JP6480442B2 - 塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを生成するためのプロセス - Google Patents

塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを生成するためのプロセス Download PDF

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Description

本発明は、塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを生成するプロセスに関する。
塩化ビニリデンヘテロポリマー(PVDC)の層を有する共押出フィルムは、気体の通過を防ぐバリアフィルムとして、具体的には、食品包装における酸素及び水蒸気バリアフィルムとして使用される。そのようなバリアフィルムは、約2ミル厚であってよく、ポリオレフィンの層を更に含んでよい。そのようなフィルムにおいて、バリア特性は、PVDC層によって付与される。いくつかの用途において、PVDC層中に均一に分布される指示薬を有することが有用である。多くのプラスチックにおいて、分光法によって検出され得る指示薬は、溶融混練によって添加される。指示薬を添加するそのような方法は、溶融混合ステップがヘテロポリマー内で望ましくない分解、黄変、及び黒斑形成を引き起こすため、塩化ビニリデン系ヘテロポリマーに有用ではない。更に、溶融混合ステップは費用がかかる。指示薬は、乾燥ブレンドによって塩化ビニリデン系ヘテロポリマーに添加されてよい。しかしながら、この方法で添加される時に、指示薬はヘテロポリマー全体に均等に分布されず、更に分離しやすい。最後に、乾燥ブレンドステップも費用がかかる。そのため、指示薬をPVDC中に均一に分布させるための費用効率の良い方法が望ましい。
本発明は、塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを生成するプロセスである。
一実施形態では、本発明は、塩化ビニリデンを、アクリル酸アルキル、非塩化ビニリデン系ビニルモノマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのコモノマーと、指示薬の存在下で共重合させることを含み、該指示薬が、塩化ビニリデン、該少なくとも1つのコモノマー、または該塩化ビニリデン及び該少なくとも1つのコモノマーの混合物中に可溶性である、塩化ビニリデンヘテロポリマー(PVDC)を調製するプロセスを提供する。
本発明は、塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを生成するプロセスである。
本発明による塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを生成するプロセスは、塩化ビニリデンを、アクリル酸アルキル、非塩化ビニリデン系ビニルモノマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのコモノマーと、指示薬の存在下で共重合させることを含み、該指示薬が、塩化ビニリデン、該少なくとも1つのコモノマー、または該塩化ビニリデン及び該少なくとも1つのコモノマーの混合物中に可溶性である。
共重合は、所望のポリマー組成物を達成するために必要な特定のモノマー及びモノマー組成物が、時間、温度、開始剤、及び他の添加剤を含む特定の重合条件の選択と共に使用されることを除いて、例えば米国特許第2,968,651号、米国特許第3,007,903号、米国特許第3,879,359号、及び米国特許第6,627,679号によって教示される、当該技術分野における技術の範囲内である。本明細書中で使用される場合、共重合は、複数のモノマーとの重合プロセスを含む。
本明細書中で使用される、「指示薬」という用語は、着色剤、光学増白剤、及び分光学的に検出され得る任意の化合物を含む。本明細書中で使用される、分光学的に検出されるとは、電磁放射スペクトル中の吸収及び/または放出によって検出可能であることを意味する。一実施形態では、分光法は、紫外線(UV)、可視及び赤外線(IR)分光法からなる群から選択される。
一実施形態では、指示薬は、ヒドロキシベンゾフェノン(例えば、CYASORB UV−531)、ベンゾトリアゾール(例えば、TINUVIN P)を含む、UV中で吸収する材料からなる群から選択される。これらは、UV安定剤としての追加機能も有し得る。CYASORB UV−531は、2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−フェニルメタノンであり、Cytec Industries,Inc.(Woodland Park,New Jersey,USA)から市販されている。TINUVIN Pは、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾールであり、BASFから市販されている。そのような材料は、場合によっては、それらが組み込まれる材料を漂白する追加の効果を提供し得るため、そのような材料は、光学増白剤と称され得る。光学増白剤は、可視放射範囲内の光を放出し得るが、その必要はない。
別の実施形態では、指示薬は、可視電磁範囲内で吸収し、検出可能である材料からなる群から選択される。場合によっては、そのような材料は、ポリマー中の黄変に対するマスキング剤または着色剤として作用することができる。例示的な着色剤として、SOLVENT VIOLET 13及びSOLVENT VIOLET 33が挙げられる。
更に別の実施形態では、指示薬は、IR電磁範囲内で吸収し、及び/または検出可能である材料の群から選択される。そのような材料として、ポリエーテル及びポリオール、例えば、モノステアリン酸グリセロール及びポリエチレングリコールが挙げられる。
本明細書中で使用される、「塩化ビニリデン系ヘテロポリマー」及び「PVDC」という用語は、塩化ビニリデン及び1つの他のモノマーから誘導された単位を有する塩化ビニリデンのコポリマー、ならびに塩化ビニリデン及び複数の他のモノマーから誘導された単位を有する塩化ビニリデンのインターポリマーを包含する。インターポリマーとして、例えば、ターポリマー(塩化ビニリデン及び2つの他のモノマーから誘導された単位を有するポリマー)及びテトラポリマー(塩化ビニリデン及び3つの他のモノマーから誘導された単位を有するポリマー)が挙げられる。塩化ビニリデン系コポリマーは、例えば、米国特許第7,754,300号に開示されている。塩化ビニリデン系ターポリマーは、例えば、PCT公開第2013/048746号及び同第2013/048738号に開示されている。
本明細書中で使用される、「指示薬は、塩化ビニリデン、少なくとも1つのコモノマー、または該塩化ビニリデン及び該少なくとも1つのコモノマーの混合物中に可溶性である」という用語は、指示薬が、溶解されない指示薬の可視的沈降を伴わずに重合が起こる全温度範囲にわたって、塩化ビニリデン、少なくとも1つのコモノマー、または該塩化ビニリデン及び該少なくとも1つのコモノマーの混合物中に溶解され得ることを意味する。重合プロセスの温度範囲は、当該技術分野において既知の通り、所望の最終生成物及びコモノマー(複数可)の選択に応じて変化し得る。更に、正確な溶解度限界は、指示薬、すなわち、塩化ビニリデン、少なくとも1つのコモノマー、または該塩化ビニリデン及び該少なくとも1つのコモノマーの混合物のための初期溶剤の選択、ならびに完全重合混合物中のその溶解度に応じて変化し得る。例えば、重合温度は、特定の実施形態において、0℃以上〜95℃の範囲であってよい。0℃以上〜95℃の全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されており、例えば、重合は、下限0、5、10、20、30、40、50、または60℃〜上限5、10、20、40、50、60、70、80、90、95℃の温度で起こり得る。例えば、重合は、0℃超〜95℃、または代替例では0〜95℃、または代替例では5〜70℃、または代替例では20〜60℃、または代替例では10〜90℃、または代替例では20〜60℃、または代替例では10〜80℃、または代替例では15〜75℃の温度範囲にわたって起こり得る。例示的な溶解度範囲は、5ppm〜5000ppmであってよい。5〜5000ppmの全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されている。例えば、指示薬は、下限5、50、100、500、2500、または4000ppm〜上限10、90、175、1000、3750、または5000ppmのレベルで可溶性であり得る。
代替の実施形態では、該塩化ビニリデン、アクリル酸アルキル、非塩化ビニリデン系ビニルモノマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される該少なくとも1つのコモノマー、ならびに指示薬は、重合の前に−50〜95℃の温度で一緒に混合される。全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されており、例えば、これらの成分は、下限−50、−40、−30、−20、−10、0、10、20、30、40、50、60、70、または80℃〜上限−40、−30、−20、−10、0、10、20、30、40、50、60、70、80、または95℃の温度で一緒に混合されてよい。例えば、これらの成分は、−50〜95℃、または代替例では−20〜20℃、または代替例では−10〜60℃の温度で一緒に混合されてもよい。
本明細書中で使用される、「均一な質量分布」及び「均一に分布した」という用語は、指示薬が、PVDC全体にわたって25%超の濃度で変動を受けない状態を指し、そのような変動は、異なるサイズのポリマー粒子の分離によって引き起こされる。
本発明において有用なアクリル酸アルキルとして、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、及びそれらの組み合わせが挙げられる。一実施形態では、アクリル酸アルキルとして、1〜5個の炭素原子のアルキル基を有するアクリル酸アルキル、及びそれらの組み合わせが挙げられる。別の実施形態では、アクリル酸アルキルは、アクリル酸メチルもしくはアクリル酸ブチル、またはそれらの組み合わせである。更に別の実施形態では、アクリル酸アルキルは、アクリル酸メチルである。
本発明において有用な非塩化ビニリデン系ビニルモノマーとして、塩化ビニリデンを除く全てのビニルモノマーが挙げられる。そのようなモノマーとして、例えば、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、及びN−ビニルピロリドンが挙げられる。
代替の実施形態では、本発明は、PVDCが塩化ビニリデンから誘導された少なくとも50重量%の単位を含むことを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。少なくとも50重量%〜の全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されている。例えば、塩化ビニリデンから誘導された単位の量は、下限50重量%〜、または代替例では下限60重量%〜、または代替例では下限70重量%〜、または代替例では下限80重量%〜、または代替例では下限90重量%〜、または代替例では下限93重量%〜、または代替例では下限96重量%〜であり得る。一実施形態では、塩化ビニリデンから誘導された単位の量は、60〜99重量%、または代替例では75〜98重量%、または代替例では89〜97重量%、または代替例では85〜98重量%、または代替例では50〜70重量%であり得る。
代替の実施形態では、本発明は、共重合が昇温、すなわち60℃以上の温度で起こることを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。
代替の実施形態では、本発明は、指示薬が光学増白剤であり、該光学増白剤が2,2′−(2,5−チオフェニレンジイル)ビス(5−tert−ブチルベンゾキサゾール)であることを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。
代替の実施形態では、本発明は、少なくとも1つのコモノマーが、アクリル酸メチル、塩化ビニル、またはそれらの組み合わせであることを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。
代替の実施形態では、本発明は、共重合が懸濁重合プロセスにおいて起こることを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。特定の実施形態では、本発明は、共重合が懸濁重合プロセスにおいて起こり、PVDCが50,000〜200,000ダルトンのMwを有することを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。別の特定の実施形態では、本発明は、共重合が懸濁重合プロセスにおいて起こり、PVDCが70,000〜130,000ダルトンのMwを有することを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。
代替の実施形態では、本発明は、共重合が乳化重合プロセスにおいて起こることを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。
代替の実施形態では、本発明は、指示薬が、共重合ステップ前に、少なくとも1つのコモノマーの少なくとも一部分と均一に混合されることを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。
一実施形態では、指示薬は、塩化ビニリデン、少なくとも1つのコモノマー、または該塩化ビニリデン及び該少なくとも1つのコモノマーの混合物中で可溶化される。
代替の実施形態では、本発明は、共重合の前に指示薬が、抗酸化剤、熱安定剤、光安定剤、顔料、加工助剤、潤滑剤、酸捕足剤、蝋、懸濁化剤、及び充填剤からなる群から選択される少なくとも1つの添加剤、ならびに塩化ビニリデン及び少なくとも1つのコモノマーと均一に混合された複合添加剤/指示薬と均一に混合されることを除いて、PVDCを作製するプロセスを提供する。
代替の実施形態では、本発明は、PVDCが10,000〜1,000,000ダルトンのMwを有することを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。10,000〜1,000,000ダルトンの全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されており、例えば、Mwは、下限10,000;50,000;100,000;200,000;300,000;400,000;500,000;600,000;700,000;800,000;または900,000ダルトン〜上限25,000;75,000;150,000;250,000;350,000;450,000;550,000;6500,000;750,000;850,000;950,000;または1,000,000ダルトンであり得る。例えば、PVDCのMwは、10,000〜1,000,000ダルトンであり得るか、または代替例では、PVDCのMwは、40,000〜300,000ダルトンであり得るか、または代替例では、PVDCのMwは、50,000〜200,000ダルトンであり得るか、または代替例では、PVDCのMwは、70,000〜130,000ダルトンであり得るか、または代替例では、PVDCのMwは、250,000〜740,000ダルトンであり得るか、または代替例では、PVDCのMwは、400,000〜800,000ダルトンであり得るか、または代替例ではPVDCのMwは、100,000〜500,000ダルトンであり得る。
代替の実施形態では、本発明は、PVDCが0.1〜15重量%のエポキシ化油を更に含むことを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。0.1〜15重量%の全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されており、例えば、エポキシ化油の量は、下限0.1、1、3、5、7、9、11、または13重量%〜上限0.5、2、4、6、8、10、12、または15重量%であり得る。例えば、エポキシ化油の量は、0.1〜15重量%であり得るか、または代替例では1〜8重量%であり得るか、または代替例では0.5〜5重量%であり得るか、または代替例では0.5〜2.5重量%であり得るか、または代替例では8〜11重量%であり得るか、または代替例では3〜6重量%であり得る。
代替の実施形態では、本発明は、PVDCが0.1〜15重量%のエステル可塑剤を更に含むことを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。0.1〜15重量%の全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されており、例えば、PVDC中の可塑剤の量は、下限0.1、2、4、6、8、10、12、または14重量%〜上限0.6、1、3、5、7、9、11、13、または15重量%であり得る。例えば、PVDC中の可塑剤の量は、0.1〜15重量%であり得るか、または代替例では2〜8重量%であり得るか、または代替例では0.3〜5重量%であり得る。
代替の実施形態では、本発明は、指示薬が、PVDCの総重量に基づいて5〜5000ppmのレベルで存在することを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出または塗布物品を作製するプロセスを提供する。5〜5000ppmの全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されており、例えば、指示薬の量は、下限5、50、250、750、1500、2500、3500、または4500ppm〜上限25、150、500、1000、2000、3000、4000、または5000ppmであり得る。例えば、PVDC中の指示薬の量は、5〜5000ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の指示薬の量は、5〜2500ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の指示薬の量は、2500〜5000ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の指示薬の量は、5〜250ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の指示薬の量は、25〜750ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の指示薬の量は、20〜120ppmであり得る。
別の代替の実施形態では、本発明は、指示薬が光学増白剤であり、該光学増白剤が、2,2′−(2,5−チオフェニレンジイル)ビス(5−tert−ブチルベンゾキサゾール)であり、PVDCの総重量に基づいて5〜5000ppmのレベルで存在することを除いて、PVDC、PVDC、及びPVDCを含む押出物品を作製するプロセスを提供する。5〜5000ppmの全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されており、例えば、光学増白剤の量は、下限5、50、250、750、1500、2500、3500、または4500ppm〜上限25、150、500、1000、2000、3000、4000、または5000ppmであり得る。例えば、PVDC中の光学増白剤の量は、5〜5000ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の光学増白剤の量は、5〜2500ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の光学増白剤の量は、2500〜5000ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の光学増白剤の量は、5〜250ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の光学増白剤の量は、25〜750ppmであり得るか、または代替例では、PVDC中の光学増白剤の量は、20〜120ppmであり得る。
代替の実施形態では、本発明は、物品が、塩化ビニリデン系ヘテロポリマーの、少なくとも1つの他のポリマーとの共押出によって形成された多層フィルムであることを除いて、本明細書に開示される実施形態のうちのいずれかによりPVDCを含む押出物品を提供する。PVDCとの共押出に好適な任意のポリマーが、本発明の実施形態において使用されてよい。
別の実施形態では、熱安定剤(heat stabilizer)または熱安定剤(thermal stabilizer)等の安定剤、抗酸化剤、及びUV安定剤、酸捕捉剤、顔料、加工助剤、潤滑剤、充填剤、可塑剤、及び抗遮断剤からなる群から選択される1つ以上の添加剤が、組成物に添加されてよい。これらの添加剤のそれぞれは、当該技術分野の技術範囲内であり、それぞれのいくつかの種類が市販されている。好ましくは、塩化ビニリデンポリマー組成物は、本発明の実施による添加剤に加えて、列挙される種類等の一般に使用される添加剤のみを含有する。
例示的な潤滑剤として、ステアリン酸等の脂肪酸;脂肪エステル、蝋エステル、グリコールエステル、及び脂肪アルコールエステル等のエステル;n−ステアリルアルコール等の脂肪アルコール;N,N′−エチレンビスステアルアミド等の脂肪アミド;ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸マグネシウム等の脂肪酸の金属塩;ならびにパラフィンポリエチレン及び酸化ポリエチレン等のポリオレフィン蝋が挙げられる。パラフィン及びポリエチレン蝋、ならびにそれらの特性及び合成は、24 Kirk−Othmer Encyc.Chem.Tech.3rd Ed.,Waxes,at 473−77(J.Wiley & Sons 1980)に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。
代替の実施形態では、本発明は、本明細書に開示される発明の方法の任意の実施形態により生成され、該指示薬が塩化ビニリデン系ヘテロポリマー中に均一の質量分布を有する、塩化ビニリデン系ヘテロポリマー組成物を更に提供する。
代替の実施形態では、本発明は、塩化ビニリデンから誘導された単位と、アクリル酸アルキル、非塩化ビニリデン系ビニルモノマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのコモノマーから誘導された単位と、指示薬とを含み、該指示薬が塩化ビニリデン系ヘテロポリマー中に均一の質量分布を有する、塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを更に提供する。
別の代替の実施形態では、本発明は、本明細書に開示される塩化ビニリデン系ヘテロポリマーの任意の実施形態を含む、押出物品を更に提供する。
別の実施形態では、本発明は、塗料及び基材を含み、該塗料が本明細書に開示される塩化ビニリデン系ヘテロポリマーの任意の実施形態を含む、塗布物品を更に提供する。
塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを使用して、種々の押出(鋳造、吹出、または賦形)、成形、射出成形、またはカレンダー物品を形成することができる。本発明の組成物から作製されたフィルムまたはシートは、包装及びラッピングフィルムとして有用であり、単層または多層フィルムであってよい。本発明のシートまたはフィルムは、単独で使用されるか、または別のフィルムもしくは包装フィルム成分に積層されることができ、このようにして製品を収容するパッケージを形成する。本発明のシートまたはフィルムは、特に包装に有用である。酸素バリア特性は、肉のプライマルカット(すなわち、特定の消費者消費のために更に切断するために、特定の店舗に出荷される大きな肉の切り身)を包装する等のフィルム用途において重要である。本発明のブレンドまたは組成物を含む多層の層、シート、またはフィルムは、任意選択で最大50重量%、好ましくは最大25重量%、より好ましくは最大15重量%、最も好ましくは最大10重量%の少なくとも1つの他のポリマーを含んでよい。物品がフィルム、好ましくは多層フィルムである一実施形態では、フィルムは、有利には0.1〜10ミル未満の厚さを有してよい。0.1〜10ミル未満の全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されている。例えば、フィルムは、0.1〜10ミル未満、または代替例では0.1〜5ミル、または代替例では5〜10ミル未満、または代替例では2.5〜7.5ミルの厚さを有し得る。別の実施形態では、物品は、10〜200ミルの厚さを有するシートである。10〜200ミルの全ての個別値及び副範囲が本明細書に含まれ、本明細書に開示されている。例えば、シート厚は、10〜200ミル、または代替例では10〜100マイル、または代替例では100〜200ミル、または代替例では75〜150ミルであり得る。
代替の実施形態では、フィルムまたはシートは、熱形成、積層、または封止等によって更に加工されて、例えば、パウチ及びトレイを形成してもよい。
本組成物は、有利には、当該技術分野の技術の範囲内である少なくとも1つのフィルム形成方法によってフィルムに使用される。フィルム形成方法は、単層フィルムまたは好ましくは多層フィルムを生成することができる。当該技術分野において周知のプロセス、また例えば、米国特許第3,565,985号、同第3,557,265号、同第3,884,606号、ならびにPCT公開第2008/008875号、及び同第2010/096608号に開示されているプロセスを含む、任意の好適なフィルム形成プロセスが使用されてよい。
塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを使用して、基材及び塩化ビニリデン系ヘテロポリマーを含む塗料を含む、種々の塗布物品を形成することができる。代替の実施形態では、塗料は、基材の上に置かれる溶剤または乳剤塗料である。更に別の実施形態では、プライマー層またはコロナ処理を用いて、基材の上への塗料の接着を促進する。例示的な塗料として、食品包装塗布物品のための、基材としてのセロハンまたはポリエチレンテレフタレート上の溶剤溶液塗料が挙げられる。別の例示的な塗料は、食品包装食品物品のための、基材としてのポリプロピレン上のラテックス(乳化重合された)塗料である。
別の実施形態では、本発明は、塩化ビニリデンを、アクリル酸アルキル、非塩化ビニリデン系ビニルモノマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのコモノマーと、指示薬の存在下で共重合することから本質的になり、該指示薬が、塩化ビニリデン、少なくとも1つのコモノマー、または該塩化ビニリデン及び該少なくとも1つのコモノマーの混合物中に可溶性である、塩化ビニリデンヘテロポリマーを調製するプロセスを提供する。
以下の実施例は、本発明を例示するが、本発明の範囲を制限することを意図されない。
比較例1:指示薬なしのPVDC
147℃の融点、86,000Mwの分子量を有し、2%のエポキシ化大豆油を含有する塩化ビニリデン/アクリル酸メチルコポリマーを、従来の懸濁重合技法を使用して、300mLのクエン酸ボトル反応器中の懸濁重合によって生成した。得られたポリマーを単離し、乾燥させて収率91%の生成物を得た。PVDC生成物は、くすんだ白色または灰白色の外観を有していた。CIE白色度は、73.2であった。生成物は、366nmの紫外線光下で蛍光を発しなかった。
5mL厚のプラークを311°F(155℃)で圧縮成形した。得られたプラークは、外観が均一であり、透明でわずかに黄色を有していた。白色タイルに対して測定されたCIE b値は、2.2であった。366nmの紫外線光下で、プラークは蛍光を発しなかった。
発明の実施例1:光学増白剤である指示薬の均一な質量分布を有するPVDC
比較例1と同様の方法で、147℃の融点、86,000Mwの分子量を有し、2%のエポキシ化大豆油を含有する塩化ビニリデン/アクリル酸メチルコポリマーを、従来の懸濁重合技法を使用して、300mLのクエン酸塩ボトル反応器中の懸濁重合によって生成した。この実施例では例外的に、100ppmの2,2′−(2,5−チオフェニレンジイル)ビス(5−tert−ブチルベンゾキサゾール)を、重合の前に塩化ビニリデン/アクリル酸メチルモノマー混合物中に溶解した。得られたポリマーを単離し、乾燥させて収率91%の生成物を得た。PVDC生成物は、明るい白色の外観を有していた。CIE白色度は、106.3であった。生成物は、366nmの紫外線光下で蛍光を発した。
PVDC生成物の5mL厚標本を、311°F(155℃)での圧縮成形によって調製した。得られたプラークは、外観が均一であり、無色透明からわずかに青色であった。白色タイルに対して測定されたCIE b値は、−0.4であった。366nmの紫外線光下で、プラークは均一な蛍光を発した。
比較例Bならびに発明の実施例2及び3
152℃の融点を有する一連の塩化ビニリデン/アクリル酸メチルコポリマーを、従来の懸濁重合技法を使用して、300mLのクエン酸ボトル反応器中の懸濁重合によって生成した。重合の前に、Solvent Violet 13(SV−13、CAS 81−48−1、ヒドロキシ−4−(p−トリルアミノ)アントラセン−9,10−ジオン)染料を、表1に示される濃度でエポキシ化亜麻仁油中に溶解した。次に1.2重量%のこれらの混合物を、塩化ビニリデン/アクリル酸メチルモノマー混合物に添加した。得られたポリマーを単離し、乾燥させて表1に記される収率及び分子量を得た。得られた実施例2及び3のバイオレット色は、樹脂ビーズ全体で均一であり、分離による色変化の兆候を示さなかった。
Figure 0006480442
比較例Cならびに発明の実施例4、5、及び6
152℃の融点を有する一連の塩化ビニリデン/アクリル酸メチルコポリマーを、従来の懸濁重合技法を使用して、300mLのクエン酸塩ボトル反応器中の懸濁重合によって生成した。重合の前に、Solvent violet 33(SV−33、CAS 86090−40−6、アントラキノン染料)染料を、表2に示される濃度でエポキシ化大豆油中に溶解した。次に1.2重量%のこれらの混合物を、塩化ビニリデン/アクリル酸メチルモノマー混合物に添加した。得られたポリマーを単離し、乾燥させて表2に記される収率及び分子量を得た。得られた実施例4、5、及び6のバイオレット色は、樹脂ビーズ全体で均一であり、分離による色変化の兆候を示さなかった。
Figure 0006480442
比較例D
152℃の融点、91,000Mwの分子量を有し、1.2%のMYVACET9−40(蒸留アセチル化モノグリセリド、Eastman Chemical Products,Inc.CAS# 68990−54−5から入手可能)を含有する、2000グラムの塩化ビニリデン/アクリル酸メチルコポリマーを、実験室規模のProdex高光度混合器に添加した。1.0グラムのSolvent Violet 33アントラキノン染料(Mitsubishi Chemical CorporationからDIARESIN BLUE Jとして入手可能)も混合器に添加した。次に混合物を、3分間1800rpmで混合し、定期的に手で止めて、静電気によって混合器壁に付着した任意の物質を混合した。得られた生成物は、色濃度500ppmの、PVDCコポリマービーズの外面上に実質的に均一に塗布されたSolvent Violet 33である。しかしながら、染料がビーズの表面上のみにあるため、より小さい粒子を持つ分画への樹脂の分離は、表面積の局所増加を引き起こし、SV−33指示薬の濃度を増加させて、指示薬濃度の変化をもたらす。
比較例E
170℃の融点、87,000Mwの分子量を有し、1.5%のエポキシ化大豆油及び5.1%のアセチルトリブチルクエン酸塩を含有する、2666.5グラムの塩化ビニリデン/アクリル酸メチルコポリマーを、実験室規模のProdex高光度混合器に添加した。0.68グラムのウルトラマリンブルーも混合器に添加した。次に混合物を、1分間1800rpmで混合し、定期的に手で止めて、混合器壁に付着した任意の物質を混合した。追加の54.4グラムのエポキシ化大豆油を、混合しながら混合器に添加し、定期的に止めて混合器壁に付着した任意の物質を混合しながら1分間混合する。得られた混合物は、250ppmのウルトラマリンブルーを含有し、青色であった。しかしながら、混合物中に著しい色変化があり、分離時に著しく悪化した。
試験方法
試験方法は、以下を含む。
「分子量」は、ダルトンの重量平均分子量(Mw)である。それは、ポリスチレン較正を使用するサイズ排除クロマトグラフィによって測定される。試料調製は、ポリ塩化ビニリデン樹脂試料を、50℃でテトラヒドロフラン(THF)中に溶解することを含む。次にポリマーを、連続する2つのカラムを備えたHewlett Packard 1 100クロマトグラフ上でPolymer Laboratoriesソフトウェアを使用して、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって分子量の決定のために分析する。これらのカラムは、Polymer Laboratoriesから商品名PLGel 5μMIXED−Cで市販されている、5μスチレン/ジビニルベンゼンコポリマービーズを含む。溶剤は、窒素パージしたHPLCグレードTHFである。流量は、1.0ミリリットル/分であり、注入サイズは50マイクロリットルである。分子量決定は、10の分子量分布の狭いポリスチレン標準(Polymer Labsから商品名Narrow PSセット(約3,000,000〜2000Mp)で市販されている)を、それらの溶出体積と併せて使用することによって推測される。
色(CIE L、a、b、及び白色度)を、Macbeth Color−Eye分光光度計を使用して測定した。黄色は最大の関心事であるため、青色−黄色スケールを表す(L、a、及びb値のうちの)b値を報告した。より低いかまたはマイナスは、黄色がより少なく青色がより多いということである。白色度測定によって、値を報告し、ここで数が高いほど標本がより白いことを示す。
樹脂の融点は、示差走査熱量測定(DSC)によって測定される。この試験では、樹脂の試料をDSC皿に計量し、次に185℃で融解して急冷し、80℃で焼成した。融点は、周囲温度から100℃まで、20℃/分で走査することによって決定される。
本発明は、その趣旨及びその本質的な属性から逸脱することなく、他の形態で具体化さ
れてもよく、したがって、参照は前述の明細書に対してではなく、本発明の範囲を示す添
付の特許請求の範囲に対して行われるべきである。

上記の開示に基づく発明の例として、以下のものが挙げられる。
[1] 塩化ビニリデンヘテロポリマーを調製するプロセスであって、
塩化ビニリデンを、アクリル酸アルキル、非塩化ビニリデン系ビニルモノマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのコモノマーと、指示薬の存在下で共重合させることを含み、前記指示薬が、塩化ビニリデン、前記少なくとも1つのコモノマー、または前記塩化ビニリデン及び前記少なくとも1つのコモノマーの混合物中に可溶性である、前記プロセス。
[2] 前記指示薬が、2,2′−(2,5−チオフェニレンジイル)ビス(5−tert−ブチルベンゾキサゾール)である、[1]に記載の前記プロセス。
[3] 前記コモノマーが、アクリル酸メチルまたは塩化ビニルである、[1]または[2]に記載の前記プロセス。
[4] 前記共重合が、懸濁重合プロセス中に起こる、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の前記プロセス。
[5] 前記共重合が、乳化重合プロセス中に起こる、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の前記プロセス。
[6] 可塑剤及びエポキシ化油からなる群から選択される少なくとも1つの添加剤を添加することを更に含む、[1]〜[5]のいずれか一項に記載の前記プロセス。
[7] 前記指示薬が、前記共重合ステップの前に、塩化ビニリデン、前記コモノマー、及び前記添加剤からなる群から選択される少なくとも1つの少なくとも一部分と均一に混合される、[6]に記載の前記プロセス。
[8] 前記共重合ステップの前に、懸濁化剤を前記塩化ビニリデン及び少なくとも1つのコモノマーに添加することを更に含む、[1]〜[7]のいずれか一項に記載の前記プロセス。

Claims (4)

  1. 塩化ビニリデンヘテロポリマーを調製するプロセスであって、
    塩化ビニリデンを、アクリル酸アルキル、非塩化ビニリデン系ビニルモノマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのコモノマーと、指示薬の存在下で共重合させることを含み、前記指示薬は、2,2′−(2,5−チオフェニレンジイル)ビス(5−tert−ブチルベンゾキサゾール)であり、塩化ビニリデン、前記少なくとも1つのコモノマー、または前記塩化ビニリデン及び前記少なくとも1つのコモノマーの混合物中に可溶性であり、前記指示薬が、前記共重合の前に、塩化ビニリデン、前記少なくとも1つのコモノマー、または前記塩化ビニリデン及び前記少なくとも1つのコモノマーの混合物中に溶解される、前記プロセス。
  2. 前記コモノマーが、アクリル酸メチルまたは塩化ビニルである、請求項1に記載の前記プロセス。
  3. 前記共重合が、懸濁重合プロセス中に起こる、請求項1に記載の前記プロセス。
  4. 前記共重合が、乳化重合プロセス中に起こる、請求項1に記載の前記プロセス。
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