JP6478830B2 - コンテンツ再生装置 - Google Patents
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Description
このように映像を活用することで、従来のドキュメント教材による技能伝承では技能が伝わりづらかったという問題を解消し高度な技能を効率的に伝承することができる。
この時、伝承したいことを映像に盛り込む動画ガイダンス編集者と、実際に動画ガイダンスを観る動画ガイダンス視聴者がいるが、編集者の伝えたい内容と視聴者が確認したい内容が必ずしも一致するとは限らない。視聴者が確認したい機器の周囲の状況が動画ガイダンスに収録されていない場合があるため、伝承対象の作業映像に加え、その時の周囲の状況の伝達が技能伝承では重要である。
しかし、画角が決まった映像では、画角に必要な情報を収めるため、編集者は、撮影のアングルを事前に決めたり、撮影した映像を編集する必要があり、撮影・編集ともに手間であるという問題があった。
このような問題を解決する方法として、例えば、広角カメラを利用する方法がある。しかしながら、広角カメラでは、広範囲の映像が記録されており、撮影漏れは発生しにくく、アングルを事前に決める手間は簡略できるが、取得映像が広範囲すぎるため、注視して欲しい対象を伝達できない可能性があるという問題が発生する。
このような問題に対して、特許文献1のような従来技術では、パノラマ動画を表示できるようにすることで広範囲の映像を記録可能とし、撮影・編集における手間を低減させることができる。
また、ガイドを表示することで、視聴者に注意してほしい目標があることを伝達することができる。
しかしながら、特許文献1のような従来技術では、ガイドによって目標の存在を伝達することはできても、伝達したい映像の範囲および内容を具体的に表示させるものではないため、表示画面に表示された映像において、視聴者に注視してほしい対象の範囲を的確に伝達しきれていないという課題があった。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1において、広角カメラ3で撮影された広角カメラ映像が、コンテンツ編集装置1で編集され、コンテンツ再生装置2で再生される流れを説明する図である。
図1に示すように、コンテンツ編集装置1は、広角カメラ3から広角カメラ映像を取得し、取得した広角カメラ映像から、編集者が伝承したい注視範囲情報を含んだ注視範囲指定ファイルを作成、出力する。コンテンツ編集装置1は、注視範囲指定ファイルと、広角カメラ3から取得した広角カメラ映像情報を含んだ広角カメラ映像ファイルとを記録させた記録媒体を作成する。なお、この実施の形態1において、記録媒体に記録させる広角カメラ映像ファイルと注視範囲指定ファイルとをあわせて技能伝承用ファイルとする。
コンテンツ再生装置2は、コンテンツ編集装置1が作成した記録媒体を読み込んで、技能伝承用ファイル、すなわち、注視範囲指定ファイルと広角カメラ映像ファイルとを取得し、広角カメラ映像に注視範囲を重畳させた映像を再生する。
コンテンツ再生装置2は、例えば、動画ガイダンスのようなデジタルコンテンツ再生システムを実装しているタブレットや、スマートグラスなどのグラス型ウェアラブルデバイス等が該当する。
広角カメラ3は、例えば、全天球カメラ等が該当する。
コンテンツ編集装置1は、カメラ映像取得部11と、操作受付部12と、調整部13と、注視範囲指定ファイル作成部14と、ファイル出力制御部15と、記録媒体16と、表示部17とを備える。なお、この実施の形態1においては、コンテンツ編集装置1は、パソコンを想定している。
注視範囲指定ファイル作成部14は、注視位置座標指定部141と、矩形範囲指定部142と、ファイル作成部143とを備え、記録媒体16には、広角カメラ映像ファイル161と注視範囲指定ファイル162とが記録される。
操作受付部12は、編集者からの操作を受け付ける。
調整部13は、操作受付部12が受け付けた操作指示に基づき、広角カメラ3から取得した広角カメラ映像に対して、広角カメラ映像の輝度バランスやカラーバランス等の調整、作業シーン以外の不要箇所の削除等を行う。ここでは、当該調整部13による処理を前処理という。
注視範囲指定ファイル作成部14の注視位置座標指定部141は、操作受付部12が編集者から受け付けた、広角カメラ映像の任意の時刻のシーンに対する基準位置の指定情報に基づき、広角カメラ映像における注視範囲の基準位置の座標を算出する。なお、この実施の形態1においては、基準位置は、例えば、注視範囲の左上隅の位置とし、注視位置座標指定部141は、広角カメラ映像における、当該注視範囲の左上隅の位置のxy座標を算出する。
なお、広角カメラ3から取得する広角カメラ映像では、例えば、撮影フロア平面座標上での、広角カメラ3が撮影する範囲内に存在する物体の撮影画像上での位置座標をもとに座標が予め設定されている。すなわち、広角カメラ映像上の座標は予め決まっている。
当該予め決まった座標に基づき、注視位置座標指定部141は、注視範囲の左上隅の座標を算出する。すなわち、予め決まった広角カメラ映像上のどの座標の位置に注視範囲である矩形の左上隅が位置されるかで座標を決定する。以下、この発明の実施の形態1において、座標とは、広角カメラ映像上の予め決められている座標のことをいう。
なお、注視範囲指定ファイル162は、例えば、テキスト形式で、少なくとも、広角カメラ映像のシーンを指定する時刻情報と、注視位置座標指定部141が算出した基準位置の座標の情報と、矩形範囲指定部142が算出した注視範囲の縦横長さの情報とが紐付けられた情報が含まれる。
記録媒体16は、注視範囲指定ファイル162と広角カメラ映像ファイル161とを記録する。
表示部17は、カメラ映像取得部11あるいは調整部13からの指示に基づき、広角カメラ3から取得した広角カメラ映像、あるいは、調整部13による前処理後の広角カメラ映像を表示する。
なお、この実施の形態1では、表示部17は、コンテンツ編集装置1が備えるものとしたが、これに限らず、表示部17は、コンテンツ編集装置の外部に備えるものとしてもよい。
コンテンツ再生装置2は、映像取得部21と、操作受付部22と、表示指示部23と、表示部24とを備える。
表示指示部23は、注視範囲表示指示部231と、視聴範囲設定部232と、範囲判定部233と、位置情報検索部234と、注視範囲表示位置決定部235と、視聴範囲表示指示部236とを備える。
視聴範囲設定部232は、座標指定部2321と、範囲指定部2322とを備える。
なお、この実施の形態1においては、コンテンツ再生装置2は、動画ガイダンスのようなデジタルコンテンツ再生システムを実装しているタブレットを想定している。
操作受付部22は、視聴者からの各種操作を受け付ける。
このとき、表示指示部23は、注視範囲と視聴範囲の位置関係・移動量を求め、注視範囲が視聴範囲に対してどの位置にあるかを判定して、当該判定結果に基づき、注視範囲の広角カメラ映像を重畳表示させる視聴範囲内の表示位置を決定する。
視聴範囲設定部232は、決定した視聴範囲の座標の情報と、注視範囲の情報を、範囲判定部233に出力する。
視聴範囲に、注視範囲が含まれている場合、範囲判定部233は、注視範囲が含まれている旨の情報と、視聴範囲の情報と、注視範囲の情報とを視聴範囲表示指示部236に出力する。
視聴範囲に、注視範囲が含まれていない場合、範囲判定部233は、注視範囲が含まれていない旨の情報と、視聴範囲の情報と、注視範囲の情報とを、位置情報検索部234に出力する。
具体的には、ここでは、位置情報検索部234は、注視範囲の中心の座標が、視聴範囲の中心の座標からみて、視聴範囲の予め設定された分割領域のどの方向に存在するのかを判定する。位置情報検索部234は、当該判定結果と視聴範囲の情報と注視範囲の情報とを注視範囲表示位置決定部235に出力する。
なお、この実施の形態1では、表示部24は、コンテンツ再生装置2が備えるものとしたが、これに限らず、表示部24は、コンテンツ再生装置2の外部に備えられるものとしてもよい。
この実施の形態1においては、コンテンツ編集装置1による広角カメラ3が撮影した広角カメラ映像の編集動作と、コンテンツ再生装置2によるコンテンツ編集装置1が編集した広角カメラ映像の視聴動作があり、以下、それぞれについて説明する。
図4は、この発明の実施の形態1に係るコンテンツ編集装置1の動作を説明するフローチャートである。
まず、図4に沿って、コンテンツ編集装置1における広角カメラ映像の編集動作について説明する。
なお、編集者は、例えば、パソコンを立ち上げ、編集開始ボタンをクリックする等して、編集開始を指示し、操作受付部12は、当該操作を受け付けたかどうかによって、編集開始指示を受け付けたかどうかを判断する。
この実施の形態1では、広角カメラ3とコンテンツ編集装置1との間の広角カメラ映像のやり取りは、記録媒体を介して行われるものする。編集者がパソコンに広角カメラ3が撮影した広角カメラ映像を収録したSDカード等の記録媒体を挿入し、編集開始ボタンをクリックする等して編集開始を指示すると、カメラ映像取得部11が、当該広角カメラ映像を収録したSDカード等から広角カメラ映像を取得する。なお、広角カメラ3から取得する広角カメラ映像には、少なくとも撮影日時の情報と座標情報が付与されているものとする。
なお、カメラ映像取得部11は、取得した広角カメラ映像を、広角カメラ映像ファイル161として、例えば、自身の空き領域、あるいは、コンテンツ編集装置1内部の空き領域に一時保存する。ここでは、自身の空きスペースに一時保存するものとする。
操作受付部12は編集者からの上述したような操作を受け付け、調整部13は、ステップST402でカメラ映像取得部11が取得した広角カメラ映像について、当該操作に従った前処理を行う(ステップST403)。前処理とは、ここでは、上述したように、広角カメラ3から読み込んだ広角カメラ映像に対して、編集者からの操作に応じて調整部13が行う処理である。
調整部13は、前処理を行った広角カメラ映像を、例えば、自身の空き領域やコンテンツ編集装置1の空き領域等に一時保存する。ここでは、調整部13は、自身の空き領域に一時保存するものとする。
デジタルコンテンツ編集システムが起動されると、まず、編集者は、広角カメラ映像の任意の時刻のシーンの表示指示を行う。
注視範囲指定ファイル162は、図5に示すように、広角カメラ映像のシーンを指定する時刻、すなわち、調整部13が一時保存した広角カメラ映像に紐付けられた撮影時刻と、注視位置座標指定部141が指定した基準位置の座標の情報と、矩形範囲指定部142が指定した注視範囲の縦横長さの情報とを含む。
操作受付部12は、編集者からの編集終了指示を受け付けない場合(ステップST409の“NO”の場合)、編集者から次の注視範囲の編集指示を受け付けたかどうかを判断し、次の注視範囲の編集指示を受け付けた場合(ステップST410の“YES”の場合)、ステップST403に戻り、以降の処理を繰り返す。次の注視範囲の編集指示を受け付けていない場合(ステップST410の“NO”の場合)は、一定期間待機し(ステップST411の“NO”の場合)、一定期間経過すると、編集処理を終了したものとして処理終了する(ステップST411の“YES”の場合)。
編集者は、例えば、編集開始ボタンをクリックする等して次の注視範囲の編集指示を行うようにすればよい。
次に、図6に沿って、コンテンツ再生装置2における再生動作について説明する。
操作受付部22は、視聴者からの記録媒体読み込み指示を受け付けるまで待機する(ステップST601の“NO”の場合)。
なお、視聴者は、例えば、タブレットの電源を入れ、記録媒体16を挿入し、読み込み開始ボタンをクリックする等して、記録媒体の読み込みを指示し、操作受付部22は、当該操作を受け付けたかどうかによって、記録媒体読み込み開始指示を受け付けたかどうかを判断する。
操作受付部22は、視聴者から、映像再生指示を受け付けるまで待機する(ステップST603の“NO”の場合)。
また、注視範囲表示指示部231は、注視範囲の情報、すなわち、注視範囲指定ファイル162に記録されている注視範囲の情報を、視聴範囲設定部232に出力する。
ステップST604において、注視範囲表示指示部231は、図7に示すように、編集者から指示された注視範囲の広角カメラ映像を表示させる。なお、このとき、例えば、図7に示すように、注視範囲表示指示部231は、注視範囲の四隅の予め設定された位置に、注視範囲、すなわち、伝えたいアングルであることを示すかぎ括弧(図7のP)を表示させるようにしてもよい。
ここで、編集者が伝えたい内容と視聴者が確認したい内容が必ずしも一致しているとは限らず、視聴者は、注視範囲の周囲の状況を確認したい場合がある。
操作受付部22は、視聴者から表示範囲の変更指示を受け付けたかどうかを判定する(ステップST605)。
ステップST605において、視聴者から表示範囲の変更指示を受け付けない場合(ステップST605の“NO”の場合)、再生終了の指示があるまで待機し(ステップST613の“NO”の場合)、再生終了の指示があれば(ステップST613の“YES”の場合)、処理終了する。
視聴範囲設定部232は、決定した視聴範囲の座標の情報と、注視範囲の情報を、範囲判定部233に出力する。
また、視聴者は、時刻を指定できるようにし、指定された任意の時刻のシーンに対して視聴範囲を決定するようにすることもできる。
図8において、aで示す範囲が注視範囲であり、bで示す範囲が視聴範囲である。
視聴範囲表示指示部236は、図8に示すように、範囲判定部233から出力された視聴範囲を表示部24に表示させる。また、このとき、視聴範囲表示指示部236は、範囲判定部233から取得した注視範囲の情報に基づき、図8に示すように、注視範囲の四隅の予め設定された位置に、注視範囲であることを示す、例えばかぎ括弧(図8のP)を表示させる。
そして、ステップST609へ進む。ステップST609の動作については後述する。
具体的には、ここでは、位置情報検索部234は、注視範囲の中心の座標が、視聴範囲の中心の座標からみて、視聴範囲の予め設定された分割領域のどの方向にあるのかを判定する。なお、位置情報検索部234は、当該判定結果と視聴範囲の情報と注視範囲の情報とを注視範囲表示位置決定部235に出力する。
図9において、bは視聴範囲、a1〜a4は注視範囲を示す。また、ここでは、視聴範囲の予め設定された分割領域は、図9に示すように、視聴範囲の中心Yを通り、視聴範囲の矩形の辺に平行な線によって、視聴範囲の右上(図9の(1))、右下(図9の(2))、左上(図9の(3))、左下(図9の(4))の分割領域に4分割されているものとする。
例えば、注視範囲がa1に示す位置にあるとすると、位置情報検索部234は、視聴範囲の中心の座標X1は、視聴範囲の中心Yからみて、視聴範囲の右上の方向にあると判定する。
なお、ここでは、ステップST610において、位置情報検索部234により、注視範囲は、視聴範囲の右上(図9参照)の方向にあると判定されたものとする。
注視範囲表示位置決定部235は、例えば、図10(a)に示すように、注視範囲の広角カメラ映像を、視聴範囲からみて注視範囲がある方向、すなわち、視聴範囲の右上に重畳表示させるよう決定する。
視聴範囲上に注視範囲の広角カメラ映像を重畳表示させる具体的な表示位置、すなわち、視聴範囲上の注視範囲の位置座標については、予め視聴範囲の大きさに応じた注視範囲の表示エリアの大きさを設定しておき、注視範囲表示位置決定部235は、当該表示エリアとなる視聴範囲上の位置座標を、重畳表示させる注視範囲の位置座標とするようにしてもよいし、重畳表示させる注視範囲の矩形の縦横の縮尺比を予め設定しておき、当該縮尺比に応じて縮尺した注視範囲が視聴範囲上の決められた方向、視聴範囲の右上に表示されるような視聴範囲上の座標を、重畳表示させる注視範囲の位置座標とするようにしてもよく、注視範囲を視聴範囲上のどの座標位置に重畳させるかは適宜設定可能である。
図11において、cで示す範囲が注視範囲の広角カメラ映像が重畳表示される範囲であり、bで示す範囲が視聴範囲である。
視聴範囲表示指示部236は、図11に示すように、注視範囲表示位置決定部235から出力された視聴範囲の広角カメラ映像を表示部24に表示させる。また、視聴範囲表示指示部236は、注視範囲表示位置決定部235から取得した注視範囲の情報に基づき、注視範囲表示位置決定部235から指示された注視範囲の広角カメラ映像表示位置に、注視範囲の広角カメラ映像を表示させる。
なお、図11では、矢印等のガイド情報は表示させない例を示しているが、注視範囲表示位置決定部235からガイド情報が出力された場合には、視聴範囲表示指示部236は、当該ガイド情報を表示させるようにする。
ステップST609において、広角カメラ映像の再生終了指示を受け付けていない場合(ステップST609の“NO”の場合)、ステップST605へ戻る。
視聴者は、注視範囲の広角カメラ映像の表示画面に戻りたい場合、例えば、表示部24に表示された「注視範囲に戻るボタン」をタッチする操作を行う。操作受付部22が当該操作を受け付けると、当該操作の情報を注視範囲表示指示部231に出力する。注視範囲の左隅上の座標および縦横の長さはわかっているので、注視範囲表示指示部231は、当該注視範囲の左隅上の座標および縦横の長さの情報に基づき、視聴範囲の広角カメラ画像を表示部24に表示させることができる(ステップST604参照)。
このように、視聴者は、視聴範囲の表示から注視範囲の表示に戻りたい場合、ボタンやキー等のワンクリックなどで現在の視聴範囲の広角カメラ映像表示から、注視範囲の広角カメラ映像表示に切り替えることができる。
この発明の実施の形態1において、表示部17は、ディスプレイ1201である。ディスプレイ1201は、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイである。また、表示部17は、LED、ブラウン管等によって構成されるものであってもよい。
カメラ映像取得部11は、入力I/F装置1204である。
調整部13と、注視範囲指定ファイル作成部14と、ファイル出力制御部15の各機能は、処理回路1205により実現される。すなわち、コンテンツ編集装置1は、広角カメラ映像に対する前処理と、注視範囲指定ファイル作成を行い、広角カメラ映像ファイル161と注視範囲指定ファイル162とを作成するための処理回路1205を備える。処理回路1205は、図12(a)に示すように専用のハードウェアであっても、図12(b)に示すようにメモリ1206に格納されるプログラムを実行するCPU1207であってもよい。
記録媒体16は、例えば、SDカード1209を使用する。なお、これは一例にすぎず、記録媒体16は、DVD、メモリ1206等によって構成されるものであってもよい。
この発明の実施の形態1において、表示部24、操作受付部22は、ディスプレイ1301である。ディスプレイ1301は、例えば、タッチパネル方式の液晶ディスプレイやプラズマディスプレイである。また、表示部24は、LED、ブラウン管等によって構成されるものであってもよい。なお、これは一例であり、これに限らず、その他のハードウェア構成としてもよい。
映像取得部21は、入力I/F装置1302である。
表示指示部23の各機能は、処理回路1303により実現される。すなわち、コンテンツ再生装置2は、視聴範囲が注視範囲から外れたかどうかを判定し、視聴範囲が注視範囲から外れた場合に、注視範囲と視聴範囲の相対位置を求め、注視範囲が視聴範囲に対してどの方向にあるかを判定し、当該判定結果に基づき、注視範囲の広角カメラ映像を視聴範囲の広角カメラ映像に重畳表示させる位置を決定し、表示させるための処理回路1303を備える。処理回路1303は、図13(a)に示すように専用のハードウェアであっても、図13(b)に示すようにメモリ1304に格納されるプログラムを実行するCPU1305であってもよい。
また、実施の形態1において、コンテンツ再生装置2は、図3で示すような構成としたが、コンテンツ再生装置2は、表示指示部23を備えることにより、上述したような効果が得られるものである。
Claims (8)
- コンテンツ編集装置で作成された広角カメラ映像ファイルと注視範囲指定ファイルとに基づき、広角カメラ映像中の注視範囲の広角カメラ映像を表示させるコンテンツ再生装置であって、
視聴者からの表示範囲の変更指示に応じて設定した視聴範囲に前記注視範囲が含まれない場合に、前記視聴範囲の広角カメラ映像に前記注視範囲の広角カメラ映像を重畳して表示させる表示指示部
を備えたコンテンツ再生装置。 - 前記表示指示部は、
前記広角カメラ映像ファイルと前記注視範囲指定ファイルとに基づき、前記注視範囲の広角カメラ映像を表示させる注視範囲表示指示部と、
前記表示範囲の変更指示を受け付けた場合に、当該変更指示に応じて前記視聴範囲を設定する視聴範囲設定部と、
前記視聴範囲設定部が設定した視聴範囲に前記注視範囲が含まれるかどうかを判定する範囲判定部と、
前記範囲判定部が、前記視聴範囲に前記注視範囲が含まれないと判定した場合に、前記視聴範囲に対する前記注視範囲の相対位置を算出する位置情報検索部と、
前記位置情報検索部による前記相対位置の算出結果に基づき、前記視聴範囲の広角カメラ映像を、前記視聴範囲において重畳表示させる表示位置を決定する注視範囲表示位置決定部と、
前記注視範囲表示位置決定部が決定した表示位置に応じて、前記視聴範囲の広角カメラ映像に前記注視範囲の広角カメラ映像を重畳して表示させる視聴範囲表示指示部
とを備えたことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。 - 前記視聴範囲設定部は、センサから取得した3次元空間座標上の方向情報に基づき、前記視聴範囲を設定する
ことを特徴とする請求項2記載のコンテンツ再生装置。 - 前記注視範囲表示位置決定部は、
前記視聴範囲からみて前記注視範囲が存在する方向の前記視聴範囲上の位置を、前記注視範囲の広角カメラ映像を重畳表示させる表示位置とする
ことを特徴とする請求項2記載のコンテンツ再生装置。 - 前記注視範囲表示位置決定部は、
前記注視範囲の広角カメラ映像に加え、前記注視範囲の存在する方向をガイドするガイド情報を作成し、
前記視聴範囲表示指示部は、
前記注視範囲表示位置決定部が作成したガイド情報を前記注視範囲の広角カメラ映像とともに前記視聴範囲の広角カメラ映像に重畳して表示させる
ことを特徴とする請求項2または請求項4記載のコンテンツ再生装置。 - 前記ガイド情報は、前記視聴範囲から前記注視範囲までの距離を示す情報である
ことを特徴とする請求項5記載のコンテンツ再生装置。 - 前記ガイド情報は、前記視聴範囲と前記注視範囲とのスケールの差を示す情報である
ことを特徴とする請求項5記載のコンテンツ再生装置。 - 前記注視範囲が複数ある場合、前記表示指示部は、当該複数の注視範囲各々について、前記視聴範囲に前記注視範囲が含まれない場合に、前記視聴範囲の広角カメラ映像に前記注視範囲の広角カメラ映像を重畳して表示させる
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生装置。
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