[0006] ワイヤレス通信システムにおける階層的変調(hierarchical modulation)および干渉除去(interference cancellation)のための方法、システム、およびデバイスが説明される。基本変調レイヤ(base modulation layer)と、基本変調レイヤ上で変調される増強変調レイヤ(enhancement modulation layer)の両方において通信を提供することができ、したがって同じまたは異なるユーザ機器(UE)に提供され得る同時のデータストリームを提供する、様々な展開シナリオがサポートされ得る。例において、セル内から受信される干渉信号(interfering signal)を補償し、他のセルから受信される干渉信号を補償し、および/または、隣接するワイヤレス通信ネットワークにおいて動作し得る他の無線から受信される干渉信号を補償するための、様々な干渉低減(interference mitigation)技法が実装(implement)され得る。
[0007] いくつかの例では、階層的変調を通じて、同時の非直交ワイヤレス通信データストリーム(concurrent non-orthogonal wireless communications data stream)が基地局からUEに提供され得る。あるコンテンツが基本変調レイヤ上での送信のために選択されてよく、異なるコンテンツが増強変調レイヤ上での送信のために選択されてよい。基本変調レイヤコンテンツは基本変調レイヤ上に変調されてよく、次いで、増強レイヤコンテンツ(enhancement layer content)は、基本変調レイヤに重畳(superposition)される増強変調レイヤ上に変調され、1つまたは複数のUEに送信されてよい。基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方を受信するUEは、基本変調レイヤ上で受信されるコンテンツを復号し、基本変調レイヤの信号を打ち消すために干渉除去を実行することができる。UEは次いで、増強変調レイヤ上で受信されるコンテンツを復号することができる。
[0008] いくつかの例では、基本変調レイヤは、送信成功の可能性がより高い送信をサポートすることができ、基本変調レイヤは、誤り閾値(error threshold)が比較的低いコンテンツを送信するために使用され得る。いくつかの例では、増強変調レイヤは、送信成功の可能性が比較的低い送信をサポートすることができ、誤り閾値が比較的高いコンテンツの送信のために使用され得る。
[0009] 様々な例によれば、UEおよび基地局は、受信された信号に対して様々なタイプの干渉低減(interference mitigation)を実行することができる。そのような干渉低減は、UEおよび基地局と関連付けられるサービングセル(serving cell)内から生成される信号(セル内干渉(intra-cell interference))、サービングセルの近隣セルから生成される信号(セル間干渉(inter-cell interference))、および/または、サービングセルおいて同じ通信チャネルで異なる通信プロトコルに従って動作する送信機、もしくは隣接通信チャネル(adjacent communication channel)中の送信機からの信号(無線間干渉(inter radio interference))に対して実行され得る。
[0010] 本開示の第1の態様によれば、階層的コンテンツ(hierarchical content)を送信するための方法は、送信のために第1のコンテンツを特定(identify)することと、第1のコンテンツは第1の誤り率の閾値(error rate threshold)と関連付けられる、送信のために第2のコンテンツを特定することと、第2のコンテンツは第1の誤り率の閾値よりも高い第2の誤り率の閾値と関連付けられる、基本変調レイヤ上に第1のコンテンツを変調することと、増強変調レイヤ上に第2のコンテンツを変調することと、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳することと、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することとを含み得る。いくつかの例では、第1の誤り率の閾値および第2の誤り率の閾値は、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツに含まれる情報のタイプに基づき得る。第1のコンテンツはたとえば、高優先度のコンテンツ(high priority content)を含んでよく、第2のコンテンツはたとえば、低優先度のコンテンツ(lower priority content)を含んでよい。第1のコンテンツおよび第2のコンテンツは、同じUEに送信されてよく、または異なるUEに送信されてよい。
[0011] いくつかの例によれば、第1のコンテンツは、第1のコンテンツを受信するように構成される、UEのための制御情報(control information)を含み得る。そのような制御情報は、たとえば、スケジューリンググラント情報(scheduling grant information)、肯定応答情報(acknowledgment information)、またはシグナリング情報(signaling information)の1つまたは複数を含み得る。いくつかの例では、制御情報を受信するように構成されるUEは、制御情報の受信の肯定応答(acknowledgment)を送信しなくてよい。いくつかの例では、第2のコンテンツはユーザデータ(user data)を含んでよく、ユーザデータを受信するように構成されるUEはユーザデータの受信の肯定応答を送信してよい。制御情報は、たとえば、基本変調レイヤ上で物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)を使用して送信されてよく、ユーザデータは、増強変調レイヤ上で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を使用して送信されてよい。いくつかの例では、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤは、同じ変調方式(modulation scheme)を有してよく、または異なる変調方式を有してよい。基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々のための変調方式は、たとえば、四位相偏移変調(QPSK:quadrature phase shift keying)方式、二位相偏移変調(BPSK:binary phase shift keying)方式、または直角位相振幅変調(QAM:quadrature amplitude modulation)方式を含み得る。
[0012] いくつかの例では、第1のコンテンツは、第1のUEのためのレイテンシに対する感受性が高いユニキャストデータ(latency sensitive unicast data)を含んでよく、第2のコンテンツは、第1のUEまたは異なるUEのためのベストエフォートユニキャストデータ(best effort unicast data)を含んでよい。レイテンシに対する感受性が高いユニキャストデータは、基本変調レイヤ上でPDSCHを使用して送信されてよく、ベストエフォートユニキャストデータは、増強変調レイヤ上でPDSCHを使用して送信されてよい。いくつかの例では、第1のコンテンツはブロードキャストデータ(broadcast data)を含んでよく、第2のコンテンツは特定のUEのためのユニキャストデータ(unicast data)を含んでよい。他の例では、第1のコンテンツはユニキャストデータを含んでよく、第2のコンテンツはブロードキャストデータを含んでよい。ブロードキャストデータは、基本変調レイヤ上で物理マルチキャストチャネル(PMCH:physical multicast channel)を使用して送信されてよく、ユニキャストデータは、増強変調レイヤ上でPDSCHを使用して送信されてよい。いくつかの例では、ブロードキャストデータを受信するように構成されるUEは、ブロードキャストデータの受信の肯定応答を送信しなくてよく、ユニキャストデータを受信するように構成される特定のUEは、ユニキャストデータの受信の肯定応答を送信してよい。
[0013] さらなる例では、方法はまた、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤの送信のために使用されるべきチャネルのためのチャネル状態情報(CSI:channel state information)を決定することと、CSIに基づいて基本変調レイヤと増強変調レイヤとの間で送信エネルギー比(transmission energy ratio)を計算することとを含み得る。CSIを決定することおよび送信エネルギー比を計算することは、複数の伝送時間間隔(TTI:transmission time interval)の各々に対して実行され得る。
[0014] 加えて、または代替的に、方法はまた、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々の送信に利用可能な空間レイヤ(spatial layer)の数を決定することと、決定された空間レイヤ上で、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することとを含み得る。空間レイヤの数を決定することは、たとえば、少なくとも1つのUEからのランクインジケータ(RI:rank indicator)に基づき得る。
[0015] 方法はまた、いくつかの例では、複数のUEのためのCSIを決定することと、複数のUEの各々のためのCSIに基づいて、複数のUEのうちのどちらが基本変調レイヤまたは増強変調レイヤの1つまたは複数を受信すべきかを命令することとを含み得る。いくつかの例では、重畳された基本レイヤと増強変調レイヤとを送信することは、決定されたCSIに基づいてより低いチャネル品質(channel quality)を有すると決定された1つまたは複数のUEに基本変調レイヤを送信することと、決定されたCSIに基づいてより高いチャネル品質を有すると決定された1つまたは複数のUEに増強変調レイヤを送信することとを含み得る。
[0016] いくつかの例によれば、方法はまた、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを受信すべき少なくとも1つのUEにシグナリング情報を送信することを含み得る。シグナリング情報は、たとえば、基本変調レイヤと増強変調レイヤとの送信エネルギー比、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤのためのトランスポートブロックサイズ(transport block size)、または、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤのための変調とコーディングの方式(modulation and coding scheme)の、1つまたは複数を含み得る。いくつかの例では、シグナリング情報は、基本変調レイヤまたは増強変調レイヤの1つまたは複数の上でのUEのためのダウンリンクリソース(downlink resource)を示す、UEのためのダウンリンクグラント(downlink grant)を含み得る。そのようなダウンリンクグラントは、たとえば、基本変調レイヤもしく増強変調レイヤの1つまたは複数の上でUEに送信されるデータのリソースブロック位置(resource block location)、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上でUEに送信されるデータの変調とコーディングの方式(MCS:modulation and coding scheme)、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上で送信するために使用されるプリコーディング行列(precoding matrix)、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のためのレイヤマッピング(layer mapping)、基本変調レイヤもしく増強変調レイヤの1つまたは複数のためのコードブロックサイズ(code block size)、または、基本変調レイヤもしく増強変調レイヤの1つまたは複数のための空間レイヤの数の、1つまたは複数を示し得る。
[0017] いくつかの例では、ダウンリンクグラントは、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの各々のための情報を含む単一のダウンリンクグラントであってよく、または、2つ以上のUEのための2つ以上のダウンリンクグラントを含んでよく、各ダウンリンクグラントは、基本変調レイヤまたは増強変調レイヤに対応する。いくつかの例では、各ダウンリンクグラントは、基本変調レイヤまたは増強変調レイヤの指示(indication)と、指示された基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのダウンリンクリソースとを含み得る。基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのそのような指示は、ダウンリンクグラントに埋め込まれる1つまたは複数のビットを含んでよく、または、ダウンリンクリソースが基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのためのものであることを示すために、UEのためのセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI:cell radio network temporary identifier)によってマスクされる巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)を含んでよい。いくつかの例によれば、基本変調レイヤのためのC−RNTIは、UEのための主要セル無線ネットワーク一時識別子(PC−RNTI:primary cell radio network temporary identifier)を含んでよく、増強変調レイヤのためのC−RNTIは、UEのための二次的セル無線ネットワーク一時識別子(SC−RNTI:secondary cell radio network temporary identifier)を含んでよい。
[0018] いくつかの例では、シグナリング情報は、たとえば、基本変調レイヤと増強変調レイヤとのエネルギー比(energy ratio)、基本変調レイヤのための変調方式、増強変調レイヤのための変調方式、基本変調レイヤのためのリソースブロックサイズ(resource block size)、または増強変調レイヤのためのリソースブロックサイズの1つまたは複数を含み得る、無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリングを含み得る。シグナリング情報は、いくつかの例では、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:physical control format indicator channel)を使用して提供され得る。いくつかの例では、シグナリング情報は、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤの各々のために独立の制御情報を含み得る。
[0019] 本開示の第2の態様によれば、ワイヤレス通信のための方法は、基本変調レイヤに重畳される増強変調レイヤを備える信号を受信することと、基本変調レイヤからの干渉を低減するために受信された信号に対して干渉低減を実行することによって、データが増強変調レイヤから復号されるべき可能性があると決定することと、増強変調レイヤを復号することとを含み得る。決定することは、いくつかの例では、増強変調レイヤからデータが復号されるべきである可能性があることを示す制御シグナリング(control signaling)を、サービング基地局(serving base station)から受信することを含み得る。そのような制御シグナリングは、増強変調レイヤにおいて復号されるべきリソースを示すダウンリンクグラントを含んでよく、干渉低減を実行する際に使用するための基本変調レイヤの信号特性(signal characteristics)を含んでよい。制御シグナリングは、たとえば、基本変調レイヤにおいて提供され得る。
[0020] いくつかの例によれば、干渉低減を実行することは、基本変調レイヤからの干渉を低減するために、受信された信号に対して線形(linear)最小平均二乗誤差(MMSE:minimum mean square error)の抑制(suppression)を実行すること、基本変調レイヤからの干渉を低減するために、受信された信号に対してQR分解ベースの球面復号(QR−SD:QR decomposition based sphere decoding)を実行すること、または、基本変調レイヤからの干渉を低減するために、受信された信号に対して連続的干渉除去(SIC:successive interference cancellation)を実行すること、のうちの1つまたは複数を含み得る。
[0021] 本開示の第3の態様によれば、階層的コンテンツを送信するための方法は、階層的変調リソースを特定するリソースグラント(resource grant)を受信することと、階層的変調リソースは基本変調レイヤと増強変調レイヤとを備え、基本変調レイヤは増強変調レイヤよりも低い誤り率の閾値を有する、基本変調レイヤ上での送信のために第1のコンテンツを特定することと、増強変調レイヤ上での送信のために第2のコンテンツを特定することと、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳することと、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することとを含み得る。
[0022] いくつかの例では、基本変調レイヤは物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を含んでよく、増強変調レイヤは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)を含んでよい。いくつかの例では、基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方がPUSCHを含み得る。さらなる例では、第1のコンテンツは高優先度のコンテンツを含んでよく、第2のコンテンツは低優先度のコンテンツを含んでよい。
[0023] いくつかの例によれば、リソースグラントを受信することは、基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方のための階層的変調リソースを示す単一のアップリンクグラント(uplink grant)を基地局から受信することを含み得る。アップリンクグラントは、たとえば、基本変調レイヤと増強変調レイヤとのエネルギー比(energy ratio)、レイヤマッピング情報、コードブロックサイズ、または、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々の中の空間レイヤの数の1つまたは複数を含み得る。いくつかの例では、アップリンクグラントはまた、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々の送信のための空間レイヤの数を示し得る。基本変調レイヤおよび増強変調レイヤは同じ変調方式を有してよく、または、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤは異なる変調方式を有してよい。基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々のための変調方式は、QPSK変調方式、BPSK変調方式、またはQAM変調方式を含み得る。
[0024] いくつかの例では、リソースグラントを受信することは、基本変調レイヤのための階層的変調リソースを示す第1のアップリンクグラントを基地局から受信することと、増強変調レイヤのための階層的変調リソースを示す第2のアップリンクグラントを基地局から受信することとを含み得る。第1のアップリンクグラントと第2のアップリンクグラントの各々は、たとえば、対応する変調レイヤ内の空間レイヤの数を示す空間情報(spatial information)、および/または、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの指示と、指示された基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤのアップリンクリソース(uplink resource)とを含み得る。基本変調レイヤまたは増強変調レイヤの指示は、アップリンクグラントに埋め込まれる1つまたは複数のビット、たとえば、アップリンクリソースが基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのためのものであることを示すための、UEのためのC−RNTIによってマスクされるCRCなどを含んでよい。基本変調レイヤのためのC−RNTIは、UEのためのPC−RNTIを含んでよく、増強変調レイヤのためのC−RNTIは、UEのためのSC−RNTIを含んでよい。
[0025] いくつかの例では、方法はまた、基本変調レイヤと増強変調レイヤとの送信エネルギー比、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤのためのトランスポートブロックサイズ、または、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤのための変調とコーディングの方式の、1つまたは複数を含み得る、シグナリング情報を受信することを含み得る。シグナリング情報は、たとえば、RRCシグナリングにおいて、および/またはリソースグラントにおいて受信され得る。いくつかの例では、シグナリング情報はPCFICH上で受信され得る。さらなる例では、シグナリング情報は、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤの各々のために独立の制御情報を含み得る。他の例では、第1のコンテンツは、PUCCH上で送信される制御情報を含み得る。
[0026] いくつかの例では、制御情報は、ダウンリンクデータの肯定応答、CSI、ランクインジケータ(RI)、またはスケジューリング要求(SR:scheduling request)の1つまたは複数を含み得る。制御情報はさらに、たとえば、増強変調レイヤと関連付けられるアップリンク情報(uplink information)を含み得る。増強変調レイヤと関連付けられるアップリンク情報は、増強変調レイヤと関連付けられるデータレートを含み得る。
[0027] 本開示の第4の態様によれば、UEにおけるワイヤレス通信のための方法は、近隣セルUE(neighboring cell UE)から送信される信号の伝送特性情報(transmission characteristic information)を決定することと、決定された伝送特性情報に基づいてサービングセル基地局(serving cell base station)から受信された信号に対して干渉低減を実行することとを含み得る。近隣セルUEから送信される信号は、たとえば、サービングセル基地局によって使用される時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って近隣セルUEから近隣セル基地局(neighboring cell base station)に送信されるアップリンクサブフレーム(uplink subframe)を含み得る。近隣セルUEによって使用されるTDD UL/DL構成は、たとえばサービングセル基地局から送信されるダウンリンクサブフレーム(downlink subframe)の間に、近隣セルUEから近隣セル基地局に送信される少なくとも1つのアップリンクサブフレームを含み得る。いくつかの例では、近隣セルUEから送信される信号は、別の近隣セルノード(neighboring cell node)への少なくとも1つのデバイス対デバイス(D2D:device-to-device)の送信を含み得る。そのようなD2D送信は、たとえばサービングセル基地局から送信されるダウンリンクサブフレームの間に、近隣セルUEから送信され得る。
[0028] いくつかの例では、伝送特性情報を決定することは、近隣セルUEからの送信を監視することと、近隣セルUEからの送信を監視する間に受信された送信に基づいて伝送特性情報を決定することとを含み得る。伝送特性情報は、たとえば、変調次数(modulation order)、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報(precoding information)の1つまたは複数を含み得る。
[0029] いくつかの例では、伝送特性情報を決定することは、近隣セル基地局からの送信を監視することと、近隣セルUEからのアップリンク送信のためのアップリンクグラント情報に基づいて伝送特性情報を決定することとを含んでよく、アップリンクグラント情報は、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される。近隣セル基地局からの送信を監視することは、たとえば、近隣セル基地局のPDCCHを監視することと、近隣セルUEのためのアップリンクグラントを復号することと、復号されたアップリンクグラントに基づいて、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することとを含み得る。いくつかの例では、伝送特性情報を決定することは、サービングセル基地局から伝送特性情報を受信することを含み得る。サービングセル基地局は、たとえば、近隣セル基地局とのX2通信リンク(X2 communications link)を通じて、または、サービングセル基地局および近隣セル基地局と通信している中央スケジューラ(central scheduler)から、伝送特性情報を受信することができる。
[0030] 本開示の第5の態様によれば、サービングセル基地局におけるワイヤレス通信のための方法は、近隣セル基地局から送信される信号の第1の伝送特性情報を決定することと、近隣セルUEから送信される信号の第2の伝送特性情報を決定することと、決定された第1の伝送特性情報および第2の伝送特性情報に基づいて、サービングセル基地局と関連付けられるUEから受信される信号に対して干渉低減を実行することとを含み得る。いくつかの例では、近隣セル基地局から送信される信号は、サービングセル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って、近隣セル基地局から近隣セルUEに送信されるダウンリンクサブフレームを含み得る。近隣セル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成は、たとえば、サービングセルUEから送信されるアップリンクサブフレームの間に、近隣セル基地局から近隣セルUEに送信される少なくとも1つのダウンリンクサブフレームを含み得る。いくつかの例では、近隣セルUEから送信される信号は、サービングセル基地局と関連付けられるUEからのアップリンクサブフレーム送信(uplink subframe transmission)の間の、アップリンク制御チャネル送信(uplink control channel transmission)またはアップリンクデータチャネル送信(uplink data channel transmission)の1つまたは複数を含み得る。
[0031] いくつかの例では、方法はまた、近隣セル基地局または近隣セルUEのどちらが、サービングセル基地局と関連付けられるUEからのアップリンクサブフレーム送信の間に送信している可能性があるかを決定することを含んでよく、干渉低減を実行することは、サービングセルと関連付けられるUEからのアップリンクサブフレーム送信の間に近隣セル基地局と近隣セルUEのどちらが送信している可能性があるかに基づき得る。
[0032] いくつかの例では、近隣セルUEから送信される信号の第2の伝送特性情報を決定することは、近隣セルUEからの送信を監視することと、近隣セルUEからの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セルUEから送信される信号の第2の伝送特性情報を決定することとを含み得る。近隣セルUEから送信される信号の第2の伝送特性情報は、たとえば、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を含み得る。いくつかの例では、近隣セルUEから送信される信号の第2の伝送特性情報を決定することは、近隣セル基地局からの送信を監視することと、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セルUEからのアップリンク送信のためのアップリンクグラント情報を決定することとを含み得る。
[0033] 近隣セル基地局からの送信を監視することは、たとえば、近隣セル基地局のPDCCHを監視することと、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セル基地局からのダウンリンク送信のためのダウンリンク伝送特性情報を決定することとを含み得る。いくつかの例では、近隣セル基地局から送信される信号の第1の伝送特性情報を決定すること、および、近隣セルUEから送信される信号の第2の伝送特性情報を決定することは、近隣セル基地局とのX2通信リンクを通じて、または、サービングセル基地局および近隣セル基地局と通信している中央スケジューラから、第1の伝送特性情報と第2の伝送特性情報とを受信することを含み得る。
[0034] 本開示の第6の態様によれば、受信ノード(receiving node)におけるワイヤレス通信のための方法は、送信ノード(transmitting node)からワイヤレス送信を受信するための第1のワイヤレス通信チャネル(wireless communications channel)を確立することと、第1のワイヤレス通信チャネルとは異なる第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報(transmission channel information)を決定することと、第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報に基づいて、送信ノードから第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉低減を実行することとを含み得る。いくつかの例では、第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報を決定することは、第2のワイヤレス通信チャネル上でのワイヤレス送信の送信プリアンブル(transmission preamble)を復号することを含み得る。
[0035] 干渉低減を実行することは、いくつかの例では、復号された送信プリアンブルに基づいて第2のワイヤレス通信チャネルからの干渉を推定することと、推定された干渉(estimated interference)に基づいて第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉除去を実行することとを含み得る。推定される干渉は、高周波(RF)非線形性(radio frequency (RF) nonlinearity)、第2のワイヤレス通信チャネルから第1のワイヤレス通信チャネルへともたらされる高調波(harmonics)、第2のワイヤレス通信チャネルからの相互変調歪み(IMD:intermodulation distortion)、第2のワイヤレス通信チャネルからのチャネル漏洩(channel leakage)、または、第1のワイヤレス通信チャネルと第2のワイヤレス通信チャネルとの間の結合(coupling)の、1つまたは複数を含み得る。第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報は、いくつかの例では、第2のワイヤレス通信チャネルと第1のワイヤレス通信チャネルとの間の同一チャネル干渉(co-channel interference)を含み得る。いくつかの例では、第1のワイヤレス通信チャネルおよび第2のワイヤレス通信チャネルは、異なるワイヤレス送信プロトコル(wireless transmission protocol)に従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードと関連付けられる。
[0036] いくつかの例では、第1のワイヤレス通信チャネルは、Long Term Evolution (LTE(登録商標))プロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードと関連付けられることがあり、第2のワイヤレス通信チャネルは、IEEE 802.11プロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作する異なるノードと関連付けられることがある。他の例では、第1のワイヤレス通信チャネルは、IEEE 802.11プロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードと関連付けられることがあり、第2のワイヤレス通信チャネルは、LTEプロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作する異なるノードと関連付けられることがある。さらなる例では、第2のワイヤレス通信チャネルは、第1のワイヤレス通信チャネルの隣接チャネル(adjacent channel)であることがあり、隣接チャネルからの漏洩(leakage)は、第1のワイヤレス通信チャネルの信号との干渉を引き起こし得る。隣接チャネルからのそのような漏洩は、第1のワイヤレス通信チャネルの信号との干渉を引き起こすことがあり、干渉低減を実行することは、第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報に基づいて、第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉除去を実行することを含み得る。
[0037] いくつかの例では、送信ノードは、たとえば、LTEプロトコルに従って動作する基地局もしくはUEであってよく、または、IEEE 802.11プロトコルに従って動作するアクセスポイントもしくは局であってよい。
[0038] 本開示の第7の態様によれば、階層的コンテンツを送信するための装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信しているメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、送信のために第1のコンテンツを特定し、第1のコンテンツは第1の誤り率の閾値と関連付けられる、送信のために第2のコンテンツを特定し、第2のコンテンツは第1の誤り率の閾値よりも高い可能性のある第2の誤り率の閾値と関連付けられる、基本変調レイヤ上に第1のコンテンツを変調し、増強変調レイヤ上に第2のコンテンツを変調し、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳し、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第1の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0039] 本開示の第8の態様によれば、ワイヤレス通信のための装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信しているメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、基本変調レイヤに重畳される増強変調レイヤを備える信号を受信し、基本変調レイヤからの干渉を低減するために受信された信号に対して干渉低減を実行することによって、データが増強変調レイヤから復号されるべき可能性があると決定し、増強変調レイヤを復号するように、プロセッサによって実行可能である。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第2の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0040] 本開示の第9の態様によれば、階層的コンテンツを送信するための装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信しているメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、階層的変調リソースを特定するリソースグラントを受信し、階層的変調リソースは基本変調レイヤと増強変調レイヤとを備え、基本変調レイヤは増強変調レイヤよりも低い誤り率の閾値を有する、基本変調レイヤ上での送信のために第1のコンテンツを特定し、増強変調レイヤ上での送信のために第2のコンテンツを特定し、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳し、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第3の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0041] 本開示の第10の態様によれば、ユーザ機器におけるワイヤレス通信のための装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信しているメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定し、決定された伝送特性情報に基づいてサービングセル基地局から受信された信号に対して干渉低減を実行するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第4の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0042] 本開示の第11の態様によれば、サービングセル基地局におけるワイヤレス通信のための装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信しているメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、近隣セル基地局から送信される信号の第1の伝送特性情報を決定し、近隣セルUEから送信される信号の第2の伝送特性情報を決定し、決定された第1の伝送特性情報および第2の伝送特性情報に基づいて、サービングセルUEから受信される信号に対して干渉除去を実行するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第5の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0043] 本開示の第12の態様によれば、受信ノードにおけるワイヤレス通信のための装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信しているメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、送信ノードからワイヤレス送信を受信するための第1のワイヤレス通信チャネルを確立し、第1のワイヤレス通信チャネルとは異なる第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報を決定し、第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報に基づいて、送信ノードから第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉低減を実行するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第6の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0044] 本開示の第13の態様によれば、階層的コンテンツを送信するための装置は、送信のために第1のコンテンツを特定するための手段と、第1のコンテンツは第1の誤り率の閾値と関連付けられる、送信のために第2のコンテンツを特定するための手段と、第2のコンテンツは第1の誤り率の閾値よりも高い可能性のある第2の誤り率の閾値と関連付けられる、基本変調レイヤ上に第1のコンテンツを変調するための手段と、増強変調レイヤ上に第2のコンテンツを変調するための手段と、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳するための手段と、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するための手段とを含み得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第1の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0045] 本開示の第14の態様によれば、ワイヤレス通信のための装置は、基本変調レイヤに重畳される増強変調レイヤを備える信号を受信するための手段と、基本変調レイヤからの干渉を低減するために、受信された信号に対して干渉低減を実行することによって、データが増強変調レイヤから復号されるべき可能性があると決定するための手段と、増強変調レイヤを復号するための手段とを含み得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第2の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0046] 本開示の第15の態様によれば、階層的コンテンツを送信するための装置は、階層的変調リソースを特定するリソースグラントを受信するための手段と、階層的変調リソースは基本変調レイヤと増強変調レイヤとを備え、基本変調レイヤは増強変調レイヤよりも低い誤り率の閾値を有する、基本変調レイヤ上での送信のために第1のコンテンツを特定するための手段と、増強変調レイヤ上での送信のために第2のコンテンツを特定するための手段と、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳するための手段と、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するための手段とを含み得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第3の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0047] 本開示の第16の態様によれば、ワイヤレス通信のための装置は、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定するための手段と、決定された伝送特性情報に基づいてサービングセル基地局から受信された信号に対して干渉除去を実行するための手段とを含み得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第4の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0048] 本開示の第17の態様によれば、ワイヤレス通信のための装置は、近隣セル基地局から送信される信号の第1の伝送特性情報を決定するための手段と、近隣セルUEから送信される信号の第2の伝送特性情報を決定するための手段と、決定された第1の伝送特性情報および第2の伝送特性情報に基づいて、サービングセルUEから受信される信号に対して干渉除去を実行するための手段とを含み得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第5の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0049] 本開示の第18の態様によれば、ワイヤレス通信のための装置は、送信ノードからワイヤレス送信を受信するための第1のワイヤレス通信チャネルを確立するための手段と、第1のワイヤレス通信チャネルとは異なる第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報を決定するための手段と、第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報に基づいて、送信ノードから第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉低減を実行するための手段とを含み得る。いくつかの例では、装置は、上で説明された本開示の第6の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0050] 本開示の第19の態様によれば、ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。一構成では、コードは、送信のために第1のコンテンツを特定し、第1のコンテンツは第1の誤り率の閾値と関連付けられる、送信のために第2のコンテンツを特定し、第2のコンテンツは第1の誤り率の閾値よりも高い可能性のある第2の誤り率の閾値と関連付けられる、基本変調レイヤ上に第1のコンテンツを変調し、増強変調レイヤ上に第2のコンテンツを変調し、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳し、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、非一時的コンピュータ可読媒体は、上で説明された本開示の第1の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0051] 本開示の第20の態様によれば、ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。一構成では、コードは、基本変調レイヤに重畳される増強変調レイヤを備える信号を受信し、基本変調レイヤからの干渉を低減するために、受信された信号に対して干渉低減を実行することによって、データが増強変調レイヤから復号されるべき可能性があると決定し、増強変調レイヤを復号するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、非一時的コンピュータ可読媒体は、上で説明された本開示の第2の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0052] 本開示の第21の態様によれば、ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。一構成では、コードは、階層的変調リソースを特定するリソースグラントを受信し、階層的変調リソースは基本変調レイヤと増強変調レイヤとを備え、基本変調レイヤは増強変調レイヤよりも低い誤り率の閾値を有する、基本変調レイヤ上での送信のために第1のコンテンツを特定し、増強変調レイヤ上での送信のために第2のコンテンツを特定し、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳し、重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、非一時的コンピュータ可読媒体は、上で説明された本開示の第3の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0053] 本開示の第22の態様によれば、ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。一構成では、コードは、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定し、決定された伝送特性情報に基づいてサービングセル基地局から受信された信号に対して干渉低減を実行するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、非一時的コンピュータ可読媒体は、上で説明された本開示の第4の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0054] 本開示の第23の態様によれば、ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。一構成では、コードは、近隣セル基地局から送信される信号の伝送特性情報を決定し、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定し、決定された情報に基づいて、サービングセルUEから受信される信号に対して干渉除去を実行するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、非一時的コンピュータ可読媒体は、上で説明された本開示の第5の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0055] 本開示の第24の態様によれば、ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。一構成では、コードは、送信ノードからワイヤレス送信を受信するための第1のワイヤレス通信チャネルを確立し、第1のワイヤレス通信チャネルとは異なる第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報を決定し、第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報に基づいて、送信ノードから第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉低減を実行するように、プロセッサによって実行可能であり得る。いくつかの例では、非一時的コンピュータ可読媒体は、上で説明された本開示の第6の態様の1つまたは複数の態様を実装し得る。
[0056] 説明される方法および装置の適用可能性のさらなる範囲は、以下の発明を実施するための形態、特許請求の範囲、および図面から明らかになろう。発明を実施するための形態の趣旨および範囲内の種々の変更および改変が当業者には明らかになるので、発明を実施するための形態および特定の例は、例示として与えられるにすぎない。
[0057] 本開示の性質および利点のより一層の理解は、以下の図面を参照することによって実現され得る。添付の図では、同様のコンポーネントまたは特徴は、同一の参照符号を有し得る。さらに、同一のタイプの様々なコンポーネントは、ダッシュによる参照符号と、類似するコンポーネントを区別する第2の符号とを後ろに続けることによって区別され得る。本明細書で第1の参照符号のみが使用される場合、説明は、第2の参照符号にかかわらず、同一の第1の参照符号を有する同様のコンポーネントの任意の1つに適用可能である。
[0104] ワイヤレス通信システム内での干渉低減および階層的変調のための技法が説明される。基地局(たとえば、evolved Node B(eNB))および/またはユーザ機器(UE)は、ワイヤレス通信システム内で動作するように構成されてよく、基本変調レイヤと、基本変調レイヤ上に変調される増強変調レイヤとの両方の上で、ワイヤレス通信を送信/受信することができる。したがって、同時の、非直交のデータストリームが、同じまたは異なるUEに提供されることがあり、各変調レイヤは、具体的な展開および/またはチャネル条件(channel condition)に基づいて選択され得るコンテンツを送信するために使用され得る。例において、セル内から受信される干渉信号を補償し、他のセルから受信される干渉信号を補償し、および/または、隣接するワイヤレス通信ネットワークにおいて動作し得る他の無線から受信される干渉信号を補償するための、様々な干渉低減技法が実装され得る。
[0105] いくつかの例では、同時の非直交のワイヤレス通信データストリームは、階層的変調を通じて基地局からUEに提供されてよく、第1のコンテンツは基本変調レイヤ上での送信のために選択されてよく、異なるコンテンツは増強変調レイヤ上での送信のために選択されてよい。基本変調レイヤコンテンツが基本変調レイヤ上に変調されてよく、次いで、増強レイヤコンテンツが増強変調レイヤ上に変調されてよい。増強変調は、基本変調レイヤ上に重畳され、1つまたは複数のUEに送信され得る。様々な例において、UEは、同様の方式で、複数の階層的レイヤ(hierarchical layer)を基地局に送信することができる。
[0106] 基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方を受信するUEは、基本変調レイヤ上で受信されるコンテンツを復号し、次いで、基本変調レイヤの信号を打ち消すために干渉除去を実行することができる。UEは次いで、増強変調レイヤ上で受信されるコンテンツを復号することができる。
[0107] いくつかの例では、基本変調レイヤは、送信成功の可能性がより高い送信をサポートすることができ、基本変調レイヤは、誤り閾値が比較的低いコンテンツを送信するために使用され得る。いくつかの例では、増強変調レイヤは、送信成功の可能性が比較的低い送信をサポートすることができ、誤り閾値が比較的高いコンテンツの送信のために使用され得る。
[0108] 様々な例によれば、UEおよび基地局は、受信された信号に対して干渉低減を実行することができる。そのような干渉低減は、UEおよび基地局と関連付けられるサービングセル内から生成される信号(セル内干渉(intra-cell interference))、サービングセルの近隣セルから生成される信号(セル間干渉(inter-cell interference))、および/または、隣接通信チャネルからの信号(無線間干渉(inter radio interference))に対して実行され得る。
[0109] 本明細書で説明される技法は、Long Term Evolution(LTE)に限定されず、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および他のシステムなどの様々なワイヤレス通信システムのためにも使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語はしばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。IS−2000 Release0およびAは、通常、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる。IS−856(TIA−856)は、通常、CDMA2000 1xEV−DO、High Rate Packet Data(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、Wideband CDMA(WCDMA(登録商標))とCDMAの他の変形とを含む。TDMAシステムは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAシステムは、Ultra Mobile Broadband(UMB)、Evolved UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。LTEおよびLTE Advanced(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP(登録商標))と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書において説明される技法は、上述のシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術のために使用され得る。しかしながら、以下の説明は、例としてLTEシステムについて説明し、以下の説明の大部分においてLTE用語が使用されるが、本技法はLTE適用例以外に適用可能である。
[0110] したがって、以下の説明は、例を与えるものであり、特許請求の範囲に記載された範囲、適用可能性、または構成を限定するものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、議論される要素の機能および構成において変更が行われ得る。様々な実施形態は、必要に応じて様々な手順またはコンポーネントを省略し、置換し、または追加し得る。たとえば、説明される方法は、説明する順序とは異なる順序で実行されてよく、様々なステップが追加され、省略され、または組み合わされ得る。また、いくつかの実施形態に関して説明される特徴が、他の実施形態では組み合わされることがある。
[0111] 最初に図1を参照すると、図はワイヤレス通信システムまたはネットワーク100の例を示している。ワイヤレス通信システム100は、基地局(またはセル)105と、通信デバイス115と、コアネットワーク130とを含む。基地局105は、様々な実施形態ではコアネットワーク130または基地局105の一部であり得る、基地局コントローラ(図示せず)の制御下で通信デバイス115と通信し得る。基地局105は、バックホールリンク(backhaul link)132を通じてコアネットワーク130を用いて制御情報および/またはユーザデータを通信し得る。実施形態では、基地局105は、有線通信リンクまたはワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク134を通じて、直接または間接的に、互いに通信し得る。ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア(様々な周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に変調された信号を送信し得る。たとえば、各通信リンク125は、上で説明された様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号であり得る。各々の変調された信号は、異なるキャリア上で送信されることがあり、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送することができる。
[0112] 基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してデバイス115とワイヤレスに通信し得る。基地局105サイトの各々は、それぞれのカバレッジエリア110に通信カバレッジを提供し得る。いくつかの実施形態では、基地局105は、基地送受信機局、無線基地局、アクセスポイント、無線送受信機、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、NodeB、eNodeB(eNB)、Home NodeB、Home eNodeB、またはいくつかの他の好適な用語で呼ばれることがある。基地局のカバレッジエリア110は、カバレッジエリアの一部分のみを構成するセクタ(図示せず)に分割され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロセル基地局またはスモールセル基地局)を含み得る。様々な技術のための重複するカバレッジエリアがあり得る。
[0113] いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、階層的変調動作モードと干渉除去動作モードとをサポートする、LTE/LTE−Aネットワークである。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeNBが様々な地理的領域にカバレッジを与える、異種LTE/LTE−Aネットワークであり得る。たとえば、各eNB105は、通信カバレッジをマクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに与え得る。ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルなどのスモールセルは低電力ノード(low power node)つまりLPNを含み得る。マクロセルは一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは一般に、比較的より小さい地理的エリアをカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセス、および/または、スモールセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限アクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。スモールセルのためのeNBは、スモールセルeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得る。
[0114] コアネットワーク130は、バックホールリンク132(たとえば、S1など)を介してeNB105と通信し得る。eNB105はまた、たとえば、バックホールリンク134(たとえば、X2など)を介して、および/またはバックホールリンク132を介して(たとえば、コアネットワーク130を通じて)、直接または間接的に互いと通信し得る。ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作では、eNBは同様のフレームタイミングおよび/またはゲーティングタイミングを有することが可能であり、異なるeNBからの送信は時間的にほぼ揃えられ得る。非同期動作では、eNBは異なるフレームタイミングおよび/またはゲーティングタイミングを有することがあり、異なるeNBからの送信は時間的に揃えなくてもよい。本明細書で説明される技法は、同期動作または非同期動作のいずれにも使用され得る。
[0115] UE115はワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され、各UEは固定式または移動式であり得る。UE115はまた、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることがある。UE115は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
[0116] ワイヤレス通信システム100中に示される通信リンク125は、モバイルデバイス115から基地局105へのアップリンク(UL)送信、および/または基地局105からモバイルデバイス115へのダウンリンク(DL)送信を含み得る。DL送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあるが、UL送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。様々な例によれば、UL送信とDL送信の一方または両方が、複数の階層的変調レイヤ(hierarchical modulation layer)を含んでよく、この場合、1つまたは複数の増強変調レイヤが基本変調レイヤに重畳され得る。基本変調レイヤは、基本変調レイヤ上に変調されるコンテンツを取得するために復号され得る。増強変調レイヤは、基本変調レイヤ(および存在する場合には他のより下層の変調レイヤ)を除去(cancelling)し、その結果得られる信号を復号することによって、復号され得る。
[0117] ワイヤレス通信システム100のいくつかの例では、セル内干渉除去、セル間干渉除去、および無線間干渉除去を含む、様々な干渉除去技法が利用され得る。基地局105ならびにUE115は、これらのまたは同様の動作モードの1つまたは複数をサポートし得る。OFDMA通信信号は、免許不要スペクトルにおけるLTEダウンリンク送信のために通信リンク125の中で使用されてよく、一方、SC−FDMA通信信号は、LTEアップリンク送信のために通信リンク125の中で使用されてよい。干渉除去は、アップリンクおよびダウンリンクで実行され得る。無線間干渉は、基地局105ならびにUE115によって対処され得る。ワイヤレス通信システム100などのシステムにおける階層的変調および/または干渉除去の実装形態に関する追加の詳細、ならびにそのようなシステムの動作に関する他の特徴および機能が、図2〜図46に関して以下で与えられる。
[0118] 図2は、eNB105−aが階層的変調を使用して1つまたは複数のUE115と通信できる、ワイヤレス通信システム200を示す。ワイヤレス通信システム200は、たとえば、図1に示されるワイヤレス通信システム100の態様を示し得る。図2の例では、eNB105−aは、eNB105−aのカバレッジエリア110−a内のいくつかのUE115−a、115−b、および115−cと通信し得る。この例では、複数の変調レイヤがワイヤレス通信のために利用されてよく、この場合、基本変調レイヤ(base modulation layer)および1つまたは複数の増強変調レイヤ(enhancement modulation layer)が、eNB105−aとUE115との間で同時に送信され得る。様々な例によれば、基本変調レイヤは、eNB105−aとUE115との間でより信頼性の高い通信を提供することができ、カバレッジエリア110−a内のUE115がコンテンツの再送信を必要とすることなく基本変調レイヤ上で送信されるコンテンツを復号することが可能となる可能性がより高くなる。様々な例によれば、増強変調レイヤは、基本変調レイヤと比較して、eNB105−aとUE115との間で相対的に信頼性の低い通信を提供し得る。したがって、増強変調レイヤ上での送信は、増強変調レイヤ上で送信されるコンテンツを受信機が復号するのに成功するために、再送信を必要とする可能性がより高いことがある。基本変調レイヤおよび増強変調レイヤの変調と送信は、図5および図6に関して以下でより詳細に説明される。
[0119] 述べられたように、増強変調レイヤは、基本変調レイヤよりも受信成功の可能性が低いことがあり、受信成功の可能性は、eNB105−aとUE115との間でのチャネル条件に大きく依存する。図2に示されるものなどのいくつかの展開では、UE115−aおよび115−bは、エリア205においてeNB105−aに比較的近く位置していることがあるが、UE115−cは、eNB105−aのカバレッジエリア110−aのセル端部のより近くに位置していることがある。エリア205の中に位置するUE115−aおよび115−bが、階層的変調につながるチャネル条件を有すると決定される場合、eNB105−aは、そのような通信が利用され得ることをUE115−aおよび115−bにシグナリングし得る。そのような場合、通信リンク125−aは、基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方を含んでよく、UE115−aおよび115−bは、階層的変調レイヤの各々の上での通信をサポートし得る。この例では、カバレッジエリア110−aのセル端部のより近くに、およびエリア205の外に位置するUE115−cは、通信リンク125−bの中の基本変調レイヤを使用して通信するためにシグナリングされ得る。通信リンク125−bはそれでも基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方を用いて送信され得るが、UE115−cは、増強変調レイヤ上に変調されたコンテンツの受信および復号の成功の可能性が比較的低いことが原因で、増強変調レイヤを復号することを試みなくてよい。
[0120] 上で言及されたように、そのような展開における基本変調レイヤは、UE115とeNB105−aとの間で比較的信頼性の高い通信リンクを提供することができる。いくつかの例によれば、基本変調レイヤを使用して送信されるコンテンツは、より低い誤り率で送信することがより望ましいコンテンツとして選択されることがあり、増強変調レイヤを使用して送信されるコンテンツは、送信誤り率に対する感受性がさほど高くないコンテンツとして選択されることがある。たとえば、基本変調レイヤは、高優先度の、またはレイテンシに対する感受性が高いコンテンツ(latency sensitive content)を送信するために使用され得る。いくつかの例では、基本変調レイヤは、アップリンクグラント情報もしくはダウンリンクグラント情報、以前の送信に対する肯定応答情報、および/または他の制御シグナリングなどの制御情報を、ユーザデータに加えて含み得る。そのような例では、増強変調レイヤは、送信の誤りに対する感受性がより低いユーザデータを送信するために使用され得る。
[0121] 他の例では、基本変調レイヤは、レイテンシに対する感受性が高い特定のUE115のためのユニキャストデータを含んでよく、増強変調レイヤは、レイテンシに対する感受性が低いユニキャストデータを含んでよい。基本変調レイヤを使用して送信されるべきユニキャストデータであるか、増強変調レイヤを使用して送信されるべきユニキャストデータであるかの決定は、たとえば、異なるユニキャストデータと関連付けられるサービス品質(QoS:quality of service)に従って行われ得る。たとえば、高いQoS要件を有するデータは、基本変調レイヤを使用して送信されてよく、ベストエフォートのQoS要件を有するデータは、増強変調レイヤを使用して送信されてよい。またさらなる例では、基本変調レイヤは、eNB105−aからブロードキャストデータを送信するために使用されてよく、増強変調レイヤは、特定のUE115と関連付けられるユニキャストデータを送信するために使用されてよい。
[0122] いくつかの例では、基本変調レイヤは、送信されるデータの受信の肯定応答を何ら必要とすることなしに送信され得る。たとえば、基本変調レイヤコンテンツは、コンテンツの受信のハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)肯定応答/否定応答を必要とせずに送信され得る。いくつかの例では、基本変調レイヤと関連付けられる誤り率は約1%であることがあり、増強変調レイヤと関連付けられる誤り率は1%より高いことがあり、たとえば10%である。したがって、増強変調レイヤを使用して送信されるコンテンツの受信の成功には、再送信手順に依存することが必要であり得るが、基本変調レイヤと関連付けられる誤り率は、コンテンツの送信の成功を実現するために再送信が必要ではないことの確実性をもたらし得る。
[0123] UE115−cの場合などの、増強変調レイヤの受信成功の可能性があまり高くない状況では、UE115−cとeNB105−aとの間の通信は、基本変調レイヤだけを使用して行われ得る。したがって、異なるUE115との通信は、チャネル条件に基づいて選択的に適合されてよく、適切なチャネル条件を有するUE115は、同時に送信される複数の階層的変調レイヤ上でデータを受信するようにシグナリングされ、これにより、そのようなUE115に対するデータレートを向上させる。同様に、比較的チャネル条件の悪いUE115との通信は、基本変調レイヤを通じて、信頼性をもって維持されるデータレートに維持され得る。いくつかの例では、基本変調レイヤは、UE基準信号ベースの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCHまたはePDCCH)、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理マルチキャストチャネル(PMCH)、または高優先度のデータの、1つまたは複数を送信するために使用され得る。例では、増強変調レイヤは、UE基準信号ベースのPDSCHもしくはePDSCH、または低優先度のデータの1つまたは複数を送信するために使用され得る。上で論じられたものと同様に、高優先度のデータおよび低優先度のデータの決定は、データと関連付けられるQoSパラメータに基づいて行われ得る。
[0124] ここで図3を参照すると、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。明快にするために、方法300は、図1および/または図2に関して説明された基地局、eNB105、および/またはUE115の1つに関して以下で説明される。一例では、eNBまたはUEは、以下で説明される機能を実行するようにeNBまたはUEの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0125] ブロック305において、基本変調レイヤ上での送信のためのコンテンツが特定される。たとえば、eNBは、上で論じられたものと同様に、高優先度のコンテンツまたはレイテンシに対する感受性が高いコンテンツを特定し得る。また、上で言及されたように、eNBは、UEが1つまたは複数の増強変調レイヤを、信頼性をもって受信することが可能かどうかに基づいて、UEに送信されるべきUEのためのユニキャストコンテンツを特定することができ、基本変調レイヤ上での送信のためのコンテンツは、そのような決定に従って特定され得る。いくつかの例では、UEは、同様の基準に基づいて、基本変調レイヤ上でeNBへ送信されるべきコンテンツを特定することができる。いくつかの例では、UEは、基本変調レイヤ上であるコンテンツが送信されるべきであることを示すシグナリングをeNBから受信し得る。
[0126] ブロック310において、増強変調レイヤ上での送信のためのコンテンツが特定される。たとえば、eNBは、上で論じられたものと同様に、低優先度のコンテンツまたはレイテンシに対する感受性が低いコンテンツを特定し得る。また、上で言及されたように、eNBは、UEが増強変調レイヤを、信頼性をもって受信することが可能かどうかに基づいて、UEに送信されるべきUEのためのユニキャストコンテンツを特定することができ、増強変調レイヤ上での送信のためのコンテンツは、そのような決定に従って特定され得る。例では、UEは、同様の基準に基づいて増強変調レイヤ上でeNBへ送信されるべきコンテンツを特定することができ、および/または、増強変調レイヤ上であるコンテンツが送信されるべきであることを示すシグナリングをeNBから受信することができる。
[0127] ブロック315において、基本レイヤコンテンツ(base layer content)は、基本変調レイヤへと変調される。そのような変調は、たとえば、3つだけ例を挙げると、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、または16直角位相振幅変調(16QAM)であり得る。ブロック320において、増強レイヤコンテンツは、増強変調レイヤへと変調される。基本変調レイヤの変調と同様に、そのような変調は、3つだけ例を挙げると、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、または16直角位相振幅変調(16QAM)であり得る。
[0128] ブロック325において、増強変調レイヤは、基本変調レイヤに重畳される。そのような重畳は、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々において使用される変調に従った、構成要素となる重畳されたコンスタレーション(constellation)をもたらす。基本変調レイヤがQPSKを使用し増強変調レイヤがQPSKを使用する例では、結果はシェーピングされた(shaped)16QAMである。基本変調レイヤがQPSKを使用し増強変調レイヤが16QAMを使用する例では、結果はシェーピングされた64QAMのコンスタレーションである。さらに、基本変調レイヤが16QAMを使用し増強変調レイヤが16QAMを使用する例では、結果はシェーピングされた256QAMのコンスタレーションである。最後に、ブロック330において、重畳された基本変調レイヤおよび増強変調レイヤが送信される。上で言及されたように、送信された信号を受信するUEまたはeNBなどの受信機は、基本変調レイヤコンテンツを取得するために受信された信号を復号し、増強変調レイヤを取得するために基本変調レイヤと関連付けられる干渉を打消し、増強変調レイヤコンテンツを取得するために増強変調レイヤを復号することができる。
[0129] 図4は、本開示の態様による、ワイヤレス通信において使用するためのeNBなどのデバイスを概念的に示すブロック図である。いくつかの例では、デバイス405は、図1および/または図2に関して説明された基地局またはeNB105の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス405は、プロセッサでもあり得る。デバイス405は、受信機モジュール410、eNB階層的変調モジュール(eNB hierarchical modulation module)420、および/または送信機モジュール430を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0130] デバイス405のコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適合された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0131] いくつかの例では、受信機モジュール410は、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能な高周波(RF)受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。受信機モジュール410は、図1および/または図2に関して説明されたワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の通信リンク125などの、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を受信するために使用され得る。
[0132] いくつかの例では、送信機モジュール430は、2つ以上の階層的変調レイヤ(hierarchical modulation layer)上で(たとえば、基本変調レイヤおよび1つまたは複数の増強変調レイヤを通じて)送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。受信機モジュール430は、図1および/または図2に関して説明されたワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の通信リンク125などの、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0133] いくつかの例では、eNB階層的変調モジュール420は、複数の階層的変調レイヤを構成し、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信をサポートするワイヤレス通信システムにおいて動作するときにデバイス405のための各階層的変調レイヤ上で送信されるべきコンテンツを決定することができる。たとえば、図1〜図3に関して上で説明されたように、および、図5〜図46の様々な例について以下で説明されるように、eNB階層的変調モジュール420は、たとえば、各階層的変調レイヤ上での送信、各階層変調レイヤ上でのコンテンツの変調、および送信モジュール430を通じた送信のための階層的変調レイヤの重畳のためのコンテンツを決定するように、デバイス405を構成することができる。
[0134] いくつかの例では、eNB階層的変調モジュール420は、複数の階層的変調レイヤを含む信号を受信機モジュール410から受信し得る。そのような場合、eNB階層的変調モジュール420は、基本変調レイヤを復号し、基本変調レイヤからの干渉を受信された信号から消去し、増強変調レイヤからのコンテンツを取得するために得られた信号を復号することができる。いくつかの例では、2つ以上の増強変調レイヤが存在することがあり、その場合、eNB階層的変調モジュール420は、各々の連続的な変調レイヤの連続的な干渉除去と復号とを実行することができる。さらに、たとえば、図1〜図3に関して上で説明されたように、および図5〜図46の様々な例について以下で説明されるように、eNB階層的変調モジュール420は、様々な例において、各階層的変調レイヤと関連付けられる1つまたは複数のパラメータを決定することができ、複数の階層的変調レイヤ上での送信を送信および/または受信すべき1つまたは複数のUEにシグナリングを提供することができる。
[0135] 上で論じられたように、様々な例において、図1、図2、および/または図4のUE115、eNB105、および/またはデバイス405などの、UE、eNB、または他のデバイスからの送信は、複数の階層的変調レイヤを含み得る。図5は、階層的変調レイヤと、重畳された階層的変調レイヤからの結果としての送信との例500を示す。この例では、高QoSの基本変調レイヤ505が、QPSK符号化を使用することができ、{αXB:XB∈CB}として表され得る。同様に、低QoSの増強変調レイヤ510が、QPSK符号化を使用することができ、{βXE:XE∈CE}として表され得る。構成要素となる基本変調レイヤのコンスタレーション505と増強変調レイヤのコンスタレーション510との重畳から形成される、結果として得られる階層的コンスタレーション(hierarchical constellation)515は、C={X=αXB+βXE}として表されるシェーピングされた16QAMのコンスタレーションであり得る。異なる変調方式が、階層的コンスタレーションへの対応する変更とともに、基本変調レイヤおよび/または増強変調レイヤのために使用され得ることを理解されたい。たとえば、基本変調レイヤがQPSKを使用でき、増強変調レイヤが16QAMを使用できるので、シェーピングされた64QAMの階層的コンスタレーションが得られる。他の例では、基本変調レイヤが16QAMを使用でき、増強変調レイヤが16QAMを使用できるので、シェーピングされた256QAMの階層的コンスタレーションが得られる。さらに、同様の方式で、3つ以上の階層的変調レイヤを提供するために、追加の増強変調レイヤが階層的コンスタレーションに重畳され得る。
[0136] 言及されたように、基本変調レイヤは、UEとeNBとの間の高QoSのデータストリームを提供するために使用されてよく、増強変調レイヤは、UEとeNBとの間の低QoSのデータストリームを提供するために使用されてよい。いくつかの状況において、上で述べられたように、UEとeNBとの間のチャネル条件は、増強変調レイヤの送信と復号をサポートしないことがあり、そのようなチャネル条件を有するUEとの通信は、基本変調レイヤを使用して実行され得る。図6は、階層的変調信号605を受信し得る異なるUE115の例600を示す。信号605の中には、基本変調レイヤを表すいくつかのクラスタ610があり、各クラスタ610の中には、階層的変調レイヤを表すいくつかの個別の点があり得る。第1のUE115−b−1は、比較的良好なチャネル条件を有することがあり、階層的変調信号605を受信される信号615として受信することがある。受信される信号615の中で、第1のUE115−b−1は、クラスタ610−bと、各クラスタ610−b内の個別の点の両方を区別することが可能であり得る。したがって、第1のUE115−b−1はたとえば、図2に示されるようなエリア205内にあり得る。
[0137] この例における第2のUE115−c−1は、階層的変調信号605を送信するサービングセルのセル端部のより近くにあることがあり、チャネル品質が比較的悪いことがあり、このことは、その中でクラスタ610−cは区別され得るが個別の点は区別されないことのある受信信号620をもたらす。したがって、第2のUE115−c−1は、基本変調レイヤを、信頼性をもって受信して復号することができるが、増強変調レイヤをそうすることができない。いくつかの例では、サービングセルeNBは、基本変調レイヤを使用して第2のUE115−c−1にデータを送信することができ、増強変調レイヤを使用して第1のUE115−b−1にデータを送信することができる。他の例では、上で論じられたように、基本変調レイヤは、低レイテンシのデータ、高優先度のデータ、制御データなどを送信するために使用されてよく、増強変調レイヤは、レイテンシに対する感受性が低いデータ、低優先度のデータ、ユーザデータなどを送信するために使用されてよい。
[0138] いくつかの例によれば、次の計算式に従って、基本変調レイヤに対する対数尤度比(LLR:log likelihood ratio)が計算され得る。
ここで、LLRB,kはビットkに対する基本変調レイヤLLRであり、bB(k)はシンボルxの基本変調レイヤビットkであり、Cは基本変調レイヤの変調方式のコンスタレーションである。
[0139] いくつかの例では、増強変調レイヤは、並列復号(parallel decoding)を使用して、または、基本変調レイヤ上で実行される干渉除去を用いた直列復号(serial decoding)を使用して、復号され得る。並列復号を使用する例では、グレイマッピング(grey mapping)が使用されてよく、LLRが以下の式に従って計算されてよい。
ここで、LLRE,kはビットkに対する増強変調レイヤLLRであり、bE(k)はシンボルxの増強変調レイヤビットkであり、Cは重畳された基本変調レイヤおよび増強変調レイヤのシェーピングされた変調方式のコンスタレーションである。
[0140] 基本変調レイヤ上で実行される干渉除去を用いた直列復号を使用する例では、LLRは以下の計算式に従って計算され得る。
ここで、LLRE,kはビットkに対する増強変調レイヤLLRであり、bE(k)はシンボルxの増強変調レイヤビットkであり、Cは増強レイヤ変調方式のコンスタレーションであり、YEは合成された基本変調レイヤ信号と増強変調レイヤ信号の干渉除去の後の再構築された増強変調レイヤである。
[0141] 上で論じられたように、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤは、いくつかの異なる要因の1つまたは複数に基づいて異なるコンテンツを送信するために使用され得る。そのような要因には、たとえば、いくつか挙げると、システム展開、トラフィック需要、送信されるべきコンテンツに含まれる情報のタイプ、チャネル条件、複数の変調レイヤを受信することが可能なUEの数、および/または、基本変調レイヤだけを受信することが可能なUEの数があり得る。図7は、eNB105−bが階層的変調を使用してUE115−dと通信できる、ワイヤレス通信システム700を示す。1つだけのUE115−dが示されているが、eNB105−bは複数のUEと通信していてよいことが容易に認識されるだろう。ワイヤレス通信システム700は、たとえば、図1および/または図2に示されたワイヤレス通信システム100および/または200の態様を示し得る。この例では、複数の変調レイヤがワイヤレス通信のために利用されてよく、この場合、基本変調レイヤ705および増強変調レイヤ710は、eNB105−bとUE115−dとの間で同時に送信され得る。単一の増強変調レイヤ710が図7において示されているが、他の例は2つ以上の増強変調レイヤを含み得る。図3〜図6に関して上で説明された方式などの方式で、増強変調レイヤ710は、基本変調レイヤ705に重畳されてよく、eNB105−bとUE115−dとの間の単一の通信リンクにおいて送信されてよい。
[0142] この例によれば、基本変調レイヤ705は、eNB105−bとUE115−dとの間により信頼性の高い通信を提供することができ、UE115−dが基本変調レイヤ705の受信と復号に成功し得ることの比較的高い確実性をもたらし得る。この例では、UE115−dは、HARQ技法などに従った、基本変調レイヤ上での送信を受信したことの肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)を送信しない。そのようなフィードバックをなくすと、HARQ ACK/NACK送信および関連する再送信と関連付けられるオーバーヘッド(overhead)がより少なくなるので、基本変調レイヤ上での容量が増大し得る。基本変調レイヤ705の比較的高い信頼性により、基本変調レイヤ705の送信の高い信頼性と低減されたレイテンシの利益を受け得るコンテンツが、基本変調レイヤ上での送信のために選択され得る。たとえば、上で論じられたように、基本変調レイヤ705は、高優先度のコンテンツ、レイテンシに対する感受性が高いコンテンツ、および/または制御/シグナリング情報を、eNB105−bからUE115−dに通信するために選択され得る。
[0143] 様々な例によれば、増強変調レイヤ710は、基本変調レイヤ705と比較して、eNB105−bとUE115−dとの間で相対的に信頼性の低い通信を提供し得る。したがって、UE115−dは、増強変調レイヤ710の送信に対してHARQ技法を実行し得るので、成功裏に受信され復号されなかった送信はeNB105−bによって再送信され得る。いくつかの例によれば、基本変調レイヤ705は、約1%の誤り率を有することがあり、増強変調レイヤ710は、約10%の誤り率を有することがある。上で言及されたように、いくつかの例では、eNB105−bは、基本変調レイヤ705上での送信のために第1のコンテンツを特定することができる。
[0144] いくつかの例では、第1のコンテンツは、第1のコンテンツに対して要求または所望される初期送信における誤り率を定義する、第1の誤り率の閾値と関連付けられ得る。第1の誤り率の閾値は、たとえば第1のコンテンツに含まれる情報のタイプに基づいて決定され得る。eNB105−bはまた、増強変調レイヤ710上での送信のために第2のコンテンツを特定することができる。いくつかの例では、第2のコンテンツは、第1の誤り率の閾値よりも高い第2の誤り率の閾値と関連付けられ得る。第2の誤り率の閾値は、たとえば第2のコンテンツに含まれる情報のタイプに基づいて決定され得る。たとえば、第1のコンテンツは高優先度のコンテンツを含んでよく、第2のコンテンツは低優先度のコンテンツを含んでよい。本明細書で使用される場合、「誤り率の閾値(error rate threshold)」という用語は、目標のまたは所望される信頼性の閾値を含んでよく、または、データと関連付けられる別の信頼性または誤り率の尺度を含んでよい。
[0145] 他の例では、第1のコンテンツは、eNB105−bとの通信のためにUE115−dによって使用され得る制御情報を含み得る。たとえば、制御情報は、スケジューリンググラント情報、肯定応答情報、および/またはシグナリング情報を含んでよく、制御情報は、基本変調レイヤ705上で(PDCCHを使用して送信されてよい。第2のコンテンツは、たとえば、増強変調レイヤ710上でPDSCHを使用して送信され得るユーザデータを含み得る。さらなる他の例では、第1のコンテンツは、UE115−dのためのレイテンシに対する感受性が高いユニキャストデータを含んでよく、第2のコンテンツは、UE115−dのための、または異なるUEのためのベストエフォートユニキャストデータを含んでよい。レイテンシに対する感受性が高いユニキャストデータは、たとえば、基本変調レイヤ705上でPDSCHを使用して送信されてよく、ベストエフォートユニキャストデータは、増強変調レイヤ710上でPDSCHを使用して送信されてよい。
[0146] 図3〜図6に関して上で論じられたものと同様に、eNB105−bは、基本変調レイヤ705上に第1のコンテンツを変調し、増強変調レイヤ710上に第2のコンテンツを変調することができる。eNB105−bは次いで、増強変調レイヤ710を基本変調レイヤ705に重畳し、重畳された基本変調レイヤ705と増強変調レイヤ710とをUE115−dに送信することができる。したがって、この例では、基本変調レイヤ705および増強変調レイヤ710はともに、同じUE、すなわちUE115−dに送信されるコンテンツを含む。他の例では、基本変調レイヤ705のコンテンツは、増強変調レイヤ710のコンテンツが送信される先のUEとは異なるUEへ送信され得る。UE115−d(およびシステム700中で動作する他のUE)は、基本変調レイヤ705と増強変調レイヤ710のどちらが、特定の時間期間(たとえば、PDCCHを介してUE115−dに提供されるダウンリンクグラントにおいて示される1つまたは複数のサブフレーム)に対して復号されるべきかを示す制御シグナリングをeNB105−bから受信することができる。
[0147] ここで図8を参照すると、eNB105−cが階層的変調を使用してUE115−eおよびUE115−fと通信し得るワイヤレス通信システム800が示されている。ワイヤレス通信システム800は、たとえば、図1、図2、および/または図7に示されたワイヤレス通信システム100、200、および/または700の態様を示し得る。この例では、上と同様に、複数の変調レイヤがワイヤレス通信のために利用されてよく、この場合、基本変調レイヤ805および増強変調レイヤ810は、eNB105−cとUE115−eおよびUE115−fとの間で同時に送信され得る。この例では、基本変調レイヤ805は、UE115−eおよびUE115−fなどの複数の異なるUEに送信されるブロードキャストデータを含み得る。
[0148] この例では、増強変調レイヤ810は、基本変調レイヤ805に重畳され、UE115−eのためのユニキャストデータを含み得る。増強変調レイヤおよび基本変調レイヤは、図3〜図6に関して上で説明された方式などの方式で、eNB105−cとUE115−eとの間の単一の通信リンクにおいて送信され得る。この例では、UE115−fが増強変調レイヤ810を受信し復号するのに十分なチャネル品質を有し得るとしても、UE115−fは、増強変調レイヤ810がUE115−fのためのコンテンツを含まないことに基づいて、増強変調レイヤ810を無視することができる。いくつかの例では、eNB105−cは、第1のUE115−eが増強変調レイヤ810を介してユニキャストデータを受信するようにスケジューリングされることを示すシグナリングをUE115−eおよび115−fに提供することができる。したがって、増強変調レイヤ810上でダウンリンクグラントを受信していない第2のUE115−fは、増強変調レイヤ810を無視し、基本変調レイヤ805に含まれる情報を復号することができる。
[0149] いくつかの例では、基本変調レイヤ805上で提供されるブロードキャストデータは、物理マルチキャストチャネル(PMCH)を使用して送信されてよく、増強変調レイヤ810上で提供されるユニキャストデータは、PDSCHを使用して送信されてよい。いくつかの例では、UE115−eおよび115−fは、基本変調レイヤ上でブロードキャストデータを受信し、ブロードキャストデータの受信の肯定応答を送信しない。例では、増強変調レイヤ810を介してユニキャストデータを受信するUE115−eは、受信されたユニキャストデータに対してHARQ技法を実行し、ユニキャストデータを受信したことのACK/NACKを送信することができる。
[0150] ここで図9を参照すると、eNB105−dが階層的変調を使用してUE115−gおよびUE115−hと通信し得るワイヤレス通信システム900が示されている。ワイヤレス通信システム900は、たとえば、図1、図2、図7、および/または図8に示されたワイヤレス通信システム100、200、700、および/または800の態様を示し得る。この例では、上と同様に、複数の変調レイヤがワイヤレス通信のために利用されてよく、この場合、基本変調レイヤ905および増強変調レイヤ910は、eNB105−dとUE115−gおよびUE115−hとの間で同時に送信され得る。この例では、基本変調レイヤ905は、第1のUE115−gに送信されるユニキャストデータを含む第1のコンテンツを含んでよく、増強変調レイヤ910は、基本変調レイヤ905に重畳され、第2のUE115−hのためのユニキャストデータを含む第2のコンテンツを含み得る。
[0151] 図3〜図6に関して上で説明された方式などの方式で、基本変調レイヤ905および増強変調レイヤ910は、eNB105−dとUE115−gおよびUE115−hとの間の単一の通信リンクにおいて送信され得る。この例では、第1のUE115−gは、UE115−gが増強変調レイヤ910を復号することを許容しないような、比較的悪いチャネル条件を有することがある。したがって、eNB105−dは、たとえば、ユニキャストダウンリンクコンテンツが基本変調レイヤ905を使用してUE115−gに提供されることを示したダウンリンクグラントを、基本変調レイヤ905を使用してUE115−gに提供することができる。UE115−gは、基本変調レイヤ905を単に復号してよく、受信された送信から基本変調レイヤ905を除去するために増強変調レイヤの復号または干渉除去を実行しなくてよい。例では、UE115−gは、受信されたユニキャストデータに対してHARQ技法を実行し、ユニキャストデータを受信したことのACK/NACKを送信することができる。
[0152] この例では、第2のUE115−hは、UE115−hが増強変調レイヤ910を受信し復号することを許容する、比較的良好なチャネル条件を有し得る。したがって、eNB105−dは増強変調レイヤ910を使用してダウンリンクコンテンツを受信するようにUE115−hをスケジューリングすることができ、UE115−hは、基本変調レイヤ905からの干渉を除去し、増強変調レイヤ910を復号するために、受信された送信に対して干渉除去技法を実行することができる。したがって、階層的変調技法の使用を通じて、複数のデータストリームが異なるUE115−gおよび115−hへ同時に送信されてよく、これにより、ワイヤレス通信システム900の利用率(utilization)を向上させる。
[0153] いくつかの例では、eNB105−dは、第1のUE115−gが基本変調レイヤ905を介してユニキャストデータを受信するようにスケジューリングされることと、第2のUE115−hが増強変調レイヤ910を介してユニキャストデータを受信するようにスケジューリングされることとを示すシグナリングを、UE115−gおよび115−hに提供することができる。いくつかの例では、UE115−gと115−hの各々に提供されるユニキャストデータは、それぞれの基本変調レイヤ905または増強変調レイヤ910上で送信されるPDSCHを使用して送信され得る。いくつかの例では、UE115−gおよび115−hは、受信されたユニキャストデータに対してHARQ技法を実行し、ユニキャストデータを受信したことのACK/NACKを送信することができる。
[0154] ここで図10を参照すると、ブロック図1000は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス405−aを示す。いくつかの例では、デバイス405−aは、図1、図2、図4、図7、図8、および/または図9に関して説明された基地局またはeNB105および/またはデバイス405の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス405−aは、プロセッサであってもよい。デバイス405−aは、受信機モジュール410−a、eNB階層的変調モジュール420−a、および/または送信機モジュール430−aを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していてよい。
[0155] デバイス405−aのコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICによって、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的には、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0156] いくつかの例では、受信機モジュール410−aは、図4の受信機モジュール410の例であり得る。受信機モジュール410−aは、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。いくつかの例では、送信機モジュール430−aは、図4の送信機モジュール430の例であり得る。送信機モジュール430−aは、2つ以上の階層的変調レイヤ上でデータを送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。RF送信機430−aは、いくつかの例では、単一の送信機を含むことがあり、または送信/受信チェーンごとに単一の送信機を含むことがある。送信機モジュール430−aは、図1、図2、図7、図8、および/または図9に関して説明されたワイヤレス通信システム100、200、700、800、および/または900の1つまたは複数の通信リンク125などの、2つ以上の階層的変調レイヤを含むワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて、様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0157] eNB階層的変調モジュール420−aは、図4に関して説明されるeNB階層的変調モジュール420の例であってよく、基本/増強変調レイヤコンテンツ決定モジュール(base/enhancement modulation layer content determination module)1055と、コンテンツ変調モジュール(content modulation module)1060と、パラメータ決定モジュール(parameter determination module)1060と、重畳モジュール(superpositioning module)1070とを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0158] いくつかの例では、たとえば図1〜図9に関して上で説明されたように、基本/増強変調レイヤコンテンツ決定モジュール1055は、基本変調レイヤを使用してデバイス405−aから送信されるべきコンテンツと、増強変調レイヤを使用してデバイス405−aから送信されるべきコンテンツとを決定することができる。コンテンツ変調モジュール1060は、適切な基本変調レイヤまたは増強変調レイヤ上に、決定されたコンテンツを変調することができる。パラメータ決定モジュール1065は、基本変調レイヤと増強変調レイヤとの送信エネルギー比などの、チャネル条件に関する様々なパラメータおよび階層的変調において使用すべきパラメータの1つまたは複数を決定することができる。
[0159] いくつかの例では、パラメータ決定モジュール1065は、UEから受信されるチャネル状態情報(CSI:channel state information)に基づいて、UEと関連付けられるチャネル品質を決定し、UEのチャネル条件が階層的変調をサポートするかどうかを決定することができる。チャネル条件が階層的変調をサポートする場合、パラメータ決定モジュール1065は、基本変調レイヤと増強変調レイヤとの送信エネルギー比をCSIに基づいて計算することができる。いくつかの例では、パラメータ決定モジュール1065は、複数の伝送時間間隔(TTI)の各々に対するパラメータを決定することができる。いくつかの例では、パラメータ決定モジュール1065はまた、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々の送信に利用可能な空間レイヤの数を決定することができ、これはたとえば、UEと関連付けられるCSIおよびランクインジケータ(RI)に基づいて決定され得る。
[0160] いくつかの例では、パラメータ決定モジュールは、いくつかのUEのためのCSIを決定し、UEの各々のためのCSIに基づいて、どのUEが基本変調レイヤまたは増強変調レイヤの1つまたは複数を受信すべきかを命令することができる。たとえば、決定されたCSIに基づいてより低いチャネル品質を有すると決定された1つまたは複数のUEは、基本変調レイヤを受信することができ、決定されたCSIに基づいてより高いチャネル品質を有すると決定された1つまたは複数のUEは、UEへ送信されるべきコンテンツに応じて、増強変調レイヤを、または基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方を受信することができる。重畳モジュール1070は、送信機モジュール430−aによる送信のためにパラメータ決定モジュール1065によって決定されるパラメータに従って、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳することができる。
[0161] ここで図11を参照すると、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。明快にするために、方法1100は、図1、図2、図4、図7、図8、図9、および/または図10に関して説明された基地局またはeNB105および/またはデバイス405の1つに関して以下で説明される。一例では、eNBまたはデバイスは、以下で説明される機能を実行するために、eNBまたはデバイスの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0162] ブロック1105において、eNBは、送信を受信すべきUEのためのCSIを決定することができる。上で言及されたように、CSIは、UEによって提供されてよく、UEが送信/受信し得る空間レイヤの数を示したランクインジケータ(RI)などの、UEにおけるチャネル条件に関する情報およびUEに関する他の情報を含み得る。ブロック1110において、eNBは、増強変調レイヤの受信をサポートするチャネル条件を有するUEを決定することができる。ブロック1115において、eNBは、エネルギー比、トランスポートブロックサイズ、変調およびコーディングの方式などの、増強変調レイヤのためのパラメータを決定することができる。増強変調レイヤのためのパラメータは、たとえば、UEのためのCSI、UEのためのRI、および送信されるべきデータに基づいて決定され得る。
[0163] ブロック1120において、eNBは、シグナリング情報をダウンリンクグラントにおいてUEに送信することができる。シグナリング情報は、たとえば、UEが基本変調レイヤを受信すべきか、増強変調レイヤを受信すべきか、または両方を受信すべきかの指示を含むダウンリンクグラントと、レイヤ上のUEのためのダウンリンクリソースとを含み得る。シグナリング情報はまた、たとえば、基本変調レイヤと増強変調レイヤとの送信エネルギー比、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤのためのトランスポートブロックサイズ、または、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤのための変調とコーディングの方式の、1つまたは複数を含み得る。いくつかの例では、ダウンリンクグラントは、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上でUEに送信されるデータのリソースブロック位置、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上でUEに送信されるデータの変調とコーディングの方式(MCS)、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上で送信するために使用されるプリコーディング行列、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のためのレイヤマッピング、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のためのコードブロックサイズ、または、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のための空間レイヤの数の、1つまたは組合せを含み得る。
[0164] シグナリング情報は、いくつかの例では、ダウンリンクリソースを受信すべき各UEに提供される、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々のための情報を備える単一のダウンリンクグラントにおいて提供され得る。いくつかの例では、ダウンリンクグラントは、階層的変調レイヤの1つのための情報を含んでよく、ダウンリンクグラントに埋め込まれる1つまたは複数のビットを通じてなどして、グラント(grant)が基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのためのものであることの指示も含んでよい。いくつかの例では、基本変調レイヤまたは増強変調レイヤの指示は、ダウンリンクリソースが基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのためのものであることを示すために、UEのためのセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)によってマスクされる巡回冗長検査(CRC)を含み得る。たとえば、基本変調レイヤのためのC−RNTIは、UEのための主要セル(PCell)RNTI(PC−RNTI)を含んでよく、増強変調レイヤのためのC−RNTIは、UEのための二次的セル(SCell)RNTI(SC−RNTI)を含んでよい。
[0165] 他の例では、シグナリング情報の一部分のすべてが、たとえば、基本変調レイヤと増強変調レイヤとのエネルギー比、基本変調レイヤのための変調方式、増強変調レイヤのための変調方式、基本変調レイヤのためのリソースブロックサイズ、または増強変調レイヤのためのリソースブロックサイズを含み得る、無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用して提供され得る。そのような例では、RRCシグナリングにおいて提供されるパラメータは準静的(semi-statically)に構成されてよく、ダウンリンクグラントはそのような準静的に構成されたパラメータに基づいてよい。いくつかの例では、シグナリング情報は、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)を使用して提供される。
[0166] 図11を続けて参照すると、ブロック1125において、eNBは基本変調レイヤ上にコンテンツを変調することができる。基本変調レイヤコンテンツは、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤと関連付けられるパラメータに従って、基本変調レイヤ上に変調され得る。ブロック1130において、eNBは、コンテンツを同様の方式で増強変調レイヤ上に変調することができる。ブロック1135において、eNBは、基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することができる。そのような送信は、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳することと、変調レイヤを1つまたは複数のUEに送信することとを含み得る。
[0167] ここで図12を参照すると、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。明快にするために、方法1200は、図1、図2、図4、図7、図8、図9、および/または図10に関して説明された基地局またはeNB105および/またはデバイス405の1つに関して以下で説明される。一例では、eNBまたはデバイスは、以下で説明される機能を実行するために、eNBまたはデバイスの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0168] ブロック1205において、eNBは、エネルギー比、トランスポートブロックサイズ、変調およびコーディングの方式などの、増強変調レイヤのためのパラメータを決定することができる。上で論じられたように、いくつかの例では、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々のために、別々のダウンリンクグラントが提供され得る。たとえば、いくつかのUEは基本変調レイヤ上でコンテンツを受信することができ、他のUEは増強変調レイヤ上でコンテンツを受信することができ、この場合、各変調レイヤのための別々のグラントが提供され得る。ブロック1210において、eNBは、基本変調レイヤ制御情報を、基本レイヤダウンリンクグラント(base layer downlink grant)において1つまたは複数のUEに送信することができる。ブロック1215において、eNBは、増強変調レイヤ制御情報を、増強レイヤダウンリンクグラントにおいて、増強レイヤを受信すべきUEへ送信することができる。これらのダウンリンクグラントの各々は、変調レイヤパラメータに関して上で説明された情報などの情報を含み得る。
[0169] ここで図13を参照すると、ブロック図1300は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス1305を示す。いくつかの例では、デバイス1305は、図1、図2、図6、図7、図8、および/または図9に関して説明されるUEの1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス1305は、プロセッサでもあり得る。デバイス1305は、受信機モジュール1310、UE干渉低減モジュール(UE interference mitigation module)1320、UE階層的変調モジュール(UE hierarchical modulation module)1325、および/または送信機モジュール1330を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0170] デバイス1305のコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICを用いて、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0171] いくつかの例では、受信機モジュール1310は、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。いくつかの例では、送信機モジュール1330は、2つ以上の階層的変調レイヤ上でデータを送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。RF送信機1330は、いくつかの例では、単一の送信機を含むことがあり、または送信/受信チェーンごとに単一の送信機を含むことがある。送信機モジュール1330は、図1、図2、図7、図8、および/または図9に関して説明されたワイヤレス通信システム100、200、700、800、および/または900の1つまたは複数の通信リンク125などの、2つ以上の階層的変調レイヤを含むワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて、様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0172] いくつかの例では、UE干渉低減モジュール1320は、受信機モジュール1310において受信される信号に対して干渉低減を実行することができる。たとえば、干渉低減モジュール1320は、たとえば、受信された信号から基本変調レイヤと関連付けられる干渉を除去して復号され得る増強レイヤを提供するために、受信された信号に対して干渉除去技法を実行することができる。UE干渉低減モジュール1320はまた、図14〜図46の様々な例について以下で説明されるように、他のセル内、セル間、および/または無線間の干渉除去技法を実行することができる。UE階層的変調モジュール1325は、複数の階層的変調レイヤを復号し、および/または、複数の階層的変調レイヤを構成して、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信をサポートするワイヤレス通信システムにおいて動作するときにデバイス1305のための各階層的変調レイヤ上で送信されるべきコンテンツを決定することができる。
[0173] UE階層的変調モジュール1325は、たとえば、基本変調レイヤを復号し、基本変調レイヤからの干渉を打ち消すために、受信された信号に対して干渉除去技法を実行し、増強変調レイヤを復号するように、デバイス1305を構成することができる。UE階層的変調モジュール1325はまた、変調レイヤの干渉除去と復号とを支援するために、1つまたは複数の変調レイヤと関連付けられるパラメータを決定することができる。いくつかの例では、2つ以上の増強変調レイヤが存在することがあり、その場合、UE階層的変調モジュール1325は、各々の連続的な変調レイヤの連続的な干渉除去と復号との実行を管理することができる。
[0174] ここで図14を参照すると、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。明快にするために、方法1400は、図1、図2、図6、図7、図8、図9、および/または図13に関して説明されたUE115および/またはデバイス1305の1つに関して以下で説明される。一例では、UEは、以下で説明される機能を実行するようにUEの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0175] ブロック1405において、UEは、基地局からダウンリンクグラントを受信することができ得る。たとえば、UEは、ダウンリンクリソースが基本変調レイヤおよび/または増強変調レイヤのために割り振られていることを示すダウンリンクグラントをeNBから受信することがあり、ダウンリンクグラントは、図10〜図12に関して上で論じられた情報などの情報を含み得る。ブロック1410において、UEは、基本変調レイヤの伝送特性(transmission characteristics)と増強変調レイヤの伝送特性とを決定することができる。そのような特性は、ダウンリンクグラントに含まれるシグナリング情報に基づいて決定されてよく、および/または、上で論じられたものなどの、階層的変調レイヤと関連付けられるパラメータを含む受信されたRRCシグナリングに基づいて決定されてよい。ブロック1415において、UEは、基本変調レイヤからコンテンツを復号することができる。
[0176] ブロック1420において、UEは、基本変調レイヤからの信号における干渉を低減するために、受信された信号に対して干渉除去技法を実行することができる。干渉除去は、たとえば、ダウンリンクグラント中の制御シグナリングにおいて提供される、またはRRCシグナリングを通じて提供される、基本変調レイヤの伝送特性と増強変調レイヤの特性に基づき得る。制御シグナリングは、たとえば、干渉低減を実行する際に使用するための基本変調レイヤの信号特性(signal characteristics)を含み得る。いくつかの例では、制御シグナリングは、基本変調レイヤにおいて提供され得る。干渉除去技法は、たとえば、線形最小平均二乗誤差(MMSE)の抑制、QR分解ベースの球面復号(QR−SD)、および/または連続的干渉除去(SIC)などの、1つまたは複数の確立されている干渉除去技法を含み得る。ブロック1425において、UEは、増強変調レイヤからコンテンツを復号する。そのようなコンテンツは、たとえば、低優先度のデータまたはより低い送信データ誤り率の閾値を有するデータなどの、増強変調レイヤを使用して送信されるものとして決定されるコンテンツを含み得る。いくつかの例では、UEは、任意選択のブロック1430において示されるように、復号された増強レイヤコンテンツに対してHARQルーチンを実行し、送信を受信したことのACK/NACKを送信することができる。
[0177] ここで図15を参照すると、ブロック図1500は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス1305−aを示す。いくつかの例では、デバイス1305−aは、図1、図2、図6、図7、図8、図9、および/または図13に関して説明されるUE115またはデバイス1305の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス1305−aは、プロセッサであってもよい。デバイス1305−aは、受信機モジュール1310−a、UE干渉低減モジュール1320−a、UE階層的変調モジュール1325−a、および/または送信機モジュール1330−aを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していてよい。
[0178] デバイス1305−aのコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICによって、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的には、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0179] いくつかの例では、受信機モジュール1310−aは、図13の受信機モジュール1310の例であり得る。受信機モジュール1310−aは、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。いくつかの例では、送信機モジュール1330−aは、図13の送信機モジュール1330の例であり得る。送信機モジュール1330−aは、2つ以上の階層的変調レイヤ上でデータを送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。RF送信機1330−aは、いくつかの例では、単一の送信機を含むことがあり、または送信/受信チェーンごとに単一の送信機を含むことがある。送信機モジュール1330−aは、図1、図2、図7、図8、および/または図9に関して説明されたワイヤレス通信システム100、200、700、800、および/または900の1つまたは複数の通信リンク125などの、2つ以上の階層的変調レイヤを含むワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて、様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0180] UE干渉低減モジュール1320−aは、図13に関して説明されるUE干渉低減モジュール1320の例であってよく、パラメータ決定モジュール1510と基本変調レイヤ干渉除去モジュール(base modulation layer interference cancellation module)1515とを含んでよい。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。パラメータ決定モジュール1510は、干渉除去において使用するための、基本変調レイヤおよび/または増強変調レイヤと関連付けられる1つまたは複数のパラメータを決定することができる。たとえば、パラメータ決定モジュール1510は、基本変調レイヤと増強変調レイヤとのエネルギー比、レイヤの各々のMCS、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上でUEに送信されるデータのリソースブロック位置、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上で送信するために使用されるプリコーディング行列、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のためのレイヤマッピング、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のためのコードブロックサイズ、および/または、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のための空間レイヤの数の、1つまたは複数を決定し得る。基本変調レイヤ干渉除去モジュール1515は、基本変調レイヤと関連付けられる干渉を打ち消すためにパラメータ決定モジュール1510によって提供されたパラメータを使用し、得られた信号を増強変調レイヤの復号のために提供することができる。干渉除去技法は、たとえば、上で論じられたような技法を含み得る。
[0181] UE階層的変調モジュール1325−aは、図13に関して説明されたUE階層的変調モジュール1320の例であってよく、基本/増強変調レイヤ復号モジュール(base/enhancement modulation layer decoding module)1505を含んでよい。基本/増強変調レイヤ復号モジュール1505は、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤ上に変調されるコンテンツを復号するように動作し得る。
[0182] ここで図16を参照すると、ブロック図1600は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス1605を示す。いくつかの例では、デバイス1605は、図1、図2、図6、図7、図8、および/または図9に関して説明されるUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス1605は、プロセッサでもあり得る。デバイス1605は、受信機モジュール1610、UE階層的変調モジュール1620、および/または送信機モジュール1630を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0183] デバイス1605のコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICを用いて、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0184] いくつかの例では、受信機モジュール1610は、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。いくつかの例では、送信機モジュール1630は、2つ以上の階層的変調レイヤ上でデータを送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。RF送信機1630は、いくつかの例では、単一の送信機を含むことがあり、または送信/受信チェーンごとに単一の送信機を含むことがある。送信機モジュール1630は、図1、図2、図7、図8、および/または図9に関して説明されたワイヤレス通信システム100、200、700、800、および/または900の1つまたは複数の通信リンク125などの、2つ以上の階層的変調レイヤを含むワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて、様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0185] UE階層的変調モジュール1620は、複数の階層的変調レイヤを構成し、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信をサポートするワイヤレス通信システムにおいて動作するときにデバイス1605のための各階層的変調レイヤ上で送信されるべきコンテンツを決定することができる。たとえば、UE階層的変調モジュール1620は、各階層的変調レイヤ上での送信、各階層的変調レイヤ上でのコンテンツの変調、および送信モジュール1630を通じた送信のための階層的変調レイヤの重畳のためのコンテンツを決定するように、デバイス1605を構成することができる。UE階層的変調モジュール1620は、たとえば、図1〜図12に関して上で説明されたものなどの、および図17〜図46において様々な例について以下で説明されるものなどの、eNB階層的変調に関して上で論じられた方式と同様の方式で、階層的変調を実行することができる。
[0186] ここで図17を参照すると、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。明快にするために、方法1700は、図1、図2、図6、図7、図8、図9、および/または図16に関して説明されたUE115および/またはデバイス1605の1つに関して以下で説明される。一例では、UEは、以下で説明される機能を実行するようにUEの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0187] ブロック1705において、UEは、基地局から1つまたは複数のアップリンクグラントを受信することができる。アップリンクグラントは、アップリンクデータをeNBに送信するためにUEが使用し得るアップリンクリソースに関する情報を提供することができる。いくつかの例では、単一のアップリンクグラントは、基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方のための階層的変調リソースの指示を含み得る。他の例では、別個のアップリンクグラントが受信されてよく、第1のアップリンクグラントが基本変調レイヤのための階層的変調リソースを示し、第2のアップリンクグラントが増強変調レイヤのための階層的変調リソースを示す。上で論じられたものと同様に、基本変調レイヤは、増強変調レイヤよりも低い誤り率を有し得る。いくつかの例では、アップリンクグラントは、グラントが基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのためのものであることの指示と、指示された基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのアップリンクリソースとを含み得る。そのような指示は、たとえば、アップリンクグラントに埋め込まれる1つまたは複数のビットを含み得る。他の例では、基本変調レイヤまたは増強変調レイヤの指示は、アップリンクリソースが基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのためのものであることを示すために、UEのためのC−RNTIによってマスクされる巡回冗長検査(CRC)を含み得る。いくつかの例では、基本変調レイヤのためのC−RNTIは、UEのためのPC−RNTIを含んでよく、増強変調レイヤのためのC−RNTIは、UEのためのSC−RNTIを含んでよい。
[0188] ブロック1710において、UEは、基本変調レイヤの伝送特性と増強変調レイヤの伝送特性とを決定することができる。この決定は、アップリンクグラントからの情報に基づいてよく、たとえば、基本変調レイヤと増強変調レイヤとのエネルギー比、レイヤマッピング情報、コードブロックサイズ、または、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々の中の空間レイヤの数の1つまたは複数の決定を含み得る。いくつかの例では、アップリンクグラントは、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々の送信のための空間レイヤの数を示し得る。他の例では、特性の1つまたは複数は、たとえば、基本変調レイヤと増強変調レイヤとの送信エネルギー比、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤのためのトランスポートブロックサイズ、または、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤのための変調とコーディングの方式の、1つまたは複数などのパラメータを含み得る、RRCシグナリングを通じて受信される受信されたシグナリング情報に基づいて決定され得る。他の例では、パラメータの1つまたは複数はアップリンクグラントにおいて提供されてよく、パラメータの他のものはRRCシグナリングを通じて提供される。いくつかの例では、シグナリング情報は、PCFICH上で受信されてよく、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤの各々のために独立の制御情報を含み得る。
[0189] ブロック1715において、UEは、基本変調レイヤと増強変調レイヤで送信されるべきコンテンツを決定することができる。上で論じられたものと同様に、コンテンツは、基本変調レイヤで送信されるべき第1のコンテンツと、増強変調レイヤで送信されるべき第2のコンテンツとを含み得る。異なるコンテンツは、様々な例において、異なるコンテンツと関連付けられる誤り率の閾値、高優先度のコンテンツか低優先度のコンテンツか、コンテンツと関連付けられるQoSパラメータ、および/またはコンテンツのレイテンシに対する感受性に基づいて決定され得る。いくつかの例では、基本変調レイヤは物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を含んでよく、増強変調レイヤは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を含んでよい。他の例では、基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方がPUSCHを含み得る。
[0190] いくつかの例では、第1のコンテンツは、PUCCH上で送信される制御情報を含み得る。そのような制御情報は、たとえば、ダウンリンクデータの肯定応答(たとえば、HARQ ACK/NACKデータ)、チャネル状態情報(CSI)、ランクインジケータ(RI)、またはスケジューリング要求(SR)の1つまたは複数を含み得る。いくつかの例では、制御情報はさらに、増強変調レイヤと関連付けられるアップリンク情報を含む。たとえば、あるデータレートが増強変調レイヤ上でのアップリンク送信のために使用されるべきであることをアップリンクグラントが示す場合、UEは、そのようなデータレートがUEの送信出力に基づいてサポートされ得ないと決定することができ、UEは、アップリンク情報において異なるデータレートの指示を提供することができる。
[0191] ブロック1720において、UEは、基本変調レイヤ上にコンテンツを符号化することができる。ブロック1725において、UEは、増強変調レイヤ上にコンテンツを符号化することができる。増強変調レイヤは、基本変調レイヤに重畳されてよく、UEは、ブロック1725において示されるように、基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することができる。階層的変調レイヤは、eNBにおいて受信され、上で論じられた方式と同様の方式で、ならびに、図20A、図20B、および図21に関して以下で論じられるように復号され得る。
[0192] 上で論じられたように、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤは、いくつかの異なる要因の1つまたは複数に基づいて異なるコンテンツを送信するために使用され得る。図18は、UE115−iが階層的変調を使用してeNB105−eと通信できる、ワイヤレス通信システム1800を示す。ワイヤレス通信システム1800は、たとえば、図1、図2、図7、図8、および/または図9に示されたワイヤレス通信システム100、200、700、800、および/または900の態様を示し得る。この例では、複数の変調レイヤがワイヤレス通信のために利用されてよく、この場合、基本変調レイヤ1805および増強変調レイヤ1810は、UE115−iとeNB105−eとの間で同時に送信され得る。単一の増強変調レイヤ1810が図18において示されているが、他の例は2つ以上の増強変調レイヤを含み得る。図16〜図17に関して上で説明された方式などの方式で、増強変調レイヤ1810は、基本変調レイヤ1805に重畳されてよく、UE115−iとeNB105−eとの間の単一の通信リンクにおいて送信されてよい。
[0193] この例によれば、基本変調レイヤ1805は、UE115−iとeNB105−eとの間により信頼性の高い通信を提供することができ、eNB105−eが基本変調レイヤ1805の受信と復号に成功し得ることの比較的高い確実性をもたらし得る。いくつかの例では、eNB105−eは、HARQ技法に従ってなどして、基本変調レイヤ上での送信を受信したことのACKまたはNACKを送信しなくてよい。そのようなフィードバックをなくすと、HARQ ACK/NACK送信および関連する再送信と関連付けられるオーバーヘッドがより少なくなるので、基本変調レイヤ上での容量が増大し得る。基本変調レイヤ1805の比較的高い信頼性により、基本変調レイヤ1805の送信の高い信頼性と低減されたレイテンシの利益を受け得るコンテンツが、基本変調レイヤ上での送信のために選択され得る。たとえば、上で論じられたように、基本変調レイヤ1805は、高優先度のコンテンツ、レイテンシに対する感受性が高いコンテンツ、および/または制御/シグナリング情報を、UE115−iからeNB105−eに通信するために選択され得る。
[0194] 様々な例によれば、増強変調レイヤ1810は、基本変調レイヤ1805と比較して、UE115−iとeNB105−eとの間でより信頼性の低い通信を提供し得る。したがって、eNB105−eは、増強変調レイヤ1810の送信に対してHARQ技法を実行し得るので、成功裏に受信され復号されなかった送信はUE115−iによって再送信され得る。いくつかの例によれば、基本変調レイヤ1805は、約1%の誤り率を有することがあり、増強変調レイヤ1810は、約10%の誤り率を有することがある。上で言及されたように、いくつかの例では、UE115−iは、基本変調レイヤ1805上での送信のために第1のコンテンツを特定することができる。
[0195] いくつかの例では、第1のコンテンツは、第1のコンテンツに対して要求または所望される初期送信における誤り率を定義する、第1の誤り率の閾値と関連付けられ得る。第1の誤り率の閾値は、たとえば第1のコンテンツに含まれる情報のタイプに基づいて決定され得る。UE115−iはまた、増強変調レイヤ1810上での送信のために第2のコンテンツを特定することができる。いくつかの例では、第2のコンテンツは、第1の誤り率の閾値よりも高い第2の誤り率の閾値と関連付けられ得る。第2の誤り率の閾値は、たとえば第2のコンテンツに含まれる情報のタイプに基づいて決定され得る。たとえば、第1のコンテンツは高優先度のコンテンツを含んでよく、第2のコンテンツは低優先度のコンテンツを含んでよい。
[0196] 他の例では、基本変調レイヤ1805は制御および/または共有チャネル(たとえば、PUCCH/PUSCH)を含んでよく、増強変調レイヤ1810は共有チャネル(たとえば、PUSCH)を含んでよい。いくつかの例では、第1のコンテンツは、eNB105−eとの通信のためにUE115−iによって使用され得る制御情報を含み得る。たとえば、制御情報は、スケジューリング要求情報、肯定応答情報、および/またはシグナリング情報を含んでよく、制御情報は、基本変調レイヤ1805上でPUCCHを使用して送信されてよい。第2のコンテンツは、たとえば、増強変調レイヤ1810上でPUSCHを使用して送信され得るユーザデータを含み得る。
[0197] ここで図19を参照すると、ブロック図1900は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス1605−aを示す。いくつかの例では、デバイス1605−aは、図1、図2、図6、図7、図8、図9、図13、図15、図16、および/または図18に関して説明されるUE115および/またはデバイス1305、1605の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス1605は、プロセッサでもあり得る。デバイス1605は、受信機モジュール1610−a、UE階層的変調モジュール1620−a、および/または送信機モジュール1630−aを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していてよい。
[0198] デバイス1605−aのコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICによって、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0199] いくつかの例では、受信機モジュール1610−aは、図16の受信機モジュール1610の例であり得る。受信機モジュール1610−aは、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。いくつかの例では、送信機モジュール1630−aは、図16の送信機モジュール1630の例であり得る。送信機モジュール1630−aは、2つ以上の階層的変調レイヤ上でデータを送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。RF送信機1630−aは、いくつかの例では、単一の送信機を含むことがあり、または送信/受信チェーンごとに単一の送信機を含むことがある。送信機モジュール1630−aは、図1、図2、図7、図8、図9、および/または図18に関して説明されたワイヤレス通信システム100、200、700、800、900、および/または1800の1つまたは複数の通信リンク125などの、2つ以上の階層的変調レイヤを含むワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて、様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0200] UE階層的変調モジュール1620−aは、図16に関して説明されるUE階層的変調モジュール1620の例であってよく、基本/増強変調レイヤコンテンツ決定モジュール1905と、コンテンツ変調モジュール1910と、パラメータ決定モジュール1915と、重畳モジュール1920とを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0201] いくつかの例では、たとえば図16〜図18に関して上で説明されたように、基本/増強変調レイヤコンテンツ決定モジュール1905は、基本変調レイヤを使用してデバイス1605−aから送信されるべきコンテンツと、増強変調レイヤを使用してデバイス1605−aから送信されるべきコンテンツとを決定することができる。コンテンツ変調モジュール1910は、適切な基本変調レイヤまたは増強変調レイヤ上に、決定されたコンテンツを変調することができる。パラメータ決定モジュール1915は、基本変調レイヤと増強変調レイヤとの送信エネルギー比などの、チャネル条件に関する様々なパラメータおよび階層的変調において使用すべきパラメータの1つまたは複数を決定することができる。
[0202] いくつかの例では、パラメータ決定モジュール1915は、CSIを決定し、チャネル条件が階層的変調をサポートするかどうかを決定するためにCSI情報をeNBに提供することができる。いくつかの例では、パラメータ決定モジュール1915は、複数の伝送時間間隔(TTI)の各々に対するパラメータを決定することができる。いくつかの例では、パラメータ決定モジュール1965はまた、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々の送信に利用可能な空間レイヤの数を決定することができ、これはたとえば、ランクインジケータにおいてeNBに報告され得る。パラメータ決定モジュール1915はまた、階層的変調レイヤ送信のための1つまたは複数のパラメータを含む制御シグナリングに基づいて、階層的変調レイヤと関連付けられるパラメータを決定することができる。そのような受信されたパラメータは、たとえば、レイヤ間のエネルギー比、レイヤマッピング情報、コードブロックサイズ、基本変調レイヤと増強変調レイヤの各々の中の空間レイヤの数、または各変調レイヤのためのMCSの1つまたは複数を含み得る。重畳モジュール1920は、送信機モジュール1630−aによる送信のためにパラメータ決定モジュール1915によって決定されるパラメータに従って、増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳することができる。
[0203] ここで図20Aを参照すると、ブロック図2000は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス2005を示す。いくつかの例では、デバイス2005は、図1、図2、図4、図6、図7、図8、図9、図10、および/または図18に関して説明されるeNB105またはデバイス405の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス2005は、プロセッサでもあり得る。デバイス2005は、受信機モジュール2010、eNB干渉低減モジュール2020、eNB階層的変調モジュール2025、および/または送信機モジュール2030を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0204] デバイス2005のコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICを用いて、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0205] いくつかの例では、受信機モジュール2010は、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。いくつかの例では、送信機モジュール2030は、2つ以上の階層的変調レイヤ上でデータを送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。RF送信機2030は、いくつかの例では、単一の送信機を含むことがあり、または送信/受信チェーンごとに単一の送信機を含むことがある。送信機モジュール2030は、図1、図2、図7、図8、図9、および/または図18に関して説明されたワイヤレス通信システム100、200、700、800、900、および/または1800の1つまたは複数の通信リンク125のなどの、2つ以上の階層的変調レイヤを含むワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて、様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0206] いくつかの例では、eNB干渉低減モジュール2020は、受信機モジュール2010において受信される信号に対して干渉低減を実行することができる。たとえば、干渉低減モジュール2020は、たとえば、受信された信号から基本変調レイヤと関連付けられる干渉を打ち消して、復号され得る増強レイヤを提供するために、受信された信号に対して干渉除去技法を実行することができる。eNB干渉低減モジュール2020はまた、図22〜図46の様々な例について以下で説明されるように、他のセル内、セル間、および/または無線間の干渉除去技法を実行することができる。UE階層的変調モジュール2025は、複数の階層的変調レイヤを復号し、および/または、複数の階層的変調レイヤを構成して、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信をサポートするワイヤレス通信システムにおいて動作するときにデバイス2005のための各階層的変調レイヤ上で送信されるべきコンテンツを決定することができる。
[0207] eNB階層的変調モジュール2025は、たとえば、基本変調レイヤを復号し、基本変調レイヤからの干渉を打ち消すために受信された信号に対して干渉除去技法を実行し、増強変調レイヤを復号するように、デバイス2005を構成することができる。eNB階層的変調モジュール2025はまた、変調レイヤの干渉除去と復号を支援するために、1つまたは複数の変調レイヤと関連付けられるパラメータを決定することができる。いくつかの例では、2つ以上の増強変調レイヤが存在することがあり、その場合、eNB階層的変調モジュール2025は、各々の連続する変調レイヤの連続する干渉除去と復号との実行を管理することができる。
[0208] ここで図20Bを参照すると、ブロック図2050は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス2005−aを示す。いくつかの例では、デバイス2005−aは、図1、図2、図4、図6、図7、図8、図9、図10、図18、および/または図20に関して説明されるeNB105またはデバイス405、2005の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス2005−aは、プロセッサでもあり得る。デバイス2005−aは、受信機モジュール2010−a、eNB干渉低減モジュール2020−a、eNB階層的変調モジュール2025−a、および/または送信機モジュール2030−aを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信していてよい。
[0209] デバイス2005−aのコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICによって、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0210] いくつかの例では、受信機モジュール2010−aは図20Aの受信機モジュール2010の例であり得る。受信機モジュール2010−aは、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。いくつかの例では、送信機モジュール2030−aは図20Aの送信機モジュール2030の例であり得る。送信機モジュール2030−aは、2つ以上の階層的変調レイヤ上でデータを送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。RF送信機2030−aは、いくつかの例では、単一の送信機を含むことがあり、または送信/受信チェーンごとに単一の送信機を含むことがある。送信機モジュール2030−aは、図1、図2、図7、図8、図9、および/または図18に関して説明されたワイヤレス通信システム100、200、700、800、900、および/または1800の1つまたは複数の通信リンク125などの、2つ以上の階層的変調レイヤを含むワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて、様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0211] eNB干渉低減モジュール2020−aは、図20Aに関して説明されるeNB干渉低減モジュール2020の例であってよく、パラメータ決定モジュール2060と基本変調レイヤ干渉除去モジュール2065とを含んでよい。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。パラメータ決定モジュール2060は、干渉除去において使用するための、基本変調レイヤおよび/または増強変調レイヤと関連付けられる1つまたは複数のパラメータを決定することができる。たとえば、パラメータ決定モジュール2060は、基本変調レイヤと増強変調レイヤとのエネルギー比、レイヤの各々のMCS、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上でUEによって送信されるデータのリソースブロック位置、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上で送信するために使用されるプリコーディング行列、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のためのレイヤマッピング、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のためのコードブロックサイズ、および/または、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のための空間レイヤの数の、1つまたは複数を決定し得る。基本変調レイヤ干渉除去モジュール2065は、基本変調レイヤと関連付けられる干渉を打ち消すためにパラメータ決定モジュール2060によって提供された1つまたは複数のパラメータを使用し、得られた信号を増強変調レイヤの復号のために提供することができる。様々な例による干渉除去技法は、上で論じられたような技法(たとえば、線形MMSE抑制、QR−SD、SICなど)を含み得る。
[0212] eNB階層的変調モジュール2025−aは、図20Aに関して説明されるeNB階層的変調モジュール2025の例であってよく、基本/増強変調レイヤ復号モジュール2055を含んでよい。基本/増強変調レイヤ復号モジュール2055は、基本変調レイヤおよび増強変調レイヤ上に変調されるコンテンツを復号するように動作し得る。
[0213] ここで図21を参照すると、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。明快にするために、方法2100は、図1、図2、図4、図7、図8、図9、図10、図18、図20A、および/または図20Bに関して説明された、eNBもしくは基地局105および/またはデバイス405、2005の1つに関して以下で説明される。一例では、eNBは、以下で説明される機能を実行するようにeNBの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0214] ブロック2105において、eNBはUEのチャネル特性(channel characteristics)を決定することができる。そのようなチャネル特性は、たとえば、UEから受信されるCSIに基づいて決定され得る。ブロック2110において、eNBは、基本変調レイヤの伝送特性と増強変調レイヤの伝送特性とを決定することができる。そのような特性は、UEのための決定されたチャネル特性および/またはUEと関連付けられる他の情報(たとえば、階層的変調のための容量、RI、送信出力など)に基づいて決定され得る。ブロック2115において、eNBは、UEのためのアップリンクグラントに対するアップリンクグラント特性(uplink grant characteristics)を決定することができる。アップリンクグラント特性は、いくつかの例では、基本変調レイヤと増強変調レイヤとのエネルギー比、レイヤの各々のMCS、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上でUEによって送信されるデータのリソースブロック位置、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数の上で送信するために使用されるプリコーディング行列、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のためのレイヤマッピング、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のためのコードブロックサイズ、および/または、基本変調レイヤもしくは増強変調レイヤの1つまたは複数のための空間レイヤの数の、1つまたは複数を含み得る。
[0215] ブロック2120において、eNBは、1つまたは複数のアップリンクグラントをUEに送信することができる。eNBは、たとえば、基本変調レイヤのためのアップリンクグラントを含む単一のアップリンクグラント、基本変調レイヤと増強変調レイヤの両方のためのアップリンクグラント情報を含む単一のアップリンクグラント、または、基本変調レイヤと1つまたは複数の増強変調レイヤのための別々のアップリンクグラントを送信することができる。ブロック2125において、eNBは、アップリンク送信を受信し、基本変調レイヤからのコンテンツを復号することができる。ブロック2130において、eNBは、基本変調レイヤからの信号における干渉を低減するために、受信された信号に対して干渉除去技法を実行することができる。干渉除去は、たとえば、基本変調レイヤの伝送特性と増強変調レイヤの特性に基づき得る。干渉除去技法は、上で論じられた技法などの1つまたは複数の確立されている干渉除去技法を含み得る。ブロック2135において、eNBは、増強変調レイヤからコンテンツを復号し得る。そのようなコンテンツは、たとえば、低優先度のデータまたはより低い送信データ誤り率の閾値を有するデータなどの、増強変調レイヤを使用して送信されるものとして決定されるコンテンツを含み得る。いくつかの例では、eNBは、復号された増強レイヤコンテンツに対してHARQルーチンを実行し、送信を受信したことのACK/NACKを送信することができる。
[0216] 図22は、本開示の様々な態様による、いくつかのセル(たとえば、セルI2205−a、セルII2205−b、およびセルIII2205−c)を有するワイヤレス通信システム2200と、干渉除去環境とを示す。ワイヤレス通信システム2200は、たとえば、図1および/または図2に示されたワイヤレス通信システム100および/または200の態様を示し得る。図22の例では、いくつかの基地局の各々(たとえば、基地局105−f、105−g、105−h、および105−i)は、基地局のそれぞれのカバレッジエリア(たとえば、カバレッジエリア110−b、110−c、および110−d)内のいくつかのUE(たとえば、UE115−j、115−k、115−l、および115−m)と通信することができる。例として、セルI2205−cは、第1の基地局105−fと第2の基地局105−gとを含むものとして示される。
[0217] いくつかの状況または条件のもとでは、ワイヤレス通信システム2200の基地局および/またはUEの間にセル間干渉が存在することがある。たとえば、セルIII2205−cのUE115−kは、セルII2205−bの基地局105−hからの干渉2210を受けることがある。例として、干渉2210は、基地局105−hの基準信号の送信(たとえば、主要同期信号(PSS:primary synchronization signal)、2次的同期信号(SSS:secondary synchronization signal)、セル固有基準信号(CRS:cell-specific reference signal)、位置決め基準信号(PRS:positioning reference signal)、CSI基準信号(CSI−RS:CSI reference signal)、またはUE固有基準信号(UE−RS:UE-specific reference signal)の送信)、または、基地局105−hの制御チャネルおよびデータチャネルの送信(たとえば、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCH、ePDCCH、またはPDSCH)の結果であり得る。LTEシステムはすでに、これらのタイプの干渉を打ち消すための様々な方法(たとえば、RS−IC、制御−IC、およびデータ−IC)を実装している。
[0218] セルIII2205−cのUE115−kは、さらに、または代替的に、セルII2205−bのUE115−jからの干渉2215を受けることがある。例として、干渉2215は、増強された干渉管理とトラフィック適合(eIMTA:enhanced interference management and traffic adaptation)の結果であることがあり、これは、UE115−kにおけるダウンリンクサブフレームの受信(たとえば、基地局105−iによってUE115−kに送信されるダウンリンクサブフレームの受信)の間に、UE115−jから基地局105−hへのアップリンクサブフレーム送信をもたらし得る。
[0219] UEにおけるセル間干渉の別の例として、セルII2205−bのUE115−jにおけるダウンリンクサブフレームの受信を考える。セルIII2205−cのUE115−kが別のノードへの(たとえば、別のUE(たとえば、UE115−l)への、WLANアクセスポイントへの、など)デバイス対デバイス(D2D)送信2220を行うが、UE115−jが基地局105−hからダウンリンクサブフレームを受信しているとき、UE115−jはD2D送信2220からの干渉2215を受けることがある。
[0220] セルI2205−a、セルII2205−b、およびセルIII2205−cが共通の事業者によって運用されているとき、近隣セル基地局105−f、105−g、105−h、および105−iは、通信リンク2225−a、2225−b、および2225−c(たとえば、X2バックホールリンク)を通じて互いに通信し得る。
[0221] 図23は、LTEシステムにおける通信のフレームのために使用される様々なTDDアップリンク−ダウンリンク(UL/DL)構成(たとえば、構成0、1、2、3、4、5、および6)のテーブル2300を示す。ダウンリンクサブフレームは図において「D」によって示され、アップリンクサブフレームは「U」によって示され、特別サブフレームは「S」によって示される。ある点においては、UL/DL構成は、ダウンリンクからアップリンクへの切替点の周期性(switch-point periodicity)に基づいて分類され得る。より具体的には、構成0、1、2、および6は、5ミリ秒(ms)というダウンリンクからアップリンクへの切替点の周期性によって特徴付けられるが、構成3、4、および5は、10msというダウンリンクからアップリンクへの切替点の周期性によって特徴付けられる。
[0222] 事業者がeIMTAを利用するとき、事業者の異なるセルが、通信の同じフレームのために異なるTDD UL/DL構成を利用することがある。セルが同期して動作すると仮定すると、セルのすべてが、サブフレーム番号(subframe number)0、1、2、および5の間に、同じタイプのサブフレーム(たとえば、Dサブフレーム、Uサブフレーム、またはSサブフレーム)を通信し得る。しかしながら、異なるTDD UL/DL構成を利用する異なるセルは、サブフレーム番号3、4、6、7、8、および9の間に異なるタイプのサブフレームを通信し得る。異なるセルが単一のサブフレーム番号の間に異なるタイプのサブフレームを通信するとき(たとえば、あるセルがDサブフレームを通信している間に別のセルがUサブフレームを通信しているとき)、セル間干渉の可能性が高まり得る。
[0223] ここで図24を参照すると、本開示の態様による、UEにおけるワイヤレス通信の方法2400の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。図24は、セル間干渉低減のための方法の例を示す。明快にするために、方法2400は、図1および/または図2に関して説明された基地局、eNB105、および/またはUE115、および/または115の1つに関して以下で説明される。一例では、UEまたは他のデバイスは、以下で説明される機能を実行するために、UEまたは他のデバイスの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0224] ブロック2405および/または2410において、UEは、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。より具体的には、ブロック2405において、UEは、近隣セルUEからの送信を監視することができる。いくつかの場合、監視される送信は、UEのためにサービングセル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるアップリンクサブフレームを含み得る。近隣セルUEによって使用されるTDD UL/DL構成は、サービングセル基地局からUEに送信されるダウンリンクサブフレームの間に近隣セルUEから近隣セル基地局に送信される少なくとも1つのアップリンクサブフレームを含んでよく、近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるこのアップリンクサブフレームは、サービングセル基地局からUEへのダウンリンクサブフレームの送信と干渉し得る。他の場合、監視される送信は、近隣セルUEから別の近隣セルノードへの(たとえば、別の近隣セルUEへの、WLANアクセスポイントへの、など)少なくとも1つのD2D送信を含み得る。近隣セルUEからの少なくとも1つのD2D送信は、サービングセル基地局からUEに送信されるダウンリンクサブフレームの間に送信され得る。
[0225] ブロック2410において、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報が決定され得る。いくつかの例では、伝送特性情報は、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を含み得る。いくつかの場合、伝送特性情報は、近隣セルUEからの送信を監視する間に受信される送信に基づいて決定され得る(たとえば、伝送特性情報は、受信される送信からブラインド検出(blindly detect)され得る)。
[0226] ブロック2415において、干渉低減(たとえば、干渉除去)が、サービングセル基地局からUEにおいて受信される信号に対して実行され得る。干渉低減は、決定された伝送特性情報に基づいて実行され得る。
[0227] 図25は、本開示の態様による、ワイヤレス通信において使用するためのUEなどのデバイス2505を概念的に示すブロック図である。デバイス2505は、様々な例によるセル間干渉低減のために使用され得る。いくつかの例では、デバイス2505は、図1および/または図2に関して説明されるUE115の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス2505は、プロセッサでもあり得る。デバイス2505は、受信機モジュール2510、UE干渉低減モジュール2520、および/または送信機モジュール2530を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0228] デバイス2505のコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICを用いて、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0229] いくつかの例では、受信機モジュール2510は、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。受信機モジュール2510は、図1および/または図2に関して説明されたワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の通信リンク125などの、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を受信するために使用され得る。
[0230] いくつかの例では、送信機モジュール2530は、2つ以上の階層的変調レイヤ上で(たとえば、基本変調レイヤおよび1つまたは複数の増強変調レイヤを通じて)送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。送信機モジュール2530は、図1および/または図2に関して説明されたワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の通信リンク125などの、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0231] いくつかの例では、UE干渉低減モジュール2520は、近隣セル情報決定モジュール2535および/または干渉低減モジュール2540を含み得る。
[0232] いくつかの例では、近隣セル情報決定モジュール2535は、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定するために使用され得る。いくつかの場合、近隣セルUEから送信される信号は、デバイス2505のためにサービングセル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるアップリンクサブフレームを含み得る。近隣セルUEによって使用されるTDD UL/DL構成は、サービングセル基地局からデバイス2505に送信されるダウンリンクサブフレームの間に近隣セルUEから近隣セル基地局に送信される少なくとも1つのアップリンクサブフレームを含んでよく、近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるこのアップリンクサブフレームは、サービングセル基地局からデバイス2505へのダウンリンクサブフレームの送信と干渉し得る。他の場合、近隣セルUEから送信される信号は、近隣セルUEから別の近隣セルノードへの(たとえば、別の近隣セルUEへの、WLANアクセスポイントへの、など)少なくとも1つのD2D送信を含み得る。近隣セルUEからの少なくとも1つのD2D送信は、サービングセル基地局からデバイス2505に送信されるダウンリンクサブフレームの間に送信され得る。
[0233] いくつかの例では、近隣セル情報決定モジュール2535によって決定される伝送特性情報は、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を含み得る。
[0234] いくつかの例では、近隣セル情報決定モジュール2535は、近隣セルUEからの送信を監視し、近隣セルUEからの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。
[0235] いくつかの例では、近隣セル情報決定モジュール2535は、近隣セル基地局(たとえば、eNBの基地局)からの送信を監視し、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。いくつかの場合、監視することは、近隣セル基地局のPDCCHを監視することを含み得る。いくつかの場合、近隣セル基地局のPDCCHを監視することは、近隣セルUEのためのアップリンクグラント情報(たとえば、アップリンクグラント)を復号することを含んでよく、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報は、近隣セルUEからのアップリンク送信のためのアップリンクグラント情報に基づいて決定されてよく、ここでアップリンクグラント情報は、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される。
[0236] いくつかの例では、近隣セル情報決定モジュール2535は、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を、デバイス2505のためのサービングセル基地局から受信することができる。図27および/または図29に関してより詳細に説明されるように、サービングセル基地局は、サービングセル基地局と近隣セル基地局の両方と通信している中央スケジューラから伝送特性情報を受信することができる。
[0237] いくつかの例では、干渉低減モジュール2540は、サービングセル基地局からデバイス2505において受信される信号に対して干渉低減(たとえば、干渉除去)を実行するために使用され得る。干渉低減は、決定された伝送特性情報に基づいて実行され得る。
[0238] ここで図26を参照すると、本開示の態様による、UEにおけるワイヤレス通信のための方法2600の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。図26は、ワイヤレス通信システムにおけるセル間干渉低減のための方法の例を示す。明快にするために、方法2600は、図1および/または図2に関して説明された基地局、eNB105、および/またはUE115の1つに関して以下で説明される。一例では、UEまたは他のデバイスは、以下で説明される機能を実行するために、UEまたは他のデバイスの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0239] ブロック2605および/または2610において、UEは、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。より具体的には、ブロック2605において、UEは、近隣セル基地局(たとえば、eNBの基地局)からの送信を監視することができる。いくつかの場合、監視することは、近隣セル基地局のPDCCHを監視することを含み得る。いくつかの場合、近隣セル基地局のPDCCHを監視することは、近隣セルUEのためのアップリンクグラント情報(たとえば、アップリンクグラント)を復号することを含み得る。
[0240] ブロック2610において、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報が決定され得る。いくつかの例では、伝送特性情報は、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を含み得る。いくつかの場合、伝送特性情報は、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される送信に基づいて(たとえば、近隣セルUEからのアップリンク送信のためのアップリンクグラント情報に基づいて、ここでアップリンクグラント情報は、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される)決定され得る。
[0241] 伝送特性情報が決定される対象である、近隣セルUEから送信される信号は、たとえば、UEのためにサービングセル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるアップリンクサブフレームを含み得る。たとえば、近隣セルUEによって使用されるTDD UL/DL構成は、サービングセル基地局からUEに送信されるダウンリンクサブフレームの間に近隣セルUEから近隣セル基地局に送信される少なくとも1つのアップリンクサブフレームを含んでよく、近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるこのアップリンクサブフレームは、サービングセル基地局からUEへのダウンリンクサブフレームの送信と干渉し得る。近隣セルUEから送信される信号はさらに、または代替的に、近隣セルUEから別の近隣セルノードへの(たとえば、別の近隣セルUEへの、WLANアクセスポイントへの、など)少なくとも1つのD2D送信を含み得る。いくつかの例では、近隣セルUEからの少なくとも1つのD2D送信は、サービングセル基地局からUEに送信されるダウンリンクサブフレームの間に送信され得る。
[0242] ブロック2615において、干渉低減(たとえば、干渉除去)が、サービングセル基地局からUEにおいて受信される信号に対して実行され得る。干渉低減は、決定された伝送特性情報に基づいて実行され得る。
[0243] 図27は、本開示の様々な態様による、いくつかのセル(たとえば、セルI2705−aおよびセルII2705−b)を有するワイヤレス通信システム2700と、干渉除去環境とを示す。ワイヤレス通信システム2700は、たとえば、図1および/または図2に示されたワイヤレス通信システム100および/または200の態様を示し得る。図27の例では、いくつかの基地局の各々(たとえば、基地局105−jおよび105−k)は、基地局のそれぞれのカバレッジエリア内のいくつかのUE(たとえば、UE115−nおよび115−o)と通信することができる。
[0244] いくつかの状況または条件のもとでは、ワイヤレス通信システム2700の基地局および/またはUEの間にセル間干渉が存在することがある。たとえば、セルII2705−bのUE115−oは、セルI2705−aの基地局105−jからの干渉2710を受けることがある。例として、干渉2710は、基地局105−jの基準信号の送信(たとえば、PSS、SSS、CRS、PRS、CSI−RS、またはUE−RSの送信)、または基地局105−jの制御チャネルおよびデータチャネルの送信(たとえば、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCH、ePDCCH、またはPDSCH)の結果であり得る。前に言及されたように、LTEシステムはすでに、これらのタイプの干渉を打ち消すための様々な方法(たとえば、RS−IC、制御−IC、およびデータ−IC)を実装している。
[0245] セルII2705−bのUE115−oは、さらに、または代替的に、セルI2705−aのUE115−nからの干渉2715を受けることがある。例として、干渉2715は、eIMTAの結果であることがあり、これは、UE115−oにおけるダウンリンクサブフレームの受信(たとえば、基地局105−kによってUE115−oに送信されるダウンリンクサブフレームの受信)の間に、UE115−nから基地局105−jへのアップリンクサブフレーム送信をもたらし得る。
[0246] セルI2705−aおよびセルII2705−bが共通の事業者によって運用されるとき、セルの基地局105−jおよび105−kは、図1および/または図2に関して説明されるX2バックホールリンクの1つなどの通信リンクを通じて、互いに通信し得る。いくつかの実施形態では、基地局105−jと105−kの間のX2バックホールリンクは、干渉2710および2715を低減するために基地局105−jおよび105−kによって使用可能な情報(たとえば、伝送特性情報)を共有するために使用され得る。いくつかの場合、共有される情報は、アップリンクグラント情報を含み得る。アップリンクグラント情報は、別のセルの基地局(たとえば、セルI2705−aの基地局105−j)がUE(たとえば、UE115−n)からアップリンクサブフレームを受信している間にあるセルの基地局(たとえば、セルII2705−bの基地局105−k)がダウンリンクサブフレームをUE(たとえば、UE115−o)にいつ送信しているかを決定するために使用されてよく、このサブフレームの同時の送信はセル間の干渉を引き起こし得る。他の実施形態では、基地局105−jおよび105−kが通信している中央スケジューラ2720は、基地局の一方の伝送特性情報を基地局の他方と共有することができる。
[0247] ここで図28を参照すると、本開示の態様による、UEにおけるワイヤレス通信2800のための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。図28は、ワイヤレス通信システムにおけるセル間干渉低減のための方法の別の例を示す。明快にするために、方法2800は、図1および/または図2に関して説明された基地局、eNB105、および/またはUE115の1つに関して以下で説明される。一例では、UEまたは他のデバイスは、以下で説明される機能を実行するために、UEまたは他のデバイスの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0248] ブロック2805において、UEは、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。いくつかの例では、伝送特性情報は、UEのためにサービングセル基地局から伝送特性情報を受信することによって決定され得る。いくつかの例では、伝送特性情報は、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を含み得る。
[0249] 伝送特性情報が決定される対象である、近隣セルUEから送信される信号は、たとえば、UEのためにサービングセル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるアップリンクサブフレームを含み得る。たとえば、近隣セルUEによって使用されるTDD UL/DL構成は、サービングセル基地局からUEに送信されるダウンリンクサブフレームの間に近隣セルUEから近隣セル基地局に送信される少なくとも1つのアップリンクサブフレームを含んでよく、近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるこのアップリンクサブフレームは、サービングセル基地局からUEへのダウンリンクサブフレームの送信と干渉し得る。近隣セルUEから送信される信号はさらに、または代替的に、近隣セルUEから別の近隣セルノードへの(たとえば、別の近隣セルUEへの、WLANアクセスポイントへの、など)少なくとも1つのD2D送信を含み得る。いくつかの例では、近隣セルUEからの少なくとも1つのD2D送信は、サービングセル基地局からUEに送信されるダウンリンクサブフレームの間に送信され得る。
[0250] ブロック2810において、干渉低減(たとえば、干渉除去)が、サービングセル基地局からUEにおいて受信される信号に対して実行され得る。干渉低減は、決定された伝送特性情報に基づいて実行され得る。
[0251] ここで図29を参照すると、本開示の様々な態様による、UEにおけるワイヤレス通信のための方法2900の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。図29は、ワイヤレス通信システムにおけるセル間干渉低減のための方法の別の例を示す。明快にするために、方法2900は、図1および/または図2に関して説明された基地局、eNB105、および/またはUE115の1つに関して以下で説明される。一例では、基地局、eNB、または他のデバイスは、以下で説明される機能を実行するように基地局、eNB、または他のデバイスの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0252] ブロック2905において、サービングセル基地局は、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を受信することができる。伝送特性情報は、たとえば、近隣セル基地局とのX2バックホールリンクを通じて、および/または、サービングセル基地局と近隣セル基地局の両方と通信している中央スケジューラから受信され得る。
[0253] 伝送特性情報が決定される対象である、近隣セルUEから送信される信号は、たとえば、UEのためにサービングセル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるアップリンクサブフレームを含み得る。たとえば、近隣セルUEによって使用されるTDD UL/DL構成は、サービングセル基地局からサービングセル基地局と関連付けられるUEへ送信されるダウンリンクサブフレームの間に近隣セルUEから近隣セル基地局に送信される少なくとも1つのアップリンクサブフレームを含んでよく、近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるこのアップリンクサブフレームは、サービングセル基地局からUEへのダウンリンクサブフレームの送信と干渉し得る。近隣セルUEから送信される信号はさらに、または代替的に、近隣セルUEから別の近隣セルノードへの(たとえば、別の近隣セルUEへの、WLANアクセスポイントへの、など)少なくとも1つのD2D送信を含み得る。いくつかの例では、近隣セルUEからの少なくとも1つのD2D送信は、サービングセル基地局からUEに送信されるダウンリンクサブフレームの間に送信され得る。いくつかの例では、伝送特性情報は、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を含み得る。
[0254] ブロック2910において、サービングセル基地局は、サービングセル基地局と関連付けられる1つまたは複数のUEに伝送特性情報を送信することができる。UEは次いで、サービングセル基地局からUEにおいて受信される信号に対して干渉低減(たとえば、干渉除去)を実行するために伝送特性情報を使用し得る。
[0255] 図30は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するための基地局またはeNBなどの装置3005を概念的に示すブロック図である。いくつかの例では、装置3005は、図1および/または図2に関して説明された基地局またはeNB105の1つまたは複数の態様の例であり得る。装置3005は、プロセッサでもあり得る。装置3005は、受信機モジュール3010、基地局干渉低減モジュール(base station interference mitigation module)3020、および/または送信機モジュール3030を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0256] 装置3005のコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICを用いて、個別にまたは集合的に実装され得る。代替として、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行される場合がある。他の例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0257] いくつかの例では、受信機モジュール3010は、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。受信機モジュール3010は、図1および/または図2に関して説明されたワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の通信リンク125などの、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を受信するために使用され得る。
[0258] いくつかの例では、送信機モジュール3030は、2つ以上の階層的変調レイヤ上で(たとえば、基本変調レイヤおよび1つまたは複数の増強変調レイヤを通じて)送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。送信機モジュール3030は、図1および/または図2に関して説明されたワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の通信リンク125などの、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0259] いくつかの例では、基地局干渉低減モジュール3020は、近隣セル情報決定モジュール3035および/またはスケジューラ通信モジュール(scheduler communication module)3040を含み得る。
[0260] いくつかの例では、基地局干渉低減モジュール3020は、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を受信することができる。伝送特性情報は、たとえば、近隣セル基地局とのX2バックホールリンクを通じて、および/または、装置3005と近隣セル基地局の両方と通信している中央スケジューラから受信され得る。
[0261] いくつかの例では、受信される伝送特性情報は、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報であり得る。いくつかの場合、近隣セルUEから送信される信号は、装置3005によって使用されるTDD UL/DL構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるアップリンクサブフレームを含み得る。近隣セルUEによって使用されるTDD UL/DL構成は、装置3005から装置3005と関連付けられるUEへ送信されるダウンリンクサブフレームの間に近隣セルUEから近隣セル基地局に送信される少なくとも1つのアップリンクサブフレームを含んでよく、近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるこのアップリンクサブフレームは、装置3005からUEへのダウンリンクサブフレームの送信と干渉し得る。他の場合、近隣セル情報決定モジュール3035によって受信される伝送特性情報は、近隣セルUEから別の近隣セルノードへの(たとえば、別の近隣セルUEへの、WLANアクセスポイントへの、など)少なくとも1つのD2D送信の伝送特性情報であり得る。近隣セルUEからの少なくとも1つのD2D送信は、装置3005からUEに送信されるダウンリンクサブフレームの間に送信され得る。
[0262] いくつかの例では、近隣セル情報決定モジュール3035によって受信される伝送特性情報は、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を含み得る。
[0263] いくつかの例では、近隣セル情報決定モジュール3035はさらに、または代替的に、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報がそれから決定され得る、情報を受信することができる。
[0264] スケジューラ通信モジュール3040は、中央スケジューラと通信して伝送特性情報を近隣セル情報決定モジュール3035に中継するために、基地局干渉低減モジュール3020によって利用され得る。
[0265] 近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を受信および/または決定すると、基地局干渉低減モジュール3020は、装置3005と関連付けられる1つまたは複数のUEに伝送特性情報を送信することができる。UEは次いで、装置3005からUEにおいて受信される信号(たとえば、ダウンリンクサブフレーム)に対して干渉低減(たとえば、干渉除去)を実行するために伝送特性情報を使用し得る。
[0266] 図31は、本開示の様々な態様による、いくつかのセル(たとえば、セルI3105−aおよびセルII3105−b)を有する別のワイヤレス通信システム3100と、干渉除去環境とを示す。ワイヤレス通信システム3100は、たとえば、図1および/または図2に示されたワイヤレス通信システム100および/または200の態様を示し得る。図31の例では、いくつかの基地局の各々(たとえば、基地局105−l、105−m、および105−n)は、基地局のそれぞれのカバレッジエリア(たとえば、カバレッジエリア110−eおよび110−f)内のいくつかのUE(たとえば、UE115−p)と通信することができる。例として、セルI3105−aは、第1の基地局105−lと第2の基地局105−mとを含むものとして示される。
[0267] いくつかの状況または条件のもとでは、ワイヤレス通信システム3100の基地局および/またはUEの間にセル間干渉が存在することがある。たとえば、セルI3105−aの基地局105−lは、セルII3105−bのUE115−pから干渉3110を受けることがある。例として、干渉3110は、制御チャネルの送信(たとえば、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)、PUCCH、またはサウンディング基準信号(SRS:sounding reference signal)の送信)、またはUE115−pのデータチャネルの送信(たとえば、PUSCHの送信)の結果であり得る。LTEシステムはすでに、これらのタイプの干渉(たとえば、PRACH干渉除去(PRACH−IC)、PUCCH−IC、およびPUSCH−IC)を打ち消すために様々な方法を実施することができる。
[0268] セルI3105−aの基地局105−lはさらに、または代替的に、セルII3105−bの基地局105−nから干渉3120を受けることがある。例として、干渉3120はeIMTAの結果であることがあり、これは、セルI3105−aの基地局105−lが、それがサービングセル基地局としてサービスしているUEの1つまたは複数から送信されるアップリンクサブフレームを受信している間に、セルII3105−bの基地局105−nからのダウンリンクサブフレームの送信をもたらし得る。
[0269] セルI3105−aおよびセルII3105−bが共通の事業者によって運用されるとき、基地局105−l、105−m、および105−nは、X2バックホールリンクなどの通信リンクを通じて互いに通信し得る。
[0270] ここで図32を参照すると、本開示の態様による、サービングセル基地局におけるワイヤレス通信ための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。図32は、たとえば、図31に関して上で説明されたワイヤレス通信システム3100におけるセル間干渉低減のための方法の例を示す。明快にするために、方法3200は、図1および/または図2に関して説明された基地局、eNB105、および/またはUE115の1つに関して以下で説明される。一例では、基地局、eNB、または他のデバイスは、以下で説明される機能を実行するように基地局、eNB、または他のデバイスの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0271] ブロック3205において、サービングセル基地局は、近隣セル基地局から送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。いくつかの例では、伝送特性情報が決定される対象である、近隣セル基地局から送信される信号は、たとえば、サービングセル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って近隣セルUEに送信されるダウンリンクサブフレームを含み得る。たとえば、近隣セル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成は、サービングセル基地局と関連付けられるUEから送信されるアップリンクサブフレームの間に近隣セル基地局から近隣セルUEに送信される少なくとも1つのダウンリンクサブフレームを含んでよく、近隣セル基地局から近隣セルUEに送信されるこのダウンリンクサブフレームは、サービングセル基地局へのアップリンクサブフレームの送信と干渉し得る。
[0272] いくつかの場合、近隣セル基地局から送信される信号の伝送特性情報を決定することは、近隣セル基地局からの送信を監視することと、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セル基地局からのダウンリンク送信のためのダウンリンク伝送特性情報を決定することとを含み得る。
[0273] ブロック3210において、サービングセル基地局は、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。いくつかの例では、伝送特性情報が決定される対象である、近隣セルUEから送信される信号は、たとえば、サービングセル基地局と関連付けられるUEからのアップリンクサブフレーム送信の間の、アップリンク制御チャネル送信またはアップリンクデータチャネル送信の1つまたは複数を含み得る。
[0274] いくつかの場合、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することは、近隣セルUEからの送信を監視することと、近隣セルUEからの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することとを含み得る。他の場合、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することは、近隣セル基地局からの送信を監視することと、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することとを含み得る。いくつかの例では、近隣セル基地局からの送信を監視することは、近隣セル基地局のPDCCHを監視すること(たとえば、アップリンクグラントについてPDCCHを監視すること)を含み得る。いくつかの例では、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報は、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を含み得る。
[0275] ブロック3215において、サービングセル基地局は、サービングセル基地局と関連付けられるUEから受信される信号に対して干渉低減(たとえば、干渉除去)を実行することができる。干渉低減は、決定された伝送特性情報に基づいて実行され得る。いくつかの例では、干渉低減は、UEによってLTEシステムにおいて現在実装されている、RS−IC、制御−IC、またはデータ−ICの1つまたは複数を含み得る。
[0276] いくつかの例では、近隣セル基地局と近隣セルUEのどちらが、サービングセル基地局と関連付けられるUEからのアップリンクサブフレーム送信の間に送信しているかが(たとえば、サービングセル基地局または中央スケジューラによって)決定されてよく、ブロック3215において実行される干渉低減は、サービングセル基地局と関連付けられるUEからのアップリンクサブフレーム送信の間に近隣セル基地局と近隣セルUEのどちらが送信しているかに基づき得る。
[0277] いくつかの例では、近隣セル基地局から送信される信号の伝送特性情報を決定すること、および、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することは、近隣セル基地局とのX2バックホールリンクを通じて伝送特性情報を受信することを含み得る。代替的に、または加えて、伝送特性情報は、サービングセル基地局および近隣セル基地局と通信している中央スケジューラから受信され得る。
[0278] 図33は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するための基地局またはeNBなどのデバイス3305を概念的に示すブロック図である。いくつかの例では、デバイス3305は、図1および/または図2に関して説明された基地局またはeNB105の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス3305は、プロセッサでもあり得る。デバイス3305は、受信機モジュール3310、基地局干渉低減モジュール3320、および/または送信機モジュール3330を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0279] デバイス3305のコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICを用いて、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0280] いくつかの例では、受信機モジュール3310は、2つ以上の階層的変調レイヤ上での送信を受信するように動作可能なRF受信機などのRF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。受信機モジュール3310は、図1および/または図2に関して説明されたワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の通信リンク125などの、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を受信するために使用され得る。
[0281] いくつかの例では、送信機モジュール3330は、2つ以上の階層的変調レイヤ上で(たとえば、基本変調レイヤおよび1つまたは複数の増強変調レイヤを通じて)送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。送信機モジュール3330は、図1および/または図2に関して説明されたワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の通信リンク125などの、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0282] いくつかの例では、基地局干渉低減モジュール(base station interference mitigation module)3320は、近隣セル基地局情報決定モジュール(neighboring cell base station information determination module)3335、近隣セルUE情報決定モジュール3340、および/またはスケジューラ通信モジュール(scheduler communication module)3345を含み得る。近隣セル基地局情報決定モジュール(neighboring cell base station information determination module)3335を使用して近隣セル基地局から送信される信号の伝送特性情報を決定すると、または、近隣セルUE情報決定モジュール3340を使用して近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定すると、基地局干渉低減モジュール3320は、デバイス3305と関連付けられるUE(たとえば、デバイス3305がサービングセル基地局として機能するUE)から受信される信号に対して干渉低減(たとえば、干渉除去)を実行することができる。干渉低減は、決定された伝送特性情報に基づいて実行され得る。いくつかの例では、基地局干渉低減モジュール3320は、デバイス3305と関連付けられる複数のUEから受信される複数の信号に対して干渉低減を実行するために使用され得る。いくつかの例では、干渉低減は、UEによってLTEシステムにおいて現在実装されている、RS−IC、制御−IC、またはデータ−ICの1つまたは複数を含み得る。
[0283] いくつかの例では、近隣セル基地局情報決定モジュール3335が伝送特性情報を決定する対象の信号は、たとえば、デバイス3305によって使用されるTDD UL/DL構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って近隣セル基地局から近隣セルUEに送信されるダウンリンクサブフレームを含み得る。たとえば、近隣セル基地局によって使用されるTDD UL/DL構成は、デバイス3305と関連付けられるUEからデバイス3305へ送信されるアップリンクサブフレームの間に近隣セル基地局から近隣セルUEに送信される少なくとも1つのダウンリンクサブフレームを含んでよく、近隣セル基地局から近隣セルUEに送信されるこのダウンリンクサブフレームは、デバイス3305に送信されるアップリンクサブフレームの送信と干渉し得る。
[0284] いくつかの場合、近隣セル基地局情報決定モジュール3335は、近隣セル基地局からの送信を監視し、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セル基地局からのダウンリンク送信のためのダウンリンク伝送特性情報を決定することによって、近隣セル基地局から送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。
[0285] いくつかの例では、伝送特性情報が決定される対象である、近隣セルUEから送信される信号は、たとえば、デバイス3305と関連付けられるUEからデバイス3305へのアップリンクサブフレーム送信の間の、アップリンク制御チャネル送信またはアップリンクデータチャネル送信の1つまたは複数を含み得る。
[0286] いくつかの場合、近隣セルUE情報決定モジュール3340は、近隣セルUEからの送信を監視し、近隣セルUEからの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することによって、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。他の場合、近隣セルUE情報決定モジュール3340は、近隣セル基地局からの送信を監視し、近隣セル基地局からの送信を監視する間に受信される送信に基づいて、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することによって、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。いくつかの例では、近隣セル基地局からの送信を監視することは、近隣セル基地局のPDCCHを監視すること(たとえば、アップリンクグラントについてPDCCHを監視すること)を含み得る。いくつかの例では、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報は、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を含み得る。
[0287] 他の例では、基地局干渉低減モジュール3320(またはスケジューラ通信モジュール3345を通じて基地局干渉低減モジュール3320と通信している中央スケジューラ)が、近隣セル基地局または近隣セルUEがデバイス3305へのアップリンクサブフレーム送信の間に送信しているかどうかを決定し、近隣セル基地局または近隣セルUEがデバイス3305へのアップリンクサブフレーム送信の間に送信しているかどうかに基づいて干渉低減を実行することができる。
[0288] いくつかの例では、近隣セル基地局情報決定モジュール3335または近隣セルUE情報決定モジュール3340は、近隣セル基地局とのX2バックホールリンクを通じて伝送特性情報を受信することによって、近隣セル基地局または近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。他の例では、基地局干渉低減モジュール3320は、中央スケジューラと通信するためにスケジューラ通信モジュール3345を利用することができ、この中央スケジューラは、近隣セル基地局または近隣セルUEから基地局干渉低減モジュール3320に送信される信号の伝送特性情報を提供することができる。
[0289] 次に図34を参照すると、図は、1つまたは複数のノードが無線間干渉を受け得るワイヤレス通信システム3400の例を示す。ワイヤレス通信システム3400は、たとえば、図1、図2、図22、図27、および/または図31に示されたワイヤレス通信システム100、200、2200、2700、および/または3100の態様を示し得る。この例では、セル3405は、1つまたは複数のeNB105と、1つまたは複数のセル3405の中に、またはその隣に位置し得るワイヤレスネットワークアクセスポイント3405などの、異なるワイヤレス通信プロトコルに従って動作する無線を含み得る。図34の例に示されるように、ワイヤレス通信システム3400は、セル3405−aと、3405−bと、3405−cとを含む。セル3405−aはeNB105−oとeNB105−pとを含んでよく、セル3405−bはeNB105−qを含んでよく、セル3405−cはeNB105−rを含んでよい。上で言及されたように、たとえば、eNB間干渉3425−aおよび3425−b、UE間干渉3415、ならびに、図34の例示におけるUE115−rとeNB105−qとの間などのeNBと近隣セルUEとの間の干渉3410を含む、セル間干渉の様々な発生源が、ワイヤレス通信システム3400に存在し得る。さらに、図34の例では、別のワイヤレスネットワークのアクセスポイント(AP)3405は、AP3405とeNB105−oとの間のAP−eNB干渉3435、およびAP3405とUE115−qとの間のAP−UE干渉3430などの、ワイヤレス通信システム3400の1つまたは複数のノードとの干渉を引き起こし得る。本開示の様々な態様によれば、ワイヤレス通信システム3400のeNB105およびUE115は、AP−eNB干渉3435およびAP−UE干渉3430などの無線間干渉を低減するために、干渉除去技法を監視し、検出し、実行することができる。
[0290] ここで図35を参照すると、ブロック図3500は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信において使用するためのデバイス3505を示す。いくつかの例では、デバイス3505は、図1、図2、図6、図7、図8、図9、図10、図13、図16、図18、図19、図20A、図20B、図22、図25、図27、図30、図31、図32、および/または図34に関して説明されるeNB105、UE115、またはデバイス405、1305、1605、2005、2505、3005、3205の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス3505はまた、いくつかの例では、図34に関して説明されるアクセスポイント3405などの、IEEE802.11プロトコル(以後Wi−Fiノードと呼ばれる)に従って動作するノードの1つまたは複数の態様であり得る。デバイス3505は、プロセッサでもあり得る。デバイス3505は、受信機モジュール3510、干渉低減モジュール3520、および/または送信機モジュール3530を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。
[0291] デバイス3505のコンポーネントは、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアで実行するように適応された1つまたは複数のASICによって、個々にまたは集合的に実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実行され得る。他の例では、当技術分野で知られている任意の様式でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ中に具現化された命令を用いて実装され得る。
[0292] いくつかの例では、受信機モジュール3510は、2つ以上の階層的変調レイヤ上の送信を受信するように動作可能であり他のタイプの無線からの送信を受信するようにも動作可能であるRF受信機などの、RF受信機であってよく、またはそれを含んでよく、上記の他のタイプの無線は、たとえば、免許不要無線スペクトル(unlicensed radio spectrum)またはWi−Fiノード無線におけるLTEプロトコルなどの異なるワイヤレス通信プロトコルに従って動作する無線を含み得る。いくつかの例では、送信機モジュール3530は、2つ以上の階層的変調レイヤ上でデータを送信するように動作可能なRF送信機などのRF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。RF送信機3530は、いくつかの例では、単一の送信機を含むことがあり、または送信/受信チェーンごとに単一の送信機を含むことがある。送信機モジュール3530は、図1、図2、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図30、および/または図34に関して説明されるワイヤレス通信システム100、200、700、800、900、1800、2200、2700、3000、および/または3400の1つまたは複数の通信リンク125などを含む、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを通じて、様々なタイプのデータおよび/または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
[0293] 干渉低減モジュール3520は、同一チャネル干渉検出モジュール3535と、隣接チャネル干渉検出モジュール3540と、干渉除去モジュール3545とを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いに通信し得る。同一チャネル干渉検出モジュール3535は、デバイス3505がその中で動作するワイヤレス通信システムと同じ周波数チャネル内で動作している可能性のある、1つまたは複数の無線からの信号を検出することができる。たとえば、デバイス3505がWi−Fiノードの一部である場合、同一チャネル干渉検出モジュール3535は、LTEプロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードなどの、免許不要無線周波数スペクトル(unlicensed radio frequency spectrum)において動作する他の無線からの干渉を検出することができる。同様に、デバイス3505が免許不要スペクトルにおいて動作するLTEノードの一部である場合、同一チャネル干渉検出モジュール3535は、同じスペクトルにおいて動作するWiFi(登録商標)ノードからの干渉を検出することができる。いくつかの例では、同一チャネル干渉検出モジュール3535は、同一チャネル送信の伝送特性を決定することができる。そのような伝送特性は、たとえば、検出された同一チャネル干渉を打ち消すために、干渉除去技法において使用され得る。いくつかの例では、同一チャネル干渉検出モジュール3535は、干渉送信と関連付けられるワイヤレス送信プリアンブル(たとえば、WiFiプリアンブル)についてチャネルを監視することができ、このプリアンブルは、干渉信号のパケット特性を決定するために使用され得る。
[0294] 隣接チャネル干渉検出モジュール3540は、デバイス3505がその中で動作するワイヤレス通信システムに隣接する周波数チャネル中で動作している可能性のある、1つまたは複数の無線からの信号を検出することができる。たとえば、デバイス3505がLTEノードの一部である場合(たとえば、免許スペクトル(licensed spectrum)においてLTEを使用して動作するUEまたはeNBの態様)、隣接チャネル干渉検出モジュール3540は、隣接するスペクトルにおいて動作するWiFiノードからの干渉を検出することができ、隣接するスペクトルにおいて、信号の一部分がデバイス3505のワイヤレス通信チャネルに漏洩する。いくつかの例では、隣接チャネル干渉検出モジュール3540は、隣接チャネル送信の伝送特性を決定することができる。そのような伝送特性は、たとえば、検出された隣接チャネル干渉を打ち消すために、干渉除去技法において使用され得る。いくつかの例では、隣接チャネル干渉検出モジュール3540は、干渉送信と関連付けられるワイヤレス送信プリアンブル(たとえば、WiFiプリアンブル)についてチャネルを監視することができ、このプリアンブルは、干渉信号のパケット特性を決定するために使用され得る。
[0295] 干渉除去モジュール3545は、検出される干渉信号と関連付けられる干渉を打ち消すために、同一チャネル干渉検出モジュール3535および/または隣接チャネル干渉検出モジュール3540によって提供される1つまたは複数の特性を使用することができる。様々な例による干渉除去技法は、同一チャネル干渉のための線形MMSE抑制、QR−SD、SICなど、および隣接チャネル干渉のための非線形干渉除去技法(non-linear interference cancellation technique)などの、上で論じられたような技法を含み得る。非線形干渉除去技法は、たとえば、隣接チャネル上での送信からの隣接チャネル漏洩を推定することと、推定された漏洩を打ち消すことができる適応フィルタ(adaptive filter)に推定されたチャネル漏洩を与えることとを含み得る。
[0296] ここで図36を参照すると、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。図36は、様々な例による、無線間干渉除去の例を示す。明快にするために、方法3600は、図1、図2、図6、図7、図8、図9、図10、図13、図16、図18、図19、図20A、図20B、図22、図25、図27、図30、図31、図32、図34、および/または図35に関して説明される基地局もしくはeNB105、UE115、またはデバイス405、1305、1605、2005、2505、3005、3205、3505の1つに関して以下で説明される。一例では、eNB、UE、またはデバイスは、以下で説明する機能を実行するために、eNB、UE、またはデバイスの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0297] ブロック3605において、送信ノードからのワイヤレス送信を受信するために、第1のワイヤレス通信チャネル上で通信が確立され得る。ブロック3610において、1つまたは複数の他のワイヤレス通信チャネル上での他のノードからの送信が監視され得る。ブロック3615において、他のワイヤレス通信チャネル上での監視される送信のプリアンブルが復号され得る。たとえば、方法が免許不要スペクトルにおいてLTEプロトコルに従って動作するUE上で実行されている場合、UEは、同じチャネルにおいて動作する他の無線からの干渉を監視することができ、1つまたは複数の検出された送信のプリアンブルを復号することができる。ブロック3620において、他のワイヤレス通信チャネル上での送信の伝送特性が決定され得る。
[0298] ブロック3625において示されるように、干渉除去は次いで、決定された情報に基づいて第1のワイヤレス通信チャネル上でノードから受信された信号に対して実行され得る。上で言及されたように、干渉除去は、たとえば、復号された送信プリアンブルに基づいて第2のワイヤレス通信チャネルからの検出された干渉信号からの推定された干渉を使用し、第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉除去を実行することによって、実行され得る。推定される干渉は、たとえば、RF非線形性、他のワイヤレス通信チャネルから第1のワイヤレス通信チャネルへともたらされる高調波、他のワイヤレス通信チャネルからの相互変調歪み(IMD)、他のワイヤレス通信チャネルからのチャネル漏洩、または、第1のワイヤレス通信チャネルと他のワイヤレス通信チャネルとの間の結合の、1つまたは複数を含み得る。
[0299] ここで図37を参照すると、本開示の態様による、ワイヤレス通信における干渉除去のための方法の例を概念的に示すフローチャートが説明されている。明快にするために、方法3700は、図1、図2、図6、図7、図8、図9、図10、図13、図16、図18、図19、図20A、図20B、図22、図25、図27、図30、図31、図32、図34、および/または図35に関して説明される基地局もしくはeNB105、UE115、またはデバイス405、1305、1605、2005、2505、3005、3205、3505の1つに関して以下で説明される。一例では、eNB、UE、またはデバイスは、以下で説明する機能を実行するために、eNB、UE、またはデバイスの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0300] ブロック3705において、送信ノードからのワイヤレス送信を受信するために、第1のワイヤレス通信チャネル上で通信が確立され得る。ブロック3710において、1つまたは複数の他のワイヤレス通信チャネル上での他のノードからの送信のサンプルが収集され得る。ブロック3715において、他のワイヤレス通信チャネル上での送信の伝送特性がサンプルに基づいて決定され得る。ブロック3720において、干渉除去は、決定された情報に基づいて第1のワイヤレス通信チャネル上でノードから受信された信号に対して実行され得る。そのような方式で、非線形漏洩(non-linear leakage)または他の干渉が低減されることが可能であり、これにより、第1のワイヤレス通信チャネル上での信号の受信を改善し、ワイヤレス通信システムの効率を向上させる。
[0301] 図38を参照すると、階層的変調および干渉除去のために構成される基地局またはeNB105−sを示す図3800が示されている。いくつかの実施形態では、基地局105−sは、図1、図2、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、および/または図34の基地局またはeNBの例であり得る。基地局105−sは、図1〜図37に関して上で説明された特徴および機能の少なくともいくつかを実装するように構成され得る。基地局105−sは、プロセッサモジュール3810と、メモリモジュール3820と、送受信機モジュール3855と、アンテナ3860と、eNB干渉除去/階層的変調(IC/HM:interference cancellation/hierarchical modulation)モジュール3870とを含み得る。基地局105−sはまた、基地局通信モジュール3830とネットワーク通信モジュール3840の一方または両方を含み得る。これらのコンポーネントの各々は、1つまたは複数のバス3815を通じて、直接または間接的に互いに通信していることがある。
[0302] メモリモジュール3820は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリモジュール3820はまた、実行されると、本明細書で説明される様々な機能をプロセッサモジュール3810に実行させるように構成される命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能ソフトウェア(SW)コード3825を記憶し得る。代替的に、ソフトウェアコード3825はプロセッサモジュール3810によって直接的に実行可能ではないことがあるが、たとえば、コンパイルされ、実行されると、本明細書で説明される機能をコンピュータに実行させるように構成され得る。
[0303] プロセッサモジュール3810は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサモジュール3810は、送受信機モジュール3855、基地局通信モジュール3830、および/またはネットワーク通信モジュール3840を通じて受信された情報を処理し得る。プロセッサモジュール3810はまた、アンテナ3860を通じた送信のための送受信機モジュール3855、基地局通信モジュール3830、および/またはネットワーク通信モジュール3840に送信されるべき情報を処理し得る。プロセッサモジュール3810は、単独で、またはeNB IC/HMモジュール3870とともに、本明細書で説明されるような複数の変調レイヤを使用した干渉除去および/または階層的変調の様々な態様を扱い得る。
[0304] 送受信機モジュール3855は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ3860に与え、アンテナ3860から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。送受信機モジュール3855は、1つまたは複数の送信機モジュールおよび1つまたは複数の別個の受信機モジュールとして実装され得る。送受信機モジュール3855は、複数の階層的変調レイヤ上での通信をサポートし得る。送受信機モジュール3855は、アンテナ3860を介して、たとえば図1、図2、図6、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、および/または図34に示されるような1つまたは複数のUE115と双方向に通信するように構成され得る。基地局105−sは、複数のアンテナ3860(たとえば、アンテナアレイ)を含み得る。基地局105−sは、ネットワーク通信モジュール3840を通じてコアネットワーク130−aと通信することができる。コアネットワーク130−aは、図1のコアネットワーク130の例であり得る。基地局105−sは、基地局通信モジュール3830を使用して、基地局105−tおよび基地局105−uなどの他の基地局と通信することができる。
[0305] 図38のアーキテクチャによると、基地局105−sは、通信管理モジュール(communications management module)3850をさらに含み得る。通信管理モジュール3850は、局および/または他のデバイスとの通信を管理し得る。通信管理モジュール3850は、1つまたは複数のバス3815を介して、基地局105−sの他のコンポーネントの一部またはすべてと通信していることがある。代替的に、通信管理モジュール3850の機能は、送受信機モジュール3855のコンポーネントとして、コンピュータプログラム製品(computer program product)として、および/またはプロセッサモジュール3810の1つまたは複数のコントローラ要素として実装され得る。
[0306] eNB IC/HMモジュール3870は、階層的変調および干渉除去に関する、図1〜図37において説明された機能または態様の一部またはすべてを実行および/または制御するように構成され得る。たとえば、eNB IC/HMモジュール3870は、複数の階層的変調レイヤの、セル内の、セル間の、および/または無線間の干渉除去をサポートするように構成され得る。eNB IC/HMモジュール3870は、本明細書で説明されるような階層的変調(HM:hierarchical modulation)および/または基本変調レイヤ干渉除去において使用するための、様々な送信と関連付けられるパラメータを決定するように構成される、HMパラメータモジュール3880を含み得る。HM変調モジュール3885は、異なる階層的変調レイヤへの様々なコンテンツの変調、ならびに、基本変調レイヤへの1つまたは複数の増強変調レイヤの重畳を実行することができる。干渉パラメータ決定モジュール(Interference parameter determination module)3890は、干渉信号に関する様々なパラメータを決定することができ、これらのパラメータは、干渉信号からの干渉を打ち消すために干渉除去モジュール(interference cancellation module)3895によって使用され得る。eNB IC/HMモジュール3870、またはその一部は、プロセッサであり得る。その上、eNB IC/HMモジュール3870の機能の一部またはすべては、プロセッサモジュール3810によって、および/またはプロセッサモジュール3810とともに実行され得る。
[0307] 図39を参照すると、階層的変調および干渉除去のために構成されるUE115−sを示す図3900が示されている。UE115−sは、様々な他の構成を有してよく、パーソナルコンピュータ(たとえば、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータなど)、携帯電話、スマートフォン、PDA、デジタルビデオレコーダ(DVR)、インターネット機器、ゲームコンソール、電子リーダーなどに含まれ、またはその一部であり得る。UE115−sは、モバイル動作を容易にするために、小型バッテリーなどの内部電源(図示されず)を有し得る。局UE115−sは、図1、図2、図6、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、図34、図39、および/または図40のUE115の例であり得る。UE115−sは、図1〜図37に関して上で説明された特徴および機能の少なくともいくつかを実装するように構成され得る。
[0308] UE115−sは、プロセッサモジュール3910と、メモリモジュール3920と、送受信機モジュール3940と、アンテナ3950と、UE IC/HMモジュール3960とを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、1つまたは複数のバス3905を通じて、直接または間接的に互いに通信していることがある。
[0309] メモリモジュール3920は、RAMとROMとを含み得る。メモリモジュール3920は、実行されると、本明細書で説明される様々な機能をプロセッサモジュール3910に実行させるように構成される命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能ソフトウェア(SW)コード3925を記憶し得る。代替的に、ソフトウェアコード3925はプロセッサモジュール3910によって直接的に実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ、実行されると)本明細書で説明される機能をコンピュータに実行させるように構成され得る。
[0310] プロセッサモジュール3910は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえばCPU、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサモジュール3910は、送受信機モジュール3940を通じて受信された情報、および/またはアンテナ3950を通じた送信のために送受信機モジュール3940に送信される情報を処理し得る。プロセッサモジュール3910は、単独で、またはUE IC/HMモジュール3960とともに、階層的変調および干渉除去の様々な態様を扱い得る。
[0311] 送受信機モジュール3940は、基地局(たとえば、基地局105)と双方向に通信するように構成され得る。送受信機モジュール3940は、1つまたは複数の送信機モジュールおよび1つまたは複数の別個の受信機モジュールとして実装され得る。送受信機モジュール3940は、複数の階層的変調レイヤ上での通信をサポートし得る。送受信機モジュール3940は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ3950に与え、アンテナ3950から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。UE115−sは単一のアンテナを含み得るが、UE115−sが複数のアンテナ3950を含み得る実施形態があり得る。
[0312] 図39のアーキテクチャによれば、UE115−sはさらに、通信管理モジュール3930を含み得る。通信管理モジュール3930は、様々なアクセスポイントとの通信を管理し得る。通信管理モジュール3930は、1つまたは複数のバス3905を通じてUE115−sの他のコンポーネントの一部またはすべてと通信しているUE115−sのコンポーネントであり得る。代替的に、通信管理モジュール3930の機能は、送受信機モジュール3940のコンポーネントとして、コンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサモジュール3910の1つまたは複数のコントローラ要素として実装され得る。
[0313] UE IC/HMモジュール3960は、階層的変調レイヤの送信および受信、ならびに様々な干渉除去手順に関する、図1〜図37において説明された機能または態様の一部またはすべてを実行および/または制御するように構成され得る。たとえば、UE IC/HMモジュール3960は、複数の階層的変調レイヤの、セル内の、セル間の、および/または無線間の干渉除去をサポートするように構成され得る。UE IC/HMモジュール3960は、本明細書で説明されるような階層的変調(HM)および/または基本変調レイヤ干渉除去において使用するための、様々な送信と関連付けられるパラメータを決定するように構成される、UE HMパラメータモジュール3965を含み得る。HM変調モジュール3970は、異なる階層的変調レイヤへの様々なコンテンツの変調、ならびに、基本変調レイヤへの1つまたは複数の増強変調レイヤの重畳を実行することができる。干渉パラメータ決定モジュール3975は、干渉信号に関する様々なパラメータを決定することができ、これらのパラメータは、干渉信号からの干渉を打ち消すために干渉除去モジュール3980によって使用され得る。UE IC/HMモジュール3960、またはその一部は、プロセッサであり得る。その上、UE IC/HMモジュール3960の機能の一部またはすべては、プロセッサモジュール3910によって、および/またはプロセッサモジュール3910とともに実行され得る。
[0314] 次に図40を参照すると、基地局105−vとユーザ機器またはUE115−tとを含む、多入力多出力(MIMO)通信システム4000のブロック図が示されている。基地局105−vおよびUE115−tは、複数の階層的変調レイヤおよび/または干渉除去をサポートすることができる。基地局105−vは、図1、図2、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、図34、および/または図38の基地局またはeNBの例であり得るが、UE115−tは、図1、図2、図6、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、図34、および/または図39のUEの例であり得る。MIMO通信システム4000は、図1、図2、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、および/または図34のワイヤレス通信システム100、200、700、800、900、1800、2300、2700、3100、および/または3400の態様を示し得る。
[0315] 基地局105−vは、アンテナ4034−a〜4034−xを備えてよく、UE115−tは、アンテナ4052−a〜4052−nを備えてよい。MIMO通信システム4000では、基地局105−vは、複数の通信リンクを通じて同時にデータを送信することが可能であり得る。各通信リンクは「空間レイヤ(spatial layer)」と呼ばれることがあり、通信リンクの「ランク(rank)」は、通信のために使用される空間レイヤの数を示し得る。たとえば、基地局105−vが2つの「空間レイヤ」を送信する2x2MIMO通信システムでは、基地局105−vとUE115−tとの間の通信リンクのランクは2である。
[0316] 基地局105−vにおいて、送信(Tx)プロセッサ4020は、データソースからデータを受信し得る。送信プロセッサ4020は、データを処理し得る。送信プロセッサ4020はまた、基準シンボルと、セル固有の基準信号とを生成し得る。送信(Tx)MIMOプロセッサ4030は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行することができ、出力シンボルストリームを送信変調器4032−aから4032−xに与えることができる。各変調器4032は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMなどのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器4032はさらに、ダウンリンク(DL)信号を取得するために、その出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログ変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)し得る。一例では、変調器4032−a〜4032−xからのDL信号は、それぞれ、アンテナ4034−a〜4034−xを介して送信され得る。
[0317] UE115−tにおいて、アンテナ4052−a〜4052−nは、基地局105−vからDL信号を受信することができ、受信された信号をそれぞれ復調器4054−a〜4054−nに与えることができる。各復調器4054は、それぞれの受信された信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器4054はさらに、(たとえば、OFDMなどのための)入力サンプルを処理して、受信されたシンボルを取得し得る。MIMO検出器4056は、受信されたシンボルをすべての復調器4054−a〜4054−nから取得し、適用可能な場合、受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを与え得る。受信(Rx)プロセッサ4058が、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE115−tの復号されたデータをデータ出力に与え、復号された制御情報をプロセッサ4080、またはメモリ4082に与え得る。プロセッサ4080は、階層的変調および/または干渉除去に関する様々な機能を実行し得るモジュールまたは機能4081を含み得る。たとえば、モジュールまたは機能4081は、図1〜図37に関して上で説明された機能の一部またはすべてを実行することができる。
[0318] アップリンク(UL)上で、UE115−tにおいて、送信(Tx)プロセッサ4064が、データソースからデータを受信し、処理し得る。TXプロセッサ4064はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。Txプロセッサ4064からのシンボルは、適用可能な場合、Tx MIMOプロセッサ4066によってプリコーディングされ、復調器4054−a〜4054−nによって(たとえば、SC−FDMAなどのために)さらに処理され、基地局105−vから受信された送信パラメータに従って基地局105−vに送信され得る。基地局105−vにおいて、UE115−tからのUL信号がアンテナ4034によって受信され、復調器4032によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器4036によって検出され、受信プロセッサによってさらに処理され得る。受信(Rx)プロセッサ4038は、復号されたデータをデータ出力およびプロセッサ4040に与え得る。プロセッサ4040は、階層的変調および/または干渉除去に関する様々な態様を実行し得るモジュールまたは機能4041を含み得る。たとえば、モジュールまたは機能4041は、図1〜図37に関して上で説明された機能の一部またはすべてを実行することができる。
[0319] 図41は、様々な実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて基地局もしくはeNB、または他のエンティティによって実行され得る方法4100を示している。方法4100は、たとえば、図1、図2、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、図34、図38、および/もしくは図40の基地局もしくはeNB105によって、または、図4、図10、図20A、図20B、図30、図33、および/もしくは図35のデバイス405、2005、3005、3305、および/もしくは3505によって、または、これらの図について説明されるデバイスの任意の組合せを使用して、実行され得る。最初に、ブロック4105において、基地局は送信のために第1のコンテンツを特定することができ、この第1のコンテンツは第1の誤り率の閾値と関連付けられる。ブロック4110において、基地局は送信のために第2のコンテンツを特定することができ、第2のコンテンツは第1の誤り率の閾値よりも高い第2の誤り率の閾値と関連付けられる。ブロック4115において、基地局は基本変調レイヤ上に第1のコンテンツを変調することができる。ブロック4120において示されるように、基地局は増強変調レイヤ上に第2のコンテンツを変調することができる。ブロック4125において、基地局は増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳することができる。ブロック4130において、基地局は重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することができる。
[0320] 図42は、様々な実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいてUEまたは他のエンティティによって実行され得る方法4200を示している。方法4200は、たとえば、図1、図2、図6、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、図34、図39、および/もしくは図40のUE115によって、または、図13、図15、図16、図19、図25、および/もしくは図35のデバイス1305、1605、2505、および/もしくは3505によって、または、これらの図について説明されるデバイスの任意の組合せを使用して、実行され得る。最初に、ブロック4205において、UEは、基本変調レイヤに重畳される増強変調レイヤを備える信号を受信することができる。ブロック4210において、UEは、基本変調レイヤからの干渉を低減するために受信された信号に対して干渉低減を実行することによって、増強変調レイヤからデータが復号されるべきであることを決定し得る。ブロック4215において、UEは、増強変調レイヤを復号することができる。
[0321] 図43は、様々な実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて基地局もしくはeNB105、または他のエンティティによって実行され得る方法4300を示している。方法4300は、たとえば、図1、図2、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、図34、図38、および/もしくは図40の基地局もしくはeNBによって、または、図4、図10、図20A、図20B、図30、図33、および/もしくは図35のデバイス405、2005、3005、3305、および/もしくは3505によって、または、これらの図について説明されるデバイスの任意の組合せを使用して、実行され得る。最初に、ブロック4305において、基地局は、階層的変調リソースを特定するリソースグラントを受信することができ、階層的変調リソースは基本変調レイヤと増強変調レイヤとを備え、基本変調レイヤは増強変調レイヤよりも低い誤り率の閾値を有する。ブロック4310において、基地局は基本変調レイヤ上での送信のために第1のコンテンツを特定することができる。ブロック4315において、基地局は増強変調レイヤ上での送信のために第2のコンテンツを特定することができる。ブロック4320において、基地局は増強変調レイヤを基本変調レイヤに重畳することができる。ブロック4325において、基地局は重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することができる。
[0322] 図44は、様々な実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいてUEまたは他のエンティティによって実行され得る方法4400を示している。方法4400は、たとえば、図1、図2、図6、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、図34、図39、および/もしくは図40のUE115によって、または、図13、図15、図16、図19、図25、および/もしくは図35のデバイス1305、1605、2505、および/もしくは3505によって、または、これらの図について説明されるデバイスの任意の組合せを使用して、実行され得る。最初に、ブロック4405において、UEは、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。ブロック4410において、UEは、決定された伝送特性情報に基づいて、サービングセル基地局から受信された信号に対して干渉除去を実行することができる。
[0323] 図45は、様々な実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて基地局もしくはeNB、または他のエンティティによって実行され得る方法4500を示している。方法4500は、たとえば、図1、図2、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、図34、図38、および/もしくは図40の基地局もしくはeNB105によって、または、図4、図10、図20A、図20B、図30、図33、および/もしくは図35のデバイス405、2005、3005、3305、および/もしくは3505によって、または、これらの図について説明されるデバイスの任意の組合せを使用して、実行され得る。最初に、ブロック4505において、基地局は、近隣セル基地局から送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。ブロック4510において、基地局は、近隣セルUEから送信される信号の伝送特性情報を決定することができる。ブロック4515において、基地局は、決定された情報に基づいて、サービングセルUEから受信された信号に対して干渉除去を実行することができる。
[0324] 図46は、様々な実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて基地局もしくはeNB、UE、または他のエンティティによって実行され得る方法4600を示している。方法4600は、たとえば、図1、図2、図6、図7、図8、図9、図18、図22、図27、図31、図34、図38、図39、および/もしくは図40の基地局もしくはeNB105、もしくはUE115によって、または、図4、図10、図13、図15、図16、図19、図20A、図20B、図25、図30、図33、および/もしくは図35のデバイス405、1305、1605、2005、2505、3005、3305、および/もしくは3505によって、または、これらの図について説明されるデバイスの任意の組合せを使用して、実行され得る。最初に、ブロック4605において、送信ノードからワイヤレス送信を受信するための第1のワイヤレス通信チャネルが確立される。ブロック4610において、第1のワイヤレス通信チャネルとは異なる第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報(transmission channel information)が決定される。ブロック4615において、第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報に基づいて、送信ノードからの第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉低減が実行される。
[0325] 添付の図面に関して上に記載された発明を実施するための形態は、例示的な実施形態について説明しており、実装され得るまたは特許請求の範囲内に入る最良の実施形態を表すものではない。この明細書全体にわたって使用されるとき、「例」または「例示的」という用語は、「例、事例、または例示として機能すること」を意味し、「好まれる」または「他の実施形態よりも有利である」を意味しない。詳細な説明は、説明される技法の理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの特定の具体的な詳細を伴わずに実践され得る。いくつかの事例では、説明された実施形態の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形式で示されている。
[0326] 情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、上の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0327] 本明細書の開示に関して説明された様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、あるいは本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。
[0328] 本明細書で説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲および趣旨内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質により、上で説明された機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的位置において実装されるように分散されることを含めて、様々な場所に物理的に配置され得る。特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、2つ以上の項目の列挙中で使用されるとき、「および/または」という語は、列挙された項目のうちのいずれか1つが単独で採用され得ること、または列挙された項目のうちの2つ以上の任意の組合せが採用され得ることを意味する。たとえば、組成が、構成要素A、B、および/またはCを含んでいると記述されている場合、その組成は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、AとCの組合せ、BとCの組合せ、またはAとBとCの組合せを含み得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、項目の列挙(たとえば、「の少なくとも1つ」あるいは「の1つまたは複数」などの句で前置きされる項目の列挙)中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような選言的列挙を示す。
[0329] コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスクROM(CD−ROM)もしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD(disc)、レーザディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0330] 本明細書で使用される場合、「装置」および「デバイス」という用語は交換可能である。
[0331] 本開示の前の説明は、当業者が本開示を作成または使用することが可能になるように提供される。本開示への様々な修正が当業者には容易に明らかであり、本明細書において定義された一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の変形形態に適用され得る。本開示全体にわたって、「例」または「例示的」という用語は、ある例またはある事例を示すものであり、言及された例に対する選好を暗示せず、または必要としない。したがって、本開示は、本明細書に記載された例および設計に限定されるべきでなく、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
階層的コンテンツを送信するための方法であって、
送信のために第1のコンテンツを特定することと、前記第1のコンテンツは第1の誤り率の閾値と関連付けられる、
送信のために第2のコンテンツを特定することと、前記第2のコンテンツは前記第1の誤り率の閾値よりも高い第2の誤り率の閾値と関連付けられる、
基本変調レイヤ上に前記第1のコンテンツを変調することと、
増強変調レイヤ上に前記第2のコンテンツを変調することと、
前記増強変調レイヤを前記基本変調レイヤに重畳することと、
前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することとを備える、方法。
[C2]
前記第1の誤り率の閾値および前記第2の誤り率の閾値が、前記第1のコンテンツおよび第2のコンテンツに含まれる情報のタイプに基づく、C1に記載の方法。
[C3]
前記第1のコンテンツが高優先度のコンテンツを備え、前記第2のコンテンツが低優先度のコンテンツを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記第1のコンテンツおよび前記第2のコンテンツが同じユーザ機器に送信される、C1に記載の方法。
[C5]
前記第1のコンテンツおよび前記第2のコンテンツが異なるユーザ機器に送信される、C1に記載の方法。
[C6]
前記第1のコンテンツが、前記第1のコンテンツを受信するように構成されるユーザ機器(UE)のための制御情報を備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記制御情報が、スケジューリンググラント情報、肯定応答情報、またはシグナリング情報の1つまたは複数を備える、C6に記載の方法。
[C8]
前記UEが、前記制御情報の受信の肯定応答を送信するのを控えるように構成される、C6に記載の方法。
[C9]
前記第2のコンテンツがユーザデータを備える、C6に記載の方法。
[C10]
前記UEが、前記ユーザデータの受信の肯定応答を送信するように構成される、C9に記載の方法。
[C11]
前記制御情報が、前記基本変調レイヤ上で物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を使用して送信され、前記ユーザデータが、前記増強変調レイヤ上で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を使用して送信される、C9に記載の方法。
[C12]
前記第1のコンテンツが、第1のユーザ機器(UE)のためのレイテンシに対する感受性が高いユニキャストデータを備え、前記第2のコンテンツが、前記第1のUEまたは異なるUEのためのベストエフォートユニキャストデータを備える、C1に記載の方法。
[C13]
前記レイテンシに対する感受性が高いユニキャストデータが、前記基本変調レイヤ上で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を使用して送信され、前記ベストエフォートユニキャストデータが、前記増強変調レイヤ上でPDSCHを使用して送信される、C12に記載の方法。
[C14]
前記第1のコンテンツが特定のユーザ機器(UE)のためのユニキャストデータを備え、前記第2のコンテンツがブロードキャストデータを備える、C1に記載の方法。
[C15]
前記第1のコンテンツがブロードキャストデータを備え、前記第2のコンテンツが特定のユーザ機器(UE)のためのユニキャストデータを備える、C1に記載の方法。
[C16]
前記ブロードキャストデータが、前記基本変調レイヤ上で物理マルチキャストチャネル(PMCH)を使用して送信され、前記ユニキャストデータが、前記増強変調レイヤ上で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を使用して送信される、C15に記載の方法。
[C17]
前記ブロードキャストデータを受信するように構成されるUEが、前記ブロードキャストデータの受信の肯定応答を送信するのを控えるように構成され、前記特定のUEが、前記ユニキャストデータの受信の肯定応答を送信するように構成される、C15に記載の方法。
[C18]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤの送信のために使用されるべきチャネルのチャネル状態情報(CSI)を決定することと、
前記CSIに基づいて、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとの送信エネルギー比を計算することとをさらに備える、C1に記載の方法。
[C19]
前記CSIを決定することおよび前記送信エネルギー比を計算することが、複数の伝送時間間隔(TTI)の各々に対して実行される、C18に記載の方法。
[C20]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤの送信に利用可能な空間レイヤの数を決定することと、
前記決定された数の空間レイヤ上で前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することとをさらに備える、C1に記載の方法。
[C21]
空間レイヤの前記数を決定することが、少なくとも1つのユーザ機器からのランクインジケータ(RI)に基づく、C20に記載の方法。
[C22]
複数のユーザ機器(UE)のチャネル状態情報(CSI)を決定することと、
前記複数のUEの前記CSIに基づいて、前記複数のUEのうちのいずれが前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数を受信すべきかを命令することとをさらに備える、C1に記載の方法。
[C23]
前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することが、
前記決定されたCSIに基づいてよりチャネル品質が低いと決定された1つまたは複数のUEに前記基本変調レイヤを送信することと、
前記決定されたCSIに基づいてよりチャネル品質が高いと決定された前記1つまたは複数のUEに前記増強変調レイヤを送信することとを備える、C22に記載の方法。
[C24]
前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを受信すべき少なくとも1つのユーザ機器(UE)にシグナリング情報を送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C25]
前記シグナリング情報が、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとの送信エネルギー比、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのためのトランスポートブロックサイズ、または、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのための変調とコーディングの方式の、1つまたは複数を備える、C24に記載の方法。
[C26]
前記シグナリング情報が、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数の上でのUEのためのダウンリンクリソースを示す、前記UEのためのダウンリンクグラントを備える、C24に記載の方法。
[C27]
前記ダウンリンクグラントが、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数の上で前記UEに送信されるデータのリソースブロック位置、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数の上で前記UEに送信されるデータの変調とコーディングの方式(MCS)、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数の上で送信するために使用されるプリコーディング行列、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数のためのレイヤマッピング、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数のためのコードブロックサイズ、または、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数のための空間レイヤの数、のうちの1つまたは複数を示す、C26に記載の方法。
[C28]
前記ダウンリンクグラントが、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤのための情報を備える単一のダウンリンクグラントである、C26に記載の方法。
[C29]
前記シグナリング情報が、2つ以上のUEのための2つ以上のダウンリンクグラントを備え、各ダウンリンクグラントが、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤに対応する、C24に記載の方法。
[C30]
前記各ダウンリンクグラントが、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの指示と、前記指示された基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのダウンリンクリソースとを備える、C29に記載の方法。
[C31]
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの前記指示が、前記ダウンリンクグラントに埋め込まれた1つまたは複数のビットを備える、C30に記載の方法。
[C32]
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの前記指示が、前記ダウンリンクリソースが前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤのためのものであることを示すために、前記UEのためのセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)によってマスクされた巡回冗長検査(CRC)を備える、C30に記載の方法。
[C33]
前記基本変調レイヤのための前記C−RNTIが、前記UEのための主要セル無線ネットワーク一時識別子(PC−RNTI)を備え、前記増強変調レイヤのための前記C−RNTIが、前記UEのための二次的セル無線ネットワーク一時識別子(SC−RNTI)を備える、C32に記載の方法。
[C34]
前記シグナリング情報が、無線リソース制御(RRC)シグナリングを備える、C24に記載の方法。
[C35]
前記RRCシグナリングが、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとのエネルギー比、前記基本変調レイヤのための変調方式、前記増強変調レイヤのための変調方式、前記基本変調レイヤのためのリソースブロックサイズ、または前記増強変調レイヤのためのリソースブロックサイズの1つまたは複数を含む、C34に記載の方法。
[C36]
前記シグナリング情報が、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)を使用して提供される、C24に記載の方法。
[C37]
前記シグナリング情報が、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのために独立の制御情報を備える、C24に記載の方法。
[C38]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤが同じ変調方式を有する、C1に記載の方法。
[C39]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤが異なる変調方式を有する、C1に記載の方法。
[C40]
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤのための変調方式が、四位相偏移変調(QPSK)方式、二位相偏移変調(BPSK)方式、または直角位相振幅変調(QAM)方式を備える、C39に記載の方法。
[C41]
ワイヤレス通信のための方法であって、
基本変調レイヤに重畳される増強変調レイヤを備える信号を受信することと、
前記基本変調レイヤからの干渉を低減するために、前記受信された信号に対して干渉低減を実行することによって、前記増強変調レイヤからデータが復号されるべきであることを決定することと、
前記増強変調レイヤを復号することとを備える、方法。
[C42]
データが前記増強変調レイヤから復号されるべきであると決定することが、
前記増強変調レイヤからデータが復号されるべきであることを示す制御シグナリングを、サービング基地局から受信することを備える、C41に記載の方法。
[C43]
前記制御シグナリングが、前記増強変調レイヤにおいて復号されるべきリソースを示すダウンリンクグラントを備える、C42に記載の方法。
[C44]
前記制御シグナリングが、前記干渉低減を実行する際に使用するための前記基本変調レイヤの信号特性を備える、C42に記載の方法。
[C45]
前記制御シグナリングが前記基本変調レイヤにおいて提供される、C42に記載の方法。
[C46]
前記干渉低減を実行することが、
前記基本変調レイヤからの干渉を低減するために、前記受信された信号に対して線形最小平均二乗誤差(MMSE)抑制を実行することを備える、C41に記載の方法。
[C47]
前記干渉低減を実行することが、
前記基本変調レイヤからの干渉を低減するために、前記受信された信号に対してQR分解ベースの球面復号(QR−SD)を実行することを備える、C41に記載の方法。
[C48]
前記干渉低減を実行することが、
前記基本変調レイヤからの干渉を低減するために、前記受信された信号に対して連続的干渉除去(SIC)を実行することを備える、C41に記載の方法。
[C49]
階層的コンテンツを送信するための方法であって、
階層的変調リソースを特定するリソースグラントを受信することと、前記階層的変調リソースは基本変調レイヤと増強変調レイヤとを備え、前記基本変調レイヤは前記増強変調レイヤよりも低い誤り率の閾値を有する、
前記基本変調レイヤ上での送信のために第1のコンテンツを特定することと、
前記増強変調レイヤ上での送信のために第2のコンテンツを特定することと、
前記増強変調レイヤを前記基本変調レイヤに重畳することと、
前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信することとを備える、方法。
[C50]
前記基本変調レイヤが物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を備え、前記増強変調レイヤが物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を備える、C49に記載の方法。
[C51]
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤの両方が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を備える、C49に記載の方法。
[C52]
前記第1のコンテンツが高優先度のコンテンツを備え、前記第2のコンテンツが低優先度のコンテンツを備える、C49に記載の方法。
[C53]
前記リソースグラントを受信することが、
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤの両方のための階層的変調リソースを示すアップリンクグラントを基地局から受信することを備える、C49に記載の方法。
[C54]
前記アップリンクグラントが、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとのエネルギー比、レイヤマッピング情報、コードブロックサイズ、または、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤ内の空間レイヤの数の1つまたは複数を備える、C53に記載の方法。
[C55]
前記アップリンクグラントがさらに、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤの送信のための空間レイヤの数を示す、C53に記載の方法。
[C56]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤが同じ変調方式を有する、C49に記載の方法。
[C57]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤが異なる変調方式を有する、C49に記載の方法。
[C58]
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤのための変調方式が、四位相偏移変調(QPSK)方式、二位相偏移変調(BPSK)方式、または直角位相振幅変調(QAM)方式を備える、C57に記載の方法。
[C59]
前記リソースグラントを受信することが、
前記基本変調レイヤのための階層的変調リソースを示す第1のアップリンクグラントを基地局から受信することと、
前記増強変調レイヤのための階層的変調リソースを示す第2のアップリンクグラントを前記基地局から受信することとを備える、C49に記載の方法。
[C60]
前記第1のアップリンクグラントおよび前記第2のアップリンクグラントが、対応する変調レイヤ内の空間レイヤの数を示す空間情報を含む、C59に記載の方法。
[C61]
前記第1のアップリンクグラントおよび前記第2のアップリンクグラントが、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの指示と、前記指示された基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのアップリンクリソースとを備える、C59に記載の方法。
[C62]
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの前記指示が、前記第1のアップリンクグラントおよび前記第2のアップリンクグラントに埋め込まれる1つまたは複数のビットを備える、C61に記載の方法。
[C63]
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの前記指示が、前記アップリンクリソースが前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤのためのものであることを示すために、ユーザ機器(UE)のためのセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)によってマスクされる巡回冗長検査(CRC)を備える、C61に記載の方法。
[C64]
前記基本変調レイヤのための前記C−RNTIが、前記UEのための主要セルRNTI(PC−RNTI)を備え、前記増強変調レイヤのための前記C−RNTIが、前記UEのための二次的セルRNTI(SC−RNTI)を備える、C63に記載の方法。
[C65]
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとの送信エネルギー比、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのためのトランスポートブロックサイズ、または、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのための変調とコーディングの方式の、1つまたは複数を備えるシグナリング情報を受信することをさらに備える、C49に記載の方法。
[C66]
前記シグナリング情報が、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて受信される、C65に記載の方法。
[C67]
前記シグナリング情報が、前記リソースグラントにおいて受信される、C65に記載の方法。
[C68]
前記シグナリング情報が、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)上で受信される、C65に記載の方法。
[C69]
前記シグナリング情報が、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのために独立の制御情報を備える、C65に記載の方法。
[C70]
前記第1のコンテンツが、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信される制御情報を備える、C49に記載の方法。
[C71]
前記制御情報が、ダウンリンクデータの肯定応答、チャネル状態情報(CSI)、ランクインジケータ(RI)、またはスケジューリング要求(SR)の1つまたは複数を備える、C70に記載の方法。
[C72]
前記制御情報がさらに、前記増強変調レイヤと関連付けられるアップリンク情報を備える、C71に記載の方法。
[C73]
前記増強変調レイヤと関連付けられる前記アップリンク情報が、前記増強変調レイヤと関連付けられるデータレートを備える、C72に記載の方法。
[C74]
前記第2のコンテンツが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上で送信されるユーザデータを備える、C49に記載の方法。
[C75]
ユーザ機器におけるワイヤレス通信のための方法であって、
近隣セルユーザ機器(UE)から送信される信号の伝送特性情報を決定することと、
前記決定された伝送特性情報に基づいて、サービングセル基地局から受信された信号に対して干渉低減を実行することとを備える、方法。
[C76]
前記近隣セルUEから送信される前記信号が、前記サービングセル基地局によって使用される時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って前記近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるアップリンクサブフレームを備える、C75に記載の方法。
[C77]
前記近隣セルUEによって使用される前記TDD UL/DL構成が、前記サービングセル基地局から送信されるダウンリンクサブフレームの間に、前記近隣セルUEから前記近隣セル基地局に送信される少なくとも1つのアップリンクサブフレームを備える、C76に記載の方法。
[C78]
前記近隣セルUEから送信される前記信号が、別の近隣セルノードへの少なくとも1つのデバイス対デバイス(D2D)送信を備える、C75に記載の方法。
[C79]
前記少なくとも1つのD2D送信が、前記サービングセル基地局から送信されるダウンリンクサブフレームの間に前記近隣セルUEから送信される、C78に記載の方法。
[C80]
前記伝送特性情報を決定することが、
近隣セルUEからの送信を監視することと、
近隣セルUEからの前記送信を監視する間に受信される送信に基づいて、前記伝送特性情報を決定することとを備える、C75に記載の方法。
[C81]
前記伝送特性情報が、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を備える、C80に記載の方法。
[C82]
前記伝送特性情報を決定することが、
近隣セル基地局からの送信を監視することと、
前記近隣セルUEからのアップリンク送信のためのアップリンクグラント情報に基づいて前記伝送特性情報を決定することとを備え、前記アップリンクグラント情報が、近隣セル基地局からの前記送信を監視する間に受信される、C75に記載の方法。
[C83]
近隣セル基地局からの前記送信を監視することが、
近隣セル基地局の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することを備える、C82に記載の方法。
[C84]
前記近隣セル基地局の前記PDCCHを監視することが、
前記近隣セルUEのためのアップリンクグラントを復号することと、
前記復号されたアップリンクグラントに基づいて、前記近隣セルUEから送信される信号の前記伝送特性情報を決定することとを備える、C83に記載の方法。
[C85]
前記伝送特性情報を決定することが、
サービングセル基地局から前記伝送特性情報を受信することを備える、C75に記載の方法。
[C86]
前記サービングセル基地局が、近隣セル基地局とのX2通信リンクを通じて、または、前記サービングセル基地局および前記近隣セル基地局と通信している中央スケジューラから、前記伝送特性情報を受信する、C85に記載の方法。
[C87]
サービングセル基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
近隣セル基地局から送信される信号の第1の伝送特性情報を決定することと、
近隣セルユーザ機器(UE)から送信される信号の第2の伝送特性情報を決定することと、
前記決定された第1の伝送特性情報および前記第2の伝送特性情報に基づいて、前記サービングセル基地局と関連付けられるUEから受信された信号に対して干渉低減を実行することとを備える、方法。
[C88]
前記近隣セル基地局から送信される前記信号が、前記サービングセル基地局によって使用される時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って前記近隣セル基地局から前記近隣セルUEに送信されるダウンリンクサブフレームを備える、C87に記載の方法。
[C89]
前記近隣セル基地局によって使用される前記TDD UL/DL構成が、サービングセルUEから送信されるアップリンクサブフレームの間に、前記近隣セル基地局から前記近隣セルUEに送信される少なくとも1つのダウンリンクサブフレームを備える、C88に記載の方法。
[C90]
前記近隣セルUEから送信される前記信号が、前記サービングセル基地局と関連付けられる前記UEからのアップリンクサブフレーム送信の間の、アップリンク制御チャネル送信またはアップリンクデータチャネル送信の1つまたは複数を備える、C87に記載の方法。
[C91]
前記近隣セル基地局または前記近隣セルUEのどちらが、前記サービングセル基地局と関連付けられる前記UEからのアップリンクサブフレーム送信の間に送信しているかを決定することをさらに備え、
前記干渉低減を実行することが、前記近隣セル基地局または近隣セルUEのどちらが、前記サービングセル基地局と関連付けられる前記UEからの前記アップリンクサブフレーム送信の間に送信しているかに基づく、C87に記載の方法。
[C92]
前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報を決定することが、
近隣セルUEからの送信を監視することと、
前記近隣セルUEからの前記送信を監視する間に受信される送信に基づいて、前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報を決定することとを備える、C87に記載の方法。
[C93]
前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報が、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を備える、C92に記載の方法。
[C94]
前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報を決定することが、
近隣セル基地局からの送信を監視することと、
前記近隣セル基地局からの前記送信を監視する間に受信される送信に基づいて、前記近隣セルUEからのアップリンク送信のためのアップリンクグラント情報を決定することとを備える、C87に記載の方法。
[C95]
近隣セル基地局からの前記送信を監視することが、
前記近隣セル基地局の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することを備える、C94に記載の方法。
[C96]
前記近隣セル基地局から送信される信号の前記第1の伝送特性情報を決定することが、
近隣セル基地局からの送信を監視することと、
前記近隣セル基地局からの前記送信を監視する間に受信される送信に基づいて、前記近隣セル基地局からのダウンリンク送信のためのダウンリンク伝送特性情報を決定することとを備える、C87に記載の方法。
[C97]
前記近隣セル基地局から送信される信号の前記第1の伝送特性情報を決定することと、前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報を決定することとが、
前記近隣セル基地局とのX2通信リンクを通じて、または、前記サービングセル基地局および前記近隣セル基地局と通信している中央スケジューラから、前記第1の伝送特性情報と前記第2の伝送特性情報とを受信することを備える、C87に記載の方法。
[C98]
受信ノードにおけるワイヤレス通信のための方法であって、
送信ノードからワイヤレス送信を受信するための第1のワイヤレス通信チャネルを確立することと、
前記第1のワイヤレス通信チャネルとは異なる第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報を決定することと、
前記第2のワイヤレス通信チャネルの前記伝送チャネル情報に基づいて、前記送信ノードからの前記第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉低減を実行することとを備える、方法。
[C99]
前記第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報を前記決定することが、
前記第2のワイヤレス通信チャネル上でのワイヤレス送信の送信プリアンブルを復号することを備える、C98に記載の方法。
[C100]
前記干渉低減を実行することが、
前記復号された送信プリアンブルに基づいて、前記第2のワイヤレス通信チャネルからの干渉を推定することと、
前記推定された干渉に基づいて、前記第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される前記信号に対して干渉除去を実行することとを備える、C99に記載の方法。
[C101]
前記推定される干渉が、高周波(RF)非線形性、前記第2のワイヤレス通信チャネルから前記第1のワイヤレス通信チャネルへともたらされる高調波、前記第2のワイヤレス通信チャネルからの相互変調歪み(IMD)、前記第2のワイヤレス通信チャネルからのチャネル漏洩、または、前記第1のワイヤレス通信チャネルと第2のワイヤレス通信チャネルとの間の結合、のうちの1つまたは複数を備える、C100に記載の方法。
[C102]
前記第2のワイヤレス通信チャネルの前記伝送チャネル情報が、前記第2のワイヤレス通信チャネルと前記第1のワイヤレス通信チャネルとの間の同一チャネル干渉を備える、C98に記載の方法。
[C103]
前記第1のワイヤレス通信チャネルおよび前記第2のワイヤレス通信チャネルが、異なるワイヤレス送信プロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードと関連付けられる、C102に記載の方法。
[C104]
前記第1のワイヤレス通信チャネルが、LONG TERM EVOLUTION (LTE)プロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードと関連付けられ、前記第2のワイヤレス通信チャネルが、IEEE 802.11プロトコルに従って前記免許不要スペクトルにおいて動作する異なるノードと関連付けられる、C102に記載の方法。
[C105]
前記第1のワイヤレス通信チャネルが、IEEE 802.11プロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードと関連付けられ、前記第2のワイヤレス通信チャネルが、LONG TERM EVOLUTION(LTE)プロトコルに従って前記免許不要スペクトルにおいて動作する異なるノードと関連付けられる、C102に記載の方法。
[C106]
前記第2のワイヤレス通信チャネルが、前記第1のワイヤレス通信チャネルの隣接チャネルであり、前記隣接チャネルからの漏洩が、前記第1のワイヤレス通信チャネルの信号との干渉を引き起こす、C98に記載の方法。
[C107]
前記隣接チャネルからの前記漏洩が、前記第1のワイヤレス通信チャネルの信号との干渉を引き起こす、C106に記載の方法。
[C108]
前記干渉低減を実行することが、前記第2のワイヤレス通信チャネルの前記伝送チャネル情報に基づいて、前記第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される前記信号に対して干渉除去を実行することを備える、C107に記載の方法。
[C109]
前記送信ノードが、LONG TERM EVOLUTION(LTE)プロトコルに従って動作する基地局またはユーザ機器である、C98に記載の方法。
[C110]
前記送信ノードが、IEEE 802.11プロトコルに従って動作するアクセスポイントまたは局である、C98に記載の方法。
[C111]
階層的コンテンツを送信するための装置であって、
送信のために第1のコンテンツを特定するための手段と、前記第1のコンテンツは第1の誤り率の閾値と関連付けられる、
送信のために第2のコンテンツを特定するための手段と、前記第2のコンテンツは前記第1の誤り率の閾値よりも高い第2の誤り率の閾値と関連付けられる、
基本変調レイヤ上に前記第1のコンテンツを変調するための手段と、
増強変調レイヤ上に前記第2のコンテンツを変調するための手段と、
前記増強変調レイヤを前記基本変調レイヤに重畳するための手段と、
前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するための手段とを備える、装置。
[C112]
前記第1の誤り率の閾値および前記第2の誤り率の閾値が、前記第1のコンテンツおよび第2のコンテンツに含まれる情報のタイプに基づく、C111に記載の装置。
[C113]
前記第1のコンテンツが高優先度のコンテンツを備え、前記第2のコンテンツが低優先度のコンテンツを備える、C111に記載の装置。
[C114]
前記第1のコンテンツおよび前記第2のコンテンツが同じユーザ機器に送信される、C111に記載の装置。
[C115]
前記第1のコンテンツおよび前記第2のコンテンツが異なるユーザ機器に送信される、C111に記載の装置。
[C116]
前記第1のコンテンツが、前記第1のコンテンツを受信するように構成されるユーザ機器(UE)のための制御情報を備える、C111に記載の装置。
[C117]
前記制御情報が、スケジューリンググラント情報、肯定応答情報、またはシグナリング情報の1つまたは複数を備える、C116に記載の装置。
[C118]
前記UEが、前記第1のコンテンツの受信の肯定応答を送信するのを控えるように構成される、C116に記載の装置。
[C119]
前記第2のコンテンツがユーザデータを備える、C116に記載の装置。
[C120]
前記UEが、前記ユーザデータの受信の肯定応答を送信するように構成される、C119に記載の装置。
[C121]
前記制御情報が、前記基本変調レイヤ上で物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を使用して送信され、前記ユーザデータが、前記増強変調レイヤ上で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を使用して送信される、C119に記載の装置。
[C122]
前記第1のコンテンツが、第1のユーザ機器(UE)のためのレイテンシに対する感受性が高いユニキャストデータを備え、前記第2のコンテンツが、前記第1のUEまたは異なるUEのためのベストエフォートユニキャストデータを備える、C111に記載の装置。
[C123]
前記レイテンシに対する感受性が高いユニキャストデータが、前記基本変調レイヤ上で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を使用して送信され、前記ベストエフォートユニキャストデータが、前記増強変調レイヤ上でPDSCHを使用して送信される、C122に記載の装置。
[C124]
前記第1のコンテンツが特定のユーザ機器(UE)のためのユニキャストデータを備え、前記第2のコンテンツがブロードキャストデータを備える、C111に記載の装置。
[C125]
前記第1のコンテンツがブロードキャストデータを備え、前記第2のコンテンツが特定のユーザ機器(UE)のためのユニキャストデータを備える、C111に記載の装置。
[C126]
前記ブロードキャストデータが、前記基本変調レイヤ上で物理マルチキャストチャネル(PMCH)を使用して送信され、前記ユニキャストデータが、前記増強変調レイヤ上で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を使用して送信される、C125に記載の装置。
[C127]
前記ブロードキャストデータを受信するように構成されるUEが、前記ブロードキャストデータの受信の肯定応答を送信するのを控えるように構成され、前記特定のUEが、前記ユニキャストデータの受信の肯定応答を送信するように構成される、C125に記載の装置。
[C128]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤの送信のために使用されるべきチャネルのチャネル局情報(CSI)を決定するための手段と、
前記CSIに基づいて、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとの送信エネルギー比を計算するための手段とをさらに備える、C111に記載の装置。
[C129]
前記CSIを決定するための前記手段が、複数の伝送時間間隔(TTI)の各々のための前記CSIを決定するための手段を備え、前記送信エネルギー比を計算するための前記手段が、複数の伝送時間間隔TTIの各々のための前記送信エネルギー比を計算するための手段を備える、C128に記載の装置。
[C130]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤの送信に利用可能な空間レイヤの数を決定するための手段と、
前記決定された数の空間レイヤ上で前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するための手段とをさらに備える、C111に記載の装置。
[C131]
空間レイヤの前記数を決定するための前記手段が、少なくとも1つのユーザ機器からのランクインジケータ(RI)に基づいて決定するための手段を備える、C130に記載の装置。
[C132]
複数のユーザ機器(UE)のチャネル状態情報(CSI)を決定するための手段と、
前記複数のUEのための前記CSIに基づいて、前記複数のUEのうちのどちらが前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数を受信すべきかを命令するための手段とをさらに備える、C111に記載の装置。
[C133]
前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するための前記手段が、
前記決定されたCSIに基づいてよりチャネル品質が低いと決定された1つまたは複数のUEに前記基本変調レイヤを送信するための手段と、
前記決定されたCSIに基づいてよりチャネル品質が高いと決定された前記1つまたは複数のUEに前記増強変調レイヤを送信するための手段とを備える、C132に記載の装置。
[C134]
前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを受信すべき少なくとも1つのユーザ機器(UE)にシグナリング情報を送信するための手段をさらに備える、C111に記載の装置。
[C135]
前記シグナリング情報が、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数の上でのUEのためのダウンリンクリソースを示す、前記UEのためのダウンリンクグラントを備える、C134に記載の装置。
[C136]
前記ダウンリンクグラントが、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数の上で前記UEに送信されるデータのリソースブロック位置、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数の上で前記UEに送信されるデータの変調とコーディングの方式(MCS)、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数の上で送信するために使用されるプリコーディング行列、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数のためのレイヤマッピング、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数のためのコードブロックサイズ、または、
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの1つまたは複数のための空間レイヤの数、のうちの1つまたは複数を示す、C135に記載の装置。
[C137]
前記ダウンリンクグラントが、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤのための情報を備える単一のダウンリンクグラントである、C135に記載の装置。
[C138]
前記シグナリング情報が、2つ以上のUEのための2つ以上のダウンリンクグラントを備え、各ダウンリンクグラントが、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤに対応する、C134に記載の装置。
[C139]
前記各ダウンリンクグラントが、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの指示と、前記指示された基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのダウンリンクリソースとを備える、C138に記載の装置。
[C140]
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの前記指示が、前記ダウンリンクグラントに埋め込まれる1つまたは複数のビットを備える、C139に記載の装置。
[C141]
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの前記指示が、前記ダウンリンクリソースが前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤのためのものであることを示すために、前記UEのためのセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)によってマスクされる巡回冗長検査(CRC)を備える、C139に記載の装置。
[C142]
前記基本変調レイヤのための前記C−RNTIが、前記UEのための主要セルRNTI(PC−RNTI)を備え、前記増強変調レイヤのための前記C−RNTIが、前記UEのための二次的セルRNTI(SC−RNTI)を備える、C141に記載の装置。
[C143]
前記シグナリング情報が、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとの送信エネルギー比、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのためのトランスポートブロックサイズ、または、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのための変調とコーディングの方式、のうちの1つまたは複数を備える、C134に記載の装置。
[C144]
前記シグナリング情報が、無線リソース制御(RRC)シグナリングを備える、C134に記載の装置。
[C145]
前記RRCシグナリングが、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとのエネルギー比、前記基本変調レイヤのための変調方式、前記増強変調レイヤのための変調方式、前記基本変調レイヤのためのリソースブロックサイズ、または前記増強変調レイヤのためのリソースブロックサイズ、のうちの1つまたは複数を含む、C144に記載の装置。
[C146]
前記シグナリング情報が、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)を使用して提供される、C134に記載の装置。
[C147]
前記シグナリング情報が、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのために独立の制御情報を備える、C134に記載の装置。
[C148]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤが同じ変調方式を有する、C111に記載の装置。
[C149]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤが異なる変調方式を有する、C111に記載の装置。
[C150]
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤのための変調方式が、四位相偏移変調(QPSK)方式、二位相偏移変調(BPSK)方式、または直角位相振幅変調(QAM)方式を備える、C149に記載の装置。
[C151]
ワイヤレス通信のための装置であって、
基本変調レイヤに重畳される増強変調レイヤを備える信号を受信するための手段と、
前記基本変調レイヤからの干渉を低減し、前記増強変調レイヤからデータが復号されるべきであると決定するために、前記受信された信号に対して干渉低減を実行するための手段と、
前記増強変調レイヤを復号するための手段とを備える、装置。
[C152]
前記干渉低減を実行するための前記手段が、
前記増強変調レイヤからデータが復号されるべきであることを示す制御シグナリングを、サービング基地局から受信するための手段を備える、C151に記載の装置。
[C153]
前記制御シグナリングが、前記増強変調レイヤにおいて復号されるべきリソースを示すダウンリンクグラントを備える、C152に記載の装置。
[C154]
前記制御シグナリングが、前記干渉低減を実行する際に使用するための前記基本変調レイヤの信号特性を備える、C152に記載の装置。
[C155]
前記制御シグナリングが前記基本変調レイヤにおいて提供される、C152に記載の装置。
[C156]
前記干渉低減を実行するための前記手段が、
前記基本変調レイヤからの干渉を低減するために、前記受信された信号に対して線形最小平均二乗誤差(MMSE)抑制を実行するための手段を備える、C151に記載の装置。
[C157]
前記干渉低減を実行するための前記手段が、
前記基本変調レイヤからの干渉を低減するために前記受信された信号に対してQR分解ベースの球面復号(QR−SD)を実行するための手段を備える、C151に記載の装置。
[C158]
前記干渉低減を実行するための前記手段が、
前記基本変調レイヤからの干渉を低減するために、前記受信された信号に対して連続的干渉除去(SIC)を実行するための手段を備える、C151に記載の装置。
[C159]
階層的コンテンツを送信するための装置であって、
階層的変調リソースを特定するリソースグラントを受信するための手段と、前記階層的変調リソースは基本変調レイヤと増強変調レイヤとを備え、前記基本変調レイヤは前記増強変調レイヤよりも低い誤り率の閾値を有する、
前記基本変調レイヤ上での送信のために第1のコンテンツを特定するための手段と、
前記増強変調レイヤ上での送信のために第2のコンテンツを特定するための手段と、
前記増強変調レイヤを前記基本変調レイヤに重畳するための手段と、
前記重畳された基本変調レイヤと増強変調レイヤとを送信するための手段とを備える、装置。
[C160]
前記基本変調レイヤが物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を備え、前記増強変調レイヤが物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を備える、C159に記載の装置。
[C161]
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤの両方が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を備える、C159に記載の装置。
[C162]
前記第1のコンテンツが高優先度のコンテンツを備え、前記第2のコンテンツが低優先度のコンテンツを備える、C159に記載の装置。
[C163]
前記リソースグラントを受信するための前記手段が、
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤの両方のための階層的変調リソースを示すアップリンクグラントを基地局から受信するための手段を備える、C159に記載の装置。
[C164]
前記アップリンクグラントが、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとのエネルギー比、レイヤマッピング情報、コードブロックサイズ、または、前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤ内の空間レイヤの数、のうちの1つまたは複数を備える、C163に記載の装置。
[C165]
前記アップリンクグラントがさらに、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤの送信のための空間レイヤの数を示す、C163に記載の装置。
[C166]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤが同じ変調方式を有する、C159に記載の装置。
[C167]
前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤが異なる変調方式を有する、C159に記載の装置。
[C168]
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤのための変調方式が、四位相偏移変調(QPSK)方式、二位相偏移変調(BPSK)方式、または直角位相振幅変調(QAM)方式を備える、C167に記載の装置。
[C169]
前記リソースグラントを受信するための前記手段が、
前記基本変調レイヤのための階層的変調リソースを示す第1のアップリンクグラントを基地局から受信するための手段と、
前記増強変調レイヤのための階層的変調リソースを示す第2のアップリンクグラントを前記基地局から受信するための手段とを備える、C159に記載の装置。
[C170]
前記第1のアップリンクグラントおよび前記第2のアップリンクグラントが、対応する変調レイヤ内の空間レイヤの数を示す空間情報を含む、C169に記載の装置。
[C171]
前記第1のアップリンクグラントおよび前記第2のアップリンクグラントが、前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの指示と、前記指示された基本変調レイヤまたは増強変調レイヤのアップリンクリソースとを備える、C169に記載の装置。
[C172]
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの前記指示が、前記第1のアップリンクグラントおよび前記第2のアップリンクグラントに埋め込まれる1つまたは複数のビットを備える、C171に記載の装置。
[C173]
前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤの前記指示が、前記アップリンクリソースが前記基本変調レイヤまたは前記増強変調レイヤのためのものであることを示すために、ユーザ機器(UE)のためのセル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)によってマスクされる巡回冗長検査(CRC)を備える、C171に記載の装置。
[C174]
前記基本変調レイヤのための前記C−RNTIが、前記UEのための主要セルRNTI(PC−RNTI)を備え、前記増強変調レイヤのための前記C−RNTIが、前記UEのための二次的セルRNTI(SC−RNTI)を備える、C173に記載の装置。
[C175]
前記基本変調レイヤと前記増強変調レイヤとの送信エネルギー比、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのためのトランスポートブロックサイズ、または、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのための変調とコーディングの方式、のうちの1つまたは複数を備えるシグナリング情報を受信するための手段をさらに備える、C159に記載の装置。
[C176]
前記シグナリング情報が、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて受信される、C175に記載の装置。
[C177]
前記シグナリング情報が、前記リソースグラントにおいて受信される、C175に記載の装置。
[C178]
前記シグナリング情報が、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)上で受信される、C175に記載の装置。
[C179]
前記シグナリング情報が、前記基本変調レイヤおよび前記増強変調レイヤのために独立の制御情報を備える、C175に記載の装置。
[C180]
前記第1のコンテンツが、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信される制御情報を備える、C159に記載の装置。
[C181]
前記制御情報が、ダウンリンクデータの肯定応答、チャネル状態情報(CSI)、ランクインジケータ(RI)、またはスケジューリング要求(SR)の1つまたは複数を備える、C180に記載の装置。
[C182]
前記制御情報がさらに、前記増強変調レイヤと関連付けられるアップリンク情報を備える、C181に記載の装置。
[C183]
前記増強変調レイヤと関連付けられる前記アップリンク情報が、前記増強変調レイヤと関連付けられるデータレートを備える、C182に記載の装置。
[C184]
前記第2のコンテンツが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上で送信されるユーザデータを備える、C159に記載の装置。
[C185]
ユーザ機器におけるワイヤレス通信のための装置であって、
近隣セルユーザ機器(UE)から送信される信号の伝送特性情報を決定するための手段と、
前記決定された伝送特性情報に基づいて、サービングセル基地局から受信された信号に対して干渉除去を実行するための手段とを備える、装置。
[C186]
前記近隣セルUEから送信される前記信号が、前記サービングセル基地局によって使用される時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って前記近隣セルUEから近隣セル基地局に送信されるアップリンクサブフレームを備える、C185に記載の装置。
[C187]
前記近隣セルUEによって使用される前記TDD UL/DL構成が、前記サービングセル基地局からのダウンリンクサブフレーム送信の間に、前記近隣セルUEから前記近隣セル基地局に送信される少なくとも1つのアップリンクサブフレームを備える、C186に記載の装置。
[C188]
前記近隣セルUEから送信される前記信号が、別の近隣セルノードへの少なくとも1つのデバイス対デバイス(D2D)の送信を備える、C185に記載の装置。
[C189]
前記少なくとも1つのD2D送信が、前記サービングセル基地局からのダウンリンクサブフレーム送信の間に送信される、C188に記載の装置。
[C190]
前記伝送特性情報を決定するための前記手段が、
近隣セルUEからの送信を監視するための手段と、
送信を監視する間に受信される送信に基づいて、前記伝送特性情報を決定するための手段とを備える、C185に記載の装置。
[C191]
前記伝送特性情報が、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報の1つまたは複数を備える、C190に記載の装置。
[C192]
前記伝送特性情報を決定するための前記手段が、
近隣セル基地局からの送信を監視するための手段と、
近隣セル基地局の送信を監視する間に受信される前記送信に基づいて、前記近隣セルUEからのアップリンク送信のためのアップリンクグラント情報を決定するための手段とを備える、C185に記載の装置。
[C193]
前記近隣セル基地局からの前記送信を監視するための前記手段が、
前記近隣セル基地局の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するための手段を備える、C192に記載の装置。
[C194]
前記近隣セル基地局の前記PDCCHを監視するための前記手段が、
前記近隣セルUEへのアップリンクグラントを復号するための手段と、
前記復号されたアップリンクグラントに基づいて、前記近隣セルUEから送信される信号の前記伝送特性情報を決定するための手段とを備える、C193に記載の装置。
[C195]
前記伝送特性情報を決定するための前記手段が、
サービングセル基地局から前記伝送特性情報を受信するための手段を備える、C185に記載の装置。
[C196]
前記サービングセル基地局が、近隣セル基地局とのX2通信リンクを通じて、または、前記サービングセル基地局および前記近隣セル基地局と通信している中央スケジューラから、前記伝送特性情報を受信する、C195に記載の装置。
[C197]
サービングセル基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
近隣セル基地局から送信される信号の第1の伝送特性情報を決定するための手段と、
近隣セルユーザ機器(UE)から送信される信号の第2の伝送特性情報を決定するための手段と、
前記決定された第1の伝送特性情報および前記第2の伝送特性情報に基づいて、サービングセルUEから受信された信号に対して干渉除去を実行するための手段とを備える、装置。
[C198]
前記近隣セル基地局から送信される前記信号が、前記サービングセル基地局によって使用される時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)構成とは異なるTDD UL/DL構成に従って前記近隣セル基地局から前記近隣セルUEに送信されるダウンリンクサブフレームを備える、C197に記載の装置。
[C199]
前記近隣セル基地局によって使用される前記TDD UL/DL構成が、前記サービングセルUEからのアップリンクサブフレーム送信の間に、前記近隣セル基地局から前記近隣セルUEに送信される少なくとも1つのダウンリンクサブフレームを備える、C198に記載の装置。
[C200]
前記近隣セルUEから送信される前記信号が、前記サービングセルUEからのアップリンクサブフレーム送信の間の、アップリンク制御チャネル送信またはアップリンクデータチャネル送信の1つまたは複数を備える、C197に記載の装置。
[C201]
前記近隣セル基地局または前記近隣セルUEが、前記サービングセルUEからのアップリンクサブフレーム送信の間に送信していると決定するための手段をさらに備え、
干渉除去を実行するための前記手段が、前記近隣セル基地局または近隣セルUEのどちらが前記サービングセルUEからの前記アップリンクサブフレーム送信の間に送信しているかに基づいて、前記干渉除去を実行するための手段を備える、C197に記載の装置。
[C202]
前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報を決定するための前記手段が、
近隣セルUEからの送信を監視するための手段と、
送信を監視する間に受信される送信に基づいて、前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報を決定するための手段とを備える、C197に記載の装置。
[C203]
前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報が、変調次数、空間レイヤの数、またはプリコーディング情報、のうちの1つまたは複数を備える、C202に記載の装置。
[C204]
前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報を決定するための前記手段が、
前記近隣セル基地局からの送信を監視するための手段と、
近隣セル基地局の送信を監視する間に受信される前記送信に基づいて、前記近隣セルUEからのアップリンク送信のためのアップリンクグラント情報を決定するための手段とを備える、C197に記載の装置。
[C205]
前記近隣セル基地局からの前記送信を監視するための前記手段が、
前記近隣セル基地局の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するための手段を備える、C204に記載の装置。
[C206]
前記近隣セル基地局から送信される信号の前記第1の伝送特性情報を決定するための前記手段が、
前記近隣セル基地局からの送信を監視するための手段と、
近隣セル基地局の送信を監視する間に受信される前記送信に基づいて、前記近隣セル基地局からのダウンリンク送信のためのダウンリンク送信情報を決定するための手段とを備える、C197に記載の装置。
[C207]
前記近隣セル基地局から送信される信号の前記第1の伝送特性情報を決定するための前記手段と、前記近隣セルUEから送信される信号の前記第2の伝送特性情報を決定するための前記手段とが、
前記近隣セル基地局とのX2通信リンクを通じて、または、前記サービングセル基地局および前記近隣セル基地局と通信している中央スケジューラから、前記第1の伝送特性情報と前記第2の伝送特性情報とを受信するための手段を備える、C197に記載の装置。
[C208]
受信ノードにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
送信ノードからワイヤレス送信を受信するための第1のワイヤレス通信チャネルを確立するための手段と、
前記第1のワイヤレス通信チャネルとは異なる第2のワイヤレス通信チャネルの伝送チャネル情報を決定するための手段と、
前記第2のワイヤレス通信チャネルの前記伝送チャネル情報に基づいて、前記送信ノードからの前記第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される信号に対して干渉低減を実行するための手段とを備える、装置。
[C209]
前記第2のワイヤレス通信チャネルの前記伝送チャネル情報を決定するための前記手段が、
前記第2のワイヤレス通信チャネル上でのワイヤレス送信の送信プリアンブルを復号するための手段を備える、C208に記載の装置。
[C210]
前記干渉低減を実行するための前記手段が、
前記復号された送信プリアンブルに基づいて、前記第2のワイヤレス通信チャネルからの干渉を推定するための手段と、
前記推定された干渉に基づいて、前記第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される前記信号に対して干渉除去を実行するための手段とを備える、C209に記載の装置。
[C211]
前記推定される干渉が、高周波(RF)非線形性、前記第2のワイヤレス通信チャネルから前記第1のワイヤレス通信チャネルへともたらされる高調波、前記第2のワイヤレス通信チャネルからの相互変調歪み(IMD)、前記第2のワイヤレス通信チャネルからのチャネル漏洩、または、前記第1のワイヤレス通信チャネルと第2のワイヤレス通信チャネルとの間の結合、のうちの1つまたは複数を備える、C210に記載の装置。
[C212]
前記第2のワイヤレス通信チャネルの前記伝送チャネル情報が、前記第2のワイヤレス通信チャネルと前記第1のワイヤレス通信チャネルとの間の同一チャネル干渉を備える、C208に記載の装置。
[C213]
前記第1のワイヤレス通信チャネルおよび前記第2のワイヤレス通信チャネルが、異なるワイヤレス送信プロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードと関連付けられる、C212に記載の装置。
[C214]
前記第1のワイヤレス通信チャネルが、LONG TERM EVOLUTION (LTE)プロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードと関連付けられ、前記第2のワイヤレス通信チャネルが、IEEE 802.11プロトコルに従って前記免許不要スペクトルにおいて動作する異なるノードと関連付けられる、C212に記載の装置。
[C215]
前記第1のワイヤレス通信チャネルが、IEEE 802.11プロトコルに従って免許不要スペクトルにおいて動作するノードと関連付けられ、前記第2のワイヤレス通信チャネルが、LONG TERM EVOLUTION(LTE)プロトコルに従って前記免許不要スペクトルにおいて動作する異なるノードと関連付けられる、C212に記載の装置。
[C216]
前記第2のワイヤレス通信チャネルが、前記第1のワイヤレス通信チャネルの隣接チャネルであり、前記隣接チャネルからの漏洩が、前記第1のワイヤレス通信チャネルの信号との干渉を引き起こす、C208に記載の装置。
[C217]
前記隣接チャネルからの前記漏洩が、前記第1のワイヤレス通信チャネルの信号との干渉を引き起こす、C216に記載の装置。
[C218]
前記干渉低減を実行するための前記手段が、
前記第2のワイヤレス通信チャネルの前記伝送チャネル情報に基づいて、前記第1のワイヤレス通信チャネル上で受信される前記信号に対して干渉除去を実行するための手段を備える、C217に記載の装置。
[C219]
前記送信ノードが、LONG TERM EVOLUTION(LTE)プロトコルに従って動作する基地局またはユーザ機器である、C208に記載の装置。
[C220]
前記送信ノードが、IEEE 802.11プロトコルに従って動作するアクセスポイントまたは局である、C208に記載の装置