JP6486331B2 - Can fd - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、コントローラエリアネットワークフレキシブルデータレート(CAN FD)に関する。
背景
コントローラエリアネットワーク(CAN)は、元来は自動車用途における使用のために設計されたシリアル通信プロトコルであるが、現在では、暖房、換気および空調(HVAC)制御システム、プロセス制御システム、ならびに医療装置を含む、幅広いさまざまな他の分野において採用されている。CANは、主に、物理層およびデータリンク層の要件に関し、国際規格、つまりISO11898を宣言している。
CANは、メッセージに基づく、非同期の、マルチマスタの、同報通信システムである。CNAネットワークは、典型的には撚り線対によって与えられるCANバス線に接続される2つ以上のノードを含む。CANバスに接続されるどのノードも、CANバスが空いているときには自由に他のノードにメッセージを送信しようと試みる。各メッセージは一意の識別子を割当てられており、それを用いて、メッセージの内容を識別し、メッセージを優先順位付け、フィルタ処理する。2つ以上のノードがメッセージを同時に送信することを開始する場合には、識別子およびCANバス状態のビット単位比較、つまりそれぞれ論理「0」および「1」状態に対応する「ドミナント(優性)」および「リセッシブ(劣性)」レベルを用いることによって、バスアクセス競合を調停のプロセスを通して解決する。2つのノードがドミナントビットおよびリセッシブビットを同時に送信しようと試みる場合には、ドミナントビットは先行を取り、ドミナント値(つまり「0」)がCANバス上に現れる。ノードはCANバスを監視し、したがって、あるノードがリセッシブビットを送信しようと試み、CANバスがドミナント値を取入れる場合には、そのノードは衝突を識別し、送信を中断することができ、ドミナントビットを送信したノードにCANバス上での送信を続けさせるままにする。
CANは、2つのフレームフォーマット、つまり(CAN2.0プロトコルのパートAまたはBと互換性のある)標準またはベースフレームフォーマットと、(CAN2.0プロトコルのパートBと互換性のある)拡張フレームフォーマットとを規定している。標準またはベースフレームフォーマットに配されるフレームは11ビットの識別子を有し、拡張フレームフォーマットに配されるフレームは11ビットのベース識別子と18ビットの拡張子とからなる2部識別子を有する。
CANは4つのタイプのフレーム、つまりデータを担持するためのデータフレームと、データフレームの送信を要求するためのリモートフレームと、エラーの検出を報告するためのエラーフレームと、フレーム間に遅延を与えるオーバロードフレームとを規定している。
CANおよびCANフレームフォーマットのさらなる詳細は、CAN規格、バージョン2.0(1991)およびISO11898−1に見出され得る。
CANバスはデータを1Mビット/sまでのビットレートで送信することができ、データフレームは8バイトまでのペイロードを担持することができる。しかしながら、より高いデータレートおよびより大きなペイロードをサポートするために、新たなプロトコル、つまりフレキシブルデータレートを伴うCAN(CAN FD)が、フレキシブルデータレートを伴うCAN、規格、バージョン1.0(2012)に述べられるように提案されている。
図1はCAN FDデータフレームを示す。
図1を参照して、CAN FDデータフレームは、フレーム間スペース(IFS)によって、先行するフレーム(図示せず)から分離され、別のフレーム間スペースまたはオーバロードフレームが後に続く。
CAN FDデータフレームは、フレームの開始(SOF)フィールドと、調停フィールドと、制御フィールドと、データフィールドと、巡回冗長符号(CRC)フィールドと、肯定応答(ACK)フィールドと、フレームの終わり(EOF)フィールドとを含む。
いわゆる「調停位相」において、CAN FDフレームに先行するIFSおよびCAN FDフレームの第1の部分が標準的なビットレート(つまりCANビットレート、たとえば500kビット-1)で送信される。いわゆる「データ位相」においては、CAN FDフレームの第2の部分が標準的なビットレートまたは高いビットレート(たとえばCANビットレートの8倍まで)のいずれかで送信され得る。別の調停位相では、CAN FDデータフレームの第3の部分、およびCAN FDデータフレームの後に続くIFSまたはオーバロードフレームが標準的なビットレートで送信される。
CAN FDは、4つのフレームフォーマット、つまりCAN標準フォーマットおよびCAN拡張フォーマット(ISO11898−1に規定される標準および拡張フォーマットに対応)、CAN FD標準フォーマットおよびCAN FD拡張フォーマットを規定する。
図2は、CAN FD標準(または「ベース」)フォーマットにおけるCAN FDデータフレームを示す。
図2を参照して、調停フィールドは、ベース識別子にリザーブビット(r1)が後に続くものを含む。制御フィールドは、識別子拡張(IDE)ビット、拡張データ長(EDL)ビット、リザーブビット(r0)、ビットレート切替(BRS)ビット、エラー状態インジケータ(ESI)フラグ、およびデータ長コード(DLC)からなる。EDLビットは、フレキシブルデータフォーマット(FDF)ビットとも称される。CRCフィールドは、CRCシーケンスおよびCRCデリミタを含む。ACKフィールドはACKスロットおよびACKデリミタを含む。
CAN FD拡張フォーマットは、ベース識別子、代替リモート要求(SRS)ビット、IDEビット、識別子拡張子、およびリザーブビット(r1)からなる調停フィールドと、(FDFビットとも称され得る)EDLビット、リザーブビット(r0)、BRSビット、ESIフラグおよびDLCからなる制御フィールドとを含む。
すべてのCAN FDフレームフォーマットは、CRCシーケンスとCRCデリミタとを含むCRCフィールドを含む。しかしながら、CRCシーケンスの長さは、異なるフレームフォーマットに対して異なり、つまり、CANベースおよびCAN拡張フレームフォーマットに対しては15ビットであり、16バイトまでを含むCAN FDフレームに対しては17ビットであり、16バイトを超えるものを含むCAN FDフレームに対しては21ビットである。
BRSビットは、調停位相からデータ位相への遷移を印す。CAN FDフレームにおけるCRCデリミタは遷移を調停位相に信号送信して戻す。
CAN FDプロトコルは(ここでは単に「CAN2.0B」と称される)CANプロトコルのパートBに基づくが、それは、CAN2.0Bプロトコルと限られた後方互換性を有する。CAN FDノードは、ISO11898−1に従ってCANメッセージを送受信することができる。しかしながら、(ここでは「CAN2.0Bノード」と称される)CAN2.0Bプロトコルに従ってメッセージを送受信することができるCANノードは、CAN FDメッセージを識別することができず、したがって、CAN FDメッセージを受信すると、CANエラーメッセージで応答することになる。
これは、CAN2.0Bには準拠するがCAN FDには準拠しないノードと、CAN FDに準拠するノードとの混合を含むCANシステムの実現を阻み得る。
1つの解決策は、部分的なネットワーク化を用いることであり、それによって、ノードを選択的にパワーダウンするか、スリープモードに置くか、またはスタンバイ状態に保持することができる。しかしながら、これは、依然として、CAN2.0BノードとCAN FDノードとが直接通信することはできないことを意味する。
概要
この発明の第1の局面によれば、RXDの上のフレームがCAN FDフレームであるかどうかを識別し、フレームがCAN FDフレームであると識別することによって、CAN FDフレームのデータ位相を含む、CAN FDフレームのセクションを、CAN2.0Bに準拠するフォーマットを有する代替データで置換えるよう構成される装置が提供される。
したがって、装置は、CANバス物理層回路系とローカルCANコントローラとの間に置かれ、そうでなければCANコントローラにおいてエラーを生じさせるであろうCAN FDフレームのセクションを除去できる。代替データを含むCAN代替フレームは、新しいまたは出力RXD(CRXD)上でCANコントローラに出力される。CAN代替フレームは、CAN FDフレームの始まりを含んでもよい。CAN代替フレームはさらなるデータを含んでもよい。
セクションは連続的でもよい。
装置は、RXDの上のフレームがCAN FDフレームであるかどうかを識別するための第1の回路系(たとえば第1のモジュール)を含んでもよい。
第1の回路系は、フレームの開始を識別するように構成された第1の機能ブロックを含んでもよい。第1の機能ブロックはビットのパターンを識別することによりフレームの開始を識別するように構成されてもよい。ビットのパターンはEOF、IFSおよびSOFを含んでもよい。第1の機能ブロックは、フレームの開始を識別することに応答してフレームの開始同期信号(SOFSYNC)を出力するように構成されてもよい。
第1の回路系はRXDにおいて調停位相においてエラーフレームおよび/またはオーバロードフレームを識別するよう構成される第2の機能ブロックを含んでもよい。第2の機能ブロックは、エラーフレームまたはオーバロードフレームの検出に応答して、第1のエラー信号(AERR)を出力するよう構成されてもよい。
第1の回路系はRXDにおいてデータ位相においてエラーフレームおよび/またはオーバロードフレームを識別するよう構成される第3の機能ブロックを含んでもよい。第3の機能ブロックは、エラーフレームまたはオーバロードフレームの検出に応答して、第2のエラー信号(DERR)を出力するよう構成されてもよい。
第1の回路系は第4の機能ブロックを含んでもよい。
第4の機能ブロックまたは他の機能ブロックはIDEビットを識別するように構成されてもよい。第4の機能ブロックは、IDEビットを識別することに応答して、IDEビットの存在を示す信号(IDE−RTR)を出力するよう構成されてもよい。
第4の機能ブロックまたは他の機能ブロックは(FDFビットと呼ばれてもよい)EDLビットを識別するように構成されてもよい。第4の機能ブロックは、EDLビットを識別することに応答して、EDLビットがセットされるかどうか示す信号を出力するよう構成されてもよい。
第4の機能ブロックまたは他の機能ブロックはBRSビットを識別するように構成されてもよい。第4の機能ブロックは、BRSビットを識別することに応答して、BRSビットがセットされるかどうか示す信号を出力するよう構成されてもよい。
第1の回路系は第5の機能ブロックを含んでもよい。
第5の機能ブロックは第1および第2の動作モードにおいて動作してもよい。
第4の機能ブロックは、(FDFビットと呼ばれてもよい)EDLビットがセットされることに応答して、CAN FDフレームをマスクすることを制御するための信号を出力するよう構成されてもよい。
第4の機能ブロックは、所与の事前条件に応答して、代替データの生成を制御するための信号(ENDGEN)を出力するよう構成されてもよい。
装置は、データ位相を含むCAN FDフレームのセクションを、CANプロトコルに準拠するフォーマットを有する代替データで置換えるための第2の回路系(たとえば第2のモジュール)を含んでもよい。
第2の回路系は、少なくとも代替データを生成するための少なくとも1つまたは少なくとも2つの生成部の組を含んでもよい。第2の回路系は、多重化信号を出力するようRXDおよび生成部に結合されるマルチプレクサを含んでもよい。
セクションは(FDFビットと呼ばれてもよい)EDLビットで開始してもよい。セクションはCRCデリミタで終了してもよい。
1つ以上のCAN代替フレームを用いて、CAN FDフレームセクションを置換えてもよい。
装置は、セクションに続くデータを、CAN2.0Bに準拠するフォーマットを有するさらなる代替データで置換えるように構成されてもよい。セクションおよびデータは連続的でもよい。
代替データはDLCを含んでもよい。DLCは、フレームがデータを含まないことを規定してもよい。
装置は代替データの後にさらなる代替データを付加するように構成されてもよい。たとえば、これが用いられ得るのは、CAN FDフレームがCAN代替フレームよりも長いときである。
装置は代替データの後にさらなるデータを付加する(つまり、CAN FDフレームの他の後のセクションをさらなるデータで置換える)ように構成されてもよい。
第1のモードでは、さらなるデータはエラーフレームおよびエラーデリミタを含んでもよい。装置はCAN FDフレームの終わりの所与数前の点のビットを識別し、CAN FDフレームが終了するとエラーデリミタが終了するようにエラーフレームおよびエラーデリミタを付加するように構成されてもよい。
これを用いて、ローカルCANコントローラがCANバスへのアクセスを妨げられる時間を最小限にすることが可能である。
第2のモードでは、さらなるデータは少なくともオーバロードフレームおよび対応するオーバロードデリミタを含んでもよい。
これを用いて、ローカルCANコントローラにおいて生じるエラーの数を最小限にすることを助けることができる。
装置は、(FDFビットと呼ばれてもよい)EDLビットを識別することによってフレームがCAN FDフレームであるかどうかを識別するように構成されてもよい。装置は、CAN FDフレームにおいてEDLビットを見出すことをそれが期待するであろう位置においてビットを検査することにより、EDLビットを識別し、そのビットがリセッシブかどうか判断してもよい。
装置は、フレームがベースフォーマットを有するかまたは拡張フォーマットを有するかどうかを識別するよう構成されてもよい。装置は、IDEビットを検査して、フレームがベースフォーマットを有するかまたは拡張フォーマットを有するかどうかを識別するよう構成されてもよい。
装置は、セクションに先行する第1のビット(IDE)を検出し、第1の信号(IDE−RTR)を生成して、第1のビットのためのマーカを与えるように構成されてもよい。
装置は第1の信号を用いてセクションの開始を見つけ出すように構成されてもよい。
装置は、ローカルCANコントローラからCANフレームを受信することに応答して、代替データが生成されているかどうかによって、CANフレームの送信を抑制するように構成されてもよい。
装置はハードウェア論理において実現されてもよい。
この発明の第2の局面によれば、上記装置と、RXD出力およびTXD入力を含むCANバス物理層装置回路系(PHY)とを備えるCAN送受信機が提供される。装置は、CANバス物理層装置回路系からRXDを受信し、CANバス物理層装置回路系にTXDを与えるよう配される。
この発明の第3の局面によれば、CAN2.0BコントローラとCAN2.0Bコントローラに結合されるCAN送受信機とを備えるノード(「CAN2.0Bノード」)が提供される。
したがって、コンバータを含むCAN送受信機を用いることは、CAN2.0BコントローラがCAN FD通信に受動的に関与することを可能にすることが可能である。
この発明の第4の局面によれば、CANバス、少なくとも1つのCAN2.0Bノードおよび少なくとも1つのCAN FDノードを含むCANシステムが提供される。
この発明の第5の局面によれば、RXDの上のフレームがCAN FDフレームであるかどうかを識別することと;フレームがCAN FDフレームであると識別することによって、CAN FDフレームのデータ位相を含む、CAN FDフレームのセクションを、CAN2.0Bに準拠するフォーマットを有する代替データで置換えることとを含む、方法が提供される。
図面の簡単な説明
本発明のある実施の形態を、ここで例示的に、添付の図面を参照して説明する。
CAN FDフレームを示す。 CAN FD拡張フォーマットデータフレームを示す。 CAN FDノードおよびCAN FD受動ノードを含むCANネットワークの概略ブロック図である。 CAN FDフレームのCANフレームへの変換を示す。 CAN FD/CAN FD受動コンバータを含む送受信機の概略ブロック図である。 SOF同期ユニット、調停位相エラー検出ユニット、FDデータ位相エラー検出ユニット、EDLフラグ検出ユニットおよびFDデータ長検出ユニットを含むCAN FD検出ユニットの概略ブロック図である。 図6に示される同期ユニットによって実行される方法のプロセスフロー図である。 図6に示される調停位相エラー検出ユニットによって実行される方法のプロセスフロー図である。 図6に示されるFDデータ位相エラー検出ユニットによって実行される方法のプロセスフロー図である。 図6に示されるEDLフラグ検出ユニットによって実行される方法のプロセスフロー図である。 図6に示されるFDデータ長検出ユニットによって第1の動作モードにおいて実行される方法のプロセスフロー図を示す。 図6に示されるFDデータ長検出ユニットによって第1の動作モードにおいて実行される方法のプロセスフロー図を示す。 図6に示されるFDデータ長検出ユニットによって第2の動作モードにおいて実行される方法のプロセスフロー図を示す。 受信マルチプレクサ切替状態機械を含むRX置換部の概略ブロック図を示す。 TXゲーティングおよびドミナントビット抑制ユニットの概略ブロック図である。 第1のモードで動作するCAN FD/CAN FD受動コンバータによる短いCAN FDフレームの処理を示す、RXD、CRXD、CTXDデータ信号およびIDE−RTR、FDDDAMASK、ENDGEN、GENCOMP制御信号を示すタイミング図である。 第1のモードで動作するCAN FD/CAN FD受動コンバータによる長いCAN FDフレームの処理を示す、RXD、CRXD、CTXDデータ信号およびIDE−RTR、FDDDAMASK、ENDGEN、GENCOMP制御信号を示すタイミング図である。 第1のモードで動作するCAN FD/CAN FD受動コンバータおよび代替データの送信の終わりで送信しようと試みるローカルコントローラによるCAN FDフレームの処理を示す、RXD、CRXD、CTXDデータ信号およびIDE−RTR、FDDDAMASK、ENDGEN、GENCOMP制御信号を示すタイミング図である。 第2のモードで動作するCAN FD/CAN FD受動コンバータによる短いCAN FDフレームの処理を示す、RXD、CRXD、CTXDデータ信号およびIDE−RTR、FDDDAMASK、ENDGEN、GENCOMP制御信号を示すタイミング図である。 第2のモードで動作するCAN FD/CAN FD受動コンバータによる長いCAN FDフレームの処理を示す、RXD、CRXD、CTXDデータ信号およびIDE−RTR、FDDDAMASK、ENDGEN、GENCOMP制御信号を示すタイミング図である。
ある実施の形態の詳細な説明
コントローラエリアネットワーク1
図3を参照して、コントローラエリアネットワーク(CAN)1が示される。CAN1は、CANバス2、およびCANバス2に接続される複数のノード3、4を含む。各ノード3、4は、スタンドアローンのデバイスとして実現されるマイクロコントローラ7、8に埋込まれてもよいコントローラ5、6と、送受信機9、10とを含む。送受信機9、10は、各々、ISO11898(2004)の物理層要件を実現するための回路系11、12を含む。ノード3、4は、CAN2.0B、つまりISO11898−1(2004)に準拠するフレーム13を送受することができる。ここにおいては、そのようなフレーム13は「CANフレーム」と称される。
第1のタイプの各ノード3(ここでは「CAN FDノード」と称される)は、CANフレキシブルデータレート(CAN FD)プロトコルに準拠するコントローラ5を含み、したがって、(ここにおいては「FDフレーム」とも称される)CAN FDフレーム14を送受することができる。
第2のタイプの各ノード4(ここでは「CAN FD受動ノード」または「CAN FD容認ノード」とも称される)は、CAN2.0Bプロトコルに準拠し、したがってCANフレーム13を交換することができるコントローラ6を含む。送受信機10はCAN FD/CAN FD受動コンバータ15を含むかまたはそれを設けられ、CAN FD/CAN FD受動コンバータ15は、たとえば、CAN FDフレーム14を受信した際にエラーフレーム(図示せず)を生成することによってCAN FD通信を邪魔することなく、CAN FD受動ノード4がCANバス2に接続されることを可能にする。
CAN FD通信は、典型的にはコントローラ5、6の処理速度によって制限される、たとえば500kビット-1まで、または1Mビット-1までのCAN FD調停レートと、典型的にはCANバス2の物理的制限によって拘束される、たとえば4Mビット-1または8Mビット-1(つまり調停レートの8倍まで)の、CAN FDデータレートとをサポートし得る。
CAN FD受動ノード4は、とりわけ、ISO11898−6によって規定される選択的ウェイクアップを与えるかまたは可能にし、CAN FDメッセージを容認し、ドミナントエッジ信号送信によって「従来の」ウェイクアップを可能にし、(CAN2.0Bメッセージを用いる)トランスペアレントな(アクティブな)、スリープおよび選択的ウェイクアップを含む送信(「TX」)ロー検出および/または動作モードによるバス保護を与えることができる。
CAN FD受動ノード4は、CAN FD通信に対して特定の通信位相をスキップし、それによって、それ(ら)が、混合されたCAN FDおよびCAN2.0B通信に関与することを可能にする。特に、CAN FD受動ノード4はCAN FD通信に受動的に関与し、およびCAN2.0B通信に能動的に関与することができる。
CAN FDフレームからCAN代替フレームへの変換
図4も参照して、CAN FDフレーム14は、一般的に、CAN2.0BプロトコルおよびCAN FDプロトコルの両方に準拠する第1のセクション16と、CAN FDプロトコルに特定の第2のセクション17と、CAN2.0BプロトコルおよびCAN FDプロトコルの両方またはCAN FDプロトコルのみに準拠し得る第3のセクション18とを含む。CAN FDフレーム14は、その後に他のデータ19(ここでは「後続データ」と称される)が続き、それは、典型的にはIFSの後に他のフレームが続く形式であり、そのフレームは、CAN2.0BフレームまたはCAN FDフレームであってもよく、データフレームまたは他のタイプのフレームを含んでもよい。
CAN FDフレーム14の第1のセクション16はSOFビットで開始する。第2のセクション17は、(「FDFビット」と称されてもよい)EDLビットで開始し、ACKデリミタで終わる。第1および第2のセクション16、17の内容はフレームフォーマットに依存する。
CAN FDフレーム14を受信すると、CAN FD/CAN FD受動コンバータ15は、フレーム14の第2および第3のセクション17、18と後続データ19の部分20とを、代替データ21と置換えることによって、CAN2.0Bに準拠するフレーム(ここでは「CAN代替フレーム」、「生成されたCANフレーム」または「CAN2.0準拠フレーム」とも称される)を形成することによって、CAN FDフレーム14を処理することができる。CAN代替フレーム22の後にはさらなるデータ23が続き、それは、エラーフレームデータ24またはオーバロードフレームデータ25を含む。ある状況では、たとえば、CAN FD14が長い場合には、CAN代替フレーム22の後には、エラーフレームデータ24またはオーバロードフレームデータ25の前に1つ以上のさらなるCAN代替フレーム22が続いてもよい。さらに、CAN代替フレーム22は、CAN FDフレーム14の始まり、つまり第1のセクション16を必ずしも含む必要はない。
以下においてさらに詳細に説明されるように、代替データ21の内容およびしたがって代替CANフレーム22は、フレームフォーマットおよびフレーム長に依存する。代替データ22は、典型的には、ドミナントリザーブドビットr0およびDLCビットを含み、空のデータセクション、CRCビット、ACKビット、EOFビット、IFSビット、SOFビット、および/または調停フィールドビットが後に続いてもよい。
CAN2.0Bノード4がCANフレーム13を送信する場合には、CAN/CAN受動コンバータ15は、ローカルコントローラ6に転送される専用のバスアクティビティシーケンスを生成することによってCAN FDフレーム14が通過してしまうまでCANフレーム13の送信を遅延させることができる。
さらに、以下により詳細に説明されるように、バスの関与を最大にすることを助ける第1のモード、およびローカルコントローラにおいてエラーの数を最小にすることを助ける第2のモードを含む、異なる動作モードが与えられてもよい。
送受信機10
図5を参照して、物理層回路系(PHY)12とCAN FD/CAN FD受動コンバータ15とを含む送受信機10がより詳細に示される。データストリームおよびクロック信号は連続的な線で示され、制御信号は長い破線で示され、設定信号は短い破線で示される。
図5に示されるように、PHY12はCANハイ(CAN_H)およびCANロー(CAN_L)線に結合される。PHY12は、CAN受信データ信号(RXD)を出力し、CAN送信データ信号(TXD)をCAN FD/CAN FD受動コンバータ15から受信する。
RXDは、CAN FD検出ユニット51(ここでは単に「FD検出ユニット」とも称される)と、受信信号(RX)置換部ユニット52と、RXマルチプレクサユニット53と、参照IDおよびデータレジスタ55を含む選択的ウェイクアップユニット54とに供給される。
TXDは、TXゲーティングおよびドミナント抑制ユニット56から、送信機データ入力信号(CTXDS)の形式で、PHY12に供給される。
FD検出ユニット51はクロック信号(OSC)を発振部57から受信する。発振部57は、8もしくは16MHZまたは他の周波数で動作してもよい。FD検出ユニット51は、さらに、セットされた制御信号(GENCOMP)をRX置換部52から受信し、EDLビットの終わりインジケータ信号(IDE−RTR)、CAN FDデータマスク信号(FDDAMASK)、CANビットレート信号(TQCLK)、フレームの開始同期信号(SOFSYNC)およびフレーム生成信号(ENDGEN)をRX置換部52に供給する。FD検出ユニット51は、さらに、TXゲーティングおよびドミナント抑制ユニット56にFDDAMASKを供給する。
FD検出ユニット51は、調停ビットレートおよびCAN FDビットレートレジスタ58、59を含み、それらは、ローカルCANコントローラ6(図3)からのSPI信号を用いて制御されるシリアル周辺インターフェイス(SPI)ユニット60から受信される設定信号(CONFIG)を用いて設定される。
RX置換部52は、SPIインターフェイスユニット60から受信される設定信号(CONFIG)を用いて設定される。RX置換部52は、置換データ21(図4)を含む代替受信データ信号(RRXD)をRXマルチプレクサユニット53に出力する。
選択的ウェイクアップユニット54は、SPIインターフェイスユニット60から受信される設定信号(CONFIG)を用いて設定される。選択的ウェイクアップユニット54はウェイクアップ信号(WUP)をRXマルチプレクサユニット53に出力する。
RXマルチプレクサユニット53はCAN受信データ信号(CRXD)をローカルCANコントローラ6(図3)に出力する。
TXゲーティングおよびドミナント抑制ユニット56は、FD検出ユニット51からFDDAMASKを受信し、RX置換部ユニット52からGENCOMPを受信する。TXゲーティングおよびドミナント抑制ユニット56は、さらに、ローカルCANコントローラ6(図3)からCAN送信データ(CTXD)を受信し、SPIインターフェイスユニット60から活性化制御信号(ACTIVATE)を受信する。TXゲーティングおよびドミナント抑制ユニット56はCAN送信データ反転信号(CTXDA)をRX置換部ユニット52に出力する。
CAN FD/CAN FD受動コンバータ動作
図4および図5を参照して、CAN FD/CAN FD受動コンバータ15は異なるモードで動作し得る。
第1のモードでは、CAN FD/CAN FD受動コンバータ15はバス性能を最適化する態様で動作し得る。
CAN FDフレーム14が受信されると、FD検出ユニット51は、置換のために、フレーム14の第2および第3のセクション17、18ならびにそのフレームに続くデータのセクション19を印す。RX置換部52はCAN FDフレーム14を処理し、それは置換えられ、RXマルチプレクサ53に供給されて、CRXDとして出力される。
CTXDが非活性状態である(つまりリセッシブである)間は、RX置換部52は、それまで未完了のCRXDフレーム、つまりフレーム14の第1のセクション16を完了させるが、それは、そのフレームの残りの部分、つまりそのフレームの第2および第3のセクション17、18、ならびにIFSの一部、つまり後続データ20の置換えを、代替データ21を付加してCAN2.0B準拠フレーム22を形成することによって行なう。代替データ21はIDEビット(図2)の後に付加され、CRCおよび肯定応答ACKを含む。
CAN FDフレーム14が依然として処理されている間にCTXDが活性状態(つまりドミナント)になる場合には、TXゲーティングおよびドミナント抑制ユニット56はPHY12に対するCTXDの送信を抑制する。TXゲーティングおよびドミナント抑制ユニット56はCTXDをCTXDAの形式でRX置換部52にフィードバックするが、それはCTXDによってトリガされる。この結果、RX置換部52は、調停フィールドを含むCAN2.0B準拠フレーム22を生成する。この調停フィールド中において、CTXD上のフレームはドミナントレベルによって上書きされる。これは、意図的に、ローカルCANコントローラ6(図3)に対する調停の喪失をもたらす結果となり、それによって、それに送信を停止させる。
CAN準拠フレーム22は、データコンテンツを伴わない最小長(つまりDLC=0)のフレームであるよう配され、調停フィールドにおいて最も高い優先度を有するよう構成される。CAN FDフレーム14の終わりまでの距離が、エラーフレームデータ24(つまりエラーフレームおよびエラーデリミタ)の長さと一致するようである場合、CRXDが依然として活性状態でありエラーフレームが送信される場合には、フレームの生成およびそれらフレームのCRXDに対する出力は終了される。したがって、ローカルCANコントローラ6(図3)は、CAN FDフレーム14が終了するとすぐに、CANバスに対するアクセスを再び得てもよい。
CAN FDフレーム14がこのような態様で処理されるたびごとに、ローカルCANコントローラ6(図3)におけるRXエラーカウンタ(図示せず)は増分される。したがって、この動作モードでは、ローカルCANコントローラ6(図3)は「エラー受動」状態に達してもよい。
生成されたエラーフレームのタイミングの設定は、エラーフレームの終わりがCAN FDバスのIFSの始まりと一致するように行なわれる。
第2の動作モードでは、CAN FD/CAN FD受動コンバータ15は、RXエラーを最小にする態様で動作し得るが、他方では、ローカルCANコントローラ6がCANバス通信に、ある精密な点、つまりIFSの開始において再び加わることを許さない。
第1の動作モードにおけるように、CAN FDフレーム14が受信されると、FD検出ユニット51は、置換えのために、フレーム14の第2および第3のセクション17、18ならびにCAN FDフレーム14に続くデータのセクション20を印し、RX置換部52は代替データ21を付加する。
しかしながら、CAN FDフレーム14が依然として処理されている間にCTXDがドミナントになることを回避するために、CAN FDフレーム14が終了してしまうまで、オーバロードフレームを生成する。オーバロードフレーム中においては、ローカルCANコントローラ6(図3)はいかなる送信も開始することはできず、したがって、それは、オーバロードフレームの送信が終わってしまうまで待機する。
別のCAN FDフレーム14が、フレーム完了中またはオーバロードフレーム生成中においてCANバス上において開始する場合には、オーバロードフレームデリミタの終わりがバス休止状態と一致するまで、さらなるオーバロードフレームを生成する。
第1のモードにおけるように、CAN2.0準拠フレーム22は最小長(つまりDLC=0)のフレームであるよう配される。
CANバス負荷が100%である場合、ローカルCANコントローラ6(図3)は、内部フレーム生成の終わりまたはオーバロードデリミタがCANバスのフレーム間スペース位相と一致しなければ、調停に関与することはできない。しかしながら、典型的には、CANバス負荷は50%以下である傾向がある。したがって、平均すると、妥当な時間の後、CANコントローラ6(図3)は、通常は、内部フレーム生成の終わりまたはオーバロードフレームデリミタがバス休止またはフレーム間スペース位相内に入ると、CANバスに再接続し得る。
FD検出ユニット51
図6を参照して、FD検出ユニット51をより詳細に示す。
FD検出ユニット51は、CAN調停ビットレートタイムクウォンタムクロック生成ユニット62、CAN FDデータビットレートタイムクウォンタムクロック生成ユニット63、SOF同期ユニット64、調停位相エラー検出ユニット65、CAN FDデータエラー検出ユニット66、EDLフラグ検出ユニット67、およびCAN FDデータ長検出ユニット68を含む。
図6に示されるように、FD検出ユニット51は内部発振部57(図5)からのクロック信号OSCを用いる。OSCは8または16MHzであってもよい。1.25%の精度、つまり1ビットにつき8タイムクゥオンタム(TQ)を用いて10ビット内において1TQエラーで十分である。CAN調停ビットレートタイムクウォンタムクロック(ATQCLK)およびCANデータビットレートタイムクウォンタムクロック(FDTQCLK)は、より低いビット単位TQ解像度で生成されることが可能である。
ATQCLKは、SPIインターフェイス60(図5)を介してCONFIGを用いてセットされ、調停ビットレートタイムクォンタムクロック生成ユニット62によって生成される。ATQCLKはRXDの調停位相中に用いられる。調停ビットレートタイムクォンタムクロック生成ユニット62は、1ビットにつき8TQに基づいてビットタイミングクロックを生成する。ATQCLKはRX置換部52(図5)にTQCLKとして転送される。
FDTQCLKはSPIインターフェイス60(図5)を介してCONFIGを用いてセットされ、CAN FDデータビットレートユニット63によって出力される。FDTQCLKは、RXDのデータ位相中において、より高いビットレートが必要とされるときに用いられる。CAN FDデータビットレートタイムクゥオンタムクロック生成ユニット63は1ビットにつき4TQに基づいてビットタイミングクロックを生成する。
SOF同期ユニット64
図4、図6および図7を参照して、リセット(ステップS1−1)の後、SOF同期ユニット64は、調停位相エラー検出ユニット65からの調停位相エラー信号(AERR)またはデータ位相エラー検出ユニット66からのデータ位相エラー信号(DERR)の受信をチェックする(ステップS1−2)。AERRおよびDERRはオーバロードフレームまたはエラーフレームの発生に対してフラグを立て、SOF同期手順のリセットを引起すことになる。
SOF同期ユニット64がエラー信号(AERRまたはDERRのいずれか)を受信しない場合には、それは、RXD上において、(前のフレームの)EOFおよびIFSの後にドミナントビット(つまり論理「0」)にセットされるSOFが続くものを含む同期パターンを探すことによって、CANフレームの開始を探す(ステップS1−3)。
SOFビットがRXD上において見出されると、SOF同期ユニット64はSOFをEDLフラグ検出ブロック67に転送する(ステップS1−4)。
調停位相中においては、SOF同期ユニット64はATQCLKのビットタイミングを用いる。(CAN FD)データ位相中においては、SOF同期ユニット64はFDTQCLKを用いてビットストリームを辿る。データ位相は、SOF同期ユニット64に対して、EDLフラグ検出ブロック67によって、BRSを用いて示される。
SOF同期ユニット64がリセットされるのは、オーバロードフレームまたはエラーフレームがRXD上で受信される場合であり、SOF同期ユニット64は新たな同期パターンを探し始めることになる(ステップS1−2)。
調停位相エラー検出ユニット65
図4、図6および図8を参照して、リセットされた後(ステップS2−1)、調停位相エラー検出ユニット65はエラーフレームおよびオーバロードフレームをRXD信号(RXDA)において検出する。EDLフラグ検出ユニット67は、RXDを、RXDAとして、CANフレーム13中またはCAN FDフレーム14の調停位相中に転送する。
調停位相エラー検出ユニット65がエラーフレームまたはオーバロードフレームを検出すると、それはAERRをセットする(ステップS2−2およびS2−3)。
FDデータエラー検出ユニット66
図4、図6および図9を参照して、リセットされた後(ステップS3−1)、FDデータエラー検出ユニット66はエラーフレームおよびオーバロードフレームをRXD信号(RXDD)において検出する。FDデータ長検出ブロック68は、RXDを、RXDDとして、CANフレーム13のデータ位相中において転送する。
FDデータエラー検出ユニット66がエラーフレームまたはオーバロードフレームを検出すると、それはDERRをセットする(ステップS3−2およびS3−3)。
FDデータエラー検出ユニット66は、標準フレームおよびCAN FDフレームの両方に対して、エラーフレームおよびオーバロードフレームにフラグを立てる。
EDLフラグ検出ユニット67
図4、図6および図10を参照して、EDLフラグ検出ユニット67は、(FDFビットと称されてもよい)EDLビットを求めて入来フレームを検索する。EDLビットは、CAN FDフレーム14において、SOFから固定された数のビット(または「固定されたビット距離」)内に位置する。
EDLフラグ検出ユニット67は、EDLおよびBRSをクリアし(ステップS4−1)、SOFを待つ(ステップS4−2)。一旦SOFが発見されると、それは、IDEビットを待ち(ステップS4−3)、IDE−RTRを用いてそのビットを(1ビットの継続期間の間)印す(ステップ4−4)。
EDLフラグ検出ユニット67は、IDEを読むことによって、フレームがベースフォーマットを有するかまたは拡張フォーマットを有するかを判断する。
IDEがドミナントである場合には、フレームはベースフォーマットを有し、したがって、次のビットは(CAN FDフレームに対する)EDLビットであるかまたは(CANフレームに対する)リザーブドビットr0であることが期待される。
IDEがリセッシブである場合には、フレームは拡張フォーマットを有し、したがって、拡張された調停フィールドが期待される。したがって、識別子拡張子が期待され、その後に、(CAN FDフレームに対しては)リザーブドビットr1が続くか、または(CANフレームに対しては)RTRが続く。調停フィールドの後、次のビットは(CAN FDフレームに対しては)EDLビット、または(CANフレームに対しては)リザーブドビットr1のいずれかであることが期待される。
EDLフラグ検出ユニット67がそのビットを待つのは、それがEDLビットを見つけることを期待する場合であり(ステップS4−5)、そのビットを検査する(ステップS4−6)。CAN FDフレームの場合、EDLビットはリセッシブである。CANフレームの場合、リザーブドビットr1またはr0はドミナントである。
ビットがセット状態で見出されず、ドミナントビット(つまりr1またはr0のいずれか)が代わりに見出される場合には、フレームはCANフレームである(つまりCAN FDフレームではない)と判断され、したがって、フレームはさらなる処理を必要としない。したがって、EDLフラグ検出ユニット67はリセットされ(ステップS4−1)、新たなSOFを待つ(ステップS4−2)。
ビットがセット状態で見出される(つまりそれはリセッシブである)場合には、EDLフラグ検出ユニット67は、この発見を、EDLをセットすることによって、FDデータ長検出ブロック68に示す(ステップS4−7)。この場合、EDLフラグ検出ユニット67は、さらに、BRSフラグに対するチェックを行ない、それをFDデータ長検出ブロック68およびSOF同期ブロック64に転送して、それらが適切なビットレートを選択することを可能にする(ステップS4−8、S4−9およびS4−10)。
EDLビットがセット状態で見出されないか、またはCAN FDフレーム14のデータ位相が終わっている場合には(ステップS4−11)、EDLフラグ検出ユニット67はリセットされ(ステップS4−1)、新たなSOFを待つ(ステップS4−2)。
調停またはデータ位相におけるエラーが、任意の時間に、それぞれ、信号AERRおよびDERRによって示されるように見出される場合には(ステップS4−12)、EDLフラグ検出ユニット67はリセットされる(ステップS4−1)。
FDデータ長検出ユニット68
図4、図5および図6を参照して、ENDGENおよびFDDAMASKを用いてRX置換部52を制御して、ローカル(非FD)CANコントローラ6(図3)へのバス信号をエミュレートする。
RX置換部52は、代替ビット21の挿入の完了を、GENCOMPをセットすることにより、FDデータ長検出ユニット68に対して示す。FDDAMASKがセットされている間、ローカルCANコントローラ6(図3)はRXDから切断され、RX置換部52から代替データ21(図4)を供給され、CTXD(つまりコントローラ6からの送信データ)はCTXDSを通して供給されない(つまりそれはCANバスに達しない)。
先に説明されたように、CAN FD/CAN FD受動コンバータ15は2つの異なるモードで動作し得る。2つのモードにおける動作は同様であり、主に代替ビット21の内容において異なる。
第1の動作モードにおけるFDデータ長検出ユニット68
図4、図5、図6、図11Aおよび図11Bを参照して、まず、SOF、BRS、AERR、DERR、FDDAMASKおよびENDGENがクリアされる(ステップS5.1−1)。
FDデータ長検出ユニット68はEDLフラグ検出ユニット67からEDLを受信するのを待つ。
EDLビットが受信され(したがって、CAN FDフレーム14の存在を示す)場合には、FDデータ長検出ユニット68はFDDAMASKをセットする(ステップS5.1−3)。FDDAMASKは、CAN FDフレーム14および最小長(この場合においては3ビット)のIFS(つまりインターミッションビット)が通過してしまうまで、セット状態であり続ける(ステップS5.1−3〜S5.1−14)。EDLビットがCAN FDフレーム14の存在を示す場合には、EDLビットは既にドミナントビット、つまりr0またはr1フラグを置換えているため、ローカルCANコントローラ6(図3)は調停を失っていると仮定され得、送信を停止することになる。
FDデータ長検出ユニット68は、CAN FDフレーム14の置換えがすぐに終わるはずである旨を示すよう、CAN FDフレーム14の終わりの前の所与の数のビット(この場合では20ビット)で(つまり、重畳を含むエラーフラグの継続期間(つまり最初のエラーフラグおよびその最初のエラーフラグを長くする追加のエラーフラグ)+少なくとも3ビットのフレーム間スペース前のエラーデリミタの間)、ENDGENをセットする(ステップS5.1−4〜S5.1−9)。ENDGENを生成するために、FDデータ長検出ユニット68はCAN FDフレーム14をデコードし(ステップS5.1−4)、その長さおよびデータレートを判断し、CRCフィールドの長さを予測する(ステップS5.1−5)。
GENCOMPは、FDDAMASKがリセットされた後、ENDGENに対する応答として、RX置換部52から期待される。任意の新たなフレームがRXD上に現れる前にGENCOMPがセットされる場合には、処理は完了されたと判断され、したがって、FDデータ長検出ユニット68はリセットされ、別のCAN FDフレーム14を待ち始める。そうでない場合には、FDDAMASKは再びセットされ、フレームおよび3ビットのIFSが通過してしまうまで、セット状態のままであり、その後ENDGENが再び生成される。
RX置換部52がGENCOMPをセットするのは、ENDGENがFDデータ長検出ユニット68によってセットされた後でありかつさらなる信号生成がCRXD上において生じない間である。
BRSが、EDLに加えてセットされる場合には、FDデータ長検出ユニット68はCAN FDフレーム14のデータ位相を認識し、FDTQCLKをATQLCKの代わりに用いる。
データ位相におけるエラーが見出され、DERRによって示される場合には、FDデータ長検出ユニット68は、FDDAMASKがクリアされるとリセットされる。
したがって、FDデータ長検出ユニット68は、フレームおよび3ビットのIFSが通過するまで待機する(ステップS5.1−10)。それが待機している間、FDデータ長検出ユニット68はGENCOMPがセットされるかどうかをチェックする(ステップS5.1−11)。
GENCOMPがその間にセットされる場合には、FDデータ長検出ユニット68はフレームおよび3ビットのIFS、つまりインターミッションビットが通過してしまうまで待機し(ステップS5.1−12)、FDDAMASKをクリアし(ステップS5.1−13)、そしてリセットされる(ステップS5.1−1)。
GENCOMPがその間にセットされない場合には、一旦フレームおよび3ビットのIFSが通過すると、FDデータ長検出ユニット68はFDDAMASKをクリアする(ステップS5.1−14)。
FDデータ長検出ユニット68はGENCOMPがセットされているかどうかをチェックする(ステップS5.1−15)。GENCOMPがセットされている場合には、FDデータ長検出ユニット68はリセットされる(ステップS5.1−1)。GENCOMPがセットされていない場合には、FDデータ長検出ユニット68は新たなフレームがRXD上において受信されるまで待機する(ステップS5.1−16)。新たなフレームが受信される場合には、FDDAMASKは再びセットされ、フレームおよび3ビットのIFSが通過してしまうまでセットされたままであり、その後ENDGENが再び生成される(ステップS5.1−4〜S5.1−9)。
第2の動作モードにおけるFDデータ長検出ユニット68
図4、図5、図6および図12を参照して、まず、SOF、BRS、AERR、DERR、FDDAMASKおよびENDGENがクリアされる(ステップS5.2−1)。
FDデータ長検出ユニット68はEDLフラグ検出ユニット67からEDLを受信するのを待つ(ステップS5.2−2)。
EDLビットが受信され(したがってCAN FDフレーム14の存在を示す)場合には、FDデータ長検出ユニット68はFDDAMASKをセットする(ステップS5.2−3)。FDDAMASKは、CAN FDフレーム14が終了しIFSに達するまでセットされたままであり続ける(ステップS5.2−4)。
IFSに達すると、ENDGENは、CAN FDフレーム14の置換えが終了したはずである旨を示す(ステップS5.2−5)。
GENCOMPが、ENDGENがセットされたことに対する応答として、RX置換部52から期待される。
次のフレームがRXD上に出現する前にGENCOMPがセットされる場合には、処理は完了されたとみなされ、FDデータ長検出ユニット68はリセットされ、次のCAN FDフレーム14を待つ。
GENCOMPがクリア状態であり、FDDAMASKが依然としてセット状態であり、新たなフレームがRXD上に現れる場合には、そのフレームも処理される。新たなENDGEN信号が、このフレームの後、IFSの開始で生成される。
RX置換部52がGENCOMPをセットするのは、ENDGENがFDデータ長検出ユニット68によってセットされ、かつどのような信号生成もCRXD上において進行していないときである。
(EDLに加えて)BRSもセットされている場合には、FDデータ長検出ユニット68はCAN FDフレーム14のデータ位相を認識し、FDTQCLKをATQCLKの代わりに用いる。
データ位相におけるエラーが見出され、DERRによって示される場合には、FDデータ長検出ユニット68はFDDAMASKがクリアされるとリセットされる。
したがって、FDデータ長検出ユニット68は新たなフレームが受信されたかどうかをチェックする(ステップS5.2−6)。そうである場合には(つまり新たなフレームが受信された場合には)、新たなENDGEN信号が、その新たなフレームの後、IFSの開始で生成される(ステップS5.2−4およびS5.2−5)。
しかしながら、新たなフレームが受信されなかった場合には、FDデータ長検出ユニット68は、新たなフレームが受信されるまで、GENCOMPがセットされているかどうかをチェックし続ける(ステップS5.2−7)。GENCOMPがセットされていない場合には、FDデータ長検出ユニット68は新たなフレームを求めてチェックし続ける(ステップS5.2−7)。一旦新たなフレームが受信されると、FDデータ長検出ユニット68は、このフレームも通過してしまう(IFSに達する)まで、FDDAMASKを保持する。そうでない場合、GENCOMPがS5.2−6の後セットされている場合には、FDDAMASKはクリアされ(ステップS5.2−8)、処理は完了される。
RX置換部ユニット52
図13を参照して、RX置換部ユニット52をより詳細に示す。
RX置換部ユニット52は、受信ストリームマルチプレクサ72と、受信マルチプレクサ切替状態機械73と、代替データ21(図4)を生成するための生成部74の組とを含む。
生成部74は、IFS/休止生成部75と、エラーおよびオーバロードフレーム生成部76と、SOFおよび調停フィールド生成部77と、ドミナントr1/r0ビット生成部78と、(データがないことを示す)DLCフィールド生成部79と、CRCフィールド生成部80と、ACKおよびEOFフィールド生成部81とを含む。
受信マルチプレクサ切替状態機械73から第1の活性化信号(A1)を受信することに応答して、IFS/休止生成部73は、受信ストリームマルチプレクサ72にIFS/休止を与える。第2の活性化信号(S2)を受信することに応答して、エラーおよびオーバロードフレーム生成部76は(動作のモードに依って)エラーまたはオーバロードフレームを受信ストリームマルチプレクサ72に与え、終了すると、受信マルチプレクサ切替状態機械73に完了信号(C2)を返す。第3の活性化信号(S3)を受信することに応答して、SOFおよび調停フィールド生成部77はSOFおよび調停フィールドビットを生成し、終了すると、完了信号(C3)を返す。第4の活性化信号(A4)を受信することに応答して、ドミナントビット生成部75は適切なドミナントビットr1、r0を与える。第5の活性化信号(S5)を受信することに応答して、DLC/データ無し位相信号生成部79はDLC/データ無し位相ビットを生成し、終了すると、完了信号(C5)を返す。
受信マルチプレクサ切替状態機械73から第6の活性化信号(S6)を受信すること、および受信ストリームマルチプレクサ72からデータビットを受信することに応答して、CRCフィールド生成部80は、受信ストリームマルチプレクサ72にCRCデータを与え、終了すると、受信マルチプレクサ切替状態機械73に完了信号(C6)を返す。第7の活性化信号(S7)を受信することに応答して、ACKおよびEOFフィールド生成部81はACKおよびEOFフィールドを生成し、終了すると、受信マルチプレクサ切替状態機械73に完了信号(C7)を返す。
受信ストリームマルチプレクサ72
さらに図13を参照して、受信マルチプレクサ切替状態機械73から受信される選択信号(RSTRSEL)によって、受信ストリームマルチプレクサ72は、RXD上で受信されたストリームまたは生成部74のうちの1つの出力のいずれかをRRXDに転送する。生成部74の出力がRRXDに転送される場合には、ローカルCANコントローラ6(図3)はCANバス信号RXDを見ない。したがって、ローカルCANコントローラ6(図3)はCANバスから実効的に切断される。
受信マルチプレクサ切替状態機械73
状態機械73は、入力される条件によって、活性化信号A1、S2、S3、A4、S5、S6、S7を用いて、適切な生成部75、76、77、78、79、80、81を活性化し、完了信号C2、C3、C5、C6、C7を注視する。
図4および図13を参照して、状態機械73は、RSTRSELを用いて、マルチプレクサ72がRXDまたは生成部75、76、77、78、79、80、81からの出力を転送するかどうかを制御する。RSTRSELがセットされると、生成部75、76、77、78、79、80、81からの出力はRRXD上に置かれる。
CANフレーム13(図3)がRRXDに転送されると、状態機械73はTQCLKを用いて動作する。
第1の動作モードにおいて動作する際の状態機械73の動作をここでより詳細に記載する。
SOFSYNCがセットされ、生成部75、76、77、78、79、80、81のいずれも現在活性状態でない場合には、状態機械73はリセットされる。しかしながら、SOFSYNCがセットされ、生成部75、76、77、78、79、80、81が現在活性状態である(たとえば完了信号C2、C3、C5、C6、C7の少なくとも1つがセットされているため)場合には、状態機械73は、生成部75、76、77、78、79、80、81のすべてが非活性状態になるまでリセットされない。
IDE RTRがセットされ、それによって、EDLフラグが続くことになる旨を示す場合には、EDLフラグはr1/r0ビットによって(つまりドミナント状態において)置換えられる。したがって、RRXD上において見えるようになるどのフレームも、CANフレーム、つまり非FDフレームとして印される。
FDDAMASKがセットされると、代替フレーム22がRXXD上において生成されるが、それは、0長データフィールドを示すDLCフィールドにCRC、ACK、EOFおよびIFSフィールドが続くものを付加し、それによって、RXD上において受信されるストリームを置換えることによって行なわれる。これらのフィールドが挿入された後FDDAMASKが依然として活性状態である場合には、バス休止信号が生成され、RRXD上に置かれる。
信号ENDGENがセットされ(それによって信号生成が完了されているはずである旨を示す)場合には、エラーフレームを挿入することによって、どのような進行中のフレーム生成も中止される。
ローカルCANコントローラ6(図3)が、FDDAMASKが活性状態でありかつバス休止信号が現在RRXD上にある間に(つまり代替フレーム22の生成が完了された後)(CTXDAフラグによってRX置換部52に信号送信される)ドミナントSOFを送信することによってTXD上においてフレームを送り始めようと試みる場合には、生成部は、RRXD上において、調停ビットに、0長を示すDLCフィールド、CRCおよびACKフィールドが続く競合フレームを生成する。したがって、ローカルCANコントローラ6(図3)による送信は、調停フィールド中における調停の喪失およびどのような送信エラーも生成されていないことのため、中止される。RX置換部ユニット52によって生成される調停フィールドは、ローカルCANコントローラ6から生ずるどのようなフレームの調停フィールドよりも高い優先度を有する。
FDDAMASKが非活性状態であるときには、信号RXDはRRXDに転送される。
FDDAMASKがリセットされ、どのような信号生成も現在進行中でなく、ENDGENがセットされている場合には、GENCOMPはセットされる。
FDDAMASKがセット状態である間におけるTXDA上におけるどのようなバスアクティビティも、別のSOF、調停フィールドおよび0長データ位相の生成を引起す。その間に、ENDGENがセットされFDDAMASKがリセットされる場合には、代替フレーム生成はエラーフレームとともに中止され、GENCOMPはエラーフレーム生成の完了後にセットされる。
CRCフィールドを正しく生成するために、RXD上において受信されるスタッフィングされていないビットストリームを、CAN FDフレーム14の調停位相中において考慮する。したがって、RX置換部52は、置換えられたCAN FDフレームの調停位相中にRXD上において受信されるすべてのフレーム内容を記録し、任意の付加または生成されたフレームデータ部分を考慮に入れてこのプロセス中にCRCを計算する。
RX置換部52の機能は、RXDを選択するようRXマルチプレクサ53(図5)を用いることによって抑制され得る。これはSPIインターフェイス60(図5)を用いてセットされ得る。
第2のモードにおいて動作する際の状態機械73の動作をここで詳細に説明する。
SOFSYNCがセットされ、生成部75、76、77、78、79、80、81のいずれも現在活性状態でない場合には、状態機械73はリセットされる。しかしながら、SOFSYNCがセットされ、生成部75、76、77、78、79、80、81が現在活性状態である(たとえば完了信号C2、C3、C5、C6、C7の少なくとも1つがセットされるため)場合には、状態機械73は、生成部75、76、77、78、79、80、81のすべてが非活性状態になるまでリセットされない。
IDE−RTRがセットされ、それによって、EDLフラグが後に続くことになる旨が示される場合には、EDLフラグはr1/r0ビットによって(つまりドミナント状態において)置換えられる。したがって、RRXD上において見えるようになるどのフレームも、CANフレーム、つまり非FDフレームとして印される。
FDDAMASKが活性化されると、0長データフィールドを示すDLCフィールド、CRCフィールド、ACKフィールド、EOFフィールドおよびIFSはRRXD上に置かれ、それによって、RXD上で受信されるストリームを代替フレーム22によって置換える。フレームがRRXD上において挿入された後FDDAMASKが依然として活性状態にある場合には、オーバロードフレームをRRXD上に繰返し置いて、ローカルCANコントローラ6(図3)によるフレームを送信しようとするいかなる試みも抑制する。
CRCフィールドを正しく生成するために、スタッフィングされていないビットストリームRXDを、CAN FDフレームの調停位相に対して考慮する。したがって、RX置換部52は、置換えられたCAN FDフレームの調停位相においてRXDでのすべてのフレーム内容を記録し、付加または生成されたフレームデータ部分も考慮に入れてこのプロセス中にCRCを計算する。
このブロックの機能は、SPIインターフェイスによって直接入力されるRXDを選択するようRX MUX機能を用いることによって抑制され得る。
この動作モードでは、CTXDAは用いられず、なぜならば、それは、送信しようとするローカルCANコントローラ6(図3)による試みを示すからである。しかしながら、そのような送信はオーバロードフレームによって抑制される。
TXゲーティング/ドミナント抑制ユニット53
図14を参照して、TXゲーティング/ドミナント抑制ユニット53をより詳細に示す。
ユニット53は、SPIインターフェイス161からの活性化フラグ(ACTIVATE)と、送信ストリームマルチプレクサ82と、バス休止信号生成部83と、送信マルチプレクサ切替状態機械84と、インバータ85とを含む。
送信ストリームマルチプレクサ82
送信マルチプレクサ切替状態機械84からの選択信号(TSTRSEL)によって、送信ストリームマルチプレクサ82はCTXDまたはバス休止信号(リセッシブレベルである)のいずれかをCTXDSに転送する。
送信マルチプレクサ切替状態機械84は、信号ACTIVATEを用いる構成によって活性化および非活性化され得る。
送信マルチプレクサ切替状態機械84
FDDAMASKがセットされるとすぐに、状態機械84はTSTRSELをセットし、それによって、バス休止信号(リセッシブである)をCTXDSのための出力として選択する。GENCOMPが内部信号生成の完了を示すまで、TSTRSELはセットされたままであり、リセッシブバス休止信号は選択されたままである。
実施例
図15〜図19は動作中のCAN FD/CAN FD受動コンバータ15(図3)の例を示す。
図15は、第1のモードで動作するCAN FD/CAN FD受動コンバータ15(図5)によるCAN FDフレーム14の処理を示す。CAN FDフレーム14は短く、つまり、それを置換えるよう用いられるCAN代替フレーム22よりも短い。
図15に示されるように、CAN FDフレーム14はRXD上で受信され、SOFフィールド、調停フィールド、EDLおよびBRSビット、制御フィールドの残りの部分、データフィールドおよびCRCフィールド、ACKフィールド、ならびにEOFフィールドを含む。フレーム14の後に続くのは、IFS、バス休止、ならびに次いでSOF、調停フィールド、制御フィールド、データフィールドおよびCRCフィールド、およびACKフィールドを含む(標準)CAN2.0Bフレームである。
図5、図15を参照して、RX置換部52は、RRXDにSOFおよび調停フィールドを送信し、それらは、RXマルチプレクサ53を通ってCRXDに達する。FD検出ユニット51はIDE−RTRをセットすることによってEDLビットを信号送信し、次いで、FDDAMASKをセットする。
RX置換部52はRSTRSEL(図13)をセットし、代替ビット21の生成を開始する。RX置換部52はIDE(ベースフォーマットフレームの場合)またはリザーブドビットr1(拡張フォーマットフレームの場合)、リザーブドビットr0、およびゼロ長データフィールドを示すDLCビットを生成し、それらは、RRXD上に置かれ、RXマルチプレクサ53を通過してCRXDに達する。IDE/リザーブドビットr0は、明瞭にするため、示されない。
FD検出ユニット51は、CAN FD14の終わりが接近している(つまり、それはIFSの開始から20ビット離れている)と判断し、したがって、ENDGENをセットする。ENDGENの活性化はRX置換部52にその代替フレーム生成を停止させ、エラーフレームおよびエラーのデリミタを生成させ、それらは、RRXD上に置かれ、RXマルチプレクサ53を通過してCRXDに達する。
FD検出ユニット51は、CAN FDフレーム14が通過した後、FDDAMASKを非活性化する。RX置換部52は、エラーフレームを完了した後、RSTRSEL(図13)をリセットし、GENCOMPをセットすることにより、代替ビット21の生成が停止したと肯定応答する。
図15に示されるように、CANフレームがその後RXD上で受信される。RX置換部52は、RRXDにCANフレームを送信し、それは、RXマルチプレクサ53を通ってCRXDに達する。
図16は、第1のモードで動作するCAN FD/CAN FD受動コンバータ15(図5)によるCAN FDフレーム14の処理を示す。CAN FDフレーム14は長く、つまり、それを置換えるよう用いられるCAN代替フレーム22よりも長い。
図16に示されるように、CAN FDフレーム14はRXD上で受信され、SOFフィールド、調停フィールド、EDLおよびBRSビット、制御フィールドの残りの部分、データフィールドおよびCRCフィールド、ACKフィールド、ならびにEOFフィールドを含む。フレーム14の後にはIFSが続く。
図5、図16を参照して、RX置換部52は、RRXDにSOFおよび調停フィールドを送信し、それらは、RXマルチプレクサ53を通ってCRXDに達する。FD検出ユニット51はIDE−RTRをセットすることによってEDLビットを信号送信し、次いで、FDDAMASKをセットする。
RX置換部52はRSTRSEL(図13)をセットし、代替ビット21の生成を開始する。RX置換部52はIDE(ベースフォーマットフレームの場合)またはリザーブドビットr1(拡張フォーマットフレームの場合)、リザーブドビットr0、およびゼロ長データフィールドを示すDLCビット、次いでCRC、ACK、EOFおよびIFSデータ、次いで休止を生成し、それらは、RRXD上に置かれ、RXマルチプレクサ53を通過してCRXDに達し、それらは、RRXD上に置かれ、RXマルチプレクサ53を通過してCRXDに達する。IDE/リザーブドビットr0は、明瞭にするため、示されない。
RX置換部52は、FDDAMASKがセットされているかどうかを判断する。FDDAMASKが依然としてセットされており、ローカルCANコントローラ6(図3)がフレーム(SOFによってセットされたCTXDA)を送リ始めているので、RX置換部52は代替フレーム22のために代替ビット21を生成し続ける。RX置換部52は、ローカルCANコントローラ6(図3)が調停を失うように、SOFおよび調停フィールドを生成する。
FD検出ユニット51は、CAN FD14の終わりが接近している(つまり、それはIFSの開始から20ビット離れている)と判断し、したがって、ENDGENをセットする。ENDGENの活性化はRX置換部52にその代替フレーム22生成を中止させ、エラーフレームおよびエラーのデリミタを生成させ、それらは、RRXD上に置かれ、RXマルチプレクサ53を通過してCRXDに達する。
CAN FDフレーム14が完了して、CANバスが休止状態になった後、FD検出ユニット51はFDDAMASKを非活性化する。RX置換部52はRSTRSEL(図13)をリセットし、GENCOMPをセットすることにより、デリミタを含むエラーフレームの完了で、代替ビット21の生成が停止した、と肯定応答する。
図17は、ローカルコントローラ6(図3)が第1のモードで動作しているときにローカルコントローラ6(図3)が代替データのストリームを終わりに向かって送信し始めようとするときにCAN FD/CAN FD受動コンバータ15(図5)がどのように反応する化を示す。
図17に示されるように、ローカルCANコントローラ6(図3)は、RX置換部52が代替データ21を生成している一方で、CTXD上で送信し始めようとする。
図5および図17を参照して、RX置換部52が代替データ21を生成している一方で、ローカルCANコントローラ6(図3)がCTXD上で送信し始めようとする場合には、たとえCAN FDフレーム14が終了したことをFDDAMASKが示しても、RX置換部52はGENCOMPを生成しない。したがって、代替フレーム22生成は継続する。
他のフレーム(それがCANフレームまたはCAN FDフレームである場合)がバス(つまりRXD)上に現れる場合には、RX置換部52は代替フレーム22を生成し続ける。これは、FD検出ユニット52がENDGEN(図示せず)に応答してGENCOMPを受信しなかったからであり、したがって、それは再びFDDAMASKをセットする。
ローカルCANコントローラ6(図3)が再びフレームを送ることを試みる場合には、これは生成されるべき他の代替フレーム22をトリガする。FD検出ユニット51がENDGENをもう一度セットするのは、バス上のフレームがその終わりに到達する場合である。代替フレーム生成はエラーフレームおよびエラーフレームデリミタで中止される。
ローカルコントローラ6(図3)は、そのデリミタを含むエラーフレームが通過することを可能にするはずである。このフレームはバス上におけるフレームの終わりに揃っているので、次いで、FDDAMASKおよびGENCOMPがクリアされた後、ローカルコントローラ6(図3)はついにその待ち状態のフレームを送ってもよい。RSTRSELはクリアされ、したがって、このフレームはCTXDに到達し、RXD上でフィードバックされる。
図18は、第2のモードで動作するCAN FD/CAN FD受動コンバータ15(図5)によるCAN FDフレーム14の処理を示す。CAN FDフレーム14は短く、つまり、それを置換えるよう用いられるCAN代替フレーム22よりも短い。
図18に示されるように、CAN FDフレーム14はRXD上で受信され、SOFフィールド、調停フィールド、EDLおよびBRSビット、制御フィールドの残りの部分、データフィールドおよびCRCフィールド、ACKフィールド、ならびにEOFフィールドを含む。フレーム14の後に続くのは、IFS、次いでSOF、調停フィールド、制御フィールド、データフィールドおよびCRCフィールド、ACKフィールドならびにEOFフィールド、そのあとにIFSが続き、その後、バスは休止状態になる。
図5、図18を参照して、RX置換部52は、RRXDにSOFおよび調停フィールドを送信し、それらは、RXマルチプレクサ53を通ってCRXDに達する。FD検出ユニット51はIDE−RTRをセットすることによってEDLビットを信号送信し、次いで、FDDAMASKをセットする。
RX置換部52はRSTRSEL(図13)をセットし、代替ビット21の生成を開始する。RX置換部52はIDE(ベースフォーマットフレームの場合)またはリザーブドビットr1(拡張フォーマットフレームの場合)、リザーブドビットr0、およびゼロ長データフィールドを示すDLCビット、 次いでCRC、ACK、EOFおよびIFSデータを生成し、それらは、RRXD上に置かれ、RXマルチプレクサ53を通過してCRXDに達し、それらは、RRXD上に置かれ、RXマルチプレクサ53を通過してCRXDに達する。IDE/リザーブドビットr0は、明瞭にするため、示されない。
FD検出ユニット51は、IFSが到達されたと判断し、したがって、ENDGENをセットする。しかしながら、RX置換部52はこの指示を無視し、なぜならば、それは信号生成を完了していない、つまり、代替フレーム生成が依然として進行中であり、オーバロードフレーム生成はまだ開始されていないからである。FD検出ユニット51は、他のSOFがその間に受信されたかどうかをチェックする。SOFは受信されており、GENCOMPはセットされていないので、FD検出ユニット51はFDDAMASKをリセットしない。
RX置換部52はEOFおよびIFSデータを含む代替データ21の生成を完了する。その後、RX置換部52はオーバロードフレームおよびオーバロードデリミタを生成し、それらはRRXD上に置かれる。この時点で、RX置換部52は、ENDGEN信号を受入れて、オーバロードフレーム生成を停止し、次いで、GENCOMP信号で応答することができる。
新たなフレームが受信される場合には、FD検出ユニット51は、IFSが到達されていると判断して、ENDGENをセットする。RX置換部52がGENCOMPで応答した後、FD検出ユニット51はFDDAMASKをリセットする。FDDAMASKの非活性化で、RX置換部52はRSTRSEL(図13)をリセットする。
図19は、第2のモードで動作するCAN FD/CAN FD受動コンバータ15(図5)によるCAN FDフレーム14の処理を示す。CAN FDフレーム14は長く、つまり、それを置換えるよう用いられる代替フレーム22よりも長い。
図19に示されるように、CAN FDフレーム14はRXD上で受信され、SOFフィールド、調停フィールド、EDLおよびBRSビット、制御フィールドの残りの部分、データフィールドおよびCRCフィールド、ACKフィールド、ならびにEOFフィールドを含む。フレーム14の後にはIFSが続き、その後バスは休止状態になる。
図5、図19を参照して、RX置換部52は、RRXDにSOFおよび調停フィールドを送信し、それらは、RXマルチプレクサ53を通ってCRXDに達する。FD検出ユニット51はIDE−RTRをセットすることによってEDLビットを信号送信し、次いで、FDDAMASKをセットする。
RX置換部52はRSTRSEL(図13)をセットし、代替ビット21の生成を開始する。RX置換部52はIDE(ベースフォーマットフレームの場合)またはリザーブドビットr1(拡張フォーマットフレームの場合)、リザーブドビットr0、およびゼロ長データフィールドを示すDLCビット、 次いでCRC、ACK、EOFおよびIFSデータ、次いで休止を生成し、それらは、RRXD上に置かれ、RXマルチプレクサ53を通過してCRXDに達し、それらは、RRXD上に置かれ、RXマルチプレクサ53を通過してCRXDに達する。IDE/リザーブドビットr0は、明瞭にするため、示されない。
その後、FDDAMASKが活性状態で、ENDGENが非活性状態である間、RX置換部52は、オーバロードフレームを送り始め、それを継続して、ローカルCANコントローラ6(図3)がメッセージを送り始めようとするのを防止する。
FD検出ユニット51がIFS(つまり、CAN FDフレームが通過したこと)を認識すると、それはENDGENを活性化する。代替フレーム生成は既に終了しており、オーバロードフレーム生成は活性状態である。したがって、RX置換部52は現在のオーバロードフレームおよびオーバロードデリミタの生成の完了後にENDGENを認識する。次いで、完了を確認するために、RX置換部52はGENCOMP信号をセットする。したがって、FD検出ユニットはFDDAMASKをクリアする。
図15〜図18に示される例では、CAN FDフレームはベースフォーマットまたは拡張フォーマットにあり得る。CAN FDフレームがベースフォーマットを有する場合には、ベースフォーマットを有するCANフレームがそれと置き換わり得る。同様に、CAN FDフレームが拡張フォーマットを有する場合には、拡張フォーマットを有するCANフレームがそれと置き換わるよう用いられ得る。1つより多いCAN代替フレームが生成される場合、CAN代替フレームはすべて同じフォーマット、つまりベースフォーマットまたは拡張フォーマットである必要はない。
多数の修正が上に記載された実施の形態になされてもよいことが十分に理解される。
たとえば、上位レベルの機能ブロック(FD検出ユニットおよびRX置換部などのような)は、より下位レベルの機能ブロックに異なるように細分されてもよい。さらなる機能ブロックが設けられてもよい。

Claims (13)

  1. CAN FDフレームにおいてEDL/EDFビットが見つかることが期待されるであろう位置におけるビットを検査することにより、EDL/EDFビットを識別し、かつ、前記ビットがリセッシブかどうかを判断することによって、RXDの上のフレームがCAN FDフレーム(14)であるかどうかを識別し、前記フレームがCAN FDフレームであると識別することによって、前記EDL/EDFビットで始まり、かつ前記CAN FDフレームのデータ位相を含む、前記CAN FDフレームのセクション(17)を、CAN2.0Bに準拠するフォーマットを有する代替データ(21)で置換えるよう構成される装置(15)。
  2. 前記セクション(17)はCRCデリミタで終了する、請求項1に記載の装置(15)。
  3. 前記セクション(17)に続くデータを、CAN2.0Bに準拠するフォーマットを有するさらなる代替データ(21)で置換えるように構成される、請求項1または請求項2に記載の装置(15)。
  4. 前記代替データ(21)はDLCを含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の装置(15)。
  5. 前記装置は前記代替データ(21)の後にさらなるデータ(24、25)を付加するように構成される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の装置(15)。
  6. 第1のモードにおいて、前記さらなるデータ(24、25)はエラーフレームおよびエラーデリミタを含む、請求項に記載の装置(15)。
  7. 前記装置は前記CAN FDフレームの終わりの所与数前の点のビットを識別し、前記CAN FDフレームが終了すると前記エラーデリミタが終了するように前記エラーフレームおよび前記エラーデリミタを付加するように構成される、請求項に記載の装置(15)。
  8. 第2のモードにおいて、前記さらなるデータ(24、25)は少なくともオーバロードフレームおよび対応するオーバロードデリミタを含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の装置(15)。
  9. 前記フレームはベースフォーマットを有するかまたは拡張フォーマットを有するかを識別するよう構成される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の装置(15)。
  10. ローカルCANコントローラからCANフレームを受信することに応答して、前記代替データ(21)が生成されているかどうかによって、前記CANフレームの送信を抑制するよう構成される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の装置(15)。
  11. CAN送受信機(10)であって、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の装置(15)と;
    CANバス物理層装置回路系(PHY)とを備え、
    前記装置は、前記CANバス物理層装置回路系からRXDを受信し、前記CANバス物理層装置回路系にTXDを与えるよう配される、CAN送受信機(10)。
  12. CAN2.0Bコントローラ(6)と;
    前記CAN2.0Bコントローラ(6)に結合される、請求項11に記載のCAN送受信機(10)とを備える、ノード(4)。
  13. CAN FDフレームにおいてEDL/EDFビットが見つかることが期待されるであろう位置におけるビットを検査することにより、EDL/EDFビットを識別し、かつ、前記ビットがリセッシブかどうかを判断することによって、RXDの上のフレームがCAN FDフレーム(14)であるかどうかを識別することと;
    前記フレームがCAN FDフレームであると識別することによって、前記EDL/EDFビットで始まり、かつ前記CAN FDフレームのデータ位相を含む、前記CAN FDフレームのセクション(17)を、CAN2.0Bに準拠するフォーマットを有する代替データ(21)で置換えることとを含む、方法。
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