JP6478886B2 - 電動ウインチ装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、2台の車椅子を車両に搭載させるための電動ウインチシステムが開示されている。特許文献1に記載の電動ウインチシステムは、常に両方の車椅子の落下を監視する必要がある。
回転ドラムは、1台の車椅子を牽引するベルトを巻き付ける。モータは、回転ドラムを回転させる。センサは、回転ドラムの回転を検出し、その回転に応じたパルス信号を出力する。電磁クラッチは、通電により回転ドラム及びモータを締結状態とし、通電の解除により回転ドラム及びモータを開放状態とする。供給部は、電磁クラッチを通電させるための電流又は電圧を供給する。切替部は、供給部の供給先を電動ウインチのいずれかの電磁クラッチに切り替える。制御部は、パルス信号に基づいていずれかの車椅子の後退を検知した場合に、後退した車椅子を牽引する電動ウインチの電磁クラッチを供給先にするように切替部を切り替えることで、電磁クラッチを通電させる。
以下、本実施形態の電動ウインチ装置について、詳細を説明する。
図1は、本実施形態における電動ウインチ装置1が搭載された車両200の車室内の平面図である。なお、車両200の進行方向前方(+X方向)を単に前方、進行方向後方(−X方向)を単に後方と称する場合がある。
電動ウインチ10−1は、電磁クラッチ110−1、回転ドラム120−1、電動モータ130−1、ラチェット機構140−1及び回転センサ150−1を備える。
電動ウインチ10−2は、電磁クラッチ110−2、回転ドラム120−2、電動モータ130−2、ラチェット機構140−2及び回転センサ150−2を備える。なお、電動ウインチ10−2は、電動ウインチ10−1と同様な構成を有するため、詳細な説明を省略する。また、以下、電動ウインチ10−1及び電動ウインチ10−2を総称して電動ウインチ10と呼ぶことがある。
回転ドラム120−1には、ベルト20−1が巻回されている。回転ドラム120−1は、電磁クラッチ110を介して電動モータ130−1の回転が伝達されるとベルト20−1を巻き取る、又は巻き戻す。なお、回転ドラム120−2は、回転ドラム120−1と同様な構成を有するため、詳細な説明を省略する。また、以下、回転ドラム120−1及び回転ドラム120−2を総称して回転ドラム120と呼ぶことがある。
ラチェット機構140−1は、ラッチギヤ141、歯止め143及びラッチ解除ソレノイド144を備えている。
ラッチギヤ141は、回転ドラム120−1に一体回転可能に設けられ複数の歯142を備えている。
歯止め143は、ラッチギヤ141と係合し、回転ドラム120−1のベルト20−1の巻き戻し方向(一方向)への回転を許容し、ベルト20−1の巻き戻し方向への回転を阻止する。
一方、ラッチ解除ソレノイド144は、制御装置40から駆動電流の供給が停止されると、ラッチギヤ141に歯止め143が係合(回転ドラム120−1と係合)してロック状態となる。すなわち、ベルト20−1の巻き取り方向への回転ドラム120−1の回転を許容しつつ、ベルト20−1の巻き戻し方向への回転ドラム120−1の回転が規制され、車内やスロープ2上での車椅子301の後退が防止される。
ベルト20−1は、一端が回転ドラム120−1に接続され、他端にはフックが装着されている。車両200の利用者は、ベルトフリー状態において、各電動ウインチ10−1の回転ドラム120−1から各ベルト20−1を引き出して、各フックを車椅子301にある一対の前フレームにそれぞれ引っ掛ける。そして、利用者の操作部における操作に基づいて、ベルトフリー状態が解除され、電動モータ130−1が正転駆動される。これにより回転ドラム120−1にベルト20−1が巻き取られ、車外にある車椅子301がスロープ2に沿って車両200の内部へと引き込まれる。なお、ベルトフリー状態とは、電動モータ130−1、電磁クラッチ110−1が通電されていない状態であり、ベルト20−1の巻き戻しを自由に行うことができる状態である。すなわち、ベルトフリー状態は、回転ドラム120−1のベルト20−1が巻き戻される方向への回転のロックが解除されている状態である。例えば、電動ウインチ10をベルトフリー状態にする操作は、車内に設けられた操作スイッチやリモコン等を用いて行われる。
・電動モータ130に対して駆動信号の供給を停止することで電動モータ130を停止させる(電動モータOFF)。
・電磁クラッチ110に対してクラッチ駆動電流の供給を停止することで、電動モータ130の回転力が回転ドラム120に伝達されないように制御する(電磁クラッチOFF)。
・ラッチ解除ソレノイド144に対して駆動電流の供給を停止することで、ラチェット機構140−1の歯止め143とラッチギヤ141とが係合し、ベルト20の巻き戻し方向への回転ドラム120の回転をロックする。
スイッチ部60−1は、スイッチ制御部53から制御信号が供給された場合、第1端子62と第2端子63との接続をオン状態とする。スイッチ部60−1は、スイッチ制御部53から制御信号が供給されない場合、第1端子62と第3端子64との接続をオン状態とする。例えば、スイッチ部60−1は、リレー、サイリスタ、又はトランジスタ等である。
スイッチ部60−2は、スイッチ制御部53から制御信号が供給された場合、第1端子62と第2端子63との接続をオン状態とする。スイッチ部60−2は、スイッチ制御部53から制御信号が供給されない場合、第1端子62と第3端子64との接続をオン状態とする。例えば、スイッチ部60−2は、リレー、サイリスタ、又はトランジスタ等である。
信号処理部54は、回転方向検出部541、カウント部542及び判定部543を備える。
回転方向検出部541は、回転ドラム120−1及び回転ドラム120−2の回転方向を検出する。例えば、回転方向検出部541は、回転センサ150−1及び回転センサ150−2のそれぞれからA相パルス信号とB相パルス信号を取得する。回転方向検出部541は、回転センサ150−1から供給されるA相パルス信号とB相パルス信号との各々の位相に基づいて回転ドラム120−1の回転方向を検出する。回転方向検出部541は、回転センサ150−2から供給されるA相パルス信号とB相パルス信号との各々の位相に基づいて回転ドラム120−2の回転方向を検出する。
回転方向検出部541は、検出した回転ドラム120−1及び回転ドラム120−2の回転方向を示す信号をカウント部542に出力する。
・電動ウインチ10−1が動作中であり、且つ電動ウインチ10−2が停止している場合。
・電動ウインチ10−1が停止中であり、且つ電動ウインチ10−2が動作中である場合。
・電動ウインチ10−1及び電動ウインチ10−2が停止中である場合。
なお、動作中とは、電動ウインチ10がベルト20の巻き取り動作又は巻き戻し動作を実施していることを示す。したがって、電動ウインチ10−1が動作中であり、且つ電動ウインチ10−2が停止している場合、車椅子301がスロープ2に沿って昇降されており、車椅子302が停止している。電動ウインチ10−1が停止中であり、且つ電動ウインチ10−2が動作中である場合、車椅子302がスロープ2に沿って昇降されており、車椅子301が停止している。電動ウインチ10−1及び電動ウインチ10−2が停止中である場合、車椅子301及び車椅子302が停止している。
判定部543は、停止状態に制御された車椅子301が後退していると判定した場合、車椅子301が後退していることを示す第1の後退信号をスイッチ制御部53、ソレノイド駆動部55及びモータ制御部56に出力する。判定部543は、停止状態に制御された車椅子302が後退していると判定した場合、車椅子301が後退していることを示す第2の後退信号をスイッチ制御部53、ソレノイド駆動部55及びモータ制御部56に出力する。
・動作している電動ウインチ10−2の電動モータ130−2の駆動停止。
・ラチェット機構140−2による回転ドラム120−2の回転ロック。
・スイッチ部60−1及びスイッチ部60−2の切り替え。
すなわち、制御部50は、車椅子301の後退を検知した場合、移動している車椅子302を一時停止させる。そして、制御部50は、クラッチ電流供給部52と電磁クラッチ110−1とを接続し、電動モータ130−1のギアと回転ドラム120−1とを接続状態とする。これにより、電動モータ130−1のギアのかみ合いによる保持力により、電動モータ130−1にブレーキがかかり、車椅子301の後退が抑制される。なお、電動モータ130−1にウォームギアなどの減速機構を用いた場合において、ウォーム減速機によるブレーキにより車椅子301の後退が抑制されてもよい。
ステップS101において、制御部50は、車椅子301が動作中であるか否かを判定する。例えば、制御部50は、電動モータ130−1に駆動信号が出力されている場合、車椅子301が動作中であると判定する。なお、電動モータ130−1及び電動モータ130−2の両方の電動モータに駆動信号が出力されることはない。したがって、車椅子301が動作中であると判定された場合、車椅子302は停止状態であると確定される。制御部50は、車椅子301が動作中であると判定された場合、ステップS102の処理を実行する。一方、制御部50は、車椅子301が動作中でない(車椅子301が停止状態である)と判定された場合、ステップS109の処理を実行する。
ステップS109において、制御部50は、車椅子302が動作中であるか否かを判定する。例えば、制御部50は、電動モータ130−2に駆動信号が出力されている場合、車椅子302が動作中であると判定する。車椅子302が動作中であると判定された場合、車椅子301は停止状態である。制御部50は、車椅子302が動作中であると判定された場合、ステップS110の処理を実行する。一方、制御部50は、車椅子301が動作中でない(車椅子301及び車椅子302が停止状態である)と判定された場合、ステップS113の処理を実行する。
Claims (3)
- 2台の車椅子を車両へ乗車又は降車させる電動ウインチ装置であって、
1台の前記車椅子を牽引するベルトを巻き付けるドラム部材と、
前記ドラム部材を回転させるモータと、
前記ドラム部材の回転を検出し、前記回転に応じたパルス信号を出力するセンサと、
前記ドラム部材と前記モータとの間に設けられ、通電により前記ドラム部材及び前記モータを締結状態とし、通電の解除により前記ドラム部材及び前記モータを開放状態とする電磁クラッチと、
を備える2つの電動ウインチと、
前記電動ウインチの駆動を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記電磁クラッチを通電させるための電流又は電圧を供給する供給部と、
前記供給部の前記電流又は前記電圧の供給先を前記電動ウインチのいずれかの前記電磁クラッチに切り替える切替部と、
前記パルス信号に基づいていずれかの前記車椅子の後退を検知した場合に、前記後退した前記車椅子を牽引する前記電動ウインチの前記電磁クラッチを前記供給先にするように前記切替部を切り替えることで、当該電磁クラッチを通電させる制御部と、
を備える電動ウインチ装置。 - 前記電動ウインチは、前記ドラム部材に設けられ、ロック状態で前記ドラム部材の一方向への回転を許容しつつ他方向への回転を規制し、リリース状態で前記ドラム部材の一方向及び他方向への回転を許容するラチェット機構をさらに有し、
前記制御部は、前記車椅子の後退を検知した場合に、前記後退していない前記車椅子を牽引する前記電動ウインチの前記ラチェット機構をロック状態に制御する請求項1に記載の電動ウインチ装置。 - 前記パルス信号は、前記ドラム部材の回転に応じたA相パルス信号及びB相パルス信号であり、
前記制御部は、
前記モータの駆動を停止している前記電動ウインチの前記センサから供給される前記A相パルス信号及び前記B相パルス信号のパルスレベルを一定周期毎に監視し、前記一定周期内の前記B相パルス信号の前記パルスレベルの切り替わり時において、前記A相パルス信号と前記B相パルス信号との前記パルスレベルが異なる場合、及び前記一定周期内の前記A相パルス信号の前記パルスレベルの切り替わり時において、前記A相パルス信号と前記B相パルス信号との前記パルスレベルが同じである場合、カウント値をインクリメントするカウント部と、
前記カウント値が閾値を超える場合に、前記モータの駆動を停止している前記電動ウインチが牽引する前記車椅子が後退していると判定する判定部と、
を備える請求項1又は請求項2に記載の電動ウインチ装置。
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