JP6478086B2 - 電子デバイス及びその製造方法 - Google Patents

電子デバイス及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6478086B2
JP6478086B2 JP2014113236A JP2014113236A JP6478086B2 JP 6478086 B2 JP6478086 B2 JP 6478086B2 JP 2014113236 A JP2014113236 A JP 2014113236A JP 2014113236 A JP2014113236 A JP 2014113236A JP 6478086 B2 JP6478086 B2 JP 6478086B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrier layer
layer
substrate
electronic device
organic layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014113236A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015228314A (ja
Inventor
貴子 黒澤
貴子 黒澤
奥本 健二
健二 奥本
弘洋 森田
弘洋 森田
坂元 豪介
豪介 坂元
旬臣 芝田
旬臣 芝田
庸一 新谷
庸一 新谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014113236A priority Critical patent/JP6478086B2/ja
Publication of JP2015228314A publication Critical patent/JP2015228314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6478086B2 publication Critical patent/JP6478086B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Description

本発明は、電子デバイス及びその製造方法に関する。
近年、有機EL(Electro Luminescence)装置をディスプレイ及び照明に応用する技術が開発されてきている。有機EL装置は、基板と、基板上に形成された陽極、発光層及び陰極の積層構造からなる発光構造体とを備えており、陽極と陰極との間に電圧が印加されると発光層に電流が流れて発光する。
通常、発光構造体は多層構造を有する。そして、各層を構成する材料の中には、水分及び酸素により劣化しやすい材料も含まれている。そのため、有機EL装置では、外部からの水分及び酸素の浸入を防止するため、基板上に形成された発光構造体を封止膜で被覆するのが一般的である。
特許文献1には、樹脂基板上にアルミナからなる基板保護膜を形成し、基板保護膜上に有機EL構造体を形成し、有機EL構造体上にアルミナからなるデバイス保護膜を形成することが提案されている。特許文献1に記載の技術では、基板保護膜及びデバイス保護膜を形成することにより、有機EL構造体の劣化を抑制している。
また、発光構造体は、成膜される層の厚さが数nm〜数十nmオーダーと極めて薄く、基材に凹凸又は突起があると、その凹凸又は突起により厚さムラが生じ、あるいは、欠損部が生じたダークスポット欠陥又は発光ムラが生じる。このため、特許文献2のように、密着性及び平坦性に優れた有機層と、バリア性を有する無機層とを積層した封止構造が提案されている。
特許第4048830号公報 特許第4924142号公報
ところで、水分による発光構造体の特性劣化を抑制するために、よりバリア性能が高い封止構造が要望されている。一方、特許文献2のように、封止構造に有機膜を使用した場合には、有機膜の端面から有機膜中に水分が浸入し、その水分により封止性が劣化する場合がある。
そこで、本発明は、水分による電子素子の性能劣化をより効果的に抑制することができる電子デバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る電子デバイスは、基板と、前記基板に順に積層された、電子素子、第1バリア層、有機層及び第2バリア層とを備え、前記有機層は、前記第1バリア層に接触して積層され、かつ、水蒸気透過率が前記第1バリア層より高く、前記第2バリア層は、前記有機層に接触して積層され、かつ、水蒸気透過率が前記有機層より高い。
本発明によれば、水分による電子素子の性能劣化をより効果的に抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る電子デバイスの概略を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る電子デバイスの概略を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る電子デバイスの概略を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る電子デバイスの製造方法における第3バリア層の形成工程の断面図である。 本発明の実施の形態に係る電子デバイスの製造方法における電子素子の形成工程の断面図である。 本発明の実施の形態に係る電子デバイスの製造方法における第1バリア層の形成工程の断面図である。 本発明の実施の形態に係る電子デバイスの製造方法における有機層の形成工程の断面図である。 本発明の実施の形態に係る封止構造の概略と水分の浸透の様子とを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る封止構造の概略と水分の浸透の様子とを示す断面図である。 本発明の実施の形態の比較例に係る封止構造を有する電子デバイスの概略を示す断面図である。 本発明の実施の形態の比較例に係る封止構造を有する電子デバイスの環境試験後の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態及び比較例に係る電子デバイスの環境試験の結果を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電子デバイスを備える照明装置の一例を示す概観斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る電子デバイスの概略を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る電子デバイスを備える表示装置の一例を示す概観斜視図である。
(本発明の概要)
本発明の一態様に係る電子デバイスは、基板と、前記基板に順に積層された、電子素子、第1バリア層、有機層及び第2バリア層とを備え、前記有機層は、前記第1バリア層に接触して積層され、かつ、水蒸気透過率が前記第1バリア層より高く、前記第2バリア層は、前記有機層に接触して積層され、かつ、水蒸気透過率が前記有機層より高い。
これにより、有機層に水分が浸入した場合であっても、有機層に接触して積層された第2バリア層の水蒸気透過率が有機層より高いため、水分は第2バリア層側へと浸透する。このため、有機層に水分が長時間たまりにくくなるため、有機層の膨潤によって有機層の体積が変化し、第1バリア層又は第2バリア層を破壊することを抑制する。その結果、電子素子に対する水分の浸入を効果的に抑制することができ、例えば、長寿命で、かつ、信頼性の高い電子デバイスを実現することができる。
また、例えば、前記第1バリア層は、主成分として無機材料を含んでもよい。
これにより、一般的に無機材料は有機材料に比べて水蒸気透過率が低いので、容易に電子素子を水分から保護することができる。
また、例えば、前記基板は、樹脂材料から構成され、前記電子デバイスは、さらに、前記基板と前記電子素子との間に設けられ、水蒸気透過率が前記基板より低い又は前記基板と同等の第3バリア層を備えてもよい。
これにより、基板側からの水分の浸透を第3バリア層が抑制するので、電子素子が外部環境の水分によって劣化することを抑制することができる。
また、例えば、前記第1バリア層は、平面視において、前記電子素子より大きく、かつ、前記基板より小さく、少なくとも窒化珪素を主成分として含んでもよい。
これにより、電子素子は第1バリア層で被覆された状態を保つことができるので、電子素子の封止性をより高めることができ、電子素子が外部環境の水分によって劣化することを抑制することができる。
また、例えば、前記第2バリア層は、平面視において、前記電子素子より大きく、かつ、前記基板より小さく、ポリエチレンテレフタレート、シクロオレフィンポリマー、ポリカーボネート及びポリイミドの少なくとも1つを含んでもよい。
これにより、有機層から浸入した水分を、第2バリア層を介して外部環境に排出することができ、結果、有機層の膨潤を抑制し、第1バリア層又は第2バリア層の破壊を抑制することができる。したがって、電子素子に対する水分の浸入を効果的に抑制することができる。
また、例えば、前記電子素子は、発光素子であり、前記有機層は、平面視において、前記発光素子より大きく、かつ、前記基板より小さく、エポキシ樹脂及びアクリル樹脂の少なくとも1つを含む透明接着材料であってもよい。
これにより、例えば、有機層によって第1バリア層と第2バリア層とを接着することができる。その結果、例えば、フレキシブル基板に対してハンドリング性が良く、かつ、電子素子(発光素子)が外部環境の水分によって劣化することを抑制することができる。また、有機層が透明であるため、発光素子からの発光を効率良く外部に取り出すことができる。
また、例えば、前記第1バリア層の水蒸気透過率は、10E−4g/m・day以下であってもよい。
これにより、外部環境の水分が第1バリア層を浸透して電子素子まで到達しにくくなるので、水分による電子素子の劣化を抑制することができる。
また、例えば、前記電子素子は、有機EL素子であってもよい。
これにより、一般的に水分に弱い有機EL素子を効果的に水分から保護することができるので、本構成に係る封止構造は、より有用である。
また、例えば、前記基板は、フレキシブル基板であってもよい。
また、本発明の一態様に係る電子デバイスの製造方法は、基板の上方に、電子素子を設ける工程と、前記電子素子の上方に、第1バリア層を形成する工程と、前記第1バリア層上に、前記第1バリア層に接触する有機層を形成する工程と、前記有機層上に、前記有機層に接触する第2バリア層を形成する工程とを含み、前記有機層は、前記第1バリア層より水蒸気透過率が高く、前記第2バリア層は、前記有機層より水蒸気透過率が高い。
これにより、長寿命で、かつ、信頼性の高い電子デバイスを提供することができる。
以下では、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
[1.電子デバイスの構成]
まず、本実施の形態に係る電子デバイスの構成について、図1A〜図1Cを参照しながら説明する。図1A〜図1Cはそれぞれ、本実施の形態に係る電子デバイス10の概略を示す斜視図、平面図、断面図である。なお、図1Cは、図1BにおけるA−A線での断面を示している。
図1A〜図1Cに示すように、電子デバイス10は、基板100と、電子素子110と、第1バリア層120と、有機層130と、第2バリア層140と、第3バリア層150とを備える。図2Bに示すように、第3バリア層150、電子素子110、第1バリア層120、有機層130及び第2バリア層140は、この順で基板100に積層されている。
[1−1.基板]
基板100は、例えば、可撓性を有するフレキシブル基板である。基板100は、樹脂材料から構成される。基板100の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンスルホン酸、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリイミド、アラミド樹脂などを用いることができる。実用的には、耐熱性及び寸法安定性の観点からポリイミドを用いることが好ましい。
なお、基板100は、無アルカリガラス、ソーダガラスなどのガラス基板でもよい。あるいは、基板100は、アルミナなどのセラミック基板でもよい。
[1−2.電子素子]
電子素子110は、例えば、発光素子である。具体的には、電子素子110は、有機EL素子である。有機EL素子は、図示しない陰極と、陽極と、陰極と陽極との間に挟まれた発光層とを有する。有機EL素子は、さらに、電子注入層、電子輸送層、正孔注入層、正孔輸送層、隔壁層等を有してもよい。
例えば、陽極及び陰極のうち、基板100と反対側(第1バリア層120側)の電極層を、ITO(酸化インジウムスズ)などの透明電極で構成する。これにより、発光層からの光を外部(第2バリア層140側)に取り出すことができる。これにより、電子デバイス10をトップエミッション型の有機EL発光装置として利用することができる。
また、陽極及び陰極のうち、基板100側の電極層をアルミニウムなどの金属膜で構成する。これにより、発光層からの光を第2バリア層140側に反射することができ、光取り出し効率を高めることができる。
発光層は、陽極から注入されたホールと、陰極から注入された電子とが再結合することにより発光する。例えば、発光層は、赤色、緑色、青色のいずれの光を発してもよい。あるいは、発光層は、赤色、緑色、青色の3色のドーパント色素がドーピングされて、白色光を発してもよい。発光層は、例えば、アントラセン、金属錯体などの有機材料から構成される。
なお、電子素子110は、発光ダイオード又は無機EL素子などの発光素子でもよい。あるいは、電子素子110は、有機トランジスタ、太陽電池、エレクトロクロミック素子、ジョセフソン素子などの電子デバイスでもよい。
[1−3.第1バリア層]
第1バリア層120は、電子素子110を被覆する。具体的には、第1バリア層120は、基板100の上方であって、第3バリア層150上に、電子素子110を被覆するように設けられる。
なお、第1バリア層120は、電子素子110の発光層などの有機機能層を覆っており、例えば、陽極及び陰極の一部は覆っていなくてもよい。具体的には、陽極及び陰極はそれぞれ、引き出し電極に電気的に接続されていてもよい。
また、第1バリア層120は、図1Bに示すように、平面視において電子素子110より大きい。これにより、電子素子110が第1バリア層120で被覆された状態を保持することができる。このため、電子素子110が外部環境の水分によって劣化することを抑制することができる。
また、第1バリア層120は、図1Bに示すように、平面視において基板100より小さい。これにより、電子素子110への引き出し電極を被覆することがなく、給電が可能になる。例えば、平面視において基板100(第3バリア層150)の第1バリア層120に覆われてない領域、具体的には、基板100の周端領域に引き出し電極を設けることができる。
第1バリア層120は、例えば、主成分として無機材料を含む。例えば、第1バリア層120は、主成分として窒化珪素を含む。無機材料としては、窒化珪素の他に、酸窒化珪素、酸化アルミニウムなどを用いてもよい。第1バリア層120の厚みは、例えば、100nm〜1000nmである。
第1バリア層120は、水分(水蒸気)に対するバリア性を有する。水分に対するバリア性とは、水分の浸透を抑制する機能である。例えば、第1バリア層120は、水蒸気透過率が所定の値より小さく構成される。これにより、第1バリア層120は、水蒸気の浸透を抑制する。例えば、所定の値は、10E−4g/m・dayである。
第1バリア層120の水蒸気透過率は、有機層130及び第2バリア層140の水蒸気透過率より低い。詳細については、後で説明する。
[1−4.有機層]
有機層130は、例えば、第1バリア層120の凹凸を吸収するために設けられた平坦化層である。また、有機層130は、第1バリア層120と第2バリア層140とを接着する接着層でもある。有機層130は、例えば、可撓性の高い材料から構成される。
有機層130は、第1バリア層120に接触して積層される。具体的には、有機層130は、第1バリア層120上に形成される。また、有機層130は、図1Bに示すように、平面視において電子素子110より大きく、かつ、基板100より小さい。例えば、有機層130の平面視形状は、第1バリア層120と同じである。
有機層130は、例えば、透明接着材料である。具体的には、有機層130の材料としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などを使用することができる。これらの樹脂材料を塗布し、第1バリア層120と第2バリア層140とを接着後、熱硬化又は光硬化などにより硬化させる。実用的には、有機層130は、封止性及びフレキシブル基板に対するハンドリングの観点から、水蒸気透過率の低い熱硬化性エポキシ樹脂が好ましい。有機層130の厚みは、例えば、10μm〜20μmである。
有機層130は、水分に対するバリア性を有する。有機層130の水蒸気透過率は、第1バリア層120の水蒸気透過率より高く、第2バリア層140の水蒸気透過率より低い。
[1−5.第2バリア層]
第2バリア層140は、有機層130に接触して積層される。具体的には、第2バリア層140は、有機層130上に形成される。また、第2バリア層140は、図1Bに示すように、平面視において電子素子110より大きく、かつ、基板100より小さい。例えば、第2バリア層140の平面視形状は、有機層130及び第1バリア層120と同じである。
第2バリア層140は、例えば、有機材料から構成される。具体的には、第2バリア層140の材料としては、ポリエチレンテレナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、シクロオレフィンポリマー、ポリカーボネート、ポリイミドなどを使用することができる。実用的には、第2バリア層140は、加熱に対する寸法安定性の観点からポリエチレンテレナフタレートが好ましい。第2バリア層140の厚みは、例えば、50μm〜100μmである。
なお、第2バリア層140は、いわゆる封止基板であり、無機材料から構成されてもよい。例えば、第2バリア層140は、無アルカリガラス、ソーダガラスなどのガラス基板でもよい。あるいは、アルミナなどのセラミック基板でもよい。
第2バリア層140は、水分に対するバリア性を有する。第2バリア層140の水蒸気透過率は、第1バリア層120及び有機層130の水蒸気透過率より高い。
[1−6.第3バリア層]
第3バリア層150は、基板100と電子素子110との間に設けられる。具体的には、第3バリア層150は、基板100上に形成される。
また、第3バリア層150は、図1Bに示すように、電子素子110より大きい。例えば、第3バリア層150の平面視形状は、基板100と同じである。これにより、電子素子110が第3バリア層で被覆された状態を保持することができる。このため、電子素子110が外部環境の水分によって劣化することを抑制することができる。
第3バリア層150は、例えば、無機材料から構成される。具体的には、第3バリア層150の材料としては、例えば、窒化珪素を使用することができる。なお、無機材料としては、窒化珪素の他に、酸窒化珪素、酸化アルミニウムなどを用いてもよい。第3バリア層150の厚みは、例えば、100nm〜1000nmである。
第3バリア層150は、水分に対するバリア性を有する。第3バリア層150の水蒸気透過率は、基板100の水蒸気透過率より低い、又は、基板100の水蒸気透過率と同等である。これにより、第3バリア層150は、基板100側からの水分の浸入を抑制する。
[2.電子デバイスの製造方法]
続いて、本実施の形態に係る電子デバイス10の製造方法について、図2A〜図2D及び図1Cを用いて以下に説明する。
まず、基板100を構成するフレキシブル基板として、一辺が30mmの矩形のポリイミドフィルムを用意する。なお、基板100は、例えば、厚さが20μmで、水蒸気透過率が10g/m・dayである。
そして、図2Aに示すように、基板100上に第3バリア層150を形成する。例えば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)などにより窒化珪素膜を成膜することで、第3バリア層150を形成する。第3バリア層150は、例えば、厚さが200nmで、水蒸気透過率が10E−4g/m・dayである。
次に、基板100の上方に電子素子110を設ける。具体的には、図2Bに示すように、第3バリア層150上に電子素子110を形成する。例えば、まず、第3バリア層150上に真空蒸着などによりアルミニウム等の金属膜を、有機EL素子の陽極(又は陰極)として形成する。次に、陽極上にスピンコート法、インクジェット法又は印刷法などの塗布法により、発光層を含む有機機能層を形成する。さらに、有機機能層上に、スパッタリングなどによってITOなどの透明導電膜を、有機EL素子の陰極(又は陽極)として形成する。なお、陽極又は陰極の形成の際に、陽極及び陰極に電気的に接続される引き出し電極を第3バリア層150上に形成してもよい。
次に、図2Cに示すように、電子素子110を被覆するように第1バリア層120を形成する。例えば、プラズマCVDなどにより窒化珪素膜を成膜することで、第1バリア層120を形成する。第1バリア層120は、厚さが600nmで、水蒸気透過率が10E−4g/m・dayである。
続いて、図2Dに示すように、第1バリア層120上に有機層130を形成する。具体的には、厚さ20μm、大きさ23mm×28mm、水蒸気透過率0.04g/m・dayのエポキシ樹脂を第1バリア層120上に塗布することで、有機層130を形成する。
さらに、図1Cに示すように、有機層130上に第2バリア層140を形成する。具体的には、厚さ50μm、大きさ23mm×28mm、水蒸気透過率1〜10g/m・dayのポリエチレンナフタレート製の樹脂基板を有機層130上に戴置して、第1バリア層120に有機層130を介して接着させる。その後、加熱又は光照射によって有機層130を硬化させることで、電子デバイス10を製造することができる。
[3.各層の水蒸気透過率]
続いて、本実施の形態に係る電子デバイス10が備える各バリア層の水蒸気透過率について、図3A及び図3Bを用いて説明する。図3A及び図3Bはそれぞれ、本実施の形態に係る封止構造の概略と水分の浸透の様子とを示す斜視図及び断面図である。
本実施の形態では、電子素子110を水分から保護するためのバリア層として、第1バリア層120、有機層130及び第2バリア層140の三層の封止構造を有する。これにより、電子素子110の上面側から水分が浸透するのを抑制している。なお、電子素子110の基板100側からの水分の浸透は、第3バリア層150によって抑制される。
有機層130は、封止構造の中間層であり、第1バリア層120と第2バリア層140との間に設けられている。具体的には、有機層130の下面は、第1バリア層120の上面に接触し、有機層130の上面は、第2バリア層140の下面に接触している。
一方で、有機層130の側面は外部に露出しているため、側面から水分が浸透する。ここで、側面から浸入する水分の浸透速度をWで表す。有機層130の側面からWの浸透速度で浸入した水分は、上下方向に(第1バリア層120又は第2バリア層140に向かって)浸透する。
図3A及び図3Bにおいて、W1、W2、W3はそれぞれ、第2バリア層140、有機層130、第1バリア層120の水蒸気透過率を示す。W1〜W3は、W1>W2>W3の関係を満たす。
つまり、有機層130の水蒸気透過率W2は、第1バリア層120の水蒸気透過率W3より高く、第2バリア層140の水蒸気透過率W1より低い。言い換えると、電子素子110に近い層ほど、水蒸気透過率が低く、電子素子110から遠い層ほど、水蒸気透過率が高い。例えば、第2バリア層140の水蒸気透過率W1は、有機層130の水蒸気透過率W2の10倍以上である。また、有機層130の水蒸気透過率W2は、第1バリア層120の水蒸気透過率W3の10倍以上である。
本実施の形態に係る封止構造によれば、有機層130の側面から浸入した水分は、水蒸気透過率の高い第2バリア層140側に浸透し、第2バリア層140より電子デバイス10外に排出される。このため、有機層130に水分が長時間たまることを抑制することができる。
[4.有機層の膨潤による影響]
ここで、有機層130に水分が溜まった場合に生じる現象について、図4A〜図4Cを用いて説明する。図4Aは、本実施の形態の比較例に係る封止構造を有する電子デバイスの概略を示す断面図である。図4Bは、本実施の形態の比較例に係る封止構造を有する電子デバイスの環境試験後の概略構成を示す断面図である。図4Cは、本実施の形態及び比較例に係る電子デバイスの環境試験の結果を示す図である。
[4−1.比較例に係る電子デバイスの構成]
図4Aに示すように、比較例に係る電子デバイス20は、図1Cに示す電子デバイス10と比較して、第2バリア層140の代わりに第2バリア層240を備える点が異なっている。例えば、第2バリア層240は、窒化珪素などの無機膜で形成されていて、その水蒸気透過率は、10E−4g/m・dayである。有機層130の水蒸気透過率は、0.04g/m・dayである。つまり、比較例に係る電子デバイス20の封止構造では、有機層130の水蒸気透過率が、上下に配置された第1バリア層120及び第2バリア層240の水蒸気透過率より高い。
なお、水蒸気透過率が高いということは、水分に対するバリア性が低いことを意味する。つまり、水蒸気透過率が高い層は、水分に対するバリア性が低く、水蒸気透過率が低い層は、水分に対するバリア性が高い。
[4−2.電子デバイスの環境試験]
本実施の形態に係る電子デバイス10及び比較例に係る電子デバイス20の環境試験の結果について、図4B及び図4Cを用いて以下に説明する。
環境試験は、高温高湿環境にデバイスを放置し、所定時間経過する度に発光状態を測定することで行なった。具体的には、図1Cに示す電子デバイス10及び図4Aに示す電子デバイス20を、85℃85%RH環境の恒温恒湿槽で保存し、所定時間毎に取り出して通電する。このときの発光状態を光学顕微鏡にて観察し、発光領域及び非発光領域の面積を計測した。
上述したように、第1バリア層120と第2バリア層240とは、窒化珪素などの無機膜であるため、一般的に有機層130よりも水蒸気透過率が低い。そのため、有機層130の側面から浸入した水分は、第1バリア層120及び第2バリア層240のいずれへも浸透しにくく、有機層130の内部に留まる傾向が予測される。
そのため、有機層130は、膜厚方向及び平面方向に体積膨潤し、第1バリア層120及び第2バリア層240に対して応力が加わる。その結果、図4Bに示すように、第1バリア層120及び第2バリア層240に割れ目(クラック255)が発生する。一度クラック255が発生すると、クラック255を介して外部から水分が容易に浸入して電子素子110に到達し、電子素子110がダメージを受けて特性が劣化する。
以上のように、比較例に係る電子デバイス20では、有機層130の側面から徐々に浸入した水分が、バリア性の高い第1バリア層120及び第2バリア層240に挟まれているため、外部環境に放出されることなく有機層130内に蓄積する。これにより、有機層130は、たまった水分によって体積膨張し、第1バリア層120及び第2バリア層240を破壊している。
このため、比較例に係る電子デバイス20は、環境試験実施前には正常に発光するのに対して、環境試験を実施した後、非発光領域が散見された。具体的には、図4Cに示すように、400h経過後には、非発光領域が発光面中の約12%になり、600h経過後には、発光面中の約25%になった。さらに、850h経過後には、発光面中の約100%になった。このように、比較例に係る電子デバイス20では、短い期間で発光装置としては利用することができなくなる。
これに対して、本実施の形態では、図4Cに示すように1000時間を経過しても非発光領域は観察されることがなかった。有機層130の側面から浸入した水分が、有機層130より水蒸気透過率が低い第2バリア層140から外部に放出されたためと考えられる。
このように、本実施の形態による封止構造によれば、電子素子110の封止性を長時間維持することができており、水分による電子素子110の性能劣化を効率良く抑制することができた。
[5.まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る電子デバイス10は、基板100と、基板100に順に積層された、電子素子110、第1バリア層120、有機層130及び第2バリア層140とを備え、有機層130は、第1バリア層120に接触して積層され、かつ、水蒸気透過率が第1バリア層120より高く、第2バリア層140は、有機層130に接触して積層され、かつ、水蒸気透過率が有機層130より高い。
これにより、有機層130に水分が浸入した場合であっても、有機層130の水蒸気透過率が、第2バリア層140より低く、第1バリア層120より高いため、水分は第2バリア層140側へと浸透する。このため、有機層130に水分が長時間たまりにくくなるため、有機層130の膨潤によって有機層130の体積が変化し、第1バリア層120又は第2バリア層140を破壊することを抑制する。その結果、電子素子110に対する水分の浸入を効果的に抑制することができ、例えば、長寿命で、かつ、信頼性の高い電子デバイス10を実現することができる。
なお、本実施の形態に係る電子デバイス10は、例えば、図5に示すような照明装置30に利用することができる。つまり、電子デバイス10は、電子素子110として有機EL素子を用いた有機EL照明装置に利用することができる。
図5に示す照明装置30は、上述した電子デバイス10を備える。例えば、照明装置30は、複数の電子デバイス10が互いに隣接するように複数並べて構成される発光部31を備える。また、発光部31は、その端部が灯具ケースで覆われて保護され、天井から吊り下げられる構成を有する。なお、照明装置30は、天井に吊り下げられる構成に限らず、壁に設置される構成でもよい。
(変形例)
上述した実施の形態では、電子デバイス10が、電子素子110として有機EL素子を備え、有機EL照明装置に利用することができる例について示したが、これに限らない。例えば、本変形例に係る電子デバイスは、行列状に配置された複数の画素と、当該複数の画素を駆動する駆動回路とを備える表示装置として利用することもできる。
図6は、本変形例に係る電子デバイス40の概略を示す断面図である。
本変形例に係る電子デバイス40は、電子素子310(有機EL素子)と基板100との間に、電子素子310を駆動するための薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を備える。具体的には、図6に示すように、電子デバイス40は、図1Cに示す電子デバイス10と比較して、電子素子110の代わりに電子素子310を備える点と、新たにTFT360、平坦化膜370、電極380、バンク390を備える点とが異なっている。以下では、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
電子素子310は、電極380とともに有機EL素子を構成する。例えば、電極380が有機EL素子の陽極である場合、電子素子310は、電極380上に順に積層された、発光層を含む各種機能層と、陰極とを備える。このとき、発光層は、例えば、平面視において互いに異なる領域に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のそれぞれが形成されている。RGBのそれぞれは、例えば、バンク390によって分離されている。
TFT360は、有機EL素子である電子素子310の発光及び非発光を制御するための駆動回路に含まれるトランジスタである。例えば、TFT360は、駆動トランジスタ又は選択トランジスタなどである。
TFT360は、第3バリア層150上に形成される。TFT360は、図示しないゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、半導体層(チャネル層)及びゲート絶縁膜を備える。TFT360は、金属蒸着、スパッタリング、プラズマCVDなどの成膜、及び、エッチングなどのパターニングを行うことで形成される。
平坦化膜370は、TFT360の凹凸を吸収するために設けられた平坦化層であり、TFT360上に形成される。例えば、平坦化膜370は、絶縁性を有する樹脂材料から構成される。具体的には、平坦化膜370は、ポリイミド、アクリルなどの樹脂材料から構成される。
電極380は、電子素子310に電気的に接続された画素電極であり、平坦化膜370上に形成される。具体的には、電極380は、有機EL素子の陽極(又は陰極)に相当する。電極380は、例えば、アルミニウムなどの金属膜で構成され、電子素子310の発光層から発せられた光を反射する。
バンク390は、例えば、格子状に設けられたピクセルバンク、又は、線状に設けられたラインバンクである。バンク390は、RGBのそれぞれの発光層を分離するために設けられる。バンク390を設けることで、例えば、発光層の塗布工程においてRGBの塗り分けを容易に行うことができる。例えば、バンク390は、絶縁性を有する樹脂材料から構成される。具体的には、バンク390は、ポリイミド、アクリルなどの樹脂材料から構成される。
以上のように、電子素子310と基板100との間にTFT360を設けることで、有機EL素子を画素毎に発光させることができる。これにより、本変形例に係る電子デバイス40は、例えば、図7に示すような表示装置50に適用することができる。
(他の実施の形態)
以上、1つ又は複数の態様に係る電子デバイス及びその製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、及び、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記の実施の形態では、第1バリア層120、有機層130及び第2バリア層140の三層の封止構造について説明したが、4層以上のバリア層を含む封止構造でもよい。このとき、有機層の直上のバリア層(すなわち、第2バリア層140)の水蒸気透過率が有機層より高ければよい。有機層の直上のバリア層より上層のバリア層の水蒸気透過率は、有機層の水蒸気透過率より低くてもよい。つまり、必ずしも電子素子から遠いバリア層である程、その水蒸気透過率が高くなくてもよい。
また、上記の実施の形態では、電子デバイス10が第3バリア層150を備える構成について説明したが、第3バリア層150を備えなくてもよい。例えば、基板100がガラス基板などの水蒸気透過率が十分に高い材料から構成されている場合は、第3バリア層150を設けなくてもよい。
また、上記の実施の形態では、第1バリア層120が主成分として無機材料を含む例について示したが、これに限らない。第1バリア層120は、主成分として有機材料を含んでもよい。例えば、第1バリア層120は、窒化珪素と同等のバリア性を有する有機層で構成されてもよい。
また、上記の実施の形態では、第1バリア層120、有機層130、第2バリア層140及び第3バリア層150のそれぞれが単層構造である例について説明したが、2層以上の積層構造でもよい。
また、上記の実施の形態では、第1バリア層120、有機層130及び第2バリア層140のそれぞれが、平面視において電子素子110より大きく、基板100より小さい例について示したが、これに限らない。例えば、第1バリア層120、有機層130及び第2バリア層140の少なくとも1つは、基板100と同じ大きさでもよい。
また、上記の実施の形態に係る電子素子110は、トップエミッション型の有機EL素子である例について示したが、ボトムエミッション型の有機EL素子でもよい。あるいは、電子素子110は、陽極及び陰極の両方を透明電極で構成した両面発光型の有機EL素子でもよい。
また、上記の実施の形態に係る電子デバイス10は、平面視形状が矩形である例について示したが、これに限らない。例えば、電子デバイス10の平面視形状は、多角形、円形又は楕円形などの、直線若しくは曲線で描かれた閉じた形状でもよい。
また、上記の各実施の形態は、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本発明に係る電子デバイス及びその製造方法は、例えば、有機EL素子として利用可能であり、照明装置、表示装置等の有機EL素子を用いた各種デバイスに利用可能である。
10、20、40 電子デバイス
30 照明装置
31 発光部
50 表示装置
100 基板
110、310 電子素子
120 第1バリア層
130 有機層
140、240 第2バリア層
150 第3バリア層
255 クラック
360 TFT
370 平坦化膜
380 電極
390 バンク

Claims (11)

  1. 基板と、
    前記基板に順に積層された、電子素子、第1バリア層、有機層及び第2バリア層とを備え、
    前記有機層は、前記第1バリア層に接触して積層され、厚みが10μm〜20μmであり、かつ、水蒸気透過率が前記第1バリア層より高く、
    前記第2バリア層は、前記有機層に接触して積層され、かつ、水蒸気透過率が前記有機層より高い
    電子デバイス。
  2. 前記第1バリア層は、主成分として無機材料を含む
    請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記基板は、樹脂材料から構成され、
    前記電子デバイスは、さらに、前記基板と前記電子素子との間に設けられ、水蒸気透過率が前記基板より低い又は前記基板と同等の第3バリア層を備える
    請求項1又は2に記載の電子デバイス。
  4. 前記第1バリア層は、
    平面視において、前記電子素子より大きく、かつ、前記基板より小さく、
    少なくとも窒化珪素を主成分として含む
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  5. 前記第2バリア層は、
    平面視において、前記電子素子より大きく、かつ、前記基板より小さく、
    ポリエチレンテレフタレート、シクロオレフィンポリマー、ポリカーボネート及びポリイミドの少なくとも1つを含む
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  6. 前記電子素子は、発光素子であり、
    前記有機層は、
    平面視において、前記発光素子より大きく、かつ、前記基板より小さく、
    エポキシ樹脂及びアクリル樹脂の少なくとも1つを含む透明接着材料である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  7. 前記第1バリア層の水蒸気透過率は、10E−4g/m・day以下である
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  8. 前記電子素子は、有機EL素子である
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  9. 前記基板は、フレキシブル基板である
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  10. 前記第2バリア層の水蒸気透過率は、前記有機層の水蒸気透過率の10倍以上である
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  11. 基板の上方に、電子素子を設ける工程と、
    前記電子素子の上方に、第1バリア層を形成する工程と、
    前記第1バリア層上に、前記第1バリア層に接触する、厚みが10μm〜20μmの有機層を形成する工程と、
    前記有機層上に、前記有機層に接触する第2バリア層を形成する工程とを含み、
    前記有機層は、前記第1バリア層より水蒸気透過率が高く、
    前記第2バリア層は、前記有機層より水蒸気透過率が高い
    電子デバイスの製造方法。
JP2014113236A 2014-05-30 2014-05-30 電子デバイス及びその製造方法 Active JP6478086B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014113236A JP6478086B2 (ja) 2014-05-30 2014-05-30 電子デバイス及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014113236A JP6478086B2 (ja) 2014-05-30 2014-05-30 電子デバイス及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015228314A JP2015228314A (ja) 2015-12-17
JP6478086B2 true JP6478086B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=54885677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014113236A Active JP6478086B2 (ja) 2014-05-30 2014-05-30 電子デバイス及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6478086B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005172800A (ja) * 2003-11-20 2005-06-30 Fuji Photo Film Co Ltd 放射線像変換パネル及びその製造方法
JP2005339863A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Toppan Printing Co Ltd フィルム有機el素子
JP2007324502A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Fujifilm Corp デバイスの製造方法
JP5733600B2 (ja) * 2009-07-03 2015-06-10 日本電気硝子株式会社 素子封止体の製造方法、及び素子封止体
WO2011052764A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 住友化学株式会社 積層フィルムの製造方法
US8764504B2 (en) * 2011-02-25 2014-07-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Lighting device and method for manufacturing the same
JP5752000B2 (ja) * 2011-09-26 2015-07-22 富士フイルム株式会社 バリア性積層体、ガスバリアフィルムおよびこれらを用いたデバイス
JP2014089825A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Nitto Denko Corp 有機エレクトロルミネッセンス発光装置、及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015228314A (ja) 2015-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101642656B1 (ko) 유기 반도체 소자 및 유기 반도체 소자의 제조 방법
KR101473309B1 (ko) 표시 장치 및 유기 발광 표시 장치
KR101814769B1 (ko) 유기 발광 표시 장치 및 이의 제조 방법
KR102084586B1 (ko) 유기전계발광 표시장치
CN110246881B (zh) 柔性显示器
KR101430173B1 (ko) 유기 발광 표시 장치
KR101339000B1 (ko) 유기전계발광 표시소자 및 그 제조방법
KR101962851B1 (ko) 플렉서블 유기 발광 표시 장치 및 그 제조 방법
KR101883848B1 (ko) 유기 발광 표시 장치 및 유기 발광 표시 장치의 제조 방법
KR101746677B1 (ko) 플렉서블 유기전계발광소자
US20140070187A1 (en) Organic light emitting display panel
KR102009725B1 (ko) 유기 발광 표시 장치 및 그 제조 방법
JP6133173B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス表示装置
JP2007200627A (ja) 有機el発光装置
US20190312231A1 (en) Organic light emitting diode display device and manufacturing method thereof
TWI645592B (zh) Organic electroluminescent display device
JP2009277549A (ja) 有機elパネル、及び有機elパネルの欠陥検出方法
JP6478086B2 (ja) 電子デバイス及びその製造方法
JP2013069615A (ja) 有機elディスプレイ及びその製造方法
KR101948173B1 (ko) 유기전계발광 표시소자
KR101941455B1 (ko) 유기 발광 다이오드 표시 장치 및 이의 제조 방법
JP2009181865A (ja) 表示装置
JP5330655B2 (ja) 有機el表示装置
KR101986650B1 (ko) 유기전계발광표시장치 및 그 제조방법
KR101194859B1 (ko) 전계발광소자 및 그의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190123

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6478086

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S131 Request for trust registration of transfer of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313133

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z03

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250