JP6481512B2 - ターボチャージャ - Google Patents

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Description

本発明は、タービン軸により駆動される複数のコンプレッサを備えるターボチャージャに関し、特に、複数のコンプレッサへの空気流入損失の低減に好適なターボチャージャに関するものである。
従来からタービン軸により駆動される複数のコンプレッサを備えるターボチャージャが提案されている(特許文献1参照)。
これは、タービン軸により回転される一対のコンプレッサホイールを背中合わせの向きに配置してコンプレッサハウジング内に備える。そして、空気取り入れ口から2つに分岐させた吸気ダクトが、タービン軸方向のコンプレッサハウジング端部に夫々設けた吸入通路の入口開口に接続される。吸気ダクトからの空気は、2つの吸入通路を通じて各コンプレッサホイールへ導入される。また、一対のコンプレッサホイールから吐出された加圧空気は、両コンプレッサホイール外周のコンプレッサハウジング内に設けた単一のディフューザ通路を介して単一のスクロール通路に導かれる。スクロール通路を通過した空気は、ダクト等を介してエンジンの吸気系統に供給される。
また、タービンホイールから遠い軸端側に配置された第1コンプレッサホイールへの第1吸入通路は、タービン軸と同軸に配置されてコンプレッサハウジング端部の入口開口に接続されている。タービンホイールに近い側に配置された第2コンプレッサホイールへの第2吸入通路は、コンプレッサハウジングとセンターハウジングとの間に半径方向に拡がる空間からスクロール通路の外周を廻り込む空間を介してコンプレッサハウジング端部の入口開口に接続されている。
特開2011−89524号公報
しかしながら、上記従来例では、第2コンプレッサホイールへの第2吸入通路が、コンプレッサハウジングとセンターハウジングとの間に半径方向に拡がる空間からスクロール通路の外周を廻り込んでコンプレッサハウジング端部の入口開口に接続される構成である。このため、空気流入経路が、入口開口からスクロール通路の外周を廻り込むように軸方向から半径方向へと直角に曲げられ、さらに、第2コンプレッサホイールの導入方向である軸方向へと再び直角方向へ曲げられる。つまり、空気流入経路が、連続して直角に曲げられるため、吸気圧損が高くなり、過給性能の向上に限界があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、コンプレッサへの空気流入損失の低減に好適なターボチャージャを提供することを目的とする。
本発明は、ハウジングに形成する第1,2空気吸入通路は、各コンプレッサホイールの一対の吸込み部のそれぞれに連通するようタービン軸線方向に配置された一対の軸方向空間と、当該一対の軸方向空間からそれぞれ径方向外側へ延びて、タービン軸線方向に間隔を空けて配列された一対の入口開口に連通する通路空間と、から形成した。また、第1,2空気吸入通路の入口開口は、ハウジングに一体に形成された共通するフランジ部にタービン軸線方向に沿って並んで配列され、各コンプレッサホイールの吐出部に連通する空気吐出通路の出口開口は、一対の入口開口の間に開口するようフランジ部に形成される。
したがって、本発明では、第1,2空気吸入通路は、入口開口から通路空間を経由した後、各コンプレッサホイールの吸込み部に連通する軸方向空間に連なるのみである。したがって、第1,2空気吸入通路では、ハウジング内において複数回連続して曲げられる領域が存在しない。このため、第1,2空気吸入通路の空気流入経路の、吸気圧損を低減することができる。また、第1,2空気吸入通路のいずれにおいても、連続した曲げが存在しない通路空間と軸方向空間とで形成されているため、第1,2空気吸入通路同士の吸気圧損差が低減でき、一対のコンプレッサホイールによる空気圧縮効率を向上させることができる。
本実施形態のターボチャージャを備えるエンジンの吸排気システムの概略構成図である。 本実施形態を示すターボチャージャの断面図である。 本実施形態のターボチャージャの平面図である。 図3の矢印IV方向からのターボチャージャの側面図である。 図3の矢印V方向からのターボチャージャの側面図である。 図3の矢印VI方向からのターボチャージャの側面図である。 図3の矢印VII方向からのターボチャージャの矢視図である。 図3の矢印VIII方向からのターボチャージャの矢視図である。 エンジンへの下流側の吸気管および二股に分岐した上流側の吸気管が取付けられた状態を示す側面図である。 エンジンへの下流側の吸気管および二股に分岐した上流側の吸気管が取付けられた状態を示す平面図である。
以下、本発明のターボチャージャを実施形態に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のターボチャージャ1を備えるエンジン2(ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン)の吸排気システムを示す。
エンジン2はそれに取り付けられた吸気マニホールド3および排気マニホールド4を有する。ターボチャージャ1は、エンジン2の近くに搭載されている。吸気マニホールド3には、エアクリーナ5、エアフローメータ6、ターボチャージャ1のコンプレッサ40、インタークーラ7、スロットルバルブ8、サージタンク9を経由してエンジン2に吸気を供給する吸気管10A,10Bが接続されている。排気マニホールド4には、ターボチャージャ1のタービン30、排気触媒12、消音マフラー13を経由してエンジン2の排気を排出する排気管11が接続されている。EGRクーラ15、EGRバルブ16を備えるEGR配管14は、排気触媒12よりも下流側の排気管11とコンプレッサ40よりも上流側の吸気管10Aとを接続している。なお、エンジン2には、当該エンジン2を冷却するラジエータ17が設けられている。
本実施形態のターボチャージャ1は、タービン軸20の一方にタービンホイール31を備えると共に、タービン軸20の他方に背中合わせに配置した一対のコンプレッサホイール41を備える。タービンホイール31は、排気マニホールド4から供給される排気ガスにより回転されて、タービン軸20を回転駆動する。一対のコンプレッサホイール41は、タービン軸20により回転駆動されることにより、分岐した上流側の吸気管10Aを介して夫々導入した空気を圧縮して加圧ガスとして吐出し、下流側の吸気管10Bへ供給する。
本実施形態のターボチャージャ1は、一対のコンプレッサホイール41を備えるため、単一のコンプレッサホイールを備えるターボチャージャと比較して、同じコンプレッサ流量を確保するために必要とするコンプレッサホイールの外径を小型化でき、その慣性モーメントを小さくできる。
図2〜図8は本実施形態のターボチャージャ1を示し、図2はターボチャージャ1の断面図である。また、図3はターボチャージャ1の平面図、図4は図3の矢印IV方向からの側面図、図5は図3の矢印V方向からの側面図、図6は図3の矢印VI方向からの側面図、図7は図3の矢印VII方向からの斜視図、図8は図3の矢印VIII方向からの斜視図である。
図2において、本実施形態のターボチャージャ1は、ハウジングとして、タービンホイール31をその中に備えるタービンハウジング32と、一対のコンプレッサホイール41をその中に備えるコンプレッサハウジング42と、タービンハウジング32とコンプレッサハウジング42との間に配置されて、タービン軸20を回転自在に支持するセンターハウジング21と、を備える。
センターハウジング21には、当該ハウジング21を貫通させて配置されるタービン軸20を回転自在に支持する軸受け22を備える。また、センターハウジング21は、これら軸受け22を潤滑するための潤滑油を循環させる潤滑油通路23と、軸受け22の温度上昇を抑制するための冷却液を循環させるための冷却通路24と、を備える。センターハウジング21は、その一端にタービンハウジング32が締結され、他端にはコンプレッサハウジング42が締結されている。また、センターハウジング21の他端にはコンプレッサハウジング42側に膨出させた膨出部25が形成され、コンプレッサハウジング42には当該膨出部25を収容する嵌合穴43が形成されている。そして、センターハウジング21の膨出部25がコンプレッサハウジング42の嵌合穴43に嵌り込んだ状態で、コンプレッサハウジング42とセンターハウジング21とが締結されている。
タービンホイール31は、センターハウジング21を貫通して配設されたタービン軸20の一端部に搭載された軸流翼車により構成されている。タービンハウジング32には、タービンホイール31を収容するシュラウド部33が形成されている。そして、タービンハウジング32には、シュラウド部33の一方に同軸に連ねて排気出口34が形成されている。
また、タービンハウジング32には、シュラウド部33の他方に連ねて、排気ガス供給通路35が形成されている。排気ガス供給通路35は、タービンハウジング32の端面とセンターハウジング21の端面との間に形成された斜め外周側に拡がる空間36を経由して、タービンハウジング32に形成されたスクロール通路37に連なっている。排気ガス供給通路35は、スクロール通路37の端部に形成された排気入口38(図6参照)に連通するよう形成されている。
スクロール通路37の排気入口38は、図6および図8に示すように、タービンハウジング32の側部に取付面が横向きとなるように一体に形成したフランジ部39に開口されている。フランジ部39には複数(図示例では、4個)の取付け穴39Aが形成されている。タービンハウジング32(および、センターハウジング21・コンプレッサハウジング42を含むターボチャージャ1の筐体)は、図示しない排気マニホールド4の出口に設けた取付フランジに対して、フランジ部39を合体させて、取付け穴39Aを貫通させてボルト等の締結手段により固定することにより、排気マニホールド4に固定される。
排気マニホールド4からの排気ガスは、排気入口38からスクロール通路37に供給され、次いで空間36を経由してタービンホイール31に供給される。タービンホイール31を通過した排気ガスは、排気出口34から、図示しない下流の排気管11に排出される。タービンホイール31は、排気ガスが通過することにより回転され、タービン軸20を回転駆動する。
本実施形態のターボチャージャ1は、供給される排気ガス量に応じて、余剰の排気ガスを排気入口38から排気出口34にバイパスさせて流す図示しないバイパス通路を備えている。このバイパス通路には通過する排気ガス量を制御する図示しないウェストゲートバルブが配置されている。当該ウェストゲートバルブは、図3〜5に示すように、コンプレッサハウジング42の外周に取付けられたアクチュエータ28およびリンク機構29により開度が調整される。
一対のコンプレッサホイール41は、図2に示すように、背中合わせの向きに夫々インペラを有するよう配置され、タービン軸20に連結されて、タービンホイール31によって回転駆動される。一対のコンプレッサホイール41は、例えば図示されているように、インペラを背中合わせに配置した状態で一体になるように総削りした単一部品の形態で構成することができ、あるいは、2個のコンプレッサホイール41からなる組立部品で構成してもよい。
一対のコンプレッサホイール41の内のタービンホイール31から離れた方へインペラが面するように配置された第1コンプレッサホイール41Aは、そのインペラがコンプレッサハウジング42の内周面(シュラウド面44A)に対面させて配置されている。また、一対のコンプレッサホイール41の内のタービンホイール31の方へインペラが面するように配置されている第2コンプレッサホイール41Bは、そのインペラがセンターハウジング21の膨出部25の内周面(シュラウド面44B)に対面させて配置されている。
第1コンプレッサホイール41Aへ空気を導入する第1吸入通路45Aは、タービン軸20と同軸となった軸方向空間46Aと、軸方向空間46Aに連ねて若干の曲がり領域を含んで上方に向かう通路空間47Aと、通路空間47Aの上端として形成される入口開口48Aと、から構成されている。通路空間47Aは、図5に示すように、軸方向空間46Aから斜め上方に向かって延びる斜め領域と、斜め領域に連ねて上方へ向かう上下方向領域とで形成されている。通路空間47Aは、上下方向に配置されている。
第2コンプレッサホイール41Bへ空気を導入する第2吸入通路45Bは、センターハウジング21内においてタービン軸20と同軸となった軸方向空間46Bと、軸方向空間46Bからセンターハウジング21内において外周側に拡がる拡張空間49と、コンプレッサハウジング42に設けた上方に向かう通路空間47Bと、通路空間47Bの上端として形成される入口開口48Bと、から構成されている。通路空間47Bも、上下方向に配置されている。
以上のように、第1,2空気吸入通路45A,45Bは、第1コンプレッサホイール41Aと第2コンプレッサホイール41Bの吸込み部42A,42Bに連通させてタービン軸線方向に配置した一対の軸方向空間46A,46Bと、当該第一対の軸方向空間46A,46Bから各々半径方向外側へと連なり、タービン軸線から離れる方向に延びる通路空間47A,47Bと、から形成されている。通路空間47A,47Bは、タービン軸方向に間隔を空けて配置されており、これにより入口開口48,48Bもタービン軸方向に間隔を空けて位置することになる。
本実施形態では、第1,2空気吸入通路45A,45Bは、入口開口48A,48Bから通路空間47A,47Bを経由した後、各コンプレッサホイール41の吸込み部42A,42Bに連通する軸方向空間46A,46Bに連なるのみである。したがって、第1,2空気吸入通路45A,45Bでは、コンプレッサハウジング42内において複数回連続して曲げられる領域が存在しない。このため、第1,2空気吸入通路45A,45Bの空気流入経路の、吸気圧損を低減することができる。また、第1,2空気吸入通路45A,45Bのいずれにおいても、連続した曲げが存在しない通路空間47A,47Bと軸方向空間46A,46Bとで形成されているため、第1,2空気吸入通路45A,45B同士の吸気圧損差が低減でき、一対のコンプレッサホイール41A,41Bによる空気圧縮効率を向上させることができる。
さらに、第2コンプレッサホイール41Bに空気を導入する第2空気吸入通路45Bは、センターハウジング21の膨出部25内に設けた軸方向空間46Bおよび空間49を経由して、コンプレッサハウジング42に設けた通路空間47Bに連通されている。即ち、センターハウジング21とコンプレッサハウジング42を膨出部25及び嵌合穴43により嵌め合わせ、当該嵌め合わせ領域に第2空気吸入通路45Bを設けている。このため、センターハウジング21及びコンプレッサハウジング42の合算した軸方向寸法を、第2空気吸入通路45Bの全てをコンプレッサハウジング42に設ける場合に比較して、当該嵌め合わせ領域の寸法分だけ、短くできる。結果として、ターボチャージャ1のタービン軸方向の寸法を低減でき、コンパクトなターボチャージャ1を得ることができる。
一対のコンプレッサホイール41A,41Bからの吐出ガスを排出する空気吐出通路50は、単一のディフューザ通路51と、スクロール通路52と、出口開口54に連なる通路空間53と、を備える。単一のディフューザ通路51は、両コンプレッサホイール41A,41Bの外周側の吐出部42Cに連ねて、センターハウジング21の膨出部25の先端面とコンプレッサハウジング42の嵌合穴43の底面との間の隙間により形成している。スクロール通路52は、ディフューザ通路51の外周側に配置されており、ディフューザ通路51の外周側と連通しつつ断面領域がガス流れ方向に従って徐々に拡大されている。通路空間53は、スクロール通路52の終端から接線方向に延びる通路であり、通路空間53の上端が出口開口54として形成されている。
両コンプレッサホイール41A,41Bにより圧縮された加圧ガスは、ディフューザ通路51に供給され、次いで、ディフューザ通路51からスクロール通路52に導かれ、スクロール通路52から通路空間53を経て出口開口54から排出される。出口開口54から排出された加圧ガスは、下流側の吸気管10Bを介して、インタークーラ7、スロットルバルブ8,サージタンク9等を経由してエンジン2に供給される。
図3、図7および図8に示すように、第1,2空気吸入通路45A,45Bの入口開口48A,48Bと空気吐出通路50の出口開口54とは、コンプレッサハウジング42の上部に一体に形成したフランジ部56の上面に開口されている。フランジ部56には、上流側の吸気管10Aの先端の取付フランジを固定するための取付穴56A、および、エンジン2の吸気系統に接続した下流側の吸気管10Bの取付フランジを固定するための取付穴56Bが形成されている。取付穴56A,56Bは、各入口開口48A,48Bおよび出口開口54の夫々の縁部分に配置されている。
上流側の吸気管10Aおよび下流側の吸気管10Bは、図9および図10に示すように、コンプレッサハウジング42のフランジ部56の上面に配置されて固定される。これらの取付においては、先ず、下流側の吸気管10Bの通路と出口開口54とを連通させた状態で、下流側の吸気管10Bの取付フランジ62の取付け穴と出口開口54の縁部分に設けた取付穴56Bとをボルト等の締結手段を用いて固定する。上流側の吸気管10Aは、二股に分岐した管路として形成されており、下流側の吸気管10Bを跨ぐ状態で、上流の吸気管10Aの各通路が入口開口48A,48Bと連通するように取付けられる。上流側の吸気管10Aは、上流側の吸気管10Aの取付フランジ61の取付け穴と入口開口48A,48Bの縁部分に設けた取付け穴56Aとをボルト等の締結手段を用いることにより固定される。図9および図10は、下流側の吸気管10Bおよび二股に分岐した上流側の吸気管10Aが取付けられた状態を示している。
また、一対の空気吸入通路45A,45Bの入口開口48A,48Bは、コンプレッサハウジング42に一体に設けられており、コンプレッサハウジング42のフランジ部56においてタービン軸方向に並んで配列されている。このため、上流側の吸気管10Aの端部に形成された一対の取付フランジ61を、フランジ部56に対して同じ方向から接近させて、取付け作業を実施でき、効率的に取付けることができる。また、同様の理由により、フランジ部56における入口開口48A,48Bのフランジ面の加工を同時に実施でき、当該フランジ面の加工が容易であり、その加工精度を向上でき、上流側の吸気管10Aの取付フランジ61とフランジ部56との取付け部分におけるシール性を向上させることができる。
空気吐出通路50の出口開口54は、コンプレッサハウジング42に一体に設けられているフランジ部56の一対の入口開口48A,48Bの間に開口するよう配列されている。このため、フランジ部56の入口開口48A,48Bのフランジ面と出口開口54のフランジ面とを同時に加工でき、加工が容易となり、その加工精度を向上でき、上流側の吸気管10Aの取付フランジ61との取付け部のシール性を向上させると共に、下流側の吸気管10Bの取付フランジ62との取付け部のシール性も向上させることができる。
なお、上記実施形態において、タービンハウジング32が左側に配置されると共にコンプレッサハウジング42が右側に配置されたものについて説明した。しかし、タービンハウジング32が右側に配置されると共にコンプレッサハウジング42が左側に配置されたものであってもよい。即ち、いずれのレイアウトであっても、第1,2空気吸入通路45A,45Bの入口開口48A,48Bを揃えて共通するフランジ部56に配列することで、上流側の吸気管10Aの端部に形成された一対の取付フランジ61を、フランジ部56に同じ背方向から接近させて、取付け作業を実施できる。
また、上記実施形態において、第1,2空気吸入通路45A,45Bが上方に向かって延びて入口開口48A,48Bが上方に向かって開口しているものについて説明した。しかし、第1,2空気吸入通路45A,45Bが斜め上方や横方向に向かって延びて入口開口48A,48Bが斜め上方や横方向に向かって開口しているものや横方向に向かって開口しているものであってもよい。この場合には、空気吐出通路50の出口開口54も、同様な方向に開口させることが望ましい。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
本実施形態のターボチャージャ1は、エンジン2から排出された排気により回転されるタービンホイール31と、タービンホイール31により回転されるタービン軸20と、タービン軸20に取付けられるとともに、互いに背中合わせの向きに記タービン軸線に沿って配置された第1コンプレッサホイール41A及び第2コンプレッサホイール41Bと、タービンホイール31、タービン軸20、コンプレッサホイール41A,41Bを収容するハウジング21,32,42と、を備える。そして、ハウジング21,42は、コンプレッサホイール41A,41Bの軸線方向の端部に面する吸入空気の一対の吸込み部42A,42Bと、コンプレッサホイール41の外周部に沿って設けられる吸入空気の吐出部42Cと、吐出部42Cよりも径方向外側に配置されるとともに、一端が吐出部42Cに連通され、他端が出口開口54に連通される空気吐出通路50と、を備える。
そして、本実施形態では、一対の吸込み部42A,42Bのそれぞれに連通するようタービン軸線方向に配置された一対の軸方向空間46A,46Bと、当該一対の軸方向空間46A,46Bからそれぞれ径方向外側へ延びて、タービン軸線方向に間隔を空けて配列された一対の入口開口48A,48Bに連通する通路空間47A,47Bと、からなる一対の空気吸入通路45A,45Bを備える。
即ち、第1,2空気吸入通路45A,45Bは、入口開口48A,48Bから通路空間47A,47Bを経由した後、各コンプレッサホイール41A,41Bの吸込み部42A,42Bに連通する軸方向空間46A,46Bに連なるのみである。したがって、第1,2空気吸入通路45A,45Bでは、コンプレッサハウジング42内において複数回連続して曲げられる領域が存在しない。このため、第1,2空気吸入通路45A,45Bの空気流入経路の、吸気圧損を低減することができる。また、第1,2空気吸入通路45A,45Bのいずれにおいても、連続した曲げが存在しない通路空間47A,47Bと軸方向空間46A,46Bとで形成されているため、第1,2空気吸入通路45A,45B同士の吸気圧損差が低減でき、一対のコンプレッサホイール41A,41Bによる空気圧縮効率を向上させることができる。
また、一対の空気吸入通路45A,45Bの入口開口48A,48Bは、コンプレッサハウジング42に一体に設けられており、コンプレッサハウジング42のフランジ部56においてタービン軸方向に並んで配列されている。このため、上流側の吸気管10Aの端部に形成された一対の取付フランジ61を、フランジ部56に対して同じ方向から接近させて、取付け作業を実施でき、効率的に取付けることができる。また、同様の理由により、フランジ部56における入口開口48A,48Bのフランジ面の加工を同時に実施でき、当該フランジ面の加工が容易であり、その加工精度を向上でき、上流側の吸気管10Aの取付フランジ61とフランジ部56との取付け部分におけるシール性を向上させることができる。
空気吐出通路50の出口開口54は、コンプレッサハウジング42に一体に設けられているフランジ部56の一対の入口開口48A,48Bの間に開口するよう配列されている。このため、フランジ部56の入口開口48A,48Bのフランジ面と出口開口54のフランジ面とを同時に加工でき、加工が容易となり、その加工精度を向上でき、上流側の吸気管10Aの取付フランジ61との取付け部のシール性を向上させると共に、下流側の吸気管10Bの取付フランジ62との取付け部のシール性も向上させることができる。
さらに、第2コンプレッサホイール41Bに空気を導入する第2空気吸入通路45Bは、センターハウジング21の膨出部25内に設けた軸方向空間46Bおよび通路となる空間49を経由して、コンプレッサハウジング42に設けた通路空間47Bに連通されている。即ち、第2空気吸入通路45Bの全てをコンプレッサハウジング42に設ける場合に比較して、センターハウジング21とコンプレッサハウジング42を膨出部25及び嵌合穴43により嵌め合わせ、当該嵌め合わせ領域に第2空気吸入通路45Bを設けている。このため、センターハウジング21及びコンプレッサハウジング42の合算した軸方向寸法を、当該嵌め合わせ領域の寸法分だけ、短くできる。結果として、ターボチャージャ1のタービン軸方向の寸法を低減でき、コンパクトなターボチャージャ1を得ることができる。
1 ターボチャージャ
2 エンジン
3 吸気マニホールド
4 排気マニホールド
5 エアクリーナ
6 エアフローメータ
7 インタークーラ
8 スロットルバルブ
9 サージタンク
10A,10B 吸気管
11 排気管
12 排気触媒
13 消音マフラー
14 EGR配管
15 EGRクーラ
16 EGRバルブ
17 ラジエータ
20 タービン軸
21 センターハウジング(ハウジング)
25 膨出部
30 タービン
31 タービンホイール
32 タービンハウジング(ハウジング)
40 コンプレッサ
41,41A,41B コンプレッサホイール
42 コンプレッサハウジング(ハウジング)
42A,42B 吸込み部
42C 吐出部
43 嵌合穴
45A,45B 空気吸入通路
46A,46B 軸方向空間
47A,47B,49 通路空間
48A,48B 入口開口
50 空気吐出通路
51 ディフューザ通路
52 スクロール通路
53 通路空間
54 出口開口
56 フランジ部
61,62 取付フランジ

Claims (2)

  1. エンジンから排出された排気により回転されるタービンホイールと、
    前記タービンホイールにより回転されるタービン軸と、
    前記タービン軸に取付けられるとともに、互いに背中合わせの向きに前記タービン軸線に沿って配置された第1コンプレッサホイール及び第2コンプレッサホイールと、
    前記タービンホイール、タービン軸、コンプレッサホイールを収容するハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    前記コンプレッサホイールの軸線方向の端部に面する吸入空気の一対の吸い込み部と、
    前記コンプレッサホイールの外周部に沿って設けられる吸入空気の吐出部と、
    前記吐出部よりも径方向外側に配置されるとともに、一端が前記吐出部に連通され、他端が出口開口に連通される空気吐出通路と、
    前記一対の吸い込み部のそれぞれに連通するようタービン軸線方向に配置された一対の軸方向空間と、当該一対の軸方向空間からそれぞれ径方向外側へ延びて、タービン軸線方向に間隔を空けて配列された一対の入口開口に連通する通路空間と、からなる一対の空気吸入通路と、を備え
    前記一対の空気吸入通路の入口開口は、前記ハウジングに一体に形成された共通するフランジ部にタービン軸線方向に沿って並んで配列され、
    前記空気吐出通路の出口開口は、前記一対の入口開口の間に開口するよう前記フランジ部に形成される、
    ターボチャージャ。
  2. 前記ハウジングは、タービンホイールを収容するタービンハウジングと、タービン軸を回転自在に収容するセンターハウジングと、第1及び第2コンプレッサホイールを収容するコンプレッサハウジングと、により形成され、
    前記センターハウジングは、コンプレッサハウジング内に膨出する膨出部を備え、
    前記コンプレッサハウジングは、前記膨出部を収容する嵌合穴を備え、
    前記第1コンプレッサホイールの吸込み部は、前記コンプレッサハウジング内に形成され、
    前記第2コンプレッサホイールの吸込み部は、前記センターハウジングの前記膨出部の内に形成され、
    前記第2コンプレッサホイールに空気を導入する前記空気吸入通路は、前記膨出部内に設けた前記軸方向空間および前記通路空間を経由して、前記コンプレッサハウジングに設けた通路空間に連通されている請求項1に記載のターボチャージャ。
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