JP6484277B2 - 排出装置 - Google Patents
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Description
一方、回転レバーに接続された小型用の平歯車も回転するが、平歯車は、小型用のラック板のギヤ部と噛み合わずに滑るため、ラック板が移動しない。ここで、ラック板のギヤ部は変形可能な歯によって構成されているため、平歯車がラック板との噛み合い方向と反対方向に回転した場合には、平歯車がラック板のギヤ部に対して滑って空転しやすくなっている。このため、平歯車の回転運動は小型用の回転盤に伝達されず、小型用カプセル収納箱からはカプセルが排出されない。
図1は、本発明の一実施形態に係る排出装置1の斜視図である。この図1に示すように、排出装置1は、内部に収容された物品(本実施形態では箱状の物品)P(図5参照)を1つずつ排出するための排出装置であり、略直方体の筐体2を有する。なお、本実施形態では、図1において右側手前を前側、左側向こう側を後側、左側を左側、右側を右側として説明する。
筐体2の前面には、コインを投入するためのコイン投入口4と、操作者が回転操作して物品Pを1つ取り出すためのハンドル6と、取り出された物品Pを排出するための排出口8とを有する。また、筐体2の前面には、上記の他、投入したコインの返却を要求するためのコイン返却ボタン10と、コイン返却ボタン10の操作によって返却されたコインを収容して操作者がコインを回収可能なコイン返却口12と、投入されたコインを収容するコイン収容部14と、物品Pの品切れの表示を行う品切表示窓16と、を有する。
これらの図2及び図3に示すように、排出装置1は、物品Pを収納するための2つの物品収納部18と、2つの物品収納部18にそれぞれ設けられ、物品収納部18に収納された物品Pを1つずつ取り出して排出口8に排出するための取出機構20と、取出機構20のいずれかを選択的に駆動するための駆動機構22と、コイン投入口4に投入されたコインを種類別に選別するためのコイン選別器24と、所定種類のコインが所定枚数投入されたときにだけ、駆動機構22の駆動を許可する動作制御機構26と、動作制御機構36、駆動機構22、及びハンドル6の動作を連携する連携機構28と、ハンドル6を所定角度以上回転させたときに反対方向への回転を防止するための回転防止機構30と、物品Pの品切れ時に品切表示部16に表示を行うとともにハンドル6の回転を阻止する品切機構32と、を備える。
また、筐体2内部の下方には、排出された物品を排出口8へ案内するためのスロープ33が形成されている。スロープ33は、後方で左右2つに分かれており、前方において2つのスロープが合流し、前方端において排出口8に接続している。
物品収納部18は、2つ設けられており、一方の第1物品収納部34は筐体2の左側面に沿って配置され、他方の第2物品収納部36は筐体2の右側面に沿って配置されている。第1物品収納部34及び第2物品収納部36は、それぞれ前後方向に配置された2つの前方物品収納箱34A,36A及び後方物品収納箱34B,36Bを有する。
本実施形態では、排出装置1は、ハンドル6を左方向(反時計回り)に回転させると、第1物品収納部34から物品Pを排出し、ハンドル6を右方向(時計回り)に回転させると、第2物品収納部36から物品Pを排出するように構成されている。
図4は、本実施形態に係る排出装置1の物品収納部18及び取出機構20を示す斜視図であり、図5は、本実施形態に係る排出装置の物品収納部及び取出機構の断面図である。
また、第2物品収納空間38Bの形成位置は、第1物品収納空間38Aに対して幅方向(横方向)にオフセットしている。より具体的には、第2物品収納空間38Bの左側の壁面は、第1物品収納空間38Aの左側の壁面の位置と一致し、第2物品収納空間38Bの右側の壁面は、第1物品収納空間38Aの右側の壁面よりも右側に突出している。
物品収納箱36A,36Bの左側(筐体内側)の側面下端には、前後方向の軸を中心に回動可能なフラップ46が取り付けられている。このフラップ46は、内面が物品収納箱36A,36Bの内面とほぼ一致する収納位置と、物品収納箱36A,36Bから左側(筐体内側)に突出する突出位置との間で回動可能に設けられている。また、フラップ46は、ばね47によって収納位置に向かって付勢されている。
取出機構20は、第1物品収納部34及び第2物品収納部36にそれぞれ設けられた、第1取出機構48と第2取出機構50とを有する。本実施形態では、第1取出機構48と第2取出機構50は、左右対称である他は、同じ構造であるので、以下では右側に配置された第2取出機構50についてのみ説明する。
前述の図4及び図5並びにこの図6を参照すると、第2取出機構50は、物品取出部材52と、物品取出部材52を駆動する取出部材駆動機構54とを有する。
物品取出部材52は、前方物品収納箱36A及び後方物品収納箱36Bにそれぞれ設けられており、図6に示すように、物品収納箱36A,36Bに収納された物品Pのうち、最も下方の物品Pの底面の少なくとも一部を下から支持するための物品支持部56と、物品収納箱36A,36Bに収納された物品Pのうち、最も下方の物品Pの右側(筐体外側)の側面を支持するための押出部58とを有する。
物品支持部56の前端部及び後端部には、物品支持部56の前面及び後面の左右方向長さ全部にわたって、前面及び後面の下端からそれぞれ突出する突部62が形成されている。一方、物品収納箱36A,36Bの底面部40に形成された切欠部60の前後方向両側には、左右方向に延びるスリット64が形成され、このスリット64に、突部62が係合することにより、物品取出部材52の上下方向の移動が規制されている。
また、底面部40の切欠部60の前後方向両側には、底面部40から左(筐体内側)方向に突出するレール66が形成され、物品支持部56のうち、底面部40から突出した部分の突部62は、このレール66に上下両方向から支持される。
物品取出部材52と物品収納箱36A,36Bの壁面との間には、ばね74が設けられており、このばね74により、物品取出部材52は、右側(筐体外側)、つまり初期位置に向かって付勢されている。
歯76は、本実施形態では3つ設けられ、左右方向に沿って等間隔に並んでいる。歯76のそれぞれは、右側(筐体外側)の面が鉛直となるように形成されている。
係合車78は、前方及び後方の物品取出部材52に対応してそれぞれ物品取出部材52の歯76の下方に設けられ、歯76に係合可能な係合歯82を有する。係合歯82は、歯76に対応する数だけ、したがって本実施形態では3つ設けられ、これらの係合歯82は、係合車78の円周上の一部に連続して形成されている。係合歯82は、係合歯82が回転軸80より上方にあるとき、左側(筐体内側)の面が半径方向に沿うように形成されている。
回転軸80は、物品収納箱36A,36Bの下方に前後方向に沿って配置され、第2物品収納部36の前後方向の寸法のほぼ全長にわたって延びている。この回転軸80には、2つの係合車78が固定されている。ここで、2つの係合車78は、係合歯82の位置が、互いに180°位相がずれるように位置決めされている。
図7は、本実施形態に係る排出装置1の駆動機構22を示す図である。この図7に示すように、駆動機構22は、ハンドル6の回転に応じて回転する駆動車84と、駆動車84の回転に応じて回転する2つの従動車86と、従動車86に係合する第1伝達車88と、第1伝達車88に係合する第2伝達車90と、を有する。これらの駆動車84、従動車86、第1伝達車88及び第2伝達車90は、いずれも、筐体2の後面の内側の面に回転可能に固定されている。
また、駆動車84は、従動車86の回転を規制するための規制板95を有する。規制板96は、前面84Aから回転軸84B方向に突出するように形成された円盤状部であり、その外周に、外側に突出するように湾曲する、回転軸84Bを中心とする複数の円弧面96が形成されている。円弧面96は、隣接する係合ピン92の間に位置し、係合ピン92の数と同じ数、つまり3つ、互いに回転軸84Bを中心に等角度の間隔をあけて配置されている。一方、隣接する円弧面96の間には、内側に凹むように湾曲する円弧面97が形成されている。
従動車86は、駆動車84の係合ピン92に係合可能な、半径方向に延びる複数のスロット98を有する。本実施形態において、スロット98は、従動車86の円周上に6つ、互いに等間隔に配置されている。また、隣接するスロット98の間には、その外周に、内側に凹むように湾曲する複数の円弧面100が形成されている。これらの円弧面100の円弧半径は、駆動車84の円弧面96の円弧半径と同じに設定されている。また、円弧面100は、図7に示すように、駆動車84の円弧面96と対向する位置においては、円弧面96に接するか、ごくわずかな隙間を有して円弧面96に対して配置されるように設定されている。
また、従動車86の後面には、駆動車84の係合ピン92が突出位置から引込位置に移動するように案内するための案内面106と、第1伝達車88に係合する歯車108と、を有する。案内面106は、スロット98を前方から見たときスロット98の右側に配置された傾斜面であり、スロット98から遠い位置において従動車86の後面からの高さが低く、スロット98に近づくにつれて従動車86の後面からの高さが高くなり、壁部102に連続する位置においては、壁部102よりも若干低くなるように設定されている。
ここで、駆動車84から第2伝達車90までの回転比(歯車比)は、駆動車84を一回転させたときに、第2伝達車90が半回転するように設定されている。本実施形態では、駆動車84を一回転させると、従動車86が半回転することになるので、従動車86の歯車108と第1伝達車88との間の歯車比、及び第1伝達車88と第2伝達車90との間の歯車比は、従動車86と第2伝達車90との間の回転比が1:1となるように設定される。
図10は、本実施形態に係る排出装置1のコイン選別器24及び動作制御機構26を示す斜視図である。この図10に示すように、コイン選別器24は、筐体2のコイン投入口4に連通するコイン投入路110と、コイン投入路110を通ったコインを種類別に選別するコインセレクタ112と、選別されたコインを種類別に整列して一時的に貯留させるコイン貯留部114と、コイン返却ボタン10の操作に応じてコイン貯留部114に貯留されたコインをコイン返却口12へ送るコイン返却機構116と、コイン貯留部114に貯留されたコインをコイン収容部14へ送るためのコイン収容機構118と、を有する。
本実施形態では、コインとして100円硬貨及び10円硬貨を採用し、100円硬貨が1枚、かつ10円硬貨が1枚投入されたときに、物品Pの排出が可能になる構成について説明する。
コイン貯留部114は、選別された10円硬貨及び100円硬貨をそれぞれ整列させるための10円用及び100円用コイン案内路(図示せず)と、選別されたコインをコイン案内路内でせき止めてコイン案内路内に貯留させるピン120(図10では一方のピンのみが示されている)と、を備える。コイン案内路は、図10に矢印Rで示す方向に開口する開口部(図示せず)を有し、この開口部はコイン返却口12に連通している。ピン120は、コイン案内路内に突出するように設けられており、コイン案内路から引っ込むように移動可能である。
コイン収容機構118は、コイン案内路の底面を構成するコイン支持バー119を有する。コイン収容機構118は、所定種類のコインが所定枚数投入されたときにコイン支持バー119が回動してコイン案内路の底面を開放し、コイン案内路内のコインを、図10に矢印Cの方向、つまり下方に移動させ、コイン案内路の下方に配置されたコイン収容部14へ送るようになっている。
動作制御機構26は、所定種類のコインが所定枚数投入されると回転可能となる回転盤124を有する。なお、回転盤124が回転可能となる機構としては、例えば、回転盤124から径方向に突出して回転盤124の回転を阻止する2枚のストッパと、10円硬貨または100円硬貨が所定枚数(本実施形態ではいずれも1枚)投入されると、10円硬貨または100円硬貨の外周面によって回動される2枚のレバーとを有し、レバーの回動によってストッパが押されて、2枚のストッパが両方とも径方向に引っ込むと、回転盤124の回転が許されるように構成されるものが考えられる。
図11は、本実施形態に係る排出装置1の連携機構28を示す図である。この図11に示すように、連携機構28は、動作制御機構26の回転盤124の同軸上に固定されたかさ歯車130と、一端がハンドル6に固定され且つ他端が駆動軸84に固定された回転軸132と、かさ歯車130よりもハンドル6側において回転軸132に設けられた第1ラチェット機構134Aと、かさ歯車130よりも駆動車84側において回転軸132に設けられた第2ラチェット機構134Bと、を有する。
かさ歯車138Aは、回転軸132に対して回転可能に設けられており、かさ歯144Aが形成された側とは反対側の端部には、かさ歯車側ラチェット部146Aが形成されている。
固定筒部140Aは、かさ歯車138Aよりもハンドル6側に配置され、かさ歯車138A側の端部に回転軸132方向に突出する突出部148Aと、突出部148Aの間に形成される凹部150Aとを有する。
また、伝達筒部142Aの固定筒部140A側の端部には、固定筒部140Aの凹部150Aに係合する突出部154Aと、固定筒部140Aの突出部148Aが係合する凹部156Aとが形成されている。ここで、固定筒部140Aの凹部150Aと伝達筒部142Aの突出部154Aとの間、及び固定筒部140Aの突出部148Aと伝達筒部142Aの凹部156Aとの間には、所定の軸方向寸法の隙間Gが形成されている。この所定寸法は、かさ歯車側ラチェット部146Aの山の高さよりも大きく設定されている。
固定筒部140Aと伝達筒部142Aと間には、ばね158Aが設けられ、このばね158Aにより、伝達筒部142Aはかさ歯車138A側に付勢されている。
このような構造により、第2ラチェット機構134Bのかさ歯車側ラチェット部146B及び伝達筒部側ラチェット部152Bは、伝達筒部142Bが前方から見て左方向(反時計回り)に回転すると、互いに係合し、右方向(時計回り)に回転すると互いに係合せず滑るように形成されている。
図12は、本実施形態に係る排出装置1の回動防止機構30を後方から見た図である。この図12に示すように回転防止機構30は、ハンドル6の回転に伴って回転する係合歯車160と、係合歯車160に係合可能な揺動ピン162とを有する。
初期位置用凹部166は、横長の矩形状の形状を有する。第1係合凹部163は、初期位置用凹部166の半径方向に対して直交する方向に延びる平面と、初期位置用歯165と、の間で略直角の凹部を形成している。また、第2係合凹部168は、V字形の形状を有し、第3係合凹部170は、上方(半径方向外方)に向かって横方向の寸法が広くなる台形の形状を有する。
さらに、係合歯車160の中心160Aから初期位置用凹部166の最上部、つまり歯先までの距離r4は、係合歯車160の中心160Aから第2係合凹部168の最上部、つまり歯先までの距離r5とほぼ同じか、若干小さく設定されている。そして、距離r5は、係合歯車160の中心160Aから第3係合凹部170の最上部、つまり歯先までの距離r6よりも小さく設定されている。
また、揺動軸162Aより上方の揺動ピン162の上端には、ばね174の一端が取り付けられており、このばね174の他端は、筐体2に取り付けられている。このばね174により、揺動ピン162は、初期位置に向かって付勢されている。
図13及び図14は、本実施形態に係る排出装置1の品切機構32を示す図である。これらの図13及び図14、並びに前述の図4を参照すると、品切機構32は、物品収納部18内に収納された物品Pがなくなったことを検出するための検出部材176と、検出部材176によって物品Pの品切が検出されたときに筐体2の品切表示窓16に品切であることを表示するための品切表示部178と、物品Pの品切時に、対応する物品収納部34または36の取出機構20の動作を禁止するための動作禁止部材180と、を有する。品切機構32は、第1物品収納部34と第2物品収納部36にそれぞれ設けられており、これらは互いに左右対称である他は同じ構造であるので、以下には、第2物品収納部36に設けられた品切機構32について説明する。
上記のような構造により、検出部材176は、検出部184が物品収納箱36A内の物品Pに押されて、上面184Aが物品収納箱36Aの底面部40と一致する物品検出位置(図4の位置)と、物品収納箱36A内に物品Pが存在せず、検出部184の上面が物品収納箱36Aの底面部40よりも上方に突出する物品非検出位置(図13の位置)と、の間で、回動軸182を中心に回動可能となっている。
当接部194は、略三角柱に形成され、底面が検出部材176の伝達部190の突起192に当接可能となっている。
表示ブロック196は、略矩形状部材で、前面の上部に「売切」の文字等が印刷等された情報表示部200を有する。この表示ブロック196の両側及び上方には、表示ブロック196の移動を案内するための案内レール202が形成されている。この案内レール202により、表示ブロック196は、上下方向に案内されるとともに、最上位置が規定されている。また、表示ブロック196の上面には、上方に突出する突起197が形成されている。
次に、上記のように構成された本実施形態の排出装置1の動作について説明する。
まず、操作者がコイン投入口4にコインを投入すると、コインは、コイン選別器24のコイン投入路110を通ってコインセレクタ112に入り、種類別に選別される。具体的には、本実施形態では、コインとして10円硬貨1枚と100円硬貨1枚が設定されているので、コインセレクタ112は、10円硬貨または100円硬貨が投入された場合に、これを選別してコイン貯留部114に送る。その他のコインはコイン返却口12に返却される。
第1ラチェット機構134Aの伝達筒部142Aの伝達筒部側ラチェット部152Aは、伝達筒部142Aが右方向に回転すると、かさ歯車側ラチェット部146Aと係合するようになっているので、伝達筒部142Aが回転すると、この回転がかさ歯車138Aに伝達され、かさ歯車138Aは右方向に回転する。このかさ歯車138Aの回転により、動作制御機構26の回転盤124に固定されたかさ歯車130が、かさ歯車130を軸方向から見たとき(図10の状態)、右方向に回転する。
揺動ピン162の係合部172が係合歯車160の初期位置凹部166に係合する初期位置から、係合歯車10が右方向に回転すると、初期位置用歯165に押されて揺動ピン162が揺動軸162Aを中心に右側(図16においては左側)に揺動する。係合部172が初期位置用歯165を乗り越えて第1係合凹部163の位置までくると、図16に示すように、係合部172が第1係合凹部163に係合する。この状態で、係合歯車160を反対側に、つまり左側(図16において右側)に回転させようとすると、係合部172が第1係合凹部163に当たり、係合歯車160の反対方向の回転を阻止する。また、係合部172が第2係合凹部168や第3係合凹部170に係合した場合も同様に、係合歯車160を反対方向に回転させようとすると、係合部172が第2係合凹部168または第3係合凹部170に当たり、係合歯車160の反対方向の回転を阻止する。
したがって、本実施形態では、係合部172が第1係合凹部163に係合する所定角度だけ回転した位置まで係合歯車160が回転すると、それ以降の係合歯車160の反対方向への回転は禁止される。
図17、18、20、及び22は、本実施形態に係る排出装置1の駆動機構22の動作を示す図であり、図19は、図18のXIX−XIX線に沿った拡大断面図、図21は、図20のXXI−XXI線に沿った拡大断面図、図23は、図22のXXIII−XXIII線に沿った拡大断面図である。
操作者がハンドル6を右方向に回転させると、回転軸132を介して、駆動機構22の駆動車84も、図7の初期位置から右方向に回転する。図17に示すように、駆動車84の係合ピン92が右側の従動車86のスロット98に到達する。初期位置から図17の位置までの間、駆動車84の規制版95の円弧面96が、右側の従動車86の円弧面100に対向しているので、右側の従動車86は回転せず、初期の位置を維持したままとなる。
したがって、本実施形態では、駆動車84及び従動車86を備えたゼネバ機構により、駆動車84の連続回転運動を、従動車86の間欠回転運動に変換している。
駆動車84がさらに回転して、図18に示すように、係合ピン92が左側の従動車86のスロット98に到達すると、係合ピン92は、スロット98の切欠104を通って壁部102の内側に入り、図19に示すように、従動車86の下方に入り込む。したがって、左側の従動車86はこの間も回転しない。
結局、駆動車84が回転する間、左側の従動車86は回転せず、初期位置を維持したままとなる。
物品取出部材52が初期位置へ戻る一方、物品Pは、そのままの位置に留まる。物品Pは、物品取出部材52による下方からの支持がなくなり、自重によって、またフラップ46による力や上に積層された物品Pの重みによって、取出口44から下方に落下し、スロープ33に落ち、排出口8側に移動する。操作者は、排出口8から物品Pを取り出すことができる。
このように、取出機構20は、前方及び後方物品収納箱36A,36Bから、交互に物品Pを取り出す。
また、動作禁止部材180の第1アーム206は、図14において左側に示すように上方に位置し、第2アーム208の先端が、回転防止機構30の揺動ピン162の係止部210より下方に位置するため、揺動ピン162が筐体2の前方から見て右側に揺動可能となる。したがって、係合歯車160を右方向に回転させることができ、つまり操作者がハンドル6を右方向に回転させることができる。
駆動機構22が、係合ピン92を備えた駆動車84と、係合ピン92に係合するスロット98を備えた従動車86とを備えたゼネバ機構を含んで構成されているので、係合ピン92とスロット98が確実に係合して駆動車84が従動車86を確実に回転させる。このようなゼネバ機構によれば、従来の遊戯機の排出機能で採用されていたラック機構のように互いの位相がずれることがないので、排出装置1の各機構の位相や動作タイミングがずれることがなく、繰り返し確実な排出動作を行うことができる。
このような駆動機構22の構造により、駆動車84を回転させる方向を選択することによって、右及び左のいずれの取出機構20を駆動させるかを簡単に選択することができる。
また、従動車86には切欠104と案内面106が形成されているので、駆動車84が従動車86に対して回転するだけで係合ピン92が突出位置から引込位置に案内される。したがって複雑な構造を必要とすることなく、係合ピン92の突出位置と引込位置との間の移動を実現することができる。
また、品切機構32が、動作禁止部材180を有するので、第1物品収納部34または第2物品収納部36に物品Pがなくなったとき、動作禁止部材180が、物品Pがなくなった物品収納部34,36に対応する方向のハンドル6の回転を禁止することができる。これにより、物品Pの品切れにもかかわらずハンドル6が回転して駆動機構22や取出機構20が動作してしまうのを防止することができ、ハンドル6を操作したのに物品Pが排出されないといった事態を回避することができる。
本実施形態では、物品収納箱36A,36Bには第1の物品のみを収納した場合について説明したが、本発明では、第1の物品のみまたは第2の物品のみを収納してもよいし、第1の物品及び第2の物品を混合して収納してもよい。また、第1物品収納部34及び第2物品収納部36には第1の物品のみを収納してもよいし、第1物品収納部34及び第2物品収納部36に異なる形状、すなわち第1の物品及び第2の物品をそれぞれ収納してもよいし、あるいは、第1物品収納部34及び第2物品収納部36に同じ形状であるが、異なる味の第1の物品または第2の物品をそれぞれ収納してもよい。このように、第1物品収納部34及び第2物品収納部36には、所望の仕様に応じて任意の物品を収納することができる。
要するに、本発明は、前述の実施形態に限らず、物品を収納するための2つの物品収納部と、前記物品収納部にそれぞれ設けられ、前記物品収納部に収納された物品を1つずつ取り出して排出口に排出するための取出機構と、前記取出機構のいずれかを選択的に駆動する駆動機構と、を備え、前記駆動機構は、回転可能に形成された1つの駆動車と、前記駆動車の回転に応じて駆動されることによって前記取出機構のいずれかを駆動する2つの従動車と、を備え、一方の前記従動車は、前記駆動車が一方向に回転する場合に前記駆動車と係合して前記取り出し機構を駆動し、前記駆動車が他方向に回転する場合には前記駆動車と係合しないように構成され、他方の前記従動車は、前記駆動車が他方向に回転する場合に前記駆動車と係合して前記取り出し機構を駆動し、前記駆動車が一方向に回転する場合には前記駆動車と係合しないように構成されている、ことを特徴とする物品の排出装置であってもよい。
2 筐体
4 コイン投入口
6 ハンドル
8 排出口
18 物品収納部
20 取出機構
22 駆動機構
24 コイン選別器
26 動作制御機構
28 連携機構(回転方向変換機構)
30 回転防止機構
32 品切機構
84 駆動車
86 従動車
92 係合ピン
98 スロット
106 案内面
124 回転盤
160 係合歯車(歯車)
162 揺動ピン
Claims (8)
- 物品を収納するための2つの物品収納部と、
前記物品収納部にそれぞれ設けられ、前記物品収納部に収納された物品を1つずつ取り出して排出口に排出するための取出機構と、
前記取出機構のいずれかを選択的に駆動する駆動機構と、を備え、
前記駆動機構は、回転軸方向に突出する係合ピンを備えた1つの駆動車と、前記係合ピンに係合可能なスロットをそれぞれ備えた2つの従動車と、を備えて構成されるゼネバ機構を含み、
前記駆動車及び一方の前記従動車は、前記駆動車が一方向に回転する場合に前記係合ピンが前記スロットに係合し、前記駆動車が他方向に回転する場合に前記係合ピンが前記スロットに係合しないように構成され、
前記駆動車及び他方の前記従動車は、前記駆動車が他方向に回転する場合に前記係合ピンが前記スロットに係合し、前記駆動車が一方向に回転する場合に前記係合ピンが前記スロットに係合しないように構成されている、
ことを特徴とする物品の排出装置。 - 前記係合ピンは、前記駆動車から前記回転軸方向に突出して前記スロットに係合する突出位置と、前記回転軸方向に引っ込んで前記スロットに係合しない引込位置との間で移動可能に構成される、
請求項1に記載の排出装置。 - 前記従動車は、前記駆動車に対向する面に、前記突出位置から前記引込位置への前記係合ピンの移動を案内するための案内面を有する、
請求項2に記載の排出装置。 - 前記駆動車が初期位置から所定角度以上回転したとき、反対方向への回転を防止するための回転防止機構を更に備える、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の排出装置。 - 前記回転防止機構は、前記駆動車の前記回転軸に固定された歯車と、歯車の歯に係合可能な揺動ピンと、を備え、前記駆動車の前記初期位置において、前記歯車の中心から前記歯車の歯底までの距離は、前記歯車の中心と前記揺動ピンの揺動中心との間の距離から、前記揺動ピンの揺動中心から先端までの距離を引いた距離よりも小さく、前記駆動車が前記初期位置から前記所定角度以上回転した位置において、前記歯車の中心から前記歯車の歯底までの距離は、前記歯車の中心と前記揺動ピンの揺動中心との間の距離から、前記揺動ピンの揺動中心から先端までの距離を引いた距離よりも大きく設定されている、
請求項4に記載の排出装置。 - 操作者が前記物品収納部のうちのいずれから前記物品を取り出すかを選択するために回転操作可能なハンドルを更に備え、前記ハンドルは、前記ハンドルの一方向の回転が前記駆動車の一方向の回転に、前記ハンドルの他方向の回転が前記駆動車の他方向の回転に対応するように、前記回転軸に接続されている、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の排出装置。 - 投入されたコインを種類別に選別するためのコイン選別器と、
所定種類のコインが所定枚数投入されたときにだけ、前記駆動機構の駆動を許可する動作制御機構と、を更に備える、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の排出装置。 - 前記動作制御機構は、所定種類のコインが所定枚数投入されたときにだけ一方向にのみ回転可能な回転盤を有し、
前記排出装置は、前記駆動車が一方向および他方向に回転したときのいずれの場合でも、前記回転盤を前記一方向に回転させるための回転方向変換機構を更に備える、
請求項7に記載の排出装置。
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JP2017076773A JP6484277B2 (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | 排出装置 |
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Family Applications (1)
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JP2017076773A Active JP6484277B2 (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | 排出装置 |
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JPH02132160U (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-02 | ||
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-
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- 2017-04-07 JP JP2017076773A patent/JP6484277B2/ja active Active
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