JP6483479B2 - プローブの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プローブ及びその製造方法に係り、更に詳しくは、ばね部材と芯材とが同軸に配置されるプローブの改良に関する。
プローブカードは、半導体ウエハに形成された電子回路の電気的特性を検査する際に用いられる検査装置であり、電子回路上の電極にそれぞれ接触させる微細な多数のプローブが設けられている。電子回路の特性検査は、プローブカードに半導体ウエハを近づけてプローブの先端を電子回路上の電極に接触させ、プローブを介してテスター装置と電子回路とを導通させることにより行われる。その際、プローブ先端や電極の高さ方向のばらつきを吸収させるため、プローブ先端と電極とが接触し始める状態からさらにプローブカードに半導体ウエハを近づける処理、いわゆるオーバードライブが行われる。
スプリングプローブは、オーバードライブに必要なストローク量と、良好な接触性能を得るのに必要な針圧とを同時に確保することができる垂直型プローブである。この種のスプリングプローブには、コイルばねを筒体内に収容させる内ばね方式のものと、コイルばねが露出する外ばね方式のものとがある。外ばね方式のプローブは、コイルばねを収容するための筒体を必要としないことから、内ばね方式のプローブに比べ、微細化に適している。しかし、針先と針元とをコイルばねが連結する外ばね方式のプローブでは、コイルばねの電気抵抗が大きく、導通性能が良くなかった。また、オーバードライブ時にコイルばねが湾曲し、隣接するプローブ同士が接触するという問題もあった。
そこで、芯材をばね部材と同軸に配置した外ばね方式のプローブが提案されている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載の垂直コイルスプリングプローブAは、同軸に配置される接触ピン100A及び筒体200Aにより構成される。接触ピン100Aは、測定対象物に接触させる接触子110Aと、軸方向に延びる案内子120Aとを備える。筒体200Aは、案内子120Aを収容するばね部材であり、針先側の端部が接触ピン100Aに固定される。この様な外ばね方式のプローブによれば、電流が芯材を流れることから、導通性能が向上する。また、芯材がばね部材の内周面と接触することにより、ばね部材の湾曲が制限されるため、隣接するプローブ同士の接触を防止することができる。
特開2007−24664号公報 特開2011−164028号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプローブでは、ばね部材が円筒形状の素材にレーザー加工や機械加工を施すことにより形成される。この種の加工精度は、半導体製造プロセスにおいて微細パターンを加工する精度に比べて低いことから、電子回路の微細化に合わせてプローブを微細化するのは困難である。
また、上述した様な従来の外ばね方式のプローブでは、ばね部材が芯材とは別個に作製される。この種の製造方法では、芯材をばね部材に挿入し、ばね部材の針先側の端部を芯材に固定するための作業工程が必要になる。芯材をばね部材に挿入するという機械的な組み立て作業を要することから、プローブの微細化は難しい。
なお、特許文献2には、心材の外周面にめっき処理により金属層を形成し、金属層をエッチングによりパターニングしてらせん状のばね部材を形成する技術が開示されている。この特許文献2に記載の方法は、ばね部材を芯材とは別個に作製するものであり、プローブの微細化には適さない。また、特許文献2の方法では、金属層をパターニングした後に、心材を除去するための作業工程が必要になる。この作業工程は、断面積が小さくなるように心材を引っ張って変形させた状態で心材をばね部材から引き抜くことによって行われる。このため、ばね部材に歪みが生じてしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、検査対象物の微細化に合わせてプローブを微細化することができるプローブの製造方法を提供することを目的とする。また、ばね部材を芯材に固定するための作業工程が不要なプローブの製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、微細化が容易であり、製造コストを低減させることができるプローブを提供することを目的とする。
第1の本発明によるプローブの製造方法は、ばね部材及び芯材が同軸に配置され、前記ばね部材の一端には、前記芯材に固定される固定部が設けられたプローブの製造方法であって、前記固定部と対向する前記芯材の外周面を露出させ、前記固定部以外の前記ばね部材と対向する前記芯材の外周面にめっき処理により犠牲層を形成する犠牲層形成ステップと、前記犠牲層の形成後のめっき処理により、前記ばね部材を形成するばね部材形成ステップと、前記ばね部材の形成後に前記犠牲層を除去する犠牲層除去ステップとを備える。
この様な構成によれば、芯材の外周面にめっき処理により犠牲層とばね部材とを積層することによって作製されるため、半導体製造プロセスにおける微細パターンの加工精度と同程度の加工精度でプローブを形成することができる。従って、検査対象物の微細化に合わせてプローブを微細化することができる。
また、ばね部材が芯材と一体的に作製されるため、プローブの微細化が容易である。特に、芯材をばね部材から引き抜く作業工程を必要としないため、ばね部材に歪みが生じるのを抑制することができる。さらに、ばね部材の固定部は、犠牲層から露出する芯材の外周面に金属材料を積層することによって作製されるため、ばね部材を芯材に固定するための作業工程が不要である。
第2の本発明によるプローブの製造方法は、上記構成に加え、前記犠牲層の除去後に前記ばね部材を縮ませることにより、前記固定部とは反対側において前記ばね部材から突出させた芯材を除去する芯材除去ステップを備える。
この様な構成によれば、ばね部材が自然長の状態では、芯材がばね部材の先端よりも固定部側に後退しているため、ばね部材の先端を配線基板に設けられた電極に当接させた状態であっても、ばね部材を収縮させながら芯材を配線基板側へストロークさせることができる。
第3の本発明によるプローブの製造方法は、上記構成に加え、前記ばね部材の形成後に前記芯材を切断し、前記芯材上において軸方向の位置を異ならせて形成された2以上のばね部材を分離するばね部材分離ステップを備える。この様な構成によれば、共通の芯材上に2以上のプローブが同時に作製されるため、複数のプローブを作製する際の作業工数を短縮することができる。
第4の本発明によるプローブは、同軸に配置されるばね部材及び芯材を備え、前記ばね部材の一端には、前記芯材に固定される固定部が設けられ、前記固定部は、前記芯材の外周面に金属材料が積層された積層体からなるように構成される。
このプローブでは、ばね部材が芯材と一体的に形成される。このため、芯材をばね部材に挿入するための作業工程が不要であることから、ばね部材を芯材とは別個に作製する場合に比べ、プローブの微細化が容易である。また、ばね部材を芯材に固定するための作業工程も不要であることから、製造コストを低減させることができる。
第5の本発明によるプローブは、上記構成に加え、前記ばね部材は、前記固定部とは反対側の端部に設けられる筒状部と、前記固定部及び前記筒状部間に設けられ、前記ばね部材の外周面よりも外側へ突出するストッパとを備えて構成される。
この様な構成によれば、プローブを位置決め用のガイド部材に配置した際に、プローブのストッパがガイド部材に当接することにより、プローブがガイド部材から抜け落ちるのを防止することができる。また、プローブのばね部材は、ストッパと筒状部との間において軸方向に弾性変形可能である。このため、ばね部材の筒状部と配線基板に設けられた電極とが接触し始める状態からさらにガイド部材を配線基板に近づけた状態でガイド部材を配線基板に固定することにより、筒状部や電極の高さ方向のばらつきが吸収されるため、プローブと配線基板との間の導通性を向上させることができる。
本発明によれば、検査対象物の微細化に合わせてプローブを微細化することができるプローブの製造方法を提供することができる。また、ばね部材を芯材に固定するための作業工程が不要なプローブの製造方法を提供することもできる。また、本発明によれば、微細化が容易であり、製造コストを低減させることができるプローブを提供することができる。
本発明の実施の形態1によるプローブ1の一構成例を示した斜視図である。 図1のプローブ1の構成例を示した断面図である。 プローブ1の製造方法の一例を模式的に示した説明図であり、ばね部材2を構成する金属層44を芯材40上に形成するまでの作業工程が示されている。 プローブ1の製造方法の一例を模式的に示した説明図であり、金属層44の形成後に犠牲層42を除去するまでの作業工程が示されている。 プローブ1の製造方法の一例を模式的に示した説明図であり、犠牲層42の除去後に芯材40を切断する作業工程が示されている。 図1のプローブ1の他の構成例を示した断面図である。 本発明の実施の形態2によるプローブ1の一構成例を示した図である。 図7のプローブ1を含むプローブユニット6の構成例を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本明細書では、便宜上、プローブの長手方向を上下方向として説明するが、本発明によるプローブの使用時における姿勢を限定するものではない。
実施の形態1.
<プローブ1>
図1は、本発明の実施の形態1によるプローブ1の一構成例を示した斜視図であり、外ばね方式のスプリングプローブが示されている。図2は、図1のプローブ1の構成例を示した断面図であり、図中の(a)には、プローブ1をA2−A2切断線により切断した場合の切断面が示され、(b)には、A1−A1切断線により切断した場合の切断面が示されている。
このプローブ1は、上下方向にストロークさせることができる外ばね方式のスプリングプローブであり、同軸に配置されるばね部材2及び芯材3により構成される。ばね部材2は、軸方向に収縮させることによって芯材3を下方へ付勢する付勢部材である。このばね部材2は、上下方向に延びるコイルばねであり、針先部21、弾性変形部22及び針元部23により構成される。
針先部21は、芯材3に固定される固定部であり、ばね部材2の下端部に設けられる。ばね部材2の針先部21を水平面により切断した場合の切断面は、円環形状である。針元部23は、芯材3の上端部を軸方向に移動可能に収容する筒状部であり、ばね部材2の上端部に設けられる。ばね部材2の針元部23を水平面により切断した場合の切断面は、円環形状である。
弾性変形部22は、針先部21と針元部23とを連結する連結部であり、螺旋状の線材からなる。この線材は、軸方向の幅が周方向に均一であり、弾性変形部22の下端から上端にわたって概ね等幅である。また、弾性変形部22は、線材のピッチが弾性変形部22の下端から上端にわたって概ね一定である。また、弾性変形部22は、線材の径方向の厚さが弾性変形部22の下端から上端にわたって概ね一定である。
芯材3は、上下方向に延びる線材からなり、下端部にコンタクト部31が設けられる。芯材3を水平面により切断した場合の切断面は、円形状である。コンタクト部31は、検査対象物に接触させるための接触部であり、ばね部材2の針先部21の下面から突出している。
ばね部材2の針先部21は、芯材3の外周面に金属材料が積層された積層体からなり、ばね部材2と芯材3とが一体的に形成される。このため、芯材3をばね部材2に挿入するための作業工程が不要であることから、プローブ1の微細化が容易である。また、ばね部材2を芯材3に固定するための作業工程も不要であることから、製造コストを低減させることができる。
プローブ1を構成する材料を具体的に例示すれば、ばね部材2は、ニッケル(Ni)合金、パラジウム(Pd)合金などの金属材料からなる。ばね部材2には、芯材3よりも高弾性の金属、例えば、ニッケル−コバルト合金が用いられる。ここでいう高弾性の金属は、弾性限界が大きく、ヤング率などの弾性率が高い金属である。
芯材3は、金属材料又は導電性の繊維材料からなる。金属材料には、タングステン(W)、レニウム(Re)、Os(オスミニウム)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、白金−ロジウム合金、レニウム−タングステン合金などが用いられる。導電性繊維材料には、CNT(カーボンナノチューブ)ファイバーなどが用いられる。
芯材3には、ばね部材2よりも高硬度の導電性材料、例えば、タングステンが用いられる。ここでいう高硬度の導電性材料は、変形しにくく、傷の付きにくい硬い導電性材料である。高硬度の導電性材料を用いることにより、芯材3の耐摩耗性を向上させることができる。ばね部材2は、例えば、外径φが20μm程度の部材である。
<プローブ1の製造工程>
図3〜図5は、プローブ1の製造方法の一例を模式的に示した説明図である。ここでは、共通の芯材40を用いて2以上のプローブ1が同時に作製される場合の例について説明する。各プローブ1は、軸方向の位置を異ならせて配置される。
図3には、ばね部材2を構成する金属層44を芯材40上に形成するまでの作業工程が示されている。図4には、金属層44の形成後に犠牲層42を除去するまでの作業工程が示されている。図5には、犠牲層42の除去後に芯材40を切断する作業工程が示されている。図3及び図4には、芯材40の中心軸を含む平面により各部材を切断した場合の切断面が示され、図5には、芯材40の中心軸と交差する方向から各部材を見た場合が示されている。
プローブ1は、いわゆるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して作製される。MEMSは、フォトリソグラフィ技術及び犠牲層エッチング技術を利用して、微細な立体的構造物を作製する技術である。フォトリソグラフィ技術は、半導体製造プロセスなどで利用される感光レジストを用いた微細パターンの加工技術である。また、犠牲層エッチング技術は、犠牲層と呼ばれる下層を形成し、その上に構造物を構成する層をさらに形成した後、犠牲層のみをエッチングして立体的な構造物を形成する技術である。
プローブ1は、芯材40上に金属材料を電気めっきにより堆積させ、径方向外側にめっき層を成長させることにより、ばね部材2が芯材40と一体的に形成される。図3〜図5を参照しながら具体的に説明すれば、まず、直線状に延びる芯材40が基材として用意される(図3の(a))。芯材40は、タングステン、CNTファイバー、白金−ロジウム合金又はレニウム−タングステン合金からなる。
次に、芯材40上にフォトレジストを塗布してレジスト層41を形成し、フォトマスクを介して露光した後、現像処理を行って余分なフォトレジストが除去される。露光処理は、露光用の光源を周方向に移動させることにより行われる。レジスト層41のパターニングにより、ばね部材2の弾性変形部22と針元部23とに対応する軸方向の位置にレジスト層41の非形成領域が形成される(図3の(b))。
次に、レジスト層41をパターニングした後の芯材40に対し、めっき処理により、レジスト層41の非形成領域に犠牲層42がめっき用の下地として形成される(図3の(c))。この作業工程は、針先部21と対向する芯材40の外周面を露出させ、針先部21以外のばね部材2と対向する芯材40の外周面にめっき処理により犠牲層42を形成する犠牲層形成ステップである。
犠牲層42には、エッチング液によって容易に除去することができる金属、例えば、銅(Cu)が用いられる。レジスト層41は、犠牲層42の形成後、剥離剤を用いて除去される(図3の(d))。レジスト層41を除去することにより、芯材40のコンタクト部31とばね部材2の針先部21とに対応する軸方向の位置において、芯材40が犠牲層42から露出する。
レジスト層41を除去した後、芯材40上にフォトレジストを塗布してレジスト層43を形成し、フォトマスクを介して露光した後、現像処理を行って余分なフォトレジストが除去される。弾性変形部22以外の露光処理は、露光用の光源を周方向に移動させることにより行われる。一方、弾性変形部22の露光処理は、露光用の光源を周方向に移動させながら、芯材40を軸方向に移動させることにより行われる。レジスト層43のパターニングにより、針先部21、弾性変形部22及び針元部23に対応する軸方向の位置にレジスト層43の非形成領域が形成される(図3の(e))。
次に、レジスト層43をパターニングした後の芯材40に対し、めっき処理により、レジスト層43の非形成領域にばね部材2を構成する金属層44が形成される(図3の(f))。この作業工程は、犠牲層42の形成後のめっき処理により、ばね部材2を形成するばね部材形成ステップである。例えば、金属層44には、ニッケル合金又はパラジウム合金が用いられる。
なお、レジスト層43をマスクにして金属層44を形成することにより、ばね部材2を形成するという上記作製方法に代え、金属層44を選択的にエッチングすることにより、ばね部材2を形成するというような構成であっても良い。具体的には、まず、レジスト層41を除去した後の芯材40上に金属層44がめっき処理により形成される。次に、金属層44の形成後の芯材40に対し、レジスト層を形成してパターニングし、エッチング処理により金属層44を選択的に除去することによってばね部材2が形成される。
次に、レジスト層43は、金属層44の形成後、剥離剤を用いて除去される(図4の(a))。レジスト層43を除去した後の芯材40をエッチング液に所定時間浸し、金属層の積層体の内部にエッチング液を浸潤させることによって積層体から犠牲層42を除去すれば、コンタクト部31、針先部21、弾性変形部22及び針元部23が完成する(図4の(b))。この作業工程は、ばね部材2の形成後に犠牲層42を除去する犠牲層除去ステップである。例えば、エッチング液には、硫酸銅が用いられる。
次に、犠牲層42を除去した後、切断線B1の位置で芯材40を切断することにより、プローブ1が単体に分離される(図5の(a)及び(b))。この作業工程は、ばね部材2の形成後に芯材40を切断し、芯材40上において軸方向の位置を異ならせて形成された2以上のばね部材2を分離するばね部材分離ステップである。
ばね部材2を分離することにより、共通の芯材40上に2以上のプローブ1が同時に作製されるため、複数のプローブ1を作製する際の作業工数を短縮することができる。芯材40の切断は、レーザー光を照射して芯材40を局所加熱し、溶融させることにより行われる。或いは、芯材40の切断は、ダイシングソーを用いて芯材40を切削することにより行われる。
なお、犠牲層42を除去してから芯材40を切断してプローブ1を単体に分離するという上記作製方法に代え、芯材40を切断することによってプローブ1を単体に分離した後に、犠牲層42を除去するような構成であっても良い。
次に、プローブ1を分離した後、針元部23を針先部21側へ移動させることによって弾性変形部22を軸方向に収縮させれば、針元部23から芯材40の一部が突出する(図5の(c))。
弾性変形部22を縮ませることによって針元部23の端面から突出させた芯材40を除去することにより、コンタクト部31を有する芯材40と、針先部21、弾性変形部22及び針元部23を有するばね部材2とにより構成されたプローブ1が完成する(図5の(d))。この作業工程は、犠牲層42の除去後にばね部材2を縮ませることにより、針先部21とは反対側においてばね部材2から突出させた芯材40を除去する芯材除去ステップである。
芯材40の除去は、切断線B2の位置で芯材40を切断することによって行われる。この切断処理は、レーザー光を照射して芯材40を局所加熱し、溶融させることにより行われる。或いは、切断処理は、ダイシングソーを用いて芯材40を切削することにより行われる。
芯材40の一部を除去することにより、ばね部材2が自然長の状態では、芯材40がばね部材2の針元部23よりも針先部21側に後退しているため、針元部23を配線基板に設けられた電極に当接させた状態であっても、ばね部材2を収縮させながら芯材40を配線基板側へストロークさせることができる。
なお、プローブ1を単体に分離する作業工程と、芯材40の一部を除去する作業工程とは、1回の切断処理によって同時に行うことも可能である。例えば、犠牲層42を除去した後、弾性変形部22を縮ませることによって針元部23の端面から突出させた芯材40を切断することにより、プローブ1が単体に分離されると同時にプローブ1が完成する。
本実施の形態によれば、芯材3又は40の外周面にめっき処理により犠牲層42とばね部材2とを積層することによって作製されるため、半導体製造プロセスにおける微細パターンの加工精度と同程度の加工精度でプローブ1を形成することができる。従って、検査対象物の微細化に合わせてプローブ1を微細化することができる。
また、ばね部材2が芯材3又は40と一体的に作製されるため、プローブ1の微細化が容易である。特に、芯材3又は40をばね部材2から引き抜く作業工程を必要としないため、ばね部材2に歪みが生じるのを抑制することができる。さらに、ばね部材2の針先部21は、犠牲層42から露出する芯材3又は40の外周面に金属材料を積層することによって作製されるため、ばね部材2を芯材3又は40に固定するための作業工程が不要であり、プローブ1の耐久性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、ばね部材2が高弾性の金属材料からなり、芯材3が高硬度の導電性材料からなる場合の例について説明したが、本発明は、ばね部材2及び芯材3の構成をこれに限定するものではない。例えば、導通性能を良くするために、ばね部材2の内周面又は芯材3の外周面に低抵抗の金属材料からなるコーティング層を形成しても良い。
図6は、図1のプローブ1の他の構成例を示した断面図である。図中の(a)には、プローブ1をA2−A2切断線により切断した場合の切断面が示され、(b)には、A1−A1切断線により切断した場合の切断面が示されている。
このプローブ1は、図1のプローブ1と比較すれば、ばね部材2が高弾性の金属材料からなる外層25と外層25の内周面に形成されるコーティング層24とにより構成され、芯材3が高硬度の導電性材料からなる内層32と内層32の外周面に形成されるコーティング層33とにより構成される点で異なる。
コーティング層24は、外層25よりも電気抵抗率が小さい金属材料からなり、外層25の内周面を覆う被覆膜である。コーティング層33は、内層32よりも電気抵抗率が小さい金属材料からなり、内層32の外周面を覆う被覆膜である。コーティング層24及び33は、外層25及び内層32と一体的に形成される。例えば、コーティング層24及び33は、いずれも金(Au)からなる。
図3を参照しながらコーティング層24及び33を形成するための作業工程を具体的に説明すれば、レジスト層41を形成する前の芯材40が内層32であり、この内層32の外周面にコーティング層33が形成される。コーティング層33の形成は、スパッタリングにより行われる。コーティング層33には、金(Au)が用いられる。
なお、コーティング層33の密着性を強化するために、クロム(Cr)又はチタン(Ti)からなる金属層を下地として内層32上に予め成膜しても良い。また、コーティング層33の厚膜化のために、めっき処理を付加しても良い。
レジスト層41は、コーティング層33を形成した後の芯材40上に形成される。コーティング層24は、レジスト層43をパターニングした後の芯材40に対し、スパッタリング又はめっき処理により、レジスト層43の非形成領域に形成される。コーティング層24には、コーティング層33と同じ金属材料が用いられる。金属層44は、外層25を構成し、コーティング層24を形成した後の芯材40上に形成される。
この様なコーティング層24及び33を設けることにより、プローブ1の導通性能を向上させることができる。また、コーティング層24及び33をインジウム(In)又は錫(Sn)により構成することにより、ばね部材2及び芯材3間の摺動性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、コンタクト部31が芯材3の他の部分と同様に構成される場合の例について説明したが、本発明は、コンタクト部31の構成をこれに限定するものではない。
例えば、コンタクト部31の耐摩耗性を向上させるために、表面処理により、ロジウム(Rh)などの高硬度金属皮膜を芯材3上に形成することにより、コンタクト部31を形成するような構成であっても良い。また、プローブ1の導通性能をさらに良くするために、表面処理により、金(Au)などの低抵抗金属皮膜をばね部材2の表面に形成しても良い。
実施の形態2.
実施の形態1では、ばね部材2が芯材3と一体的に形成される外ばね方式のスプリングプローブについて説明した。本実施の形態では、プローブ1を位置決め用のガイド部材に配置した際に、ガイド部材から抜け落ちないようにするための係止部材がプローブ1に設けられる場合について説明する。
図7は、本発明の実施の形態2によるプローブ1の一構成例を示した図である。この図には、芯材3の中心軸と交差する方向からプローブ1を見た場合が示されている。このプローブ1は、図1のプローブ1と比較すれば、ばね部材2がストッパ5を備えている点で異なる。
ばね部材2は、針先部21、弾性変形部22及び針元部23と、針先部21及び針元部23間に設けられるストッパ5とにより構成される。ストッパ5は、プローブ1をガイド部材に係止させるための係止部材であり、針先側の弾性変形部22と針元側の弾性変形部22とを連結し、ばね部材2の外周面よりも外側へ突出する形状を有する。つまり、ストッパ5の両側には、コイルばねが形成されている。
このストッパ5は、針先側の弾性変形部22の上端と針元側の弾性変形部22の下端とを連結する筒状部51と、筒状部51の外周面から外側へ突出するとともに、筒状部51の外周面を取り囲む環状の鍔部52とにより構成される。
ストッパ5は、針先部21、弾性変形部22及び針元部23と一体的に形成される。図3及び図4を参照しながらストッパ5を形成するための作業工程を具体的に説明すれば、まず、レジスト層43のパターニングにより、針先部21、弾性変形部22及び針元部23とストッパ5の筒状部51とに対応する軸方向の位置にレジスト層43の非形成領域が形成される。次に、めっき処理により、レジスト層43の非形成領域に針先部21、弾性変形部22、針元部23及び筒状部51を構成する金属層44が形成される。次に、レジスト層43を除去した後の芯材40にレジスト層を形成し、鍔部52に対応する軸方向の位置において金属層44が露出するようにレジスト層がパターニングされる。次に、めっき処理により鍔部52を構成する金属層が形成される。なお、鍔部52を構成する金属層は、金属層44とは別部材であっても良い。
図8は、図7のプローブ1を含むプローブユニット6の構成例を示した図である。この図には、プローブ1の中心軸を含む鉛直面によりプローブユニット6を切断した場合の切断面が示されている。ただし、図8では、プローブ1は破断せずに描画されている。プローブユニット6は、配線基板60、ガイド板61及びスペーサ62と、2以上のプローブ1とにより構成される。
配線基板60は、プローブ1とテスター装置とを接続するための配線用のプリント基板であり、下面に配線用の電極パッド63が設けられている。電極パッド63は、外部端子(図示せず)と導通するプローブ用端子であり、プローブ1ごとに設けられる。配線基板60は、水平に保持される。
ガイド板61は、位置決め用のガイド部材であり、プローブ1を配置するための2以上のガイド孔64が形成されている。ガイド孔64は、鉛直方向に延びる貫通孔であり、プローブ1ごとに設けられる。ガイド板61は、配線基板60の下面に対向させて配置される。このガイド板61は、スペーサ62を介して配線基板60に固定されている。
プローブ1をガイド板61に配置した際に、プローブ1の針先側の弾性変形部22は、ガイド孔64内に収容される。このとき、ストッパ5がガイド板61の上面に当接することにより、プローブ1がガイド板61から抜け落ちるのが防止される。
また、プローブ1のばね部材2は、ストッパ5と針元部23との間において軸方向に弾性変形可能である。このため、ばね部材2の針元部23と電極パッド63とが接触し始める状態からさらにガイド板61を配線基板60に近づけた状態でガイド板61を配線基板60に固定することにより、針元部23や電極パッド63の高さ方向のばらつきが吸収されるため、プローブ1の針元部23と配線基板60の電極パッド63との間の導通性を向上させることができる。
なお、実施の形態1では、ばね部材2がコイルばねからなる場合の例について説明したが、本発明は、ばね部材2の構成をこれに限定するものではない。例えば、ばね部材2は、芯材3の外周面を取り囲むメッシュ状の網材により弾性変形部22が構成される。この様な構成のプローブ1にも本発明は適用することができる。
また、実施の形態1では、ばね部材2及び芯材3の断面形状が円形である場合の例について説明したが、本発明は、ばね部材2及び芯材3の断面形状をこれに限定するものではない。例えば、ばね部材2及び芯材3は、いずれも断面形状が矩形であっても良い。
1 プローブ
2 ばね部材
21 針先部
22 弾性変形部
23 針元部
24 コーティング層
25 外層
3,40 芯材
31 コンタクト部
32 内層
33 コーティング層
41,43 レジスト層
42 犠牲層
44 金属層
5 ストッパ
51 筒状部
52 鍔部
6 プローブユニット
60 配線基板
61 ガイド板
62 スペーサ
63 配線用の電極パッド
64 ガイド孔

Claims (3)

  1. ばね部材及び芯材が同軸に配置され、前記ばね部材の一端には、前記芯材に固定される固定部が設けられたプローブの製造方法であって、
    前記固定部と対向する前記芯材の外周面を露出させ、前記固定部以外の前記ばね部材と対向する前記芯材の外周面にめっき処理により犠牲層を形成する犠牲層形成ステップと、
    前記犠牲層の形成後のめっき処理により、前記ばね部材を形成するばね部材形成ステップと、
    前記ばね部材の形成後に前記犠牲層を除去する犠牲層除去ステップとを備えたことを特徴とするプローブの製造方法。
  2. 前記犠牲層の除去後に前記ばね部材を縮ませることにより、前記固定部とは反対側において前記ばね部材から突出させた芯材を除去する芯材除去ステップを備えたことを特徴とする請求項1に記載のプローブの製造方法。
  3. 前記ばね部材の形成後に前記芯材を切断し、前記芯材上において軸方向の位置を異ならせて形成された2以上のばね部材を分離するばね部材分離ステップを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のプローブの製造方法。
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