JP6488869B2 - 流動床反応器及びそれを用いたニトリル化合物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流動床反応器及びそれを用いたニトリル化合物の製造方法に関し、より詳細には、内部を2区画に仕切る仕切り板を有する流動床反応器及びそれを用いたニトリル化合物の製造方法に関する。
流動床反応器は、様々な工業反応に用いられている。例えば、アクリロニトリル等のニトリル化合物は、流動床反応器を用いたアンモ酸化反応により工業的に製造されている。アンモ酸化反応とは、プロピレン等の炭化水素と、アンモニアと、空気等の酸素含有ガスとを原料として流動床反応器に導入し、金属酸化物触媒の存在下、気相酸化反応によってニトリル化合物を製造する方法である(特許文献1)。
一般的に、流動床反応器内の反応によって生成した反応気体は、流動床反応器内の上部に設置されたサイクロンによって触媒と分離された後、流動床反応器外へ排出される。このとき、サイクロンの上部の水平になっている箇所に触媒が堆積すると、触媒粒子の表面が粘着性を帯びてきて粒子同士が付着し、ブロック化する。このブロック状になった触媒が触媒層に落下すると、反応ガスの流れを乱したり、極端な場合は触媒の流動層全体がねばりを帯びて流動不能になり、反応気体が局部的に吹き抜けたりする虞がある。
そこで、特許文献2には、流動床反応器の内部を、触媒が充填されている下部領域と、それ以外の上部領域とに仕切る仕切り板を設置することによって、サイクロン上で堆積してブロック状になった触媒が、触媒層に落下することを抑制する方法が開示されている。さらに、特許文献2には、流動床反応器の上部から不活性ガスを導入することにより、上部領域から下部領域へのガスの流れを形成し、触媒が上部領域側に流入することを抑制する方法も開示されている。
特開2006−247452号公報 特開2005−193172号公報
流動床反応器内の仕切り板が薄いと、反応圧力に耐え切れず仕切り板が壊れてしまう場合がある。そこで、下部領域及び上部領域の間で高い圧力差をもたないように、仕切り板に必要な均圧管又は穴を設けることによって、下部領域及び上部領域の2区画を均圧に保っている。
ここで、特許文献2のように流動床反応器の上部から不活性ガスを導入する場合、ガスは上部領域から下部領域に流れる。つまり、上部領域は、下部領域よりも圧力が若干高い状態になっている。しかし、上部領域と下部領域との間の差圧は、上部領域と下部領域との均圧を保つ目的から小さくする必要があるので、通常運転時の圧力変動により、または極端な場合は流動床反応器外への排出口の閉塞等により下部領域側の圧力が急激に上昇すると、反応気体が上部領域側に逆流し、触媒も反応気体に同伴して逆流する。
このように、特許文献2に開示されているような従来の方法では、上部領域側への触媒の流入を完全に抑制することができない。反応気体に同伴して触媒が上部領域側に逆流すると、仕切り板上に触媒が堆積し、仕切り板の材質劣化及び材質腐食等を引き起こす可能性がある。また、触媒が仕切り板上に堆積することで、上部領域において未反応の原料ガスまたは反応生成物が燃焼反応を起こしたり(アフターバーニング)、悪影響を与えたりする可能性がある。さらに、堆積した触媒の重みで仕切り板が変形したり、極端な場合には破損したりする可能性がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、流動床反応器内の仕切り板に触媒が堆積することを抑制することができる流動床反応器及びそれを用いたニトリル化合物の製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る流動床反応器は、流動床反応器の内部を下部領域と上部領域とに仕切り、開口部が形成されている仕切り板を備え、両端に、開口している開口端を有する管状物は、前記仕切り板の開口部に設けられている。
流動床反応器の仕切り板の下部領域で生成された反応気体が上部領域側に逆流し、触媒も反応気体に同伴して逆流する場合がある。上記の構成によれば、反応気体に同伴して流動床反応器の下部領域から上部領域の方に流れる触媒を、管状物によって下部領域側に落下させることができるため、仕切り板上に触媒が堆積することを抑制することができる。
そのため、仕切り板上に触媒が堆積することで仕切り板の材質劣化及び材質腐食等を引き起こすことを抑制することができる。また、触媒が仕切り板上に堆積することで流動床反応器内の反応に悪影響を与えることも抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る流動床反応器においては、前記管状物は、前記開口部に嵌入又は開口端が密接して前記仕切り板に設けられている。
また、本発明の一態様に係る流動床反応器においては、前記管状物は、前記下部領域から前記上部領域に向かうにつれて、前記管状物内の流路面積が大きくなる部分を有している。
上記の構成によれば、管状物の下部開口端から上部開口端に向かうにつれて、管状物内の流路面積が大きくなるため、触媒を同伴している反応気体が管状物内を通過する流速を落とすことができる。これにより、触媒を、再び管状物を通って下部領域側に自然落下させることができる。
また、本発明の一態様に係る流動床反応器においては、前記管状物内の流路面積は、前記下部領域から前記上部領域にかけて略一定である。
上記の構成によれば、反応気体に同伴して流動床反応器の下部領域から上部領域の方に流れる触媒を、管状物によって下部領域側に落下させることができるため、仕切り板上に触媒が堆積することを抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る流動床反応器においては、前記管状物内には、邪魔板が設けられている。
上記の構成によれば、下部領域から管状物を通って上部領域の方へ流れる触媒が邪魔板に衝突するため、管状物の上部開口端から上部領域側に飛散する触媒の量を低減することができる。
また、本発明の一態様に係る流動床反応器においては、前記管状物内には、少なくとも1つのオリフィスが形成されたオリフィス板が設けられている。さらに、各前記オリフィスは、前記下部領域から前記上部領域に向かうにつれて、前記管状物内の流路面積が大きくなることが好ましい。
上記の構成によれば、管状物の各オリフィスが、管状物の下部開口端から上部開口端に向かうにつれて、管状物内の流路面積が大きくなる形状(絞り部分)を有しているため、触媒を同伴している反応気体が管状物内を通過する流速を落とすことができ、触媒を、再び管状物を通って下部領域側に自然落下させることができる。
また、本発明の一態様に係る流動床反応器においては、前記仕切り板には、複数の前記開口部が形成されており、前記複数の開口部は、前記仕切り板上に均等配置されている。
上記の構成によれば、流動床反応器の下部領域に乱流が生じることを防ぐことができ、流動床反応器内の反応への悪影響を最小限にすることができる。
なお、前述した流動床反応器を用いて、ニトリル化合物を製造してもよく、この場合には、前述した流動床反応器を用いるニトリル化合物の製造方法も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、反応気体に同伴して流動床反応器の下部領域から上部領域の方に流れる触媒を、管状物によって下部領域側に落下させることができるため、仕切り板上に触媒が堆積することを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る流動床反応器の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る管状物の一例を示す縦断面図である。 図中の(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る管状物の他の例を示す縦断面図である。 図中の(a)〜(e)は、本発明の一実施形態に係る管状物の他の例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
〔流動床反応器の構成〕
本実施形態に係る流動床反応器の縦断面図を図1に示す。本実施形態に係る流動床反応器11は、例えば、アクリロニトリルの製造、塩化ビニルの製造、または無水マレイン酸の製造等に用いられる。以下では、流動床反応器11において、プロピレンと、アンモニアと、空気とを気相酸化反応させることによってアクリロニトリルを製造する方法を例に挙げて、本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、流動床反応器11は、内部を下部領域Aと上部領域Bとの2区画に仕切り、開口部25が形成されている仕切り板5、および、両端が開口しており、前記仕切り板5の開口部25に嵌入又は開口端が密接して前記仕切り板5に設けられている管状物6を有している。本図では、管状物6は、仕切り板5の開口部25に嵌入されている。
流動床反応器11の下部領域Aには、触媒7が充填されている。酸化反応では、触媒7としてモリブデン、鉄又はアンチモン等を含有する金属酸化物触媒等が好適に用いられる。また、流動床反応器11の下部領域Aには、空気1を導入するための空気導入管12、空気導入管12から導入された空気1を下部領域A内に吹き出すための吹き出し口13、反応原料を導入するための原料導入管14、及び内部に冷媒4を通した冷却コイル15が設けられている。本例の酸化反応では、反応原料としてプロピレンとアンモニアとの混合気体2を導入する。
流動床反応器11では、空気導入管12から空気1を導入し、吹き出し口13から空気1を吹き出すことにより、下部領域A内に充填されている触媒7を流動化させる。原料導入管14から混合気体2が導入され、前記混合気体2と空気1とを接触させることにより、空気1中の酸素により酸化反応が起こり、生成物が得られる。本例の酸化反応では、プロピレン1当量あたり、1当量のアクリロニトリル及び3当量の水が生成される。この際、酸化反応の反応温度を適切な温度に一定に保つために、内部に冷媒4を通した冷却コイル15で流動床反応器11内の反応気体3を冷却して温度制御を行いながら酸化反応を行っている。
流動床反応器11の上部領域Bには、仕切り板5に挿通され、酸化反応によって生成した化合物を含む反応気体3を回収するための反応気体回収管16、反応気体回収管16によって回収された反応気体3から触媒7を分離するサイクロン17、サイクロン17によって触媒7が分離された反応気体3を流動床反応器11外部に抜き出すための製品抜出管18、及び製品抜出管18から抜き出された反応気体3を冷却するための熱交換器19が設けられている。
酸化反応によって生成された化合物を含む反応気体3は、反応気体回収管16によって回収された後、サイクロン17によって触媒7と分離され、未反応の原料及び副生不純物を含んだ反応気体3として製品抜出管18から抜き出される。抜き出された反応気体3を熱交換器19によって冷却した後、精製することによって、最終的な製品が得られる。
なお、流動床反応器11の上部領域Bには、酸化反応に悪影響を与えない気体20(例えば、空気、不活性ガス又は水蒸気等)を導入する気体導入管21が設けられている。気体導入管21から気体20を導入することにより、上部領域Bから下部領域Aへの気流を形成し、触媒7が上部領域B側に流入して仕切り板5上に堆積することを抑制することができる。
流動床反応器11の本体、仕切り板5及び管状物6等、流動床反応器11を構成する各種部材の材料は、酸化反応に耐え得る金属材料であれば特に限定はなく、カーボンスチール又はステンレススチール等を用いることができる。カーボンスチールとしては、特に限定はないが、S45C、S55C又はS65C等を好適に用いることができる。また、ステンレススチールとしては、特に限定はないが、SUS27、SUS304、SUS304L、SUS316又はSUS316L等を好適に用いることができる。
金属材料で形成した各種部材には、必要に応じて溶射又はメッキ処理等によって表面処理を施すこともできる。溶射又はメッキ処理等で形成される金属皮膜を構成する金属としては、例えば、モリブデン、銅、銀、チタン、アルミニウム、クロム及びニッケル等の金属、INCONEL(登録商標)等のニッケル−クロム−モリブデン−鉄を含む合金、INCOLOY(登録商標)等のアルミニウム−クロム−鉄を含む合金、HASTELLOY(登録商標)等のニッケル−モリブデン−タングステンを含む合金、MONEL(登録商標)等のニッケル−銅を含む合金、STELLITE(登録商標)等のコバルト−クロム−タングステンを含む合金、SUS304及びSUS27等のニッケル−クロム−鉄からなるステンレス合金、サーメット、クロムカーバイドあるいは酸化チタン等が挙げられ、これらを単独又は複合して用いることができる。
〔仕切り板の機能〕
仕切り板5には、両端が開口している管状物6が設けられているため、仕切り板5は、実質的に開口している。流動床反応器11内は、仕切り板5が開口していることで下部領域A及び上部領域Bの2区画が均圧に保たれている。
ここで、流動床反応器11の上部領域Bでは気体導入管21から気体20を導入しているため、反応気体3が上部領域B側に逆流し、触媒7も反応気体3に同伴して逆流する場合がある。
逆流した触媒7がサイクロン17上に堆積すると、触媒粒子の表面が粘着性を帯びてきて粒子同士が付着し、ブロック化する。流動床反応器11では、仕切り板5を設置することにより、このブロック状になった触媒7が、触媒層に落下することを抑制している。
〔管状物の機能〕
逆流した触媒7が仕切り板5上に堆積すると、仕切り板5の材質劣化及び材質腐食等を引き起こす可能性がある。
そこで、流動床反応器11では、管状物6が仕切り板5の開口部25に嵌入又は管状物6の開口端が密接して設けられていることにより、反応気体3に同伴して流動床反応器11の下部領域Aから前記管状物6を通って上部領域Bの方に流れる触媒7を、下部領域A側に落下させている。
図2に、管状物6の縦断面図を示す。図2に示すように、管状物6は、2つの開口端(下部開口端10a及び上部開口端10b)を有する筒状の部材である。管状物6は、反応気体3に同伴して流動床反応器11の下部領域Aから前記管状物6を通って上部領域Bの方に流れる触媒7を、下部領域A側に落下させるために、下部領域から上部領域(すなわち、下部開口端10aから上部開口端10b)に向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる絞り部分を有している。本図の管状物6には、管状物6内の流路面積が大きくなる絞り部分が2箇所に設けられている。
管状物6の下部開口端10aから上部開口端10bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる絞り部分を有していることにより、触媒7を同伴している反応気体3が管状物6内を通過する流速を落とすことができる。具体的には、触媒7を同伴している反応気体3が管状物6の絞り部分を通過する線速度よりも、管状物6の上部開口端10b近傍を通過する線速度が小さくなる。そのため、線速度が小さくなった触媒7は、再び管状物6を通って下部領域A側に自然落下する。
本実施形態に係る流動床反応器11では、反応気体3に同伴して流動床反応器11の下部領域Aから管状物6を通って上部領域Bの方に流れる触媒7を、下部領域A側に落下させることができるため、仕切り板5上に触媒7が堆積することを抑制することができる。そのため、仕切り板5上に触媒7が堆積することで仕切り板5の材質劣化及び材質腐食等を引き起こすことを抑制することができる。また、触媒7が仕切り板5上に堆積することでアンモ酸化反応に悪影響を与えることも抑制することができる。
本発明に係る流動床反応器11が備える管状物6は、下部領域Aから上部領域Bの方に流れる触媒7を下部領域A側に落下させる、両端が開口している構造を有していればよいが、ディフューザであるか、又は、管状物6の一部がディフューザであることがより好ましい。ディフューザとは、触媒7の流路の入口から出口にかけて管状物6内の流路面積が大きくなる構造によって触媒7を同伴している反応気体3の流速を落とす機能を有するものである。
図2に示す管状物6は、絞り部分を2箇所有しているため、触媒7を同伴している反応気体3が管状物6内を通過する流速をより効果的に落とすことができるので、仕切り板5上に触媒7が堆積することをより効果的に抑制することができる。
なお、管状物6内の最も大きい流路面積R1に対する管状物6内の最も小さい流路面積R2の比は、仕切り板5上に堆積し得る触媒7の堆積量に応じて適宜設定すればよいが、例えば、前記比の下限は0.02以上が好ましく、0.10以上がより好ましく、前記比の上限は0.40以下が好ましく、0.25以下がより好ましい。ここで、「仕切り板5上に堆積し得る触媒7の堆積量」とは、仕切り板5に管状物6を設けなかった場合に、開口した仕切り板5上に堆積し得る触媒7の堆積量を意味する。
また、仕切り板5と流動床反応器11の頂部との間の長さに対する管状物6の下部開口端10aと上部開口端10bとの間の長さの比は、下限が0.002以上であることが好ましく、0.01以上であることがより好ましく、上限が0.90以下であることが好ましく、0.75以下であることがより好ましい。前記比が上記の範囲内であれば、反応気体3と同伴して下部領域Aから上部領域Bの方に流れた触媒7を、下部領域Aに効率良く落下させることができる。これは、管状物6の長さが、触媒粒子が管状物6の中に入ってから、上向き速度の加速度がゼロになるまでに進む距離以上の長さであるからである。触媒粒子は、上向き速度の加速度がゼロになった後は、下向きの速度を持って落下するため、触媒7を下部領域Aに効率良く落下させることができる。
管状物6及び仕切り板5は、別体として形成してもよいし、一体成型してもよい。なお、仕切り板5には少なくとも1つの管状物6を設ければよく、仕切り板5に管状物6を設けなかった場合に、仕切り板5上に堆積し得る触媒7の堆積量に応じて、仕切り板5に設ける管状物6の数を決めればよい。例えば、1つの仕切り板5に対して4〜10個の管状物6を好適に設けることができる。
仕切り板5に設ける管状物6の配置に特に限定はないが、仕切り板5上に管状物6を均等配置することが好ましい。管状物6を仕切り板5上に均等配置することにより、下部領域Aに乱流が生じることを防ぐことができ、酸化反応への悪影響を最小限にすることができる。
〔邪魔板の設置〕
図2に示すように、管状物6内には邪魔板8,9が設けられていてもよい。邪魔板8,9を設置する位置に限定はないが、邪魔板8,9は、触媒7の流路を遮るような位置に配置することが好ましい。例えば、邪魔板8のように、上部開口端10bの水平断面における中心部分に対向する位置に配置してもよいし、邪魔板9のように、上部開口端10bの縁部に配置してもよい。
管状物6内に邪魔板8,9が設けられていることにより、前記管状物6を通って上部領域Bの方へと流れる触媒7が前記邪魔板8,9に衝突するため、上部開口端10bから上部領域B側に飛散する触媒7の量を低減することができる。
なお、邪魔板8,9の設置枚数に特に限定はないが、仕切り板5に管状物6を設けなかった場合に、仕切り板5上に堆積し得る触媒7の堆積量に応じて、管状物6に設ける邪魔板8,9の枚数を決めればよい。
例えば、1つの管状物6に対して1〜5枚の邪魔板8,9を好適に設けることができる。図2では、上部開口端10bの縁部に逆テーパ形状の環状の邪魔板9が設置され、前記邪魔板9の下方(より具体的には、上部開口端10bの水平断面における中心部分に対向する位置)に、1枚の円錐形の邪魔板8が設置され、合計2枚の邪魔板8,9が設置されている。
また、邪魔板8,9の形状に特に限定はないが、仕切り板5に管状物6を設けなかった場合に、仕切り板5上に堆積し得る触媒7の堆積量に応じて、邪魔板8,9の形状を決めればよい。例えば、邪魔板8,9として、四角形状又は三角形状等のものを好適に用いることができる。また、邪魔板8のように、上部開口端10bに向かって凸となるようにL字型に折れ曲げたものも好適に用いることができる。
さらに、邪魔板8,9は、平板状のものに限定されない。例えば、邪魔板8,9として波状の板を用いてもよい。
管状物6に対する邪魔板8,9の大きさに特に限定はないが、例えば、管状物6の上部開口端10bの開口径に対する邪魔板8の断面形状における斜辺の長さの比は、およそ0.47であることが好ましく、前記上部開口端10bの開口径に対する邪魔板9の断面形状における斜辺の長さの比は、およそ0.42であることが好ましい。
〔管状物の設置例〕
図2では、管状物6が仕切り板5の開口部25に嵌入されている形態を示したが、本発明はこれに限定されるわけではない。上述したように、管状物6は、仕切り板5の開口部25に開口端が密接して仕切り板5に設けられていてもよい。
例えば、図3中の(a)及び(b)に示すような管状物6a,6bを、その開口端を仕切り板5の開口部25に密接させて、仕切り板5に設けてもよい。図3中の(a)及び(b)は、それぞれ管状物6a,6bを示す縦断面図である。
図3中の(a)に示す管状物6aを、上部領域B側から下部開口端10aを仕切り板5の開口部25(すなわち、開口部25の上部)に密接させて、仕切り板5に設けてもよい。あるいは、管状物6aを、下部領域A側から上部開口端10bを仕切り板5の開口部25(すなわち、開口部25の下部)に密接させて、仕切り板5に設けてもよい。この場合は、管状物6aの上部開口端10bにおける管状物6内の流路面積が、仕切り板5の開口部25における流路面積と同じ大きさになるように、前記管状物6aの上部開口端10bが下部領域Aから上部領域B(すなわち、下部開口端10aから上部開口端10b)に向かうにつれて、管状物6内の流路面積が小さくなる形状にすればよい。
又は、図3中の(b)に示す管状物6bを、下部領域A側から上部開口端10bを仕切り板5の開口部25に密接させて、仕切り板5に設けてもよい。あるいは、管状物6bを、上部領域B側から下部開口端10aを仕切り板5の開口部25に密接させて、仕切り板5に設けてもよい。
管状物6aは、下部開口端10aの近傍に、下部領域Aから上部領域B(すなわち、下部開口端10aから上部開口端10b)に向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる絞り部分を1箇所有している。同様に、管状物6bは、下部開口端10aの近傍に、下部領域Aから上部領域B(すなわち、下部開口端10aから上部開口端10b)に向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる絞り部分を1箇所有している。
管状物6a,6bのように、絞り部分を1箇所有しているだけでも、触媒7を同伴している反応気体3が管状物6a,6b内を通過する流速を十分に落とすことができるので、仕切り板5上に触媒7が堆積することを十分に抑制することができる。このように、流動床反応器11に設置する管状物は、少なくとも1箇所に、下部領域Aから上部領域B(すなわち、下部開口端10aから上部開口端10b)に向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる絞り部分を有していることが好ましい。
なお、管状物6bに対しても、管状物6aと同様に邪魔板8,9を設けてもよい。これにより、上部開口端10bから上部領域B側に飛散する触媒7の量を低減することができる。
ここで、仕切り板5の開口部25に開口端を密接させて仕切り板5に設けられる管状物は、管状物6a,6bに限定されない。例えば、図2に示した管状物6を、上部領域B側から下部開口端10aを仕切り板5の開口部25に密接させて、仕切り板5に設けてもよい。
あるいは、図2に示した管状物6を、下部領域A側から上部開口端10bを仕切り板5の開口部25に密接させて、仕切り板5に設けてもよい。この場合は、管状物6の上部開口端10bにおける管状物6内の流路面積が、仕切り板5の開口部25における流路面積と同じ大きさになるように、前記管状物6の上部開口端10bが下部領域Aから上部領域B(すなわち、下部開口端10aから上部開口端10b)に向かうにつれて、管状物6内の流路面積が小さくなる絞り部分を有する形状にすればよい。
〔管状物の形状例〕
管状物6は、円柱状、三角柱状、四角柱状又はその他の多角柱状の形状を有していてもよい。中でも、管状物6が円柱状又は四角柱状の形状を有していると、上部領域B側に触媒7が流入しにくいため好ましい。
なお、管状物6は、触媒7を下部領域A側に自然落下させるディフューザとして機能する形状を有していれば、その具体的な形状は図2(及び図3)の形状に限定されない。例えば、図2(及び図3)の管状物6のように絞り部分を管状物6の一部に有していなくてもよく、管状物6全体が絞り部分となっていてもよい。すなわち、管状物6全体が、下部領域Aから上部領域Bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる絞り形状となっていてもよい。
管状物6が絞り形状を有している例を図4中の(a)〜(c)に示す。図4中の(a)に示す管状物6cは、下部領域Aから上部領域Bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる円柱形状(円錐形状)を有している。また、図4中の(b)に示す管状物6dは、下部領域Aから上部領域Bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる四角柱形状(四角錐形状)を有している。図4中の(c)に示す管状物6eは、下部領域Aから上部領域Bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる三角柱形状(三角錐形状)を有している。
管状物6c〜6eでは、管状物6c〜6eの下部開口端10aから上部開口端10bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる絞り形状を有しているため、触媒7を同伴している反応気体3が管状物6c〜6e内を通過する流速を落とすことができ、触媒7を、再び管状物6c〜6eを通って下部領域A側に自然落下させることができる。
あるいは、図4中の(d)に示すように、単管の内部に、下部領域Aから上部領域Bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる円柱形状(円錐形状)の絞り部分22を設置した構造を有する管状物6fも本発明に適用可能である。
管状物6fも、管状物6fの下部開口端10aから上部開口端10bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる絞り部分22を有しているため、触媒7を同伴している反応気体3が管状物6f内を通過する流速を落とすことができ、触媒7を、再び管状物6fを通って下部領域A側に自然落下させることができる。
また、管状物6には、内部に少なくとも1つのオリフィスが形成されたオリフィス板が設けられていてもよい。各オリフィスは、下部領域Aから上部領域Bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる形状を有していることが好ましい。
この場合、管状物6の各オリフィスが、管状物6の下部開口端10aから上部開口端10bに向かうにつれて、管状物6内の流路面積が大きくなる形状(絞り部分)を有しているため、触媒7を同伴している反応気体3が管状物6内を通過する流速を落とすことができ、触媒7を、再び管状物6を通って下部領域A側に自然落下させることができる。
なお、図4中の(e)に示す管状物6gのように、管状物6g内の流路面積が下部領域Aから上部領域Bにかけて略一定となっている形状を有していても、触媒7を下部領域A側に自然落下させるディフューザとしての機能を発揮することができる。
〔ニトリル化合物の製造方法〕
本発明に係るニトリル化合物の製造方法は、上述した本発明に係る流動床反応器を用いて行われる。例えば、本発明に係るニトリル化合物の製造方法の一実施形態は流動床反応器11を用いて行われる。流動床反応器11を用いることにより、製造したニトリル化合物を含む反応気体に同伴して流動床反応器11の下部領域Aから上部領域Bの方に流れる触媒7を、管状物6によって下部領域B側に落下させることができるため、仕切り板5上に触媒7が堆積することを抑制することができる。そのため、触媒7が仕切り板5上に堆積することでアンモ酸化反応に悪影響を与えることも抑制することができ、ニトリル化合物の製造を良好に行うことができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
図1に記載の流動床反応器を用いて、プロピレンのアンモ酸化反応によるアクリロニトリルの製造を行った。
管状物としては図2に記載の管状物を使用し、管状物の上部開口端における管状物内の流路面積(図2中のR1)に対する管状物内の最も小さい流路面積(図2中のR2)の比が0.153となっている管状物を使用した。管状物には、計2枚の邪魔板を設置した。上部開口端の縁部に1枚の逆テーパ形状の環状の邪魔板(図2中の邪魔板9)を設置し、前記邪魔板の下方(より具体的には、上部開口端の水平断面における中心部分に対向する位置)に、円錐形の邪魔板(図2中の邪魔板8)を1枚設置した。なお、前記管状物を仕切り板上に6個設置した。
本体(内壁)がSUS27からなる流動床反応器内に、触媒として、MoBi系触媒(触媒組成 Mo:Bi:Fe:Ce:Cr:Ni:Mg:Co:K:Rb:O:SiO=12:0.5:2:0.5:0.4:4:1.5:1:0.07:0.06:X:42(Xは、ケイ素を除く前記各元素の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比である))を84kg導入した。
冷却コイル(伝熱面積:0.33m)の内部には、冷媒としてゲージ圧が3kg/cmの水蒸気を流通させた。気体導入管からは、管状物の上部開口端と下部開口端との差圧が0.0015kg/cmとなるように、ゲージ圧が0.8kg/cmの水蒸気を導入させた。
次いで、流動床反応器内に、原料導入管からプロピレンを流量7.8kg/hで導入すると共に、アンモニアを流量3.5kg/hで導入し、空気導入管から空気を流量54kg/hで導入して、反応温度440℃、反応圧力0.6〜1kg/cm、反応気体線速度58〜64cm/秒の下でアンモ酸化反応を360日間行った。この間のアクリロニトリルの総合反応収率は78.0%であった。
反応終了後の仕切り板上には、0.9kgの触媒の堆積が確認されたが、触媒の堆積量が少なかったので、仕切り板が異常加熱することで生じる鋼の黒鉛化現象に起因する仕切り板の材質の劣化はほとんど認められなかった。
〔実施例2〕
管状物として、図2に記載の管状物の替わりに図4中の(b)に記載の管状物を用いた点以外は、実施例1と同様の操作を行った。なお、本実施例で用いた管状物は、最上部開口端における管状物内の流路面積に対する、管状物内の最も小さい流路面積である最下部における管状物内の流路面積の比が0.137である。また、気体導入管からは、管状物の上部開口端と下部開口端との差圧が0.0037kg/cmとなるように、ゲージ圧が0.8kg/cmの水蒸気を流通させた。
アンモ酸化反応を360日間行ったところ、この間のアクリロニトリルの総合反応収率は77.8%であった。
反応終了後の仕切り板上には、1.1kgの触媒の堆積が確認されたが、触媒の堆積量が少なかったので、仕切り板上に触媒が堆積して前記仕切り板が異常加熱することで生じる鋼の黒鉛化現象に起因する仕切り板の材質の劣化はほとんど認められなかった。
〔実施例3〕
管状物として、図2に記載の管状物の替わりに図4中の(e)に記載の管状物を用いた点以外は、実施例1と同様の操作を行った。なお、本実施例で用いた管状物は、下部領域から上部領域にかけて管状物内の流路面積が一定である。また、気体導入管からは、管状物の上部開口端と下部開口端との差圧が0.0037kg/cmとなるように、ゲージ圧が0.8kg/cmの水蒸気を流通させながらアンモ酸化反応を360日間行った。
反応終了後の仕切り板上には、1.3kgの触媒の堆積が確認されたが、触媒の堆積量が少なかったので、仕切り板上に触媒が堆積して前記仕切り板が異常加熱することで生じる鋼の黒鉛化現象に起因する仕切り板の材質の劣化はほとんど認められなかった。
〔比較例1〕
実施例1で使用した仕切り板上に、管状物を設置しないで実施例1と同様の操作を行った。すなわち、図2に記載の管状物内の最も小さい流路面積と同じ流路面積の穴を仕切り板に6個開けた流動床反応器を用いて実施例1と同様の操作を行った。
アンモ酸化反応を360日間行ったところ、この間のアクリロニトリルの総合反応収率は74.2%であった。
反応終了後の仕切り板上には、5.0kgの触媒の堆積が確認された。また、触媒の堆積量が多かったため、仕切り板上に触媒が堆積して前記仕切り板が異常加熱することで生じる鋼の黒鉛化現象に起因する仕切り板の材質の劣化が認められた。
本発明は、内部を上下2区画に仕切る仕切り板を有する流動床反応器及びそれを用いるニトリル化合物の製造方法として、広く適用することができる。
1 空気
2 混合気体
3 反応気体
4 冷媒
5 仕切り板
6,6a〜6g 管状物
7 触媒
8,9 邪魔板
10a 下部開口端
10b 上部開口端
11 流動床反応器
12 空気導入管
13 吹き出し口
14 原料導入管
15 冷却コイル
16 反応気体回収管
17 サイクロン
18 製品抜出管
19 熱交換器
20 気体
21 気体導入管
25 開口部

Claims (13)

  1. 流動床反応器の内部を下部領域と上部領域とに仕切り、開口部が形成されている仕切り板と、前記上部領域にサイクロンとを備え、
    両端に、開口している開口端を有する管状物は、前記仕切り板の開口部に設けられている、単一の触媒流動層を形成する流動床反応器。
  2. ニトリル化合物の製造を行う、請求項1に記載の流動床反応器。
  3. 前記管状物は、前記開口部に嵌入又は開口端が密接して前記仕切り板に設けられている請求項1又は2に記載の流動床反応器。
  4. 前記管状物は、前記下部領域から前記上部領域に向かうにつれて、前記管状物内の流路面積が大きくなる部分を有している請求項1〜3のいずれか1項に記載の流動床反応器。
  5. 前記管状物内の流路面積は、前記下部領域から前記上部領域にかけて略一定である請求項1〜3のいずれか1項に記載の流動床反応器。
  6. 前記管状物内には、邪魔板が設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の流動床反応器。
  7. 前記管状物内には、少なくとも1つ以上のオリフィスが形成されたオリフィス板が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の流動床反応器。
  8. 各前記オリフィスは、前記下部領域から前記上部領域に向かうにつれて、前記管状物内の流路面積が大きくなる請求項に記載の流動床反応器。
  9. 前記仕切り板と前記流動床反応器の頂部との間の長さに対する、前記管状物の下部開口端と上部開口端との間の長さの比が0.002以上0.90以下である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の流動床反応器。
  10. 前記上部領域に気体導入管が設けられている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の流動床反応器。
  11. 前記仕切り板には、複数の前記開口部が形成されており、
    前記複数の開口部は、前記仕切り板上に均等配置されている請求項1〜10のいずれか1項に記載の流動床反応器。
  12. 前記管状物は、前記触媒流動層の触媒が前記下部領域側から前記上部領域の方に流れる位置に設けられている請求項1〜11のいずれか1項に記載の流動床反応器。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の流動床反応器を用いるニトリル化合物の製造方法。
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