JP6481956B1 - たわみ板及びたわみ板組込み方式、それを用いた薄板金属ディスクのカップリング、それを備えた機械装置 - Google Patents

たわみ板及びたわみ板組込み方式、それを用いた薄板金属ディスクのカップリング、それを備えた機械装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 たわみ板及びたわみ板組込み方式、それを用いた薄板金属ディスクのカップリング、それを備えた機械装置を提供する。【解決手段】 薄板金属ディスクカップリングのたわみ板は、従来摩擦に依存し伝達トルクアップしていたこと等が足かせとなり本来の許容軸方向変位及び許容偏角の機能が半減されていた。本発明による機能性を増した16本ボルトのたわみ板を用いることにより本来の伝達トルクアップ、許容軸方向変位、許容偏角の機能を充分に発揮でき、スプライン滑動部を構成に持つリジットカップリングが得意とする伝達トルク大の分野で、いくつかの領域についてより負担の少ないプラント運転を可能とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、たわみ板及びたわみ板組込み方式、それを用いた薄板金属ディスクのカップリング、それを備えた機械装置に関するものである。
バネ反力は、軸線方向推力Fとして知られている。例えば、特許文献1参照。
従来のたわみ板及び該たわみ板を用いた板ばね式フレキシブルカップリングは既にある。例えば、特許文献2参照。
14本ボルトのたわみ板の平面図は、既にある。例えば、特許文献3参照。
クランプワッシャーをたわみ板フランジに一体とすることは、既に公報に述べられている。例えば特許文献4参照。
特開昭63−034326号公報 特開2013−036602号公報 特開2018−013199号公報 特許登録第6205655号公報
課題である特開2013‐036602号公報の図1〜図4(a)、(b)の説明に入る前に、従来検討されてこなかったボルト本数の多い16本ボルトのたわみ板について説明する。特開昭63‐034326号公報図5に示される軸線方向推力(バネ反力のこと)Fは、隣接する1組のたわみ板の腕同士(腕の長さLはスパンLとしている)により生じるバネ反力を示している。図3の8本ボルトのたわみ板の場合4ヶ所で生じるバネ反力Fは、図5では代表となる1ヶ所のみで示している。本出願で検討する16本ボルトのたわみ板は、特開昭63−034326号公報図3の8本ボルトのたわみ板と基本寸法が同じとすると、たわみ板の腕の長さLは約1/4に減じられるので、バネ反力Fは、1/4の3乗である1/64倍に反比例し著しく増大する。16本ボルトの隣接するたわみ板の腕同士8組は、8本ボルトのたわみ板の4組の2倍になることを加味すると、計算上バネ反力は、128倍に増加する。著しくバネ反力大となるカップリングを他のどのようなカップリングと比較し検討するのが良いか考慮が必要であり、別途述べる。
特開2013‐036602号公報の図1〜図4(a)、(b)の説明は、アダプターハブ構造に用いられるたわみ板の平面形の特定に関するものであるが、本出願は、バネ反力が著しく大きくなりフレキシブルカップリング用途として従来検討されてこなかったボルト本数の多い16本ボルトのたわみ板平面形の特定に関するものである。前述の特開昭63−034326号公報図5に示されたバネ反力Fは、式から分かるように伝達トルクを増やすためボルト本数を増やすとたわみ板の腕の長さLが小さくなりバネ反力の著しい増大を招く。従って、バネ反力増は止もう得ないこととし、その他の条件である「1つの結合部材の断面積a」を必要最小にするように見直し検討する。
特開2013‐036602号公報の図5〜図7の説明は、反転ハブ構造に用いられるたわみ板の平面形の特定に関するものであるが、本出願は、バネ反力が著しく大きくなりフレキシブルカップリング用途として従来検討されてこなかったボルト本数の多い16本ボルトのたわみ板平面形の特定に関するものである。前述の特開昭63−034326号公報図5に示されたバネ反力Fは、式から分かるように伝達トルクを増やすためボルト本数を増やすとたわみ板の腕の長さLが小さくなりバネ反力の著しい増大を招く。従って、バネ反力増は止もう得ないこととし、その他の条件である「1つの結合部材の断面積a」を必要最小にするように見直し検討する。
上記段落(0004)、(0005)で述べたごとくカップリング構造の形式は、2種類に分けられ、駆動側及び被駆動側で互いに異なる形式が適用される場合があり、いずれの場合にも対応できるようにする。
上記段落(0004)で述べた従来の特開2013‐036602号公報の図1〜図4(a)、(b)は、たわみ板について薄板を積層した金属性たわみ板と特定したが、たわみ板の厚さについては特定していない。本出願は、たわみ板の厚さについて、特開2013‐036602号公報の図1〜図4(a)、(b)の出願時には検討していなかった、たわみ板引張りとたわみ板用のボルト曲げとが両立する伝達トルクアップの点から見直し検討する。
上記段落(0005)で述べた従来の特開2013‐036602号公報の図5〜図7は、たわみ板について薄板を積層した金属性たわみ板と特定したが、たわみ板の厚さについては特定していない。本出願は、たわみ板の厚さについて、特開2013‐036602号公報の図5〜図7の出願時には検討していなかった、たわみ板引張りとたわみ板用のボルト曲げとが両立する伝達トルクアップの点から見直し検討する。
薄板金属ディスクのカップリングに使用されるたわみ板は薄板の積層体であり、薄板積層体の両表層面にクランプワッシャーが隣接し用いられる。ここで課題とするのは、たわみ板フランジ側とは反対側でたわみ板に隣接するクランプワッシャーである。従来たわみ板用のボルトとクランプワッシャーは別体であるが、別体が適切な構成かどうか見直しする。
機械装置へ組込みされる従来の薄板金属ディスクのカップリングは、リジットカップリングにより近づけた伝達トルク大とすると、バネ反力が著しく増加して不可と見なされていた。本出願はバネ反力の大きさを見直し検討し、実用に供することを目差す。
本発明は、この様な従来の問題を解決しようとするもので、たわみ板及びたわみ板組込み方式、それを用いた薄板金属ディスクのカップリング、それを備えた機械装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1のたわみ板は、
同軸に配置されトルクを伝達する複数の主軸(1)に、前記主軸(1)と同軸に配置される主軸外フランジ(10a)と、フランジ(11e)と、たわみ板(13n)と、分割スペーサー(12a)と、中間軸(12i)とからなるアダプターハブ構造における前記たわみ板(13n)であって、
前記フランジ(11e)における、分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)と軸方向同一位置に周方向互い違いに配置されたフランジたわみ板フランジ(11f)と、
前記分割スペーサー(12a)における、前記フランジたわみ板フランジ(11f)と軸方向同一位置に周方向互い違いに配置された前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)と、
前記フランジたわみ板フランジ(11f)における、径方向外側且つ軸方向外側に軸方向厚さを有するフランジチューブ結合部(11j)と、
前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)における、径方向外側且つ軸方向内側に軸方向厚さを有する分割スペーサーチューブ結合部(12g)と、
前記フランジたわみ板フランジ(11f)及び前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)を、前記フランジたわみ板フランジ(11f)及び前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)の軸方向外側から連結する前記たわみ板(13n)及び複数のクランプワッシャー(16)と、
前記たわみ板(13n)を、前記フランジたわみ板フランジ(11f)と前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)とに締め付ける複数のたわみ板用のボルト(14)及び複数の回り止めナット(17)と、
前記フランジたわみ板フランジ(11f)と前記たわみ板(13n)との間に介在させる複数のクランプワッシャー(16c)と、
前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)と前記たわみ板(13n)との間に介在させる複数のクランプワッシャー(16d)とを備え、
前記たわみ板(13n)は、軸方向内側に周方向互い違いに配置された前記各複数のクランプワッシャー(16c)及びクランプワッシャー(16d)と、軸方向外側に周方向に配置された前記たわみ板用のボルト(14)の頭部と一体の複数のクランプワッシャー(16)と、径方向同一ピッチ円直径上に挟まれ位置するものであり、
前記クランプワッシャー(16c)は、前記フランジたわみ板フランジ(11f)との間に境界面を設けることなく、前記フランジたわみ板フランジ(11f)と連続して一体に構成され、
前記クランプワッシャー(16d)は、前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)との間に境界面を設けることなく、前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)と連続して一体に構成され、
前記主軸外フランジ(10a)は、前記複数のたわみ板用のボルト(14)の頭部を収納する段付穴(11d)を設け、前記フランジチューブ結合部(11j)の径方向外側且つ軸方向外側のフランジ外フランジ(11k)を、軸方向外側から締結し、
前記たわみ板(13n)において、前記たわみ板(13n)を平面視した円輪形状における隣接するたわみ板用のボルトとたわみ板用のボルトと、たわみ板内側円弧とたわみ板外側円弧とに囲まれたつづみ形の部分をたわみ板の腕と定義し、前記たわみ板用のボルト(14)の径をdとすると、
たわみ板の腕の巾wは、1.20d≦w≦1.40dであることを特徴とする。係る構成によれば、アダプターハブ構造における16本ボルトのたわみ板は、スプライン滑動部を構成に持つリジットカップリングと比べ充分軸方向バネ反力を減じることができ、実用性を確保できる。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項2のたわみ板は、
同軸に配置されトルクを伝達する複数の主軸(3)に、前記主軸(3)と同軸に配置される主軸たわみ板フランジ(21a)と、たわみ板(23n)と、分割スペーサー(22a)と、中間軸(22i)とからなる反転ハブ構造における前記たわみ板(23n)であって、
前記主軸たわみ板フランジ(21a)における、分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)と軸方向同一位置に径方向互い違いに配置された前記主軸たわみ板フランジ(21a)と、
前記分割スペーサー(22a)における、前記主軸たわみ板フランジ(21a)と軸方向同一位置に径方向互い違いに配置された前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)と、
前記主軸たわみ板フランジ(21a)における、径方向内側且つ軸方向外側に配置される前記主軸(3)と、
前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)における、径方向外側且つ軸方向内側に配置される分割スペーサーチューブ(22e)と、
前記主軸たわみ板フランジ(21a)及び前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)を、前記主軸たわみ板フランジ(21a)及び前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)の軸方向内側から連結する前記たわみ板(23n)及び複数のクランプワッシャー(26)と、
前記たわみ板(23n)を、前記主軸たわみ板フランジ(21a)と前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)とに締め付ける複数のたわみ板用のボルト(24)及び複数の座付き回り止めナット(27)と、
前記主軸たわみ板フランジ(21a)と前記たわみ板(23n)との間に介在させる複数のクランプワッシャー(26c)と、
前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)と前記たわみ板(23n)との間に介在させる複数のクランプワッシャー(26d)とを備え、
前記たわみ板(23n)は、軸方向外側に径方向互い違いに配置された前記各複数のクランプワッシャー(26c)及びクランプワッシャー(26d)と、軸方向内側に周方向に配置された前記たわみ板用のボルト(24)の頭部と一体の複数のクランプワッシャー(26)と、径方向同一ピッチ円直径上に挟まれ位置するものであり、
前記クランプワッシャー(26c)は、前記主軸たわみ板フランジ(21a)との間に境界面を設けることなく、前記主軸たわみ板フランジ(21a)と連続して一体に構成され、
前記クランプワッシャー(26d)は、前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)との間に境界面を設けることなく、前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)と連続して一体に構成され、
前記主軸たわみ板フランジ(21a)は、軸方向内側に前記たわみ板(23n)を連結し、
前記たわみ板(23n)において、前記たわみ板(23n)を平面視した円輪形状における隣接するたわみ板用のボルトとたわみ板用のボルトと、たわみ板内側円弧とたわみ板外側円弧とに囲まれたつづみ形の部分をたわみ板の腕と定義し、前記たわみ板用のボルト(24)の径をdとすると、
たわみ板の腕の巾wは、1.20d≦w≦1.40dであることを特徴とする。係る構成によれば、反転ハブ構造における16本ボルトのたわみ板は、スプライン滑動部を構成に持つリジットカップリングに比べ充分軸方向バネ反力を減じることができ、実用性を確保できる。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項3のたわみ板は、
請求項1記載のアダプターハブ構造における前記たわみ板(13n)及び請求項2記載の反転ハブ構造における前記たわみ板(23n)において、駆動側に請求項1記載の前記たわみ板(13n)を備え被駆動側に請求項2記載の前記たわみ板(23n)を備えた、又は駆動側に請求項2記載の前記たわみ板(23n)を備え被駆動側に請求項1記載の前記たわみ板(13n)を備えたことを特徴とする。係る構成によれば、駆動側及び被駆動側で各装置メーカーが異なる主軸フランジ形式をとる場合に対処できる。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項4のたわみ板は、
請求項1又は請求項3に記載のアダプターハブ構造における前記たわみ板(13n)において、前記たわみ板(13n)の厚さをTn、前記たわみ板用のボルト(14)の径をdとすると、
0.45d≦Tn≦0.52dであり、且つn本ボルト(nはたわみ板のボルト本数であって8、10、12、14、16のいずれか)であることを特徴とする。係る構成によれば、アダプターハブ構造のたわみ板フランジへ連結されるたわみ板(引張り)と、たわみ板用のボルト(曲げ)とは両立し強化され、伝達トルクアップができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項5のたわみ板は、
請求項2又は請求項3に記載の反転ハブ構造における前記たわみ板(23n)において、
前記たわみ板(23n)の厚さをTn、前記たわみ板用のボルト(24)の径をdとすると、
0.45d≦Tn≦0.52dであり、且つn本ボルト(nはたわみ板のボルト本数であって8、10、12、14、16のいずれか)であることを特徴とする。係る構成によれば、反転ハブ構造のたわみ板フランジへ連結されるたわみ板(引張り)と、たわみ板用のボルト(曲げ)とは両立し強化され、伝達トルクアップができる。
上記課題を解決するためなされた本発明請求項6の薄板金属ディスクカップリングは、
請求項1〜5のいずれか一項に記載のたわみ板において、一体のクランプワッシャー(16)を有する複数の前記たわみ板用のボルト(14)、又は一体のクランプワッシャー(26)を有する複数の前記たわみ板用のボルト(24)の少なくともいずれか一方を使ったたわみ板組込み方式が用いられることを特徴とする。係る一体のクランプワッシャーを有するたわみ板用のボルトを用いたたわみ板の組込みは、簡潔で安定したたわみ板締結(クランプ平面での)状態が得られ、たわみ板組込み作業の容易化に繋がる。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項7の機械装置は、
請求項6に記載の薄板金属ディスクのカップリングを備えたことを特徴とする。係る薄板金属ディスクのカップリングを備えることは、従来強化されていなかったピークトルク(peak torque)、瞬時最大許容トルク(momentary torque limit)がアップされ、電気分野への用途が拡大できる。
本発明請求項1によれば、アダプターハブ構造における16本ボルトのたわみ板は、スプライン滑動部を構成に持つリジットカップリングと比べ、充分軸方向バネ反力を減じることができ、実用性を確保できる。
本発明請求項2によれば、反転ハブ構造における16本ボルトのたわみ板は、スプライン滑動部を構成に持つリジットカップリングと比べ、充分軸方向バネ反力を減じることができ、実用性を確保できる。
本発明請求項3によれば、駆動側及び被駆動側で各装置メーカーが異なる主軸フランジ形式をとる場合、容易に対処できる。
本発明請求項4によれば、アダプターハブ構造のたわみ板フランジへ連結されるたわみ板(引張り)は、既にクランプワッシャーを一体強化されたたわみ板フランジに組込まれるたわみ板用のボルト(曲げ)と共に強化され、伝達トルクアップができる。
本発明請求項5によれば、反転ハブ構造のたわみ板フランジへ連結されるたわみ板(引張り)は、既にクランプワッシャーを一体強化されたたわみ板フランジに組込まれるたわみ板用のボルト(曲げ)と共に強化され、伝達トルクアップができる。
本発明請求項6によれば、一体のクランプワッシャーを有するたわみ板用のボルトを用いたたわみ板の組込みは、簡潔で安定したたわみ板締結(クランプ平面での)状態が据付現場で繰返し得られ、作業能率が高められる。
本発明請求項7によれば、薄板金属ディスクのカップリングを備えることは、伝達トルクの中で従来強化されていなかったピークトルク(peak torque)、瞬時最大許容トルク(momentary torque limit)がアップされ、電気分野へ用途が拡大できる。
本発明を適用したアダプターハブ構造におけるたわみ板の断面図である。 本発明を適用したたわみ板の平面図(図1上半分のA矢視の断面図)である。 本発明を適用した反転ハブ構造におけるたわみ板の断面図である。 本発明を適用したたわみ板の平面図(図3上半分のB矢視の断面図)である。
段落(0004)で述べたようにボルト本数の多い16本ボルトのたわみ板は、バネ反力についてどのような点から論ずるのが的確か考慮する必要があった。スラスト軸受を持つ主ローター同士を、又は複数のスラスト軸受を持つ主ローターを含む軸系列をつなぐ時に、リジットカップリングがスプライン滑動部を構成に持つことは、既に知られている。リジットカップリングが構成に持つスプライン滑動面のトルク伝達時に発生する軸方向荷重と、16本ボルトのたわみ板のバネ反力との関係について述べる。
本発明の図1、図2は、特開2013−036602号公報図1〜図4(a)、(b)に示されたアダプターハブ構造のたわみ板について、見直し検討した結果であるが、特に従来と異なる用途に適用できる16本ボルトのたわみ板について述べる。図2に示したたわみ板の腕の長さLは、特開2013−036602号公報図4(a)に示された8本ボルトたわみ板腕の長さLの約1/4となり、バネ反力が約128倍となることは既に述べたとおりである。16本ボルトのたわみ板の許容偏角は、0.14°であり、他の8本ボルト〜14本ボルトのたわみ板とは用途が異なる。スプライン滑動面を構成に持つリジットカップリングのトルク伝達時に発生する軸方向荷重と比べると、16本ボルトのたわみ板のバネ反力は、約1/2である。カップリング外径寸法が同じとすると、たわみ板の径方向の位置は、スプライン径の位置の約1.6倍であり、従ってたわみ板の引張り力合計は、スプライン部圧縮力の合計の約0.63倍となる。スプライン滑動面でのトルク伝達時軸方向荷重は、スプライン部圧縮力の合計の0.15倍(摩擦係数)であり、16本ボルトのたわみ板の軸方向バネ反力はたわみ板引張り力合計の0.12倍である。たわみ板1セットで比較するとたわみ板の軸方向バネ反力は、スプライン滑動面の軸方向荷重の約1/2となるが、たわみ板の使用数は、通常2セット直列使用であることから約1/4になると言え、従来なかった用途(例えばスプライン滑動部での荷重大、荷重頻度大が負担となる用途)への適用が可能となる。
本発明の図1、図2のアダプターハブ構造におけるたわみ板10は、8本ボルト〜16本ボルトのたわみ板使用の例として16本ボルトのたわみ板を示したもので、各たわみ板がどのような構成の中で用いられるかは、基本的に共通である。図1は、主軸外フランジ10aより中間軸12iの中央までの駆動側の半分を示したものであり、被駆動側の半分は厚さを従来に比べ30%増加できたたわみ板13nを構成に持つことを含め、同様であり省略した。図1は中間軸を用いているが、状況に応じ中間軸12iなしで分割スペーサー12a同士を、中央でボルト18を用い締結し適用しても良い。たわみ板用のボルト14は、ボルト頭部とクランプワッシャー16と一体となっている。たわみ板用のボルト頭部とクランプワッシャー16とを一体とするのは、図3のたわみ板用のボルト24も同様であるが、本出願ではたわみ板用のボルト14とたわみ板用のボルト24とは共通としていない。アダプターハブ構造と反転ハブ構造とでは、ボルトの頭部形状への要求に違いがあり別部品とした。部品の共通化は、この違いを検討し問題ないことを確認した上で実施する。たわみ板フランジ側のクランプワッシャー16c、及びクランプワッシャー16dがたわみ板フランジと境界面を設けることなく連続して一体であることは、既に公報に述べられており、次ぎの段落で説明する。
本発明の図1上側(フランジたわみ板フランジ側)のたわみ板13nが挟まれる両側のクランプワッシャー16c及びクランプワッシャー16について説明する。従来の特開2013-036602号公報図4(b)のたわみ板を挟む両側のクランプワッシャーは、別体の共通部品であり、形状・寸法及び材質は共通であった。
前段落で述べたように、本出願たわみ板13nのたわみ板フランジ側のクランプワッシャー16cについては、たわみ板フランジと一体とすることが特許登録第6205655号公報において述べられている。ただし、その中で本発明クランプワッシャー16側については、クランプワッシャー16の厚さは、クランプワッシャー16cの厚さと同じでは厚さ不足であるため本発明図1のごとく、主軸1の端面より段付穴11dの大径側へ入っている分、クランプワッシャー16cより厚くする必要があり、たわみ板用のボルト14の頭部と一体とし厚くしたものである。
本発明の図3、図4は、特開2013‐036602号公報図5〜図7に示された反転ハブ構造のたわみ板について、見直し検討した結果である。本発明図4は、図3B矢視の断面図でもある16本ボルトのたわみ板の平面形であり、図2に示されたたわみ板の平面形と同様である。段落(0027)で述べたが、本発明の16本ボルトたわみ板の許容偏角0.14°は、図4たわみ板の腕の長さLがたわみ板用のボルト断面径周りのクランプ径を必要最小(たわみ板用ボルト径周りへのブッシュ等の適用がないこと)として不必要に縮められていないこと等を考慮し、見直しされている。他のたわみ板については、8本ボルトのたわみ板が0.55°、10本ボルトのたわみ板が0.39°、12本ボルトのたわみ板が0.27°、14本ボルトのたわみ板が0.19°と見直しされている。
本発明の図3、図4の反転ハブ構造におけるたわみ板20は、8本ボルト〜16本ボルトのたわみ板使用の例として16本ボルトのたわみ板を示したもので、各たわみ板がどのような構成の中で用いられるかは、基本的に共通である。図3は、主軸たわみ板フランジ21aより中間軸22iの中央までの駆動側の半分を示したものであり、被駆動側の半分は厚さを従来に比べ30%増加できたたわみ板23nを構成に持つことを含め、同様であり省略した。図3は、中間軸22iを用いているが、状況に応じ中間軸22iなしで分割スペーサー22a同士を、中央でボルト28を用い締結し適用しても良い。図3に示すようにたわみ板23nのクランプワッシャー26側は、新たにたわみ板用のボルト24の頭部と一体としている。たわみ板用のボルト頭部とクランプワッシャーの一体化は、たわみ板(引張り)のたわみ板フランジへの締結(クランプ面での)をより確実としており、既にクランプワッシャーを一体化されたたわみ板フランジに組込まれるたわみ板用のボルト(曲げ)との両立した伝達トルクアップをさらに確実とする。伝達トルクのpeak torque、momentary torque limitについては、ISO 10441及びAPI 671に述べられている。
本発明図4に、16本ボルトのたわみ板を使用する場合について述べる。特開昭63‐032346号公報のバネ反力Fの式で、たわみ板の腕の中央部断面積aが増えることは、バネ反力が増加することを示しているが、本発明の見直しは、伝達トルクアップを犠牲にすることなく、バネ反力増が必要最小となるように、見直ししている。図4で示すようにたわみ板23nを平面視した円輪形状における隣接するたわみ板用のボルトとたわみ板用のボルトと、たわみ板内側円弧とたわみ板外側円弧とに囲まれたつづみ形の部分を、たわみ板の腕と定義し、たわみ板用のボルト24の径をdとする。たわみ板の腕両側にあるたわみ板用ボルト断面回りの点線は、クランプ平面を示している。たわみ板の腕の巾wは、1.20d≦w≦1.40dと特定される。たわみ板23n円輪形状の内径(改良丸形たわみ板として見た時の)を2Riとすると、たわみ板腕の内側及び外側円弧(各2ヶ所の点Pを通る)の大きさは、0.25Riより充分小さく、従来から特開2013−036602号が定めている特定の範囲を完全に離れ、外れている。本発明図2、16本ボルトたわみ板腕の内側及び外側円弧の大きさについても同様である。
駆動側及び被駆動側の各装置メーカーは、それぞれの状況に応じて図1のアダプターハブ構造、図3の反転ハブ構造のいずれかの構造型式を選択する。従って、駆動側には図1のアダプターハブ構造、被駆動側には図3の反転ハブ構造の組合せ、又はその逆の組合せが適用できることが必要である。本発明の16本ボルトのたわみ板は、前記対処を妨げることなく容易に実施できる。
次ぎに動作について説明する。図1に示された例えば蒸気タービン主軸1が駆動され、一体に形成された主軸外フランジ10a及びフランジ外フランジ11kへ複数のボルト18と回り止めナット19とを用い伝達され、次ぎにフランジチューブ11i、フランジチューブ結合部11j、フランジたわみ板フランジ11f(含むクランプワッシャー16c)、フランジたわみ板フランジのボルト穴11hへ伝達され、次ぎに座付き回り止めナット17、たわみ板用のボルト14(含むボルトの頭部と一体のクランプワッシャー16)を介してたわみ板13nのn/2ヶ所のボルト穴へ伝達される。次ぎにn/2ヶ所のたわみ板引張り側腕を介して残りn/2ヶ所のボルト穴へ伝達され、ボルトの頭部と一体のクランプワッシャー16(含むたわみ板用のボルト14)、座付き回り止めナット17を介して分割スペーサーたわみ板フランジのボルト穴12c(含むクランプワッシャー16d)へ伝達される。次ぎに分割スペーサーたわみ板フランジ12b、分割スペーサーチューブ結合部12g、分割スペーサーチューブ12fへ伝達される。次ぎに分割スペーサー外フランジ12h同士は、複数のボルト18とナット19を介して伝達され、残り半分は同様であり(中間軸なしを標準とする)、省略する。被駆動側は、例えば両軸発電機の一方の主軸1となる。
図3に示された例えば両軸電動機の一方の主軸3が駆動され、一体に形成された主軸たわみ板フランジ21a、主軸たわみ板フランジのボルト穴21c(含むクランプワッシャー26c)へ伝達され、次ぎに座付き回り止めナット27、たわみ板用のボルト24(含むボルトの頭部と一体のクランプワッシャー26)を介してたわみ板23nのn/2ヶ所のボルト穴へ伝達される。次ぎにn/2ヶ所のたわみ板の引張り側腕を介して残りn/2ヶ所のボルト穴へ伝達され、ボルトの頭部と一体のクランプワッシャー26(含むたわみ板用のボルト24)、座付き回り止めナット27を介して分割スペーサーたわみ板フランジのボルト穴22c(含むクランプワッシャー26d)へ伝達される。次ぎに分割スペーサーたわみ板フランジ22b、分割スペーサーチューブ22eへ伝達される。次ぎに分割スペーサー外フランジ22f同士は、複数のボルト28とナット29を介して伝達され、残り半分は同様であり(中間軸なしを標準とする)、省略する。被駆動側は、例えば軸流圧縮機の主軸3となる。
スプライン滑動部を構成に持つリジットカップリングは、耐荷重大のスラスト軸受を持つ主ローター適用パワープラント等のベースロード用途に向いている。本発明の16本ボルトのたわみ板を使うカップリングは、通常のたわみ板のカップリングと用途が異なり、例えばパワープラントに用いる時は、バネ反力がスプライン滑動部で発生する軸方向荷重に比べ充分小さく、起動・停止の頻度が多くなっても主軸熱膨張時のスラスト荷重を柔げ伝えるので、ピークロードの用途に向いている。暖気運転中は、トルク(伝達トルク応力)及び速度(遠心応力)が小さく過渡的に±140%許容軸方向変位が適用されるが、数時間で暖気運転を切り上げ、遅れて熱膨張するハウジングの伸張を確認して(許容軸方向変位が±100%以内より中立点側へ収束するのを確認して)から本運転に入る必要がある。レーザー波等を用いた監視用の変位測定装置の設置等は必要である。リジットカップリングの持っている耐短絡性(低サイクルの低サイクルの±700%定格トルクに耐えること)に近づけるには、ねじり方向限度装置(特開2018−013199号公報参照)を用いる必要がある。
なお、本発明のたわみ板及びたわみ板組込み方式、それを用いた薄板金属ディスクのカップリングを、板ばね式フレキシブルカップリング以外の分野に用いることを妨げるものではない。
上述の発明は、たわみ板及びたわみ板組込み方式、それを用いた薄板金属ディスクのカップリング、それを備えた機械装置を提供可能である。
1 主軸
3 主軸
10 アダプターハブ構造におけるたわみ板
10a 主軸外フランジ(インテグラルフランジ)
11b 主軸径
11c 主軸外フランジの案内径
11d 主軸外フランジの段付穴
11e フランジ
11f フランジたわみ板フランジ
11g フランジ外フランジの案内内径
11h フランジたわみ板フランジのボルト穴
11i フランジチューブ
11j フランジチューブ結合部
11k フランジ外フランジ
12a 分割スペーサー
12b 分割スペーサーたわみ板フランジ
12c 分割スペーサーたわみ板フランジのボルト穴
12f 分割スペーサーチューブ
12g 分割スペーサーチューブ結合部
12h 分割スペーサー外フランジ
12i 中間軸
12j 中間軸外フランジ
12k 中間軸チューブ
L たわみ板の腕の長さ
O クランプワッシャー16c、16d、16のクランプ平面と円弧球面の境界(円)上にあり、且つたわみ板13nの腕の中心線と交差する点
P 改良丸形たわみ板の腕の内側円弧及び外側円弧と、たわみ板クランプ平面の端部Oを腕の中心線と直角に通る直線との交点
w たわみ板の腕の巾
d たわみ板用のボルトの径
Jn たわみ板を含む連結部金物
Tn たわみ板の厚さ
13n たわみ板
14 たわみ板用のボルト(六角穴付段付ボルト)
16 クランプワッシャー(たわみ板用のボルトの頭部と一体)
16c クランプワッシャー(フランジたわみ板フランジと一体)
16d クランプワッシャー(分割スペーサーたわみ板フランジと一体)
17 座付回り止めナット(又は座金+回り止めナット)
18 ボルト(六角穴付ボルト)
19 回り止めナット
20 反転ハブ構造におけるたわみ板
21a 主軸たわみ板フランジ(インテグラルフランジ)
21b 主軸径
21c 主軸たわみ板フランジのボルト穴
22a 分割スペーサー
22b 分割スペーサーたわみ板フランジ
22c 分割スペーサーたわみ板フランジのボルト穴
22e 分割スペーサーチューブ
22f 分割スペーサー外フランジ
22i 中間軸
22j 中間軸外フランジ
22k 中間軸チューブ
L たわみ板の腕の長さ
O クランクワッシャー26c、26d、26のクランプ平面と円弧球面の境界(円)上にあり、且つたわみ板23nの腕の中心線と交差する点
P 改良丸形たわみ板の腕の内側円弧及び外側円弧と、たわみ板クランプ平面の端部Oを腕の中心線と直角に通る直線との交点
w たわみ板の腕の巾
d たわみ板用のボルトの径
Jn たわみ板を含む連結部金物
Tn たわみ板の厚さ
23n たわみ板
24 たわみ板用のボルト(六角穴付段付ボルト)
26 クランプワッシャー(たわみ板用のボルトの頭部と一体)
26c クランプワッシャー(主軸たわみ板フランジと一体)
26d クランプワッシャー(分割スペーサーたわみ板フランジと一体)
27 座付回り止めナット(又は座金+回り止めナット)
28 ボルト(六角穴付ボルト)
29 回り止めナット

Claims (7)

  1. 同軸に配置されトルクを伝達する複数の主軸(1)に、前記主軸(1)と同軸に配置される主軸外フランジ(10a)と、フランジ(11e)と、たわみ板(13n)と、分割スペーサー(12a)と、中間軸(12i)とからなるアダプターハブ構造における前記たわみ板(13n)であって、
    前記フランジ(11e)における、分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)と軸方向同一位置に周方向互い違いに配置されたフランジたわみ板フランジ(11f)と、
    前記分割スペーサー(12a)における、前記フランジたわみ板フランジ(11f)と軸方向同一位置に周方向互い違いに配置された前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)と、
    前記フランジたわみ板フランジ(11f)における、径方向外側且つ軸方向外側に軸方向厚さを有するフランジチューブ結合部(11j)と、
    前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)における、径方向外側且つ軸方向内側に軸方向厚さを有する分割スペーサーチューブ結合部(12g)と、
    前記フランジたわみ板フランジ(11f)及び前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)を、前記フランジたわみ板フランジ(11f)及び前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)の軸方向外側から連結する前記たわみ板(13n)及び複数のクランプワッシャー(16)と、
    前記たわみ板(13n)を、前記フランジたわみ板フランジ(11f)と前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)とに締め付ける複数のたわみ板用のボルト(14)及び複数の回り止めナット(17)と、
    前記フランジたわみ板フランジ(11f)と前記たわみ板(13n)との間に介在させる複数のクランプワッシャー(16c)と、
    前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)と前記たわみ板(13n)との間に介在させる複数のクランプワッシャー(16d)とを備え、
    前記たわみ板(13n)は、軸方向内側に周方向互い違いに配置された前記各複数のクランプワッシャー(16c)及びクランプワッシャー(16d)と、軸方向外側に周方向に配置された前記たわみ板用のボルト(14)の頭部と一体の複数のクランプワッシャー(16)と、径方向同一ピッチ円直径上に挟まれ位置するものであり、
    前記クランプワッシャー(16c)は、前記フランジたわみ板フランジ(11f)との間に境界面を設けることなく、前記フランジたわみ板フランジ(11f)と連続して一体に構成され、
    前記クランプワッシャー(16d)は、前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)との間に境界面を設けることなく、前記分割スペーサーたわみ板フランジ(12b)と連続して一体に構成され、
    前記主軸外フランジ(10a)は、前記複数のたわみ板用のボルト(14)の頭部を収納する段付穴(11d)を設け、前記フランジチューブ結合部(11j)の径方向外側且つ軸方向外側のフランジ外フランジ(11k)を、軸方向外側から締結し、
    前記たわみ板(13n)において、前記たわみ板(13n)を平面視した円輪形状における隣接するたわみ板用のボルトとたわみ板用のボルトと、たわみ板内側円弧とたわみ板外側円弧とに囲まれたつづみ形の部分をたわみ板の腕と定義し、前記たわみ板用のボルト(14)の径をdとすると、
    16本ボルトのたわみ板腕の巾wは、1.36d≦w≦1.40dであることを特徴とするたわみ板。
  2. 同軸に配置されトルクを伝達する複数の主軸(3)に、前記主軸(3)と同軸に配置される主軸たわみ板フランジ(21a)と、たわみ板(23n)と、分割スペーサー(22a)と、中間軸(22i)とからなる反転ハブ構造における前記たわみ板(23n)であって、
    前記主軸たわみ板フランジ(21a)における、分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)と軸方向同一位置に径方向互い違いに配置された前記主軸たわみ板フランジ(21a)と、
    前記分割スペーサー(22a)における、前記主軸たわみ板フランジ(21a)と軸方向同一位置に径方向互い違いに配置された前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)と、
    前記主軸たわみ板フランジ(21a)における、径方向内側且つ軸方向外側に配置される前記主軸(3)と、
    前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)における、径方向外側且つ軸方向内側に配置される分割スペーサーチューブ(22e)と、
    前記主軸たわみ板フランジ(21a)及び前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)を、前記主軸たわみ板フランジ(21a)及び前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)の軸方向内側から連結する前記たわみ板(23n)及び複数のクランプワッシャー(26)と、
    前記たわみ板(23n)を、前記主軸たわみ板フランジ(21a)と前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)とに締め付ける複数のたわみ板用のボルト(24)及び複数の座付き回り止めナット(27)と、
    前記主軸たわみ板フランジ(21a)と前記たわみ板(23n)との間に介在させる複数のクランプワッシャー(26c)と、
    前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)と前記たわみ板(23n)との間に介在させる複数のクランプワッシャー(26d)とを備え、
    前記たわみ板(23n)は、軸方向外側に径方向互い違いに配置された前記各複数のクランプワッシャー(26c)及びクランプワッシャー(26d)と、軸方向内側に周方向に配置された前記たわみ板用のボルト(24)の頭部と一体の複数のクランプワッシャー(26)と、径方向同一ピッチ円直径上に挟まれ位置するものであり、
    前記クランプワッシャー(26c)は、前記主軸たわみ板フランジ(21a)との間に境界面を設けることなく、前記主軸たわみ板フランジ(21a)と連続して一体に構成され、
    前記クランプワッシャー(26d)は、前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)との間に境界面を設けることなく、前記分割スペーサーたわみ板フランジ(22b)と連続して一体に構成され、
    前記主軸たわみ板フランジ(21a)は、軸方向内側に前記たわみ板(23n)を連結し、
    前記たわみ板(23n)において、前記たわみ板(23n)を平面視した円輪形状における隣接するたわみ板用のボルトとたわみ板用のボルトと、たわみ板内側円弧とたわみ板外側円弧とに囲まれたつづみ形の部分をたわみ板の腕と定義し、前記たわみ板用のボルト(24)の径をdとすると、
    16本ボルトのたわみ板腕の巾wは、1.36d≦w≦1.40dであることを特徴とするたわみ板。
  3. 請求項1記載のアダプターハブ構造における前記たわみ板(13n)及び請求項2記載の反転ハブ構造における前記たわみ板(23n)において、駆動側に請求項1記載の前記たわみ板(13n)を備え被駆動側に請求項2記載の前記たわみ板(23n)を備えた、又は駆動側に請求項2記載の前記たわみ板(23n)を備え被駆動側に請求項1記載の前記たわみ板(13n)を備えたことを特徴とするたわみ板。
  4. 請求項1又は請求項3に記載のアダプターハブ構造における前記たわみ板(13n)において、前記たわみ板(13n)の厚さをTn、前記たわみ板用のボルト(14)の径をdとすると、
    0.45d≦Tn≦0.52dであり、且つn本ボルト(nはたわみ板のボルト本数であって16)であることを特徴とするたわみ板。
  5. 請求項2又は請求項3に記載の反転ハブ構造における前記たわみ板(23n)において、
    前記たわみ板(23n)の厚さをTn、前記たわみ板用のボルト(24)の径をdとすると、
    0.45d≦Tn≦0.52dであり、且つn本ボルト(nはたわみ板のボルト本数であって16)であることを特徴とするたわみ板。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のたわみ板において、一体のクランプワッシャー(16)を有する複数の前記たわみ板用のボルト(14)、又は一体のクランプワッシャー(26)を有する複数の前記たわみ板用のボルト(24)の少なくともいずれか一方を使ったたわみ板組込み方式が用いられることを特徴とする薄板金属ディスクのカップリング。
  7. 請求項6に記載の薄板金属ディスクのカップリングを備えたことを特徴とする機械装置。
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