JP2016223592A - 空気ばね - Google Patents

空気ばね Download PDF

Info

Publication number
JP2016223592A
JP2016223592A JP2015112540A JP2015112540A JP2016223592A JP 2016223592 A JP2016223592 A JP 2016223592A JP 2015112540 A JP2015112540 A JP 2015112540A JP 2015112540 A JP2015112540 A JP 2015112540A JP 2016223592 A JP2016223592 A JP 2016223592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
cylinder member
inner cylinder
air spring
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015112540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6511338B2 (ja
Inventor
哲 安藤
Satoru Ando
哲 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2015112540A priority Critical patent/JP6511338B2/ja
Publication of JP2016223592A publication Critical patent/JP2016223592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6511338B2 publication Critical patent/JP6511338B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ダイヤフラムの内側へ内筒部材を容易に取り付けることが可能な空気ばねを提供することを目的とする。
【解決手段】振動発生部および振動受け部の一方に連結される第1取付部材と、振動発生部および振動受け部の他方に連結される第2取付部材と、弾性を有する筒膜状とされ、一端側が前記第1取付部材に取り付けられ、他端側が前記第2取付部材に取り付けられるダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの内側に取り付けられる内筒部材と、を備え、前記ダイヤフラムは、当該ダイヤフラムの内部であって前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に空気室を構成し、前記内筒部材の外側には、前記ダイヤフラムの少なくとも一部を取り囲むように筒状の外筒部材が取り付けられ、前記内筒部材の外径は、前記ダイヤフラムを空気ばねに組み付けない状態における、当該ダイヤフラムの内筒部材取付け位置での内径以下であることを特徴とする、空気ばね。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気ばねに関する。
従来、例えば自動車用のサスペンション、産業機械用の防振支持装置、シリンダ機器等に用いられるような空気ばねの一種として、ピストンの上部に例えばゴム等で筒状に形成されたダイヤフラムを配置するとともに、この上にチャンバが取り付けられ、振動発生部または振動受け部にこれらピストンやチャンバのいずれかがそれぞれ連結される構造の空気ばねが知られている(例えば特許文献1)。そして、このような空気ばねでは、振動が入力した場合には、軸線方向の相対変位がピストンとチャンバとの間に生じ、ダイヤフラム内の空気室で当該振動を吸収することができる。
特開2006−144940号公報
また、自動車用のサスペンション等として用いられる空気ばねとしては、上述の空気ばねの他、振動発生部および振動受け部の一方に連結される第1取付部材と、振動発生部および振動受け部の他方に連結される第2取付部材と、弾性を有する筒膜状とされ、一端側が第1取付部材に取り付けられ、他端側が第2取付部材に取付けられるダイヤフラムと、ダイヤフラムの内側に取り付けられる内筒部材と、を備え、ダイヤフラムは、第1取付部材と第2取付部材との間に空気室を構成し、内筒部材の外側には、ダイヤフラムの一部を取り囲むように筒状の外筒部材が取り付けられたものが知られている。この空気ばねによれば、ダイヤフラムのうち外筒部材に覆われた部分は、空気ばねが荷重を負荷した際にダイヤフラムの膨張が制限されるので、ダイヤフラムによるばね特性を外筒部材、第2取付部材との関係で調整することができる。
ところで、このような空気ばねでは、例えばダイヤフラムのばね特性は、内筒部材および内筒部材に連結する外筒部材の、ダイヤフラムに対する位置によって変化することがあり、ダイヤフラム内の内筒部材の位置の正確性が要求されている。しかし、従来の空気ばねでは、空気ばねの組立てにあたって、内筒部材をダイヤフラム内に配置させるために例えばダイヤフラムを径方向に伸張させる必要があり、内筒部材のダイヤフラムへの取付け、位置合わせおよび調整が困難であった。
そこで、本発明は、ダイヤフラムの内側へ内筒部材を容易に取り付けることが可能な空気ばねを提供することを目的とする。
本発明の空気ばねは、振動発生部および振動受け部の一方に連結される第1取付部材と、振動発生部および振動受け部の他方に連結される第2取付部材と、弾性を有する筒膜状とされ、一端側が前記第1取付部材に取り付けられ、他端側が前記第2取付部材に取り付けられるダイヤフラムと、前記ダイヤフラムの内側に取り付けられる内筒部材と、を備え、前記ダイヤフラムは、当該ダイヤフラムの内部であって前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に空気室を構成し、前記内筒部材の外側には、前記ダイヤフラムの少なくとも一部を取り囲むように筒状の外筒部材が取り付けられ、前記内筒部材の外径は、前記ダイヤフラムを空気ばねに組み付けない状態における、当該ダイヤフラムの内筒部材取付け位置での内径以下であることを特徴とする。
この発明の空気ばねによれば、ダイヤフラムの内側へ内筒部材を容易に取り付けることができる。
ここで、本発明の空気ばねでは、前記ダイヤフラムの内筒部材取付け位置での内径は、前記ダイヤフラムを空気ばねに組み付けない状態における、前記ダイヤフラムの最大内径であることが好ましい。
この構成によれば、内筒部材のダイヤフラムの内側への位置合わせを容易にすることができる。
本発明によれば、ダイヤフラムの内側へ内筒部材を容易に取り付けることが可能な空気ばねを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る空気ばねを示す、軸線方向に沿った断面図である。 図1に示す空気ばねのダイヤフラムを、ダイヤフラムを空気ばねに組み付けないで、その内側に内筒部材を取り付けた状態で示す断面図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について例示説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気ばね1を示す、軸線方向に沿った断面図である。
本実施形態に係る空気ばね1は、例えば乗用車に用いるものであって、タイヤ(振動発生部(地面からの振動を受けるサスペンション))側と車体(振動受部)側との連結部分等に配置されて振動発生部から振動受部への振動や衝撃が伝達するのを防ぐことができる。
本実施形態に係る空気ばね1は、振動発生部および振動受け部の一方(本例では振動受け部。より具体的には車体側)に連結される第1取付部材2と、振動発生部および振動受け部の他方(本例では振動発生部。より具体的にはタイヤ側)に連結される第2取付部材3と、弾性を有する筒膜状とされ、一端側が第1取付部材2に取り付けられ、他端側が第2取付部材3に取付けられるダイヤフラム4と、ダイヤフラム4の内側に取り付けられる内筒部材5と、を備えている。また、この空気ばね1では、ダイヤフラム4は、当該ダイヤフラム4の内部であって第1取付部材2と第2取付部材3との間に空気室を構成し、内筒部材5の外側には、ダイヤフラム4の少なくとも一部を取り囲むように筒状の外筒部材6が取り付けられている。
なお、図示の例では、第1取付部材2、第2取付部材3、ダイヤフラム4、内筒部材5、および外筒部材6は、共通軸を有するように同軸に配置されている。以下、この共通軸を軸線Oとも称し、軸線Oに沿う方向を軸線方向といい、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O周りに周回する方向を周方向という。
第1取付部材2は、軸線方向一方側(図では上側)に位置する、径方向断面で円形の第1側壁部21と、第1側壁部21に軸線方向他方側(図では下側)に隣接するとともに第1側壁部21よりも外径が小さい、径方向断面で円形の第2側壁部22と、第1側壁部21に軸線方向一方側に隣接する振動発生部または振動受け部に連結するための連結部23と、第2側壁部22の軸線方向他方側に位置する略平面状の先端部24とを備えている。また、第1取付部材2は、第2側壁部22の外周側に設けられるとともに、第2側壁部22の軸線方向長さよりも僅かに短く、外径が第1側壁部21と略同一のストッパーリング25を備えている。ストッパーリング25は、ダイヤフラム4のうち第1取付部材側部分41の過度の変形を抑えることができ、また、ストッパーリング25のうち、後述のダイヤフラム4の第1取付部材側部分41で形成される揺動部42と接触する部分の形状(外表面の外径など)を変化させることで、当該揺動部42の曲面形状の円弧形状を調整することができる。なお、本発明において、ストッパーリング25を設けることは必須の構成ではなく、また、揺動部51の曲面形状の円弧部分の中心位置は、ストッパーリング25によらなくても調整することができる。
また、図示の例では、第1取付部材2の第1側壁部21および第2側壁部22は、軸線方向でその外径が略一定となっている。また、第2側壁部22はその軸線方向他方側端部の外周に、後述のダイヤフラム4の一端側が取り付けられる(図示では第2側壁部22の軸線方向他方側端部は、その外径がダイヤフラム4の厚さ程度小さくなっている)。連結部23は、振動発生部または振動受け部に連結することができればその連結方法は任意の方法とすることができ、例えばボルト・ナット締結、ピン締結(ピンを穴に差し込み締結する)等により連結することができる。
また、第1取付部材2、後述の第2取付部材3、内筒部材5、および外筒部材6は、特に限定されるものではないが、例えば金属で形成することができる。
また、この実施形態では、第1取付部材2、および後述の第2取付部材3は、中空体となっており、それらの内容積を変更することでばね特性を調整可能となっているが、中実体とすることもできる。
第2取付部材3は、径方向断面で円形の側壁部31と、側壁部31の軸線方向一方側(図では上側)に位置する略平面状の先端部32と、側壁部31の軸線方向他方側(図では下側)に位置し、振動発生部または振動受け部に連結する連結部33とを備えている。図示の例では、側壁部31は、軸線方向でその外径が略一定となっている。なお、ばね特性調整のため、側壁部31の外径形状をテーパに構成してもよい。
また、第2取付部材3の連結部33は、振動発生部または振動受け部に連結することができればその連結方法は任意の方法とすることができ、例えばボルト・ナット締結等により連結することができる。
内筒部材5は、円筒状であって、後述のダイヤフラム4の内側に取り付けられるものであり、換言すれば、内筒部材5は、空気ばね1を組み立てた状態で、外筒部材6との間でダイヤフラム4を挟むように配置されている。また、内筒部材5は、第1取付部材2および第2取付部材3のいずれにも連結・固定されていない。
また、この実施形態では、内筒部材5は、第2取付部材3の外径よりも大きい内径を有しており、これにより、空気ばね1に振動が入力した際には、第2取付部材3が内筒部材5に対して軸線方一方側に、内筒部材5の内側へ入り込むように変位して、主に軸線方向の振動を吸収することができる。また、内筒部材5は、外筒部材6の内径よりもダイヤフラム4の厚さ程度小さい外径を有しており、内筒部材5と外筒部材6とがより密着しやすくなっている。さらに、内筒部材5は、その軸線方向長さが、後述の外筒部材6の軸線方向長さよりも短くなっており、このためダイヤフラム4のうち内筒部材5と外筒部材6との間に挟まれていない部分を確保することができるので、第2取付部材3が軸線方向に変位することができる。
外筒部材6は、筒状であって、内筒部材5の外側に、ダイヤフラム4の少なくとも一部を取り囲むように取り付けられている。この実施形態では、ダイヤフラム4のうち第1取付部材側部分41は、外筒部材6に取り囲まれていない部分を有し、ダイヤフラム4のうち第2取付部材側部分43は、外筒部材6に取り囲まれている。より具体的には、外筒部材6は、ダイヤフラム4の第1取付部材側部分41の一部およびダイヤフラム4の第2取付部材側部分43の全てを取り囲んでいる。
また、外筒部材6は、この例では第1取付部材2および第2取付部材3のいずれにも連結・固定されていない。
この実施形態では、外筒部材6の内径(図示の例では外径も)は、外筒部材6の軸線方向一方側に位置するフランジ状部分6f以外、略一定になっている。また、図示の例では、フランジ状部分6fの軸線方向一方側端部は、内筒部材5よりも軸線方向一方側に位置しており、フランジ状部分6fの形状を調整する(例えば内径の大小を調整する)ことにより、後述のダイヤフラム4の第1取付部材側部分41で形成されている揺動部42の曲面形状の円弧部分の中心位置を、例えば空気ばね1の径方向に調整することができる。また、外筒部材6の軸線方向一方側をフランジ状にすることにより(フランジ状部分6fを設けることにより)、外筒部材6の端部エッジによるダイヤフラムが摩耗するのを低減することができる。
外筒部材6と内筒部材5との結合は任意の方法で行うことができ、例えばダイヤフラム4を介して外筒部材6をかしめることにより行うことができる。
ダイヤフラム4は、例えばゴムからなる弾性を有する筒膜状とされ、一端側が第1取付部材2に取り付けられ、他端側が第2取付部材3に取付けられている。
また、この実施形態の空気ばね1では、空気ばね1が組み立てられ、鉛直方向に配置された状態で、ダイヤフラム4の第1取付部材側部分41は、折り返されて揺動部42を形成し、ダイヤフラム4の第2取付部材側部分43は、折り返されて転動部44を形成している。また、ダイヤフラム4の揺動部42、転動部43内には、軸線方向に沿った断面視においてそれぞれ円弧状となる円弧状部分が含まれている。さらに、軸線方向に沿った断面視における円弧状部分の中心を周方向に結んで形成される、閉曲線で囲まれる部分であるダイヤフラム面積は、ダイヤフラム4の第2取付部材側部分43のダイヤフラム面積よりもダイヤフラム4の第1取付部材側部分41のダイヤフラム面積が大きくなっている。
つまり、ダイヤフラム4の第1取付部材側部分41の揺動部42に含まれる円弧部分の中心の軸線Oからの径方向距離Rsが、ダイヤフラム4の第2取付部材側部分43の転動部44に含まれる円弧部分の中心の軸線Oからの径方向距離Rrよりも大きくなっている。
この実施形態では、ダイヤフラム4の第1取付部材側部分41の揺動部42に含まれる円弧部分は、第1取付部材2や外筒部材6に接触せずダイヤフラム内の空気圧により軸線方向一方側および径方向外側に凸状に膨らみ変形した曲面を含む部分である。また揺動部42は、内筒部材5の軸線方向一方側端部と、第1取付部材2の第2側壁部22の軸線方向他方側端部との間に形成されている。
また、ダイヤフラム4の第2取付部材側部分43の転動部44に含まれる円弧部分は、第2取付部材3や外筒部材6に接触せずダイヤフラム内の空気圧により軸線方向他方側に凸状に膨らみ変形した曲面を含む部分である。また転動部44は、外筒部材6の他方側部分と第2取付部材3の側壁部31との間に形成されている。より具体的には、転動部44は、軸線方向一方側から他方側に向けて、第2取付部材3の側壁部31の外周面上を沿うように延び、第2取付部材3の側壁部31と外筒部材6の他方側部分との間に円弧状部分を形成し、軸線方向他方側から一方側に向けて、外筒部材6の他方側部分の内周面上を沿うように延びて形成されている。
ダイヤフラム4の一端側および他端側の、第1取付部材2および第2取付部材3への取り付けは、限定されるものではないが、カシメリング7を用いてかしめることにより取り付けることができる。
具体的には、ダイヤフラム4の一端側の第1取付部材2への取り付けは、ダイヤフラム4の一端側を、軸線方向一方側に向けて、第1取付部材2、より具体的には第1取付部材2の第2側壁部22の軸線方向他方側端部に、その外周側から覆うように嵌め込み、さらにカシメリング7でダイヤフラム4を挟み込むようにかしめることで行うことができる。また、ダイヤフラム4の他端側の第2取付部材3への取り付けは、ダイヤフラム4の他端側を、軸線方向一方側に向けて折り返し、第2取付部材3、より具体的には第2取付部材3の側壁部31の軸線方向一方側端部に、その外周側から覆うように嵌め込み、さらにカシメリング7でダイヤフラム4を挟み込むようにかしめることで行うことができる。
そして、この空気ばね1では、図2に示すように、ダイヤフラム4を空気ばね1に組み付けない状態における、内筒部材5の外径Doが、ダイヤフラム4の内筒部材取付け位置45での内径Di以下になっている(図示の例では、内筒部材5の外径Doが内筒部材取付け位置45での内径Diと同じ)。またこの実施形態では、ダイヤフラム4の内筒部材取付け位置45での内径Diは、ダイヤフラム4の最大内径となっており、ダイヤフラム4が樽状になっている。
具体的には、ダイヤフラム4は、第1取付部材2を取り付けるための一端側取付け部46(図2ではダイヤフラム4の上方側の部分)と、第2取付部材3を取り付けるための他端側取付け部47(図2ではダイヤフラム4の下方側の部分)とを有しており、また、ダイヤフラム4を空気ばね1に組み付けない状態で、一端側取付け部46から、軸線方向他方側に向けて内径が漸増して第1取付部材側部分41を形成し、内筒部材取付け位置45が含まれる軸線方向中央部分では、内径が一定となり、再び内径が漸減して第2取付部材側部分43を形成して、他端側取付け部47となっている。ダイヤフラム4の一端側取付け部46および他方側取付け部47は、それぞれ、第1取付部材2の第2側壁部22の外径および第2取付部材3の側壁部31の外径と略等しく、上述のようにカシメリング7でかしめることができる程度の軸線方向長さを有している。
なお、ダイヤフラム4の内筒部材取付け位置45とは、空気ばね1が組み立てられた状態での内筒部材5のダイヤフラム4内で配置される位置であり、ダイヤフラム4の周方向に沿った領域である。
この実施形態の空気ばね1の作用・効果を以下説明する。
この実施形態の空気ばね1では、内筒部材5の外側に、ダイヤフラム4の少なくとも一部を取り囲むように外筒部材6を取り付けることにより、ダイヤフラム4のうち外筒部材6に覆われた部分は、空気ばね1が荷重を負荷した際にダイヤフラム4の膨張が制限されるので、ダイヤフラム4によって空気ばね1のばね特性を外筒部材6との関係で調整することができる。
ところで、このような空気ばね1では、例えばダイヤフラム4のばね特性は、内筒部材5および内筒部材5に連結する外筒部材6のダイヤフラム4に対する位置によって変化することがあり、ダイヤフラム4内の内筒部材5の位置の正確性が要求されている。しかし、従来の空気ばねでは、空気ばねの組立てにあたって、内筒部材をダイヤフラム内に配置させるために例えばダイヤフラムを径方向に伸張させる必要があり、内筒部材のダイヤフラムの内側への取付け、位置合わせおよび調整が困難であった。
そこで、この実施形態の空気ばね1では、ダイヤフラム4を空気ばね1に組み付けない状態で、内筒部材5の外径Doを、ダイヤフラム4の内筒部材取付け位置45での内径Diと同じにすることにより、内筒部材5のダイヤフラム4の内側への位置合わせを正確にすることができ、また、前記外径Doを前記内径Diより小さくすることにより、内筒部材5をダイヤフラム4内の所定の位置へ容易に入れることができる。したがって、内筒部材5のダイヤフラム4の内側へ内筒部材5を容易に取り付けることができ、また位置合わせおよび調整等も容易にすることができる。さらに、内筒部材5をダイヤフラム4の内筒部材取付け位置45に位置させるために、ダイヤフラム4を径方向に大きく伸縮可能なものとする必要がないので、ダイヤフラム4の径方向の弾性率を大きくすることができ、それ故に、空気ばね1のばね特性などの特性を十分に調整することもできる。
なお、前記外径Doを前記内径Diより小さくしても、外筒部材6を例えばかしめ等の方法で内筒部材5に取り付けるので、内筒部材5および外筒部材6を強固に連結することができる。
ここで、本発明ではこの実施形態の空気ばね1のように、空気ばね1に荷重が入力された際、ダイヤフラム4で揺動部42および転動部44を形成させることが好ましい。換言すれば、ダイヤフラム4の第1取付部材側部分41の円弧部分についてのダイヤフラム面積が、ダイヤフラム4の第2取付部材側部分43の円弧部分についてのダイヤフラム面積よりも大きいことが好ましい。
空気ばね1に振動が入力された場合には、ダイヤフラム面積が相対的に小さい円弧状部分を有する転動部44側の第2取付部材3は、ダイヤフラム4により形成される空気室を相対的に圧縮しやすくなり(相対的にばねが軟らかい)、また、ダイヤフラム面積が相対的に大きい円弧状部分を有する揺動部42側の第1取付部材2は、空気室を相対的に圧縮しにくくなり(相対的にばねが硬い)、それ故に、転動部44では空気ばね1に対して軸線方向の相対変位が生じるような方向の振動を主に吸収することができ、揺動部42では空気ばね1に対してこじり変形するような方向の振動を主に吸収することができる。そして、ダイヤフラム4に揺動部42および転動部44を形成させる場合には、それぞれの有効受圧面積の調整に正確性が求められるので、内筒部材5のダイヤフラム4内での取付けが所定の位置になっていることが肝要であり、この実施形態のダイヤフラム4が特に好ましい。
また、本発明ではこの実施形態の空気ばね1のように、ダイヤフラム4を空気ばね1に組み付けない状態における、ダイヤフラム4の内筒部材取付け位置45での内径Diを、同状態のダイヤフラム4の最大内径とすることが好ましい。これにより、内筒部材5のダイヤフラム4の内側への位置合わせを容易にすることができる。
なお、同様な観点からは、内筒部材取付け位置45の軸線方向全位置で、内筒部材5の外径Doが、ダイヤフラム4の内筒部材取付け位置45での内径Di以下になっていることが好ましい。
ところで、この実施形態に係る空気ばね1は、限定されるものではないが以下のようにして製造することができる。
まず、ダイヤフラム4の内側の内筒部材取付け位置45に内筒部材5を配置する。さらに、内筒部材5を内側に配置した状態のダイヤフラム4に、外筒部材6を被せ、外筒部材6の外周側からかしめる。この際、内筒部材5が内筒部材取付け位置45からずれないようにするために、ダイヤフラム4の一端側の開口部から支持具を挿入して、ダイヤフラム4の内側から内筒部材5を支持することにより、より正確に外筒部材6をかしめることができる。
次いで、ダイヤフラム4の他端側を内側に折り返して、第2取付部材3の軸線方向一方側端部を、当該ダイヤフラム4の他端側の開口部に挿入する。続いて、第2取付部材3の軸線方向一方側端部とダイヤフラム4の他端側とを、軸線方向一端側に押し込んで、ダイヤフラム4の一端側の開口部から外側に出し、カシメリング7でダイヤフラム4の他端側と第2取付部材3とを連結する。さらに、第2取付部材3をダイヤフラム4に対して軸線方向他方側に移動させた後、第1取付部材2の軸線方向他方側端部を、ダイヤフラム4の一端側の開口部に挿入し、カシメリング7でダイヤフラム4の一端側と第1取付部材2とを連結する。さらに、必要に応じて、第1取付部材2にストッパーリング25を装着する。
この製造方法によれば、内筒部材5の外径Doは、ダイヤフラム4を空気ばね1に組み付けない状態で、当該ダイヤフラム4の内筒部材取付け位置45での内径Di以下であるので、ダイヤフラム4の内側へ内筒部材5を容易に取り付けることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明の空気ばねは、上記一例に限定されることは無く、適宜変更を加えることができ、例えば、空気ばねの第1取付部材および第2取付部材を同様の形状にすること、ダイヤフラムの第1取付部材側部分および第2取付部材側部分の形状を夫々同様の形状にすること、外筒部材でダイヤフラムの全てを取り囲むこと等、任意に変更することができる。
本発明によれば、ダイヤフラムの内側へ内筒部材を容易に取り付けることが可能な空気ばねを提供することができる。
1:空気ばね、 2:第1取付部材、 21:第1側壁部、 22:第2側壁部、 23:連結部、 24:先端部、 25:ストッパーリング、 3:第2取付部材、 31:側壁部、 32:先端部、 33:連結部、 4:ダイヤフラム、 41:第1取付部材側部分、 42:揺動部、 43:第2取付部材側部分、 44:転動部、 45:内筒部材取付け位置、 46:一端側取付け部、 47:他端側取付け部、 5:内筒部材、 6:外筒部材、 6f:フランジ状部分、 7:カシメリング、 Do:内筒部材の外径、 Di:ダイヤフラムの内筒部材取付け位置での内径、 Rs:径方向距離、 Rr:径方向距離、 O:軸線

Claims (2)

  1. 振動発生部および振動受け部の一方に連結される第1取付部材と、
    振動発生部および振動受け部の他方に連結される第2取付部材と、
    弾性を有する筒膜状とされ、一端側が前記第1取付部材に取り付けられ、他端側が前記第2取付部材に取り付けられるダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムの内側に取り付けられる内筒部材と、を備え、
    前記ダイヤフラムは、当該ダイヤフラムの内部であって前記第1取付部材と前記第2取付部材との間に空気室を構成し、
    前記内筒部材の外側には、前記ダイヤフラムの少なくとも一部を取り囲むように筒状の外筒部材が取り付けられ、
    前記内筒部材の外径は、前記ダイヤフラムを空気ばねに組み付けない状態における、当該ダイヤフラムの内筒部材取付け位置での内径以下であることを特徴とする、空気ばね。
  2. 前記ダイヤフラムの内筒部材取付け位置での内径は、前記ダイヤフラムを空気ばねに組み付けない状態における、前記ダイヤフラムの最大内径である、請求項1に記載の空気ばね。
JP2015112540A 2015-06-02 2015-06-02 空気ばね Active JP6511338B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015112540A JP6511338B2 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 空気ばね

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015112540A JP6511338B2 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 空気ばね

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016223592A true JP2016223592A (ja) 2016-12-28
JP6511338B2 JP6511338B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=57747747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015112540A Active JP6511338B2 (ja) 2015-06-02 2015-06-02 空気ばね

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6511338B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112013068A (zh) * 2019-05-28 2020-12-01 现代自动车株式会社 流体密封的发动机悬置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080550A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Bridgestone Corp 空気ばね
JP2011080548A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Bridgestone Corp 空気ばね
JP2011080549A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Bridgestone Corp 空気ばね
WO2014202330A1 (de) * 2013-06-20 2014-12-24 Continental Teves Ag & Co. Ohg Luftfeder

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080550A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Bridgestone Corp 空気ばね
JP2011080548A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Bridgestone Corp 空気ばね
JP2011080549A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Bridgestone Corp 空気ばね
WO2014202330A1 (de) * 2013-06-20 2014-12-24 Continental Teves Ag & Co. Ohg Luftfeder

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112013068A (zh) * 2019-05-28 2020-12-01 现代自动车株式会社 流体密封的发动机悬置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6511338B2 (ja) 2019-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7806392B2 (en) Spring sheet structure of hydraulic shock absorber
CN100534854C (zh) 车辆把手及车辆
JP6045257B2 (ja) 防振装置
US8191692B2 (en) Cylinder apparatus
US20050254888A1 (en) Torque rod and method of producing the same
US10451133B2 (en) Tubular vibration-damping device
WO2013061809A1 (ja) 車両用ダンパのマウント構造及びマウント組付方法
JP6532367B2 (ja) ブラケット付き筒形防振装置
US8894079B2 (en) Upper support for vehicle suspension
US20050206054A1 (en) Vibration damping bushing
JP2008032121A (ja) 筒状制振装置とその製造方法および筒状制振装置を備えた装着構造体
WO2016047395A1 (ja) 筒型防振装置
JP5998162B2 (ja) ショックアブソーバ
US20150300445A1 (en) Vibration damping device
JP2013155841A (ja) 懸架装置およびカバー部材
JP2016223592A (ja) 空気ばね
JP6511337B2 (ja) 空気ばね
US9127743B2 (en) Chassis bushing with integrated travel limiter
JP7044469B2 (ja) 防振装置
JP7233331B2 (ja) 筒型防振装置
JP5829239B2 (ja) 防振装置
JP4107610B2 (ja) 防振装置
KR102546129B1 (ko) 마운트 부싱
JP7009300B2 (ja) 防振装置
JP7446200B2 (ja) シリンダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6511338

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250