JP6490364B2 - 乳房自己検診補助具及びそれに用いる樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

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本発明は、乳房等のしこりの有無を触診により自己診断するのに好適な指装着型樹脂フィルム製の乳房自己検診補助具及びそれに用いる樹脂フィルムの製造方法に関する。
乳房に発生した「しこり」を小さいうちに触診で発見できれば、乳がんの早期治療が可能になることが知られている。そこで、乳房等のしこりの有無を触診により自己診断する樹脂フィルム製のグローブ(手袋)が提案されている(例えば、特許文献1)。同文献のグローブによれば、ミトン型のグローブに片手を挿入し、掌で乳房の皮膚を押圧しながら表面を滑らせて、生体組織の内部のしこり(組織の異変)の有無を診断することができる。
特に、同文献によれば、摩擦が少ない表面加工したフィルムを2枚重ねると指先の腹の感覚が敏感になることから、3枚重ねのフィルムで親指と残りの4本指を挿入するミトン型のグローブを提案している。これによれば、2枚重ね側を鋭敏化層と称して、鋭敏化層に指の腹を当てて手に装着し、4本の指の腹で「の」の字を描きながら全体を万遍なく触ることにより自己診断するようにしている。具体的には、3本の指(人差指、中指、薬指)の腹の第一関節を使って直径5〜7cmくらいの円を描きながら乳房を触ることが記載されている。また、指の腹と皮膚との間に挟まれる2枚のフィルム間の摩擦をさらに少なくするために、それらの2枚のフィルム間にシッカロール等のパウダーを挿入することを提案している。
特許文献1に記載のグローブによれば、3本の指(人差指、中指、薬指)の腹の第一関節と乳房の皮膚との間に、2枚のフィルムからなる鋭敏化層を挟んで触診できるので、2枚のフィルム間に液漏れのおそれがある潤滑液を封入することなく、触診の感度を向上させることができる。
特許第4467457号公報
しかし、特許文献1は、触診感度を向上させることについての配慮が十分とは言えず、さらに改良する余地がある。
本発明が解決しようとする課題は、乳房のしこりの有無を自己診断する際の触診感度を一層向上させることができる乳房自己検診補助具及びそれに用いる樹脂フィルムの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の乳房自己検診補助具は、複数の樹脂フィルムを層状に重ね、互いに滑動可能に周縁の一部を固着してなる樹脂フィルム層を有し、前記樹脂フィルム層を乳房に接触させて保持し、手指で複数の前記樹脂フィルムを介して前記乳房を押圧しながら前記手指を移動して、乳房組織の異変を触診するのに用いる乳房自己検診補助具であって、前記樹脂フィルムは、一方の面の凹凸が小さく、他方の面の凹凸が前記一方の面の凹凸よりも大きく、それぞれの面の凹凸が一定方向に伸長する縞状の粗密分布を有して形成され、前記樹脂フィルム層は、2枚の前記樹脂フィルムを1組として2組重ねて形成され、各組の2枚の前記樹脂フィルムは、それぞれ凹凸の小さい一方の面を互いに接して重ねられていることを特徴とする。
本発明は、指先の第1関節の腹に触などの刺激を感じる最も敏感な感覚器官があること、さらに指先で皮膚を押圧しながら移動する際の皮膚面に対する滑り速度の差が大きいと、しこりを感知しやすいということに鑑みてなされたものである。つまり、指先の腹側の感覚器官は、接触と平面の動きの双方の触覚によってわずかな感覚刺激を増幅させる構造となっている。このことから、各組の2枚の樹脂フィルムは、それぞれ一方の面の凹凸が小さく、他方の面の凹凸が一方の面の凹凸よりも大きく形成し、凹凸の小さい一方の面を互いに接して重ねて形成する。言い換えれば、皮膚と接する他方の樹脂フィルム面の動摩擦係数(滑り摩擦係数)に比較して、各組の互いに接する2枚の樹脂フィルム間の動摩擦係数(滑り摩擦係数)を小さく形成することが特徴である。これにより、指先を皮膚面に沿って移動させた場合、皮膚に接する樹脂フィルムが滑るよりも前に、各組の互いに接する2枚の樹脂フィルム間が滑る。つまり、樹脂フィルムと皮膚との間の動摩擦係数は大きいから、指先を移動すると指先に接する樹脂フィルムよりも互いに接する2枚の樹脂フィルム間の接触面が先に滑る。その結果、指先が内部組織に対して相対的に移動するので、内部組織のしこり等の異変部を乗り越える感触を、感覚器官である指先により敏感に感知することができる。したがって、本発明の乳房自己検診補助具によれば、乳房のしこりの有無を自己診断する際の触診感度を一層向上させることができる。
また、本発明によれば、4枚の樹脂フィルムで形成したことから、指先を挿入可能な樹脂フィルム間の空間が3箇所になる。そのため、指先と乳房との間に少なくとも2枚の樹脂フィルムを介在させて触診することができるほか、指先と乳房との間に3枚の樹脂フィルムを介在させて触診することができる。
このように、皮膚側の動摩擦係数が小さい樹脂フィルムの下層接触面と、指先側の動摩擦係数が大きい樹脂フィルムの上層接触面が形成される。その結果、指先を移動させると、皮膚側の下層接触面が先に滑り、指先側の上層接触面が遅れて滑る。この滑りのずれは、感覚器官に対して単位時間当たりのずれ量を強調させることになり、結果として同一サイズの組織の異変を大きく感じさせる。これにより、小さい異変であっても、指先の触診による検出能を高めることができる。
ここで、樹脂フィルムの接触面の動摩擦係数は、例えば、互いに接触する樹脂フィルム面に形成する凹凸の大きさを異ならせることにより実現できる。つまり、凹凸を小さくすることにより、動摩擦係数を小さくすることができ、逆に凹凸を大きくすることにより、動摩擦係数を大きくすることができる。これらの凹凸の設定は、指先の触診による検出能を基準にして、適宜、実験を行って設定することができる。指又は皮膚に接する樹脂フィルム面の凹凸を、指又は皮膚の肌理(キメ)に応じて形成することにより、それらの間の動摩擦係数を設定できる。
本発明の樹脂フィルムに用いる本発明の樹脂フィルムの製造方法は、第1の樹脂と該第1の樹脂よりも融点が高い第2の樹脂又は第1の樹脂高融点の微粒子を混合する第1工程と、第1の工程で混合された混合物を溶融炉で加熱溶融させる第2の工程と、第2の工程で溶融された溶融物を仕切板により2つに分かれた射出口から高圧空気とともに射出して冷却する第3工程と、第3工程により射出される中空筒状の射出物を一対のロール間を通して空気層を挟んだ中空フィルムを形成する第4工程とを備えて構成することができる。
本発明の樹脂フィルムの製造方法によれば、射出口から高圧空気とともに射出される溶融物は内部に空気層を有する中空筒状体になり、外表面側から周囲空気で一気に冷却される。この中空筒状体を一対のロール間を通すことにより、空気層を挟んだ2枚の樹脂フィルムからなるシートが形成される。このとき、中空筒状体の外面側に融点差により外面側に融点の高い樹脂又は粒子による凹凸が形成される。一方、中空筒状体の内面側は冷却が緩慢なため、外面側に比較して小さい凹凸が形成される。
本発明によれば、乳房のしこりの有無を自己診断する触診感度を一層向上させることができる乳房自己検診補助具を提供することができる。
本発明の乳房自己検診補助具の一実施形態の平面図及び断面図を示す。 図1の実施形態の部分断面の拡大図を示す。 本発明の樹脂フィルムの製造方法の一実施形態を説明する図である。 樹脂フィルムの両面の凹凸の一例を示す図である。 樹脂フィルムの一面の凹凸分布の一例を示す図である。 皮膚の肌理(キメ)の例を示す図である。 本発明の乳房自己検診補助具の使用時の動作の一例を説明する図である。 本発明の乳房自己検診補助具の滑り効果を説明する図である。
以下、本発明の乳房自己検診補助具について、実施形態に基づいて説明する。
図1(a)に、本発明の一実施形態の乳房自己検診補助具1の平面図を示し、同図(b)に同図(a)の線Ib−Ibにおける断面図を示す。また、図2に、図1(b)の一部を拡大した断面図を示す。それらの図に示すように、本実施形態の乳房自己検診補助具1は、人の手の人差指と中指と薬指を並べて挿入可能な第1部分2と、小指が挿入可能な第2部分3を有する袋体4を備えて形成されている。袋体4の第1部分2と第2部分3は、各指の付け根に対応する付根部分5と一体に形成されている。袋体4は、4枚の樹脂フィルム6(a,b,c,d)を重ねて形成されている。袋体4の周縁のうち、指を挿入する挿入口7を除いて、4枚重ねの樹脂フィルム6(a,b,c,d)の第1部分2と第2部分3と付根部分5の周縁8が固着されて袋状に形成されている。つまり、図1(b)に示すように、周縁8に固着部9が形成されている。
本実施形態の乳房自己検診補助具1は、第1部分2の樹脂フィルム6a,6b又は樹脂フィルム6b,6cの間に形成される空間(空気層)10に1本〜3本の指を挿入して、2枚又は3枚の樹脂フィルム6を介して人体の皮膚を押圧しながら指を移動させて人体の内部組織の異変を触診するものである。第1部分2は、1本の指を挿入する場合でも、3本の指を並べて挿入する場合でも、挿入された指を内部で自由に移動できるように、余裕を持った幅に形成されている。第2部分3は、1本の小指が挿入できればよいが、一定の余裕を持った幅で形成する。本実施形態では、第1層の樹脂フィルム6aとこれに接する指側に位置する第2層の樹脂フィルム6bとの間の動摩擦係数が、皮膚に接する第1層の樹脂フィルム6aと皮膚との間の動摩擦係数よりも小さく形成されている。
本実施形態の樹脂フィルム6a〜6cは、いずれも20μm以下の厚みに形成されている。これは、指の腹と乳房の皮膚との間に挟まれる樹脂フィルムの厚みが70μmを超えると、指の腹の感覚器官の感度が鈍化してしまうためである。本実施形態では、3枚の樹脂フィルム6を介して触診することを考慮して、1枚の樹脂フィルム6の厚みを、70μmの1/3よりも薄い20μmとしている。
本実施形態の4枚の樹脂フィルム6a〜6dは、2枚重ねの樹脂フィルム6a,6b(又は6c、6d)を1組として、これらの2組を層状に重ね合わせて形成されている。特に、各組の樹脂フィルム6a、6dの外側の面の皮膚等に対する動摩擦係数よりも、各組の樹脂フィルム6a,6b(又は6c、6d)の重ね合わせ面の動摩擦係数を小さく(例えば、数分の1)形成している。
このような特性を有する2枚重ね樹脂フィルム6a,6b(又は6c、6d)を製造する本発明の方法について、図3を参照して説明する。図3に示すように、先ず、第1の樹脂11と、第1の樹脂11よりも融点(溶融する温度)が高い第2の樹脂12(又は、樹脂材料以外の高融点の微粒子)を混合する(第1工程)。第1の工程で混合された混合物を溶解炉で加熱溶融して溶融物13を生成する(第2の工程)。この溶融物13を、図3(b)の詳細図に示すように、仕切板15aにより2つに分けられたノズル14の射出口16から高圧空気とともに射出する(第3工程)。射出口16から射出された溶融物13は、内部に空気層を有する中空筒状体17になる。この中空筒状体17の外表面を形成する樹脂フィルム18a,bは、周囲空気で一気に冷却される。この中空筒状体18a,bを一対のロール19a、b間を通し、ロール20aを介して巻取リール20bに巻き取る(第4工程)。これにより、空気層を挟んだ2枚/1組の樹脂フィルム6a,6b(又は6c、6d)からなるシートを形成することができる。
このとき、中空筒状体17の樹脂フィルム18a,bの外面側には、融点の高い第2の樹脂12(又は、高融点の微粒子)により凹凸が形成される。一方、中空筒状体17の内面側は冷却が緩慢なため、また仕切板15aにより高融点の第2の樹脂12(又は、高融点の微粒子)が溶融されているため、外面側に比較して小さい凹凸が形成される。言い換えれば、中空筒状体17の外側は、射出後一気に冷やされることで、本来の溶融点の差に伴う凹凸となるが、内側は仕切板15aで例えば加熱されて射出されると、外側に比較して小さい凹凸あるいは滑らかな凹凸が形成され、2枚/1組の樹脂フィルム6a,6b(又は6c、6d)の内面の動摩擦係数が下がり、滑りやすくさせることができる。つまり、中空筒状体17の外表面側には、融点が高い混合比率の少ない第2の樹脂材料が粒状に点在し、それをシート状にした場合、ランダムに凹凸が形成されて半透明状態となる。
ここで、仕切板15aを加熱することに代えて、冷却することによっても、中空筒状体17の樹脂フィルム18a,bの内面と外面に形成される凹凸の大きさを調整することができる。要は、仕切板15aを加熱又は冷却して、射出口から射出される射出物である樹脂フィルムの厚み方向に温度差を形成することにより、中空筒状体17の樹脂フィルム18a,bの内面と外面に形成される凹凸の大きさを調整することができる。したがって、仕切板15aに代えて、図3(c)に示すように、ノズル14の射出口16よりも外側に表面が滑らかな平板状の仕切板15bを設けても、同様に、樹脂フィルム18a,bの内面と外面に形成される凹凸の大きさを調整することができる。
いずれのノズル14を用いても、また仕切板15a,15bの加熱又は冷却を選択した場合においても、樹脂フィルム18a,bの内面と外面に形成される凹凸の大きさが異なる。したがって、そのように形成された2枚1組の樹脂フィルム18a,bの内面と外面に形成される凹凸の大きさに応じて、袋体4を形成する際に、製造された樹脂フィルム18a,bの凹凸面に応じて、次に述べるように、樹脂フィルム6a〜6dに用いる。
つまり、図2に示したように、凹凸の大きい面を第1層の樹脂フィルム6aの皮膚面側とし、凹凸の小さい面を第1層の樹脂フィルム6aの空気層側にする。そして、凹凸の小さい面を第2層の樹脂フィルム6bの空気層10側とし、凹凸の大きい面を第3層の樹脂フィルム6c側とする。さらに、これに合わせて、第3層の樹脂フィルム6cは凹凸の大きい面を、第2層の樹脂フィルム6b側とし、第4層の樹脂フィルム6dは凹凸の小さい面を第3層の樹脂フィルム6c側とし、凹凸の大きい面を外側にして、袋体4を形成する。
例えば、第1の樹脂(ポリプロピレン)と第2の樹脂(ポリプロピレンよりも融点が高い樹脂材料)の混合比は、容積と重量から求められるそれぞれの混合物の比重の割合で、前者対後者の割合が約8:2(正確には、78%:22%)である。混合比は、これに限られるものではなく、前者が70〜85%に対し後者が30〜15%の範囲、更には前者が60〜90%に対し後者が40〜10%とすることができる。なお、ノズル14内の仕切板15aを加熱しておくことで、中空筒状体17の外側と内側の凹凸状態を調整することができる。
図4(a)に、2枚/1組の樹脂フィルム6の外面の凹凸の外観の一例を示し、同図(b)は2枚/1組の樹脂フィルム6の内面の凹凸の外観の一例を示す。それらの図から明らかなように、内面側は、外面側に比較して凹凸が小さく、滑らかな凹凸が形成されていることがわかる。これにより、第1層の樹脂フィルム6aとこれに接する指側に位置する第2層の樹脂フィルム6bとの間の動摩擦係数が、皮膚に接する第1層の樹脂フィルム6aと皮膚との間の動摩擦係数よりも小さいことが明らかである。つまり、指又は皮膚の肌理(キメ)に応じて、指又は皮膚に接する2枚/1組の樹脂フィルム6の外面の凹凸の凸部が、指又は皮膚の肌理に噛み合うようにすることにより、それらの間の動摩擦係数を設定することができる。言い換えれば、樹脂フィルム6の面の各面に異なる凹凸を形成し、樹脂フィルム6の面同士の接触による動摩擦係数の差異を設け、樹脂フィルム6面の滑り出しに時差を設けることで、指先22の感覚器官への刺激信号を強調させることができ、皮膚組織内状態の検出能を高めることができる。
したがって、本実施形態の製造方法によれば、2枚/1組の樹脂フィルム6の擦れによる縒れ(よじれ)の発生を抑制でき、皮下組織内の異変の誤認を回避できる。また、射出成型しているから、図5に示すように、射出方向に直交する方向に波状の凹凸分布が形成される。その結果、波状の凹凸分布に対し直交方向にずらすように乳房自己検診補助具1を形成することにより、樹脂フィルム6自体によれが生じにくい。
一方、皮膚に接する第1層の樹脂フィルム6aは、皮膚と密着させて実質的に固定することにより、指を移動させたときの指と皮膚との相対的な滑り速度を大きくして、異変の検知能を高くすることができる。皮膚に接する第1層の樹脂フィルム6aの外表面の凹凸は、触診部の皮膚の凹凸と噛み合い、乳房の肌に密着し易い凹凸形状である。ここで、第1層の樹脂フィルム6aの外面側に接する皮膚の肌理(キメ)は、一般に加齢によって、図6に示すように変化するとされている。そこで、第1層の樹脂フィルム6aの下面側は、人体の皮膚の肌理(キメ)に応じた凹凸を形成することが望ましい。例えば、皮膚の肌理(キメ)は、長さ10μmで、深さ数μmである。そこで、深さの1/2程度の凸部、つまり、皮膚の組織構造の1/2程度の不均一な半円形の凸部を樹脂フィルム6aの外面側にランダムに形成する。また、皮膚と樹脂フィルム6aの密着性は、樹脂フィルム6aの表面の凹凸サイズの他、凹凸の粗密、樹脂フィルム6aの厚さによって異なる。
また、第1層の樹脂フィルム6aの第2層の樹脂フィルム6b側の内面には、製造時に一定方向に伸長することで縞状の粗密が形成される。これにより、積層されたフィルム間に働く動摩擦係数は、部分的な不均一性によってますます低減され、かつ静電気の発生を抑制することで、軟組織に対し一定押圧下における滑り効果を最大限に引き出すができる。すなわち、図3の製造方法により、射出形成時に、中空筒状体17は筒体の方向に伸長される。その結果、図5に示すように、伸長方向の直交方向に凹凸の粗密の分布が形成される。その結果、第1層の樹脂フィルム6aに対し、第2層の樹脂フィルム6bは、その伸長方向に対し直交方向に動かすため、より動摩擦係数は低減されるので、滑りやすくすることができる。
次に、図1の実施形態の乳房自己検診補助具1を用いて、乳房の触診を行う使用例を図7、図8を参照して説明する。一般に、図7の模式図に示すように、生体組織21は軟体組織であり、グニャグニャしている。乳房も同様で、組織の状態によってその軟度に程度の差はあるが基本的には軟体組織である。したがって、生体組織21に対し、指先22により矢印方向23のある力で押圧し、その状態で指先22を動かすと、皮膚24の表面と指先22の指紋による動摩擦によって皮膚24を指先が滑ることなく、押圧された生体組織21の内部のしこり25が一緒にグニャグニャと動くだけで、指先22によるしこり25を感知することはできない。
これに対し、本発明は、指先の第1関節の腹に触などの刺激を感じる最も敏感な感覚器官があること、さらに指先で皮膚を押圧しながら移動する際の皮膚面に対する滑り速度の差が大きいと、皮膚の内部にあるしこりを感知しやすいということに鑑みてなされたものである。つまり、図1の実施形態の乳房自己検診補助具1を用いて、乳房内のしこりを触診する場合、図8のように、乳房の皮膚24の表面に第1層の樹脂フィルム6aを接触させ、袋体4の第1部分2の例えば第3層の樹脂フィルム6cと第4層の樹脂フィルム6dとの間に3本の指先22を挿入する。本実施形態では、第1層の樹脂フィルム6aとこれに接して指側に位置する第2層の樹脂フィルム6bの間の動摩擦係数が、第1層の樹脂フィルム6aとの皮膚24の表面との動摩擦係数よりも小さく形成されている。
したがって、図8において、指先22を第3層の樹脂フィルム6cの上面に接した状態とし、指先22で皮膚24を図において下方に押し下げながら、図示矢印25の方向に指先22を移動させて触診を開始する。第1層の樹脂フィルム6aの下面の凸部が皮膚24の肌理の凹部に噛み合い、乳房自己検診補助具1は乳房の皮膚面に実質固定される。一方、指先22も樹脂フィルム6cの上面に比較的緩く噛み合う。この状態で、指先22を矢印26の方向に移動させると、樹脂フィルム6a、6bの接触面の動摩擦係数が小さいから、その接触面が滑って第2層の樹脂フィルム6bが第1層の樹脂フィルム6aに対して図示矢印27の方向に滑る。つまり、第1層の樹脂フィルム6aと皮膚24との間の動摩擦係数が大きいので、指先22を移動すると指先22に接する第2層の樹脂フィルム6bと第1層の樹脂フィルム6aとの接触面(下層接触面)28が先に滑って移動する。その結果、指先22が内部組織に対して相対的に移動するので、内部組織のしこり等の異変部を乗り越える感触を、感覚器官である指先により敏感に感知することができる。
さらに、本実施形態によれば、指先22が接する第3層の樹脂フィルム6cと接する第2層の樹脂フィルム6bとの接触面(上層接触面)29が遅れて滑る。下層接触面28と上層接触面29の滑りのずれは、感覚器官に対して単位時間当たりのずれ量を強調させることになる。その結果として、同一サイズの組織の異変を大きく感じることができる。したがって、小さい異変であっても、下層接触面と上層接触面の滑りのずれが、指先22の触診による検出能を高める。したがって、本実施形態のように、3枚の樹脂フィルム6a,6b,6cを介して、乳房のしこりの有無を自己診断するようにしているから、2枚の樹脂フィルム6a,6bを介して乳房のしこりの有無を診断する場合に比べて、触診感度を一層向上させることができる。
このように、本実施形態によれば、袋体4を4枚の樹脂フィルム6(a,b,c、d)で形成したことから、指先22を挿入可能な樹脂フィルム間の空間が3箇所になる。そのため、指先と皮膚との間に少なくとも2枚の樹脂フィルムを介在させる第1の使用態様を実施できるほか、指先22と皮膚24との間に3枚の樹脂フィルムを介在させて触診する第2の使用態様を実施ことができる。例えば、通常使用は、第1の使用態様により行い、異変を感じた場合、第2の使用態様に切り替えることができる。その結果、第2の使用態様によれば、樹脂フィルム6のずれ量が大きくなることから、指先22への刺激は強く伝わりその異変をより良く感じ取ることが可能である。
また、本実施形態によれば、袋体4の第1部分2から離れた位置に、小指を挿入可能な第2部分3を形成していることから、人差指、中指、薬指等の指先22を移動させる際に、袋体4本体が挿入した指の周りを回ったり、必要以上に樹脂フィルム6がずれて樹脂フィルム6にしわができることを防止できる。例えば、樹脂フィルム6にしわができると、そのしわがしこりのように感じられる場合がある。特に、樹脂フィルム6の厚みが20μm以下で、樹脂フィルム6間に同等の柔らかさを持たせた場合、樹脂フィルム6同士の擦り合わせで生じる摩擦により、樹脂フィルム自体が捩れてしわができてしまうことがある。このようなしわは、皮膚組織内の検出能を低下させてしまうばかりでなく、その縒れが、皮膚組織内のしこりなどの異常組織等と誤認を招く恐れがあるからである。
なお、本発明のような乳房自己検診補助具は、医者ではない本人が使用することが多いから、使用法を誤ると適切な触診を行えない場合が考えられる。そこで、本発明の乳房自己検診補助具を包装する際、厚手の型紙に指の形を図に表し、その図の上に乳房自己検診補助具を貼ることにより、使用方法のガイダンスをして、指の挿入を分かり易く表示することにより、正しい触診ができるようにすることが望ましい。
本発明の樹脂フィルムの製造方法は、図3で説明した製法に限定されるものではない。図3に示した製造方法のうち、第1の樹脂11と、第1の樹脂11よりも融点(溶融する温度)が高い第2の樹脂12(又は、樹脂材料以外の高融点の微粒子)を混合する(第1工程)と、第1の工程で混合された混合物を溶解炉で加熱溶融して溶融物13を生成する(第2の工程)は同じであるが、第3工程と第4工程に代えて次のように変更することができる。
つまり、1枚の樹脂フィルムを空気中に押出しあるいは射出して成形する場合、あるいは型(ダイ)に押出しあるいは射出して成形する場合にも適用することができる。要は、1枚の樹脂フィルムを押出しあるいは射出して成形する際に、樹脂フィルムの一方の面と他方の面との冷却速度に差を持たせることにより、冷却速度が速い方の面の凹凸を大きく形成し、冷却速度が緩慢な方の面の凹凸を小さく形成することができる。
さらに、第2の樹脂には、第1の樹脂と融点が異なる、又は溶解性が異なる樹脂を用いることができる。また、高融点の無機又は有機系の微粒子などの添加剤を混合した2種以上の混合物を選択することができる。また、第1と第2の樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)等のポリエステル系、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレンビニルアルコール重合体(EVOH)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)等のホモポリマー又はコポリマー等を用いることができる。特に、ポリプロピレンとポリエチレンの混合物が望ましく、その混合比は、90重量部/10重量部〜50重量部/50重量部の範囲内で適宜選定できる。また、微粒子などの添加剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカなどの無機系の他、ウレタンやアクリル等の有機系の化粧品に用いられる微粒子の添加剤を適用できる。
以上、本発明を一実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の主旨の範囲で変形又は変更された形態で実施することが可能であることは、当業者にあっては明白なことであり、そのような変形又は変更された形態が本願の特許請求の範囲に属することは当然のことである。
1 乳房自己検診補助具
2 第1部分
3 第2部分
4 袋体
6(a〜d) 樹脂フィルム
7 挿入口
8 周縁
9 固着部

Claims (6)

  1. 複数の樹脂フィルムを層状に重ね、互いに滑動可能に周縁の一部を固着してなる樹脂フィルム層を有し、前記樹脂フィルム層を乳房に接触させて保持し、手指で複数の前記樹脂フィルムを介して前記乳房を押圧しながら前記手指を移動して、乳房組織の異変を触診するのに用いる乳房自己検診補助具であって、
    前記樹脂フィルムは、一方の面の凹凸が小さく、他方の面の凹凸が前記一方の面の凹凸よりも大きく、それぞれの面の凹凸が一定方向に伸長する縞状の粗密分布を有して形成され、
    前記樹脂フィルム層は、2枚の前記樹脂フィルムを1組として2組重ねて形成され、各組の2枚の前記樹脂フィルムは、それぞれ凹凸の小さい一方の面を互いに接して重ねられている乳房自己検診補助具。
  2. 請求項に記載の乳房自己検診補助具において、
    前記樹脂フィルムの他方の面の凹凸は、前記乳房の皮膚の肌理に応じた凹凸であることを特徴とする乳房自己検診補助具。
  3. 請求項1又は2に記載の乳房自己検診補助具において、
    前記樹脂フィルム層は、前記手指の人差指と中指と薬指の少なくとも1本の指を挿入可能な手指挿入口と、前記手指挿入口から分離されて小指を挿入可能な小指挿入口とを残して縁部が固着されて袋体に形成されてなることを特徴とする乳房自己検診補助具。
  4. 請求項1に記載の乳房自己検診補助具に用いる樹脂フィルムの製造方法において、
    第1の樹脂と該第1の樹脂よりも融点が高い第2の樹脂又は第1の樹脂と高融点の微粒子とを混合する第1工程と、
    第1の工程で混合された混合物を溶融させる第2の工程と、
    第2の工程で溶融された溶融物を仕切板により射出口から2つに分けて高圧空気とともに射出して冷却する第3工程と、
    第3工程により射出される中空筒状の射出物を一対のロール間を通して空気層を挟んだ中空フィルムを形成する第4工程と、
    第4工程により形成された前記中空フィルムから前記樹脂フィルムを得る第5工程を備えてなる樹脂フィルムの製造方法。
  5. 請求項に記載の樹脂フィルムの製造方法において、
    前記第4工程は、前記第3工程により射出される中空筒状の射出物を筒体の射出方向に伸長すること含んでいることを特徴とする樹脂フィルムの製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の樹脂フィルムの製造方法において、
    前記第1の樹脂はポリプロピレン、前記第2の樹脂はポリエチレンであり、前記第1の樹脂と前記第2の樹脂との混合比は、容積と重量から求められるそれぞれの混合物の比重の割合で、前者が60〜90%に対し後者が40〜10%であることを特徴とする樹脂フィルムの製造方法。
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