JP6480097B2 - 毛髪のエイジング診断方法及びエイジングダメージ診断方法 - Google Patents

毛髪のエイジング診断方法及びエイジングダメージ診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、毛髪のエイジング診断方法及びエイジングダメージ診断方法に関する。
毛髪は、加齢に伴って細くなり、艶やこし等が低下する傾向があることが知られている(例えば特開2010−235470号公報参照)。このような加齢による毛髪の変化を毛髪のエイジングと称し、エイジングの進行した毛髪をエイジング毛とも称する。
毛髪のエイジングは、個人差があるために実年齢に囚われず、個人個人の実際の髪質から毛髪のエイジングの進行度を判断し、そのエイジングの進行度に応じたヘアケアが重要となる。そのために、毛髪のエイジングに対するヘアケアは、毛髪のエイジングができるだけ進行していない早い段階から継続して行うことが効果的である。
しかし、毛髪のエイジング診断には指標がなく、経験に即した官能評価によって漠然とした感覚で行われている。このような方法では、毛髪のエイジングの進行度を適切に把握することが困難であり、その結果エイジングに対応したヘアケアの適切な対応も容易ではない。そのため、毛髪のエイジング診断が容易でありかつ確実性が高い方法の確立が望まれている。
特開2010−235470号公報
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、毛髪のエイジングを容易かつ確実性高く診断できる毛髪のエイジング診断方法を提供することを目的とする。また、エイジングに加えて、毛髪の化学処理(カラーリングやパーマ)等によりダメージが蓄積したエイジングダメージ毛を診断するためのエイジングダメージ診断方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、毛髪束のアウトラインが略直線となるように、頭皮から離れる方向に上記毛髪束に対しテンションを与えるステップと、上記毛髪束に視認されるエイジング毛に基づいて毛髪のエイジングを判断するステップとを含む毛髪のエイジング診断方法である。
当該毛髪のエイジング診断方法は、頭髪中で異形の毛髪(以下、当該「異形の毛髪」を「エイジング毛」と称する。)が加齢により観察され易くなることに着目したものであり、毛髪束のアウトラインが略直線となる程度に毛髪束にテンションを与えたときに視認されるエイジング毛に基づいて毛髪のエイジングを診断するものである(ここで、「エイジング毛」とは、頭髪中でもS字状などのうねり形状が際立つものである。)。当該毛髪のエイジング診断方法によれば、毛髪束のアウトラインが略直線となる程度に毛髪束にテンションを与えるステップを含んでいるため、エイジング毛の視認が容易となる。すなわち、エイジング毛は、うねった形状であるため、毛髪束に適度なテンションを与えた場合には、毛髪束の表面に現れやすくなり視認が容易となる。従って、当該毛髪のエイジング診断方法によれば、エイジング毛に着目する共に、毛髪束に適度なテンションを与えるという手法を採用することでエイジング毛を容易かつ確実性高く診断可能である。
上記毛髪束としては、頭部を略正中線で2分したときの一方の領域の毛髪群であるとよい。このように毛髪束を規定することで、当該診断方法を実行するときの毛髪束の基準が明確化され、毛髪のエイジング診断方法の基準の画一化を図ることが可能となる。また、略正中線で2分される一方の領域の毛髪群を基準とすることで、頭部全体におけるエイジング毛を適切に把握することが可能となる。
上記毛髪束としては、後頭部の縦スライスの毛髪群であるとよい。このように毛髪束を規定することで、当該診断方法を実行するときの毛髪束の基準が明確化され、毛髪のエイジング診断方法の基準の画一化を図ることが可能となる。また、上記毛髪束を縦スライスとすることで、毛髪束における毛髪本数を適度に少なくすることができるため、この縦スライスにテンションを与えたときにエイジング毛が毛髪束の外側に出現しやすくなる。その結果、エイジング毛の視認がより容易となり、より適切に毛髪のエイジング診断を行うことが可能となる。
上記毛髪のエイジングを判断するステップにおいて、トップ毛髪群、ミドル毛髪群及びネープ毛髪群のうちの少なくとも1つの毛髪群の視認を行うとよい。本発明者らのモニタ試験の結果によると、毛髪のエイジングは、トップ、ミドル及びネープの順に進行する傾向があることが確認されている。そのため、トップ毛髪群、ミドル毛髪群及びネープ毛髪群のうちの少なくとも1つの毛髪群の視認を行うことで、毛髪のエイジングの進行度を適切に把握することが可能となる。
上記毛髪のエイジングを判断するステップにおいて、上記トップ毛髪群、ミドル毛髪群及びネープ毛髪群でのエイジング毛の視認結果に基づいて、エイジングの進行程度を判断することが好ましい。上述のように、毛髪のエイジングは、トップ、ミドル及びネープの順に進行する傾向があるため、トップ毛髪群、ミドル毛髪群及びネープ毛髪群のエイジング毛の視認結果に基づけば、毛髪のエイジングの進行度を容易かつ確実性高く把握し、また毛髪のエイジング診断方法の基準の画一化を図ることが可能となる。
上記課題を解決するためになされた発明は、当該毛髪のエイジング診断方法の毛髪束に対しテンションを与えるステップ及びエイジングを判断するステップに加え、エイジングが確認された毛髪を含む所定数のエイジング毛髪群を選択するステップと、上記エイジング毛髪群を毛先部分において折り返し、この折り返し部分に押圧力を作用させるステップと、上記押圧力を解除し、上記毛先部分の状態を視認するステップとを含む毛髪のエイジングダメージ診断方法である。
当該診断方法は、毛髪のエイジング診断に加えて、毛髪のダメージ診断を行うエイジングダメージ診断方法である。この毛髪のダメージ診断方法は、毛髪が毛先部分にダメージが蓄積することで弾性力が低下することに着目したものであり、毛先部分に押圧力を作用させた後の毛髪の状態を視認することで行われる。そして、このようなダメージ診断方法によれば、毛先部分に対する押圧力の作用と解除という極めて簡易なステップを経て最終的に折り曲げた毛先部分を視認することで毛髪のダメージを診断することができる。そのため、複雑かつ特殊な装置を用いることも特殊な技能を取得することもなく、簡便かつコスト的に有利に毛髪のダメージを診断することができる。その結果、個人でも毛髪のダメージ診断を容易かつ確実性高く行えるため、例えば、美容室において美容師が顧客に対してダメージ毛髪の診断を行うことで、ダメージ毛に対するヘアケアを顧客に勧めると共に適切なヘアケア剤やヘアケア方法の提案に役立つ。
本発明によれば、毛髪のエイジングを容易かつ確実性高く診断できる毛髪のエイジング診断方法及びエイジングダメージ診断方法が提供される。その結果、個人個人への適切なヘアケア提案に役立つ。
本発明の一実施形態に係るエイジング診断方法のテンション付与ステップを説明するための頭部の模式的背面図である。 エイジング毛を説明するための毛髪の模式的正面図である。 頭部のセクションを説明するための頭部の模式的側面図である。 エイジング毛の進行程度を説明するための頭部の模式的背面図である。 当該エイジング診断方法におけるエイジング判断ステップを説明するためのフロー図である。 本発明の一実施形態に係るエイジングダメージ診断方法の押圧力作用ステップを説明するための毛髪の模式的正面図である。 エイジング毛髪群に押圧力を作用させる例を説明するための模式的斜視図である。 エイジング毛髪群のエイジングダメージの判断基準を示す模式的正面図である。 (A)は本発明の他の実施形態を説明するための頭部の模式的側面図であり、(B)は上記頭部の模式的背面図である。 本発明の他の実施形態を説明するための頭部の模式的側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る毛髪のエイジング診断方法及びエイジングダメージ診断方法について図面を参照しつつ説明する。
[毛髪のエイジング診断方法]
本実施形態の毛髪のエイジング診断方法は、加齢による毛髪の変化を診断する方法である。この毛髪のエイジング診断方法は、(1)テンション付与ステップ及び(2)エイジング判断ステップを含む。
<(1)テンション付与ステップ>
図1に示すように、テンション付与ステップは、毛髪束1のアウトラインが略直線となるように、頭皮(頭部2)から離れる方向(図1の左方向L)に毛髪束1に対しテンションを与えることで行われる。
本実施形態での毛髪束1は、頭部2を略正中線3で2分したときの一方の領域の毛髪群(図1では左側の毛髪群)である。このように毛髪束1を規定することで、当該診断方法を実行するときの毛髪束1の基準が明確化され、毛髪のエイジング診断方法の基準の画一化を図ることが可能となる。また、毛髪束1が頭部2を略正中線3で2分したときの一方の領域の毛髪群であることで、頭部2の全ての毛髪を診断することなく、頭部2の一部の毛髪によって頭部2全体におけるエイジング毛の出現を把握することが可能となる。
ここで、「正中線」とは、モヒカンラインとも呼ばれるセンターラインのことである。具体的には、「正中線」とは、額からえり足までの範囲で頭部を左右対称に分けたときに真ん中を通るラインをいう。
毛髪束1に対するテンションの付与は、ヘアカット時に縦スライスを取り分ける場合と同様に、例えば毛髪束1を指で挟んだ状態で頭部2の左方向Lに引き出すことで行われる。このとき、毛髪束1のアウトラインが略直線となるように適度なテンションを付与するとよい。このような手法は、毛髪束1に対して簡便にテンションを付与できるために好ましく、特に美容室の美容師等が顧客のエイジングを診断する際に適した手法である。
なお、略直線とは、直線を含む概念であると共に、毛髪束1を構成する毛髪が引き揃えられる程度の直線性を有することを意味し、ある程度の湾曲は許容される。
毛髪束1に対するテンションは、毛髪束1の全体を手で鷲掴みした状態で付与し、ゴム、リング等の道具を利用して毛髪束1を固定した状態で付与してもよく、また頭部2の後方に毛髪束1を引っ張ることで付与してもよい。もちろん、毛髪束1に対するテンションの付与は、人力に限らず、メカニカルな手法により行ってもよい。
<(2)エイジング判断ステップ>
エイジング判断ステップは、毛髪束1において視認されるエイジング毛に基づいて毛髪のエイジングを判断するステップである。
(エイジング毛)
図2(A)は、S字状にうねったエイジング毛の一例を表すものであり、当該エイジング毛の比較対象となる非エイジング毛は、図2(B)に示す形状のものである。図2(C)は、図2(A)のエイジング毛よりもうねりが際立つエイジング毛の一例であり、毛髪に太い部分と細い部分とが混在する。当該混在は、軟毛よりも硬毛において確認され易い。また、経験上、毛髪の根元や抜け毛の後に毛穴から生えてきた毛髪においてエイジング毛形状が確認されているから、エイジング毛特有のうねり形状は、根元で確認されやすいと考えられる。
なお、エイジング毛は、1本1本の毛髪に個別に発現しうるものであり、その意味において一定本数の毛髪群が同様な形態にウエーブした、いわゆる癖毛やパーマ毛とは区別される。また、癖毛やパーマ毛等の非直線状の毛髪群におけるエイジング毛は、その毛髪群の中でもうねり形状が際立つものである。
(エイジング毛の視認)
エイジング毛の視認は、頭部をトップ、ミドル及びネープの3つのセクションに分けたときの、それぞれのセクションの毛髪群について行われる。このような3つのセクションの区分は、図3を参照して以下に説明するようにカット用語におけるスリーセクションの概念と同様である。
(トップ)
トップとは、オーバーとも呼ばれる部分であり、頭頂からテンプルポイントを通過する水平線の間の領域である。テンプルポイントとは、前髪の生え際の1番飛び出している部分のことである。本実施形態では、トップを生え際とする毛髪群を「トップ毛髪群」ともいう。
(ミドル)
ミドルとは、テンプルポイントを通過する水平線と、ぼんの窪みを通過する水平線との間の領域である。ぼんの窪みとは、後頭部のもっともくぼんだ部分のことである。本実施形態では、ミドルを生え際とする毛髪群を「ミドル毛髪群」ともいう。
(ネープ)
ネープとは、ぼんの窪みを通過する水平線と、みつえりを通過する水平線との間の領域である。みつえりとは、えり足の両端の1番下がった部分のことである。本実施形態では、ネープを生え際とする毛髪群を「ネープ毛髪群」ともいう。
(エイジング毛の診断)
エイジング毛の診断は、トップ毛髪群、ミドル毛髪群及びネープ毛髪群の少なくともいずれか1つの毛髪群に対して、エイジング毛の有無、エイジング毛の本数、エイジング毛の発現エリア等について行われる。
最も簡便には、テンションを与えた毛髪束1を目視したときに、エイジング毛が視認されるか否かにより行うことができる。このとき、毛髪束1におけるエイジング毛の分布を確認することで、エイジング毛の進行程度をある程度把握することが可能である。例えば、毛髪束1において、外側に飛び出しているエイジング毛が所定本数以上確認されるときにエイジングが進行していると判断し、上記所定本数未満であるとエイジングが進行していないと判断することができる。上記所定本数としては、例えば50本以下であり、20本以下としても良く、典型的には10本程度である。
エイジング毛であるかの判断は、上述のようにS字状等にうねった毛髪である否かを確認することで行うことができ、必要に応じて、他の毛髪に比べて短毛であるか否か、S字状等のうねりが毛髪の根元に生じているか否かなどを考慮してもよい。
エイジング毛の進行程度をより具体的に判断する場合には、トップ毛髪群、ミドル毛髪群及びネープ毛髪群についてエイジング毛の視認を行い、それぞれの毛髪群での視認結果に基づいて行うことが好ましい。
ここで、毛髪のエイジングは、本発明者らのモニタ試験の結果によると、図4(A)〜図4(D)を参照して以下に説明するように、トップ毛髪群、ミドル毛髪群及びネープ毛髪群の順に進行する傾向があることが確認されている。なお、図4(B)〜図4(D)において、S字状にうねった毛髪がエイジング毛に相当する。
図4(A)はエイジング毛が発現していない状態を示すものであり、この状態から、まず図4(B)に示すようにトップ毛髪群においてエイジング毛が現れる。エイジングが進行すると、図4(C)に示すようにトップ毛髪群に加えてミドル毛髪群にもエイジング毛が現れ、さらにエイジングが進行すると図4(D)に示すようにネープ毛髪群にまでエイジング毛が現れる。
このように、エイジング毛は、トップ毛髪群、ミドル毛髪群及びネープ毛髪群の順に進行する傾向があるため、これらの毛髪群の視認結果からエイジングの進行程度を診断することができる。最も好ましい例において、エイジングの進行程度は、図5に示すフローに従って判断される。
図5に示すように、まず、トップ毛髪群を視認し(S1)、トップ毛髪群において視認されるエイジング毛の本数がX以上であるか否かを判断する(S2)。ここで、「X」は、トップ毛髪群の外側に飛び出して外部から視認されるエイジング毛の本数であり、トップ毛髪群をかき分けて発見できるエイジング毛の本数は含まない。また、「X」としては、例えば50本以下であり、20本以下としても良く、典型的には10本程度である。なお、「X」の定義等については、後述するミドル毛髪群及びネープ毛髪群についても同様である。
S2においてトップ毛髪群のエイジング毛の本数がX本以上でないと判断された場合(S2:NO)、エイジングは進行していないと判断し(S3)、エイジング判断を終了する。なお、S3においてエイジングは進行していないと判断される場合であっても、エイジング毛を確認できる限りは、エイジング進行の兆候があるといえる。
一方、S2においてトップ毛髪群のエイジング毛の本数がX本以上であると判断された場合(S2:YES)、ミドル毛髪群を視認し(S4)、ミドル毛髪群において視認されるエイジング毛の本数がX以上であるか否かを判断する(S5)。
S5においてミドル毛髪群のエイジング毛の本数がX本以上でないと判断された場合(S5:NO)、エイジングの進行がトップ毛髪群までであると判断できるため、エイジングの進行程度が「小」であると判断し(S6)、エイジング判断を終了する。
一方、S5においてミドル毛髪群のエイジング毛の本数がX本以上であると判断された場合(S5:YES)、ネープ毛髪群の視認を行い(S7)、ネープ毛髪群において視認されるエイジング毛の本数がX以上であるか否かを判断する(S8)。
S8においてネープ毛髪群のエイジング毛の本数がX本以上でないと判断された場合(S8:NO)、エイジングがトップ毛髪群からミドル毛髪群にまで進行していると判断できるため、エイジングの進行程度が「中」であると判断し(S9)、エイジング判断を終了する。
一方、S8においてネープ毛髪群のエイジング毛の本数がX本以上であると判断された場合(S8:YES)、エイジングがトップ毛髪群及びミドル毛髪群に加えて、ネープ毛髪群にまで進行していると判断できるため、エイジングの進行程度が「大」であると判断し(S10)、エイジング判断を終了する。
[毛髪のエイジングダメージ診断方法]
本実施形態の毛髪のエイジングダメージ診断方法は、エイジングが進行した毛髪について、加齢以外の外的要因によってダメージが蓄積しているか否かを診断する方法である。ここで、加齢以外の外的要因とは、毛髪に対するカラーリングやパーマ等の酸化反応又は還元反応を伴う化学的処理、紫外線、ドライヤーの熱、ブラッシング、摩擦などである。
このエイジングダメージ診断方法は、(1)テンション付与ステップ、(2)エイジング判断ステップ、(3)エイジング毛髪群選択ステップ、(4)押圧力作用ステップ及び(5)毛先部分の状態の視認ステップを含む。
(1)テンション付与ステップ及び(2)エイジング判断ステップは、先に説明した毛髪のエイジング診断方法と同様であるため、以下における重複説明は省略する。
<(3)エイジング毛髪群選択ステップ>
エイジング毛髪群選択ステップは、上記(2)エイジング判断ステップにおいてエイジングが確認された毛髪を含む所定数のエイジング毛髪群を選択することで行われる。
エイジング毛髪群の選択領域は、上記(2)エイジング判断ステップにおいてエイジング毛が発見された領域であれば特に制限はない。エイジング毛髪群の選択領域の大きさとしては、例えば矩形換算で約1cm×3cmである。選択される毛髪群の本数としては、例えば20本以上100本以下であり、典型的には30本程度である。
<(4)押圧力作用ステップ>
押圧力作用ステップは、図6(A)及び図6(B)に示すように、エイジング毛髪群4を毛先部分40において折り返し、この折り返し部分41に押圧力を作用させることで行われる。エイジング毛髪群4の折り返し角度としては、略180℃が好ましい。
折り返し部分41としては、エイジング毛髪群4の毛先42から例えば1cm以上10cm以下の範囲の部分であり、典型的には3cm以上5cm以下の範囲の部分である。このように折り返し部分41が毛先42から上記範囲であると、エイジング毛の中でもダメージの蓄積が大きいかの判断をより適切に行うことができる。すなわち、毛先42からの距離が長過ぎると折り返し部分41があまりダメージを受けていない部分である可能性があるために、毛先付近に大きくダメージが蓄積しているにも関わらず毛髪群4が屈曲等せずにダメージの蓄積が小さいと誤認されるおそれがある。一方、毛先42からの距離が短すぎると、折り返し部分41において毛髪群を折り返す作業が困難となるおそれがある。
ここで、エイジング毛髪群4の毛先42とは、毛髪群4を構成する毛髪のうち最も毛先42が突出している毛髪の毛先42から測定した値である(図8(A)を参照)。
押圧力は、図7に示すように第一指51とその他の任意の指(図では第二指52)とで押し潰すことで行われるとよい。このような方法で押圧力を作用させるようにすれば、複雑かつ特殊な装置を用いることも特殊な技術を取得することもなく、簡便かつコスト的に有利に毛髪のエイジングダメージを診断することが可能となる。
押圧力を作用させる時間としては、例えば2秒以上10秒以下である。押圧時間を2秒以上にすることで、ダメージ蓄積の診断に適する。一方、押圧時間が長過ぎても、ダメージ蓄積の診断が煩雑になるだけである。
<(5)毛先部分の状態の視認ステップ>
毛先部分40の状態の視認ステップは、上記(4)押圧力作用ステップにおいて作用させた押圧力を解除し、毛先部分40の状態を視認することで行われる。
この毛先部分40の状態の視認ステップでは、押圧力を解除した直後に折り返し部分41に折れ目が視認されるときに、酸化反応又は還元反応を伴う化学的処理等に伴うダメージが毛髪に蓄積していると判断すると良い。判断例の詳細は、図8(A)〜図8(E)を参照して後述する。
押圧力を解除した直後に毛先部分40を視認するには、判断時間の短縮のために、押圧力を解除してから10秒以内の時間が好ましく、5秒以内がより好ましく、3秒以内がさらに好ましい。
折り返し部分41に折れ目が視認されるか否かの判断は、例えば図8(A)〜図8(E)に示した毛髪群6A〜6Eの状態を基準とし、この基準毛髪群6A〜6Eと照らし合わせることで行われる。
図8(A)に示した毛髪群6Aは、押圧力の解除直後に毛髪群が押圧力付与前の状態に戻ったものである。毛髪群6Aに近い状態の毛髪群は、十分な弾性があると判断できるため、毛髪へのダメージの蓄積が無い又は非常に小さいと判断される。
図8(B)に示した毛髪群6Bは、押圧力の解除直後に毛髪群が押圧力付与前の状態に完全には戻らないが、軽く湾曲した程度であって押圧力付与前の状態に近いものである。毛髪群6Bに近い状態の毛髪群は、毛髪群6Aと同様に十分な弾性があると判断できるため、毛髪へのダメージ蓄積が小さいと判断される。
図8(C)、図8(D)及び図8(E)は、エイジング毛を含む毛髪群に化学的処理によるダメージが大きく蓄積した状態を表す模式図である。なお、エイジング毛を含まない毛髪群に化学的処理以外のダメージが蓄積しても、図8(C)、図8(D)及び図8(E)の状態になることは、経験上確認されていない。
図8(C)に示した毛髪群6Cは、押圧力の解除直後に完全に屈曲しているものである。毛髪群6Cに近い状態の毛髪群は、弾性が殆どないと判断できるため、化学的処理等によるダメージの蓄積が大きいと判断される。
図8(D)に示した毛髪群6Dは、毛髪群6Cよりも屈曲の程度は小さいが、押圧力の解除直後に屈曲しているものである。毛髪群6Dに近い状態の毛髪群は、毛髪群6Cよりも弾性があるが、弾性が十分でないために、化学的処理等によるダメージの蓄積が大きいと判断される。
図8(E)に示した毛髪群6Eは、押圧力の解除直後に屈曲していないが、湾曲程度が比較的に大きなものである。毛髪群6Eに近い状態の毛髪群は、弾性が十分でないと判断できるため、化学的処理等によるダメージの蓄積が大きいと判断される。
[他の実施形態]
本発明の毛髪のエイジング診断方法及びエイジングダメージ診断方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記(1)テンション付与ステップにおいてテンションを付与する毛髪束としては、図9(A)及び図9(B)に示すように後頭部2の縦スライス7であってもよい。この縦スライス7は、後頭部2の正中線3を含む部分であり、その幅Wは、例えば0.5cm以上5cm以下であり、典型的には1cm以上2cm以下である。
縦スライス7にテンションを付与する場合、この縦スライス7としては、必ずしも後頭部2の正中線3を含む部分である必要はなく、他の部分であってもよい。
上記(1)テンション付与ステップにおいて、例えば図10(A)〜図10(C)に示すように、毛髪束をトップ毛髪群、ミドル毛髪群、及びネープ毛髪群に分け、これらの毛髪群に個別にテンションを与え、それぞれのセクション毎にエイジング毛の視認を行うようにしてもよい。
また、毛髪束に対するテンションの付与は、後頭部や側頭部の横スライスや斜めスライスの毛髪群に対して行うと共に、横スライスや斜めスライスの毛髪群についてエイジング毛の視認を行うようにしてもよい。
1 毛髪束
2 頭部
3 正中線
4 エイジング毛髪群
40 毛先部分
41 折り返し部分
42 毛先
51 第一指
52 第二指
6A〜6E 毛髪群
7 縦スライス
L 左方向
W (縦スライスの)幅

Claims (7)

  1. 毛髪束中のうねりを有する毛髪の本数が多いほど毛髪のエイジングが進行していると判断するステップを含み、
    前記毛髪束中の前記うねりを有する毛髪の本数は、前記毛髪束にテンションを与えた状態で確認する
    毛髪のエイジング診断方法。
  2. 前記毛髪束中の前記うねりを有する毛髪の本数は、前記毛髪束のアウトラインが略直線となるように、頭皮から離れる方向に前記毛髪束にテンションを与えた状態で視認する
    請求項1に記載の毛髪のエイジング診断方法。
  3. 前記毛髪束が、頭部を略正中線で2分したときの一方の領域の毛髪群である請求項1または2に記載の毛髪のエイジング診断方法。
  4. 前記毛髪束が、後頭部の縦スライスの毛髪群である請求項1または2に記載の毛髪のエイジング診断方法。
  5. トップ毛髪群、ミドル毛髪群及びネープ毛髪群のうちの少なくとも1つの毛髪群を対象として前記うねりを有する毛髪の本数が所定本数以上であるか否かを確認する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の毛髪のエイジング診断方法。
  6. 前記トップ毛髪群、前記ミドル毛髪群及び前記ネープ毛髪群での前記うねりを有する毛髪の視認結果に基づいて、前記うねりを有する毛髪の本数が所定本数以上である毛髪群が前記トップ毛髪群側よりも前記ネープ毛髪群側であるほどエイジング進行していると判断する請求項5に記載の毛髪のエイジング診断方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の毛髪のエイジング診断方法に加え、
    前記うねりを有する毛髪を含む所定数のうねりを有する毛髪群を選択するステップと、
    前記うねりを有する毛髪群を毛先部分において折り返し、この折り返し部分に押圧力を作用させるステップと、
    上記押圧力を解除し、上記毛先部分の状態を視認するステップと
    を含む毛髪のエイジングダメージ診断方法。
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