JP6475608B2 - ブリーザ装置付エンジン - Google Patents
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Description
前記オイル分離室4の始端側に、クランクケース1内と連通しているエンジン機内kに開口するガス入口孔5が前記エンジン機壁3に設けられるとともに、前記オイル分離室4の終端側に、前記吸気系にブローバイガスを還元するためのガス出口25が設けられ、
前記オイル分離室4の始端側の前記ガス入口孔5の近傍箇所、及び前記オイル分離室4の終端側の前記ガス出口25の近傍箇所のそれぞれにおける前記エンジン機壁3に、前記オイル分離室4において分離されたオイル成分を前記エンジン機内kに戻すための戻し孔33,34が設けられ、
前記始端側の戻し孔33は、前記ガス入口孔5に及ぶ手前においてブローバイガス中のオイル成分を捕捉するために前記エンジン機内kに装備されたオイル捕捉促進具35に臨む状態に形成され、かつ、前記終端側の戻し孔34は直接前記エンジン機内kに臨む状態に形成されていることを特徴とする。
前記オイル分離室4内にガイド壁8を設け、このガイド壁8でガス入口孔5からガス出口25までのオイル分離室内経路9を蛇行させた構成とされていることを特徴とする。
前記オイル分離室4の分離室周壁15と前記ガイド壁8とが前記エンジン機壁3に一体形成され、前記分離室周壁15の先端開口部16を覆って閉塞するブリーザカバー20を設けて前記オイル分離室4が構成されており、前記ブリーザカバー20に前記ガス出口25が設けられるとともに、前記吸気系である吸気管24と前記ガス出口25とを連通するブリーザパイプ26が装備されていることを特徴とする。
前記先端開口部16と前記ブリーザカバー20との間に、先端開口部16の蓋となるリード弁取付板17、及び前記リード弁取付板17に形成されたリード孔18を用いる状態で前記リード弁取付板17に支持されるリードバルブ19を設けて、前記オイル分離室4を、前記ガス入口孔5側の分離本室4Aと前記ガス出口25側の分離後室4Bとに仕切るとともに、
前記リードバルブ19は、前記分離本室4Aの圧よりも前記分離後室4Bの圧が低くなると開弁する一方弁に構成されていることを特徴とする。
前記リード孔18は、前記分離本室4Aにおける蛇行された前記オイル分離室内経路9の終端近傍に臨む位置に形成されていることを特徴とする。
前記分離室周壁15に、前記オイル分離室内経路9の後部又は終端近傍に臨む脈動孔6が形成され、前記脈動孔6に連通パイプ7を介して脈動圧作動器2を連通させ、前記クランクケース1内の脈動圧で前記脈動圧作動器2が駆動される状態に構成されていることを特徴とする。
オイル分離室にて分離されたオイル成分は、エンジン機内側にオイル捕捉促進具のある始端側の戻し孔からは穏やかにエンジン機内に戻り、終端側の戻し孔からは素早くエンジン機内に戻るようになる。
この戻り速度に差のある二つの戻し孔から捕捉されたオイル成分をエンジン機内に戻す構成の採用により、ブローバイガスの還元作用を促進させるようにしながら、分離されたオイルの戻し作用の強化が図ることが可能になった。
その結果、オイル分離室のさらなる構造見直しを行うことにより、構造簡単による利点を損なうことなく、オイル消費が過剰となってしまうことなくブローバイガスの還元が行え、エンジンオイル劣化の低減、ひいてはエンジンの耐久性が改善されるブリーザ装置付エンジンを提供することができる。
ブリーザ装置付エンジンEにおいては、クランクケース1内に生じたブローバイガスからオイル成分を分離して吸気系に還元するためのオイル分離室4が、エンジン機壁3の外側にエンジン機壁3を用いて構成されている。オイル分離室4の始端側に、クランクケース1内と連通している連通孔32(エンジン機内kの一例)に開口するガス入口孔5がエンジン機壁3に設けられている。オイル分離室4の終端側に、吸気管24(吸気系の一例)にブリーザパイプ26を介してブローバイガスを還元するためのガス出口25が設けられている。
つまり、ブリーザ装置Aは、オイル分離室4と、このオイル分離室4へのブローバイガスの給排構造部(ブリーザパイプ26、プッシュロッド室31、連通孔32など)とから構成されている。
始端側の戻し孔33は、ガス入口孔5に及ぶ手前においてブローバイガス中のオイル成分を捕捉するために連通孔32に装備された金属メッシュ(オイル捕捉促進具の一例)35に臨む状態に形成されている。終端側の戻し孔34は直接プッシュロッド室31(エンジン機内kの一例)に臨む状態に形成されている。
終端側の戻し孔34は、分離本室4Aの終端における脈動孔6の間際において、エンジン機壁3を貫通してプッシュロッド室31に開口する孔である。
始端側の戻し孔33と終端側の戻し孔34とは互いに同じ径の円孔に形成されており、その開口面積は、ガス入口孔5に比べて圧倒的に小さい。
この適材適所の配置構成により、ブローバイガスの還元促進を図りながらも、オイル成分の過剰な消費は抑制され、少ないオイル消費で済む好ましいブリーザ装置付エンジンを提供することができている。
本発明は、図7,8に示されるインジェクタなどの燃料噴射装置を備えた空冷V型エンジンEに適用しても良い。図7,8に示す別実施形態のエンジンEにおいては、本実施形態のエンジンEと同じ機能を持つ箇所には同じ符号を付け、基本的にはその説明は省略するものとする。なお、図8においては、ファンケース43は、下部ファンケースのみを示し、上部ファンケースは省略してある。
2 脈動圧作動器
3 エンジン機壁
4 オイル分離室
4A 分離本室
4B 分離後室
5 ガス入口孔
6 連通孔
7 連通パイプ
8 ガイド壁
9 オイル分離室内経路
15 分離室周壁
16 先端開口部
17 リード弁取付板
18 リード孔
19 リードバルブ
20 ブリーザカバー
24 吸気系(吸気管)
25 ガス出口
26 ブリーザパイプ
33 始端側の戻し孔
34 終端側の戻し孔
35 オイル捕捉促進具
k エンジン機内
Claims (6)
- クランクケース内に生じたブローバイガスからオイル成分を分離して吸気系に還元するためのオイル分離室が、エンジン機壁の外側に前記エンジン機壁を用いて構成されているブリーザ装置付エンジンであって、
前記オイル分離室の始端側に、クランクケース内と連通しているエンジン機内に開口するガス入口孔が前記エンジン機壁に設けられるとともに、前記オイル分離室の終端側に、前記吸気系にブローバイガスを還元するためのガス出口が設けられ、
前記オイル分離室の始端側の前記ガス入口孔の近傍箇所、及び前記オイル分離室の終端側の前記ガス出口の近傍箇所のそれぞれにおける前記エンジン機壁に、前記オイル分離室において分離されたオイル成分を前記エンジン機内に戻すための戻し孔が設けられ、
前記始端側の戻し孔は、前記ガス入口孔に及ぶ手前においてブローバイガス中のオイル成分を捕捉するために前記エンジン機内に装備されたオイル捕捉促進具に臨む状態に形成され、かつ、前記終端側の戻し孔は直接前記エンジン機内に臨む状態に形成されているブリーザ装置付エンジン。 - 前記オイル分離室内にガイド壁を設け、このガイド壁でガス入口孔からガス出口までのオイル分離室内経路を蛇行させた構成とされている請求項1に記載のブリーザ装置付エンジン。
- 前記オイル分離室の分離室周壁と前記ガイド壁とが前記エンジン機壁に一体形成され、前記分離室周壁の先端開口部を覆って閉塞するブリーザカバーを設けて前記オイル分離室が構成されており、前記ブリーザカバーに前記ガス出口が設けられるとともに、前記吸気系である吸気管と前記ガス出口とを連通するブリーザパイプが装備されている請求項2に記載のブリーザ装置付エンジン。
- 前記先端開口部と前記ブリーザカバーとの間に、先端開口部の蓋となるリード弁取付板、及び前記リード弁取付板に形成されたリード孔を用いる状態で前記リード弁取付板に支持されるリードバルブを設けて、前記オイル分離室を、前記ガス入口孔側の分離本室と前記ガス出口側の分離後室とに仕切るとともに、
前記リードバルブは、前記分離本室の圧よりも前記分離後室の圧が低くなると開弁する一方弁に構成されている請求項3に記載のブリーザ装置付エンジン。 - 前記リード孔は、前記分離本室における蛇行された前記オイル分離室内経路の終端近傍に臨む位置に形成されている請求項4に記載のブリーザ装置付エンジン。
- 前記分離室周壁に、前記オイル分離室内経路の後部又は終端近傍に臨む脈動孔が形成され、前記脈動孔に連通パイプを介して脈動圧作動器を連通させ、前記クランクケース内の脈動圧で前記脈動圧作動器が駆動される状態に構成されている請求項2〜5の何れか一項に記載のブリーザ装置付エンジン。
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JP2015253187A Active JP6475608B2 (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | ブリーザ装置付エンジン |
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JP2006274882A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Kubota Corp | エンジンの製造方法 |
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