JP6484149B2 - 緩衝器 - Google Patents

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本発明は、緩衝器に関する。
従来、緩衝器は、自動車に利用され、路面凹凸による衝撃が車体に伝わるのを抑制する。このような緩衝器の中には、アウターシェルと、このアウターシェル内に挿入されるロッドと、ロッドの挿通を許容しつつアウターシェルの一端開口を覆うキャップとを備え、このキャップとアウターシェルとを螺子結合した緩衝器がある(例えば、特許文献1)。当該緩衝器によれば、キャップとアウターシェルとを一旦結合したとしても、キャップをアウターシェルから取り外せるので、チューニング又はメンテナンス等の目的で一旦組み立てた緩衝器を分解する場合に有効である。
特開平07−019358号公報
ここで、緩衝器では、搭載される車種に応じて肉厚又は外径等の異なるアウターシェルが利用されている。このため、特開平07−019358号公報のように、アウターシェルの外周に直接螺子溝を形成する場合、各種アウターシェルに合わせた専用の螺子加工をするのが煩雑である。よって、図7に示すように、螺子部100aを有するカラー100をアウターシェル101の上端に溶接し、そのカラー100にキャップ102を螺合するのが好ましい。
しかしながら、図7に示すように、螺子部100aを有するカラー100とアウターシェル101とを溶接により連結した場合、ロッドの外周を囲うダストブーツの下端を引っ掛ける爪を設けられなくなることがある。なぜなら、例えば、爪103aを有する外カラー103をアウターシェル101の外周に溶接又は圧入により固定しようとした場合、当該外カラー103の位置によってはカラー100とアウターシェル101との溶接部W3に外カラー103が干渉し、固定の妨げとなるためである。
そこで、本発明は、アウターシェルとキャップ取付用のカラーとを溶接により連結したとしても、爪を設けられる緩衝器の提供を目的とする。
上記課題を解決する請求項1に記載の発明は、キャップが着脱可能に取り付けられるカラーとアウターシェルとの溶接部は、前記カラーの外周に設けられ、ダストブーツの下端を引っ掛ける爪よりも下方に配置される。よって、アウターシェルとカラーを溶接により連結したとしても、溶接部が爪を設けるのに当たって妨げとならない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記カラーの外周に装着されて前記爪を有する外カラーを備え、前記溶接部は、前記外カラーよりも下方に配置される。よって、外カラーをずらせば、爪の軸方向の位置を容易に変更できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記カラーと前記爪は、継ぎ目なく一体化される。よって、爪位置の異なるカラーに変更すれば、爪の軸方向の位置を容易に変更できる。
本発明の緩衝器によれば、アウターシェルとキャップ取付用のカラーとを溶接により連結したとしても、爪を設けられる。
本発明の第一の実施の形態に係る緩衝器を部分的に切欠いて示した正面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る緩衝器のカラー部分を内部構造を省略して示した縦断面図である。 (a)は(b)のXX断面図である。(b)は本発明の第一の実施の形態に係る緩衝器の外カラーを拡大して示した底面図である。 (a)は(b)のYY断面図である。(b)は本発明の第一の実施の形態に係る緩衝器の外カラーの変形例を拡大して示した底面図である。 本発明の第二の実施の形態に係る緩衝器のカラー部分を内部構造を省略して示した縦断面図である。 (a)は本発明の第二の実施の形態に係る緩衝器のカラーを拡大して示した平面図である。(b)は(a)のZZ断面図である。 従来の緩衝器のカラー部分を内部構造を省略して示した縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
<第一の実施の形態>
図1に示すように、本発明の第一の実施の形態に係る緩衝器Aは、アウターシェル1と、このアウターシェル1内に移動自在に挿入されるロッド2とを有する緩衝器本体Dと、アウターシェル1から突出するロッド2の端部に固定される車体側マウント20と、アウターシェル1の反ロッド2側の端部外周に固定されるブラケット10とを備える。そして、緩衝器Aは、車体側マウント20を介して車体に連結され、ブラケット10を介して車軸に連結されており、自動車の車体と車軸との間に介装される。この取付状態における緩衝器Aの上側を単に「上側」、取付状態における緩衝器Aの下側を単に「下側」という。
また、緩衝器Aは、アウターシェル1の外周に溶接固定した皿状のばね受11と、このばね受11と車体側マウント20との間に介装した懸架ばね3と、アウターシェル1から突出するロッド2の外周を囲う蛇腹状のダストブーツ4とを備える。このダストブーツ4の一端は車体側マウント20で支えられ、他端はアウターシェル1の上方に固定した外カラー6の爪6bで支えられる。よって、路面凹凸による衝撃が入力されると、ロッド2がアウターシェル1に出入りして緩衝器本体Dが伸縮するとともに、懸架ばね3及びダストブーツ3が伸縮する結果、緩衝器Aが伸縮する。
上記緩衝器本体Dは、上記アウターシェル1と、このアウターシェル1の内側に設けたシリンダ(図示せず)とを有して複筒型とされている。複筒型緩衝器の構成は周知であるのでここでの詳細な説明を省略するが、緩衝器本体Dは、シリンダ内に摺動自在に挿入されるピストン(図示せず)と、このピストンに連結される上記ロッド2とを備える。そして、緩衝器本体Dが伸縮すると、ロッド2がシリンダに出入りしてピストンがシリンダ内を軸方向に移動し、アウターシェル1とロッド2の相対移動を抑制する減衰力を発揮する。
また、シリンダとアウターシェル1との間には、シリンダ内に出没するロッド体積分のシリンダ内容積変化、及び、シリンダ内に収容される液体の温度変化に伴う体積変化を補償するためのリザーバが形成されている。このリザーバには、液体が貯留されるとともに、その液面の上側に気体が封入されている。つまり、アウターシェル1の内周には、ピストン等が摺接しない構成となっているので、アウターシェル1にばね受11等の他の部材を直接溶接したとしても、ピストンの摺動の妨げにならない。
図2に示すように、アウターシェル1の上端には、筒状のカラー5が溶接により固定されている。このカラー5は、アウターシェル1の内周に嵌る挿入部5aと、外径が挿入部5aの外径よりも大きく、外周に外カラー6が取り付けられる外カラー取付部5bと、外周にキャップ7が取り付けられるキャップ取付部5cとを有し、これらがアウターシェル1側から上方へ軸方向に順に連なる。そして、挿入部5aをアウターシェル1の内周に嵌めてアウターシェル1の上端と外カラー取付部5bの下端を当接させ、当該部分を周方向に沿って溶接する。このようにカラー5とアウターシェル1とを嵌め合わせてから溶接すると、これらを同軸にできる。図2中符号W1は、アウターシェル1とカラー5との溶接部を示す。
キャップ取付部5cに取り付けられるキャップ7は、中心孔7aをロッド2(図1)が貫通する環状の頂部7bと、この頂部7bの外周から下方へ延びる筒部7cとを有して有頂筒状であり、ロッド2の挿通を許容しつつカラー5の上端開口を覆う。このカラー5のキャップ取付部5cの外周には雄螺子加工が施されており、キャップ7の筒部7cの内周にはこれに対応する雌螺子加工が施されている。そして、上記筒部7cをキャップ取付部5cの外周に捻じ込んで、キャップ7とカラー5とを結合する。
また、キャップ7の上端部には、中心孔7aから頂部7bの外周端まで径方向に延びる溝7dが形成されている。よって、緩衝器Aの最収縮時にロッド2の外周に取り付けたバンプクッション21(図1)がキャップ7に当接する際に発生する音が緩和される。
つづいて、外カラー取付部5bの外周に取り付けられる外カラー6は、図3に示すように、環状のリング6aと、このリング6aの上端から外側に折り曲げて形成される三つの爪6bと、リング6aの一部を内側へ突出させた三つの内周凸部6cとを有する。爪6bと内周凸部6cは、外カラー6の周方向に等間隔で交互に配置される。そして、外カラー6の内側にカラー5を挿入すると、内周凸部6cが外カラー取付部5bの外周に強く押し付けられて、外カラー6がカラー5に固定される。
本実施の形態では、カラー5をその下端から外カラー6内に挿入し、カラー5の軸方向の任意の位置まで外カラー6をスライドさせた後、カラー5をアウターシェル1に嵌めてこれらを溶接する。カラー5における外カラー取付部5bの軸方向長さは、外カラー6の軸方向長さよりも長いので、これらの差分から溶接部W1を除いた範囲で、外カラー6の取付位置を調節できる。図2には、軸方向位置を変更した外カラー6を二点鎖線で示している。
また、外カラー6の爪6bには、ダストブーツ4(図1)の下端部が引っ掛かり、外カラー6から離れないようになっている。この爪6bの位置(爪位置)は、外カラー6の位置の変更により変わるので、軸方向長さの異なるダストブーツ4を使用する場合には、外カラー6の位置を変更すればよい。さらに、本実施の形態では、ばね受11に干渉しない範囲で溶接部W1の位置をできるだけ低くして、外カラー取付部5bの軸方向長さを長くしている。このため、爪位置の下限が下がるとともに、爪位置の変更量が大きくなる。すると、適用可能なダストブーツ4の種類が増えて汎用性が向上する。
さらに、隣り合う爪6bと爪6bの間に隙間が空いている。よって、ダストブーツ4の伸縮によりダストブーツ4内の容積が変わっても上記隙間から空気が出入りするので、ダストブーツ4の伸縮を妨げない。
以下、本実施の形態に係る緩衝器Aの作用効果について説明する。
上記緩衝器Aでは、外カラー6が圧入によりカラー5に固定されている。よって、外カラー6の固定が容易である。しかし、外カラー5を溶接により固定してもよい。図4には、溶接によりカラー5に固定される外カラー60を示す。この外カラー60は、上記外カラー6と同様に、リング6aと爪6bとを有するものの、外カラー取付部5bの外周に押し当てる内周凸部6cを省略できる。よって、この溶接用の外カラー60によれば、リング6aの外径及び軸方向長さを短くできるので、小型化が可能である。
また、本実施の形態において、緩衝器Aは、カラー5の外周に装着されて爪6bを有する外カラー6を備え、溶接部W1(図2)が外カラー6よりも下方に配置される。よって、溶接部W1が外カラー6を設けるのに当たって妨げとならず、外カラー6の利用が可能になる。そして、外カラー6を利用すると、当該外カラー6をずらせば爪6bの位置を容易に変更できるとともに、軸方向長さの異なるダストブーツ4を使用する場合でも共通の外カラー6を利用できる。なお、第二の実施の形態で説明するカラー8と同様に、カラー5に直接爪6bを取り付けてもよい。
また、例えば、図7に示す従来の緩衝器において、爪103aを含む外カラー103の上部を拡径させて溶接部W3を避けつつ上方へ延ばすとともに、外カラー103の下部をアウターシェル101に溶接又は圧入すれば、爪103をカラー100の外周に設けられる。しかしながら、この場合、外カラー103の外径が大きくなるとともに軸方向長さが長くなり、外カラー103の形状が複雑になるので、緩衝器の大径化、重量増、製造コストの上昇等の不具合がある。これに対して、上記構成によれば、溶接部W1(図2)が外カラー6よりも下方に配置されるので、爪6bをカラー5の外周に設けたとしても、外カラー6の外径が大きくならず、軸方向長さが短くて済み、外カラー6の形状も簡易にできる。よって、上記構成によれば、爪6bをカラー5の外周に設けたとしても、緩衝器Aの大型化、重量上及び製造コストの上昇を抑制できる。
また、本実施の形態において、緩衝器Aは、アウターシェル1の上端に溶接されて、キャップ7が着脱可能に取り付けられるカラー5と、このカラー5の外周に設けられ、ダストブーツ4の下端を引っ掛ける爪6bとを備える。そして、カラー5とアウターシェル1との溶接部W1が爪6bよりも下方に配置される。よって、溶接部W1が爪6bを設けるのに当たって妨げとならず、アウターシェル1とキャップ取付用のカラー5を溶接により連結したとしても爪6bを設けられる。
そして、このようにアウターシェル1とカラー5とを溶接により連結すると、緩衝器Aが搭載される車種に応じてアウターシェル1の仕様が変わったとしても、当該アウターシェル1に合わせた挿入部5aを有するカラー5を利用すれば、キャップ取付部5cの外径を変える必要がない。よって、キャップ7を取り付けるための螺子加工を要する場合であっても、当該螺子加工がアウターシェル1に合わせて専用とならず、汎用性を向上できる。
また、上記緩衝器Aでは、キャップ7とカラー5とを螺子結合しているので、キャップ7とカラー5とを一旦結合したとしても、キャップ7をカラー5から容易に取り外せるとともに、取り外したキャップ7を再びカラー5に結合できる。よって、例えば、チューニング又はメンテナンス等の目的で一旦組み立てた緩衝器Aを分解し、内部に収容されるバルブ等の交換をしたい場合等に有効である。さらに、キャップ7とカラー5とを螺子結合しているのでキャップ7を着脱する際の作業性が良く、キャップ7を再利用できるのでコストも低減できる。なお、キャップ7とカラー5の着脱が可能であれば、螺子結合以外の方法でキャップ7がカラー5に装着されていてもよい。
また、上記緩衝器Aでは、周方向に並ぶ三つの爪6bを有し、当該爪6bはリング6aの上端から外側に折り曲げて形成されている。しかし、爪6bの数、形状、及び形成方法は適宜変更できる。例えば、第二の実施の形態で説明する爪9と同様に、爪6bが山状の突起であってもよい。
また、上記緩衝器Aでは、カラー5がアウターシェル1の内周に嵌る挿入部5aを有している。よって、カラー5とアウターシェル1を同軸にしつつ溶接できる。しかし、カラー5とアウターシェル1との溶接方法は適宜変更できる。例えば、カラー5が第二の実施の形態で説明するカラー8と同様に、アウターシェル1の外周に嵌合する嵌合部を有し、当該嵌合部の下端とアウターシェル1の外周を溶接するとしてもよい。
<第二の実施の形態>
次に、本発明の第二の実施の形態に係る緩衝器について説明する。当該緩衝器の基本的な構成は第一の実施の形態の緩衝器Aと同様であるので、以下、第一の実施の形態の緩衝器Aと異なる部分についてのみ詳細に説明する。そして、第一の実施の形態と共通の構成については、同一符号を付するとともに、第一の実施の形態の説明及び図1を参照するとする。
図5に示すように、本実施の形態に係る緩衝器のアウターシェル1の上端には、筒状のカラー8が溶接により固定されている。このカラー8は、アウターシェル1の外周に嵌る嵌合部8aと、この嵌合部8a側の内径が嵌合部8aの内径よりも小さく、外周に爪9が設けられる爪取付部8bと、外周にキャップ7が取り付けられるキャップ取付部8cとを有し、これらがアウターシェル1側から上方へ軸方向に順に連なる。そして、嵌合部8aをアウターシェル1の外周に嵌めてアウターシェル1の上端と爪取付部8bの下端を当接させ、嵌合部8aの下端とアウターシェル1の外周を周方向に沿って溶接する。このようにカラー8とアウターシェル1とを嵌め合わせてから溶接すると、これらを同軸にできる。図5中符号W2は、アウターシェル1とカラー8との溶接部を示す。
キャップ取付部8cに取り付けられるキャップ7は、第一の実施の形態と同様であり、中心孔7aをロッド2(図1参照)が貫通する環状の頂部7bと、この頂部7bの外周から下方へ延びる筒部7cとを有して有頂筒状であり、ロッド2の挿通を許容しつつカラー8の上端開口を覆う。このカラー8のキャップ取付部5cの外周には雄螺子加工が施されており、キャップ7の筒部7cの内周にはこれに対応する雌螺子加工が施されている。そして、上記筒部7cをキャップ取付部8cの外周に捻じ込んで、キャップ7とカラー8とを結合する。
つづいて、爪取付部8bの外周に設けた爪9は、爪取付部8bと継ぎ目なく一体化されている。つまり、カラー8と爪9とを合わせた部品を爪付カラーとすると、当該爪付カラーが一つの部品により構成されている。そして、カラー8及び爪9が、ともに、爪付カラーの一部分であって、これらを分離できない構造になっている。
図6に示すように、爪9は、爪取付部8bの外周から外側に突出し、カラー8の周方向に等間隔で三つ設けられている。爪取付部8bの軸方向長さは、爪9の軸方向長さよりも長いので、爪9の位置を変更したカラー8を作成する場合、爪取付部8bの軸方向長さを変えずに、爪9の位置のみを変更できる。
また、爪9にはダストブーツ4(図1参照)の下端部が引っ掛かり、カラー8から離れないようになっている。そして、爪9の位置(爪位置)は、爪位置の異なるカラー8への変更により変わるので、軸方向長さの異なるダストブーツ4を使用する場合には、爪位置の異なるカラー8に変更すればよい。図5には、爪位置を変更したカラー8を利用した場合における爪9を二点鎖線で示している。さらに、本実施の形態では、ばね受11に干渉しない範囲で溶接部W2の位置をできるだけ低くして、爪取付部8bの軸方向長さを長くしている。このため、爪位置の下限が下がるとともに、爪位置の変更量が大きくなる。すると、適用可能なダストブーツ4の種類が増えて汎用性が向上する。
さらに、隣り合う爪9と爪9との間に隙間が空いている。よって、ダストブーツ4の伸縮によりダストブーツ4内の容積が変わると上記隙間から空気が出入りして、ダストブーツ4の伸縮を妨げない。
以下、本実施の形態に係る緩衝器の作用効果について説明する。
本実施の形態において、カラー8と爪9が継ぎ目なく一体化されている。よって、爪位置の異なるカラー8を用意して当該カラー8に交換すれば爪9の位置を容易に変更できる。さらに、カラー8と爪9とを継ぎ目なく一体化した場合、アウターシェル1とカラー5との溶接部W2近くまで爪9の位置を下げられる。よって、上記構成は、例えば、軸方向長さの長いダストブーツを利用する場合等、爪9の位置を低くしたい場合に有効である。
また、本実施の形態において、緩衝器は、アウターシェル1の上端に溶接されて、キャップ7が着脱可能に取り付けられるカラー8と、カラー8の外周に設けられ、ダストブーツ4(図1参照)の下端を引っ掛ける爪9とを備える。そして、カラー8とアウターシェル1との溶接部W2が爪9よりも下方に配置される。よって、溶接部W2が爪9を設けるのに当たって妨げとならず、アウターシェル1とキャップ取付用のカラー8を溶接により連結したとしても爪9を設けられる。加えて、上記構成によれば、溶接部W2が爪9よりも下方に配置されるので、爪9をカラー8の外周に設けたとしても、カラー8の構造が複雑化せず、緩衝器の大型化、重量増及び製造コストの上昇を抑制できる。
また、前述のようにアウターシェル1とカラー8とを溶接により連結すると、緩衝器が搭載される車種に応じてアウターシェル1の仕様が変わったとしても、当該アウターシェル1に合わせた嵌合部8aを有するカラー8を利用すれば、キャップ取付部8cの外径を変える必要がない。よって、キャップ7を取り付けるための螺子加工を要する場合であっても、当該螺子加工がアウターシェル1に合わせて専用とならず、汎用性を向上できる。
また、上記緩衝器では、キャップ7とカラー8とを螺子結合しているので、キャップ7とカラー8とを一旦結合したとしても、キャップ7をカラー8から容易に取り外せるとともに、取り外したキャップ7を再びカラー8に結合できる。よって、例えば、チューニング又はメンテナンス等の目的で一旦組み立てた緩衝器を分解し、内部に収容されるバルブ等の交換をしたい場合等に有効である。さらに、キャップ7とカラー8とを螺子結合しているのでキャップ8を着脱する際の作業性が良く、キャップ7を再利用できるのでコストも低減できる。なお、キャップ7とカラー8の着脱が可能であれば、螺子結合以外の方法でキャップ7がカラー8に装着されていてもよい。
また、上記緩衝器では、周方向に並ぶ三つの爪9を有し、当該爪9は爪取付部の外周から外側に突出して山状になっている。しかし、爪9の数、形状、及び形成方法は適宜変更できる。例えば、第一の実施の形態で説明した爪6bと同様に、爪9が板状であって曲げ変形により形成されていてもよい。
また、上記緩衝器では、カラー8がアウターシェル1の外周に嵌る嵌合部8aを有している。よって、カラー8とアウターシェル1を同軸にしつつ溶接できる。さらに、アウターシェル1の外径が同じであれば、内径が異なっていても共通のカラー8を利用できる。なお、カラー8とアウターシェル1との溶接方法は、適宜変更できる。例えば、カラー8が第一の実施の形態で説明したカラー5と同様に、アウターシェル1の内周に嵌合する挿入部を有し、アウターシェル1の上端と爪取付部8bの下端を溶接してもよく、この場合、爪取付部8bの内径を挿入部の内径よりも大きくしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形および変更が可能である。
A・・・緩衝器、W1,W2・・・溶接部、1・・・アウターシェル、5,8・・・カラー、7・・・キャップ、6・・・外カラー、6b,9・・・爪

Claims (3)

  1. アウターシェルの上端に溶接されて、キャップが着脱可能に取り付けられるカラーと、
    前記カラーの外周に設けられ、ダストブーツの下端を引っ掛ける爪とを備え、
    前記カラーと前記アウターシェルとの溶接部は、前記爪よりも下方に配置される
    ことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記カラーの外周に装着されて前記爪を有する外カラーを備え、
    前記溶接部は、前記外カラーよりも下方に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記カラーと前記爪は、継ぎ目なく一体化される
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
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