JP6490525B2 - 自動スクリーン捺染装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動スクリーン捺染装置に関し、詳しくは、捺染に用いるスキージの切り替えと、被捺染物に作用させるスキージの押圧力の調整を簡単な構造で行う自動スクリーン捺染装置に関するものである。
自動スクリーン捺染装置は、一般に、エンドレスベルトによって搬送される被捺染物に対して、スクリーンを介して染料を押し出して捺染している。より詳細には、被捺染物の搬送方向と直交する方向に往復動する一対のスキージが設けられており、この一対のスキージの間に染料を投入する。そして、スキージを往動させる際は、走行方向前方側のスキージを上昇させてスクリーンから離れた位置に定位させるとともに、走行方向後方側のスキージを下降させてスクリーンに対して先端部が湾曲する位置まで押し下げる。この後方側のスキージの押し下げによる押圧力(以下、「スキージ圧」ともいう)を調整して、スクリーンを透して染料を効果的に押し出し被捺染物に浸透させる。
この状態でスキージが被捺染物の端部まで走行すると、続いてスキージを復動させる。このとき、スキージの往動の際にスクリーンから離れた位置に定位していたスキージを下降させ、スクリーンに対して押し下げられていたスキージを上昇させ、捺染に用いるスキージを切り替える(例えば特許文献1参照)。
特許文献1の自動スクリーン捺染装置では、捺染に用いるスキージの切り替えと、被捺染物に作用させるスキージの押し下げによるスキージ圧調整とは、別々の機構により行われている。捺染に用いるスキージの切り替えは、スキージがそれぞれ取り付けられた一対のスライドラックと、一対のスライドラックの間に位置するピニオン軸とにより行われている。スキージの往動によりローラチェーンを介して切替軸が引っ張られてピニオン軸が回転し、このピニオン軸の回転により、走行方向前方側のスライドラックが上昇し、後方側のスライドラックが下降する。スキージの復動の際には、往動時とは逆の方向に切替軸が引っ張られて、上昇していたスライドラックが下降し、下降していたスライドラックが上昇することで、スキージの切り替えが行われる。
また、スキージの押し下げによるスキージ圧調整は、以下のように行われる。スキージはスキージ支持具に支持されており、スキージ支持具は、スライドラックに調節ネジにより上下に高さ調節可能に取り付けられている。この調節ネジをスキージ加圧調整用モータで回転させることで、スキージが押し下げられスキージ圧調整が行われる。
特公平8−18424号公報
しかし、特許文献1の自動スクリーン捺染装置では、捺染に用いるスキージの切り替えと被捺染物に作用させるスキージ圧の調整とは別々の機構により行われているため、装置の構造が複雑であり部品点数が多くなるという問題があった。また、部品点数が多いために、部品公差が累積して加圧量の調整時に誤差が大きくなるという問題があった。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、捺染に用いるスキージの切り替えとスキージの押し下げによるスキージ圧調整とを簡単な構造で行い、精度良くスキージ圧の調整を行う自動スクリーン捺染装置を提供することを課題としている。
本発明による自動スクリーン捺染装置は、被捺染物の表面に沿うスクリーンと、前記スクリーンに沿って往復動するスキージキャリアと、前記スキージキャリアに支持され往動および復動時に前記スクリーンに押圧力を作用させて被捺染物に捺染する往動および往動用の一対のスキージとを含むものであって、前記スキージキャリアは、往復動する方向に間隔をあけて配置される前記一対のスキージを支持するための一対のホルダーと、各ホルダーを支持してスクリーンに対して個別に昇降動作させる一対の昇降部材と、正逆回動が可能なモータを含む駆動装置と、前記モータの正逆回動変位を往復直線変位に変換して各昇降部材へ伝達するとともに昇降動作が逆となるように各昇降部材を連動させる往復変位機構とを備えたものであり、上記の目的はこの自動スクリーン捺染装置により達成される。
上記の構成によれば、スキージキャリアが往動する際には、往復変位機構によりモータの正逆回動変位を往復直線変位に変換して各昇降部材へ伝達し、昇降部材に支持された往動用のスキージを下降させるとともに復動用のスキージを上昇させる。スキージキャリアが復動する際には、同様に往動用のスキージを上昇させるとともに復動用のスキージを下降させて、スキージキャリアの往復動の際に使用するスキージの切り替えを行う。また、モータの回動変位量を調整することで、昇降部材の直線変位量が調整され、下方にあるスキージの高さを変化させスキージの押し下げによる押圧力を調整する。
このように、1つのモータで往復変位機構を動作させて、捺染に用いるスキージの切り替えと、スキージの押し下げによる押圧力の調整とを行っているので、従来技術のように捺染に用いるスキージの切り替えと、スキージの押し下げによる押圧力の調整とを別々の機構で行う場合に比べて、構成が簡単で部品点数が少なくなる。また、部品点数の多さによる部品公差の累積がなくなり、精度良く押圧力の調整を行うことができる。
好ましい実施形態においては、被捺染物に作用させる押圧力に応じて前記モータの回動変位を制御する制御機構をさらに備える。
上記の構成によれば、モータを回動させることで昇降部材が昇降し、昇降部材に支持されたスキージが被捺染物に向かって押し下げられて先端部が湾曲する。この湾曲により生じる反力が被捺染物に対する押圧力として作用する。モータの回動変位量を制御することで、昇降部材の直線変位量が制御されるため、被捺染物に作用させるスキージ圧を制御することが可能となる。
好ましい実施形態においては、前記往復変位機構は、各昇降部材に歯面が互いに向き合うように平行して設けられる一対のラックと、前記のラック間に位置し外周の歯が各ラックの歯と噛み合うピニオンギヤとを含むものである。
上記の構成によれば、一対のラックと、ラックの間に位置するピニオンギヤとを備えているため、昇降動作が逆となるように各昇降部材を連動させることができる。
前記往復変位機構は、前記モータの正逆回動変位を前記ピニオンギヤへ伝える歯車機構をさらに含んでいることが好ましい。
好ましい実施形態としては、前記駆動装置は、前記モータの回動変位量を検出する検出機構を含み、前記制御機構は、スキージ毎に所望の押圧力が得られる原点からの昇降部材の直線変位量に対応するモータの回動変位量を設定値として記憶するメモリと、前記検出機構により検出された回動変位量が前記設定値と一致するようにモータの動作を制御する制御装置とを含んでいる。
制御装置は、所望の押圧力に相当する昇降部材の直線変位量が指示されると、昇降部材の直線変位量に対応するモータの回動変位量を設定値としてメモリに記憶し、検出機構により検出されたモータの回動変位量を前記設定値と一致させる。これにより、被捺染物に所望の押圧力を作用させることが可能となる。
前記モータは、サーボモータであることが好ましい。
前記メモリには、スキージの先端が被捺染部に接するときの昇降部材の位置を原点としてその原点からの昇降部材の直線変位量に対応するモータの回動変位量を設定値として記憶させてもよい。
被捺染部は被捺染布が載置されるエンドレスベルトであってもよく、被捺染布であってもよく、被捺染布の表面に載置されるスクリーンであってもよい。
前記原点の検出は捺染開始前に行われる。被捺染布がエンドレスベルトに載置されていない状態で原点を検出する場合には、スキージの先端がエンドレスベルトに接するときの昇降部材の位置を原点とすることができる。
前記メモリには、被捺染物に対するスキージキャリアの往復動位置に対応させて位置毎の前記設定値を記憶させることが好ましい。
上記の構成によれば、モータの回動変位量の設定値をスキージキャリアの往復動位置毎に異なる値に設定することで、制御機構は、スキージキャリアの往復動中にスキージキャリアの往復動位置に応じてスキージ圧を変化させることが可能となる。
スキージキャリアの往復動位置による捺染の際に、染料への空気混入やスクリーン下面への空気混入、染料の透過過多や透過不良により、あるスキージキャリアの往復動位置ではスキージと平行に染めの濃い部分が生じ、別の位置ではスキージと平行に染めの薄い部分が生じるなど、スキージキャリアの往復動位置により染め班が生じることがあるが、予め試し染めを行って染め班が発生する位置を特定し、この位置でのモータの回転変動量を最適な値に設定して、スキージキャリアの往復動中にモータの回転変動量、すなわちスキージの高さを変化させてスキージ圧を調整することで、染め斑を少なくすることができる。
本発明によれば、1つのモータで往復変位機構を動作させて、捺染に用いるスキージの切り替えと、スキージの押し下げによる押圧力の調整とを行っているので、従来技術のように捺染に用いるスキージの切り替えと、スキージの押し下げによる押圧力の調整とを別々の機構で行う場合に比べて、構成が簡単で部品点数が少なくなる。また、部品点数の多さによる部品公差の累積がなくなり、精度良くスキージの押圧調整を行うことができる。
本実施形態の一実施形態に係る自動スクリーン捺染装置の平面図である。 図1のA−A線から見た側面図である。 図2の平面図である。 図1のB−B線から見た側面図である。 スキージキャリアの往復動の速度の設定値を示す説明図である。 制御機構の構成を示すブロック図である。 スキージ原点からの昇降部材の全直線変位量の設定の例を示す説明図である。 昇降部材の直線変位量とサーボモータの回動変位量との対応表の例を示す説明図である。 スキージキャリアの往復動位置とサーボモータの回動変位量の設定値との対応表の例を示す説明図である。 制御装置の機能を説明するためのブロック図である。 自動スクリーン捺染装置の捺染動作開始までの動作を示すフローチャートである。 キャリア原点検出センサからのオン信号が検知された状態を示す図1のA−A線から見た側面図である。 昇降部材をキャリア原点変位量だけ上昇させた状態を示す図1のA−A線から見た側面図である。 図13の昇降部材にスキージが取り付けられた状態を示す図1のA−A線から見た側面図である。 スキージゴムの先端がエンドレスベルト面に当接した状態を示す図1のA−A線から見た側面図である。 捺染動作開始後のサーボモータの制御を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(自動スクリーン捺染装置全体)
図1に示すように、自動スクリーン捺染装置1は、機台2上に被捺染物Cなどを搬送するためのエンドレスベルト3と、被捺染物Cの表面に沿うスクリーン4と、捺染ユニット5と、被捺染物Cに作用させるスキージ圧に応じて捺染ユニット5を制御する制御機構70が組み込まれた操作ボックス6とを備えている。なお、スクリーン4や捺染ユニット5は、エンドレスベルト3に沿って複数設置されているが、本実施形態では1つのみを取り上げて説明する。
エンドレスベルト3は、図1の右から左へと矢印Xの方向に被捺染物Cを間欠的に搬送するように構成されている。このエンドレスベルト3は、自動スクリーン捺染装置1の両端部に設けられた駆動ローラ(図示省略)によって駆動されている。エンドレスベルト3は、被捺染物Cを載置する表面が粘着性を有しているため、被捺染物Cがベルト上を滑動することがない。
捺染ユニット5は、被捺染物Cの幅方向(図1の矢印Yの方向)に延びる2本のガイドフレーム7、7と、このガイドフレーム7、7にガイドされスクリーン4に沿って矢印Yの方向に往復動する一対のスキージキャリア20、20と、一対のスキージキャリア20、20間に亘って延びて両端がスキージキャリア20、20に支持され、往動および復動時にスクリーン4にスキージ圧を作用させて被捺染物Cに捺染する往動および復動用の一対のスキージ30A、30Bとを備えている。
スキージキャリア20、20は、スクリーン4を挟むようにスクリーン4の両側に位置している。各スキージキャリア20、20は、ガイドフレーム7、7に摺動可能に支持されている。
スキージキャリア20、20の往復動は捺染ユニット駆動部10によって行われる。詳細には、捺染ユニット駆動部10には駆動モータ(図示せず)が搭載されており、駆動モータに連結されて回転駆動される連結軸11と、連結軸11の両端に設けられたタイミングプーリ9と、タイミングプーリ9により駆動されるタイミングベルト8を介してスキージキャリア20、20の往復動が行われる。
捺染ユニット駆動部10にはさらにパルス発信器(例えば、ロータリーエンコーダ)が搭載されており、スキージキャリア20、20の往復動位置(mm)を検出している。詳細は後述するが、パルス発信器は制御機構70の制御装置72の捺染ユニット駆動部制御手段725にスキージキャリア20、20の往復動位置を示す信号を送っている。この捺染ユニット駆動部制御手段725によりキージキャリア20、20の往復動位置に対する動作速度が制御される。
スキージキャリア20、20は、例えば図5に示すようにその往復動位置に対する速度が設定されている。図5において、実線は往動時、破線は復動時の速度の設定値を示している。
スキージキャリア20、20は、スキージ加圧開始位置から低速の所定の速度(例えば速度0.3m/s)となるように加速され、スキージ加圧開始位置から所定の距離(例えば、10mm)の位置でいったん速度が0となるようにしている。この位置を捺染開始位置と称す。その後、スキージ加圧開始位置までの速度よりも高速の所定の速度(例えば速度3.0m/s)となるように加速され、所定の速度を保った後、捺染終了位置で速度が0となる。実捺染領域は図5に示す領域となる。
通常捺染運転ではスキージキャリア20、20の復動時も往動時と同じ動作を行う。
なお、特殊な捺染運転においては、復動時には低速での加速を行わず、復動の開始から高速の所定の速度(例えば速度3.0m/s)となるように加速され、捺染終了位置(往動時の捺染開始位置)で速度が0となるようにしてもよい。
この捺染ユニット5は、一対のスキージ30A、30Bの間に染料を投入した状態でスキージ30A、30Bを被捺染物Cの幅方向(矢印Yの方向)に沿って往復動させることで被捺染物Cに捺染する。図2において、左側をスキージキャリア20、20が往動する方向、右側をスキージキャリア20、20が復動する方向とすると、スキージキャリア20、20を往動させる際は、左側に位置する復動用のスキージ30Bを上昇させてエンドレスベルト3、被捺染物C、スクリーン4等の被捺染部から離し、右側に位置する往動用のスキージ30Aを下降させて被捺染部に当接させて先端部を湾曲させることで被捺染部を押圧する。スキージ30A、30Bが被捺染物Cの端部まで走行するとスキージキャリア20、20を復動させるが、この際、往動用のスキージ30Aを上昇させて被捺染部から離し、復動用のスキージ30Bを下降させて被捺染部を押圧する。このように、被捺染物Cの捺染中、各スキージ30A、30Bは上昇及び下降を交互に繰り返す。
(スキージキャリア)
図1〜図4に示すように、各スキージキャリア20、20はガイドフレーム7、7にガイドされて摺動するもので、スライドシュー(図示せず)を有するキャリアケース21に、往復動する方向(図1の矢印Yの方向)に間隔をあけて配置される一対のスキージ30A、30Bを支持するための一対のスキージ支持ホルダー22A、22Bと、各スキージ支持ホルダー22A、22Bを支持してスクリーン4に対して個別に昇降動作させる一対の昇降部材23A、23Bと、正逆回動が可能なサーボモータ241を含む駆動装置24と、サーボモータ241の正逆回動変位を往復直線変位に変換して各昇降部材23A、23Bへ伝達するとともに昇降動作が逆となるように各昇降部材23A、23Bを連動させる往復変位機構25とが組み込まれている。
キャリアケース21内には、サーボモータ241と、サーボモータ241の回動変位量を検出する検出機構であるパルス発信器242とを備えた駆動装置24が収容されており、サーボモータ241の回転軸は往復変位機構25に連結されている。パルス発信器242は、例えば、ロータリーエンコーダである。
往復変位機構25は、一対のラック251A、251Bと、ピニオンギヤ252と、歯車機構253とからなる。
図2、図3に示すように、歯車機構253は、サーボモータ241の回転軸に連結した駆動側のカサ歯車253aと、ピニオンギヤ252のギア軸252aに連結した従動側のカサ歯車253bからなり、サーボモータ241の正逆回動変位を、サーボモータ241の回転軸と直交するように配置されたピニオンギヤ252のギア軸252aに伝達している。すなわち、サーボモータ241の回転軸はキャリアケース21が往復動する方向に配置され、ピニオンギヤ252のギア軸252aはキャリアケース21が往復動する方向と直交する方向に配置されており、歯車機構253によりサーボモータ241の正逆回動変位がピニオンギヤ252のギア軸252aに伝達される。
ピニオンギヤ252のギア軸252aは、キャリアケース21を形成する側壁であって、スクリーン4を挟んで他方のスキージキャリア20、20のキャリアケース21と対向する側壁を貫通している。このキャリアケース21の側壁の外面には、キャリアケース21が往復動する方向に間隔をあけて一対の昇降部材23A、23Bが設けられ、この各昇降部材23A、23Bに一対のラック251A、251Bがそれぞれ設けられている。一対のラック251A、251Bは、歯面が互いに向き合うように平行して設けられており、ラック251A、251Bの間には外周の歯がラック251A、251Bの歯と噛み合うようにピニオンギヤ252が設けられている。
各昇降部材23A、23Bが同一高さとなるサーボモータ241の回動変位量(以下、キャリア原点と称す)を検出するために、一方の昇降部材23A、23Bのキャリアケース21の側面と対向する面にキャリア原点検出ドグ26aが設けられ、一方、キャリアケース21の側壁の外面には昇降部材23A、23Bの昇降によりキャリア原点検出ドグ26aと対向するようにキャリア原点検出センサ26bが設けられている。昇降部材23A、23Bの昇降により、キャリア原点検出ドグ26aがキャリア原点検出センサ26bの横を通過した時に、オン信号が操作ボックス6に送信される。オン信号を検知した後、昇降部材23A、23Bを所定距離上昇させたときに、一対の昇降部材23A、23Bが同一高さとなるようにキャリア原点検出センサ26b及びキャリア原点検出ドグ26aが取り付けられている。
なお、キャリア原点検出ドグ26a及び対となるキャリア原点検出センサ26bは一方の昇降部材23A側にのみ設けられている。
一対の昇降部材23A、23Bには、それぞれスキージ30A、30Bを支持するためのスキージ支持ホルダー22A、22Bが取り付けられている。
スキージ30A、30Bは、図2、図4に示すように、スキージブラケット31A、31Bと、スキージホルダー32A、32Bと、このスキージホルダー32A、32Bに保持されるスキージゴム33A、33Bと、スキージゴム33A、33Bをスキージホルダー32A、32Bに押し付けて固定する押さえ板34A、34Bとを備えている。スキージブラケット31A、31Bはボルト締め等でスキージホルダー32A、32Bに取り付けられており、スキージブラケット31A、31Bはスキージ支持ホルダー22A、22Bに支持されている。
(スキージの高さ調整)
捺染を行うスキージ30A、30Bのスキージゴム33A、33Bは、一般にゴム(天然ゴム、合成ゴム)が用いられている。スキージゴム33A、33Bは、図2に示すように、スキージ原点(後述)から設定値Sだけ押し下げられることにより先端部が湾曲する。この湾曲により生じる反力Rがスキージ圧として作用し、この反力Rの大きさにより、捺染の色の濃淡、及び浸透度が異なってくる。本来、この反力Rを直接スキージ圧として検出、制御することが好ましいが、スキージ圧の検出は困難であるため、スキージ30A、30Bの押し下げ変位量Sを反力Rに代用し、スキージ30A、30Bの高さの調整を行うことでスキージ圧の調整を行っている。
(制御機構70)
図1において、捺染ユニット5の操作側には操作ボックス6が配置されている。操作ボックス6は、捺染ユニット駆動部10、サーボモータ241、パルス発信器242、キャリア原点検出センサ26bと信号線(図示せず)により接続されている。
操作ボックス6には制御機構70が設けられている。制御機構70は、図6に示すように入出力端子71、制御装置72、メモリ73、操作パネル74を備えている。
入出力端子71は、信号線を介して捺染ユニット駆動部10、サーボモータ241、パルス発信器242、キャリア原点検出センサ26bと接続しており、信号線から信号を受け取るとともに、信号線へ制御装置72からの信号を送っている。入出力端子71に代えて通信インターフェースを用い、捺染ユニット駆動部10、サーボモータ241、パルス発信器242、キャリア原点検出センサ26bと制御機構70とを無線で接続してもよい。
制御装置72は、例えばCPUやワークエリアとなるメモリなどから構成されている。制御装置72はメモリ73に記憶されているプログラムを実行することにより、メモリ73や操作パネル74を制御するとともに、図10に示す機能(後述)を実現する。
操作パネル74は例えばタッチパネルであり、画面上において、昇降部材23A、23Bの直線変位量を入力するための入力キーを備えている。スキージ30A、30Bは昇降部材23A、23Bと一体に昇降するので、昇降部材23A、23Bの直線変位量は上述したスキージ30A、30Bの押し下げ変位量Sに相当する。
詳細には、昇降部材23A、23Bの第1の直線変位量と第2の直線変位量とが操作パネル74から入力され、第1の直線変位量と第2の直線変位量との和がスキージ原点からの昇降部材23A、23Bの全直線変位量となる。第1の直線変位量は染料をスクリーン4に押し込むために必要なスキージ圧を実現するための変位量であり、第2の直線変位量は、第1の直線変位量において試し刷り等により被捺染物Cに染め斑等が見られた場合に、スキージ圧を第1の直線変位量に相当する加圧量からさらに加圧または減圧するために設定する変位量である。第2の直線変位量は、スキージキャリア20、20の往復動の間一定としてもよく、スキージキャリア20、20の往復動の途中で直線変位量を変化させるように設定してもよい。
図7(A)〜(F)は、操作パネル74から入力されるスキージ原点からの昇降部材23A、23Bの全直線変位量の設定値の例である。なお、図7(A)〜(F)において、スキージキャリア20、20のスキージ加圧開始位置から捺染開始位置までは第1の直線変位量を設定値としている。このように、スキージ加圧開始位置から捺染開始位置までは第1の直線変位量を設定値とすることで、スキージキャリア20、20が移動しながらスキージ30A、30Bが屈曲して加圧動作が行われるので、スキージ30A、30Bの座屈荷重が軽減される。
図7(A)は、第2の直線変位量をゼロと設定し、スキージ加圧開始位置から捺染終了位置まで設定値を第1の直線変位量とした例である。
図7(B)は、第2の直線変位量を捺染開始位置で所定の一定値に設定した例である。
図7(C)は、第2の直線変位量を捺染開始位置で所定値に設定し、捺染終了位置で第2の直線変位量がゼロ(すなわち、設定値が第1の直線変位量と同じ)となるように直線的に減少するように設定した例である(直線加圧制御)。なお、所定値をマイナスの値とし、捺染終了位置でゼロとなるように直線的に増加させてもよい。
図7(D)は、第2の直線変位量を捺染開始位置と捺染終了位置とでゼロとし、捺染開始位置と捺染終了位置との中間位置で所定値になるよう曲線状に変化させるように設定した例である。なお、所定値をマイナスの値としてもよく、所定値となる位置を中間位置ではなく捺染開始位置と捺染終了位置との間の任意の位置としてもよい。
図7(E)は、第2の直線変位量を捺染開始位置でゼロとし、所定位置でステップ状に所定値に設定した例である。この場合、捺染開始位置から所定位置までの距離も操作パネル74から入力される。
図7(F)は、第2の直線変位量を捺染開始位置で所定値とし、途中位置でゼロに設定した例である。この場合、捺染開始位置から所定位置までの距離も操作パネル74から入力される。
また、昇降部材23A、23Bの第1の直線変位量、第2の直線変位量は、一対のスキージキャリア20、20に設けられた計4つの昇降部材23A、23Bについて同じ値を設定してもよいが、4つの昇降部材23A、23Bごとに異なる値を設定してもよい。
メモリ73は、例えばハードディスク装置やフラッシュメモリなどの記憶装置により構成されており、スキージ30A、30Bの先端が被捺染部(例えば、エンドレスベルト3)に接するときの昇降部材23A、23Bの位置を原点として(以下、「スキージ原点」という。)、スキージ30A、30B毎に所望のスキージ圧が得られるスキージ原点からの昇降部材23A、23Bの直線変位量に対応するサーボモータ241の回動変位量が設定値として記憶されている。具体的には、メモリ73には、例えば図8に示すような、昇降部材23A、23Bの直線変位量とサーボモータ241の回動変位量とを対応させる変換テーブルが記憶されており、操作パネル74から図7に示すようなスキージキャリア20、20の往復動位置に対応する昇降部材23A、23Bの直線変位量の設定値が入力された場合に、制御装置72は図8の変換テーブルを参照して昇降部材23A、23Bの直線変位量をサーボモータ241の回動変位量に変換し、メモリ73に、例えば図9に示すように、スキージキャリア20、20の往復動位置に対応させてサーボモータ241の回動変位量の位置毎の設定値として記憶する。
また、メモリ73は、一対の昇降部材23A、23Bをキャリア原点に設定するためのサーボモータ241の回動変位量であるキャリア原点変位量を記憶している。
制御装置72は、メモリ73に記憶されているプログラムを実行することにより、図10に示すようなキャリア原点取得手段721、スキージ原点取得手段722、入力値記憶手段723、サーボモータ制御手段724、捺染ユニット駆動部制御手段725としての機能を実現する。
キャリア原点取得手段721は、一対の昇降部材23A、23Bが同一高さとなるときのサーボモータ241の回動変位量であるキャリア原点を取得してメモリ73に記憶させている。詳細には、キャリア原点取得手段721は、キャリア原点検出センサ26bからのオン信号を検知し、メモリ73に記憶されているキャリア原点変位量を読み出し、オン信号を受け取った時点からキャリア原点変位量だけサーボモータ241を逆回転させることで、オン信号を受け取った時点での昇降部材23A、23Bの高さ位置から昇降部材23A、23Bをキャリア原点変位量に相当する所定距離だけ上昇させる。また、昇降部材23A、23Bを所定距離だけ上昇させたときのサーボモータ241の回動変位量をキャリア原点としてメモリ73に記憶させる。
なお、キャリア原点は、自動スクリーン捺染装置1の電源投入後に一度取得されればよく、取得したキャリア原点は自動スクリーン捺染装置1の電源が切られるまで用いることができる。又、パルス発信器242(24)が絶対値方式である場合には、自動スクリーン捺染装置1を初めて動作させる際の機械設定時に取得したキャリア原点をその後の動作に用いることができ、自動スクリーン捺染装置1の電源が切られる度に再度キャリア原点を取得する必要は無い。
スキージ原点取得手段722は、往動用と復動用のスキージ30A、30Bのそれぞれにおいて、スキージ30A、30Bを降下させてスキージ30A、30Bの先端が被捺染部(例えば、エンドレスベルト3)に接するときの昇降部材23A、23Bの位置をスキージ原点として取得し、メモリ73に記憶させている。スキージ原点は、所望のスキージ圧が得られる昇降部材23A、23Bの直線変位量の原点として用いられる。
詳細には、スキージ原点取得手段722は、昇降部材23A、23Bと一体に下降するスキージ30A、30Bの先端部がエンドレスベルト3の表面に当接してサーボモータ241の回転数が「0」となったときを検知し、このときの昇降部材23A、23Bの直線変位量に対応するサーボモータ241の回動変位量をスキージ原点としてメモリ73に記憶させる。
なお、スキージ原点は、キャリア原点取得手段721によってキャリア原点が取得された後に一度取得されればよく、取得したスキージ原点は、自動スクリーン捺染装置1の電源が切られるか、スキージ30A、30Bが別のスキージに交換されるまで用いることができ、配色替え等のために同じスキージを着脱した場合には再度スキージ原点を取得する必要はない。
入力値記憶手段723は、例えば図7に示すような操作パネル74から入力されるスキージ原点からの昇降部材23A、23Bの直線変位量の入力値に対応するサーボモータ241の回動変位量を、図9のように被捺染物Cに対するスキージキャリア20、20の往復動位置に対応させて設定値としてメモリ73に記憶させる。
捺染ユニット駆動部制御手段725は、捺染ユニット駆動部10を制御し、例えば図5に示すような設定値でスキージキャリア20、20を往復動させる。また、捺染ユニット駆動部制御手段725は、捺染ユニット駆動部10のパルス発信器で検出されるスキージキャリア20、20の往復動位置(mm)を示す信号を受け取っている。
サーボモータ制御手段724は、捺染開始の指示を受け取ると、捺染ユニット駆動部制御手段725からスキージキャリア20、20の往復動位置(mm)を取得し、このスキージキャリアの往復動位置に対するサーボモータ241の回動変位量の設定値(例えば図9)をメモリ73から制御周期毎に読み出す。
そして、パルス発信器242から受信したパルス数に基づきサーボモータ241の回動変位量を検知し、回動変位量が前記設定値と一致するようにサーボモータ241の動作を制御する。
(捺染動作)
次に、本発明の自動スクリーン捺染装置1の捺染動作について説明する。図11は自動スクリーン捺染装置1の捺染動作開始までを示すフローチャートである。
まず、自動スクリーン捺染装置1の電源が投入されると、制御機構70は制御装置72のキャリア原点取得手段721によりキャリア原点の検出を行う。制御機構70は、一対の昇降部材23A、23Bが同一高さとなるように昇降部材23A、23Bを所定距離だけ上昇させたときのサーボモータ241の回動変位量をキャリア原点位置データとして記憶する(ステップS1)。
詳細には、制御装置72のキャリア原点取得手段721は、メモリ73からキャリア原点変位量(本実施形態では26mmに設定しているが、これに限られない)を読み出すとともに、サーボモータ241を正転駆動して昇降部材23Aを下降させる。キャリア原点検出センサ26bからのオン信号が検知されたとき(図12)、モータ制御手段はオン信号を受け取った時点からキャリア原点変位量に相当する回動変位量だけサーボモータ241を逆回転させ、図示例では、昇降部材23Aをキャリア原点変位量だけ上昇させる。昇降部材23Aをキャリア原点変位量だけ上昇させたときのサーボモータ241の回動変位量をキャリア原点取得手段721によりメモリ73に記憶する。
このとき、一対の昇降部材23A、23Bは同一の高さとなる(図13)。
なお、キャリア原点検出センサ26bが昇降部材23B側に設けられている場合には、サーボモータ241を逆転駆動して昇降部材23Bを下降させ、キャリア原点検出センサ26bからのオン信号が検知されたときキャリア原点変位量だけ昇降部材23Bを上昇させてもよい。
図12のように一方の昇降部材23Aが下降している状態では、一方の昇降部材23Aとエンドレスベルト3との間の間隔が小さく、スキージ30Aを昇降部材23Aに設けられたスキージ支持ホルダー22Aに取り付けにくいが、図13のように一対の昇降部材23A、23Bを同じ高さとすることでエンドレスベルト3との間隔が広がり、スキージ30A、30Bをスキージ支持ホルダー22A、22Bに取り付けやすくなる。
また、一対の昇降部材23A、23Bの高さが異なる状態でスキージ30A、30Bを取り付けると、上方にあるスキージ30A、30Bを下降させるために昇降部材23A、23Bを移動させる距離が長く、下方にある昇降部材23A、23Bを下降させるための移動距離は短くなり、昇降部材23A、23Bが下方にあるか上方にあるかで移動にかかる時間が大きく異なるが、一対の昇降部材23A、23Bを同じ高さとした状態でスキージ30A、30Bを取り付けることで、捺染に用いるスキージ30A、30Bを切り替えるために昇降部材23A、23Bを移動させる距離や時間が各昇降部材23A、23Bでほぼ同じとなる。
次に、スキージ30A、30Bがスキージ支持ホルダー22A、22Bに取り付けられる(ステップS2)。図14は、同じ高さにある昇降部材23A、23Bにスキージ30A、30Bが取り付けられた状態を示している。
さらに、制御機構70はスキージ原点取得手段722により、往動用と復動用の各スキージ30A、30Bについて、各スキージ30A、30Bのスキージゴム33A、33Bの先端が被捺染部に接するときの各昇降部材23A、23Bの位置をスキージ原点として取得し、メモリ73に記憶する(ステップS3)。
詳細には、昇降部材23Aを下降させ、サーボモータ241の回転数が「0」になった瞬間を検知したときに、下降するスキージ30Aのスキージゴム33Aの先端がエンドレスベルト3の表面に当接したものとして(図15)、このときの昇降部材23A、23Bの直線変位量に対応するサーボモータ241の回動変位量をスキージ原点としてメモリ73に記憶する。
なお、サーボモータ241の電流値を計測し、電流値の急激な変化を検知したときに、下降するスキージ30Aのスキージゴム33Aの先端がエンドレスベルト3の表面に当接したものとしてもよい。
次に、操作パネル74から、スキージ原点からの昇降部材23A、23Bの直線変位量が入力される(ステップS4)。例えば、図7(A)に示すように、昇降部材23A、23Bの第1の直線変位量が3mmであり、昇降部材23A、23Bの第2の直線変位量がゼロの一定値である例を考えると、操作パネル74からは第1の直線変位量が3mm、第2の直線変位量はゼロが入力され、第1の直線変位量と第2の直線変位量の和である昇降部材23A、23Bの全直線変位量がサーボモータ241の回動変位量に変換されてスキージキャリア20、20の往復動位置毎の設定値として入力値記憶手段723によりメモリ73に記憶される。
なお、ステップS4はステップS3よりも先に行われてもよく、ステップS3と同時に行われてもよい。
次に、操作パネル74の開始ボタンが押されると、捺染動作が開始される(ステップS5)。
以下、捺染動作開始後の制御機構70の捺染ユニット駆動部10の制御について説明する。
制御機構70の捺染ユニット駆動部制御手段725は、メモリ73に記憶された例えば図5に示すようなスキージ加圧開始位置、及び捺染開始位置から捺染終了位置に至るまでの走行中のスキージキャリア20、20の位置及び動作速度の設定値を読み出し、捺染ユニット駆動部10を制御してスキージキャリア20、20を往動させる。スキージキャリア20、20が捺染終了位置まで到達した後、制御機構70の捺染ユニット駆動部制御手段725は、スキージキャリア20、20を捺染終了位置(往動時の捺染開始位置)まで復動させる。
次に、捺染動作開始後のサーボモータ241の制御について図16を用いて説明する。
捺染動作の開始に伴い、制御機構70のサーボモータ制御手段724は、捺染ユニット駆動部10のパルス発信器で検知されたスキージキャリア20、20の往復動位置を取得する(ステップS11)。次に、サーボモータ制御手段724は、スキージキャリア20、20の往復動位置に対応するサーボモータ241の回動変位量の設定値をメモリ73から読み出す(ステップS12)。そして、パルス発信器242から受信したパルス数に基づきサーボモータ241の回動変位量を検知し(ステップS13)、サーボモータ241の回動変位量が前記設定値と一致するようにサーボモータ241の動作を制御する(ステップS14)。次に、サーボモータ制御手段724はスキージキャリア20、20が捺染終了位置に到達したか否かを判断し(S15)、到達した場合には動作を終了し、到達していない場合にはステップS11〜S14を繰り返して行う。
スキージキャリア20、20が往動し往復動位置が捺染開始位置となるまでの間、図7(A)に示すようにサーボモータ241の回動変位量の設定値は昇降部材23A、23Bの第1の直線変位量に対応する値となっており、サーボモータ241の制御は、スキージキャリア20、20が捺染開始位置に到達するまでにサーボモータ241の回動変位量が前記設定値と一致するように行われる。スキージキャリア20、20が捺染開始位置に到達するまではスキージキャリア20、20の動作速度は低速であり、この間に第1の直線変位量まで昇降部材23A、23Bを降下させることで、スクリーン4にスキージ30Aの先端が当接する際の衝撃を緩和する。
スキージキャリア20、20が捺染終了位置に到達した後、制御機構70のサーボモータ制御手段724は昇降部材23A、23Bをスキージ原点まで戻し(ステップS16)、動作を終了する。
スキージキャリア20、20が復動を開始すると、制御機構70のサーボモータ制御手段724は、捺染開始から終了までの間、図16に示す動作を行う。
本発明によれば、1つのサーボモータ241で往復変位機構25を動作させて、捺染に用いるスキージ30A、30Bの切り替えと、スキージ30A、30Bの押し下げによるスキージ圧の調整とを行っているので、従来技術のように捺染に用いるスキージの切り替えと、スキージの押し下げによるスキージ圧の調整とを別々の機構で行う場合に比べて、構成が簡単で部品点数が少なくなる。また、部品点数の多さによる部品公差の累積がなくなり、精度良くスキージ30A、30Bの押圧調整を行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
1 自動スクリーン捺染装置
3 エンドレスベルト
4 スクリーン
5 捺染ユニット
6 操作ボックス
20、20 スキージキャリア
22A、22B 一対のスキージ支持ホルダー
23A、23B 一対の昇降部材
24 駆動装置
241 サーボモータ
242 パルス発信器(位置検出機構)
25 往復変位機構
251A、251B 一対のラック
252 ピニオンギヤ
253 歯車機構
30A、30B 一対のスキージ
70 制御機構
72 制御装置
73 メモリ
74 操作パネル
C 被捺染物

Claims (7)

  1. 被捺染物の表面に沿うスクリーンと、
    前記スクリーンに沿って往復動するスキージキャリアと、
    前記スキージキャリアに支持され往動および復動時に前記スクリーンに押圧力を作用させて被捺染物に捺染する往動および往動用の一対のスキージとを含む自動スクリーン捺染装置において、
    前記スキージキャリアは、往復動する方向に間隔をあけて配置される前記一対のスキージを支持するための一対のホルダーと、各ホルダーを支持してスクリーンに対して個別に昇降動作させる一対の昇降部材と、正逆回動が可能なモータを含む駆動装置と、前記モータの正逆回動変位を往復直線変位に変換して各昇降部材へ伝達するとともに昇降動作が逆となるように各昇降部材を連動させる往復変位機構とを備え、
    被捺染物に作用させる押圧力に応じて前記モータの回動変位を制御する制御機構を備える自動スクリーン捺染装置。
  2. 前記往復変位機構は、各昇降部材に歯面が互いに向き合うように平行して設けられる一対のラックと、前記のラック間に位置し外周の歯が各ラックの歯と噛み合うピニオンギヤとを含むものである請求項に記載の自動スクリーン捺染装置。
  3. 前記往復変位機構は、前記モータの正逆回動変位を前記ピニオンギヤへ伝える歯車機構をさらに含んでいる請求項に記載の自動スクリーン捺染装置。
  4. 前記駆動装置は、前記モータの回動変位量を検出する検出機構を含み、
    前記制御機構は、スキージ毎に所望の押圧力が得られる原点からの昇降部材の直線変位量に対応するモータの回動変位量を設定値として記憶するメモリと、前記検出機構により検出された回動変位量が前記設定値と一致するようにモータの動作を制御する制御装置とを含んでいる請求項に記載の自動スクリーン捺染装置。
  5. 前記モータは、サーボモータである請求項1またはに記載の自動スクリーン捺染装置。
  6. 前記メモリには、スキージの先端が被捺染部に接するときの昇降部材の位置を原点としてその原点からの昇降部材の直線変位量に対応するモータの回動変位量を設定値として記憶させる請求項に記載の自動スクリーン捺染装置。
  7. 前記メモリには、被捺染物に対するスキージキャリアの往復動位置に対応させて位置毎の前記設定値を記憶させる請求項に記載の自動スクリーン捺染装置。
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