JPH07113822A - フローティング測定用プローブ - Google Patents

フローティング測定用プローブ

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JPH07113822A
JPH07113822A JP28022593A JP28022593A JPH07113822A JP H07113822 A JPH07113822 A JP H07113822A JP 28022593 A JP28022593 A JP 28022593A JP 28022593 A JP28022593 A JP 28022593A JP H07113822 A JPH07113822 A JP H07113822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
coaxial cable
toroidal core
floating
signals
Prior art date
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Pending
Application number
JP28022593A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nara
明 奈良
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Tektronix Japan Ltd
Original Assignee
Sony Tektronix Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Tektronix Corp filed Critical Sony Tektronix Corp
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Publication of JPH07113822A publication Critical patent/JPH07113822A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フローティング測定においてプローブで発生
する共振を抑制する。 【構成】 プローブ・ヘッド12には、第1測定点の第
1交流信号を供給する。コモン・リード14には第2測
定点の第2交流信号を供給する。同軸ケーブル16をト
ロイダル・コア18に巻き付ける。これによって同軸ケ
ーブル16のインピーダンスが増加し、同相成分の共振
が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電気信号を取り込んで測定装置に
伝送するプローブに関し、特に高周波のフローティング
測定に適したプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】電気回路などにおける電気信号を測定す
るには、オシロスコープ等の測定装置を用いて波形とし
て測定される。この際、信号を測定点から測定装置まで
忠実に伝送するためにプローブが使用される。
【0003】図4は従来ある一般的なプローブ10を示
している。プローブ・ヘッド12の先端を測定点に接触
させることにより、測定点に現れる信号が取り込まれ
る。コモン・リード14は、通常、接地点に接続されそ
の電位がグランド・レベルに維持される。同軸ケーブル
16は、中心導体(コア)と外部導体(外皮)を有し、
中心導体と外部導体の間は誘電体で絶縁されている。一
般に信号は中心導体(信号ライン)で伝送され、外部導
体(コモン・ライン)はグランド・レベルに維持され
る。グランド・レベルは零電位であり、一定である(交
流でない)。よって、通常プローブ・ヘッド12で取り
込んだ信号を測定装置で測定すると、基準であるグラン
ド・レベルに対する電位の変化が測定される。20は、
プローブの出力端子で、測定装置等に接続される。
【0004】ところで、信号が測定装置の最大入力電圧
を越える場合や、高電圧に重畳した非常に小さい信号成
分を測定する場合には、グランド・レベルを基準レベル
としないフローティング測定が必要となる。フローティ
ング測定には種々の方法があるが、その1つの方法が図
5に示されている。測定装置30と被測定システム50
の間には絶縁増幅器40が設けられる。絶縁増幅器40
において入力信号は光又はトランスにより結合され、信
号はコモン・レベルとの電位差を示す電圧値、つまり、
グランド・レベルに対する電圧値に変換される。この場
合、被測定システム50の被測定電圧は、プローブ・ヘ
ッド12の先端とコモン・リード14の間に差動で印加
されている。よってフローティング測定をする場合のプ
ローブの特性としては、差動入力に対しては大きな利得
をもち、同相入力に対してはなるべく感度が低い方が望
ましい。つまり、同相除去比(CMRR)が高い方が望
ましい。CMRRは、次の数1で示される。
【0005】
【数1】CMRR=Gd/Gc
【0006】ここでGdは差動利得、Gcは同相利得を
示す。CMRRを測定するには、プローブ・ヘッドの先
端とコモン・リードを短絡させ、両方に同じ信号を供給
したときのプローブの出力を測定すれば良い。理想的に
は同相利得Gcが零であるから、CMRRは無限大でプ
ローブから出力電圧が生じないはずであるが、以下のよ
うな理由から現実には電圧が現れてしまう。
【0007】フローティング測定の場合には、プローブ
のコモン・リード14にも信号電圧が印加される。この
信号は、直流だけでなく一般に交流である。そこで、コ
モン・ラインの等価回路を描くと図6のようになる。こ
こでLは、主に同軸ケーブルの長さで決まる浮遊インダ
クタンスで、Cはグランドに対する浮遊容量である。よ
って、測定点から見たインピーダンスZcは、数2で示
される。
【0008】
【数2】Z=jωL + 1/(jωC)
【0009】このときの共振周波数fpは、例えばL=
1μH、C=50pFのとき約22.5MHzとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図6からわかるように
共振周波数が印加されると、共振の影響で電圧がプロー
ブに生じてしまう。これは、高帯域のフローティング測
定において重大な影響を及ぼす。図3の実線bは、従来
のプローブの同相除去比(CMRR)の周波数特性を示
している。この例では、約33MHz付近でCMRRが
大きく落ち込んでいる。
【0011】そこで本発明の目的は、同相除去比の周波
数特性の良いフローティング測定用プローブを提供する
ことである。本発明の他の目的は、高周波のフローティ
ング測定に適したフローティング測定用プローブを提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のフローティング
測定用プローブ10は、被測定システムの第1測定点の
第1交流信号を取込むプローブ・ヘッド12と、第2測
定点の第2交流信号を取込むコモン・リード14と、第
1及び第2交流信号を伝送する同軸ケーブル16と、同
軸ケーブル16を巻き付けたトロイダル・コア18とを
具えたことを特徴とする。これによって、測定装置に共
振抑制のために複雑な回路を付加しなくとも、簡単に安
価なトロイダル・コア18の付加によって、同相成分の
共振を効果的に抑制できる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明のフローティング測定用プロ
ーブ10の一好適実施例を示している。従来例と対応す
るものには、同じ符号を付している。被測定システムの
第1測定点の第1信号は、プローブ・ヘッド12の先端
の端子(チップ)に印加される。また、被測定システム
の第2測定点の第2信号がコモン・リード14の端子に
印加される。以下に説明からわかるように、本発明のプ
ローブはこれら第1及び第2信号が交流信号であるとき
に極めて効果的である。本発明のプローブは、特にトロ
イダル・コア18を用意し、これに同軸ケーブル16を
巻き付けている。トロイダル・コア18は、共振周波数
でも充分に高い比透磁率を持つ部材を使用する。例え
ば、フェライトなどを用いれば良い。同軸ケーブル16
を巻き付けたトロイダル・コア18は、フロート・バラ
ン(平衡不平衡トランス)として機能する。よって、同
軸ケーブル16に入力される差動信号(成分)に対して
はインピーダンスの増加は影響しないが、コモン・モー
ド(同相)成分による共振の発生は抑制することができ
る。
【0014】図2の破線aは、本発明のプローブ10
(1m)の同相除去比(CMRR)の周波数特性を示し
ている。本発明のプローブの同相除去比(CMRR)は
50MHzまで60dB以上の値を保っている。従来の
場合(実線b)が33MHz付近で36dBまで悪化し
ているのと比較して、顕著な効果が得られることがわか
る。
【0015】図3は本発明の他の実施例を示しており、
同軸ケーブル16を巻き付けたトロイダル・コア18
は、緩衝部材19で全体が包まれる。図3では、説明の
ため緩衝部材19の一部を切り取った形で示している。
トロイダル・コア18は衝撃に弱い。そこで、緩衝部材
19は、トロイダル・コア18を衝撃から保護する働き
をする。また、緩衝部材19によって、巻き付けた同軸
ケーブル16が緩んで解けるのを防止する。これによれ
ば、巻き付けた同軸ケーブル16が緩むことによる作業
中の引っかかり事故をなくすので、測定を円滑に行え
る。緩衝部材19には、例えばプラスチックなどを使用
すれば良い。
【0016】図7は、本発明のさらに他の実施例を示し
ている。これは、同軸ケーブル16を巻き付けたトロイ
ダル・コア18を出力端子20の近辺に設けている。こ
のとき、図3の如く緩衝部材19によって同軸ケーブル
16を巻き付けたトロイダル・コア18を包んでも良
い。さらには、出力端子20と緩衝部材19を一体化し
て設けても良い。破線19’は、出力端子20と一体化
した一体型緩衝部材の実施例を示している。出力端子2
0は測定装置その他に接続のために固定されるので、ト
ロイダル・コア18も固定され、同軸ケーブル16の中
間付近にある場合と比較してプローブの操作してもトロ
イダル・コア18が邪魔になることがない。
【0017】上述の本発明の実施例ではトロイダル・コ
アを用いていたが、この代わりに円筒状のコアを使用
し、同軸ケーブルによってソレノイドを構成しても同様
に実施できる。この場合、トロイダル・コア型より同軸
ケーブルを巻きつけるのが容易である。しかし、トロイ
ダル・コア型よりも磁束の漏れが大きいという欠点があ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明のフローティング測定用プローブ
は、トロイダル・コアに同軸ケーブルを巻き付けるとい
う簡単な構成でありながら、フローティング測定におい
て共振の抑制に顕著な効果を発揮する。ところで、測定
装置の回路の変更によって本発明のプローブと同じ効果
を得ようとすると、回路が非常に複雑になる。本発明
は、以上2つの意味から簡単、安価な構成で、フローテ
ィング測定に適したプローブを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフローティング測定プローブの一好適
実施例を示す図である。
【図2】本発明及び従来のプローブの同相除去比の周波
数特性を示すグラフである。
【図3】緩衝部材を用いる本発明のフローティング測定
プローブの他の好適実施例を示す図である。
【図4】従来のプローブの1例を示す図である。
【図5】フローティング測定の1方法を示すブロック図
である。
【図6】フローティング測定におけるプローブのコモン
・ラインの等価回路を示す図である。
【図7】本発明のフローティング測定プローブの他の好
適実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 プローブ 12 プローブ・ヘッド 14 コモン・リード 16 同軸ケーブル 18 トロイダル・コア 19 緩衝部材 19’一体型緩衝部材 20 出力端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1測定点の第1交流信号を取込むプロ
    ーブ・ヘッドと、 第2測定点の第2交流信号を取込むコモン・リードと、 上記第1及び第2交流信号を伝送する同軸ケーブルと、 該同軸ケーブルを巻き付けたトロイダル・コアとを具え
    たことを特徴とするフローティング測定用プローブ。
JP28022593A 1993-10-13 1993-10-13 フローティング測定用プローブ Pending JPH07113822A (ja)

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JP28022593A JPH07113822A (ja) 1993-10-13 1993-10-13 フローティング測定用プローブ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101707208B1 (ko) * 2016-08-30 2017-02-15 베스트에프에이 주식회사 다수의 용접기를 이용한 용접장치
KR101707210B1 (ko) * 2016-08-30 2017-02-15 베스트에프에이 주식회사 다수의 용접기를 이용한 용접방법
JP2017227552A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 横河電機株式会社 絶縁電圧プローブ

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