JP6478647B2 - 信号伝送装置 - Google Patents

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本発明は、信号伝送装置に関し、詳しくは、たとえばオシロスコープなどの接地型測定器のプローブで使用される絶縁型アンプにおける広帯域化とアイソレーションモード除去比(IMRR;Isolation Mode Rejection Ratio)の改善に関するものである。
一般に、接地型測定器を用いてフローティング回路を測定するのにあたっては、差動プローブ装置や絶縁回路を備えた絶縁型測定器が用いられる。最近の高電圧測定では、電圧だけではなく、その帯域(高周波)も求められる。
高帯域の被測定対象に対しては、差動プローブを用いて測定することもできるが、差動プローブの弱い部分でもある高域のコモンモード除去比(CMRR)の影響が見えてしまい、被測定対象の波形以外の部分も重畳されて正確な波形再生ができなくなってしまう。
ところで、絶縁型測定器は、差動プローブのCMRRに相当するIMRRは良好ではあるものの広帯域化は困難であり、高電圧で広帯域という面では不利である。波形再生の観点からみると、高域部分の波形再生は苦手といえる。
図11は、従来から用いられている複合型伝送方式の絶縁回路の一例を示す回路図である。この回路は、フローティング(F)側からの信号を、直流/DCから低域/数kHzまでのLF領域をリニア特性の良好なフォトカプラPCで伝送して、低域/数kHzから高域/数MHまでのHF領域をたとえばトロイダルコアを使用した高周波トランスRFTで伝送し、これらLF領域とHF領域を接地(S)側で演算増幅器OPにより加算する複合アンプ形式を用いた絶縁方式である。
これらLF領域とHF領域をS側で加算するのにあたっては、フォトカプラPCの領域と高周波トランスRFTの領域を重ね合わせるが、このとき、カットオフ部の周波数特性が最終的にフラットになるように調整する必要がある。
図12は、このような加算を行うように構成された特許文献1に記載されている電圧絶縁回路の一例を示す回路図である。この回路では、LFの信号をHFにゲインを合わせてフィードバックさせることで、LFとHFでクロスオーバーする部分がフラットになるように補正している。
接地型の測定器に使用するプローブ装置は、できるだけ小型で消費電力の小さいものが求められる。複合型伝送方式の絶縁回路はアナログで信号伝達を行うことができ、接地型測定器のプローブ装置として用いることができる。
図13は絶縁回路と差動回路の帯域およびリジェクションの特性比較図であり、(A)は絶縁回路の特性例を示し、(B)は差動回路の特性例を示している。近年求められている「高電圧+広帯域(>数十MHz)+リジェクション特性」に対して、絶縁回路と差動回路は一長一短がある。
(A)に示す絶縁回路では、高電圧+リジェクション特性(IMRR)は実現できるものの、広帯域化は困難である。
これに対し、(B)に示す差動回路では、高電圧+広帯域は実現できるが、高帯域までのリジェクション特性(CMRR)を確保することは困難である。
なお、測定信号をF側でA/D変換を行って2値化し、デジタル信号として伝送することも可能であるが、S側の回路との同期や相当の電力も必要になるなど、付加すべき回路が大きくなってしまい、プローブ装置に適用することは困難である。
特開平10−319053号公報
すなわち、従来の複合型伝送方式には、以下のような問題点がある。
1)広帯域化が簡単ではない
2)リジェクション特性(IMRR)を高域まで確保することは困難である
これらの問題点はどちらか一方だけを解決すればよいわけではなく、それぞれの特性を組み合わせて解決しなければならない。
複合型伝送では、前述のように周波数帯域をLF側とHF側との2つの領域に分けて伝送している。LF側はフォトカプラPCの特性に依存するものの、リニア特性およびリジェクション特性の優れたものを使用すればよいが、HF側は使用する高周波トランスRFTの特性に依存することになる。
F側とS側の高域におけるリジェクション特性を良くするためには、高周波トランスRFTの結合容量をできるだけ小さくすればよい。図14は、高周波トランスRFTのコアに巻きつけるコイルの巻数と通過帯域の関係を示す特性例図である。破線で示す特性Aのように、コイルの巻数を少なくすれば結合容量を小さくできるものの、通過帯域が比較的高域側に制限されてしまう。これに対し、実線で示す特性Bのように、コイルの巻数を多くすれば結合容量を上げることはできるものの、通過帯域が比較的低域側に制限されてしまう。
元の波形を再現するためには、高周波トランスRFTのHF帯域とフォトカプラPCのLF帯域をクロスさせなければならず、HF帯域とLF帯域を確保しつつリジェクション特性(IMRR)を高域まで良く保つように、バランスをとりながら高周波トランスRFTを設計する必要がある。
図15は元の波形を再現する回路に必要な各種の特性例図であり、実線は周波数帯域を示し、破線は目標とするIMRRを示し、一点鎖線は差動回路のCMRRを示している。図15に示す周波数帯域は、差動回路と同等の帯域を有している。目標とするIMRRの平坦周波数領域は、差動回路のCMRRの平坦周波数領域に比べると、より高域まで延びている。
本発明は、これらの問題を解決するものであり、その目的は、できるだけ広帯域の周波数通過帯域特性を確保しつつ、良好なリジェクション特性が得られる信号伝送装置を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
フローティング側と接地側との間で信号伝送を行う信号伝送装置において、
低域周波数領域の信号はフォトカプラを介して信号を伝送し、高域周波数領域の信号は高周波トランスを介して信号を伝送し、
前記フォトカプラは擬似的な差動変換を行い、
前記高周波トランスは差動伝送を行い、
前記接地側には、前記フォトカプラを介して伝送される差動信号と前記高周波トランスを介して伝送される差動信号を加算する差動回路の加算手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の信号伝送装置において、
前記高周波トランスは巻数比が2:1に構成されていることを特徴とする。
これらにより、広帯域で高電圧の信号をIMRR特性が良好な状態で安定に測定でき、アナログ信号による伝送が行える。
本発明に基づく信号伝送装置の構成ブロック図である。 シングル伝送の説明図である。 差動伝送の説明図である。 S側で演算増幅器OP3により構成される差動回路の説明図である。 フォトカプラPC1、PC2の説明図である。 F側に設けられているフォトカプラPC1、PC2のフィードバックの回路図である。 本発明に基づく信号伝送装置をオシロスコープOSのプローブ装置PBに適用した測定システムの構成説明図である。 本発明に基づく信号伝送装置をオシロスコープOSのプローブ装置PBに適用した他の測定システムの構成説明図である。 差動プローブ装置の先端リード長と帯域周波数の関係を示す説明図である。 本発明に基づく絶縁回路ユニットIUの前にパッシブプローブPPBが取り付けられた差動プローブ装置の具体例図である。 従来から用いられている複合型伝送方式の絶縁回路の一例を示す回路図である。 加算を行うように構成された電圧絶縁回路の一例を示す回路図である。 絶縁回路と差動回路の帯域およびリジェクションの特性比較図である。 高周波トランスRFTのコアに巻きつけるコイルの巻数と通過帯域の関係を示す特性例図である。 元の波形を再現する回路に必要な各種の特性例図である。
以下、本発明について、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に基づく信号伝送装置の構成ブロック図であり、基本構成は図11と同様な複合アンプ形式を用いた絶縁方式である。フローティング側(F側)から接地側(S側)への信号伝送は、直流/DCから低域/数kHzまでのLF領域の信号と、低域/数kHzから高域/数MHまでのHF領域の信号に分けて行う。
LF領域の信号はリニア特性の良好なフォトカプラPC1、PC2で伝送し、HF領域の信号はたとえばトロイダルコアを使用した高周波トランスRFTで伝送し、これらLF領域の信号とHF領域の信号を接地側(S側)で差動回路DFAとして機能する演算増幅器OP3により加算する。
図1において、高周波トランスRFTの巻線はフローティング側(F側)がシングルで接地側(S側)は差動であり、巻数比は2:1に設定されている。高周波トランスRFTは、フローティング側(F側)からの信号の直流分をカットして交流成分のみを接地側(S側)の演算増幅器OP3に印加する。
フォトカプラPC1の出力信号は演算増幅器OP1を介して接地側(S側)の演算増幅器OP3の反転入力端子に入力され、フォトカプラPC2の出力信号は演算増幅器OP2を介して演算増幅器OP3の非反転入力端子に入力されて、疑似的に差動化される。
差動回路DFAとして機能する演算増幅器OP3は、高周波トランスRFTの出力信号とフォトカプラPC1、PC2の出力信号を加算する。
フォトカプラPC1、PC2としては、たとえばAVAGO社製の型名HCNR201のような広帯域で発光ダイオードと特性の揃った一対のフォトダイオードPD1sとPD1f、PD2sとPD2fが内蔵されたものを用いる。なお、フォトカプラPC1、PC2は演算増幅器OP4〜OP7で構成されるフィードバック回路により駆動されるが、フィードバック回路の具体的な動作は後述する。
図2は、シングル伝送の説明図である。図2において、F側のコモンモード電圧Vcomは破線で示すように高周波トランスRFTを介してS側に伝送され、実線で示す信号電圧VsをS側で受信する演算増幅器OP3の基準電位(GND)を揺らすことになる。
この基準電位の揺れは演算増幅器OP3の出力信号を揺らすこととなり、伝送された信号Vsに重畳されてコモンモードがノーマルモードに変化する。ノーマルモードに変化した信号はフィルターなどで取り除くことはできず、最終的にはリジェクションが悪いという見え方になってしまう。なお、高周波トランスRFTからF側には、一点鎖線で示すようにリターン電流Irtnが流れる。
図3は、差動伝送の説明図である。図3において、伝送信号が高周波トランスRFTでシングル−差動変換されることにより、基本的に基準電位(GND)と切り離すことができ、F側から伝送されるコモンモード電圧の影響を抑制できる。ただし、演算増幅器OP3の動作はいずれかの基準電位の上に成り立っているので、演算増幅器OP3自体のPSRRやCMRRなどの特性が優れたものを選択する必要はある。
図4はS側で演算増幅器OP3により構成される差動回路の説明図であり、(A)は差動回路の回路図、(B)は差動回路の抵抗精度依存性の説明図である。図4(A)において、F側からの信号は、高周波トランスRFTを介してS側に伝送される。
高周波トランスRFTの通過帯域特性は、図14に示したように高周波トランスRFTの巻数によって異なる。すなわち、巻数を少なくすると、特性曲線Aに示すように通過帯域は狭くなるものの帯域周波数は高くなる。一方、特性曲線Bに示すようにできるだけ広い通過帯域を持たせたい場合は、巻数を増やすことで対応できるが、帯域周波数を犠牲にしてしまうことになる。
また、巻数を増やすと1次(F側):2次間(S側)の結合容量も増えてしまい、リジェクションを悪化させてしまう。そこで、本発明で用いる高周波トランスRFTは、2次側(S側)の差動伝送化を図るとともに結合容量を減らす目的で、巻数比を2:1としている。さらに、2次巻線にセンタータップを設けてS側の基準電位(GND)と接続することで、差動伝送路の正負の信号基準としている。
高周波トランスRFTで差動化された信号は、演算増幅器OP3で構成される差動回路でシングル変換される。ここで求められるのは、差動回路で使用される抵抗の相対精度である。
仮に、差動回路の入力が
+in=Vin
という同相成分しか存在しないとした場合の出力は、
Vout=[{R2/(R1+R2)}・{(R3+R4)/R3}−R4/R3]Vin (1)
と表せる。
抵抗R1〜R4の一つの抵抗値が0.1%ずれて、たとえばR1=R3=R4=R、R2=0.999Rとした場合、
Vout={(0.999R/1.999R)・(2R/R)-R/R}Vin=0.0005Vin (2)
となる。
この値を利得で表すと、図4(B)に一点鎖線で示すように−66.0dBとなる。1%のずれがあれば同じように計算すると破線で示すように−45.9dBとなり、使用する抵抗R1〜R4の相対精度が重要になることが明らかである。もちろん、実線で示す差動回路で使用する演算増幅器そのもののCMRRも重要なパラメータとなる。
図5はフォトカプラPC1、PC2の説明図であり、(A)は回路図、(B)は帯域特性図、(C)はゲイン特性図である。図5(A)において、演算増幅器OP7から出力される正の信号はフォトカプラPC1のS側に割り当てられたフォトダイオードPD1sで検出されて電流電圧変換回路I−V1として機能する演算増幅器OP1に入力され、負の信号はフォトカプラPC2のS側に割り当てられたフォトダイオードPD2sで検出されて電流電圧変換回路I−V2として機能する演算増幅器OP2に入力され、疑似差動状態で後段に伝送される。
前述のように、差動伝送にすることでコモンモード電圧の影響を抑制する効果が得られる。この効果を狙い、図5に示すフォトカプラC1、PC2の回路も疑似差動伝送の形に構成している。フォトカプラPC1、PC2の内部にそれぞれの設けられている2個のフォトダイオードPD1sとPD1f、PD2sとPD2fのペア特性は優れているが、図5(B)の帯域特性図や(C)のゲイン特性図に示すようにこれら2個の特性が完全に一致することはない。
そこで、フォトカプラPC1の出力電流を電圧に変換する第1の電流電圧変換回路I−V1とフォトカプラPC2の出力電流を電圧に変換する第2の電流電圧変換回路I−V2を設け、第1の電流電圧変換回路I−V1のゲインを設定する抵抗値Rを調整することにより、両者の特性を揃えるようにしている。また、高域での特性も揃えるために、第1の電流電圧変換回路I−V1のコンデンサCも調整できるように構成している。
図6は、F側に設けられているフォトカプラPC1、PC2のフィードバックの回路図である。演算増幅器OP4とOP5で構成される疑似差動化部分の構成および動作は図5で説明した通りであるが、この部分は高周波トランスRFTへの入力信号を直流成分がカットされた交流成分のみにする役割を担っている。
トランス全般において、交流信号は巻数比に相当する変圧比で1次側から2次側に伝送できるが、直流信号は交流信号のような変圧比で伝送されることはない。また、直流を流し続けるとトランスに徐々に直流電流が流れてある一定の値に落ち着くが、その流れた直流電流は伝送抵抗分で熱となってしまう。
そこで、本発明では、高周波トランスRFTの安定動作を確保するとともに高周波トランスRFTの発熱を抑えるために、演算増幅器OP4とフォトカプラPC1のF側に割り当てられたフォトダイオードPD1fおよびOP5とフォトカプラPC2のF側に割り当てられたフォトダイオードPD2fで疑似差動化部を構成して演算増幅器OP6とOP7により構成されるフォトカプラPC1、PC2の駆動部にフィードバックさせて、高周波トランスRFTへの入力信号を直流成分がカットされた交流成分のみにしている。また、直流分を加算する部分についても、疑似差動化部を構成することによりF側のコモンモード電圧の影響を抑制している。
図1に示したように、LF側を2個のフォトカプラPC1、PC2を使用した疑似差動回路とし、HF側も高周波トランスRFTでシングル−差動変換して差動回路として動作させることで、コモンモード電圧の影響を抑制する構成となっている。
これにより、図11に示した従来の複合型伝送方式や、図12に記載されている電圧絶縁回路などと比較すると、IMRR特性の良い絶縁回路を構成できる。また、使用する演算増幅器の個数も最小限にすることにより電力も抑えることができ、本来の目的であるプローブ装置としても好適である。
図7は、本発明に基づく信号伝送装置をオシロスコープOSのプローブ装置PBに適用した測定システムの構成説明図である。高電圧高周波の測定対象DUTは、絶縁ケーブルや絶縁プローブなどの信号線L1および絶縁されたBNCコネクタCN1を介してプローブ装置PBに接続され、プローブ装置PBはBNCコネクタCN2およびアナログ信号を伝送する信号線L2を介して接地機器としてのオシロスコープOSに接続されている。
本発明に基づくプローブ装置PBをオシロスコープOSと組み合わせることで、信号は伝送されるが接地ラインは切れていることになり、接地型の測定器を絶縁測定に使用することが可能となる。
従来から用いられている差動プローブ装置でも高帯域の波形測定は可能であるが、差動プローブの弱点である高域におけるCMRRにより正確な波形再生ができなくなってしまう。特に高電圧で帯域成分の高い波形測定を行う場合、CMRRの影響が顕著に表れてしまうが、図7のようにプローブ装置PBとしてオシロスコープOSと組み合わせて測定することで、正確な波形再生が実現できる。
また、本発明に基づく絶縁回路を用いることで、図15の特性図に示すように差動プローブ装置よりもリジェクション特性(IMRR)が改善でき、高電圧・高周波の測定が可能となる。
さらに、絶縁回路の消費電力を抑えることで、オシロスコープ側に設けられているプローブ用電源を利用することができ、専用インターフェースでの電源供給も可能となる。
図8は本発明に基づく信号伝送装置をオシロスコープOSのプローブ装置PBに適用した他の測定システムの構成説明図であり、図7と共通する部分には同一の符号を付けている。図示しない高電圧の測定対象に対応するために、プローブ装置PB内にたとえば100:1などの高減衰回路を組み込むこともできるが、入力電圧に応じた沿面や空間距離が必要となってしまう。
そこで、図8に示すように、プローブ装置PBの入力端子に10:1や100:1などのユーザーの必要に応じた所定の減衰率を有するパッシブプローブPPBを外付けして組み合わせる。なお、プローブ装置PBには、オシロスコープOSに設けられている図示しないプローブ用電源から所定の電源ケーブルL3を介して駆動用電源が供給されている。
この結果、測定信号はパッシブプローブPPBで減衰されるのでプローブ装置PB内の減衰量を小さく設定でき、プローブ装置PBの全体形状も小さくできる。
図9は、差動プローブ装置の先端リード長と帯域周波数の関係を示す説明図である。図9において、円で囲まれた領域Aは高電圧測定用の差動プローブを示していて、帯域周波数が高くなると先端リード長は短くなる。楕円で囲まれた領域Bは低電圧測定用の高速差動プローブを示していて、リードなしの測定に応じたピンが使用される。
一般的に広帯域になると、先端リード長は短くなる傾向にある。差動プローブ装置のヘッドの大きさが小さければ先端リード長が短くてもあまり気にならないが、高電圧に対応するために内部回路の沿面や空間距離はそれなりに確保しなければならず、必然的にヘッドの大きさが大きくなってしまう。
図10は、本発明に基づく絶縁回路ユニットIUの前にパッシブプローブPPBが取り付けられたプローブ装置の具体例図である。図10に示すように絶縁回路ユニットIUの前にパッシブプローブPPBが取り付けられると、測定するときに絶縁回路ユニットIUの大きさを気にすることなく、測定に集中できる。一般的に使用されているパッシブプローブPPBの長さは1200mm〜1500mmであり、帯域周波数をある程度犠牲にすればもっと長くすることが可能となる。この観点からも、図8の構成は実用的で有効であるといえる。
なお、上記実施例では、接地型測定器としてのオシロスコープで用いられるプローブの例について説明したが、これに限るものではなく、他の接地型測定器で用いられるプローブなどの信号伝送装置であってもよい。
以上詳しく説明したように、本発明によれば、広帯域で高電圧の信号をIMRR特性が良好な状態で安定に測定してアナログ信号による伝送が行える信号伝送装置を提供することができ、たとえばオシロスコープのプローブなどに好適である。
F フローティング側(F側)
S 接地側(S側)
RFT 高周波トランス
OP 演算増幅器
DFA 差動回路
PC フォトカプラ
PD フォトダイオード
IU 絶縁回路ユニット
PPB パッシブプローブ
I−V 電流電圧変換回路
CN BNCコネクタ
OS オシロスコープ
PB プローブ装置

Claims (2)

  1. フローティング側と接地側との間で信号伝送を行う信号伝送装置において、
    低域周波数領域の信号はフォトカプラを介して信号を伝送し、高域周波数領域の信号は高周波トランスを介して信号を伝送し、
    前記フォトカプラは擬似的な差動変換を行い、
    前記高周波トランスは差動伝送を行い、
    前記接地側には、前記フォトカプラを介して伝送される差動信号と前記高周波トランスを介して伝送される差動信号を加算する差動回路の加算手段を設けたことを特徴とする信号伝送装置。
  2. 前記高周波トランスは巻数比が2:1に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の信号伝送装置。
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