JP6444115B2 - ロータリ射出成形機 - Google Patents

ロータリ射出成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP6444115B2
JP6444115B2 JP2014195611A JP2014195611A JP6444115B2 JP 6444115 B2 JP6444115 B2 JP 6444115B2 JP 2014195611 A JP2014195611 A JP 2014195611A JP 2014195611 A JP2014195611 A JP 2014195611A JP 6444115 B2 JP6444115 B2 JP 6444115B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
servo motor
mold
electric servo
electric
rotary table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014195611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016064602A (ja
Inventor
樽家 宏治
宏治 樽家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Machinery and Metal Co Ltd filed Critical Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority to JP2014195611A priority Critical patent/JP6444115B2/ja
Publication of JP2016064602A publication Critical patent/JP2016064602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6444115B2 publication Critical patent/JP6444115B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、インサート成形品等の製造に用いられるロータリ射出成形機に係り、特に、ロータリテーブル回転用電動サーボモータの過負荷防止手段に関する。
従来、回転軸心を有するロータリテーブルと、該ロータリテーブルに搭載された成形用金型と、該ロータリテーブルを回転駆動する電動機と、該電動機のトルクを監視するトルクセンサと、該電動機に加わるトルクが設定値を超えたときに、トルクセンサからの信号によって作動する報知手段とを具備した電動式ロータリテーブル装置が知られている(例えば、特許文献1の要約書参照。)。また、この特許文献1には、電動機に加わるトルクが設定値を超えたときに、電動機のスイッチを自動的にオフして停止させる技術も記載されている。
特許文献1に記載の電動式ロータリテーブル装置は、電動機に加わるトルクが設定値を超えたときに、トルクセンサからの信号によって報知手段が作動されるので、成形機のオペレータは、ロータリテーブルの摺動面に対する給油不足及び異物の混入等を早期に発見できる。よって、オペレータは、警報に応じて、ロータリテーブルの摺動面に対して潤滑油を給油したり、電動機を停止させることにより、ロータリテーブルの摺動面に生じるかじり等を未然に防止することができる。また、電動機に加わるトルクが設定値を超えたときに、電動機のスイッチを自動的にオフして停止させる場合には、オペレータによる操作を待つ必要がないので、ロータリテーブルの摺動面のかじり等をより早期かつ確実に防止できる。
特開2005−271468号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電動式ロータリテーブル装置は、ロータリテーブルの摺動面に対する給油不足及び異物の混入等を早期に発見できて、ロータリテーブルの摺動面におけるかじり等の発生を防止できるものの、電動機の過負荷を防止する技術については何も考慮されておらず、この点に改善の余地がある。
即ち、ロータリテーブルは、金型に形成されたキャビティ内に溶融樹脂を射出充填する毎(1ショット毎)に、電動機により間欠的に回転駆動される。ロータリテーブルを回転駆動するための電動機としては、一般に電動サーボモータが用いられるが、電動サーボモータは、最大負荷トルク以下の使用であっても、継続的にサーボオンの状態が維持されると、実効トルクが蓄積されて、遂には過負荷状態に至る。電動サーボモータが過負荷状態に至った場合、成形機のコントローラは、成形機保護のため、アラームを発して電動サーボモータの駆動電源を落とす制御を行う。
ロータリテーブル回転用電動サーボモータ(以下、当該モータを単に「電動サーボモータ」という。)の実効トルクについて更に説明すると、自動運転中のロータリ射出成形機は、図7(b)に示すように、テーブル回転、型閉、射出、冷却、型開、テーブル回転の各工程をこの順に繰り返す。電動サーボモータは、テーブル回転工程の開始と同時にサーボオンの状態となって、ロータリテーブルの回転位置が目標位置に合致するようにサーボ制御され、型閉工程の終了と同時にサーボオフの状態に切り換えられる。ロータリテーブルの目標位置と金型の型閉位置とが高精度に合致している場合には、図7(c)に実線で示すように、電動サーボモータの負荷トルクは型閉工程の初期段階で低下し、その後に増加することはない。これに対して、ロータリテーブルの目標位置と金型の型閉位置との間にずれがある場合には、型閉工程が開始された後も、そのずれ量に応じたサーボ制御量で電動サーボモータのサーボ制御が継続されるので、図7(c)に破線で示すように、電動サーボモータの負荷トルクは型閉工程の終了まで増加する。この場合、電動サーボモータの負荷トルクは、図7(a)に示すように、ショット毎に蓄積してゆき、やがては負荷率が100%の状態、即ち、過負荷状態に至る。ロータリテーブルの目標位置と金型の型閉位置とを完全に合致させることは実際上困難であるので、このような問題は日常的に起こり得る。
なお、電動サーボモータの実効トルクは、「連続稼働により蓄積された負荷率が100%を超えたときに発生するアラーム」と定義され、負荷率は式(1)で求められる。
負荷率Trms=√((T1*T1*t1+T2*T2*t2+…)/t) …(1)
但し、T1,T2,…:成形サイクル毎の電動サーボモータのトルク
t1,t2,…:成形サイクル毎の電動サーボモータの動作時間
t…1成形サイクルの時間
また、電動サーボモータの過負荷は、自動運転の実行中だけでなく、自動運転を一時的に停止して、射出成形機を型閉状態においたまま放置する場合にも生じる。例えば作業上の必要によりオペレータが射出成形機の傍を離れる場合には、金型の合わせ面に塵埃等の異物が侵入することを避けるため、金型を型閉状態にしておく場合が多い。また、このときには、自動運転を容易に再開できるようにするため、電動サーボモータの駆動電源は投入したままにされる。この状態において、サーボ制御によるロータリテーブルの目標位置と金型の型閉位置とが合致していない場合には、オペレータが射出成形機の傍を離れている期間中、そのずれ量に応じたサーボ制御量で電動サーボモータのサーボ制御が継続されるので、図8に示すように、時間の経過とともに電動サーボモータに実効トルクが蓄積されてゆき、やがては負荷率が100%の状態、即ち、過負荷状態に至る。
電動サーボモータが過負荷状態に至ると、電動サーボモータが正常に動作し得なくなるので、所定の成形サイクルを所定のタイミングで行うことができず、自動運転を継続できなくなったり、最悪の場合には、電動サーボモータの焼損及び金型を含む機構各部の破損等を引き起こす虞がある。また、ロータリ射出成形機のコントローラはこのとき、電動サーボモータの駆動電源を落とす制御を行うので、再稼働するためには製品取出し等の作業を手動で行わなくてはならず、全体としてロータリ射出成形機の稼働効率が低いものになる。
本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、実効トルクの蓄積によるロータリテーブル駆動用電動サーボモータの過負荷を未然に防止でき、かつ高い稼働効率を維持可能なロータリ射出成形機を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するため、第1に、回転軸を中心に回転するロータリテーブルと、該ロータリテーブルに搭載される成形用金型と、前記ロータリテーブルを回転駆動する電動サーボモータと、該電動サーボモータの駆動を制御するコントローラ及びサーボアンプと、前記コントローラに接続された報知手段とを備えたロータリ射出成形機において、前記コントローラは、前記サーボアンプから得られる信号に基づいて前記電動サーボモータの実効トルク値を繰り返し算出すると共に、この算出された実効トルク値が予め記憶された判定基準値に達したか否かの判定を繰り返し行い、算出された実効トルク値が前記判定基準値に達したと判定したとき、オペレータに前記電動サーボモータをサーボオフの状態に切り換えることを求める警報を前記報知手段から発することを特徴とする。
本構成によると、オペレータが警報に応じて電動サーボモータをサーボオフの状態に切り換えることができるので、電動サーボモータの過負荷を回避できて、成形機がアラーム状態、即ち、主電源オフの状態に陥ることを防止できる。よって、電動サーボモータの焼損や金型を含む機構各部の破損を防止できると共に、成形機の主電源をオン状態のまま維持できるので、成形機の再稼働を容易かつ迅速に行うことができる。
また本発明は第2に、回転軸を中心に回転するロータリテーブルと、該ロータリテーブルに搭載される成形用金型と、前記ロータリテーブルを回転駆動する電動サーボモータと、該電動サーボモータの駆動を制御するコントローラ及びサーボアンプと、前記コントローラに接続された報知手段とを備えたロータリ射出成形機において、前記コントローラは、前記サーボアンプから得られる信号に基づいて前記電動サーボモータの実効トルク値を繰り返し算出すると共に、この算出された実効トルク値が予め記憶された判定基準値に達したか否かの判定を繰り返し行い、算出された実効トルク値が前記判定基準値に達したと判定したとき、オペレータに前記電動サーボモータをサーボオフの状態に切り換えることを求める警報を前記報知手段から発すると共に、前記電動サーボモータの駆動電源をオン状態に維持したまま、前記電動サーボモータの制御状態をサーボオフ状態に切り換えることを特徴とする。
本構成によると、電動サーボモータの実効トルク値が判定基準値に達したときに、コントローラが自動的に電動サーボモータをサーボオフ状態に切り換えるので、電動サーボモータの過負荷をより確実に防止できる。また、電動サーボモータの実効トルク値が判定基準値に達した場合にも、電動サーボモータの駆動電源をオン状態のまま維持するので、成形機の再稼働を容易かつ迅速に行うことができる。さらに、警報を発することにより、オペレータに成形機の設置場所まで戻るよう促すことができるので、成形機の稼働効率を高めることができる。
また本発明は第3に、回転軸を中心に回転するロータリテーブルと、該ロータリテーブルに搭載される複数の下型と、前記複数の下型の1つに対面し得る位置に配置される上型と、互いに対面する前記下型及び前記上型が型閉される位置及び前記下型及び前記上型が型開される位置の間で前記上型を昇降させる型開閉装置と、型閉された前記下型及び前記上型を位置決めするガイドピンと、前記ロータリテーブルを回転駆動する電動サーボモータと、該電動サーボモータの駆動を制御するコントローラ及びサーボアンプとを備えたロータリ射出成形機において、前記コントローラは、前記複数の下型の1つが前記上型に対面する目標位置に前記ロータリテーブルを回転させるために、前記電動サーボモータを駆動し、前記電動サーボモータをサーボオン状態にした状態で、互いに対面する前記下型及び前記上型を前記型開閉装置に型閉させ、前記サーボアンプから得られる信号に基づいて、前記下型及び前記上型が型閉されたときの前記ロータリテーブルの実際の位置である型閉位置と前記目標位置とのずれに起因する前記電動サーボモータの実効トルク値を繰り返し算出すると共に、この算出された実効トルク値が予め記憶された判定基準値に達したか否かの判定を繰り返し行い、算出された実効トルク値が前記判定基準値に達したと判定したとき、前記電動サーボモータの駆動電源をオン状態に維持したまま、前記電動サーボモータの制御状態をサーボオフ状態に切り換えることを特徴とする。
本構成によると、電動サーボモータの実効トルク値が判定基準値に達したときに、コントローラが自動的に電動サーボモータをサーボオフ状態に切り換えると共に、電動サーボモータの駆動電源をオン状態のまま維持するので、電動サーボモータの過負荷を確実に防止でき、かつ成形機の稼働効率を高めることができる。
また本発明は第4に、前記コントローラは、前記サーボアンプから得られる信号に基づいて前記電動サーボモータの実効トルク値を算出する実効トルク算出部と、前記電動サーボモータをサーボオフの状態に切り換えるための実効トルクの判定基準値を記憶する判定基準値記憶部と、前記実効トルク値と前記判定基準値とを比較する判定部と、前記判定部の判定結果に応じた制御信号を出力する入出力部を有することを特徴とする。
コントローラをこのように構成することにより、実効トルク値の算出、実効トルク値と判定基準値との大小関係の判定、並びに、報知手段及び電動サーボモータのサーボ制御が可能になる。
また本発明は第5に、前記第1及び第2のロータリ射出成形機において、前記報知手段として、警報ブザー、警報灯及び表示装置から選択される少なくとも1種を備えたことを特徴とする。
警報ブザー、警報灯及び表示装置は、いずれもオペレータに警報を伝達できるので、これらのうちの少なくとも1種を成形機に備えることにより、電動サーボモータの過負荷を防止することができる。また、2種以上の報知手段を備えると、オペレータにより確実に警報を伝達できるので、より信頼性を高めることができる。
本発明のロータリ射出成形機は、ロータリテーブル駆動用電動サーボモータの実効トルク値が予め設定された判定基準値に達したとき、コントローラが報知手段を作動してオペレータに所要の警報を発するか、コントローラが電動サーボモータを自動的にサーボオフ状態に切り換える制御を行うので、電動サーボモータの過負荷を回避できて、電動サーボモータや金型等の故障を未然に防止できる。また、電動サーボモータの駆動電源をオン状態のまま維持するので、成形機の再稼働を容易かつ迅速に行うことができる。
実施形態に係るロータリ射出成形機の構成図である。 実施形態に係るロータリ射出成形機に備えられるコントローラのブロック構成図である。 実施形態に係るロータリ射出成形機の型開状態を示す要部側面図である。 実施形態に係るロータリ射出成形機の型閉状態を示す要部側面図である。 実施形態に係るロータリ射出成形機の成形サイクル実行中におけるサーボオフ処理のタイミングを示すグラフ図である。 実施形態に係るロータリ射出成形機の成形サイクル停止中におけるサーボオフ処理のタイミングを示すグラフ図である。 従来例に係るロータリ射出成形機の成形サイクル実行中におけるアラーム処理のタイミングを示すグラフ図である。 従来例に係るロータリ射出成形機の成形サイクル停止中におけるアラーム処理のタイミングを示すグラフ図である。
以下、本発明に係るロータリ射出成形機の実施形態を、縦型ロータリ射出成形機を例にとり、図を用いて説明する。
本例のロータリ射出成形機は、図1乃至図4に示すように、水平に配置されたロータリテーブル1と、ロータリテーブル1の上方でこれと平行に配置されたダイプレート2と、ロータリテーブル1の上面に取り付けられた複数(図示の例では2個)の下型3a、3bと、ダイプレート2の下面に取り付けられ、下型3a、3bの一方と対向に配置された上型4と、ロータリテーブル1を回転駆動する電動サーボモータ5と、ロータリテーブル1と電動サーボモータ5のモータ軸に取り付けられたプーリ6とに巻き掛けられ、電動サーボモータ5の駆動力をロータリテーブル1に伝達するベルト7を有している。なお、図1においては、上型4が下型3a、3bよりも小型であるかのように描かれているが、これは図示を容易にするための描写であり、実際には上型4と下型3a、3bはほぼ同一サイズに作製される。
ロータリテーブル1は、図3及び図4に矢印Aで示すように、電動サーボモータ5により回転軸1aを中心として一方向に間欠的に回転駆動される。これに対してダイプレート2は、図3及び図4に矢印Bで示すように、図示しない型開閉・型締装置により上下方向に交互に平行移動される。上型4との対向位置まで下型3a又は下型3bを回転した後、型開閉・型締装置を駆動して上型を下降することにより、下型3aと上型4又は下型3bと上型4の型締を行う。下型3a、3bは、回転軸1aの軸心を中心とする同一円周上に配置される。好ましくは、1ショット毎のロータリテーブル1の回転角度を一定にするため、回転軸1aの軸心を介してロータリテーブル1上の点対称の位置に設置する。
図3及び図4に示すように、下型3a、3bの上面には、ガイドピン係合穴8が設けられ、上型4の下面のガイドピン係合穴8と対応する位置には、ガイドピン係合穴8内に挿入して係合可能なガイドピン9が設けられる。型締時には、図4に示すように、ガイドピン係合穴8内にガイドピン9が挿入され、上型4に対する下型3aの位置決め又は上型4に対する下型3bの位置決めが行われる。なお、ロータリテーブル1の下方には、図示しない射出ユニットが配置されており、型締された下型3aと上型4との間、又は、型締された下型3bと上型4の間に形成されるキャビティ内に、射出ユニットから射出された溶融樹脂材料が順次射出充填される。従って、例えば下型3aが作業側に位置している状態で下型3aに所要のインサート部品を設置し、次いでロータリテーブル1を180度回転駆動して下型3aを上型4との型締位置まで回転した後、下型3aと上型4とを型開閉・型締装置を用いて型締し、型締された下型3aと上型4との間に形成されるキャビティ内に射出ユニットから供給される溶融樹脂材料を射出充填し、更にはロータリテーブル1を再度180度回転駆動して下型3aを作業側に戻し、下型3aから成形品を取り出すという作業を繰り返すことにより、所要のインサート成形品を製造できる。
図1に示すように、電動サーボモータ5には、コントローラ11及びサーボアンプ12が接続されており、これらコントローラ11及びサーボアンプ12には、電動サーボモータ5のモータ軸に取り付けられたエンコーダ13が接続されている。また、コントローラ11には、報知手段として警報装置14及び表示装置15が接続されている。なお、警報装置14としては、警報ブザー及び警報灯の両方又は一方を用いることができる。コントローラ11及びサーボアンプ12は、電動サーボモータ5ひいてはロータリテーブル1の駆動制御及び位置制御を行う。また、コントローラ11は、これに加えて、警報装置14及び表示装置15の駆動制御と、電動サーボモータ5に接続された駆動電源スイッチ16のオンオフ制御を行う。
即ち、コントローラ11は、図2に示すように、サーボアンプ12が検出した電動サーボモータ5のトルク値に基づいて電動サーボモータ5に蓄積した実効トルク値を算出する実効トルク算出部21と、実効トルクの判定基準値を記憶する判定基準値記憶部22と、実効トルク算出部21で算出された実効トルク値と判定基準値記憶部22に記憶された判定基準値を比較し、実効トルク値が判定基準値に達したか否かを判定する判定部23と、信号の入出力部24と、これら各部の動作を制御するCPU(中央処理演算部)25とから構成されており、前述の各制御を実行する。入出力部24は、サーボアンプ12が検出した電動サーボモータ5のトルク値と、エンコーダ13の出力信号であるエンコーダ出力とを取り込み、警報装置14の駆動制御信号である警報信号と、表示装置15の駆動制御信号である表示信号とを出力する。また、入出力部24は、電動サーボモータ5の駆動電源スイッチ16をオンオフする電源制御信号と、電動サーボモータ5のサーボ制御をオンオフするサーボオンオフ信号を出力する。なお、判定基準値記憶部22には、実効トルクの判定基準値として、電動サーボモータ5が過負荷となる実効トルク値よりも低い適宜の実効トルク値が設定される。図5及び図6の例では、電動サーボモータ5が過負荷となる実効トルク値を100%としたとき、90%の実効トルク値を判定基準値として記憶している。
以下、実施形態に係るロータリ射出成形機の動作について説明する。
自動運転中においては、電動サーボモータ5によってロータリテーブル1が間欠的に回転駆動され、下型3bと上型4を型締した状態での射出成形と、下型3aと上型4を型締した状態での射出成形とが繰り返される。射出成形が終了した下型3a、3bが作業側に戻った段階で、金型から成形品を取り出すことにより、所要のインサート成形品が得られる。勿論、自動運転中においては、電動サーボモータ5の制御状態は、サーボオンになっている。
上述したように、サーボ制御によるロータリテーブル1の目標位置と型閉位置との間にずれがある場合には、1ショット毎に電動サーボモータ5に実効トルクが蓄積してゆく。この状態を放置すると、図5に破線で示すように、やがては電動サーボモータ5が過負荷となって、成形機がアラーム状態に陥る。本実施形態においては、これを防止するため、図5に示すように、電動サーボモータ5が過負荷になる実効トルク値の90%を判定基準値として判定基準値記憶部23に記憶している。そして、電動サーボモータ5の実効トルク値が判定基準値に達すると、コントローラ11は、警報制御信号を出力して警報装置14の駆動を行うと共に、表示制御信号を出力して表示装置15の駆動を行い、さらにはサーボオフ信号を出力して電動サーボモータ5のサーボ制御状態をオフ状態に切り換える。このときコントローラ11は、電源オン信号を出力し続けて、電動サーボモータ5の駆動電源スイッチ16をオン状態のまま維持する。電動サーボモータ5のサーボ制御状態をオフ状態に切り換えると、図5に一点鎖線で示すように、電動サーボモータ5に蓄積した実効トルクは時間の経過とともに低下し、電動サーボモータ5の負荷率が回復する。
また、電動サーボモータの過負荷は、上述したように、自動運転の実行中だけでなく、自動運転の実行を一時的に停止して、射出成形機を型閉状態においたまま放置する場合にも生じる(図8参照)。実施形態に係るロータリ射出成形機は、これを防止するため、図6に示すように、電動サーボモータ5が過負荷になる実効トルク値の90%を判定基準値として判定基準値記憶部23に記憶している。そして、電動サーボモータ5の実効トルク値が判定基準値に達すると、コントローラ11は、警報制御信号を出力して警報装置14の駆動を行うと共に、表示制御信号を出力して表示装置15の駆動を行い、さらにはサーボオフ信号を出力して電動サーボモータ5のサーボ制御状態をオフ状態に切り換える。このときコントローラ11は、電源オン信号を出力し続けて、電動サーボモータ5の駆動電源スイッチ16をオン状態のまま維持する。
このように、実施形態に係るロータリ射出成形機は、電動サーボモータ5の実効トルク値が判定基準値に達したときに、電動サーボモータ5のサーボ制御状態をオフ状態に切り換えるので、それ以上の実効トルク値の蓄積が防止されて、成形機がアラーム状態に陥ることを防止できる。また、電動サーボモータ5の駆動電源スイッチ16はオン状態のまま維持されるので、射出成形機の自動運転を速やかに再開できる。さらに、警報装置14及び表示装置15を駆動するので、成形機のオペレータの注意を喚起することができる。なお、警報装置14の駆動形態としては、警報ブザーの鳴動や警報灯の点灯等がある。また、表示装置15の駆動形態としては、表示画面に成形機の状態を示す文字情報や図形情報を表示することが挙げられる。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された発明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、前記実施形態においては、電動サーボモータ5の実効トルク値が判定基準値に達したときに、警報装置14及び表示装置15の駆動と、電動サーボモータ5のサーボ制御状態の切り換えの双方を行ったが、これらのうちのいずれか一方を行えば足りる。電動サーボモータ5のサーボ制御状態を自動的にサーボオフ状態に切り換えず、警報装置14及び表示装置15の駆動のみを行う場合には、警報装置14及び表示装置15から、オペレータに電動サーボモータ5のサーボ制御状態をサーボオフ状態に切り換えることを求める情報を発する。これにより、電動サーボモータ5が過負荷の状態に陥ることを防止できる。勿論、警報装置14及び表示装置15のうちのいずれか一方を駆動する構成とすることもできる。
また、前記実施形態においては、ベルト7を介して電動サーボモータ5の駆動力をロータリテーブル1に伝達する構成としたが、これに代えて、電動サーボモータ5のモータ軸に取り付けられた原動歯車と、ロータリテーブル1の周面等に形成又は取り付けられた従動歯車からなる歯車機構を介して、電動サーボモータ5の駆動力をロータリテーブル1に伝達する構成とすることもできる。
さらに、前記実施形態においては、縦型ロータリ射出成形機を例にとって説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、横型ロータリ射出成形機にも応用することができる。
本発明は、多色成形又は多層成形用のロータリ射出成形機に利用できる。
1 ロータリテーブル
2 ダイプレート
3a、3b 下型
4 上型
5 電動サーボモータ
6 プーリ
7 ベルト
8 ガイドピン係合穴
9 ガイドピン
11 コントローラ
12 サーボアンプ
13 エンコーダ
14 警報装置
15 表示装置

Claims (2)

  1. 回転軸を中心に回転するロータリテーブルと、該ロータリテーブルに搭載される複数の下型と、前記複数の下型の1つに対面し得る位置に配置される上型と、互いに対面する前記下型及び前記上型が型閉される位置及び前記下型及び前記上型が型開される位置の間で前記上型を昇降させる型開閉装置と、型閉された前記下型及び前記上型を位置決めするガイドピンと、前記ロータリテーブルを回転駆動する電動サーボモータと、該電動サーボモータの駆動を制御するコントローラ及びサーボアンプとを備えたロータリ射出成形機において、
    前記コントローラは、
    前記複数の下型の1つが前記上型に対面する目標位置に前記ロータリテーブルを回転させるために、前記電動サーボモータを駆動し、
    前記電動サーボモータをサーボオン状態にした状態で、互いに対面する前記下型及び前記上型を前記型開閉装置に型閉させ、
    前記サーボアンプから得られる信号に基づいて、前記下型及び前記上型が型閉されたときの前記ロータリテーブルの実際の位置である型閉位置と前記目標位置とのずれに起因する前記電動サーボモータの実効トルク値を繰り返し算出すると共に、この算出された実効トルク値が予め記憶された判定基準値に達したか否かの判定を繰り返し行い、算出された実効トルク値が前記判定基準値に達したと判定したとき、前記電動サーボモータの駆動電源をオン状態に維持したまま、前記電動サーボモータの制御状態をサーボオフ状態に切り換えることを特徴とするロータリ射出成形機。
  2. 前記コントローラは、前記サーボアンプから得られる信号に基づいて前記電動サーボモータの実効トルク値を算出する実効トルク算出部と、前記電動サーボモータをサーボオフの状態に切り換えるための実効トルクの判定基準値を記憶する判定基準値記憶部と、前記実効トルク値と前記判定基準値とを比較する判定部と、前記判定部の判定結果に応じた制御信号を出力する入出力部を有することを特徴とする、請求項1に記載のロータリ射出成形機。
JP2014195611A 2014-09-25 2014-09-25 ロータリ射出成形機 Active JP6444115B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014195611A JP6444115B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 ロータリ射出成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014195611A JP6444115B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 ロータリ射出成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016064602A JP2016064602A (ja) 2016-04-28
JP6444115B2 true JP6444115B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=55804765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014195611A Active JP6444115B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 ロータリ射出成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6444115B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI644782B (zh) * 2017-06-09 2018-12-21 台中精機廠股份有限公司 Lubrication detection and application method of machine linkage mechanism
JP6893750B2 (ja) * 2018-09-14 2021-06-23 株式会社日本製鋼所 射出成形機、射出成形機の状態報知システム、射出成形機の状態報知方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2997137B2 (ja) * 1992-09-17 2000-01-11 株式会社名機製作所 竪型ロータリ式射出成形機
JPH09254224A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Sumitomo Heavy Ind Ltd 電動射出成形機の制御方式
JP3520514B2 (ja) * 2001-04-18 2004-04-19 株式会社ニイガタマシンテクノ 電動式射出成形機
JP5291889B2 (ja) * 2007-04-10 2013-09-18 富士機械製造株式会社 自動機の自動運転制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016064602A (ja) 2016-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2593533B2 (ja) 射出成形機の全自動運転システム
JP4805975B2 (ja) 射出成形機の制御方法
WO1989006186A1 (en) Abnormality detector of injection apparatus
JP6444115B2 (ja) ロータリ射出成形機
JP2018086801A (ja) 射出成形機の制御装置及び管理システム
JP2015030240A (ja) 電動機械および電動機械の電力監視方法
JP2019058925A (ja) 鋳造装置及び非常停止方法
JP2015044315A (ja) 射出成形機の制御装置
JP4087860B2 (ja) 射出成形機の制御方法
JP6132353B2 (ja) 射出成形機
JP4726013B2 (ja) 型締装置の型厚調整ナットの潤滑方法
JP6489946B2 (ja) 射出成形機
JP5518565B2 (ja) 成形機の制御方法および成形機
US20020158359A1 (en) Method of monitoring die opening force in an electric injection molding machine
JP2009262467A (ja) 電動射出成形機の型締・エジェクタ装置
WO2014189001A1 (ja) 成形機
KR20180098801A (ko) 사출설비의 이상감지시스템
JP2009000929A (ja) 射出成形機、および射出成形機の異常検出方法
JPH0534135B2 (ja)
JP6783033B1 (ja) 電動射出成形機の給脂方法
JP7069096B2 (ja) 油圧式射出成形機の型締装置の給脂方法
JPH02265723A (ja) 射出成形機におけるスクリュの焼き付き防止方法及び装置
TWI644782B (zh) Lubrication detection and application method of machine linkage mechanism
JPH11198207A (ja) 電動式射出成形機の監視装置
JP4384530B2 (ja) 射出成形装置及び押出し成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6444115

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150