JP6489946B2 - 射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータリテーブル式射出成形機及びスライドテーブル式射出成形機等の金型取付用のテーブルを有する射出成形機に係り、特に、テーブルに対する金型の取付精度を高める手段に関する。
従来、インサート成形品の製造に好適な射出成形機として、ロータリテーブル式射出成形機及びスライドテーブル式射出成形機が知られている(特許文献1、2参照。)。特許文献1、2に記載されているように、この種の射出成形機には、電動サーボモータによって駆動されるテーブルと、型開閉・型締ユニットによって駆動される可動ダイプレートとが対向に配置されていて、テーブルには固定金型が取り付けられ、可動ダイプレートには可動金型が取り付けられる。電動サーボモータは、固定金型を可動金型との型締位置と、作業位置とに交互に移動する。なお、テーブルと可動ダイプレートは、上下に配置することもできるし、横向きに配置することもできる。テーブルと可動ダイプレートを上下に配置したものを竪型射出成形機、横向きに配置したものを横型射出成形機という。
ロータリテーブル式射出成形機及びスライドテーブル式射出成形機は、固定金型を作業位置に移動したときに固定金型に対するインサート部品の供給を行い、固定金型を可動金型との型締位置に移動した状態で型締と樹脂材料の射出とを行うことにより、インサート成形品の製造を行うことができる。なお、この種の射出成形機は、多色成形品の製造にも適用することができる。
特開2009−262373号公報 特開2011−110759号公報
ところで、テーブルに対する固定金型の取り付けは、テーブルに仮固定された固定金型と可動ダイプレートに取り付けられた可動金型とを型閉して、可動金型に対する固定金型の位置決めを行った後に、ボルトを用いてテーブルに固定金型を締結するという方法が採られる。また、固定金型と可動金型の型閉は、固定金型及び可動金型の一方に設けられたガイドピンを、固定金型及び可動金型の他方に設けられたガイドピン係合穴に嵌合させることにより可動金型に対する固定金型の位置決めを行った状態で、型開閉・型締ユニットを駆動し、各金型の突き合わせ面どうしが接する位置まで可動金型を固定金型側に移動させることにより行われる。従って、理論上は固定金型と可動金型との間に位置ずれを生じるという問題は生じ得ない。
しかしながら、テーブルの駆動機構には、例えばテーブル駆動用電動サーボモータの駆動力をテーブルに伝えるベルトの緩みやギアのバックラッシュ等があるので、テーブルに対する固定金型の取付時に、可動金型に対する固定金型の位置決めが正確になされていたとしても、実際の稼働に際して可動金型と固定金型との間に位置ずれが生じる場合もあり得る。さらには、オペレータの作業ミスによっても、可動金型と固定金型との間には位置ずれが生じ得る。そして、何らかの原因によって固定金型と可動金型との間に位置ずれが生じた状態で自動成形運転が開始されると、電動サーボモータは、固定金型を可動金型との位置決め位置に自動的に移動するので、位置ずれが生じた状態のまま型閉・型締が繰り返され、ガイドピンとガイドピン係合穴に過大な摩耗が生じる。また、最悪の場合には、ガイドピンとガイドピン係合穴にかじりが生じる。従って、この状態を放置すると、金型寿命が短くなるばかりでなく、金型間の位置ずれ量が許容値を超え、外観不良の製品が製造されることにもなる。また、テーブル駆動用電動サーボモータに負荷がかかるので、射出成形機の寿命が短くなることも懸念される。
従来の射出成形機には、テーブルに対する固定金型の取付時に固定金型と可動金型との間に許容される以上の位置ずれが生じたとしても、これを検出してオペレータに報知する手段が何も備えられていないので、オペレータは五感を通じて位置ずれの有無やその程度を判断せざるを得ない。このため、従来の射出成形機は、上述した不都合の発生を未然に回避することが困難で、この点に改善の余地がある。
本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、テーブルに対する固定金型の取付時に、可動金型に対する固定金型の位置決めを容易かつ正確に行うことができる射出成形機を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するため、電動サーボモータによって駆動されるテーブルと、前記テーブルに固定された複数の固定金型と、前記テーブルと対向に配置され、型開閉・型締ユニットによって駆動される可動ダイプレートと、前記可動ダイプレートに固定された可動金型と、前記固定金型及び前記可動金型の合わせ面に形成されたガイドピン及びガイドピン係合穴と、各種の情報を各種の表示モードで表示する表示装置と、前記電動サーボモータ及び前記表示装置の駆動を制御するコントローラを備えた射出成形機において、前記テーブルに前記固定金型を取り付け、かつ、前記可動ダイプレートに前記可動金型を取り付けた後、前記コントローラは、前記固定金型と前記可動金型の型閉作業を行う際に、前記電動サーボモータの制御状態をサーボオン状態に切り換え、前記固定金型と前記可動金型の型閉作業中の前記電動サーボモータに作用するモータトルク値を型閉め開始から終了まで検出すると共に、この検出されたモータトルク値が予め記憶された判定基準値に達したか否かを判定し、検出された前記モータトルク値が前記判定基準値に達したと判定したとき、前記表示装置の表示画面に、前記テーブルに対する前記固定金型の取付位置の確認を促すメッセージを表示することを特徴とする。
本構成によると、固定金型と可動金型の型閉作業を行う前に、テーブル駆動用の電動サーボモータの制御状態をサーボオン状態に切り換えるので、テーブルに固定金型を固定した後に可動金型と固定金型とを型閉すると、金型間の位置ずれ量に応じて電動サーボモータに作用するモータトルク値が変動する。従って、モータトルク値は、金型間の位置ずれ量を評価する値として利用できる。一方、判定基準値は、金型寿命や成形品の品質等を考慮して決定され、実験やシミュレーションによって求められる。これらのことから、固定金型と可動金型の型閉作業中にモータトルク値を監視し、モータトルク値が判定基準値を超えたか否かを判定することにより、可動金型に対する固定金型の位置ずれ量が許容範囲内であるのか否かを判定できる。そして、検出されたモータトルク値が予め記憶された判定基準値に達した場合に、テーブルに対する固定金型の取付位置の確認を促すメッセージを表示装置の表示画面に表示すると、オペレータは五感に頼ることなく、テーブルに対する固定金型の取付位置が不適であることを知得できる。よって、テーブルに対する固定金型の取付位置の再調整を容易かつ確実に行うことができ、可動金型と固定金型の間の位置ずれを許容範囲内に低減できて、金型及びテーブル駆動用電動サーボモータの寿命を延長できると共に、外観不良のない成形品の製造が可能になる。
また本発明は、前記構成の射出成形機において、前記表示装置としてタッチパネル付き表示装置を用い、前記タッチパネルを操作することによって前記コントローラに前記判定基準値を登録すると共に、前記表示装置に前記検出されたモータトルク値を数値表示することを特徴とする。
本構成によると、判定基準値の登録と検出されたモータトルク値の確認とを同一箇所で行うことができるので、オペレータの動線を最小限にすることができ、オペレータの確認作業を効率化できる。また、表示装置としてタッチパネル付き表示装置を用いると、表示装置の表示画面にテーブルに対する固定金型の取付位置の確認を促すメッセージを文字表示できるので、オペレータが可動金型と固定金型の間の位置ずれを正確に理解でき、金型間の位置ずれ量が過大な状況を速やかに解消できる。よって、金型及びテーブル駆動用電動サーボモータの寿命の延長を図ることができると共に、高品質の成形品を長期間にわたって製造できる。さらに、タッチパネル付き表示装置は射出成形機の通常装備品であるので、金型の取付作業が容易な射出成形機を安価に実施できる。
また本発明は、前記構成の射出成形機において、警報ブザー及び警報灯の両方又は一方を更に備え、前記コントローラが前記検出されたモータトルク値は前記判定基準値に達したと判定したとき、警報ブザー及び警報灯の両方又は一方から警報を発報することを特徴とする。
警報ブザー及び警報灯は、射出成形機から離れた場所にいるオペレータにも警報を報知できる。よって、タッチパネル付き表示装置に加えて警報ブザー及び警報灯の少なくとも一方を備えると、オペレータに可動金型と固定金型の間の位置ずれをより確実に伝達できるので、金型間の位置ずれ量が過大な状況へのオペレータの対応をより速やかなものにできる。また、警報ブザー及び警報灯も射出成形機の通常装備品であるので、射出成形機のコスト高を招くこともない。
本発明によると、テーブルに対する固定金型の取付位置の確認作業時に、電動サーボモータに作用するモータトルク値を確認しながら、テーブルに対する固定金型の取付位置を調整できるので、可動金型に対する固定金型の位置決め精度を高めることができる。
実施形態に係る射出成形機の構成図である。 実施形態に係る射出成形機に備えられるコントローラのブロック構成図である。 実施形態に係る射出成形機の型開状態を示す側面図である。 実施形態に係る射出成形機の型閉状態を示す側面図である。 実施形態に係る射出成形機について行われる金型交換の作業手順及びこの際のコントローラの制御手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る射出成形機について行われるロータリテーブルに対する下金型の取付手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る射出成形機におけるモータトルク値とメッセージの出力タイミングとの関係を示すグラフ図である。
以下、本発明に係る射出成形機の実施形態を、竪型ロータリテーブル式射出成形機を例にとって説明する。なお、以下に記載する実施の形態は、本発明を具体化する際の一例を示すものであって、本発明の範囲をその記載の範囲内に限定するものではない。従って、本発明は、実施の形態に種々の変更を加えて実施することができる。
本例のロータリ射出成形機は、図1、図3及び図4に示すように、水平に配置されたロータリテーブル1と、ロータリテーブル1の上方にこれと平行に配置された可動ダイプレート2と、ロータリテーブル1の上面に取り付けられた複数(図示の例では2個)の下金型(固定金型)3a、3bと、可動ダイプレート2の下面に取り付けられ、下金型3a、3bの一方と対向に配置される上金型(可動金型)4と、ロータリテーブル1を回転駆動する電動サーボモータ5と、ロータリテーブル1の回転軸1aと電動サーボモータ5のモータ軸に取り付けられたプーリ6に巻き掛けられ、電動サーボモータ5の駆動力をロータリテーブル1に伝達するベルト7を有している。なお、図1においては、上金型4が下金型3bよりも小型であるかのように描かれているが、これは図示を容易にするための描写であり、実際には上金型4と下金型3a、3bは同一サイズに作製される。
ロータリテーブル1は、図3及び図4に矢印Aで示すように、電動サーボモータ5により回転軸1aを中心として180度ずつ正方向及び逆方向に間欠的に回転駆動される。これに対してダイプレート2は、図3及び図4に矢印Bで示すように、図示しない型開閉・型締ユニットにより上下方向に交互に平行移動される。上金型4との対向位置まで下金型3a又は下金型3bを回転した後、型開閉・型締ユニットを駆動して上金型4を下降することにより、下金型3aと上金型4又は下金型3bと上金型4の型閉及び型締を行う。下金型3a、3bは、回転軸1aの軸心を中心とする同一円周上に配置される。好ましくは、1ショット毎のロータリテーブル1の回転角度を一定にするため、下金型3a、3bは、回転軸1aの軸心を介してロータリテーブル1上の点対称の位置に設置する。
図3及び図4に示すように、下金型3a、3bの上面には、ガイドピン係合穴8が形成され、上金型4の下面のガイドピン係合穴8と対応する位置には、ガイドピン係合穴8内に嵌入可能なガイドピン9が設けられる。型閉及び型締時には、図4に示すように、ガイドピン係合穴8内にガイドピン9が嵌入され、上金型4に対する下金型3aの位置決め又は上金型4に対する下金型3bの位置決めが行われる。なお、ロータリテーブル1の適所には、図示しない射出ユニットが配置されており、型締された下金型3aと上金型4との間、又は、型締された下金型3bと上金型4の間に形成されるキャビティ内に、射出ユニットから射出された樹脂材料が順次射出充填される。従って、例えば下金型3aが作業側に位置している状態で下金型3aに所要のインサート部品を設置し、次いでロータリテーブル1を180度回転駆動して下金型3aを上金型4との型締位置まで回転した後、下金型3aと上金型4とを型開閉・型締ユニットを用いて型締し、型締された下金型3aと上金型4との間に形成されるキャビティ内に射出ユニットから供給される溶融樹脂材料を射出充填し、ロータリテーブル1を180度逆回転駆動して下金型3aを作業側に戻し、下金型3aから成形品を取り出すという作業を繰り返すことにより、所要のインサート成形品を製造できる。
図1に示すように、電動サーボモータ5には、コントローラ11及びサーボアンプ12が接続されており、これらコントローラ11及びサーボアンプ12には、電動サーボモータ5のモータ軸に取り付けられたエンコーダ13が接続されている。また、コントローラ11には、警報装置14とタッチパネル付き表示装置15が接続されている。なお、警報装置14としては、警報ブザー及び警報灯の両方又は一方を用いることができる。コントローラ11及びサーボアンプ12は、電動サーボモータ5ひいてはロータリテーブル1の駆動制御及び位置制御を行う。また、コントローラ11は、これに加えて、警報装置14及びタッチパネル付き表示装置15の駆動制御を行う。
即ち、コントローラ11は、図2に示すように、サーボアンプ12の出力信号(サーボアンプ出力)に基づいて電動サーボモータ5に作用するモータトルク値を検出するトルク検出部21と、モータトルク値の判定基準値を記憶する判定基準値記憶部22と、トルク検出部21で検出されたモータトルク値と判定基準値記憶部22に記憶された判定基準値とを比較し、モータトルク値が判定基準値に達したか否かを判定する判定部23と、各種の信号の入出力部24と、前記各部の動作を制御するCPU(中央処理演算部)25とから構成されており、上述した各制御を実行する。入出力部24は、サーボアンプ出力、エンコーダ13の出力信号(エンコーダ出力)及びタッチパネルの出力信号(タッチパネル出力)を取り込み、警報装置14の駆動制御信号である警報信号と、表示装置の駆動制御信号である表示信号と、電動サーボモータ5のサーボ制御をオンオフするサーボオンオフ信号を出力する。また、CPU25は、射出成形機が実行する各種の制御モードを記憶しており、オペレータが1つの制御モードを選択したとき、当該選択された制御モードについて記憶された制御手順にしたがって射出成形機の駆動制御を行う。本例のCPU25には、射出成形機の制御モードの1つとして、取付位置確認モードも記憶されている。取付位置確認モードは、金型交換時におけるロータリテーブルに対する下金型3a、3bの取付位置の確認を自動的に行うための制御モードであって、その内容については後に図5〜図7を用いて詳細に説明する。
判定基準値記憶部22には、モータトルク値の判定基準値として、下金型3a、3bと上金型4を型閉したときに、下金型3a、3bに形成されたガイドピン係合穴8及び上金型4に形成されたガイドピン9に過大な摩耗やかじりが生じない値が設定される。適正な判定基準値は、実験やシミュレーションによって求められるが、一般的には型閉開始時のモータトルク値の1〜2%程度の値が適正である。判定基準値記憶部22への判定基準値の登録は、タッチパネル付き表示装置15のタッチパネルを操作することによって入力された値(上述の例では、1〜2%)を、判定基準値記憶部22に登録することにより行うことができる。
タッチパネル付き表示装置15の表示画面には、トルク検出部21で検出されたモータトルク値と判定基準値記憶部22に記憶された判定基準値とが数値表示される。これによりオペレータは、判定基準値の設定に誤りがあるか否かを確認できると共に、トルク検出部21で検出されたモータトルク値及びその変化を目視により知ることができるので、ロータリテーブル1に対する下金型3a、3bの取付位置が適正であるか否かを的確に知得できる。またオペレータは、同一位置から判定基準値の登録とモータトルク値の監視とを行うことができるので、ロータリテーブル1に対する下金型3a、3bの取付位置の確認作業を容易に行うことができる。
以下、実施の形態に係る射出成形機について行われる金型交換の作業手順及びこの際のコントローラ11による警報装置14及びタッチパネル付き表示装置15の制御手順を、図5〜図7を用いて説明する。
図5は、金型交換の作業手順と警報装置14及びタッチパネル付き表示装置15の制御手順の全体的な流れを示すフローチャートである。この図に示すように、オペレータは、可動ダイプレート2に対する上金型4の取り付けと、ロータリテーブル1に対する下金型3bの取り付け(手順S1)が終了した後、ロータリテーブル1に対する下金型3aの取り付け(手順S2)を行う。可動ダイプレート2に対する上金型4の取り付け及びロータリテーブル1に対する下金型3bの取り付けは、ガイドピン係合穴8内にガイドピン9を挿入することによって上下2段に積み重ねられた上金型4及び下金型3bをロータリテーブル1上の所定の位置に載置し、上金型4を可動ダイプレート2に、また、下金型3bをロータリテーブル1にボルトを用いて締結することにより行われる。手順S2の具体的内容については、後に図6を用いて説明する。ロータリテーブル1に対する下金型3a及び下金型3bの取り付けを終了した後、オペレータはタッチパネル付き表示装置15を操作して、射出成形機の制御モードを取付位置確認モードにする(手順S3)。タッチパネル付き表示装置15からの取付位置確認モード指令を受けると、コントローラ11は電動サーボモータ5の制御状態をサーボオン状態に切り換えた後に(手順S4)、型開閉・型締ユニットを駆動して、下金型3aに対する上金型の型閉を開始する(手順S5)。
コントローラ11は、型閉開始から型閉終了まで、トルク検出部21で検出されたモータトルク値が判定基準値記憶部22に記憶された判定基準値を超えたか否かを、判定部23で判定する(手順S6)。手順S6でモータトルク値が判定基準値に達したと判定した場合(Yes)、コントローラ11は、警報信号を出力して警報装置14を駆動すると共に、表示信号を出力してタッチパネル付き表示装置15の表示画面に、ロータリテーブル1に対する下金型3aの取付位置の確認を促すメッセージを文字表示する(手順S7)。具体的には、「金型の取付位置を確認して下さい」等の文字列を表示画面に表示することができる。オペレータは、警報装置14から発報される警報及びタッチパネル付き表示装置15に表示されたメッセージに応じて、ロータリテーブル1に対する下金型3aの取付位置を再調整する(手順S8)。手順S6で、算出されたモータトルク値は判定基準値に達しないと判定した場合(No)は、手順S9に移行して下型3bと上金型4の型閉を行う。ロータリテーブル1に対する下金型3bの取付位置の確認も、上述したロータリテーブル1に対する下金型3aの取付位置の確認と同様の手順で行われる(手順S9〜手順S12)。
手順S2におけるロータリテーブル1に対する下金型3aの取り付けは、図6に示す手順で行われる。まずオペレータは、ロータリテーブル1の作業側に下金型3aを載置した後(手順S21)、電動サーボモータ5を駆動して下金型3aを上金型4との型閉側に移動する(手順S22)。次いでオペレータは、下金型3aに形成されたガイドピン係合穴8の位置と上金型4に設けられたガイドピン9の位置とを目視によって確認しながら、これらを対向させるように下金型3aの位置を微調整する(手順S23)。次いでオペレータは、型開閉・型閉ユニットを駆動して上金型4を下降させ、ガイドピン係合穴8内にガイドピン9を挿入して、下金型3aと上金型4を型閉する(手順S24)。型閉終了後、ボルトを用いて下金型3aをロータリテーブル1に締結する(手順S25)。次いで、オペレータは、型開閉・型閉ユニットを駆動して下金型3aと上金型4を型開させ、ガイドピン係合穴8とガイドピン9との係合を解除する(手順S26)。しかる後にオペレータは、電動サーボモータ5を駆動して下金型3aを作業側に移動する(手順S26)。これにより、ロータリテーブル1に対する下金型3aの取り付けが終了する。
手順S5の型閉工程では、下金型3aに形成されたガイドピン係合穴8内に上金型4に形成されたガイドピン9が挿入される。このとき、手順S4で電動サーボモータ5の制御状態がサーボオン状態になっているので、ガイドピン係合穴8の中心軸とガイドピン9の中心軸との間に偏心が生じていると、図7に示すように、その偏心量に応じたモータトルクが電動サーボモータに作用する。図7の破線は、ガイドピン係合穴8の中心軸とガイドピン9の中心軸との間の偏心が小さいために、上金型4を型閉開始位置から型閉終了位置まで下降しても、モータトルク値が判定基準値に達しない場合を示している。また、図7の実線は、ガイドピン係合穴8の中心軸とガイドピン9の中心軸との間の偏心が大きいために、型閉終了位置に至る前にモータトルク値が判定基準値に達した場合を示している。実施の形態に係る射出成形機は、取付位置確認モードの実行時において、型閉工程において算出されたモータトルク値が判定基準値に達したとき、警報装置14から警報を発報すると共に、タッチパネル付き表示装置15の表示画面に、ロータリテーブル1に対する下金型3aの取付位置の確認を促すメッセージを表示するので、オペレータは、ロータリテーブル1に対する下金型3a、3bの取付位置の再調整を迅速かつ確実に行うことができる。よって、自動成形運転時にガイドピン係合穴8及びガイドピン9に過大な摩擦力が作用せず、下金型3a、3bと上金型4の金型寿命を延長できる。また、下金型3aと上金型4、及び、下金型3bと上金型4を適正な位置関係で型締できるので、外観不良のない成形品を製造することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に記載の範囲に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えて実施することができる。
例えば、前記実施の形態においては、CPU25に予め取付位置確認の運転モードを記憶しておき、オペレータからの取付位置確認指令があったときに、自動的に取付位置確認の運転を実行するようにしたが、かかる構成に代えて、CPU25に予め取付位置確認の運転モードを記憶せず、手動で電動サーボモータ5及び図示しない型開閉・型閉ユニットの駆動を行って、ロータリテーブル1に対する下金型3a、3bの取付位置の確認を行うようにすることもできる。
また、前記実施の形態においては、検出されたモータトルク値が判定基準値に達したときに、警報装置14からの警報の発報とタッチパネル付き表示装置15へのメッセージの表示とを行うようにしたが、少なくともタッチパネル付き表示装置15へのメッセージの表示を行えば足りる。
また、前記実施の形態においては、ベルト7を介して電動サーボモータ5の駆動力をロータリテーブル1に伝達する構成としたが、これに代えて、電動サーボモータ5のモータ軸に取り付けられた原動歯車と、ロータリテーブル1の周面等に形成又は取り付けられた従動歯車からなる歯車機構を介して、電動サーボモータ5の駆動力をロータリテーブル1に伝達する構成とすることもできる。
また、前記実施の形態においては、下金型3a、3bにガイドピン係合穴8を形成し、上金型4にガイドピン9を設けたが、これとは反対に、下金型3a、3bにガイドピン9を設け、上金型4にガイドピン係合穴8を形成する構成とすることもできる。さらには、下金型3a、3bと上金型4の双方に、ガイドピン係合穴8とガイドピン9とを相互に形成することもできる。
さらに、前記実施の形態においては、縦型ロータリテーブル式射出成形機を例にとって説明したが、横型ロータリテーブル式射出成形機にも応用できる。さらには、竪型及び横型のスライドテーブル式射出成形機にも応用できる。
本発明は、ロータリテーブル式射出成形機又はスライドテーブル式射出成形機に対するテーブルへの金型の取付に利用できる。
1 ロータリテーブル
2 可動ダイプレート
3a、3b 下金型(固定金型)
4 上金型(可動金型)
5 電動サーボモータ
6 プーリ
7 ベルト
8 ガイドピン係合穴
9 ガイドピン
11 コントローラ
12 サーボアンプ
13 エンコーダ
14 警報装置
15 タッチパネル付き表示装置
21 トルク検出部
22 判定基準値記憶部
23 判定部
24 入出力部
25 CPU

Claims (3)

  1. 電動サーボモータによって駆動されるテーブルと、前記テーブルに固定された複数の固定金型と、前記テーブルと対向に配置され、型開閉・型締ユニットによって駆動される可動ダイプレートと、前記可動ダイプレートに固定された可動金型と、前記固定金型及び前記可動金型の合わせ面に形成されたガイドピン及びガイドピン係合穴と、各種の情報を各種の表示モードで表示する表示装置と、前記電動サーボモータ及び前記表示装置の駆動を制御するコントローラを備えた射出成形機において、
    前記テーブルに前記固定金型を取り付け、かつ、前記可動ダイプレートに前記可動金型を取り付けた後、前記コントローラは、前記固定金型と前記可動金型の型閉作業を行う際に、前記電動サーボモータの制御状態をサーボオン状態に切り換え、前記固定金型と前記可動金型の型閉作業中の前記電動サーボモータに作用するモータトルク値を型閉め開始から終了まで検出すると共に、この検出されたモータトルク値が予め記憶された判定基準値に達したか否かを判定し、検出された前記モータトルク値が前記判定基準値に達したと判定したとき、前記表示装置の表示画面に、前記テーブルに対する前記固定金型の取付位置の確認を促すメッセージを表示することを特徴とする射出成形機。
  2. 前記表示装置としてタッチパネル付き表示装置を用い、前記タッチパネルを操作することによって前記コントローラに前記判定基準値を登録すると共に、前記表示装置に前記検出されたモータトルク値を数値表示することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機。
  3. 警報ブザー及び警報灯の両方又は一方を更に備え、前記コントローラが前記検出されたモータトルク値は前記判定基準値に達したと判定したとき、警報ブザー及び警報灯の両方又は一方から警報を発報することを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の射出成形機。
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