JP6488112B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
複数の燃料電池セルスタックの燃料流路が、直列に接続された燃料電池スタックシステムが開示されている(特許文献1参照)。
特開2009−37915号公報
しかしながら、上記した従来例では、燃料の流路の上流側に位置する燃料電池セルスタックにおいてある程度燃料が消費されるため、下流側の燃料電池セルスタックでは燃料の濃度が低下する。この場合において、燃料電池セルスタック間が電気的に直列に接続されていると、下流側の燃料電池セルスタックに上流側の燃料電池セルスタックと同じ電流が流れることになり、下流側の燃料電池セルスタック内に積層された各燃料電池セルの電圧が低くなってしまう。燃料電池セルの電圧の低下は、電極の安定性に影響を与えるため、下流側の燃料電池セルスタックの長期耐久性を確保することが難しくなる。
本発明は、上記事実を考慮して、シンプルな構成で、高発電効率と長期耐久性を両立させることを目的とする。
請求項1に係る燃料電池システムは、燃料を用いて各々が発電を行い、互いに積層されて一体的にモジュール化された、第1セルスタック及び第2セルスタックと、前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックに直列に前記燃料を供給する流路と、前記第1セルスタックと前記第2セルスタックとの境界で共通化された陰極と、前記第1セルスタックと前記第2セルスタックの各々について前記陰極と積層方向の反対側に設けられた陽極に、前記第1セルスタックと前記第2セルスタックが並列になるように各々接続され、前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックで発電された電力を取り出す電気配線と、を有する。
この燃料電池システムでは、複数の燃料電池が、燃料の流路に直列に接続されているので、燃料を有効利用して、総合的な発電効率を高めることができる。また、複数の燃料電池が、電気配線に並列に接続されているので、燃料の流路の上流側の燃料電池で燃料が消費されて、下流側の燃料電池に供給される燃料の濃度が薄くなっていても、該下流側の燃料電池セルの電圧が低くなることを抑制できる。これにより、下流側の燃料電池の燃料極の劣化を抑制し、長期耐久性を確保することができる。このため、シンプルな構成で、高発電効率と長期耐久性を両立させることができる。
求項1に記載の燃料電池システムにおいて、前記複数の燃料電池として、第1セルスタックと、前記流路における前記第1セルスタックの下流側に位置する第2セルスタックとを有し、前記第1セルスタックに対する前記第2セルスタックの有効電極面積の比を、0.95〜1.05とすることができる
この燃料電池システムでは、第1セルスタックに対する第2セルスタックの有効電極面積の比が適切に設定されているので、第2セルスタックの燃料電池セルの電圧を高めて(引き上げて)長期耐久性を確保しつつ、発電効率を高めることができる。
請求項2に係る燃料電池システムは、燃料を用いて発電を行う複数の燃料電池と、前記複数の燃料電池に直列に前記燃料を供給する流路と、前記複数の燃料電池の電極に、前記複数の燃料電池が並列になるように接続され、前記複数の燃料電池で発電された電力を取り出す電気配線と、を有し、前記複数の燃料電池として、第3セルスタックと、前記流路における前記第3セルスタックの下流側に位置する第1セルスタックと、前記第1セルスタックの下流側に位置する第2セルスタックとを有し、前記第3セルスタックと前記第1セルスタックの間の前記流路に対して、燃料が追加供給される。
この燃料電池システムでは、燃料電池が3つのセルスタックを有しているので、発電効率を更に高めることができる。また、第3セルスタックとその下流側の第1セルスタックとの間の流路に、燃料が追加供給されるので、該第1セルスタックの更に下流側の第2セルスタックにおいて、燃料電池セルの電圧を高めて、燃料極の劣化を抑制し、長期耐久性を確保することができる。このため、3つのセルスタックにより発電効率を更に高めつつ、長期耐久性を確保することができる。
請求項3に係る燃料電池システムは、前記第1セルスタック、前記第2セルスタック、及び前記第3セルスタックは、前記第3セルスタック、前記第1セルスタック、前記第2セルスタックの順に積層されて一体的にモジュール化され、前記第3セルスタックと前記第1セルスタックとの境界で陰極が共通化され、前記第3セルスタックの陽極は前記陰極と積層方向の反対側に設けられ、前記第1セルスタックと前記第2セルスタックとの境界で陽極が共通化され、前記第2セルスタックの陰極は、前記第1セルスタックの積層方向の反対側に設けられている。
以上説明したように、本発明に係る燃料電池システムによれば、高発電効率と長期耐久性を両立させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の燃料電池システムによれば、第2セルスタックの長期耐久性を確保しつつ、発電効率を高めることができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の燃料電池システムによれば、3つのセルスタックにより発電効率を更に高めつつ、長期耐久性を確保することができる、という優れた効果が得られる。
第1実施形態に係る燃料電池システムを概念的に示すブロック図である。 第1実施形態に係る燃料電池システムを模式的に示すブロック図である。 第2実施形態に係る燃料電池システムを概念的に示すブロック図である。 第2実施形態に係る燃料電池システムを模式的に示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1、図2において、本実施形態に係る燃料電池システム10は、複数の燃料電池の一例たる第1セルスタック11及び第2セルスタック12と、流路14と、電気配線16,18とを有している。
図中、第1セルスタック11は「Cell Stack−A」とも表記され、第2セルスタック12は「Cell Stack−B」とも表記されている。第1セルスタック11及び第2セルスタック12は、燃料を用いて発電を行う、例えば固体酸化物形燃料電池(SOFC)であり、燃料電池セル26が電気的に直列に積層されて構成されている。第1セルスタック11及び第2セルスタック12における各々の燃料電池セル26は、電解質層の表裏面に燃料極及び空気極が夫々積層されたものである(何れも図示せず)。なお、本実施形態において、燃料極には触媒粒子としてニッケル(ニッケルあるいは白金等貴金属とニッケルとの合金)が含まれており、ニッケルが酸化物ではなく金属である状態において燃料極として機能する。
第1セルスタック11に対する第2セルスタック12の有効電極面積の比rbは、0.95〜1.05である。各燃料電池セル26での電極の面積が同一の場合、有効電極面積の比rbは、第1セルスタック11での燃料電池セル26の積層段数に対する、第2セルスタック12での燃料電池の積層段数の比となる。
図1において、流路14は、第1セルスタック11及び第2セルスタック12の燃料極(図示せず)に燃料を直列に供給するためのものである。この流路14において、第2セルスタック12は、第1セルスタック11の下流側に位置しており、第1セルスタック11の燃料極と第2セルスタック12の燃料極は、流路14に直列に接続されている。つまり、本実施形態には、二段構成のカスケード型の燃料電池が用いられている。
流路14は、具体的には、流路14A,14Bを有している。流路14Aは、第1セルスタック11に燃料を供給するための配管である。流路14Bは、第1セルスタック11で使用されなかった燃料を第2セルスタック12に供給するための配管である。第2セルスタック12で使用されなかった燃料(オフガス)は、流路22に排出されるようになっている。流路14Aには、原料ガス(例えばメタン)を水蒸気改質して燃料(例えば水素や一酸化炭素)とするための改質器24(図2)が設けられている。
図1において、電気配線16,18は、第1セルスタック11及び第2セルスタック12の電極に、該第1セルスタック11及び第2セルスタック12が並列になるように接続され、該第1セルスタック11及び第2セルスタック12で発電された電力を取り出すものである。第1セルスタック11及び第2セルスタック12は、この電気配線16,18に並列に接続されている。図2に示されるように、第1セルスタック11及び第2セルスタック12は、例えば一体的にモジュール化されており、第1セルスタック11と第2セルスタック12の境界では、例えば陰極28が共通化されている。この陰極28は、電気配線18に接続されている。電気配線16に接続される陽極(図示せず)は、燃料電池セル26の積層方向における陰極28と反対側に夫々設けられている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1、図2において、本実施形態に係る燃料電池システム10では、改質器24で水蒸気改質された燃料が、流路14Aを通じて第1セルスタック11に供給される。これにより、第1セルスタック11において発電が行われる。第1セルスタック11で利用されなかった燃料は、流路14Bを通じて第2セルスタック12に供給される。これにより、第2セルスタック12において発電が行われる。このように本実施形態では、第1セルスタック11及び第2セルスタック12が、燃料の流路14に直列に接続されているので、燃料を有効利用して、発電効率を高めることができる。
発電された電力は、電気配線16,18により取り出される。本実施形態では、第1セルスタック11及び第2セルスタック12が、電気配線16,18に並列に接続されている。従って、燃料の流路14の上流側の第1セルスタック11で燃料が消費されて、下流側の第2セルスタック12に供給される燃料の濃度が薄くなっていても、該下流側の第2セルスタック12のセル電圧が低くなることを抑制できる。これにより、下流側の第2セルスタック12の燃料極の劣化を抑制し、長期耐久性を確保することができる。このため、シンプルな構成で、高発電効率と長期耐久性を両立させることができる。
また、本実施形態では、第1セルスタック11に対する第2セルスタック12の有効電極面積の比rbを適切に設定することで、下流側に配置された第2セルスタック12の燃料電池セル26の電圧を高めて(引き上げて)長期耐久性を確保しつつ、発電効率を高めることができる。
ここで、有効電極面積の比rbを0.90〜1.15まで変化させた計算例を示す。第1セルスタック11又は第2セルスタック12の単セルスタックでの発電効率をシステムAC換算効率で55%(LHV:低位発熱量基準)であり、この効率が燃料利用率75%のときに得られると仮定した。本実施形態のように、燃料電池を第1セルスタック11及び第2セルスタック12の二段構成とした場合の発電効率、そのときの各セルスタックの燃料利用率、各セルスタックを構成する燃料電池セル26(以降、単に「1セル」と称する場合がある)の電圧を試算した。試算の前提として、各セルスタックの1セル当たりの面積抵抗を0.352Ω・cm2 、電流密度を0.25A/cm2 、第1セルスタック11及び第2セルスタック12から電力を取り出す際の発電効率ロスを10%と仮定した。また改質器24に供給される単位時間当たりの水蒸気の分子数Sと、改質器24に供給される単位時間当たりの炭化水素系の原料ガスの炭素原子数Cとの比であるスチームカーボン比S/Cを3とした。結果は表1に示される通りである。なお、表2は、第1セルスタック11及び第2セルスタック12を電気配線16,18に直列に接続した比較例について、同様の試算を行ったものであり、有効電極面積の比rb=0.50(最適比率)の場合のみを示している。
Figure 0006488112
Figure 0006488112
表1において、良、不可の判定基準として、発電効率と各セルスタックの燃料利用率の値を用いた。発電効率は単独セルスタックの効率55%と比較して十分な効果が得られる60%以上を良とした。また、燃料利用率は単独セルスタックで設定した燃料利用率75%を超えない75%以下を良とした。その結果、有効電極面積の比rbが0.90の場合と、1.10の場合の判定を不可とした。有効電極面積の比rbが0.90の場合について判定を不可としたのは、発電効率が60%を下回ると共に、第1セルスタック11の燃料利用率が75%を超えているためである。また、有効電極面積の比rbが1.10の場合について判定を不可としたのは、第2セルスタック12の燃料利用率が75%を超えているためである。
なお、カスケード型の燃料電池において特定のセルスタックでの燃料利用率が過大、即ちカスケード型の燃料電池において特定のセルスタックと他のセルスタックとの燃料利用率のバランスが偏ると、燃料利用率が大きいセルスタックの負荷が過大となり、電極寿命が低下する。この観点から本実施形態では燃料利用率の上限を、単独セルスタックで構成される燃料電池で通常採用される75%と同等の値に設定している。
表1において判定が良となる有効電極面積の比rbが0.95〜1.05のとき、発電効率(システムAC換算効率)が、61〜62%(LHV)と最大となった。発電効率が55%の単独セルスタックに、本実施形態の技術を適用することにより、発電効率が約62%にまで向上し得ることがわかった。これは、表2に示される比較例の発電効率に対しても遜色ない数値である。
表2に示される比較例では、第2セルスタックの1セルあたりの電圧は0.800Vであり、第1セルスタックよりも低くなる。1セルあたりの電圧が低くなると燃料極中のニッケルが酸化されて劣化するリスクが高まり、逆に1セルあたりの電圧が高くなるとそのリスクが低くなる。これに対し、表1において、有効電極面積の比rbが0.95〜1.05のとき、第2セルスタック12の1セルあたりの電圧(各セルスタックは電気的に並列に接続されているから、第1セルスタック11および第2セルスタック12の燃料電池セル26(図2参照)の積層段数が等しい場合は、第2セルスタック12の1セルあたりの電圧=第1セルスタック11の1セルあたりの電圧/rbで計算される)は、0.800〜0.885であり、比較例と同等、あるいはより高くなっている。特にrb=0.95〜1.00では下流側に配置された第2セルスタック12の1セルあたりの電圧は大幅に改善される。従って、第2セルスタック12において、燃料極中のニッケルの酸化による劣化が抑制され、長期耐久性が確保される。
このように、本実施形態では、シンプルな構成で、62%(LHV)の高発電効率と長期耐久性を両立させることができる。また、本実施形態は、業務用SOFC、家庭用SOFCに適用可能である。一般に燃料電池システムでは発電の際にセルスタックで発生する熱により温水を生成することで総合的なエネルギー効率を向上させているが、発電効率を62%程度まで向上させることで、熱利用を必要としない超高効率モノジェネレーションシステムの開発が可能となり、市場が大幅に拡大する。
[第2実施形態]
図3、図4において、本実施形態に係る燃料電池システム20は、複数の燃料電池として、第3セルスタックと、流路14における第3セルスタックの下流側に位置する第1セルスタック11と、第1セルスタック11の下流側に位置する第2セルスタック12とを有している。図中、第3セルスタック13は「Cell Stack−C」とも表記される。第3セルスタック13は、例えば固体酸化物形燃料電池(SOFC)であり、燃料電池セル26が電気的に直列に積層されて構成されている。
第3セルスタック13は、第1セルスタック11の上流側に位置しており、第3セルスタック13、第1セルスタック11及び第2セルスタック12は、流路14に直列に接続されている。つまり、本実施形態には、三段構成のカスケード型の燃料電池が用いられている。
流路14は、流路14A,14B,14Cを有している。流路14Aは、第3セルスタック13で使用されなかった燃料を第1セルスタック11に供給するための配管である。流路14Cは、第3セルスタック13に燃料を供給するための配管である。流路14Cには、原料ガスを水蒸気改質するための改質器34(図4)が設けられている。また、第3セルスタック13と第1セルスタック11の間の流路14Aに対しては、改質器24において水蒸気改質された燃料が追加供給されるようになっている。流路14Bについては第1実施形態と同様である。
第3セルスタック13、第1セルスタック11及び第2セルスタック12は、電気配線16,18に並列に接続されている。図4に示されるように、第3セルスタック13、第1セルスタック11及び第2セルスタック12は、例えば一体的にモジュール化されており、第3セルスタック13と第1セルスタック11の境界では、例えば陰極28が共通化されている。この陰極28は、電気配線18に接続されている。第3セルスタック13において、電気配線16に接続される陽極(図示せず)は、燃料電池セル26の積層方向における陰極28と反対側に設けられている。
また、第1セルスタック11と第2セルスタック12の境界では、陽極30が共通化されている。この陽極30は、電気配線16に接続されている。第2セルスタック12において、電気配線18に接続される陰極(図示せず)は、燃料電池セル26の積層方向における陽極30と反対側に設けられている。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図3、図4において、本実施形態に係る燃料電池システム20では、改質器34で水蒸気改質された燃料が、流路14Cを通じて第3セルスタック13に供給される。これにより、第3セルスタック13において発電が行われる。第3セルスタック13で利用されなかった燃料は、流路14Aを通じて第1セルスタック11に供給される。これにより、第1セルスタック11において発電が行われる。第1セルスタック11で利用されなかった燃料は、流路14Bを通じて第2セルスタック12に供給される。これにより、第2セルスタック12において発電が行われる。
このように本実施形態では、燃料電池が3つのセルスタック(第3セルスタック13、第1セルスタック11及び第2セルスタック12)を有しているので、発電効率を更に高めることができる。また、第3セルスタックとその下流側の第1セルスタックとの間の流路14に、改質器24で水蒸気改質された燃料が追加供給されるので、該第1セルスタック11の更に下流側の第2セルスタック12に供給される燃料濃度が極端に低下することがなく、燃料電池セル26の電圧を高めて(引き上げて)、燃料極の劣化を抑制し、長期耐久性を確保することができる。このため、3つのセルスタックにより発電効率を更に高めつつ、長期耐久性を確保することができる。
発電された電力は、電気配線16,18により取り出される。本実施形態では、第3セルスタック13、第1セルスタック11及び第2セルスタック12が、電気配線16,18によって並列に接続されている。従って、第1セルスタック11で燃料が消費されて第2セルスタック12に供給される燃料の濃度が薄くなっても、第2セルスタック12のセル電圧が低くなることを抑制できる。また、仮に第3セルスタック13と第1セルスタック11との間で改質器24から供給される燃料の濃度が薄いものであったとしても、下流側の第1セルスタック11及び第2セルスタック12の燃料電池セル26の電圧が低くなることを抑制できる。これにより、下流側の第1セルスタック11及び第2セルスタック12の燃料極の劣化を抑制し、長期耐久性を確保することができる。このため、シンプルな構成で、高発電効率と長期耐久性を両立させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
第1セルスタック11、第2セルスタック12及び第3セルスタック13が、何れも燃料電池セル26を電気的に直列に積層して構成されるものとしたが、各々の燃料電池セルスタックが単層の燃料電池(即ち、1セル)で構成されていてもよい。
第1実施形態において、第1セルスタック11に対する第2セルスタック12の有効電極面積の比rbが、0.95〜1.05であるものとしたが、必ずしも数値範囲はこれに限られるものではない。
第2実施形態において、第3セルスタック13と第1セルスタック11の間の流路14Aに対して、燃料が追加供給されるものとしたが、燃料の追記供給を行わない構成であってもよい。
10…燃料電池システム、11…第1セルスタック(燃料電池)、12…第2セルスタック(燃料電池)、13…第3セルスタック(燃料電池)、14…流路、16…電気配線、18…電気配線、20…燃料電池システム、rb…有効電極面積の比

Claims (3)

  1. 燃料を用いて各々が発電を行い、互いに積層されて一体的にモジュール化された、第1セルスタック及び第2セルスタックと、
    前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックに直列に前記燃料を供給する流路と、
    前記第1セルスタックと前記第2セルスタックとの境界で共通化された陰極と、前記第1セルスタックと前記第2セルスタックの各々について前記陰極と積層方向の反対側に設けられた陽極に、前記第1セルスタックと前記第2セルスタックが並列になるように各々接続され、前記第1セルスタック及び前記第2セルスタックで発電された電力を取り出す電気配線と、を有する燃料電池システム。
  2. 燃料を用いて発電を行う複数の燃料電池と、
    前記複数の燃料電池に直列に前記燃料を供給する流路と、
    前記複数の燃料電池の電極に、前記複数の燃料電池が並列になるように接続され、前記複数の燃料電池で発電された電力を取り出す電気配線と、
    を有し、
    前記複数の燃料電池として、第3セルスタックと、前記流路における前記第3セルスタックの下流側に位置する第1セルスタックと、前記第1セルスタックの下流側に位置する第2セルスタックとを有し、
    前記第3セルスタックと前記第1セルスタックの間の前記流路に対して、燃料が追加供給される、燃料電池システム。
  3. 前記第1セルスタック、前記第2セルスタック、及び前記第3セルスタックは、前記第3セルスタック、前記第1セルスタック、前記第2セルスタックの順に積層されて一体的にモジュール化され、
    前記第3セルスタックと前記第1セルスタックとの境界で陰極が共通化され、前記第3セルスタックの陽極は前記陰極と積層方向の反対側に設けられ、
    前記第1セルスタックと前記第2セルスタックとの境界で陽極が共通化され、前記第2セルスタックの陰極は、前記第1セルスタックの積層方向の反対側に設けられている、請求項2に記載の燃料電池システム。
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