発明に従うナルメフェン塩は、医薬組成物の調製において使用され得る。前記医薬組成物はさらに少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤、キャリアおよび/または希釈剤を含んでいてもよく、経口投与のための錠剤などの固体剤形であり得る。一実施形態では、本発明はこのような医薬組成物に関する。
固体医薬品の調製方法は当該技術分野において周知である。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st ed.,Lippincott Williams&Wilkins(2005)を参照されたい。錠剤などの固体調製物は、活性成分を、補助剤および/または希釈剤などの通常のキャリアと混合し、次に打錠機において混合物を圧縮することによって調製され得る。補助剤および/または希釈剤の非限定的な例としては、コーンスターチ、ラクトース、タルカム、ステアリン酸マグネシウム、ゼラチン、ラクトース、ガムなどが挙げられる。また、着色料、芳香、および防腐剤などの任意の他の適切な補助剤または添加剤が使用されてもよいが、ただし、これらは活性成分と適合性であることを条件とする。従って、本発明の医薬組成物は、通常、有効量の本発明の塩および1つまたは複数の薬学的に許容可能なキャリアを含む。
本発明のナルメフェン塩は、任意の適切な方法で、例えば経口的または非経口的に投与することができ、これらは、このような投与のための任意の適切な形態、例えば、錠剤、カプセル、粉末、シロップ、経口ドロップ溶液の形態で、あるいは注射のための溶液または分散液の形態で提供され得る。一実施形態では、医薬組成物は、治療的に有効な量の本発明のナルメフェン塩を含むであろう。
好ましくは、単位剤形における医薬組成物中の本発明のナルメフェン塩の量は、約10mg〜約100mg、例えば約10mg〜約60mg、例えば約10mg〜約40mg、または約20mgである。一実施形態では、単位剤形における医薬組成物中の本発明のナルメフェン塩の量は、18mgのナルメフェン遊離塩基に相当する。
特に、本発明のナルメフェン塩を含む医薬組成物は、アルコール依存患者におけるアルコール消費の低減のために使用され得ることが予想される。別の実施形態では、本発明のナルメフェン塩を含む組成物は、アルコール依存患者におけるアルコール消費の低減のための薬剤を製造するために使用され得る。別の実施形態では、本発明は、治療的に有効な量の本発明のナルメフェン塩を、それを必要としている患者に投与することを含む、アルコール依存の治療方法に関する。
本明細書中に引用される刊行物、特許出願、および特許を含む全ての参考文献は、本明細書中の他の場所で行われる任意の別個に提供される特定の文書の援用に関係なく、各参考文献が参照によって援用されると個々にかつ具体的に示され、そしてその全体が本明細書で説明された場合と同じ程度まで(法律で許容される最大範囲まで)、参照によってその全体が本明細書に援用される。
「a」および「an」および「the」という用語ならびに同様の指示対象の使用は、本発明の説明の文脈では、本明細書において他に記載されない限り、または文脈により明らかに否定されない限り、単数および複数の両方を包含すると解釈されるべきである。例えば、「化合物」という語句は、他に記載されない限り、本発明または特定の記載された態様の種々の「化合物」を示すと理解されるべきである。
要素に関して「含む(comprising)」、「有する(having)」、「包含する(including)」または「含有する(containing)」などの用語を用いて任意の態様または本発明の態様を本明細書中で記載することは、他に規定されない限り、または文脈により明らかに否定されない限り、その特定の要素「からなる(consists of)」、「から本質的になる(consists essentially of)」、または「を実質的に含む(substantially comprises)」同様の態様または本発明の態様に対する支持を提供することが意図される(例えば、特定の要素を含むと本明細書に記載される組成物は、他に規定されない限り、または文脈により明らかに否定されない限り、その要素からなる組成物も記載すると理解されるべきである)。
本明細書で言及される本発明の種々の態様、実施形態、実装および特徴が、別個にあるいは任意の組み合わせで特許請求され得ることは理解されるべきである。
本発明に従う実施形態
以下において、本発明の実施形態が開示される。第1の実施形態はE1で示され、第2の実施形態はE2で示され、以下同様である。
E1.式[I]
の化合物の塩であって、前記塩は、以下の2つのカテゴリー:
a)非水和物形成塩、
b)非溶媒和物形成塩
のうちの少なくとも1つのカテゴリーに含まれる。
E2.前記塩が固体形態である、実施形態1に従う塩。
E3.前記塩が結晶性である、実施形態1〜2のいずれかに従う塩。
E4.前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、乳酸塩、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩から選択される、実施形態1〜3のいずれかに従う塩。
E5.前記塩が非水和物形成塩である、実施形態1〜3のいずれかに従う塩。
E6.前記塩の結晶格子内に30モル%未満の水が存在している、実施形態5に従う塩。
E7.前記塩の結晶格子内に25モル%未満の水、例えば20モル%未満の水、例えば15モル%未満の水、例えば10モル%未満の水、例えば5モル%未満の水、例えば4、3、2または1モル%未満の水が存在している、実施形態6に従う塩。
E8.前記塩の結晶格子内に実質的に水が存在しない、実施形態5〜7のいずれかに従う塩。
E9.前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、フマル酸水素塩およびコハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩から選択される、実施形態5〜8のいずれかに従う塩。
E10.前記塩が非溶媒和物形成塩である、実施形態1〜3のいずれかに従う塩。
E11.前記塩が、EtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールから選択される溶媒のいずれかから沈殿される場合に溶媒和物を形成しない、実施形態10に従う塩。
E12.塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、乳酸塩およびマレイン酸水素塩から選択される、実施形態10〜11のいずれかに従う塩。
E13.EtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールから選択される溶媒の1つから沈殿される場合の前記塩が、前記溶媒の1つまたは2つから溶媒和物のみを形成する、実施形態1〜3のいずれかに従う塩。
E14.前記塩が、ナルメフェンのマロン酸水素塩、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩およびサリチル酸塩から選択される、実施形態13に従う塩。
E15.前記塩が、EtOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールから選択される溶媒のいずれかから沈殿される場合に溶媒和物を形成しない、実施形態11または13のいずれかに従う塩。
E16.前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、乳酸塩、マレイン酸水素塩およびマロン酸水素塩から選択される、実施形態15に従う塩。
E17.前記塩が、EtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBKおよびトルエンから選択される溶媒のいずれかから沈殿される場合に溶媒和物を形成しない、実施形態11または13のいずれかに従う塩。
E18.前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、乳酸塩、マレイン酸水素塩、フマル酸水素塩およびコハク酸水素塩から選択される、実施形態17に従う塩。
E19.前記塩が、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールから選択される溶媒のいずれかから沈殿される場合に溶媒和物を形成しない、実施形態11または13のいずれかに従う塩。
E20.前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、乳酸塩、マレイン酸水素塩、およびベンゼンスルホン酸塩から選択される、実施形態19に従う塩。
E21.前記塩が、EtOH、MeOH、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールから選択される溶媒のいずれかから沈殿される場合に溶媒和物を形成しない、実施形態11または13のいずれかに従う塩。
E22.前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、乳酸塩、マレイン酸水素塩、およびサリチル酸塩から選択される、実施形態21に従う塩。
E23.前記塩が、非水和物形成塩および非溶媒和物形成塩の両方である、実施形態1〜8および10〜11のいずれかに従う塩。
E24.前記塩が式[I]の化合物のアジピン酸水素塩である、実施形態1〜12および15〜23のいずれかに従う塩。
E25.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:7.66、11.40、12.92、14.90、15.63、16.21、18.22、18.64、20.48および21.18°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態24に従う塩。
E26.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:7.66、11.40、12.92、14.90および16.21°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態25に従う塩。
E27.結晶形態が、図1に示されるような、CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDによって特徴付けられる、実施形態24〜26のいずれかに従う塩。
E28.結晶形態が、約179℃で開始する吸熱を示すDSCトレースを有することによって特徴付けられる、実施形態24〜27のいずれかに従う塩。
E29.前記塩が、式[I]の化合物のマロン酸水素塩である、実施形態1〜9および13〜16のいずれかに従う塩。
E30.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:10.48、10.74、11.31、11.92、12.14、14.40、15.43、15.61、16.63および21.03°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態29に従う塩。
E31.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:10.48、10.74、11.31、11.92および12.14°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態30に従う塩。
E32.結晶形態が、図2に示されるような、CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDによって特徴付けられる、実施形態29〜31のいずれかに従う塩。
E33.結晶形態が、約191℃で開始する吸熱(分解)を示すDSCトレースを有することによって特徴付けられる、実施形態29〜32のいずれかに従う塩。
E34.前記塩が式[I]の化合物の乳酸塩である、実施形態1〜4、10〜12および15〜22のいずれかに従う塩。
E35.前記塩が式[I]の化合物のDL−乳酸塩である、実施形態34に従う塩。
E36.前記塩が式[I]の化合物のD−乳酸塩である、実施形態34に従う塩。
E37.前記塩が式[I]の化合物のL−乳酸塩である、実施形態34に従う塩。
E38.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:10.41、11.16、11.80、12.46、15.23、15.85、16.64、19.23、19.71および20.11°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態37に従う塩。
E39.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:10.41、11.16、11.80、12.46および15.85°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態38に従う塩。
E40.結晶形態が、図3に示されるような、CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDによって特徴付けられる、実施形態37〜39のいずれかに従う塩。
E41.結晶形態が、約183℃で開始する吸熱(分解)を示すDSCトレースを有することによって特徴付けられる、実施形態37〜40のいずれかに従う塩。
E42.前記塩が式[I]の化合物のフマル酸水素塩である、実施形態1〜9、13〜14および17〜18のいずれかに従う塩。
E43.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:8.00、10.90、13.04、13.70、14.90、16.95、17.68、18.34、18.85および20.77°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態42に従う塩。
E44.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:8.00、10.90、13.04、13.70および14.90°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態43に従う塩。
E45.結晶形態が、図4に示されるような、CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDによって特徴付けられる、実施形態42〜44のいずれかに従う塩。
E46.結晶形態が、約254℃で開始する吸熱(分解)を示すDSCトレースを有することによって特徴付けられる、実施形態42〜45のいずれかに従う塩。
E47.前記塩が式[I]の化合物のコハク酸水素塩である、実施形態1〜9、13〜14および17〜18のいずれかに従う塩。
E48.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:8.03、10.72、10.90、11.52、13.00、13.70、14.79、16.86、17.72および18.26°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態47に従う塩。
E49.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:8.03、10.90、13.00、13.70および14.79°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態48に従う塩。
E50.結晶形態が、図5に示されるような、CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDによって特徴付けられる、実施形態47〜49のいずれかに従う塩。
E51.結晶形態が、約188℃で開始する吸熱を示すDSCトレースを有することによって特徴付けられる、実施形態47〜50のいずれかに従う塩。
E52.前記塩が式[I]の化合物のベンゼンスルホン酸塩である、実施形態1〜9、13〜14および19〜20のいずれかに従う塩。
E53.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:7.07、10.77、13.42、13.62、14.98、16.34、17.06、17.79、19.64および20.39°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態52に従う塩。
E54.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:.7.07、10.77、13.42、13.62、14.98および16.34°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態53に従う塩。
E55.結晶形態が、図6に示されるような、CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDによって特徴付けられる、実施形態52〜54のいずれかに従う塩。
E56.結晶形態が、約222℃で開始する吸熱を示すDSCトレースを有することによって特徴付けられる、実施形態52〜55のいずれかに従う塩。
E57.前記塩が式[I]の化合物のマレイン酸水素塩である、実施形態1〜12および15〜23のいずれかに従う塩。
E58.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:7.64、10.59、11.03、11.81、12.94、14.92、15.32、15.92、16.13および16.86°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態57に従う塩。
E59.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:7.64、10.59、12.94、14.92および15.32°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態58に従う塩。
E60.結晶形態が、図7に示されるような、CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDによって特徴付けられる、実施形態57〜59のいずれかに従う塩。
E61.結晶形態が、約213℃で開始する吸熱(分解)を示すDSCトレースを有することによって特徴付けられる、実施形態57〜60のいずれかに従う塩。
E62.前記塩が式[I]の化合物のサリチル酸塩である、実施形態1〜9、13〜14および21〜22のいずれかに従う塩。
E63.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:8.44、9.78、11.08、12.16、13.21、14.40、16.24、16.71、17.43および19.62°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態62に従う塩。
E64.CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDが以下の2θ角度:8.44、9.78、11.08、12.16および13.21°におけるピークを示すことによって結晶形態が特徴付けられる、実施形態63に従う塩。
E65.結晶形態が、図8に示されるような、CuKα1放射(λ=1.5406Å)を用いて得られるXRPDによって特徴付けられる、実施形態62〜64のいずれかに従う塩。
E66.結晶形態が、約196℃で開始する吸熱を示すDSCトレースを有することによって特徴付けられる、実施形態62〜65のいずれかに従う塩。
E67.実施形態1〜66いずれかに従う塩を含む医薬組成物。
E68.前記組成物が、湿式顆粒化、流動床処理、高温(例えば、室温よりも高い温度)における乾燥、水性噴霧乾燥、顆粒、ペレットまたは錠剤の水性コーティング、高温における製粉から選択されるプロセスステップの1つまたは複数を含むプロセスによって製造されることを特徴とする、実施形態67に従う医薬組成物。
E69.薬剤として使用するための、実施形態1〜66のいずれかに従う塩。
E70.治療において使用するための、実施形態1〜66のいずれかに従う塩。
E71.アルコール依存患者におけるアルコール消費の低減で使用するための、実施形態1〜66のいずれかに従う塩または実施形態67〜68のいずれかに従う医薬組成物。
E72.アルコール依存患者におけるアルコール消費の低減のための方法であって、本方法は、治療的に有効な量の実施形態1〜66いずれかに従う塩の前記患者への投与を含む。
本発明は、以下の非限定的な実施例によって説明されるであろう。
実施例1:ナルメフェンのアジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、乳酸塩、フマル酸水素塩およびコハク酸水素塩の調製
ナルメフェン塩基(5.5g)に、IPAc(125mLの酢酸イソプロピル)中の1モル当量の対応する酸(それぞれ、アジピン酸、マロン酸、L−乳酸、フマル酸またはコハク酸)を添加した。懸濁液を少なくとも60℃に加熱し(完全には溶解されない)、続いてゆっくり室温まで冷却させた。
XRPDに見られるように、ナルメフェンマロン酸水素塩の第1のバッチは過剰の遊離塩基を含有し、ナルメフェンフマル酸水素塩の第1のバッチは過剰のフマル酸を含有した。次に、これらの2つのバッチをIPA中で再結晶させた。
実施例2:ナルメフェンのベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩の調製
ベンゼンスルホン酸塩:25mLのEtOH中のナルメフェン遊離塩基(5.0g)および1モル当量のベンゼンスルホン酸の混合物を加熱還流させ、すべてを溶解させた。混合物をゆっくり室温まで冷却させた。1時間後に沈殿が生じなかったので、小管内の総量1mLの溶液中に数滴のIPAcを添加することによって種材料を得た。これは沈殿物を生じ、次にこの沈殿物を反応混合物に添加し、その後の再結晶がもたらされた。混合物を室温で2〜3時間攪拌した。得られた塩をろ過により単離し、少量のエタノールで洗浄し、真空下、50℃で一晩乾燥させた。得られた塩は溶媒和物であった。続いてこれを数時間攪拌しながら水中に懸濁させ、次にろ過し、真空下で乾燥させた。この沈殿物は無溶媒であることが分かった。
マレイン酸塩およびサリチル酸塩:酢酸イソプロピル(50mL)中のナルメフェン遊離塩基(5.0g)および1モル当量の対応する酸(マレイン酸またはサリチル酸)の混合物を加熱還流させ、次にゆっくり室温まで冷却させた。沈殿が生じ、混合物を室温で2〜3時間攪拌した。沈殿物をろ過により単離し、少量の酢酸イソプロピルで洗浄し、真空下、50℃で一晩乾燥させた。マレイン酸水素塩はXRPDにおいていくらか余分な反射を示し、DSCにおいて余分な吸熱を示した。水中でスリラー化した後(水中の溶解度を決定するため)、これらの余分な反射/吸熱は消失した。
実施例3:XRPDキャラクタリゼーション
CuKα1放射を用いるPANalytical X’Pert PRO X線回折計においてx線粉末ディフラクトグラムを測定した。X’celerator検出器を用いて、反射モードにおいて2〜40°の2θ範囲でサンプルを測定した。アジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、L−乳酸塩、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩、およびサリチル酸塩のXRPDパターンは図1〜8に示され、特徴的な主ピークは以下の表1に記載される。
実施例4:熱分析
5℃/分で較正された機器TA−Instruments DSC−Q2000を用いて示差走査熱量測定(DSC)測定を実施し、融点を開始値として得る。窒素流下、フタにピンホールのあるクローズドパン内で約2mgのサンプルを5℃/分で加熱する。
TA−instruments TGA−Q500を用いて熱重量分析(TGA)を実施する。窒素流下、オープンパン内で1〜10mgのサンプルを10°/分で加熱する。
アジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、L−乳酸塩、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩のTGAおよびDSCサーモグラムは図9〜16に示され、DSCデータは以下の表2に示される。
実施例5:DVS実験
相対湿度を30〜40%RHから90〜95%RHまで10%RHずつ変化させ、SMS DVS advantage 01を用いて、動的蒸気吸着実験を実施した。データは以下の表3に示される。
実施例6:水溶解度の決定および水和物を形成するための試み
室温(23℃±2°)の一定温度で密封容器内の純水中の過剰量の8つのナルメフェン塩を振とうさせることによって、アジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、L−乳酸、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩の熱力学的溶解度を測定した。平衡が得られたら、サンプルを取り出し、固体をろ過または遠心分離で除去し、透明なろ液/上澄みを希釈して、HPLCにより分析した。コハク酸水素塩およびL−乳酸による実験は、最初の決定で完全な溶解をもたらした。これらの溶液を水の蒸発のために放置し、油がもたらされた。続いて、より大量の固体を用いてこれらの実験を繰り返した。L−乳酸を除いて、全ての沈殿物は初期化合物と同一であり、従って水和物は形成されなかった。L−乳酸は、初期化合物とは異なるXRPDを有する沈殿物をもたらし、TGAは135℃までに4.0%の重量損失を示し、これは一水和物に相当する。
ナルメフェン塩の水溶解度は表4に記載される。全ての溶解度はナルメフェン遊離塩基の相対溶解度に規格化されている。
実施例7:有機溶媒中の溶解度の決定および溶媒和物を形成するための試み
以下の有機溶媒:EtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノール中のアジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、L−乳酸、フマル酸水素塩およびコハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩の溶解度を決定した。完全な溶解を得る目的で懸濁液を加熱し、次に室温まで冷却し、平衡が達成されるように放置した。透明な上澄みを希釈し、HPLCにより分析した。全ての沈殿物をXRPDにより分析した。MeOH中のマロン酸水素塩、EtOHおよびTHF中のベンゼンスルホン酸塩、2,2,2−トリフルオロエタノール中のフマル酸水素塩およびコハク酸水素塩、ならびにIPA中のサリチル酸塩を除いて、全ての沈殿物は初期材料と同一の結晶形態であり、従って溶媒和物は形成されなかった。
比較のために、ナルメフェン塩酸塩からの溶媒和物の形成も調査した。塩酸塩は、有機溶媒(EtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノール)全てから溶媒和物を形成することが示された。有機溶媒中のナルメフェン塩の溶解度は表5に記載される。全ての溶解度はナルメフェン遊離塩基の相対溶解度に規格化されている。
実施例6および7に従う溶解度サンプルのHPLC分析は、移動相として25mMのリン酸緩衝液pH6.0/MeOH50/50、および230nmにおけるUV検出を用いて、X−bridge C−18カラムにおいて実施した。
また、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の態様として以下も包含し得る。
(1)式[I]
の化合物の塩であって、以下の2つのカテゴリー:
a)非水和物形成塩、
b)非溶媒和物形成塩
のうちの少なくとも1つのカテゴリーに含まれる塩。
(2)前記塩が固体形態である、上記(1)に記載の塩。
(3)前記塩が結晶性である、上記(1)または(2)に記載の塩。
(4)前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、乳酸塩、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩から選択される、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の塩。
(5)前記塩が非水和物形成塩である、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の塩。
(6)前記塩の結晶格子内に30モル%未満の水が存在している、上記(5に記載の塩。
(7)前記塩の結晶格子内に25モル%未満の水、例えば20モル%未満の水、例えば15モル%未満の水、例えば10モル%未満の水、例えば5モル%未満の水、例えば4、3、2または1モル%未満の水が存在している、上記(6)に記載の塩。
(8)前記塩が非溶媒和物形成塩である、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の塩。
(9)前記塩が、EtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールから選択される溶媒のいずれかから沈殿される場合に溶媒和物を形成しない、上記(8)に記載の塩。
(10)EtOH、MeOH、IPA、EtOAc、アセトン、ACN、THF、MIBK、トルエンおよび2,2,2−トリフルオロエタノールから選択される溶媒の1つから沈殿される場合の前記塩が、前記溶媒の1つまたは2つから溶媒和物のみを形成する、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の塩。
(11)前記塩が、非水和物形成塩および非溶媒和物形成塩の両方である、上記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の塩。
(12)上記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の塩を含む医薬組成物。
(13)前記組成物が、湿式顆粒化、流動床処理、高温(例えば、室温よりも高い温度)における乾燥、水性噴霧乾燥、顆粒、ペレットまたは錠剤の水性コーティング、高温における製粉から選択されるプロセスステップの1つまたは複数を含むプロセスによって製造されることを特徴とする、上記(12)に記載の医薬組成物。
(14)治療において使用するための、上記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の塩。
(15)アルコール依存患者におけるアルコール消費の低減で使用するための、上記(1〜11のいずれか一項に記載の塩または上記(12)〜(13)のいずれか一項に記載の医薬組成物。



Claims (15)

  1. 式[I]
    の化合物の塩であって、
    前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、乳酸塩、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩から選択される、塩。
  2. 前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩、マロン酸水素塩、フマル酸水素塩、コハク酸水素塩、ベンゼンスルホン酸塩、マレイン酸水素塩およびサリチル酸塩から選択される、請求項1に記載の塩。
  3. 前記塩が、式[I]の化合物のアジピン酸水素塩である、請求項1または2に記載の塩。
  4. 前記塩が、式[I]の化合物のマロン酸水素塩である、請求項1または2に記載の塩。
  5. 前記塩が、式[I]の化合物のフマル酸水素塩である、請求項1または2に記載の塩。
  6. 前記塩が、式[I]の化合物のコハク酸水素塩である、請求項1または2に記載の塩。
  7. 前記塩が、式[I]の化合物のベンゼンスルホン酸塩である、請求項1または2に記載の塩。
  8. 前記塩が、式[I]の化合物のマレイン酸水素塩である、請求項1または2に記載の塩。
  9. 前記塩が、式[I]の化合物のサリチル酸塩である、請求項1または2に記載の塩。
  10. 前記塩が、式[I]の化合物の乳酸塩である、請求項1に記載の塩。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の塩を含む医薬組成物。
  12. 前記組成物が、湿式顆粒化、流動床処理、高温における乾燥、水性噴霧乾燥、顆粒、ペレットまたは錠剤の水性コーティング、高温における製粉から選択されるプロセスステップの1つまたは複数を含むプロセスによって製造されることを特徴とする、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 治療において使用するための、請求項11および12のいずれか一項に記載の医薬組成物
  14. アルコール依存患者におけるアルコール消費の低減で使用するための、請求項11〜13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  15. 前記高温が、室温よりも高い温度である、請求項12に記載の医薬組成物。
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