JP6482067B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
近年、内燃機関の燃費向上等を目的として、吸排気バルブを閉弁状態で維持する気筒休止制御に関する技術開発が行われている。
例えば、特許文献1では、直列6気筒エンジンについて低負荷時に一部気筒を停止させることにより燃費を改善させる技術が開示されている。さらに、特許文献1では、停止させる気筒を交互に切り替えることによって、気筒毎の摩耗量の差を低減すると共に、停止気筒のオイル粘度上昇に伴うフリクションの増加を抑制する技術が開示されている。
特開2008−308998号公報
しかし、上記特許文献1に開示された技術では、気筒休止に起因する振動音の発生が考慮されていなかった。振動音の発生は、車両の乗り心地等に直接的な悪影響を与えるおそれがあるため、振動音の抑制も考慮した気筒休止制御が行われることが望ましい。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、振動音の抑制を考慮した気筒休止制御を行うことが可能な、新規かつ改良された内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、運転状態を示す情報を取得する取得部と、内燃機関の複数の気筒のうち一部を休止状態にする休止制御部と、前記取得部により取得された前記運転状態を示す情報に基づいて、前記休止制御部により休止される対象となる前記気筒を選択する気筒選択部と、を備え、前記気筒選択部は、前記休止制御部により休止される対象となる前記気筒の組み合わせを示す複数の気筒選択パターンのうちいずれかひとつを、前記運転状態において事前に観測された、抑制対象となる周波数帯域における複数の前記気筒選択パターンごとの振動音の大きさに基づいて選択する、内燃機関の制御装置が提供される。
前記気筒選択部は、各々の前記運転状態において事前に観測された、抑制対象となる周波数帯域における複数の前記気筒選択パターンごとの振動音の大きさの上下関係に基づいて生成されたマップを参照して、前記取得部により取得された前記運転状態を示す情報に対応する前記気筒選択パターンを選択してもよい。
前記振動音は、クランクシャフトの振動に起因する音であってもよい。
前記マップは、前記抑制対象となる周波数帯域における複数の前記気筒選択パターンにおける前記振動音の大きさが最低となる前記気筒選択パターンを指定する情報であってもよい。
前記内燃機関は縦置き型の内燃機関であり、複数の前記気筒選択パターンは、フロント側のひとつ以上の前記気筒の組み合わせからなる前記気筒選択パターン及びリア側のひとつ以上の前記気筒の組み合わせからなる前記気筒選択パターンを含んでもよい。
前記気筒選択部は、気筒休止による燃料消費率への影響にさらに基づいて、前記休止制御部により休止される対象となる前記気筒を選択してもよい。
前記運転状態を示す情報は、前記内燃機関の回転数を含んでもよい。
前記運転状態を示す情報は、前記内燃機関の振動数を含んでもよい。
以上説明したように本発明によれば、振動音の抑制を考慮した気筒休止制御を行うことが可能な内燃機関の制御装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の概略構成を示す図である。 図1に示される内燃機関の構成の一部を詳細に説明するための図である。 本実施形態に係る制御装置の概略的な機能構成を示す図である。 各運転状態における気筒選択パターンごとの振動音の観測結果を示す図である。 気筒を休止することによる振動音の抑制効果を説明するための図である。 気筒を休止すると燃料消費率が向上する運転領域におけるマップを概念的に示す図である。 気筒を休止しても燃料消費率の向上が期待できない運転領域におけるマップを概念的に示す図である。 本実施形態に係る制御装置において実行される気筒休止制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.技術的な課題>>
まず、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置における気筒休止制御の技術的な課題について説明する。
内燃機関の制御装置として、燃費向上等を目的として、吸排気バルブを閉弁状態で維持する気筒休止制御機能を有するものが知られている。しかし、全ての気筒を稼働させる通常運転状態から一部の気筒を休止させる休止運転状態へ移行する場合、移行前と比較してクランクジャーナルの振動が増加するおそれがある。また、休止運転状態においても、休止する気筒によってはクランクジャーナルへの負荷の状況が変わり得るため、クランクジャーナルの振動が増加し得る。特に、トランスミッション側のクランクジャーナルへの加振は、車両の乗り心地等に直接的な悪影響を与えるおそれがあるため、抑制されることが望ましい。
ここで、クランクジャーナルへの加振は、内燃機関の運転状態によって変動し得る。例えば、内燃機関にかかる負荷が高い場合と低い場合とで、休止運転状態へ移行すべきか否か、及び休止させる気筒をどのように選択すべきかは異なり得る。そのため、運転状態に応じた気筒休止制御が行われることが望ましい。
そこで、上記事情を一着眼点として、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を発明した。本実施形態に係る内燃機関の制御装置は、振動音の抑制を考慮した気筒休止制御を行うことが可能である。以下、図1〜図8を参照して、本実施形態にかかる内燃機関の制御装置について詳細に説明する。
<<2.構成例>>
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置200により制御される内燃機関100の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る内燃機関100の概略構成を示す図である。
<2.1.内燃機関の構成>
内燃機関100は、図1に示したように、シリンダ102、ピストン104、コネクティングロッド106、点火プラグ108、吸排気バルブ110、カム機構およびクランクシャフトを備える。なお、内燃機関100は、図示しない車両に縦置きされる縦置き型の内燃機関である。
シリンダ102は、気筒として、図1に示したように複数設けられ、複数のシリンダ102の各々はピストン104をそれぞれ収納し、シリンダ102およびピストン104によってシリンダ102内に燃焼室が形成される。また、ピストン104は、燃焼室における燃料の燃焼によって直線往復運動を行い、当該直線往復運動はコネクティングロッド106を介してクランクシャフトに伝達される。
吸排気バルブ110はカム機構の動作によって開閉し、吸気バルブの開弁によってシリンダ102の燃焼室に外部の新気が取り込まれ、排気バルブの開弁によって燃焼後のガスがシリンダ102の燃焼室から排出される。また、点火プラグ108の点火によって、シリンダ102の燃焼室内に供給される燃料が燃焼される。
カム機構は、図1に示したように、カムシャフト112および当該カムシャフト112に固定されるカム114で構成される。カムシャフト112の回転によってカム114が回転し、カム114の突出部分が直接的または間接的に吸排気バルブを押し込むことによって吸排気バルブ110が開閉する。なお、カム114と吸排気バルブ110との間に別途ロッカアームが設けられ、ロッカアームを介して吸排気バルブ110が押し込まれてもよい。また、吸排気バルブ110は、ばねを有し、吸排気バルブ110が押し込まれた後に元の位置に戻るようにされている。
クランクシャフトは、図1に示したように、クランクピン116、クランクジャーナル118およびこれらと連結されるクランクアーム120で構成される。クランクピン116はコネクティングロッド106と連結され、ピストン104の直線往復運動によってクランクアーム120が回転され、クランクアーム120の回転によってクランクジャーナル118が回転する。クランクジャーナル118は、クランクジャーナル118−1、118−2、118−3、118−4及び118−5で構成され、クランクジャーナル118−5側にトランスミッションが連結される。ここで、本実施形態では、トランスミッションに連結される側をリア側とも称し、反対側をフロント側とも称する。また、図1に示した内燃機関100は、リア側の2気筒が対向し、フロント側の2気筒が対向する、4気筒の水平対向型である。
続いて、図2を参照して、上述した内燃機関100の構成の一部について詳細に説明する。図2は、図1に示される内燃機関100の構成の一部を詳細に説明するための図である。
内燃機関100は、さらに、燃料供給機構、EGR(Exhaust Gas Recirculation)機構および制御装置200を備える。
燃料供給機構は、シリンダ102内に燃料を供給する。具体的には、燃料供給機構は、図2に示したように、フューエルインジェクタ122、燃料配管124、燃料ポンプ126および燃料タンク128を備えて構成される。例えば、フューエルインジェクタ122は、燃料ポンプ126によって燃料タンク128から吸い上げられ、燃料配管124を通じて供給される燃料をシリンダ102の燃焼室に向けて直接的に噴射する。
EGR機構は、シリンダ102から排出される排気の一部を吸気側に戻すことにより、排気をシリンダ102に供給する。具体的には、EGR機構は、図2に示したように、EGRバルブ130およびEGR配管132で構成される。例えば、EGR配管132は、シリンダ102からの排気が流れる排気管134Bおよびシリンダ102に供給される空気が流れる吸気管134Aを連通させる。なお、図1に示した吸排気バルブ110は、図2における吸気バルブ110A及び排気バルブ110Bに相当する。EGRバルブ130は、当該EGR配管132に設けられ、EGR配管132を通過して吸気管に流れ込む排気の量を調節する。
制御装置200は、内燃機関100を構成する各装置の動作を制御する。具体的には、制御装置200は、制御対象である各アクチュエータと接続線、例えばワイヤハーネス等で接続され、当該接続線を通じて送受信される電気信号を用いて各アクチュエータに動作指示を行う。例えば、制御装置200は、ECU(Electronic Control Unit)であり得る。
<2.2.制御装置の構成>
続いて、図3を参照して、内燃機関の制御装置200の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る制御装置200の概略的な機能構成を示す図である。
制御装置200は、図3に示したように、取得部210、記憶部220、気筒選択部230、休止制御部240及び通信部250を含む。
取得部210は、内燃機関100に関する各種情報を取得する機能を有する。例えば、取得部210は、内燃機関100に関する運転状態を示す情報を取得する。運転状態を示す情報を、以下では運転状態情報とも称する。
記憶部220は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。例えば、記憶部220は、後述するマップを記憶する。
気筒選択部230は、休止制御部240により休止される対象となる気筒を選択する機能を有する。例えば、気筒選択部230は、取得部210により取得された運転状態情報に基づいて、休止対象の気筒を選択する。その際、気筒選択部230は、記憶部220に記憶されたマップを参照することで、振動音の抑制を考慮した気筒休止制御が実現される。なお、気筒選択部230が行う休止対象の気筒の選択には、気筒を休止させるか否かの選択、及び休止させる気筒の選択が含まれる。
休止制御部240は、複数の気筒のうち一部を休止状態にする機能を有する。例えば、休止制御部240は、吸排気バルブ110を閉弁状態で維持する気筒休止制御を行う。例えば、休止制御部240は、吸排気バルブ110を閉弁状態に維持する気筒休止機構に、閉弁状態の維持又は解除を指示することにより、吸排気バルブ110の開閉を制御する。休止状態においては、燃料供給機構による燃料供給は停止される。そのため、気筒休止制御により燃料消費率が向上し得る。
通信部250は、内燃機関100を構成する各装置との通信を行う。具体的には、通信部250は、制御装置200の制御対象である各アクチュエータおよび内燃機関100に備えられる各センサと通信を介して接続する。例えば、通信部250は、取得部210又は休止制御部240等からの動作指示をアクチュエータに送信し、センサにより取得された情報を当該センサから受信する。例えば、制御装置200は、CAN(Controller Area Network)通信等を用いて制御対象の各アクチュエータ等と通信を行う。なお、通信部250は、他の制御装置、例えば駆動制御装置等と通信を行ってもよい。
以上、本実施形態に係る制御装置200の機能構成について説明した。続いて、本実施形態に係る制御装置200の技術的特徴について詳細に説明する。
<<3.技術的特徴>>
<3.1.運転状態情報取得機能>
本実施形態に係る制御装置200(例えば、取得部210)は、運転状態情報を取得する機能を有する。運転状態情報は多様に考えられる。
例えば、運転状態情報は、内燃機関100の回転数及び内燃機関100のトルクを含む情報であってもよい。振動音の帯域や大きさは、回転数やトルクによって異なり得る。そのため、運転状態情報がこれらの情報を含むことで、気筒選択部230は、休止対象の気筒の選択を適切に行うことが可能となる。また、通常運転状態から休止運転状態へ移行する場合に、移行前後で回転数及びトルクを維持することが求められる。そのため、運転状態情報がこれらの情報を含むことで、気筒選択部230は、休止しても回転数及びトルクを維持することが可能な場合に休止運転状態へ移行させることができる。なお、回転数は、エンジン回転センサを用いて取得され得る。また、トルクは、アクセル開度と燃料噴射量に基づいて計算され得る。
例えば、運転状態情報は、内燃機関100の振動数を含む情報であってもよい。その場合、気筒選択部230は、抑制対象である振動数のフィードバックを直接的に受けながら、休止対象の気筒の選択を効率的に行うことができる。なお、振動数を測定するセンサは、例えば内燃機関100自身に設けられてもよいし、内燃機関100が搭載されるエンジンマウントに設けられてもよい。
<3.2.気筒選択機能>
本実施形態に係る制御装置200(例えば、気筒選択部230)は、休止対象の気筒を選択する機能を有する。
例えば、気筒選択部230は、内燃機関100の振動音の抑制を考慮して休止対象の気筒を選択する。ここで、抑制対象の振動音とは、クランクシャフトの振動に起因する音である。さらに詳しくは、抑制対象の振動音とは、トランスミッション側のクランクジャーナル118(図1に示した例では、クランクジャーナル118−5)の振動に起因する音である。制御装置200は、クランクシャフトの振動に起因する音を抑制対象とすることで、車両の乗り心地等を向上させることができる。
例えば、気筒選択部230は、休止対象の気筒の組み合わせを示す複数の気筒選択パターンのうちいずれかひとつを選択してもよい。複数の気筒選択パターンは、フロント側のひとつ以上の気筒の組み合わせからなる気筒選択パターン及びリア側のひとつ以上の気筒の組み合わせからなる気筒選択パターンを含んでいてもよい。運転状態によっては、フロント側を休止させた方が振動音をより抑制可能な場合もあれば、リア側を休止させた方が振動音をより抑制可能な場合もあるためである。例えば、図1に示した4気筒の内燃機関100に関しては、気筒選択パターンは、フロント側の対向する2気筒を休止対象とするパターン、及びリア側の対向する2気筒を休止対象とするパターンが考えられる。対向する気筒の片方のみを休止させると、クランクジャーナル118への加振が大きくなるおそれがあるためである。気筒選択パターンに、いずれも休止対象としないパターン(休止しない)が含まれてもよい。
例えば、気筒選択部230は、運転状態と選択すべき気筒選択パターンとの対応関係を示すマップを参照して、取得部210により取得された運転状態情報に対応する気筒選択パターンを選択してもよい。下記の表1に、マップの一例を示す。
Figure 0006482067
上記表1によれば、気筒選択部230は、回転数が1600rpmの場合はフロント側の2気筒を休止対象とし、回転数が2400rpm又は2800rpmの場合はリア側の2気筒を休止対象とする。なお、回転数に代え、あるいは回転数に加え、負荷や発生トルクに基づき気筒選択パターンが指定されるマップが生成されてもよい。
このようなマップは、各々の運転状態において事前に観測された、抑制対象となる周波数帯域における複数の気筒選択パターンごとの振動音の大きさ(振動レベル又は音量レベルの大きさ)の上下関係に基づいて生成され得る。マップが、事前に観測された観測結果に基づいて生成される場合、内燃機関100ごとに最適化されたものとなるので、振動音の抑制効果がより高まる。なお、この観測結果は、例えば内燃機関100自身に設けられたセンサによる観測結果であってもよいし、エンジンマウントに設けられたセンサによる観測結果であってもよい。以下、図4を参照して、マップの生成処理について説明する。なお、マップは、気筒選択部230又はその他の装置により事前に生成されて記憶部220に記憶されてもよいし、気筒選択部230により動的に学習(更新)されてもよい。
図4は、各運転状態における気筒選択パターンごとの振動音の観測結果を示す図である。図4では、フロント側の2気筒を休止する場合、リア側の2気筒を休止する場合、及び休止しない場合の3つの気筒選択パターンごとの振動音の観測結果が示されている。具体的には、符号300では、縦軸を回転数とし、横軸をトルクとして各観測結果が並べられている。各観測結果は、縦軸を振動レベルとし、横軸を周波数として、周波数ごとの振動音のレベルを気筒選択パターンごとに示している。そのうちのひとつである符号310に示す観測結果を参照すると、気筒選択パターンごとに振動レベルが異なっており、また周波数ごとに振動レベルが異なっている。
そのため、マップは、抑制対象となる周波数帯域における複数の気筒選択パターンにおける振動音の大きさが最低となる気筒選択パターンを指定する情報であってもよい。例えば、図4の符号310に示した観測結果に関し、抑制対象の周波数帯域が2500Hzである場合、リア側の2気筒を休止する場合が他と比較して最も2500Hzにおける振動レベルが低いので、リア側の2気筒を休止対象として指定するマップが生成される。なお、基本的には気筒休止せず(4気筒運転)、気筒休止した方が振動音が低くなる場合にのみ気筒休止するようなマップが生成されてもよい。このような指定が、各観測結果に関して行われることで、上記表1に一例を示したマップが生成される。気筒選択部230は、このようにして生成されたマップを参照して気筒選択パターンを選択することで、抑制対象の周波数帯域における振動音を抑制することができる。
なお、抑制対象の周波数帯域が異なれば、気筒選択部230が参照するマップも異なり得る。また、内燃機関100が搭載される車両ごとに車両特性が異なる場合があるので、搭載される車両ごとにマップは異なり得る。
さらに、気筒選択部230は、気筒休止による燃料消費率への影響にさらに基づいて、休止対象の気筒を選択してもよい。例えば、気筒選択部230は、振動音を低減可能であり、燃料消費率が向上する場合に気筒を休止させ、いずれかが満たされない場合に休止させないよう、休止対象の気筒を選択してもよい。このような選択により、気筒選択部230は、振動音の抑制だけでなく、燃料消費率の向上にも寄与することが可能となる。以下、図5〜図7を参照して、燃料消費率への影響を考慮した休止対象の気筒の選択について説明する。
図5は、気筒を休止することによる振動音の抑制効果を説明するための図である。領域400は、内燃機関100の機構上、気筒を休止することが可能な領域である。例えば、領域400は、その領域内であれば、通常運転状態から休止運転状態への移行前後で回転数及びトルクを維持することが可能な領域である。図5に示すように、領域400は下記の3つの領域を含む。領域401は、リア側の2気筒が休止される場合に、通常運転状態に比して振動音が抑制される領域である。領域402は、リア側の2気筒を休止させてもフロント側の2気筒を休止させても振動音の抑制に関する効果に変化はない領域(気筒休止させても振動音上のメリットが生じない領域)である。領域403は、フロント側の2気筒が休止される場合に、通常運転状態に比して振動音が抑制される領域である。図5に示した振動音の抑制効果に燃料消費率への影響を加味することで、図6及び図7に一例を示す気筒選択パターンのマップが生成される。なお、上記表1では、離散的な運転状態情報に対応する気筒選択パターンのマップを示したが、図6及び図7では、連続的な運転状態情報に対応する気筒選択パターンのマップを示す。
図6は、気筒を休止すると燃料消費率が向上する運転領域におけるマップを概念的に示す図である。領域410は、領域400のうち、気筒を休止すると、燃料消費率が向上する領域である。図6に示すように、領域410は下記の3つの領域を含む。領域411は、リア側の2気筒を休止する気筒選択パターンを選択すべき気筒選択パターンとして指定する領域である。この領域411では、リア側の2気筒を休止する気筒選択パターンが選択されることで、燃料消費率が向上する上に、振動音も抑制される。領域412は、2気筒運転することで燃料消費率が向上するが、リア側の2気筒を休止させてもフロント側の2気筒を休止させても振動音の抑制に関する効果に変化はない領域である。領域412では、リア側およびフロント側のいずれかの気筒選択パターンが選択される。例えば、運転状態が領域412に移行する前に2気筒運転を実施していた場合、そのときに選択していた気筒選択パターンを継続してもよいし、休止気筒の温度低下が懸念される場合は休止気筒が切り替えられる気筒選択パターンを選択するようにしてもよい。領域413では、フロント側の2気筒を休止する気筒選択パターンを選択すべき気筒選択パターンとして指定する領域である。この領域413では、フロント側の2気筒を休止する気筒選択パターンが選択されることで、燃料消費率が向上する上に、振動音も抑制される。
図7は、気筒を休止しても燃料消費率の向上が期待できない運転領域におけるマップを概念的に示す図である。領域420は、領域400のうち、気筒を休止しても燃料消費率の向上が期待できないものの、運転状態によっては気筒を休止することで振動音が抑制される可能性がある領域である。図7に示すように、領域420は下記の3つの領域を含む。領域421は、リア側の2気筒を休止する気筒選択パターンを選択すべき気筒選択パターンとして指定する領域である。この領域421では、リア側の2気筒を休止する気筒選択パターンが選択されることで、燃料消費率の向上は期待できないものの、振動音は抑制される。領域422は、2気筒運転しても燃料消費率の向上が期待できない上に、リア側の2気筒を休止させてもフロント側の2気筒を休止させても振動音の抑制に関する効果に変化はない領域である。そのため、領域422では、任意の気筒選択パターンが選択され得る。例えば、いずれも休止対象としない気筒選択パターンが選択されてもよいし、リア側およびフロント側のいずれかの気筒選択パターンが選択されてもよい。領域423は、フロント側の2気筒を休止する気筒選択パターンを選択すべき気筒選択パターンとして指定する領域である。この領域423では、フロント側の2気筒を休止する気筒選択パターンが選択されることで、燃料消費率の向上は期待できないものの、振動音は抑制される。
以上、図5〜図7に示したように、気筒休止によって燃料消費率が向上するか否か、及び気筒休止によって振動音が抑制されるか否かによって、休止対象の気筒は変わり得る。
さらに、気筒選択部230は、取得部210により取得された運転情報のうち、内燃機関100の振動数に基づいて休止対象の気筒を選択してもよい。例えば、気筒選択部230は、マップを参照して休止対象の気筒を選択しつつ、選択した結果振動音のレベルが上がってしまった場合に元に戻す。このように、気筒選択部230は、抑制対象である振動数のフィードバックを直接的に受けることで、イレギュラーな状況にも対応可能となる。もちろん、気筒選択部230は、マップを参照せずに振動数のみに基づいて休止対象の気筒を選択してもよい。
以上、本実施形態に係る制御装置200の技術的特徴について説明した。続いて、図8を参照して、本実施形態に係る制御装置200の動作処理例について説明する。
<<4.動作処理例>>
図8は、本実施形態に係る制御装置200において実行される気筒休止制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローは、燃料消費率への影響を考慮する場合のフローである。
図8に示すように、まず、取得部210は、運転状態情報を取得する(ステップS102)。次いで、気筒選択部230は、上記ステップS102において取得された運転状態情報に基づいて気筒を休止させることが可能であるか否かを判定する(ステップS104)。この判定は、取得された運転状態が図5に示す領域400内にあるか否かに基づいて行われる。領域400外の運転状態情報が取得されて休止不可能であると判定された場合(ステップS104/NO)、処理は終了する。
一方で、領域400内の運転状態情報が取得されて休止可能であると判定された場合(ステップS104/YES)、気筒選択部230は、気筒を休止することで燃料消費率が向上するか否かを判定する。
向上すると判定された場合(ステップS106/YES)、気筒選択部230は、休止対象の気筒を選択する(ステップS108)。その際、気筒選択部230は、図6に示した気筒を休止すると燃料消費率が向上する場合のマップを参照して、上記ステップS102において取得された運転状態情報に対応する気筒選択パターンを選択する。例えば、領域411内に該当する運転状態情報が取得された場合、気筒選択部230は、リア側の2気筒を休止する気筒選択パターンを選択する。また、領域412内に該当する運転状態情報が取得された場合、気筒選択部230は、例えば、運転状態が領域412に移行する直前の2気筒運転状態に応じてリア側あるいはフロント側のいずれかの2気筒を休止する気筒選択パターンを選択する。また、領域413内に該当する運転状態情報が取得された場合、気筒選択部230は、フロント側の2気筒を休止する気筒選択パターンを選択する。
向上しないと判定された場合(ステップS106/NO)、気筒選択部230は、休止対象の気筒を選択する(ステップS110)。その際、気筒選択部230は、図7に示した気筒を休止しても燃料消費率が向上しない場合のマップを参照して、上記ステップS102において取得された運転状態情報に対応する気筒選択パターンを選択する。例えば、領域421内に該当する運転状態情報が取得された場合、気筒選択部230は、リア側の2気筒を休止する気筒選択パターンを選択する。また、領域422内に該当する運転状態情報が取得された場合、気筒選択部230は、いずれも休止対象としない気筒選択パターンを選択する。また、領域423内に該当する運転状態情報が取得された場合、気筒選択部230は、フロント側の2気筒を休止する気筒選択パターンを選択する。
そして、休止制御部240は、上記ステップS108又はステップS110において気筒選択部230により休止対象として選択された気筒を休止状態にする(ステップS112)。なお、ステップS110においていずれも休止対象としない気筒選択パターンが選択された場合には、ステップS112ではいずれの気筒も休止状態とはされない。
<<5.まとめ>>
以上、図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、本実施形態に係る内燃機関の制御装置200は、取得した運転状態情報に基づいて休止対象の気筒を選択して、複数の気筒のうち選択した一部の気筒を休止状態にする。振動音を抑制するために休止すべき気筒は運転状態情報が変われば異なり得るところ、制御装置200は、運転状態情報に応じて休止対象の気筒を適切に選択可能である。そのため、制御装置200は、気筒休止制御により振動音を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、4気筒の水平対向型の内燃機関100を対象として説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、内燃機関100は、2気筒又は6気筒等の任意の数の気筒を有していてもよいし、直列型又はV型等の多様な形態であってもよい。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
100 内燃機関
102 シリンダ
104 ピストン
106 コネクティングロッド
108 点火プラグ
110 吸排気バルブ
112 カムシャフト
114 カム
116 クランクピン
118 クランクジャーナル
120 クランクアーム
122 フューエルインジェクタ
124 燃料配管
126 燃料ポンプ
128 燃料タンク
130 EGRバルブ
132 EGR配管
200 内燃機関の制御装置
210 取得部
220 記憶部
230 気筒選択部
240 休止制御部
250 通信部

Claims (8)

  1. 運転状態を示す情報を取得する取得部と、
    内燃機関の複数の気筒のうち一部を休止状態にする休止制御部と、
    前記取得部により取得された前記運転状態を示す情報に基づいて、前記休止制御部により休止される対象となる前記気筒を選択する気筒選択部と、
    を備え
    前記気筒選択部は、前記休止制御部により休止される対象となる前記気筒の組み合わせを示す複数の気筒選択パターンのうちいずれかひとつを、前記運転状態において事前に観測された、抑制対象となる周波数帯域における複数の前記気筒選択パターンごとの振動音の大きさに基づいて選択する、内燃機関の制御装置。
  2. 前記気筒選択部は、各々の前記運転状態において事前に観測された、抑制対象となる周波数帯域における複数の前記気筒選択パターンごとの振動音の大きさの上下関係に基づいて生成されたマップを参照して、前記取得部により取得された前記運転状態を示す情報に対応する前記気筒選択パターンを選択する、請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記振動音は、クランクシャフトの振動に起因する音である、請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記マップは、前記抑制対象となる周波数帯域における複数の前記気筒選択パターンにおける前記振動音の大きさが最低となる前記気筒選択パターンを指定する情報である、請求項又はに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関は縦置き型の内燃機関であり、
    複数の前記気筒選択パターンは、フロント側のひとつ以上の前記気筒の組み合わせからなる前記気筒選択パターン及びリア側のひとつ以上の前記気筒の組み合わせからなる前記気筒選択パターンを含む、請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記気筒選択部は、気筒休止による燃料消費率への影響にさらに基づいて、前記休止制御部により休止される対象となる前記気筒を選択する、請求項1〜のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記運転状態を示す情報は、前記内燃機関の回転数を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記運転状態を示す情報は、前記内燃機関の振動数を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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