JP6484083B2 - 植物育成用照明装置並びに植物水耕栽培装置および植物水耕栽培方法 - Google Patents

植物育成用照明装置並びに植物水耕栽培装置および植物水耕栽培方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6484083B2
JP6484083B2 JP2015072183A JP2015072183A JP6484083B2 JP 6484083 B2 JP6484083 B2 JP 6484083B2 JP 2015072183 A JP2015072183 A JP 2015072183A JP 2015072183 A JP2015072183 A JP 2015072183A JP 6484083 B2 JP6484083 B2 JP 6484083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
emitting element
plant
distance
lighting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015072183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016189741A (ja
Inventor
松本 章寿
章寿 松本
光広 松田
光広 松田
一郎 柴垣
一郎 柴垣
周二 木村
周二 木村
竜平 小山
竜平 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Ushio Denki KK
Original Assignee
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Ushio Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Yamamura Glass Co Ltd, Ushio Denki KK filed Critical Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority to JP2015072183A priority Critical patent/JP6484083B2/ja
Priority to EP16000746.4A priority patent/EP3075230A1/en
Priority to US15/084,940 priority patent/US20160286747A1/en
Publication of JP2016189741A publication Critical patent/JP2016189741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6484083B2 publication Critical patent/JP6484083B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G7/00Botany in general
    • A01G7/04Electric or magnetic or acoustic treatment of plants for promoting growth
    • A01G7/045Electric or magnetic or acoustic treatment of plants for promoting growth with electric lighting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G31/00Soilless cultivation, e.g. hydroponics
    • A01G31/02Special apparatus therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Description

本発明は、植物育成用照明装置、並びに植物水耕栽培装置および植物水耕栽培方法に関する。
従来、植物栽培方法の或る種のものとしては、植物工場内において、適切な条件下に栄養、水、人工光源および温度等の生育条件を完全に管理した状態で植物を水耕栽培する植物水耕栽培方法が提案されている。そして、人工光源としては、LED素子などの発光素子を備えた植物育成用照明装置が提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照。)。
具体的に、特許文献1には、発光波長が異なる2種類のLED素子を備え、植物の光合成に有効な波長660nm付近の赤色光と波長450nm付近の青色光とを放射する植物育成用照明装置が開示されている。この植物育成用照明装置においては、矩形状の領域に、2種類のLED素子(具体的には、赤色LED素子と白色LED素子)の多数が縦横に並ぶように配置されている。具体的には、複数の赤色LED素子が一方向に並ぶように配置された赤色LED素子列と、複数の白色LED素子が一方向に並ぶように配置された白色LED素子列とが、素子列を構成する複数のLED素子が並ぶ一方向に垂直な方向(以下、「素子列垂直方向」ともいう。)に沿って交互に等間隔で配列されている。すなわち、素子列垂直方向においては、赤色LED素子と白色LED素子とが、素子列垂直方向に沿って交互に等間隔で配置されている。
また、特許文献2には、発光波長が異なる2種類以上のLED素子(具体的には、例えば赤色LED素子と青色LED素子)を備え、複数のLED素子が一方向に沿って並ぶように等間隔で配置された棒状の植物育成用照明装置が開示されている。この照明装置において、複数のLED素子を直線状に配置する場合には、2種類のLED素子(赤色LED素子と青色LED素子)を交互に配置することが好ましく、そのようにすることにより、植物育成用照明装置の長手方向、すなわち複数のLED素子が並ぶ一方向の輝度分布が均一となるとされている。また、発光波長が異なる2種類以上のLED素子としては、赤色LED素子と青色LED素子との組み合わせに限らず、種々の波長域のLED素子の組み合わせで検証が行われている。
また、特許文献3には、複数のLED素子列が、素子列を構成する複数のLED素子が並ぶ一方向に垂直な方向に沿って配置される際に、前記LED素子列を等間隔に配置、又は端側での前記LED素子列の列数が多くなるよう配置したLED照明装置が開示されている。
特開2012−239417号公報 実用新案登録第3180774号公報 特開2014−27922号公報
しかしながら、本発明者らが研究を重ねた結果、複数のLED素子が一方向に沿って等間隔で配置された植物育成用照明装置には、種々の問題があることが明らかとなった。
具体的に説明すると、植物育成用照明装置の照明領域において、中央部の照度が、LED素子の配列方向における両端部の照度よりも大きくなり、当該配列方向の照度分布に十分な均一性が得られない、という問題がある。このような問題が生じることによれば、植物育成用照明装置を利用して育成した植物個々の育成にむらが発生する。
また、発光波長が異なる2種類のLED素子を交互に配置することによっては、特に発光素子列が長尺な場合に、植物育成用照明装置の照明領域の全域において、植物育成用照射装置からの放射光を、第1発光素子の光合成光量子束密度と第2発光素子の光合成光量子束密度との比が植物を育成するために好ましいとされる比率のものにすることが容易ではない、という問題がある。これらの問題に対して、特許文献1〜特許文献3に記載の照明装置では、発光波長の異なる2種類の発光素子を一方向に交互に配置した際の、各発光素子の照度分布や比率に応じた配置が考慮されていなかった。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、発光素子列の配列方向における照度の均一性が高い照明領域を形成することのできる植物育成用照明装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、広面積の栽培領域においても、植物を高い育成効率で育成することのできる植物水耕栽培装置および植物水耕栽培方法を提供することにある。
本発明の植物育成用照明装置は、第1発光素子と、前記第1発光素子とは異なる発光ピーク波長を有する第2発光素子とにより構成される発光素子ユニットが、一方向に沿って並ぶように複数配置されることによって発光素子列が形成されてなる植物育成用照明装置において、
前記発光素子ユニットは、前記一方向に離間して配置された2個の第2発光素子と、当該2個の第2発光素子の間に配置された1個の第1発光素子とによって構成されており、
前記発光素子列の少なくとも一方の端部に位置する2個以上の発光素子ユニットにおける、互いに隣接する発光素子ユニットの第1発光素子の間の距離が、当該発光素子列の中央部に位置する2個以上の発光素子ユニットにおける、互いに隣接する発光素子ユニットの第1発光素子の間の距離よりも短く、
前記端部に位置する発光素子ユニットにおける2個の第2発光素子の間の距離が、前記中央部に位置する発光素子ユニットにおける2個の第2発光素子の間の距離より短いことを特徴とする。
本発明の植物育成用照明装置においては、前記発光素子列の少なくとも一方の端部に3個以上の発光素子ユニットが位置されており、これらの3個以上の発光素子ユニットにおいて、前記中央部から離間するに従って、互いに隣接する発光素子ユニットの第1発光素子の間の距離が短くなることが好ましい。
本発明の植物育成用照明装置においては、前記発光素子列の少なくとも一方の端部に3個以上の発光素子ユニットが位置されており、これらの3個以上の発光素子ユニットにおいて、前記中央部から離間するに従って、2個の第2発光素子の間の距離が短くなることが好ましい。
本発明の植物育成用照明装置においては、前記発光素子ユニットを構成する前記第1発光素子の光合成光量子束密度と当該発光素子ユニットを構成する前記第2発光素子の光合成光量子束密度とを個別に調光するための制御部が設けられていることが好ましい。
本発明の植物水耕栽培装置は、前記の植物育成用照明装置を用いたことを特徴とする。
本発明の植物水耕栽培方法は、前記の植物水耕栽培装置において、植物体を、前記植物育成用照明装置と当該植物体との距離を15cm以内に近付けた状態で栽培することを特徴とする。
本発明の植物育成用照明装置においては、発光素子列が、1個の第1発光素子と2個の第2発光素子とが交互に並設された発光素子ユニットの複数によって構成されている。そして、発光素子列の少なくとも一方の端部においては、互いに隣接する発光素子ユニットの第1発光素子間の距離および2個の第2発光素子の間の距離が、各々、当該発光素子列の中央部における互いに隣接する発光素子ユニットの第1発光素子間の距離および2個の第2発光素子の間の距離よりも短くなっている。そのため、植物育成用照明装置の照明領域において、発光素子列の配列方向の照度分布に十分な均一性が得られる。また、発光素子列が長尺な場合であっても、植物育成用照明装置の照明領域の全域において、植物育成用照射装置からの放射光を、赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度との比が植物を育成するために好ましいとされる比率のものとすることが容易にできる。
従って、本発明の植物育成用照明装置によれば、発光素子列の配列方向における照度の均一性が高い照明領域を形成することができる。その結果、広面積の栽培領域においても、植物を高い育成効率で育成することができる。
本発明の植物水耕栽培装置は、本発明の植物育成用照明装置が用いられており、当該植物育成用照明装置によって発光素子列の配列方向における照度の均一性が高い照明領域が形成されるため、広面積の栽培領域においても、植物を高い育成効率で育成することができる。
本発明の植物水耕栽培方法は、本発明の植物水耕栽培装置を用い、植物体を、本発明の植物育成用照明装置と当該植物体との距離を15cm以内に近付けた状態で栽培するものである。そのため、植物育成用照明装置によって発光素子列の配列方向における照度の均一性が高い照明領域を形成することができ、また、高い光エネルギー利用効率が得られると共に、植物体において熱負荷に起因する葉焼けなどの弊害が生じることがない。
従って、本発明の植物水耕栽培方法によれば、広面積の栽培領域においても、植物を高い育成効率で育成することができる。
本発明の植物育成用照明装置の一実施形態を示す説明用正面図である。 本発明の植物育成用照明装置の他の実施形態を示す説明用正面図である。 実験例1において用いた植物水耕栽培装置の構成の概略を示す説明図である。 実験例1において、図3の植物水耕栽培装置の栽培水槽内に配置した栽培パネル内にレタスの苗を植えた状態を示す説明図である。
以下、本発明の植物育成用照明装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の植物育成用照明装置の一実施形態を示す説明用正面図である。
この植物育成用照明装置10は、矩形状の枠体(図示省略)の内部に、第1発光素子としての発光ピーク波長が500nm以下の青色発光素子23Aと、第2発光素子としての発光ピーク波長が600nm以上の赤色発光素子23Bとにより構成される発光素子ユニット23を複数(図の例においては22個であり、そのうちの8個が示されている。)備えたものである。そして、この植物育成用照明装置10においては、複数の発光素子ユニット23が、長尺な矩形状の基板21の一方向、具体的には長手方向に沿って並ぶように配置されている。このように、基板21上には、複数の発光素子ユニット23によって直線状の発光素子列が形成されており、この発光素子列によって発光領域が形成されている。
この図の例において、基板21の全長は、1107mmであり、発光領域の全長、すなわち発光素子列の全長は、1076mmである。
また、植物育成用照明装置10において、基板21は、例えばアルミニウムよりなる長尺な矩形板状基体の表面に、配線パターンが形成された絶縁膜が積層されてなるものである。
また、複数の発光素子ユニット23は、各々、1個の青色発光素子23Aと2個の赤色発光素子23Bとにより構成されている。これらの発光素子ユニット23において、2個の赤色発光素子23Bは、複数の発光素子ユニット23が並ぶ一方向、すなわち基板21の長手方向に互いに離間して配置されており、これらの2個の赤色発光素子23Bの間には青色発光素子23Aが配置されている。このようにして、基板21上には、個数比(赤色発光素子:青色発光素子)が2:1の割合で複数(図の例では44個であり、そのうちの16個が示されている。)の赤色発光素子23Bと複数(図1の例では22個であり、そのうちの8個が示されている。)の青色発光素子23Aとが、当該基板21の長手方向に並んで配置されている。ここに、図1おいては、青色発光素子23Aおよび赤色発光素子23Bのうちの青色発光素子23Aを斜線のハッチングを付して示している。
この図の例において、44個の赤色発光素子22Bは、11個の赤色発光素子22Bが直列接続された4つの赤色発光素子直列接続ユニットに分けられており、4つの赤色発光素子直列接続ユニットは並列接続された状態で電源に接続された点灯回路(図示省略)に電気的に接続されている。一方、22個の青色発光素子23Aは、11個の青色発光素子23Aが直列接続された2つの青色発光素子直列接続ユニットに分けられており、2つの青色発光素子直列接続ユニットは並列接続された状態で電源に接続された点灯回路(図示省略)に電気的に接続されている。
そして、発光素子列においては、2個以上の発光素子ユニットが位置される中央部Cと、当該中央部Cの両端に位置する、2個以上の発光素子ユニットが位置される端部Eのうちの少なくとも一方の端部Eとでは、互いに隣接する発光素子ユニット23の青色発光素子23Aの間の距離(以下、「青色発光素子間距離」ともいう。)が異なっている。
具体的に説明すると、発光素子列を構成する複数の発光素子ユニット23は、端部Eにおける青色発光素子間距離XEが、中央部Cにおける青色発光素子間距離XCよりも短くなるように配置されている。
この図の例において、2つの端部Eは、同一の構成を有しており、各々、2個の発光素子ユニット23が位置されている。また、2つの端部Eにおける複数の青色発光素子間距離XEは全て同一である。すなわち、2つの端部Eにおいては、全ての青色発光素子が等間隔で配置されている。
一方、中央部Cには、18個の発光素子ユニットが位置されており、そのうちの4個の発光素子ユニット23が図1に示されている。また、中央部Cにおける複数の青色発光素子間距離XCは全て同一である。すなわち、中央部Cにおいては、全ての青色発光素子23Aが等間隔で配置されている。
また、互いに隣接する、中央部Cに位置する発光素子ユニット23と端部Eに位置する発光素子ユニット23とにおける青色発光素子間距離は、端部Eにおける青色発光素子間距離XEよりも長く、かつ中央部Cにおける青色発光素子間距離XCよりも短くなっている。
端部Eにおける青色発光素子間距離XEは、中央部Cにおける青色発光素子間距離XCの93%以下であることが好ましく、より好ましくは89%以下である。
また、発光素子列においては、図1に示されているように、端部Eにおいて互いに隣接する発光素子ユニット23の間の距離ZEが、中央部Cにおいて互いに隣接する発光素子ユニット23の間の距離ZCよりも短いことが好ましい。すなわち、端部Eにおいて互いに隣接する赤色発光素子23Bの間の距離ZEが、中央部Cにおいて互いに隣接する赤色発光素子23Bの間の距離ZCよりも短いことが好ましい。
端部Eにおける発光素子ユニット23の間の距離ZEは、中央部Cにおける発光素子ユニット23の間の距離ZCの84%以下であることが好ましく、より好ましくは81%以下である。
この図の例において、2つの端部Eにおける発光素子ユニット23の間の距離ZEは同一である。また、中央部Cにおける複数の発光素子ユニット23の間の距離ZCは全て同一である。
また、互いに隣接する、中央部Cに位置する発光素子ユニット23と端部Eに位置する発光素子ユニット23との間の距離は、端部Eにおける発光素子ユニット23の間の距離ZEよりも長く、かつ中央部Cにおける発光素子ユニット23の間の距離ZCよりも短くなっている。
また、発光素子列を構成する複数の発光素子ユニット23においては、中央部Cと端部Eとでは、発光素子ユニット23中の2個の赤色発光素子23Bの間の距離(以下、「赤色発光素子間距離」ともいう。)が異なっている。
具体的には、端部Eに位置する発光素子ユニット23の赤色発光素子間距離YEが、中央部Cに位置する発光素子ユニット23の赤色発光素子間距離YCよりも短くなっている。
この図の例において、端部Eにおける複数の赤色発光素子間距離YEは、中央部C側の赤色発光素子間距離YEが20mmであり、基板21の端縁側の赤色発光素子間距離YEが22mmである。また、中央部Cにおける複数の赤色発光素子間距離YCは全て同一である。
また、各発光素子ユニット23における青色発光素子23Aおよび赤色発光素子23B,23Bは等間隔で配置されている。
端部Eにおける赤色LED素子間距離YEは、中央部Cにおける赤色発光素子間距離YCの88%以下であることが好ましく、より好ましくは85%以下である。
青色発光素子23Aとしては、青色LED素子などが用いられる。この青色LED素子としては、サファイアまたは窒化ガリウム(GaN)よりなる基板上に、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、アルミニウム(Al)の窒化物よりなる4元系の光半導体材料を結晶成長させることによって得られるものを用いることができる。また、青色LED素子23Aからの光のピーク波長は例えば420〜470nmである。
この図の例において、青色発光素子23Aとしては、青色LED素子が用いられており、その青色LED素子には、表面を覆うように、透明性樹脂よりなり、光出射面がフラット面のレンズ層(図示省略)が設けられている。
赤色発光素子23Bとしては、赤色LED素子などが用いられる。この赤色LED素子としては、ヒ化ガリウム(GaAs)よりなる基板上に、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)のリン化物よりなる4元系の光半導体材料を結晶成長させることによって得られるものを用いることができる。また、赤色LED素子からの光のピーク波長は例えば640〜680nmである。
この図の例において、赤色発光素子23Bとしては、赤色LED素子が用いられており、その赤色LED素子には、表面を覆うように、透明性樹脂よりなり、光出射面がフラット面のレンズ層(図示省略)が設けられている。
また、植物育成用照明装置10において、青色発光素子23Aと赤色発光素子23Bとしては、光量子束密度が同一のものが用いられることが好ましい。
青色発光素子23Aと赤色発光素子23Bとの光量子束密度が同一であることによれば、植物育成用照明装置10からの放射光が植物を育成するための光として適正なものとなる。
具体的に説明すると、青色発光素子23Aと赤色発光素子23Bとの光量子束密度が同一であることによれば、これらの発光素子の個数比(赤色発光素子:青色発光素子)が2:1であることから、植物育成用照明装置10からの放射光における赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度との比が2:1となる。
尚、赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度との比は、植物を育成する上で好ましいとされる範囲があり、具体的な最適比について種々の植物で検証が進められている。一般的には、赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度との比が3:2〜9:1であることが好ましい。
また、植物育成用照射装置10は、育成対象となる植物に応じて、赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度を、それぞれ制御して調光する制御部が設けられたものであってもよい。当該制御部は、赤色発光素子23Bおよび青色発光素子23Aの出力を個別に制御することにより、それぞれの光合成光量子束密度を個別に調整することもできるものである。
植物育成用照明装置10においては、端部Eにおける複数の青色発光素子間距離XEが、中央部Cにおける複数の青色発光素子間距離XCよりも短くなるよう配置されており、端部Eにおける複数の赤色発光素子間距離YEが、中央部Cにおける複数の赤色発光素子間距離YCよりも短くなるよう配置されている。そのため、前記制御部を設けることにより、植物育成用照射装置10の照明領域において、端部(端部Eに対応する部分)と中央部(中央部Cに対応する部分)とで照度分布の均一性が得られると共に、当該照明領域の全域において、赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度との比を、好ましい比率に調整することが容易となる。
このような植物育成用照明装置10は、例えばリーフレタス、レタス、小松菜、ほうれん草およびパセリ等の葉菜類などの育成対象の植物が栽培されている栽培領域の上方(具体的には、例えば栽培領域から20cmの高さ)に、青色LED素子23Aおよび赤色LED素子23Bが栽培領域に対向するように配置される。そして、栽培領域上方の植物育成用照明装置10において、複数の青色発光素子23Aおよび複数の赤色発光素子23Bの各々に直流電流を供給することによってこれらの発光素子が一斉に点灯され、栽培領域に対して光が照射される。
而して、植物育成用照明装置10においては、直線状の発光素子列が、1個の青色発光素子23Aと2個の赤色発光素子23Bとが交互に並設された発光素子ユニット23の複数によって構成されている。そして、発光素子列の両方の端部Eにおいては、青色発光素子間距離XEおよび赤色発光素子間距離YEが、中央部Cにおける青色発光素子間距離XCおよび赤色発光素子間距離YCよりも短くなっている。そのため、植物育成用照明装置10の照明領域において、発光素子列の配列方向の照度分布に十分な均一性が得られる。また、単に青色発光素子23Aおよび赤色発光素子23Bとして光量子束密度が同一のものを用い、その全ての発光素子に対して同電流値の直流電流を供給することによれば、発光素子列が長尺な場合であっても、植物育成用照明装置10の照明領域の全域において、植物育成用照射装置10からの放射光を、赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度との比が植物を育成するために好ましいとされる比率のものとすることができる。
従って、植物育成用照明装置10によれば、発光素子列の配列方向における照度の均一性が高い照明領域を形成することができる。その結果、広面積の栽培領域においても、植物を高い育成効率で育成することができる。
また、植物育成用照明装置10は、植物体との距離を近づけて配置することができるため、当該植物育成用照明装置10からの放射光を有効に利用して、高い育成効率で植物を育成することができる。
具体的に、植物育成用照明装置10は、例えば当該植物育成用照明装置10と植物体との距離を15cm以内に維持した状態で使用すればよく、好ましくは10cm以内、より好ましくは5cm以内に維持して使用することができる。
ここに、植物育成用照明装置10を植物体の近傍に配置することのできる理由について具体的に説明する。人工光源(照明装置)から植物までの距離が離れると、単位面積当たりの有効光量子量が小さくなり、エネルギー効率が悪化する。しかし、人工光源(照明装置)から植物までの距離が近づきすぎると、植物体に対する熱負荷により、葉焼けなどの問題が生じやすい。而して、植物育成用照明装置10は、発光源としてLED素子などの発光素子が用いられていることから、当該植物育成用照明装置10の発光面からの発熱が小さいため、植物体との距離をより近づけて配置することが可能である。
図2は、本発明の植物育成用照明装置の他の実施形態を示す説明用正面図である。
この植物育成用照明装置30は、2つの端部Eに3個以上の発光素子ユニット23が位置しており、各端部Eにおける青色発光素子間距離および赤色発光素子間距離が全て異なること以外は、図1の植物育成用照明装置10と基本的に同様の構成を有するものである。
この植物育成用照明装置30において、複数の発光素子ユニット23の各々は、図1の植物育成用照明装置10の発光素子ユニット23と同様に、互いに離間して配置された2個の赤色発光素子23Bと、この2個の赤色発光素子の間に配置された青色発光素子23Aとによって構成されている。また、植物育成用照明装置30において、赤色発光素子23B、青色発光素子23Aおよび基板21は、図1の植物育成用照明装置10における赤色発光素子23B、青色発光素子23Aおよび基板21と同様である。
この図の例において、基板21上には、22個の発光素子ユニット23、すなわち44個の赤色発光素子23Bと22個の青色発光素子23Aとが、当該基板21の長手方向に並んで配置されている。そして、これらの複数の発光素子ユニット23よりなる発光素子列において、2つの端部Eは、同一の構成を有し、各々、3個の発光素子ユニット23が位置されている。ここに、図2には2つの端部Eのうちの一方が示されており、また青色発光素子23Aおよび赤色発光素子23Bのうちの青色発光素子23Aを斜線のハッチングを付して示している。また、中央部Cには16個の発光素子ユニット23が位置されており、そのうちの4個の発光素子ユニット23が図2に示されている。また、基板21の全長は、1165mmであり、発光領域の全長、すなわち発光素子列の全長は、1076mmである。
3個以上の発光素子ユニット23が位置された端部Eにおいては、照射領域における発光素子列の配列方向の照度分布均一性などの観点から、図2に示されているように、中央部Cから離間するにしたがって、青色発光素子の間距離XE1,XE2が短いことが好ましい。
具体的に、図2においては、端部Eに位置する3個の発光素子ユニット23は、基板21の長手方向の一方(図2における左方)の端縁側の青色発光素子間距離XE2が、中央部C側の青色発光素子間距離XE1よりも短くなるように配置されている。
端部Eにおいて、或る発光素子ユニット23とその発光素子ユニット23に隣接する2個の発光素子ユニット23の各々とにおける青色発光素子間距離(具体的には、例えば青色発光素子間距離XE1と青色発光素子間距離XE2)は、基板21の長手方向の一方(図2における左方)の端縁側の青色発光素子間距離(具体的には、例えば青色発光素子間距離XE2)が、中央部C側の青色発光素子間距離(具体的には、例えば青色発光素子間距離XE1)の95%以下であることが好ましく、より好ましくは92%以下である。
この図の例において、青色発光素子間距離XE1は46mmであり、青色発光素子間距離XE2は42mmである。
また、3個以上の発光素子ユニット23が位置された端部Eにおいては、照射領域における発光素子列の配列方向の照度分布均一性の観点から、図2に示されているように、当該3個以上の発光素子ユニット23において、中央部Cから離間するに従って、赤色発光素子間距離YE1,YE2,YE3が短いことが好ましい。
具体的に、図2においては、端部Eに位置する3個の発光素子ユニット23は、基板21の長手方向の一方(図2における左方)の端縁側の赤色発光素子間距離YE3が最も短く、中央部C側の赤色発光素子間距YE1が最も長くなっている。
端部Eにおいて、或る発光素子ユニット23における赤色発光素子間距離とその発光素子ユニット23に隣接する発光素子ユニット23における赤色発光素子間距離とは、基板21の長手方向の一方(図2における左方)の端縁側の赤色発光素子間距離が、中央部C側の赤色発光素子間距離の95%以下であることが好ましく、より好ましくは92%以下である。
この図の例において、赤色発光素子間距離YE1は24mmであり、赤色発光素子間距離YE2は22mmであり、赤色発光素子間距離YE3は20mmである。
また、3個以上の発光素子ユニットが位置した端部Eにおいては、図2に示されているように、当該3個以上の発光素子ユニット23が、中央部Cから離間するに従って、その間の距離ZE1,ZE2が短いことが好ましい。
端部Eにおいて、或る発光素子ユニット23とその発光素子ユニット23に隣接する2個の発光素子ユニット23の各々との間の距離(具体的には、例えば発光素子ユニットの間の距離ZE1と発光素子ユニットの間の距離ZE2)は、基板21の長手方向の一方(図2における左方)の端縁側の発光素子ユニット23の間の距離(具体的には、例えば発光素子ユニット23の間の距離ZE2)が、中央部C側の発光素子ユニット23の間の距離(具体的には、発光素子ユニット23の間の距離ZE1)の95%以下であることが好ましく、より好ましくは92%以下である。
この図の例において、発光素子ユニットの間の距離ZE1は23mmであり、発光素子ユニットの間の距離ZE2は21mmである。
また、発光素子列を構成する複数の発光素子ユニット23においては、端部Eにおける青色発光素子間距離(具体的には、青色発光素子間距離XE1,XE2)が、中央部Cにおける青色発光素子間距離XCよりも短くなっている。
端部Eにおける最も長い青色発光素子間距離(具体的には、青色発光素子間距離XE1)は、中央部Cにおける青色発光素子間距離XCの92%以下であることが好ましく、より好ましくは89%以下である。
この図の例において、中央部Cにおける青色発光素子間距離XCは52mmである。
また、互いに隣接する、中央部Cに位置する発光素子ユニット23と端部Eに位置する発光素子ユニット23とにおける青色発光素子間距離XBは、50mmであり、端部Eにおける最も長い青色発光素子間距離XE1(46mm)よりも長く、かつ中央部Cにおける青色発光素子間距離XC(52mm)よりも短くなっている。
また、発光素子列においては、端部Eにおいて互いに隣接する発光素子ユニット23の間の距離(具体的には、発光素子ユニットの間の距離ZE1,ZE2)が、中央部Cにおいて互いに隣接する発光素子ユニット23の間の距離ZCよりも短いことが好ましい。
端部Eにおける最も長い発光素子ユニット23の間の距離(具体的には、発光素子ユニットの間の距離ZE1)は、中央部Cにおける発光素子ユニット23の間の距離ZCの92%以下であることが好ましく、より好ましくは89%以下である。
この図の例において、中央部Cにおける発光素子ユニット23の間の距離ZCは、26mmである。
また、互いに隣接する、中央部Cに位置する発光素子ユニット23と端部Eに位置する発光素子ユニット23との間の距離ZBは、25mmであり、端部Eにおける最も長い発光素子ユニット23の間の距離ZE1(23mm)よりも長く、かつ中央部Cにおける発光素子ユニット23の間の距離ZC(26mm)よりも短くなっている。
また、発光素子列を構成する複数の発光素子ユニット23においては、端部Eにおける発光素子ユニット23の赤色発光素子間距離(具体的には、赤色発光素子間距離YE1,YE2,YE3)が、中央部Cにおける赤色発光素子間距離YCよりも短くなっている。
端部Eにおける最も長い赤色発光素子間距離(具体的には、赤色発光素子間距離YE1)は、中央部Cにおける赤色発光素子間距離YCの96%以下であることが好ましく、より好ましくは93%以下である。
この図の例において、中央部Cにおける赤色発光素子間距離YCは26mmである。
また、各発光素子ユニット23中の青色発光素子23Aと2つの赤色発光素子23Bとは等間隔で配置されている。
このような植物育成用照明装置30は、例えばリーフレタス、レタス、小松菜、ほうれん草およびパセリ等の葉菜類などの育成対象の植物が栽培されている、栽培領域の上方(具体的には、例えば栽培領域から20cmの高さ)に、青色発光素子23Aおよび赤色発光素子23Bが栽培領域に対向するように配置される。そして、栽培領域上方の植物育成用照明装置30において、複数の青色発光素子23Aおよび複数の赤色発光素子23Bの各々に同電流値の直流電流を供給することによってこれらの発光素子が一斉に点灯され、栽培領域に対して光が照射される。
而して、植物育成用照明装置30においては、直線状の発光素子列が、1個の青色発光素子23Aと2個の赤色発光素子23Bとが交互に並設された発光素子ユニット23の複数によって構成されている。そして、発光素子列の両方の端部Eにおいては、青色発光素子間距離XE1,XE2および赤色発光素子間距離YE1,YE2,YE3が、中央部Cにおける青色発光素子間距離XCおよび赤色発光素子間距離YCよりも短くなっている。その上、端部Eにおいては、中央部Cから離間するに従って、青色発光素子間距離XE1,XE2および赤色発光素子間距離YE1,YE2,YE3が短くなっている。そのため、植物育成用照明装置30の照明領域において、発光素子列の配列方向の照度分布により一層高い均一性が得られる。また、単に青色発光素子23Aおよび赤色発光素子23Bとして光量子束密度が同一のものを用い、その全ての発光素子に対して同電流値の直流電流を供給することによれば、発光素子列が長尺な場合であっても、植物育成用照明装置30の照明領域の全域において、植物育成用照射装置30からの放射光を、赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度との比が植物を育成するために好ましいとされる比率のものとすることができる。
従って、植物育成用照明装置30によれば、発光素子列の並列方向における照度の均一性が高い照明領域を形成することができる。その結果、幅が960mmの広面積の栽培領域においても、植物を高い育成効率で育成することができる。
また、植物育成用照明装置30は、発光源としてLED素子などの発光素子が用いられていることから、植物体との距離を近づけて配置することができるため、当該植物育成用照明装置30からの放射光を有効に利用して、高い育成効率で植物を育成することができる。
具体的に、植物育成用照明装置10は、例えば、当該植物育成用照明装置10と植物体との距離を15cm以内に維持した状態で使用すればよく、好ましくは10cm以内、より好ましくは5cm以内に維持して使用することができる。
以上のような本発明の植物育成用照明装置は、植物水耕栽培装置の人工光源として好適に用いられる。
そして、本発明の植物育成用照明装置を用いた本発明の植物水耕栽培装置によれば、当該植物育成用照明装置によって発光素子列の配列方向における照度の均一性が高い照明領域を形成することができるため、広面積の栽培領域においても、植物を高い育成効率で育成することができる。
ここに、本発明の植物水耕栽培装置の構成の一例としては、植物を栽培するための栽培水槽の上方に、複数の本発明の植物育成用照明装置が、当該植物育成用照明装置の長手方向(発光素子列の配列方向)に垂直な方向に並設されてなるものが挙げられる(図3参照)。
また、本発明の植物育成用照明装置を備えた植物水耕栽培装置においては、植物体を、当該植物育成用照明装置と当該植物体との距離を15cm以内に近付けた状態で栽培することにより、本発明の植物水耕栽培方法によって植物を栽培することができる。そして、本発明の植物水耕栽培方法によれば、植物育成用照明装置によって発光素子列の配列方向における照度の均一性が高い照明領域を形成することができ、また、高い光エネルギー利用効率が得られると共に、植物体において熱負荷に起因する葉焼けなどの弊害が生じることがない。
従って、本発明の植物水耕栽培方法によれば、広面積の栽培領域においても、植物を高い育成効率で育成することができる。
本発明の植物水耕栽培方法において、植物育成用照明装置と植物体との距離は、光エネルギー利用効率の観点から、15cm以内とされるが、好ましくは10cm以内、より好ましくは5cm以内である。
本発明においては、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、植物育成用照明装置を構成する発光素子としては、必要に応じて発光波長の異なる発光素子を用いることもできる。具体的には、第1発光素子および第2発光素子は、発光ピーク波長が500nm以下の青色発光素子と発光ピーク波長が600nm以上の赤色発光素子との組み合わせに限定されるものではない。
また、植物育成用照明装置において、青色発光素子と赤色発光素子とは、発光密度(光量子束密度)が異なるものであってもよい。
また、植物育成用照明装置において、発光素子列の並列方向における照度の均一性の観点からは、発光素子列の両方の端部において、青色発光素子間距離および赤色発光素子間距離が、中央部における青色発光素子間距離および赤色発光素子間距離よりも短いことが好ましいが、一方の端部のみが前記の条件を満たすものであってもよい。
以下、本発明の実験例について説明する。
〔実験例1〕
図2の構成に従って、植物育成用照明装置(以下、「照明装置(1)」ともいう。)を複数作製した。
作製した複数の照明装置(1)においては、青色発光素子(23A)としてピーク波長が420〜470nmの青色LED素子を用い、赤色発光素子(23B)としてピーク波長が640〜680nmの赤色LED素子を用いた。また、これらの青色LED素子と赤色LED素子とは光量子束密度が同一のものである。
また、照明装置(1)において、22個の発光素子ユニットを構成する全ての発光素子を等間隔で配置したこと以外は当該照明装置(1)と同様の構成の比較用の植物育成用照明装置(以下、「比較用照明装置(1)」ともいう。)を複数作製した。
作製した複数の比較用照明装置(1)において、発光領域の全長(発光素子列の全長)は、照明装置(1)と同様に1076mmである。
作製した照明装置(1)および比較用照明装置(1)を用いて、各々、図3に示すような植物水耕栽培装置(以下、「水耕栽培装置(1)」および「比較用水耕栽培装置(1)」ともいう。)を作製した。
水耕栽培装置(1)および比較用水耕栽培装置(1)は、各々、図3に示されているように、幅(短辺45Aの長さ)が960mmの長尺な栽培水槽45の上方に、複数の照明装置41が、栽培水槽45の短辺45Aに対して平行に等間隔で並設されたものである。水耕栽培装置(1)および比較用水耕栽培装置(1)において、複数の照明装置41は、栽培水槽45からの高さが調節できるように配置されている。
また、水耕栽培装置(1)および比較用水耕栽培装置(1)には、各々、図3に示されているように、栽培水槽45に、短辺45Aおよび長辺45Bに沿って縦横寸法480mm×480mmの栽培パネル48を配置した。
そして、図4に示すように、栽培パネル48内に、別途育苗床にて均一に発芽させたレタスの苗S12株を、長辺45Bに沿って縦4列×横3列の等間隔で植え、照明装置41の栽培パネル48からの高さを15cmに設定し、発光素子を一斉に点灯してレタスの栽培を開始した。栽培21日後には照明装置41の栽培パネル48からの高さを20cmに変更し、栽培36日で収穫した。36日間の栽培期間中における栽培条件としては、照射時間は明期14時間/暗期10時間のサイクルとした。栽培室温は20℃とし、室内の二酸化炭素濃度は1000〜1500ppmとした。栽培水耕液としては、下記の表1に示す成分組成の養液を、電気伝導度ECが1.8mS/cmとなるように濃度調整した水溶液を用いた。
ここに、水耕栽培装置(1)においては4反復で栽培を行い、比較用水耕栽培装置(1)においては反復なしで栽培を行った。
Figure 0006484083
そして、収穫した12個のレタスの葉の重さを測定し、その12個のレタスの葉の重さの平均値(以下、「全収穫量平均値」ともいう。)、照明装置の照明領域の端部において栽培した3個のレタスの葉の重さの平均値(以下、「端部側収穫量平均値」ともいう。)、および全収穫量平均値に対する端部側収穫量平均値の割合を算出した。結果を下記の表2に示す。
Figure 0006484083
表2において、「栽培パネル内位置番号」とは、図4において、栽培パネル48内に配置されている12株のレタスの苗Sの各々に記載されている位置番号に対応する番号である。また、水耕栽培装置(1)の欄の「栽培1」〜「栽培4」には、4反復で行った栽培の各々の結果を示した。
表2の結果から、本発明に係る照明装置(1)を用いた場合には比較用照明装置(1)を用いた場合に比して、全収穫量平均値と端部側収穫量平均値との差が小さくなり、その結果、照明装置の照明領域の端部においても、当該照明領域全体の育成効率と同等の育成効率が得られることが明らかとなった。
従って、本発明の植物育成用照明装置によれば、赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度との比率の悪影響を受けず、照明領域の端部においても、赤色光の光合成光量子束密度と青色光の光合成光量子束密度との比が植物を育成するために好ましいとされる比率とされ、照明領域の中央部と同等の育成効率が得られることが確認された。
10 植物育成用照明装置
21 基板
23 発光素子ユニット
23A 青色発光素子
23B 赤色発光素子
30 植物育成用照明装置
41 植物育成用照明装置
45 栽培水槽
45A 短辺
45B 長辺
48 栽培パネル
S レタスの苗

Claims (6)

  1. 第1発光素子と、前記第1発光素子とは異なる発光ピーク波長を有する第2発光素子とにより構成される発光素子ユニットが、一方向に沿って並ぶように複数配置されることによって発光素子列が形成されてなる植物育成用照明装置において、
    前記発光素子ユニットは、前記一方向に離間して配置された2個の第2発光素子と、当該2個の第2発光素子の間に配置された1個の第1発光素子とによって構成されており、
    前記発光素子列の少なくとも一方の端部に位置する2個以上の発光素子ユニットにおける、互いに隣接する発光素子ユニットの第1発光素子の間の距離が、当該発光素子列の中央部に位置する2個以上の発光素子ユニットにおける、互いに隣接する発光素子ユニットの第1発光素子の間の距離よりも短く、
    前記端部に位置する発光素子ユニットにおける2個の第2発光素子の間の距離が、前記中央部に位置する発光素子ユニットにおける2個の第2発光素子の間の距離より短いことを特徴とする植物育成用照明装置。
  2. 前記発光素子列の少なくとも一方の端部に3個以上の発光素子ユニットが位置されており、これらの3個以上の発光素子ユニットにおいて、前記中央部から離間するに従って、互いに隣接する発光素子ユニットの第1発光素子の間の距離が短くなることを特徴とする請求項1に記載の植物育成用照明装置。
  3. 前記発光素子列の少なくとも一方の端部に3個以上の発光素子ユニットが位置されており、これらの3個以上の発光素子ユニットにおいて、前記中央部から離間するに従って、2個の第2発光素子の間の距離が短くなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の植物育成用照明装置。
  4. 前記発光素子ユニットを構成する前記第1発光素子の光合成光量子束密度と当該発光素子ユニットを構成する前記第2発光素子の光合成光量子束密度とを個別に調光するための制御部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の植物育成用照明装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の植物育成用照明装置を用いたことを特徴とする植物水耕栽培装置。
  6. 請求項5に記載の植物水耕栽培装置において、植物体を、前記植物育成用照明装置と当該植物体との距離を15cm以内に近付けた状態で栽培することを特徴とする植物水耕栽培方法。
JP2015072183A 2015-03-31 2015-03-31 植物育成用照明装置並びに植物水耕栽培装置および植物水耕栽培方法 Active JP6484083B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072183A JP6484083B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 植物育成用照明装置並びに植物水耕栽培装置および植物水耕栽培方法
EP16000746.4A EP3075230A1 (en) 2015-03-31 2016-03-30 Plant growth lighting apparatus, plant hydroponic cultivation apparatus and plant hydroponic cultivation method
US15/084,940 US20160286747A1 (en) 2015-03-31 2016-03-30 Plant growth lighting apparatus, plant hydroponic cultivation apparatus and plant hydroponic cultivation method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072183A JP6484083B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 植物育成用照明装置並びに植物水耕栽培装置および植物水耕栽培方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016189741A JP2016189741A (ja) 2016-11-10
JP6484083B2 true JP6484083B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=55646218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015072183A Active JP6484083B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 植物育成用照明装置並びに植物水耕栽培装置および植物水耕栽培方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20160286747A1 (ja)
EP (1) EP3075230A1 (ja)
JP (1) JP6484083B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6800729B2 (ja) * 2016-12-13 2020-12-16 昭和電工株式会社 植物栽培用照明装置及び連結式植物栽培用照明装置並びに植物栽培装置
US10999976B2 (en) 2017-09-19 2021-05-11 Agnetix, Inc. Fluid-cooled lighting systems and kits for controlled agricultural environments, and methods for installing same
US10881051B2 (en) 2017-09-19 2021-01-05 Agnetix, Inc. Fluid-cooled LED-based lighting methods and apparatus for controlled environment agriculture
JP2020048534A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 株式会社アルミス 植物栽培用照明装置
US20220022381A1 (en) * 2018-11-09 2022-01-27 Ying Li Lighting device for horticulture
WO2020177003A1 (es) * 2019-03-05 2020-09-10 Ciencia Pura Spa Sistema de iluminación led flexible para iluminar de manera homogénea un plano horizontal, y su uso en el cultivo de plantas en espacios cerrados, como invernaderos y laboratorios de propagación vegetal
JP7329371B2 (ja) * 2019-06-21 2023-08-18 レーザーテック株式会社 照明方法及び照明装置の製造方法
IL293805A (en) 2019-12-12 2022-08-01 Agnetix Inc LED-based lighting fixture cooled by liquid in close proximity growing systems for use in controlled environmental horticulture
US20210307254A1 (en) * 2020-04-01 2021-10-07 Chungbuk National University Industry-Academic Cooperation Foundation Light source for plant cultivation and method of plant cultivation using thereof
JP2022071778A (ja) * 2020-10-28 2022-05-16 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 発光装置、発光素子アレイチップおよび露光装置
WO2022256745A2 (en) * 2021-06-04 2022-12-08 Agnetix, Inc. Fluid-cooled led-based lighting systems having inspection light systems and methods for using same
CN113834014B (zh) * 2021-09-24 2023-10-20 中国农业科学院都市农业研究所 一种农业照明装置、系统及方法
US11547063B1 (en) * 2022-05-18 2023-01-10 Creeled, Inc. Light-emitting devices for horticulture applications

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03180774A (ja) 1989-12-08 1991-08-06 Nec Corp 回路検証装置
JP2006320314A (ja) * 2005-04-19 2006-11-30 Tsujiko Co Ltd 照明装置
US20090288340A1 (en) * 2008-05-23 2009-11-26 Ryan Hess LED Grow Light Method and Apparatus
CN101852368B (zh) * 2010-01-28 2011-07-27 杭州汉徽光电科技有限公司 一种用于兰科植物组培的led混光灯具
US8729589B2 (en) * 2011-02-16 2014-05-20 Cree, Inc. High voltage array light emitting diode (LED) devices and fixtures
JP2012239417A (ja) 2011-05-19 2012-12-10 Ushio Inc 植物育成用光源装置
JP2013198484A (ja) * 2012-02-23 2013-10-03 Kobe Univ 植物の栽培方法
JP2014027922A (ja) 2012-06-26 2014-02-13 Showa Denko Kk 植物栽培装置
JP3180774U (ja) * 2012-10-24 2013-01-10 昭和電工株式会社 植物栽培用ledランプ及び植物栽培用ledランプシステム
ITMI20122055A1 (it) * 2012-11-30 2014-05-31 Galaxy Color S R L Dispositivo per la coltivazione idroponica domestica
JP5779678B2 (ja) * 2013-02-04 2015-09-16 昭和電工株式会社 植物栽培用ランプおよびこれを用いた植物栽培方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20160286747A1 (en) 2016-10-06
JP2016189741A (ja) 2016-11-10
EP3075230A1 (en) 2016-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6484083B2 (ja) 植物育成用照明装置並びに植物水耕栽培装置および植物水耕栽培方法
JP5779678B2 (ja) 植物栽培用ランプおよびこれを用いた植物栽培方法
US10172295B2 (en) Method for providing horticulture light to a crop and lighting device for horticulture lighting
EP2946654B1 (en) Method for cultivating fruit or vegetable
TWI590757B (zh) Plant breeding lighting device and plant breeding method
JP5779604B2 (ja) 植物栽培方法
JP6411996B2 (ja) 葉茎菜類育成方法および葉茎菜類育成用光源装置
JP5723900B2 (ja) 植物栽培方法
EP2761992B1 (en) Method for cultivating plant
US11297775B1 (en) LED grow light system with time varying light intensity
JP2001054320A (ja) 植物栽培方法
JP5723901B2 (ja) 植物栽培方法
JP2017121197A (ja) 生物成長範囲に合わせた照明の可能な生物育成システム、照明装置及び生物育成方法
JP2011109934A (ja) 植物栽培方法
JP2018130101A (ja) 植物栽培用の照明ユニット、および照明装置
KR101619461B1 (ko) led 육묘장치
JP5723902B2 (ja) 植物栽培方法
Goto et al. Effects of using LED supplementary lighting to improve photosynthesis on growth and yield of strawberry forcing culture
JP2020048534A (ja) 植物栽培用照明装置
KR101593584B1 (ko) 접목묘 활착 엘이디 조명장치
KR102604933B1 (ko) 식물생장조명장치
Thien Fundamentals and Applications of Red Light-Emitting Diodes (LEDs) In Vitro Plant Growth on Tomato Lycopersicon esculentum Mill

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6484083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250