JP6480740B2 - 抵抗合金材の製造方法および抵抗器の製造方法 - Google Patents

抵抗合金材の製造方法および抵抗器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電流検出等の用途を有する抵抗器に用いる抵抗合金材の製造方法および抵抗器の製造方法に関する。
従来より金属板抵抗器として、例えば、板体状の金属板抵抗体の両端に電極を設けた構造を有する抵抗器や、金属製の板状抵抗体のみからなり、その抵抗体と別部材からなる電極を設けない構造の抵抗器が知られている。特に、金属製の板状抵抗体からなる低抵抗の金属板チップ抵抗器は、放熱性が良好であり電流容量も大きくとれるため電流検出用の抵抗器として電子機器等に広く使用されている。
電流検出用抵抗器に使用する抵抗体合金材料は、抵抗器自体が小型であることから、材料そのものを薄く形成する必要がある。特許文献1は、合金材料を連続して鋳造する技術を開示している。具体的には、坩堝と、その坩堝内の溶湯(溶融銅および銅合金)が通過する鋳型(ダイス)を備え、銅および銅合金をロッド状等に鋳造する連続鋳造方法を開示している。
特開2001−162354号公報
一般的に、連続鋳造による合金の製造装置では、湯が通るダイスの内面は鏡面状に仕上げられる。これは、鋳材をダイスから引き出す際の抵抗を低減し、また、湯の流れの抵抗を低減するためである。しかし、鋳造の繰り返しによりダイスの使用を重ねていくと、ダイスに用いられる素材と溶融金属とが反応したり、鋳材の接触によりキズができることで、ダイスの内面を鏡面状態に保つことが難しい。特に、電流検出用抵抗器に使用する抵抗体合金材料において、鋳材としての合金材料を薄く形成できれば、製造上の取り扱い容易になるが、鋳材が通るダイスの内面が荒れると、その鋳材がダイスの内部で詰まって引き出せなくなる等、ダイスの損傷が合金材料の製造工程に大きく影響する。そのため、頻繁にダイスを交換するか、坩堝とダイスが一体になっている場合には、それら全体を交換する必要があり、コスト面、メンテナンス性において劣るという問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、メンテナンス等の容易な連続鋳造装置で製造した合金材より抵抗体を得ること、および、その抵抗体を使用した抵抗器の製造方法を提供することである。
かかる目的を達成し、上述した課題を解決する一手段として、例えば、以下の構成を備える。すなわち、本発明は抵抗器用合金材の製造方法であって、坩堝内で金属材料を溶解する工程と、前記溶解した金属材料の溶湯が前記坩堝に取り付けたダイスを通過する工程と、前記ダイスを通過して凝固させた合金材を得る工程と、を備え、前記ダイスは、前記溶湯が流れ込む開口部を有するダイス本体と、該開口部内に交換可能に設けられた取付部とを備え、前記溶湯は、前記取付部により形成された第1通路を通過した後、前記ダイス本体により形成され前記第1通路と連通した第2通路を通過することを特徴とする。
例えば、前記第1通路は、前記取付部を構成する分離可能な2つの対向する取付部材によって形成され、前記第2通路は、前記ダイス本体を構成する分離可能な2つの対向するダイス基材によって形成される。例えば、前記第2通路は前記第1通路よりも通路面積が大きく、前記第1通路と前記第2通路の境界部分は該第2通路側に広がる段差を有することを特徴とする。
また、例えば、前記取付部は、前記金属材料と反応性を有しない素材からなることを特徴とする。例えば、前記取付部はセラミックスであることを特徴とする。さらに例えば、前記合金材はCu系、Mn系、Ni系、Sn系、Cr系の抵抗合金材、あるいはこれらを組み合わせてなる合金材であることを特徴とする。
本発明によれば、連続鋳造装置のダイスの開口部における溶湯の通路に交換可能な取付部材を設け、溶湯を冷却して抵抗器に使用される合金材を作製することができる。かかる合金材を加工した抵抗体によって抵抗器を製造するので、連続鋳造装置の取付部材の交換を簡単に行え、連続鋳造装置のメンテナンスが容易になり、それにより抵抗器の製造コストを下げることができる。
本実施の形態例に係る抵抗器の製造工程を時系列で示すフローチャートである。 本実施の形態例に係る抵抗器用の抵抗体合金を鋳造する連続鋳造装置の構成を示す断面図である。 連続鋳造装置のダイスの外観を示す図である。 連続鋳造装置のダイスの分解構成図である。 連続鋳造装置のダイスに設けた取付部用部材の固定部に取付部を嵌め込んで固定したときの断面構成を示す図である。 本実施の形態例に係る抵抗器を製造するための製造例1の工程を示す図である。 製造例1により製造した抵抗器の外観を示す図である。 本実施の形態例に係る抵抗器を製造するための製造例2の工程を示す図である。 製造例2により製造した抵抗器の外観を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る一実施の形態例を詳細に説明する。図1は、本実施の形態例に係る抵抗合金材および抵抗器の製造工程を時系列で示すフローチャートである。図1に示すフローチャートは、抵抗合金材(以下において、単に合金材ともいう)の製造工程と、得られた抵抗合金材を抵抗体として抵抗器を製造する工程とからなる。また、図2は、本実施の形態例に係る抵抗器用の抵抗体合金を鋳造する連続鋳造装置の構成を示す断面図である。
最初に図1のステップS1において、抵抗器に使用する抵抗体合金を鋳造する連続鋳造装置を準備する。例えば、図2に示す連続鋳造装置1の坩堝3に、後述する取付部4を取り付けたダイス7を嵌め込む等の作業を行う。ステップS3では、抵抗体となる金属材料を準備する。ここでは、例えば、Cu,Mn,Ni,Sn,Cr等を適宜組み合せた金属材料(抵抗材料ともいう)を準備する。そして、ステップS5において、ステップS3で準備した金属材料を連続鋳造装置1の坩堝3内に投入し、その坩堝3を取り巻くように設置された高周波誘導コイル5に対して通電を開始することで、金属材料を溶融する。なお、坩堝3は、例えば、すり鉢状の形状を有し、炭素系材料からなる。
ステップS7では、通電された高周波誘導コイルによって坩堝内で溶融した金属材料2(溶湯ともいう)が、坩堝3の底部にある入口部3aより、坩堝3の下部に取り付けたダイス7に流れ込み、そこで温度が低下して次第に凝固する。そして、ダイス7を通過させた金属材料2を、続くステップS9において出口部3bより引き出す。このようにして、上述した抵抗材料からなる長尺の合金材10(鋳材、あるいは抵抗材ともいう)を製造する。合金材10は、連続鋳造装置1に備えたロール9に挟み込まれ、その回転により下方に引かれる。
上記の抵抗体合金材の製造工程の後、得られた抵抗体合金材から抵抗器を製造する工程に移行する。すなわち、ステップS11において、上記ステップS9で製造した長尺の合金材10を圧延等してフープ状、シート状、短冊状等に加工する。そして、ステップS13では、これらフープ状等の合金材より抵抗器を製造する。抵抗器の具体的な製造方法については、後述する。
次に、抵抗体合金材を鋳造する連続鋳造装置のダイスについて説明する。図3は、本実施の形態例に係る抵抗器に用いる抵抗体合金材を鋳造する連続鋳造装置のダイスの外観である。図3(a)はダイスの斜視図であり、図3(b)はダイスの平面図である。また、図4は、ダイスの分解構成図である。
図3(a)に示すようにダイス7は、ダイス本体31と取付部4からなり、図3(b)、および図4に示すように、ダイス本体31は2つのダイス基材31a,31bからなり、取付部4は、2つの取付部用部材4a,4bからなる。ダイス本体31は、これら2つのダイス基材31a,31bを対向させて接合し、ダイス基材31a,31bに設けた孔部35にボルト41を通して、その先端をナット43で締めることで固定する。取付部4とダイス本体31とは接着せずに別部材とし、ダイス基材31a,31bそれぞれの内面側に形成した固定部38a,38bに取付部用部材4a,4bを嵌め込んで固定する。こうすることによって、取付部4の交換を容易にしている。
取付部4を構成する2つの取付部用部材4a,4bは、一方端部が所定の高さで突出し、その断面がL字状の部材である。すなわち、取付部用部材4aの一方端部に突出部44aが形成され、その突出部44aから他方端部に向かう面が平坦部44cとなっており、同様に取付部用部材4bの一方端部に突出部44bが形成され、その突出部44bから他方端部に向かう面が平坦部44dとなっている。そこで、図4に示すように取付部用部材4a,4bを対向させてダイス基材31a,31bに嵌め込んで固定すると、取付部用部材4aの突出部44aと取付部用部材4bの平坦部44dの端部とが対向しながら接合し、取付部用部材4aの平坦部44cと取付部用部材4bの突出部44bとが対向しながら接合する。その結果、坩堝3の入口部3aにおいて、取付部用部材4a,4bの突出部44a,44bの高さで決まる、断面が矩形の通路(後述する第1通路)が形成される。
ダイス7の垂直上部には挿入部37が形成されており、その挿入部37は、ダイス7を坩堝3の下部に取り付けたときに、坩堝3の最下部中央に設けられた挿入口6(図2参照)に嵌め込まれる。具体的には、ダイス基材31a,31bそれぞれの垂直方向上部に、ダイス7を坩堝3の下部に取り付けたときに坩堝3に当接する部分である止部47a,47bと、これら止部47a,47bを基底として、さらに上方にせり上がるように挿入部37a,37bとが形成されている。
ダイス7は炭素系材料からなる。また、取付部4は炭素系材料からなる。抵抗体材料であるNiやCrは、炭素系材料(カーボン)と反応しやすいことから、例えば、取付部材4をNi等と反応しにくいセラミック材とすることも可能である。セラミック材としては、例えば、アルミナ、チタン酸アルミナ、窒化ケイ素等である。このように、連続鋳造装置1において交換部品が取付部材4のみで足りるため、取付部材4の材料として坩堝3と異なる材料を採用しても、抵抗体合金を鋳造する連続鋳造装置全体のコストを大幅に上げる要因にはならないという利点がある。
上記のように取付部材4の材質を変更することで、製造する合金材料の種類等に応じた最適な設備にすることができる。その他、取付部材4の材質によって熱伝導も調整できるため、坩堝3で溶融させた金属材料の凝固速度を制御する等、目的に応じた設備設計、設備変更の自由度を向上させることが可能となる。
図5は、ダイス7に設けた取付部用部材の固定部(図4の固定部38a,38b)に取付部4を嵌め込んで固定したときの断面構成を示している。図5(a)は、図3(a)においてダイス7を矢視A−A’から見たときのダイス7の断面構成であり、図5(b)は、図3(a)の矢視B−B’からダイス7を見たときの断面構成である。図4、および図5(a),(b)に示すように、ダイス7を構成するダイス基材31a,31bそれぞれの内面側に設けた固定部38a,38bの下辺部には、嵌め込まれた取付部4(取付部用部材4a,4b)の下端部に当接して取付部4を載置するための段部55a,55bが設けられている。
図4に示すように、ダイス基材31a,31bの内面側の上半部に形成した固定部38a,38bは、取付部4の形状に合わせて、ダイス基材31aとダイス基材31bとの接合面から深さD1で掘削されている。また、上記のように取付部4を載置する段部55a,55bを設け、さらに、後述する第2通路を形成するため、ダイス基材31a,31bの内面側の下半部を、上記接合面から深さD2(D1>D2)で掘り下げている。その結果、図5(b)に示すように、ダイス本体31に取付部4を嵌め込んだとき、端部に突出部分を有する取付部用部材4a,4bが対向して第1通路51が形成され、ダイス基材31a,31bの内面側の対向する下半部により第2通路52が形成される。
ダイス7において第1通路51と第2通路52は連通しており、第1通路51と第2通路52との境界部分に段部55a,55bが形成されている。ダイス7内に設置した取付部4で形成される第1通路51は、第2通路52よりも中心方向に進出しており、第1通路51の断面積(通路面積)は、第2通路52の断面積(通路面積)よりも小さい(すなわち、通路が狭い)。そのため、第1通路51を通過し、ある程度凝固した合金材料(鋳材)は、円滑に第2通路52へと移動できる。溶融した金属材料(溶湯)は、入口部3aからダイス7内に導入され、ダイス7内の第1通路51と第2通路52を通過する際に冷却され、鋳材である合金材10として出口部3bよりロール9によって引き出される。
本実施の形態例に係る抵抗器用の抵抗体合金材料の鋳造を繰り返し、ダイス7の取付部4の使用を重ねていくことで、取付部4の素材と金属材料とが反応したり、あるいは、金属材料との接触により取付部4の内面にキズ等が生じた場合には、ダイス7から取付部4を取り外すことで、新規の取付部4と交換したり、あるいは、キズ等を除去した補修後の取付部4と交換できる。
従来は、取付部を交換する場合にダイス全体を坩堝から外したり、ダイス基材を分解する等の作業を行っていたが、本実施の形態例に係る抵抗器の抵抗体合金材料の連続鋳造装置では、そのような作業が不要になる。例えば、出口部3b側から棒状の部材等を使って、取付部4のうち、段部55a,55bにおいて通路側に突き出ている突出部分59a,59bを垂直上方に押圧することで、入口部3aから取付部4を簡単に取り出すことができる。
なお、取付部用部材4a,4bの上縁部は、坩堝から溶湯が流れ込む入口部3aに位置するため、溶湯(抵抗体金属材料)の鋳造を繰り返す際に金属材料が常に接触し、損傷を受けやすい部位と考えられる。そこで、取付部用部材4a,4bの上縁部(角部分)に所定の曲率でアール(丸み)をつけてもよい。こうすることによって、取付部用部材4a,4bの上縁部に対する溶湯による損傷が軽減され、同時に、坩堝内で溶融した溶湯を円滑に第1通路51へと導入できる。
次に、上記のように抵抗体合金を鋳造して得た抵抗体合金材料より抵抗器を製造する方法について説明する。
<抵抗器の製造例1>
図6は、抵抗器を製造するための製造例1の工程を示している。図6の(a)は、抵抗器の製造に使用するフープ状の抵抗材60に送り孔72を形成した様子を示している。この抵抗材60は、上述した連続鋳造装置で製造した長尺の合金材(抵抗材)を圧延等により所定の厚みと幅を有するフープ状の合金材としたものである。ここでは、後の製造工程でフープ状の抵抗材60を長手方向に送り出すため、抵抗材60の一方端側に寄せて、その一方端側と並行した一定間隔の送り孔72を形成する。
図6(b)は、送り孔72が形成された抵抗材60を、くし歯状に打ち抜いた様子を示している。この打ち抜きにより抵抗材60に形成するくし歯73の幅Wは、製造する抵抗器の幅に合わせて決める。また、くし歯73の長さLは、後述する折り曲げ工程を考慮して、製造する抵抗器の長さよりも若干、長めに設定する。
図6(c)は、抵抗材60に形成された個々のくし歯に対して、製造する抵抗器の端子となる端部75,77を折り曲げ加工したときの様子を示している。ここでは、抵抗器の本体部分となる中心部分79が端部75,77よりも垂直方向において所定の高さだけ高くなるように折り曲げ加工する。図6(d)は、上記のように折り曲げ加工した部材を、抵抗材60から切り離して(切断して)、抵抗器81として分離したときの様子である。
図7は、上述した製造例1により製造した抵抗器の外観を示している。製造された抵抗器81は、単一の抵抗材で一体的に形成されており、例えば、チップ抵抗器、ジャンパ素子等として使用できる。抵抗器81は、その両端が折り曲げ加工され、その両端を端子としているが、端子間を絶縁材で被覆したり、あるいは、本体部分の表面(チップ表面)や端子部分に金属被覆膜を形成してもよい。
<抵抗器の製造例2>
図8は、抵抗器を製造するための製造例2に係る工程を示している。図8(a)は、上述した連続鋳造装置で製造した長尺の抵抗材を圧延等により、所定の厚みと幅を有する短冊状あるいはフープ状にした抵抗材90と、抵抗器の端子となる電極材91,93とを並置した様子を示している。電極材91,93として、例えば、銅(Cu)系の金属材料を使用する。
図8(b)は、抵抗材90の長手方向の一方端部と、電極材91の一方端部とを突き合わせ、それらの接合部95aに対して、例えば、電子ビーム溶接、レーザビーム溶接等により溶接し、同様に、抵抗材90の長手方向の他方端部と、電極材93の一方端部とを突き合わせて、それらの接合部95bを溶接したときの様子を示している。図8(c)は、図8(b)において矢視C−C’から見たときの抵抗器の断面構成を示しており、接合部95a,95bに上記のビームBを照射したときの様子である。また、図8(d)は、図8(b)に示す長尺状の抵抗器から、製品となる抵抗器の横幅に合わせた寸法Wで切断して得た抵抗器101を示している。
図9は、上記の製造例2により製造した抵抗器の外観を示している。図9に示すように抵抗器101は、その端子部分103,105が折り曲げ加工されているが、その折り曲げ加工は、例えば、図8(d)の切断工程の前後で行う。抵抗器101は、チップ抵抗器として使用できるが、例えば、端子間の抵抗体部分を絶縁材で被覆したり、チップ表面や端子部分に金属被覆膜を形成してもよい。
以上説明したように本実施の形態例に係る抵抗器は、所定の金属材料を坩堝内で溶解した溶湯を、その坩堝に取り付けたダイスを通過させて冷却し、凝固させる鋳造装置により合金材を製造し、その合金材を加工して抵抗器の抵抗体として使用する。その際、鋳造装置のダイスの開口部内の溶湯の通路に交換可能な取付部材を設けることで、溶湯の通過等により取付部材に生じたキズ等の確認が容易となるとともに、キズ等の程度に応じて取付部材の内面を磨いてから、その取付部材を再利用することも可能となる。
また、取付部材の交換が必要となった場合、その交換作業を効率的かつ短時間に行えることから、抵抗器の製造工程において抵抗器の抵抗体となる合金材の製造コストを下げることができ、製造装置そのもののメンテナンスも容易になる。さらには、ダイスの溶湯の通路を、上記の取付部材により形成された第1通路と、その第1通路に連通し、第1通路よりも通路面積の広い第2通路とで構成することにより、溶湯がダイス内を円滑に通過でき、溶湯による目詰まり等を排除できる。
1 連続鋳造装置
2 金属材料
3 坩堝
3a 入口部
3b 出口部
4 取付部
4a,4b 取付部用部材
5 高周波誘導コイル
7 ダイス
9 ロール
10 合金材
31 ダイス本体
31a,31b ダイス基材
35 孔部
37,37a,37b 挿入部
38a,38b 固定部
41 ボルト
43 ナット
44a,44b 突出部
44c,44d 平坦部
47a,47b 止部
51 第1通路
52 第2通路
55a,55b 段部
59a,59b 突出部分
60,90 抵抗材
72 送り孔
73 くし歯
75,77 端部
81,101 抵抗器
91,93 電極材
95a,95b 接合部
103,105 端子部分

Claims (7)

  1. 抵抗器に用いられる抵抗合金材の製造方法であって、
    坩堝内で金属材料を溶解する工程と、
    前記溶解した金属材料の溶湯が前記坩堝に取り付けたダイスを通過する工程と、
    前記ダイスを通過して凝固させた合金材を得る工程と、
    を備え、
    前記ダイスは、前記溶湯が流れ込む開口部を有するダイス本体と、該開口部内に交換可能に設けられた取付部とを備え、前記溶湯は、前記取付部により形成された第1通路を通過した後、前記ダイス本体により形成され前記第1通路と連通した第2通路を通過することを特徴とする抵抗合金材の製造方法。
  2. 前記第1通路は、前記取付部を構成する分離可能な2つの対向する取付部材によって形成され、前記第2通路は、前記ダイス本体を構成する分離可能な2つの対向するダイス基材によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の抵抗合金材の製造方法。
  3. 前記第2通路は前記第1通路よりも通路面積が大きことを特徴とする請求項1に記載の抵抗合金材の製造方法。
  4. 前記取付部は、前記金属材料と反応性を有しない素材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の抵抗合金材の製造方法。
  5. 前記取付部はセラミックスであることを特徴とする請求項4に記載の抵抗合金材の製造方法。
  6. 前記合金材はCu系、Mn系、Ni系、Sn系、Cr系の抵抗合金材、あるいはこれらを組み合わせてなる合金材であることを特徴とする請求項1に記載の抵抗合金材の製造方法。
  7. 抵抗器の製造方法であって、
    坩堝内で金属材料を溶解する工程と、
    前記溶解した金属材料の溶湯が前記坩堝に取り付けたダイスを通過する工程と、
    前記ダイスを通過して凝固させた合金材を得る工程と、
    前記合金材に所定の加工を施す工程と、
    前記加工後の合金材を抵抗体として抵抗器を製造する工程と、
    を備え、
    前記ダイスは、前記溶湯が流れ込む開口部を有するダイス本体と、該開口部内に交換可能に設けられた取付部とを備え、前記溶湯は、前記取付部により形成された第1通路を通過した後、前記ダイス本体により形成され前記第1通路と連通した第2通路を通過することを特徴とする抵抗器の製造方法。
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