JP6477693B2 - 検出デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物を透過したテラヘルツ波の状態を検出することで前記対象物の情報を取得するための検出デバイスおよびその製造方法に関する。
テラヘルツ波は、光波と電波との間に相当する0.01〜100THz程度の周波数を有する電磁波であり、光波と電波との間の中間的な性質を有している。近年、対象物を透過したテラヘルツ波または対象物で反射したテラヘルツ波の状態を検出することで、対象物の情報を取得する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1には、対象物で反射したテラヘルツ波の状態を検出することで対象物の情報を取得する反射型の検出装置が開示されている。特許文献1に記載の検出装置は、テラヘルツ波発生部、プリズムおよびテラヘルツ波検出部を有する。テラヘルツ波発生部は、フェムト秒パルスレーザー光をInAsに照射することで、テラヘルツ波を発生させる。テラヘルツ波は、2つの軸外し放物面鏡を含む光路を通ってプリズムに入射する。プリズムの平面上には、対象物が載置されている。プリズムに入射したテラヘルツ波は、対象物の下の平面で全反射した際に対象物の情報を含むテラヘルツ波となる。対象物の情報を含むテラヘルツ波は、プリズムから出射され、2つの軸外し放物面鏡を含む光路を通って、テラヘルツ波検出部に到達する。テラヘルツ波検出部は、対象物の情報を含むテラヘルツ波を検出する。
特許文献1に記載の検出装置では、テラヘルツ波発生部とプリズムとの間、およびプリズムとテラヘルツ波検出部との間に含まれる光学素子の数が多い。このため、特許文献1に記載の検出装置には、装置が大型化してしまうという問題がある。また、テラヘルツ波は空気中の水分により吸収されてしまうため、テラヘルツ波発生部とプリズムとの間の空間およびプリズムとテラヘルツ波検出部との間の空間に窒素を満たしたり、これらの空間を真空にしたりしなければならないという問題もある。これらの問題を解消する手段として、特許文献2では、テラヘルツ波発生素子およびテラヘルツ波検出素子を、プリズムと一体化することが提案されている。
特許文献2には、対象物で反射したテラヘルツ波の状態を検出することで対象物の情報を取得する反射型の検出装置、およびそれに用いられる反射型の検出デバイスが開示されている。特許文献2に記載の検出装置は、光源、検出デバイス、光検出器を有する。検出デバイスは、プリズムと、プリズムの入射面に配置されたテラヘルツ波発生素子と、プリズムの出射面に配置されたテラヘルツ波検出素子とを有する。光源は、フェムト秒パルスレーザー光を検出デバイスのテラヘルツ波発生素子に照射する。これにより、テラヘルツ波発生素子においてテラヘルツ波が発生し、テラヘルツ波はプリズム内を伝播する。プリズムの平面上には、対象物が載置されている。テラヘルツ波は、対象物の下の平面で全反射した際に対象物の情報を含むテラヘルツ波となり、テラヘルツ波検出素子に到達する。テラヘルツ波検出素子では、入力したテラヘルツ波に応じて対象物の情報を含む光を生成する。光検出器は、この対象物の情報を含む光を検出する。
また、特許文献3には、対象物を透過したテラヘルツ波の状態を検出することで対象物の情報を取得する透過型の検出デバイスが開示されている。図1は、特許文献3に記載の検出デバイスの斜視図である。図1に示されるように、特許文献3に記載の検出デバイス10は、2枚の金属板12a,12b、2枚のポリスチレン板14a,14bおよび2つの光伝導アンテナ16a,16bを有する。2枚の金属板12a,12bは、約100μmの間隔で対向するように配置されており、2枚のポリスチレン板14a,14bは、2枚の金属板12a,12bの間に配置されている。2枚の金属板12a,12bおよび2枚のポリスチレン板14a,14bからなる積層体は、平行平板導波路を構成する。2枚のポリスチレン板14a,14bの間には、対象物を収容するための空隙18が形成されている。2枚のポリスチレン板14a,14b間の間隔は、約50μmである。空隙18に収容された対象物は、導波路の途中に存在することになる。光伝導アンテナ16aは、積層体の一方の端部に配置され、光伝導アンテナ16bは、積層体の他方の端部に配置される。光伝導アンテナ16aにフェムト秒パルスレーザー光を照射すると、テラヘルツ波が発生する。テラヘルツ波は、ポリスチレン板14a、空隙18(対象物)およびポリスチレン板14bを伝播して光伝導アンテナ16bに到達する。光伝導アンテナ16bは、対象物を透過したテラヘルツ波を検出する(電気信号に変換する)。
テラヘルツ波は減衰が大きく、テラヘルツ波自体をポリスチレン板14aに照射することが困難であるため、特許文献3に記載の検出デバイス10では、レーザー光を光伝導アンテナ16aに照射してテラヘルツ波を発生させている。また、空隙18を大きくするとテラヘルツ波が減衰してしまうので、空隙18はできるだけ小さい方が好ましい。
特許文献3に記載の検出デバイス10は、小型でありながら、対象物を透過したテラヘルツ波の状態を検出することができる。
特開2004−354246号公報 特開2008−224449号公報 特開2006−184078号公報
特許文献3に記載の透過型の検出デバイス10を用いて空隙18内の対象物を透過したテラヘルツ波を効率よく検出しようとする場合、2枚のポリスチレン板14a,14b間の間隔を極端に小さくしなければならず、対象物を収容するための空隙18が非常に小さくなってしまう。このように空隙18が小さい場合、空隙18内に対象物を設置すること、および空隙18内において対象物を別の物質と反応させることは困難である。
本発明の目的は、対象物を透過したテラヘルツ波の状態を検出することで前記対象物の情報を取得するための透過型の検出デバイスであって、対象物を収容するための空間を十分に確保しつつ、小型化および高感度な検出を実現できる検出デバイスおよびその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の一実施の形態に係る検出デバイスは、対象物を透過したテラヘルツ波の状態を検出することで前記対象物の情報を取得するための検出デバイスであって、テラヘルツ波発生素子と、前記テラヘルツ波発生素子と対向するように配置されたテラヘルツ波検出素子と、前記テラヘルツ波発生素子上に配置され、前記テラヘルツ波発生素子から前記テラヘルツ波検出素子に向かって突出する第1の伝送路と、前記テラヘルツ波検出素子上に配置され、前記テラヘルツ波検出素子から前記テラヘルツ波発生素子に向かって突出する第2の伝送路と、前記テラヘルツ波発生素子と前記テラヘルツ波検出素子との間に、前記第1の伝送路および前記第2の伝送路を取り囲むように、前記第1の伝送路および前記第2の伝送路と離間して配置された封止部と、を有し、前記第1の伝送路は、その先端に、前記テラヘルツ波発生素子で発生したテラヘルツ波を出射する出射面を有しており、前記第2の伝送路は、その先端に、前記出射面と離間して対向するように配置され、前記出射面から出射されたテラヘルツ波を入射する入射面を有しており、前記出射面と前記入射面との間の空間は、前記第1の伝送路と前記封止部との間の空間および前記第2の伝送路と前記封止部との間の空間と連通している。
また、上記課題を解決するため、本発明の一実施の形態に係る検出デバイスの製造方法は、上記検出デバイスの製造方法であって、第1の光伝導基板の第1の面上に、複数対の第1の電極膜を形成する工程と、第2の光伝導基板の第1の面上に、複数対の第2の電極膜を複数形成する工程と、前記第1の光伝導基板の第2の面上に、第1の伝送路を複数形成する工程と、前記第2の光伝導基板の第2の面上に、第2の伝送路を複数形成する工程と、前記第1の伝送路および前記第2の伝送路を収容するための貫通孔を複数有する封止シートを、前記第1の光伝導基板の前記第2の面と前記第2の光伝導基板の前記第2の面との間に配置し、前記第1の光伝導基板、前記封止シートおよび前記第2の光伝導基板を固定して、積層体を作製する工程と、前記貫通孔の間で前記積層体を切断して、複数の検出デバイスを得る工程と、を含む。
本発明によれば、テラヘルツ波発生素子とテラヘルツ波検出素子との間に第1の伝送路および第2の伝送路を取り囲むように封止部を設けて、封止部内に対象物を収容するための空間を十分に確保したので、第1の伝送路と第2の伝送路との間隔を小さくしても対象物が第1の伝送路と第2の伝送路との間に移動しやすくなり、小型化および高感度な検出を実現できる検出デバイスを提供することができる。本発明に係る検出デバイスを使用することで、対象物を透過したテラヘルツ波の状態を高感度に検出することができる。
図1は、特許文献3に記載の透過型の検出デバイスの斜視図である。 図2Aは、実施の形態1に係る検出デバイスの斜視図であり、図2Bは、封止部を省略した実施の形態1に係る検出デバイスの斜視図である。 図3は、実施の形態1に係る検出デバイスの断面図である。 図4は、実施の形態1に係る検出デバイスの変形例の断面図である。 図5は、出射面と入射面の間隔が可変である実施の形態1に係る検出デバイスの断面図である。 図6は、実施の形態1に係る検出装置の構成を示す模式図である。 図7A〜Fは、実施の形態1に係る検出デバイスの製造方法を示す断面図である。 図8Aは、実施の形態2に係る検出デバイスの斜視図であり、図8Bは、封止部を省略した実施の形態2に係る検出デバイスの斜視図である。 図9は、封止部を省略した実施の形態2に係る検出デバイスの変形例の斜視図である。 図10Aは、実施の形態3に係る検出デバイスの斜視図であり、図10Bは、封止部を省略した実施の形態3に係る検出デバイスの斜視図である。 図11は、封止部を省略した実施の形態3に係る検出デバイスの変形例の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[実施の形態1]
(検出デバイスの構成)
図2および図3は、本発明の実施の形態1に係る検出デバイス100を示す図である。図2Aは、検出デバイス100の斜視図であり、図2Bは、封止部150を省略した検出デバイス100の斜視図である。図3は、検出デバイス100の断面図である。
検出デバイス100は、対象物を透過したテラヘルツ波の状態を検出することで、対象物の情報を取得するためのデバイス(チップ)である。ここで、「テラヘルツ波」とは、周波数が0.01〜100THzの範囲内の電磁波をいう。対象物の種類は、特に限定されないが、対象物が、液体や紛体などの流動可能な状態である場合に、本実施の形態に係る検出デバイス100は特に有効である。
図2および図3に示されるように、検出デバイス100は、テラヘルツ波発生素子110、テラヘルツ波検出素子120、第1の導波路130、第2の導波路140および封止部150を有する。
テラヘルツ波発生素子110は、対象物を透過させるためのテラヘルツ波を発生する。本実施の形態では、テラヘルツ波発生素子110は、光伝導基板112と、光伝導基板112(例えば低温成長GaAs)上に配置された1対の電極膜114a,114bとを有する光伝導アンテナである。しかしながら、テラヘルツ波発生素子110の種類は、所望のテラヘルツ波を発生させることができれば特に限定されない。テラヘルツ波発生素子110の他の例には、非線形光学結晶(例えばZnTe)が含まれる。
テラヘルツ波検出素子120は、テラヘルツ波発生素子110と対向するように配置されている。テラヘルツ波検出素子120は、テラヘルツ波発生素子110から放出され、対象物を透過したテラヘルツ波を検出する。本実施の形態では、テラヘルツ波検出素子120は、光伝導基板122と、光伝導基板122(例えば低温成長GaAs)上に配置された1対の電極膜124a,124bとを有する光伝導アンテナである。テラヘルツ波発生素子110と同様に、テラヘルツ波検出素子120の種類も、テラヘルツ波発生素子110から放出されたテラヘルツ波を検出することができれば特に限定されない。テラヘルツ波検出素子120の他の例には、非線形光学結晶(例えばZnTe)が含まれる。
第1の導波路130は、テラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)上に配置されている伝送路である。より具体的には、第1の導波路130は、テラヘルツ波発生素子110においてテラヘルツ波が発生する部分に対応する位置(本実施の形態では、1対の電極膜114a,114bのギャップの裏側)に配置されている。第1の導波路130は、テラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)からテラヘルツ波検出素子120に向かって突出しており、その先端にテラヘルツ波を出射する出射面132を有している。第1の導波路130は、テラヘルツ波発生素子110で発生したテラヘルツ波を出射面132に向かって伝送し、出射面132から出射させる。
第2の導波路140は、テラヘルツ波検出素子120(光伝導基板122)上に配置されている伝送路である。より具体的には、第2の導波路140は、テラヘルツ波検出素子120においてテラヘルツ波を検出する部分に対応する位置(本実施の形態では、1対の電極膜124a,124bのギャップの裏側)に配置されている。第2の導波路140は、テラヘルツ波検出素子120(光伝導基板122)からテラヘルツ波発生素子110に向かって突出しており、その先端に第1の導波路130の出射面132から出射されたテラヘルツ波を入射する入射面142を有している。出射面132および入射面142は、互いに離間して対向している。本実施の形態の検出デバイス100は、出射面132と入射面142との間に存在する対象物にテラヘルツ波を照射し、対象物を透過したテラヘルツ波を検出する。第2の導波路140は、対象物を透過したテラヘルツ波を入射し、テラヘルツ波検出素子120に伝送する。
第1の導波路130および第2の導波路140の素材の種類は、テラヘルツ波に対する吸収(損失)および分散が小さいものであれば特に限定されない。第1の導波路130および第2の導波路140の素材の例には、樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン)、セラミックス、シリコンが含まれる。第1の導波路130の素材と、第2の導波路140の素材とは、異なっていてもよい。加工のしやすさの観点からは、第1の導波路130および第2の導波路140は、樹脂からなることが好ましい。
第1の導波路130および第2の導波路140の形状は、テラヘルツ波を効率よく伝送することができれば特に限定されない。本実施の形態では、第1の導波路130および第2の導波路140の形状は、直方体である。
第1の導波路130の長さ(テラヘルツ波発生素子110からの高さ)および第2の導波路140の長さ(テラヘルツ波検出素子120からの高さ)は、特に限定されないが、それぞれ10μm以上であることが好ましい。第1の導波路130および第2の導波路140の長さをそれぞれ10μm以上とすることで、迷光の伝播を遅らせて多重反射の影響を低減することができる。一方、検出デバイス100の扱いやすさの観点からは、第1の導波路130および第2の導波路140の長さの上限は、それぞれ数mm程度である。
第1の導波路130および第2の導波路140の幅(出射面132および入射面142と平行な方向の長さ)は、特に限定されず、テラヘルツ波の波長に応じて適宜選択されうる。テラヘルツ波の波長に応じて第1の導波路130および第2の導波路140の幅を設定することで、任意の波長のテラヘルツ波を増強して、S/N比を向上することができる。
出射面132と入射面142との間隔は、特に限定されない。対象物の動きやすさとテラヘルツ波の損失とのバランスを考慮すると、出射面132と入射面142との間隔は、10〜100μmの範囲内であることが好ましい。
第1の導波路130の側面(出射面132以外の面)および第2の導波路140の側面(入射面142以外の面)は、テラヘルツ波を反射するための金属膜134,144で被覆されていることが好ましい。本実施の形態では、テラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)の裏面および第1の導波路130の側面が、テラヘルツ波を反射するための金属膜134で被覆されている。また、テラヘルツ波検出素子120(光伝導基板122)の裏面および第2の導波路140の側面が、テラヘルツ波を反射するための金属膜144で被覆されている。テラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)と第1の導波路130との界面には、金属膜134は存在しておらず、テラヘルツ波検出素子120(光伝導基板122)と第2の導波路140との界面にも、金属膜144は存在していない。金属膜134,144を構成する金属の種類は、テラヘルツ波を反射することができれば特に限定されない。金属膜134,144を構成する金属の例には、金、銀、アルミニウム、これらの合金が含まれる。
なお、図4に示されるように、製造を容易にする観点から、第1の導波路130は、テラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)の裏面に配置された基台136と一体として形成されていてもよい。同様に、第2の導波路140は、テラヘルツ波検出素子120(光伝導基板122)の裏面に配置された基台146と一体として形成されていてもよい。
封止部150は、テラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)とテラヘルツ波検出素子120(光伝導基板122)との間に、第1の導波路130および第2の導波路140を取り囲むように配置されている。また、封止部150は、第1の導波路130および第2の導波路140と離間して配置されているため、第1の導波路130および第2の導波路140の周囲には、テラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)、テラヘルツ波検出素子120(光伝導基板122)および封止部150に囲まれた、対象物を収容するための空間が形成される。この空間に対象物を収容するために、テラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)には、2つの貫通孔116a,116bが形成されている。
前述のとおり、テラヘルツ波を照射される対象物は、出射面132と入射面142との間の空間に存在しなければならないが、出射面132と入射面142との間の空間は、第1の導波路130および第2の導波路140の周囲の空間(第1の導波路130と封止部150との間の空間および第2の導波路140と封止部150との間の空間)と連通している。したがって、対象物は、これらの空間を自由に移動することができる。
封止部150の素材は、対象物による影響を受けないものであれば特に限定されない。封止部150の素材の例には、樹脂、ゴム、金属が含まれる。出射面132と入射面142との間隔を調整可能にする観点からは、封止部150は、弾性体からなることが好ましい。封止部150に弾性を持たせることで、図5に示されるように、出射面132と入射面142との間隔を調整することが可能となり、第1の導波路130と第2の導波路140との間隔を変化させることが可能となる。また、検出デバイス100内に収容された流体を撹拌して、反応を促進させることも可能となる。出射面132と入射面142との間隔を変えて複数回の測定を行うことで、対象物によるテラヘルツ波の吸収の違いを知ることができる。封止部150の素材が樹脂や金属などである場合も、封止部150を互いに摺動可能な複数の部材で構成したり、封止部150を蛇腹(アコーディオン)構造としたりすることで、封止部150が弾性体からなる場合と同じ効果を期待することができる。
(検出デバイスの使用方法)
次に、検出デバイス100の使用方法について説明する。
図6は、本実施の形態に係る検出デバイス100を用いて対象物の情報を取得するための検出装置200の構成を示す図である。図6に示されるように、検出装置200は、レーザー光源210、ビームスプリッター220、ミラー230,240,260、時間遅延器250、電源270、電流計280および検出デバイス100を有する。検出デバイス100内の空間には、対象物(サンプル)Sが収容されている。
レーザー光源210は、短パルスレーザー光(例えば、フェムト秒パルスレーザー光)を出射する。パルスレーザー光の光束は、ビームスプリッター220で2つの光束(ポンプ光およびプローブ光)に分割される。ポンプ光は、ミラー230で反射して、検出デバイス100のテラヘルツ波発生素子110に到達する。テラヘルツ波発生素子110の電極膜114a,114bは、それぞれ電源270に接続されており、電極膜114a,114b間には所定の電圧が印加されている。この状態で、ポンプ光が電極膜114a,114b間のギャップに照射されると、パルス状のテラヘルツ波が発生する。テラヘルツ波は、第1の導波路130内を伝播して出射面132から出射される。そして、出射面132と入射面142との間において、テラヘルツ波は、対象物(サンプル)Sを透過して、対象物Sの情報を含むテラヘルツ波となる。
対象物Sを透過したテラヘルツ波は、入射面142で第2の導波路140に入射し、第2の導波路140内を伝播して、テラヘルツ波検出素子120に到達する。一方で、プローブ光は、ミラー240で反射し、時間遅延器250を通り、ミラー260で反射して、検出デバイス100のテラヘルツ波検出素子120に到達する。テラヘルツ波検出素子120の電極膜124a,124bは、それぞれ電流計280に接続されている。プローブ光が電極膜124a,124b間のギャップに照射された時に、テラヘルツ波検出素子120にテラヘルツ波が到達すると、プローブ光のパルス時間幅および光伝導基板122内のキャリア寿命に応じた時間、電極膜124a,124b間に電流が流れる。この電流の大きさは、テラヘルツ波検出素子120に到達したテラヘルツ波の電場の振幅の大きさに対応する。また、時間遅延器250を用いることで、テラヘルツ波検出素子120にテラヘルツ波が到達するタイミングと、テラヘルツ波検出素子120にプローブ光が到達するタイミングとをずらすことができる。したがって、電流計280を用いてこの電流を測定することで、パルス状のテラヘルツ波の波形を取得することができる。このテラヘルツ波の波形をフーリエ変換することで、対象物Sを透過したテラヘルツ波のスペクトルを得ることができる。たとえば、検出デバイス100内の空間に対象物Sを収容した状態および収容していない状態でテラヘルツ波のスペクトルを取得し、これらの比を算出することで、対象物Sのテラヘルツ波に対する吸収スペクトルを得ることができる。
(検出デバイスの製造方法)
本実施の形態に係る検出デバイス100の製造方法は、特に限定されない。たとえば、検出デバイス100は、図7に示される手順により製造されうる。
まず、図7Aに示されるように、ウェハー状の光伝導基板112’を準備する。次いで、図7Bに示されるように、光伝導基板112’の一方の面上に、複数対の電極膜114a,114bを形成する。電極膜114a,114bの形成方法は、特に限定されない。たとえば、電極膜114a,114bは、フォトリソグラフィにより形成される。次いで、図7Cに示されるように、光伝導基板112’の他方の面上に、複数の第1の導波路130を形成する。第1の導波路130の形成方法は、特に限定されない。たとえば、第1の導波路130は、樹脂からなり、インプリント成形により形成される。この後、必要に応じて、第1の導波路130の側面に、金属膜134を形成する。
これらの工程により、1枚の光伝導基板112’上に、テラヘルツ波発生素子110および第1の導波路130の組み合わせを複数形成する。また、同様の手順により、1枚の光伝導基板122’上に、テラヘルツ波検出素子120および第2の導波路140の組み合わせを複数形成する。この後、テラヘルツ波発生素子110および第1の導波路130の組み合わせを複数形成した光伝導基板112’には、テラヘルツ波発生素子110のそれぞれの近傍に、貫通孔116a,116bも形成する。
次いで、図7Dに示されるように、複数のテラヘルツ波検出素子120および複数の第2の導波路140を形成した光伝導基板122’(または複数のテラヘルツ波発生素子110および複数の第1の導波路130を形成した光伝導基板112’)上に、複数の貫通孔を有する封止シート150’を配置し、固定(接着)する。次いで、図7Eに示されるように、封止シート150’上に、複数のテラヘルツ波発生素子110および複数の第1の導波路130を形成した光伝導基板112’(または複数のテラヘルツ波検出素子120および複数の第2の導波路140を形成した光伝導基板122’)を配置し、固定(接着)する。これにより、複数のテラヘルツ波発生素子110、複数のテラヘルツ波検出素子120、複数の第1の導波路130および複数の第2の導波路140を含む積層体が得られる。この積層体では、第1の導波路130および第2の導波路140は、封止シート150’の貫通孔内に収容されている。
最後に、図7Fに示されるように、封止シート150’の貫通孔の間を通るように積層体を切断することで、複数の検出デバイスを得ることができる。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る検出デバイス100は、第1の導波路130および第2の導波路140の周囲に、出射面132と入射面142との間の空間と連通する大きな空間を有する。このため、検出デバイス100を大型化することなく、出射面132と入射面142との間の空間に対象物を容易に設置することができる。また、検出デバイス100内において対象物を別の物質と反応させることも容易である。
なお、本実施の形態では、テラヘルツ波発生素子110およびテラヘルツ波検出素子120が光伝導アンテナである場合の例について説明したが、前述のとおり、テラヘルツ波発生素子110およびテラヘルツ波検出素子120の種類は光伝導アンテナに限定されない。テラヘルツ波発生素子110およびテラヘルツ波検出素子120が他の素子である場合は、テラヘルツ波を発生させる手段およびテラヘルツ波を検出する手段も適宜変更されうる。
また、本実施の形態では、2つの貫通孔116a,116bがテラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)に形成されている例について説明したが、対象物を収容するための貫通孔の数および位置は特に限定されない。たとえば、対象物を収容するための貫通孔の数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、対象物を収容するための貫通孔の位置は、貫通孔がテラヘルツ波発生素子110(光伝導基板112)、テラヘルツ波検出素子120(光伝導基板122)および封止部150により囲まれた空間と連通していれば特に限定されない。具体的には、貫通孔は、テラヘルツ波検出素子120(光伝導基板122)または封止部150に形成されていてもよい。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る検出デバイスは、テラヘルツ波発生素子およびテラヘルツ波検出素子が、それぞれ複数対の電極膜を有する点などにおいて、実施の形態1に係る検出デバイスと異なる。そこで、実施の形態1に係る検出デバイス100と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8Aは、本発明の実施の形態2に係る検出デバイス300の斜視図であり、図8Bは、封止部150を省略した検出デバイス300の斜視図である。
図8に示されるように、検出デバイス300は、テラヘルツ波発生素子310、テラヘルツ波検出素子320、3つの第1の導波路330、3つの第2の導波路340および封止部150を有する。
テラヘルツ波発生素子310は、光伝導基板112と、光伝導基板112上に配置された3対の電極膜114a,114bを有する光伝導アンテナである。同様に、テラヘルツ波検出素子320は、光伝導基板122と、光伝導基板122上に配置された3対の電極膜124a,124bを有する光伝導アンテナである。
3つの第1の導波路330は、それぞれ、テラヘルツ波発生素子310における3対の電極膜114a,114bのギャップの裏側に配置されている。同様に、3つの第2の導波路340は、それぞれ、テラヘルツ波検出素子320における3対の電極膜124a,124bのギャップの裏側に配置されている。1つの第1の導波路330の出射面132は、1つの第2の導波路340の入射面142と離間して対向している。すなわち、本実施の形態の検出デバイス300では、1対の電極膜114a,114b、1つの第1の導波路330、1つの第2の導波路340および1対の電極膜124a,124bの組み合わせが、3セット形成されている。
第1の導波路330の長さ(テラヘルツ波発生素子310からの高さ)および第2の導波路340の長さ(テラヘルツ波検出素子320からの高さ)は、第1の導波路330および第2の導波路340の組み合わせごとに異なる。したがって、出射面132と入射面142との間隔も、第1の導波路330および第2の導波路340の組み合わせごとに異なる。図8Bに示される例では、左側に図示される第1の導波路330および第2の導波路340の長さが短く(出射面132と入射面142との間隔が大きく)、右側に図示される第1の導波路330および第2の導波路340の長さが長い(出射面132と入射面142との間隔が小さい)。なお、すべての第1の導波路330および第2の導波路340の幅は、同じである。
実施の形態2に係る検出デバイス300は、実施の形態1の検出デバイス100の効果に加えて、ポンプ光およびプローブ光を照射する位置を変えるだけで、同一の対象物について出射面132と入射面142との間隔を変えて測定を行うことができる。
なお、本実施の形態では、3つの第1の導波路330をそれぞれ別個に形成し、3つの第2の導波路340をそれぞれ別個に形成する例について説明した。しかしながら、図9に示されるように、3つの第1の導波路330を一体として形成し、3つの第2の導波路340を一体として形成してもよい。
[実施の形態3]
実施の形態3に係る検出デバイスは、複数の第1の導波路の幅および複数の第2の導波路の幅が、それぞれ異なる点などにおいて、実施の形態2に係る検出デバイスと異なる。そこで、実施の形態1に係る検出デバイス100または実施の形態2に係る検出デバイス300と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10Aは、本発明の実施の形態3に係る検出デバイス400の斜視図であり、図10Bは、封止部150を省略した検出デバイス400の斜視図である。
図10に示されるように、検出デバイス400は、テラヘルツ波発生素子310、テラヘルツ波検出素子320、3つの第1の導波路430、3つの第2の導波路440および封止部150を有する。
3つの第1の導波路430および3つの第2の導波路440は、それぞれ、一体として形成されている。第1の導波路430の幅および第2の導波路440の幅は、第1の導波路430および第2の導波路440の組み合わせごとに異なる。図10Bに示される例では、左側に図示される第1の導波路430および第2の導波路440の幅が小さく、右側に図示される第1の導波路430および第2の導波路440の幅が大きい。なお、すべての第1の導波路430および第2の導波路440の間隔は、同じである。
実施の形態3に係る検出デバイス400は、実施の形態1の検出デバイス100の効果に加えて、ポンプ光およびプローブ光を照射する位置を変えるだけで、同一の対象物について照射するテラヘルツ波の波長を変えて測定を行うことができる。
なお、本実施の形態では、一体として形成された3つの第1の導波路430および一体として形成された3つの第2の導波路440の幅が、それぞれ不連続に変化している例について説明した。しかしながら、図11に示されるように、一体として形成された3つの第1の導波路430および一体として形成された3つの第2の導波路440の幅は、連続的に変化していてもよい。
また、上記実施の形態2および実施の形態3では、3つの第1の導波路330,430に対して3対の電極膜114a,114bを配置し、3つの第2の導波路340,440に対して3対の電極膜124a,124bを配置している例について説明した。しかしながら、複数の第1の導波路330,430または第2の導波路340,440に対して同数対の電極膜を配置する代わりに、1対のスライド可能な電極膜を配置してもよい。
また、上記各実施の形態では、テラヘルツ波発生素子110の裏側に配置される伝送路(第1の伝送路)およびテラヘルツ波検出素子120の裏側に配置される伝送路(第2の伝送路)が、いずれも導波路である例について説明したが、第1の伝送路および第2の伝送路の種類は、これに限定されない。たとえば、第1の伝送路および第2の伝送路は、導波管または伝送線路であってもよい。
本出願は、2014年5月14日出願の特願2014−100320に基づく優先権を主張する。当該出願明細書および図面に記載された内容は、すべて本願明細書に援用される。
本発明に係る検出デバイスは、例えば食品検査などに有用である。
10 検出デバイス
12a,12b 金属板
14a,14b ポリスチレン板
16a,16b 光伝導アンテナ
18 空隙
100,300,400 検出デバイス
110,310 テラヘルツ波発生素子
112,112’ 光伝導基板
114a,114b 電極膜
116a,116b 貫通孔
120,320 テラヘルツ波検出素子
122,122’ 光伝導基板
124a,124b 電極膜
130,330,430 第1の導波路
132 出射面
134,144 金属膜
136,146 基台
140,340,440 第2の導波路
142 入射面
150 封止部
150’ 封止シート
200 検出装置
210 レーザー光源
220 ビームスプリッター
230,240,260 ミラー
250 時間遅延器
270 電源
280 電流計
S 対象物(サンプル)

Claims (12)

  1. 対象物を透過したテラヘルツ波の状態を検出することで前記対象物の情報を取得するための検出デバイスであって、
    テラヘルツ波発生素子と、
    前記テラヘルツ波発生素子と対向するように配置されたテラヘルツ波検出素子と、
    前記テラヘルツ波発生素子上に配置され、前記テラヘルツ波発生素子から前記テラヘルツ波検出素子に向かって突出する第1の伝送路と、
    前記テラヘルツ波検出素子上に配置され、前記テラヘルツ波検出素子から前記テラヘルツ波発生素子に向かって突出する第2の伝送路と、
    前記テラヘルツ波発生素子と前記テラヘルツ波検出素子との間に、前記第1の伝送路および前記第2の伝送路を取り囲むように、前記第1の伝送路および前記第2の伝送路と離間して配置された封止部と、
    を有し、
    前記第1の伝送路は、その先端に、前記テラヘルツ波発生素子で発生したテラヘルツ波を出射する出射面を有しており、
    前記第2の伝送路は、その先端に、前記出射面と離間して対向するように配置され、前記出射面から出射されたテラヘルツ波を入射する入射面を有しており、
    前記出射面と前記入射面との間の空間は、前記第1の伝送路と前記封止部との間の空間および前記第2の伝送路と前記封止部との間の空間と連通している、
    検出デバイス。
  2. 前記テラヘルツ波発生素子、前記テラヘルツ波検出素子または前記封止部には、前記テラヘルツ波発生素子、前記テラヘルツ波検出素子および前記封止部により囲まれた空間と連通している貫通孔が設けられている、請求項1に記載の検出デバイス。
  3. 前記テラヘルツ波発生素子および前記テラヘルツ波検出素子は、光伝導基板と、前記光伝導基板上に配置された少なくとも1対の電極膜とを有する光伝導アンテナである、請求項1または請求項2に記載の検出デバイス。
  4. 前記光伝導アンテナは、複数対の電極膜を有する、請求項3に記載の検出デバイス。
  5. 前記第1の伝送路の前記出射面に平行な断面において、前記第1の伝送路の幅は、不連続に変化しており、
    前記第2の伝送路の前記入射面に平行な断面において、前記第2の伝送路の幅は、不連続に変化している、
    請求項4に記載の検出デバイス。
  6. 前記第1の伝送路の前記出射面に平行な断面において、前記第1の伝送路の幅は、連続的に変化しており、
    前記第2の伝送路の前記入射面に平行な断面において、前記第2の伝送路の幅は、連続的に変化している、
    請求項4に記載の検出デバイス。
  7. 前記封止部は、弾性体からなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の検出デバイス。
  8. 前記出射面と前記入射面との間隔は、10〜100μmの範囲内である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の検出デバイス。
  9. 前記第1の伝送路および前記第2の伝送路の長さは、それぞれ10μm以上である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の検出デバイス。
  10. 前記第1の伝送路および前記第2の伝送路は、それぞれ導波路、導波管または伝送線路である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の検出デバイス。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の検出デバイスの製造方法であって、
    第1の光伝導基板の第1の面上に、複数対の第1の電極膜を形成する工程と、
    第2の光伝導基板の第1の面上に、複数対の第2の電極膜を複数形成する工程と、
    前記第1の光伝導基板の第2の面上に、第1の伝送路を複数形成する工程と、
    前記第2の光伝導基板の第2の面上に、第2の伝送路を複数形成する工程と、
    前記第1の伝送路および前記第2の伝送路を収容するための貫通孔を複数有する封止シートを、前記第1の光伝導基板の前記第2の面と前記第2の光伝導基板の前記第2の面との間に配置し、前記第1の光伝導基板、前記封止シートおよび前記第2の光伝導基板を固定して、積層体を作製する工程と、
    前記貫通孔の間で前記積層体を切断して、複数の検出デバイスを得る工程と、
    を含む、検出デバイスの製造方法。
  12. 前記第1の伝送路および前記第2の伝送路は、インプリント成形により形成される、請求項11に記載の検出デバイスの製造方法。
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