JP6489278B1 - プレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上段ずれ止め部材16は、上段内面16B1を上段継ぎ手鉄筋12の突出する方向とは逆の側に有する上段係止部16Bを有してなり、下段ずれ止め部材18は、下段内面18B1を下段継ぎ手鉄筋14の突出する方向とは逆の側に有する下段係止部18Bを有してなり、上段直交鉄筋20が上段係止部16B同士の間に上段係止部16Bから間隔を空けて配置されており、下段直交鉄筋が下段係止部18B同士の間に下段係止部18Bから間隔を空けて配置されている。
【選択図】図3
Description
図1は、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造10を斜め上方から見た斜視図であり、図2は、図1から上段直交鉄筋20および下段直交鉄筋22を除いて描いた斜視図であり、図3は、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造10を橋軸直角方向から見た側面図である。ただし、図示の都合上、図1および図2においては、間詰めコンクリート24は描いていない。また、図3では、間詰めコンクリート24の内部の部材も実線で描いている。
本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造10は、上段継ぎ手鉄筋12の先端に設けられた上段ずれ止め部材16と、下段継ぎ手鉄筋14の先端に設けられた下段ずれ止め部材18と、を有しており、上段ずれ止め部材16の上段係止部16Bは、上段係止部16Bを有する上段ずれ止め部材16が設けられている上段継ぎ手鉄筋12が突出する方向とは逆の方向に斜め下方に延びる上段内面16B1を有しており、下段ずれ止め部材18の下段係止部18Bは、下段係止部18Bを有する下段ずれ止め部材18が設けられている下段継ぎ手鉄筋14が突出する方向とは逆の方向に斜め上方に延びる下段内面18B1を有している。
本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造10において、上段係止部16Bの上段内面16B1および上段外面16B2は略平行になっていて、上段係止部16Bの形状は板状になっており、また、下段係止部18Bの下段内面18B1および下段外面18B2は略平行になっていて、下段係止部18Bの形状は板状になっていたが、本第1実施形態において、上段ずれ止め部材の上段係止部および下段ずれ止め部材の下段係止部の形状は板状に限られるわけではない。上段係止部16Bの上段内面16B1と同様の斜め下方に延びる面(上段係止部16Bを有する上段ずれ止め部材16が設けられている上段継ぎ手鉄筋12が突出する方向とは逆の方向に斜め下方に延びる面)を備えていれば、上段係止部の形状は板状以外の形状でもよい。また、下段係止部18Bの下段内面18B1と同様の斜め上方に延びる面(下段係止部18Bを有する下段ずれ止め部材18が設けられている下段継ぎ手鉄筋14が突出する方向とは逆の方向に斜め上方に延びる面)を備えていれば、下段係止部の形状は板状以外の形状でもよい。
第1実施形態の第1変形例では、上段ずれ止め部材26の上段係止部26Bの鉛直断面形状(上段継ぎ手鉄筋12の中心軸を通る鉛直面で切断して得られる断面の形状)および下段ずれ止め部材28の下段係止部28Bの鉛直断面形状(下段継ぎ手鉄筋14の中心軸を通る鉛直面で切断して得られる断面の形状)が台形である点が、第1実施形態の上段ずれ止め部材16の上段係止部16Bおよび下段ずれ止め部材18の下段係止部18Bの形状と異なっていたが、第1実施形態の第2変形例では、上段ずれ止め部材の上段係止部を正面から(上段ずれ止め部材の上段軸部の長手方向から)見た形状および下段ずれ止め部材の下段係止部を正面から(下段ずれ止め部材の下段軸部の長手方向から)見た形状が、第1実施形態の上段ずれ止め部材16の上段係止部16Bおよび下段ずれ止め部材18の下段係止部18Bの形状(正方形状)とは異なる。
図15は、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造40を斜め上方から見た斜視図であり、図16は、図15から上段直交鉄筋20および下段直交鉄筋22を除いて描いた斜視図であり、図17は、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造40を橋軸直角方向から見た側面図である。ただし、図示の都合上、図15および図16においては、間詰めコンクリート24は描いていない。また、図17では、間詰めコンクリート24の内部の部材も実線で描いている。また、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造10と同様の構成については同一の符号を付して説明は原則として省略する。また、第1実施形態に係るプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造10において説明した内容のうち、本第2実施形態に係るプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造40においても同様に当てはまる内容については、原則として説明を省略する。
12…上段継ぎ手鉄筋
12A、14A…中心軸
14…下段継ぎ手鉄筋
16、26、42…上段ずれ止め部材
16A、26A、42A…上段軸部
16B、26B、42B…上段係止部
16B1、26B1…上段内面
16B2、26B2、42B2…上段外面
18、28、44…下段ずれ止め部材
18A、28A、44A…下段軸部
18B、28B、44B…下段係止部
18B1、28B1…下段内面
18B2、28B2、44B2…下段外面
20…上段直交鉄筋
22…下段直交鉄筋
23…針金
24…間詰めコンクリート
30A、30B、32A、32B、32C、34A、34B、36A、36B…上段係止部
42B1…上段直交内面
44B1…下段直交内面
50…プレキャストコンクリート床版
52…接合端面
Claims (6)
- プレキャストコンクリート床版の側端部の接合端面に上下に間隔を開けて埋め込まれていて、前記接合端面から前記プレキャストコンクリート床版の床板面と略平行な方向に突出するように配置されている上段継ぎ手鉄筋および下段継ぎ手鉄筋と、前記接合端面が対向するように配置されている前記プレキャストコンクリート床版の前記接合端面同士の間を充填する間詰め材と、を有していて、前記接合端面が対向するように配置されている前記プレキャストコンクリート床版同士を接続するプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造であって、
前記接合端面が対向するように配置されている前記プレキャストコンクリート床版の前記上段継ぎ手鉄筋同士は、略同一の高さ位置に所定の間隔を開けて配置されており、
前記接合端面が対向するように配置されている前記プレキャストコンクリート床版の前記下段継ぎ手鉄筋同士は、略同一の高さ位置に所定の間隔を開けて配置されており、
突出する前記上段継ぎ手鉄筋の先端には、上段ずれ止め部材がそれぞれ設けられており、
前記上段ずれ止め部材は、突出する前記上段継ぎ手鉄筋の先端にお互いの中心軸が略一致するように接合された上段軸部と、自身が接合された前記上段継ぎ手鉄筋の長手方向と直交する水平方向から見て、当該上段継ぎ手鉄筋が突出する方向とは逆の方向に斜め下方に延びる上段内面を当該上段継ぎ手鉄筋の突出する方向とは逆の側に有する上段係止部と、を有してなり、
前記上段軸部と前記上段係止部とは一体化されており、
突出する前記下段継ぎ手鉄筋の先端には、下段ずれ止め部材がそれぞれ設けられており、
前記下段ずれ止め部材は、突出する前記下段継ぎ手鉄筋の先端にお互いの中心軸が略一致するように接合された下段軸部と、自身が接合された前記下段継ぎ手鉄筋の長手方向と直交する水平方向から見て、当該下段継ぎ手鉄筋が突出する方向とは逆の方向に斜め上方に延びる下段内面を当該下段継ぎ手鉄筋の突出する方向とは逆の側に有する下段係止部と、を有してなり、
前記下段軸部と前記下段係止部とは一体化されており、
さらに、前記上段継ぎ手鉄筋の下方に隣接して配置されていて前記上段継ぎ手鉄筋の長手方向と略直交する略水平方向に延びる上段直交鉄筋が前記上段係止部同士の間に前記上段係止部から間隔を空けて配置されており、
前記下段継ぎ手鉄筋の上方に隣接して配置されていて前記下段継ぎ手鉄筋の長手方向と略直交する略水平方向に延びる下段直交鉄筋が前記下段係止部同士の間に前記下段係止部から間隔を空けて配置されており、
前記プレキャストコンクリート床版の前記接合端面から突出している前記上段継ぎ手鉄筋の部位、前記プレキャストコンクリート床版の前記接合端面から突出している前記下段継ぎ手鉄筋の部位、前記上段ずれ止め部材、前記下段ずれ止め部材、前記上段直交鉄筋、および前記下段直交鉄筋の周囲は、前記間詰め材に覆われていることを特徴とするプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造。 - 前記上段継ぎ手鉄筋の中心軸を含む鉛直面で切断した切断面において、当該上段継ぎ手鉄筋に接合されている前記上段ずれ止め部材の前記上段係止部の前記上段内面の当該上段継ぎ手鉄筋の中心軸とのなす角は45°以上85°以下であり、前記下段継ぎ手鉄筋の中心軸を含む鉛直面で切断した切断面において、当該下段継ぎ手鉄筋に接合されている前記下段ずれ止め部材の前記下段係止部の前記下段内面の当該下段継ぎ手鉄筋の中心軸とのなす角は45°以上85°以下であることを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造。
- 前記上段ずれ止め部材には、自身が接合されている前記上段継ぎ手鉄筋の上縁よりも上方に位置する部位はなく、前記下段ずれ止め部材には、自身が接合されている前記下段継ぎ手鉄筋の下縁よりも下方に位置する部位はないことを特徴とする請求項1または2に記載のプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造。
- 前記上段係止部および前記下段係止部の形状は、前記上段軸部及び前記下段軸部の長手方向からみた形状が略正方形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造。
- 前記上段ずれ止め部材は鋳鉄または鋳鋼で一体的に形成されており、前記下段ずれ止め部材は鋳鉄または鋳鋼で一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造。
- 前記上段ずれ止め部材の前記上段軸部は、突出する前記上段継ぎ手鉄筋の前記先端にフラッシュ溶接で接合されており、前記下段ずれ止め部材の前記下段軸部は、突出する前記下段継ぎ手鉄筋の前記先端にフラッシュ溶接で接合されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプレキャストコンクリート床版の継ぎ手構造。
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