JP6479542B2 - 仮設用敷板装置 - Google Patents

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Description

本発明は、舗装されていない砂地面や、舗装されている舗装地面や、競技用スタジアム等の芝生を植生した芝地面等の地面に敷設される仮設用敷板装置に関する。
例えば、建設現場や資材置き場等における地面は、フォークリフト等の重量車両や重機等が往来するため、砂地面の場合は、地面が荒れる問題があり、舗装地面の場合は舗装が損傷する問題がある。
また、競技用スタジアム等をコンサート等の大規模なイベント会場として利用する場合、観客等の群集が歩行したり、ステージ等を構築するための重機が走行したりすると、芝地面の芝生を損傷する問題がある。
そこで、本出願人は、上記のような各種の地面を保護するため、地面の上に縦横に敷設する仮設用敷板装置を提案し、好評を博している。
特許第4491435号公報 特許第4639220号公報
本出願人が提案した従来の仮設用敷板装置(以下「従来装置」という。)は、図1ないし図3に示すように、矩形盤状の敷板1により構成され、敷板1は、平面視を概ね矩形とした天板2により踏面3を形成し、前記天板2の周縁部に側壁4を垂設すると共に、該側壁4の内側に位置して前記天板2の下側に多数の補強リブ5を垂設している。
前記敷板1は、地面の上に多数の敷板1を縦横に隣接して敷設することにより、地面を保護し、その際、隣り合う敷板1、1を相互に着脱自在かつ上下方向に揺動可能に連結するための連結手段6を設けている。
前記連結手段6は、隣り合う敷板1、1の側壁4に相互に嵌合自在に設けられた凹部7及び凸部8と、嵌合状態の凹部7及び凸部8を横断して貫通することにより枢結する連結ロッド9により構成されている。
図例の場合、敷板1の4辺のうち、相互に対向する一方の2辺に位置する側壁4、4にそれぞれ凹部7を形成し、他方の2辺に位置する側壁4、4にそれぞれ凸部8を形成しており、従って、図2に示すように、隣り合う敷板1、1の一方を他方に対して周方向に90度姿勢を変更した状態で配置することにより、一方の敷板1の凸部8が他方の敷板1の凹部8に嵌合させられる。
前記連結ロッド9は、凹部7に向けて進退移動自在となるように、側壁4と平行に延びる溝部10に収容されており、尾端部にL形に折曲形成された操作部11を備え、該操作部11を起伏回動することにより、溝部10の枝溝部10a、10bに格納又は引上げ自在とするように構成している。そこで、敷設した敷板1、1の間で凹部7と凸部8を嵌合した状態で、連結ロッド9を前進させると、凹部7及び凸部8に形成された孔7a、8aに連結ロッド9が挿通され、凹部7と凸部8を分離不能に枢結する。従って、隣り合う敷板1、1は、相互に連結ロッド9の軸廻りに揺動可能である。
この点に関して、図2に示すように、隣接して敷設された敷板1の各々は、当該敷板1に設けられた連結ロッド9、9と、当該敷板1に連結された隣り合う敷板1に設けられた連結ロッド9の軸線を相互に直交させているため、自由な揺動が抑制されている。つまり、図2の中央に示す敷板1aは、当該敷板の連結ロッド9a、9aを図示のY方向に配置し、当該敷板の両側に隣り合う敷板1b、1bの連結ロッド9b、9bを図示のX方向に配置しているので、一方の連結ロッド9を支点として大きく上下に揺動することはない。
しかしながら、現実には、地面は完全なフラット面ではなく、傾斜面や凹凸面を有するので、前記連結ロッド9と孔7a、8aの間にクリアランスを設けることにより、敷設した状態で地面に馴染むように、隣り合う敷板1を相互に揺動可能としている。また、仮設の目的を終えた後は、解体して撤去されるものであるから、仮設及び解体を容易とするように、前記クリアランスが設けられている。従って、嵌合した凹部7と凸部8に連結ロッド9を貫通させた状態で、敷板1の各々は、上下に揺動可能とされている。
そこで、図3(A)に示すように、地面GLに敷板1を敷設し、天板2の踏面3を水平面上に整列させた状態から、例えば、重量車両や重機の走行による荷重や車輪の駆動力等の外力を受けると、図3(B)に示すように、敷板1が上下方向に揺動させられ、隣り合う敷板1、1が相互に屈折され、段差を生じることになる。
上述のように、舗装地面の場合でも、傾斜面や凹凸面があるので、荷重等を受けたとき、敷板1の揺動は不可避である。また、砂地面や芝地面の場合、荷重等により敷板1が地面に喰い込んで陥没することもある。
重量車両や重機等が走り去ると、前記外力から解放されるが、隣り合う敷板1、1が相互に迫上がり、屈折部分を密接係合している場合は、敷板1の自重だけでは元の水平姿勢に復帰することが困難である。また、敷板1が地面に陥没した場合は、敷板1が自力で水平姿勢に復帰することはない。特に、前述のように隣り合う敷板1、1の間で連結ロッド9、9の軸方向を交差させ、自由な揺動を抑制しているので、一旦、傾斜姿勢を強制された敷板1は、元の姿勢に復帰することが困難である。
しかしながら、従来装置のように、敷板1の屈折姿勢や、敷板間の段差が放置されていると、再び走行する重量車両や重機等による外力を受けると、敷板1の段差部分が損傷し、或いは、歩行者がつまずいて転倒する等の問題を提起する。しかも、従来装置の場合、大荷重を受ける敷板1の補強リブ5が地面GLに喰い込んだり噛み込んだりするので、敷板1を撤去した後の地面に格子状等の痕跡を残してしまい、本来の目的とされた地面保護のためには不十分であるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決した仮設用敷板装置を提供するものであり、その手段として構成したところは、地面上に矩形盤状の敷板を縦横に隣接して敷設し、隣り合う敷板を相互に連結手段により着脱自在かつ上下方向に揺動可能に連結する構成において、縦横にそれぞれ列設した複数の敷板を相互に前記連結手段により連結することにより敷板構成体を形成し、前記敷板構成体の全体に保持板を重ねると共に、該保持板を少なくとも縦横方向の端部に位置する敷板に固着することにより、ユニット体を構成しており、前記保持板は、復元力を有する可撓性の素材により形成され、前記ユニットが下向きの外力を受けたとき該保持板の可撓性により隣り合う敷板の相互の揺動を許し、前記外力から解放されたとき該保持板の復元力により敷板の姿勢を復帰させるように構成しており、前記ユニット体は、複数のユニット体を縦横に隣接して敷設したとき、隣り合うユニット体の間で対向する敷板を相互に前記連結手段により着脱自在かつ上下方向に揺動可能に連結するように構成されて成る点にある。
本発明の1実施形態において、前記敷板は、平面視を矩形とされた天板により踏面を形成し、前記天板の周縁部に側壁を垂設すると共に、該側壁の内側に位置して前記天板の下側に補強リブを垂設しており、前記保持板は、前記敷板構成体の下面に重ねられると共に、該敷板構成体の縦横方向の端部に位置する敷板の前記補強リブに固着されている。
前記敷板の連結手段は、隣り合う敷板の側壁に相互に嵌合自在に設けられた凹部及び凸部と、嵌合状態の凹部及び凸部を横断して貫通することにより枢結する連結ロッドにより構成されており、前記保持板は、該保持板の側縁に、前記敷板構成体の外側部に臨む前記凹部を開放する切欠き部を形成することが好ましい。
本発明の別の実施形態において、前記保持板は、前記敷板構成体の上面に重ねられ、該保持板により踏面を形成することができる。
従来装置が現場において地面の上に敷板1を1枚ずつ敷設するのに対して、本発明によれば、予め所定枚数の敷板1を連結した敷板構成体13を含むユニット体12を敷設するものであるから、現場での敷設作業が簡単容易であり、作業効率が向上する。
しかも、敷設されたユニット体12は、例えば、車両の走行等による下向きの外力を受けた際、保持板14が撓むと共に、敷板1が上下方向に揺動させられ、隣り合う敷板1、1が相互に屈折され、段差を生じる場合でも、車両が走り去る等、前記外力から解放されると、保持板14が復元することにより、再び、各敷板1は、水平方向に整列させるように元の姿勢に復帰させられる。従って、従来装置に関して説明したような敷板1の損傷や、歩行者の歩行を妨げるような問題を解決できるという効果がある。
従来装置を示しており、(A)は敷板を上から見た斜視図、(B)は敷板を下から見た斜視図である。 従来装置において縦横に敷設された敷板を示す平面図である。 従来装置の作用を示しており、(A)は図2のA−A線断面図であり敷設直後の状態を示す断面図、(B)は荷重を受けることにより敷板が屈折した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態を示しており、敷板構成体と保持板を分離した状態で示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るユニット体の断面図である。 本発明の第1実施形態の作用を示しており、(A)は荷重から解放された状態を示す断面図、(B)は荷重を受けることにより敷板が屈折した状態を示す断面図である。 本発明のユニット体に併用可能なマットを示す斜視図である。 前記マットの線条材の交差部の部分拡大を示しており、(A)は斜視図、(B)はB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態を示しており、(A)は敷板構成体と保持板を分離した状態で示す斜視図、(B)は部分拡大図である。 本発明の2実施形態に係るユニット体の断面図である。 本発明の3実施形態に係るユニット体の断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
本発明の仮設用敷板装置は、地面上にユニット体12を縦横に隣接して敷設し、隣り合うユニット体12を相互に着脱自在に連結するように構成されている。前記ユニット体12は、複数の敷板を縦横に列設すると共に隣り合う敷板を相互に連結手段により連結した敷板構成体13と、前記敷板構成体13の全体に重ねられ部分的に固着された保持板14により構成されている。
(第1実施形態)
図4ないし図6は、本発明の第1実施形態を示している。第1実施形態のユニット体12を構成する敷板構成体13は、図1に基づいて説明した従来装置の敷板1を利用することにより構成されており、従って、敷板1に関する構成は、既述した構成と同様であるから、同一構成部分を同一符号で示すことにより詳述を省略し、上述の説明を援用する。
図4に示すように、敷板構成体13は、所定個数とした複数の敷板1を縦横に列設し、隣り合う敷板1、1を相互に前記連結手段6により連結している。敷板構成体13を構成する敷板1の個数は、任意に選択することが可能であるが、ユニット体12の敷設作業の容易性と迅速性を考慮すると、多数の敷板1を含ませることが好ましいが、運搬や保管時の取扱いの容易性を考慮することにより、図例の場合、X方向に8個、Y方向に3個の敷板1が列設され相互に連結されている。しかしながら、敷板構成体13を構成する敷板1の個数は、特に限定されるものではなく、縦横方向にそれぞれ複数個であれば良く、本発明の保持板14の機能を発揮させる意味においては、X方向及びY方向にそれぞれ4個以上の敷板1を列設することが好ましい。
そして、敷板構成体13を構成する敷板1は、従来装置に関して上述したように、連結ロッド9を介して、隣り合う敷板1、1が相互に上下方向に揺動可能に連結されている。
保持板14は、復元力を有する可撓性の素材から成るフラット板により形成されており、前記敷板構成体13の下面に重ねられると共に、該敷板構成体13の縦横に列設された敷板1のうち、少なくとも縦横方向の端部(つまり敷板構成体13の四隅)に位置する敷板1eに固着される。
図例の場合、図4に「+」で示すように、保持板14は、前記端部の敷板1eに隣接する敷板1fにも固着するように構成されているが、これに限定されるものではない。
前記固着手段は、任意の固着手段から選択可能であるが、図示実施形態の場合、図5に示すように、敷板1e(及び敷板1f)の補強リブ5のうち、中央に位置する補強リブ5aに設けられた孔にビス15で固着するように構成されている。この際、図示のように、保持板14に開設したテーパ状の座グリ孔にビス15の皿状頭部15aを嵌入させ、該皿状頭部15aを保持板14の下面から突出させないように構成することが好ましい。
前記保持板14の素材は、復元力を有する可撓性の素材であれば特に限定されないが、市場に供給されているポリプロピレン製又はアクリル製のプラスチック板や、ステンレス等の鋼板を使用することができ、図4に鎖線で示すように、X方向に関して、曲線Xbで示すように湾曲可能な可撓性を有すると共に、直線Xsで示すように復元可能な復元力を有している。同様に、Y方向に関して、曲線Ybで示すように湾曲可能な可撓性を有すると共に、直線Ysで示すように復元可能な復元力を有している。
図示実施形態の場合、前述のように、保持板14は、敷板構成体13の縦横方向の端部に位置する敷板1e、1fに固着されているが、それ以外の敷板1(以下「中間部の敷板1」という。)には固着されていない。従って、中間部の敷板1は、保持板14から解放された自由な状態とされ、隣り合う敷板1、1が相互に上下方向に揺動自在に連結されている。
前記ユニット体12は、前記敷板構成体13を構成する敷板1のうち該ユニット体12の周囲に臨む敷板1の側壁4と連結手段6(連結ロッド9を含む凹部7及び凸部8)を露出した状態で臨ませている。従って、地面の上に複数ないし多数のユニット体12を縦横に隣接して敷設するとき、隣り合うユニット体12、12の間で対向する敷板構成体13、13の外側部に臨む敷板1の連結手段6により着脱自在に連結することができる。
複数のユニット体12を隣接して敷設する際、相互に対向する敷板1、1の凹部7と凸部8の嵌合を容易とするため、保持板14の側縁には、その上側に臨む凹部7を開放する切欠き部14aが形成されている。図示実施形態の場合、保持板14の側縁は、その上側に臨む凸部8に重ねられる舌片14bを設けているが、必ずしも設けなくても良い。
上述のように、ユニット体12は、隣り合うユニット体12の相互に対向する敷板1、1を連結手段6により連結することにより、複数ないし多数のユニット体12を縦横に敷設し、これにより、地面を保護する。
従って、従来装置の場合、現場において、地面の上に敷板1を1枚ずつ敷設する作業が必要とされるのに対して、予め所定枚数の敷板1を連結した敷板構成体13を含むユニット体12を敷設するものであるから、敷設作業が簡単容易であり、効率的に作業を行うことが可能になる。
図6(A)に示すように、地面GLの上に敷設されたユニット体12は、敷板構成体13を構成する敷板1の天板2により踏面3を形成している。そこで、この状態から、例えば、重量車両や重機等走行等による外力を受けると、図6(B)に示すように、保持板14の撓みを介して、敷板1が地面GLに馴染むように上下方向に揺動可能であり、その結果、隣り合う敷板1、1が相互に屈折され、段差を生じる可能性がある。
ところが、重量車両や重機等が走り去る等、前記外力から解放されると、保持板14が復元することにより、再び、図6(A)に示すように、各敷板1は、天板2の踏面3を水平面上に整列させるように元の姿勢に復帰させられる。従って、従来装置に関して説明したような敷板1の損傷や、歩行者の歩行を妨げるような問題を生じない。
上述のように、ユニット体12は、保持板14を敷板構成体13の縦横方向の端部に位置する敷板1e、1fに固着する一方において、それ以外の中間部の敷板1には固着していないので、車両の荷重等による外力を受けたとき、保持板14から解放された中間部の敷板1が自由な状態で上下揺動することにより、地面GLに好適に馴染み、車両の荷重等を支持する。この際、地面GLには保持板14が接地されているので、従来装置のように補強リブ5が地面GLに喰い込み又は噛み込むことはなく、従って、撤去後の地面に格子状等の痕跡を残すことはなく、地面保護という本来の目的を好適に達成する。
そして、荷重等の外力から解放されると、図4に示す直線Xs、Ysのように、保持板14がフラット板となるように復元し、敷板構成体13の縦横方向の端部に位置する敷板1e、1fの姿勢を復帰させ、この際、フラット板となるように復元された保持板14のフラット面に沿って、中間部の敷板1も姿勢を復帰させられることになる。
ところで、地面に敷設された複数のユニット体12、12は、隣り合うユニット体12、12の相互を連結手段6により上下揺動自在に連結されているので、車両等の荷重等による外力を受けたとき、ユニット体12、12の相互間において、屈折され段差を生じる可能性があるが、外力から解放されたときは、それぞれのユニット体12が当該保持板14の復元によりフラットな姿勢となるように姿勢を復帰するので、隣り合うユニット体12、12の相互間においても、屈折や段差を解消することができる。
(マットの併用)
第1実施形態に係るユニット体12は、下面に保持板14を設けており、該保持板14を地面GLに面接触した状態で敷設される。このため、例えば、ユニット体12の上を走行する車両がブレーキにより減速又は停止するとき、その慣性により、ユニット体12が車両と共に水平移動してズレ動く可能性がある。また、芝生を植生した芝地面にユニット体12を敷設するときは、芝生を面接触により押圧し、芝生の育成を妨げ、黄色変化させるおそれがある。
そこで、このような場合は、ユニット体12と地面GLの間に、図7及び図8に示すようなマット16を介装することが好ましい。
マット16は、図7に示すように、それぞれ多数の線条材17a、17bを平行に配置した第1ネット構成体17Aと第2ネット構成体17Bを上下から重ね合わせることにより形成され、所定の網目Nを有するネット状シート板18を構成している。従って、上下の線条材17a、17bは、平織りや平編みのネット構造のように交互に上下入れ替わるように織成又は編成されておらず、単純に上下から重ね合わせられている。従って、ある程度の撓みは許すが、シート状の形態を保持するように高い保形性を有しており、ロール状に巻回することができない程度の強度を備えている。
図8に示すように、第1ネット構成体17Aを構成する線条材17aは、上向き山部19aと下向き山部19bを軸方向に向けて交互に形成しており、同様に、第2ネット構成体17Bを構成する線条材17bは、上向き山部20aと下向き山部20bを軸方向に向けて交互に形成している。このような上向き山部と下向き山部を交互に形成した線条材17a、17bは、例えば、合成樹脂による押出成形時に、ダイスを回転させることにより、所定ピッチの波形状を描く線条材を成形すれば良く、これにより山部の間隔を等間隔に形成することができる。あるいは、押出成形時に、線条材を捻じることにより撚りをかけることによっても、上向き山部と下向き山部を交互に形成することが可能であるが、成形方法を問うものではない。
第1ネット構成体17Aと第2ネット構成体17Bは、相互に線条材17a、17bを交差させた状態で上下から重ね合わせられ、溶融状態の線条材17a、17bの交差部を溶着することにより固着部21を設け、これによりネット状シート板18が形成される。
前記線条材17a、17bの交差構造は、図示のように、上側のネット構成体(図示の場合、第1ネット構成体17A)の線条材17aの下向き山部19bと、下側のネット構成体(図示の場合、第2ネット構成体17B)の線条材17bの上向き山部20aを交差させ、両山部19b、20aを相互に固着することが好ましい。
これにより、線条材17a、17bの交差部分に対して、下側のネット構成体(図示の場合、第2ネット構成体17B)の線条材17bの下向き山部20bが該交差部分よりも下方に位置し、上側のネット構成体(図示の場合、第1ネット構成体17A)の線条材17aの上向き山部19aが該交差部分よりも上方に位置させられる。
そこで、図8(B)に示すように、ネット状シート板18から成るマット16は、地面GLに敷設されたとき、前記交差部分よりも下方に位置する下側の線条材17bの下向き山部20bにより接地部22を形成し、前記交差部分よりも上方に位置する上側の線条材17aの上向き山部19aによりユニット体12の下面を支持する支持部23を形成する。このため、接地部22から支持部23までの高さHが可及的高くなるように構成されている。
ユニット体12に上記マット16を併用する場合、先にマット16を地面GLに敷設し、その後、該マット16の上にユニット体12を敷設しても良く、或いは、予めマット16ユニット体12の下面(保持板14)に着脱自在に組付け、該マット16と共にユニット体12を地面GLに敷設しても良い。
このように併用したマット16の上にユニット体12を固定状態で敷設すれば、ユニット体12の上を走行する車両がブレーキにより減速又は停止することにより慣性を受けた場合でも、地面GLとマット16の間の摩擦抵抗と、マット16とユニット体12の間の摩擦抵抗ないし固定により、ユニット体12が車両と共に水平移動してズレ動くおそれはない。
また、芝生を育成した芝地面に敷板装置を敷設する場合、マット16が芝生に点接触することにより、芝生を押し潰すおそれがなく、しかも、通気性に優れるので、芝生の育成を妨げることもない。
尚、芝地面に敷設する仮設用敷板装置は、敷板1を含む敷板構成体12と、保持板14と、マット16の素材に関して、透光性を有するプラスチックにより成形することが好ましく、例えば、顔料を含有させていないバージンのプラスチックにより成形し、或いは、白色系の顔料を含有したプラスチックにより成形することが好ましい。
(第2実施形態)
図9及び図10は、本発明の第2実施形態を示している。第2実施形態において、敷板構成体13は、敷板1に上述のような天板2を設けておらず、該敷板構成体13の上側に保持板14を重ねると共に少なくとも端部に位置する敷板1に固着し、該保持板14により踏面3aを形成している。従って、保持板14は、踏面3aにリブ又は凹凸等を成形することにより、滑り止め手段を設けても良い。その他の構成は、上述した第1実施形態と同様であるから、同一構成部分を同一符号で示すことにより詳述を省略し、上述の説明を援用する。
第2実施形態においても、保持板14により形成された踏面3aが重量車両や重機の走行等による外力を受けたとき、図10に鎖線で示すように、保持板14が撓むと共に、敷板1が上下方向に揺動させられ、隣り合う敷板1、1が相互に屈折され、段差を生じる可能性がある。
しかしながら、重量車両や重機が走り去る等、前記外力から解放されると、保持板14が復元することにより、再び、実線で示すように、各敷板1は、水平方向に整列させるように元の姿勢に復帰させられる。
第2実施形態によれば、各敷板1から第1実施形態のような天板を取り除き、保持板14により踏面3aを形成することができるので、ユニット体12の全体に必要な素材を削減することができるという利点がある。
また、ユニット体12の下面には、敷板構成体13を構成する敷板1の側壁4と補強リブ5が露出しているので、地面の上で滑り難く、走行する車両の減速又は停止による慣性を受けた場合でも、ズレ動くおそれが低くなる。尚、上述と同様にマット16を併用しても良い。
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態を示している。第3実施形態は、基本的に第2実施形態と同様に、敷板構成体13の上に保持板14を重ねると共に端部に位置する敷板1に固着しているが、更に、敷設構成体13の下に追加の保持板14Aを重ねると共に端部に位置する敷板1に固着し、これによりユニット体12を構成している。その他の構成は、上述した第2実施形態と同様であるから、同一構成部分を同一符号で示すことにより詳述を省略し、上述の説明を援用する。
第3実施形態においても、保持板14により形成された踏面3aが重量車両や重機の走行等による外力を受けたとき、上下の保持板14、14Aが撓むことにより、敷板1が上下方向に揺動させられ、隣り合う敷板1、1が相互に屈折されることにより、段差を生じる可能性がある。
しかしながら、重量車両や重機が走り去る等、前記外力から解放されると、保持板14、14Aが復元することにより、再び、各敷板1は、水平方向に整列させるように元の姿勢に復帰させられる。
第3実施形態によれば、2枚の保持板14、14Aの厚さや材質を選択することにより、撓み力と復元力を最適なものとすることが可能であり、しかも、1枚の保持板を使用した場合に比して、保持板の疲労を防止し、耐用性に関して利点がある。尚、上述と同様にマット16を併用しても良い。
1 敷板
2 天板
3 踏面
4 側壁
5 補強リブ
6 連結手段
7 凹部
7a 孔
8 凸部
8a 孔
9 連結ロッド
10 溝部
10a、10b 枝溝部
11 操作部
12 ユニット体
13 敷板構成体
14 保持板
14A 追加の保持板
14a 切欠き部
14b 舌片
15 ビス
16 マット
17A 第1ネット構成体
17a 線条材
17B 第2ネット構成体
17b 線条材
18 ネット状シート板
19a、20a 上向き山部
19b、20b 下向き山部
21 固着部
22 接地部
23 支持部

Claims (4)

  1. 地面上に矩形盤状の敷板(1)を縦横に隣接して敷設し、隣り合う敷板を相互に連結手段(6)により着脱自在かつ上下方向に揺動可能に連結する構成において、
    縦横にそれぞれ列設した複数の敷板を相互に前記連結手段により連結することにより敷板構成体(13)を形成し、前記敷板構成体の全体に保持板(14)を重ねると共に、該保持板を少なくとも縦横方向の端部に位置する敷板(1e)に固着することにより、ユニット体(12)を構成しており、
    前記保持板(14)は、復元力を有する可撓性の素材により形成され、前記ユニット体(12)が下向きの外力を受けたとき該保持板(14)の可撓性により隣り合う敷板(1)(1)の相互の揺動を許し、前記外力から解放されたとき該保持板(14)の復元力により敷板(1)(1)の姿勢を復帰させるように構成しており、
    前記ユニット体(12)は、複数のユニット体(12)(12)を縦横に隣接して敷設したとき、隣り合うユニット体の間で対向する敷板(1)を相互に前記連結手段(6)により着脱自在かつ上下方向に揺動可能に連結するように構成されて成ることを特徴とする仮設用敷板装置。
  2. 前記敷板(1)は、平面視を矩形とされた天板(2)により踏面(3)を形成し、前記天板の周縁部に側壁(4)を垂設すると共に、該側壁の内側に位置して前記天板の下側に補強リブ(5)を垂設しており、
    前記保持板(14)は、前記敷板構成体(13)の下面に重ねられると共に、該敷板構成体の縦横方向の端部に位置する敷板(1e)の前記補強リブ(5)に固着されて成ることを特徴とする請求項1に記載の仮設用敷板装置。
  3. 前記敷板(1)の連結手段(6)は、隣り合う敷板の側壁に相互に嵌合自在に設けられた凹部(7)及び凸部(8)と、嵌合状態の凹部及び凸部を横断して貫通することにより枢結する連結ロッド(9)により構成されており、
    前記保持板(14)は、該保持板の側縁に、前記敷板構成体(13)の外側部に臨む前記凹部(7)を開放する切欠き部(14a)を形成して成ることを特徴とする請求項2に記載の仮設用敷板装置。
  4. 前記保持板(14)は、前記敷板構成体(13)の上面に重ねられ、該保持板(14)により踏面(3a)を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の仮設用敷板装置。
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