JP6490978B2 - 水処理方法 - Google Patents
水処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6490978B2 JP6490978B2 JP2015029244A JP2015029244A JP6490978B2 JP 6490978 B2 JP6490978 B2 JP 6490978B2 JP 2015029244 A JP2015029244 A JP 2015029244A JP 2015029244 A JP2015029244 A JP 2015029244A JP 6490978 B2 JP6490978 B2 JP 6490978B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- ozone
- water
- treated
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Physical Water Treatments (AREA)
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Description
また、水資源の確保の観点から排水の再利用に向けた検討が進むなか、脱塩を含む処理システム全体の中で油、SSの除去は前段処理として後段への影響が大きいことから注目されている。
特に、海洋海底や陸上において原油やメタンガス等を採取する際に同伴して取り出される多量の「随伴水」は、「規制物質の投棄・排出の禁止、通報義務、その手続き等について規定するための国際条約とその議定書(正式名称は1973年の船舶による汚染の防止のための国際条約に関する1978年の議定書(海洋汚染防止条約もしくはマルポール73/78条約と呼ばれる))」に規定されている、油分などの物質が含まれているため、簡便で安価に処理することが求められている。さらに近年では再利用、高度処理が注目されている。
また、乳化オイルの場合は、溶解オイルと同様に酸化剤の添加で分解除去することができるが、不溶状態で分離していることから、分解に要する酸化剤の量は溶解オイルより大幅に多くなる上、反応に長時間を必要とし、完全に分解できないこともある。そこで、凝集法や乳化オイル破壊法が提案されている。
凝集法は、凝固剤や凝集剤を被処理水に添加して、遠心分離機等で油分と水分とを分離する方法であり、乳化オイル破壊法は油性の被処理水に乳化破壊剤を添加して油分を分離する方法である。さらに、これら凝集法や乳化オイル破壊法に加えて、上記した吸着法が併用されることもある。
また、随伴水には、上述した油分の他、硫化物、浮遊物(SS)、有害金属類、菌体微生物類が含まれている場合が考えられる。これら複数の処理対象物質を含む膨大な水量の随伴水を処理するためには、従来は複雑な処理システムが必要となる上、複数の薬剤の準備と大量の廃棄物の取り扱いが必要となり、設備費用や運転費用の増加が避けられなかった。
この処理方法は、原油または天然ガスの産出に伴って取り出され、処理対象物質として少なくとも油分を含む随伴水の処理方法であり、オゾン含有ガスからなるマイクロナノバブルを随伴水に導入して乳化オイルを凝集させる凝集工程と、凝集した乳化オイルをスカムとして浮上分離させて浄化水を得る浮上分離工程とからなる処理方法であり、薬剤の使用やそれに伴う廃棄物の発生を抑えながら大量の随伴水を簡便に処理することが可能となる。
また、オゾン処理することによって、乳化オイルの処理だけでなく、随伴水に油分に加えて含まれ得る硫化物、浮遊物(SS)、有害金属類、菌体微生物類等を処理することができる。
そこで、本発明者が鋭意研究したところ、油分等をオゾンで凝集させて分離する方法では、そのオゾン投入量を、被処理水濃度、被処理水量、被処理水中の油分やSSの濃度によって変動させ、オゾン製造装置、排オゾン処理装置の適正で安価な運転を達成する際において、導入するオゾン濃度が重要であることを見出した。
すなわち、導入するオゾン濃度が30g/m3N以上であることが必要であることが分かった。
オゾン濃度が30g/m3N未満と低い場合には、浮上分離の除去速度が急激に低下して、オゾンを量的に十分な量で導入しても、オゾン導入の効果が殆どなく除去率が向上せず、単なる空気、酸素などのマイクロバブルによる浮上分離特性と同じであることが分かった。
一方、オゾン濃度が30g/m3N以上ではオゾン効果が発現して、処理60分以内で除去率80%以上を達成でき、かつ処理水中の油分濃度は10mg/L以下になることが分かった。
さらに、被処理水中に油分と一緒に含まれるSSもオゾン効果を発揮して向上することが分かった。その場合でもオゾン濃度は30g/m3N以上であることが重要であることが分かった。
導入するオゾン含有ガスのオゾン濃度が30g/m3N以上であることを特徴とする。
なお、オゾン濃度は自己分解が起こることから、高濃度のオゾンガスを工業的に得ることが困難で、現状では150g/m3N程度、高くても200g/m3Nが限界であると言われている。よって、本発明では、オゾン濃度は30g/m3N〜200g/m3Nが好適である。
そこで、本発明の前記構成において、前記オゾン含有ガス中のオゾン量をGO(g/h)、前記被処理水中の油分量をGY(g/h)とすると、
GO/GY=0.05〜3.0 となるようにオゾン量を制御することが好ましく、さらに、GO/GY=0.1〜2.5 となるようにオゾン量を制御することがより好ましい。
具体的には、油分濃度が500mg/L以下の被処理水をオゾン濃度30g/m3N以上、GO/GY=0.05〜3.0の範囲で処理すれば、油分除去率80%以上、かつ排気中のオゾン濃度を50mg/L以下で処理できる。
前記一定時間としては、例えば30〜120分間とすることが好ましい。
また、凝集工程に供給される前記被処理水の油分の多くが乳化オイルである場合には一定時間放置することなく前記被処理水の油分を測定することもできる。たとえば、油分分離工程で油分分離が十分な性能を有する前記API、CPI、スキムタンクを単独もしくは組み合わせて採用してフリーオイルをほとんど除去した場合などである。
一般的には浮遊物は組成、比重等から浮上分離ではなく沈降分離するものと考えられ、浮上分離効果は小さいと考えられているが、オゾンを含むマイクロナノバブルによって十分に高い性能で除去できることが分かった。除去できる理由は不明であるが、油分を含む被処理水中の浮遊物はその多くにオイルが付着していること、凝集の核になることから、オゾン導入によって除去率が大幅に向上すると考えられる。
このような構成によれば、広範囲な排水(被処理水)において被処理物質となる油分、浮遊物を同時に除去することができる。
この排水処理方法は、例えば海洋海底や陸上において原油や天然ガス等を採取する際に同伴して取り出される「随伴水」を処理する方法であり、図1に示すように、原水としての随伴水(被処理水)から砂やフリーオイルなどを除去するために必要に応じて行う油分分離工程1と、油分分離工程1で処理した随伴水にオゾン含有ガスからなるマイクロナノバブルを導入して乳化オイルを凝集させる凝集工程2と、凝集した乳化オイルをスカムとして浮上分離させて浄化水を得る浮上分離工程3とからなる。浮上分離工程3で得た浄化水は、さらに必要に応じて油分等の含有物が高除去率まで取り除かれた後、海域に放流されるかもしくは井戸に圧入される。
油分分離工程1は、オゾンを利用して処理を行う凝集工程2の前に行うことが好ましい。その理由は、フリーオイルが含まれていることにより生じる後段の負荷を効果的に低減することができるからである。具体的には、フリーオイルを除去することによって、後段の凝集工程2におけるオゾンの消費量を削減することができる。
またマイクロバブル発生させる旋回流ノズル、エジェクターノズル、ポンプ、加圧タンクなどを備えたマイクロバブル発生器4からオゾン含有ガスからなるマイクロナノバブルが凝集工程2に供給され、マイクロバブル発生器4にはオゾン発生器5からオゾン含有ガスが供給される。なお、オゾン発生器5には酸素または空気が供給され、当該オゾン発生器5によってオゾン含有ガスを発生させる。
凝集工程2において、オゾン含有ガスからなるマイクロナノバブルを随伴水に気液接触させる際、接触時間は2〜60分の範囲内にあることが好ましい。この範囲内であれば、乳化オイルを構成する微細なオイル滴の表面の酸化と、それらオイル滴の凝集および固化とを十分に進行させて、後述する浮上分離を完結させることが可能となる。
随伴水の処理では、原水としての随伴水の水量、油分濃度、ガス中のオゾン濃度、後述するマイクロナノバブルを含んだバブル含有水中のマイクロナノバブル濃度等の条件が、時間の経過とともに異なったり運転の影響を受けて変動したりすることがあるため、オゾン含有ガスからなるマイクロナノバブルの供給量を調整して対処することが考えられる。
これはオゾン処理実験を行ったところ、オゾン濃度が30g/m3N未満と低い場合にはオゾン導入の効果が殆どなく、単なる酸素のマイクロバブルによる浮上分離特性と同じである一方、オゾン濃度が30g/m3N以上ではオゾン効果が発現して、処理60分以内で油分の除去率80%以上を達成でき、かつ処理水中の油分濃度は10mg/L以下になることが分かったからである。
なお、マイクロナノバブルの気泡径の分布はマイクロバブル発生器によって概ね定まり、一般に1nm〜50μm程度である。
GO/GY=0.05〜3.0、好ましくは、0.1〜2.5となるようにオゾン量を制御する。
これは、オゾン処理実験を行ったところ、さらに、オゾンの使用効率を高く維持し、排オゾンの後処理を無くす、もしくは大幅に削減するため、排オゾン濃度50ppm以下を考慮して、マイクロナノバブル中のオゾン量と被処理水中の油分量との比率、オゾン(g/h)/油分(g/h)が0.05〜3.0、好ましくは0.1〜2.5の範囲でオゾン量が好適であることが分かったからである。
以下に前記オゾン処理実験について説明する。
(実験例1)
ガスボンベからの酸素ガス(流量0.5〜2.0L/min)を用いてオゾン発生器(エコデザイン(株)製ED−OG−S1型)にてオゾン(濃度18〜73g/m3N)を発生させて、そのガスを浮上分離槽の液とともにマイクロバブル製造器((株)アスプ製AS−K3型)に導きマイクロナノバブルを発生させた。
そのマイクロナノバブルを含む液全量を模擬水(液量25L。組成は下に記載)の液深さ30cmのところに導入して処理試験を行った(バッチ処理)。
浮上したスカムはフォーミング相上部を液溜まり付き板状スクレーパーにて数回掻き取って分離除去した。サンプリングはガス導入後60分、120分に液槽中段下の深さの液をサンプルして分析を行った。
なお、模擬水はNaCL 1wt%水にA重油とB重油の混合油を油分濃度が所定値になるよう添加して6時間以上のポンプ循環撹拌をして調製し、さらに試験前に1時間ポンプ循環撹拌をしたのち1時間静置して浮上した油を取り除いた水を模擬水として処理試験に供した。
(模擬水)
油分:50〜360mg/L (n−ヘキサン抽出物)
NaCL 1wt%水
その結果を表1に示す。
(1)オゾン濃度30g/m3N以上では60分処理で除去率80%以上、かつ被処理水の油分濃度が500mg/L以下であれば処理後は油分10ppm以下が可能となる。
オゾン濃度30g/m3N未満になると、除去率は急激に低下して60%以下(60分処理)となり、かつ処理後の油分20ppm以上となり、比較例の酸素マイクロバブルでの除去率と同程度となり、オゾン濃度30g/m3N未満ではオゾン導入の効果は殆ど無い。
(2)オゾン濃度30g/m3N以上であれば、処理時間を延ばしてオゾン導入量を増やせば除去率は向上する。
(3)被処理水中の油分濃度が500mg/L以下でオゾン濃度30g/m3N以上であって、マイクロナノバブル中のオゾン量と被処理水中の油分量との比率、オゾン(g/h)/油分(g/h)が0.05〜3.0、好ましくは0.1〜2.5の範囲で処理後排水中の油分濃度を計測してオゾン導入量を制御すれば、処理後排水中の油分濃度を10mg/L以下に、かつ排気中のオゾン濃度を50mg/L以下にできる。排気中のオゾン濃度が50mg/L以下であればオゾンの使用効率が向上してオゾン生成費用が削減可能となり、さらに排気中のオゾン除去設備を小型化、運転費を低減できる。
前記オゾン処理実験について説明する。
前記実施例1の模擬水(油分 約100 mg/L)に浮遊物(粒径5μ)60〜140g/Lを添加したこと以外は、実験例1と同様の試験を実施した。浮遊物の除去結果を表2に示す。
(1)オゾン濃度30g/m3N以上では60分処理でSS除去率60%以上、かつ被処理水のSS濃度が100mg/L以下であれば処理後はSS30mg/L以下が期待できる。
オゾン濃度30g/m3N未満になると、除去率は急激に低下してSS除去率40%以下(60分処理)となり、比較例の酸素マイクロバブルでの除去率と同程度となり、オゾン濃度30g/m3N未満ではオゾン導入の効果は殆ど無くなる。
(2)オゾン濃度30g/m3N以上であれば、処理時間を延ばすことによってSS除去率は向上する。オゾン濃度30g/m3N未満では処理時間を延ばしても(オゾン導入量を増やしても)殆ど向上しない。
浮上したスカムはフォーミング相上部を液溜まり付き板状スクレーパーにて掻き取って分離除去した。サンプリングはガス導入後60分、120分に液槽中段下の深さの液をサンプルして分析を行った。
なお、模擬水はNaCL 1wt%水にA重油とB重油の混合油を油分濃度が所定値になるよう添加して、さらに浮遊物(粒径5μ)を添加して6時間ポンプ循環撹拌して調製して保管した。さらに、試験前には1時間ポンプ循環撹拌をしたのち1時間静置して浮上した油を取り除いた水を模擬水として処理試験に供した。
(模擬水)
油分 50〜96 mg/L (n−ヘキサン抽出物)
浮遊物(粒径5μ)60〜100mg/L
NaCL 1wt%水
その結果を表3に示す。
(1)油分除去性能としては、オゾンを含まないため凝集が殆ど進行せず、そのため浮上が不十分で、除去率が低かった。油分除去性能は、処理60分では油分除去率60%以下、かつ処理後の濃度は20ppm以上(20〜55ppm)である。
(2)SS(浮遊物)除去性能は処理60分では除去率35%以下である。
(3)油分、SSとも除去率は処理時間を延ばしても殆ど向上しなかった。酸素のマイクロバブルで除去できる油分、SSは処理60分以内で除去が完了する。
随伴水等の被処理水の上述したような3種類の油分(フリーオイル、乳化オイル、溶解オイル)は、被処理水を静置(放置)すると、静置時間ごとに概ね分離できる。静置時間30分以内ではごく容易に浮上分離できるもの(フリーオイル)、その後は浮上する油分は時間とともに減少するが、一部の油分(乳化オイルの一部)は静置時間30〜120分でも徐々に浮上する。静置時間120〜360分では容易に浮上せず、浮上する量が大幅に減少する。静置時間360〜1440分ではごくわずか浮上する油分もあるがその量は極めて少ない。
このように、被処理水を一定時間(例えば30〜120分間)放置すると、被処理水中に含まれる油分の一部が容易に浮上分離し、残りの油分は浮上せず被処理水中に残存するので、浮上分離後の被処理水の下方液相中の油分濃度を測定し、オゾンを含むガスのオゾン量を制御することによって、オゾンを最適な量で使用することができるため、上述したように、本実施の形態では、凝集槽(オゾン反応槽)に供給される被処理水である随伴水を、一定時間、例えば30〜120分間放置した後、被処理水の下方液相中の油分濃度を測定し、オゾンを含むガスのオゾン量を制御する。
このようにすれば、被処理水中の油分濃度、処理水量が変動しても、その油分濃度および処理水量を測定して、その油分濃度と処理水量とから被処理水中の油分量を求めて、導入するオゾン量を決定することで、変動に追従してオゾンをより最適な量で使用することができる。
さらに、前記導入するオゾン量の制御は、オゾン濃度が30g/m3Nを下回らない範囲で濃度を一定制御し、発生するオゾン含有ガスの流量を変化させてオゾン量を制御する。もしくは発生するオゾン含有ガスの流量を一定制御しながら、オゾン濃度が30g/m3Nを下回らない範囲でオゾン濃度を制御してオゾン発生器5の消費電力が低下するよう、オゾン発生器5への供給ガス量、電圧を制御する。
また、凝集槽の大きさを適切なサイズとするため液滞留時間を確定し、その上で随伴水の性状、採用するマイクロバブル発生器のタイプやそれに供給するガスの種類(空気か酸素か)、浄化水におけるCODの挙動、凝集槽から排出される排気ガス中のオゾン濃度等を考慮して、凝集槽に流入するオゾン含有ガスの供給量やそのオゾン濃度を適宜選定する。
前記散気管にはマイクロバブル発生器6からオゾン含有ガスからなるマイクロナノバブルまたは酸素や空気を含有したガスからなるマイクロナノバブルが供給される。
また、浮上分離槽へのバブル供給を停止することもできる。浮上速度は遅くなるが、凝集したオイルを浮上させる。これによって、マイクロバブル製造に要する電力、さらにはオゾン製造の消費電力を削減できる。被処理水量が少ない場合や油分濃度が小さい場合に効果的となる。
また、浮上分離工程3の浮上分離槽には、排水によっては浮上させるためのバブルを新規に導入しなくてもよい。これは浮上分離槽に凝集工程2から流入する被処理排水にはバブルが残留しており静置することでオイルが浮上するためである。
実施例2の処理液丸1、丸6、丸7を常温にて緩速攪拌しながら7日間放置(空気開放)した。そして、1日および5日経過の処理液についてバイオ系生物の発生の有無(細胞膜染色法(蛍光色素))を確認した。その結果、バイオ系生物の発生は認められなかった。
なお、実験例2の処理液を溜めつつ3日間保管(空気開放)した液をセラミック膜にて一定圧力で濾過したところ、濾過速度は徐々に低下して膜ろ過面にバイオフィルムの発生が認められた。
これに対して本実施の形態では、オゾンによる殺菌、滅菌の効果があり、薬剤を不要にできることから、オゾン導入制御によって油分、SS除去を効率的に廉価に処理が可能となるだけではなく、油分、SS除去下流のRO、吸着材、砂濾過や、フィルター類(膜もしくはファイバーフィルター)、砂濾過を安定的に運転継続できる。特に、油分、SS除去の後段で連続してROやフィルター類等で処理するシステムにおいて好適である。
また、凝集浮上分離工程10において1つの凝集分離槽を使用することで随伴水の凝集処理と浮上分離処理とを行なうことができる。
なお、図2において、図1と共通構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
このように、凝集工程2と浮上分離工程3を単一の凝集浮上分離工程10とすることによって、オゾンによる反応凝集効果およびオゾンを含有するガス中のオゾン以外の窒素、酸素による浮上効果を同時に得ることができ、マイクロバブル等の導入ガスの総量を削減できる。さらにスカムが、凝集した乳化オイルとバブルとからなる安定したフォーミング層を形成して凝集分離槽の水面部分に浮遊するため、カキトリや上部液の抜き取りなどによって容易に水流と分離することができる。
2 凝集工程
3 浮上分離工程
4,6 マイクロバブル発生器
10 凝集浮上分離工程
Claims (7)
- 少なくとも油分を含む被処理水に、凝集剤を添加することなく、オゾンを含むマイクロナノバブルを導入することによって、前記被処理水中の乳化オイルをCO2まで酸化分解することなく前記乳化オイルの油滴表面を酸化させて凝集剤を介さずに前記乳化オイルを凝集させるとともに、凝集した前記乳化オイルをスカムとして浮上分離する水処理方法において、
導入するオゾン含有ガスのオゾン濃度が30g/m3N〜200g/m 3 Nであることを特徴とする水処理方法。 - 前記オゾン含有ガス中のオゾン量をGO(g/h)、前記被処理水中の油分量をGY(g/h)とすると、
GO/GY=0.05〜3.0となるようにオゾン量を制御することを特徴とする請求項1に記載の水処理方法。 - オゾン反応槽に供給される前記被処理水を、一定時間放置した後、前記被処理水の下方液相中の油分濃度を測定し、前記オゾンを含むマイクロナノバブル中のオゾン量を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の水処理方法。
- 前記被処理水中から乳化オイルをスカムとして浮上分離するに際し、前記被処理水中の油分濃度および処理水量を測定して、その油分濃度と処理水量とから前記被処理水中の油分量を求めて、導入するオゾン量を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水処理方法。
- 少なくとも油分を含む被処理水に、凝集剤を添加することなく、オゾンを含むマイクロナノバブルを導入することによって、前記被処理水中の乳化オイルをCO2まで酸化分解することなく前記乳化オイルの油滴表面を酸化させて凝集剤を介さずに前記乳化オイルを凝集させるとともに、凝集した前記乳化オイルをスカムとして浮上分離する工程を1つの凝集分離槽内で行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の水処理方法。
- 前記被処理水が油分に加えて浮遊物を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の水処理方法。
- 前記被処理水が、原油または天然ガスの産出に伴って取り出される随伴水であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の水処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015029244A JP6490978B2 (ja) | 2015-02-18 | 2015-02-18 | 水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015029244A JP6490978B2 (ja) | 2015-02-18 | 2015-02-18 | 水処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016150314A JP2016150314A (ja) | 2016-08-22 |
JP6490978B2 true JP6490978B2 (ja) | 2019-03-27 |
Family
ID=56694976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015029244A Expired - Fee Related JP6490978B2 (ja) | 2015-02-18 | 2015-02-18 | 水処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6490978B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111689570A (zh) * | 2020-05-19 | 2020-09-22 | 中山大学 | 一种利用臭氧微纳气泡进行污水处理的方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110015710A (zh) * | 2019-04-25 | 2019-07-16 | R.W.特洛伊 | 用纳米气泡处理液体的方法 |
CN112044443A (zh) * | 2020-09-16 | 2020-12-08 | 东华大学 | 一种微纳米气泡催化剂及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52144155A (en) * | 1976-05-26 | 1977-12-01 | Toshiba Corp | Oil separating method for oil-containing emulsive waste water |
JPH09290280A (ja) * | 1996-04-30 | 1997-11-11 | Meidensha Corp | オゾン接触槽とその制御方法 |
US7481937B2 (en) * | 2005-01-19 | 2009-01-27 | Heavy Industry Technology Solutions, Llc | Methods and systems for treating wastewater using ozone activated flotation |
JP2011218266A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Hitachi Ltd | スカム機構を具備したマイクロバブル下水再生装置 |
JP5826068B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2015-12-02 | 千代田化工建設株式会社 | 随伴水の処理方法及び処理装置 |
JP5865166B2 (ja) * | 2012-04-19 | 2016-02-17 | 株式会社奥村組 | 油類及び/又は揮発性有機化合物含有水の浄化方法及び浄化装置 |
JP2014094322A (ja) * | 2012-11-07 | 2014-05-22 | Sumitomo Precision Prod Co Ltd | 多段階の有機廃水処理システム |
-
2015
- 2015-02-18 JP JP2015029244A patent/JP6490978B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111689570A (zh) * | 2020-05-19 | 2020-09-22 | 中山大学 | 一种利用臭氧微纳气泡进行污水处理的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016150314A (ja) | 2016-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5826068B2 (ja) | 随伴水の処理方法及び処理装置 | |
Bande et al. | Oil field effluent water treatment for safe disposal by electroflotation | |
US8366938B2 (en) | Method and device for purifying liquid effluents | |
JP2012529989A (ja) | 懸濁システムを含む懸濁媒体膜生物学的反応器システムおよびプロセス | |
KR101758594B1 (ko) | 복합 및 선택 운전이 가능한 부상침전통합형 오폐수 처리 시스템 | |
EP2867174B1 (de) | Vorrichtung und verfahren zur wasserreinigung mit flotation | |
JP6490978B2 (ja) | 水処理方法 | |
JP2001009446A (ja) | 加圧浮上分離処理方法及びその装置 | |
Colic et al. | The development and application of centrifugal flotation systems in wastewater treatment | |
JP5728532B2 (ja) | 含油水の処理装置及び処理方法 | |
JP2016168579A (ja) | 水処理装置および水処理方法 | |
RU87421U1 (ru) | Устройство для очистки сточной воды | |
JP6490979B2 (ja) | 水処理方法 | |
JP2013540586A (ja) | 水を浄化する方法及び装置 | |
JP4490795B2 (ja) | 水の浄化処理方法 | |
JP2016150315A (ja) | 液体処理装置および液体処理方法 | |
KR20090052946A (ko) | 기름성분 및 염분을 포함한 폐수 처리장치 및 폐수처리방법 | |
Othman et al. | Oily wastewater treatment | |
CN111196652A (zh) | 一种油田采出水的控油降泥处理方法及系统 | |
Ogunbiyi et al. | Air flotation techniques for oily wastewater treatment | |
JP3166826U (ja) | 排水処理装置 | |
Kara et al. | Oils: Source, Method of Analysis and Treatment | |
KR101702346B1 (ko) | 이동식 부유물 제거 장치 및 방법 | |
CN110902875A (zh) | 一种基于臭氧气浮装置的油气田采出水处理系统及方法 | |
CN208218448U (zh) | 一种喷涂废水气浮处理设备 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180202 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20180223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180709 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180717 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6490978 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |