JP6474681B2 - 白髪防止又は改善化粧料 - Google Patents

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本発明は、メラノブラスト遊走促進剤および、白髪防止又は白髪改善化粧料に関する。
白髪は生理的老化現象のひとつであるが、見た目の変化が精神的苦痛を感じる場合もあり、美容上の悩みとなる。さらに、若白髪や病的機序による色素減弱をきたす疾患によって惹起されることもあり、老年層だけではなく、若年層の悩みともなるため、白髪予防、健康な黒髪への回復を切望する声が多くある。
毛髪は毛包メラノサイトにて生成されるメラニンが毛母細胞に受け渡されることによって黒く色づく。白髪の原因としては、毛包メラノサイトの消失、毛包メラノサイトのメラニン合成能の低下、毛包メラノサイトの毛母細胞へのメラニン受け渡し能の低下などが考えられている。
白髪および黒髪の毛包メラノサイトを観察した非特許文献1の報告によると、白髪の中で毛包メラノサイトが消失している毛髪は全体の8割、毛包メラノサイトは存在するが、メラニン産生能が低下している毛髪は全体の2割であるとの観察結果が得られている。つまり毛包メラノサイトが消失している白髪が白髪全体の中でも多く存在していると考えられる。
毛包メラノサイトは皮膚基底膜上の皮膚メラノサイトと異なる特徴を持っており、毛の生まれ変わりのサイクルであるヘアサイクルと同調して、消失・再生を繰り返している。毛包メラノサイトはヘアサイクルの退行期から休止期にかけて消失し、続く初期成長期にかけて毛包メラノサイトの「種」であるメラノブラストが外毛根鞘細胞に存在する色素幹細胞より分化・移動し、毛乳頭細胞周辺に毛包メラノサイトが再配置される(非特許文献2)。しかし、加齢やストレスによってこの色素幹細胞からメラノブラストへの分化・遊走の低下が起きると、メラノサイトが毛乳頭細胞周辺へ配置されなくなってしまい、毛包メラノサイトが消失したまま、ヘアサイクルが進行し、白髪化するという過程が考えられる。つまり、ヘアサイクルの移り変わりの時期、メラノサイトが消失し、再び補給される過程が白髪予防にとって重要であると考えられる。
従来白髪を改善する方法としては主に染毛剤、所謂白髪染めによる対処が行われてきた。例えば、2剤式のヘアカラー、1剤式のヘアマニキュアやメラニン前駆体、二価の鉄イオン、およびアニオン性の皮膜形成ポリマーからなる毛髪化粧料が白髪染めに用いられている(特許文献1)。しかし、染毛によって白髪を一時的に黒く染めても、黒髪を維持するためには定期的に染毛する必要があり、根本的な解決策となっていないのが現状である。
毛包メラノサイトへ働きかける白髪改善方法として、メラニン産生促進剤に関して種々の提案がなされている。例えば、特許文献2では、コショウの葉又はその抽出物を含有するメラニン産生促進剤およびチロシナーゼ活性促進剤、また、特許文献3では、オタネニンジン、田七人参、タンジン、ユッカ、ビワ、キンギンカおよびサルサから選ばれる1種又は2種以上の植物抽出物を主成分とすることを特徴とするメラニン産生促進剤などが提案されている。しかし、これらのメラニン産生促進剤は前述のような毛包メラノサイトが消失している白髪には改善効果が十分に期待できないと考えられ、未だに有効性の点で十分なものが得られていないのが現状である。
毛包メラノサイトが存在していない白髪に対する白髪改善方法としては、色素幹細胞からメラノサイトへの分化を誘導する方法が考えられる。例えば、特許文献4ではオオムギの抽出物を有効成分として含有するメラノサイト分化誘導促進剤が提案されているが、白髪が抜けた後に生えてくる毛に毛包メラノサイトを再配置するにはメラノサイト分化誘導だけではなく、メラノブラストの遊走を促進することが重要であると考えられる。しかし、特許文献4は幹細胞からメラノサイトへの分化促進・メラニン産生促進についての記載はあるが、メラノブラスト遊走についての記載はなく、十分な白髪改善効果を得られるまでには至っていない。
一方、テルミナリア(シクンシ科モモタマナ属、学名Terminalia sericea Burck、別名 コバテイシ)はβ-エンドルフィン産生促進剤(特許文献5)、殺菌剤(特許文献6)として従来、利用されている。また、特許文献7では6−ベンジルアミノプリンおよび/又はナンバンゲ抽出液を有効成分とする白髪防止用外用剤の頭皮浸透性を向上させる目的でテルミナリアを使用している。しかし、特許文献7の白髪改善効果は上記有効成分の効果であり、テルミナリア単独の白髪改善効果についての記載はない。特許文献8にはテルミナリアの染毛効果についての記載があるが、テルミナリアと他の数種類の混合物を使用した方法についての記載であり、テルミナリア単独の染毛効果を示したものではなく、また、染毛による白髪染めでは根本的な白髪改善効果は期待できない。また、非特許文献3ではテルミナリアを摂取することによる白髪改善効果について示されているが、テルミナリアを配合した化粧料塗布による白髪改善効果についての記載はない。
一方、ウスベニタチアオイ(アオイ科タチアオイ属、学名Althaea officinalis、別名 ビロードアオイ、マーシュマロウ、ゼニアオイ、アルテア)は化粧料として従来から使用されており、例えば、ヒアルロニダーゼ阻害能を有する抗炎症剤として使用されている(特許文献9)。また、頭髪頭皮用化粧料としては、5αレダクターゼ阻害剤として使用されている(特許文献10)。5αレダクターゼ阻害によって育毛効果が期待できることは公知であるが、白髪改善との直接の因果関係はないと考えられている。
特開2014−114264号公報 特開2003−226649号公報 特開2001−288098号公報 特開2013−102752号公報 特許第4685374号 特許第3726135号 特開2013−159592号公報 中特抄102302422 特開2006−241036号公報 特開2001-131026号公報
白髪のメカニズムとその制御成分の開発 2004年12月、フレグランスジャーナル社、P40−45 アンチ・エイジングシリーズ1白髪・脱毛・育毛の実際 2005年7月、NTS、P49−61 MAILERINDIA INFOTEK株式会社 (MAILERINDIA INFOTEK LIMITED)白髪(White Hair)、[online]、[平成27年5月10日]、インターネット〈URL:http://www.mailerindia.com/health/mdir/w.php?whitehair〉
本発明は、メラノブラスト遊走を促進する素材を見出し、これまでにない根本的な白髪防止又は白髪改善化粧料を提供することを課題としている。
本発明者らは上述の課題解決のために鋭意研究した結果、テルミナリア抽出物及び/又はウスベニタチアオイ抽出物を用いることで上記課題を解決した。
本発明により、優れたメラノブラスト遊走促進効果及び、白髪の発生の防止又は白髪の改善効果が得られる。
本発明に用いるテルミナリアはシクンシ(Combretaceae)科モモタマナ(Terminalia)属sericea Burckである。使用される部位は特に限定されない。根、樹皮、幹、葉、花が使用できるが、特に根が好適である。
テルミナリア抽出物の抽出溶媒は特に限定されないが、例えば種々の適当な有機溶媒を用いて、低温下から加温下で抽出される。抽出溶媒としては、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;酢酸エチルなどのアルキルエステル;ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素;ジエチルエーテル等のエーテル類;ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の1種又は2種以上を用いることが出来る。中でも、メチルアルコールが特に好適である。
本発明に用いるウスベニタチアオイはアオイ(Malvaceae)科(Althaea)属officinalisである。使用される部位は特に限定されない。全草、根、葉、茎、花が使用できるが、特に根が好適である。
ウスベニタチアオイ抽出物の抽出溶媒は特に限定されないが、例えば種々の適当な有機溶媒を用いて、低温下から加温下で抽出される。抽出溶媒としては、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;酢酸エチルなどのアルキルエステル;ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素;ジエチルエーテル等のエーテル類;ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の1種又は2種以上を用いることが出来る。中でも、エチルアルコールが特に好適である。
本発明に用いることのできる植物抽出物の抽出方法は特に限定されないが、例えば乾燥したものを用いる場合、質量比で1〜1000倍量、特に10〜100倍量の溶媒を用い、0℃以上、特に20℃〜40℃で1時間以上、特に3〜7日間行うのが好ましい。また、60〜100℃で1〜2時間、加熱抽出しても良い。
以上のような条件で得られる植物抽出物は、抽出された溶液のまま用いても良いが、本発明の効果を損なわない範囲で適宜濾過・濃縮・粉末化・脱色・精製などの処理を施して用いることができる。
本発明のメラノサイト遊走促進剤を白髪防止又は白髪改善化粧料に配合する場合、植物抽出物の配合量は特に限定されないが、蒸発乾燥分に換算して0.01〜20.0質量%が好ましく、特に0.1〜10.0質量%の範囲が最適である。
本発明のメラノブラスト遊走促進剤を化粧料に配合する場合、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、たとえば、油脂、ロウ類、炭化水素油、エステル油、高級アルコール、シリコーン油、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、保湿剤、界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、粉体、皮膚保護剤、美白剤、シワ改善剤、老化防止剤、植物抽出物、防腐剤、消炎剤、pH調整剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、安定化剤、香料、色素、顔料等などを必要に応じて適宜配合することができる。
本発明のメラノブラスト遊走促進剤および白髪防止又は白髪改善化粧料の剤型は、毛髪あるいは頭皮に適用可能なものであればいずれでもよく、噴霧用剤、液状、ジェル状、クリーム状、固形状、パック、浴用剤等、又は二剤式など、剤型は特に問わない。
本発明のメラノブラスト遊走促進剤は、頭皮頭髪用化粧料に配合して白髪防止剤又は白髪改善剤として用いることができる。これらの頭皮頭髪用化粧料は化粧料ほかに医薬品、医薬部外品等の分野において好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。また、特記しない限り配合量は質量%で示す。
<被験物質1>テルミナリア
テルミナリア根の乾燥物1.0gに10倍質量のメタノール10gを加え、室温で3日間抽出・乾燥を行い、テルミナリア抽出物を0.1g得た。
<被験物質2>ウスベニタチアオイ
ウスベニタチアオイ根の乾燥物1.0gに10倍質量の50(V/V)%エチルアルコール10gを加え、室温で3日間抽出・乾燥を行い、ウスベニタチアオイ抽出物を0.08g得た。
本実施例では、過去に山根らが開発したマウス胚性幹細胞からのメラノサイト分化誘導系(Yamane T., Hayashi S., Mizoguchi M., Yamazaki H., Kunisada T., Developmental Dynamics, 1999年, Vol. 216, Issue 4−5, pp. 450−458)を一部改変し、メラノブラストの遊走能評価系を構築し、素材の評価を行った。以下に詳細を説明する。
<メラノブラストの分化誘導>
マウスES細胞(D3ES株)2.00×10 Cells/mLをES細胞用培地(15% FBS DMEM with 100 U/mL LIF、0.1 mM 2−メルカプトエタノール)に分散し、ゼラチンでコートした24ウェルプレートの各ウェルに500 μLずつ播種した。37℃, 5%CO下で24時間インキュベート後、培地を除去し、PBS (-) で洗浄した。色素細胞分化用培地(10% FBS α−MEMを100 nM Dexamethasone、20 pM bFGF、10 pM Cholera Toxin 及び100 ng/mL EDN3)と培地交換を行い、マウスES細胞からメラノブラストへ分化誘導を行った。分化誘導前(0日目)、分化誘導後、3日目、6日目、9日目のES細胞のTotal RNAの抽出をTotal RNA Purification Kit(JenaBioscience)を用いて行った。回収したTotal RNAはPrimeScriptTM RT Reagent Kit (Perfect Real Time) (TaKaRa)を用いてcDNAに逆転写し、Real time PCRに供した。Real time PCRはPower SYBR Green PCR Master Mix(Applied Biosystems)を用いて7500 Real Time PCR System(Applied Biosystems)で行い、色素細胞分化進行度の指標となる遺伝としてTYR, TRP2, TRP1 mRNA及びハウスキーピング遺伝子としてHPRT mRNAの発現度を測定した。Real Time PCR用プライマーを表1に示す。TYR, TRP2, TRP1 mRNAの発現量の変化は、コントロールを分化誘導前(0日目)とし、分化誘導後、TYR, TRP2, TRP1 mRNAのCt値をHPRTのCt値で補正した値を1とし、それに対する相対量としてmRNA発現度(ratio/control)を求めた。結果を表2に示した。
分化6日目のES細胞にメラノブラストに分化した細胞において発現増加が認められるTYR mRNAの発現増加が認められた。また、分化9日目のES細胞にメラノサイトに分化したES細胞において発現増加が認められるTRP2、TRP1 mRNAの発現の増加が認められた。以上の結果より、分化誘導6日目のマウスES細胞をメラノブラストとして使用することにした。
<メラノブラストの遊走試験>
マウスES細胞を上述の分化誘導系に供し、6日間培養したものをメラノブラストとして使用し、細胞遊走能をOris Cell Migration Assay Plate(Platypus Technologies)を用いて評価した。メラノブラストを1.0×10 cells/mLとなるように10% FBS α−MEMに分散し、100 μLをSeeding Stopperの隙間から分注し、Seeding Stopperの周囲に細胞を播種した。37℃, 5% COで18 hr培養後、Seeding Stopperを取り除いた。PBS (-) で洗浄し、接着していない細胞を除いたあと、テルミナリア、ウスベニタチアオイの固形蒸発残分が200 ppm, 20 ppmとなるように10% FBS α−MEMで希釈した培地を添加し培養を開始した。被験物質を添加せず、10% FBS α−MEMを添加したものをcontrolとした。37℃, 5% COで48 hr培養後、PBS (-) で洗浄した。
<細胞増殖度の測定>
WST asaay試薬(Cell Counting Kit, DOJINDO)10%を配合した10% FBS α−MEMを各ウェルに200 μLずつ添加した。37℃, 5%CO下で30 minインキュベートした。96ウェルプレートに100 μLずつ取り分けた。マイクロプレートリーダーにて655 nmと450 nmの吸光度を測定した。450 nmの吸光度 (Abs(450 nm)) から655 nmの吸光度 (Abs(655 nm)) を引き、Abs (450 nm) に与える被験物質の濁度の影響を除去した。下記の式で算出された値を細胞増殖度として解析に用いた。
細胞増殖度= 被験物質 (Abs (450 nm)- Abs(655 nm))-blank(Abs (450 nm)- Abs(655 nm))
<細胞遊走率の測定>
細胞増殖度を算出した後の各ウェルから培地を除き、PBS (-) で洗浄した。Calcein-AM水溶液(5 μL Calcein-AM溶液 (1 mg/mL in DMSO) を10 mL PBS (-) に加え、Calcein-AM水溶液を調製)を添加し、15 min反応させた。Calcein-AM水溶液を除き、PBS (-) に交換した。Detection Maskをプレートに取り付け、蛍光マイクロプレートリーダーで各ウェルのexcitation:485 nm, emission:520 nmの蛍光強度を測定し、ウェルの中央部に遊走した細胞数を検出した。細胞を播種していないCalcein-AM水溶液のみを添加したプレートの蛍光強度を測定し、blankとした。各プレートの蛍光強度からblankを差し引いた値を細胞遊走度とし、測定した細胞増殖度で割った値から以下の式でcontrolに対する遊走率を算出した。結果を表3に示す。テルミナリアおよびウスベニタチアオイにメラノブラスト遊走促進効果が見出された。
遊走率(%)=((被験物質 細胞遊走度-blank 細胞遊走度)/被験物質 細胞増殖度)/((control細胞遊走度-blank細胞遊走度)/control細胞増殖度)×100
<効果確認試験>
累積塗布によるヒトによる白髪防止効果被験者として、各被験物質ごとに白髪のある40〜60歳の男女、各15名に1日2回(朝、夜)連続3ヵ月間、本発明品と比較例のそれぞれを一定区画内で左右頭皮に別々に使用させ、塗布部位の状態を試験前後で比較し、白髪防止、改善効果を調べた。本試験には、次の配合組成により各種白髪防止用ヘアトニックを調製し、その累積塗布による、白髪防止効果について調べた。本発明の有効成分を配合したローションを毎日塗布しながら白髪の発生を防止する割合を塗布開始前及び塗布開始後3ヵ月における毛髪100本あたりの白髪の本数を数えた。
具体的には、左右とも一定区画を設け、その区画内の毛髪を100本数える。毛髪100本中50本が白髪であった場合に、3月使用後、同一区画内の100本の毛髪の根元の状態で白髪の本数を数え、もともと白髪であった髪の根元が黒くなっていれば、黒髪としてカウントし、白髪が40本になっていれば、40/50×100=80%となる。一方、毛髪100本中50本が白髪であった場合に、3月使用後同一区画内の100本の毛髪の根元の状態で白髪の本数を数え、もともと黒かった髪の根元が白くなっている場合は、白髪としてカウントし、白髪が100本中60本になっていれば、60/50×100=120%となる。
以下、比較例ヘアローション、白髪防止改善ローションの配合組成を示す。なお、含有量は質量%である。
結果は表4に示す。表4からも明らかなように、ヒトによる塗布試験においても、テルミナリアおよびウスベニタチアオイに高い効果が認められた。
尚、表4中「テルミナリア」と記載しているのは、上記白髪防止用ヘアトニックで「テルミナリア」を有効成分とした場合であることを示す。同様に「ウスベニタチアオイ」とし記載しているのは、同様に上記白髪防止用ヘアトニックで「ウスベニタチアオイ」を有効成分とした場合を示す。
<判定基準>
***(著効):塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の白髪の本数が80%未満
**(有効):塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の白髪の本数が、80%以上90%未満
*(やや有効):塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の白髪の本数が、90%以上100%未満
−(無効):塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の白髪の本数が100%以上
以下、本発明に係る化粧料の処方例を示す。なお、含有量は質量%である。

Claims (2)

  1. テルミナリア(Terminalia sericea Burck)抽出物及び/又はウスベニタチアオイ(Althaea officinalis)抽出物を有効成分として含有することを特徴とするメラノブラスト遊走促進剤。
  2. 請求項1に記載のメラノブラスト遊走促進剤を有効成分として含有することを特徴とする白髪防止又は白髪改善化粧料。
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