JP4643489B2 - 射出成形機の型締方法 - Google Patents

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本発明は、複数の固定型又は可動型の入替により構成される複数種類の金型に対して一台の型締装置で順次型締を行う際に用いて好適な射出成形機の型締方法に関する。
従来、複数の固定型の入替により構成される複数種類の金型に対して一台の型締装置により順次型締を行うようにした射出成形機の型締方法としては、特開2000−158500号公報で開示される射出成形機の型締め方法が知られている。
同公報で開示される射出成形機の型締め方法は、型厚の異なる複数の金型を使用して型締を行う場合にも、型締力を一定とするための調整を容易かつ迅速に行うことができるように、予め設定部によって、ロータリーテーブルの上面に取り付けられる下側の各金型(固定型)の型厚と、これら各金型に加える型締力を設定し、この設定値をもとに、CPU(演算部)によって下側の各金型のそれぞれについて、設定された型締力が生じるクロスヘッドの位置を導出し、制御部により制御されたサーボモーターによってトグルリンク機構のクロスヘッドの貫通めねじ孔に螺合されるスクリュシャフトを回転させてクロスヘッドを型締完了位置まで移動させて型締を行うものである。
特開2000−158500号
しかし、上述した従来の射出成形機の型締め方法は、次のような問題点があった。
第一に、複数の金型に対して型締力を一定に調整する方法のため、複数の金型間における型厚の偏差が微小の場合には適用できるが、型厚の偏差が大きくなった場合、トグルリンク機構をロックアップできなくなり、型締が不安定になるなど、複数の金型に対する型締力を一定に調整する方法には限界がある。
第二に、クロスヘッドの位置により型締力を調整するため、クロスヘッドから金型までの機構的な誤差の変動要因、例えば、温度変化等の影響によるタイバーの伸縮変化等を実際の型締力に反映できない。特に、近時、金型の長寿命化,ガス抜き,省エネルギ化等の観点から必要最低限の型締力を用いる傾向にあるため、型締力に対する調整精度の低下は致命的となり、結局、成形品の品質低下や歩留まり低下を招く原因になる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形機の型締方法の提供を目的とするものである。
本発明に係る射出成形機Mの型締方法は、上述した課題を解決するため、複数の固定型(又は可動型)C1c,C2cの入替により構成される複数種類の金型C1,C2に対して一台の型締装置Mcにより順次型締を行うに際し、予め、各金型C1,C2に対する型厚調整に係わる型厚調整データである各金型C1,C2に対する圧受盤2の位置に係わる圧受盤位置データD1x(D2x)を記憶し、型締の際に、現在型締されている金型C1(C2)に係わる圧受盤位置データD1x(D2x)と次に型締を行う金型C2(C1)に係わる圧受盤位置データD2x(D1x)の偏差Exに基づいて、次に型締を行う金型C2(C1)に対する型厚調整を、成形工程を中断しない、固定型(又は可動型)C1c…の入替期間,型締装置Mcの型開期間,又は圧受盤2に圧力が付加されない型締期間以外の中間期間を用いた特定のタイミングにより行った後、当該金型C1(C2)に対する型締を行うようにしたことを特徴とする。この場合、発明の好適な態様により、型締の際には、可動型Cmと固定型C1c…がタッチする金型閉鎖位置Xcを検出し、記憶されている型厚調整データ(圧受盤位置データD1x…,基準圧受盤位置データDo,金型閉鎖位置データD1y…)を、検出した金型閉鎖位置Xcと予め設定した基準値Xsとの偏差に基づいて補正することができる。この基準値Xsとしては、金型C1(C2)に対して圧受盤2の位置を設定する型厚調整工程を実行し、この型厚調整工程が終了したなら、金型閉鎖位置Xcを検出する閉鎖位置検出工程を続けて実行するとともに、この閉鎖位置検出工程により検出した金型閉鎖位置Xcを用いることができる。なお、金型閉鎖位置Xcは、金型C1…の閉鎖に伴うクロスヘッド3の移動量及び金型C1…の閉鎖に伴う物理量(負荷トルク等)の変動量を順次検出し、クロスヘッド3の一定移動量に対する物理量(負荷トルク等)の変動率(変動量を含む)を求めることにより、この変動率が予め設定した設定率に達したときの位置を用いることができる。
また、本発明の他の形態に係る射出成形機Mの型締方法は、上述した課題を解決するため、複数の固定型(又は可動型)C1c,C2cの入替により構成される複数種類の金型C1,C2に対して一台の型締装置Mcにより順次型締を行うに際し、予め、各金型C1,C2に対する型厚調整に係わる型厚調整データである、任意の一つの金型(特定金型)C1に対する圧受盤2の位置に係わる基準圧受盤位置データDoと、各金型C1,C2における可動型Cmと固定型C1c,C2cがタッチする金型閉鎖位置Xcに係わる金型閉鎖位置データD1y,D2yを記憶し、型締の際には、特定金型C1に対して、基準圧受盤位置データDoに基づく型厚調整を行うとともに、特定金型C1以外の金型C2に対して、特定金型C1に係わる金型閉鎖位置データD1yと次に型締を行う金型C2に係わる金型閉鎖位置データD2yの偏差Eyに基づいて、次に型締を行う金型C2に対する型厚調整を、成形工程を中断しない、固定型(又は可動型)C1c…の入替期間,型締装置Mcの型開期間,又は圧受盤2に圧力が付加されない型締期間以外の中間期間を用いた特定のタイミングにより行った後、当該金型C1(C2)に対する型締を行うようにしたことを特徴とする。この場合、発明の好適な態様により、型締の際には、可動型Cmと固定型C1c…がタッチする金型閉鎖位置Xcを検出し、記憶されている型厚調整データ(圧受盤位置データD1x…,基準圧受盤位置データDo,金型閉鎖位置データD1y…)を、検出した金型閉鎖位置Xcと予め設定した基準値Xsとの偏差に基づいて補正することができる。この基準値Xsとしては、金型C1(C2)に対して圧受盤2の位置を設定する型厚調整工程を実行し、この型厚調整工程が終了したなら、金型閉鎖位置Xcを検出する閉鎖位置検出工程を続けて実行するとともに、この閉鎖位置検出工程により検出した金型閉鎖位置Xcを用いることができる。なお、金型閉鎖位置Xcは、金型C1…の閉鎖に伴うクロスヘッド3の移動量及び金型C1…の閉鎖に伴う物理量(負荷トルク等)の変動量を順次検出し、クロスヘッド3の一定移動量に対する物理量(負荷トルク等)の変動率(変動量を含む)を求めることにより、この変動率が予め設定した設定率に達したときの位置を用いることができる。
このような手法による本発明に係る射出成形機Mの型締方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 予め、各金型C1…に対する型厚調整に係わる型厚調整データを記憶し、型締の際に、型締を行う金型C1…の型厚調整データに基づく当該金型C1…に対する型厚調整を、成形工程を中断しない特定のタイミングにより行った後、当該金型C1…に対する型締を行うようにしたため、型締力を一定に調整する手法とは異なり、複数の金型C1,C2間における型厚偏差が大きい場合であっても、トグルリンク機構をロックアップできなくなる不具合を回避でき、金型C1…間における型厚偏差に左右されることなく常に安定した型締を行うことができる。
(2) 特定のタイミングとして、固定型(又は可動型)C1c…の入替期間,型締装置Mcの型開期間,又は圧受盤2に圧力が付加されない型締期間以外の中間期間を用いたため、成形工程を中断することなく各金型C1…に対する必要な型厚調整を安定かつ正確に行うことができる。
(3) 型厚調整データとして、各金型C1,C2における圧受盤2の位置に係わる圧受盤位置データD1x,D2xを使用し、型締の際に、現在型締されている金型C1(C2)に係わる圧受盤位置データD1x(D2x)と次に型締を行う金型C2(C1)に係わる圧受盤位置データD2x(D1x)の偏差Exに基づいて、次に型締を行う金型C2(C1)に対する型厚調整を行うようにしたため、圧受盤位置データD1x…を、金型C1…に対する型厚調整にそのまま反映でき、容易かつ正確(高精度)な型厚調整を行うことができる。
(4) 型厚調整データとして、特定金型C1に対する圧受盤2の位置に係わる基準圧受盤位置データDoと、各金型C1,C2における可動型Cmと固定型C1c,C2cがタッチする金型閉鎖位置Xcに係わる金型閉鎖位置データD1y,D2yを使用し、型締の際に、特定金型C1に対して、基準圧受盤位置データDoに基づく型厚調整を行うとともに、特定金型C1以外の金型C2に対して、特定金型C1に係わる金型閉鎖位置データD1yと次に型締を行う金型C2に係わる金型閉鎖位置データD2yの偏差Eyに基づいて、次に型締を行う金型C2に対する型厚調整を行うようにしたため、圧受盤位置データを得るための型厚調整が一回で済むとともに、金型閉鎖位置Xcを用いた補正等の処理を容易に行うことができる。
(5) 好適な態様により、型締の際に、可動型Cmと固定型C1c…がタッチする金型閉鎖位置Xcを検出し、記憶されている型厚調整データを、検出した金型閉鎖位置Xcと予め設定した基準値Xcとの偏差に基づいて補正するようにすれば、クロスヘッド3から金型C1…までの機構的な誤差の変動要因である温度変化等の影響によるタイバーの伸縮変化等を実際の型締力に反映でき、特に、金型の長寿命化,ガス抜き,省エネルギ化等の観点から必要最低限の型締力を用いる場合でも、各金型C1…における型締精度を高めることができ、成形品質の向上及び歩留まりの向上に寄与できるとともに、加えて、過大な型締力或いは過小の型締力が設定されることによる金型C1…の破損或いは成形不良の連続発生等の問題を回避できる。
(6) 好適な態様により、基準値Xsとして、金型C1…に対して圧受盤2の位置を設定する型厚調整工程を実行し、この型厚調整工程が終了したなら、金型閉鎖位置Xcを検出する閉鎖位置検出工程を続けて実行するとともに、この閉鎖位置検出工程により検出した金型閉鎖位置Xcを用いれば、基準値Xsを正確かつ安定に設定できる。
(7) 好適な態様により、金型閉鎖位置Xcとして、金型C1…の閉鎖に伴うクロスヘッド3の移動量及び金型C1…の閉鎖に伴う物理量(負荷トルク等)の変動量を順次検出し、クロスヘッド3の一定移動量に対する物理量(負荷トルク等)の変動率(変動量を含む)を求めることにより、この変動率が予め設定した設定率に達したときの位置を用いれば、金型閉鎖位置Xcの正確かつ安定した検出を行うことができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る型締方法を実施できる射出成形機Mの構成について、図3〜図6を参照して説明する。
図3は、射出成形機M、特に、竪型射出成形機Mにおける型締装置Mcの全体構造を示す。仮想線で示すMbは機体であり、この機体Mbにより型締装置Mcが支持されるとともに、機体Mbの上面から起立した支持機構11により一部を仮想線で示す射出装置Miが支持される。
型締装置Mcは、機体Mbの上面に配した固定支持盤12を備え、この固定支持盤12の上面に、図4に示す平面視が円形の回転盤13を配する。また、固定支持盤12の上下方向に貫通する三本のタイバー14a,14b,14cを備え、各タイバー14a…は、固定支持盤12に対して昇降自在に支持される。この場合、図4に示すように、一本のタイバー14aは、回転盤13の中心に貫通させて配し、かつ残りの二本のタイバー14b,14cは、回転盤13の外側に配する。したがって、回転盤13はタイバー14aを中心に回転可能となる。回転盤13の上面における180〔゜〕対向位置には、第一固定型C1cと第二固定型C2cをそれぞれ取付けることができる。
回転盤13の上方に突出するタイバー14a…の上端には、可動盤15を取付固定する。この可動盤15の下面には可動型Cmを取付けることができる。また、固定支持盤12の下方に突出するタイバー14a…の下端には圧受盤2を支持するとともに、タイバー14b,14cとタイバー14a間における空間には、圧受盤2の上面と固定支持盤12の下面間に架設するトグルリンク機構Lを配設する。トグルリンク機構Lは、図5に示すように、圧受盤2に軸支した一対の第一リンクLa,Laと、固定支持盤12に軸支した一対の出力リンクLc,Lcと、第一リンクLa,Laと出力リンクLc,Lc間の支軸に結合した一対の第二リンクLb,Lbとを有し、この第二リンクLb,Lbはクロスヘッド3に軸支する。
圧受盤2とクロスヘッド3間には型締駆動部16を配設する。型締駆動部16は、圧受盤2に配したボールねじ機構部17及び回転駆動機構部18を備える。ボールねじ機構部17は、クロスヘッド3に一体に取付けたナット部17nとこのナット部17nに螺合するボールスクリュ部17sを備え、ボールスクリュ部17sの一端は、圧受盤2を貫通して当該圧受盤2の下面から突出させる。回転駆動機構部18は、型締サーボモータ19と、このサーボモータ19のモータシャフトに取付けた駆動ギア21と、ボールスクリュ部17sに取付けた被動ギア22と、この駆動ギア21と被動ギア22間に架け渡したタイミングベルト23を備える。なお、型締サーボモータ19には、この型締サーボモータ19の回転数を検出するロータリエンコーダ19eが付設されている。
これにより、型締サーボモータ19を作動させれば、駆動ギア21が回転し、駆動ギア21の回転は、タイミングベルト23を介して被動ギア22に伝達され、ボールスクリュ部17sが回転することによりナット部17nが進退(昇降)移動する。この結果、ナット部17nと一体のクロスヘッド3が昇降し、トグルリンク機構Lが屈曲又は伸長することにより、圧受盤2、更には三本のタイバー14a…を介した可動盤15が型開方向(上方向)又は型閉方向(下方向)へ移動する。
さらに、圧受盤2には型厚調整機構部25を配設する。型厚調整機構部25は、三本のタイバー14a…の後端側にねじ部26…を形成し、各ねじ部26…にそれぞれ調整ナット27…を螺合した調整機構を備える。この場合、調整ナット27…は圧受盤2に対するストッパを兼ねている。圧受盤2の上面には、ギアードモータを用いた型厚調整モータ29を配設する。型厚調整モータ29の出力シャフト29sは、圧受盤2の下面に突出させ、この出力シャフト29sの先端に、図6に示す駆動ギア30を取付けるとともに、各調整ナット27…に、それぞれスモールギア31…を一体に取付ける。各調整ナット27…とスモールギア31…はそれぞれ同軸上となる。また、各スモールギア31…及び駆動ギア30に噛合するラージギア32を配設する。ラージギア32は、リング形に形成し、内周面に沿って設けたレール部が圧受盤2に取付けた四つの支持ローラ33…により支持される。
これにより、型厚調整モータ29を作動させれば、駆動ギア30の回転によりラージギア32が回転するとともに、このラージギア32の回転により各スモールギア31…が同時に回転する。そして、各スモールギア31…と一体に回転する各調整ナット27…がタイバー14a…のねじ部26…に沿って進退(昇降)変位するため、圧受盤2も昇降変位し、圧受盤2の位置調整、即ち、型厚調整が行われる。
一方、固定支持盤12の下面には、回転盤駆動機構部40を配設する。回転盤駆動機構部40は、図3及び図4に示すように、固定支持盤12の下面に取付けた回転盤駆動モータ41を備える。この回転盤駆動モータ41のモータシャフトは、固定支持盤12を貫通して固定支持盤12の上面に突出させ、モータシャフトの先端には駆動ピニオン42を取付ける。また、回転盤13の下面には、この回転盤13と同軸となる被動ギア43を固定し、この被動ギア43を駆動ピニオン42に噛合させる。
これにより、回転盤駆動モータ41を作動させれば、駆動ピニオン42の回転により被動ギア43が回転し、この被動ギア43と一体の回転盤13が回転する。この場合、回転盤13は、180〔゜〕単位で回転し、この際の停止位置は、リミットスイッチ等の検出により行われる。したがって、第一固定型C1cと第二固定型C2cは、それぞれ交互に可動型Cmの直下に配される。
また、45はエジェクタ機構部であり、エジェクタモータ46を備える。このエジェクタモータ46の作動によりエジェクタピン47を進退変位(昇降変位)させることができる。他方、50は、成形機コントローラであり、上述した型締サーボモータ19,型厚調整モータ29,回転盤駆動モータ41及びエジェクタモータ46を接続する。成形機コントローラ50は、少なくともコンピュータ機能、更には各モータ19,29,41及び46を作動制御するシーケンス制御機能を有する制御系51を備えるとともに、各種データを記憶し、かつ読出し可能な内部メモリ52を備えている。なお、図5中、48は機械的安全装置を示す。
次に、このような竪型射出成形機Mを用いた本実施形態に係る型締方法について、図3〜図6を参照しつつ、図1及び図2に示すフローチャートに従って説明する。
最初に、生産稼働に先だって、使用する第一金型C1及び第二金型C2に対する型厚調整に係わる型厚調整データ、即ち、圧受盤位置データD1x及びD2xを検出して記憶(登録)する。以下、この処理方法について、図1に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、図3及び図4に示すように、回転盤13の上面に第一固定型C1cと第二固定型C2cを取付けるとともに、可動盤15の下面に可動型Cmを取付ける(ステップS1)。これにより、第一固定型C1cと可動型Cmが組合わさることにより第一金型C1が構成されるとともに、第二固定型C2cと可動型Cmが組合わさることにより第二金型C2が構成される。
第一固定型C1c,第二固定型C2c及び可動型Cmの取付が終了したなら、第一金型C1の型厚調整を行う(ステップS2)。この場合、制御系51では、自動型厚調整モードにより、圧受盤2の位置(相対位置)が自動で設定(調整)される一連の自動型厚調整工程が実行される。
この自動型厚調整工程(自動型厚調整モード)について具体的に説明する。まず、型厚調整モータ29を制御し、タイバー14a…(可動盤15)を所定の上昇位置まで移動させ、この後、型締サーボモータ19を制御してトグルリンク機構Lを伸長させた状態(伸長しきった状態)にする。そして、型厚調整モータ29を制御し、タイバー14a…(可動盤15)を下降させるとともに、第一金型C1が金型閉鎖位置に達したなら停止させる。この金型閉鎖位置は、可動型Cmと第一固定型C1cがタッチする位置であり、自動閉鎖位置検出モードによる一連の自動閉鎖位置検出工程が実行されることにより自動で検出される。
この自動閉鎖位置検出工程では、型厚調整モータ29の制御により可動盤15が下降するため、第一金型C1の閉鎖に伴うタイバー14a…に対する圧受盤2の相対移動量及び第一金型C1の閉鎖に伴う物理量、例えば、負荷トルクの変動量を順次検出し、圧受盤2の一定移動量に対する負荷トルクの変動率を求めることにより、この変動率が予め設定した設定率に達したときの位置を金型閉鎖位置として検出すればよく、この時点で型厚調整モータ29を停止させる。これにより、自動閉鎖位置検出工程が終了する。なお、変動率は変動量であってもよい。
次いで、型締サーボモータ19を制御し、トグルリンク機構Lを屈曲させることにより、可動盤15を、所定距離Spだけ上昇させて僅かな型開きを行う。これにより、締め込みにより後退できなくなる問題を回避でき、次の動作へ確実に移行させることができる。そして、型厚調整モータ29を制御し、可動盤15を所定距離Ssだけ上昇させるとともに、この後、型締サーボモータ19を制御し、トグルリンク機構Lを伸長させることにより、可動盤15を上述した所定距離Spと同じ距離だけ下降させる。また、型厚調整モータ29を制御することにより可動盤15を下降させ、金型閉鎖位置に達したなら型厚調整モータ29を停止させる。次いで、型締サーボモータ19を制御し、トグルリンク機構Lを屈曲させることにより、可動盤15を所定の距離Srだけ上昇させて僅かな型開きを行う。この場合、距離Srは、締め代分を設定するための移動であり、少なくとも当該締め代分を確保できる距離を選定する。そして、型厚調整モータ29を制御し、可動盤15を、目標の型締力を得る締め代分に相当する距離Scだけ下降させる。なお、金型閉鎖位置から可動盤15を下降させた際における距離と型締力の関係が予め設定されているため、目標の型締力を得る締め代分に相当する距離Scを選択することができる。これにより、自動型厚調整モードが終了する(ステップS3)。なお、例示の自動型厚調整モードは、一例であり、他の各種型厚調整方法を利用することができる。
一方、第一金型C1に対する自動型厚調整工程の終了により、型開きを行うとともに、制御系51は、第一金型C1の調整位置である圧受盤位置を検出して取込むとともに(ステップS4)、圧受盤位置データD1xとして内部メモリ52に記憶(登録)する(ステップS5)。この圧受盤位置は、型厚調整モータ29の回転数から求めてもよいし、リニアスケールの別途の検出器などにより検出してもよく、タイバー14a…に対する圧受盤2の相対位置を絶対位置として取込む。
第一金型C1に対する圧受盤位置データD1xの登録が終了したなら、回転盤駆動モータ41を制御し、回転盤13を180〔゜〕回転させる(ステップS6)。これにより、第一固定型C1cと第二固定型C2cの入替が行われ、第二固定型C2cが可動型Cmの直下に位置する。
次いで、第二金型C2の型厚調整を行う(ステップS7)。この場合、制御系51では、上述した第一金型C1の場合と同様に、圧受盤2の位置(相対位置)が自動で設定(調整)される自動型厚調整モードにより一連の自動型厚調整工程が実行され、第二金型C2の調整位置である圧受盤位置を検出して取込むとともに(ステップS8,S9)、さらに、圧受盤位置データD2xとして内部メモリ52に記憶(登録)する(ステップS10)。これにより、圧受盤位置データD1x及びD2xの登録処理が終了する。
次に、生産稼働時における型締動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
今、竪型射出成形機Mは、第一金型C1により成形を行うものとする。この場合、トグルリンク機構Lは屈曲した状態にあり、可動盤15は上昇位置(型開位置)にある。まず、第一金型C1に対する型締工程を行う(ステップS11)。型締工程では、制御系51により型締サーボモータ19を制御し、トグルリンク機構Lを伸長させる。これにより、圧受盤2及び可動盤15が下降し、第一金型C1に対する型締が行われる。型締工程の終了により射出工程を行う(ステップS12)。射出工程では、射出装置Miが第一金型C1に対してノズルタッチし、射出装置Miから第一金型C1に対して溶融樹脂の射出充填が行われる。射出工程の終了により型開工程を行う(ステップS13)。型開工程では、型締サーボモータ19を制御し、トグルリンク機構Lを短縮させることにより可動盤15を上昇させる。
次いで、回転盤駆動モータ41を制御し、回転盤13を回転させる(ステップS14)。そして、回転盤13の回転中に、反型締側の固定型、即ち、第二固定型C2cを用いる第二金型C2に対する型厚調整を行う。この場合、まず、第二金型C2に係る圧受盤位置データD2xを内部メモリ52から読出す(ステップS15)。また、読出した圧受盤位置データD2xと現在の圧受盤2の位置となる直前に型厚調整した際の圧受盤位置データD1xの偏差Exを算出する(ステップS16)。そして、算出した偏差Exにより型厚調整を行う。具体的には、型厚調整モータ29を制御し、偏差Exに対応する移動量だけ圧受盤2を相対移動させる。圧受盤2を移動させることにより偏差Exに対応する目標位置(調整位置)に達したなら型厚調整モータ29を停止させる(ステップS17,S18,S19)。
この場合の型厚調整は、回転盤13の回転中、即ち、第一固定型C1cと第二固定型C2cの入替期間に行うことになり、この入替期間は、成形工程を中断しない特定のタイミングとなる。したがって、このような入替期間を利用することにより、成形工程を中断することなく各金型C1…に対する必要な型厚調整を安定かつ正確に行うことができる利点がある。また、型厚調整データとして圧受盤位置データD1x…を用いることにより、圧受盤位置データD1x…を、金型C1…に対する型厚調整にそのまま反映できるため、容易かつ正確(高精度)な型厚調整を行うことができる。
他方、回転盤13の回転量(回転角)が180〔゜〕に達し、回転盤13の回転が停止(終了)したなら、エジェクタモータ46を制御し、第一固定型C1cにおける成形品の突出しを行う(ステップS20,S21)。そして、次工程が継続する場合には、突出しの終了後、回転盤13が180〔゜〕回転し、再び型締工程が行われる(ステップS22,S11…)。回転盤13の回転中に、第一固定型C1cを用いる第一金型C1に対する型厚調整が行われる点は上述したとおりである。なお、第二固定型C2c側においても、1/2サイクル遅れる点を除いて第一固定型C1c側と同様の工程が進行する。
ところで、型締を行う際には、可動型Cmと固定型C1c(C2c)がタッチする金型閉鎖位置Xcを検出し、記憶されている圧受盤位置データD1x,D2xを、検出した金型閉鎖位置Xcと予め設定した基準値Xcとの偏差に基づいて補正することができる。この場合、金型閉鎖位置Xcは、金型C1…の閉鎖に伴うクロスヘッド3の移動量及び金型C1…の閉鎖に伴う物理量、例えば、負荷トルクの変動量を順次検出し、クロスヘッド3の一定移動量に対する負荷トルクの変動率(変動量を含む)を求めることにより、この変動率が予め設定した設定率に達したときの位置を、金型閉鎖位置Xcとして検出できる。このような検出方法により、金型閉鎖位置Xcの正確で安定した検出を行うことができる。また、基準値Xsは、金型C1…に対して圧受盤2の位置を自動で設定する前述した自動型厚調整工程を実行し、この自動型厚調整工程が終了したなら、金型閉鎖位置Xcを自動で検出する自動閉鎖位置検出工程を続けて実行するとともに、この自動閉鎖位置検出工程により検出した金型閉鎖位置Xcを用いることができる。このような基準値Xsを用いることにより、基準値Xsを正確かつ安定に設定できるとともに、オペレータが忘れる等のミスにより基準値Xsの設定が省略されてしまう不具合を回避でき、常に正規の基準値Xsを確実に設定できる。なお、自動型厚調整工程及び自動閉鎖位置検出工程を例示したが、必ずしも自動であることを要しない。
圧受盤位置データD1x,D2xに対するこのような補正を行うことにより、クロスヘッド3から金型C1…までの機構的な誤差の変動要因である温度変化等の影響によるタイバーの伸縮変化等を実際の型締力に反映でき、特に、金型の長寿命化,ガス抜き,省エネルギ化等の観点から必要最低限の型締力を用いる場合でも、各金型C1…における型締精度を高めることができ、成形品質の向上及び歩留まりの向上に寄与できるとともに、加えて、過大な型締力或いは過小の型締力が設定されることによる金型C1…の破損或いは成形不良の連続発生等の問題を回避できる利点がある。
よって、このような本実施形態に係る型締方法によれば、予め、各金型C1…に対する型厚調整に係わる型厚調整データD1…を記憶し、型締の際に、型締を行う金型C1…の型厚調整データに基づく当該金型C1…に対する型厚調整を、成形工程を中断しない特定のタイミングにより行った後、当該金型C1…に対する型締を行うようにしたため、型締力を一定に調整する手法とは異なり、複数の金型C1…間における型厚偏差が大きい場合であっても、トグルリンク機構をロックアップできなくなる不具合を回避でき、金型C1…間における型厚偏差に左右されることなく常に安定した型締を行うことができる。
特に、本実施形態に係る型締方法は、実成形において、必要最低限の型締力を付与する場合に最適である。即ち、必要な型締力に対して余裕の型締力を付与する際には問題にならない場合であっても、必要最低限の型締力を付与する際には、金型C1…間の型厚誤差が僅かであっても、型締力に対して無視できない影響を及ぼす。例えば、第一金型C1と第二金型C2間における型厚誤差が0.01〔mm〕の場合、型締力に対する影響は、通常の機種において、計算上、1〜3〔t〕になる。したがって、型締力として、1〜3〔t〕を遥かに越える余裕を持たせた型締力を付加する場合には、1〜3〔t〕程度の誤差は、ほとんど問題にならないが、必要最低限の型締力を付与し、余裕が1〔t〕程度の場合には、1〜3〔t〕の誤差は、設定する型締力に対して大きく影響することになる。しかも、通常、金型C1…には、断熱板を介在させる場合も少なくなく、実際には、断熱板の影響が付加される。断熱板の場合、通常、0.05〔mm〕の誤差があるため、結局、断熱板を加えた型締力の変動は、6〜18〔t〕にも及ぶことなる。本実施形態に係る型締方法では、型締を行う毎に、各金型C1…に対して型厚調整データに基づく型厚調整を行うため、常に、正確な型締力を得ることができる。
次に、本発明の変更実施形態に係る射出成形機M及び型締方法について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、射出成形機Mの変更実施形態を示す。この射出成形機Mは、型締装置Mcを竪型に構成するとともに、射出装置Miを横型に構成したものである。この場合、機体Mbの上面に回転盤13を配設した点は、図1に示した竪型射出成形機Mと同一形態となるが、機体Mbの上面にタイバー60…の下端を固定し、このタイバー60の上端に圧受盤2を設けるとともに、タイバー60…により可動盤15をスライド自在に支持し、この可動盤15と圧受盤2間に型締駆動機構部61を架設することにより、可動盤15を昇降させるようにしたものであり、この点が図1に示した竪型射出成形機Mと大きく異なる。このような形態の射出成形機Mであっても、前述した第一金型C1と第二金型C2を備え、それぞれに対して型厚調整することができるため、本発明に係る型締方法を、図1の場合と同様に実施(適用)することができる。
図8は、型締方法の変更実施形態を示す。図8にフローチャートで示す型締方法(型厚調整データを登録する処理方法)は、型厚調整データとして、任意の一つの金型(特定金型)、例えば、第一金型C1に対する圧受盤2の位置に係わる基準圧受盤位置データDoと、各金型C1,C2における可動型Cmと固定型C1c,C2cがタッチする金型閉鎖位置Xcに係わる金型閉鎖位置データD1y,D2yを使用する。したがって、型締装置Mcに、可動型Cmと固定型C1c,C2c(金型C1,C2)を取付けた際には、第一金型(特定金型)C1に対してのみ型厚調整を行うことにより、前述した図1に示した実施形態の場合と同様に、圧受盤位置データを得、この圧受盤位置データを基準圧受盤位置データDoとして記憶(登録)する(ステップS51,S52,S53,S54)。また、第一金型C1に対する型厚調整が終了したなら、型締サーボモータ19を作動して金型閉鎖位置Xcを検出し、検出した金型閉鎖位置Xcを第一金型C1の金型閉鎖位置データD1yとして内部メモリ52に記憶(登録)する(ステップS55,S56)。
この後、回転盤駆動モータ41を制御し、回転盤13を180〔゜〕回転させる(ステップS57)。これにより、第一固定型C1cと第二固定型C2cの入替が行われ、第二固定型C2cが可動型Cmの直下に位置する。一方、第二金型C2に対しては、型厚調整は行わない。この場合、制御系51では、型締サーボモータ19を作動して金型閉鎖位置Xcを検出し、検出した金型閉鎖位置Xcを第二金型C2の金型閉鎖位置データD2yとして内部メモリ52に記憶(登録)する(ステップS58,S59)。
他方、型締の際には、第一金型C1に対して、基準圧受盤位置データDoに基づく型厚調整を行うが、第一金型C1以外の他の金型となる第二金型C2に対しては、第一金型C1に係わる金型閉鎖位置データD1yと次に型締を行う第二金型C2に係わる金型閉鎖位置データD2yの偏差Eyに基づいて、次に型締を行う第二金型C2に対する型厚調整を行う。
この変更実施形態に係る型締方法によれば、圧受盤位置データを得るための型厚調整が一回で済むとともに、金型閉鎖位置Xcを用いた補正等の処理を容易に行うことができる利点がある。なお、前述したように、型締を行う際には、可動型Cmと固定型C1c(C2c)がタッチする金型閉鎖位置Xcを検出し、圧受盤位置データD1x,D2xと同様に、記憶されている基準圧受盤位置データDoや金型閉鎖位置データD1y,D2yを、検出した金型閉鎖位置Xcと予め設定した基準値Xcとの偏差に基づいて補正することができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、複数種類の金型C1,C2として、複数の固定型C1c,C2cの入替により構成する場合を示したが、複数の可動型の入替により構成する場合であってもよい。また、複数種類の金型C1,C2として、二種類の金型C1,C2を例示したが、三種類以上であってもよい。なお、他の形態の射出成形機Mとしては、上側に複数の固定型又は可動型を配し、下側に単一の可動型又は固定型を配した形態、或いは回転盤13を用いることなくスライド盤により固定型又は可動型を入替える形態など、他の各種形態の射出成形機Mにも同様に適用できる。さらに、電動式の射出成形機Mを用いた場合を例示したが、油圧式の射出成形機など、他の駆動形式による射出成形機に対しても同様に適用できる。
本発明の最良の実施形態に係る型締方法により型厚調整データを登録する際の処理手順を示すフローチャート、 同型締方法における型締を行う際の処理手順を示すフローチャート、 同型締方法を実施できる射出成形機の側面構成図、 同射出成形機の平面構成図、 同射出成形機の背面構成図、 同射出成形機における型厚調整機構部の底面図、 本発明の変更実施形態に係る射出成形機の外観構成図、 本発明の変更実施形態に係る型締方法により型厚調整データを登録する際の処理手順を示すフローチャート、
符号の説明
2:圧受盤,M:射出成形機,Mc:型締装置,C1:金型(第一金型),C2:金型(第二金型),C1c:固定型(第一固定型),C2c:固定型(第二固定型),Cm:可動型,D1x:圧受盤位置データ,D2x:圧受盤位置データ,Do:基準圧受盤位置データ,D1y:金型閉鎖位置データ,D2y:金型閉鎖位置データ

Claims (8)

  1. 複数の固定型又は可動型の入替により構成される複数種類の金型に対して一台の型締装置により順次型締を行う射出成形機の型締方法において、予め、各金型に対する型厚調整に係わる型厚調整データである各金型に対する圧受盤の位置に係わる圧受盤位置データを記憶し、型締の際に、現在型締されている金型に係わる圧受盤位置データと次に型締を行う金型に係わる圧受盤位置データの偏差に基づいて、次に型締を行う金型に対する型厚調整を、成形工程を中断しない、前記固定型(前記可動型)の入替期間,前記型締装置の型開期間,又は圧受盤に圧力が付加されない型締期間以外の中間期間を用いた特定のタイミングにより行った後、当該金型に対する型締を行うことを特徴とする射出成形機の型締方法。
  2. 型締の際に、可動型と固定型がタッチする金型閉鎖位置を検出し、記憶されている型厚調整データを、検出した金型閉鎖位置と予め設定した基準値との偏差に基づいて補正することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の型締方法。
  3. 前記基準値は、金型に対して圧受盤の位置を設定する型厚調整工程を実行し、この型厚調整工程が終了したなら、前記金型閉鎖位置を検出する閉鎖位置検出工程を続けて実行するとともに、この閉鎖位置検出工程により検出した金型閉鎖位置を用いることを特徴とする請求項2記載の射出成形機の型締方法。
  4. 前記金型閉鎖位置は、金型の閉鎖に伴うクロスヘッドの移動量及び金型の閉鎖に伴う物理量の変動量を順次検出し、前記クロスヘッドの一定移動量に対する前記物理量の変動率(変動量を含む)を求めることにより、この変動率が予め設定した設定率に達したときの位置を用いることを特徴とする請求項2又は3記載の射出成形機の型締方法。
  5. 複数の固定型又は可動型の入替により構成される複数種類の金型に対して一台の型締装置により順次型締を行う射出成形機の型締方法において、予め、各金型に対する型厚調整に係わる型厚調整データである、任意の一つの金型(特定金型)に対する圧受盤の位置に係わる基準圧受盤位置データと、各金型における可動型と固定型がタッチする金型閉鎖位置に係わる金型閉鎖位置データを記憶し、型締の際に、前記特定金型に対して、前記基準圧受盤位置データに基づく型厚調整を行うとともに、前記特定金型以外の金型に対して、前記特定金型に係わる金型閉鎖位置データと次に型締を行う金型に係わる金型閉鎖位置データの偏差に基づいて、次に型締を行う金型に対する型厚調整を、成形工程を中断しない、前記固定型(前記可動型)の入替期間,前記型締装置の型開期間,又は圧受盤に圧力が付加されない型締期間以外の中間期間を用いた特定のタイミングにより行った後、当該金型に対する型締を行うことを特徴とする射出成形機の型締方法。
  6. 型締の際に、可動型と固定型がタッチする金型閉鎖位置を検出し、記憶されている型厚調整データを、検出した金型閉鎖位置と予め設定した基準値との偏差に基づいて補正することを特徴とする請求項5記載の射出成形機の型締方法。
  7. 前記基準値は、金型に対して圧受盤の位置を設定する型厚調整工程を実行し、この型厚調整工程が終了したなら、前記金型閉鎖位置を検出する閉鎖位置検出工程を続けて実行するとともに、この閉鎖位置検出工程により検出した金型閉鎖位置を用いることを特徴とする請求項6記載の射出成形機の型締方法。
  8. 前記金型閉鎖位置は、金型の閉鎖に伴うクロスヘッドの移動量及び金型の閉鎖に伴う物理量の変動量を順次検出し、前記クロスヘッドの一定移動量に対する前記物理量の変動率(変動量を含む)を求めることにより、この変動率が予め設定した設定率に達したときの位置を用いることを特徴とする請求項5,6又は7記載の射出成形機の型締方法。
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